JP4617932B2 - テープ印字装置 - Google Patents

テープ印字装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4617932B2
JP4617932B2 JP2005062243A JP2005062243A JP4617932B2 JP 4617932 B2 JP4617932 B2 JP 4617932B2 JP 2005062243 A JP2005062243 A JP 2005062243A JP 2005062243 A JP2005062243 A JP 2005062243A JP 4617932 B2 JP4617932 B2 JP 4617932B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
platen roller
cover member
gear
tape
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005062243A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006240225A (ja
Inventor
稔 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2005062243A priority Critical patent/JP4617932B2/ja
Priority to US11/354,096 priority patent/US7234883B2/en
Priority to EP06003436A priority patent/EP1700704B1/en
Priority to DE602006004904T priority patent/DE602006004904D1/de
Priority to CNB2006100596335A priority patent/CN100548703C/zh
Publication of JP2006240225A publication Critical patent/JP2006240225A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4617932B2 publication Critical patent/JP4617932B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/407Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
    • B41J3/4075Tape printers; Label printers

Landscapes

  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Description

本発明は、テープ印字装置に関し、特に、カバー部材の開放動作に連動してプラテンローラと印字ヘッドとを強制的に引き離すことが可能なテープ印字装置に関するものである。
従来、キーボード等の入力手段から文字等を入力して作成された文字等をディスプレイ上に表示しつつ、長尺状の印字媒体である印字用テープに印字可能なテープ印字装置が各種提案されている。かかるテープ印字装置では、一般に、印字用テープやインクリボン等をスプールに巻回して所定形状のカセットに納めたテープカセットから、印字用テープの供給を受けるようになっている。
そして、テープ印字装置のテープカセット収納部分には、印字用テープに文字等を印字する印字ヘッドと印字用テープを送り駆動するプラテンローラとが設けられ、印字の際はプラテンローラにより印字用テープを印字ヘッドに押圧しつつ文字等を印字し、印字済みテープとして排出する。ここで、テープカセットを交換のために脱着する場合には、印字ヘッドとプラテンローラとによる印字用テープの押圧を解除して、印字ヘッド又はプラテンローラを印字用テープの押圧位置から退避させなければならない。このため、プラテンローラと印字ヘッドの一方を移動させて、両者が当接する押圧位置と、両者が離間する退避位置とを切り換える切換部材が備えられていた。また、テープ印字装置には、テープカセットを収納するカセット収納部を開閉するカバー部材が設けられており、印字の際にはこれを閉じて外部からの異物の侵入等を防ぐようにしていた。
上述の切換部材として例えば特開平10−100494号公報には、カバー部材に設けられ、カバー部材を閉じたときにホルダ部材(プラテンローラ)を押圧位置にする係合部とカバー部材を開いたときにホルダ部材(プラテンローラ)を退避位置にする弾性部材が記載されている。
特開平10−100494号公報(段落0003乃至段落0006)
しかしながら、前記特許文献1に記載されたテープ印字装置においては、プラテンローラと印字ヘッドとを当接した状態で長期間保管したとき、ヘッド表面とローラゴムの密着状態に起因して、印字ヘッドとプラテンローラが貼り付いてしまい、弾性部材の弾性力のみでは退避位置に戻らなくなる恐れがあるという問題がある。また、印字ヘッドとプラテンローラが貼り付いていることを知らずにテープカセットを装着すると、印字用テープやインクリボンがプラテンローラに引っ掛かってしまい、ダメージを受けるという問題もある。これを解決するために弾性部材の弾性力を大きくするとホルダ部材等の強度アップをしなければならないためにコストアップに繋がるという問題もある。
以上のような状況に鑑み、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、プラテンローラと印字ヘッドとを当接した状態でテープ印字装置を保管することに起因して、プラテンローラと印字ヘッドとが相互に貼り付いてしまった場合においても、カバー部材の開放動作に連動してプラテンローラと印字ヘッドとを強制的に引き離す事が可能なテープ印字装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に係るテープ印字装置は、印字用テープを内蔵したテープカセットを着脱可能に保持するカセット保持部と、前記印字用テープに印字を施す印字ヘッドと、前記印字ヘッドに対向配置されたプラテンローラと、前記プラテンローラと前記印字ヘッドとのいずれか一方を保持し、プラテンローラと印字ヘッドとが相互に当接する第1位置、及び、プラテンローラと印字ヘッドとが相互に離間する第2位置との間で移動可能なホルダ部材と、前記カセット保持部を開閉可能なカバー部材と、前記カバー部材の開閉動作に連動して移動可能に構成され、カバー部材の閉塞動作時に前記ホルダ部材を前記第1位置に向かって移動させる作動部材と、前記カバー部材の開放動作時に前記ホルダ部材を前記第2位置に向かって付勢する弾性部材と、を備えたテープ印字装置において、前記カバー部材の開放動作時に、前記作動部材の移動に基づき前記プラテンローラを強制的に回転させてプラテンローラと前記印字ヘッドとの当接を解除する強制回転手段とを備え、前記強制回転手段は、前記プラテンローラに付設された第1ギアと、前記作動部材に付設され前記第1ギアに噛合可能な第2ギアとを有し、前記第2ギアは、前記カバー部材の開放動作時に前記第1ギアに噛合して前記作動部材の一方向への移動に基づき第1ギアを回転させることにより前記プラテンローラを前記印字用テープの送り方向に強制的に回転させてプラテンローラと前記印字ヘッドとの当接を解除するとともに、カバー部材の閉塞動作に対応して作動部材が他方向へ移動した場合に第1ギアに噛合しつつ空転するクラッチギアから構成されていることを特徴とする。
