JP4615457B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、第1のサイズの第1開口部を有し、この第1開口部から流入する廃棄トナーを格納する廃棄トナー回収容器と、この廃棄トナー回収容器へ向けて廃棄トナーを搬送し、下流部の下面側に配設された第2のサイズの第2開口部から廃棄トナーを流出させる廃棄トナー搬送部との間に介設される廃棄トナー回収装置及び画像形成装置に関するものである。特に、記録紙上にトナーを付着させて画像を形成する複写機、ファクシミリ、インターネットファクシミリ、ネットワークプリンタ、及び、これらの機能の内の少なくとも1以上の機能を有する複合機に関するものである。
複写機等のトナーカートリッジから供給されるトナーを転写することにより記録用紙上に画像を形成する画像形成装置において、転写されなかったトナーは廃棄トナーとして廃棄トナー回収容器に蓄積された後、廃棄される。この廃棄トナー回収容器に所定量以上の廃棄トナーが蓄積された場合には、ユーザによって空の廃棄トナー回収容器と交換される。その際、ユーザは、廃棄トナー回収容器を着脱することになるが、この廃棄トナー回収容器へ向けて廃棄トナーを搬送する廃棄トナー搬送部の下流部に配設された開口部等から廃棄トナーが漏れる場合があった。廃棄トナーが漏れると、廃棄トナー回収容器の装着部近傍及びユーザの手等を汚してしまうことになる。
上述の課題を解消するために、種々の提案が開示されている。例えば、シャッタの開閉を、廃棄トナー回収容器の着脱と連動させ、廃棄トナー回収容器が取り外されるときにシャッタで排出口を閉じ、廃棄トナー回収容器が装着されるときにシャッタが排出口を開くようにしたものがある(特許文献1参照)。
特開2000−276021号公報
しかしながら、シャッタの開閉を、廃棄トナー回収容器の着脱と連動させていたので、廃棄トナー回収容器の着脱時に、排出口からトナーが漏れてしまう場合があった。すなわち、例えば、廃棄トナー回収容器を取り外す際には、その廃棄トナー回収容器の移動につれてシャッタが閉じ方向に移動することになり、シャッタが閉じられた後に廃棄トナー回収容器が取り外されるというわけではないので、廃棄トナー回収容器を移動させる過程で、排出口からトナーが漏れてしまうのである。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、排出口等からの廃棄トナーの漏れを抑制することが可能な廃棄トナー回収装置及び画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために請求項1に記載の廃棄トナー回収装置は、第1のサイズの第1開口部を有し、この第1開口部から流入する廃棄トナーを格納する着脱可能な廃棄トナー回収容器と、この廃棄トナー回収容器へ向けて廃棄トナーを搬送し、下流部の下面側に配設された第2のサイズの第2開口部から廃棄トナーを流出させる廃棄トナー搬送部との間に介設される廃棄トナー回収装置であって、前記廃棄トナー搬送部の前記第2開口部から流出された廃棄トナーが貫流し、前記第2開口部を包含するサイズである第3のサイズの第3開口部と、廃棄トナー回収容器の前記第1開口部へ廃棄トナーが貫流し、前記第1開口部及び第2開口部に包含されるサイズである第4サイズの第4開口部とを有するバッファ部材と、前記バッファ部材内の廃棄トナーを前記第3開口部から前記第4開口部に向けて流動させるべく廃棄トナーを攪拌する攪拌部材とを備えることを特徴としている。
請求項2に記載の廃棄トナー回収装置は、請求項1に記載の廃棄トナー回収装置であって、前記バッファ部材が、前記第4開口部が前記第3開口部の略直下に形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の廃棄トナー回収装置は、請求項1又は請求項2に記載の廃棄トナー回収装置であって、前記攪拌部材を所定方向に動かすことにより廃棄トナーを攪拌する攪拌部材駆動手段を備え、前記攪拌部材が、上面が前記廃棄トナー搬送部に形成された前記第2開口部の周辺部の下面に摺接した状態で、前記第2開口部から流下される廃棄トナーを貫流させる所定サイズの第5開口部を有する第1攪拌部材を有し、前記攪拌部材駆動手段が、前記第1攪拌部材の前記第5開口部を所定方向に動かすことにより廃棄トナーを攪拌することを特徴としている。
