JP4615044B2 - 空冷ファンユニット - Google Patents

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本発明は、電子機器の冷却用に取り付けられる空冷ファンユニットの構造に関し、特に、電子部品が収容されたシェルフ内を強制通風させる空冷ファンを、当該シェルフに対して固定させるための空冷ファンユニットに関する。
近年、通信機器をはじめとする電子機器の高密度実装,LSI等の高集積化,高出力化によって消費電力が増大しており、その対策の一つとして空冷ファンをユニット化して電子機器へ実装することが行われている。図37は、このような空冷ファンユニットの構造の一例を表す分解斜視図である。
同図に示すように、この空冷ファンユニット101は、空冷用の複数のファン102を複数の部材で取り囲んでユニット化されている。具体的には、ファン102の翼径とほぼ同径の複数の開口穴を有する長方形板状のベース部材103にファン102を同軸状に載置した後、その前後にそれぞれフロントパネル104,リアパネル105を装着し、さらに、各ファン102の上に指差込み防止用の格子状のフィンガーガード106を載置する。そして、各フィンガーガード106の周縁部に上方から複数のネジ108を差込み、各ファン102の角部に設けられた挿通孔を挿通させた上でベース部材103のネジ孔に螺合させる。その結果、フィンガーガード106とベース部材103との間にファン2が介装された状態で固定される。さらに、ベース部材103の下面側にも開口穴を覆うように、フィンガーガード107がネジ109を介して螺合固定されている。
尚、本発明は公知・公用の技術に基づいて発明されたものであるため、先行技術文献については開示しない。
ところで、電子機器には小型化及び省スペース化の要請があるが、近年の高消費電力化に伴って高い冷却性能が要求される。このため、電子機器を構成する上で上記空冷ファンユニットを含む冷却ユニットの占める割合が1〜2割程度にもなり、他のユニットの実装可能スペースが減少するといった問題が発生し、電子機器の高密度実装・軽量化開発においてネックとなっている。
こうした中、高密度実装化等により空冷ファンの搭載領域も縮小されることになるため、空冷ファンの故障時の交換等におけるメンテナンス性が犠牲となるケースが多々あるが、特に高発熱装置の場合には、空冷ファン故障による温度上昇を防止するために短時間で空冷ファンの交換を完了できる構造が求められている。
さらに、電子機器の小型化に伴う高密度実装を実現する上で、空冷ファンユニットに対しても小型化が求められている。しかし、従来のネジによる固定構造ではスペース的条件で空冷ファンユニットの固定位置が限定されるなどして、電子機器内の実装条件によっては構造を変える必要が生じる。このため、その都度設計変更を余儀なくされ、結果的に複数種類の空冷ファンユニットを製造する必要があり、製造コストが嵩むといった問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、取り扱いが容易であり、メンテナンス性の向上や構造の標準化推進が可能な空冷ファンユニットを提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、電子機器を収容するシェルフに取り付けられ、前記シェルフ内を強制通風して前記電子機器を冷却する空冷ファンユニットにおいて、回転翼を駆動するモータをファンケーシングに固定して通風作用を起こさせるファンと、前記ファンを支持するケーシングと、前記ファンの通風経路の前後で前記回転翼に対面するようにそれぞれ配置された格子状のフィンガーガードと、前記ケーシングの内部に立設された軸状の本体を備え、前記本体の先端部に設けたスリット部分に、前記本体の幅よりも小さな幅と前記本体の幅よりも大きな長さを有する回転ピンを、その回転ピンの長手方向と直角な軸回りに回動可能に支持する複数のスタッドピンと、前記回転ピンを含む前記スタッドピンの先端部を挿通させるための貫通孔と、前記貫通孔を横断するように形成され、前記貫通孔に挿通されて回動した前記回転ピンをその長手方向に沿って係止する係止溝とを有し、前記スタッドピンの軸方向に押圧されて弾性変形しつつその軸周りに回転し、前記係止溝に前記回転ピンを係止することで、それぞれが有する挿通部に前記スタッドピンが挿通された前記ファンと前記フィンガーガードとを、前記ケーシングとの間に弾性的に挟持するロックブッシュと、を備えたことを特徴とする空冷ファンユニットが提供される。
