JP4615676B2 - 顕微鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明光学系及び電源からの熱による熱膨張の対策を施した顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
顕微鏡で観察を行う場合、観察者は、机上に腕を置いて楽な姿勢で観察したり、机上でメモを取ったりする。このため、顕微鏡は、そのベース部の幅を狭くして、顕微鏡を載せる机上のスペースを広くしている。
【0003】
このような実情から近年の顕微鏡は、図24及び図25に示すようにランプを点灯させる電源が顕微鏡本体の背部に内蔵されていることが多い。
すなわち図24に示す透過型の顕微鏡は、ベース部1にフレーム部2を介してアーム部3をコ字形状に形成し、このうちのフレーム部2に標本4を載置するためのステージ5を摺動自在に設け、アーム部3にレボルバ6を介して対物レンズ7を取り付けるとともに、観察光学系8を設けている。そして、標本4を透過照明するためのランプ9及びコレクタレンズ10を備えたランプハウス11をベース部1に設けるとともに、このランプ9を点灯させる電源12をフレーム部2に内蔵している。
【0004】
一方、図25に示す落射型の顕微鏡は、アーム部3上に落射照明光学系13及びランプハウス11を設けたものとなっている。なお、この顕微鏡においてもランプ9を点灯させる電源12は、フレーム部2に内蔵されている。
【0005】
このような図24等に示した顕微鏡では、標本の観察時に、ランプ9で発生する熱が図26に示すように顕微鏡本体であるベース部1及びフレーム部2に伝導し、この熱によって顕微鏡本体が熱膨張して、標本4を支持しているステージ5と対物レンズ7との距離に数μmの変化が起こる。このステージ5と対物レンズ7との距離の変化は、顕微鏡の極めて小さい焦点深度範囲には影響が大きく、一度調整した合焦位置が失われてしまうという望ましくない結果が生じる。
【0006】
ところで、顕微鏡の代表的な照明法には、大きく分けて透過照明観察と落射照明観察とがある。これら各種観察に合う仕立てにするに際し、透過照明仕立てでは、アーム部に直接観察鏡筒を取り付けたり、アーム部と観察鏡筒の間に変倍装置や描画装置などの中間鏡筒を組み合わせて、観察を行うものとなる。
【0007】
また、落射照明仕立てでは、落射照明系を内蔵した落射投光管をアーム部に取り付ける。この場合、落射投光管は、照明系を内蔵するとともに、偏光観察に必要な偏光板を挿脱できるスペースを確保する必要がある。このような事から一般的に変倍装置や描画装置などの中間鏡筒よりも光軸方向にスペースを取ってしまう。また、顕微鏡の対物レンズと観察鏡筒までの距離には光学性能上制限が生じてくる。このため、顕微鏡のアーム部の厚さは、厚い方が剛性を確保できるが、投光管の厚さに影響を与えることになり、あまり厚くできないのが現状である。
【0008】
このような現状に対し、特開平9−120030号公報では、顕微鏡のラックとステージとの間に相互に結合された異なる熱膨張を現す2つのロッドを、これらロッドの熱膨張が互いに逆方向に生じるように配置することによって、顕微鏡の熱膨張に起因する光軸方向の焦点ずれを軽減している。
【0009】
また、特開平10−142508号公報では、落射投光管を顕微鏡本体のフレーム部とアーム部との境界部分の近傍に設けるとともに、フレーム部上面に固設部材を設けることで、アーム部の剛性を向上させている。
【0010】
また、実公昭55−24566号公報では、アーム交換式で、従来の顕微鏡のアタッチメントに相当する薄いアーム部をアームと一体で組み込むことで、アーム先端部の強度を増している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の特開平9−120030号公報では、熱変形を抑えるためにラックからステージ間を2つのロッドで繋いでいるが、これらラックとステージとのスパンがかなり長くなってしまい、顕微鏡のステージがかなり脆弱になってしまう。このため、ステージに荷重や力が加わったときに標本の観察画像のぶれが大きくなる。
【0012】
また、特開平10−142508号公報では、落射投光管のような大型の中間鏡筒を使ったときの剛性の改善を行っているが、アーム部の厚さは、中間鏡筒を使わない場合でも中間鏡筒を組み合わせたときの光学性能を満たすように制限を受けるので、アーム部は薄く剛性のないものとなる。また、中間鏡筒の組み合わせでも、観察鏡筒の上に重いテレビジョンカメラを載せたりすることが増えており、このような場合にアーム部に剛性が無いという欠点が出る。
【0013】
また、実公昭55−24566号公報では、アーム締結部がアリ結合になっているが、このアリ結合は、結合部のスパンが短いものとなっている。また、アリ結合は、大きなモーメントが加わるアーム部には不向きであり、このアリ接触面に平行な方向の力には弱いという欠点がある。
【0014】
また、上記特開平10−142508号公報及び上記実公昭55−24566号公報の技術は、熱変形に対する改善策はない。そのうえ、これら技術では、観察できる標本の厚みがスペース的に制限されており、ステージが移動できる移動量分の厚さの標本しか対応できない。
【0015】
また、以下に説明するように、電源を顕微鏡本体の背部に内蔵している顕微鏡では、その電源を固定する金属板における熱膨張が顕微鏡本体に影響し、一度合わせたピント位置が損なわれてしまうという問題がある。
【0016】
図27に、電源及び金属板を顕微鏡本体の背部に内蔵した顕微鏡の構成を示す。
ベース部100には、支柱部101とアーム部102とが一体的に設けられている。ベース部100の後部には、ランプハウス103が設けられ、このランプハウス103の内部に標本4を照明するためのランプ104及びコレクタレンズ105が設けられている。このランプハウス103から出射される照明光の光路上であるベース部100内には、拡散板106、視野絞り107及びミラー108が設けられている。そして、このミラー108で上方に折り返された照明光の光路上には、窓レンズ109が設けられ、この窓レンズ109によって照明光が標本4に集光されるようになっている。
【0017】
支柱部101には、ステージガイド110が上下動自在に設けられている。このステージガイド110は、標本4を載置するものであり、ベース部100に設けられた照準ハンドル111の操作によって上下動する。すなわち、照準ハンドル111には、ピニオン112が連結され、このピニオン112に対して遊星ギヤ113が噛み合っている。この遊星ギヤ113は、ステージガイド110に設けられたラック114に対して螺合しているので、照準ハンドル111の回転がピニオン112から遊星ギヤ113を介してラック114に伝達され、ステージガイド110が上下動する。
【0018】
アーム部102には、その下部にレボルバ115を介して対物レンズ116が取り付けられ、かつその上部に観察鏡筒117が設けられている。
【0019】
また、ランプ104を点灯するための電源118が支柱部101に内蔵されている。
【0020】
このような電源118を顕微鏡本体の背部(支柱部101)に内蔵している顕微鏡では、電源118から大量の熱が放出されるので、その熱を吸収し放熱させるため、顕微鏡を上方から見た図である図28、及び顕微鏡を背部から見た図である図29にも示されるように、電源118をその熱が伝わりやすい金属板119に大きな面積で接触するように固定し、その金属板119を顕微鏡本体の支柱部101に対して複数の固定部材例えば固定ネジ120により固定する方法を採っている。なお、電源118から出る電気的ノイズをシールドするためにも、固定される金属板119は金属であることが望ましい。
【0021】
しかしながら、この顕微鏡では、電源118で発生する熱により金属板119に温度上昇が起こり、熱膨張が発生する。このため、金属板119の熱による変形が図29中の矢印に示すように起こり、これが顕微鏡本体に影響し、一度合わせたピント位置が損なわれてしまう。
【0022】
また、登録意匠922010号公報には、机上スペースを大きくしたY型の顕微鏡が開示されている。この顕微鏡では、図30に示すように電源118をW字形状の金属板121に、大きな面積で接触するように固定し、その金属板121をY型の顕微鏡本体122の背部に対して複数の固定部材例えば固定ネジ123により固定するようにしている。
【0023】
しかしながら、金属板121をY型の顕微鏡本体122の背部に対して複数の固定ネジ123により固定するに際し、顕微鏡本体のタップ加工方向も固定ネジ123を組み込む方向も一方向に統一させることが難しく、加工工程や組み立て工数も増え、コストアップが生じる。
【0024】
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、顕微鏡本体が熱変形することにより観察像に生じるぼけを減少して良好な観察像を得ることができる顕微鏡を提供することを目的とする。
【0025】
また、本発明は、電源を顕微鏡本体に固定するための金属板が熱変形することにより観察像に生じるぼけを減少して良好な観察像を得ることができる顕微鏡を提供することを目的とする。
【0026】
また、本発明は、ステージを脆弱にすることなく、また鋳造性・加工性を劣化させず安価に熱変形による像ボケを減少させることができる顕微鏡を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る顕微鏡は、アルミ合金で形成されたベース部と、前記アルミ合金よりも熱膨張係数が小さい材料で形成されて前記ベース部に締結部材を用いて設けられ、且つ標本を載置するためのステージを支持するフレーム部と、前記フレーム部に設けられ、対物レンズを支持するアーム部と、前記ベース部に設けられ、前記標本を照明するための照明光学系と、前記ベース部と前記フレーム部との間の接触面積を小さくし、前記フレーム部への前記照明光学系からの熱伝達を減少させるように前記フレーム部又は前記ベース部の少なくとも一方に形成された突起部と、を具備することを特徴とする。
【0028】
また、本発明に係る顕微鏡は、アルミ合金で形成されたベース部と、前記アルミ合金よりも熱膨張係数が小さい材料で形成されて前記ベース部に設けられ、且つ標本を載置するためのステージを支持するフレーム部と、前記フレーム部と熱膨張係数が異なる材料で形成されて前記フレーム部に締結部材を用いて設けられ、対物レンズを支持するアーム部と、前記アーム部に設けられ、前記標本を照明するための照明光学系と、前記フレーム部と前記アーム部との間の接触面積を小さくし、前記フレーム部への前記照明光学系からの熱伝達を減少させるように前記フレーム部又は前記アーム部の少なくとも一方に形成された突起部と、を具備することを特徴とする。
【0029】
また、本発明に係る顕微鏡は、ベース部と、前記ベース部に設けられ、標本を載置するためのステージを支持するフレーム部と、前記フレーム部に設けられ、対物レンズを支持するアーム部と、前記標本を照明するための光源と、前記光源を点灯させるための電源と、前記フレーム部に設けられ、前記電源が取り付けられる金属板と、を具備し、前記金属板は、バネ性を有する切欠き部を有し、該切欠き部は固定部材を用いて前記フレーム部に固定されることを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0032】
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は透過型の顕微鏡の構成図である。なお、図24と同一部分には同一符号を付してある。
【0033】
ベース部1には、標本4を照明するための照明光学系が内蔵され、かつその後部にはランプハウス11が設けられている。このランプハウス11には、照明用のランプ9及びこのランプ9から放射された光を集めるコレクタレンズ10が備えられている。
【0034】
照明光学系は、ランプハウス11から放射される光の光路上に、拡散板20、開口が調節可能な視野絞り21、折り曲げ用のミラー22を配置し、このミラー22の反射光路上に窓レンズ23を設けたものとなっている。なお、この窓レンズ23は、ベース部1の上部に設けられている。従って、ランプハウス11から放射された光は、拡散板20により適度に拡散され、視野絞り21を通過し、折り曲げ用のミラー22により上方に折り返され、窓レンズ23によりステージ5上の標本4に集光されるものとなっている。
【0035】
また、ベース部1には、ステージ5を昇降させるための焦準ハンドル24が回転自在に支持され、かつこの焦準ハンドル24に連動したピニオン25が遊星ギア26を介してステージ5に取り付けられたラック27に螺合している。
【0036】
一方、アーム部3の下部には、レボルバ6を介して対物レンズ7が取り付けられ、上部には中間鏡筒としての変倍装置28を介して観察鏡筒29が取り付けられている。
【0037】
このような顕微鏡において、ベース部1、フレーム部2及びアーム部3は、例えば、それぞれ別体に作製され、複数の締結部材(ボルト、ネジ等)30、31を用いて一体的にして顕微鏡本体を構成している。すなわち、ベース部1とフレーム部2とが締結部材30を用いて固定され、フレーム部2とアーム部3とが締結部材31を用いて固定されている。
【0038】
さらに、ベース部1とフレーム部2とは、その接触面積が所定の面積よりも(フレーム部2の断面積よりも)小さくなるように、フレーム部2の下部における各締結部材30を締め込むところがそれぞれ凸部32に形成されている。これら凸部32は、各締結部材30を囲むように例えばその断面が円形に形成され、かつベース部1とフレーム部2との間の熱的抵抗を大きくし、ランプ9で発生する熱のベース部1からフレーム部2への伝導を減少させる役割を果すものである。なお、上記凸部32は、図示のようにフレーム部2の側に形成してもよいが、代わりにベース部1の側に形成するようにしてもよく、またフレーム部2の側とベース部1の側の両方に形成するようにしてもよい。
【0039】
従って、これら凸部32により形成されるベース部1とフレーム部2との接触面積は、ベース部1及びフレーム部2を形成する材料の熱伝導率に基づいてベース部1からフレーム部2への伝導される熱量を所定の熱量に減少させる面積に形成される。
【0040】
また、べース部1とフレーム部2とを別体として、上記の如く光学部品や焦準ハンドルなどから成る焦準部の支持などの加工が必要な部分をベース部1に集中させているので、アーム部3及びフレーム部2の加工箇所はそれぞれの締結部及びユニットが取り付く部分だけになる。これにより、加工箇所を最小限に抑えられるので、フレーム部2及びアーム部3は、剛性が高く、かつ熱変形は小さいが難削材である材料、例えばセラミックス、又はセラミックスを含有した金属(セラミックスが混入されている金属の例として、たとえばアルミニウム合金)で形成するのに有利である。
【0041】
なお、剛性も熱変形も対物レンズ7とステージ部5との相対的な変位が問題となるので、この問題に直接寄与しないベース部1は通常の快削材(例えば、アルミニウム合金)で形成されている。すなわち、フレーム部2にはベース部1に使用する材料よりも熱膨張率が低く難削材である材料により形成して、該フレーム部2の熱変形を低減させるとともに、ベース部1を快削材により形成して、該ベース部1の加工性の確保を行うものとなっている。
【0042】
本実施形態では、ベース部1とアーム部3を通常のアルミニウム合金で形成し、フレーム部2をそれより熱膨張係数の小さい材料としてのセラミックス入りアルミニウム合金で形成している。
【0043】
通常のアルミニウム合金としては、ダイカスト用アルミニウム合金ADC(JIS(日本工業規格))H5302で規定されたもの)を使用している。これ以外にも、例えばADC10(JIS H 5302)を使用してもよい。また、鋳物用のアルミニウム合金として、AC2A又はAC2B(いずれもJIS H5202で規定されたもの)も適用可能である。これら通常のアルミニウム合金(ダイカスト用アルミニウム合金及び鋳物用アルミニウム合金)の熱膨張係数は、約20×10-6/℃である。
【0044】
一方、セラミックス入りアルミニウム合金としては、アルミニウム75%、セラミックス25%のものを使用している。このセラミックス入りアルミニウム合金の熱膨張係数は、約15×10-6/℃である。なお、セラミックスの混入量は20%〜30%のものであっても適用できる。この場合の熱膨張係数は、約14〜16×10-6/℃である。
【0045】
このような構成の顕微鏡の作用について以下説明する。
標本4の透過観察時、ランプハウス11から放射された光は、拡散板20により適度に拡散され、視野絞り21を通過し、折り曲げ用のミラー22により上方に折り返され、窓レンズ23によりステージ5上の標本4に集光される。
【0046】
このとき、ランプ9の点灯時に、このランプ9で発生した熱は、ベース部1からフレーム部2に伝導する。このフレーム部2は、ランプ9からの熱を受けて熱膨張し、従来であれば、標本4を支持しているステージ5と対物レンズ7との距離に数μmの変化が起き、顕微鏡の極めて小さい焦点深度範囲に影響を与え、一度調整した合焦位置が失われてしまうという望ましくない結果が生じていたが、本実施形態の顕微鏡では、ベース部1、フレーム部2及びアーム部3をそれぞれ別体に構成しているので、これらベース部1とフレーム部2との間及びフレーム部2とアーム部3との間の各接触部に薄い空気の層が形成され、熱的抵抗の役割を果たして従来の一体形成の顕微鏡よりもベース部1からフレーム部2への熱の伝導率が低くなり、熱が伝わりにくくなる。
【0047】
さらに、本実施形態の顕微鏡では、ベース部1とフレーム部2とがフレーム部2の下部に形成された複数の凸部32により接触しているので、ベース部1とフレーム部2との間の熱的抵抗がさらに大きくなり、ランプ9で発生する熱のベース部1からフレーム部2への伝導を減少させる。
【0048】
この結果、フレーム2の熱膨張が減少し、標本4を支持しているステージ5と対物レンズ7との距離が維持され、顕微鏡が極めて小さい焦点深度を有していても一度調整した合焦位置が失われることはない。
【0049】
また、フレーム部2は、ベース部1に使用する材料よりも熱膨張率が低く難削材である材料により形成しているので、フレーム部2の熱変形を低減できる。一方、ベース部1は前述したように快削材により形成しているので、該ベース部1の加工性が確保される。
【0050】
また、本実施形態の顕微鏡は、透過仕立ての場合、落射投光管の組み合わせがないので、図1に示すように範囲aの制限があってもアーム部3の厚さb’は、図24に示す従来の顕微鏡のアーム部3の厚さbよりも厚く形成でき、このアーム部3の剛性を高くできる。
【0051】
さらにこの顕微鏡は、ベース部1、フレーム部2及びアーム部3をそれぞれ別体に構成し、かつフレーム部2とアーム部3とをそれぞれ互いに熱膨張率の異なる材料により形成し、熱によるフレーム部2の伸び変形で対物レンズ7が上方へ変位するのを、アーム部3の曲げ変形(湾曲変形)で対物レンズ7が下方へ変位することで相殺する構成となっている(図5参照)。
【0052】
標本4の透過観察時、ランプハウス11から放射された光は、透過照明系を通して標本4に集光される。
【0053】
すなわち、ランプ9の点灯時に、このランプ9で発生した熱は、ベース部1からフレーム部2に伝導し、このフレーム部2が熱膨張して矢印X方向に伸びる。このフレーム部2の伸びにより対物レンズ7は、上方に変位し、標本4との間隔が離れる。
【0054】
ところが、フレーム部2は、アーム部3より熱膨張率の小さい材料により形成しているので、各締結部材31には矢印Y方向の力が加わり、アーム部3は大きく変形(湾曲)し、アーム部3の対物レンズ7側の部分が下方に(矢印Z方向に)変位する。すなわち、対物レンズ7が下方に変位する。