請求項4に記載の廃棄トナー回収装置は、請求項3に記載の廃棄トナー回収装置であって、前記第1攪拌部材が、前記廃棄トナー搬送部の前記第2開口部の開口面に略直交する第1中心軸を中心に回転可能に支持され、前記攪拌部材駆動手段が、前記第1攪拌部材を、前記第1中心軸を中心として回転駆動することを特徴としている。
請求項5に記載の廃棄トナー回収装置は、請求項3又は請求項4に記載の廃棄トナー回収装置であって、前記攪拌部材駆動手段が、前記廃棄トナー搬送部と駆動源を供用していることを特徴としている。
請求項6に記載の廃棄トナー回収装置は、請求項4又は請求項5に記載の廃棄トナー回収装置であって、前記第1攪拌部材が、前記第5開口部として、前記第1中心軸を中心として放射状に複数の孔が形成されていることを特徴としている。
請求項7に記載の廃棄トナー回収装置は、請求項3〜請求項6のいずれかに記載の廃棄トナー回収装置であって、前記攪拌部材が、前記バッファ部材の前記第4開口部近傍に堆積している廃棄トナーを攪拌する第2攪拌部材を有することを特としている。
請求項8に記載の廃棄トナー回収装置は、請求項7に記載の廃棄トナー回収装置であって、前記第2攪拌部材が、前記バッファ部材の前記第4開口部の開口面に略直交する第2中心軸を中心に回転可能に支持され、前記攪拌部材駆動手段が、前記第2攪拌部材を、前記第2中心軸を中心として回転駆動することを特徴としている。
請求項9に記載の廃棄トナー回収装置は、請求項8に記載の廃棄トナー回収装置であって、前記第2攪拌部材が、前記第2中心軸を中心として、下端部が先窄まり形状とされた略円柱状の軸部材と、前記軸部材の下端部近傍に立設され、前記第4開口部近傍に堆積している廃棄トナーを攪拌する凸部材とを備えることを特徴としている。
請求項10に記載の廃棄トナー回収装置は、請求項9に記載の廃棄トナー回収装置であって、前記第2攪拌部材の前記凸部材が、前記軸部材の回転に伴い、廃棄トナーを下方へ押圧するべく形成されていることを特徴としている。
請求項11に記載の廃棄トナー回収装置は、請求項10に記載の廃棄トナー回収装置であって、前記第2攪拌部材の前記凸部材が、前記軸部材の下端部に沿って略螺旋状に形成されていることを特徴としている。
請求項12に記載の廃棄トナー回収装置は、請求項7〜請求項11のいずれかに記載の廃棄トナー回収装置であって、記第2攪拌部材が、前記第1攪拌部材の所定位置に、一体に形成されていることを特徴としている。
請求項13に記載の廃棄トナー回収装置は、請求項1〜請求項12のいずれかに記載の廃棄トナー回収装置であって、前記廃棄トナー回収容器の着脱に連動して前記第4開口部を開閉するシャッタを備えることを特徴としている。
請求項14に記載の画像形成装置は、記録紙上にトナーを付着させて画像を形成する印刷ユニットと、第1のサイズの第1開口部を有し、この第1開口部から流入する廃棄トナーを格納する着脱可能な廃棄トナー回収容器と、前記廃棄トナー回収容器へ向けて廃棄トナーを搬送し、下流部の下面側に配設された第2のサイズの第2開口部から廃棄トナーを流出させる廃棄トナー搬送部と、請求項1〜請求項13のいずれかに記載の廃棄トナー回収装置とを備えることを特徴としている。
請求項1に記載の廃棄トナー回収装置によれば、バッファ部材に配設された第3開口部を、廃棄トナー搬送部の第2開口部から流出された廃棄トナーが貫流し、バッファ部材に配設された第4開口部から廃棄トナー回収容器の第1開口部へ廃棄トナーが貫流される。ここで、第3開口部は、第2開口部を包含するサイズであるため、廃棄トナーがスムーズにバッファ部材内に流入する。また、第4開口部は、第1開口部及び第2開口部に包含されるサイズであるため、廃棄トナーが廃棄トナー回収容器へ排出される開口部(=第4開口部)が小さいので、トナーの漏れを抑制することができる。
更に、攪拌部材によって、バッファ部材内の廃棄トナーが第3開口部から第4開口部に向けて流動させるべく廃棄トナーが攪拌されるため、第4開口部を第1開口部及び第2開口部と比較して大幅に小さくした場合であっても、第4開口部近傍に廃棄トナーが堆積することを防止できる。
