JP2003345392A - 分割型スケーリング因子を用いたスペクトル包絡パラメータのベクトル量子化器 - Google Patents

分割型スケーリング因子を用いたスペクトル包絡パラメータのベクトル量子化器

Info

Publication number
JP2003345392A
JP2003345392A JP2002149800A JP2002149800A JP2003345392A JP 2003345392 A JP2003345392 A JP 2003345392A JP 2002149800 A JP2002149800 A JP 2002149800A JP 2002149800 A JP2002149800 A JP 2002149800A JP 2003345392 A JP2003345392 A JP 2003345392A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vector
stage
scaling factor
quantization
code
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002149800A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3793111B2 (ja
Inventor
Kazutoshi Yasunaga
和敏 安永
Toshiyuki Morii
利幸 森井
Hiroyuki Ebara
宏幸 江原
Kazunori Mano
一則 間野
Yuusuke Hiwazaki
祐介 日和▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2002149800A priority Critical patent/JP3793111B2/ja
Publication of JP2003345392A publication Critical patent/JP2003345392A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3793111B2 publication Critical patent/JP3793111B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベクトル量子化処理において量子化歪み
及び記憶容量の低減化を実現すること。 【解決手段】 分割型2段目CB105は、2段目イン
デクス特定部109からの供給される指示信号に対応す
る高次コードベクトルと低次コードベクトルとを2段目
候補ベクトル生成器107に出力する。分割型スケーリ
ング因子CB106は、1段目インデクス特定部103
から供給されるidx_1に相当する分割型のスケーリング
因子を2段目候補ベクトル生成器107に出力する。2
段目候補ベクトル生成器107は、高次コードベクトル
に高次のスケーリング因子を乗算し、低次コードベクト
ルに低次のスケーリング因子を乗算し、スケーリング因
子乗算後の高次コードベクトルと低次コードベクトルと
を結合して候補ベクトルを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル包絡パ
ラメータのベクトル量子化を行うベクトル量子化装置及
びベクトル量子化方法に関し、特にインターネット通信
に代表されるパケット通信システムや、移動通信システ
ム等の分野で、音声信号の伝送効率を高めるために利用
される音声符号化・復号化装置に用いて好適なスペクト
ル包絡パラメータのベクトル量子化を行うベクトル量子
化装置及びベクトル量子化方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネット通信に代表されるパケッ
ト通信システムや、移動通信システムにおいて音声信号
を伝送する場合、音声信号の伝送効率を高めるため、音
声符号化技術がよく使われる。特に、音声信号を中・低
ビットレートで符号する場合には、CELP型音声符号
化・復号化技術が主流の技術となっている。
【0003】CELP型音声符号化・復号化技術は、符
号化対象となる音声信号を、線形予測分析によってスペ
クトル包絡情報とスペクトルの微細構造情報とに分離
し、分離後のそれぞれの情報をベクトル量子化する点に
特徴を有している。その詳細については、例えば、文献
1(M. R. Schroeder, B. S. Atal, “Code Excited Li
near Prediction: High Quality Speech at Low Bit Ra
te”, IEEE proc., ICASSP'85 pp. 937-940)に開示さ
れている。
【0004】文献1等に開示されたCELP型音声符号
化装置では、まず、入力されたディジタルの音声信号
を、20ms程度の一定時間間隔のフレームに区切る。次
に、CELP型音声符号化装置は、フレーム区間内の音
声信号に対して線形予測分析を行い、LPC(Linear Pr
edictive Coding)係数と線形予測残差を求める。
【0005】このうち、LPC係数が音声信号のスペク
トル包絡を表す情報として利用され、線形予測残差がス
ペクトルの微細構造を表す情報として利用される。具体
的には、LPC係数をベクトル量子化し、音声信号のス
ペクトル包絡を表す最適インデクスをLPC符号として
符号多重化手段に出力する。
【0006】同様に、CELP型音声符号化装置は、線
形予測残差についても、適応符号帳、固定符号帳、及
び、ゲイン符号帳を用いてベクトル量子化を行い、適応
符号帳、固定符号帳、及び、ゲイン符号帳それぞれの最
適インデクスを、スペクトルの微細構造を表す符号(適
応符号帳符号、固定符号帳符号、及び、ゲイン符号帳符
号)として符号多重化手段へと出力する。そして、符号
多重化手段が、上記4種類の最適インデクスをフレーム
間隔ごとにまとめ、符号化情報として伝送路へ送信す
る。
【0007】一方、CELP型音声復号化装置では、ま
ず、符号分離手段が、フレーム間隔ごとの符号化情報を
伝送路から受信し、受信した符号化情報を4種類の符号
情報(最適インデクス)に分離する。
【0008】次に、CELP型音声復号化装置は、符号
分離手段で得られる4種類の最適インデクスを基に、フ
レーム間隔ごとに復号音声を合成していく。具体的に
は、まず、LPC符号を復号して復号LPC係数を求
め、求めた復号LPC係数をフィルタ係数として備える
全極型の合成フィルタを構成する。
【0009】次に、CELP型音声復号化装置は、適応
符号帳、固定符号帳、及び、ゲイン符号帳について、そ
れぞれの最適インデクスに対応する復号適応符号ベクト
ル、復号固定符号ベクトル、復号ゲインを読みだす。そ
して、CELP型音声復号化装置は、読み出した2つの
符号ベクトルにそれぞれ対応する復号ゲインを乗じ、ゲ
イン乗算後の2つの符号ベクトルを加算して励振信号を
生成し、生成した励振信号で前記全極型の合成フィルタ
を駆動することでフレーム間隔ごとに復号音声信号を合
成できる。
【0010】なお、上記説明では、音声信号のスペクト
ル包絡を表す情報としてLPC係数をベクトル量子化
(以下、「VQ」という)するものとして説明したが、
実際の符号化・復号化装置では、LSF(Line Spectral
Frequency)パラメータ、LSP(Line Spectral Pairs)
パラメータ)、ISP(Immittance Spectral Pairs)
パラメータ、PARCOR係数などのLPC係数をさら
に変換して得られるパラメータや、6Tケプストラムな
どをVQするのが一般的になっている。
【0011】ここで、ベクトル量子化では、VQの対象
となるパラメータの種類によらず一様に適用可能であ
る。以下、線形予測分析によって得られるLPC係数
や、LPC係数をさらに変換して得られる上記のパラメ
ータや、6Tケプストラムなどを、総じて“スペクトル
包絡パラメータ”と称して説明する。
【0012】低ビットレートのCELP型音声符号化・
復号化装置を開発して実現するためには、フレーム区間
内のスペクトル包絡情報やスペクトルの微細構造情報
を、少ないビット数で効率的にベクトル量子化すること
が不可欠である。従って、スペクトル包絡パラメータを
高効率にベクトル量子化する量子化器もしくは量子化方
法を実現する場合、予測ベクトル量子化技術、多段ベク
トル量子化技術、符号帳切り替え型ベクトル量子化技
術、符号帳分割型ベクトル量子化技術といった様々な要
素技術を効率的に融合させることが不可欠となってい
る。
【0013】ベクトル量子化における上記の様々な要素
技術については、例えば、文献2(Allen Gersho、Robe
rt M. Gray:共著、古井貞煕、田崎三郎、小寺博、渡辺
裕:共訳『ベクトル量子化と情報圧縮』コロナ社)に紹
介されている。そして、上記等の様々な要素技術を効率
的に融合させて24ビットのベクトル量子化器を構成す
れば、フレーム区間内のスペクトル包絡パラメータを、
主観的な劣化なくベクトル量子化できることが文献3
(K. P. Paliwal, B. S. Atal, “E6icient Vector Qu
antization of LPC Parameters at 24 Bits/Frame”, I
EEE Trans. Speech and Audio Processing, Vol. 1, N
o. 1, Jan. 1993)に紹介されている。
【0014】しかしながら、音声信号を4kbps(bi
t per second)程度の低いビットレートで符号化・復
号化する場合に、スペクトル包絡パラメータのベクトル
量子化器に24ビットものビット数を割り当ててしまう
と、一方でスペクトル微細情報の表現精度の劣化を避け
ることができなくなり、符号化装置・復号化装置トータ
ルで動作させたときに高品質の復号音声を得ることがで
きなくなってしまう。
【0015】従って、4kbps程度の低いビットレー
トで動作する音声符号化装置・復号化装置を構成するた
めには、スペクトル包絡パラメータを少ないビット数で
効率的にVQするための新規の要素技術の考案・発明が
不可欠となっている。
【0016】スペクトル包絡パラメータを少ないビット
数で効率的にVQするための新規の要素技術の一例とし
ては、2段構成のベクトル量子化器において、1段目符
号帳(以下、1段目CBと略す)が格納するコードベク
トル数と同数のスカラー定数を、“アンプリチュード”
として格納するスカラー符号帳を新規に具備させた点に
特徴を有する文献4(特許第3175667号)の発明
を挙げることができる。
【0017】文献4の発明では、1段目VQ処理によっ
て特定されたコードベクトルのインデクスと同じインデ
クスが割り当てられたスカラー定数を前記のスカラー符
号帳から読み出し、読み出したスカラー定数を2段目C
Bから出力される2段目コードベクトルの各要素に一律
に乗じることで、復号コードベクトル全体に占める2段
目コードベクトルの寄与分を、1段目VQによって特定
されたコードベクトルに適応させて制御することを可能
にしており、それによって、2段構成のベクトル量子化
器全体の処理を通して発生する量子化歪みを低減化する
ことに成功している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
文献4の発明では、復号ベクトル全体に占める2段目コ
ードベクトルの寄与分を適応制御するための“アンプリ
チュード”がスカラー定数に限定されているため、量子
化誤差のさらなる低減化を図ろうとしても限界があっ
た。
【0019】また、文献4の発明では、1段目CBが格
納するコードベクトルと同数のスカラー定数を格納する
スカラー符号帳を別途に具備させる必要があったため、
発明を適用した場合に増加する記憶装置の容量を、削減
することが構成的に不可能であった。
【0020】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、ベクトル量子化処理において量子化歪み及び記憶
容量の低減化を実現するベクトル量子化装置を提供する
ことを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明のベクトル量子化
装置は、符号帳を用いてスペクトル包絡パラメータをベ
クトル量子化して結果生じる量子化誤差ベクトルをベク
トル量子化するためのコードベクトルを格納する複数の
符号帳と、前記コードベクトルのスケーリング因子を格
納する複数のスケーリング因子符号帳と、前記コードベ
クトルに対応するスケーリング因子を前記コードベクト
ルに乗算する乗算器と、前記乗算器においてスケーリン
グ因子を乗算した複数のコードベクトルを結合して統合
ベクトルを合成する統合ベクトル合成器と、を具備する
構成を採る。
【0022】この構成によれば、多段構成のベクトル量
子化において、コードベクトルの成分別に個々のスケー
リング因子を乗算することにより、量子化歪みを低減す
ることができる。
【0023】本発明のベクトル量子化装置は、前記スケ
ーリング因子符号帳は、前段で特定されたコードベクト
ルからスケーリング因子とコードベクトルとを対応づけ
る構成を採る。
【0024】この構成によれば、多段構成のベクトル量
子化において、2段目以降のベクトル量子化処理部が分
割型の符号帳を伴う場合に、当該符号帳の分割構成と適
合するように分割型(ベクトル型)のスケーリング因子
を格納するベクトル符号帳を具備することにより、復号
ベクトル全体に占める2段目以降のコードベクトルの寄
与分を、高い精度で適応制御することができる。
【0025】本発明のベクトル量子化装置は、前記スケ
ーリング因子符号帳は、前段で用いるコードベクトルの
数より少ない数のスケーリング因子を格納する。
【0026】本発明のベクトル量子化装置は、前記スケ
ーリング因子符号帳は、類似する音声信号を同じスケー
リング因子で対応づける構成を採る。
【0027】本発明のベクトル量子化装置は、前記スケ
ーリング因子符号帳は、符号化した音声信号の変動類似
する音声信号を同じスケーリング因子で対応づける構成
を採る。
【0028】これらの構成によれば、前段の復号化に使
用する符号帳のコードベクトルと、コードベクトル数よ
り少ないスケーリング因子とを対応づけて、このスケー
リング因子と、複数成分に分割したコードベクトルとを
乗算することにより、コードベクトル数より少ないスケ
ーリング因子を用いてベクトル量子化を行って符号化さ
れた信号を復号できる。
【0029】本発明のベクトル量子化装置は、スペクト
ル包絡パラメータのベクトル量子化により生じる量子化
誤差ベクトルと前記統合ベクトルとの誤差が最小となる
前記複数のコードベクトルを特定する特定手段を具備す
る構成を採る。
【0030】この構成によれば、多段構成のベクトル量
子化において、コードベクトルの成分別に個々のスケー
リング因子を乗算することにより、量子化歪みを低減す
ることができる。
【0031】本発明のベクトル量子化装置は、過去に処
理した信号から量子化ターゲットベクトルを予測する予
測手段と、過去に処理した信号のスペクトル包括パラメ
ータの平均値を算出する平均値算出手段と、を具備し、
処理対象の信号のスペクトル包括パラメータと前記量子
化ターゲットベクトルとの差分と、処理対象の信号のス
ペクトル包括パラメータと前記スペクトル包括パラメー
タの平均値との差分とを量子化誤差ベクトルとしてベク
トル量子化を行う構成を採る。
【0032】この構成によれば、過去の復号化ベクトル
とMA予測係数ベクトルを乗算して得られる予測ベクトル
と、スペクトル包絡パラメータの平均ベクトルと、をス
ペクトル包絡パラメータからベクトル差分し、当該ベク
トル差分演算によって得られるベクトルを予測係数ベク
トルの現処理フレーム成分で除算して得られるベクトル
を量子化ターゲットベクトルとしてベクトル量子化装置
の入力とすることにより、スペクトルパラメータを効率
よくベクトル量子化することができる。
【0033】本発明のベクトル量子化装置は、前段のコ
ードベクトルと、前記統合ベクトルとを加算する加算手
段を具備する構成を採る。
【0034】この構成によれば、多段構成のベクトル量
子化において、コードベクトルの成分別に個々のスケー
リング因子を乗算して量子化歪みを低減する方法で符号
化された信号を復号できる。
【0035】本発明のベクトル量子化装置は、前記加算
手段において得られた加算結果に過去に処理した信号の
スペクトル包括パラメータの平均値を加算する構成を採
る。
【0036】この構成によれば、平均値差分型ベクトル
量子化技術を併用して、ベクトル量子化した信号を復号
できる。
【0037】本発明の通信装置は、上記いずれかに記載
のベクトル量子化装置を具備する構成を採る。
【0038】この構成によれば、多段構成のベクトル量
子化において、コードベクトルの成分別に個々のスケー
リング因子を乗算し、ベクトル量子化された信号を送信
することにより、量子化歪みを低減する方法で通信でき
る。
【0039】本発明のベクトル量子化方法は、符号帳を
用いてスペクトル包絡パラメータをベクトル量子化して
結果生じる量子化誤差ベクトルをベクトル量子化し、量
子化誤差ベクトルをベクトル量子化において、ベクトル
成分を複数に分割して異なるスケーリング因子を乗算す
るベクトル量子化方法において、スペクトル包絡パラメ
ータのベクトル量子化において特定されたコードベクト
ルから量子化誤差ベクトルのベクトル量子化に用いるス
ケーリング因子を決定するようにした。
【0040】この方法によれば、多段構成のベクトル量
子化において、コードベクトルの成分別に個々のスケー
リング因子を乗算することにより、量子化歪みを低減す
ることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、2段目以降のベ
クトル量子化が符号帳分割型である複数段構成のベクト
ル量子化において、アンプリチュードも分割型(ベクト
ル型)のベクトル構成にして復号ベクトル全体に占める
2段目コードベクトルの寄与分をさらに効率よく適応制
御し、量子化歪みのさらなる低減化を図ることである。
【0042】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照して詳細に説明する。なお、本明細書の以下の部分
では、分割型化(ベクトル化)したアンプリチュード情
報のことを、文献4内のスカラー定数“アンプリチュー
ド”と区別するため、分割型(ベクトル型)のスケーリ
ング因子(Scaling factor)と呼ぶことにする。
【0043】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係るベクトル量子化装置の構成を示すブロック
図である。図1のベクトル量子化装置100は、コード
ベクトルの成分を複数に分割してそれぞれにスケーリン
グ因子を用意するスペクトル包絡パラメータのベクトル
量子化を行い、入力信号を符号化する。
【0044】図1のベクトル量子化装置100は、1段
目CB101と、1段目歪み算出部102と、1段目イ
ンデクス特定部103と、2段目ターゲット算出部10
4と、分割型2段目CB105と、分割型スケーリング
因子CB106と、2段目候補ベクトル生成器107
と、2段目歪み算出部108と、2段目インデクス特定
部109と、インデクス集計部110とから主に構成さ
れる。
【0045】1段目CB101は、2段構成のベクトル
量子化において、一段目のVQ処理に用いるコードベク
トルを格納する。本実施の形態に係るベクトル量子化装
置は2段構成のベクトル量子化器であり、1段目CB1
01は、その1段目のVQ処理において、式(1)に示
すp次のコードベクトルをI種類(式(1)において、i
= 1,2,3,…,I)格納する。 Y(i) = [ y1(i), y2(i), y3(i), …, yp(i) ] …式(1)
【0046】そして、1段目CB101は、1段目イン
デクス特定部103より供給される指示信号に対応する
コードベクトルを、1段目歪み算出部102に出力す
る。なお、低次用CB、及び、高次用CBそれぞれが格
納するコードベクトル数は、ビットレート4kbpsの
CELP型音声符号化・復号化装置で、スペクトル包絡
パラメータとしてLSFパラメータを用いる場合には、
I=128、p=10等に設定しておくことが好適である。
【0047】1段目歪み算出部102は、音声信号のス
ペクトルの量子化ターゲットベクトルと1段目CB10
1から供給されるコードベクトルとの歪みを算出して1
段目インデクス特定部103に出力する。
【0048】具体的には、量子化ターゲットベクトルが
入力データとして、1段目歪み算出部102、及び2段
目ターゲット算出部104に供給される。 F(n) = [ f1(n), f2(n), f3(n), …, fp(n) ] …式(2) ここで、pは線形予測次数を示し、nはフレーム番号を示
す。
【0049】1段目歪み算出部102は、量子化ターゲ
ットベクトルF(n)と、1段目CB101から出力された
i番目のコードベクトルY(i)との間の歪みを式(3)を
用いて算出し、1段目インデクス特定部103に出力す
る。 d_1(i) = dist (F(n), Y(i)) …式(3)
【0050】なお、式(3)の歪み評価尺度としては、
文献3の(9)式や、文献5(R. Salami, et al, "Desi
gn and Description of CS-ACELP: A Toll Quality
8 kb/s Speech Coder", IEEE Trans. Speech and Audi
o Processing, Vol. 6, No.2, Mar. 1998)の(9)式等
によって算出される重み係数を用いた重み付き2乗誤差
を用いることが好適ではあるが、本形態自体は歪み評価
尺度の詳細に関わらず実施可能である。
【0051】1段目インデクス特定部103は、I種類
のうちのi番目のコードベクトルを出力する指示信号を
1段目CB101に供給する。そして、1段目インデク
ス特定部103は、1段目歪み算出部102から音声信
号とi番目のコードベクトルとの歪みを示す歪み量d_1
(i)を受けた後に、格納したI個のコードベクトルのうち
(i+1)番目のコードベクトルY(i+1)を出力する指示信号
を1段目CB101に供給する。
【0052】1段目インデクス特定部103が指示信号
を供給してから、1段目CB101がコードベクトルY
(i)を出力し、1段目歪み算出部102がY(i)と量子化
ターゲットベクトルF(n)との間の歪み量d_1(i)を算出し
1段目インデクス特定部103に出力するまでの上記の
一連の処理を、1段目CB101が格納しているI種類
のコードベクトルY(i), i=1,2,3,…,I全てについて繰り
返すと、1段目インデクス特定部103には、I個の歪
み量d_1(i), i=1,2,3,…,Iが集められる。
【0053】そして、I種類のコードベクトルY(i)につ
いて上記の反復処理が終了した時点で、1段目インデク
ス特定部103が、式(4)を用いて量子化ターゲット
ベクトルF(n)との歪み量を最小化するコードベクトルの
インデクスidx_1をI個のインデクスの中から1種類特定
する。 idx_1 = Min_i [ d_1(1), d1_(2), …, d_1(i), …, d_1(I) ] …式(4) ここで、Min_Iは、d_(i), i=1,2,…,Iを最小化するイン
デクスを特定する関数である。
【0054】そして、1段目インデクス特定部103
は、特定したインデクスを1段目CB101、分割型ス
ケーリング因子CB106、及びインデクス集計部11
0に出力する。
【0055】そして、1段目インデクス特定部103か
ら供給されたインデクスに相当するコードベクトルY(id
x_1)を1段目CB101が2段目ターゲット算出部10
4に出力することによって、1段目のVQ処理が完了す
る。
【0056】本実施の形態のベクトル量子化装置は、2
段構成のベクトル量子化の2段目のVQ処理部におい
て、分割型2段目符号帳(以下では分割型2段目CBと
呼ぶ)15と、分割型スケーリング因子CB106(以下
では分割型スケーリング因子CBと呼ぶ)の2種類の符
号帳を利用してベクトル量子化を行う。
【0057】分割型2段目CB105は、p次の内の低
次の1〜k次までの要素によって構成される低次コードベ
クトル X_low(j) = [ x_low_1(j), x_low_2(j), …, x_low_k(j) ] …式(5) をJ種類(数5においてj = 1,2,3,…,J)格納した低次
用CBと、p次の内の高次のk+1〜p次までの要素によ
って構成される高次コードベクトル X_high(m) = [ x_high_k+1(m), x_high_k+2(m), …, x_high_p(m) ] …式(6) をM種類(式(6)においてm=1,2,3,…,M)格納した高
次用CBとの2つの符号帳からなる分割型の符号帳であ
る。
【0058】分割型2段目CB105は、2段目インデ
クス特定部109からの供給される指示信号(出力すべ
きコードベクトルのインデクスが指示される)に対応す
る高次コードベクトルと低次コードベクトルとを2段目
候補ベクトル生成器107に出力する。
【0059】なお、低次用CB、及び高次用CBそれぞ
れが格納するコードベクトル数は、ビットレート4kb
psのCELP型音声符号化・復号化装置で、スペクト
ル包絡パラメータとしてp=10に、次のLSFパラメータ
を利用する場合には、k=5、J=M=64に設定しておくこ
とが好適である。
【0060】一方、分割型スケーリング因子CB106
は、1段目CB101が格納しているコードベクトル数
と同じI種類の2次元ベクトルを格納する。この2次元
ベクトルは、式(7)で示されるベクトルである。 S(i) = [ s_low(i), s_high(i) ], i=1,2,3,…,I …式(7) ここで、s_low(i)は低次のスケーリング因子を示し、s_
high(i)は高次のスケーリング因子を示す。
【0061】そして、分割型スケーリング因子CB10
6は、1段目インデクス特定部103から供給されるid
x_1に相当する分割型(2次元ベクトル)のスケーリン
グ因子を2段目候補ベクトル生成器107に出力する。
この分割型のスケーリング因子は、式(8)で示され
る。 S(idx_1) = [ s_low(idx_1), s_high(idx_1) ] …式(8) ここで、s_low(idx_1)は低次のスケーリング因子を示
し、 s_high(idx_1)は高次のスケーリング因子を示す。
【0062】上記符号帳を具備する2段目のVQ処理に
おいては、2段目ターゲット算出部104は、音声信号
の量子化ターゲットスペクトルを1段目インデクス特定
部103において特定されたコードベクトルで減算し、
前記1段目のVQ処理によって生じる量子化誤差ベクト
ルを算出して2段目歪み算出部108に出力する。
【0063】ここで、量子化誤差ベクトルは式(9)で
表されるベクトルであり、 G(n) =[g1(n), g2(n), g3(n), …, gp(n)] …式(9) 量子化誤差ベクトルは、式(10)により求められる。 G(n) = F(n) − Y(idx_1) = [ f1(n)-y1(idx_1), f2(n)-y2(idx_1), f3(n)-y3(idx_1),…, fp(n)-yp (idx_1) ] …式(10) 次に、2段目インデクス特定部109が、高次コードベ
クトルと低次コードベクトルのインデクス(j,m)を分
割型2段目CB105に出力する。
【0064】分割型2段目CB105は、2段目インデ
クス特定部109からの供給される前記のインデクス
(j,m)に対応するコードベクトルX_low(j)、及びX_hig
h(m)を2段目候補ベクトル生成器107に出力する。
【0065】2段目候補ベクトル生成器107は、高次
コードベクトルに高次のスケーリング因子を乗算し、低
次コードベクトルに低次のスケーリング因子を乗算す
る。そして、2段目候補ベクトル生成器107は、スケ
ーリング因子乗算後の高次コードベクトルと低次コード
ベクトルとを結合して候補ベクトルを生成し、2段目歪
み算出部108に出力する。
【0066】具体的には、2段目候補ベクトル生成器1
07は、分割型スケーリング因子CB106から供給さ
れる分割型(2次元ベクトル)のスケーリング因子と、
分割型2段目CB105から供給される低次、高次の各
コードベクトルに対して式(11)を用いてインデクス
(j,m)に相当する候補ベクトルX( j,m )を生成し、2段
目歪み算出部108に出力する。 X( j, m) = [ x_1(j,m), …, x_k(j,m), x_k+1(j,m), …, x_p(j,m) ] =[s_low(idx_1) × x_low_1(j),s_low(idx_1) × x_low_2(j), …,s_low(idx_1) × x_low_k(j),s_high(idx_1) × x_high_k+1(m), …,s_high(idx_1) × x_high_k+2(m),s_high(idx_1) × x_high_p(m) ] … 式(11)
【0067】2段目歪み算出部108は、2段目ターゲ
ット算出部104より供給される2段目VQ処理部のタ
ーゲットベクトルG(n)と、2段目候補ベクトル生成器1
07によって生成される候補ベクトルX( j,m )との間の
歪み量を式(12)より算出し、2段目インデクス特定
部109に出力する。 d_2( j, m ) = dist (G(n), X( j,m ) ) …式(12) なお、式(12)で用いる歪み尺度の詳細については、
式(3)と同様であり省略するが、文献3及び文献5に
開示されるように、算出される重み係数を用いた重み付
き2乗誤差を用いることが好適である。
【0068】2段目歪み算出部108から歪み量d_2(
j,m )を受けた後、2段目インデクス特定部109は、
次に、J×M通りの組み合わせがあるインデクスのうち、
歪み量を算出していないインデクスの組み合わせ(例え
ば、(j+1,m ))に相当するコードベクトルを出力するこ
とを分割型2段目CB105に指示する。
【0069】2段目インデクス特定部109が指示信号
を供給してから、分割型2段目CB105がコードベク
トルを出力し、2段目候補ベクトル生成器107が分割
型スケーリング因子CBから出力された分割型(2次元
ベクトル)のスケーリング因子と前記のコードベクトル
とを用いて候補ベクトルX(j,m)を生成する。
【0070】そして、2段目歪み算出部108が量子化
ターゲットベクトルG(n)と前記X(j,m)との間の歪み量d_
2(j,m)を算出して2段目インデクス特定部109に出力
するまでの上記の一連の処理を、分割型2段目CB10
5を構成する各符号帳のインデクス全組み合わせ(j=1,
2,3,…,J, m=1,2,3,…M)について繰り返し、2段目イ
ンデクス特定部109は、J×M個の歪み量d_2(j,m),j=
1,2,3,…,J, m=1,2,3,…,Mを集める。
【0071】そして、上記反復処理が終了した時点で、
2段目インデクス特定部109は、式(13)を用いて
2段目量子化のターゲットベクトルG(n)との歪み量を最
小化する候補ベクトルのインデクスの組み合わせを特定
し、インデクス集計部110に出力する。 (idx_2low, idx_2high) = Min_j,m ( d_2(1,1), d_2(1,2), …, d_2(1,M), d_2(2,1),…,d_2(j,m), …,d_2(J,M) ) …式(13) ここで、Min_j,mは、d_(j,m), j=1,2,…,J, m=1,2,…,M
を最小化するインデクスを特定する関数である。
【0072】2段目インデクス特定部109が、この候
補ベクトルのインデクスの組み合わせ(idx_2low, idx_2
high)を特定し、インデクス集計部110に出力するこ
とで、2段目のVQ処理が完了する。
【0073】2段目のVQ処理後に、インデクス集計部
110が、1段目インデクス特定部103から受けたイ
ンデクスinx_d1と、2段目インデクス特定部109から
受けたインデクス(idx_2low, idx_2high)を集計し、符
号情報Lとして出力する。
【0074】上記手順の処理で、符号化処理における2
段構成のベクトル量子化処理が終了する。
【0075】次に、ベクトル量子化装置100について
高次コードベクトルと低次コードベクトルのスケーリン
グ処理について説明する。図2は、本発明の実施の形態
1に係るベクトル量子化装置の構成の一部を示すブロッ
ク図である。
【0076】図2において、分割型2段目CB105
は、高次コードベクトルCB151と、低次コードベク
トルCB152とから主に構成される。また、分割型ス
ケーリング因子CB106は、高次スケーリング因子C
B161と、低次スケーリング因子CB162とから主
に構成される。そして、2段目候補ベクトル生成器10
7は、乗算器171と、乗算器172と、統合ベクトル
合成部173とから主に構成される。
【0077】高次コードベクトルCB151は、2段目
インデクス特定部109からの供給される指示信号に対
応する高次コードベクトルを乗算器171に出力する。
【0078】高次スケーリング因子CB161は、1段
目のVQ処理において特定されたコードベクトルのイン
デクスを1段目インデクス特定部103から受ける。そ
して、高次スケーリング因子CB161は、特定された
コードベクトルのインデクスから高次コードベクトルに
乗算する高次スケーリング因子を乗算器171に出力す
る。
【0079】乗算器171は、高次コードベクトルに高
次スケーリング因子を乗算し、乗算結果を統合ベクトル
合成部173に出力する。
【0080】低次コードベクトルCB152は、2段目
インデクス特定部109からの供給される指示信号に対
応する低次コードベクトルを乗算器172に出力する。
【0081】低次スケーリング因子CB162は、1段
目のVQ処理において特定されたコードベクトルのイン
デクスを1段目インデクス特定部103から受ける。そ
して、低次スケーリング因子CB162は、特定された
コードベクトルのインデクスから低次コードベクトルに
乗算する低次スケーリング因子を乗算器172に出力す
る。
【0082】乗算器172は、低次コードベクトルに低
次スケーリング因子を乗算し、乗算結果を統合ベクトル
合成部173に出力する。
【0083】統合ベクトル合成部173は、スケーリン
グ因子を乗算された高次コードベクトルと低次コードベ
クトルとの成分を合成し、合成したベクトルを2段目歪
み算出部108に出力する。
【0084】このように、本実施の形態のベクトル量子
化装置は、多段構成のベクトル量子化において、コード
ベクトルの成分別に個々のスケーリング因子を乗算する
ことにより、量子化歪みを低減することができる。
【0085】次に、図1のベクトル量子化装置により符
号化された信号を復号するベクトル量子化処理について
詳細に説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る
ベクトル量子化装置の構成の一例を示すブロック図であ
る。
【0086】図3のベクトル量子化装置300は、イン
デクス分解部301と、1段目CB302と、分割型ス
ケーリング因子CB303と、分割型2段目CB304
と、2段目復号ベクトル生成器305と、加算器306
とから主に構成される。なお、図3の1段目CB302
は1段目CB101と同一であり、分割型スケーリング
因子CB303は、分割型スケーリング因子CB106
と同一であり、分割型2段目CB304は、分割型2段
目CB105と同一である。
【0087】図3の復号化処理においては、まず、図1
のベクトル量子化装置によって出力された符号情報Lが
インデクス分解部301に入力される。
【0088】インデクス分解部301は、供給された符
号情報Lを、量子化ターゲットベクトルF(n)との歪み量
を最小化するコードベクトルのインデクスidx_1、及び
2段目量子化のターゲットベクトルG(n)との歪み量を最
小化する候補ベクトルのインデクスの組み合わせ(idx_2
low, idx_2high)に分解し、idx_1を1段目CB302及
び分割型スケーリング因子CB303に出力し、(idx_2
low, idx_2high)を分割型2段目CB304に出力す
る。
【0089】1段目CB302は、インデクス分解部3
01より供給されたidx_1に対応する1段目復号コード
ベクトルY( idx_1 )を加算器306に出力する。
【0090】分割型スケーリング因子CB303は、イ
ンデクス分解部301より供給されるidx_1に対応する
分割型(2次元ベクトル)の復号スケーリング因子を2
段目復号ベクトル生成器305に出力する。ここで、復
号スケーリング因子は、式(14)に示される因子であ
る。 S(idx_1) = [ s_low(idx_1), s_high(idx_1) ] …式(14) ここで、s_low(idx_1)は低次のスケーリング因子を示
し、 s_high(idx_1)は高次のスケーリング因子を示す。
【0091】分割型2段目CB304は、インデクス分
解部301より供給された(idx_2low, idx_2high)に対
応する低次コードベクトル(X_low(idx_2low))、及び、
高次コードベクトル(X_high(idx_2high) )を2段目復号
ベクトル生成器305に出力する。
【0092】2段目復号ベクトル生成器305が、分割
型スケーリング因子CB303から供給される分割型
(2次元ベクトル)の復号スケーリング因子と、分割型
2段目CB304から供給される低次コードベクトル、
高次コードベクトルから2段目復号ベクトルX(idx_2lo
w, idx_2high)を生成し加算器306に出力する。
【0093】具体的には、分割型2段目CB304は、
式(15)を用いてインデクス( idx_2low, idx_2high)
に相当する2段目復号ベクトルX(idx_2low, idx_2hig
h)を生成し加算器306に出力する。 X( idx_2low, idx_2high) =[ x_1(idx_2low),…,x_k(idx_2low),x_k+1(idx_2high),…,x_p(idx_2high)] =[s_low(idx_1)×x_low_1(idx_2low),s_low(idx_1)×x_low_2(idx_2low), …,s_low(idx_1)×x_low_k(idx_2low),s_high(idx_1)×x_high_k+1(idx_2high), …,s_high(idx_1)×x_high_k+2(idx_2high),s_high(idx_1) ×x_high_p(idx_2_high) ] …式(15)
【0094】そして最後に、加算器306が、1段目C
B302から供給される1段目復号コードベクトルY(id
x_1)と、2段目復号ベクトル生成器305より供給され
る2段目復号ベクトル X(idx_2low,idx_2high)とをベク
トル加算して復号ベクトルF'(n)を得る。式(16)
は、上記ベクトル加算を示す。 F'(n) =Y(idx_1)+X(idx_2low, idx_2high) …式(16)
【0095】このように、本実施の形態のベクトル量子
化装置は、多段構成のベクトル量子化において、コード
ベクトルの成分別に個々のスケーリング因子を乗算して
量子化歪みを低減する方法で符号化された信号を復号で
きる。
【0096】このように、本実施の形態のベクトル量子
化装置によれば、多段構成のベクトル量子化において、
2段目以降のベクトル量子化処理部が分割型の符号帳を
伴う場合に、当該符号帳の分割構成と適合するように分
割型(ベクトル型)のスケーリング因子を格納するベク
トル符号帳を具備することにより、復号ベクトル全体に
占める2段目以降のコードベクトルの寄与分を、高い精
度で適応制御することができる。
【0097】すなわち、文献4に記載された従来技術を
用いる場合より、量子化歪みを低減化できるという作用
・効果を得ることができる。
【0098】また、本実施の形態のベクトル量子化装置
は、多段構成のベクトル量子化において、コードベクト
ルの成分別に個々に乗算するスケーリング因子を前段の
コードベクトルと対応づけることにより、少ないデータ
量でターゲットベクトルをベクトル量子化することがで
きる。
【0099】なお、本実施の形態に係る1段目CB10
1または302、分割型スケーリング因子CB106ま
たは303、及び、分割型2段目CB105または30
4のそれぞれの符号帳が格納するコードベクトルは、文
献6(Y. Linde, A. Buzo, R. M. Gray, "An algorithm
for Vector Quantizer Design", IEEE trans. Comm.Vo
l. COM-28, No. 1, pp84-95, Jan., 1980)に開示され
たLBGアルゴリズムと、文献7(S. P. Lloyd, "Least Sq
uare Quantization in PCM", IEEE trans. Information
Theory, Vol. IT-28, pp.129-137, 1982)に開示された
ロイドアルゴリズムを用いた学習工程によって、予め獲
得しておくことが好適である。
【0100】また、分割型(ベクトル型)のスケーリン
グ因子(数7のS(i))の各要素([s_low(i), s_high(i)
], i=1,2,3,…,I)は、前期学習の結果として、0.5以
上2.0以下の範囲内の値になることがより好ましい。
【0101】また、本実施の形態では、1段目のVQ処
理において、唯一の最適インデクス(および、そのイン
デクスに対応する唯一最適な1段目コードベクトル)を
特定し、2段目VQ処理において、1段目の量子化ター
ゲットベクトルと、前記1段目のVQ処理において特定
した唯一最適な1段目コードベクトルとの差分によって
求めた唯一の2段目ターゲットベクトルを、分割型2段
目符号帳を用いてさらにベクトル量子化する場合につい
て説明しているが、2段目ターゲットベクトルの数は特
に限定されない。
【0102】例えば、1段目VQ処理において特定する
インデクス(および、そのインデクスに対応するコード
ベクトル)の個数を複数とし、2段目VQ処理時におい
て、1段目の量子化ターゲットベクトルと、前記1段目
のVQ処理において特定した複数の1段目コードベクト
ルとの差分によって求めた複数の2段目ターゲットベク
トルを、分割型2段目符号帳を用いてさらにベクトル量
子化し、当該2段目VQ処理で生じるベクトル量子化誤
差を最小化する1段目VQの最適インデクスと2段目V
Qの最適インデクスの組み合わせ情報を唯一特定しても
よい。この場合についても、本実施の形態が適用可能で
あり、同様の効果・作用を得ることができる。
【0103】また、本実施の形態では、分割型2段目C
B105または304、及び分割型スケーリング因子C
B106または303が、p次のベクトル成分のうち、
1〜k次までの低次成分と、k+1〜p次までの高次成分と
からなる2つの成分に分割してベクトル量子化を行う場
合について詳細な説明を行っているが、分割するベクト
ルの数は特に限定されない。
【0104】例えば、分割型2段目CB105または3
04、及び分割型スケーリング因子CB106または3
03が3つ以上のベクトル成分のCBを備え、3つ以上
のベクトル成分に分割してベクトル量子化を行う場合に
ついても本実施の形態は同様の方法で適用可能である。
この場合にも、上記実施の形態と同様の作用・効果を得
ることができる。
【0105】また、本実施の形態では、分割型2段目C
Bの符号帳分割数と、スケーリング因子CBの分割数
(ベクトル次元)がともに2である場合について説明し
たが、分割型2段目CBの符号帳分割数と、スケーリン
グ因子CBの分割数が同じでなくてもよい。
【0106】上記説明以外の分割構成、例えば、2段目
符号帳の分割数を1(実質は非分割)、スケーリング因
子の分割数を10に設定し、2段目のコードベクトルの
要素ごとに10種類のスケーリング因子を乗算する形
態、または2段目符号帳の分割数を2、スケーリング因
子の分割数を5に設定し、2段目のコードベクトルの要
素を低次から順に2次毎にまとめて5種類のスケーリン
グ因子を乗算する形態についても本発明は適用可能であ
る。この場合にも同様の効果・作用を得ることができ
る。
【0107】また、本実施の形態では、1段目CBが非
分割型、かつ、2段目CB分割型であるベクトル量子化
器の2段目VQ処理部に分割型スケーリング因子CBを
適用する場合について説明したが、分割型スケーリング
因子CBを適用する段数は特に限定されない。
【0108】例えば、段数Kが3段以上の多段構成のベ
クトル量子化器を想定した場合、k段目(ただし、k<
K)の符号帳が非分割型であれば、本実施の形態と同様
の方法で、復号化ベクトル全体に占める(k+1)段目
コードベクトルの寄与分を、k段目のVQ処理によって
特定されたインデクスを用いて適応的に制御することが
可能である。この場合にも、同様の効果・作用を得るこ
とができる。
【0109】また、段数Kが3段以上の多段構成のベク
トル量子化器において、k段目(ただし、k<K)の符
号帳が分割型である場合でも、分割型スケーリング因子
CBに分割型のスケーリング因子をJ×M種類格納さ
せ、さらに、k段目のVQ処理によって特定されたイン
デクスの組み合わせ番号(本実施の形態では、j×M+
mに相当)に応じて分割型(ベクトル)のスケーリング
因子を選択することにより、復号化ベクトル全体に占め
る(k+1)段目コードベクトルの寄与分をk段目のV
Q処理によって特定されたインデクスの組み合わせ番号
に適応して制御できる。この場合にも同様の作用・効果
を得ることができる。
【0110】また、本実施の形態の説明では、前段のV
Q処理で特定されたインデクス情報から後段のスケーリ
ング因子を決定しているが、後段のVQ処理の結果から
前段のスケーリング因子を決定しても良い。具体的に
は、上記説明では、段数Kが3段以上の多段ベクトル量
子化器において、(k−1)段数のVQ処理で特定され
たインデクス情報からk段目のコードベクトルに乗算す
るスケーリング因子を選択される形態についてのみ説明
している。
【0111】ここで、(k−1)段目までのVQ処理で
特定された複数のインデクスによって1段目のコードベ
クトルに乗じるスケーリング因子を選択することも可能
である。この場合にも同様の効果・作用を得ることがで
きる。
【0112】(実施の形態2)実施の形態1では、スペ
クトル包絡パラメータが量子化ターゲット(式(2)の
F(n))として、直接ベクトル量子化装置に入力される場
合について詳細な説明を行ったが、ビットレート4kb
psのCELP音声符号化・復号化装置を構成する場合
には、スペクトルパラメータをさらに効率よくベクトル
量子化する必要がある。実施の形態2では、移動予測ベ
クトル量子化技術と、平均値差分型ベクトル量子化技術
を併用して、ベクトル量子化を行う例について説明す
る。
【0113】図4は、本発明の実施の形態2に係るベク
トル量子化装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0114】図4のベクトル量子化装置400は、MA
予測係数ベクトル生成部401と、平均値格納部402
と、差分器403と、除算器404と、ベクトル量子化
装置100とを具備し、過去に処理した復号化ベクトル
とMA(Moving Average)予測係数ベクトルを乗算して
得られる予測ベクトルと、スペクトル包絡パラメータの
平均ベクトルと、をスペクトル包絡パラメータからベク
トル差分し、当該ベクトル差分演算によって得られるベ
クトルを予測係数ベクトルの現処理フレーム成分で除算
して得られるベクトルを量子化ターゲットベクトルとす
る点が図1のベクトル量子化装置と異なる。
【0115】ベクトル量子化装置100は、復号化ベク
トルをMA予測係数ベクトル生成部401に出力する。
【0116】MA予測係数ベクトル生成部401は、過
去に生成した復号化ベクトルとMA(Moving Average)
予測係数ベクトルを乗算して予測ベクトルを生成し、差
分器403に出力する。
【0117】平均値格納部402は、学習データをもと
に予め算出したスペクトル包絡パラメータの平均ベクト
ルを格納しており、当該格納した平均ベクトルを差分器
403に出力する。
【0118】差分器403は、スペクトル包絡パラメー
タから予測ベクトルと平均ベクトルとを減算し、得られ
た差分ベクトルを除算器404に出力する。
【0119】除算器404は、差分ベクトルを予測係数
ベクトルで除算し、除算結果を量子化ターゲットベクト
ルとしてベクトル量子化装置100に出力する。なお、
前記の量子化ターゲットベクトルを算出する工程におい
ては、演算量削減のために、予測係数ベクトルの逆数ベ
クトルを予め算出してメモリに格納しておき、当外格納
した予測係数ベクトルの逆数ベクトルと差分ベクトルと
を乗算し、乗算結果を量子化ターゲットベクトルとして
ベクトル量子化装置100に出力することも可能であ
り、その方が演算量削減の点でより好適である。
【0120】ベクトル量子化装置100は、除算器40
4から出力された量子化ターゲットベクトルをベクトル
量子化する。
【0121】このように、本実施の形態のベクトル量子
化装置によれば、過去(3フレーム)の復号化ベクトル
とMA予測係数ベクトルを乗算して得られる予測ベクトル
と、スペクトル包絡パラメータの平均ベクトルと、をス
ペクトル包絡パラメータからベクトル差分し、当該ベク
トル差分演算によって得られるベクトルを予測係数ベク
トルの現処理フレーム成分で除算して得られるベクトル
を量子化ターゲットベクトルとしてベクトル量子化装置
の入力とすることにより、スペクトルパラメータを効率
よくベクトル量子化することができる。
【0122】次に、図4のベクトル量子化装置(もしく
はその方法)に対応するベクトル量子化復号化処理につ
いて詳細に説明する。図5は、本発明の実施の形態2に
係るベクトル量子化装置の構成の一例を示すブロック図
である。
【0123】図5のベクトル量子化装置500は、ベク
トル量子化装置300と、乗算器501と、加算器50
2とを具備し、ベクトル量子化装置300のベクトル量
子化処理により復号したベクトルに予測係数ベクトルの
現処理フレーム成分を乗算し、乗算結果に予測ベクトル
と、スペクトル包絡パラメータの平均ベクトルとをベク
トル加算して復号化する点が図3のベクトル量子化装置
と異なる。
【0124】ベクトル量子化装置300は、ベクトル量
子化装置100において符号化された信号を復号し、復
号したベクトルを乗算器501に出力する。
【0125】乗算器501は、ベクトル量子化装置30
0において復号されたベクトルと予測係数ベクトルの現
処理フレーム成分を乗算し、乗算結果のベクトルを加算
器502に出力する。
【0126】加算器502は、乗算器501の乗算結果
に予測ベクトルと、スペクトル包絡パラメータの平均ベ
クトルとをベクトル加算し、加算結果を復号結果として
出力する。
【0127】次に、ベクトル量子化装置500の動作に
ついて説明する。ベクトル量子化装置500は、式(1
7)を用いて量子化ターゲットベクトルを作成する。 F''(n) = F'(n)・MA[idx_ma][0]+Σt=1,2,3 MA[idx_ma][t]・F'(n-t)+Y_AVE …式(17) ここで、F''[n]は、3次のMA(Moving Average)予測
ベクトル量子化技術と、平均値差分型ベクトル量子化技
術と、実施の形態1で説明した復号化器と、を併用した
復号化器によって最終的に生成される復号ベクトルであ
る。また、上記説明におけるidx_maは、予測係数ベクト
ルが複数セット用意された場合に、ベクトル量子化器側
で、量子化歪み最小化を基準に特定される予測係数ベク
トルのセット番号である。
【0128】実施の形態1の数16のF'(n)に予測係数の
現処理フレーム成分(MA[idx_ma][0])を乗算して得ら
れるベクトルに、過去3フレームの復号化ベクトル(F'
(n-t),t=1,2,3)とMA予測係数(MA[idx_ma][t], t=1,2,
3)を乗算して得られる予測ベクトル(Σt=1,2,3 MA[idx
_ma][t]・F'(n-t))、及び、スペクトル包絡パラメータ
の平均ベクトル(Y_AVE)をベクトル加算する。
【0129】このように、本実施の形態のベクトル量子
化装置は、平均値差分型ベクトル量子化技術を併用し
て、ベクトル量子化した信号を復号できる。
【0130】(実施の形態3)実施の形態1では、前段
のVQ処理時において特定されたインデクスと同じイン
デクスが割り当てられたスケーリング因子を、分割型ス
ケーリング因子CBから呼び出す時に前段の符号帳が格
納するコードベクトル数(上記説明では、“I”に相
当)と、分割型スケーリング因子CBが格納する分割型
(ベクトル型)のスケーリング因子の数が同数である必
要がある。
【0131】実施の形態3では、前段の符号帳が格納す
るI個のコードベクトルそれぞれを、I個より少数個の
クラスターと対応づける工程(I個のコードベクトルそ
れぞれが、より少数個のクラスターのうち、どのクラス
ターに属するかを判定するための工程)を別途に具備
し、呼び出す分割型(ベクトル)のスケーリング因子
を、前段のVQ処理において特定されたインデクスが属
する少数個のクラスターの番号に適応制御して、分割型
スケーリング因子CBが格納する分割型(ベクトル型)
のスケーリング因子の数を、I個より少数のクラスタ−
の数と同数に削減する例について説明する。
【0132】図6は、本発明の実施の形態3に係るベク
トル量子化装置の構成の一例を示すブロック図である。
但し、図1と同一の構成となるものについては、図1と
同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0133】図6のベクトル量子化装置600は、変換
テーブル601と、変換器602と、分割型スケーリン
グ因子CB603とを具備し、前段の符号化に使用する
符号帳のコードベクトルと、コードベクトル数より少な
いスケーリング因子とを対応づけて、このスケーリング
因子と、複数成分に分割したコードベクトルとを乗算し
て符号化を行う点が図1のベクトル量子化装置と異な
る。
【0134】1段目インデクス特定部103は、特定し
たインデクスを1段目CB101、変換器602、及び
インデクス集計部110に出力する。
【0135】変換テーブル601は、前段の符号帳が格
納するI個のコードベクトルそれぞれを、I個より少数
個のクラスターインデクスと対応づけて記憶する。
【0136】変換器602は、変換テーブル601を参
照し、1段目インデクス特定部103において特定した
インデクスを対応するクラスターインデクスに変換して
分割型スケーリング因子CB603に出力する。
【0137】分割型スケーリング因子CB603は、1
段目CB101が格納しているコードベクトル数と同じ
I種類の2次元ベクトルを格納する。そして、分割型ス
ケーリング因子CB603は、変換器602から供給さ
れクラスターインデクスに相当する分割型(2次元ベク
トル)のスケーリング因子を2段目候補ベクトル生成器
107に出力する。
【0138】次に、変換テーブル601について説明す
る。図7は、本実施の形態における変換テーブルの一例
を示す図である。
【0139】図7では、インデクスとクラスターインデ
クスが対応づけられている。例えば、インデクス#01
とクラスターインデクス#11が対応づけられている。
同様に、インデクス#02とクラスターインデクス#1
1、インデクス#03とクラスターインデクス#11と
が対応づけられている。そして、インデクス#04と、
クラスターインデクス#21が対応づけられている。
【0140】変換器602は、図7に示す変換テーブル
を参照し、インデクスをクラスターインデクスに変換す
る。
【0141】このように、本実施の形態のベクトル量子
化装置によれば、前段の符号化に使用する符号帳のコー
ドベクトルと、コードベクトル数より少ないスケーリン
グ因子とを対応づけて、このスケーリング因子と、複数
成分に分割したコードベクトルとを乗算して符号化を行
うことにより、スケーリング因子の数を減少させること
ができ、スケーリング因子の記憶を少ない記憶領域に格
納して符号化を行うことができる。なお、前記説明中の
図7の変換テーブルは、条件分岐処理を伴うプログラム
処理によって代替することが可能であり、変換テーブル
を格納するために増加するメモリ容量を削減するという
視点では、この方がより好適である。
【0142】次に、図6のベクトル量子化装置により符
号化された信号を復号するベクトル量子化処理について
詳細に説明する。図8は、本発明の実施の形態3に係る
ベクトル量子化装置の構成の一例を示すブロック図であ
る。
【0143】図8のベクトル量子化装置は、変換テーブ
ル801と、変換器802と、分割型スケーリング因子
CB803とを具備し、前段の符号化に使用する符号帳
のコードベクトルと、コードベクトル数より少ないスケ
ーリング因子とを対応づけて、このスケーリング因子
と、複数成分に分割したコードベクトルとを乗算して復
号化を行う点が図3のベクトル量子化装置と異なる。
【0144】インデクス分解部301は、供給された符
号情報Lを、量子化ターゲットベクトルとの歪み量を最
小化するコードベクトルのインデクス、及び2段目量子
化のターゲットベクトルとの歪み量を最小化する候補ベ
クトルのインデクスの組み合わせに分解し、コードベク
トルのインデクスを1段目CB302及び分割型スケー
リング因子CB803に出力し、候補ベクトルのインデ
クスの組み合わせを変換器802に出力する。
【0145】1段目CB302は、インデクス分解部3
01より供給されたidx_1に対応する1段目復号コード
ベクトルを加算器306に出力する。
【0146】変換テーブル801は、前段の符号帳が格
納するI個のコードベクトルそれぞれを、I個より少数
個のクラスターインデクスと対応づけて記憶する。例え
ば、変換テーブル801は、図7に示されるコードベク
トルとクラスターインデクスとを対応づけて記憶する。
【0147】変換器802は、変換テーブル801を参
照し、1段目インデクス特定部103において特定した
インデクスを対応するクラスターインデクスに変換して
分割型スケーリング因子CB803に出力する。
【0148】分割型スケーリング因子CB803は、1
段目CB302が格納しているコードベクトル数と同じ
I種類の2次元ベクトルを格納する。そして、分割型ス
ケーリング因子CB803は、1段目インデクス特定部
103から供給されるコードベクトルのインデクスに相
当する分割型(2次元ベクトル)のスケーリング因子を
2段目復号ベクトル生成器305に出力する。
【0149】分割型2段目CB304は、インデクス分
解部301より供給された候補ベクトルのインデクスの
組み合わせに対応する低次コードベクトル、及び、高次
コードベクトルを2段目復号ベクトル生成器305に出
力する。
【0150】2段目復号ベクトル生成器305が、分割
型スケーリング因子CB803から供給される分割型
(2次元ベクトル)の復号スケーリング因子と、分割型
2段目CB304から供給される低次コードベクトル、
高次コードベクトルから2段目復号ベクトルを生成し加
算器306に出力する。
【0151】そして最後に、加算器306が、1段目C
B302から供給される1段目復号コードベクトルと、
2段目復号ベクトル生成器305より供給される2段目
復号ベクトルとをベクトル加算して復号ベクトルを得
る。
【0152】このように、本実施の形態のベクトル量子
化装置によれば、前段の復号化に使用する符号帳のコー
ドベクトルと、コードベクトル数より少ないスケーリン
グ因子とを対応づけて、このスケーリング因子と、複数
成分に分割したコードベクトルとを乗算することによ
り、コードベクトル数より少ないスケーリング因子を用
いてベクトル量子化を行って符号化された信号を復号で
きる。
【0153】また、現処理フレーム区間内の音声信号の
特徴(例えば、有声性の強弱情報)を少数個のクラスに
分類する工程や、音声信号(もしくはそれを表現するた
めの符号情報)の過去数フレームから現処理フレームに
至るまでの動的変動情報を少数個のクラスに分類する工
程をさらに具備させれば、当該さらに具備した工程のク
ラス分類結果に適応させて、分割型(ベクトル型)のス
ケーリング因子を分割型スケーリング因子CBから呼び
出すことも可能であり、その場合には、分割型スケーリ
ング因子CBが格納する分割型(ベクトル型)のスケー
リング因子の数を、別途に具備させた工程によるクラス
分類数と同数に削減することも可能になる。
【0154】(実施の形態4)実施の形態4では、実施
の形態1から実施の形態3のいずれかに記載のベクトル
量子化装置を音声符号化装置及び音声復号化装置として
送信装置及び受信装置に搭載して通信に使用する例につ
いて説明する。
【0155】図9は、本発明の実施の形態4に係る音声
信号送信装置および受信装置の構成を示すブロック図で
ある。
【0156】図9の音声信号送信装置900は、入力部
901と、A/D変換器902と、音声符号化装置90
3と、RF変調器904と、送信アンテナ905とから
主に構成される。また、図9の音声信号受信装置950
は、受信アンテナ951と、RF復調器952と、音声
復号化装置953と、D/A変換器954と、出力部9
55とから主に構成される。
【0157】図において、音声信号は、入力部901に
よって電気的信号に変換された後、A/D変換器902
に出力される。A/D変換器902は、入力部901か
ら出力された(アナログ)信号をディジタル信号に変換
し音声符号化装置903に出力する。音声符号化装置9
03は、上記実施の形態いずれかに記載のベクトル量子
化装置を備え、A/D変換器902から出力されたディ
ジタル音声信号を後述する音声符号化方法を用いて符号
化し符号化情報をRF変調器904に出力する。RF変
調器904は音声符号化装置903から出力された音声
符号化情報を電波等の伝搬媒体に載せて送出するための
信号に変換し送信アンテナ905に出力する。送信アン
テナ905はRF変調器904から出力された出力信号
を電波(RF信号)として送出する。
【0158】RF信号は、受信アンテナ951によって
受信されRF復調器952に出力される。なお、図中の
RF信号は、受信側から見たRF信号のことであり、伝
搬路において信号の減衰や雑音の重畳がなければRF信
号と全く同じ物となる。RF復調器952は、受信アン
テナ951から出力されたRF信号から音声符号化情報
を復調し音声復号化装置953に出力する。音声復号化
装置953は、上記実施の形態いずれかに記載のベクト
ル量子化装置を備え、RF復調器952から出力された
音声符号化情報から後述する音声復号化方法を用いて音
声信号を復号しD/A変換器954に出力する。D/A
変換器954は、音声復号化装置953から出力された
ディジタル音声信号をアナログの電気的信号に変換し出
力部955に出力する。出力部955は、電気的信号を
空気の振動に変換し音波として人間の耳に聴こえるよう
に出力する。
【0159】上記のような音声信号送信装置および受信
装置の少なくとも一方を備えることにより、移動通信シ
ステムにおける基地局装置および移動端末装置を構成す
ることができる。
【0160】前記音声信号送信装置900は、音声符号
化装置903にその特徴を有する。図10は、音声符号
化装置903の構成を示すブロック図である。図10の
音声符号化装置903は、前処理部1001と、LPC
分析部1002と、LPC量子化部1003と、合成フ
ィルタ1004と、加算器1005と、適応音源符号帳
1006と、量子化利得生成器1007と、固定音源符
号帳1008と、乗算器1009と、乗算器1010
と、加算器1011と、聴覚重み付け部1012と、パ
ラメータ決定部1013と、多重化器1014とから主
に構成される。
【0161】図10において、図9のA/D変換器90
2から出力された入力音声信号は、前処理部1001に
入力される。前処理部1001は、入力音声信号に直流
成分を取り除くハイパスフィルタ処理または後続する符
号化処理の性能改善につながる波形整形処理及びプリエ
ンファシス処理を行い、処理後の音声信号(Xin)をL
PC分析部1002、加算器1005及びパラメータ決
定部1013に出力する。LPC分析部1002は、Xi
nを用いて線形予測分析を行い分析結果(線形予測係
数)をLPC量子化部1003に出力する。
【0162】LPC量子化部1003は、LPC分析部
1002から出力されたLPC係数をLSFパラメータ
に変換し、ベクトル量子化装置100に出力する。変換
によって得られたLSFパラメータは、実施の形態1で
説明したベクトル量子化装置100に量子化ターゲット
ベクトルとして入力される。そして、実施の形態1で説
明したベクトル量子化装置から出力された信号が、ベク
トル量子化によって得られたLPC符号(L)として多
重化器1014に出力される。
【0163】また、LPC量子化部1003は、実施の
形態1に示したスペクトル包絡パラメータの復号化方法
により、LSF領域の復号化スペクトル包絡パラメータ
を得て、得られた復号化スペクトル包絡パラメータを復
号化LPC係数に変換し、前記変換によって得られる復
号化LPC係数を合成フィルタ1004に出力する。
【0164】合成フィルタ1004は、前記復号化LP
C係数と加算器1011から出力される駆動音源とを用
いてフィルタ合成を行い、合成信号を加算器1005に
出力する。
【0165】加算器1005は、前記Xinと前記合成信
号との誤差信号を算出し、聴覚重み付け部1012に出
力する。聴覚重み付け部1012は、加算器1005か
ら出力された誤差信号に対して聴覚的な重み付けを行
い、聴覚重み付け領域での前記Xinと前記合成信号との
歪みを算出し、パラメータ決定部1013に出力する。
【0166】パラメータ決定部1013は、聴覚重み付
け部1012から出力された前記符号化歪みが最小とな
るように、適応音源符号帳1006と固定音源符号帳1
008と量子化利得生成器1007において生成する信
号を決定する。なお、聴覚重み付け部1012から出力
される符号化歪みの最小化だけでなく、前記Xinを用い
た別の符号化歪みを併用して前記3つの手段から生成さ
れるべき信号を決定することにより、さらに符号化性能
を改善することもできる。
【0167】適応音源符号帳1006は、過去に加算器
1011によって出力された音源信号をバッファリング
し、パラメータ決定部1013から出力された信号
(A)によって特定される位置から適応音源ベクトルを
切り出して乗算器1009に出力する。
【0168】固定音源符号帳1008は、パラメータ決
定部1013から出力された信号(F)によって特定さ
れる形状を有するベクトルを乗算器1010に出力す
る。
【0169】量子化利得生成器1007は、パラメータ
決定部1013から出力された信号(G)によって特定
される適応音源利得と固定音源利得とをそれぞれ乗算器
1009と乗算器1010に出力する。
【0170】乗算器1009は、量子化利得生成器10
07から出力された量子化適応音源利得を、適応音源符
号帳1006から出力された適応音源ベクトルに乗算
し、乗算結果を加算器1011に出力する。乗算器10
10は、量子化利得生成器1007から出力された量子
化固定音源利得を、固定音源符号帳1008から出力さ
れた固定音源ベクトルに乗算し、乗算結果を加算器10
11に出力する。
【0171】加算器1011は、利得乗算後の適応音源
ベクトルを乗算器1009から入力し、また固定音源ベ
クトルを乗算器1010から入力し、適応音源ベクトル
と固定音源ベクトルとをベクトル加算する。そして、加
算器1011は、ベクトル加算結果を合成フィルタ10
04および適応音源符号帳1006に出力する。
【0172】最後に、多重化器1014は、LPC量子
化部1003から量子化LPCを表す符号Lを、パラメ
ータ決定部1013から適応音源ベクトルを表す符号A
および固定音源ベクトルを表す符号Fおよび量子化利得
を表す符号Gを、それぞれ入力し、これらの情報を多重
化して符号化情報として伝送路に出力する。
【0173】次に、音声復号化装置953の詳細につい
て説明する。図11は、図9の音声復号化装置953の
内部構成を示すブロック図である。
【0174】図11において、RF復調器952から出
力された符号化情報は、多重化分離器1101において
多重化された符号化情報を個々の符号情報に分離され
る。
【0175】分離されたLPC符号LはLPC復号化器
1102に出力され、分離された適応音源ベクトル符号
Aは適応音源符号帳1105に出力され、分離された音
源利得符号Gは量子化利得生成器1106に出力され、
分離された固定音源ベクトル符号Fは固定音源符号帳1
107に出力される。
【0176】LPC復号化器1102は、多重化分離器
1101から出力された符号Lから、実施の形態1に示
したベクトル量子化の復号化処理によって復号化スペク
トル包絡パラメータを得て、得られた復号化スペクトル
包絡パラメータを復号化LPC係数に変換する。そし
て、LPC復号化器1102は、変換によって得られる
復号化LPC係数を合成フィルタ1103に出力する。
【0177】適応音源符号帳1105は、多重化分離器
1101から出力された符号Aで指定される位置から適
応音源ベクトルを取り出して乗算器1108に出力す
る。固定音源符号帳1107は、多重化分離器1101
から出力された符号Fで指定される固定音源ベクトルを
生成し、乗算器1109に出力する。
【0178】量子化利得生成器1106は、多重化分離
器1101から出力された音源利得符号Gで指定される
適応音源ベクトル利得と固定音源ベクトル利得を復号し
乗算器1108および乗算器1109にそれぞれ出力す
る。
【0179】乗算器1108は、前記適応符号ベクトル
に前記適応符号ベクトル利得を乗算して、加算器111
0に出力する。乗算器1109は、前記固定符号ベクト
ルに前記固定符号ベクトル利得を乗算して、加算器11
10に出力する。
【0180】加算器1110は、乗算器1108および
乗算器1109から出力された利得乗算後の適応音源ベ
クトルと固定音源ベクトルの加算を行い、合成フィルタ
1103に出力する。
【0181】合成フィルタ1103は、加算器1110
から出力された音源ベクトルを駆動信号として、LPC
復号化器1102から供給された復号化LPC係数をフ
ィルタ係数にもつ合成フィルタを用いてフィルタ合成を
行い、合成した信号を後処理部1104に出力する。
【0182】後処理部1104は、ホルマント強調やピ
ッチ強調等の音声の主観的な品質を改善する処理、及び
定常雑音の主観的品質を改善する処理等を施した上で、
最終的な復号音声信号として出力する。
【0183】このように、本実施の形態の音声送信装置
及び音声受信装置によれば、多段構成のベクトル量子化
において、コードベクトルの成分別に個々のスケーリン
グ因子を乗算し、ベクトル量子化された信号を送信する
ことにより、量子化歪みを低減する方法で通信できる。
【0184】また、本実施の形態の音声受信装置によれ
ば、多段構成のベクトル量子化において、コードベクト
ルの成分別に個々のスケーリング因子を乗算して量子化
歪みを低減する方法で受信した信号を復号できる。
【0185】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、種々変更して実施することが可能である。例えば、
上記実施の形態では、ベクトル量子化装置として行う場
合について説明しているが、これに限られるものではな
く、このベクトル量子化方法をソフトウェアとして行う
ことも可能である。
【0186】例えば、上記ベクトル量子化方法を実行す
るプログラムを予めROM(Read Only Memory)に格納
しておき、そのプログラムをCPU(Central Processo
r Unit)によって動作させるようにしても良い。
【0187】また、上記ベクトル量子化方法を実行する
プログラムをコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に
格納し、記憶媒体に格納されたプログラムをコンピュー
タのRAM(Random Access Memory)に記録して、コン
ピュータをそのプログラムにしたがって動作させるよう
にしても良い。
【0188】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のベクトル
量子化装置によれば、2段目以降のベクトル量子化が符
号帳分割型である複数段構成のベクトル量子化装置にお
いて、アンプリチュードも分割型(ベクトル型)のベク
トル構成にして復号ベクトル全体に占める2段目コード
ベクトルの寄与分をさらに効率よく適応制御し、量子化
歪みのさらなる低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るベクトル量子化装
置の構成を示すブロック図
【図2】上記実施の形態に係るベクトル量子化装置の構
成の一部を示すブロック図
【図3】上記実施の形態に係るベクトル量子化装置の構
成の一例を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態2に係るベクトル量子化装
置の構成の一例を示すブロック図
【図5】上記実施の形態に係るベクトル量子化装置の構
成の一例を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態3に係るベクトル量子化装
置の構成の一例を示すブロック図
【図7】上記実施の形態における変換テーブルの一例を
示す図
【図8】本発明の実施の形態3に係るベクトル量子化装
置の構成の一例を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態4に係る音声信号送信装置
および受信装置の構成を示すブロック図
【図10】音声符号化装置の構成を示すブロック図
【図11】図9の音声復号化装置の内部構成を示すブロ
ック図
【符号の説明】
101、302 1段目CB 102 1段目歪み算出部 103 1段目インデクス特定部 104 2段目ターゲット算出部 105、304 分割型2段目CB 106、303 分割型スケーリング因子CB 107 2段目候補ベクトル生成器 108 2段目歪み算出部 109 2段目インデクス特定部 110 インデクス集計部 151 高次コードベクトルCB 152 低次コードベクトルCB 161 高次スケーリング因子CB 162 低次スケーリング因子CB 171、172、501 乗算器 173 統合ベクトル合成部 301 インデクス分解部 305 2段目復号ベクトル生成器 306 加算器 401 MA予測係数ベクトル生成部 402 平均値格納部 403 差分器 404 除算器 502 加算器 601、801 変換テーブル 602、802 変換器
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月4日(2002.6.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 分割型スケーリング因子を用い
たスペクトル包絡パラメータのベクトル量子化器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森井 利幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 江原 宏幸 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 間野 一則 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 日和▲崎▼ 祐介 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5D045 CC02 CC03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号帳を用いてスペクトル包絡パラメー
    タをベクトル量子化して結果生じる量子化誤差ベクトル
    をベクトル量子化するためのコードベクトルを格納する
    複数の符号帳と、前記コードベクトルのスケーリング因
    子を格納する複数のスケーリング因子符号帳と、前記コ
    ードベクトルに対応するスケーリング因子を前記コード
    ベクトルに乗算する乗算器と、前記乗算器においてスケ
    ーリング因子を乗算した複数のコードベクトルを結合し
    て統合ベクトルを合成する統合ベクトル合成器と、を具
    備するベクトル量子化装置。
  2. 【請求項2】 前記スケーリング因子符号帳は、前段で
    特定されたコードベクトルからスケーリング因子とコー
    ドベクトルとを対応づける請求項1に記載のベクトル量
    子化装置。
  3. 【請求項3】 前記スケーリング因子符号帳は、前段で
    用いるコードベクトルの数より少ない数のスケーリング
    因子を格納する請求項1または請求項2に記載のベクト
    ル量子化装置。
  4. 【請求項4】 前記スケーリング因子符号帳は、類似す
    る音声信号を同じスケーリング因子で対応づけることを
    特徴とする請求項3に記載のベクトル量子化装置。
  5. 【請求項5】 前記スケーリング因子符号帳は、符号化
    した音声信号の変動類似する音声信号を同じスケーリン
    グ因子で対応づける請求項3に記載のベクトル量子化装
    置。
  6. 【請求項6】 スペクトル包絡パラメータのベクトル量
    子化により生じる量子化誤差ベクトルと前記統合ベクト
    ルとの誤差が最小となる前記複数のコードベクトルを特
    定する特定手段を具備する請求項1から請求項5のいず
    れかに記載のベクトル量子化装置。
  7. 【請求項7】 過去に処理した信号から量子化ターゲッ
    トベクトルを予測する予測手段と、過去に処理した信号
    のスペクトル包括パラメータの平均値を算出する平均値
    算出手段と、を具備し、処理対象の信号のスペクトル包
    括パラメータと前記量子化ターゲットベクトルとの差分
    と、処理対象の信号のスペクトル包括パラメータと前記
    スペクトル包括パラメータの平均値との差分とを量子化
    誤差ベクトルとしてベクトル量子化を行う請求項6に記
    載のベクトル量子化装置。
  8. 【請求項8】 前段のコードベクトルと、前記統合ベク
    トルとを加算する加算手段を具備する請求項1から請求
    項6のいずれかに記載のベクトル量子化装置。
  9. 【請求項9】 前記加算手段において得られた加算結果
    に過去に処理した信号のスペクトル包括パラメータの平
    均値を加算する請求項8に記載のベクトル量子化装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9のいずれかに記
    載のベクトル量子化装置を具備する通信装置。
  11. 【請求項11】 符号帳を用いてスペクトル包絡パラメ
    ータをベクトル量子化して結果生じる量子化誤差ベクト
    ルをベクトル量子化し、量子化誤差ベクトルをベクトル
    量子化において、ベクトル成分を複数に分割して異なる
    スケーリング因子を乗算するベクトル量子化方法におい
    て、スペクトル包絡パラメータのベクトル量子化におい
    て特定されたコードベクトルから量子化誤差ベクトルの
    ベクトル量子化に用いるスケーリング因子を決定するベ
    クトル量子化方法。
JP2002149800A 2002-05-23 2002-05-23 分割型スケーリング因子を用いたスペクトル包絡パラメータのベクトル量子化器 Expired - Fee Related JP3793111B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002149800A JP3793111B2 (ja) 2002-05-23 2002-05-23 分割型スケーリング因子を用いたスペクトル包絡パラメータのベクトル量子化器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002149800A JP3793111B2 (ja) 2002-05-23 2002-05-23 分割型スケーリング因子を用いたスペクトル包絡パラメータのベクトル量子化器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003345392A true JP2003345392A (ja) 2003-12-03
JP3793111B2 JP3793111B2 (ja) 2006-07-05

Family

ID=29767850

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002149800A Expired - Fee Related JP3793111B2 (ja) 2002-05-23 2002-05-23 分割型スケーリング因子を用いたスペクトル包絡パラメータのベクトル量子化器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3793111B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007132750A1 (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Panasonic Corporation Lspベクトル量子化装置、lspベクトル逆量子化装置、およびこれらの方法
JP2009094666A (ja) * 2007-10-05 2009-04-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 多重ベクトル量子化方法、装置、プログラム及びその記録媒体
WO2009090875A1 (ja) * 2008-01-16 2009-07-23 Panasonic Corporation ベクトル量子化装置、ベクトル逆量子化装置、およびこれらの方法
JP2009182855A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 多重ベクトル量子化方法、装置、プログラム及びその記録媒体
WO2010051733A1 (zh) * 2008-11-10 2010-05-14 华为技术有限公司 一种编码、解码、编解码方法、编解码系统以及相关装置
JP4830026B2 (ja) * 2008-01-31 2011-12-07 日本電信電話株式会社 極性付多重ベクトル量子化方法、装置、プログラム及びその記録媒体

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007132750A1 (ja) * 2006-05-12 2007-11-22 Panasonic Corporation Lspベクトル量子化装置、lspベクトル逆量子化装置、およびこれらの方法
JP2009094666A (ja) * 2007-10-05 2009-04-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 多重ベクトル量子化方法、装置、プログラム及びその記録媒体
JP4633774B2 (ja) * 2007-10-05 2011-02-16 日本電信電話株式会社 多重ベクトル量子化方法、装置、プログラム及びその記録媒体
WO2009090875A1 (ja) * 2008-01-16 2009-07-23 Panasonic Corporation ベクトル量子化装置、ベクトル逆量子化装置、およびこれらの方法
JP2009182855A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 多重ベクトル量子化方法、装置、プログラム及びその記録媒体
JP4616891B2 (ja) * 2008-01-31 2011-01-19 日本電信電話株式会社 多重ベクトル量子化方法、装置、プログラム及びその記録媒体
JP4830026B2 (ja) * 2008-01-31 2011-12-07 日本電信電話株式会社 極性付多重ベクトル量子化方法、装置、プログラム及びその記録媒体
WO2010051733A1 (zh) * 2008-11-10 2010-05-14 华为技术有限公司 一种编码、解码、编解码方法、编解码系统以及相关装置
US8731947B2 (en) 2008-11-10 2014-05-20 Huawei Technologies Co., Ltd. Coding method, decoding method, codec method, codec system and relevant apparatuses

Also Published As

Publication number Publication date
JP3793111B2 (ja) 2006-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7392179B2 (en) LPC vector quantization apparatus
US5950155A (en) Apparatus and method for speech encoding based on short-term prediction valves
JP3707153B2 (ja) ベクトル量子化方法、音声符号化方法及び装置
US5208862A (en) Speech coder
JP3707154B2 (ja) 音声符号化方法及び装置
EP2234104B1 (en) Vector quantizer, vector inverse quantizer, and methods therefor
JP3114197B2 (ja) 音声パラメータ符号化方法
EP2202727B1 (en) Vector quantizer, vector inverse quantizer, and the methods
US8493244B2 (en) Vector quantization device, vector inverse-quantization device, and methods of same
US6768978B2 (en) Speech coding/decoding method and apparatus
JP3793111B2 (ja) 分割型スケーリング因子を用いたスペクトル包絡パラメータのベクトル量子化器
US20080162150A1 (en) System and Method for a High Performance Audio Codec
JPH0764599A (ja) 線スペクトル対パラメータのベクトル量子化方法とクラスタリング方法および音声符号化方法並びにそれらの装置
JP2002221998A (ja) 音響パラメータ符号化、復号化方法、装置及びプログラム、音声符号化、復号化方法、装置及びプログラム
JP2808841B2 (ja) 音声符号化方式
JP3675054B2 (ja) ベクトル量子化方法、音声符号化方法及び装置、並びに音声復号化方法
JP3335650B2 (ja) 音声符号化方式
JP2002229597A (ja) Lpcパラメータのベクトル量子化装置
JPH10293599A (ja) 音響信号符号化法
JP2002062899A (ja) データ処理装置およびデータ処理方法、学習装置および学習方法、並びに記録媒体
JPH10105197A (ja) 音声符号化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090414

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110414

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110414

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120414

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130414

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130414

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees