JP4622392B2 - 円筒状基体の端部塗膜除去装置 - Google Patents

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本発明は円筒状基体の端部塗膜除去装置に関し、特に電子写真感光体を構成する円筒状基体に感光層を浸漬塗布法により形成した後の電子写真感光体の端部の塗布液付着物を除去する除去装置に関する。
電子写真感光体は、円筒状基体に感光層を形成することによって製造することができる。円筒状基体に感光層を形成するには、円筒状基体を感光層形成用塗布液に浸漬し、円筒状基体を塗布液に対して相対的に引き上げる浸漬塗布法が広く採用されている。この浸漬塗布法は、円筒状基体に一定の膜厚を効率よく形成できるという利点を有するが、浸漬する際は下端部から塗布液中に浸漬するため、下端部には必然的に塗膜、液溜りが形成されてしまう。それらの余剰塗膜、液溜りの存在により、感光体ドラムとして電子写真画像形成装置に組み込まれた時に種々の問題が生じてくる。例えば、感光体ドラムの端部にフランジを嵌合させたり、導通を取る場合下端部内面に塗膜が形成されていると、感光ドラムの変形、フランジ接着強度不足、寸法精度の低下、導通不良等が生じてしまう可能性がある。また、高成膜性を得るために、特許文献1の技術を用いた場合、下端部内面に塗膜が形成される量が増加し、上記問題(感光ドラムの変形、フランジ接着強度不足、寸法精度の低下、導通不良)が顕著になる。
一方、近年電子写真装置等のマシンの小型化、多様化から、これらのマシンに搭載される円筒状基体も種々の内外径、長さのものが求められ、下端余剰塗膜除去方式も基材内外径に対しフレキシブルに対応することが求められている。
そこで、上述の課題を解決するために、円筒状基体の下端部余剰塗膜の除去方法として、種々の端部塗膜除去装置及び方法がこれまでに開発されてきている。
例えば、塗液・溶剤浸漬法として、特許文献2から特許文献6には塗膜を溶解する塗液・溶剤中に基体を特定の条件で浸漬し塗膜を除去する方法が提案されている。また、溶剤洗浄として、特許文献7にはノズルにて溶剤を散布し塗膜を溶解洗浄することが示されており、掻き取り除去法として、特許文献8にはブレードを接触させ塗膜除去法が、特許文献9には内面塗膜をブラシで除去することや端面の除去法が、特許文献10には内面塗膜及び外面塗膜をブラシで除去することが示されている。特許文献11には不職布に接触させる除去法が示されている。
しかしながら、従来の技術においては以下のような問題点を有している。溶剤浸漬法は、溶剤に塗膜を溶解させ除去する方法であり、円筒状基材内外径に対しフレキシブル性はあるが、完全に余剰塗膜を除去することはできず、また除去するのに時間がかかり、液面のゆれにより塗膜にムラが生じ、溶剤蒸気によるタレも発生して必要な塗膜まで除去、又はムラになる恐れがある。また、画像形成エリアを獲得するために、基体長を余分に取る必要があり、コスト、マシン小型化の観点から好ましくない。溶剤洗浄法は、円筒状基材内外径に対しフレキシブル性もなく、更には余剰塗膜の完全なる洗浄ができず、溶剤量も大量必要となる。また、外面塗膜の除去が別途必要となる。掻き取洗浄法では、除去部材としてブレードやブラシで除去を行うが、その密着性により洗浄度が左右され、その再現性が乏しい為、完全なる除去ができない。また塗膜を余分に除去したり、基体に傷をつけるおそれがある。円筒状基材内外径に対するフレキシブル性についても難しい。不職布に接触させて除去する方法では、不職布に汚れが固着してしまい、連続塗工では不職布が塗布液で汚染され、その汚れが再付着してしまう。
これらの観点から、基体の端部余剰塗膜を溶剤を含有した多孔質スポンジで接触除去させる方法が開発され多数報告されている。特許文献12では、基体を引上げた直後に塗布液の垂れにより塗布液による厚肉部に生じた端部を円錐台形の物体の円錐面に押付けて、前記厚肉部を前記基体より前記物体の円錐面に移動させると共に前記基体の内壁に塗布液の希釈剤を噴射することを特徴とする塗布方法が報告されている。この方法では、特許文献1に紹介されているエア抜き法等の手法で基材内部に侵入した塗膜を十分に除去できない。
