JP4618527B2 - 気圧式倍力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のブレーキ系統に用いられる気圧式倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、タンデム型気圧式倍力装置は、図6に示すように、フロントシェル1とリヤシェル2とからなるシェル本体3内をセンターシェル4により前・後2室に区画し、このセンターシェル4により区画された各室を、さらにダイアフラム5、6を備えたパワーピストン7、8により負圧が導入される定圧室9、10と大気が導入される変圧室11、12とに区画し、各パワーピストン7、8に共通に設けたバルブボデー13を前記センターシェル4の中心部およびリヤシェル2の後部の小径筒部2a気密的にかつ摺動可能に挿通させて延ばし、このバルブボデー13に内装した弁機構(図示略)を、ブレーキペダルと連動する入力ロッド14により作動させて、前記定圧室9、10と変圧室11、12とに差圧を発生させ、この差圧により前・後のパワーピストン7、8を推進して倍力した推力を出力軸15よりマスタシリンダ(図示略)側へ取出す構造となっている。
【0003】
ところで、この種の気圧式倍力装置において、前記フロントシェル1はリヤ側へ大きく延びる筒部1aを備えており、シェル本体3は、そのフロントシェル1の筒部1aの開口縁部1bにリヤシェル2の外周縁部を合せて、例えばかしめにより結合一体化した構成となっている。また、上記したタンデム型の場合は、前記センターシェル4も、リヤ側へ比較的大きく延びる筒部4aを備えており、前記フロントシェル1とリヤシェル2との合せ部には、このセンターシェル4の筒部4aの開口縁部4bが配置されている。さらに、前記合せ部には、各パワーピストン7、8を構成するダイアフラム5、6のうち、リヤ側のダイアフラム6の外周ビード6aも配置されている。なお、フロント側のダイアフラム5は、その外周ビード5aをフロントシェル1の筒部1aの中間部位に設けた段差部1cとセンターシェル4の筒部4aの基端側の肩部4cとの間に配置した状態でシェル本体3に支持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記した従来の気圧式倍力装置においては、そのフロントシェル1の筒部1aとセンターシェル4の筒部4aとが円筒形状に形成されているため、これらを組立前の部品の状態で、それぞれの筒部1a、4aを嵌合させるように積み重ねると、フロントシェル1(1A、1B、1C)、センターシェル4(4A、4B、4C)ともに、図7(A)、(B)に示すように、それぞれの開口縁部1b、4bを下側の肩部(段差部)1c、4cのエッジにわずか係合させるだけとなり、一方、リヤシェル2(2A、2B、2C)については、図7(C)に示すように、それぞれの小径筒部2aを突合せるだけとなって全く重なり部分が存在せず、フロントシェル1、リヤシェル2およびセンターシェル4(以下、これらをシェル要素という)ともに、バランスを欠き、積み重ねた状態を安定的に維持することが困難で、保管、輸送等に際しての取扱いが極めて面倒であるという問題があった。また、特にフロントシェル1およびセンターシェル4については、それぞれの筒部1a、4aがかなりの長さを有していることから、前記積み重ねた状態で、相互間に大きな空隙が形成されて嵩が大きくなり、保管効率、輸送効率が著しく低下して経済的損失が大きいという問題があった。
【0005】
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、シェル要素を積み重ねた際、相互間に所定の大きさの重なり部分を確保できるようにし、もって取扱性の向上と保管効率並びに輸送効率の向上とに大きく寄与する気圧式倍力装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1に係る発明は、底部の外縁から延びる筒部を有して該筒部に開口縁部が形成されたフロントシェルと、該フロントシェルの筒部の開口縁部を閉塞するリヤシェルとを、一体化してシェル本体を構成し、前記フロントシェルとリヤシェルとの合せ部の周辺に、シェル本体内を2室に区画するセンターシェルの筒部の開口縁部と、前記各室内を定圧室と変圧室とに区画するパワーピストンを構成するダイアフラムのうちの、リヤ側のダイアフラムの外周ビードを配置したタンデム型の気圧式倍力装置において、
