JP3163322U - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像器および現像剤カートリッジを、筺体に対して、現像剤が漏れることなく、単独で着脱することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、本体ケーシング2と、本体ケーシング2に着脱可能なドラムユニット38及びトナーカートリッジ39とを備える。トナーカートリッジ39は、ドラムユニット38の幅方向端部(右端部)と略水平方向に沿って対向配置され、カートリッジ内側供給口116とドラム側供給口105とが、略水平方向に沿って対向配置されているので、本体ケーシング2に装着されたドラムユニット38およびトナーカートリッジ39において、互いに重なる部分がない。【選択図】図11

Description

本考案は、カラーレーザプリンタなどの画像形成装置に関する。
たとえば、画像形成装置として、特許文献1に記載のカラープリンタでは、感光体ドラムを有するプロセスカートリッジと、プロセスカートリッジに供給する現像剤を収容する現像剤供給ユニットとが、それぞれ複数設けられている。プロセスカートリッジおよび現像剤供給ユニットは、プリンタ本体に対して同一方向に沿って着脱可能である。各現像剤供給ユニットに収容された現像剤は、現像剤排出口から、対応するプロセスカートリッジの現像剤受入口へ供給される。
特開2003−295562号公報
特許文献1に記載のカラープリンタでは、各現像剤供給ユニットの現像剤排出口が、対応するプロセスカートリッジの現像剤受入口の上方に隣接配置されている。つまり、各現像剤供給ユニットが、対応するプロセスカートリッジに対して、上方から重なっている。
そのため、現像剤供給ユニットおよびプロセスカートリッジのうち、いずれか一方をプリンタ本体に装着した状態でいずれか他方をプリンタ本体に対して単独で着脱しようとする場合、現像剤供給ユニットとプロセスカートリッジとが、互いに重なった部分である現像剤排出口および現像剤受入口において引っ掛かり、円滑な着脱が困難となるおそれがある。そして、現像剤排出口が現像剤受入口の上方に隣接配置されているので、現像剤供給ユニットの着脱時に現像剤排出口から現像剤が漏れ落ちることで、現像剤供給ユニットおよびプロセスカートリッジが現像剤によって汚れるおそれもある。
そこで、本考案の目的は、現像器および現像剤カートリッジを、筺体に対して、現像剤が漏れることなく、単独で着脱することができる画像形成装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の考案は、画像形成装置であって、筐体と、静電潜像が形成される像担持体と、現像剤を担持して前記像担持体に現像剤を供給することにより前記静電潜像を可視像化して現像剤像を形成する現像剤担持体とを備え、前記筐体内において略鉛直方向に沿って並列配置される複数の現像器と、複数の前記現像器に対応して各々設けられ、前記現像剤担持体に供給される現像剤を収容し、前記筐体内において略鉛直方向に沿って並列配置される複数の現像剤カートリッジとを備え、前記現像器と前記現像剤カートリッジとは、前記筐体に対して独立して着脱可能であり、前記現像剤カートリッジは、前記現像剤担持体の長手方向における前記現像器の端部と略水平方向に沿って対向配置され、前記現像剤カートリッジに形成され、前記現像剤担持体に供給される現像剤を通過させるためのカートリッジ側供給口と、前記現像器に形成され、前記カートリッジ側供給口を通過した現像剤を受け入れるための現像器側受入口とが、略水平方向に沿って対向配置されていることを特徴としている。
また、請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の考案において、前記筐体内に略鉛直方向に沿って設けられ、前記筐体内の空間を前記現像器が配置される第1空間と前記現像剤カートリッジが配置される第2空間とに仕切り、前記第1空間において前記像担持体を支持し、前記第2空間において前記現像剤カートリッジを着脱可能に支持する隔壁を備え
、前記隔壁には、各前記カートリッジ側供給口および各前記現像器側受入口に対向する複数の第1隔壁開口が形成されていることを特徴としている。
また、請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の考案において、前記現像器には、前記現像剤担持体と平行、かつ、前記現像器側受入口の開口面に対して略直交する方向に延びて、前記現像器側受入口で受け入れられた現像剤を前記現像剤担持体に搬送するための搬送部材が備えられていることを特徴としている。
また、請求項4に記載の考案は、請求項3に記載の考案において、各前記現像器には、前記搬送部材によって搬送された現像剤を前記現像剤カートリッジに戻すための現像器側戻し口が形成され、前記隔壁には、各前記現像器側戻し口を通過した現像剤を通過させるために各前記現像器側戻し口に対向する複数の第2隔壁開口が形成され、各前記現像剤カートリッジには、前記第2隔壁開口を通過した現像剤を受け入れるために前記第2隔壁開口に対向するカートリッジ側引取口が形成されていることを特徴としている。
また、請求項5に記載の考案は、請求項4に記載の考案において、前記カートリッジ側供給口は、前記カートリッジ側引取口より大きいことを特徴としている。
また、請求項6に記載の考案は、請求項1ないし5のいずれかに記載の考案において、前記筐体に対する前記現像器の着脱方向は、前記筐体に対する前記現像剤カートリッジの着脱方向と異なることを特徴としている。
また、請求項7に記載の考案は、請求項1ないし6のいずれかに記載の考案において、前記現像器は、前記筐体に対して略鉛直方向に沿って着脱されることを特徴としている。
また、請求項8に記載の考案は、請求項1ないし7のいずれかに記載の考案において、前記筐体は、前記現像剤担持体の長手方向と略平行な第1側壁と、各前記現像剤カートリッジを間に挟んで前記第1側壁と対向する第2側壁とを備え、各前記現像剤カートリッジは、前記第1側壁まで延びており、前記第1側壁側から前記筐体に対して着脱されることを特徴としている。
また、請求項9に記載の考案は、画像形成装置であって、筐体と、前記筐体内に鉛直方向に沿って設けられ、前記筐体内の空間を第1空間と第2空間とに仕切る隔壁と、前記隔壁に支持されるとともに静電潜像が形成される像担持体と、現像剤を担持して前記像担持体に現像剤を供給することにより前記静電潜像を可視像化して現像剤像を形成する現像剤担持体とを備え、前記第1空間内において略鉛直方向に沿って並列配置される複数の現像器と、前記複数の現像器に対応して各々設けられ、前記現像剤担持体に供給される現像剤を収容し、前記第2空間内において略鉛直方向に沿って並列配置される複数の現像剤カートリッジとを備え、各前記現像剤カートリッジには、その下端縁よりも上方に、前記現像剤担持体に供給される現像剤を通過させるためのカートリッジ側供給口が形成されていることを特徴としている。
請求項1に記載の考案によれば、この画像形成装置では、筐体内において複数の現像器および現像剤カートリッジが略鉛直方向に沿って並列配置されており、これらの現像器および現像剤カートリッジによって、カラー画像を形成することができる。
ここで、現像剤カートリッジは、現像剤担持体の長手方向における現像器の端部と略水平方向に沿って対向配置されている。さらに、現像剤カートリッジに形成され、現像剤担持体に供給される現像剤を通過させるためのカートリッジ側供給口と、現像器に形成され
、カートリッジ側供給口を通過した現像剤を受け入れるための現像器側受入口とが、略水平方向に沿って対向配置されている。つまり、筐体に装着された現像器および現像剤カートリッジにおいて、互いに重なる部分がない。
そのため、現像器および現像剤カートリッジのうち、いずれか一方を筐体に装着した状態でいずれか他方を筐体に対して単独で着脱しようとする場合、現像剤カートリッジと現像器とが互いに引っ掛かることを防止することができる。また、たとえばカートリッジ側供給口と現像器側受入口とが略鉛直方向に沿って対向配置される場合に比べて、カートリッジ側供給口および現像器側受入口から現像剤が漏れることを防止することができる。
その結果、現像器および現像剤カートリッジを、筺体に対して、現像剤が漏れることなく、単独で着脱することができる。
請求項2に記載の考案によれば、筐体内の空間を現像器が配置される第1空間と現像剤カートリッジが配置される第2空間とに仕切る隔壁は、第1空間において像担持体を支持し、第2空間において現像剤カートリッジを着脱可能に支持するので、筐体に装着された現像器および現像剤カートリッジを正確に位置決めすることができる。
また隔壁には、各カートリッジ側供給口および各現像器側受入口に対向する複数の第1隔壁開口が形成されているので、現像剤を、カートリッジ側供給口と現像器側受入口との間で円滑に通過させることができる。
請求項3に記載の考案によれば、現像器に備えられた搬送部材により、現像器側受入口で受け入れられた現像剤を現像剤担持体に円滑に供給することができる。
請求項4に記載の考案によれば、搬送部材によって搬送された現像剤のうち、現像剤担持体に供給されなかった現像剤は、現像器の現像器側戻し口から、隔壁の第2隔壁開口を介して、現像剤カートリッジのカートリッジ側引取口で受け入れられて現像剤カートリッジに戻される。これにより、現像剤カートリッジと現像器との間で現像剤を循環させることができる。ここで、現像剤カートリッジが現像器に対して略水平方向に沿って対向配置されているので、現像剤カートリッジと現像器との間に高低差がほとんどない。そのため、現像剤カートリッジと現像器との間で現像剤を循環させるときに、現像剤を重力に反することなく容易に搬送することができる。
請求項5に記載の考案によれば、カートリッジ側供給口は、カートリッジ側引取口より大きいので、カートリッジ側供給口から現像剤担持体へ供給される現像剤の量を、カートリッジ側取引口から現像剤カートリッジに戻される現像剤の量より多くすることができ、現像剤担持体に供給される現像剤の量を確保し、現像剤担持体による現像剤像の連続形成を維持することができる。これにより、画像形成に係る品質の向上を図ることができ、また、現像剤カートリッジと現像器との間での現像剤の循環を維持することができる。
請求項6に記載の考案によれば、筐体に対する現像器の着脱方向は、筐体に対する現像剤カートリッジの着脱方向と異なるので、現像器および現像剤カートリッジの筐体に対する着脱経路をそれぞれ自由に設定することができる。
請求項7に記載の考案によれば、現像器は、筐体に対して略鉛直方向に沿って着脱されるので、現像器の自重を利用して、現像器を筐体に円滑に装着することができる。
請求項8に記載の考案によれば、現像剤カートリッジは、筐体の第1側壁側から筐体に対して着脱されるが、現像剤カートリッジが第1側壁まで延びているので、第1側壁側か