特許文献13では、感光塗膜が未乾燥状態のうちに、前記ドラム内に、予め溶剤を保持させた挿入体を挿入し、この挿入体を前記ドラム内面に接触回転させて前記ドラム内面の余剰感光塗膜を除去すること、前記挿入体の外径を前記ドラムの内径より大きくすることが報告されているが、種々の基材に対するフレキシブル性については記載されていない。
特許文献14では、多孔質弾性体には基体下端部が嵌入する切込みが、基体の直径に応じて設けられていること、切込みが異なる直径で同心円状に複数設けられていることが報告されている。この方法を用いれば、円筒状基体の内外径フレキシブル性は得られるが、厚膜塗布膜を本方式で除去した場合、外面に塗膜の盛り上がりが発生する問題があった。
また、特許文献15では、表面欠陥を防止するために、浸漬塗布のプロセスを制御した後に有機溶剤を含む発泡性樹脂を用いてドラム内面の余剰感光塗膜を除去することが報告されている。特許文献16では、塗膜を溶解し得る溶剤を収容できる処理槽中に多孔性スポンジからなる外面塗膜除去部材と内面塗膜除去部材が備えられた昇降可能な基体支持台が設置すること、スポンジは端部処理時以外は前記処理槽から露出しており、基体が下降し基体下端が基体支持台を押しつけることにより上皿状処理槽に収納され溶剤に浸漬され膨潤すること、端部塗膜除去装置を回転させ塗膜を除去することが報告されている。特許文献18では、塗布液が塗布された円筒状基体の下端部が端部塗膜除去部材に接触するまでの時間が、塗布液の塗布完了から1分以内であることが報告されている。
しかしながら、これらの方法では端部余剰塗膜の除去能力不足で円筒状基体の長期生産時、基体端部の洗浄度が悪く感光ドラムの変形、フランジ接着強度不足、寸法精度の低下、導通不良等が生じてしまうことがあった。
特公昭62-4187号公報 特公平04−73778号公報 特開平06−202352号公報 特開平05−173339号公報 特開平01−90065号公報 特開平01−90066号公報 特開平01−168380号公報 特公平04−041815号公報 特開平09−152724号公報 特開平09−152725号公報 特開平08−305050号公報 特開平1−274867号公報 特開平6−110223号公報 特開2001−157864号公報 特開平11−212279号公報 特開2000−275870号公報 特開2002−287385号公報
本発明はこれらの問題点を解決するためのものであり、円筒状基体を感光層形成用塗布液に浸漬し、円筒状基体を垂直軸心方向に相対的に引き上げてその表面に感光層を形成する浸漬塗工法により生ずる下端部の塗膜を十分に除去でき、基材内外径に対しフレキシブルな電子写真感光体の端部塗膜除去を行う除去装置を提供することを目的とする。
本発明に係る円筒状基体の端部塗膜除去装置は、以下の特徴を有する。
(1)浸漬塗布法により表面に塗膜が形成された円筒状基体の下端部の余剰塗膜を、端部塗膜除去部材に接触させ除去する端部塗膜除去装置において、前記端部塗膜除去部材は、接触させる前記円筒状基材の内径にそれぞれ対応可能な外径を有する端部塗膜除去片が積層してなり、前記端部塗膜除去部材は、積層された前記端部塗膜除去片が互いに分離可能であり、前記端部塗膜除去部材または円筒状基体が回転可能である円筒状基体の端部塗膜除去装置である。
)上記(1)に記載の円筒状基体の端部塗膜除去装置において、前記端部塗膜除去部材の位置に、前記円筒状基体を前記円筒状基材の軸心方向に沿って複数回往復移動させる円筒状基材の端部塗膜除去装置である
)浸漬塗布法により表面に塗膜が形成された円筒状基体の下端部の余剰塗膜を、端部塗膜除去部材に接触させ除去する端部塗膜除去装置において、上記(1)に記載の端部塗膜除去部材の位置に、前記円筒状基体を該円筒状基体の軸心方向に沿って複数回往復移動させる円筒状基体の端部塗膜除去装置である
)上記(1)から()のいずれか1つに記載の円筒状基体の端部塗膜除去装置において、前記端部塗膜除去部材または円筒状基体が回転可能である。
)上記(1)から()のいずれか1つに記載の円筒状基材の端部塗膜除去装置において、前記端部塗膜除去部材は、多孔性スポンジである。
)上記(1)から()のいずれか1つに記載の円筒状基材の端部塗膜除去装置において、前記円筒状基体端部の内面塗膜高さより高い位置まで前記円筒状基体内面に前記端部塗膜除去部材が接触するように制御する。
)上記(1)から()のいずれか1つに記載の円筒状基材の端部塗膜除去装置において、溶剤を含有した状態で前記端部塗膜除去部材の外径が、前記円筒状基体の内径以上である。