前記フロントシェルの前記筒部は、前記開口縁部より小径の円筒形状部を有し、該円筒形状部に隣接する部分にフロント側のダイアフラムの外周ビードが配置される段差部が設けられるとともに、前記円筒形状部から開口縁部側へ向けて次第に拡径する截頭円錐形状に形成され、
該フロントシェルを部品の状態で複数個積み重ねた際に、重なり合うフロントシェルの截頭円錐形状の筒部が互いに対して嵌り合うようになっており、前記円筒形状部同士が係合されて積み重ねた際の嵌合深さが前記段差部により規制されることを特徴とする。
この請求項1に係る発明においては、フロントシェルの筒部が、開口端側へ向けて次第に拡径する截頭円錐形状となっているので、部品の状態でこれらを積み重ねると、相互に筒部同士が嵌合して重なり部分が生じる。しかも、比較的長い筒部を有するフロントシェルの筒部を截頭円錐形状にした場合は、その嵌合深さが十分深くなるので、積み重ねた際の嵩も大幅に縮小する。
上記課題を解決するための請求項2に係る発明は、請求項1に記載のタンデムの型気圧式倍力装置において、
前記センターシェルの前記筒部は、前記開口縁部より小径の円筒形状部を有し、該円筒形状部から開口縁部側へ向けて次第に拡径する截頭円錐形状に形成され、該センターシェルを部品の状態で複数個積み重ねた際に、重なり合うセンターシェルの截頭円錐形状の筒部が互いに対して嵌り合うようになっており、前記円筒形状部同士が係合されて積み重ねた際の嵌合深さが規制されることを特徴とする。
これによりセンターシェルも、上記フロントシェルと同様に相互に筒部同士が嵌合して重なり部分が生じ、しかも、比較的長い筒部を有するセンターシェルの嵌合深さが十分深くなる。
上記請求項1及び2に係る発明においては、上記筒部を截頭円錐形状に形成したシェル要素に、部品の状態で相互に筒部を嵌合して積み重ねた際、その嵌合深さを規制する円筒形状部が設けられており、この円筒形状部によって筒状部同士が密着するのを防止できるので、くさび効果によってシェル要素同士が離脱困難になることはなくなる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基いて説明する。
【0008】
図1乃至図3は、本発明の一つの実施の形態としての気圧式倍力装置を示したものである。本気圧式倍力装置はタンデム型として構成されており、その基本構造は、前記図6に示したものと同じく、フロントシェル21とリヤシェル22とからなるシェル本体23内をセンターシェル24により前・後2室に区画し、このセンターシェル24により区画された各室を、さらにダイアフラム25、26を備えたパワーピストン27、28により定圧室29、30と変圧室31、32とに区画し、各パワーピストン27、28に共通に設けたバルブボデー33を前記センターシェル24の中心部およびリヤシェル22の後部の小径筒部22aを気密的にかつ摺動可能に挿通させてシェル本体23まで延ばしている。なお、フロントシェル23の前面中央には、図示を略すマスタシリンダを部分的に受け入れるための凹部21aが形成されている。また、リヤシェル22の小径筒部22aには、バルブボデー33の、シェル本体23から延出した部分を覆うダストブーツ34が取付けられている。
【0009】
バルブボデー33は、カップ形状の本体部33aと中空軸部33bとを連設してなっており、その本体部33aには、2つの定圧室29と30とを相互に連通しかつ各定圧室29、20を中空軸部33b内に連通する負圧通路35が設けられるほか、中空軸部33b内とリヤ側の変圧室32とを連通する第1大気通路36が設けられている。一方、リヤシェル22とセンターシェル24との間には連通管37が橋架されており、リヤ側変圧室32とフロント側変圧室31とはこの連通管37内に設定した第2大気通路38により連通させられている。フロント側定圧室29には、フロントシェル21に設けた管継手Jを通じて、例えばエンジン負圧が導入されるようになっており、この負圧は、前記負圧通路35を通じてリヤ側の定圧室18にも供給される。また、バルブボデー33の中空軸部33bには、サイレンサ39とフィルタ40とを通して大気が導入されるようになっており、この大気は、後述の弁機構41の作動により前記第1および第2大気通路36、38を通じて前・後の変圧室31、32に供給される。
【0010】