ら現像剤カートリッジに容易にアクセスすることができる。また、現像剤カートリッジを第1側壁まで延ばすことで、現像剤カートリッジ内部に収容される現像剤の容量を多く設定することが可能となる。
請求項9に記載の考案によれば、この画像形成装置では、筐体内において複数の現像器および現像剤カートリッジが略鉛直方向に沿って並列配置されており、これらの現像器および現像剤カートリッジによって、カラー画像を形成することができる。
また、筐体内の空間を現像器が配置される第1空間と現像剤カートリッジが配置される第2空間とに仕切る隔壁は、第1空間において像担持体を支持し、第2空間において現像剤カートリッジを支持できるので、現像器および現像剤カートリッジを筐体において正確に位置決めすることができる。
そして、現像剤カートリッジには、その下端縁よりも上方に、現像剤担持体に供給される現像剤を通過させるためのカートリッジ側供給口が形成されているので、現像剤カートリッジに収容された現像剤がカートリッジ側供給口から漏れ落ちることを防止することができる。特に、現像剤カートリッジを筐体から離脱させるときは、交換時なので、現像剤カートリッジ内部の現像剤の量は減少している。そのため、現像剤の水位は、現像剤カートリッジの下端縁よりも上方に設けたカートリッジ側供給口より低い位置にあり、カートリッジ側供給口からの現像剤の漏れを着実に防止することができる。
本考案の画像形成装置の一例としてのカラーレーザプリンタの一実施形態を示す右側断面図である。 図1において、トナーカートリッジを追加した図である。 図1において、本体ケーシングに対してドラムセクションを着脱する様子を示す。 図1に示すカラーレーザプリンタの右前側斜視図である。 図4において、カートリッジ扉を開いた様子を示す。 図5において、本体ケーシングに対してトナーカートリッジを着脱する様子を示す。 ドラムセクションの右前側斜視図である。 トナーカートリッジの右前側斜視図であり、図8(a)は、内シリンダが閉位置にある状態、図8(b)は、内シリンダが開位置にある状態を示す。 トナーカートリッジの左後側斜視図であり、図9(a)は、内シリンダが閉位置にある状態、図9(b)は、内シリンダが開位置にある状態を示す。 トナーカートリッジの右側断面図であって、図10(a)は、ブラックのトナーカートリッジを示し、図10(b)は、ブラック以外のトナーカートリッジを示す。 トナーカートリッジとドラムユニットとの間でトナーが移動する様子を説明するためのカラーレーザプリンタの要部正断面図であって、図11(a)は、内シリンダが閉位置にある状態、図11(b)は、内シリンダが開位置にある状態を示す。 本体シャッターの右前側斜視図であり、図12(a)は、本体シャッターが閉位置にある状態、図12(b)は、本体シャッターが開位置にある状態を示す。
1.カラーレーザプリンタの全体構成
図1は、本考案の画像形成装置の一例としてのカラーレーザプリンタの一実施形態を示す右側断面図である。図2は、図1において、トナーカートリッジを追加した図である。図3は、図1において、本体ケーシングに対してドラムセクションを着脱する様子を示す
。図4は、図1に示すカラーレーザプリンタの右前側斜視図である。図5は、図4において、カートリッジ扉を開いた様子を示す。図6は、図5において、本体ケーシングに対してトナーカートリッジを着脱する様子を示す。図7は、ドラムセクションの右前側斜視図である。図8は、トナーカートリッジの右前側斜視図であり、図8(a)は、内シリンダが閉位置にある状態、図8(b)は、内シリンダが開位置にある状態を示す。図9は、トナーカートリッジの左後側斜視図であり、図9(a)は、内シリンダが閉位置にある状態、図9(b)は、内シリンダが開位置にある状態を示す。図10は、トナーカートリッジの右側断面図であって、図10(a)は、ブラックのトナーカートリッジを示し、図10(b)は、ブラック以外のトナーカートリッジを示す。図11は、トナーカートリッジとドラムユニットとの間でトナーが移動する様子を説明するためのカラーレーザプリンタの要部正断面図であって、図11(a)は、内シリンダが閉位置にある状態、図11(b)は、内シリンダが開位置にある状態を示す。図12は、本体シャッターの右前側斜視図であり、図12(a)は、本体シャッターが閉位置にある状態、図12(b)は、本体シャッターが開位置にある状態を示す。
このカラーレーザプリンタ1は、図1に示すように、現像器の一例としての複数のドラムユニット38が略鉛直方向に沿って並列配置される、縦並びタイプのタンデム型のカラーレーザプリンタである。カラーレーザプリンタ1は、筐体の一例としてのボックス形状の本体ケーシング2内に、記録媒体の一例としての用紙3を給紙するための給紙部4と、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5と、画像が形成された用紙3を排紙するための排紙ユニット6とを備えている。そして、カラーレーザプリンタ1は、本体ケーシング2の上方に設けられ、原稿の画像情報を読み取るための読取スキャナユニット7をさらに備えており、いわゆる複合機として構成されている。
なお、以下の説明では、後述する、現像剤カートリッジの一例としてのトナーカートリッジ39、および、ドラムユニット38が本体ケーシング2に装着された状態において、図1の紙面左側を正面(前)側とし、図1の紙面右側を背面(後)側とする。また、図1の紙厚方向手前側を右側とし、図1の紙厚方向奥側を左側とする。なお、左右方向を幅方向と呼ぶことがある。また、前後方向および左右方向は、略水平方向に含まれるが互いに直交する方向であり、上下方向は、略鉛直方向に含まれる。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2は、上下方向に長手である。
本体ケーシング2の上側壁8は、本体ケーシング2に対して揺動可能に設けられている。詳しくは、上側壁8の揺動軸9は、本体ケーシング2の後側上端部において幅方向に沿って延び、上側壁8は、倒れ込んで本体ケーシング2の上面を塞ぐ閉位置(図1参照)と、起き上がって本体ケーシング2の上面を上方ヘ開放する開位置(図3参照)との間を揺動する。なお、上側壁8が開位置にあるとき、本体ケーシング2の上面から、本体ケーシング2の内部(詳しくは、後述する第1揺動壁58)が上方ヘ露出される。読取スキャナユニット7は、上側壁8の上面に設けられており、上側壁8とともに揺動する。そして、上側壁8の前側部分は、前側下方へ傾斜しており、この部分には、操作パネル10が設けられている。
図4に示すように、操作パネル10には、複数のボタン11や表示画面12が設けられている。ユーザは、ボタン11を操作することによってカラーレーザプリンタ1の運転動作を制御でき、その運転状況は、表示画面12に表示される。
本体ケーシング2の前側壁13は、第1側壁の一例として機能し、上下方向および左右方向を含む平面に対して略平行であり、この前側壁13において、操作パネル10の下方には、排紙口14が形成されている。排紙口14は、幅方向に長手の正面視矩形状であり
、前側壁13の幅方向略中央、かつ、操作パネル10に隣接する位置に形成されている。
前側壁13の下端部には、トレイ着脱口15が形成されている。トレイ着脱口15は、幅方向に長手の正面視矩形状である。後述する給紙トレイ19は、本体ケーシング2に対して着脱されるときに、トレイ着脱口15を通過する。
前側壁13において、トレイ着脱口15の右上、かつ、排紙口14の右下には、図5に示すように、複数のカートリッジ着脱口17が形成されている。カートリッジ着脱口17は、正面視円形状であり、上下方向に沿って4つ形成されている。後述するトナーカートリッジ39は、本体ケーシング2に対して着脱されるときに、対応するカートリッジ着脱口17を通過する。前側壁13には、カートリッジ扉18が回動自在に設けられている。詳しくは、カートリッジ扉18の回動軸(図示せず)は、本体ケーシング2の前側右端部において上下方向に延び、カートリッジ扉18は、全てのカートリッジ着脱口17を塞ぐ閉位置(図4参照)と、全てのカートリッジ着脱口17を前側へ開放する開位置(図5参照)との間を回動する。なお、図4に示すように、前側壁13においてカートリッジ扉18の上端部および下端部のそれぞれに近接する位置には、凹部が形成されており、この凹部にユーザが指を入れることで、閉位置にあるカートリッジ扉18に指が掛け易くなり、カートリッジ扉18の開動作が容易である。
前側壁13において排紙口14とトレイ着脱口15とカートリッジ着脱口17とによって囲まれる部分(処理扉28という。)は、幅方向に延びる揺動軸29を中心に揺動自在である。処理扉28は、起立して本体ケーシング2内を塞ぐ閉位置(図4参照)と、前側へ傾倒して本体ケーシング2内を前側へ開放する開位置(図3参照)との間を揺動する。処理扉28が開位置にあるときに、ジャム処理を行うことができる。処理扉28の上端部は、斜め上側後方へ滑らかに湾曲しており、処理扉28において、この湾曲部分の下端部には、正面視において幅方向に長手のスリット51が形成されている。
スリット51は、その幅方向寸法が用紙3の幅方向寸法よりも大きく、図1に示すように、処理扉28を前後方向に貫通している。処理扉28の上端部には、スリット51内に上側から露出される第1ピックアップローラ55および第1給紙ローラ56と、スリット51内に下側から露出される第1分離パッド57とが設けられている。
処理扉28の上端部の後側には、斜め下側後方へ僅かに傾斜する壁(第1揺動壁58という。)が設けられている。第1揺動壁58は、その後端部において幅方向に延びる揺動軸59を中心に揺動自在である。詳しくは、第1揺動壁58は、傾倒して処理扉28の上端部に連続する閉位置(図1参照)と、起立して本体ケーシング2における第1揺動壁58より下方部分(後述する第1空間の一例としてのドラム収容空間90)を上方ヘ開放する開位置(図3参照)との間を揺動する。第1揺動壁58が閉位置にあるときを基準として、第1揺動壁58の下側面には、第2搬送ローラ40および2次転写ローラ60が回転自在に設けられている。第2搬送ローラ40および2次転写ローラ60は、ともに幅方向に長手であり、下側表面が第1揺動壁58の下側面から下方に露出されるように、第1揺動壁58に支持されている。2次転写ローラ60は、第2搬送ローラ40の後方に配置されている。画像形成時には、2次転写ローラ60に2次転写バイアスが印加される。
(2)給紙部
図1に示すように、給紙部4は、本体ケーシング2内の底部に、本体ケーシング2の前側からトレイ着脱口15を介して着脱自在に装着される給紙トレイ19を備えている。また、給紙部4は、給紙トレイ19の前端部上方に、第2ピックアップローラ20、第2給紙ローラ21、第2分離パッド22および紙粉取りローラ23を備えている。そして、給紙部4は、処理扉28の後側において第2給紙ローラ21からやや斜め後側上方ヘ延びる給紙パス25と、給紙パス25の上端に設けられ、互いに対向配置される1対の第1搬送
ローラ26を備えている。1対の第1搬送ローラ26のうち、一方の第1搬送ローラ26は、第1給紙ローラ56の近傍で処理扉28に支持されており、他方の第1搬送ローラ26は、スキャナユニット30に支持されている。
給紙トレイ19にスタックされた用紙3は、給紙トレイ19内に設けられた用紙押圧板24によって第2ピックアップローラ20へ押圧され、第2ピックアップローラ20の回転によって第2給紙ローラ21と第2分離パッド22との間へ搬送されて一枚ごとに捌かれる。その後、用紙3は、第2給紙ローラ21と紙粉取りローラ23との間を通過し、紙粉取りローラ23により紙粉が除去された後、給紙パス25内を上昇してから、第1搬送ローラ26によって、画像形成部5の2次転写位置27(後述する)へ搬送される。
また、上述したスリット51は、給紙パス25に合流している。そのため、用紙3をスリット51内へ前側から手差しすると、この用紙3は、第1ピックアップローラ55の回転によって第1給紙ローラ56と第1分離パッド57との間へ搬送されて一枚ごとに捌かれる。その後、用紙3は、給紙パス25へ到達してから、第1搬送ローラ26によって、上述した2次転写位置27へ搬送される。
(3)画像形成部
画像形成部5は、スキャナユニット30、プロセスユニット31、転写ユニット32、回収ユニットの一例としてのクリーニングユニット33、および、定着ユニット34を備えている。
(3−1)スキャナユニット
スキャナユニット30は、本体ケーシング2において前側に偏った位置、詳しくは、給紙パス25に対して後側から隣接するように、上下方向に沿って配置されている。スキャナユニット30は、レーザ発光部(図示せず)、回転駆動されるポリゴンミラー35および複数の反射鏡36を備えている。画像データに基づいてレーザ発光部から4本のレーザビームが発光され、各レーザビームは、1点鎖線で示すように、ポリゴンミラー35で反射され、複数の反射鏡36を反射して、対応する像担持体の一例としての感光ドラム37の表面へ走査される。
(3−2)プロセスユニット
プロセスユニット31は、ブラック、イエロー、マゼンタおよびシアンの各色に対応する4つのドラムユニット38と、各ドラムユニット38に対応して各々設けられる4つのトナーカートリッジ39とを備えている。
(3−2−1)ドラムユニット
ドラムユニット38は、幅方向に長手の略直方体形状である。そして、複数のドラムユニット38は、同一のフレーム43に保持された状態で、上述したように略鉛直方向に沿って並列配置され、スキャナユニット30に対して、その後側に隣接配置されている。以下では、複数のドラムユニット38およびフレーム43をまとめてドラムセクション44ということがある。本体ケーシング2において、ドラムセクション44を収容する空間をドラム収容空間90という。ドラム収容空間90は、スキャナユニット30と転写ユニット32との間の空間であり、上下方向に長手の直方体形状である。ドラム収容空間90の上端部が、閉位置にある第1揺動壁58によって上方から塞がれる。図3に示すように、上側壁8および第1揺動壁58をそれぞれ開位置へ揺動させて本体ケーシング2の上面(ドラム収容空間90)を上方ヘ開放することにより、ドラムセクション44を、本体ケーシング2の上面から、本体ケーシング2に対して上下方向(略鉛直方向)に沿って着脱することができる。
図1に示すように、各ドラムユニット38は、感光ドラム37、スコロトロン型帯電器41、クリーニングローラ42、供給ローラ45、現像剤担持体およびトナー担持体の一例としての現像ローラ46、層厚規制ブレード47、搬送部材および第2搬送部材の一例としての供給オーガ48、ならびに戻りオーガ49を備えている。
感光ドラム37は、幅方向に長手で、最表層が正帯電性の感光層により形成される円筒形状であり、後側表面がフレーム43から後方へ露出されている。感光ドラム37は、画像形成時において、本体ケーシング2内に設けられるモータ(図示せず)からの駆動力によって回転される。
スコロトロン型帯電器41は、感光ドラム37の斜め前側上方に、感光ドラム37と間隔を隔てて対向配置されている。画像形成時には、高電圧が印加され、感光ドラム37の表面が一様に正極性に帯電される。
クリーニングローラ42は、幅方向に長手であり、感光ドラム37の上方において、感光ドラム37と対向してその表面に接触するように配置されている。画像形成時には、クリーニングローラ42に、トナーを捕集するためのクリーニングバイアスが印加され、画像形成終了時には、クリーニングバイアスとは逆方向となるバイアスが印加される。
現像ローラ46は、幅方向に長手であり、感光ドラム37の斜め前側下方において、感光ドラム37と対向してその表面に接触するように配置されている。現像ローラ46は、フレーム43の幅方向両側壁に回転自在に支持される金属製の現像ローラ軸と、その現像ローラ軸を被覆する導電性のゴムからなるゴムローラ部とを備えている。なお、このゴムローラ部が感光ドラム37に接触する。画像形成時には、本体ケーシング2内に設けられるモータ(図示せず)からの駆動力が伝達され、現像ローラ46が回転される。また、現像ローラ46には、現像バイアスが印加される。
供給ローラ45は、幅方向に長手であり、現像ローラ46の斜め前側下方において、現像ローラ46と対向してその表面に接触するように配置されている。供給ローラ45は、フレーム43の幅方向両側壁に回転自在に支持される金属製の供給ローラ軸と、その供給ローラ軸を被覆する導電性のスポンジからなるスポンジローラ部とを備えている。なお、このスポンジローラ部が現像ローラ46のゴムローラ部に接触する。画像形成時には、本体ケーシング2内に設けられるモータ(図示せず)からの駆動力が伝達され、供給ローラ45が回転される。
層厚規制ブレード47は、現像ローラ46の上方に設けられている。層厚規制ブレード47は、現像ローラ46へ向けて略下方に延びる板ばね部材と、この板ばね部材の先端部(下端部)に設けられ、現像ローラ46に対して斜め前側上方から圧接する圧接ゴム50とを備えている。
供給オーガ48は、供給ローラ45の上方に配置されている。供給オーガ48は、幅方向に延びてフレーム43の幅方向両側壁に回転自在に支持される軸と、その軸の表面に形成される螺旋状の翼とを備えている。画像形成時には、本体ケーシング2内に設けられるモータ(図示せず)からの駆動力が伝達され、供給オーガ48が回転される。
戻りオーガ49は、供給オーガ48の前側に配置されている。戻りオーガ49は、幅方向に延びてフレーム43の左側壁に回転自在に支持される軸と、その軸の表面に形成される螺旋状の翼とを備えている。画像形成時には、本体ケーシング2内に設けられるモータ(図示せず)からの駆動力が伝達され、戻りオーガ49が回転される。
また、フレーム43の上端部には、第2搬送ローラ40が回転自在に設けられている。第2搬送ローラ40は、幅方向に長手であり、その上側表面がフレーム43の上側面から上方に露出されるように、フレーム43に支持されている。そして、第1揺動壁58が閉位置にあるときに、第1揺動壁58の第2搬送ローラ40とフレーム43の第2搬送ロー
ラ40とが対向する。このとき、第1揺動壁58の下側面とフレーム43の上側面との間には、隙間(中継パス61という。)が形成される。中継パス61は、給紙パス25の上端から連続して、後方の2次転写位置27まで延びている。
なお、ドラムユニット38については、後で詳説する。
(3−2−2)トナーカートリッジ
図2に示すように、トナーカートリッジ39は、前後方向に長手の円筒形状であり、対応するドラムユニット38の右端部と略水平方向(幅方向)に沿って対向するように、そのドラムユニット38の右側に配置されている。また、本体ケーシング2に装着された状態において、各トナーカートリッジ39は、本体ケーシング2の前側壁13と、第2側壁の一例としての後側壁77(前側壁13と前後方向において対向する)との間に挟まれており、詳しくは、前側壁13まで延びている(はみ出ている)。各トナーカートリッジ39の前端は、画像形成のために作用するプロセス手段(スキャナユニット30、ドラムセクション44、転写ユニット32およびクリーニングユニット33)や給紙パス25よりも前側(前側壁13側)に位置している。
各トナーカートリッジ39(詳しくは、後述する第1収容部の一例としての新トナー収容部115)には、異なる色のトナーが収容されている。各色のトナーとしては、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各着色剤が各色に対応して配合される正帯電性で非磁性1成分の重合トナーが用いられている。このトナーは、流動性が良好である。図中では、各トナーカートリッジ39を、収容するトナーの色に応じて、イエロートナーカートリッジ39Y、マゼンタトナーカートリッジ39M、シアントナーカートリッジ39C、ブラックトナーカートリッジ39Kに区別している。また、各ドラムユニット38も、トナーの色に応じて、イエロードラムユニット38Y、マゼンタドラムユニット38M、シアンドラムユニット38C、ブラックドラムユニット38Kに区別している。ドラムユニット38およびトナーカートリッジ39は、下から上へ向かって、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの順で略鉛直方向に沿って並列配置されている。
なお、トナーカートリッジ39については、後で詳説する。
(3−2−3)プロセスユニットでの現像動作
図1を参照して、画像形成時では、各トナーカートリッジ39に収容されているトナーが、対応するドラムユニット38の供給オーガ48に供給される。供給オーガ48に供給されたトナーは、供給オーガ48の翼によって左側へ搬送されつつ、供給オーガ48の下方の供給ローラ45へ落下し、供給ローラ45に供給される。供給ローラ45に供給されずに供給オーガ48の左端まで搬送されたトナーは、戻りオーガ49に引き渡されて右側へ搬送され、トナーカートリッジ39へ戻される。トナーカートリッジ39へ戻されたトナーは、再度供給オーガ48に供給される。このように、トナーカートリッジ39とドラムユニット38との間でトナーが循環する。なお、トナーの循環については、後で詳説する。
そして、供給ローラ45に供給されたトナーは、供給ローラ45の回転により、現像ローラ46に供給される。このとき、トナーは、供給ローラ45と現像バイアスが印加されている現像ローラ46との間で正極性に摩擦帯電される。こうして現像ローラ46に供給された正帯電トナーは、現像ローラ46の回転に伴って、層厚規制ブレード47の圧接ゴム50と現像ローラ46との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ46の表面に担持される。
一方、感光ドラム37の回転に伴って、感光ドラム37の表面がスコロトロン型帯電器41によって一様に正帯電される。そして、その正帯電した感光ドラム37の表面に、スキャナユニット30からのレーザビーム(図示1点鎖線参照)が照射されることにより、
用紙3に形成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。
感光ドラム37の回転により、感光ドラム37の表面に形成されている静電潜像が現像ローラ46と対向すると、現像ローラ46の表面に担持されている正帯電トナーが、その静電潜像(つまり、一様に正帯電されている感光ドラム37の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分)に供給される。これにより、静電潜像が可視像化され、感光ドラム37の表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
(3−3)転写ユニット
転写ユニット32は、本体ケーシング2において、複数のドラムユニット38(ドラムセクション44)に対して後側から隣接するように、上下方向に沿って配置されている。転写ユニット32は、図示しない転写フレームと、この転写フレームに支持される駆動ローラ52、ローラの一例としての従動ローラ53、ベルトの一例としての転写ベルト54、および、4本の1次転写ローラ63とを備えている。図3に示すように、上側壁8および第1揺動壁58を開位置へ揺動させて本体ケーシング2の上面を上方ヘ開放することにより、転写ユニット32を、本体ケーシング2の上面から、本体ケーシング2に対して上下方向に沿って着脱することができる。
図1に示すように、駆動ローラ52および従動ローラ53は、幅方向に延び、さらに、上下方向に互いに間隔を隔てて対向配置されている。具体的には、駆動ローラ52は、イエロードラムユニット38Yの感光ドラム37よりも上方において、転写フレーム(図示せず)に回転自在に支持されている。従動ローラ53は、駆動ローラ52の下方、詳しくは、ブラックドラムユニット38Kの感光ドラム37よりも下方において、転写フレーム(図示せず)に回転自在に支持されている。
転写ベルト54は、ポリカーボネート等の樹脂製のエンドレスベルトからなり、駆動ローラ52と従動ローラ53との間に巻回されている。図1を基準として、転写ベルト54の左側表面は、各ドラムユニット38の感光ドラム37に接触している。ここで、各感光ドラム37と転写ベルト54との接触位置を、それぞれ1次転写位置62という。また、第1揺動壁58が閉位置にあるとき、2次転写ローラ60と駆動ローラ52とが、転写ベルト54を挟んで対向する。このとき、2次転写ローラ60と転写ベルト54とは互いに接触しており、この接触位置が、上述した2次転写位置27である。
1次転写ローラ63は、幅方向に延び、駆動ローラ52および従動ローラ53の間に巻回されている転写ベルト54内において、転写フレーム(図示せず)に回転自在に支持されている。1次転写ローラ63は、各ドラムユニット38に対応して設けられており、対応する感光ドラム37と、1次転写位置62において、転写ベルト54を挟んで対向する。画像形成時には、1次転写ローラ63に1次転写バイアスが印加される。
画像形成時において、駆動ローラ52には、本体ケーシング2内に設けられる図示しないモータからの駆動力が伝達され、駆動ローラ52が回転される。すると、転写ベルト54が、駆動ローラ52と従動ローラ53との間を、感光ドラム37と逆方向(図1では時計回りの方向)に回転するように周回移動されるとともに、従動ローラ53および1次転写ローラ63が従動回転する。
転写ベルト54は、下方から上方に向かって、各1次転写位置62を順次通過する。その通過中に、各1次転写ローラ63に印加される1次転写バイアスによって、各ドラムユニット38の感光ドラム37に担持されているトナー像が、1次転写位置62において、転写ベルト54に順次転写される。すなわち、まず、ブラックドラムユニット38Kのブラックトナー像が転写ベルト54に転写され、次いで、シアンドラムユニット38Cのシアントナー像が転写ベルト54上のブラックトナー像に重ねて転写される。その後、同様
の手順で、マゼンタドラムユニット38Mのマゼンタトナー像およびイエロードラムユニット38Yのイエロートナー像が、順に転写ベルト54に重ねて転写され、転写ベルト54にカラー画像が形成される。
転写ベルト54に形成されたカラー画像は、転写ベルト54が2次転写位置27を通過する間に、給紙部4から中継パス61を介して2次転写位置27へ搬送された用紙3に、2次転写ローラ60に印加される2次転写バイアスによって、一括転写される。カラー画像が転写された用紙3は、定着ユニット34へ搬送される。
なお、転写ベルト54へのトナー像の転写後に感光ドラム37上に残留する転写残トナーは、クリーニングローラ42に一旦捕集されるが、画像形成終了時に、このトナーを放出するためのバイアスがクリーニングローラ42に印加されることにより、感光ドラム37へ排出された後に、現像ローラ46に回収される。
(3−4)クリーニングユニット
クリーニングユニット33は、転写ユニット32に隣接配置されている。詳しくは、クリーニングユニット33は、転写ユニット32の下端部に対して後側から隣接配置され、転写ベルト54を挟んで従動ローラ53に対向している。クリーニングユニット33は、ボックス状のクリーニングケーシング67と、クリーニングケーシング67内に収容される1次クリーニングローラ64、2次クリーニングローラ65、掻取ブレード66、および、第1搬送部材の一例としての排出オーガ68とを備えている。
1次クリーニングローラ64および2次クリーニングローラ65は、ともに幅方向に長手であり、クリーニングケーシング67の幅方向両側壁に回転自在に支持されている。
1次クリーニングローラ64は、転写ベルト54を挟んで従動ローラ53に対向配置されている。このとき、1次クリーニングローラ64は、転写ベルト54と接触しており、1次クリーニングローラ64と転写ベルト54との接触位置を、クリーニング転写位置69という。1次クリーニングローラ64には、1次クリーニングバイアスが印加される。2次クリーニングローラ65は、1次クリーニングローラ64の斜め後側上方において、1次クリーニングローラ64と対向してその表面に接触するように配置されている。2次クリーニングローラ65には、2次クリーニングバイアスが印加される。
掻取ブレード66は、2次クリーニングローラ65に対して後方から接触するように設けられている。
排出オーガ68は、掻取ブレード66と2次クリーニングローラ65との接触位置の下方に配置されている。排出オーガ68は、幅方向に延びてクリーニングケーシング67の幅方向左側壁に回転自在に支持される軸と、その軸の表面に形成される螺旋状の翼とを備えている。画像形成時には、本体ケーシング2内に設けられるモータ(図示せず)からの駆動力が伝達され、排出オーガ68が回転される。
上記のカラー画像の転写動作において、転写ベルト54の表面上に残留したトナーは、まず、クリーニング転写位置69において、転写ベルト54の表面から、1次クリーニングバイアスにより1次クリーニングローラ64に転写され、クリーニングユニット33に回収される。1次クリーニングローラ64に転写されたトナーは、2次クリーニングバイアスにより2次クリーニングローラ65に転写される。その後、2次クリーニングローラ65に転写されたトナーは、掻取ブレード66によって掻き取られ、2次クリーニングローラ65から排出オーガ68へ落下する。後述するように、排出オーガ68に落下したトナーは、廃トナーとして、回転する排出オーガ68の翼によって、右側の、筐体側開口の一例としての廃トナー排出口128(図2参照)へ搬送されて、トナーカートリッジ39
における、第2収容部の一例としての廃トナー収容部70(図2参照)に収容される。
(3−5)定着ユニット
定着ユニット34は、2次転写位置27の後方に配置されている。定着ユニット34は、加熱ローラ71と、加熱ローラ71を加圧する加圧ローラ72を備えている。定着ユニット34において、用紙3に転写されたカラー画像は、用紙3が加熱ローラ71と加圧ローラ72との間を通過する間に、加熱および加圧されることによって用紙3に熱定着される。
(4)排紙ユニット
排紙ユニット6は、1対の搬送ローラ73、排紙パス74、排紙ローラ75および排紙トレイ76を備えている。1対の搬送ローラ73は、加熱ローラ71および加圧ローラ72の後方において、互いに接触するように配置されている。排紙パス74は、本体ケーシング2の後側壁77内において、1対の搬送ローラ73の接触位置から斜め後側上方ヘ湾曲しながら延びてから前方へ滑らかに折り返されるように、延びている。後側壁77の前側面には、排紙パス74の出口となる排紙口78が形成されている。排紙ローラ75は、排紙口78に配置される3つのローラであり、そのうちの1つのローラに対して他の2つのローラが接触している。排紙トレイ76は、後側壁77の前側面における排紙口78より下方から前側に延びている。上述した第1揺動壁58の上側面や処理扉28の上端部は、排紙トレイ76に含まれる。
定着ユニット34でカラー画像が定着された用紙3は、排紙ユニット6において、搬送ローラ73によって、排紙パス74に沿って搬送され、排紙ローラ75によって、排紙口78を介して排紙トレイ76上に排紙される。このとき、用紙3においてカラー画像が定着された面(印字面)は、上向きとなる。
(5)読取スキャナユニット
読取スキャナユニット7は、上側壁8に接続される(詳しくは、上側壁8に埋設される)原稿台79と、原稿台79に揺動自在に支持される押えカバー80とを備えている。
原稿台79は、平面視矩形の板状に形成されており、その上面には、原稿が載置されるガラス面81が設けられている。原稿台79には、原稿を読み取るためのCCDセンサ82が内装されている。CCDセンサ82は、ガラス面81の左端に待機(この位置を待機位置という。)し、通常の原稿読取時には、ガラス面81と対向した状態で左側から右側に向けてスライドする。
押えカバー80は、原稿台79と相似の平面視矩形の板状に形成されている。押えカバー80の後端部と原稿台79の後端部とは、ヒンジ129によって連結されており、押えカバー80は、傾倒してガラス面81を上から塞ぐ閉位置(図1参照)と、起立してガラス面81を斜め前側上方ヘ露出させる開位置(図示せず)との間を揺動する。また、図4に示すように、押えカバー80の左端部には、原稿を自動読取するためのADF(オート・ドキュメント・フィーダ)装置83が備えられている。ADF装置83は、ボックス形状のADFケーシング84と、ADFケーシング84の右側壁から右側へ延びる平面視台形の薄板状の待機トレイ85とを備えている。ADFケーシング84内部には、原稿搬送ローラ(図示せず)および原稿検知センサ(図示せず)が備えられている。ADFケーシング84の右側壁において、待機トレイ85の上側には取込口86が形成され、待機トレイ85の下側には取出口87が形成されている。
この読取スキャナユニット7では、通常の原稿読取の場合、押えカバー80を開位置まで揺動させてガラス面81(図1参照)に原稿を載置し、押えカバー80を閉位置まで揺動させてから操作パネル10のボタン11を操作する。これにより、待機位置にあるCCDセンサ82が、ガラス面81に載置された原稿と対向した状態で左側から右側に向けてスライドし、原稿の画像情報が読み取られる。この後、押えカバー80を再び開位置まで
揺動させて、ガラス面81上から原稿を取り去る。また、CCDセンサ82は、上述した待機位置まで自動的に戻る。
一方、ADF装置83による原稿の自動読取の場合、原稿検知センサ(図示せず)が、待機トレイ85に原稿がセットされたことを検知すると、上述した通常の原稿読取とは異なり、CCDセンサ82が図示しない自動原稿読取位置にて固定される。そして、ボタン11を操作すると、ADF装置83の原稿搬送ローラ(図示せず)が回転され、原稿が原稿搬送ローラ(図示せず)に引き込まれて左側へ移動し、取込口86を介してADFケーシング84内に取り込まれる。取り込まれた原稿がCCDセンサ82に対向したときに、CCDセンサ82により原稿の画像情報が読み取られる。その後、原稿は、取出口87から排出される。
画像形成部5は、上述したように読み取られた原稿の画像情報に基づいて、画像データを作成し、上記したように、用紙3に画像を形成する。
2.各要素の構成
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2では、図5に示すように、上下方向に隣り合うカートリッジ着脱口17の間が正面視矩形状の切欠88で連結されている。ここで、カートリッジ着脱口17も、トナーカートリッジ39と同様に、トナーの色に応じて、上から順に、イエローカートリッジ着脱口17Y、マゼンタカートリッジ着脱口17M、シアンカートリッジ着脱口17C、ブラックカートリッジ着脱口17Kに区別している。そして、切欠88は、イエローカートリッジ着脱口17Yの上端、および、ブラックカートリッジ着脱口17Kの下端にも形成されている。
本体ケーシング2の右端部には、第2空間の一例として、各トナーカートリッジ39を収容する4つのカートリッジ収容空間89が形成されている。各カートリッジ収容空間89は、前後方向に長手の円筒形状であり、前側において、対応するカートリッジ着脱口17に連通している。ここで、カートリッジ収容空間89も、カートリッジ着脱口17と同様に、トナーの色に応じて、上から順に、イエローカートリッジ収容空間89Y、マゼンタカートリッジ収容空間89M、シアンカートリッジ収容空間89C、ブラックカートリッジ収容空間89Kに区別している。そして、上下方向に隣り合うカートリッジ収容空間89の間は、カートリッジ着脱口17と同様に、前後方向に亘って切欠88によって連結されている。そして、イエローカートリッジ着脱口17Yの上端の切欠88は、イエローカートリッジ収容空間89Yの上端において、前後方向に亘って形成されている。同様に、ブラックカートリッジ着脱口17Kの下端の切欠88は、ブラックカートリッジ収容空間89Kの下端において、前後方向に亘って形成されている。なお、連通状態にある4つのカートリッジ収容空間89をまとめてカートリッジ収容空間89ということがある。
図11に示すように、本体ケーシング2には、本体ケーシング2内の空間をカートリッジ収容空間89とドラム収容空間90とに仕切る隔壁91が設けられている。隔壁91は、前後方向に沿って延びている。詳しくは、隔壁91は、正断面視において、上下方向に沿って延び、幅方向に薄い平面部92と、平面部92の右側面において上下方向に並んで4つ設けられた正断面視略C字状の曲面部93とを一体的に備えている。なお、各曲面部93の右側に配置され、対応するカートリッジ収容空間89および切欠88を挟んで曲面部93と対向する正断面視逆C字状の壁は、本体ケーシング2の右側壁94の左側部分である。隔壁91において、各カートリッジ収容空間89に対応する部分(詳しくは、平面部92と曲面部93との接続部分)には、第1隔壁開口の一例としての隔壁側供給口95と、第2隔壁開口の一例としての隔壁側戻し口96とが形成されている。つまり、隔壁91には、隔壁側供給口95と隔壁側戻し口96との組が、4つのカートリッジ収容空間89に応じて4組形成されている。各組において、隔壁側供給口95は、隔壁側戻し口96
よりも上方に位置している。また、図12に示すように、隔壁側供給口95は、隔壁側戻し口96よりも後方に位置している。なお、図11では、説明の便宜上、隔壁側供給口95および隔壁側戻し口96を同一平面状に示している。また、隔壁側供給口95は、矩形状であり、隔壁側戻し口96は、隔壁側供給口95より開口面積が小さい円形状である。
また、上下方向に並んで4つ設けられた曲面部93のうち最下位にある曲面部93には、隔壁側供給口95も後方に、図2に示すように、廃トナー排出口128が形成されている。廃トナー排出口128は、丸穴であり、隔壁91および上述したクリーニングユニット33のクリーニングケーシング67の右側壁を貫通して、排出オーガ68に対して右側から対向している。すなわち、廃トナー排出口128は、本体ケーシング2(隔壁91)およびクリーニングユニット33の両方に亘って形成されている。
図11に示すように、各カートリッジ収容空間89には、第1シール97、および、筐体側シャッターの一例としての本体シャッター99が収容されている。
第1シール97は、たとえば、フェルト等からなるシートである。第1シール97は、隔壁側供給口95および隔壁側戻し口96を塞がないように、かつ、隔壁側供給口95および隔壁側戻し口96の周りを取り囲むように、曲面部93の右側面に取り付けられている。
本体シャッター99は、正断面視略C字で前後方向に長手の薄板状に形成されており、その後端は、図12に示すように、正面視略半円形状の板(半円板131という。)によって塞がれている。なお、半円板131は、本体シャッター99と一体である。また、本体シャッター99の前後方向寸法は、取っ手109を除いたトナーカートリッジ39の前後方向寸法とほぼ等しい。本体シャッター99の前端における周上1箇所には、矩形状に切欠かれた受入部132が形成されている。受入部132は、本体シャッター99のほぼ後端まで前後方向に沿って延びている。半円板131の周縁部において切欠き132と前後方向に並ぶ位置には、矩形状の貫通穴133が形成されている。半円板131の円中心位置には、円形状の挿通穴134が形成されている。
図11に示すように、本体シャッター99は、曲面部93の右側面および右側壁94の左側面に沿って、回動自在である。詳しくは、本体シャッタ−99は、閉位置(図11(a)および図12(a)参照)と開位置(図11(b)および図12(b)参照)との間を回動する。閉位置にある本体シャッタ−99は、図11(a)および図12(a)に示すように、第1シール97と、トナーカートリッジ39に設けられた第2シール98(後述する。)との間に入り込んでこれらのシールを分離し、隔壁側供給口95、隔壁側戻し口96および廃トナー排出口128(図2参照)を右側から塞ぐ。また、本体シャッター99が閉位置にあるとき、受入部132(図12(a)参照)は、対応するカートリッジ収容空間89における下側の切欠88(図5参照)とほぼ一致する。開位置は、閉位置にある本体シャッタ−99を正面視において反時計回りに回動させた位置である。開位置にある本体シャッタ−99は、図11(b)および図12(b)に示すように、第1シール97および第2シール98の下端部において、第1シール97と第2シール98との間に僅かに食い込んでおり、隔壁側供給口95、隔壁側戻し口96および廃トナー排出口128(図2参照)を右側へ開放する。このように、本体シャッタ−99は、開位置と閉位置との間を回動することによって、隔壁側供給口95、隔壁側戻し口96および廃トナー排出口128(図2参照)を一括開閉する(図12参照)。
図1に示すように、後側壁77において、排紙パス74の後側に位置する部分(第2揺動壁100という。)は、それ以外の部分とは独立している。詳しくは、第2揺動壁100は、その下端部で幅方向へ延びる揺動軸101を中心に揺動自在である。詳しくは、第
2揺動壁100は、起立して第2揺動壁100より下の後側壁77に沿う閉位置(図1参照)と、後側へ傾倒して排紙パス74を後側へ露出させる開位置(図示せず)との間を揺動する。第2揺動壁100が開位置にあるときに、排紙パス74でのジャム処理を行うことができる。
(2)ドラムセクション
図7に示すように、ドラムセクション44のフレーム43は、上下方向に長手のボックス形状である。そして、フレーム43の前側面には、供給オーガ収容部102および戻りオーガ収容部103の組が、上下方向に並んで4組設けられている。供給オーガ収容部102および戻りオーガ収容部103の各組は、対応するドラムユニット38の一部をなす。
供給オーガ収容部102および戻りオーガ収容部103は、幅方向に長手の中空円筒状であり、フレーム43の幅方向両側壁に支持されている。供給オーガ収容部102には、対応するドラムユニット38の供給オーガ48が収容されている。たとえば、図中最上位にある供給オーガ収容部102には、イエロードラムユニット38Yの供給オーガ48が収容されている。同様に、戻りオーガ収容部103には、対応するドラムユニット38の戻りオーガ49が収容されている。たとえば、図中最上位にある戻りオーガ収容部103には、イエロードラムユニット38Yの戻りオーガ49が収容されている。フレーム43の右側面には、フレーム43の右側壁を挟んで各組の供給オーガ収容部102および戻りオーガ収容部103と対向する連結部材104が4つ設けられている。各連結部材104は、対応するドラムユニット38の一部をなす。
連結部材104は、右側面視において斜め後側上方ヘ傾斜する平行四辺形状であり、幅方向に肉厚である。連結部材104の右側面は、上下方向に沿って延びている。連結部材104の右側面において、後側上端には、現像器側受入口の一例としてのドラム側供給口105が形成され、前側下端、詳しくはドラム側供給口105より斜め前側下方には、現像器側戻し口の一例としてのドラム側戻し口106が形成されている。ドラム側供給口105およびドラム側戻し口106の開口面は、上下方向に沿って延びている。ドラム側供給口105は、隔壁側供給口95とほぼ同じ大きさの矩形状であり、図11(a)に示すように、連結部材104を左側に延び、対応する供給オーガ収容部102の右端部に対して、上側から連通している。図7に示すように、ドラム側戻し口106は、隔壁側戻し口96とほぼ同じ大きさの円形状であり、連結部材104を幅方向に貫通し、対応する戻りオーガ収容部103に対して、右側から連通している。ドラムセクション44が本体ケーシング2に装着された状態において、ドラム側供給口105は、隔壁91において対応する隔壁側供給口95に対して、左側から対向し、連通している(図11(a)参照)。同様に、ドラム側戻し口106は、隔壁91において対応する隔壁側戻し口96(図11参照)に対して、左側から対向し、連通している。そのため、本体シャッタ−99は、開位置と閉位置との間を回動することによって、隔壁側供給口95、隔壁側戻し口96および廃トナー排出口128(図2参照)だけでなく、ドラム側供給口105およびドラム側戻し口106も一括開閉する。また、ドラムセクション44において右側に露出された各感光ドラム37の軸が、隔壁91に設けられたガイド溝(図示せず)によって支持されている(図11参照)。
(3)トナーカートリッジ
図8に示すように、また、上述したように、トナーカートリッジ39は、前後方向に長手の円筒形状である。トナーカートリッジ39は、外シリンダ107および内シリンダ108を備えている。なお、後述するように、ブラックトナーカートリッジ39Kは、他のトナーカートリッジ39よりも前後方向に長く、また、廃トナー収容部70(図10(a)参照)を備えている点で、他のトナーカートリッジ39と異なる。しかしながら、説明の便宜上、ブラックトナーカートリッジ39Kを基準として説明する。
(3−1)内シリンダ
図10(a)に示すように、内シリンダ108は、前後方向に長手の中空円筒状に形成されている。内シリンダ108の軸線方向(前後方向)における両端面は、正面視円形状の側壁によって塞がれている。内シリンダ108の前側側壁は、垂直方向に沿って平坦に形成されており、内シリンダ108の後側側壁は、後方へ凸湾曲するように形成されている。内シリンダ108の前側側壁には、略逆U字状の取っ手109(図8参照)が一体的に取り付けられている。
詳しくは、取っ手109は、内シリンダ108の前側側壁の円中心を通り、各遊端部が内シリンダ108の前側側壁の円中心を挟んで対向するように、この前側側壁に接続されている。
内シリンダ108は、その前後方向中央から後側にやや偏った位置に設けられた壁114によって、壁114よりも前側の新トナー収容部115と、壁114より後側にあり、上述した廃トナー収容部70とに区画されている。すなわち、新トナー収容部115と廃トナー収容部70とは、前後方向に並んで配置されている。新品時のトナーカートリッジ39では、新トナー収容部115に、トナー(廃トナーと区別して新トナーということがある。)が収容され、廃トナー収容部70は空である。内シリンダ108内には、内シリンダ108の軸線に沿って前後方向に延びる、回転軸の一例としてのアジテータ回転軸110が設けられている。アジテータ回転軸110は、壁114を貫通し、内シリンダ108の前後方向両側壁において回転自在に支持されている。アジテータ回転軸110の後端部には、従動突起111が設けられている。従動突起111は、背面視略8の字状に形成されており(図9参照)、内シリンダ108の後側側壁より後方において外部に露出されている。アジテータ回転軸110は、その径方向外側において等距離を隔てて前後方向に延びるアジテータ支持枠112を備えている。アジテータ支持枠112には、複数のアジテータ113が設けられている。新トナー収容部115において、各アジテータ113(以下では、説明の都合上、第2攪拌部材の一例としての前アジテータ113Aという。)は、可撓性をするフィルム等からなる略矩形状に形成されており、その径方向外側端縁は、後述するカートリッジ側供給口の一例としてのカートリッジ内側供給口116、および、後述するカートリッジ側引取口の一例としてのカートリッジ内側戻し口117に向かって径方向外側に傾斜するように形成されている。これらの前アジテータ113Aのうち、後述するカートリッジ内側供給口116およびカートリッジ内側戻し口117に対して径方向に対向する前アジテータ113Aは、他の前アジテータ113Aと構造が異なる。カートリッジ内側供給口116に対応する(近傍に配置される)前アジテータ113Aは、アジテータ支持枠112に設けられ、径方向外側へ向かって先細となる略等脚台形状に形成されている。カートリッジ内側戻し口117に対応する前アジテータ113Aは、アジテータ回転軸110に設けられ、ワイヤ等によって略三角形の枠状に形成されている。一方、廃トナー収容部70に収容されるアジテータ113(上述した前アジテータ113Aと区別するため、第1攪拌部材の一例としての後アジテータ113Bという。)は、ワイヤ等によって略三角形の枠状に形成されており、その径方向外側端縁は、後述するカートリッジ側開口の一例としての廃トナー内側受入口118の近傍において、この廃トナー内側受入口118から離れる方向へ向かって径方向外側へ傾斜している。なお、前アジテータ113Aおよび後アジテータ113Bの回転軸は、ともにアジテータ回転軸110である。
図9(b)に示すように、内シリンダ108の円周面を形成する内シリンダ周壁119の一側面(図9(b)における左側面)には、カートリッジ内側供給口116、カートリッジ内側戻し口117および廃トナー内側受入口118が形成されている。詳しくは、カートリッジ内側供給口116およびカートリッジ内側戻し口117は、新トナー収容部115に形成され、廃トナー内側受入口118は、廃トナー収容部70に形成されている。廃トナー内側受入口118は、内シリンダ周壁119の後端部に位置し、廃トナー収容部
70内に連通する丸穴である。廃トナー内側受入口118は、廃トナー排出口128(図2参照)とほぼ等しい大きさである。カートリッジ内側供給口116は、内シリンダ周壁119の前後方向中央からやや前側に偏った位置にあり、隔壁側供給口95(図11参照)とほぼ同じ大きさの矩形状である。カートリッジ内側戻し口117は、図9(b)を基準として、カートリッジ内側供給口116に対して、その斜め前側下方に隣接しており、隔壁側戻し口96(図11参照)とほぼ同じ大きさの円形状である。上述したように、隔壁側供給口95は、隔壁側戻し口96より大きいので、カートリッジ内側供給口116はカートリッジ内側戻し口117より大きい。カートリッジ内側供給口116およびカートリッジ内側戻し口117は、ともに新トナー収容部115内に連通している。
また、図8(b)に示すように、内シリンダ周壁119において、その円中心に対するカートリッジ内側戻し口117の反対側位置の近傍には、径方向外側に突出する径方向突起130が設けられている。
図10に示すように、内シリンダ周壁119の外周面において、カートリッジ内側戻し口117よりも前側の位置には、係合溝120が形成されている。係合溝120は、内シリンダ周壁119の周方向に沿って延び、環状に形成されている。図9(a)に示すように、内シリンダ108の後側側壁において、径方向突起130とほぼ同じ周方向位置には、後方へ突出する軸方向突起121が設けられている。
(3−2)外シリンダ
外シリンダ107は、内シリンダ108よりも僅かに大径の中空の略円筒状に形成されており、軸方向(前後方向)両端が開口されている。
図10に示すように、外シリンダ107の円周面を形成する、カートリッジ側シャッターの一例としての外シリンダ周壁122は、前後方向において、内シリンダ108の後側側壁から係合溝120に亘って形成されている。
図9(b)に示すように、外シリンダ周壁122の一側面(図9(b)における左側面)には、カートリッジ外側供給口123、カートリッジ外側戻し口124および廃トナー外側受入口125が形成されている。カートリッジ外側供給口123、カートリッジ外側戻し口124および廃トナー外側受入口125は、外シリンダ周壁122を貫通しており、それらの下端縁は、少なくとも外シリンダ周壁122の内周面の下端縁より上方にある。廃トナー外側受入口125は、廃トナー内側受入口118とほぼ同じ大きさの丸穴であり、外シリンダ周壁122の後端部に位置している。カートリッジ外側供給口123は、外シリンダ周壁122の前端部に位置し、隔壁側供給口95(図11参照)とほぼ同じ大きさの矩形状である。カートリッジ外側戻し口124は、図9(b)を基準として、カートリッジ外側供給口123に対して、その斜め前側下方に隣接しており、隔壁側戻し口96(図11参照)とほぼ同じ大きさの円形状である。そして、外シリンダ周壁122の外側表面には、カートリッジ外側供給口123、カートリッジ外側戻し口124および廃トナー外側受入口125の周囲を取り囲むように、第2シール98が貼り付けられている。第2シール98は、第1シール97と同じ素材で形成されている。
外シリンダ周壁122において、カートリッジ外側戻し口124から背面視で反時計回りに約90°ずれた位置には、径方向外側に突出する径方向突条126が設けられている。径方向突条126は、外シリンダ周壁122の前端部から後端部に亘って延設されている。図示されていないが、外シリンダ周壁122において、カートリッジ外側戻し口124から背面視で時計回りに約90°ずれた位置と、カートリッジ外側戻し口124から背面視で時計回りに約180°ずれた位置との間に亘って、外シリンダ周壁122を径方向に貫通する突起受入溝127が形成されている(図8(b)参照)。突起受入溝127は、径方向突条126の前端よりも前側に位置している。
また、図10に示すように、外シリンダ周壁122の前端縁および後端縁は、全周に亘って軸中心に向かって折り曲げられている。
外シリンダ107は、外シリンダ周壁122が内シリンダ周壁119の外周面の略後半分部分を覆うように、内シリンダ108に取り付けられている。詳しくは、外シリンダ周壁122の前端縁が、内シリンダ周壁119の係合溝120に係合されている。また、外シリンダ周壁122の後端縁が内シリンダ108の後側側壁の周縁部に係合されている。
そして、図9に示すように、内シリンダ108の従動突起111および軸方向突起121が、上述した外シリンダ107の後側の開口部分から後方に露出されている。また、図8に示すように、内シリンダ108の径方向突起130は、径方向突条126の前端よりも前側において、外シリンダ107の突起受入溝127から径方向外側に露出されている。
外シリンダ107が内シリンダ108に取り付けられた状態において、内シリンダ周壁119の外周面が外シリンダ周壁122の内周面に対して周方向にスライドする。詳しくは、内シリンダ108は、外シリンダ107に対して、閉位置(図8(a)、図9(a)および図11(a)参照)と開位置(図8(b)、図9(b)および図11(b)参照)との間で回動自在である。内シリンダ108が閉位置にあるときには、図9(a)に示すように、カートリッジ内側供給口116、カートリッジ内側戻し口117および廃トナー内側受入口118が外シリンダ周壁122によって外側から塞がれる。また、取っ手109は、上下方向に長手となる(図8(a)参照)。一方、図9(a)の閉位置から背面視において内シリンダ108を時計回りに約90°回動させたときの位置が,図9(b)に示す開位置である。内シリンダ108が開位置にあるときには、カートリッジ内側供給口116とカートリッジ外側供給口123とが、内シリンダ108の径方向に対向し、連通する。同様に、カートリッジ内側戻し口117とカートリッジ外側戻し口124とが径方向に対向して互いに連通し、廃トナー内側受入口118と廃トナー外側受入口125とが径方向に対向して互いに連通する。また、取っ手109は、幅方向に長手となる(図8(b)参照)。このように、内シリンダ108が開位置と閉位置との間で回動することによって、カートリッジ内側供給口116、カートリッジ内側戻し口117および廃トナー内側受入口118が、外シリンダ周壁122によって一括開閉される。また、内シリンダ108が開位置と閉位置との間のどの位置にあっても、カートリッジ内側供給口116、カートリッジ内側戻し口117および廃トナー内側受入口118の下端縁は、内シリンダ周壁119の内周面の下端縁より上方にある。
そして、内シリンダ108の径方向突起130は、内シリンダ108の回動に伴って、突起受入溝127内を移動する。径方向突起130は、内シリンダ108が閉位置にあるときには、突起受入溝127の下端縁に当接して下方へ突出する(図8(a)参照)。そして、径方向突起130は、内シリンダ108が開位置にあるときには、突起受入溝127の上端縁に当接して右側へ突出する(図8(b)参照)。
なお、上述したように、ブラックトナーカートリッジ39K(図10(a)参照)は廃トナー収容部70を備えている一方で、他の3つのトナーカートリッジ39(図10(b)参照)は廃トナー収容部70を備えていない。そのため、図10に示すように、ブラックトナーカートリッジ39Kは、他の3つのトナーカートリッジ39に比べて、廃トナー収容部70の分だけ、後方に突出している。なお、これに応じて、ブラックカートリッジ収容空間89K(図5参照)も他のカートリッジ収容空間89より後方に突出している。(4)トナーカートリッジの本体ケーシングに対する着脱
(4−1)トナーカートリッジの本体ケーシングへの装着
まず、図6に示すように、カートリッジ扉18を開位置まで回動させ、全てのカートリッジ着脱口17を開放する。そして、内シリンダ108が閉位置にあるトナーカートリッジ39の取っ手109を掴み、前側壁13側から、トナーカートリッジ39を、水平な姿勢に保ちつつ、対応するカートリッジ着脱口17に挿入する。すなわち、ブラックトナーカートリッジ39Kであれば、ブラックカートリッジ着脱口17Kに挿入される。
そして、トナーカートリッジ39を、カートリッジ着脱口17から後方に連続するカートリッジ収容空間89内へ押し込む。すなわち、ブラックトナーカートリッジ39Kであれば、ブラックカートリッジ収容空間89K内へ押し込まれる。このとき、径方向突条126が引き続き切欠88に受け入れられる。つまり、径方向突条126が切欠88にガイドされ、トナーカートリッジ39は、カートリッジ収容空間89内を水平方向に沿って後方へ移動する。径方向突条126が、その前端まで切欠88に受け入れられると、下方へ突出している径方向突起130(図8(a)参照)がカートリッジ着脱口17の下端の切欠88に受け入れられる。
図11(a)に示すように、トナーカートリッジ39をさらに後方へ押し込むと、図示されないが、径方向突条126は、径方向突条126を受け入れている切欠88の後端縁に接触する。また、径方向突起130が、径方向突起130を受け入れている切欠88から、閉位置にある本体シャッタ−99の受入部132(図12(a)参照)に受け渡され、軸方向突起121(図9参照)が本体シャッタ−99の貫通穴133(図12(a)参照)に嵌る。これにより、径方向突起130および軸方向突起121(図9参照)が本体シャッター99に係合する。また、トナーカートリッジ39の従動突起111(図9参照)が、本体シャッター99の挿通穴134(図12(a)参照)を貫通し、本体ケーシング2に設けられた図示しない駆動機構に連結される。これにより、トナーカートリッジ39のカートリッジ収容空間89内への収容が完了する。ここで、全てのトナーカートリッジ39を、対応するカートリッジ収容空間89内へ収容すると、最も下方に配置されるブラックトナーカートリッジ39Kが、廃トナー排出口128に最も近くに、詳しくは、右側に配置される(図2参照)。
なお、上下方向に隣り合うトナーカートリッジ39を、それぞれに対応するカートリッジ収容空間89に収容しようとすると、上側のトナーカートリッジ39の径方向突起130と下側のトナーカートリッジ39の径方向突条126とは、共通の切欠88に受け入れられることになる。しかし、切欠88は、径方向突起130および径方向突条126を同時に受け入れないように、比較的狭く形成されている。そのため、上下方向に隣り合うトナーカートリッジ39をカートリッジ収容空間89に同時に収容しようとしても、共通の切欠88に受け入れられようとする上側のトナーカートリッジ39の径方向突起130と下側のトナーカートリッジ39の径方向突条126とが干渉する。これにより、1つのトナーカートリッジ39がカートリッジ収容空間89内へ収容され、その内シリンダ108を閉位置まで回動してから別のトナーカートリッジ39をカートリッジ着脱口17に挿入せねばならなくなり、トナーカートリッジ39が対応しない(間違った)カートリッジ収容空間89に収容されることを未然に防止することができる。
そして、トナーカートリッジ39のカートリッジ収容空間89内への収容が完了した状態で、図5に示すように、取っ手109を掴んで捩じり、閉位置にある内シリンダ108を開位置まで回動させる。内シリンダ108の径方向突起130および軸方向突起121に係合された状態にある本体シャッタ−99は、図11(b)および図12(b)に示すように、内シリンダ108の開位置までの回動に連動して、開位置まで回動する。
これにより、カートリッジ内側供給口116とカートリッジ外側供給口123と隔壁側供給口95とドラム側供給口105とが、幅方向においてそれぞれ対向し、連通する。ま
た、カートリッジ内側戻し口117とカートリッジ外側戻し口124と隔壁側戻し口96とドラム側戻し口106(図7参照)とが、幅方向においてそれぞれ対向し、連通する。また、図示されていないが、廃トナー内側受入口118と廃トナー外側受入口125と廃トナー排出口128とが、幅方向においてそれぞれ対向し、連通する(図2参照)。ここで、図4に示すように、カートリッジ扉18を閉位置まで回動させると、トナーカートリッジ39の本体ケーシング2に対する装着が完了する。
この状態で、本体ケーシング2の駆動モータ(図示せず)を駆動すると、その駆動力が、上述した駆動機構(図示せず)から従動突起111(図10(a)参照)に伝達され、従動突起111が回転される。従動突起111の回転に伴い、図11(b)に示すように、アジテータ回転軸110およびアジテータ113(前アジテータ113Aおよび後アジテータ113B)が正面視時計回りの方向へ回転される。前アジテータ113Aの回転により、新トナー収容部115では、新トナーが攪拌されつつ、カートリッジ内側供給口116に供給される。カートリッジ内側供給口116に供給された新トナーは、図示された太い実線矢印で示すように、カートリッジ外側供給口123、隔壁側供給口95およびドラム側供給口105を順に左側へ通過し、ドラム側供給口105において落下して、供給オーガ48に供給される。そして、この新トナーは、上述したように、供給オーガ48によって左側へ搬送されながら供給ローラ45に供給される。そして、供給ローラ45に供給されなかった新トナーは、上述したように、戻りオーガ49によって右側へ搬送され、図示された太い破線矢印で示すように、ドラム側戻し口106(図7参照)、隔壁側戻し口96、カートリッジ外側戻し口124およびカートリッジ内側戻し口117を順に右側へ通過してから新トナー収容部115へ戻される。そして、新トナー収容部115へ戻されたトナーは、前アジテータ113Aによって再度カートリッジ内側供給口116に供給され、これにより、新しいトナーが新トナー収容部115と、対応するドラムユニット38との間を循環する。なお、外シリンダ107と隔壁91(詳しくは、曲面部93)との間には、第1シール97および第2シール98が介在しているので、トナーの循環時において、隔壁側供給口95とカートリッジ外側供給口123との間でのトナー漏れ、および、隔壁側戻し口96とカートリッジ外側戻し口124との間でのトナー漏れが防止される。
また、クリーニングユニット33において転写ベルト54の表面から除去された後に排出オーガ68によって右側へ搬送される廃トナーは、図2に示すように、廃トナー排出口128、廃トナー外側受入口125および廃トナー内側受入口118を順に通過して、ブラックトナーカートリッジ39Kに設けられた廃トナー収容部70に収容される。廃トナー収容部70に収容された廃トナーは、回転する後アジテータ113Bによって攪拌されつつ、廃トナー内側受入口118から離れる方向へ搬送される。
(4−2)トナーカートリッジの本体ケーシングからの離脱
一方、トナーカートリッジ39を本体ケーシング2から離脱する場合、トナーカートリッジ39をカートリッジ収容空間89に収容するときの手順とは反対に、まず、図5に示すように、カートリッジ扉18を開位置まで回動させてカートリッジ着脱口17を開放する。そして、取っ手109を掴んで捩じり、開位置にある内シリンダ108を閉位置まで回動させると、図11(a)に示すように、本体シャッタ−99が閉位置まで回動する。その後、図6に示すように、取っ手109を掴んで前方へ引き出すことにより、トナーカートリッジ39が本体ケーシング2から離脱される。
このように、トナーカートリッジ39は、対応するカートリッジ着脱口17を介して、本体ケーシング2に対して前後方向に沿って装着される。これに対して、ドラムセクション44(ドラムユニット38)は、本体ケーシング2に対して略鉛直方向に沿って着脱される(図3参照)。つまり、本体ケーシング2に対するトナーカートリッジ39の着脱方向は、本体ケーシング2に対するドラムセクション44の着脱方向と異なる。そして、ト
ナーカートリッジ39とドラムセクション44(ドラムユニット38)とは、本体ケーシング2に対して独立して着脱される。
3.作用効果
(1)このカラーレーザプリンタ1では、図2に示すように、本体ケーシング2内において複数のドラムユニット38およびトナーカートリッジ39が略鉛直方向に沿って並列配置されている。これらのドラムユニット38およびトナーカートリッジ39によって、カラー画像を形成することができる。
ここで、トナーカートリッジ39は、図11(b)に示すように、ドラムユニット38の幅方向端部(右端部)と略水平方向に沿って対向配置されている。さらに、トナーカートリッジ39のカートリッジ内側供給口116とドラムユニット38のドラム側供給口105とが、略水平方向に沿って対向配置されている。つまり、本体ケーシング2に装着されたドラムユニット38およびトナーカートリッジ39において、互いに重なる部分がない。
そのため、ドラムユニット38およびトナーカートリッジ39のうち、いずれか一方を本体ケーシング2に装着した状態でいずれか他方を本体ケーシング2に対して単独で着脱しようとする場合、トナーカートリッジ39とドラムユニット38とが互いに引っ掛かることを防止することができる。また、たとえばカートリッジ内側供給口116とドラム側供給口105とが略鉛直方向に沿って対向配置される場合に比べて、カートリッジ内側供給口116およびドラム側供給口105からトナーが漏れることを防止することができる。特に、トナーカートリッジ39を本体ケーシング2から離脱させるときは、交換時なので、トナーカートリッジ39内部のトナーの量は減少している。そのため、トナーの水位は、トナーカートリッジ39の下端縁よりも上方に設けたカートリッジ内側供給口116より低い位置にあり、カートリッジ内側供給口116からのトナーの漏れを着実に防止することができる。
その結果、ドラムユニット38およびトナーカートリッジ39を、本体ケーシング2に対して、トナーが漏れることなく、単独で着脱することができる。
(2)本体ケーシング2内の空間をドラム収容空間90とカートリッジ収容空間89とに仕切る隔壁91は、ドラム収容空間90において感光ドラム37を支持し、カートリッジ収容空間89においてトナーカートリッジ39を着脱可能に支持する。そのため、本体ケーシング2に装着されたドラムユニット38およびトナーカートリッジ39を正確に位置決めすることができる。
また隔壁91には、各カートリッジ内側供給口116および各ドラム側供給口105に対向する複数の隔壁側開口95が形成されているので、トナーを、カートリッジ内側供給口116とドラム側供給口105との間で円滑に通過させることができる。
(3)ドラムユニット38に備えられた供給オーガ48により、ドラム側供給口105で受け入れられたトナーを現像ローラ46に円滑に供給することができる。
(4)供給オーガ48によって搬送されたトナーのうち、現像ローラ46に供給されなかったトナーは、ドラムユニット38のドラム側戻し口106(図7参照)から、隔壁の隔壁側戻し口96を介して、トナーカートリッジ39のカートリッジ内側戻し口117で受け入れられてトナーカートリッジ39に戻される。これにより、トナーカートリッジ39とドラムユニット38との間でトナーを循環させることができる。ここで、トナーカートリッジ39がドラムユニット38に対して略水平方向に沿って対向配置されているので、トナーカートリッジ39とドラムユニット38との間に高低差がほとんどない。そのため、トナーカートリッジ39とドラムユニット38との間でトナーを循環させるときに、トナーを重力に反することなく容易に搬送することができる。
(5)図10(b)に示すように、カートリッジ内側供給口116は、カートリッジ内側
戻し口117より大きい。そのため、カートリッジ内側供給口116から現像ローラ46へ供給されるトナーの量を、カートリッジ内側戻し口117からトナーカートリッジ39に戻されるトナーの量より多くすることができ、ドラムユニット38内部のトナー密度を高め、その結果、現像ローラ46によるトナー像の連続形成を維持することができる。これにより、画像形成に係る品質の向上を図ることができ、また、トナーカートリッジ39とドラムユニット38との間でのトナーの循環を維持することができる。
(6)図3および図6に示すように、本体ケーシング2に対するドラムユニット38の着脱方向は、本体ケーシング2に対するトナーカートリッジ39の着脱方向と異なるので、ドラムユニット38およびトナーカートリッジ39の本体ケーシング2に対する着脱経路をそれぞれ自由に設定することができる。
(7)ドラムユニット38は、本体ケーシング2に対して略鉛直方向に沿って着脱されるので、ドラムユニット38の自重を利用して、ドラムユニット38を本体ケーシング2に円滑に装着することができる。
(8)トナーカートリッジ39は、本体ケーシング2の前側壁13側から本体ケーシング2に対して着脱されるが、図2に示すように、トナーカートリッジ39が前側壁13まで延びているので、前側壁13側からトナーカートリッジ39に容易にアクセスすることができる。また、トナーカートリッジ39を前側壁13まで延ばすことで(トナーカートリッジ39を前後方向に長手とすることで)、トナーカートリッジ39内部に収容されるトナーの容量を多く設定することが可能となる。
(9)図10に示すように、トナーカートリッジ39には、その下端縁よりも上方に、カートリッジ内側供給口116が形成されているので、トナーカートリッジ39に収容されたトナーがカートリッジ内側供給口116から漏れ落ちることを防止することができる。4.変形例
上記の実施形態においては、図2に示すように、各色毎のトナー像を、各感光ドラム37から一旦転写ベルト54に転写し、その後、用紙3に一括転写する中間転写タイプのカラーレーザプリンタ1を例示したが、本考案はこれに限定されるものではなく、たとえば、各色毎のトナー像を、各感光ドラム37から、直接、用紙3に転写するダイレクト転写タイプのカラーレーザプリンタとして構成することもできる。
また、上記の実施形態では、転写ベルト54上に残留するトナーが、廃トナーとして廃トナー収容部70に収容されるが、感光ドラム37に残留するトナーが廃トナー収容部70に収容されてもよい。その場合、感光ドラム37に残留するトナーが、たとえば、上述したクリーニングローラ42(図1参照)によって回収され、廃トナー収容部70へ搬送される。
また、転写ユニット32とクリーニングユニット33とは一体であってもよいし、別体であってもよい。
さらに、スキャナユニット30では、図1に示すポリゴンミラー35から出射されたレーザビームによって感光ドラム37を露光させたが、これに代え、LEDなどを含むアレイ状に並んだ発光素子を露光源とする露光ユニットを用いてもよい。
1 カラーレーザプリンタ
2 本体ケーシング
13 前側壁
37 感光ドラム
38 ドラムユニット
39 トナーカートリッジ
46 現像ローラ
48 供給オーガ
77 後側壁
89 カートリッジ収容空間
90 ドラム収容空間
91 隔壁
95 隔壁側供給口
96 隔壁側戻し口
105 ドラム側供給口
106 ドラム側戻し口
116 カートリッジ内側供給口
117 カートリッジ内側戻し口

Claims (9)

  1. 筐体と、
    静電潜像が形成される像担持体と、現像剤を担持して前記像担持体に現像剤を供給することにより前記静電潜像を可視像化して現像剤像を形成する現像剤担持体とを備え、前記筐体内において略鉛直方向に沿って並列配置される複数の現像器と、
    複数の前記現像器に対応して各々設けられ、前記現像剤担持体に供給される現像剤を収容し、前記筐体内において略鉛直方向に沿って並列配置される複数の現像剤カートリッジとを備え、
    前記現像器と前記現像剤カートリッジとは、前記筐体に対して独立して着脱可能であり、
    前記現像剤カートリッジは、前記現像剤担持体の長手方向における前記現像器の端部と略水平方向に沿って対向配置され、
    前記現像剤カートリッジに形成され、前記現像剤担持体に供給される現像剤を通過させるためのカートリッジ側供給口と、前記現像器に形成され、前記カートリッジ側供給口を通過した現像剤を受け入れるための現像器側受入口とが、略水平方向に沿って対向配置されていることを特徴とする、画像形成装置。
  2. 前記筐体内に略鉛直方向に沿って設けられ、前記筐体内の空間を前記現像器が配置される第1空間と前記現像剤カートリッジが配置される第2空間とに仕切り、前記第1空間において前記像担持体を支持し、前記第2空間において前記現像剤カートリッジを着脱可能に支持する隔壁を備え、
    前記隔壁には、各前記カートリッジ側供給口および各前記現像器側受入口に対向する複数の第1隔壁開口が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記現像器には、前記現像剤担持体と平行、かつ、前記現像器側受入口の開口面に対して略直交する方向に延びて、前記現像器側受入口で受け入れられた現像剤を前記現像剤担持体に搬送するための搬送部材が備えられていることを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 各前記現像器には、前記搬送部材によって搬送された現像剤を前記現像剤カートリッジに戻すための現像器側戻し口が形成され、
    前記隔壁には、各前記現像器側戻し口を通過した現像剤を通過させるために各前記現像器側戻し口に対向する複数の第2隔壁開口が形成され、
    各前記現像剤カートリッジには、前記第2隔壁開口を通過した現像剤を受け入れるために前記第2隔壁開口に対向するカートリッジ側引取口が形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記カートリッジ側供給口は、前記カートリッジ側引取口より大きいことを特徴とする、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記筐体に対する前記現像器の着脱方向は、前記筐体に対する前記現像剤カートリッジの着脱方向と異なることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記現像器は、前記筐体に対して略鉛直方向に沿って着脱されることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記筐体は、前記現像剤担持体の長手方向と略平行な第1側壁と、各前記現像剤カートリッジを間に挟んで前記第1側壁と対向する第2側壁とを備え、
    各前記現像剤カートリッジは、前記第1側壁まで延びており、前記第1側壁側から前記筐体に対して着脱されることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 筐体と、
    前記筐体内に鉛直方向に沿って設けられ、前記筐体内の空間を第1空間と第2空間とに仕切る隔壁と、
    前記隔壁に支持されるとともに静電潜像が形成される像担持体と、現像剤を担持して前記像担持体に現像剤を供給することにより前記静電潜像を可視像化して現像剤像を形成する現像剤担持体とを備え、前記第1空間内において略鉛直方向に沿って並列配置される複数の現像器と、
    前記複数の現像器に対応して各々設けられ、前記現像剤担持体に供給される現像剤を収容し、前記第2空間内において略鉛直方向に沿って並列配置される複数の現像剤カートリッジとを備え、
    各前記現像剤カートリッジには、その下端縁よりも上方に、前記現像剤担持体に供給される現像剤を通過させるためのカートリッジ側供給口が形成されていることを特徴とする、画像形成装置。
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