請求項1に係るテープ印字装置では、カバー部材の開放動作時に、作動部材の移動に基づきプラテンローラを強制的に回転させてプラテンローラと印字ヘッドとの当接を解除する強制回転手段とを備えることにより、カバー部材が開放された際に、強制回転手段が作動部材と弾性部材を介して、ホルダ部材を第2位置まで移動させるので、ホルダ部材をプラテンローラと印字ヘッドとが相互に当接する第1位置にしたままテープ印字装置を長期間保管することに起因して、従来のように相互に貼り付いてしまっても、印字ヘッドとプラテンローラとを確実に引き離すことができる。そのため、印字用テープやインクリボンがプラテンローラに引っ掛かってしまい、テープカセットをカセット保持部にセットできなくなるという問題や従来のような印字用テープやインクリボンにダメージを与える問題を解決できる。
また、強制回転手段は、プラテンローラに付設された第1ギアと、作動部材に付設され第1ギアに噛合可能な第2ギアとを有し、第2ギアは、カバー部材の開放動作時に第1ギアに噛合して作動部材の一方向への移動に基づき第1ギアを回転させることによりプラテンローラを印字用テープの送り方向に強制的に回転させてプラテンローラと印字ヘッドとの当接を解除するとともに、カバー部材の閉塞動作に対応して作動部材が他方向へ移動した場合に第1ギアに噛合しつつ空転するクラッチギアから構成されているので、更なる発明の効果として、相互に貼り付いてしまった印字ヘッドとプラテンローラを一層強制的、かつ確実に引き離すことができるとともに、クラッチギアから構成された第2ギアはカバー部材の閉塞動作に対応して作動部材が他方向へ移動した場合に第1ギアに噛合しつつ空転するので作動部材を移動させる荷重を低くしてカバー部材の閉塞動作を行う際の荷重を低くすることができる。
以下、本発明に係るテープ印字装置について、本発明を具体化した第1実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るテープ印字装置の概略構成について図1乃至図4に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施形態におけるテープ印字装置の外観を示す斜視図、図2はテープ印字装置のカバー部材を開けた斜視図、図3はカバー部材と印字機構を拡大して示す斜視図、図4はテープカセットと印字機構との関係を模式的に示す説明図である。
本第1実施形態のテープ印字装置1おいて、図1に示すように本体2の上面には、種々の文字入力等を行うキーボード3が設けられている。このキーボード3の上側には、電源スイッチ、印字キーやテープ印字装置1の各種制御を行う機能キー群4と、入力した文字や記号等を表示するための液晶ディスプレイ(以後LCDと表示)5が設けられている。そして、左上角には印字用テープ6に印刷された印字済みテープ6aをカットするためのカッターレバー7が設けられている。
本体2の後側において、図2に示すように、LCD5の後方に印字用テープ6を所定形状のカセットケースに収納したテープカセット8(図4参照)を装着するカセット保持部9が形成され、そのカセット保持部9には、テープカセット8内の使用済みのインクリボン10を巻取るためのリボン巻取カム11と、印字済みのテープを送り駆動するためのテープ送りローラカム12とが配置されている。カセット保持部9にはこの他、印字用テープ6に文字等を印字するサーマルヘッド13が、テープカセット8を装着した際にその開口部14に位置するように放熱を兼ねたサブフレーム30に取り付けられて配置されている。また、図3に示すように、サーマルヘッド13に対向して、ローラホルダ19がプラテンローラ18及び押圧ローラ23を保持すると共に、レバー16及び後述するリリースロッド17等を介し、ホルダ軸24を中心にして回動可能な状態でレバー16と共に配置されている。
カセット保持部9は、図2、図3に示すように、開閉可能なカバー部材15で覆われるものである。そこで、カバー部材15の内側には、カバー部材15を閉状態にしたときにレバー16を押下するためのレバー押下部15aとカバー部材15を開状態にしたときにレバー16を引き上げるための下舌片15bが対向する位置に配置されている。また、カバー部材15の両側端部には係合片26、26が設けられている。係合片26、26は、テープ印字装置1の本体2側に設けられた係合部27、27と係合してカバー部材15を閉状態に保持するものである。更に、カバー部材15を開閉する際の開閉の支点となる支持突起25がカバー部材15の端部から延出されて設けられている。
次に、テープカセット8の内部の構造を、所謂、ラミネートテープのカセットを例にとって図4に示す。図4には、説明上、テープカセット8の内部構造と共にテープ印字装置1の印字機構の一部でありカセット保持部9内に設けられるサーマルヘッド13やローラホルダ19等も示されている。
テープカセット8には、透明なフィルムからなる所定幅の印字用テープ6と、印字用テープ6に転写されるインクを表面に塗布されたインクリボン10と、印字がなされた印字済みテープ6aの裏面に貼り合わされる印字用テープ6と同一幅の両面テープ20とが、それぞれ回転自在に設置された供給スプールにロール状に巻回されて配置されている。更に、使用済みのインクリボン10が巻き取られる使用済みリボン巻取スプール21を備えている。そして、テープカセット8の内部には、印字済みの印字済みテープ6aをテープカセット8の外部に排出すると共に、印字済みの印字済みテープ6aの裏面に両面テープ20を貼り合わせるためのテープ送りローラ22が内蔵されている。
テープカセット8をテープ印字装置1のカセット保持部9に装着すると、カセット保持部9のリボン巻取カム11はテープカセット8の使用済みリボン巻取スプール21に、カセット保持部9のテープ送りローラカム12はテープカセット8のテープ送りローラ22に、それぞれ連結される。印字時には使用済みリボン巻取スプール21とテープカセット8のテープ送りローラ22とが回転駆動される。これにより、印字用テープ6とインクリボン10とがそれぞれの供給スプールから引き出され、重ね合わされてサーマルヘッド13に送られ、所定の印字がなされる。そして、使用済みのインクリボン10は印字がなされた印字済みテープ6aと離れて、使用済みリボン巻取スプール21に巻き取られる。一方、印字がなされた印字済みテープ6aには、供給された両面テープ20が貼り合わせられて、テープ送りローラ22により外部に排出される。
次に、印字中に印字用テープ6をサーマルヘッド13に押圧する機構を説明する。前記のように、図2中カセット保持部9に配置されるサーマルヘッド13は、テープカセット8が装着された際にその開口部14に位置する。そして、印字用テープ6を挟んでサーマルヘッド13と対向する位置に、プラテンローラ18が配置されている。そして、テープカセット8のテープ送りローラ22と対向する位置に押圧ローラ23が配置されている。プラテンローラ18と押圧ローラ23とは、ローラホルダ19に回転可能に取り付けられており、そのローラホルダ19はホルダ軸24に回動可能に取り付けられている。ローラホルダ19の回動により、プラテンローラ18と押圧ローラ23とが、サーマルヘッド13及びテープ送りローラ22に圧着する押圧位置A(実線)、或は、サーマルヘッド13及びテープ送りローラ22に圧着しない退避位置B(2点鎖線)のいずれかの位置にセットされる。
