JPH1130709A - 反射望遠鏡 - Google Patents

反射望遠鏡

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JPH1130709A
JPH1130709A JP5345798A JP5345798A JPH1130709A JP H1130709 A JPH1130709 A JP H1130709A JP 5345798 A JP5345798 A JP 5345798A JP 5345798 A JP5345798 A JP 5345798A JP H1130709 A JPH1130709 A JP H1130709A
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JP
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support member
reflecting
mirror
reflection
coupling support
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Application number
JP5345798A
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English (en)
Inventor
Atsushi Oe
敦司 大江
Seiichiro Murai
誠一郎 村井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化、軽量化、高剛性化および低熱膨張化
を図ることが可能な反射望遠鏡を提供すること。 【解決手段】 第1の反射手段21及び第2の反射手段
22を支持部材25で連結して対向させてなる反射鏡2
0において、前記支持部材25を前記第1の反射手段2
1の反射中心に設けることを特徴とする反射鏡である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は望遠鏡に係わり、特
に望遠鏡の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば人工衛星においては、種々の測定
機器が搭載されるが、この人工衛星においては、測定機
器の占める割合が大きくなる。そこでこの人工衛星の打
ち上げ能力を有効活用するために、これら測定機器の測
定能力を低下させることなく、小型化、軽量化、高剛性
化を図ることが課題となっている。そして、これらの課
題解決は、測定機器の一種である望遠鏡においても同様
である。
【0003】以下、図11に従来の望遠鏡の構成を示
す。従来、人工衛星に取り付けられる望遠鏡として、色
収差が発生せず、かつ焦点距離を短くできる、いわゆる
カセグレン型の反射望遠鏡1が使用されている。この反
射望遠鏡1は覆い体2を有しており、この有底円筒状の
覆い体2の底面部がベース3となっている。このベース
3には、表面が凹状の回転方物面に形成された主鏡4が
取り付けられ、遠方から入射する所定方向の光を副鏡5
に向けて反射するようになっている。
【0004】上記副鏡5は、この主鏡4によって反射さ
れた光が入射され、そして上記主鏡4の中心部分に形成
された通孔6に向けて光を反射する。このため、上記副
鏡5の表面は凸状の回転双曲面に形成されている。ここ
で、上記通孔6は主鏡4とベース3に連通するように形
成されており、そしてこの通孔6の内部に球面波を平面
波に収差補正するコリメータ7が設けられている。
【0005】この副鏡5を支持するために、上記覆い体
2には複数の柱状に形成された支持部材8が設けられて
おり、この支持部材8の先端部に上記副鏡5を取り付け
るための副鏡取付ベース9が設けられている。この副鏡
取付ベース9は、形状をリング状として上記副鏡5を挿
通させる挿通孔9aを有しており、この挿通孔9aに上
記副鏡5が嵌合されて上記主鏡4と所定の距離を有する
ように調整することによって、この主鏡4に入射された
光が上記副鏡5へと反射され、そして観測部位へと入射
されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な反射望遠鏡1は、以下に掲げるような欠点を有してい
る。すなわち、上述のように反射望遠鏡1は人工衛星に
搭載される使用形態も存在するために、この測定機器の
能力を低下させることなく、できるだけ小型化、軽量
化、高剛性化することが課題となっている。
【0007】しかしながら、上記反射望遠鏡1は副鏡5
を支持するための構成として覆い体2を上記主鏡4の外
周側に別途設ける構成としており、そのため反射望遠鏡
1を軽量化するための妨げとなっており、また主鏡4の
外方に覆い体2を設けることは、この反射望遠鏡1を小
型化するための妨げともなっている。
【0008】また、上記主鏡4よりも径が大きい覆い体
2を設けるために、この覆い体2に対して軽量化を施す
と覆い体2の剛性が良好なものとならず、そのためこの
副鏡5を支持する構造が剛性的に良好なものとならず、
副鏡5の上記主鏡4に対する相対的な位置が変動して測
定精度が良好なものとはならない。
【0009】さらに宇宙空間のように、著しい温度変化
を生じる使用環境で用いる場合には、このような使用環
境においても十分な反射望遠鏡の能力を発揮させるた
め、各部品に低線膨脹係数の材質を用いることが必要で
ある。
【0010】そこで従来、アルミニウムと比較してヤン
グ率が約4倍、比重が約3分の2、線膨脹係数が約2分
の1であるベリリウムを反射望遠鏡の構成部品に採用し
た場合もあるが、ベリリウムは毒性が強く、そのためこ
の構成部品を製作する場合には一定の制限を生じるもの
となっている。
【0011】また、従来からミラー材に用いられている
材質としては、ガラスセラミックスがあるが、このガラ
スセラミックスは、線膨脹係数がアルミニウムの約10
00分の1であり、熱特性が非常に優れているという長
所を有している。
【0012】しかしながら、このガラスセラミックスの
ヤング率は、アルミニウムの約1.3倍、比重は同程度
であり、このため軽量化、高剛性化という面では必ずし
も有利なものとはなっていない。
【0013】さらに、主鏡4の反射面を加工する場合に
は、加工治具を介して主鏡4を加工装置に取り付け、そ
の後に反射面の加工を行っている。しかしながら、反射
面がアルミ等の軟質材料より構成される場合には、加工
治具から取り外した際に反射面の鏡面形状が変形してし
まう虞がある。
【0014】そこで、従前の解決策としては、反射望遠
鏡1を為すベース3ごと加工装置に取り付け、鏡面加工
を施すことが考えられていた。しかし、ベース3は主鏡
4の口径に比べて大きく、またその構造が軽量化を達成
するための肉抜き構造であるため、加工装置への取り付
けが制約されている。また、反射面の加工のみならず、
反射望遠鏡1単体での性能評価も同様の理由より評価装
置への取り付けが困難で、主鏡4を取り外して評価装置
に取り付ける際に反射面の鏡面形状が変形し得るものと
なっていた。このことから、加工装置のみならず、評価
装置へのミラーの取り付けも困難なものとなっていた。
【0015】本発明は上記の事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、小型化、軽量化、高剛
性化および低熱膨張化を図ることが可能であると共に、
主鏡の鏡面形状の変形を防止できる反射望遠鏡を提供し
ようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
第1の反射手段及び第2の反射手段を支持部材で連結し
て対向させてなる反射鏡において、前記支持部材を前記
第1の反射手段の反射中心に設けることを特徴とする反
射鏡である。
【0017】請求項2記載の発明は、第1の反射手段及
び第2の反射手段を支持部材で連結して対向させてなる
反射鏡において、前記第2の反射手段と前記支持部材と
の間に前記第2の反射手段及び前記支持部材と線膨脹係
数が略一致するスペーサを設けたことを特徴とする反射
鏡である。
【0018】請求項3記載の発明は、反射面を補強する
支持部を前記反射面の裏面に有する反射鏡において、前
記反射面を他の部材に取り付ける取付手段が前記支持部
あるいは前記支持部の延長線上以外に設けられたことを
特徴とする反射鏡である。
【0019】請求項4記載の発明は、第1の反射手段及
び第2の反射手段を支持部材で連結して対向させてなる
反射鏡において、前記第1の反射手段及び前記第2の反
射手段及び前記支持部材がすべて同一の材料により形成
されていることを特徴とする反射鏡である。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1、請求項
2、請求項3または請求項4記載の反射鏡を少なくとも
一つ具備することを特徴とする反射望遠鏡である。請求
項6記載の発明は、請求項1、請求項2、請求項3また
は請求項4記載の反射鏡を少なくとも一つ具備すること
を特徴とする測距装置である。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項1、請求項
2、請求項3または請求項4記載の反射鏡を少なくとも
一つ具備することを特徴とする人工衛星である。請求項
8記載の発明は、第1の反射手段及び第2の反射手段を
支持部材で連結して対向させてなる反射鏡において、前
記第1の反射手段を結合支持する結合支持部材を具備
し、この結合支持部材に基台及び光学装置が取付固定さ
れる構成であって、上記第1の反射手段を結合支持する
と共に、この結合支持部材に基台及び光学装置が取付固
定される結合支持部材と、上記結合支持部材に形成さ
れ、上記第1の反射手段と上記支持部材との取付固定に
対応する位置に、これらを連結する連結手段を挿通させ
る第1の挿通孔と、上記支持部材に形成され、上記第1
の反射手段と上記結合支持部材との取付固定に対応する
位置に、これらを連結する連結手段を挿通させる第2の
挿通孔と、を具備し、これらの構成が相俟ることによっ
て夫々第1の反射手段と支持部材、第1の反射手段と結
合支持部材、結合支持部材と基台、結合支持部材と光学
装置との取付構造が互いに干渉することなく脱着自在と
していることを特徴とする反射鏡である。
【0022】請求項9記載の発明は、上記結合支持部材
の上記第1の反射手段、上記基台、上記光学装置に当接
する部分のうち、少なくとも第1の反射手段に当接する
部分には、この第1の反射手段と部分的に当接する突出
部が設けられていることを特徴とする請求項8記載の反
射鏡である。
【0023】請求項10記載の発明は、上記結合支持部
材の上記基台への取付部位は、上記第1の反射手段の取
付部位よりも径方向外方に位置することを特徴とする請
求項8又は請求項9記載の反射鏡である。
【0024】請求項11記載の発明は、上記結合支持部
材には、他の部材との取付部位にネジ孔が形成され、こ
のネジ孔へのボルトの螺合によって他の部材と連結可能
としていることを特徴とする請求項8ないし請求項10
記載の反射鏡である。
【0025】請求項12記載の発明は、上記結合支持部
材には、上記第1の反射手段と光学装置への取付部位で
あるネジ孔が互いに同軸上に形成されていることを特徴
とする請求項8ないし請求項11記載の反射鏡である。
【0026】請求項13記載の発明は、上記結合支持部
材の径中心からみて、上記第1の反射手段及び光学装置
の取付部位に位置するネジ孔と、上記基台への取付部位
に位置するネジ孔とは、同一径方向に位置しないようず
らして配置されていることを特徴とする請求項12記載
の反射鏡である。
【0027】請求項14記載の発明は、上記支持部材の
上記第1の反射手段を固定する位置に対応する部分に
は、ネジ孔が形成されていることを特徴とする請求項8
ないし請求項13載の反射鏡である。
【0028】請求項15記載の発明は、請求項8ないし
請求項14記載の反射鏡のうち、いずれかの請求項に記
載された反射鏡を具備する反射望遠鏡である。請求項1
6記載の発明は、請求項8ないし請求項14記載の反射
鏡のうち、いずれかの請求項に記載された反射鏡を具備
する測距装置である。
【0029】請求項17記載の発明は、請求項8ないし
請求項14記載の反射鏡のうち、いずれかの請求項に記
載された反射鏡を具備する人工衛星である。請求項1、
請求項5乃至請求項7の発明によると、前記支持部材が
前記第1の反射手段の反射中心に設けられたため、反射
鏡の小スペース化、および軽量化が可能であり、また反
射手段の重心付近に支持部材が連結されて反射鏡全体の
剛性を向上させることが可能となっている。
【0030】請求項2、請求項5乃至請求項7の発明に
よると、前記第2の反射手段と前記支持部材との間に前
記第2の反射手段および前記支持部材と線膨脹係数が略
一致するスペーサを設けたため、熱変形などが生じても
同じような変化を示すため、この反射鏡の寿命を長くす
ることが可能となっている。
【0031】請求項3、請求項5乃至請求項7の発明に
よると、前記反射面を他の部材に取り付ける取付手段が
前記支持部あるいは前記支持部の延長線上以外に設けら
れたため、この反射面の強度を低下させずに最適なもの
にすることが可能となっている。
【0032】請求項4、請求項5乃至請求項7の発明に
よると、前記第1の反射手段及び前記第2の反射手段及
び前記支持部材がすべて同一の材料により形成されてい
るため、剛性や線膨脹係数の面で優れたものとなってい
る。
【0033】請求項8、請求項14の発明によると、結
合支持部材の第1の反射手段と支持部材との取付固定に
対応する位置に、これらを連結する連結手段を挿通させ
る第1の挿通孔が形成され、また支持部材の第1の反射
手段と結合支持部材との取付固定に対応する位置に、こ
れらを連結する連結手段を挿通させる第2の挿通孔が形
成され、これらの構成が相俟って夫々第1の反射手段と
支持部材、第1の反射手段と結合支持部材、結合支持部
材と基台、結合支持部材と光学装置との取付構造が互い
に干渉することなく脱着自在としているため、これら第
1、第2の挿通孔を介して連結手段を互いに干渉させず
独立に部材を結合させる構成を実現可能となっている。
【0034】また、互いに干渉しないで脱着可能として
いるため、例えば第1の反射手段の反射面を加工する必
要が生じた場合にも、大きさの小さな結合支持部材に取
り付けたまま行うことができ、また性能評価を行う場合
にも結合支持部材へ取り付けたまま行うことが可能とな
る。
【0035】なお、結合支持部材への取り付け状態を維
持して加工装置での反射面の加工を行うと、加工装置か
ら取り外して反射鏡へ取り付けてもこの反射面の状態が
変化せず、よって第1の反射手段の加工及び取り付け精
度を高く維持することが可能となる。
【0036】請求項9の発明によると、結合支持部材の
第1の反射手段、基台、光学装置に当接する部分のう
ち、少なくとも第1の反射手段に当接する部分には、こ
の第1の反射手段と部分的に当接する突出部が設けられ
ているため、これらの部材間の接触面積を小さくするこ
とが可能となる。このため、他の部材の変形や加工精度
の不良が生じても、他方の結合部材に対してその影響を
低減して結合することが可能となっている。
【0037】請求項10の発明によると、結合支持部材
の基台への取付部位は、第1の反射手段の取付部位より
も径方向外方に位置するため、この結合支持部材と基台
との取り付けで精度誤差が生じても、その誤差をより低
減することが可能となる。
【0038】請求項11の発明によると、結合支持部材
には、他の部材との取付部位にネジ孔が形成され、この
ネジ孔へのボルトの螺合によって他の部材と連結可能と
しているため、例えば他の部材がセラミック等のネジ孔
を形成し難い性質の部材であっても、結合支持部材側に
ネジ孔を形成すれば、これらの結合は良好に行うことが
できる。
【0039】請求項12の発明によると、結合支持部材
には、第1の反射手段と光学装置への取付部位であるネ
ジ孔が互いに同軸上に形成されているため、結合支持部
材に形成するネジ孔の数を減らしてスペース効率を良好
にすることが可能となる。また、結合支持部材へのネジ
孔の数を少なくできるため、結合支持部材の軟質化を回
避して強度を維持することが可能となる。
【0040】請求項13の発明によると、結合支持手段
の径中心からみて、第1の反射手段及び光学装置の取付
部位に位置するネジ孔と、基台への取付部位に位置する
ネジ孔とは、同一径方向に位置しないようずらして配置
されているため、他の部材と結合したときに生じる加工
精度等による影響を低減することが可能となる。
【0041】請求項15乃至請求項17の発明による
と、上述の特性を兼ね備えた反射望遠鏡、測距装置、人
工衛星を形成すれば、これらの各機器もそれに応じて優
れた性質にできる。
【0042】
【発明の実施の形態】
(第一の実施の形態)以下、本発明の第一の実施の形態
について、図1ないし図5に基づいて説明する。
【0043】例えば人工衛星に搭載される観測用望遠鏡
としては、カセグレン型の反射望遠鏡20がある。この
カセグレン型の反射望遠鏡20は、主鏡21を有してお
り、この主鏡21の外観が例えばカサ状の形状を成して
いる。この主鏡21の凹曲面側は、入射する光を反射す
る反射面22に形成されており、この反射面22は凹状
の回転方物面に形成されている。
【0044】図2に示す主鏡21は、軽量化を図るため
に多孔質焼結SiCセラミックスを材質として形成され
ている。この多孔質SiCは、従来用いられていた材質
であるアルミニウムと比較してヤング率が約2倍、比重
が約3分の2、線膨脹係数が約6分の1となっており、
剛性、比重、あるいは熱変形のいずれに対しても優れた
性能を有している。
【0045】ここで、上記多孔質SiCは、多孔質であ
るために研磨加工を施してもこの表面を鏡面状とするこ
とは難しい。そのためこの凹曲面側で光を反射可能とす
べく、この凹曲面の表面に、CVDによって、例えば
0.3mmから0.5mmの膜厚を有するSiCセラミック
スの緻密な膜がコーティングされている。そしてこのS
iCセラミックス膜が鏡面研磨加工され、それによって
上記主鏡21の凹曲面側表面が、入射した光を反射する
反射面22に形成されている。
【0046】反射望遠鏡20を構成するためには、上記
主鏡21に対向して、副鏡23を取り付ける必要がある
が、この副鏡23の取り付け構造は以下のように主鏡2
1の中心部分に受け部24を設け、この受け部24に支
持部材25を係合させてこの支持部材25を固定するこ
とにより、構成されている。
【0047】すなわち上記受け部24は、反射面22よ
り所定の深さだけ、例えば平面形状が所定の径を有する
円形である凹状に窪んで形成されている。また、この受
け部24の底面には、所定径の通孔26が形成されてお
り、上記副鏡23によって反射された反射光をこの通孔
26を介して通過させ、所定の位置で結像するように設
けられている。さらに、この受け部24の底面の周辺部
分には、支持部材25をボルトなどで固定するためのボ
ルト孔27が複数ヶ所形成されている。
【0048】ここで上記主鏡21は、軽量化を図るため
に薄肉状に形成されたものとなっているが、この主鏡2
1には反射面22を鏡面加工する場合に所定の力が加わ
り、さらにこの主鏡21に支持部材25をボルトなどで
固定し、あるいは後述する主鏡取付ベース33にボルト
などで締結する場合に加わる力によっても、変形し難い
程度の剛性を有して測定精度を良好に保つ必要がある。
【0049】そのために、上記主鏡21の裏面には、複
数のリブ28が上記主鏡21の周方向に所定間隔で放射
状となるように形成されてこの主鏡21の強度を向上さ
せている。なお、このリブ28の形状は、この主鏡21
の重量と強度の関係が最適になり、かつこのリブ28の
自重による影響も考慮して、上記リブ28の尾根の形状
を、例えば緩やかな放物曲線状となるように形成してい
る。ここで、本実施の形態では、この裏面にはリブ28
が12本程設けられて強度が最適になるように計算され
たものとなっている。
【0050】ここで、上述のように上記受け部24には
複数のボルト孔27が形成されているが、このボルト孔
27は、隣り合う各々のリブ28の延長線上の間の位置
にボルト孔27が位置するようになっている。すなわち
上記ボルト孔27は、上記各々のリブ28の延長線上に
位置しないようになっている。
【0051】上記受け部24には、上記主鏡21と同様
に材質を多孔質SiCとする支持部材25が取り付け固
定される。この支持部材25は、図3に示すように上記
受け部24と対応する台座部29を有しており、またこ
の台座部29の上記ボルト孔27と係合する位置には、
同じくボルト孔30が形成されていて、このボルト孔3
0にボルトを挿通させれば、上記ボルト孔27にもボル
トが挿通可能に設けられている。
【0052】また、この台座部29の中心には、上記通
孔26に対応して副鏡23から反射された光を通過させ
る連通孔31が形成されている。この台座部29には、
複数本の支持柱32の一端側が、一体的となるように連
結されている。この支持柱32は、上記主鏡21の反射
面22と所定間隔を有して副鏡23の反射面36と対向
するように支持するものである。この支持柱32は、本
実施の形態では3本設けられており、また支持部材25
が所定の強度を有して変形され難く構成されるように、
所定の厚さを有する板状部材が、幅方向が上記台座部2
9の連通孔31から径方向外方に向かうようにそれぞれ
取り付けられたものとなっている。
【0053】なお、この支持柱32は上記台座部29側
の一端からこの支持柱32の他端に向かうにつれて幅寸
法が小さくなるように設けられており、またこの支持柱
32の尾根線は、上記台座部29側の一端から他端に向
かうにつれて内方へ向かうテーパをなすように形成され
ている。
【0054】この支持柱32の他端には、副鏡23を取
り付ける副鏡取付ベース33が、一体的に形成されてい
る。この副鏡取付ベース33は、上記支持柱32の他端
にリング状を成して取り付けられており、そしてこのリ
ング状内部に形成された挿通孔34に副鏡23の反射面
36側を挿通させる。この副鏡取付ベース33には、周
方向に沿って図示しない係止孔が形成されており、ボル
トを挿通させることによって上記副鏡23を係止可能と
なっている。
【0055】この挿通孔34に上記副鏡23の反射面3
6側を挿通して副鏡23を取り付ける場合、所定の厚さ
を有してリング状に形成された図4に示すような第1の
スペーサ35を介して固定されるようになっている。
【0056】この第1のスペーサ35は、上記主鏡21
と副鏡23の取り付け具合を良好にするために設けられ
るものであり、また主鏡21と副鏡23の間の光学的な
距離を調整するために設けられるものでもある。そし
て、この第1のスペーサ35の中心部は、上記副鏡23
を挿通させる挿通孔35aとなっている。そしてこの第
1のスペーサ35は、材質を上記主鏡21および支持部
材25と同様に多孔質SiCとしている。
【0057】ここで、この第1のスペーサ35には、上
記副鏡23を副鏡取付ベース33にボルトで固定するた
めの係止孔37が複数設けられているが、この係止孔3
7周辺の上記副鏡23の後述するフランジ部39と接触
する部分は突出部38となって、他の表面部分より突出
するように設けられている。そして、上記主鏡21と副
鏡23の間の光学的な距離を微調整するためには、この
突出部38を加工することによって行うことが可能とな
っている。
【0058】このような第1のスペーサ35を介して取
り付けられる副鏡23は、この外周側にフランジ部39
を有している。そしてこのフランジ部39に形成された
ボルト孔40にボルトを挿通させると、上記第1のスペ
ーサ35を介して上記フランジ部39に副鏡23を係止
させることが可能となっている。
【0059】この副鏡23は、上記主鏡21と対向して
いる反射面36が凸状の回転双曲面に形成されており、
またこの副鏡23はこの材質を上記主鏡21および支持
部材25、第1のスペーサ35と同様に多孔質SiCと
している。そしてこの反射面36は、上記主鏡21と同
様にCVDによって、例えば0.3mmから0.5mmの膜
厚を有するSiCセラミックスの緻密な膜がコーティン
グされるようになっている。
【0060】このような構成の主鏡21、この主鏡21
に取付支持される支持部材25、副鏡23は、第2のス
ペーサ41を介して主鏡取付ベース42に精度良く取り
付け固定されるようになっている。この主鏡取付ベース
42は、内部で上記副鏡23により反射された反射光が
結像して所定の観測を行う観測部位が設けられている。
【0061】この第2のスペーサ41は、上記主鏡取付
ベース42と別体的に設けられており、また例えばその
材質が多孔質SiCにより形成されて軽量化が図られる
構成となっている。この第2のスペーサ41は、上記第
1のスペーサ35と同様に、上記主鏡21との接触面積
を小さくするために、例えばこの主鏡21側から挿通さ
れるボルトの挿通孔43の周辺部分を突出させ、この第
2のスペーサ41の他の部分では上記主鏡21に接触さ
せないように設けられている。
【0062】このような構成により、主鏡21との接触
部位においては、ボルトの締結力による応力を主鏡21
に導いて歪みを発生させるということがなくなり、か
つ、ベース42との接触部位においては、ボルトの締結
力を広い面積で受けるために、ぐらつきのない、安定し
た支持を行うことが可能となる。
【0063】さらに、上記第2のスペーサ41には、上
記通孔26を通過する光を上記主鏡取付ベース42へと
導入させるための挿通孔43が、この第2のスペーサ4
1の中心部に形成されている。
【0064】以上のような構成を有する反射望遠鏡20
の作用について、以下に述べる。無限遠から発散され、
上記主鏡21に入射された光は、この主鏡21によって
副鏡23へと反射されるが、この副鏡23は上記支持部
材25に第1のスペーサ35を介して取り付けられてお
り、この第1のスペーサ35の寸法を微調整加工するこ
とにより、上記主鏡21と副鏡23との間の距離が微調
整されるようになっている。
【0065】すなわち、図5のフローチャートに示すよ
うに、まず支持部材25の全長(A)を測定し、さらに
上記第1のスペーサ35の厚さ(B)を測定する。そし
てこの支持部材25の全長(A)と第1のスペーサ35
の厚さ(B)の測定値の合計より、支持部材25の全長
(A)と第1のスペーサ35の厚さ(B)の設計値の合
計を差し引いた値δを求める。ここで、上記支持部材2
5の全長(A)と第1のスペーサ35の厚さ(B)の設
計値は、予め上記主鏡21と副鏡23の間の光学的距離
が適宜となる場合の計算による値である。
【0066】そしてこのδの値が0とみなせる場合に
は、なんら上記第1のスペーサ35の加工を行わず、上
記主鏡21と副鏡23の間の光学的距離の調整が終了す
ることとなる。
【0067】しかしながら、このδの値が0より大きい
場合には、上記第1のスペーサ35の突出部38を例え
ば切削による追加加工を行って、再びδの値の測定を行
ってこのδの値が0と見なせる場合には、上記突出部3
8の追加加工が終了し、上記主鏡21と副鏡23の間の
光学的距離の調整が終了することとなる。なおもδの値
が0より大きい場合には、さらに上記突出部38の追加
加工が行われる。
【0068】そして、このように上記第1のスペーサ3
5の厚さが適宜の値に調整されると、この第1のスペー
サ35は固定的な寸法を有しているために、変動が生じ
ることがないから、上記主鏡21と副鏡23の間の距離
が変化することがなく、光学的距離が一定に保たれるよ
うになっている。
【0069】上記第1のスペーサ35を介して支持部材
25に支持される副鏡23によって反射された反射光
は、上記連通孔31および通孔26を通過して上記主鏡
取付ベース42内部で結像するようになっている。
【0070】このような構成の反射望遠鏡20による
と、上記主鏡21の反射面22の中心部には支持部材2
5の一端が連結され、またこの支持部材25の他端は副
鏡取付ベース33となって上記副鏡23を取付可能に形
成されており、この反射望遠鏡20は、従来の反射望遠
鏡のように、主鏡21の周辺部分に設けられたトラス状
の支持部材によって副鏡23を支持する構成ではない。
そのため、トラスそのものの長さを短くすることがで
き、軽量化に寄与するほか、上記反射望遠鏡20を小ス
ペース化することが可能となっている。
【0071】また、上述のように上記副鏡23を支持す
るために、上記主鏡21よりも大径となり、そのため軽
量化の妨げとなる覆い体のような別部材を設けずに、上
記主鏡21よりも小径でありコンパクトな形状を有する
支持部材25によって支持する構成となっているため
に、この反射望遠鏡20を軽量化することが可能となっ
ている。
【0072】さらに、上記主鏡21の中心部分は重心位
置に近く、例えば上記主鏡21の外周部分などの他の部
分に上記副鏡23を支持する構成を取り付けるよりも変
形が生じ難く、この主鏡21の剛性が全体的に向上する
構造となっている。
【0073】また、上記主鏡21、副鏡23、支持部材
25、第1のスペーサ35のいずれもが多孔質SiCを
材質として形成され、線膨脹係数が略一致するように設
けられており、そのため従来のアルミニウムを材質とす
る場合と比較してヤング率が約2倍、比重が約3分の
2、線膨脹係数が約6分の1となるため、剛性、比重、
熱変形のいずれに対しても優れた性能を有することとな
る。
【0074】さらに、これら主鏡21、副鏡23、支持
部材25、第1のスペーサ35、第2のスペーサ41
は、全て同じ多孔質SiCを材質として形成されてお
り、これらが別々の材質により構成されている場合と比
較して、剛性、比重、熱変形などが生じても同じような
変化を示すため、この反射望遠鏡20の寿命を長くする
ことが可能となり、かつこの反射望遠鏡20の測定精度
を良好に維持することも可能となっている。
【0075】さらに、上記主鏡21および副鏡23の表
面には、反射面22,36を形成するためにCVDによ
ってSiCセラミックスの緻密な膜がコーティングされ
ているため、高精度な反射面を形成可能となるととも
に、上記多孔質SiCのみを材質とする場合と比較して
剛性が高くなる。
【0076】また上記副鏡23は、上記支持部材25の
他端に上記主鏡21との間隔を設定する第1のスペーサ
35を介して取り付けるようになっており、この第1の
スペーサ35には、上記副鏡23と接触する部分を突出
させた突出部38が形成されているため、上記主鏡21
と副鏡23との間の間隔の微調整は、この突出部38を
加工することによって行うことが可能となっている。そ
して、上記第1のスペーサ35を適宜の寸法に加工調整
して上記副鏡23を取り付ければ、この主鏡21と副鏡
23の間の距離が変化せず、一定の距離に保つことが可
能となっている。
【0077】さらに上記主鏡21は、主鏡取付ベース4
2に第2のスペーサ41を介して取り付けられるため、
この主鏡21が上記主鏡取付ベース42に直接接触せず
に小面積で第2のスペーサ41と接触し、そのために上
記主鏡21の取付固定時の変形を防止することが可能と
なっている。
【0078】そして上記主鏡21の裏面には、周方向に
所定間隔で放射状にリブ28が形成されてこの主鏡21
の強度が向上するようになっており、さらにこの隣り合
うリブ28の延長線上の間にボルトが位置してこのリブ
28の延長線上にボルトが位置しないように設けられて
いる。ここで、ボルトによる締結力が直接リブ28に加
わる場合、これによる応力がリブ28を伝って主鏡21
の周縁部まで伝わることになる。主鏡21の周縁部は、
軽量化などの問題により、中心部よりも薄くしてあるた
め、この応力による歪みが大きく発生してしまう問題が
ある。
【0079】しかしながら、上述のように、ボルト孔2
7をリブ28の延長線上に配置しないことにより、主鏡
21の歪みを低減させ、情報の品質を高めるという効果
を奏する。
【0080】そのためこのリブ28の延長線上にボルト
が位置する場合と比較して主鏡21の強度を向上させる
ことが可能となっており、よって上記主鏡21の軽量化
と強度向上により寄与することが可能となっている。
【0081】以上、本発明の一実施の形態について説明
したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となってい
る。以下それについて述べる。上記実施の形態では、上
記主鏡21と上記副鏡23の間の距離は第1のスペーサ
35の加工のみによって一義的に精度良く位置決めされ
るようになっているが、この主鏡21と上記副鏡23の
間の距離は他の例えば調整ネジなどによって調整するも
のであっても構わない。この場合には、上記主鏡21と
副鏡23の間の距離が変動する可能性があるが、この調
整ネジの摺動を調整する調整手段を別途設ければ、上記
主鏡21と副鏡23の間の距離は適宜調整可能となり、
良好な測定を行うことが可能となる。
【0082】また上記実施の形態では、副鏡取付ベース
33とフランジ39の間に第1のスペーサ35を介在さ
せてこの副鏡23を支持する構成としているが、上記主
鏡21と副鏡23との間の距離を良好に維持可能であれ
ば、例えば板バネのような弾性部材により、付勢力をこ
れらの間に生じさせて支持する構成としても良い。
【0083】さらに上記実施の形態では、反射望遠鏡2
0の実施の形態について述べたが、本発明は、この反射
望遠鏡を用いて人工衛星や測距装置に適用しても構わな
い。 (第二の実施の形態)以下、本発明の第二の実施の形態
について、図6乃至図11に基づいて説明する。
【0084】本実施の形態で説明する反射望遠鏡50
は、上述の第一の実施の形態で述べた反射望遠鏡20と
副鏡23、第1のスペーサ35主鏡21の反射面22等
は同様の構成となっている。
【0085】しかし、第一の実施の形態と相違する点
は、支持部材25の支持構造及び主鏡21を主鏡取付ベ
ース60に取り付けるための取付構造が相違している。
また、本実施の形態における支持部材25は、上述の第
一の実施の形態とは異なり、その材質がアルミなどの軟
質材で構成され、台座部70にタップによってネジ孔を
形成できる構成である。
【0086】主鏡21を取り付けるための取付構造は、
図10に示す結合支持部材51を介して行っている。結
合支持部材51は、主鏡21の裏側でこの主鏡21に取
り付けられるものであり、全体が適宜の厚みを有する円
盤体となっている。この円盤体の中心部は、副鏡23に
よって反射される光を導入するための透過孔52であ
り、その大きさは支持部材25の連通孔31に対応して
形成されている。
【0087】図8に示すように、連通孔31の周囲に
は、主鏡21から貫通したボルト53aを螺合固定する
ボルト孔54aと、主鏡21と台座70を固定するボル
ト53cを単に通過させるための第1の挿通孔55が互
い違いに形成されている。なお、本実施の形態では、こ
れらボルト孔54aと第1の挿通孔55がそれぞれ3個
づつ均等な角度で形成されている。
【0088】ボルト孔54aの入口の周囲には、周辺部
よりも高く突出形成された突出部56が設けられてい
る。この突出部56は、主鏡21に対する結合支持部材
51の接触面積を小さくするため、このボルト孔54a
の周囲だけを突出形成してこの部分のみで主鏡21と接
触させる構成である。
【0089】図6、図9に示すように、ボルト孔54a
の主鏡取付ベース60側には、このボルト孔54aと同
一軸線となるように形成されたボルト孔54bが螺刻さ
れている。ボルト孔54bは、上述のボルト孔54aよ
りその径が小さく形成されており、またボルト孔54a
の軸線と同一軸線となるように螺刻されている。そのた
め、同一軸線上で異なる径のボルト53a,53bが互
いに対向して設けられる。
【0090】このボルト孔54bの入口の周囲にも、突
出部56と同様に突出形成された突出部57が存してお
り、主鏡取付ベース60に小面積で接触できる構成であ
る。なお、突出部56,57は、共に十分な締結力が得
られる範囲内で小面積化が為されている。
【0091】結合支持部材51の径方向外周部分には、
この結合支持部材51の主要構造部を為す円盤体よりも
さらに外方へ向かって突出形成された外周取付部58が
形成されている。この外周取付部58は、円盤体の厚み
方向に挿通するベースプレート取付孔59が形成されて
いる。ベースプレート取付孔59はネジ孔であり、主鏡
取付ベース60からボルト53dを螺合させることで、
主鏡取付ベース60に結合支持部材51を固定可能とし
ている。
【0092】主鏡取付ベース60は、上述の第一の実施
の形態で述べた主鏡取付ベース42とは異なり、結合支
持部材51を取り付ける部分が窪み部61に形成されて
おり、ここに結合支持部材51が嵌合される。この窪み
部61には、その中心部に透過孔52を透過した光を通
過させて後側光学系62に導入するための導入孔63が
形成されている。また、後側光学系62は、ボルト孔5
4bに螺合されるボルト53cにより結合支持部材51
に固定されるものである。そのため、導入孔63も後側
光学系62を挿通できるだけの径を有して形成されてい
る。
【0093】そして、この窪み部61の導入孔63の周
囲には、結合支持部材51を受け止めるための受け止め
部64が形成されていて、この部分に通し孔65を形成
してボルト53dをベースプレート取付孔59に螺合さ
せれば、主鏡取付ベース60に結合支持部材51を固定
できる。
【0094】なお、副鏡23を支持するための支持部材
25も、上述の第一の実施の形態で述べた台座部29
と、その構成が異なっている。すなわち、図9に示すよ
うに、本実施の形態における台座部70は、径の中心に
連通孔31が形成されている点では、台座部29と相違
がない。しかし、連通孔31の周辺部では、第2の挿通
孔71とボルト孔72とが互い違いに夫々均等な角度
で、例えば3個づつ配置されている。
【0095】第2の挿通孔71は、単にボルト53aを
通過させるための孔であり、その径はボルト孔72等に
比べて大きく形成されている。そして、このボルト孔7
2をボルト53aが挿通して、ボルト孔54aに螺合す
ることによって、主鏡21を結合支持部材51に固定す
るようになっている。
【0096】ボルト孔72は、主鏡21の裏面側からボ
ルト53cを螺合させることにより、主鏡21と支持部
材25とを固定させるものである。この場合、ボルト5
3cは結合支持部材51の第1の挿通孔55を単に通過
して、ボルト53cの頭部が主鏡21に当接し、この状
態でボルト孔72に螺合されることで取付固定できる構
成である。
【0097】そのため、主鏡21の受け部24には、単
にボルト53a,53cのネジ溝が切ってある部分を通
過させるだけの径を有する貫通孔73が、上述の第2の
挿通孔71、ボルト孔72の数及び位置に応じて形成さ
れている。
【0098】以上のような構成を有する反射望遠鏡50
を構成するには、主鏡21の裏面側からボルト53cを
挿通させ、ボルト孔72に螺合させる。全てのボルト5
3cを螺合させた後、今度はボルト53aを第2の挿通
孔71を挿通させて更に貫通孔73を通過させ、結合支
持部材51に形成されたボルト孔54aに螺合させる。
【0099】この螺合により、主鏡21が結合支持部材
51と取付固定されるが、両者が固定された場合には、
突出部56にて小面積で接触する構成となっている。ま
た、主鏡取付ベース60の裏面側から通し孔65を介し
てボルト53dをベースプレート取付孔59にねじ込む
ことにより、主鏡取付ベース60に結合支持部材51、
ないしはそれを介して反射望遠鏡50を固定できる構成
となっている。
【0100】なお、この場合、結合支持部材51と主鏡
取付ベース60とは突出部57にて小面積で接触する構
成となっている。そして、後側光学系62もボルト53
bを介してボルト孔54bに固定できる構成となってい
る。
【0101】なお、この反射望遠鏡50を取り外す場合
には、ボルト54b,54dを緩め、主鏡21と結合支
持部材51とを取り付けた状態のまま取り外す。また、
図7に示すように、主鏡21の反射面22を加工装置8
0によって加工する場合には、主鏡21に主鏡取付部材
51を取り付けた状態で加工装置80のスピンドル81
にボルト等によって固定する。この状態で、加工対象で
ある反射面22にツール82を当てて加工する。
【0102】このような構成の反射望遠鏡50による
と、上述の如くボルト孔54b 、第1の挿通孔55、ベ
ースプレート取付孔59が形成された結合支持部材51
を介して主鏡21を主鏡取付ベース60に取付固定する
構成であるため、夫々主鏡21と支持部材25、結合支
持部材51と主鏡取付ベース60、結合支持部材51と
後側光学系62の取り付け及び取り外しを、これらの連
結とは直接関係のない他の部材に影響を与えることなく
独立して行うことができる。
【0103】このため、いずれかのボルト53b〜53
dを緩め、若しくは締めるだけで所望の部材同士の連結
若しくは取り付けを行うことができ、他の部材に影響を
全く生じさせることがなく、取り付け精度に余分な変化
が生じるのを防止できる。
【0104】特に、反射面22を加工装置80によって
加工する場合には、主鏡21と結合支持部材51の取り
付け状態を何等変化させることなく加工装置80から主
鏡取付ベース60に移し替えることができ、このため主
鏡21と結合支持部材51の締結状態の変化により、反
射面22に形状の微妙な変形が生じるのを防止できる。
【0105】また、第2の挿通孔71及び貫通孔73が
形成され、更にボルト孔54aが形成されているため、
主鏡21の結合支持部材51への固定も他の部材と干渉
することなく行うことが可能となっている。
【0106】また、結合支持部材51に突出部56,5
7を設けているため、主鏡21及び主鏡取付ベース60
に対する接触面積を小さくすることが可能となる。この
ため、例えば主鏡取付ベース60等の他の部材の影響を
主鏡21に生じさせることが低減できる。
【0107】また、結合支持部材51には外周取付部5
8が設けられており、この外周取付部58はボルト孔5
4aよりも外径側に位置しているため、結合支持部材5
1と主鏡取付ベース60の間に多少の凹凸による取付誤
差が生じても、内径側で取り付ける場合と比較して誤差
を低減することが可能となる。
【0108】また、結合支持部材51と主鏡21等の他
の部材を連結する場合には、全て結合支持部材51側に
ボルト孔54a等が形成された構成であるため、他の部
材がタッピングし難い材質から構成されていても、それ
らの締結状態に影響を与えることがない。
【0109】更に、ボルト孔54aとボルト孔54bと
が同軸上に位置するように設けられているため、結合支
持部材51に形成されるボルト孔の数を低減してスペー
ス効率を良好にすることが可能となる。
【0110】また、ボルト孔の数が減ることにより、結
合支持部材51の軟質化を回避し、所望の強度に維持す
ることが可能となっている。更に、ボルト孔54a,5
4b及び第1の挿通孔55と、ベースプレート取付孔5
9とが結合支持部材51の中心から見て、同一径方向に
位置しないようずらして配置されているため、主鏡取付
部材51と他の部材とを取り付けたときに生じる取付誤
差をより低減することが可能となる。
【0111】以上、本発明の第二の実施の形態について
述べたが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となって
いる。以下、これについて述べる。上記第二の実施の形
態では、突出部56,57を設け、この部分で主鏡21
及び後側光学系62と接触させる構成としているが、少
なくとも主鏡21に接触する突出部56のみを設ける構
成としても構わない。
【0112】また、夫々独立して取り付け及び取り外し
が行え、干渉しない構成であれば、本実施の形態で示し
た態様とは異なる態様で互いに干渉しない構成を種々考
えることができる。しかしながら、他の態様において
も、ボルト等を通過させる挿通孔、ボルト孔等の組み合
わせで構成される場合には、技術的に均等なものといえ
る。その他、本発明の要旨を変更しない範囲において、
種々変形可能となっている。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、反射鏡の小スペー
ス化、および軽量化が可能であり、また反射手段の重心
付近に支持部材が連結されて反射鏡全体の剛性を向上さ
せることができる。
【0114】また各部材で線膨脹係数が略一致するスペ
ーサを設けると、熱変形などが生じても同じような変化
を示すため、この反射鏡の寿命を長くすることができ
る。更に、反射面を他の部材に取り付ける取付手段が支
持部あるいは支持部の延長線上以外に設ければ、この反
射面の強度を低下させずに最適なものにすることができ
る。
【0115】また、第1の反射手段及び前記第2の反射
手段及び前記支持部材がすべて同一の材料により形成さ
れれば、剛性や線膨脹係数の面で優れたものとなってい
る。さらに連結手段を互いに干渉させず、独立に部材を
結合させる構成も実現可能となる。また、結合支持部材
への取り付け状態を維持して加工装置での反射面の加工
を行うと、反射面の状態が変化せず、加工及び取り付け
精度を高く維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わる反射望遠鏡の構
成を示す半断面図。
【図2】同実施の形態に係わる主鏡の構成を示す図で、
(a)は平面図、(b)は側面部分断面図。
【図3】同実施の形態に係わる支持部材の構成を示す図
で、(a)は支持部材の底面を示す平面図、(b)は側
面図。
【図4】同実施の形態に係わる副鏡およびスペーサの構
成を示す分解斜視図。
【図5】同実施の形態に係わる第1のスペーサの寸法調
整を示すフローチャート。
【図6】本発明の第二の実施の形態に係わる反射望遠鏡
の構成を示す断面図。
【図7】同実施の形態に係わる主鏡の反射面の加工時の
状態を示す断面図。
【図8】同実施の形態に係わる反射望遠鏡の取り付け状
態を示す上方向から見た分解斜視図。
【図9】同実施の形態に係わる反射望遠鏡の取り付け状
態を示す下方向から見た分解斜視図。
【図10】同実施の形態に係わる結合支持部材の構成を
示す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図であ
る。
【図11】従来の反射望遠鏡の構成を示す半断面図。
【符号の説明】
20…反射望遠鏡 21…主鏡 22,36…反射面 23…副鏡 24…受け部 25…支持部材 28…リブ 29…台座部 32…支持柱 33…副鏡取付ベース 35…第1のスペーサ 38…突出部 41…第2のスペーサ 42…主鏡取付ベース 51…結合支持部材 53a〜53d…ボルト 54a,54b,72…ボルト孔 55…第1の挿通孔 56,57…突出部 58…外周取付部 60…主鏡取付ベース 61…窪み部 62…後側光学系 70…台座部 71…第2の挿通孔 80…加工装置 82…ツール
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01Q 19/18 H01Q 19/18

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の反射手段及び第2の反射手段を支
    持部材で連結して対向させてなる反射鏡において、 前記支持部材を前記第1の反射手段の反射中心に設ける
    ことを特徴とする反射鏡。
  2. 【請求項2】 第1の反射手段及び第2の反射手段を支
    持部材で連結して対向させてなる反射鏡において、 前記第2の反射手段と前記支持部材との間に前記第2の
    反射手段及び前記支持部材と線膨脹係数が略一致するス
    ペーサを設けたことを特徴とする反射鏡。
  3. 【請求項3】 反射面を補強する支持部を前記反射面の
    裏面に有する反射鏡において、 前記反射面を他の部材に取り付ける取付手段が前記支持
    部あるいは前記支持部の延長線上以外に設けられたこと
    を特徴とする反射鏡。
  4. 【請求項4】 第1の反射手段及び第2の反射手段を支
    持部材で連結して対向させてなる反射鏡において、 前記第1の反射手段及び前記第2の反射手段及び前記支
    持部材がすべて同一の材料により形成されていることを
    特徴とする反射鏡。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3または請
    求項4記載の反射鏡を少なくとも一つ具備することを特
    徴とする反射望遠鏡。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2、請求項3または請
    求項4記載の反射鏡を少なくとも一つ具備することを特
    徴とする測距装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項2、請求項3または請
    求項4記載の反射鏡を少なくとも一つ具備することを特
    徴とする人工衛星。
  8. 【請求項8】 第1の反射手段及び第2の反射手段を支
    持部材で連結して対向させてなる反射鏡において、 前記第1の反射手段を結合支持する結合支持部材を具備
    し、この結合支持部材に基台及び光学装置が取付固定さ
    れる構成であって、 上記第1の反射手段を結合支持すると共に、この結合支
    持部材に基台及び光学装置が取付固定される結合支持部
    材と、 上記結合支持部材に形成され、上記第1の反射手段と上
    記支持部材との取付固定に対応する位置に、これらを連
    結する連結手段を挿通させる第1の挿通孔と、 上記支持部材に形成され、上記第1の反射手段と上記結
    合支持部材との取付固定に対応する位置に、これらを連
    結する連結手段を挿通させる第2の挿通孔と、 を具備し、 これらの構成が相俟ることによって夫々第1の反射手段
    と支持部材、第1の反射手段と結合支持部材、結合支持
    部材と基台、結合支持部材と光学装置との取付構造が互
    いに干渉することなく脱着自在としていることを特徴と
    する反射鏡。
  9. 【請求項9】 上記結合支持部材の上記第1の反射手
    段、上記基台、上記光学装置に当接する部分のうち、少
    なくとも第1の反射手段に当接する部分には、この第1
    の反射手段と部分的に当接する突出部が設けられている
    ことを特徴とする請求項8記載の反射鏡。
  10. 【請求項10】 上記結合支持部材の上記基台への取付
    部位は、上記第1の反射手段の取付部位よりも径方向外
    方に位置することを特徴とする請求項8又は請求項9記
    載の反射鏡。
  11. 【請求項11】 上記結合支持部材には、他の部材との
    取付部位にネジ孔が形成され、このネジ孔へのボルトの
    螺合によって他の部材と連結可能としていることを特徴
    とする請求項8ないし請求項10記載の反射鏡。
  12. 【請求項12】 上記結合支持部材には、上記第1の反
    射手段と光学装置への取付部位であるネジ孔が互いに同
    軸上に形成されていることを特徴とする請求項8ないし
    請求項11記載の反射鏡。
  13. 【請求項13】 上記結合支持部材の径中心からみて、
    上記第1の反射手段及び光学装置の取付部位に位置する
    ネジ孔と、上記基台への取付部位に位置するネジ孔と
    は、同一径方向に位置しないようずらして配置されてい
    ることを特徴とする請求項12記載の反射鏡。
  14. 【請求項14】 上記支持部材の上記第1の反射手段を
    固定する位置に対応する部分には、ネジ孔が形成されて
    いることを特徴とする請求項8ないし請求項13載の反
    射鏡。
  15. 【請求項15】 請求項8ないし請求項14記載の反射
    鏡のうち、いずれかの請求項に記載された反射鏡を具備
    する反射望遠鏡。
  16. 【請求項16】 請求項8ないし請求項14記載の反射
    鏡のうち、いずれかの請求項に記載された反射鏡を具備
    する測距装置。
  17. 【請求項17】 請求項8ないし請求項14記載の反射
    鏡のうち、いずれかの請求項に記載された反射鏡を具備
    する人工衛星。
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