尚、ここでいう「フィンガーガード」は、例えば図20に示すフィンガーガード404のように実際にフィンガーガードとしての形状を有する場合と、図1に示すようにカバー4に設けられた通風孔41の部分等がフィンガーガードの機能を有する場合との双方を含む概念である(以下同様)。
このような空冷ファンユニットによれば、スタッドピンに対してロックブッシュを回転させつつ押し込んで回転ピンを係止させることにより、ケーシング,ファン,フィンガーガードを固定することができる。また、その逆の動作によりこれらを分離することもできる。このため、ネジによる組付けの場合のような工具が不要であり、その取付・取外作業を簡易かつ迅速に行うことができる。また、ロックブッシュの弾性による反力によりこれらケーシング,ファン,フィンガーガードを安定して固定することができる。
また、本発明では、電子機器を収容するシェルフに取り付けられ、前記シェルフ内を強制通風して前記電子機器を冷却する空冷ファンユニットにおいて、回転翼を駆動するモータをファンケーシングに固定して通風作用を起こさせるファンと、前記ファンを側方から挟み込むように収容して支持する一対のケーシングと、前記ファンの通風経路の前後で前記回転翼に対面するようにそれぞれ配置された格子状のフィンガーガードと、軸状の本体の側面に、前記フィンガーガードの架橋部と前記ケーシングに設けた貫通孔とにそれぞれに嵌合する複数の嵌合溝が周設された複数のブッシュと、を備え、前記フィンガーガードの架橋部と前記ケーシングの貫通孔とを一致させた状態で前記各ブッシュを嵌合させることにより、前記ケーシングと前記フィンガーガードとを固定するように構成されたことを特徴とする空冷ファンユニットが提供される。
このような空冷ファンユニットによれば、ブッシュを用いてファン,ケーシング及びフィンガーガードの脱着を簡易に行うことができ、ネジ等による接合の場合よりも迅速に行うことができる。
本発明の空冷ファンユニットは、スタッドピンとロックブッシュとの協働によってケーシング,ファン,フィンガーガードを簡易かつ迅速に取り付け、又は取り外すことができる。このため、空冷ファンユニットのメンテナンス性が向上する。
また、本発明の空冷ファンユニットは、ブッシュを用いてファン,ケーシング及びフィンガーガードの脱着を簡易に行うことができ、ネジ等による接合の場合よりも迅速に行うことができる。
以下、本発明の関連技術を図面に基づいて詳細に説明する。
[第1の関連技術
第1の関連技術にかかる空冷ファンユニットは、電子機器を収容するシェルフに取り付けられ、シェルフ内を強制通風して電子機器を冷却するためのものであり、図1は当該空冷ファンユニットの概略構成を表す分解斜視図である。
同図に示すように、空冷ファンユニット1は、通風用の2つのファン2と、ファン2を収容して支持するケーシング3と、ケーシング3の開口部3aを閉塞するカバー4とから構成されている。
ファン2は、筒状のファンケーシング21の両端中央に回転翼を駆動するモータ22が複数の梁によって固定されて構成されている。ファンケーシング21は、その両端の周縁部から四方に延出したフランジ部23を有し、全体として直方体形状の概形を有する。各フランジ部23の先端部には、それぞれ固定用の孔24が設けられている。モータ22からは電源ケーブルが延出しており、外部電源に接続されるコネクタ25につながっている。
図2に示すように、各ファン2の対角位置には防振用のゴムブッシュ50が装着される。このゴムブッシュ50は、三角柱状をなし、その隣接する2側面にはファンケーシング21の角部と嵌合可能な一対の嵌合凹部51が形成されている。両ファン2の接続箇所では、1つのゴムブッシュ50が両ファン2に嵌合する。また、ゴムブッシュ50のカバー4と対向する面の3箇所には、円錐状の凸部51aが突設されている。