続いて、プラテンローラ18とサーマルヘッド13、押圧ローラ23とテープ送りローラ22との押圧及びその解除がカセット保持部9を覆うカバー部材15の開閉で行われる構成について、図2、図3、図5乃至図8を参照して説明する。図5は印字機構を示す拡大斜視図、図6は印字機構の組立分解斜視図、図7はカバー部材の開状態におけるカバー部材、レバー、リリースロッド、ローラホルダの関係を示す説明図、図8はカバー部材の閉状態におけるカバー部材、レバー、リリースロッド、ローラホルダの関係を示す説明図である。図7及び図8において、図7(A)、図8(A)は上面図、図7(B)、図8(B)は正面図である。
図2、図3に示すカバー部材15は、カセット保持部9を開閉可能に覆うものであって、支持突起25、25によりテープ印字装置1の本体2に取り付けられ、図3に示す支持突起25、25(片側のみを図示)を中心に回動してカセット保持部9を開閉する。カバー部材15の両側端部には係合片26、26が設けられている。係合片26、26は、テープ印字装置1の本体2側に設けられた係合部27、27と係合してカバー部材15を閉状態に保持するものである。係合片26、26は弾力を有しているので、操作者が所定の操作をすれば係合が解除されカバー部材15は開状態となる。
カバー部材15に覆われるカセット保持部9には、図5に示す印字機構28が配置されている。印字機構28は図6に示すように、先ず、サブフレーム30がメインフレーム29に取り付けられたホルダ軸24をサブフレーム30に貫通させて、メインフレーム29にネジ31、31によってネジ止めされる。そして、放熱板を兼ねるサブフレーム30にはサーマルヘッド13が取り付けられている。次に、プラテンローラ18及び押圧ローラ23を装着したローラホルダ19が、ローラホルダ戻しバネ34と共にホルダ軸24に回動可能に取り付けられ、E型トメワ35によって止められる。このとき、ローラホルダ19には、リリースロッド17の一端に設けられた嵌合部33が、ローラホルダ19の背面に設けられた後述する嵌合溝32に当接するように取り付けられ、さらにリリースロッド17の一端で嵌合部33に並列して設けられたラック部材45のギア歯44が、プラテンローラ18に付設された第1ギア18aとローラホルダ19に穿孔された貫通孔46(図3、図7、図8参照)を介して噛合可能になるようにしながら取り付けられている。また同時に、リリースロッド17の他端に設けられた摺動ピン36が、サブフレーム30に設けられたピン摺動孔37に摺動可能に取り付けられる。次に、レバー16の端部38に設けられた軸摺動孔39とリリースロッド17の他端で摺動ピン36の反対側に設けられた摺動軸40を係合させながら、サブフレーム30に水平方向に設けられたレバー軸41にレバー16が回動可能に取り付けられる。次に、レバー16のバネ取付軸42にレバー戻しバネ43を取り付けて所定の場所に止めた後に、レバー軸41にE型トメワ35を嵌めることによって印字機構28は組み付けられる構成になっている。
かかる印字機構28を備えるテープ印字装置1を使用する場合について図2、図7、図8に基づいて説明する。先ず、図2に示すように、カセット保持部9にテープカセット8を装着する。そして、カバー部材15を押圧して係合片26をテープ印字装置1の本体2の係合部27に係合させて閉状態とする。このとき、図7、図8に示すように、印字機構28は以下のように作用する。即ち、カバー部材15が閉じられるのに伴い、カバー部材15の内側に設けられたレバー押下部15aとレバー押下部15aの下方でカバー部材15に設けられた下舌片15bとの間にレバー16の一端が係合され、レバー押下部15aによってレバー16の一端が押下されてレバー軸41を中心としてレバー16が矢印C方向に回転運動する。尚、カバー部材15が閉じられたとき、レバー16の一端がレバー押下部15aと下舌片15bの間に係合されるためにはレバー16がレバー戻しバネ43(図6参照)によって矢印Cとは逆向きの方向に常に付勢されている必要がある。
次に、レバー16の他端の端部38には軸摺動孔39が設けられ、リリースロッド17の他端の摺動軸40が摺動可能に取り付けられているので、レバー16の回転運動が軸摺動孔39と摺動軸40によってリリースロッド17の水平な直線運動に変換される。この水平な直線運動に基づき、リリースロッド17の他端の摺動ピン36がサブフレーム30に設けられたピン摺動孔37内を摺動し、さらにリリースロッド17の一端に設けられた嵌合部33が、ローラホルダ19の背面に設けられた前述の嵌合溝32で摺動する。これによってレバー16の矢印C方向の回転運動がリリースロッド17の矢印D方向の水平な直線運動に変換される。
次に、前述のリリースロッド17の矢印D方向の水平な直線運動が進むと、ローラホルダ19がリリースロッド17の嵌合部33に押圧されてホルダ軸24を中心として矢印E方向に回動し押圧位置A(図4参照)にセットされる。従って、カバー部材15を閉じると必ずローラホルダ19が押圧位置Aにセットされ、特段のセット操作をしないで印字可能な状態となるのである。
そして、印字が行われテープカセット8を取り出す場合には、特段のリリース操作をすることなく、直接カバー部材15の図2に示す係合片26部分に指を掛けて引き上げ、カバー部材15を開けばよい。即ち、カバー部材15が開けられるのに伴い、カバー部材15の内側に設けられているレバー押下部15aとカバー部材15に一体に設けられている下舌片15bの間に係合されているレバー16の一端が、下舌片15bによって引き上げられ、レバー軸41を中心としてレバー16が矢印Cとは逆向きの方向に回転運動する。
次に、このレバー16の矢印Cとは逆向き方向の回転運動が、レバー16の軸摺動孔39とリリースロッド17の摺動軸40との係合によって、リリースロッド17の動作が矢印Dとは逆向き方向の水平な直線運動に変換される。
次に、前述のリリースロッド17の矢印Dとは逆向き方向の水平な直線運動が進むと、ローラホルダ19がリリースロッド17の嵌合部33の押圧から開放され、更に、ローラホルダ19は、ローラホルダ戻しバネ34によって、ホルダ軸24を中心として矢印Eとは逆向き方向に回動して退避位置B(図4参照)にセットされる。従って、カバー部材15を開けば直ちに、テープカセット8を取り出せたり装着できる状態となる。即ち、テープカセット8の装着時、取出時ともに、一動作で目的を達成できるものである。
続いて、テープカセット8を装着せずに押圧位置Aにセットして長期間保管した後でも、相互に貼り付いてしまったサーマルヘッド13とプラテンローラ18を確実に引き離す方法について、図9、図10に基づいて詳細に説明する。図9は相互に貼り付いてしまったサーマルヘッドとプラテンローラを引き離す方法を示す説明図である。図9(A)はカバー部材の完全閉状態を示す説明図、図9(B)はプラテンローラに付設された第1ギアとラック部材のギア歯が相互に噛合っている状態を示す説明図、図9(C)はプラテンローラに付設された第1ギアとラック部材のギア歯の噛合が外れサーマルヘッドとプラテンローラが離れた状態を示す説明図、図10(A)はカバー部材の完全開状態を示す説明図、図10(B)は使用されているリリースロッドを示す斜視図である。