弁機構41は、図3によく示されるように、バルブボデー33の本体部33aに設けた軸孔42に摺動可能に嵌装され、かつブレーキペダル(図示略)と連動する入力ロッド43に連結された弁プランジャ44と、バルブボデー33の中空軸部33bの内面に押え部材45により基端部が固定されたポペット弁46と、このポペット弁46の先端の外周縁部とバルブボデー33の内周面に形成された環状弁座47との間に形成された真空弁48と、ポペット弁46の先端の内周縁部と弁プランジャ44の後端に形成された環状弁座49との間に形成された大気弁50と、前記入力ロッド43に一端が係止され常時は前記真空弁48および大気弁50を閉じる方向へ付勢する弁ばね51とからなっている。前記押え部材45と入力ロッド43との間には戻しばね52が介装されており、弁プランジャ44は、ブレーキペダルからの入力がない非作動時には、この戻しばね52により、その後端の環状弁座49をポペット弁46に当接させる状態を維持するようになっている。
【0011】
また、上記バルブボデー33の軸孔42内には、前記弁プランジャ44に後端部が連結され該プランジャ44と一体に移動する段付の移動体53が収納されており、この移動体53の小径の先端部53aは、軸孔42の小径孔部42aに挿入されている。バルブボデー33の本体部33aのカップ底には、ゴム等の弾性体からなるリアクションディスク54と出力ロッド55の基端大径部55aとが配置されており、ブレーキペダルからの入力がない非作動時には、前記移動体53の先端がリアクションディスク54の背面との間にわずかの間隙を開けて位置決めされる。出力ロッド55の先端部は、前記フロントシェル21の前面に設けられた凹部21aの底を気密的にかつ摺動可能に挿通して前方へ延ばされ、該凹部21aに結合されたマスタシリンダ(図示略)内に挿入されるようになる。
【0012】
一方、フロント側の定圧室29内には、バルブボデー33を原位置に戻すための戻しばね56が配設されている。戻しばね56は、その一端がフロントシェル21の凹部21aの後背部に、その他端がばね受け57を介してバルブボデー33のカップ底にそれぞれ当接させて配置されており、常時はバルブボデー33をリヤ側へ付勢している。バルブボデー33は、その本体部33aと中空軸部33bとの略境界部分に半径方向から挿入されたストップキー58をリヤシェル22の小径筒部22aに設けた段差部59に当接させる位置が原位置となっている。なお、前記ばね受け57はリアクションディスク54および出力軸55の基端大径部55aの抜止めとしても用いられている。また、前記ストップキー58は、バルブボデー33に対する弁プランジャ44の移動範囲を規制する手段としても用いられている。
【0013】
本気圧式倍力装置は、そのリヤシェル22の後面に突設した複数のスタッドボルト59を利用して図示しない車体に取付けられる一方で、そのフロントシェル21の前面に突設したスタッドボルト60を利用して、図示を略すマスタシリンダが本気圧式倍力装置に結合されるようになる(図2)。なお、本実施の形態においては、これらスタッドボルト59、60を、前記リヤ側変圧室32とフロント側変圧室31とを連通する連通管37内を挿通して延ばされた補強ロッド61の両端に一体的に設けている。
【0014】
ここで、上記フロントシェル21はリヤ側へ大きく延びる筒部65を、リヤシェル22はフロント側へ短く延びる筒部66をそれぞれ備えており、シェル本体23は、そのフロントシェル21の筒部65の開口縁部(フランジ)65aとリヤシェル22の筒部66の開口縁部(折返し部)66aとを合せて、かしめにより結合一体化した構成となっている。また、上記センターシェル24は、リヤ側へ比較的大きく延びる筒部67を備えており、その筒部67の開口縁部(フランジ)67aを前記フロントシェル21とリヤシェル22との合せ部68に配置した状態でシェル本体23内に位置固定されている。一方、各パワーピストン27、28を構成するダイアフラム25、26のうち、リヤ側のダイアフラム26は、その外周ビード26aを前記合せ部68に配置した状態でシェル本体23に支持されると共に、フロント側のダイアフラム25は、その外周ビード25aを前記フロントシェル21の筒部65の中間部位に設けた段差部65bとセンターシェル24の筒部67の基端側の肩部67bとの間に配置した状態でシェル本体23に支持されている。
しかして、フロントシェル21の筒部65、リヤシェル22の筒部66およびセンターシェル24の筒部67のそれぞれは、全体的に開口端側へ向けて次第に拡径する頭円錐形状に形成されている。また、フロントシェル21の筒部65の段差部65bに隣接する部分には円筒形状部69が設けられ、さらに、センターシェル24の筒部67の肩部67bに隣接する部分には円筒形状部70が設けられている。
【0015】
以下、上記のように構成した気圧式倍力装置の作用を説明する。
本気圧式倍力装置を、上記スタッドボルト59(図2)を利用して車体へ取付けた状態でブレーキペダルを踏込むと、入力ロッド43が前進して弁プランジャ44が前進し、大気弁50が開いて、サイレンサ39およびフィルタ40を通じてバルブボデー33内に大気が流入し、この大気は第1大気通路36および第2大気通路38を通ってリヤ側変圧室32およびフロント側変圧室31に導入される。この結果、負圧が導入されている定圧室29、30と大気が導入された変圧室31、32との間に差圧が発生し、パワーピストン27、28が推進して所定の倍力比の出力がバルブボデー33から出力軸55を経てマスタシリンダ側へ取出され、所定の倍力作用が開始される。
【0016】
上記倍力作用の開始に際しては、弁プランジャ44に連結された移動体53の先端側の小径部53aがリアクションディスク54に当接するまで、すなわち両者の間隙が解消されるまでは、入力に無関係に出力が増大する、いわゆるジャンプインが生じる。このジャンプイン後は、出力反力が、出力ロッド55からリアクションディスク54を経て移動体53、弁プランジャ44および入力ロッド43に順次伝達され、これにより入力の増大に応じて出力が上昇する倍力作用が行われる。一方、ブレーキペダルに対する踏力が解放されると、入力ロッド43が戻しばね52の復元力によって後退すると共に、弁プランジャ44も後退し、大気弁50が閉じる一方で、負圧弁48が開き、変圧室31、32に負圧通路35および第1、第2大気通路36、38を経て負圧が導入され、上記した差圧が解消される。その後、定圧室29内の戻しばね56のばね力によりバルブボデー33が後退し、パワーピストン27、28が原位置に復帰する。
【0017】
ところで、上記フロントシェル21、リヤシェル22およびセンターシェル24のシェル要素は板材からプレスにより一体成形され、それぞれ部品の状態で所定数積み重ねて保管および輸送される。
図4(A)、(B)および(C)は、上記フロントシェル21、センターシェル24およびリヤシェル22の積み重ね状態を示したものである。フロントシェル21(21A、21B、21C)およびセンターシェル24(24A、24B、24C)は、それぞれの筒部65、67が頭円錐形状となって開口端側へ広がりを有しているので、相互に奥深く嵌合する。すなわち、積み重ねた上下間に大きな重なり部分が生じ、この結果、バランスを欠いて崩壊してしまうことはなくなる。しかも、各フロントシェル21の筒部65とセンターシェル24の筒部67とは、それぞれかなりの長さを有しているので、前記積み重ねた状態で相互に奥深く嵌合し、従来のフロントシェル3およびセンターシェル4の積み重ね状態(図7)に比べて、それらの嵩は著しく縮小し、その分、保管効率、輸送効率は向上する。因みに、同じサイズおよび重ね数(例えば、3枚)で比較すると、本発明に係るフロントシェル21、センターシェル24の積み重ねの嵩は、従来のフロントシェル3、センターシェル4のそれに比べてそれぞれ51%、43%程度となり、その縮小率は著しく大きくなっており、重ね数を多くしていけば、縮小効果が高まる
ここで、各フロントシェル21およびセンターシェル24は、それぞれの円筒形状部69、70を下側に配置されたものの円筒形状部69、70に係合させるまで嵌合される。図4中、点P1、P2は前記係合点(ストッパ部)を示しており、これにより各フロントシェル21およびセンターシェル24は、それぞれの筒部65、67が密着する前段階で相互の嵌合深さが規制され、この結果、くさび効果によってシェル要素同士が離脱し難くなることはなくなって、後の組立作業が容易になる。
【0018】
なお、上記係合点は、シェル要素の外径側に設けたが、図5に示すように、例えばフロントシェル21´(21´A、21´B、21´C)の凹部21´a内に係合点P3を設けるようにしてもよく、この場合にはフロントシェル21の筒部65´の外周面や前記ダイアフラム25、26が接触する内周面に傷をつけてしまうことがなくなり、気圧式倍力装置の品質を維持できる。
【0019】
一方、リヤシェル22(22A、22B、22C)については、図4(C)に示すように、筒部66の長さが短かいので、筒部66同士の重なり部分はそれほど大きくはないが、重なり部分が確実に存在するのでバランスを欠いて崩壊してしまうことはなくなる。また、このリヤシェル22は、前記したようにその後部の小径筒部22aにストッパーキー58が当接する段差部59を有しているので、該段差部59に小径筒部22aの先端を当接させた状態で積み重ねられる。したがって、その積み重ねの嵩は従来のリヤシェル2(図7)に比べて若干低くなり、その上、該段差部59がストッパ部として機能して筒部66同士の密着を防止するので、相互の離脱も容易となる。
【0020】
【発明の効果】
上記したように、本発明に係る気圧式倍力装置によれば、フロントシェル又はセンターシェルのうち、少なくとも一のシェル要素の筒部が、それぞれ開口端側へ向けて次第に拡径する截頭円錐形状となっているので、部品の状態でこれらを積み重ねた場合に筒部同士の重なり部分が生じ、崩壊することがなくなって取扱いが容易になる。しかも、比較的長い筒部を有するフロントシェルまたはセンターシェルについては、その嵌合深さが十分深くなるので積み重ねの嵩が大幅に縮小し、保管効率並びに輸送効率が著しく向上する。
また、筒部が頭円錐形状となっているシェル要素に嵌合深さを規制する円筒形状部を設けており、筒部同士が密着することがないので、相互の離脱が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタンデム型気圧式倍力装置の要部構造を示す断面図である。
【図2】本タンデム型気圧式倍力装置の全体構造を示す断面図である。
【図3】本タンデム型気圧式倍力装置の弁機構を拡大して示す断面図である。
【図4】本タンデム型気圧式倍力装置を構成するシェル要素の積み重ね状態を示す断面図である。
【図5】本タンデム型気圧式倍力装置を構成するシェル要素の他の実施の形態を示す断面図である。
【図6】従来のタンデム型気圧式倍力装置の全体構造を示す断面図である。
【図7】従来のタンデム型気圧式倍力装置を構成するシェル要素の積み重ね状態を示す断面図である。
【符号の説明】
21 フロントシェル
22 リヤシェル
23 シェル本体
24 センターシェル
25、26 ダイアフラム
26a リヤ側ダイアフラムの外周ビード
27、28 パワーピストン
29、30 定圧室
31、32 変圧室
33 バルブボデー
59 リヤシェルの段差部(ストッパ部)
65 フロントシェルの筒部
66 リヤシェルの筒部
67 センターシェルの筒部
68 フロントシェルとリヤシェルとの合せ部
69 フロントシェルの円筒形状部(ストッパ部)
70 センターシェルの円筒形状部(ストッパ部)

Claims (2)

  1. 底部の外縁から延びる筒部を有して該筒部に開口縁部が形成されたフロントシェルと、該フロントシェルの筒部の開口縁部を閉塞するリヤシェルとを、一体化してシェル本体を構成し、前記フロントシェルとリヤシェルとの合せ部の周辺に、シェル本体内を2室に区画するセンターシェルの筒部の開口縁部と、前記各室内を定圧室と変圧室とに区画するパワーピストンを構成するダイアフラムのうちの、リヤ側のダイアフラムの外周ビードを配置したタンデム型の気圧式倍力装置において、
    前記フロントシェルの前記筒部は、前記開口縁部より小径の円筒形状部を有し、該円筒形状部に隣接する部分にフロント側のダイアフラムの外周ビードが配置される段差部が設けられるとともに、前記円筒形状部から開口縁部側へ向けて次第に拡径する截頭円錐形状に形成され、
    該フロントシェルを部品の状態で複数個積み重ねた際に、重なり合うフロントシェルの截頭円錐形状の筒部が互いに対して嵌り合うようになっており、前記円筒形状部同士が係合されて積み重ねた際の嵌合深さが前記段差部により規制されることを特徴とするタンデム型の気圧式倍力装置。
  2. 請求項1に記載のタンデム型気圧式倍力装置において、
    前記センターシェルの前記筒部は、前記開口縁部より小径の円筒形状部を有し、該円筒形状部から開口縁部側へ向けて次第に拡径する截頭円錐形状に形成され、該センターシェルを部品の状態で複数個積み重ねた際に、重なり合うセンターシェルの截頭円錐形状の筒部が互いに対して嵌り合うようになっており、前記円筒形状部同士が係合されて積み重ねた際の嵌合深さが規制されることを特徴とするタンデム型気圧式倍力装置。
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