図1に戻り、ケーシング3は、箱状の本体を有し、その底面の各ファン2が載置される位置には、その回転翼に対面するように格子状の通風孔31が形成されている。この通風孔31は、通風用の孔として機能するとともに、指詰め防止のためのフィンガーガードとしても機能する。また、ケーシング3の底面には、上述のようにファン2に取り付けられた各ゴムブッシュ50を固定するための複数のリブ32が立設されており、収容されたファン2を安定して固定できるようになっている。
また、ケーシング3のシェルフへの取付方向先端側には、コネクタ25を固定するためのコネクタ収容部33が設けられ、図4(a)に図1のA部断面を示すように、ケーシング3の内壁には、コネクタ25につながる電源ケーブルを引っ掛けてガイドするためのガイド片34が突設されている。
また、ケーシング3のシェルフへの取付方向に沿って延びる上部縁部には、水平方向外側に所定量延出したガイド部36が設けられ、後述するシェルフのガイドレールにガイドされる。さらに、そのケーシング3の各上部縁部の両端部近傍には、カバー4をケーシング3に固定するために後述するカバー4のダボ43を係止するJ字状のスリット37が設けられている。
さらに、ケーシング3のシェルフへの取付方向後端側には、空冷ファンユニット1をシェルフへ取り付ける際に作業員が把持する把手60が取り付けられている。図3(a)は把手60を表す斜視図であり、同図(b)は把手60の周辺部を示す平面図である。
同図(a)に示すように、把手60は、板状部材を数箇所で屈曲して形成したU字状の本体を有し、その本体の両端部61にケーシング3への取付用の嵌合爪62が設けられている。この嵌合爪62は、その端部61の各2箇所に縦方向に平行に設けられたスリット61aによって分離された部分により構成され、ケーシング3の内方に向かって突出した嵌合突起63が設けられている。
一方、同図(b)に示すように、ケーシング3のシェルフへの取付方向後端側には、把手60の端部61を挿入して固定する一対の嵌合凹部35が設けられている。この嵌合凹部35の壁面には嵌合穴35aが設けられており、把手60の嵌合突起63をこれに嵌合させることにより、把手60をケーシング3に対して脱落することなく固定する。尚、把手60をケーシング3から取り外す際には、嵌合穴35aに嵌合した嵌合突起63をケーシング3の内側から外側に押し出すことによりその嵌合状態を解除した後、把手60を上方に引き抜くことによりこれを取り外す。
また、ケーシング3のシェルフへの取付方向後端側には、把手60に包囲されるように係止部70が設けられ、シェルフとの間の取付機構を構成する。これについては後に詳述する。
図1に戻り、カバー4は、板状の本体を有し、ファン2の回転翼に対面するように格子状の通風孔41が形成されている。この通風孔41は、通風用の孔として機能するとともに、フィンガーガードとしても機能する。また、カバー4の本体のシェルフへの取付方向に沿った両縁部が下方に所定量折り曲げられて側壁42を形成し、その側壁の両端部近傍には、カバー4をケーシング3に固定するための外方に突出した円柱状のダボ43がそれぞれ設けられている。ダボ43の直径は、スリット37の幅よりもやや小さくなっている。
次に、空冷ファンユニット1の組付方法について説明する。
まず、図1に示すように、ゴムブッシュ50を装着した状態のファン2,2をケーシング3のリブ32に沿って取り付ける。
続いて、カバー4をケーシング3の開口部3aを覆うように載置する。そして、カバー4のダボ43とケーシング3のスリット37の開口部37aとの位置を合わせた状態で、ゴムブッシュ50の反力に抗してカバー4を上方から押し付ける。図4(b)に図1のB部におけるダボ43とスリット37との嵌合動作を示すように、ダボ43をスリット37内で図中実線矢印の方向に押し込んでスライドさせ、スリット37の先端部に嵌合させるように、カバー4を移動させる。
このとき、カバー4のケーシング3に対する横ズレに対し、ゴムブッシュ50に突設された凸部51aが追従する。すなわち、本関連技術では、ゴムブッシュ50の平面を直接カバー4に当接させるのではなく、上述のように凸部51aの位置で散点的に当接させてカバー4との当接面を小さくすることにより、ゴムブッシュ50とカバー4との間の摩擦力を小さくしている。その結果、ダボ43をスリット37に嵌合させる際に、カバー4をケーシング3に対してスムーズにずらすことができる。カバー4とケーシング3とは、ゴムブッシュ50の反力によりガタつくことなく、安定して固定される。