ここで、リリースロッド17の形状について説明する。リリースロッド17は、図10(B)に示すように、リリースロッド17の一端に嵌合部33が一体に形成され、ローラホルダ19に設けられた嵌合溝32に当接して摺動する。さらにリリースロッド17の一端には、ギア歯44を形成したラック部材45が嵌合部33と並列に一体形成されている。そして、ギア歯44は、プラテンローラ18に付設された第1ギア18aと噛合うように形成されている。また、リリースロッド17の他端には、摺動軸40が一体に形成され、その摺動軸40は、レバー16の端部38に形成された軸摺動孔39に摺動可能に係止される。さらに摺動軸40の軸の反対側に摺動ピン36が一体に形成され、サブフレーム30に形成されたピン摺動孔37に摺動可能に係止される。
次に、リリースロッド17の動作を含み、相互に貼り付いてしまったサーマルヘッド13とプラテンローラ18を確実に引き離す方法について説明する。図9(A)は、カバー部材15が閉状態でリリースロッド17の嵌合部33がローラホルダ19に設けられた嵌合溝32を移動してローラホルダ19を押圧し、テープカセット8の無い状態でのサーマルヘッド13とプラテンローラ18とが当接して完全に密着した押圧位置A(図4参照)にセットされている状態を示している。
図9(B)は、図9(A)の状態で長期間保管した後にカバー部材15を開くことによって、リリースロッド17が矢印Fの方向に移動し始め、プラテンローラ18に付設された第1ギア18aとリリースロッド17のラック部材45に形成されたギア歯44とが、ローラホルダ19に穿孔された貫通孔46を介して噛合った状態を示している。(図7(B)、図8(B)参照)この噛合いによってプラテンローラ18が強制的に矢印Gの方向に回転させられる。そして、この回転により、相互に貼り付いてしまったサーマルヘッド13とプラテンローラ18が確実に引き離される。
図9(C)は、さらにカバー部材15を開くことによって、リリースロッド17が矢印Fの方向にさらに移動し、プラテンローラ18に付設された第1ギア18aとリリースロッド17のラック部材45に形成されたギア歯44との噛合が外れ、同時にローラホルダ19に対するリリースロッド17の嵌合部33の押圧が無くなった状態を示している。このとき、サーマルヘッド13とプラテンローラ18が引き離されているのでローラホルダ戻しバネ34の付勢力(図7(B)、図8(B)参照)によって、ローラホルダ19がホルダ軸24を中心として矢印E(図5、図7参照)とは逆向きの方向に回動して退避位置B(図4参照)の方向に戻り始める。
図10(A)は、カバー部材15が完全開状態となり、リリースロッド17の嵌合部33とギア歯44を形成したラック部材45が完全にフリーになり、ローラホルダ戻しバネ34の付勢力によって、ローラホルダ19がホルダ軸24を中心として矢印Eとは逆向きの方向に回動して、退避位置Bにセットされた状態を示している。
以上、詳細に説明した通り、第1実施形態に係るテープ印字装置1では、カバー部材15の開放動作時に、リリースロッド17の移動に基づきプラテンローラ18を強制的に回転させて、プラテンローラ18とサーマルヘッド13との当接を解除するプラテンローラ18に付設された第1ギア18aと、第1ギア18aと噛合うギア歯44が形成されたラック部材45とを備えることにより、カバー部材15を開くとその第1ギア18aとギア歯44の噛合せが強制的にプラテンローラ18とサーマルヘッド13との当接を解除し、ローラホルダ19を退避位置Bに向かって付勢するローラホルダ戻しバネ34によってローラホルダ19が退避位置Bに戻されるので、ローラホルダ19を、プラテンローラ18とサーマルヘッド13とが相互に当接する押圧位置Aにしたまま長期間保管することに起因して、相互に貼り付いてしまったサーマルヘッド13とプラテンローラ18を確実に引き離すことができる。そのため、テープカセット8をカセット保持部9にセットできなくなるという問題や印字用テープ6やインクリボン10にダメージを与える問題を解決できる。更に、プラテンローラ18に付設された第1ギア18aと噛合うギア歯44を形成したラック部材45はリリースロッド17に一体に形成できるのでコストダウンを図ることができる。
次に、本発明に係る第2実施形態を説明する。第2実施形態に係るテープ印字装置は、第1実施形態に係るテープ印字装置1と構成は同様であるが、プラテンローラ18を強制回転手段で強制的に回転させる方法が異なっている。第1実施形態では、リリースロッド17に一体に形成されたラック部材45に設けられたギア歯44が、プラテンローラ18に付設された第1ギア18aと噛合ってプラテンローラ18を強制的に回転させるようになっている。これに対し、第2実施形態では、リリースロッド17に設けられたクラッチギア(一方向で軸に対し固定され、他方向で軸に対し空転するギア)47が、プラテンローラ18に付設された第1ギア18aと噛合ってプラテンローラ18を強制的に回転させるようになっている。図11乃至図14に基づいて第2実施形態における強制回転の方法を説明する。図11はカバー部材の開状態におけるカバー部材、レバー、リリースロッド、ローラホルダの関係を示す説明図である。図11(A)は上面図、図11(B)は正面図である。図12はカバー部材の閉状態におけるカバー部材、レバー、リリースロッド、ローラホルダの関係を示す説明図である。図12(A)は上面図、図12(B)は正面図である。図13は相互に貼り付いてしまったサーマルヘッドとプラテンローラを引き離す方法を示す説明図である。図13(A)はカバー部材の完全閉状態を示す説明図、図13(B)はプラテンローラに付設された第1ギアとリリースロッドに付設された第2ギアが噛合っている状態を示す説明図、図13(C)はプラテンローラに付設された第1ギアとリリースロッドに付設された第2ギアの噛合が外れ、サーマルヘッドとプラテンローラが離れた状態を示す説明図である。図14(A)はカバー部材の完全開状態を示す説明図、図14(B)は使用されているリリースロッドを示す斜視図である。符号は第1実施形態と同一機能のものは同一の符号を使用する。
まず、印字機構28の構成を図12(A)、(B)に基づいて説明する。図12(A)に示すように、対向して配置されるサブレーム30の一方(図12(A)では上側)には、サーマルヘッド13が取り付けられており、他方(図12(A)では下側)には、レバー軸41を取り付け、そのレバー軸41にレバー16が回動可能に取り付けられている。そして、レバー16の端部38に設けられた軸摺動孔39には、一端に嵌合部33を有するリリースロッド17(図14(B)参照)の他端に設けられた摺動軸40が摺動可能に取り付けられている。そして、リリースロッド17は、レバー16の回動方向によって、矢印D(図11(B)参照)の方向または逆の方向に移動可能な状態になっている。更に、リリースロッド17の一端には、プラテンローラ18に付設された第1ギア18aとローラホルダ19に穿孔された貫通孔46を介して噛合うクラッチギア47が、嵌合部33と平行してリリースロッド17に設けられたリブ48に付設されている。そして、リリースロッド17が矢印D(図11(B)参照)の方向に移動したとき、リリースロッド17の嵌合部33が、ローラホルダ19に設けられた嵌合溝32(図11(B)参照)を押圧する。この押圧によって、プラテンローラ18に付設された第1ギア18aとリリースロッド17に設けられたリブ48に付設されたクラッチギア47とは相互に噛合うが、クラッチギア47が空転するように設定される。また、リリースロッド17が矢印Dと反対の方向に移動したとき、プラテンローラ18に付設された第1ギア18aとクラッチギア47とは相互に噛合うが、クラッチギア47は軸に固定されて回転せずにプラテンローラ18を回転するように設定されている。そして、対向するサブフレーム30の間には、プラテンローラ18と押圧ローラ23が取り付けられたローラホルダ19が、ホルダ軸24に回動可能に取り付けられている。そのために、ローラホルダ19は、リリースロッド17の一端に設けられた嵌合部33のレバー16の回動による移動と、嵌合部33と平行してリリースロッド17に設けられたリブ48に付設されたクラッチギア47の動作と、ローラホルダ戻しバネ34の弾性力とによって、サブレーム30の一方と他方の間でホルダ軸24を中心にして回動する構成になっている。