【0055】
このアーム部3の変形による対物レンズ7の下方への変位は、前述のフレーム部2の伸張による対物レンズ7の上方への変位をキャンセルする方向へ働き、熱膨張による焦点ずれを減少できるものとなる。
【0056】
この場合、ステージ部5に長いスパンのものを使わず、通常のステージ部でよいので、剛性が劣化することはない。
【0057】
図5ではフレーム部2及びアーム部3の変位を大きく表しているが、実際のアーム部3の傾きは観察に問題ないレベルである。
【0058】
なお、アルミニウム合金より熱膨張係数の小さな材料としては、例えば鉄を用いることもできる。
【0059】
また、フレーム部2とアーム部3とは、別体にせず一体のもの(フレーム・アーム部)として作製するようにしても良い。ただしこの場合、熱膨張係数の小さな材料で形成することによって熱変形を少なくすることができるが、フレームとアームの熱膨張係数が等しくなるので、図5で説明した作用効果は得られない。
【0060】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
図3は透過型の顕微鏡の構成図である。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0061】
ベース部1とフレーム部2とは、各締結部材30に対してそれぞれワッシャー40を挟んで固定されている。これらワッシャー40は、例えば樹脂により形成されている。
【0062】
従って、これらベース部1とフレーム部2との間は、これらワッシャー40によりベース部1からフレーム部2への伝導される熱量を所定の熱量に減少させるものとなっている。
【0063】
このような構成の顕微鏡の作用について以下説明する。
ランプ9の点灯時に、このランプ9で発生した熱は、ベース部1からフレーム部2に伝導するが、ベース部1、フレーム部2及びアーム部3がそれぞれ別体に構成され、かつベース部1とフレーム部2とが各締結部材30に対してそれぞれワッシャー40を挟んで固定されているので、ベース部1とフレーム部2との間の熱的抵抗が大きくなり、ランプ9で発生する熱のベース部1からフレーム部2への伝導を減少させる。
【0064】
この結果、上記第1の実施形態と同様に、フレーム2の熱膨張が減少し、標本4を支持しているステージ5と対物レンズ7との距離が維持され、顕微鏡が極めて小さい焦点深度を有していても一度調整した合焦位置が失われることはない。
【0065】
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について図面を参照して説明する。
図4は落射型の顕微鏡の構成図である。なお、図25と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0066】
フレーム部2上には、落射光学系としての落射投光管50が設けられている。この落射投光管50は、偏光板の挿脱スペース51を有するもので、その後部にはランプハウス11が設けられている。
【0067】
一方、ベース部1、フレーム部2及び落射投光管(アーム部)50は、それぞれ別体に作製され、このうちのベース部1とフレーム部2とが締結部材(ボルト、ネジ等)30を用いて固定され、フレーム部2と落射投光管50とが締結部材31(ボルト、ネジ等)を用いて固定されている。
【0068】
本実施形態では、ベース部1と落射投光管50を通常のアルミニウム合金で形成し、フレーム部2をそれより熱膨張係数の小さい材料としてのセラミック入りアルミニウム合金で形成している。これらの具体的な材料は、第1の実施形態で説明したものと同じである。
【0069】
さらに、フレーム部2と落射投光管50とは、その接触面積が所定の面積よりも(フレーム部2の断面積よりも)小さくなるように、フレーム部2の上部における各締結部材31を締め込むところがそれぞれ凸部52に形成されている(換言すれば、2つの凸部52の間に凹部(もしくは、隙間)が形成されている)。これら凸部52は、各締結部材31を囲むように例えばその断面が円形に形成され、かつフレーム部2と落射投光管50との間の熱的抵抗を大きくし、ランプ9で発生する熱の落射投光管50からフレーム部2への伝導を減少させる役割を果すものである。
【0070】
なお、上記凸部52は、図示のようにフレーム部2の側に形成してもよいが、代わりに落射投光管50の側に形成するようにしてもよく、またフレーム部2の側と落射投光管50の側の両方に形成するようにしてもよい。
【0071】
このような構成の顕微鏡の作用について以下説明する。
標本4の落射観察時、ランプハウス11から放射された光は、落射投光管50を通して標本4に集光される。
【0072】
このとき、ランプ9の点灯時に、このランプ9で発生した熱は、落射投光管50からフレーム部2に伝導するが、ベース部1、フレーム部2及び落射投光管50をそれぞれ別体に構成し、かつフレーム部2と落射投光管50との間を複数の凸部52により接触しているので、落射投光管50からフレーム部2への熱的抵抗が大きくなり、ランプ9で発生する熱の落射投光管50からフレーム部2への伝導が減少する。
【0073】
この結果、上記第1の実施形態と同様に、フレーム2の熱膨張が減少し、標本4を支持しているステージ5と対物レンズ7との距離が維持され、顕微鏡が極めて小さい焦点深度を有していても一度調整した合焦位置が失われることはない。
【0074】
また、本実施形態の顕微鏡は、図25に示す薄いアーム部3と落射照明光学系13とで形成される範囲aの分を落射投光管50で一体的に形成できるので、剛性を高くできる。
【0075】
また、本実施形態の顕微鏡は、第1の実施形態の場合と同じようにフレーム部2を落射投光管50より熱膨張係数の小さな材料により形成しているので、図5で説明したのと同様の作用効果が得られる。なお、図4のような落射型の顕微鏡においては、落射投光管50が「アーム部」に相当する。
【0076】
ベース部1とフレーム部2とは別体にせず一体のもの(ベース・フレーム部)として作製するようにしてもよい。この場合、熱膨張係数の小さな材料で形成することによって熱変形を小さくすることができるが、フレーム2と落射投光管50の熱膨張係数が等しくなるので、図5で説明した作用効果は得られない。
【0077】
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について図面を参照して説明する。
本発明は、上記第1乃至第4の実施形態に限定されるものでなく次の通り変形してもよい。
【0078】
例えば、図6に示す顕微鏡のように、ステージ部5のストロークだけでは対応できないような厚い標本4を観察する場合には、フレーム部2とアーム部3との間にスペーサ70を挟んでフレーム部2とアーム部3とを固定して、厚い標本4の観察に対応するようにしてもよい。
【0079】
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態について図面を参照して説明する。
図7は透過型の顕微鏡の構成図である。なお、図27と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0080】
顕微鏡本体の支柱部101には、背板である金属板130に固定された電源118が内蔵されている。図8は顕微鏡を上方から見た図であり、図9は顕微鏡を背部から見た図である。電源118は、金属板130に固定され、かつこの金属板130は複数の固定部材例えば固定ネジ120により顕微鏡本体の支柱部101に固定されている。
【0081】
図10は金属板130における固定ネジ120による固定構造部Qの拡大図であって、同図(a)は斜視図、同図(b)は横方向から見た図である。
【0082】
金属板130における固定構造部Qを含む周辺には、バネ性を有する固定部132が形成されている。この固定部132は、金属板130を切り欠いてL字形状に折り曲げて形成されたもので、金属板130の熱膨張による伸びを吸収するものとなっている。この固定部132には、固定ネジ120を挿入する固定用孔133が形成されている。
【0083】
一方、顕微鏡本体の支柱部101側における各固定ネジ120により締め付けられる各固定部分には、図11に示すように各凹部134が形成されている。これら凹部134には、それぞれ金属板130に形成された各固定部132が挿入されるものとなっている。これら凹部134は、図9に示すように金属板130の電源118から放射される熱により変形(膨張)する方向hに沿って長く形成されている。そして、これら凹部134の底面には、固定ネジ120が螺合するネジ穴135が形成されている。
【0084】
このような構成の顕微鏡の作用について以下説明する。
顕微鏡観察時に、電源118からランプ104に電力が供給されて、このランプ104は点灯する。このとき電源118は、熱を発生して高熱となる。この電源118からの熱は、金属板130に伝導し、この金属板130が例えば図9に示す方向hに熱膨張して伸びる。
【0085】
このように金属板130が熱膨張して伸びたとき、金属板13に形成された各固定部132は、バネ性を有しているので、金属板130の熱膨張による伸びを吸収する。
【0086】
従って、金属板130が熱膨張による伸びたとしても、この変形は各固定部132により吸収されて顕微鏡本体に伝わらず、電源118からの熱で金属板130が変形することにより観察像に生じるぼけが減少し、良好な観察像を得ることができる。
【0087】
なお、本実施形態ではベース部100、支柱部101、アーム部102が顕微鏡本体として最初から一体化されているタイプの顕微鏡(図7)を例にとって説明したが、本発明はこれには限定されず、ベース部、フレーム部、アーム部を別体として作製し、その後に顕微鏡本体として一体化した顕微鏡(例えば図1に示す顕微鏡)に対しても適用可能である。この場合、電源を取り付けた金属板はフレーム部に固定される。
【0088】
[第6の実施形態]
次に、本発明の第6の実施形態について図面を参照して説明する。
図12はY型の顕微鏡を上方から見た構成図であり、図13は同顕微鏡を背部から見た図である。なお、図30と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0089】
W字形状の金属板140には、電源118が固定されている。この金属板140は、Y型の顕微鏡本体122の背部に対して複数の固定部材例えば固定ネジ123により固定されている。この金属板140における固定部には、それぞれ切欠き部141が形成されている。これら切欠き部141は、金属板140を切り欠いてそれぞれ同一方向に折り曲げて形成されたもので、金属板140の熱膨張による伸びを吸収するものとなっている。これら切欠き部141には、それぞれ固定ネジ123を挿入する固定用孔が形成されている。
【0090】
一方、Y型の顕微鏡本体側における各固定ネジ123により締め付けられる各固定部分には、図示しないがそれぞれ凹部が形成されている。これら凹部には、それぞれ金属板140に形成された各切欠き部141が挿入されるものとなっている。
【0091】
このような構成の顕微鏡の作用について以下説明する。
顕微鏡観察時に、ランプ104の点灯により電源118は、熱を発生して高熱となる。この電源118からの熱は、金属板140に伝導し、この金属板140が熱膨張して伸びる。この金属板140が熱膨張して伸びたとき、金属板140に形成された各切欠き部141は、バネ性を有しているので、金属板140の熱膨張による伸びを吸収する。
【0092】
従って、金属板140が電源118からの熱により熱膨張による伸びたとしても、この変形は各切欠き部141により吸収されてY型の顕微鏡本体に伝わらず、電源118からの熱で金属板140が変形することにより観察像に生じるぼけが減少し、良好な観察像を得ることができる。
【0093】
また、各切欠き部141は、金属板140を切り欠いてそれぞれ同一方向に折り曲げて形成されているので、金属板140をY型の顕微鏡本体122の背部に対して複数の固定ネジ123により固定する場合、顕微鏡本体122のタップ加工方向や各固定ネジ123を組み込む方向を同一方向に統一でき、加工性及び組み立て性を向上できる。
【0094】
なお、上記第5及び第6の実施形態における各固定部132、141は、バネ性が得られればその形状に限定されるものでなく、例えばその形状の方向や大きさなどを任意に変更してもよい。
【0095】
[第7の実施形態]
次に、本発明の第7の実施形態について図面を参照して説明する。
図14は透過型の顕微鏡の構成図である。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0096】
この顕微鏡は、ベース部1とフレーム部200とを一体にベース/フレーム部として構成し、アーム部201を上記ベース/フレーム部とは別体に構成し、かつフレーム部200とアーム部201とをそれぞれ互いに熱膨張率の異なる材料により形成し、熱によるフレーム部200の伸び変形で対物レンズ7が上方へ変位するのを、アーム部201の曲げ変形(湾曲変形)で対物レンズ7が下方へ変位することで相殺する構成となっている。
【0097】
本実施形態では、アーム部201の下面に、フレーム部200への締結部付近を除く範囲において図15に示すような材料201aが溶射してある。この材料201aは、アーム部201の材料よりも熱膨張率の小さい材料である。アーム部201を例えばアルミニウム合金で構成する場合は、溶射材はセラミックスなどが有効である。
【0098】
なお、上記材料201aをアーム部201の下面に溶射する代わりに、フレーム部200の上面に溶射するようにしても構わない。
【0099】
このような構成の顕微鏡の作用について以下説明する。
標本4の透過観察時、ランプハウス11から放射された光は、透過照明系を通して標本4に集光される。
【0100】
このとき、ランプ9の点灯時に、このランプ9で発生した熱は、図16に示すようにベース部1からフレーム部200に伝導し、このフレーム部200が熱膨張して上方向に伸びる。このフレーム部200の伸びにより対物レンズ7は、上方に変位し、標本4との間隔が離れる。
【0101】
ところが、アーム部201に熱が伝わり、このアーム部201が膨張すると、アーム部201の下面に溶射されている材料201aの方がアーム部201よりも熱膨張率が小さいので、アーム部201は大きく変形(湾曲)し、アーム部201の対物レンズ7側の部分が下方に変位する。すなわち、対物レンズ7が下方に変位する。
【0102】
このアーム部201の変形による対物レンズ7の下方への変位は、前述のフレーム部200の伸張による対物レンズ7の上方への変位をキャンセルする方向へ働き、熱膨張による焦点ずれを減少できるものとなる。
【0103】
このような本実施形態によれば、アーム部201、フレーム部200のように複雑形状の部品を共に成形性・加工性がよいアルミニウム合金で構成することが可能である。しかもステージ部5に長いスパンのものを使わず、通常のガイドでよいので、剛性が劣化することはない。
【0104】
なお、図ではわかりやすいように変位を大きくして表示しているが、実際のアーム部201の傾きは観察には問題ないレベルである。
【0105】
また、本実施形態ではアーム部201の下面に熱膨張率の小さい材料の溶射を行っているが、上面にアーム部201の材料よりも熱膨張率の大きい材料を溶射しても、同様の効果を得ることができる。
【0106】
また、変形例として、図17に示すようにアーム部を2分割し、上側のアーム部201bと下側のアーム部201cを複数の締結部材201dにより締結し、下側のアーム部201cの材料を上側のアーム部201bのものよりも熱膨張率の小さい材料で構成すれば、同様の効果を得ることができる。なお、このアーム部201bとアーム部201cの締結は締結部材201dによる固定に限るものではなく、接着などによる固定でもよい。
【0107】
また、ここで説明した熱膨張係数の異なる材料を溶射した各種の構造は、図4に示す落射型の顕微鏡に対しても同じように適用可能である。この場合の「アーム部」は、図4においては落射投光管50に相当する。
【0108】
[第8の実施形態]
次に、本発明の第8の実施形態について図面を参照して説明する。
図18は透過型の顕微鏡の構成図である。なお、図14と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0109】
この顕微鏡では、フレーム部200とアーム部300とを締結する2つの締結部材31のうち、後側の締結部材の周辺において、アーム部300に隙間300aを設け、アーム部300よりも熱膨張率の大きい材料で締結部材31を囲うようにフレーム部200とアーム部300との間にスペーサ300bをはさんで締結している。
【0110】
なお、アーム部の隙間300aは、アーム部300の側に設ける代わりに、フレーム部200の側に設けてもよい。その場合スペーサ300bの材料としてはフレーム部200の材料よりも熱膨張率の大きいもの(例えば、マグネシウム)とする。
【0111】
このような構成の顕微鏡の作用について以下説明する。
標本4の透過観察時、ランプハウス11から放射された光は、透過照明系を通して標本4に集光される。
【0112】
このとき、ランプ9の点灯時に、このランプ9で発生した熱は、図19に示すようにベース部1からフレーム部200に伝導し、このフレーム部200が熱膨張して上方向に伸びる。このフレーム部200の伸びにより対物レンズ7は、上方に変位し、標本4との間隔が離れる。
【0113】
ところが、アーム部300に熱が伝わる時にスペーサ300bにも熱が伝わり、両者膨張するが、スペーサ300bの方が熱膨張率が大きいので、図に示すようにアーム部300がおじぎする形となり、アーム部300の対物レンズ7側の部分が下方に変位する。すなわち、対物レンズ7が下方に変位する。
【0114】
このアーム部300の変形による対物レンズ7の下方への変位は、前述のフレーム部200の伸張による対物レンズ7の上方への変位をキャンセルする方向へ働き、熱膨張による焦点ずれを減少できるものとなる。
【0115】
このような本実施形態によれば、前述の第7の実施形態よりもさらに簡単に安価に構成できる。
【0116】
図20(a)に締結部材31周辺の拡大図を示すが、例えば締結部材31の材料の熱膨張率とスペーサ300bの熱膨張率に差があり、スペーサ300bの膨張を妨げることにより、前記のような効果が得られないと考えられる場合は、図20(b)に示すように、アーム部300よりも熱膨張率の大きいスペーサ300b’を締結部材としてフレーム部200に固定し、さらにスペーサ300b’に対してアーム部300を締結部材31’により固定すれば前記と同じ効果が得られる。
【0117】
(変形例1)
なお、図21に示すように、フレーム部200とアーム部310とを締結する2つの締結部材31のうち、前側の締結部材の周辺において、アーム部310に隙間310aを設け、アーム部310よりも熱膨張率の小さい材料(例えばセラミックス)で締結部材31を囲うようにフレーム部200とアーム部310との間にスペーサ310bをはさんで締結しても、前記と同様の効果が得られる。
【0118】
また、図22に示すように、アーム部320に隙間320aを設け、2つの締結部材31の前後にそれぞれスペーサ310b、310cをはさみ、前側のスペーサ310bの材料(例えば、セラミックス)よりも後側のスペーサ310cを熱膨張率の大きい材料(例えば、マグネシウム)で構成しても同様の効果を得られる。
【0119】
(変形例2)
さらに、図23に示すようにフレーム部14とアーム部217との2つの接触部に関して後側接触部の面積が前側接触部の面積よりも大きくなるように隙間330aを形成してもよい。これによりフレーム部200からの熱がアーム部330の後側に流れやすくなり、アーム部217の後側での膨張がより大きくなることから、アーム部330がおじぎする形となり、フレーム部200の変形による対物レンズ20の変位をキャンセルする方向に働くことになる。
【0120】
このような本実施形態によれば、ステージ部を脆弱にすることなく、また鋳造性・加工性を劣化させず安価に熱変形による像ボケを減少させることができる。
【0121】
また、図6〜図23で説明した各種の構造は、図4に示す落射型の顕微鏡に対しても同じように適用可能である。
【0122】
上述した各実施形態に示される発明の特徴をまとめると、以下のとおりとなる。
【0123】
(1) 第1の発明によれば、ベース部と、前記ベース部に設けられ、標本を載置するためのステージを支持するフレーム部と、前記フレーム部に設けられ、対物レンズを支持するアーム部と、前記ベース部に設けられ、前記標本を照明するための照明光学系と、前記ベース部と前記フレーム部との間の接触面積を小さくするための接触面積調整部材とを具備し、前記接触面積調整部材は前記ベース部から前記フレーム部への熱伝導を減少させることを特徴とする顕微鏡が提供される。
【0124】
前記顕微鏡において、前記接触面積調整部材は、前記ベース部と前記フレーム部の少なくともいずれか一方に形成された凸部であってもよい。
【0125】
前記顕微鏡において、前記接触面積調整部材は、ワッシャーであってもよい。
【0126】
前記顕微鏡は、前記接触面積調整部材を介して前記ベース部と前記フレーム部とを締結する締結部材を更に具備していてもよい。この場合、前記締結部材は、ボルトであってもよい。
【0127】
前記顕微鏡において、前記ベース部及び前記アーム部は通常のアルミニウム合金からなり、前記フレーム部は前記通常のアルミニウム合金よりも熱膨張率の低いセラミックスを含むアルミニウム合金からなっていてもよい。
【0128】
前記顕微鏡において、前記フレーム部は、電源を有していてもよい。この場合、前記顕微鏡は前記電源が取り付けられる金属板を更に具備し、前記金属板はバネ性を有する切欠き部を有し、当該切欠き部は固定部材を用いて前記フレーム部に固定されるものであってもよい。
【0129】
(2) 第2の発明によれば、ベース部と、前記ベース部に設けられ、標本を載置するためのステージを支持するフレーム部と、前記フレーム部に設けられ、対物レンズを支持するアーム部と、前記アーム部に設けられ、前記標本を照明するための照明光学系と、前記フレーム部と前記アーム部との間の接触面積を小さくするための接触面積調整部材とを具備し、前記接触面積調整部材は前記アーム部から前記フレーム部への熱伝導を減少させることを特徴とする顕微鏡が提供される。
【0130】
前記顕微鏡において、前記接触面積調整部材は、前記フレーム部と前記アーム部の少なくともいずれか一方に形成された凸部であってもよい。
【0131】
前記顕微鏡において、前記接触面積調整部材は、ワッシャーであってもよい。
【0132】
前記顕微鏡は、前記接触面積調整部材を介して前記フレーム部と前記アーム部とを締結する締結部材を更に具備していてもよい。この場合、前記締結部材は、ボルトであってもよい。
【0133】
前記顕微鏡において、前記ベース部及び前記アーム部は通常のアルミニウム合金からなり、前記フレーム部は前記通常のアルミニウム合金よりも熱膨張率の低いセラミックスを含むアルミニウム合金からなっていてもよい。
【0134】
(3) 第3の発明によれば、顕微鏡本体と、標本を照明するための光源と、前記光源を点灯するための電源と、前記電源が取り付けられる金属板とを具備し、前記金属板はバネ性を有する切欠き部を有し当該切欠き部は固定部材を用いて前記顕微鏡本体に固定されることを特徴とする顕微鏡が提供される。
【0135】
(4) 第4の発明によれば、ベース部と、前記ベース部に設けられ、標本を載置するためのステージを支持するフレーム部と、前記フレーム部に設けられ、対物レンズを支持するアーム部と、前記フレーム部と前記アーム部とを締結する締結部材と、前記標本を照明するための照明光学系とを具備し、前記フレーム部は前記アーム部より熱膨張率が小さく、熱による前記フレーム部の伸び変形による前記対物レンズの上方への変位が前記アーム部の曲げ変形による前記対物レンズの下方への変位により相殺されることを特徴とする顕微鏡が提供される。
【0136】
前記顕微鏡は、前記フレーム部と前記アーム部との間に設けられる、前記アーム部より熱膨張率の小さい低熱膨張率部材を更に具備していてもよい。この場合、前記低熱膨張率部材は、セラミックスであってもよい。具体的には、前記低熱膨張率部材は、前記アーム部に溶射したセラミックスであってもよい。また、前記低熱膨張率部材は、前記フレーム部に溶射したセラミックスであってもよい。
【0137】
前記顕微鏡は、前記フレーム部と前記アーム部との間に設けられる、前記アーム部と熱膨張率の異なる複数の部材を更に具備していてもよい。
【0138】
前記複数の部材のうち、前記対物レンズから遠い方に位置する部材は、前記アーム部より熱膨張率が大きい高熱膨張率部材であってもよい。この場合、前記高熱膨張率部材は、マグネシウムであってもよい。
【0139】
前記複数の部材のうち、前記対物レンズから近い方に位置する部材は、前記アーム部より熱膨張率が小さい低熱膨張率部材であってもよい。この場合、前記低熱膨張率部材は、セラミックスであってもよい。
【0140】
前記顕微鏡において、前記複数の部材のうち、前記対物レンズから遠い方に位置する部材は、前記アーム部より熱膨張率が大きい高熱膨張率部材であり、前記対物レンズから近い方に位置する部材は、前記アーム部より熱膨張率が小さい低熱膨張率部材であってもよい。
【0141】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、顕微鏡本体が熱変形することにより観察像に生じるぼけを減少し良好な観察像を得ることができる顕微鏡を提供できる。
【0142】
また、本発明によれば、電源を顕微鏡本体に固定するための金属板が熱変形することにより観察像に生じるぼけを減少して良好な観察像を得ることができる顕微鏡を提供できる。
【0143】
また、本発明によれば、ステージを脆弱にすることなく、また鋳造性・加工性を劣化させず安価に熱変形による像ボケを減少させることができる顕微鏡を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる透過型の顕微鏡を示す構成図。
【図2】同顕微鏡におけるランプからベース部を通してフレーム部に伝わる熱量の低下を示す模式図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係わる透過型の顕微鏡を示す構成図。
【図4】本発明の第3の実施形態に係わる落射型の顕微鏡を示す構成図。
【図5】本発明の透過型の顕微鏡におけるフレーム部の伸び変形およびアーム部の曲げ変形の様子を示す図。
【図6】本発明の第4の実施形態に係わる透過型の顕微鏡を示す構成図。
【図7】本発明の第5の実施形態に係わる透過型の顕微鏡を示す構成図。
【図8】同顕微鏡を上方から見た図。
【図9】同顕微鏡を背部から見た図。
【図10】同顕微鏡に用いる金属板における固定部の拡大図。
【図11】同顕微鏡の本体側の構成図。
【図12】本発明の第6の実施形態に係わるY型の顕微鏡を上方から見た構成図。
【図13】同Y型の顕微鏡を背部から見た構成図。
【図14】本発明の第7の実施形態に係わる透過型の顕微鏡を示す構成図。
【図15】同顕微鏡のアーム部の下面に溶射される材料の構成を示す平面図。
【図16】同顕微鏡のフレーム部及びアーム部に熱が伝導したときの様子を示す図。
【図17】同顕微鏡の変形例を示す構成図。
【図18】本発明の第8の実施形態に係わる透過型の顕微鏡を示す構成図。
【図19】同顕微鏡のフレーム部及びアーム部に熱が伝導したときの様子を示す図。
【図20】同顕微鏡のフレーム部とアーム部との締結部の構成を説明するための図。
【図21】同顕微鏡の変形例を示す構成図。
【図22】同顕微鏡の変形例を示す構成図。
【図23】同顕微鏡の変形例を示す構成図。
【図24】従来の透過型の顕微鏡の概略構成図。
【図25】従来の落射型の顕微鏡の概略構成図。
【図26】顕微鏡本体への熱伝導を示す模式図。
【図27】電源を顕微鏡本体の背部に内蔵した従来の顕微鏡の構成図。
【図28】同顕微鏡を上方から見た図。
【図29】同顕微鏡を背部から見た図。
【図30】従来のY型の顕微鏡への電源の接続を示す図。
【符号の説明】
1:ベース部、
3:アーム部、
4:標本、
5:ステージ、
6:レボルバ、
7:対物レンズ、
9:ランプ、
10:コレクタレンズ、
11:ランプハウス、
20:拡散板、
21:視野絞り、
22:ミラー、
23:窓レンズ、
24:焦準ハンドル、
25:ピニオン、
26:遊星ギア、
27:ラック、
28:変倍装置、
29:観察鏡筒、
30,31:締結部材、
32:凸部、
40:ワッシャー、
50:落射投光管、
52:凸部、
60:フレーム部、
61:アーム部、
100:ベース部、
101:支柱部、
102:アーム部、
103:ランプハウス、
104:ランプ、
105:コレクタレンズ、
106:拡散板、
107:視野絞り、
108:ミラー、
109:窓レンズ、
110:ステージガイド、
111:照準ハンドル、
112:ピニオン、
113:遊星ギヤ、
114:ラック、
115:レボルバ、
116:対物レンズ、
117:観察鏡筒、
118:電源、
130:金属板、
131:固定部材(固定ネジ)、
132:固定部、
133:固定用孔、
134:凹部、
135:ネジ穴、
140:W字形状の金属板、
141:切欠き部、
200:フレーム部、
201:アーム部、
201a:材料、
201b:上側のアーム部、
201c:下側のアーム部、
201d:締結部材、
300:アーム部、
300a:隙間、
300b:スペーサ、
310:アーム部、
310a:隙間、
310b:スペーサ、
310c:スペーサ、
320:アーム部、
320a:隙間、
330:アーム部、
330a:隙間。

Claims (8)

  1. アルミ合金で形成されたベース部と、
    前記アルミ合金よりも熱膨張係数が小さい材料で形成されて前記ベース部に締結部材を用いて設けられ、且つ標本を載置するためのステージを支持するフレーム部と、
    前記フレーム部に設けられ、対物レンズを支持するアーム部と、
    前記ベース部に設けられ、前記標本を照明するための照明光学系と、
    前記ベース部と前記フレーム部との間の接触面積を小さくし、前記フレーム部への前記照明光学系からの熱伝達を減少させるように前記フレーム部又は前記ベース部の少なくとも一方に形成された突起部と、
    を具備することを特徴とする顕微鏡。
  2. アルミ合金で形成されたベース部と、
    前記アルミ合金よりも熱膨張係数が小さい材料で形成されて前記ベース部に設けられ、且つ標本を載置するためのステージを支持するフレーム部と、
    前記フレーム部と熱膨張係数が異なる材料で形成されて前記フレーム部に締結部材を用いて設けられ、対物レンズを支持するアーム部と、
    前記アーム部に設けられ、前記標本を照明するための照明光学系と、
    前記フレーム部と前記アーム部との間の接触面積を小さくし、前記フレーム部への前記照明光学系からの熱伝達を減少させるように前記フレーム部又は前記アーム部の少なくとも一方に形成された突起部と、
    を具備することを特徴とする顕微鏡。
  3. 前記アーム部は、前記フレーム部の熱膨張係数よりも大きい材料により形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の顕微鏡。
  4. 前記アーム部は、前記ベース部と同じ材料により形成されていることを特徴とする請求項3記載の顕微鏡。
  5. 前記フレーム部は、前記アルミ合金よりも熱膨張係数の小さいセラミックスを混合したアルミ合金で形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の顕微鏡。
  6. 前記突起部は、前記締結部材を締め込む位置に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の顕微鏡。
  7. ベース部と、
    前記ベース部に設けられ、標本を載置するためのステージを支持するフレーム部と、
    前記フレーム部に設けられ、対物レンズを支持するアーム部と、
    前記標本を照明するための光源と、
    前記光源を点灯させるための電源と、
    前記フレーム部に設けられ、前記電源が取り付けられる金属板と、を具備し、
    前記金属板は、バネ性を有する切欠き部を有し、該切欠き部は固定部材を用いて前記フレーム部に固定される
    ことを特徴とする顕微鏡。
  8. 前記切欠き部は、前記金属板を切り欠いてL字形状に折り曲げて形成されることを特徴とする請求項7記載の顕微鏡。
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