JP4616891B2 - 多重ベクトル量子化方法、装置、プログラム及びその記録媒体 - Google Patents
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u:入力ベクトル
x_j:コードブックX中の第j番目の代表出力ベクトル
y_m:コードブックY中の第m番目の代表出力ベクトル
K:コードブックX,Y中の代表出力ベクトルの次元数(要素の数)
N:各コードブックX,Yに記憶される代表出力ベクトルの数
x(i,j):コードブックXの代表出力ベクトルx_jの第i番目の要素
y(i,m):コードブックYの代表出力ベクトルy_mの第i番目の要素
u(i):入力ベクトルuの第i番目の要素
コードブックXはコードブックX記憶部1020に、コードブックYはコードブックY記憶部1030にそれぞれ対応している。
なお、上記式(1)の第2項を
複数の異なる二乗項F(j,m)について予め計算して二乗項テーブル記憶部1060に記憶しておき、距離計算部1010は、下記式(3)の右辺第一項を計算し、その計算値と二乗項テーブル記憶部1060を参照して求めたF(j,m)とを加算することにより距離尺度d(j,m)を求めるようにも構成することができる。このように構成することで、同じ二乗項F(j,m)を何度も計算する必要が無くなり、演算量の削減を図ることができる。
この発明は、予備選択と本選択を行う方法の演算量をさらに削減する多重ベクトル量子化方法、装置、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
第一コードブックXにD次元の代表出力ベクトルx_j(j=0,…,Nx−1(Nxは任意の自然数))が、第二コードブックYにD次元の代表出力ベクトルy_m(m=0,…,Ny−1(Nyは任意の自然数))が、それぞれ登録され、第一コードブックXに登録された代表出力ベクトルx_jの第i番目の要素がx(i,j)、第二コードブックYに登録された代表出力ベクトルy_mの第i番目の要素がy(i,m)であり、入力信号Iのサンプルの数がD L 、そこから切り出す入力ベクトルuの数がs(ただしsは、1≦s<D L かつ(D L mod s)=0を満たす整数)、入力ベクトルuがD次元(D=D L /s)であり、
パワーテーブルには、上記各コードブックに登録された各代表出力ベクトルx_j及びy_mの要素の重み付き二乗和
及び
が予め登録され、
入力信号Iのn番目のサンプルI(n)(n=0、1、・・・、D L −1)に対する重みがw(n)であるとして、所定の0以上の重み値W i (i=0、1、・・・、D−1)を割り当てるnの範囲を、
D L −s(i+1)≦n<D L −s・i
により決定し、重み付き入力信号I w (n)を、
I w (n)=I(n)・w(n)
により求め、重み付き入力信号のパワー平均値G及び正規化入力信号I w,norm (n)を、
により求め、p(0≦p<s)番目の入力ベクトルu p を、
u p (i)=I w,norm ((D L −1)−p−s・i)
によってD個の要素を正規化入力信号からsサンプルごとに間引くことにより生成する入力ベクトル生成ステップと、
上記パワーテーブルに登録された代表出力ベクトルx_jの要素の重み付き二乗和powx(j)を参照して、代表出力ベクトルx_jについての第一距離尺度d_prex(j)を、
により計算し、上記パワーテーブルに登録された代表出力ベクトルy_mの要素の重み付き二乗和powy(m)を参照して、代表出力ベクトルy_mについての第一距離尺度d_prey(m)を、
により計算する第一距離尺度計算ステップと、
各上記コードブックごとに、上記第一距離尺度が小さい順に、又は、複数の代表出力ベクトルからなる複数のグループのそれぞれから上記第一距離尺度を最小にする代表出力ベクトルを選択することにより、予め定められた数の代表出力ベクトル(以下、候補代表出力ベクトルとする。)をそれぞれ決定する候補ベクトル決定ステップと、
各上記コードブックからそれぞれ1つずつ選ばれた候補代表出力ベクトルの組の平均ベクトルについての、当該各候補代表出力ベクトルの第一距離尺度と当該各候補代表出力ベクトル間の重み付き内積を用いて定義されるクロス項とを用いて定義される第二距離尺度を、複数の異なる候補代表出力ベクトルの組についてそれぞれ計算する第二距離尺度計算ステップと、
上記第二距離尺度計算ステップで計算される第二距離尺度を最小にする候補代表出力ベクトルの組を決定して、その候補代表出力ベクトルの組に対応する代表出力ベクトルの組を示すインデックスを出力する最小距離決定ステップと
を実行する。
請求項2に記載された多重ベクトル量子化方法は、
複数のコードブックに、予め定められた数の代表出力ベクトルがそれぞれ登録され、
あるベクトルについての第一距離尺度は、そのベクトルと入力ベクトルとの距離を表す第一の指標であり、そのベクトルと入力ベクトルとの内積と、そのベクトルの要素の重みと、そのベクトルの要素の重み付き二乗和とを用いて定義されており、
あるベクトルの組の平均ベクトルについての第二距離尺度は、そのベクトルの組の平均ベクトルと入力ベクトルとの距離を表す第二の指標であり、そのベクトルの組を構成する各ベクトルについてのそれぞれの第一距離尺度と、そのベクトルの組を構成するベクトルのペアの重み付き内積を用いて定義されるクロス項とを用いて定義されており、
クロステーブルには、異なる2つのコードブックからそれぞれ1つずつ選ばれた代表出力ベクトルのペアの重み付き内積を用いて定義されるクロス項の値が、複数の異なる代表出力ベクトルのペアについてそれぞれ予め登録され、
複数サンプルからなる入力信号に対して、各サンプルに所定の重み付けを行い、所定のサンプル数ごとに順次束ねることにより複数の上記入力ベクトルを生成する入力ベクトル生成ステップと、
各上記コードブックに登録された各代表出力ベクトルについての第一距離尺度をそれぞれ計算する第一距離尺度計算ステップと、
各上記コードブックごとに、上記第一距離尺度が小さい順に、又は、複数の代表出力ベクトルからなる複数のグループのそれぞれから上記第一距離尺度を最小にする代表出力ベクトルを選択することにより、予め定められた数の代表出力ベクトル(以下、候補代表出力ベクトルとする。)をそれぞれ決定する候補ベクトル決定ステップと、
各上記コードブックからそれぞれ1つずつ選ばれた候補代表出力ベクトルの組の平均ベクトルについての第二距離尺度を、候補代表出力ベクトルのペアに係るクロス項の値について上記クロステーブルを参照することにより、複数の異なる候補代表出力ベクトルの組についてそれぞれ計算する第二距離尺度計算ステップと、
上記第二距離尺度計算ステップで計算される第二距離尺度を最小にする候補代表出力ベクトルの組を決定して、その候補代表出力ベクトルの組に対応する代表出力ベクトルの組を示すインデックスを出力する最小距離決定ステップと、
を実行する。
図1〜3を参照して本発明の第一実施例による多重ベクトル量子化装置103について説明する。図1は、多重ベクトル量子化装置103の機能構成を例示する図である。図2は、多重ベクトル量子化装置103の構成要素である入力ベクトル生成部9の機能構成を例示する図である。図3は、多重ベクトル量子化装置103の処理例を示すフローチャートである。
X、Y:コードブック
u:入力ベクトル
x_j:コードブックX中の第j番目の代表出力ベクトル
y_m:コードブックY中のベクトル番号mの代表出力ベクトル
D:コードブックX,Y中の代表出力ベクトルの次元数(要素の数)
Nx:コードブックXに記憶される代表出力ベクトルの数
Ny:コードブックXに記憶される代表出力ベクトルの数
x(i,j):コードブックXの代表出力ベクトルx_jの第i番目の要素
y(i,m):コードブックYの代表出力ベクトルy_mの第i番目の要素
u(i):入力ベクトルuの第i番目の要素
この例では、コードブックは、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体及び半導体メモリ等の任意の記憶手段であるコードブック記憶部により構成される。すなわち、各コードブックは、各コードブック記憶部にそれぞれ対応している。したがって、コードブックをコードブック記憶部とも呼ぶ。この例では、コードブックXはコードブックX記憶部31、コードブックYはコードブックY記憶部32に対応する。なお、コードブック記憶部に格納されているのが代表出力ベクトルであり、この代表出力ベクトルの集合をコードブックと考えてもよい。
同様に、コードブックY記憶部32には、Ny個のD次元代表出力ベクトルy_m(m=0,…,Ny−1)が記憶されている。Nyは、任意の予め定められた自然数である。
例えば周波数領域の入力信号の場合、ある周波数範囲(複数サンプル)ごとに重み付けを行った上で、単純にサンプル番号の若い方から一定数ずつ順次サンプルを切り出すことにより第一距離尺度計算部への入力ベクトルを構成することによっても、ある程度は雑音耐性の向上を図ることができる。しかし、このように信号サンプル番号の若い方から一定数ずつ順次サンプルを切り出して入力ベクトルを構成すると、重み付けの大きい周波数領域からのサンプルで構成された入力ベクトルに情報量が過度に集中し、距離尺度計算等の際に歪みが生じて量子化効率が悪くなる場合がある。そこで、本発明においては第一距離尺度計算部の前段に、以下に説明する入力ベクトル生成部9を配置し、そこで事前に、情報量が平準化された重み付きの入力ベクトルを生成して、これを第一距離尺度計算部以降の量子化処理(ステップS2以降の処理)に用いることで、処理における歪みの発生を抑制し、効率的な重み付き量子化処理を実現する。
重み付け手段91は、入力端子1から入力された入力信号Iのサンプル数がDL個のとき、n(=0、1、・・・、DL−1)番目のサンプルの重み付き入力信号Iw(n)を、Iw(n)=I(n)・w(n)により求めて出力する(ステップS11)。ここで、I(n)は入力信号Iのn番目のサンプルの値であり、w(n)はn番目のサンプルに対する重みである。なお、重みw(n)には、入力信号Iから切り出される入力ベクトルuの個数がs個(ただしsは、1≦s<DLかつ(DL mod s)=0を満たす整数)、入力ベクトルuの次元数がD(=DL/s)次元のとき、
i・s≦n<(i+1)・s ・・・(4)
の関係を満たすs個のサンプルごとに、同じ値Wi(>0、i=0、1、・・・、D−1)が割り当てられる。例えば、DL=36、s=6、D=6の場合、次のように割り当てられる。
up(i)=Iw,norm(s・i+p) ・・・(8)
の関係式によって、正規化入力信号Iw,normからD個の要素をsサンプルごとに順次間引くことにより生成する(ステップS13)。このように間引くことにより、s個のいずれの入力ベクトルupもW0〜WD−1の別々の重み付けがされたD個の要素により構成されることとなり、信号の正規化ともあいまって、ベクトルごとの情報量の平準化を図ることができる。
DL−s(i+1)≦n<DL−s・i ・・・(9)
とし、Wiの値の割り当てを、
up(i)=Iw,norm((DL−1)−p−s・i) ・・・(11)
の関係式によって間引くようにしても構わない。
第一距離尺度計算部2の距離計算部231は、コードブックX記憶部31に記憶されたNx個の各代表出力ベクトルx_jについての第一距離尺度d_prex(j)を計算する(ステップS21)。あるベクトルについての第一距離尺度とは、そのベクトルと入力ベクトルupとの距離を表す第一の指標である。例えば、代表出力ベクトルx_jについての第一距離尺度d_prex(j)は、そのベクトルと入力ベクトルupとの二乗距離を求める式を変形して、下記式(12)のように、その代表出力ベクトルx_jと入力ベクトルとの内積と、その代表出力ベクトルの要素の重みと、その代表出力ベクトルの要素の二乗和とを用いて定義することができる。
候補代表出力ベクトル決定部4の小コードブックインデックス作成部41は、コードブックX記憶部31から、距離計算部21が計算した第一距離尺度d_prex(j)を用いて、予め定められた数Npx個の代表出力ベクトルを選択する(ステップS31)。選択された代表出力ベクトルを、候補代表出力ベクトルと呼ぶ。
候補代表ベクトルを選択する具体的な方法について説明をする。ここでは、2つの方法を例示するが、これら以外の方法によって候補代表ベクトルを選択してもよい。
小コードブックインデックス作成部41は、Nx個の代表出力ベクトルx_jを、第一距離尺度d_prex(j)が小さい順に並び替えて、第一距離尺度d_prex(j)が小さい方から順にNpx個の代表出力ベクトルを候補代表出力ベクトルとして選択する。具体的には、図4に示す処理を行う。MAXVALは、le+20(=10^20)のように十分大きな数である。
図5を参照して、候補代表ベクトルを選択するための第二の方法について説明をする。小コードブックインデックス作成部41は、Nx個の代表出力ベクトルx_jを、Nx/Npx個ずつまとめてNpx個のグループを生成する。そして、各グループごとに第一距離尺度d_prex(j)が最も小さい代表出力ベクトルx_jを選択することにより、Npx個の代表出力ベクトルを候補代表出力ベクトルとして選択する。具体的には、図6に例示する処理を行う。
なお、この例では、すべてのグループがNpx個の代表出力ベクトルから構成されているが、各グループに含まれる代表出力ベクトルの数がグループごとに異なっていてもよい。
クロステーブル記憶部61には、異なる2つのコードブック記憶部からそれぞれ1つずつ選ばれた代表出力ベクトルのペアの重み付き内積を用いて定義されるクロス項の値が、複数の異なる代表ベクトルのペアについてそれぞれ予め計算されて記憶されている。クロステーブル記憶部に記憶された代表出力ベクトルのペアについてのクロス項の値の集合をクロステーブルと呼ぶ。クロステーブルはクロステーブル記憶部に対応している。この例では、コードブックX記憶部31に記憶された各代表出力ベクトルx_jと,コードブックY記憶部32に記憶された各代表出力ベクトルy_mとのすべてのペアについて、下記式(14)により定義されるクロス項の値が予め計算されて記憶されている。
なお、上記式(15)(16)においてクロス項を2倍にして加算しているが、上記式(14)で右辺を予め2倍しておき、上記式(15)(16)では2倍せずに加算するように構成しても構わない。
最小距離決定部7は、距離計算部が計算した第二距離尺度d(u,v)を最小にする候補代表出力ベクトルの組(xs_u,ys_v)を選択して、その候補代表出力ベクトルの組に対応する代表出力ベクトルの組を表すインデックスを出力する。具体的には、図7に例示する処理を行う。
本発明の各実施例においては、入力信号に重み付け手段91で重み付けを行い、続いてゲイン正規化手段92で正規化を行い、更にインターリーブ手段93で等間隔でサンプルを間引くことにより入力ベクトルを生成し、そのように生成した入力ベクトルに対しベクトル量子化処理を行っている。このため、復号側では出力信号を得るために、その逆の処理をする必要がある。具体的には、以下のような処理を行う。
(2)逆インターリーブ手段で、復元したベクトルに逆インターリーブ処理を行って正規化出力信号を生成する。
(3)ゲイン逆正規化手段で、ゲイン正規化手段92から出力されたパワー平均値Gを正規化出力信号に乗ずることにより、重み付き出力信号を生成する。
(4)逆重み付け部で、重み付き出力信号Ow(n)を重みw(n)で割ることにより出力信号O(n)を得る。
図8を参照して、第二実施例による多重ベクトル量子化装置104について説明をする。図8は、多重ベクトル量子化装置104の機能構成を例示する図である。
第二実施例による多重ベクトル量子化装置104は、第一距離尺度計算部2が第一距離尺度を計算する際に、第一距離尺度の定義式の中の入力ベクトルupに関係なく計算することができる部分である二乗和(パワー項ともいう。)をパワーテーブル記憶部811,821を参照して求める点で、第一実施例による多重ベクトル量子化装置103とは異なる。以下では、第一実施例と異なる部分である距離計算部251,261、パワーテーブル記憶部811,821を中心に説明する。他の点については、第一実施例による多重ベクトル量子化装置と同様であるため説明を省略する。
第一、第二実施例では、クロステーブル記憶部が設けられ、第二距離尺度計算部はクロステーブル記憶部を参照してクロス項の値を求めることにより第二距離尺度を計算していた。しかし、クロステーブル記憶部が設けられていなくても、パワーテーブル記憶部が設けられていれば、演算量を削減するという本発明の効果を得ることができる。そこで、第三実施例による多重ベクトル量子化装置105は、クロステーブル記憶部を設けない代わりにパワーテーブル記憶部を設ける構成としたものであり、第二実施例の多重ベクトル量子化装置104からクロステーブル記憶部61を削除した構成にあたる。従って、構成が共通する部分については同じ符号を付けて説明を省略する。
多重ベクトル量子化装置105は、クロステーブル記憶部を有しない。したがって、第二距離尺度計算部521は、クロス項の値を上記式(14)を用いて自ら計算して求めることにより第二距離尺度を計算する。
上記各実施例は何れも2つのコードブックを用いて多重ベクトル量子化を行っているが、2つのコードブックではなく3つ以上のコードブックに基づいて多重ベクトル量子化をしても良い。
第一実施例において、3つのコードブックに基づいて多重ベクトル量子化をする場合を例に挙げて説明をする。z(i,t)を図示していないコードブックZ記憶部の第t番目のベクトルz_tの第i番目の要素として、代表出力ベクトルのペア(x_j,y_m)についてのクロス項cross(j,m)、代表出力ベクトルのペア(y_m,z_t)についてのクロス項cross1(m,t)及び代表出力ベクトルのペア(z_t,x_j)についてのクロス項cross2(t,j)を、それぞれ
すなわち、異なる2つのコードブック記憶部からそれぞれ1つずつ選択した代表出力ベクトルのペアの内積を用いて定義されるクロス項cross(j,m),cross1(m,t),cross2(t,j)の値が、複数の異なる代表出力ベクトルのペアについてそれぞれ予め計算されて、記憶されている。
上述の各実施例の多重ベクトル量子化装置の構成をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
−R(Recordable)/RW(ReWritable)等を、光磁気記録媒体として、MO(Magneto-Optical disc)等を、半導体メモリとしてEEP−ROM(Electronically Erasable and Programmable-Read Only Memory)等を用いることができる。
また、上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
Claims (12)
- 第一コードブックXにD次元の代表出力ベクトルx_j(j=0,…,Nx−1(Nxは任意の自然数))が、第二コードブックYにD次元の代表出力ベクトルy_m(m=0,…,Ny−1(Nyは任意の自然数))が、それぞれ登録され、
第一コードブックXに登録された代表出力ベクトルx_jの第i番目の要素がx(i,j)、第二コードブックYに登録された代表出力ベクトルy_mの第i番目の要素がy(i,m)であり、
入力信号Iのサンプルの数がD L 、そこから切り出す入力ベクトルuの数がs(ただしsは、1≦s<D L かつ(D L mod s)=0を満たす整数)、入力ベクトルuがD次元(D=D L /s)であるとき、
パワーテーブルには、上記各コードブックに登録された各代表出力ベクトルx_j及びy_mの要素の重み付き二乗和
及び
が予め登録され、
入力信号Iのn番目のサンプルI(n)(n=0、1、・・・、D L −1)に対する重みがw(n)であるとして、所定の0以上の重み値W i (i=0、1、・・・、D−1)を割り当てるnの範囲を、
D L −s(i+1)≦n<D L −s・i
により決定し、重み付き入力信号I w (n)を、
I w (n)=I(n)・w(n)
により求め、重み付き入力信号のパワー平均値G及び正規化入力信号I w,norm (n)を、
により求め、p(0≦p<s)番目の入力ベクトルu p を、
u p (i)=I w,norm ((D L −1)−p−s・i)
によってD個の要素を正規化入力信号からsサンプルごとに間引くことにより生成する入力ベクトル生成ステップと、
上記パワーテーブルに登録された代表出力ベクトルx_jの要素の重み付き二乗和powx(j)を参照して、代表出力ベクトルx_jについての第一距離尺度d_prex(j)を、
により計算し、上記パワーテーブルに登録された代表出力ベクトルy_mの要素の重み付き二乗和powy(m)を参照して、代表出力ベクトルy_mについての第一距離尺度d_prey(m)を、
により計算する第一距離尺度計算ステップと、
各上記コードブックごとに、上記第一距離尺度が小さい順に、又は、複数の代表出力ベクトルからなる複数のグループのそれぞれから上記第一距離尺度を最小にする代表出力ベクトルを選択することにより、予め定められた数の代表出力ベクトル(以下、候補代表出力ベクトルとする。)をそれぞれ決定する候補ベクトル決定ステップと、
各上記コードブックからそれぞれ1つずつ選ばれた候補代表出力ベクトルの組の平均ベクトルについての、当該各候補代表出力ベクトルの第一距離尺度と当該各候補代表出力ベクトル間の重み付き内積を用いて定義されるクロス項とを用いて定義される第二距離尺度を、複数の異なる候補代表出力ベクトルの組についてそれぞれ計算する第二距離尺度計算ステップと、
上記第二距離尺度計算ステップで計算される第二距離尺度を最小にする候補代表出力ベクトルの組を決定して、その候補代表出力ベクトルの組に対応する代表出力ベクトルの組を示すインデックスを出力する最小距離決定ステップと、
を実行する多重ベクトル量子化方法。 - 複数のコードブックには、予め定められた数の代表出力ベクトルがそれぞれ登録され、
あるベクトルについての第一距離尺度は、そのベクトルと入力ベクトルとの距離を表す第一の指標であり、そのベクトルと入力ベクトルとの内積と、そのベクトルの要素の重みと、そのベクトルの要素の重み付き二乗和とを用いて定義されており、
あるベクトルの組の平均ベクトルについての第二距離尺度は、そのベクトルの組の平均ベクトルと入力ベクトルとの距離を表す第二の指標であり、そのベクトルの組を構成する各ベクトルについてのそれぞれの第一距離尺度と、そのベクトルの組を構成するベクトルのペアの重み付き内積を用いて定義されるクロス項とを用いて定義されており、
クロステーブルには、異なる2つのコードブックからそれぞれ1つずつ選ばれた代表出力ベクトルのペアの重み付き内積を用いて定義されるクロス項の値が、複数の異なる代表出力ベクトルのペアについてそれぞれ予め登録され、
複数サンプルからなる入力信号に対して、各サンプルに所定の重み付けを行い、所定のサンプル数ごとに順次束ねることにより複数の上記入力ベクトルを生成する入力ベクトル生成ステップと、
各上記コードブックに登録された各代表出力ベクトルについての第一距離尺度をそれぞれ計算する第一距離尺度計算ステップと、
各上記コードブックごとに、上記第一距離尺度が小さい順に、又は、複数の代表出力ベクトルからなる複数のグループのそれぞれから上記第一距離尺度を最小にする代表出力ベクトルを選択することにより、予め定められた数の代表出力ベクトル(以下、候補代表出力ベクトルとする。)をそれぞれ決定する候補ベクトル決定ステップと、
各上記コードブックからそれぞれ1つずつ選ばれた候補代表出力ベクトルの組の平均ベクトルについての第二距離尺度を、候補代表出力ベクトルのペアに係るクロス項の値について上記クロステーブルを参照することにより、複数の異なる候補代表出力ベクトルの組についてそれぞれ計算する第二距離尺度計算ステップと、
上記第二距離尺度計算ステップで計算される第二距離尺度を最小にする候補代表出力ベクトルの組を決定して、その候補代表出力ベクトルの組に対応する代表出力ベクトルの組を示すインデックスを出力する最小距離決定ステップと、
を実行する多重ベクトル量子化方法。 - 複数のコードブックには、予め定められた数の代表出力ベクトルがそれぞれ登録され、
あるベクトルについての第一距離尺度は、そのベクトルと入力ベクトルとの距離を表す第一の指標であり、そのベクトルと入力ベクトルとの内積と、そのベクトルの要素の重みと、そのベクトルの要素の重み付き二乗和とを用いて定義されており、
あるベクトルの組の平均ベクトルについての第二距離尺度は、そのベクトルの組の平均ベクトルと入力ベクトルとの距離を表す第二の指標であり、そのベクトルの組を構成する各ベクトルについてのそれぞれの第一距離尺度と、そのベクトルの組を構成するベクトルのペアの重み付き内積を用いて定義されるクロス項とを用いて定義されており、
パワーテーブルには、各上記コードブックに登録された各代表出力ベクトルの要素の重み付き二乗和がそれぞれ予め登録され、
クロステーブルには、異なる2つのコードブックからそれぞれ1つずつ選ばれた代表出力ベクトルのペアの重み付き内積を用いて定義されるクロス項の値が、複数の異なる代表出力ベクトルのペアについてそれぞれ予め登録され、
複数サンプルからなる入力信号に対して、各サンプルに所定の重み付けを行い、所定のサンプル数ごとに順次束ねることにより複数の上記入力ベクトルを生成する入力ベクトル生成ステップと、
各上記コードブックに登録された各代表出力ベクトルについての第一距離尺度を、各代表出力ベクトルの要素の重み付き二乗和について上記パワーテーブルを参照することにより、それぞれ計算する第一距離尺度計算ステップと、
各上記コードブックごとに、上記第一距離尺度が小さい順に、又は、複数の代表出力ベクトルからなる複数のグループのそれぞれから上記第一距離尺度を最小にする代表出力ベクトルを選択することにより、予め定められた数の代表出力ベクトル(以下、候補代表出力ベクトルとする。)をそれぞれ決定する候補ベクトル決定ステップと、
各上記コードブックからそれぞれ1つずつ選ばれた候補代表出力ベクトルの組の平均ベクトルについての第二距離尺度を、候補代表出力ベクトルのペアに係るクロス項の値について上記クロステーブルを参照することにより、複数の異なる候補代表出力ベクトルの組についてそれぞれ計算する第二距離尺度計算ステップと、
上記第二距離尺度計算ステップで計算される第二距離尺度を最小にする候補代表出力ベクトルの組を決定して、その候補代表出力ベクトルの組に対応する代表出力ベクトルの組を示すインデックスを出力する最小距離決定ステップと、
を実行する多重ベクトル量子化方法。 - 請求項3に記載の多重ベクトル量子化方法において、
上記複数のコードブックとして第一コードブックXと第二コードブックYが設けられ、第一コードブックXにはD次元の代表出力ベクトルx_j(j=0,…,Nx−1(Nxは任意の自然数))が、第二コードブックYにはD次元の代表出力ベクトルy_m(m=0,…,Ny−1(Nyは任意の自然数))がそれぞれ登録され、
第一コードブックXに登録された代表出力ベクトルx_jの第i番目の要素をx(i,j)とし、代表出力ベクトルx_jについての第一距離尺度をd_prex(j)とし、
第二コードブックYに登録された代表出力ベクトルy_mの第i番目の要素をy(i,m)とし、代表出力ベクトルy_mについての第一距離尺度をd_prey(m)とし、
入力信号Iのサンプルの数がDL、そこから切り出す入力ベクトルuの数がs(ただしsは、1≦s<DLかつ(DL mod s)=0を満たす整数)、入力ベクトルuがD次元(D=DL/s)であって、
入力信号Iのn番目のサンプルI(n)(n=0、1、・・・、DL−1)に対する重みw(n)として、所定の0以上の値Wi(i=0、1、・・・、D−1)を割り当てるnの範囲を、
DL−s(i+1)≦n<DL−s・i
により決定し、
重み付き入力信号Iw(n)を、
Iw(n)=I(n)・w(n)
により求め、
重み付き入力信号のパワー平均値G及び正規化入力信号Iw,norm(n)を、
により求め、
p(0≦p<s)番目の入力ベクトルupを、
up(i)=Iw,norm((DL−1)−p−s・i)
によってD個の要素を正規化入力信号からsサンプルごとに間引くことにより生成し、
代表出力ベクトルx_jの要素の重み付き二乗和powx(j)は
により求め、
代表出力ベクトルx_jについての第一距離尺度d_prex(j)は、
により求め、
代表出力ベクトルy_mの要素の重み付き二乗和powy(m)は
により求め、
代表出力ベクトルy_mについての第一距離尺度d_prey(m)は、
により求める
ことを特徴とする多重ベクトル量子化方法。 - 請求項2又は3に記載の多重ベクトル量子化方法において、
上記複数のコードブックとして第一コードブックXと第二コードブックYが設けられ、第一コードブックXにはD次元の代表出力ベクトルx_j(j=0,…,Nx−1(Nxは任意の自然数))が、第二コードブックYにはD次元の代表出力ベクトルy_m(m=0,…,Ny−1(Nyは任意の自然数))がそれぞれ登録され、
第一コードブックXに登録された代表出力ベクトルx_jの第i番目の要素をx(i,j)とし、代表出力ベクトルx_jについての第一距離尺度をd_prex(j)とし、
第二コードブックYに登録された代表出力ベクトルy_mの第i番目の要素をy(i,m)とし、代表出力ベクトルy_mについての第一距離尺度をd_prey(m)とし、
入力信号Iのサンプルの数がDL、そこから切り出す入力ベクトルuの数がs(ただしsは、1≦s<DLかつ(DL mod s)=0を満たす整数)、入力ベクトルuがD次元(D=DL/s)であって、
入力信号Iのn番目のサンプルI(n)(n=0、1、・・・、DL−1)に対する重みw(n)として、所定の0以上の値Wi(i=0、1、・・・、D−1)を割り当てるnの範囲を、
DL−s(i+1)≦n<DL−s・i
により決定し、
重み付き入力信号Iw(n)を、
Iw(n)=I(n)・w(n)
により求め、
重み付き入力信号のパワー平均値G及び正規化入力信号Iw,norm(n)を、
により求め、
p(0≦p<s)番目の入力ベクトルupを、
up(i)=Iw,norm((DL−1)−p−s・i)
によってD個の要素を正規化入力信号からsサンプルごとに間引くことにより生成し、
代表出力ベクトルのペア(x_j,y_m)の重み付き内積を用いて定義されるクロス項cross(j,m)の値は、
により求め、
代表出力ベクトルx_jと代表出力ベクトルy_mとから構成されるベクトルの組の平均ベクトルについての第二距離尺度d(j,m)は、
により求める
ことを特徴とする多重ベクトル量子化方法。 - 第一コードブックXにD次元の代表出力ベクトルx_j(j=0,…,Nx−1(Nxは任意の自然数))が、第二コードブックYにD次元の代表出力ベクトルy_m(m=0,…,Ny−1(Nyは任意の自然数))が、それぞれ登録され、
第一コードブックXに登録された代表出力ベクトルx_jの第i番目の要素がx(i,j)、第二コードブックYに登録された代表出力ベクトルy_mの第i番目の要素がy(i,m)であり、
入力信号Iのサンプルの数がD L 、そこから切り出す入力ベクトルuの数がs(ただしsは、1≦s<D L かつ(D L mod s)=0を満たす整数)、入力ベクトルuがD次元(D=D L /s)であるとき、
入力信号Iのn番目のサンプルI(n)(n=0、1、・・・、D L −1)に対する重みがw(n)であるとして、所定の0以上の重み値W i (i=0、1、・・・、D−1)を割り当てるnの範囲を、
D L −s(i+1)≦n<D L −s・i
により決定し、重み付き入力信号I w (n)を、
I w (n)=I(n)・w(n)
により求め、重み付き入力信号のパワー平均値G及び正規化入力信号I w,norm (n)を、
により求め、p(0≦p<s)番目の入力ベクトルu p を、
u p (i)=I w,norm ((D L −1)−p−s・i)
によってD個の要素を正規化入力信号からsサンプルごとに間引くことにより生成する入力ベクトル生成部と、
代表出力ベクトルx_jの要素の重み付き二乗和
と、代表出力ベクトルy_mの要素の重み付き二乗和
と、が予め登録されたパワーテーブル記憶部と、
パワーテーブル記憶部に登録された代表出力ベクトルx_jの要素の重み付き二乗和powx(j)を参照して、代表出力ベクトルx_jについての第一距離尺度d_prex(j)を、
により計算し、パワーテーブル記憶部に登録された代表出力ベクトルy_mの要素の重み付き二乗和powy(m)を参照して、代表出力ベクトルy_mについての第一距離尺度d_prey(m)を、
により計算する第一距離尺度計算部と、
各上記コードブックごとに、上記第一距離尺度が小さい順に、又は、複数の代表出力ベクトルからなる複数のグループのそれぞれから上記第一距離尺度を最小にする代表出力ベクトルを選択することにより、予め定められた数の代表出力ベクトル(以下、候補代表出力ベクトルとする。)をそれぞれ決定する候補ベクトル決定部と、
各上記コードブックからそれぞれ1つずつ選ばれた候補代表出力ベクトルの組の平均ベクトルについての、当該各候補代表出力ベクトルの第一距離尺度と当該各候補代表出力ベクトル間の重み付き内積を用いて定義されるクロス項とを用いて定義される第二距離尺度を、複数の異なる候補代表出力ベクトルの組についてそれぞれ計算する第二距離尺度計算部と、
上記第二距離尺度計算部で計算される第二距離尺度を最小にする候補代表出力ベクトルの組を決定して、その候補代表出力ベクトルの組に対応する代表出力ベクトルの組を示すインデックスを出力する最小距離決定部と、
を備える多重ベクトル量子化装置。 - 複数のコードブックには、予め定められた数の代表出力ベクトルがそれぞれ登録され、
あるベクトルについての第一距離尺度は、そのベクトルと入力ベクトルとの距離を表す第一の指標であり、そのベクトルと入力ベクトルとの内積と、そのベクトルの要素の重みと、そのベクトルの要素の重み付き二乗和とを用いて定義されており、
あるベクトルの組の平均ベクトルについての第二距離尺度は、そのベクトルの組の平均ベクトルと入力ベクトルとの距離を表す第二の指標であり、そのベクトルの組を構成する各ベクトルについてのそれぞれの第一距離尺度と、そのベクトルの組を構成するベクトルのペアの重み付き内積を用いて定義されるクロス項とを用いて定義されており、
異なる2つのコードブックからそれぞれ1つずつ選ばれた代表出力ベクトルのペアの重み付き内積を用いて定義されるクロス項の値が、複数の異なる代表出力ベクトルのペアについてそれぞれ予め登録されているクロステーブル記憶部と、
複数サンプルからなる入力信号に対して、各サンプルに所定の重み付けを行い、所定のサンプル数ごとに順次束ねることにより複数の上記入力ベクトルを生成する入力ベクトル生成部と、
各上記コードブックに登録された各代表出力ベクトルについての第一距離尺度をそれぞれ計算する第一距離尺度計算部と、
各上記コードブックごとに、上記第一距離尺度が小さい順に、又は、複数の代表出力ベクトルからなる複数のグループのそれぞれから上記第一距離尺度を最小にする代表出力ベクトルを選択することにより、予め定められた数の代表出力ベクトル(以下、候補代表出力ベクトルとする。)をそれぞれ決定する候補ベクトル決定部と、
各上記コードブックからそれぞれ1つずつ選ばれた候補代表出力ベクトルの組の平均ベクトルについての第二距離尺度を、候補代表出力ベクトルのペアに係るクロス項の値について上記クロステーブル記憶部を参照することにより、複数の異なる候補代表出力ベクトルの組についてそれぞれ計算する第二距離尺度計算部と、
上記第二距離尺度計算部で計算される第二距離尺度を最小にする候補代表出力ベクトルの組を決定して、その候補代表出力ベクトルの組に対応する代表出力ベクトルの組を示すインデックスを出力する最小距離決定部と、
を備える多重ベクトル量子化装置。 - 複数のコードブックには、予め定められた数の代表出力ベクトルがそれぞれ登録され、
あるベクトルについての第一距離尺度は、そのベクトルと入力ベクトルとの距離を表す第一の指標であり、そのベクトルと入力ベクトルとの内積と、そのベクトルの要素の重みと、そのベクトルの要素の重み付き二乗和とを用いて定義されており、
あるベクトルの組の平均ベクトルについての第二距離尺度は、そのベクトルの組の平均ベクトルと入力ベクトルとの距離を表す第二の指標であり、そのベクトルの組を構成する各ベクトルについてのそれぞれの第一距離尺度と、そのベクトルの組を構成するベクトルのペアの重み付き内積を用いて定義されるクロス項とを用いて定義されており、
各上記コードブックに登録された各代表出力ベクトルの要素の重み付き二乗和がそれぞれ予め登録されているパワーテーブル記憶部と、
異なる2つのコードブックからそれぞれ1つずつ選ばれた代表出力ベクトルのペアの重み付き内積を用いて定義されるクロス項の値が、複数の異なる代表出力ベクトルのペアについてそれぞれ予め登録されているクロステーブル記憶部と、
複数サンプルからなる入力信号に対して、各サンプルに所定の重み付けを行い、所定のサンプル数ごとに順次束ねることにより複数の上記入力ベクトルを生成する入力ベクトル生成部と、
各上記コードブックに登録された各代表出力ベクトルについての第一距離尺度を、各代表出力ベクトルの要素の重み付き二乗和について上記パワーテーブル記憶部を参照することにより、それぞれ計算する第一距離尺度計算部と、
各上記コードブックごとに、上記第一距離尺度が小さい順に、又は、複数の代表出力ベクトルからなる複数のグループのそれぞれから上記第一距離尺度を最小にする代表出力ベクトルを選択することにより、予め定められた数の代表出力ベクトル(以下、候補代表出力ベクトルとする。)をそれぞれ決定する候補ベクトル決定部と、
各上記コードブックからそれぞれ1つずつ選ばれた候補代表出力ベクトルの組の平均ベクトルについての第二距離尺度を、候補代表出力ベクトルのペアに係るクロス項の値について上記クロステーブル記憶部を参照することにより、複数の異なる候補代表出力ベクトルの組についてそれぞれ計算する第二距離尺度計算部と、
上記第二距離尺度計算部で計算される第二距離尺度を最小にする候補代表出力ベクトルの組を決定して、その候補代表出力ベクトルの組に対応する代表出力ベクトルの組を示すインデックスを出力する最小距離決定部と、
を実行する多重ベクトル量子化装置。 - 請求項8に記載の多重ベクトル量子化装置において、
上記複数のコードブックとして第一コードブックXと第二コードブックYが設けられ、第一コードブックXにはD次元の代表出力ベクトルx_j(j=0,…,Nx−1(Nxは任意の自然数))が、第二コードブックYにはD次元の代表出力ベクトルy_m(m=0,…,Ny−1(Nyは任意の自然数))がそれぞれ登録され、
第一コードブックXに登録された代表出力ベクトルx_jの第i番目の要素をx(i,j)とし、代表出力ベクトルx_jについての第一距離尺度をd_prex(j)とし、
第二コードブックYに登録された代表出力ベクトルy_mの第i番目の要素をy(i,m)とし、代表出力ベクトルy_mについての第一距離尺度をd_prey(m)とし、
入力信号Iのサンプルの数がDL、そこから切り出す入力ベクトルuの数がs(ただしsは、1≦s<DLかつ(DL mod s)=0を満たす整数)、入力ベクトルuがD次元(D=DL/s)であって、入力信号Iのn番目のサンプルI(n)(n=0、1、・・・、DL−1)に対する重みw(n)として所定の0以上の値Wi(i=0、1、・・・、D−1)を割り当てるnの範囲を、
DL−s(i+1)≦n<DL−s・i
により決定し、重み付き入力信号Iw(n)を、
Iw(n)=I(n)・w(n)
により求める重み付け手段と、
重み付き入力信号のパワー平均値G及び正規化入力信号Iw,norm(n)を、
により求めるゲイン正規化手段と、
p(0≦p<s)番目の入力ベクトルupを、
up(i)=Iw,norm((DL−1)−p−s・i)
によってD個の要素を正規化入力信号からsサンプルごとに間引くことにより生成するインターリーブ手段と、
を含む入力ベクトル生成部を更に備え、
代表出力ベクトルx_jの要素の重み付き二乗和powx(j)を
により求め、
代表出力ベクトルx_jについての第一距離尺度d_prex(j)を、
により求め、
代表出力ベクトルy_mの要素の重み付き二乗和powy(m)を、
により求め、
代表出力ベクトルy_mについての第一距離尺度d_prey(m)を、
により求める
ことを特徴とする多重ベクトル量子化装置。 - 請求項7又は8に記載の多重ベクトル量子化装置において、
上記複数のコードブックとして第一コードブックXと第二コードブックYが設けられ、第一コードブックXにはD次元の代表出力ベクトルx_j(j=0,…,Nx−1(Nxは任意の自然数))が、第二コードブックYにはD次元の代表出力ベクトルy_m(m=0,…,Ny−1(Nyは任意の自然数))がそれぞれ登録され、
第一コードブックXに登録された代表出力ベクトルx_jの第i番目の要素をx(i,j)とし、代表出力ベクトルx_jについての第一距離尺度をd_prex(j)とし、
第二コードブックYに登録された代表出力ベクトルy_mの第i番目の要素をy(i,m)とし、代表出力ベクトルy_mについての第一距離尺度をd_prey(m)とし、
入力信号Iのサンプルの数がDL、そこから切り出す入力ベクトルuの数がs(ただしsは、1≦s<DLかつ(DL mod s)=0を満たす整数)、入力ベクトルuがD次元(D=DL/s)であって、入力信号Iのn番目のサンプルI(n)(n=0、1、・・・、DL−1)に対する重みw(n)として、所定の0以上の値Wi(i=0、1、・・・、D−1)を割り当てるnの範囲を、
DL−s(i+1)≦n<DL−s・i
により決定し、重み付き入力信号Iw(n)を、
Iw(n)=I(n)・w(n)
により求める重み付け手段と、
重み付き入力信号のパワー平均値G及び正規化入力信号Iw,norm(n)を、
により求めるゲイン正規化手段と、
p(0≦p<s)番目の入力ベクトルupを、
up(i)=Iw,norm((DL−1)−p−s・i)
によってD個の要素を正規化入力信号からsサンプルごとに間引くことにより生成するインターリーブ手段と、
を含む入力ベクトル生成部を更に備え、
代表出力ベクトルのペア(x_j,y_m)の重み付き内積を用いて定義されるクロス項cross(j,m)の値を、
により求め、
代表出力ベクトルx_jと代表出力ベクトルy_mとから構成されるベクトルの組の平均ベクトルについての第二距離尺度d(j,m)を、
により求める
ことを特徴とする多重ベクトル量子化装置。 - 請求項1から5の何れかに記載の多重ベクトル量子化方法の各ステップをコンピュータに実行させるための多重ベクトル量子化プログラム。
- 請求項11に記載の多重ベクトル量子化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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