かかる印字機構28を備えるテープ印字装置1を使用する場合について図2、図11、図12に基づいて説明する。先ず、図2に示すように、カセット保持部9にテープカセット8を装着する。そして、カバー部材15を押圧して係合片26をテープ印字装置1の本体2の係合部27に係合させて閉状態とする。このとき、図11、図12に示すように、印字機構28は以下のように作用する。即ち、カバー部材15が閉じられるのに伴い、カバー部材15の内側に設けられたレバー押下部15aとレバー押下部15aの下方でカバー部材15に設けられた下舌片15bの間にレバー16の一端が係合され、レバー押下部15aによってレバー16の一端が押下されてレバー軸41を中心としてレバー16が矢印C方向に回転運動する。尚、カバー部材15が閉じられたとき、レバー16の一端がレバー押下部15aと下舌片15bの間に係合されるためにはレバー16がレバー戻しバネ43(図6参照)によって矢印Cとは逆向きの方向に常に付勢されている必要がある。
一方、レバー16の他端の端部38には軸摺動孔39が設けられ、リリースロッド17の他端の摺動軸40が摺動可能に取り付けられているので、レバー16の回転運動が軸摺動孔39と摺動軸40によってリリースロッド17の水平な直線運動に変換される。この水平な直線運動に基づき、リリースロッド17の他端の摺動ピン36がサブフレーム30に設けられたピン摺動孔37内を摺動し、さらにリリースロッド17の一端に設けられた嵌合部33が、ローラホルダ19の背面に設けられた前述の嵌合溝32で摺動する。これによってレバー16の矢印C方向の回転運動がリリースロッド17の矢印D方向の水平な直線運動に変換される。
次に、前述のリリースロッド17の矢印D方向の水平な直線運動が進むと、ローラホルダ19がリリースロッド17の嵌合部33に押圧されてホルダ軸24を中心として矢印E方向に回動し押圧位置A(図4参照)にセットされる。従って、カバー部材15を閉じると必ずローラホルダ19が押圧位置Aにセットされ、特段のセット操作をしないで印字可能な状態となるのである。
このとき、前述したように、プラテンローラ18に付設された第1ギア18aとリリースロッド17のリブ48に付設されたクラッチギア47は、ローラホルダ19に穿孔された貫通孔46を介して噛合うがクラッチギア47が空転するのでプラテンローラ18には影響を与えない。
そして、印字が行われテープカセット8を取り出す場合には、特段のリリース操作をすることなく、直接カバー部材15の図2に示す係合片26部分に指を掛けて引き上げ、カバー部材15を開けばよい。即ち、カバー部材15が開けられるのに伴い、カバー部材15の内側に設けられているレバー押下部15aとカバー部材15に一体に設けられている下舌片15bの間に係合されているレバー16の一端が、下舌片15bによって引き上げられ、レバー軸41を中心としてレバー16が矢印Cとは逆向きの方向に回転運動する。
次に、このレバー16の矢印Cとは逆向き方向の回転運動が、レバー16の軸摺動孔39とリリースロッド17の摺動軸40との係合によって、リリースロッド17の動作が矢印Dとは逆向き方向の水平な直線運動に変換される。
次に、前述のリリースロッド17の矢印Dとは逆向き方向の水平な直線運動が進むと、ローラホルダ19がリリースロッド17の嵌合部33の押圧から開放され、更に、ローラホルダ19は、ローラホルダ戻しバネ34によって、ホルダ軸24を中心として矢印Eとは逆向き方向に回動して退避位置B(図4参照)にセットされる。従って、カバー部材15を開けば直ちに、テープカセット8を取り出せたり装着できる状態となる。即ち、テープカセット8の装着時、取出時ともに、一動作で目的を達成できるものである。
このとき、プラテンローラ18に付設された第1ギア18aとリリースロッド17のリブ48に付設されたクラッチギア47は、ローラホルダ19に穿孔された貫通孔46を介して噛合いプラテンローラ18を強制的に回転する。
続いて、テープカセット8を装着せずに押圧位置Aにセットして長期間保管した後でも、相互に貼り付いてしまったサーマルヘッド13とプラテンローラ18を確実に引き離す方法について、図13、図14に基づいて詳細に説明する。
図13(A)は、カバー部材15が閉状態でリリースロッド17(図14(B)参照)の嵌合部33がローラホルダ19に設けられた嵌合溝32を移動してローラホルダ19を押圧し、テープカセット8の無い状態でのサーマルヘッド13とプラテンローラ18とが当接して完全に密着した押圧位置A(図4参照)にセットされている状態を示している。
図13(B)は、図13(A)の状態で長期間保管した後にカバー部材15を開きながらリリースロッド17を矢印Fの方向に移動し始め、プラテンローラ18に付設された第1ギア18aとリリースロッド17に設けられたリブ48(図14(B)参照)に付設されたクラッチギア47とがローラホルダ19に穿孔された貫通孔46(図11(B)、図12(B)参照)を介して噛合った状態を示している。この噛合いによってプラテンローラ18を強制的に矢印Gの方向に回転させられる。そして、この回転により、相互に貼り付いてしまったサーマルヘッド13とプラテンローラ18を確実に引き離すことができる。
図13(C)は、さらにカバー部材15を開くことによって、リリースロッド17を矢印Fの方向にさらに移動し、プラテンローラ18に付設された第1ギア18aとリリースロッド17に設けられたリブ48に付設されたクラッチギア47との噛合が外れ、同時にローラホルダ19に対するリリースロッド17の嵌合部33の押圧が無くなった状態を示している。このとき、サーマルヘッド13とプラテンローラ18が引き離されているのでローラホルダ戻しバネ34(図11(B)、図12(B)参照)の付勢力によって、ローラホルダ19がホルダ軸24を中心として矢印E(図5、図11参照)とは逆向きの方向に回動して退避位置B(図4参照)の方向に戻り始める。
図14(A)は、カバー部材15が完全開状態となり、リリースロッド17の嵌合部33とクラッチギア47が完全にフリーになり、ローラホルダ戻しバネ34の付勢力によって、ローラホルダ19がホルダ軸24を中心として矢印Eとは逆向きの方向に回動して退避位置Bにセットされている状態を示している。
以上、詳細に説明した通り、第2実施形態に係るテープ印字装置1では、カバー部材15の開放動作時に、リリースロッド17の移動に基づきプラテンローラ18を強制的に回転させて、プラテンローラ18とサーマルヘッド13との当接を解除するプラテンローラ18に付設された第1ギア18aと、第1ギア18aと噛合うリリースロッド17に設けられたリブ48に付設されたクラッチギア47とを備えることにより、カバー部材15を開くとその第1ギア18aとクラッチギア47の噛合せが強制的にプラテンローラ18とサーマルヘッド13との当接を解除し、ローラホルダ19を退避位置Bに向かって付勢するローラホルダ戻しバネ34によってローラホルダ19が退避位置Bにセットされるので、ローラホルダ19を、プラテンローラ18とサーマルヘッド13とが相互に当接する押圧位置Aにしたまま長期間保管することに起因して、相互に貼り付いてしまったサーマルヘッド13とプラテンローラ18を確実に引き離すことができる。そのため、テープカセット8をカセット保持部9にセットできなくなるという問題や印字用テープ6やインクリボン10にダメージを与える問題を解決できる。更に、カバー部材15を閉じたとき、プラテンローラ18に付設された第1ギア18aとリリースロッド17のリブ48に付設されたクラッチギア47は、ローラホルダ19に穿孔された貫通孔46を介して噛合うが、クラッチギア47を空転させることによってリリースロッド17を移動させる荷重が高くなるという問題を解決できる。
次に、本発明に係る第3実施形態を説明する。第3実施形態に係るテープ印字装置は、第1実施形態及び第2実施形態に係るテープ印字装置1と構成は同様であるが、プラテンローラ18を強制回転手段で強制的に回転させる方法が異なっている。第1実施形態では、リリースロッド17に一体に形成されたラック部材45に設けられたギア歯44が、プラテンローラ18に付設された第1ギア18aと噛合ってプラテンローラ18を強制的に回転させるようになっている。また、第2実施形態では、リリースロッド17に設けられたクラッチギア47が、プラテンローラ18に付設された第1ギア18aと噛合ってプラテンローラ18を強制的に回転させるようになっている。これらに対し、第3実施形態では、テープ印字装置1が印字用テープ6を印字・搬送するために元々備えているプラテンローラ18を駆動する駆動モータ49(図5参照)でプラテンローラ18を強制的に回転させるようになっている。図15、図16に基づいて第3実施形態における強制回転の方法を説明する。図15は相互に貼り付いてしまったサーマルヘッドとプラテンローラを引き離す方法を示す説明図である。図15(A)はカバー部材の完全閉状態を示す説明図、図15(B)は相互にサーマルヘッドとプラテンローラが貼り付いてしまった状態を示す説明図である。図16(A)はカバー部材の完全開状態を示す説明図、図16(B)は使用されているリリースロッドを示す斜視図である。符号は第1実施形態及び第2実施形態と同一機能のものは同一の符号を使用する。
先ず、図15(A)に基づいて、印字機構28の構成を説明する。図15(A)に示すように、対向して配置されるサブレーム30の一方(図15(A)では上側)には、サーマルヘッド13が取り付けられており、他方(図15(A)では下側)には、レバー軸41を取り付け、そのレバー軸41にレバー16が回動可能に取り付けられている。そして、レバー16の端部38に設けられた軸摺動孔39には、一端に嵌合部33を有するリリースロッド17(図16(B)参照)の他端に設けられた摺動軸40が摺動可能に取り付けられている。そして、リリースロッド17は、レバー16の回動方向によって、矢印Fの方向または逆の方向に移動可能な状態になっている。更に、リリースロッド17の他端の摺動軸40に隣接してスイッチレバー押圧部51(図16(B)参照)が設けられている。そして、リリースロッド17が矢印Fの方向に移動したときに、本体2(図1、図2参照)に取り付けられている検出スイッチ50のスイッチレバー52がスイッチレバー押圧部51と当接して検出スイッチ50を作動させる。この作動によって、テープ印字装置1に元々備えている図示しない制御部が、駆動モータ49を駆動し、駆動ギア53(図5参照)及びプラテンローラ18に付設されている第1ギア18aを介してプラテンローラ18を回転させるようにしている。そして、対向するサブフレーム30の間には、プラテンローラ18と押圧ローラ23が取り付けられたローラホルダ19が、ホルダ軸24に回動可能に取り付けられている。そのために、ローラホルダ19は、リリースロッド17の一端に設けられた嵌合部33のレバー16の回動による移動と、検出スイッチ50の作動と、ローラホルダ戻しバネ34(図6参照)の弾性力とによって、サブレーム30の一方と他方の間でホルダ軸24を中心にして回動する構成になっている。
以下に、駆動モータ49を使用することによって、ローラホルダ19を、プラテンローラ18とサーマルヘッド13とが相互に当接する押圧位置Aにしたまま長期間保管することに起因して、相互に貼り付いてしまったサーマルヘッド13とプラテンローラ18を確実に引き離すことができる方法について、図15、図16に基づいて詳細に説明する。
図15(A)は、カバー部材15が閉状態でリリースロッド17(図16(B)参照)
の嵌合部33がローラホルダ19に設けられた嵌合溝32を移動してローラホルダ19を押圧し、テープカセット8の無い状態でのサーマルヘッド13とプラテンローラ18とが当接して完全に密着した押圧位置A(図4参照)にセットされている状態を示している。
図15(B)は、図15(A)の状態で長期間保管した後にカバー部材15を開きながらリリースロッド17を矢印Fの方向に移動し、リリースロッド17が移動の最終端まできているが、ローラホルダ戻しバネ34の付勢力があっても、検出スイッチ50が作動して駆動モータ49を駆動しなければ、サーマルヘッド13とプラテンローラ18とが相互に貼り付いて離れないという状態を示している。
図16(A)は、図15(B)の状態のときに、図示しない制御部が検出スイッチ50からの作動信号によって駆動モータ49を駆動して駆動ギア53を回転させ、このとき、駆動ギア53と噛合っているプラテンローラ18に付設された第1ギア18aを強制的に矢印Gの方向に回転させてサーマルヘッド13とプラテンローラ18との当接を解除し、相互に貼り付いてしまったサーマルヘッド13とプラテンローラ18を引き離した後にローラホルダ戻しバネ34の付勢力によって、ローラホルダ19がホルダ軸24を中心として矢印E(図5、図7、図11参照)とは逆向きの方向に回動して退避位置B(図4参照)にセットされている状態を示している。
以上、詳細に説明した通り、第2実施形態に係るテープ印字装置1では、駆動モータ49には、カバー部材15の開閉動作に連動して移動可能に構成され、カバー部材15の開放動作時にローラホルダ19を退避位置Bに向かって移動を開始させるリリースロッド17と、カバー部材15の開放動作時にリリースロッド17の移動を検出する検出スイッチ50と、検出スイッチ50によってリリースロッド17の移動を検出したとき、駆動モータ49を駆動制御する制御部とを有し、制御部により駆動モータ49を駆動してプラテンローラ18とサーマルヘッド13との当接を解除するようにしたので、ローラホルダ19を、プラテンローラ18とサーマルヘッド13とが相互に当接する押圧位置Aにしたまま長期間保管することに起因して、相互に貼り付いてしまったサーマルヘッド13とプラテンローラ18を確実に引き離すことができる。そのため、テープカセット8をカセット保持部9にセットできなくなるという問題や印字用テープ6やインクリボン10にダメージを与える問題を解決できる。
尚、本発明は前記第1実施形態乃至第3実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、前記第1実施形態乃至第3実施形態において、サーマルヘッド13を固定し、プラテンローラ18を含むローラホルダ19が移動する実施形態を説明したが、サーマルヘッド13を移動させるようにしてもよい。
本発明の第1実施形態におけるテープ印字装置の外観を示す斜視図である。 テープ印字装置のカバー部材を開けた斜視図である。 カバー部材と印字機構を拡大して示す斜視図である。 テープカセットと印字機構との関係を模式的に示す説明図である。 印字機構を示す拡大斜視図である。 印字機構の組立分解斜視図である。 カバー部材の開状態におけるカバー部材、レバー、リリースロッド、ローラホルダの関係を示す説明図である。(A)は上面図、(B)は正面図である。 カバー部材の閉状態におけるカバー部材、レバー、リリースロッド、ローラホルダの関係を示す説明図である。(A)は上面図、(B)は正面図である。 相互に貼り付いてしまったサーマルヘッドとプラテンローラを引き離す方法を示す説明図である。(A)はカバー部材の完全閉状態を示す説明図、(B)はプラテンローラに付設された第1ギアとラック部材のギア歯が相互に噛合っている状態を示す説明図、(C)はプラテンローラに付設された第1ギアとラック部材のギア歯の噛合が外れサーマルヘッドとプラテンローラが離れた状態を示す説明図である。 (A)はカバー部材の完全開状態を示す説明図、(B)は使用されているリリースロッドを示す斜視図である。 カバー部材の開状態におけるカバー部材、レバー、リリースロッド、ローラホルダの関係を示す説明図である。(A)は上面図、(B)は正面図である。 カバー部材の閉状態におけるカバー部材、レバー、リリースロッド、ローラホルダの関係を示す説明図である。(A)は上面図、(B)は正面図である。 相互に貼り付いてしまったサーマルヘッドとプラテンローラを引き離す方法を示す説明図である。(A)はカバー部材の完全閉状態を示す説明図、(B)はプラテンローラに付設された第1ギアとリリースロッドに付設された第2ギアが噛合っている状態を示す説明図、(C)はプラテンローラに付設された第1ギアとリリースロッドに付設された第2ギアの噛合が外れ、サーマルヘッドとプラテンローラが離れた状態を示す説明図である。 (A)はカバー部材の完全開状態を示す説明図、(B)は使用されているリリースロッドを示す斜視図である。 相互に貼り付いてしまったサーマルヘッドとプラテンローラを引き離す方法を示す説明図である。(A)はカバー部材の完全閉状態を示す説明図、(B)は相互にサーマルヘッドとプラテンローラが貼り付いてしまった状態を示す説明図である。 (A)はカバー部材の完全開状態を示す説明図、(B)は使用されているリリースロッドを示す斜視図である。
1.テープ印字装置
6.印字用テープ
6a.印字済みテープ
8.テープカセット
9.カセット保持部
13.サーマルヘッド
15.カバー部材
17.リリースロッド
18.プラテンローラ
18a.第1ギア
19.ローラホルダ
34.ローラホルダ戻しバネ
44.ギア歯
45.ラック部材
49.駆動モータ
50.検出スイッチ
A.押圧位置
B.退避位置

Claims (1)

  1. 印字用テープを内蔵したテープカセットを着脱可能に保持するカセット保持部と、前記印字用テープに印字を施す印字ヘッドと、前記印字ヘッドに対向配置されたプラテンローラと、前記プラテンローラと前記印字ヘッドとのいずれか一方を保持し、プラテンローラと印字ヘッドとが相互に当接する第1位置、及び、プラテンローラと印字ヘッドとが相互に離間する第2位置との間で移動可能なホルダ部材と、前記カセット保持部を開閉可能なカバー部材と、前記カバー部材の開閉動作に連動して移動可能に構成され、カバー部材の閉塞動作時に前記ホルダ部材を前記第1位置に向かって移動させる作動部材と、前記カバー部材の開放動作時に前記ホルダ部材を前記第2位置に向かって付勢する弾性部材と、を備えたテープ印字装置において、
    前記カバー部材の開放動作時に、前記作動部材の移動に基づき前記プラテンローラを強制的に回転させてプラテンローラと前記印字ヘッドとの当接を解除する強制回転手段とを備え
    前記強制回転手段は、
    前記プラテンローラに付設された第1ギアと、
    前記作動部材に付設され前記第1ギアに噛合可能な第2ギアとを有し、
    前記第2ギアは、前記カバー部材の開放動作時に前記第1ギアに噛合して前記作動部材の一方向への移動に基づき第1ギアを回転させることにより前記プラテンローラを前記印字用テープの送り方向に強制的に回転させてプラテンローラと前記印字ヘッドとの当接を解除するとともに、カバー部材の閉塞動作に対応して作動部材が他方向へ移動した場合に第1ギアに噛合しつつ空転するクラッチギアから構成されていることを特徴とするテープ印字装置。
JP2005062243A 2005-03-07 2005-03-07 テープ印字装置 Expired - Fee Related JP4617932B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005062243A JP4617932B2 (ja) 2005-03-07 2005-03-07 テープ印字装置
US11/354,096 US7234883B2 (en) 2005-03-07 2006-02-15 Tape printer
EP06003436A EP1700704B1 (en) 2005-03-07 2006-02-20 Tape printer
DE602006004904T DE602006004904D1 (de) 2005-03-07 2006-02-20 Drucker für Streifen
CNB2006100596335A CN100548703C (zh) 2005-03-07 2006-03-07 带式打印机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005062243A JP4617932B2 (ja) 2005-03-07 2005-03-07 テープ印字装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006240225A JP2006240225A (ja) 2006-09-14
JP4617932B2 true JP4617932B2 (ja) 2011-01-26

Family

ID=36228643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005062243A Expired - Fee Related JP4617932B2 (ja) 2005-03-07 2005-03-07 テープ印字装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7234883B2 (ja)
EP (1) EP1700704B1 (ja)
JP (1) JP4617932B2 (ja)
CN (1) CN100548703C (ja)
DE (1) DE602006004904D1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080085142A1 (en) * 2005-03-17 2008-04-10 Panduit Corp. Hand-held thermal transfer printer for labeling
JP5093265B2 (ja) * 2010-02-26 2012-12-12 ブラザー工業株式会社 テープカセット
JP6218657B2 (ja) * 2014-03-24 2017-10-25 セイコーエプソン株式会社 テープカートリッジ
USD893605S1 (en) * 2017-07-27 2020-08-18 Aimo Marking Co., Ltd Label cartridge
USD858628S1 (en) * 2017-07-27 2019-09-03 Aimo Marking Co., Ltd Label cartridge
CN110202959A (zh) * 2019-04-26 2019-09-06 深圳市普实科技有限公司 一种便捷式打印机
CN110239231A (zh) * 2019-04-26 2019-09-17 深圳市普实科技有限公司 一种剪切机构及其打印机

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0541769A (ja) * 1991-08-05 1993-02-19 Ricoh Co Ltd 感熱記録装置
JPH0549346U (ja) * 1991-12-04 1993-06-29 村田機械株式会社 プリンタの記録紙セット装置
JPH08267848A (ja) * 1995-03-29 1996-10-15 Brother Ind Ltd テープ状ラベル作成装置
JPH08318647A (ja) * 1995-05-25 1996-12-03 Casio Comput Co Ltd 印字装置
JP2000141813A (ja) * 1998-11-12 2000-05-23 Seiko Epson Corp テープ印刷装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2851945A (en) * 1957-01-28 1958-09-16 Smith Corona Inc Type striking platen operating means for visible printing calculating machines
US3018725A (en) * 1960-02-10 1962-01-30 Addressograph Multigraph Printing machines
US4332375A (en) * 1979-05-10 1982-06-01 Tokyo Shibaura Denki Kabushiki Kaisha Copy sheet-feeding apparatus
US5008715A (en) * 1987-06-11 1991-04-16 Minolta Camera Kabushiki Kaisha Copying machine allowing manual feed of copying paper
DE69110604T2 (de) * 1990-10-02 1996-01-18 Sharp Kk Wärmedruckvorrichtung.
JP3644152B2 (ja) 1996-09-26 2005-04-27 ブラザー工業株式会社 テープ印字装置
US5913623A (en) 1996-11-07 1999-06-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus
ATE346751T1 (de) * 1998-09-29 2006-12-15 Seiko Epson Corp Schneidevorrichtung und damit versehener drucker
US7029006B2 (en) * 2002-08-29 2006-04-18 Canon Kabushiki Kaisha Sheet feeding apparatus and image forming apparatus

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0541769A (ja) * 1991-08-05 1993-02-19 Ricoh Co Ltd 感熱記録装置
JPH0549346U (ja) * 1991-12-04 1993-06-29 村田機械株式会社 プリンタの記録紙セット装置
JPH08267848A (ja) * 1995-03-29 1996-10-15 Brother Ind Ltd テープ状ラベル作成装置
JPH08318647A (ja) * 1995-05-25 1996-12-03 Casio Comput Co Ltd 印字装置
JP2000141813A (ja) * 1998-11-12 2000-05-23 Seiko Epson Corp テープ印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE602006004904D1 (de) 2009-03-12
US7234883B2 (en) 2007-06-26
CN1830677A (zh) 2006-09-13
EP1700704A1 (en) 2006-09-13
JP2006240225A (ja) 2006-09-14
EP1700704B1 (en) 2009-01-21
US20060198681A1 (en) 2006-09-07
CN100548703C (zh) 2009-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4529732B2 (ja) テープ印字装置
JP4617932B2 (ja) テープ印字装置
US7524120B2 (en) Tape printer
EP1674274B1 (en) Tape printer with tape jam eliminating control in relation to tape cutting operation
WO2010125114A1 (en) Cassette for use in a label printer
JPH0768814A (ja) テープ印字装置
JP2001121797A (ja) テープ印字装置及びテープ印字装置用カセット
WO2010125127A1 (en) Cassette for use in a tape printer
JP2009202546A (ja) テープ印字装置
JP2007098731A (ja) テープ印字装置
TWI651214B (zh) 帶匣
JP3590989B2 (ja) テープ印字装置
JP2011194636A (ja) テープカートリッジ
JP2006231834A (ja) 印字装置
JP3334516B2 (ja) インクフィルムカセットおよびインクフィルムカセットに用いられるリール
TWI647123B (zh) Belt printing device and tape printing system
US20110229238A1 (en) Tape Cartridge
JP2006036542A (ja) ウエッブロール収納カセット
JP2015223747A (ja) プリンタ
JP5091494B2 (ja) 印刷装置
JP2019137063A (ja) プリンタ
JP2012000933A (ja) テープ印刷装置
JP2003276267A (ja) 熱転写プリンターのリボン軸保持装置
JP2007106134A (ja) 印刷装置
JP2000001013A (ja) 熱転写プリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20070601

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101011

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4617932

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees