JP4622427B2 - 液晶装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、各種情報の表示に用いて好適な垂直配向方式の液晶装置に関する。
従来より、アクティブ・マトリクスと呼ばれる液晶表示装置では、相互に対向する2枚の基板のうち一方の基板に、データ線、TFD(Thin Film Diode)素子やTFT(Thin Film Transistor)素子などのスイッチング素子、及び画素電極が夫々形成され、他方の基板に走査線等が形成され、両基板間に液晶が封入されている。例えば、そのような液晶表示装置の例が特許文献1に記載されている。
かかるアクティブ・マトリクス駆動方式の液晶表示装置では、選択期間中に書き込まれたデータ信号を非選択期間中に保持するために、スイッチング素子のオフ時の抵抗(オフ抵抗)や画素容量を大きく設定して、当該非選択期間中にスイッチング素子を完全にオフさせる、換言すれば画素電極からのリーク電流の時定数を増大させる必要がある。そのため、特に、TFT素子等を有する液晶表示装置では、液晶容量の他にも、容量線等で形成される保持容量を設けることが多い。
また、TFD素子を有する液晶表示装置の場合には、画素容量(液晶容量と保持容量との和)がTFD素子の容量の約2倍以上必要とされる。この条件を満たさない場合には、表示品質の低下、例えば、コントラスト、透過率、駆動電圧、焼き付き、歩留まり、及び信頼性などの低下をもたらす虞がある。
一般に、TN(Twist Nematic)液晶などを有する、水平配向モードの液晶表示装置の場合には、画素電極を略矩形状に形成する場合が多く、その画素電極の面積は大きくなっている。このため、TFD素子の容量に対して十分に大きな画素容量を確保しやすい。これに対し、垂直配向モードを有する液晶表示装置の場合には、画素電極に各種形状のスリットを設けたり、或いは画素電極を、いわゆるCPA(Continuous Pinwheel Alignment)構造にする場合が多い。このため、このような垂直配向モードの液晶表示装置は、水平配向モードの液晶表示装置に比べて画素電極の面積が小さくなり、これにより画素容量が低下し易く、表示品質が低下してしまうという問題が生じていた。
特開2002−328627号公報
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、画素電極の面積を実質的に大きくして、画素電極の容量を実質的に大きくすることにより表示品質の向上を図ることが可能な垂直配向方式の液晶装置等を提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、一対の基板間に液晶層を挟持してなる垂直配向方式の液晶装置は、前記一対の基板のうち一方の基板は、データ線と、前記データ線に電気的に接続されたスイッチング素子と、前記スイッチング素子に電気的に接続され付加容量を形成する補助電極と、コンタクトホールを有し前記データ線、前記スイッチング素子及び前記補助電極を覆う絶縁層と、前記絶縁層上に形成され前記コンタクトホールを通じて前記スイッチング素子に電気的に接続された画素電極とを、備え、前記補助電極は、複数の補助電極部と、前記補助電極部を接続する接続部とを有し、前記複数の補助電極部は、画素領域内において前記画素電極と重ならない位置に形成されている。
上記の液晶装置は、一対の基板間に液晶層を挟持してなる。一例では、液晶層は負の誘電率異方性を有するものとすることができる。一対の基板のうち一方の基板は、データ線と、そのデータ線に電気的に接続されたTFDやTFTなどのスイッチング素子と、そのスイッチング素子に電気的に接続され付加容量を形成する補助電極と、絶縁性及びコンタクトホールを有し、データ線、スイッチング素子及び補助電極を覆う絶縁層と、その絶縁層上に形成されコンタクトホールを通じてスイッチング素子に電気的に接続された画素電極とを備えて構成され、いわゆるオーバーレイヤー構造をなしている。
特に、この液晶装置では、画素電極の他に補助電極を設けており、補助電極は、複数の補助電極部と、補助電極部を接続する接続部とを有する。複数の補助電極部は、画素領域内において画素電極と重ならない位置に形成されており、かつ、オーバーレイヤーを介して液晶層に対向している。かかる構成により、この液晶装置では、画素電極と重ならない位置に形成された補助電極部と画素電極とが同電位になっている。よって、この液晶装置では、画素電極の容量に補助電極部の容量が付加されるので、画素電極の容量の実質的な増加を図ることができる。よって、コントラスト低下等の表示品質が低下するのを防止できる。
上記の液晶装置の一態様では、前記一方の基板は、前記補助電極と前記スイッチング素子とを電気的に接続する接続部をさらに備える。この接続部により、画素電極と補助電極とが同電位とされる。
好適な例では、前記画素領域は、相互に隣接する前記データ線間の領域であって、単一のスイッチング素子及び当該単一のスイッチング素子に電気的に接続された画素電極が形成された領域とされる。
他の好適な例では、前記補助電極部の容量Caddを、次式により規定することができる。
add=(εLC×dOVL+εOVL×dLC)/(ε×εLC×εOVL×Sadd
ここで、「εLC」は前記液晶の比誘電率を、「dOVL」は前記オーバーレイヤーの厚さを、「εOVL」は前記オーバーレイヤーの比誘電率を、「dLC」は前記液晶層の厚さを、「ε」は真空の誘電率を、「Sadd」は前記補助電極部の面積を夫々示している。
よって、この場合、1つの画素領域内において、1つの画素電極の容量に、上記の補助電極部の容量Caddが付加されることになる。
上記の液晶装置の他の一態様では、前記接続部を画素電極と重なる位置に形成することができる。これにより、画素領域内において補助電極部とスイッチング素子とを容易に電気的に接続することが可能となる
上記の液晶装置の他の一態様では、補助電極は、データ線と同一の導電材料、例えば、クロムなどにより形成することができる。これにより、データ線を形成する工程で補助電極を形成することができ、補助電極を形成するための工程を増やさなくてすむという利点がある。
また、好適な例では、前記補助電極を、前記データ線と一定の間隔、具体的には当該データ線と補助電極との間に寄生容量が生じない間隔をおいて形成することができる。
上記の液晶装置の他の一態様では、前記画素電極は、多角形又は円形をなす複数の単位電極部と、前記単位電極部の各々の間に配置され、くびれ形状をなす第1接続部とを有し、前記補助電極部は、画素領域内において、前記データ線と前記第1接続部との間に、且つ、相隣接する単位電極部の間に形成されている。
この態様によれば、前記画素電極は、複数の単位電極部と第1接続部とを有している。各単位電極部は、各々当該単位電極部の外縁が中心点から略等距離にある形状、例えば多角形又は円形に形成されている。好適な例では、各単位電極部の周縁部に複数の凸部を形成することにより、開口率を向上させることもできる。一方、第1接続部は、くびれ形状をなし、各単位電極部の間に配置されている。このため、画素電極は、略串団子状の平面形状をなしている。補助電極部は、画素領域内において、データ線と第1接続部との間に、且つ、相隣接する単位電極部の間に形成される。これにより、補助電極部の分だけ画素電極の容量を実質的に増加することができる。
上記の液晶装置の他の一態様では、前記画素電極は、前記スイッチング素子近傍に位置する単位電極部と当該スイッチング素子との間に配置された第2接続部をさらに有し、前記補助電極部は、画素領域内において当該単位電極部と前記第2接続部との間に形成されている。
この態様によれば、画素電極は、さらに第2接続部を有している。第2接続部は、スイッチング素子近傍に位置する単位電極部と当該スイッチング素子との間に配置されている。補助電極部は、画素領域内において当該単位電極部と第2接続部との間に形成される。これにより、補助電極部の分だけ画素電極の容量を実質的に増加することができる。
上記の液晶装置の他の一態様では、前記画素電極は、開口を有し且つ略矩形状の形状に形成されており、前記補助電極部は、前記開口内に形成されている。
この態様によれば、画素電極を略矩形状の形状に形成することができ、その画素電極内に開口を設けることができる。よって、この態様では、補助電極部を開口内に形成することができる。これにより、補助電極部の分だけ画素電極の容量を実質的に増加することができる。
また、上記の液晶装置を表示部として備える電子機器を構成することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。尚、以下の各実施形態は、本発明を液晶表示装置に適用したものである。各種実施形態は、下側基板上のサブ画素領域内において、画素電極の形成されていない領域に補助電極部を形成することにより、画素電極の面積を実質的に大きくすると共に、補助電極部と画素電極とが同電位となるように構成する。これにより、画素電極の容量を実質的に増加して、表示品質の向上を図る。
[第1実施形態]
(液晶表示装置の構成)
まず、本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置の構成について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置100の概略構成を模式的に示す平面図である。図1では、主として、液晶表示装置100の電極及び配線の構成を平面図として示している。ここに、液晶表示装置100は、TFD素子を用いたアクティブ・マトリクス駆動方式であって、透過型の液晶表示装置である。また、液晶表示装置100は、画素電極とTFD素子及びデータ線とが絶縁膜にて隔離された構造、いわゆるオーバーレイヤー構造を有する液晶表示装置である。さらに、液晶表示装置100は、垂直配向方式の液晶表示装置であると共に、ノーマリーブラックの表示モードを有する液晶表示装置である。図2は、図1の液晶表示装置100における切断線A−A’に沿った概略断面図を示す。
まず、図2を参照して、切断線A−A’に沿った液晶表示装置100の断面構成について説明し、その後、液晶表示装置100の電極及び配線の構成について説明する。
図2において、液晶表示装置100は、素子基板91と、その素子基板91に対向して配置されるカラーフィルタ基板92とが枠状のシール部材3を介して貼り合わされ、内部に負の誘電率異方性を有する液晶が封入されて液晶層4が形成されてなる。この枠状のシール部材3には、複数の金属粒子などの導通部材7が混入されている。
下側基板1の内面上には、クロム等の単一金属からなるデータ線32が一定の間隔をおいて形成されている。なお、下側基板1の内面上には、サブ画素領域SG毎にTFD素子21も形成されているが、図2はTFD素子21を通る断面で切断した図ではないため図2には図示されていない。
下側基板1、TFD素子21及びデータ線32等の内面上には、絶縁性を有する透明樹脂等からなる絶縁膜17(以下、「オーバーレイヤー17」と呼ぶ)が形成されている。オーバーレイヤー17は、後述するように、各サブ画素領域SG内に開口、即ちコンタクトホール17aを有している。オーバーレイヤー17の内面上であって、且つ、サブ画素領域SG内には、画素電極10が形成されている。なお、画素電極10は、コンタクトホール17aを介して、TFD素子21に電気的に接続されていると共に、TFD素子21は、対応するデータ線32に電気的に接続されている。
下側基板1の内面上の左右周縁部には、走査線31が形成されている。走査線31の一端部はシール部材3内まで延在しており、その走査線31は、シール部材3内の導通部材7と電気的に接続されている。画素電極10等の内面上には、ポリイミド等からなる垂直配向膜(図示略)が形成されている。
一方、上側基板2の内面上には、サブ画素領域SG毎にR、G、Bの三色のいずれかからなる着色層6R、6G、及び6Bが形成されている。着色層6R、6G及び6Bによりカラーフィルタが構成される。画素Gは、R、G、Bのサブ画素から構成されるカラー1画素分の領域を示している。なお、以下の説明において、色を問わずに着色層を指す場合は単に「着色層6」と記し、色を区別して着色層を指す場合は「着色層6R」などと記す。 なお、第1実施形態に係る液晶表示装置100は、上記したようにノーマリーブラックの表示モードを有する液晶表示装置であり、各着色層6の間には黒色遮光膜BMは形成されていない。上側基板2及び着色層6の内面上には、透明樹脂等からなるオーバーコート層18が形成されている。このオーバーコート層18は、カラーフィルタ基板の製造工程中に使用される薬剤等による腐食や汚染から、着色層6を保護する機能を有する。オーバーコート層18の内面上には、ストライプ状のITO(Indium-Tin-Oxide)などの透明電極(走査線)8が形成されている。なお、透明電極8は、後述するように、画素電極10の構成要素である各単位電極部10uの略中央に対応する位置に開口8aを有している。
また、透明電極8の一端はシール部材3内に延在しており、そのシール部材3内の導通部材7と電気的に接続されている。透明電極8等の内面上には、ポリイミド等からなる垂直配向膜(図示略)が形成されている。
下側基板1の外面上には、位相差板(1/4波長板)11及び偏光板12が配置されており、上側基板2の外面上には、位相差板(1/4波長板)13及び偏光板14が配置されている。また、偏光板12の下側には、バックライト15が配置されている。バックライト15は、例えば、LED(Light Emitting Diode)等といった点状光源や、冷陰極蛍光管等といった線状光源と導光板を組み合わせたものなどが好適である。
上側基板2の透明電極8、即ち上側基板2の走査線と、下側基板1の走査線31とは、シール部材3内に混入された導通部材7を介して上下導通している。
第1実施形態の液晶表示装置100において透過型表示がなされる場合、バックライト15から出射した照明光は、図2に示す経路Tに沿って進行し、画素電極10及び着色層6等を通過して観察者に至る。この場合、その照明光は、着色層6を透過することにより所定の色相及び明るさを呈する。こうして、所望のカラー表示画像が観察者により視認される。
(電極及び配線構成)
次に、図1、図3及び図4を参照して、第1実施形態の素子基板91及びカラーフィルタ基板92の電極及び配線の構成について説明する。図3は、素子基板91を正面方向(即ち、図2における上方)から観察したときの素子基板91の電極及び配線などの構成を平面図として示す。図4は、カラーフィルタ基板92を正面方向(即ち、図2における下方)から観察したときのカラーフィルタ基板92の電極の構成を平面図として示す。なお、図3及び図4において、電極や配線以外のその他の要素は説明の便宜上図示を省略している。
図1において、素子基板91の画素電極10と、カラーフィルタ基板92の透明電極8との交差する領域が表示の最小単位であるサブ画素領域SGを構成する。そして、このサブ画素領域SGが紙面縦方向及び紙面横方向に複数個、マトリクス状に並べられた領域が有効表示領域V(2点鎖線により囲まれる領域)である。この有効表示領域Vに、文字、数字、図形等の画像が表示される。なお、図1及び図3において、液晶表示装置100の外周と、有効表示領域Vとによって区画された領域は、画像表示に寄与しない額縁領域38である。
先ず、図3を参照して、素子基板91の電極及び配線の構成などについて説明する。素子基板91は、TFD素子21、画素電極10、複数の走査線31、複数のデータ線32、YドライバIC33、XドライバIC34、及び複数の外部接続用端子35を備えている。
素子基板91の張り出し領域36上には、YドライバIC33及びXドライバIC34が例えばACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電膜)を介して、それぞれ実装されている。なお、図3において、素子基板91の張り出し領域36側の辺91aから反対側の辺91cへ向かう方向をY方向とし、辺91dから辺91bへ向かう方向をX方向とする。
張り出し領域36上には、複数の外部接続用端子35が形成されている。YドライバIC33及びXドライバIC34の各入力端子(図示略)は、導電性を有するバンプを介して、その複数の外部用接続端子35にそれぞれ接続されている。外部接続用端子35は、ACFや半田などを介して、図示しない配線基板、例えばフレキシブルプリント基板に接続されている。これにより、例えば携帯電話や情報端末などの電子機器から液晶表示装置100へ信号や電力が供給される。
XドライバIC34の出力端子(図示略)は、導電性を有するバンプを介して、複数のデータ線32に接続されている。一方、各YドライバIC33の出力端子(図示略)は、導電性を有するバンプを介して、複数の走査線31に接続されている。これにより、各YドライバIC33は複数の走査線31に走査信号を、XドライバIC34は複数のデータ線32にデータ信号をそれぞれ出力する。
複数のデータ線32は、紙面縦方向に延在する略直線状の配線であり、張り出し領域36から有効表示領域VにかけてY方向に形成されている。各データ線32は一定の間隔を隔てて形成されている。また、各データ線32は、適宜の間隔をおいて複数のTFD素子21に接続されており、各TFD素子21は対応する各画素電極10に接続されている。
複数の走査線31は、本線部分31aと、その本線部分31aに対して略直角に折れ曲がる折れ曲がり部分31bとにより構成されている。各本線部分31aは、額縁領域38内を張り出し領域36からY方向に形成されている。また、各本線部分31aは、各データ線32に対して略平行で、且つ、一定の間隔を隔てて形成されている。各折れ曲がり部分31bは、額縁領域38内において、左右に位置するシール部材3内までX方向に延在している。そして、その折れ曲がり部分31bの終端部は、シール部材3内で導通部材7に接続されている。
次に、カラーフィルタ基板92の電極の構成について説明する。図4に示すように、カラーフィルタ基板92は、X方向にストライプ状の透明電極(走査線)8が形成されている。各透明電極8の左端部或いは右端部は、図1及び図4に示すように、シール部材3内まで延在しており、且つ、シール部材3内の導通部材7に接続されている。
以上に述べた、カラーフィルタ基板92と素子基板91とをシール部材3を介して貼り合わせた状態が図1に示されている。図示のように、カラーフィルタ基板92の各透明電極8は、素子基板91の各データ線32に対して直交しており、且つ、横列をなす複数の画素電極10と平面的に重なり合っている。このように、透明電極8と画素電極10とが重なり合う領域がサブ画素領域SGを構成する。
また、カラーフィルタ基板92の透明電極8(即ち、カラーフィルタ基板92側の走査線)と、素子基板91の走査線31とは、図示のように左辺側と右辺側との間で交互に重なり合っており、その透明電極8と走査線31とは、シール部材3内の導通部材7を介して上下導通している。つまり、透明電極8たるカラーフィルタ基板92の各走査線と、素子基板91の各走査線31との導通は、図示のように左辺側と右辺側との間で交互に実現されている。これにより、カラーフィルタ基板92の透明電極8は、素子基板91の走査線31を介して、紙面左右に夫々位置する各YドライバIC33に電気的に接続されている。
(画素容量の増加方法)
次に、図5乃至図7を参照して、第1実施形態に係る画素電極の容量(以下、単に「画素容量」とも称する)の増加方法について説明する。図5は、素子基板91における複数の画素電極10等のレイアウトを示す部分平面図である。なお、図5では、本発明の特徴をなす補助電極70の平面構成の理解を容易にするため、複数の画素電極10のうち画素電極10aのみを破線で示す。図6(a)は、図5における切断線X1−X2に沿った部分断面図である。図6(b)は、図6(a)における破線領域E1付近を拡大して示す部分拡大断面図である。なお、図6は、素子基板91を正面方向(即ち、図2における上方)から観察したときの素子基板91の構成を示している。
まず、図5を参照して、素子基板91の平面構成について説明する。
下側基板1上には、データ線32、TFD素子21、及び、本発明の特徴をなす補助電極70が夫々形成されている。データ線32は、一定の間隔をおいて且つY方向に延在するように形成されている。TFD素子21及び補助電極70は、サブ画素領域SG内(斜線で示すハッチング内)に形成されている。なお、本発明の特徴をなす補助電極70の詳細な構成等については後述する。下側基板1、TFD素子21、データ線32及び補助電極70の上には、オーバーレイヤー17が形成されている。オーバーレイヤー17は、各サブ画素領域SG内の隅の位置に開口、即ちコンタクトホール17aを有している。
オーバーレイヤー17上であって且つサブ画素領域SG内には、画素電極10が形成されている。画素電極10は、複数(本例では3個)の多角形の透明電極部分(以下、「単位電極部10u」と呼ぶ)と、第1接続部分10cと、第2接続部分10zとを有している。各単位電極部10u、第1接続部分10c及び第2接続部分10zは、一体的に形成されており、その各々は繋がっている。第1接続部分10cは、くびれ形状をなし、各単位電極部10uの間に配置されている。第2接続部分10zは、TFD素子21近傍に位置する単位電極部10uの一辺10xからコンタクトホール17の位置まで延在してなる。また、第2接続部分10zは、後述するようにコンタクトホール17a内にまで形成されており、当該コンタクトホール17aを通じてTFD素子21に電気的に接続されている。以上の平面構成を有する画素電極10は、略三串団子状の平面形状をなしている。
このように、垂直配向方式では、液晶分子を単位電極部10u上で略放射状に配向させるため、各単位電極部10uは多角形又は円形など、電極の外縁が中心点から略等距離にある形状が好適である。1つのサブ画素領域SG内に複数個の単位電極部10uを形成する理由は、個々の単位電極部10uがある程度小さい方が、液晶分子の配向状態を制御し易いからである。即ち、1つの画素電極を1つの大きな単位電極部により構成した場合と比較して、液晶分子の配向を正確に制御し易いからである。なお、上記のように、1つのサブ画素領域SGは、相互に隣接する前記データ線間の領域であって、単一のスイッチング素子及び当該単一のスイッチング素子に電気的に接続された画素電極が形成された領域である。
また、画素電極10は、下側基板1上にマトリクス状に配列されており、このうち、Y方向に列をなす画素電極10群は、1本のデータ線32に夫々TFD素子21を介して共通に接続されている。また、X方向に列をなす画素電極10群は、夫々上側基板2における1本の透明電極8(走査線)と対向している。ここで、透明電極8には、各単位電極部10uの略中心に対応する位置に多角形の平面形状を有する開口8aが形成されている。このように、透明電極8に開口8aを形成することにより、初期配向状態で垂直配向を呈する液晶分子の傾倒方向を規制することが可能となる。即ち、素子基板91とカラーフィルタ基板92との間に電圧を印加すると、開口8aと各単位電極部10uの相互作用により、各単位電極部10uの領域の電界が制御され、液晶分子が放射状に配向した領域が形成される。これにより、第1実施形態に係る液晶表示装置100では、視野角依存性が抑制され、広視野角化が可能となっている。
続いて、図6(a)及び(b)を参照して、画素電極10とTFD素子21とを電気的に接続するコンタクトホール17a付近の断面構成について説明する。なお、以下では、図2で説明した要素については同一の符号を付し、その説明を簡略化又は省略する。
図6(a)において、下側基板1の内面上には、TFD素子21、及び補助電極70の要素となる第1接続部70cが形成されている。TFD素子21は、データ線32に電気的に接続されている。ここで、図6(b)を参照して、TFD素子21の詳細な構成について説明する。なお、図6(b)では、便宜上、そのTFD素子21に接続されるデータ線32も示す。
TFD素子21は、第1のTFD素子21a及び第2のTFD素子21bから構成される。第1のTFD素子21a及び第2のTFD素子21bは、タンタルタングステンなどを主成分とする島状の第1金属膜322と、この第1金属膜322の表面を陽極酸化することによって形成された絶縁膜323と、この表面に形成されて相互に離間した第2金属膜316、336とを有する。このうち、第2金属膜316、336は、クロム等の同一導電膜をパターニングしたものであり、前者の第2金属膜316は、データ線32からT字状に分岐したものが用いられる一方、後者の第2金属膜336は、画素電極10の第2接続部分10zに接続するために用いられる。
ここで、TFD素子21のうち、第1のTFD素子21aは、データ線32の側からみると順番に、第2金属膜316/絶縁膜323/第1金属膜322となって、金属/絶縁体/金属の構造を採るため、その電流−電圧特性は正負双方向にわたって非線形となる。一方、第2のTFD素子21bは、データ線32の側からみると順番に、第1金属膜322/絶縁膜323/第2金属膜336となって、第1のTFD素子21aとは逆向きの構造を採る。このため、第2のTFD素子21bの電流−電圧特性は、第1のTFD素子21aの電流−電圧特性を、原点を中心に点対称化したものとなる。その結果、TFD素子21は、2つのTFDを互いに逆向きに直列接続した形となるため、1つの素子を用いる場合と比べると、電流−電圧の非線形特性が正負双方向にわたって対称化されることになる。
また、図6(a)に示すように、下側基板1、TFD素子21、データ線32及び第1接続部70cの内面上には、コンタクトホール17aを有するオーバーレイヤー17が所定厚さにて形成されている。オーバーレイヤー17の内面上には、画素電極10が形成されている。画素電極10の第2接続部分10zは、その近傍に位置する単位電極部10uの一端側からコンタクトホール17aの位置まで形成されている。また、図6(a)及び(b)に示すように、第2接続部10zは、コンタクトホール17a内まで形成されており、TFD素子21の第2金属膜336に電気的に接続されている。こうして、素子基板91では、画素電極10がTFD素子21を介してデータ線32に電気的に接続されている。
次に、図5及び図7を参照して、本発明の第1実施形態に係る画素容量の増加方法について説明する。図7(a)は、図5における切断線X3−X4に沿った部分断面図であると共に、図7(b)は、図5における切断線X5−X6に沿った部分断面図である。それらの各部分断面図は、本発明の補助電極部の位置などを最もよく示している部分断面図である。なお、図7は、素子基板91を正面方向(即ち、図2における上方)から観察したときの素子基板91の構成を示している。よって、以下では、図2で説明した要素等についての説明は省略する。
第1実施形態の液晶表示装置100は、上記したように垂直配向方式の液晶表示装置であり、液晶分子の配向状態を制御し易くするため、各単位電極部10uを略多角形の平面形状に形成している。このため、TNなどの液晶を有する水平配向方式の液晶表示装置における画素電極と比べて、一般的に画素電極の面積は小さくなっている。ここで、液晶表示装置において、画素電極の面積が小さくなると、当該画素電極と液晶との対向面積が小さくなるので、画素容量は小さくなる。そして、画素容量が小さくなると、表示品質の低下、例えば、コントラスト低下、透過率低下、駆動電圧低下、焼き付きの発生、歩留まり低下、及び信頼性低下等の不具合を招きやすくなる。このため、そのような不具合の発生を防止して表示品質の向上を図るためには、何らかの方法により画素電極の面積を増やして、画素容量を増加する必要がある。
そこで、第1実施形態では、画素電極10自体の面積を構成上大きくすることはできないので、画素電極10とは別の補助電極を所定位置に設け、且つ、その補助電極を画素電極10と同電位にすることで付加容量を形成し、これにより画素容量の実質的な増加を図る。
以下に、その画素電極10の容量の増加方法の概要について述べる。図5において、画素電極10aに着目した場合、データ線32a又は32bと、第1接続部分10cとの間付近であって、且つ、Y方向に相隣接する単位電極部10uの間付近には、画素電極10の形成されていない領域E2が形成されている。また、TFD素子21近傍に位置する単位電極部10uの一辺10yと、画素電極10の第2接続部分10zとの間付近には、画素電極10の形成されていない領域E3が形成されている。このため、かかる領域E2及びE3に対応する位置に補助電極を形成すれば、当該補助電極を、オーバーレイヤー17を介して液晶層4に対向させることができる。また、かかる補助電極に画素電極10aと同電位の電位を印加することにより、その部分において画素電極10の容量とは別の新たな容量が形成される。つまり、上記領域E2及びE3に補助電極を形成することにより、画素電極10aの容量に補助電極の容量が付加されるので、当該画素電極10aの容量を実質的に増加することができる。
そのような考えに基づき、第1実施形態では、下側基板1上のサブ画素領域SG内に、データ線32と同一の導電材料(例えば、クロムなど)からなる補助電極70を形成する。このように、補助電極70をデータ線32と同一の導電材料で形成することにより、データ線32を形成する工程で補助電極70を形成することができ、余計な工程を増やさなくてすむという利点がある。補助電極70は、図5に示すように、複数の補助電極部70aと、1つの補助電極部70bと、第1接続部70cと、第2接続部70dと、を有している。それらの要素は一体的に形成されおり、その各々の要素は繋がっている。なお、以下では、必要に応じて、画素電極10aに対応する補助電極70に着目して説明する。
各補助電極部70aは、領域E2に形成される(図5の網掛けで示すハッチングで示す部分)。このため、各補助電極部70aは、図7(a)にも示すように、断面視した状態で1つのサブ画素領域SG内において相隣接する単位電極部10uの間に対応する位置に形成されている。さらに、各補助電極部70aは、図7(b)にも示すように、断面視した状態でデータ線32と第1接続部分10cとの間に対応する位置に形成されている。また、図7(b)に示すように、データ線32と各補助電極部70aとの間はそれらの間に寄生容量が生じるのを防止するために、所定の間隔D1に設定されている。
補助電極部70bは、領域E3に形成される(図5の網掛けで示すハッチングで示す部分)。このため、補助電極部70bは、図7(a)に示すように、画素電極10aの第2接続部分10zと、その近傍に位置する単位電極部10uとの間に対応する位置に形成されている。
第1接続部70c(図5の横線で示すハッチングで示す部分)は、できる限り画素電極10の開口率の低下を招かないように引き回すのが好ましい。本例の第1接続部70cは、画素電極10aの単位電極部10uの幅方向の略中心に、且つ、サブ画素領域SG内においてTFD素子21から離れた場所に位置する第1接続部分10cからTFD素子21近傍に位置する単位電極部10uの一辺10yに対応する位置まで延在してなる。第1接続部70cの線幅は、画素電極10aの第1接続部10cの線幅と略同一になっている。このように、第1接続部70cを上記の位置に形成することにより、当該第1接続部70cとデータ線32a及び32bとの距離が離れるため、それらの間に夫々寄生容量が生じるのを防止でき、これにより表示品位の低下を招くのを防止できる。
第2接続部70d(図5の縦線で示すハッチングで示す部分)は、補助電極部70bの一端側からコンタクトホール17aの位置まで延在してなり、図5及び図7(a)に示すように、TFD素子21に電気的に接続されている。このため、データ線32側からTFD素子21を介して第2接続部70dへ、即ち補助電極70へ画素電極10aと同電位の電位を付与することができる。
以上に述べた補助電極70において、各補助電極部70a及び補助電極部70bは、画素電極10と重ならない位置に形成されており、それらはオーバーレイヤー17を介して液晶層4に対向している。その一方、第1接続部70c及び第2接続部70dは、画素電極10aと重なる位置に形成されている。
したがって、画素電極10の面積を実質的に増加することになる補助電極70の要素は、各補助電極部70aと補助電極部70bである。各補助電極部70aと補助電極部70bは、画素電極10と同電位の電位が印加されるので、画素電極10の容量に、各補助電極部70a及び補助電極部70bの容量を付加することができる。即ち、画素電極10の容量を実質的に増加することができる。
次に、画素電極10の容量に対して付加される補助電極70の容量の規定方法について述べる。
1つの画素電極10の容量CLCは、一般的な静電容量の式より、
LC=(ε×εLC×S)/dLC (式1)
で表される。上記の式1において、「CLC」は、1つの画素電極10の容量、即ち液晶容量を示している。「ε」は、真空の誘電率を示している。「εLC」は、液晶層4の比誘電率を示している。「S」は、画素電極10の面積を示している。「dLC」は、液晶層4の厚さ、即ちセルギャップを示している。
この画素電極10の容量に付加される補助電極70の容量Caddは、
add=(εLC×dOVL+εOVL×dLC)/(ε×εLC×εOVL×Sadd) (式2)
で表される。上記の式2において、「Cadd」は、補助電極70の容量、具体的には各補助電極部70aの容量の総和(本例では、4つの補助電極部70aの各容量の総和に相当)と補助電極部70bの容量との和を示している。「dOVL」は、オーバーレイヤー17の厚さを示している。「εOVL」は、オーバーレイヤー17の比誘電率を示している。「Sadd」は、各補助電極部70aの面積の総和(本例では、4つの補助電極部70aの各面積の総和に相当)と補助電極部70bの面積との和を示している。上記の式2において、その他の要素は上記の式1の要素と同様である。
よって、第1実施形態では、1つのサブ画素領域SG内において、1つの画素電極10の容量CLCに対して、補助電極70の容量Caddが付加される。よって、その分、画素電極10の容量を実質的に増加させることができ、表示品質の向上を図ることができる。
[第2実施形態]
次に、図8等を参照して、第2実施形態に係る画素容量の増加方法について説明する。
図8は、第2実施形態の素子基板93における画素電極等のレイアウトを示しており、第1実施形態の図5に対応する部分平面図である。なお、図5において、画素電極50aに対応する補助電極80に着目した場合、網掛けのハッチングで示す部分は補助電極部80a及び80bであり、横線のハッチングで示す部分は第1接続部80cであり、縦線のハッチングで示す部分は第2接続部80dである。また、図8における切断線X7−X8に沿った断面図は、図5における切断線X1−X2に沿った断面図、即ち図6(a)に示される断面図に略対応している。また、図8における切断線X9−X10に沿った断面図は、図5における切断線X3−X4に沿った断面図、即ち図7(a)に示される断面図に略対応している。また、図8における切断線X11−X12に沿った断面図は、図5における切断線X5−X6に沿った断面図、即ち図7(b)に示される断面図に略対応している。
第2実施形態に係る画素容量の増加方法は、第1実施形態と同様である。但し、第2実施形態は、主として、画素電極の要素となる単位電極部、及び、補助電極の形状が第1実施形態と異なっており、その他の構成などは第1実施形態と同様である。
まず、図5及び図8を対比して第1実施形態の画素電極10と第2実施形態の画素電極50とを比較すると、第1実施形態では、画素電極10の単位電極部10uを多角形に形成しているのに対し、第2実施形態では、画素電極50の単位電極部50uを図示のような形状、即ち第1実施形態の単位電極部10uの形状をベースに、さらにその周縁部に複数の凸部を設けた形状に形成している。このため、第2実施形態の画素電極50は、その凸部の分だけ第1実施形態の画素電極10より面積が若干大きくなっており、その分開口率が向上している。第2実施形態における画素電極50のその他の要素の構成、即ち第1接続部分50c及び第2接続部分50zの構成は、第1実施形態の第1接続部分10c及び第2接続部分10zの構成と同一である。
続いて、第2実施形態の補助電極80と第1実施形態の補助電極70とを比較する。第2実施形態の補助電極80の基本的な構成及び位置などは、第1実施形態の補助電極70と略同様である。即ち、第2実施形態の補助電極80は、複数の補助電極部80aと、補助電極部80bと、第1接続部80cと、第2接続部80dとを有している。それらの要素は一体的に形成されており、その各々の要素は繋がっている。
但し、第2実施形態では、画素電極50の単位電極部50uの形状が第1実施形態と異なっているので、それに応じて、補助電極部80aの形状も第1実施形態の補助電極部70aの形状と異なっている。即ち、各補助電極部80aの周縁部の一部には、画素電極50の単位電極部50uの形状を反映した凹凸が形成されている。なお、各補助電極部80aは、画素電極50とは重なり合っていない。また、第2実施形態では、補助電極部80bの線幅を第1接続部80c及び第2接続部80dと同一の線幅に形成しており、当該補助電極部80bの面積は、第1実施形態の補助電極部70bの面積と比べて小さくなっている。なお、補助電極部80bは、画素サイズなどに応じて、第1実施形態の補助電極部70bのように大きく形成することも可能である。
以上の構成を有する第2実施形態の液晶表示装置では、補助電極部80aと補助電極部80bがオーバーレイヤー17を介して液晶層4に対向する一方、第1接続部80cと第2接続部80dは、画素電極50と重なり合っている。
したがって、画素電極50の面積を実質的に増加することになる補助電極80の要素は、補助電極部80aと補助電極部80bであり、その分、画素電極50の面積を実質的に大きくすることができる。よって、第1実施形態と同様に、画素電極50の容量を実質的に増加させることができ、表示品質の向上を図ることができる。
[第3実施形態]
次に、図9及び図10を参照して、第3実施形態に係る画素容量の増加方法について説明する。図9は、第3実施形態の素子基板95における画素電極等のレイアウトを示しており、第1実施形態の図5に対応する部分平面図である。
第3実施形態に係る画素容量の増加方法は、第1及び第2実施形態と同様である。但し、第3実施形態は、主に画素電極の形状等が第1及び第2実施形態と異なっており、そのため補助電極の形状及び形成する位置などが第1及び第2実施形態と異なっている。
その概要を述べると、第3実施形態では、サブ画素領域SG内に画素電極を略矩形状に形成し、その画素電極内に複数の開口を設ける。そして、その開口内等に補助電極を形成して、その補助電極を画素電極と同電位にする。これにより、画素電極の容量の実質的な増加を図る。
以下、第3実施形態の構成等について説明する。図9において、下側基板1上には、データ線32、TFD素子21、及び、補助電極90が形成されている。データ線32は、一定の間隔をおいて且つY方向に延在するように形成されている。データ線32と当該データ線32近傍の補助電極90との間は、当該データ線32と補助電極90との間に寄生容量が生じないように所定の間隔D2に設定されている。TFD素子21及び補助電極90は、各サブ画素領域SG内(斜線で示すハッチング内)に形成されている。補助電極90は、後述する画素電極60の開口60t及び60v内等に形成されている。下側基板1、TFD素子21、データ線32及び補助電極90の上には、オーバーレイヤー17が形成されている。オーバーレイヤー17は、各サブ画素領域SG内の隅の位置にコンタクトホール17aを有している。オーバーレイヤー17上であって且つサブ画素領域SG内には、略矩形状の形状をなす画素電極60が形成されている。
画素電極60は、複数の開口60s、60t、60u、60vを有している。ここで、1つの画素電極60と当該画素電極60にX方向に隣接する他の画素電極60とに着目した場合、当該1つの画素電極60の開口60uと、当該他の画素電極60の開口60t及び60vとを組み合わせて構成される開口は、くの字状の形状をなしている。また、画素電極60は、コンタクトホール17aの位置に接続部60cを有しており、当該接続部60cはコンタクトホール17a内まで形成されている。このため、接続部60cは、コンタクトホール17aを通じてTFD素子21と電気的に接続されている。こうして、素子基板95では、画素電極60がTFD素子21を介してデータ線32に電気的に接続されている。
ここで、本発明の特徴をなす補助電極90の詳細な構成について説明する。
補助電極90は、補助電極部90aと、補助電極部90bと、第1接続部90cと、第2接続部90dとを有している。それらの要素は一体的に形成されており、それらの要素は繋がっている。補助電極部90aは、画素電極60の開口60t内に形成されている(図9の網掛けで示すハッチングで示す部分)。補助電極90bは、画素電極60の開口60v内に形成されている(図9の網掛けで示すハッチングで示す部分)。第1接続部90cは、補助電極部90aと補助電極部90bとの間に配置されている(図9の横線で示すハッチングで示す部分)。このため、第1接続部90cは、画素電極60と重なり合っており、その重なり合う部分は、表示に寄与しない領域となっている。第2接続部90dは、補助電極部90bとTFD素子21の第2金属膜336との間に配置されている(図5の縦線で示すハッチングで示す部分)。第2接続部90dも、第1接続部90cと同様に画素電極60と重なり合っており、その重なり合う部分は、表示に寄与しない領域となっている。また、第2接続部90dは、TFD素子21の第2金属膜336に電気的に接続されている。このため、データ線32側からTFD素子21を介して第2接続部90dへ、即ち補助電極90へ画素電極60aと同電位の電位を付与することができる。
ここで、図10の断面図を参照して、補助電極部90bと画素電極60との位置関係、及び、第3実施形態に係る液晶分子の配向制御の方法について述べる。図10は、図9における切断線X13−X14に沿った断面図であり、本発明の補助電極部の位置関係などを最もよく示している断面図である。なお、図10では、液晶分子の配向制御の方法を説明するために、カラーフィルタ基板92側の構成も示している。また、図10は、素子基板95を正面方向(即ち、図2における上方に相当)から観察したときの素子基板95の構成を示している。なお、以下において、第1実施形態の素子基板91と同一の要素については同一の符号を付し、その説明は省略又は簡略化する。
下側基板1の内面上には、補助電極部90b及びデータ線32が形成されている。補助電極部90b及びデータ線32の内面上には、オーバーレイヤー17が形成されている。オーバーレイヤー17の内面上には、画素電極60が形成されている。特に、補助電極部90bは、断面視した状態で画素電極60の開口60vに対応する位置に形成されている。なお、補助電極部90a及び画素電極60の開口60tを断面視したときの、それらの位置関係については、図10の断面図において、補助電極部90bを補助電極部90aに、開口60vを開口60tに夫々置き換えた構成と略同様の構成となる。つまり、補助電極部90aは、断面視した状態で画素電極60の開口60tに対応する位置に形成されている。一方、上側基板2の内面上には、着色層6Rが形成されている。上側基板2及び着色層6R等の内面上には、オーバーコート層18が形成されていると共に、オーバーコート層18の内面上には、透明電極8が形成されている。透明電極8は、複数の開口8bを有している。
以上の構成を有する第3実施形態の液晶表示装置では、図9の平面図に示すように、透明電極8の開口8bと画素電極60の開口とが交互に形成されている。図10に示す例では、画素電極60の開口60vの左右の位置に透明電極8の開口8bが夫々形成されている。このため、素子基板95とカラーフィルタ基板92との間に一定の電位が付与されると、透明電極8の開口8b及び画素電極60の開口60v等において斜め電界が生じて、液晶分子4aの傾倒方向が規制される。即ち、この場合、初期配向状態で垂直配向を呈する液晶分子4aは、その斜め電界によって素子基板95及びカラーフィルタ基板92の基板面に対して略平行に傾倒することになる。
以上に述べた補助電極90において、補助電極部90a及び補助電極部90bは、画素電極60の開口60t及び60vに夫々形成されており、画素電極60と重ならない位置に形成されている。このため、補助電極部90a及び補助電極部90bは、オーバーレイヤー17を介して液晶層4に対向している。その一方、第1接続部90c及び第2接続部90dは、上記したように画素電極60と重なる位置に形成されている。
したがって、補助電極部90aと補助電極部90bとにより、画素電極60の容量を実質的に増加することができ、第1及び第2実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
[電子機器]
次に、本発明の第1実施形態による液晶表示装置100を電子機器の表示装置として用いる場合の実施形態について説明する。なお、第2及び第3実施形態の液晶表示装置も、当該電子機器の表示装置に適用可能である。
図11は、本実施形態の全体構成を示す概略構成図である。ここに示す電子機器は、上記の液晶表示装置100と、これを制御する制御手段410とを有する。ここでは、液晶表示装置100を、パネル構造体403と、半導体ICなどで構成される駆動回路402とに概念的に分けて描いてある。また、制御手段410は、表示情報出力源411と、表示情報処理回路412と、電源回路413と、タイミングジェネレータ414と、を有する。
表示情報出力源411は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などからなるメモリと、磁気記録ディスクや光記録ディスクなどからなるストレージユニットと、デジタル画像信号を同調出力する同調回路とを備え、タイミングジェネレータ414によって生成された各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号などの形で表示情報を表示情報処理回路412に供給するように構成されている。
表示情報処理回路412は、シリアル−パラレル変換回路、増幅・反転回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路などの周知の各種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、その画像情報をクロック信号CLKとともに駆動回路402へ供給する。駆動回路402は、走査線駆動回路、データ線駆動回路及び検査回路を含む。また、電源回路413は、上述の各構成要素にそれぞれ所定の電圧を供給する。
次に、本発明の第1実施形態に係る液晶表示装置100等を適用可能な電子機器の具体例について図12を参照して説明する。
まず、第1実施形態に係る液晶表示装置100を、可搬型のパーソナルコンピュータ(いわゆるノート型パソコン)の表示部に適用した例について説明する。図12(a)は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。同図に示すように、パーソナルコンピュータ710は、キーボード711を備えた本体部712と、本発明に係る液晶表示パネルを適用した表示部713とを備えている。
続いて、第1実施形態に係る液晶表示装置100を、携帯電話機の表示部に適用した例について説明する。図12(b)は、この携帯電話機の構成を示す斜視図である。同図に示すように、携帯電話機720は、複数の操作ボタン721のほか、受話口722、送話口723とともに、本発明に係る液晶表示装置100を適用した表示部724を備える。
なお、本発明に係る液晶表示装置100等を適用可能な電子機器としては、図12(a)に示したパーソナルコンピュータや図12(b)に示した携帯電話機の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型・モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、ディジタルスチルカメラなどが挙げられる。
第1実施形態に係る液晶表示装置の電極及び配線の構成を示す平面図。 第1実施形態に係る液晶表示装置の断面構成を示す。 第1実施形態に係る素子基板の電極及び配線の構成等を示す平面図。 第1実施形態に係るカラーフィルタ基板の電極の構成を示す平面図。 第1実施形態に係る画素容量の増加方法を説明する平面図。 第1実施形態の素子基板におけるコンタクトホール付近の構成を示す断面図。 第1実施形態に係る画素容量の増加方法を説明する断面図 第2実施形態に係る画素容量の増加方法を説明する平面図 第3実施形態に係る画素容量の増加方法を説明する平面図 第3実施形態に係る画素容量の増加方法を説明する断面図 本発明に係る液晶表示装置を適用した電子機器の回路ブロック図。 本発明に係る液晶表示装置を適用した電子機器の例。
符号の説明
1 上側基板、 2 下側基板、 3 シール部材、 6 着色層、 7 導通部材、 8 走査電極、 8a、8b 開口、 10、50、60 画素電極、 70、80、90 補助電極、 31 走査線、 32 データ線、 21 TFD素子、 92 カラーフィルタ基板、 91、93、95 素子基板、 100 液晶表示装置

Claims (12)

  1. 一対の基板間に液晶層を挟持してなる垂直配向方式の液晶装置であって、
    前記一対の基板のうち一方の基板は、データ線と、前記データ線に電気的に接続されたスイッチング素子と、前記スイッチング素子に電気的に接続され付加容量を形成する補助電極と、コンタクトホールを有し前記データ線、前記スイッチング素子及び前記補助電極を覆う絶縁層と、
    前記絶縁層上に形成され前記コンタクトホールを通じて前記スイッチング素子に電気的に接続された画素電極と、を備え、
    前記補助電極は、複数の補助電極部と、前記補助電極部を接続する接続部とを有し、
    前記複数の補助電極部は、画素領域内において前記画素電極と重ならない位置に形成されていることを特徴とする液晶装置。
  2. 前記一方の基板は、前記補助電極と前記スイッチング素子とを電気的に接続する接続部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 前記画素領域は、相互に隣接する前記データ線間の領域であって、単一のスイッチング素子及び当該単一のスイッチング素子に電気的に接続された画素電極が形成された領域であることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶装置。
  4. 前記画素電極は、多角形又は円形をなす複数の単位電極部と、前記単位電極部の各々の間に配置され、くびれ形状をなす第1接続部とを有し、
    前記補助電極部は、画素領域内において、前記データ線と前記第1接続部との間に、且つ、相隣接する単位電極部の間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  5. 前記画素電極は、前記スイッチング素子近傍に位置する単位電極部と当該スイッチング素子との間に配置された第2接続部をさらに有し、
    前記補助電極部は、画素領域内において当該単位電極部と前記第2接続部との間に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  6. 前記接続部は、画素電極と重なる位置に形成されていることを特徴とする請求項に記載の液晶装置。
  7. 前記画素電極は、開口を有し且つ略矩形状の形状に形成されており、
    前記補助電極部は、前記開口内に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  8. 前記補助電極は、前記データ線と一定の間隔をおいて形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の液晶装置。
  9. 前記液晶層の比誘電率をεLC、前記液晶層の厚さをdLC、前記オーバーレイヤーの厚さをdOVL、前記オーバーレイヤーの比誘電率をεOVL、真空の誘電率をε0、前記補助電極部の面積をSaddとしたとき、
    前記補助電極部の容量Caddは、次式
    Cadd=(εLC×dOVL+εOVL×dLC)/(ε0×εLC×εOVL×Sadd)
    により規定されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の液晶装置。
  10. 前記データ線と前記補助電極とは同一の材料により形成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の液晶装置。
  11. 前記液晶層は負の誘電率異方性を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の液晶装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項に記載の液晶装置を表示部として備えることを特徴とする電子機器。
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