JP4617794B2 - モータおよびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、電動式のモータおよびその製造方法に関する。
ホール素子を用いてロータ側の界磁用磁石の位置を検出しつつ駆動の制御が行われるブラシレスモータでは、ホール素子を所定部に正確に配置することで界磁用磁石の位置を高精度に検出することができ、これにより、電機子の電流制御を効率よく行うことができ、モータの駆動効率が向上される。したがって、ブラシレスモータではホール素子の位置調整が重要となる。ホール素子の位置調整は多くの場合、作業者により行われるが、機械的に位置を決める手法も提案されている。
例えば、特許文献1では、センサホルダを回路基板に固定しておいてセンサホルダにホール素子を挿入し、鉄心に設けられた位置決め突起を回路基板の穴に挿入する様子が開示されている。
特公平7−40780号公報
ところで、特許文献1のように回路基板やセンサホルダを介してホール素子が取り付けられる場合、ホール素子の位置は回路基板の取付誤差およびセンサホルダの取付誤差の影響を累積的に受け、安価に精度よくホール素子の位置決めを行うことができない。
なお、ホール素子が回路基板に直接表面実装される場合は、通常、高い精度にて回路基板に対する位置決めが行われるが、回路基板と電機子との間に介在物が存在する場合は、特許文献2の場合と同様に累積的な取付誤差の影響を受けることとなる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、ブラシレスモータにおいてホール素子に代表されるセンサの位置を容易かつ正確に決定することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、電動式のモータであって、電機子を有するステータ部と、前記電機子との間で所定の中心軸を中心とするトルクを発生する界磁用磁石を有するロータ部と、前記中心軸を中心に前記ロータ部を前記ステータ部に対して回転可能に支持する軸受機構とを備え、前記ステータ部が、前記界磁用磁石の位置を検出するセンサと、前記センサが取り付けられると共に前記電機子にブスバーを介して固定されるセンサ取付部材とを備え、前記ブスバーは、前記センサ取付部材と対向する面に少なくとも一つの突起部を有し、前記センサ取付部は、前記突起部が挿入される前記突起部に対して大きな孔を有し、前記電機子のコアが、所定の治具が当接する第1基準部を有し、前記センサ取付部材が、前記治具が当接して前記第1基準部との間における位置決めの基準とされる第2基準部を有し、前記コアに設けられた複数のティースが、先端を前記中心軸に向けて前記中心軸を中心に放射状に配置され、前記第2基準部が前記センサ取付部材の前記中心軸側の面に設けられ、前記第1基準部が前記コアの内周面に設けられる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータであって、前記第1基準部が、前記複数のティースの先端間の前記中心軸に平行な複数の隙間のうちの一の隙間であり、前記第2基準部が前記一の隙間から前記中心軸に平行に伸びる直線上に設けられる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のモータであって、前記ブスバーは、前記一の隙間から前記中心軸に平行に伸びる直線上に配置される溝を有し、前記溝の周方向の幅は、前記第1基準部の周方向の幅よりも大きい。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のモータであって、前記ブスバー上に取り付けられた回路基板をさらに備え、前記センサが、前記回路基板にリードが固定されることにより前記回路基板の実装面から突出して設けられ、前記センサ取付部材が、前記センサを保持するとともに前記回路基板に固定されるセンサホルダである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のモータであって、前記ブスバーは、前記センサホルダが嵌め込まれる円弧状の凹部を備え、前記凹部の周方向の幅は、前記センサホルダの周方向の幅よりも大きい。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のモータであって、前記センサ取付部材が、前記センサが表面実装された回路基板である
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載のモータの製造方法であって、a)前記電機子のコアが有する前記第1基準部と、前記界磁用磁石の位置を検出する前記センサが取り付けられる前記センサ取付部材が有する前記第2基準部とに前記治具を当接させて前記第1基準部に対する前記第2基準部の位置を決定する工程と、b)前記センサ取付部材を前記電機子に対して前記ブスバーを介して固定する工程とを備える。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のモータの製造方法であって、前記センサ取付部材または前記センサ取付部材に対して固定された部位、および、前記コアまたは前記コアに対して固定された部位の一方が突起部を有し、他方が前記突起部に対して十分に大きな孔を有し、前記a)工程の前に前記突起部が前記孔に挿入されることにより前記センサ取付部材が前記コアに対して仮固定され、前記b)工程において前記突起部が溶融して押し潰されることにより前記センサ取付部材が前記コアに固定される
本発明によれば、電機子のコアとセンサ取付部材との相対的な位置を容易かつ正確に決定することができる
図1は本発明の一の実施の形態に係る電動式のモータ1の縦断面図である。モータ1はいわゆるブラシレスモータとなっており、例えば、自動車のパワーステアリングの駆動源として利用される。なお、断面の細部における平行斜線の図示を省略している。モータ1は図1中において上側が開口する円筒状のハウジング11と、ハウジング11の開口を塞ぐとともに中央に開口が形成されたカバー部12とに覆われ、カバー部12の開口およびハウジング11の底面にはそれぞれボール軸受131,132が取り付けられ、ボール軸受131,132により、シャフト21が回転可能に支持される。
シャフト21にはハウジング11内において磁性材からなる円柱状のロータヨーク22が取り付けられ、ロータヨーク22の外周面には多極着磁された界磁用磁石23が固定される。界磁用磁石23としては、例えば、ネオジウムを含む焼結体が利用される。一方、ハウジング11の内周面には電機子3が界磁用磁石23に対向して取り付けられる。電機子3は、電機子3の中心軸J1がシャフト21の中心軸と合致するように配置される。電機子3は、磁性材のコアの環状部の内周面から先端を中心軸J1に向けて中心軸J1を中心に放射状に配置される(すなわち、ハウジング11の内周面からシャフト21および界磁用磁石23に向かって伸びる)複数のティース31、複数のティース31を覆うインシュレータ32、および、複数のティース31にインシュレータ32上から多層に導線を巻回することにより設けられたコイル35を備える。コイル35は、ティース31およびインシュレータ32の外周に上下方向(中心軸J1方向)に向かって導線が巻かれて形成されている。
電機子3のカバー部12側には駆動用の電流を電機子3のコイル35に供給するための複数の金属板からなる配線部材を樹脂によりモールドしたブスバー51が取り付けられ、ブスバー51の外周より露出する各配線部材の端子513(図2参照)に、外部へと伸びる配線515および各コイル35の導線が接続される。ブスバー51のカバー部12側には後述するホール素子などが実装される検出用の回路基板52が取り付けられる。
モータ1では、ロータヨーク22、界磁用磁石23等を主要部としてロータ部2aが構成され、電機子3、ブスバー51、回路基板52等を主要部としてハウジング11内に固定されたステータ部3aが構成され、ボール軸受131,132が、ロータ部2aをステータ部3aに対して中心軸J1を中心に相対的に回転可能に支持する軸受機構の役割を果たす。そして、ブスバー51を介して電機子3に駆動電流が供給されることにより、電機子3と界磁用磁石23との間で中心軸J1を中心とするトルクが発生し、ロータ部2aが回転する。
回路基板52には種々の電子部品と共に下方に向かって突出するように3つのホール素子53が実装されており、ホール素子53は後述するセンサホルダに保持される。一方、シャフト21において界磁用磁石23のカバー部12側には、磁性材からなるフランジ25aを介して円環状の磁石25がセンサ用として取り付けられ、このセンサ用磁石25はホール素子53と対向する。磁石25は界磁用磁石23と同様に多極着磁されており、ホール素子53が磁石25の位置を検出することにより、界磁用磁石23の位置が間接的に検出される。そして、検出結果に基づいて電機子3への駆動電流が制御される。フランジ25aは、センサ用磁石25の界磁用磁石23および電機子3に面する側を覆うため、双方の磁界の干渉を防止できる。
図2はモータ1の製造において、ブスバー51および回路基板52が電機子3に取り付けられる様子を説明するための図であり、図3は図2に対応するモータ1の組み立ての流れを示す図である。図2では電機子3のコア30のみを示しているが、実際には、ブスバー51が取り付けられる際には、コア30のティース31がインシュレータ32で覆われ、さらにインシュレータ32の上から導線が巻回されてコイル35が形成された電機子3が準備される(ステップS1、図1参照)。このとき、各コイル35の導線の端部は何れにも接続されていない。
ブスバー51は、中央の開口の下部に設けられた円筒部がコア30の中心の開口に挿入され、各ティース31に対応する図示省略のコイル35からの導線がカシメにより外周の各端子513に接続されることにより電機子3に取り付けられる(ステップS2)。このとき、ブスバー51の外周に設けられた複数の脚部514がコア30の上面に当接し、さらに、脚部514の先端部がコア30の外周面の縦溝と係合することにより、コア30に対するブスバー51の位置が決定される。
一方、センサホルダ54の各凹部にホール素子53が挿入されて保持され、他の電子部品が実装された回路基板52上のランドに形成された孔にホール素子53のリードが挿入された上でセンサホルダ54が回路基板52に固定される(ステップS3)。そして、リードが半田付けにより回路基板52に固定され、ホール素子53が回路基板52の実装面から突出するように設けられる。センサホルダ54の回路基板52側には2つの突起部541が設けられ、回路基板52の対応する位置には孔521が設けられており、センサホルダ54の取付は、突起部541を孔521に挿入して突起部541を加熱溶融して押し潰す熱溶着にて行われる。これにより、回路基板52にホール素子53を含む電子部品の実装が完了する。
センサホルダ54のホール素子53を覆う凹部はホール素子53の両側面が隙間なく嵌り込む形状となっており、センサホルダ54によりホール素子53が移動不可能な状態で保持される。これにより、複数のホール素子53の相対的な配置、すなわち、中心軸J1を中心とするホール素子間のピッチ角を容易かつ正確に合わせることができ、さらに、複数のホール素子53の回路基板52への実装も一括して容易に行うことができる。また、実装後のホール素子53に何らかの障害物が接触したとしてもホール素子53の位置がずれてしまうことが防止される。
ブスバー51の上面には2つの突起部511が設けられており、回路基板52には突起部511に対して十分に大きな(すなわち、十分なあそびを有する)2つの孔522が設けられている。ホール素子53が実装された回路基板52が準備されると、突起部511が孔522に挿入されることにより、回路基板52およびセンサホルダ54がブスバー51に対して仮固定される(ステップS4)。これにより、回路基板52およびセンサホルダ54が中間の部材であるブスバー51を介してコア30に間接的に仮固定される。なお、ブスバー51の内周面には円弧状の凹部512が設けられており、この凹部512に円弧状のセンサホルダ54は嵌め込まれるが、中心軸J1を中心とする周方向に関して、センサホルダ54の両端部が凹部512の両端に同時に接しないように凹部512はやや大きく形成されている。
次に、仮固定の状態で、治具9を用いてコア30に対するセンサホルダ54の相対的な位置が正確に決定される(ステップS5)。図2では治具9上のごく一部の面のみを2点鎖線にて描いている。図4.Aは治具9の側面図であり、図4.Bは治具9の下部における横断面図である。図4.Bではコア30の内周面(ティース31の先端)を2点差線にて表している。図4.Aおよび図4.Bに示すように治具9は略棒状となっており、側面に上下に伸びる2つの凸部91,92が一直線上に形成される。
位置決めに際しては、治具9が図4.Bに示すようにブスバー51およびコア30の中央の開口に挿入され、治具9の下側の凸部92をティース31間の隙間311(いわゆるスロットオープンであり、図2参照)に合わせて当接させ、治具9の上側の凸部91をセンサホルダ54の中心軸J1側の端面に形成されている溝542(図2参照)に合わせて当接させることにより、回路基板52およびセンサホルダ54が僅かだけ移動して位置調整され、コア30に対するセンサホルダ54の相対的な位置が正確に決定され、ティース31の隙間311の中心軸J1方向への延長線上にセンサホルダ54の溝542が正確に位置する。隙間311と溝542とを結ぶ直線上には、図2に示すように、ブスバー51および回路基板52にも治具9との干渉を避けるために大きめの溝515,523が形成されている。
センサホルダ54の位置決めが完了すると、治具9をコア30およびセンサホルダ54に当接させた状態で突起部511を加熱溶融して押し潰す熱溶着により、ブスバー51に回路基板52が強固に固定される(ステップS6)。すなわち、ホール素子53が取り付けられる部材であるセンサホルダ54がブスバー51を介してコア30に対して相対的に固定される。その後、治具9がコア30、センサホルダ54等から取り外される。
図5は、ブスバー51を介在させることなく回路基板52が電機子3に取り付けられる場合の組立の様子を説明するための図である。図5ではホール素子53およびセンサホルダ54が回路基板52の上面に取り付けられ、コア30の上面に取り付けられたリング状のインシュレータ32a(2点差線にて概形を図示)上に回路基板52が取り付けられる。センサホルダ54には図2の場合と同様に内側の面に上下に伸びるとともに治具9が当接するための溝542が設けられ、溝542の位置はティース31の隙間311を中心軸に平行な上下方向へ延長した位置とされる。
図5において回路基板52が電機子3に取り付けられる様子を図3に準じて説明すると、まず、電機子3が準備されるとともに回路基板52にホール素子53およびセンサホルダ54が取り付けられ(ステップS1,S3)、次に、回路基板52が電機子3のインシュレータ32aに仮固定される(ステップS4)。インシュレータ32aは樹脂にて形成され、回路基板52の孔522に対応する突起部321を有しており、突起部321が孔522に挿入されることにより、回路基板52およびセンサホルダ54の仮固定が行われる。
その後、図2の場合と同様に治具9がコア30の中央の開口に挿入され、治具9の下側の凸部(図4.Aの凸部92に相当する。)をティース31間の隙間311に合わせて当接させ、治具9の上側の凸部(図4.Aの凸部91に相当する。)をセンサホルダ54の内側の溝542に合わせて当接させることにより、コア30に対するセンサホルダ54の相対的な位置が正確に決定される(ステップS5)。この状態で突起部321を溶融して押し潰す熱溶着により、電機子3に回路基板52(並びにセンサホルダ54およびホール素子53)が強固に固定される(ステップS6)。
図6は、センサホルダ54を介在させることなく回路基板52がブスバー51を介して電機子3に取り付けられる場合の組立の様子を説明するための図である。図6ではホール素子53は回路基板52の上面に表面実装され、界磁用磁石23の位置を検出するための環状のセンサ用磁石25(図1参照)は、モータが完成した段階では複数のホール素子53の上側(アキシャル方向)に対向するように配置される。また、回路基板52の中心軸J1側の端面(エッジ)上には治具9が当接する溝523が設けられ、溝523はティース31の隙間311の中心軸J1方向への延長線上に位置する。ブスバー51の同じ位置には治具9を避けるための大きめの溝515が設けられる。
図6においてブスバー51および回路基板52が電機子3に取り付けられる様子を図3に準じて説明すると、まず、電機子3が準備されて電機子3上にブスバー51が取り付けられる(ステップS1,S2)。一方、回路基板52としてはホール素子53が既に表面実装されたものが準備され、回路基板52の溝523を基準に正確に決定された位置にホール素子53が実装されている。そして、図2の場合と同様に、回路基板52の孔522にブスバー51の突起部511が挿入されて回路基板52がブスバー51に仮固定される(ステップS4)。
その後、治具9がコア30の中央の開口に挿入され、治具9の下側の凸部92(図4.A参照)をティース31間の隙間311に合わせて当接させ、治具9の上側の凸部91を回路基板52の内側のエッジの溝523に合わせて当接させることにより、コア30に対する回路基板52の相対的な位置が正確に決定される(ステップS5)。この状態で突起部511を溶融して押し潰す熱溶着により、電機子3およびブスバー51に回路基板52(およびホール素子53)が強固に固定される(ステップS6)。
図7は、ブスバー51およびセンサホルダ54を用いることなく回路基板52が電機子3に取り付けられる場合の組立の様子を説明するための図である。図7では図6の場合と同様にホール素子53が回路基板52の上面に表面実装され、回路基板52はコア30の上面に取り付けられたリング状のインシュレータ32a(2点差線にて概形を図示)上に取り付けられる。回路基板52の内側のエッジにはティース31の隙間311の中心軸に平行な延長線上に治具9が当接する溝523が設けられる。
図7において回路基板52が電機子3に取り付けられる際には、まず、ホール素子53が実装された回路基板52および電機子3が準備され、次に、回路基板52の孔522にインシュレータ32aの突起部321が挿入されて回路基板52が仮固定される(図3のステップS4に相当)。その後、図5の場合と同様に治具9がコア30の中央の開口に挿入され、治具9の下側の凸部をティース31間の隙間311に合わせて当接させ、治具9の上側の凸部を回路基板52の溝523に合わせて当接させることにより、コア30に対する回路基板52およびホール素子53の相対的な位置が正確に決定される(ステップS5)。この状態で突起部321を溶融して押し潰す熱溶着により、電機子3に回路基板52およびホール素子53が強固に固定される(ステップS6)。
以上、電機子3にブスバー51、回路基板52またはセンサホルダ54が取り付けられる際に、コア30に対してセンサホルダ54や回路基板52の位置が治具9を用いて決定される幾つかの形態について説明したが、これらの形態では、コア30のティース31の隙間311が、治具9が当接する第1基準部として設けられ、ホール素子53が取り付けられる回路基板52やセンサホルダ54等の部材(以下、「センサ取付部材」と総称する。)が、治具9が当接して第1基準部との間における位置決めの基準とされる溝(溝523または溝542)を第2基準部として有し、センサ取付部材が電機子3に直接または間接的に固定される際に、第1および第2基準部に治具9が同時に当接することにより、コア30のティース31とセンサ取付部材およびホール素子53との相対的な位置が容易かつ正確に決定される。これにより、ホール素子53がセンサ用磁石25を通じて界磁用磁石23の向きを正確に検出することができ、電機子3の電流制御も正確に行うことができ、モータ1の駆動効率の向上につながる。その結果、高性能のモータを容易に組み立てることができる。このモータ1がパワーステアリングの駆動源として利用されることにより、ステアリングの操作性が良好となる。
特に、ティース31の先端が中心軸J1側を向くインナーロータ型のモータにおいて、第2基準部がセンサ取付部材の中心軸J1側の端面に設けられ、第1基準部がコア30の内周面に設けられることにより、治具9を用いて中心軸J1側からティース31とセンサ取付部材およびホール素子53との位置合わせを容易に行うことができる。さらに、複数のティース31の先端間の中心軸J1に平行な複数の隙間のうちの一の隙間311が第1基準部として利用され、第2基準部(溝542や溝523)が隙間311から中心軸J1に平行に伸びる直線上に設けられることにより、略直線状の治具9を用いてさらに容易にティース31とセンサ取付部材およびホール素子53との位置合わせを行うことができる。
なお、図2および図6に示す形態では、センサ取付部材とコア30とが、中間の部材であるブスバー51を介して間接的に互いに固定されるが、これらの場合において仮に上記のステップS4を省略して治具9を使用せずに組立を行うと、電機子3とブスバー51との間の位置合わせ誤差およびブスバー51と回路基板52との位置合わせ誤差(さらに、図2の場合は回路基板52とセンサホルダ54との位置合わせ誤差)が、ティース31とホール素子53との間の位置決め精度に累積的に影響を与えてしまう。また、この組立方で誤差の累積を減らそうとすると組立作業性が著しく低下してしてしまう。これに対し、図2および図6ではステップS4の工程と共に治具9を利用することにより、組立作業性を損なうことなく累積的な位置合わせ誤差を確実に防止することができる。
さらに、上記実施の形態では、コア30に対して固定された部位(ブスバー51やインシュレータ32aに対応)が突起部を有し、センサ取付部材(図6や図7の回路基板52に対応)またはセンサ取付部材に対して固定された部位(図2や図5の回路基板52に対応)が突起部に対して十分に大きな孔を有し、突起部が孔に挿入されることによりセンサ取付部材がコア30に対して仮固定されるが、センサ取付部材側に突起部が設けられ、コア30側に孔が設けられてもよい。
ステップS6では、突起部が孔に挿入されて仮固定された上で、突起部が溶融して押し潰されることによりセンサ取付部材がコア30に着脱不能に固定されるが、仮固定により位置合わせおよび熱溶着の作業性が向上される。また、ステップS6の回路基板52の固定はネジ留め、接着などの他の手法によっても可能であるが、熱溶着を採用することにより、自動車の運転操作に関わる過酷な環境下において使用される場合、例えば、操舵や制動の補助用として使用される場合に高い信頼性で固定状態を維持することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
例えば、界磁用磁石23の位置の検出に利用されるホール素子53およびセンサ用磁石25の配置は適宜変更されてよく、また、界磁用磁石23の磁界がホール素子53により直接検出されてもよいが、センサ用磁石25を使用することで界磁用磁石23の磁界の影響を受けにくくできたり、界磁用磁石23を小型にできるなどの利点がある。界磁用磁石23の位置を検出するセンサはホール素子53には限定されず、他のセンサが用いられてもよい。
センサ取付部材の位置決めに利用されるコア30側およびセンサ取付部材側の基準部の形状は直線的な隙間や溝には限定されず、例えば、丸い突起部や凹部でもよい。また、センサ取付部材は回路基板52やセンサホルダ54には限定されず、他の部材であってもよい。
センサ取付部材の仮固定は、突起部と孔との嵌合には限定されず、他の凹凸形状の係合により行われてもよく、さらには、別途治具を用いて仮固定されてもよい。仮固定後のコア30とセンサ取付部材との位置合わせに利用される両者の基準部は、中心軸J1に対して外側に設けられてもよい。
図5および図7では、回路基板52を支持するインシュレータ32aに突起部321以外に支持部を設けたり、インシュレータ32aの形状を変更して所定の支持部を設けるなどの変更をしてもよい。
モータ1はインナーロータ型であるが、アウターロータ型であってもよい。また、その用途は自動車以外の産業用、家電用、OA用などに適用してもよい。
モータの縦断面図である。 ブスバーおよび回路基板が電機子に取り付けられる様子を示す図である。 モータの組み立ての流れを示す図である。 治具を示す側面図である。 治具を示す平面図である。 回路基板が電機子に取り付けられる様子を示す図である。 ブスバーおよび回路基板が電機子に取り付けられる様子を示す図である。 回路基板が電機子に取り付けられる様子を示す図である。
符号の説明
1 モータ
2a ロータ部
3 電機子
3a ステータ部
9 治具
23 界磁用磁石
30 コア
31 ティース
51 ブスバー
52 回路基板
53 ホール素子
54 センサホルダ
131,132 ボール軸受
311 隙間
523 溝
542 溝
J1 中心軸
S1〜S6 ステップ

Claims (8)

  1. 電動式のモータであって、
    電機子を有するステータ部と、
    前記電機子との間で所定の中心軸を中心とするトルクを発生する界磁用磁石を有するロータ部と、
    前記中心軸を中心に前記ロータ部を前記ステータ部に対して回転可能に支持する軸受機構と、
    を備え、
    前記ステータ部が、
    前記界磁用磁石の位置を検出するセンサと、
    前記センサが取り付けられると共に前記電機子にブスバーを介して固定されるセンサ取付部材と、
    を備え、
    前記ブスバーは、前記センサ取付部材と対向する面に少なくとも一つの突起部を有し、
    前記センサ取付部は、前記突起部が挿入される前記突起部に対して大きな孔を有し、
    前記電機子のコアが、所定の治具が当接する第1基準部を有し、前記センサ取付部材が、前記治具が当接して前記第1基準部との間における位置決めの基準とされる第2基準部を有し、
    前記コアに設けられた複数のティースが、先端を前記中心軸に向けて前記中心軸を中心に放射状に配置され、
    前記第2基準部が前記センサ取付部材の前記中心軸側の面に設けられ、前記第1基準部が前記コアの内周面に設けられることを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータであって、
    前記第1基準部が、前記複数のティースの先端間の前記中心軸に平行な複数の隙間のうちの一の隙間であり、前記第2基準部が前記一の隙間から前記中心軸に平行に伸びる直線上に設けられることを特徴とするモータ。
  3. 請求項2に記載のモータであって、
    前記ブスバーは、前記一の隙間から前記中心軸に平行に伸びる直線上に配置される溝を有し、
    前記溝の周方向の幅は、前記第1基準部の周方向の幅よりも大きいことを特徴とするモータ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載のモータであって、
    前記ブスバー上に取り付けられた回路基板をさらに備え、
    前記センサが、前記回路基板にリードが固定されることにより前記回路基板の実装面から突出して設けられ、
    前記センサ取付部材が、前記センサを保持するとともに前記回路基板に固定されるセンサホルダであることを特徴とするモータ。
  5. 請求項4に記載のモータであって、
    前記ブスバーは、前記センサホルダが嵌め込まれる円弧状の凹部を備え、
    前記凹部の周方向の幅は、前記センサホルダの周方向の幅よりも大きいことを特徴とするモータ。
  6. 請求項1ないし3のいずれかに記載のモータであって、
    前記センサ取付部材が、前記センサが表面実装された回路基板であることを特徴とするモータ。
  7. 請求項1に記載のモータの製造方法であって、
    a)前記電機子のコアが有する前記第1基準部と、前記界磁用磁石の位置を検出する前記センサが取り付けられる前記センサ取付部材が有する前記第2基準部とに前記治具を当接させて前記第1基準部に対する前記第2基準部の位置を決定する工程と、
    b)前記センサ取付部材を前記電機子に対して前記ブスバーを介して固定する工程と、
    を備えることを特徴とするモータの製造方法。
  8. 請求項7に記載のモータの製造方法であって、
    前記センサ取付部材または前記センサ取付部材に対して固定された部位、および、前記コアまたは前記コアに対して固定された部位の一方が突起部を有し、他方が前記突起部に対して十分に大きな孔を有し、
    前記a)工程の前に前記突起部が前記孔に挿入されることにより前記センサ取付部材が前記コアに対して仮固定され、前記b)工程において前記突起部が溶融して押し潰されることにより前記センサ取付部材が前記コアに固定されることを特徴とするモータの製造方法。
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