請求項2に記載の廃棄トナー回収装置によれば、バッファ部材において、第4開口部が第3開口部の略直下に形成されているため、廃棄トナーに重力が作用するので、第3開口部から第4開口部へ向けて廃棄トナーを容易に流動させることができる。
請求項3に記載の廃棄トナー回収装置によれば、第1攪拌部材に形成された第5開口部を、廃棄トナー搬送部の第2開口部から流下される廃棄トナーが貫流され、この第5開口部が所定方向に動かされるため、第2開口部から流下される廃棄トナーを、第1攪拌部材によって効果的に攪拌することができる。
また、第1攪拌部材の上面が廃棄トナー搬送部に形成された第2開口部の周辺部の下面に摺接した状態で、第1攪拌部材が駆動されるため、廃棄トナー搬送部の第2開口部と第1攪拌部材との間から廃棄トナーが流出することを防止できる。
請求項4に記載の廃棄トナー回収装置によれば、第1攪拌部材が廃棄トナー搬送部の第2開口部の開口面に略直交する第1中心軸を中心に回転可能に支持され、攪拌部材駆動手段が、第1攪拌部材を、第1中心軸を中心として回転駆動するため、簡単な構造によって、廃棄トナー搬送部に形成された第2開口部の周辺部の下面に摺接した状態で、第1攪拌部材を動かすことができる。
請求項5に記載の廃棄トナー回収装置によれば、攪拌部材駆動手段が、廃棄トナー搬送部と駆動源を供用しているため、駆動源が集約され、製造コストを削減できる。
請求項6に記載の廃棄トナー回収装置によれば、第1攪拌部材に、廃棄トナー搬送部に形成され第2開口部から流下される廃棄トナーを貫流させる第5開口部として、第1中心軸を中心として放射状に複数の孔が形成されているため、第1中心軸を中心として放射状に形成された複数の孔が、第1中心軸を中心に回転することにより、廃棄トナーを、効果的に攪拌することができる。
請求項7に記載の廃棄トナー回収装置によれば、第2攪拌部材によって、バッファ部材の第4開口部近傍に堆積している廃棄トナーが攪拌されるため、バッファ部材の第4開口部近傍に廃棄トナーが多量に堆積することを防止することができる。そこで、第4開口部を第1開口部及び第2開口部と比較して大幅に小さくした場合であっても、第4開口部近傍に廃棄トナーが堆積することを更に効果的に防止できる。
請求項8に記載の廃棄トナー回収装置によれば、第2攪拌部材が、バッファ部材の第4開口部の開口面に略直交する第2中心軸を中心に回転可能に支持され、攪拌部材駆動手段によって、第2中心軸を中心として回転駆動されるため、第2攪拌部材によって、バッファ部材の第4開口部近傍に堆積している廃棄トナーを効果的に攪拌できる。
請求項9に記載の廃棄トナー回収装置によれば、第2攪拌部材が、第2中心軸を中心として、下端部が先窄まり形状とされた略円柱状の軸部材と、この軸部材の下端部近傍に立設され、第4開口部近傍に堆積している廃棄トナーを攪拌する凸部材とを備えるため、第4開口部近傍に堆積している廃棄トナーを更に効果的に攪拌できる。
請求項10に記載の廃棄トナー回収装置によれば、第2攪拌部材の凸部材が、軸部材の回転に伴い、廃棄トナーを下方へ押圧するべく形成されているため、第3開口部から第4開口部へ向けて廃棄トナーを更に容易に流動させることができる。
請求項11に記載の廃棄トナー回収装置によれば、第2攪拌部材の凸部材が、軸部材の下端部に沿って略螺旋状に形成されているため、凸部材によって廃棄トナーを効果的に下方へ押圧することができる。
請求項12に記載の廃棄トナー回収装置によれば、第2攪拌部材が、第1攪拌部材の所定位置に、一体に形成されているため、第2攪拌部材を容易に形成することができる。
請求項13に記載の廃棄トナー回収装置によれば、シャッタによって、廃棄トナー回収容器の着脱に連動して第4開口部が開閉されるため、第4開口部からのトナーの漏れを更に抑制することができる。
請求項14に記載の画像形成装置によれば、請求項1〜請求項13のいずれかに記載の廃棄トナー回収装置を備えるため、トナーの漏れを抑制可能な画像形成装置を実現できる。
以下、本発明に係る画像形成装置の一例について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の概略構成の一例を示す模式図である。なお、ここでは、画像形成装置が、モノクロプリンタである場合について説明するが、カラープリンタである形態でもよいし、トナーを転写することにより記録用紙上に画像を形成する他の画像形成装置(例えば、ファクシミリ、インターネットファクシミリ、複写機、複合機等)である形態でもよい。図1に示すように、プリンタ1は、プリンタ本体11内に、操作表示部12、トナーカートリッジ13、現像ユニット14、感光ドラム15、クリーニングユニット16、搬送コンベア17、及び、廃棄トナーボックス18を備えている。
操作表示部12は、外部からの操作を受け付けると共に種々の情報を表示するものである。具体的には、操作表示部12は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり種々の操作情報、設定情報、ガイダンス情報等を表示する表示部と、種々の操作ボタン、LCDと一体に形成されたタッチパネル等からなり、ユーザからの操作を受け付ける操作部とを備えている。
トナーカートリッジ13は、現像ユニット14へトナーを供給するものであって、現像ユニット14の上部に着脱自在に構成されている。すなわち、トナーカートリッジ13には、予め所定量(例えば、500g)のトナーが格納されており、記録用紙上への転写等により消費されるトナーを補充するものである。また、現像ユニット14を介してトナーが消費され、トナーカートリッジ13内に格納されたトナーが所定量未満となると、トナーカートリッジの交換時期である旨のガイダンス情報が操作表示部12に表示され、ユーザによってトナーカートリッジ13が交換される。
現像ユニット14は、原稿に形成された画像を読み取って生成された原稿画像に対応する静電潜像を、レーザビーム等によって感光ドラム15の表面に形成すると共に、形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像を形成するものである。
感光ドラム15は、まず、その表面が帯電ローラによって略均一に帯電され、次に、現像ユニット14によって、原稿画像に対応する静電潜像にトナーが付着されてトナー像が形成され、更に、そのトナー像が転写ローラによって記録用紙上に転写されるものである。
クリーニングユニット16は、現像ユニット14によって転写時に感光ドラム15の表面に付着され、転写後に感光ドラム15の表面に残存しているトナー(転写残りトナー)等の付着物を機械的に剥ぎ取ることによってクリーニングするものであって、剥ぎ取られた転写残りトナー等は、廃棄トナーボックス18(廃棄トナー回収容器に相当する)に収納される。
搬送コンベア17(廃棄トナー搬送部に相当する)は、クリーニングユニット16によって剥ぎ取られた転写残りトナー等(廃棄トナー)を廃棄トナーボックス18まで図の紙面に垂直な方向に搬送するものである。
図2は、本発明に係る廃棄トナー回収装置の構成の一例を示す構成図である。(a)は、廃棄トナー回収装置2のプリンタ1における配設状態を示す図であり、(b)は、廃棄トナー回収装置2の構成を示す構成図である。(a)に示すように、廃棄トナー回収装置2は、第1のサイズ(例えば、直径100mmの円形)の第1開口部181を有し、この第1開口部181から流入する廃棄トナーを格納する着脱可能な廃棄トナーボックス18と、この廃棄トナーボックス18へ向けて(図の右向きに)廃棄トナーを搬送し、下流部の下面側に配設された第2のサイズの第2開口部173から廃棄トナーを流出させる搬送コンベア17との間に介設されるものである。
また、搬送コンベア17は、駆動軸171と、スクリュー172と、第2開口部173と、連結歯車174とを備えている。駆動軸171は、モータ等の駆動源(攪拌部材駆動手段に相当する:図示省略)に接続され、所定の向きに回転駆動されるものである。スクリュー172は、駆動軸171と一体に螺旋状に形成されて回転駆動され、廃棄トナーを図の右側へ搬送するものである。第2開口部173は、搬送コンベア17の筐体の下面に形成された第2のサイズ(例えば、直径50mmの円形)の開口部であって、スクリュー172によって搬送された廃棄トナーを廃棄トナー回収装置2へ向けて流出させるものである。連結歯車174は、攪拌部材22(後述する第1攪拌部材221)と噛合して、モータ等の駆動源(図示省略)から駆動軸171を介して伝達された駆動力を攪拌部材22へ伝達して、攪拌部材22を回転駆動するものである。
(b)に示すように、廃棄トナー回収装置2は、バッファ部材21と、攪拌部材22とを備えている。バッファ部材21は、搬送コンベア17によって搬送された廃棄トナーを廃棄トナーボックス18(第1開口部181)へ誘導するものであって、第4開口部211、支持部材212、第3開口部213を備えている。また、攪拌部材22は、バッファ部材21内の廃棄トナーを第3開口部213から第4開口部211に向けて流動させるべく廃棄トナーを攪拌するものである。
第3開口部213は、搬送コンベア17の第2開口部173から流出された廃棄トナーが貫流し、第2開口部173を包含するサイズである第3のサイズ(例えば、直径100mmの円形)の開口部である。第4開口部211は、廃棄トナーボックス18の第1開口部181へ廃棄トナーが貫流し、第1開口部181及び第2開口部173に包含されるサイズである第4サイズ(例えば、直径20mmの円形)の開口部である。支持部材212は、攪拌部材22を第2開口部173の開口面に直交する中心軸2A(第1中心軸、第2中心軸に相当する)を中心に回転可能に支持するものである。
攪拌部材22は、第1攪拌部材221と、第2攪拌部材222とを備えている。第1攪拌部材221は、上面が搬送コンベア17に形成された第2開口部173の周辺部の下面に摺接した状態で、第2開口部173から流下される廃棄トナーを貫流させる所定サイズの第5開口部(図4に示す24a〜24c参照)を有し、中心軸2Aを中心に回転駆動されるものである。ここで、第1攪拌部材221の周面には、搬送コンベア17の連結歯車174と噛合する歯が形成されており、モータ等の駆動源(図示省略)から駆動軸171及び連結歯車174を介して伝達された駆動力が伝達される。そして、第5開口部が回転することにより、搬送コンベア17の第2開口部173から流下される廃棄トナーが攪拌され、第1攪拌部材221の上面に廃棄トナーが堆積することが防止される。
第2攪拌部材222は、バッファ部材21の第4開口部211近傍に堆積している廃棄トナーを攪拌するものであって、第1攪拌部材221に立設されて一体に形成された略円柱状の部材である。第2攪拌部材222は、第1攪拌部材221と一体として、モータ等の駆動源(図示省略)から駆動軸171及び連結歯車174を介して回転駆動され、その先端部に形成された凸部材(図5に示す26a〜26d)によってバッファ部材21の第4開口部211近傍に堆積している廃棄トナーが攪拌されるため、第4開口部211近傍に廃棄トナーが堆積することが防止される。
図3は、第4開口部211を開閉するシャッタ19の構成の一例を説明する構成図である。(a)は、シャッタ19の閉状態を示し、(b)は、シャッタ19の開状態を示している。また、(a)、(b)共に、左側に、正面図、右側に側面図を表記している。シャッタ19は、シャッタ本体191と、バネ192と、突起部193とを備えている。シャッタ本体191は、略コの字型に形成され、第4開口部211からの廃棄トナーの流下を防止するものである。また、シャッタ本体191は、その一面(側面図で左端面)にバネ192の一端が固定され、バネ192によって「閉方向」(側面図で右側)に付勢されている。
バネ192は、シャッタ本体191を閉状態とするべく付勢するものであって、一端がシャッタ本体191の一面(側面図で左端面)に連結され、他端がプリンタ1の筐体フレーム等に固定されている。突起部193は、シャッタ本体191の一端に突出して形成されたものであって、廃棄トナーボックス18の上端に形成された突起部182と係合することにより、廃棄トナーボックス18が装着される場合に、側面図で左側に押圧され、シャッタ本体191を開状態とするものである。
すなわち、廃棄トナーボックス18を装着する場合には、廃棄トナーボックス18を所定の位置にセットするべく、ユーザが側面図で左側に押圧することにより、廃棄トナーボックス18の突起部182及びシャッタ19の突起部193を介してシャッタ本体191がバネ192からの付勢力に抗して開状態(図3の(b)に示す状態)とされ、第4開口部211を介して廃棄トナーが廃棄トナーボックス18へ流入する。また、廃棄トナーボックス18を取り外す場合には、シャッタ本体191がバネ192から側面図で右側に付勢されることにより、シャッタ本体191が閉状態(図3の(a)に示す状態)とされ、廃棄トナーの第4開口部211からの流出が遮断される。
図4は、攪拌部材22の第1攪拌部材221の一例を示す構成図である。(a)、(b)及び(c)の、それぞれが、第1攪拌部材221の一例を示すものであって、図の左側に平面図、中央部に側面断面図、右側に第1攪拌部材221を構成する連結部材22a〜22cの断面図を示している。第1攪拌部材221は、外縁部材21a〜21cと、連結部材22a〜22cと、軸部材23a〜23cとを備えている。外縁部材21a〜21cは、中空円錐台状に形成され、周面に搬送コンベア17の連結歯車174と噛合する歯が形成されたものであって、第1攪拌部材221を回転するべく搬送コンベア17の連結歯車174を介して駆動するものである。軸部材23a〜23cは、第2攪拌部材222と第1攪拌部材221とを連結するための部材である。
連結部材22a〜22cは、外縁部材21a〜21cと軸部材23a〜23cとを連結するものであって、第5開口部として、第1中心軸を中心として放射状に複数の孔24a〜24cが形成されているものである。そして、この孔24a〜24cを介して廃棄トナーがバッファ部材21内に流下するものである。
また、連結部材22a〜22cは、孔24a〜24cを介して廃棄トナーを円滑に流下させて、効果的に攪拌するべく、その形状が定められている。例えば、(a)、(c)に示す例では、連結部材22aの断面は、それぞれ、二等辺三角形状及び円形状に形成されており、流下する廃棄トナーが連結部材22aに遮断され難い形状とされている。(b)に示す例では、連結部材22aの断面は、直角三角形状に形成されており、流下する廃棄トナーを効果的に攪拌する形状とされている。
図5は、攪拌部材22の第2攪拌部材222の一例を示す構成図である。(a)、(b)、(c)及び(d)の、それぞれが、第2攪拌部材222の一例を示すものであって、図の上側に側面図、下側に下面図を示している。第2攪拌部材222は、軸部材25a〜25dと、凸部材26a〜26dとを備えている。軸部材25a〜25dは、上端が、第1攪拌部材221に連結され、搬送コンベア17の連結歯車174を介して、回転駆動されるものであって、下端部は先窄まり形状に(略円錐状に)形成されている。また、凸部材26a〜26dは、軸部材25a〜25dの下端部近傍に立設され、第4開口部211(図2参照)近傍に堆積している廃棄トナーを攪拌するものである。
凸部材26a〜26dは、廃棄トナーを効果的に攪拌すると共に、第4開口部211から廃棄トナーを円滑に流下させるべく、その形状が定められている。例えば、(a)に示すように、凸部材26aは、軸部材25aの下端部に沿って略螺旋状に形成されており、軸部材25aの回転に伴って、廃棄トナーを下方(第4開口部211側)へ押圧し、第4開口部211から廃棄トナーが円滑に流下される。また、(b)〜(d)に示すように、凸部材26b〜26dは、それぞれ、軸部材25aの下端部に複数個だけ突設されているため、廃棄トナーが効果的に攪拌される。
このようにして、第4開口部211は、第1開口部181及び第2開口部173に包含されるサイズ(例えば、直径20mmの円形)であるため、廃棄トナーが廃棄トナーボックス18へ排出される開口部(=第4開口部)が小さいので、トナーの漏れを抑制することができる。
更に、攪拌部材22によって、バッファ部材21内の廃棄トナーが第3開口部213から第4開口部211に向けて流動させるべく廃棄トナーが攪拌されるため、第4開口部211を第1開口部181及び第2開口部173と比較して大幅に小さくした場合(ここでは、直径20mmの円形)であっても、第4開口部211近傍に廃棄トナーが堆積することを防止できる。
加えて、図2に示すように、バッファ部材21において、第4開口部211が第3開口部213の略直下に形成されているため、廃棄トナーに重力が作用するので、第3開口部213から第4開口部211へ向けて廃棄トナーを容易に流動させることができる。
また、第1攪拌部材221に形成された第5開口部(図4に示す孔24a〜24c)を、搬送コンベア17の第2開口部173から流下される廃棄トナーが貫流され、この第5開口部が所定方向に動かされる(ここでは、図2に示すように中心軸2Aを中心に回転される)ため、第2開口部173から流下される廃棄トナーを、第1攪拌部材221によって効果的に攪拌することができる。
更に、第1攪拌部材221の上面が搬送コンベア17に形成された第2開口部173の周辺部の下面に摺接した状態で、第1攪拌部材221が駆動されるため、搬送コンベア17の第2開口部173と第1攪拌部材221との間から廃棄トナーが流出することを防止できる。
加えて、第1攪拌部材221が搬送コンベア17の第2開口部173の開口面に略直交する第1中心軸2Aを中心に回転可能に支持され、モータ等の駆動源が、第1攪拌部材221を、第1中心軸2Aを中心として回転駆動するため、簡単な構造によって、搬送コンベア17に形成された第2開口部173の周辺部の下面に摺接した状態で、第1攪拌部材221を動かすことができる。
また、攪拌部材22を駆動するモータ等の駆動源が、搬送コンベア17と駆動源を供用しているため、駆動源が集約され、製造コストを削減できる。
更に、第1攪拌部材221に、搬送コンベア17に形成され第2開口部173から流下される廃棄トナーを貫流させる第5開口部として、第1中心軸2A(図2参照)を中心として放射状に複数の孔24a〜24c(図4参照)が形成されているため、第1中心軸2Aを中心として放射状に形成された複数の孔24a〜24cが、第1中心軸2Aを中心に回転することにより、廃棄トナーを、効果的に攪拌することができる。
加えて、第2攪拌部材222によって、バッファ部材21の第4開口部211近傍に堆積している廃棄トナーが攪拌されるため、バッファ部材21の第4開口部211近傍に廃棄トナーが多量に堆積することを防止することができる。そこで、第4開口部211を第1開口部181及び第2開口部173と比較して大幅に小さくした場合(ここでは、直径20mmの円形)であっても、第4開口部211近傍に廃棄トナーが堆積することを更に効果的に防止できる。
また、第2攪拌部材222が、バッファ部材21の第4開口部211の開口面に略直交する第2中心軸2A(図2参照)を中心に回転可能に支持され、モータ等の駆動源によって、第2中心軸2Aを中心として回転駆動されるため、第2攪拌部材222によって、バッファ部材21の第4開口部211近傍に堆積している廃棄トナーを効果的に攪拌できる。
更に、第2攪拌部材222が、第2中心軸2Aを中心として、下端部が先窄まり形状とされた略円柱状の軸部材25a〜25d(図5参照)と、この軸部材25a〜25dの下端部近傍に立設され、第4開口部211近傍に堆積している廃棄トナーを攪拌する凸部材26a〜26d(図5参照)とを備えるため、第4開口部211近傍に堆積している廃棄トナーを更に効果的に攪拌できる。
加えて、第2攪拌部材222の凸部材26a(図5(a)参照)が、軸部材25aの回転に伴い、廃棄トナーを下方へ押圧するべく形成されているため、第3開口部213から第4開口部211へ向けて廃棄トナーを更に容易に流動させることができる。
また、第2攪拌部材222の凸部材26a(図5(a)参照)が、軸部材25aの下端部に沿って略螺旋状に形成されているため、凸部材26aによって廃棄トナーを効果的に下方へ押圧することができる。
更に、第2攪拌部材222が、第1攪拌部材221の所定位置(図2(b)参照:ここでは、第1攪拌部材221の下面中央位置)に、一体に形成されているため、第2攪拌部材221を容易に形成することができる。
加えて、図3に示すように、シャッタ19によって、廃棄トナーボックス18の着脱に連動して第4開口部211が開閉されるため、第4開口部211からのトナーの漏れを更に抑制することができる。
は、本発明に係る画像形成装置の概略構成の一例を示す模式図である。 は、本発明に係る廃棄トナー回収装置の構成の一例を示す構成図である。 は、第4開口部を開閉するシャッタの構成の一例を説明する構成図である。 は、攪拌部材の第1攪拌部材の一例を示す構成図である。 は、攪拌部材の第2攪拌部材の一例を示す構成図である。
符号の説明
1 プリンタ
17 搬送コンベア(廃棄トナー搬送部)
173 第2開口部
18 廃棄トナーボックス(廃棄トナー回収容器)
181 第1開口部
19 シャッタ
2 廃棄トナー回収装置
21 バッファ部材
211 第4開口部
212 支持部材
213 第3開口部
22 攪拌部材
221 第1攪拌部材
222 第2攪拌部材

Claims (8)

  1. 第1のサイズの第1開口部を有し、この第1開口部から流入する廃棄トナーを格納する着脱可能な廃棄トナー回収容器と、この廃棄トナー回収容器へ向けて廃棄トナーを搬送し、下流部の下面側に配設された第2のサイズの第2開口部から廃棄トナーを流出させる廃棄トナー搬送部との間に介設される廃棄トナー回収装置であって、
    前記廃棄トナー搬送部の前記第2開口部から流出された廃棄トナーが貫流し、前記第2開口部を包含するサイズである第3のサイズの第3開口部と、該第3開口部の略直下に形成され、廃棄トナー回収容器の前記第1開口部へ廃棄トナーが貫流し、前記第1開口部及び第2開口部に包含されるサイズである第4サイズの第4開口部とを有するバッファ部材と、
    前記バッファ部材内に前記廃棄トナー回収容器と分離して設けられ、前記バッファ部材内の廃棄トナーを前記第3開口部から前記第4開口部に向けて流動させるべく廃棄トナーを攪拌する攪拌部材と、
    を備え
    前記攪拌部材は、前記廃棄トナー搬送部の前記第2開口部の開口面に略直交する第1中心軸を中心に回転可能に支持され、上面が前記廃棄トナー搬送部に形成された前記第2開口部の周辺部の下面に摺接した状態で、前記第2開口部から流下される廃棄トナーを貫流させる所定サイズの第5開口部を有する円板状の第1攪拌部材と、該第1攪拌部材の下部に一体形成され、前記第5開口部を通過して前記第4開口部近傍に堆積する廃棄トナーを攪拌する略円柱状の第2攪拌部材と、を有することを特徴とする廃棄トナー回収装置。
  2. 前記攪拌部材は、連結歯車を介して前記廃棄トナー搬送部内のスクリューの駆動軸に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の廃棄トナー回収装置。
  3. 前記第1攪拌部材は、前記第5開口部として、前記第1中心軸を中心として放射状に複数の孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の廃棄トナー回収装置。
  4. 前記第1中心軸は、前記バッファ部材の前記第4開口部の開口面に略直交することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の廃棄トナー回収装置。
  5. 前記第2攪拌部材は、前記第4開口部の上部に近接して配置される下端部が、前記第1中心軸を中心として先窄まり形状とされた略円柱状の軸部材と、
    前記軸部材の下端部近傍に立設され、前記第4開口部近傍に堆積している廃棄トナーを攪拌する凸部材と
    を備えることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の廃棄トナー回収装置。
  6. 前記第2攪拌部材の前記凸部材は、前記軸部材の下端部に沿って略螺旋状に形成されていることを特徴とする請求項に記載の廃棄トナー回収装置。
  7. 前記廃棄トナー回収容器の着脱に連動して前記第4開口部を開閉するシャッタを備えることを特徴とする請求項〜請求項6のいずれかに記載の廃棄トナー回収装置。
  8. 記録紙上にトナーを付着させて画像を形成する印刷ユニットと、
    第1のサイズの第1開口部を有し、この第1開口部から流入する廃棄トナーを格納する着脱可能な廃棄トナー回収容器と、
    前記廃棄トナー回収容器へ向けて廃棄トナーを搬送し、下流部の下面側に配設された第2のサイズの第2開口部から廃棄トナーを流出させる廃棄トナー搬送部と、
    請求項1〜請求項7のいずれかに記載の廃棄トナー回収装置と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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