JP4944924B2 - 信号量子化装置、方法、プログラム及びその記録媒体、信号量子化システム - Google Patents

信号量子化装置、方法、プログラム及びその記録媒体、信号量子化システム Download PDF

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Description

この発明は、アナログ信号を量子化する技術に関する。特にアナログ信号の量子化を最適化する技術に関する。
アナログ信号の量子化とは、連続値を持つアナログ信号を、離散値を持つディジタル信号に変換することをいう。
Iを任意の正の整数とし、閾値θがθ<θ<…<θ<θi+1<…<θとなるように予め定められており、閾値によって区切られた各区間に、区間を代表する離散値である代表値が予め定められているとする。例えば、区間(−∞,θ],(θ,θ],…,(θ,θi+1],…,(θ,∞)にはそれぞれ代表値x∈(−∞,θ],x∈(θ,θ],…,x∈(θ,θi+1],…,x∈(θ,∞)が定められているとする。
入力されたアナログ信号を標本化することにより得られた標本値xが、閾値θ<x≦閾値θi+1であり、閾値θ及び閾値θi+1で区切られた区間(θ,θi+1]に含まれる場合には、その区間(θ,θi+1]の代表値xを出力する。具体的にはこのようにして、アナログ信号を量子化してディジタル信号に変換する。
非特許文献1において、閾値θ及び代表値x等の量子化パラメータを最適化することにより、量子化の性能を高くする技術が知られている。
Allen Gersho(著),Robert M.Gray(著),古井貞煕(翻訳),小寺博(翻訳),田崎三郎(翻訳),渡辺裕(翻訳),「ベクトル量子化と情報圧縮」,コロナ社,1998年10月
しかしながら、現実の世界においては、閾値θ及び代表値xを一度決めると変更することができない信号量子化装置がある。この信号量子化装置においては、非特許文献1に記載された技術を用いて、量子化の性能を高くすることはできないという課題がある。
閾値θ及び代表値xが最適化されていない場合には、入力されるアナログ信号に適切な強度のノイズを付加することにより、量子化の性能を高くできることが知られている(例えば、参考文献1参照。)。ここで、量子化の性能の高さを標本値と出力値との誤差、後述する相互情報量等の評価量で表し、ノイズの強度の変化させた場合、評価量はただ1つの極小値又は極大値を持ち、その極小値又は極大値に対応する強度のノイズを加えることにより量子化の性能が最も高くなることを発明者は見出した。
〔参考文献1〕S.Mizutani, J.Muramatsu, K.Arai, P.Davis, “Noise-assisted quantization”, International Symposium on Nonlinear Theory and Its Applications (NOLTA 2006), pp.843-846, 2006.
この発明は、この性質を用いて、入力されるアナログ信号に適切な強度のノイズを付加することにより、量子化の性能を高くするものである。
適切な強度のノイズを加えることにより、量子化の性能を向上させることができる。
信号量子化装置の例の機能ブロック図。 最適ノイズ強度決定部の例の機能ブロック図。 信号量子化システムの例の機能ブロック図。 信号量子化方法の例のフローチャート。 最適なノイズの強度の範囲を絞り込む方法の例のフローチャート。 実験結果を例示する図。 標準偏差σを変化させたときの相互情報量Iの変化の様子を例示する図。
以下、この発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1にこの発明による信号量子化装置の機能ブロックを例示し、図4にこの発明による信号量子化方法のフローチャートを例示する。図1に例示するように、信号量子化装置は、ノイズ付加部1、量子化部2、評価量計算部3、記憶部4及び最適ノイズ強度決定部5を含む。
<ステップS1>
ノイズ付加部1は、少なくとも2種類以上の強度のノイズのそれぞれを入力されるアナログ信号に加える(ステップS1)。ノイズが加えられたアナログ信号は、量子化部2に送られる。
ここで、ノイズの強度とは、ノイズがある確率分布に従って発生するとして、その確率分布の広がりの大きさのことをいう。例えば、確率分布に分散σ、標準偏差σが定義されている場合には、分散σ、標準偏差σがノイズの強度となる。
所定の強度のノイズを入力されるアナログ信号に加えるとは、所定の強度に基づく確率分布に従って発生するノイズをアナログ信号に加えることを意味する。したがって、同一の所定の強度のノイズを加える場合であっても、通常加えられるノイズの大きさは変化することになる。
この実施形態では、ノイズは正規分布N(0,σ)に従って発生するものとし、ノイズの強度として標準偏差σを用いることにする。ノイズ付加部1は、まず予め定められた0に近い標準偏差σを選択して、正規分布N(0,σ )に従ってノイズを発生させ、入力されるアナログ信号に発生させたノイズを加える。
その後、ノイズ付加部1は、標準偏差σを予め定められた変化幅Δだけ増加させた標準偏差σ=σ+Δに基づく正規分布N(0,σ)に従って発生するノイズを、入力されるアナログ信号に加える。Δは任意の正の実数である。このようにして、ノイズ付加部1は、iを正の整数として、標準偏差σを予め定められた幅Δだけ増加させた標準偏差σi+1=σ+Δに基づく正規分布N(0,σi+1 )に従って発生するノイズを順次アナログ信号に加える。
後述する量子化部2の標本化において、各正規分布N(0,σ )に従って発生するノイズが加えられたサンプルが10個から10万個程度得られる時間の長さだけ、各正規分布N(0,σ )に従って発生するノイズがそれぞれアナログ信号に加えられる。
入力されるアナログ信号は通常時々刻々と変化する。この時々刻々と変化するアナログ信号に対して、所定の強度のノイズが加えられる。したがって、量子化部2の標本化により得られるサンプルは、通常変化する値を持つアナログ信号のサンプルに対して、所定の強度のノイズが加えられたものである。すなわち、量子化部2の標本化により得られるサンプルは、通常同一の値を持つアナログ信号のサンプルに対して所定の強度のノイズが加えられたものではない。
<ステップS2>
Iを任意の正の整数とし、閾値θがθ<θ<…<θ<θi+1<…<θとなるように予め定められており、閾値によって区切られた各区間に、区間を代表する離散値である代表値が予め定められているとする。例えば、区間(−∞,θ],(θ,θ],…,(θ,θi+1],…,(θ,∞)にはそれぞれ代表値x∈(−∞,θ],x∈(θ,θ],…,x∈(θ,θi+1],…,x∈(θ,∞)が定められているとする。
量子化部2は、ノイズが加えられたアナログ信号を所定のサンプリング周波数で標本化して、各サンプルの標本値xを得る。量子化部2は、あるサンプルの標本値xが、閾値θ<x≦閾値θi+1であり、閾値θ及び閾値θi+1で区切られた区間(θ,θi+1]に含まれる場合には、その区間(θ,θi+1]の代表値xをそのサンプルの出力値として出力する(ステップS2)。
出力値xは、評価量計算部3に送られる。
<ステップS3>
評価量計算部3は、所定の強度のノイズが加えられたアナログ信号についての、量子化部2における量子化の性能の高さを表す評価量を計算する(ステップS3)。計算された評価量は、記憶部4に記憶される。
記憶部4には、各強度のノイズが加えられたアナログ信号についての評価量が記憶される。
評価量としては、例えば標本値と出力値との誤差を用いることができる。具体的には、評価量として、所定の強度のノイズが加えられたアナログ信号の各サンプルの標本値xと出力値xとの誤差の絶対値の平均値を用いることができる。この誤差の絶対値の平均値を「平均誤差」ということにする。所定の強度のノイズが加えられたアナログ信号の各サンプルs(j=1,…,J、Jは10≦J≦100000の整数。例えばJ=10000)の総数がJであり、サンプルsの標本値をx(s)、出力値をx(s)と表記すると、平均誤差は、例えば次式のように記述することができる。このように平均誤差で定義した評価量は、その値が小さいほど量子化の性能が高いといえる。
(1/J)・Σj=1 |x(s)−x(s)| …(1)
<ステップS4>
最適ノイズ強度決定部5は、記憶部4から読み込んだ評価量を比較して、量子化の性能を高くするノイズの強度を決定する(ステップS4)。最適ノイズ強度決定部5は、図2に例示するように、比較部51、決定部52を含む。
最適ノイズ強度決定部5の比較部51(図2)は、ある強度のノイズが加えられたアナログ信号についての評価量(以下、第一評価量とする。)と、その強度よりも一段階低い強度のノイズが加えられたアナログ信号についての評価量(以下、第二評価量とする。)とを比較する(ステップS41)。そして、決定部52が、第一評価量の方が第二評価量よりも高ければ、第二評価量に対応するノイズの強度より一段低いノイズの強度と、第二評価量に対応するノイズの強度よりも一段階高いノイズの強度との間のノイズの強度を最適なノイズの強度として決定する(ステップS42)。第二評価量に対応するノイズの強度よりも一段階高いノイズの強度とは、第一評価量に対応するノイズの強度のことである。例えば、決定部52は、第二評価量に対応するノイズの強度を最適なノイズの強度として選択する。
ステップS41において、第一評価量の方が第二評価量よりも小さければ、ステップS1の処理に戻り、ノイズ付加部1は一段階高い強度のノイズをアナログ信号に付加する。その後、第一評価量の方が第二評価量よりも高くなるまで、ステップS1からステップS41の処理を繰り返す。なお、ステップS41において第一評価量の方が第二評価量よりも小さければ、最適ノイズ強度決定部5のノイズ強度比較部54は、予め定められた十分高い閾値Tと、第一評価量に対応するノイズの強度とを比較してもよい(ステップS5)。ノイズの強度>閾値である場合には、極小値に対応するノイズの強度よりも高い強度のノイズが外部から入力されるアナログ信号に既に加えられていると判断することができる。この場合には、ノイズ付加部1は入力されるアナログ信号にノイズを加えない。ノイズの強度>閾値でない場合には、ステップS1の処理に戻り、ノイズ付加部1は一段階高い強度のノイズをアナログ信号に付加する。
平均誤差等の誤差に基づく評価量は、ノイズの強度を変化させたときに極小値をただひとつ有することがわかっている。すなわち、低い強度のノイズから徐々に高い強度のノイズを加えて行くと通常、誤差に基づく評価量は下がって行き、極小値を境に上がって行く。このため、第一評価量<第二評価量という状態から第一評価量>第二評価量という状態に変化した場合には、第一評価量>第二評価量という関係を満たす、第二評価量に対応するノイズの強度より一段低いノイズの強度と、第二評価量に対応するノイズの強度よりも一段階高いノイズの強度との間に、量子化の性能を最も高くするノイズの強度が存在すると判断することができるのである。
この例では、変化幅Δでノイズの強度である標準偏差σを順次変化させている。したがって、第二評価量に対応するノイズの強度をσとすると、第二評価量に対応するノイズの強度σよりも一段階低いノイズの強度とはσ−Δであり、第二評価量に対応するノイズの強度σよりも一段階高いノイズの強度とはσ+Δである。このため、決定部52は、σ−Δ<最適なノイズの強度<σ+Δの関係を満たす最適なノイズの強度を選択する。
決定された最適なノイズの強度についての情報は、ノイズ付加部1に送られる。ノイズ付加部1は、決定された最適な強度のノイズを入力されるアナログ信号に加える。
このように、閾値θ及び代表値xを変更することができない信号量子化器においても、閾値θ及び代表値xが最適化されていない場合には、入力されるアナログ信号に適切な強度のノイズを付加することにより、量子化の性能を高くすることができる。
[最適なノイズの強度の範囲の絞り込み]
比較部51(図2)において、第一評価量の方が第二評価量よりも高いと判定された場合には、ノイズ付加部1が、第二評価量に対応するノイズの強度よりも一段階低いノイズの強度と第二評価量に対応するノイズの強度よりも一段階高いノイズの強度とを含む範囲で、先にノイズの強度を増加させていったときの変化幅Δよりも細かい変化幅Δ’(Δ’<Δ)で順次強度が高いノイズを付加して、ステップS1からステップS4と同様の処理を行うステップA1(図F2)からステップA4の処理を繰り返すことにより、最適なノイズの強度の範囲の絞り込みを行ってもよい。ステップA1からステップA4はそれぞれステップS1からステップS4と同様であるため説明を省略する。
ステップA41において、新たに求まった第一評価量の方が新たに求まった第二評価量よりも高いと判定された場合には、最適ノイズ強度決定部5の決定部52は、その新たに求まった第二評価量に対応するノイズの強度よりも一段階低いノイズの強度とその新たに求まった第二評価量に対応するノイズの強度よりも一段階高いノイズの強度との間のノイズの強度を最適なノイズの強度として決定する。例えば、その新たに求まった第二評価量に対応するノイズの強度を最適なノイズの強度として決定する。
極小値に対応するノイズの強度、すなわち最適なノイズの強度が存在する範囲を、例えば区間(σ−Δ,σ+Δ)から区間(σ−Δ’,σ+Δ’)に絞り込むことができ、極小値に対応するノイズの強度により近いノイズの強度を選択することが可能となる。また、荒い変化幅Δで最適なノイズの強度が存在する範囲を大まかに推定してから、その範囲で細かい変化幅Δ’で最適なノイズの強度の範囲を絞り込むことにより、いきなり細かい変化幅Δ’で最適なノイズの強度を見つけるよりも計算量を削減することができる。
なお、ステップA41において、新たに求まった第一評価量の方が新たに求まった第二評価量よりも高いと判定された場合には、さらに細かい変化幅Δ’’(Δ’’<Δ’)で順次強度が高いノイズを付加して、ステップA1からステップA4の処理を繰り返してもよい。これにより、さらに最適なノイズの強度の範囲の絞り込みを行うことができる。このように、変化幅を順次細かくしてステップA1からステップA4の処理を繰り返すことにより、必要だけ最適なノイズの強度の範囲を絞り込むことができる。
[ランダムサーチ]
ノイズ付加部1は、予め定められたノイズの強度の範囲においてノイズの強度をランダムに順次所定の数K(Kは任意の自然数)だけ選択して、入力されるアナログ信号に各選択された強度のノイズを付加してもよい。この場合の量子化部2及び評価量計算部3の処理は上記と同様であるため説明を省略する。
この場合、最適ノイズ強度決定部5は、選択されたK個のノイズの強度にそれぞれ対応するK個の評価量を比較して、量子化の性能を高くするノイズの強度を決定する。そのために、例えば次のようにして量子化の性能を高くするノイズの強度を決定する。
まず、ノイズ付加部1は、予め定められたノイズの強度の範囲においてノイズの強度をランダムに選択し、選択された強度rのノイズを、入力されるアナログ信号に付加する。量子化部2及び評価量計算部3は上記と同様の処理を行い、その選択された強度rのノイズに対応する評価量を計算して記憶部4に格納する。
その後、ノイズ付加部1は、予め定められたノイズの強度の範囲においてノイズの強度をランダムに再度選択し、選択された強度rのノイズを、入力されるアナログ信号に付加する。量子化部2及び評価量計算部3は上記と同様の処理を行い、その選択された強度rのノイズに対応する評価量を計算して記憶部4に格納する。
最適ノイズ強度決定部5の比較選択部53は、強度rのノイズに対応する評価量と強度rのノイズに対応する評価量とを比較して、量子化の性能を高くする評価量を選択する。評価量が、誤差に基づく評価量のように値が小さいほど量子化の性能が高いことを表すものである場合には、強度rのノイズに対応する評価量と強度rのノイズに対応する評価量のうち値が小さい評価量を選択する。
その後、ノイズ付加部1は、予め定められたノイズの強度の範囲においてノイズの強度をランダムに再度選択し、選択された強度rのノイズを、入力されるアナログ信号に付加する。量子化部2及び評価量計算部3は上記と同様の処理を行い、その選択された強度rのノイズに対応する評価量を計算して記憶部4に格納する。
最適ノイズ強度決定部5の比較選択部53は、強度rのノイズに対応する評価量と、前回比較選択部53で選択された評価量とを比較して、量子化の性能を高くする評価量を選択する。
このように、kを2以上K以下の整数として、ノイズ付加部1におけるノイズの強度rのランダムな選択、及び、比較選択部53における、ノイズの強度rに対応する評価量と前回選択された評価量との比較選択を繰り返す。この結果、最後に選択された評価量は、選択された強度のノイズに対応する評価量の中で最も量子化の性能を高くする評価量となる。最適ノイズ強度決定部5は、この最後に選択された評価量に対応する強度を最適なノイズの強度として決定する。
[信号量子化システム]
図3に例示するように、ノイズ付加部1をノイズ付加装置10として、信号量子化装置の外部に配置しても良い。信号量子化装置からノイズ付加部1を除いたものを信号量子化装置11とする。信号量子化装置11は、ノイズ付加部1がノイズ付加装置10として外部に配置されている以外は、上述の信号量子化装置と同様である。信号量子化システムは、ノイズ付加装置10と信号量子化装置11とを含む。
信号量子化装置11に入力されるアナログ信号にはノイズ付加装置10により所定の強度のノイズが加えられる。ノイズの加え方は上記説明したノイズ付加部1と同様であるため説明を省略する。ノイズが加えられたアナログ信号は通信網を介して信号量子化装置11に入力される。
量子化部2、評価量計算部3、最適ノイズ強度決定部5は上記と同様に、ノイズが加えられたアナログ信号を量子化し、評価量を計算し、計算された評価量を比較して最適なノイズの強度を決定する。決定された最適なノイズの強度についての情報は、通信網を介してノイズ付加装置10に送られる。ノイズ付加装置10は、その決定された最適な強度のノイズを、信号量子化装置11に入力されるアナログ信号に加える。
このように、信号量子化装置11の外部にノイズ付加装置10を設けることにより、信号量子化装置11がノイズ付加部1を有していなくても、信号量子化装置11に入力されるアナログ信号に最適な強度のノイズを加えることができる。
[実験結果]
入力されるアナログ信号は一様分布U[−1/2,1/2]に従うとし、付加されるノイズは正規分布N(0,σ)に従うとする。また、閾値θ=0.25,閾値θ=0.5,閾値θ=0.75、区間(−∞,0.25]の代表値は0.125、区間(0.25,0.5の代表値は0.375、区間(0.5,0.75]の代表値は0.625、区間(0.75,∞]の代表値は0.875とそれぞれ定められているとする。
ノイズの強度として標準偏差σを用い、ノイズの強度σの初期値を0.1とし、ノイズの強度σの変化幅Δ=0.1とし、評価量として、下記式(2)においてn=2とした、各サンプルsの標本値x(s)と出力値x(s)との誤差の絶対値の2乗の平均値(平均二乗誤差という。)を用いる。またJ=10000とする。
この場合の、コンピュータを用いてシミュレーションしたノイズの強度σと評価量である平均二乗誤差との関係を図6に示す。
ノイズの強度σと評価量の関係{σ,評価量}は次のように変化する。
{0.1,0.139969}→{0.2,0.139215}→{0.3,0.136665}→{0.4,0.136316}→{0.5,0.141758}
σ=0.5のときに、第一評価量=0.141758>第二評価量=0.136316となり、この場合この発明により、第二評価量に対応するノイズの強度0.4よりも一段階低いノイズの強度0.3と、第二評価量に対応するノイズの強度0.4よりも一段階高いノイズの強度0.5との間に、すなわち区間(0.3,0.5)に最適なノイズの強度があると判断することができる。ここで、図6をみると、区間(0.3,0.5)に最適なノイズの強度があることが確認できる。
[変形例等]
上記の実施形態では、ノイズ付加部1は、平均値が0である正規分布N(0,σ)に従ってノイズを発生させたが、平均値が0以外の正規分布N(a,σ)に従ってノイズを発生させて、入力されるアナログ信号に加えてもよい。aは任意の実数である。上記の例では、正規分布N(0,σ)に従ってノイズを発生させたが、正規分布N(0,σ)以外の確率分布に従ってノイズを発生させてもよい。例えば、ノイズの確率分布として、一様分布、コーシー分布等の分布を用いることができる。
上記の実施形態では、強度を0に近い値から徐々に高くしていったが、強度を予め定められた高い値から徐々に低くしていってもよい。予め定められた高い値とは、極大値又は極小値に対応するノイズの強度よりも高い値に設定する。
この場合、最適ノイズ強度決定部5の比較部51は、ステップS41において、ある強度のノイズが加えられたアナログ信号についての評価量(以下、第一評価量とする。)と、その強度よりも一段階高い強度のノイズが加えられたアナログ信号についての評価量(以下、第二評価量とする。)とを比較する。そして、決定部52が、ステップS42において、第一評価量の方が第二評価量よりも高ければ、第二評価量に対応するノイズの強度より一段低いノイズの強度と、第二評価量に対応するノイズの強度よりも一段階高いノイズの強度との間のノイズの強度を最適なノイズの強度として決定する。例えば、第二評価量に対応するノイズの強度を最適なノイズの強度として決定する。
上記の実施形態では、ノイズ付加部1は、予め定められた変化幅Δで順次高い強度のノイズを発生させたが、変化幅Δは固定であっても可変であってもよい。すなわち、一段階高い又は低い強度を選択しさえすれば、その強度の変動幅の大きさは問わない。変化幅Δ’、Δ’’等についても同様である。
上記の実施形態では、評価量として平均誤差を用いたが、nを2以上の整数として、各サンプルsの標本値x(s)と出力値x(s)との誤差の絶対値のn乗の平均値(平均n乗誤差という。)を用いてもよい。また、評価値として、n’を2以上の整数として、平均n乗誤差を1/n’乗した値を用いてもよい。例えばn’=nである。
(1/J)・Σj=1 |x(s)−x(s)| …(2)
また、評価量として、下記式により定義される相互情報量を用いてもよい。下記式は、Nを2以上の整数として、N分割する量子化(すなわち閾値の数がN−1個)の場合の相互情報量の定義式である。p(x)は入力されるアナログ信号の確率分布、p(i|x)は入力がxのときにiが出力される確率、p(i)は出力がiの確率である。
Figure 0004944924
相互情報量は、その値が高いほど量子化の性能が高いことを意味する。また、評価量として相互情報量を用いた場合には、ノイズの強度を変化させたときに、図7に例示するように評価量は1つの極大値を有することがわかっている。
図7は、入力されるアナログ信号は一様分布U[−1/2,1/2]に従うとし、付加されるノイズは正規分布N(0,σ)に従うとし、3つの閾値、閾値θ=0.5,閾値θ=0.75,閾値θ=1.0で4分割の量子化を行い、ノイズの強度として標準偏差σを用いた場合に、ノイズの強度である標準偏差σを変化させたときの相互情報量の変化の様子を例示する図である。図7の例では、標準偏差σ=0.225のときに相互情報量は極大値を有している。このように、ノイズの強度を変化させたときに相互情報量は1つの極大値を有することがわかっている。
よって、最適ノイズ強度決定部5は、ステップS41において、極大値付近のノイズの強度を最適なノイズの強度として選択する。そのために、最適ノイズ強度決定部5の比較部51は、ある強度のノイズが加えられたアナログ信号についての評価量(以下、第一評価量とする。)と、その強度よりも一段階低い強度のノイズが加えられたアナログ信号についての評価量(以下、第二評価量とする。)とを比較する。そして、決定部52が、ステップS42において、第一評価量の方が第二評価量よりも低ければ、第二評価量に対応するノイズの強度より一段低いノイズの強度と、第二評価量に対応するノイズの強度よりも一段階高いノイズの強度との間のノイズの強度を最適なノイズの強度として決定する。例えば、第二評価量に対応するノイズの強度を最適なノイズの強度として決定する。
例えば、最適ノイズ強度決定部5は、評価量の一次微分、二次微分を用いたり、パラメータ空間を確率的に探索することにより、評価量を極小値又は極大値に近くするノイズの強度を求めてもよい(例えば、参考文献2参照。)。
〔参考文献2〕坂和正敏(著),「非線形システムの最適化」,森北出版,1986年5月
また、評価量計算部3は、信号量子化装置が出力する出力値により構成されるデータに基づいて評価量を計算してもよい。例えば、画像データの場合には、各ピクセルの輝度が画像の二次元平面上でエッジ以外は滑らかに変化する等の物理的拘束を利用して、出力値により構成される画像データから劣化度合いを評価量として求めても良い。
最適ノイズ強度決定部5の比較部51は、各評価量を比較して評価量が最も低い評価量を選択し、決定部52は、その最も低い評価量に対応するノイズの強度を最適なノイズの強度として決定してもよい。評価量として、相互情報量等の値が大きい程量子化の性能が高い評価量を用いる場合には、最適ノイズ強度決定部5の比較部51は、各評価量を比較して評価量が最も高い評価量を選択し、決定部52は、その最も高い評価量に対応するノイズの強度を最適なノイズの強度として決定する。
これらの変形例は適宜組み合わせることが可能である。
上述の構成をコンピュータによって実現する場合、信号量子化装置の各部が有する機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記各部の機能がコンピュータ上で実現される。
すなわち、CPUがプログラムを逐次読み込んで実行することにより、ノイズ付加部1、量子化部2、評価量計算部3、最適ノイズ強度決定部5、比較部51、決定部52、比較選択部53及びノイズ強度比較部54のそれぞれが実現される。また、補助記憶装置又はメモリが、記憶部4として機能する。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
また、上述した実施形態とは別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接このプログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を基底する性質を有するデータ等)を含むものとする。
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、本装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。
また、上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。
この発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
1 ノイズ付加部
2 量子化部
3 評価量計算部
4 記憶部
5 最適ノイズ強度決定部
10 ノイズ付加装置
11 信号量子化装置
51 比較部
52 決定部
53 比較選択部

Claims (9)

  1. 入力されるアナログ信号に少なくとも2種類以上の強度のノイズのそれぞれを加えるノイズ付加部と、
    各上記ノイズが加えられたアナログ信号を量子化する量子化部と、
    各上記ノイズが加えられたアナログ信号についての上記量子化の性能の高さを表す評価量を計算する評価量計算部と、
    上記評価量を比較して、上記量子化の性能を高くするノイズの強度を決定する最適ノイズ強度決定部と、
    を含む信号量子化装置。
  2. 請求項1に記載の信号量子化装置において、
    上記ノイズ付加部は、順次強度が高い又は低いノイズを付加する部であり、
    上記最適ノイズ強度決定部は、ある強度のノイズが加えられたアナログ信号についての評価量(第一評価量とする。)と、その強度よりも一段階低い又は高い強度のノイズが加えられたアナログ信号についての評価量(第二評価量とする。)とを比較して、上記第一評価量の方が高ければ又は低ければ、上記第二評価量に対応するノイズの強度よりも一段階低い又は高いノイズの強度と上記第二評価量に対応するノイズの強度よりも一段階高い又は低いノイズの強度との間のノイズの強度を最適なノイズの強度として決定する部である、
    ことを特徴とする信号量子化装置。
  3. 請求項2に記載の信号量子化装置において、
    上記最適ノイズ強度決定部において第一評価量の方が高い又は低いと判断された場合には、上記ノイズ付加部は、上記第二評価量に対応するノイズの強度よりも一段階低い又は高いノイズの強度と上記第二評価量に対応するノイズの強度よりも一段階高い又は低いノイズの強度とを含む範囲で、先に付加したときよりも細かい幅で順次強度が高い又は低いノイズを付加し、
    上記最適ノイズ強度決定部は、新たに求まった第一評価量の方が新たに求まった第二評価量よりも高ければ又は低ければ、その新たに求まった第二評価量に対応するノイズの強度よりも一段階低い又は高いノイズの強度とその新たに求まった第二評価量に対応するノイズの強度よりも一段階高い又は低いノイズの強度との間のノイズの強度を最適なノイズの強度として決定する部である、
    ことを特徴とする信号量子化装置。
  4. 請求項1に記載の信号量子化装置において、
    上記ノイズ付加部は、予め定められた範囲においてノイズの強度をランダムに順次所定の数K(Kは任意の自然数)だけ選択して、入力されるアナログ信号に各選択された強度のノイズを付加する部である、
    ことを特徴とする信号量子化装置。
  5. 請求項4に記載の信号量子化装置において、
    上記最適ノイズ強度決定部は、kを2以上の整数として、k回目に選択された強度のノイズが加えられたアナログ信号についての評価量(以下、第k評価量とする。)と、1回目に選択された強度のノイズが加えられたアナログ信号についての評価量又は前回選択された評価量とを比較して、上記量子化の性能を高くする評価量を上記比較した評価量のどちらかから選択する作業をK−1回繰り返して、最後に選択された評価量に対応する強度を最適なノイズの強度として決定する部である、
    ことを特徴とする信号量子化装置。
  6. アナログ信号に少なくとも2種類以上の強度のノイズのそれぞれを加えるノイズ付加装置と、
    各上記ノイズが加えられたアナログ信号を量子化する量子化部と、各上記ノイズが加えられたアナログ信号についての上記量子化の性能の高さを表す評価量を計算する評価量計算部と、上記評価量を比較して、上記量子化の性能を高くするノイズの強度を決定する最適ノイズ強度決定部とを含む信号量子化装置と、
    を含む信号量子化システム。
  7. 入力されるアナログ信号に少なくとも2種類以上の強度のノイズのそれぞれを加えるノイズ付加ステップと、
    各上記ノイズが加えられたアナログ信号を量子化する量子化ステップと、
    各上記ノイズが加えられたアナログ信号についての上記量子化の性能の高さを表す評価量を計算する評価量計算ステップと、
    上記評価量を比較して、上記量子化の性能を高くするノイズの強度を決定する最適ノイズ強度決定ステップと、
    を含む信号量子化方法。
  8. 請求項1から5の何れかに記載の信号量子化装置の各部としてコンピュータを機能させるための信号量子化プログラム。
  9. 請求項8に記載の信号量子化プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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