本発明によれば、浸漬塗工法により生ずる円筒状基体の下端部の塗膜を安価でかつ効率的に除去できる。また、円筒状基材の内外径に対しフレキシブルな端部除去が可能になる。また、積層されたそれぞれの端部塗膜除去片が分離可能であるため、端部塗膜除去部材の生産の多い径の部材だけを選択的に交換でき低コストに余剰塗膜を除去できる。溶剤を含んだ端部塗膜除去部材または円筒状基体を回転させることにより、端部余剰塗膜の除去能力が向上する。また、溶剤が含有された端部塗膜除去部材の位置に円筒状基体を該円筒状基体の軸心方向に沿って複数回往復移動させることにより、円筒状基体端部に付着した塗布液を安価に且つ効率よく良好に除去することができる。
本実施の形態にかかる円筒状基材の端部塗膜除去装置100は、図1に示すように、円筒状基体10の上端部10bの内壁に当接し円筒状基体10を支持する支持体14と、支持体14に設けられ浸漬塗布法により塗膜を形成した円筒状基体10を該円筒状基体10の軸心方向に略鉛直方向に支持して保持する支持軸16と、円筒状基体10の下端部10aに接触し余剰塗膜を除去する端部塗膜除去部材20と、端部塗膜除去部材20が載置された基台22と、基台22を支持するとともに回転モータ40の駆動により回動可能な回転軸24とを有する。
さらに、円筒状基体の端部塗膜除去装置100には、円筒状基体10の下端部10aの余剰塗膜を除去するために用いた端部塗膜除去部材20に含浸された溶剤を回収する使用済み溶剤回収槽30と、使用済み溶剤回収槽30に設けられ排出口32から排出される使用済み溶剤を貯留する溶剤貯留槽34と、溶剤貯留槽34から溶剤を送液する送液ポンプ36と、送液ポンプ36からの送液流量を調整する流量計38と、基台22と回転軸24を貫通して設けられ送液された溶剤を端部塗膜除去部材20に供給する溶剤流路26とが設けられている。ここには図示しないが、溶剤中の異物を除くためのフィルターを設けても良い。
また、上記支持軸16は、円筒状基体10の軸心方向に沿って鉛直方向に複数回往復運動することができるように支持されている。また、支持軸16を回転可能に支持してもよく、かかる場合、円筒状基体10を該円筒状基体10の軸中心に回転させることができる。
また、本実施の形態にかかる他の端部除去部材の一例が図2に示されている。図2に示すように、端部塗膜除去部材50は、接触させる円筒状基体10の内径にそれぞれ対応可能な外径Dを有する端部塗膜除去片50a,50b,50c,50d,50eが少なくとも1つ以上積層して形成されている。そして、端部塗膜除去部材50の積層された端部塗膜除去片50a,50b,50c,50d,50eは、互いに分離可能に積層されている。これにより、円筒状基体10の生産性の多い内径に応じて、この内径に相当する外径を有する端部塗膜除去片のみを選択的に交換して端部の余剰塗膜除去作業を行うことができるため、低コストで余剰塗膜を除去することができる。
また、上記端部塗膜除去部材20および端部塗膜除去部材50は、多孔性スポンジが好ましいが、これに限るものではなく、余剰塗膜の特性に応じて不織布を用いてもよい。また、多孔性スポンジを端部塗膜除去部材20,50として用いる場合、その発泡率は10〜25[%]が好ましい。上記範囲の上限を超える場合には、余剰塗膜の除去能力が不十分となる虞があり、かなりの回数塗膜除去操作を行う必要が生じ、除去作業が長時間化してしまい、一方、上記範囲の下限未満の場合、円筒状基体10の表面を荒らしてしまう虞や多孔性スポンジが変形する可能性がある。
また、溶剤を含有した状態で上記端部塗膜除去部材20および端部塗膜除去部材50の端部塗膜除去片50a,50b,50c,50d,50eの外径Dは、円筒状基体10の内径以上であることが好ましい。これにより、円筒状基体端部拭き取り時、基材端部から除去部材が盛り上がり、基材内面だけではなく基材端部、外面(例えば、下端から0.5mm程度)を拭き取ることができる。
また、溶剤貯留槽34に貯留される溶剤は、円筒状基体10に形成する塗膜を溶解な能な溶剤であれば、いかなる溶剤も用いることができるが、例えば、テトラヒドロフラン(THF)が好適である。
次に、上記円筒状基体の端部塗膜除去装置100の動作について、図1を用いて以下に説明する。
浸漬法により塗膜が形成された支持体14により支持された円筒状基体10を、支持軸16を用いて該円筒状基体10の軸心方向に鉛直に移動させ、端部塗膜除去部材20に接触させる。このとき、円筒状基体10の下端部10aの内面塗膜高さより高い位置まで、端部塗膜除去部材20を、円筒状基体10の内面に接触させる。一方、端部塗膜除去部材20には、溶剤貯留槽34より送液ポンプ36,流量計38を介して所定量の溶剤が溶剤流路26を通して送液される。これにより、端部塗膜除去部材20に溶剤が含浸される。この溶剤が含浸された端部塗膜除去部材20は、回転モータ40の駆動により回転軸24が回転し、この回転軸24の回転によって基台22が回転する。この端部塗膜除去部材20が回転することによって、円筒状基体10の下端部10aの余剰塗膜を除去することができる。ここで、支持軸16を用いて円筒状基体10を複数回端部塗膜除去部材20の上述した所定の位置に往復移動させ、端部塗膜除去部材20を回転させながら余剰塗膜を除去してよい。
一方、端部塗膜除去部材20に含浸された溶剤は、円筒状基体10の下端部10aに接触して塗膜を溶解したのち、使用済み溶剤回収槽30に回収される。また、使用済み溶剤回収槽30に回収された使用済み溶剤は、排出口32を介して溶剤貯留槽34に送液され、再度送液ポンプ36、流量計38、溶剤流路26を介して端部塗膜除去部材20に送液され、複数回循環することとなる。すなわち、端部塗膜除去装置100は循環流路を備えている。なお、使用済み溶剤中の塗料量が所定値を超えた場合には、溶剤貯留槽34から一部使用済み溶剤を抜き取り新たな溶剤が補充されることが望ましい。
以上、円筒状基体の端部塗膜除去装置100において、端部塗膜除去部材20を用いた余剰塗膜の除去動作について説明したが、これに限るものではなく、上記端部塗膜除去部材20の替わりに図2に示す積層体の端部塗膜除去部材50を用いて、上記同様に余剰塗膜を除去してもよい。
特に、端部塗膜除去部材50を用いた場合、図3および図3のA部分を拡大した図4に示すように、外径Dの異なる端部塗膜除去片50a,50b,50c,50d,50eが積層されているため、例えば円筒状基体10に形成される塗膜が厚くなったとしても、下端部10aの特に下端面10cに形成された余剰塗膜を、円筒状基体10の内面に当接する端部塗膜除去片50bより外径の大きい端部塗膜除去片50cの上面で除去することができる。図4に示すように、円筒状基体10の下端部10aの内面塗膜高さより高い位置hまで円筒状基体10を移動させて端部塗膜除去部材50に接触させることにより、確実に円筒状基体10の下端部10aの内面の余剰塗膜を除去することができるとともに、下端面10cに形成された余剰塗膜も端部塗膜除去片50cに圧接されるため、より確実に余剰塗膜を除去することができる。
例えば、上記hは、端部塗膜除去部材20,50が円筒状基体10の内面に少なくとも円筒状基体10の軸心方向5mm以上接触することが好ましく、これにより、エア抜き等の手法を用い円筒状基体内面に塗液が侵入した場合も十分に除去できる。
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明がこれらの実施例によって限定されるものではない。以下の条件で塗膜除去を行い、下端部内面塗膜除去状態、下端部外面(基材下端から1mm程度の範囲)塗膜除去状態を繰り返し実施した時の基体下端部の汚れについて評価した。
(実施例1)
酸化亜鉛:(平均粒子径70μm:テイカ社製試作品:比表面積値15m2/g)100重量部をトルエン500重量部と攪拌混合し、シランカップリング剤(KBM603:信越化学社製)1.5重量部を添加し、2時間攪拌した。その後トルエンを減圧蒸留にて留去し、150℃で2時間焼き付けを行った。得られた表面処理酸化亜鉛を蛍光X線により分析した結果、Si元素強度はZn元素強度の1.5×10-5であった。前記表面処理を施した酸化亜鉛60重量部と硬化剤としてブロック化イソシアネート「スミジュール3175」(商品名)(住友バイエルンウレタン社製) :15重量部とブチラール樹脂「BM−1」(商品名) (積水化学社製) 15重量部をメチルエチルケトン85重量部に溶解した溶液38重量部とメチルエチルケトン:25重量部とを混合し、1mmφのガラスビーズを用いてサンドミルにて2時間の分散を行い、分散液を得た。得られた分散液に触媒としてジオクチルスズジラウレート:0.005重量部、シリコーンオイル「SH29PA」(商品名)(東レダウコーニングシリコーン社製):0.01重量部を添加し、金属微粒子分散液を得た。前記金属微粒子分散液を、浸漬塗布法によって塗布した。円筒状基材は、直径30mm、長さ340mm、肉厚1mmのアルミニウム基材10本、直径40mm、長さ357mm、肉厚1mmのアルミニウム基材10本、直径60mm、長さ357mm、肉厚1mmのアルミニウム基材10本用いた。
その後、毎分320mmの引き上げ速度にて円筒状基材外周面に塗布を行い、図3に示すように外径の大きい順から積層した拭き取り装置を用い、以下の条件にて端部余剰塗膜除去を行った。溶剤はTHF(テトラヒドロフラン)を用い、図1に示すように溶剤供給を行った。内面塗膜除去部材として多孔性スポンジ(発泡率15%)、外面塗膜除去部材は用いなかった。
・1回当たりの端部拭取時間 :5s
・端部拭き取り回数(往復移動回数) :3回
・スポンジ外径(溶剤含有状態) :31mm、42mm、63mm
・円筒状基体内面軸心方向接触長さ(h):10mm
その後、170℃、60分の乾燥硬化を行い平均膜厚約25μmの目視上均一な塗布層を得た。
(比較例1)
以下の条件で端部余剰塗膜除去を行った以外は、実施例1と同様にして金属微粒子分散液塗布円筒状基体を得た。
・溶剤供給 :有
・1回当たりの端部拭取時間 :20s
・端部拭き取り回数(往復移動回数) :1回
・スポンジ外径(溶剤含有状態) :31mm
・円筒状基体内面軸心方向接触長さ(h):10mm
(実施例2)
以下の条件で端部余剰塗膜除去を行った以外は、実施例1と同様にして金属微粒子分散液塗布円筒状基体を得た。
・溶剤供給 :有
・1回当たりの端部拭取時間 :5s
・端部拭き取り回数(往復移動回数) :3回
・スポンジ外径(溶剤含有状態) :28mm、38mm、57mm
・円筒状基体内面軸心方向接触長さ(h):10mm
結果を下記に示す。
Figure 0004622392
<評価基準>
除去状態(内面、外面、端面共に共通)
◎:目視で判断する限り、拭き残しは全く無く、極めて良好
○:目視で判断する限り、拭き残しはほとんど無く、良好
×:若干拭き残しが確認できる
本発明の円筒状基体の端部塗膜除去装置は、基材の浸漬塗布を行う分野であればいずれの分野でも用いることができるが、特に円筒形基材、または電子写真用感光体の基材の外表面塗膜形成に好適に用いることができる。
本実施の形態の円筒状基体の端部塗膜除去装置の一例の概要を示す図である。 本実施の形態の他の端部塗膜除去部材の構成を示す断面図である。 円筒状基体を端部塗膜除去部材に接触させた状態を説明する図である。 図3のA部分を拡大した図である。
符号の説明
10 円筒状基体、10a 下端部、10b 上端部、10c 下端面、14 支持体、16 支持軸、20,50 端部塗膜除去部材、22 基台、24 回転軸、26 溶剤流路、30 溶剤回収槽、32 排出口、34 溶剤貯留槽、36 送液ポンプ、38 流量計、40 回転モータ、50a,50b,50c,50d,50e 端部塗膜除去片。

Claims (3)

  1. 浸漬塗布法により表面に塗膜が形成された円筒状基体の下端部の余剰塗膜を、端部塗膜除去部材に接触させ除去する端部塗膜除去装置において、
    前記端部塗膜除去部材は、接触させる前記円筒状基材の内径にそれぞれ対応可能な外径を有する端部塗膜除去片が積層してなり、前記端部塗膜除去部材は、積層された前記端部塗膜除去片が互いに分離可能であり、前記端部塗膜除去部材または円筒状基体が回転可能であることを特徴とする円筒状基体の端部塗膜除去装置。
  2. 請求項1に記載の円筒状基体の端部塗膜除去装置において、
    前記端部塗膜除去部材の位置に、前記円筒状基体を前記円筒状基材の軸心方向に沿って複数回往復移動させることを特徴とする円筒状基材の端部塗膜除去装置。
  3. 浸漬塗布法により表面に塗膜が形成された円筒状基体の下端部の余剰塗膜を、端部塗膜除去部材に接触させ除去する端部塗膜除去装置において、
    請求項1に記載の端部塗膜除去部材の位置に、前記円筒状基体を該円筒状基体の軸心方向に沿って複数回往復移動させることを特徴とする円筒状基体の端部塗膜除去装置。
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