尚、カバー4をケーシング3から取り外す際には、カバー4を上方から押圧してダボ43を下方に押し込んだ状態で、上記とは逆の図中点線矢印の方向にスライドさせる。そして、ダボ43がスリット37の開口部37aにつながる直線部にくると、カバー4は、ゴムブッシュ50の弾性力によって自然にケーシング3から外れる。
尚、ダボ43とスリット37の構造については、上記構造以外にも例えば図4(c)に示した鍵状構造も考えられる。
すなわち、同図に示すように、ダボ43’を鍵状に形成する一方、スリット37’の形状もこれに合わせて鍵状とする。スリット37’の直線部の幅wはダボ43’の幅よりも大きく、また、スリット37’の鍵部の高さhはダボ43’の鍵部の高さよりも大きく形成される。
このような構成では、カバー4をケーシング3に対して固定する際には、カバー4を上方から押圧してダボ43’をスリット37’に押し込んでスライドさせ、鍵部で嵌合させる。また、カバー4をケーシング3から取り外す際には、カバー4を上方から押圧してダボ43’を押し込んだ状態でスリット37’の直線部までスライドさせる。このとき、カバー4は、ゴムブッシュ50の弾性力によって自然にケーシング3から外れる。
次に、空冷ファンユニット1とシェルフとの取付機構について説明する。図5は、本関連技術の空冷ファンユニット1とシェルフ80との取付構造を表す斜視図であり、図6は、空冷ファンユニット1を除いた状態でシェルフ80を斜め上方からみた斜視図である。
図5に示すように、複数の空冷ファンユニット1は、シェルフ80のファンユニット挿入口81から挿入される。そして、空冷ファンユニット1が所定位置まで挿入されると、ケーシング3のシェルフ80への取付方向後端側に設けられた係止部70が、シェルフ80のファンユニット挿入口81の上下に互いに平行に設けられた上梁82と下梁83の間に係止される。
図6に示すように、下梁83は、ステンレス製の板材を成形したものであり、空冷ファンユニット1の並列方向に延びるように設けられ、空冷ファンユニット1の幅に対応した所定の間隔でガイドレール設置部84が直角に延出し、シェルフ80の奥行方向に延びている。そして、ガイドレール設置部84に沿ってガイドレール90が配設されている。
図7(a)に図6のC方向矢視に対応する図を示すように、ガイドレール90は、樹脂材を射出成形して形成され、凸状の断面を有する長尺状の本体を有する。その本体の下面の所定の複数箇所には係止突起91が設けられており、この係止突起91がガイドレール設置部84に設けられた係止孔84aに嵌合することにより、ガイドレール90がガイドレール設置部84に固定される。下梁83の隣接するガイドレール90の中間位置には、空冷ファンユニット1の係止部70を係止する係止孔85が設けられている。
一方、空冷ファンユニット1におけるケーシング3のシェルフ80への取付方向後端側には、上述のように係止部70が設けられている。図7(b)に図3(b)のD−D断面に相当する図を示す。
同図に示すように、係止部70は、ケーシング3に弾性的に揺動可能に設けられた板状体からなり、その板状体の一部に揺動方向の外力を加えるための鍔部71と、シェルフ80のファンユニット挿入口81の上梁82及び下梁83の対向面と当接する位置にそれぞれ設けられた係止爪72,73(嵌合手段)とを有する。すなわち、係止部70は、図1及び図3(b)に示すように、ケーシング3の後側面から底面の所定位置にかけて一対のスリット71aを入れることによりケーシングの本体から部分的に分離されて形成されている。この係止部70は、図7(b)に示すように、その上端部がケーシング3の上端縁と同一平面上を後方に延出して鍔部71を構成し、下端部がケーシング3の底面の一部を構成している。そして、スリット71aが途切れた残余の部分である下端部の先端をヒンジとしてケーシング3に対して弾性変形し、揺動できるようになっている。係止爪72は鍔部71の上面に突設されており、係止爪73は下端部の下面に突設されている。また、係止部70の幅方向の両側には、ケーシング3の内方に延出する一対のリブ74が設けられており、係止部70を補強している。
空冷ファンユニット1をシェルフ80に装着する際には、空冷ファンユニット1をその左右のガイドレール90に沿ってシェルフ80内に挿入していく。すると、空冷ファンユニット1が所定の設置位置にきたところで下側の係止爪73が下梁83の係止孔85に嵌合して係止され固定される。
一方、空冷ファンユニット1をシェルフ80から取り外す際には、例えば同図に示すように、把手60に親指以外の指を通し、まず親指で鍔部71の上端部を上側に押して鍔部71をケーシング3に対して弾性変形させて揺動させる。このとき、下側の係止爪73がこれに連動してした下梁83の係止孔85から脱離する。そして、把手60を手前側(シェルフ80への挿入方向とは逆側)に引っ張ることにより、空冷ファンユニット1を取り外すことができる。
尚、以上においては、空冷ファンユニット1をシェルフ80の開口部に乗せるような実装形態(下ロックタイプ)の取付構造について説明したが、空冷ファンユニット1をシェルフの開口部にぶら下げるような実装形態(上ロックタイプ)の取付構造についても本関連技術を適用することができる。図8は、上ロックタイプのシェルフ180の正面図であり、図9は、空冷ファンユニット1を除いた状態でシェルフ180を斜め下方からみた斜視図である。
図8に示すように、シェルフ180は、上述したシェルフ80とは異なり、そのガイドレール90がファンユニット挿入口181の上側に設置されている。従って、図9に示すように、空冷ファンユニット1を装着する部分のシェルフ側の構成が、上述した図6の構成とは上下逆となっている。
すなわち、上梁182側にガイドレール設置部184が設けられ、ガイドレール90が配設されている。上述したケーシング3のガイド部36は、このガイドレール90に支持される。また、上梁182の隣接するガイドレール90の中間位置には、空冷ファンユニット1の係止部70を係止する係止孔185が設けられている。図10(a)は図9のE−E矢視断面図であり、図10(b)は同図(a)のF方向矢視図である。
これらの図に示すように、空冷ファンユニット1とシェルフ180との取付部の構成は、その取付構造が上下逆となっている以外は上記図6の構成と基本的に同様であるため、その説明については省略する。
図11(a)に空冷ファンユニット1のシェルフ180への取付方法を示す。
同図に示すように、空冷ファンユニット1をシェルフ180に装着する際には、空冷ファンユニット1をその左右のガイドレール90に沿ってシェルフ180内に挿入していく。すると、空冷ファンユニット1が所定の設置位置にきたところで上側の係止爪72が上梁182の係止孔185に嵌合して係止され固定される。
一方、空冷ファンユニット1をシェルフ180から取り外す際には、例えば同図に示すように、把手60に親指以外の指を通し、まず親指で鍔部71の上端部を下側に押して鍔部71をケーシング3に対して弾性変形させて揺動させる。このとき、上側の係止爪72がこれに連動して上梁182の係止孔185から脱離する。そして、把手60を手前側(シェルフ180への挿入方向とは逆側)に引っ張ることにより、空冷ファンユニット1を取り外すことができる。
尚、以上においては、シェルフ80,180の上梁,下梁の形状として断面L字状のものを示したが、図11(b)に示すような断面U字状その他の形状であっても、係止部70の係止爪と嵌合可能な係止孔が形成されているものであれば、本関連技術を適用することができる。
以上に説明したように、本関連技術の空冷ファンユニット1によれば、シェルフ80のファンユニット挿入口81に挿入された際にそのファンユニット挿入口81の対向面と当接する位置に対応して、嵌合手段72,73がそれぞれ配置される。このため、シェルフ側でそのファンユニット挿入口81の対向面のいずれ側に係止部が存在していたとしても、当該空冷ファンユニット1を係止させることができる。つまり、シェルフ側の仕様によらず、空冷ファンユニット1を取り付けることができる。
換言すれば、シェルフのファンユニット挿入口の対向面と当接する係止部の双方の側にそれぞれ嵌合手段が設けられ、シェルフ側の仕様によらず当該空冷ファンユニットを取り付けることができるため、標準化推進が可能となる。
また、シェルフ80から当該空冷ファンユニット1を取り外す際には、係止部70の鍔部71に外力を加えて揺動させるだけで、嵌合手段72,73のいずれもがシェルフ80からの脱離方向に動作する。このため、当該空冷ファンユニット1がシェルフ80のファンユニット挿入口81の対向面のいずれ側で係止されているかによらず、鍔部71を押圧するという簡単なワンタッチ操作でこれを容易に取り外すことができ、そのメンテナンス性を向上させることができる。
換言すれば、係止部の鍔部を押圧するという簡単な操作によって各嵌合手段が連動して脱離方向に動作し、空冷ファンユニットをワンタッチでシェルフから取り外すことができ、取り扱いが容易となり、メンテナンス性も向上する。
また、係止部70の嵌合手段72,73は、シェルフ80側の係止部に嵌合可能な形状であればよく、凸状であるか凹状であるかなどは限定されない。また、これら嵌合手段72,73のいずれもがシェルフに係止されてもよいし、いずれかが係止されてもよい。
尚、近年、電子機器が小型化され、機械室等特殊な場所からユーザー近傍の事務所へと設置環境が変わってきているため、従来の金属から成るケーシングへのファンの直固定では、ファン回転の振動によりビビリ音及び共鳴音が発生し、かつ大型で高能力ファンの採用により非常に騒音が大きくなってきている。この点に関し、本関連技術では、ゴムブッシュ50による防振構造によりその騒音を防止又は抑制することができる。
以上、本関連技術について説明したが、例えば以下に示す変形例を適用することも可能である。
図12は、本関連技術の第1の変形例にかかる空冷ファンユニットの構造を表す分解斜視図であり、図13はその特徴部分であるファン近傍の構造を表す斜視図である。尚、本変形例は、ファンを支持するゴムブッシュの構造及びその支持構造が異なる以外は、上述した関連技術と同様であるため、異なる構成部分についてのみ説明をする。
図13に示すように、本変形例の空冷ファンユニットにおける防振用のゴムブッシュ150は、三角柱状をなし、1側面にはファンケーシング21の角部と嵌合可能な嵌合凹部151が形成されている。本変形例では、各ファン2の対角に位置する2箇所にそれぞれゴムブッシュ150が配置されている。また、ゴムブッシュ150の上面の3箇所には、円錐状の凸部151aが突設されている。
図12に示すように、ケーシング3の底面には、ファン2に取り付けられた各ゴムブッシュ150を固定するための複数のリブ132が立設されており、収容されたファン2を安定に固定できるようになっている。
本変形例では、両ファン2のそれぞれがゴムブッシュ150に個別に支持され、ケーシング3内に配置される。
図14は、本関連技術の第2の変形例にかかる空冷ファンユニットの構造を表す分解斜視図であり、図15はその特徴部分であるファン近傍の構造を表す斜視図である。尚、本変形例は、ファンを支持するゴムブッシュの構造及びその支持構造が異なる以外は、上述した関連技術と同様であるため、異なる構成部分についてのみ説明をする。
図15に示すように、本変形例の空冷ファンユニットにおける防振用のゴムブッシュ250は、四角柱状をなし、その4側面にファンケーシング21の角部と嵌合可能な嵌合凹部251が形成されている。また、ゴムブッシュ250の上面の4箇所には、円錐状の凸部251aが突設されている。本変形例では、両ファン2をその対角を付き合わせる方向に並列し、その対角線上に3つのゴムブッシュ250が配置されている。つまり、中央のゴムブッシュ250によって両ファン2の対角が直接接触するのが防止され、さらに、両端に位置する対角のそれぞれにゴムブッシュ250が配置されている。
図14に示すように、ケーシング3の底面には、ファン2に取り付けられた各ゴムブッシュ250を固定するための複数のリブ232が立設されており、収容されたファン2を安定に固定できるようになっている。
本変形例は、ケーシング3内でのスペースのとり方の便宜上、両ファン2の配置態様を異ならせる必要がある場合などに有効である。
[第2の関連技術
次に、本発明の第2の関連技術について説明する。尚、本関連技術は、ケーシングのシェルフへの取付方向後端側の構成が異なる以外は、上記第1の関連技術の構成と同様であるため、同様の構成部分については必要に応じて同一の符号を付して示す等してその説明を省略する。図16は、本関連技術にかかる空冷ファンユニットの特徴部分の概略構成を表す斜視図であり、図17はその特徴部分を有する把手の斜視図である。また、図18は、当該空冷ファンユニットの取付方法を示す説明図であり、図16のG−G矢視断面図に相当する。
図16に示すように、本関連技術の空冷ファンユニット201の後端縁はテーパ状に形成されており、係止部270もそれに倣った形状を有する。
すなわち、図16及び図18に示すように、係止部270は、ケーシング203の後側面から底面の所定位置にかけて一対のスリット271aを入れることによりケーシング203の本体から部分的に分離されて形成されている。この係止部270は、その上端部がケーシング203の上端縁と同一平面上をその内方に延出してフランジ部271を構成し、下端部がケーシング203の底面の一部を構成している。また、係止部270のフランジ部271と底面との中間位置からは鍔部272が外方(後方)に向かって延出している。この係止部270は、鍔部272に外力を加えることで、スリット271aが途切れた下端先端部をヒンジとしてケーシング203に対して弾性変形し、揺動できるようになっている。フランジ部271の上面には係止爪273が突設されており、下端部の下面には係止爪274が突設されている。
また、ケーシング203に嵌合装着されるカバー204のフランジ部271に対応する位置には、そのフランジ部271を挿通して露出させるためのスリット204aが設けられている。
一方、把手260は、図3に示した関連技術の把手60の構成において、その上部開口部を閉じたような構成を有する。すなわち、図17に示すように、把手260は、板状部材を数箇所で屈曲して形成したU字状の本体261と、この本体261においてケーシング203との間に形成される上側開口部の片側端縁を閉塞するカバー部材262とにより構成されている。このため、把手260には上方からの指の挿入が禁止される。この把手260は、図16に示すように、ケーシング203のシェルフへの取付方向後端側に、鍔部272を跨ぐように取り付けられている。
そして、図18(a)に示すように、空冷ファンユニット201をシェルフに装着する際には、空冷ファンユニット201をその左右のガイドレール90に沿ってシェルフ内に挿入していく。すると、空冷ファンユニット1が所定の設置位置にきたところで下側の係止爪274が下梁283の係止孔285に嵌合して係止され固定される。
一方、空冷ファンユニット201をシェルフから取り外す際には、例えば同図に示すように把手260に指を通す。このとき、把手260はその上部がカバー部材262によって塞がれているため、親指は鍔部272に触れることなくカバー部材262上に置かれる。一方、親指を除く指が取っての下方から挿入されて鍔部272の下面に当たる。このため、作業員が把手260を握ると自然に鍔部272に上側への押圧力が加わり、鍔部272をケーシング203に対して弾性変形させて揺動させる。このとき、下側の係止爪274がこれに連動して下梁283の係止孔285から脱離する。そして、把手260を手前側(シェルフへの挿入方向とは逆側)に引っ張ることにより、空冷ファンユニット201を取り外すことができる。
尚、以上においては、空冷ファンユニット201をシェルフの開口部に乗せる下ロックタイプの取付構造について説明したが、同図(b)に示すような空冷ファンユニット201をシェルフの開口部にぶら下げる上ロックタイプの取付構造についても本関連技術をそのまま適用することができる。
この場合、空冷ファンユニット201をシェルフに装着する際には、空冷ファンユニット201をその左右のガイドレール90に沿ってシェルフ内に挿入していく。すると、空冷ファンユニット201が所定の設置位置にきたところで上側の係止爪273が上梁282の係止孔285に嵌合して係止され固定される。
一方、空冷ファンユニット1をシェルフから取り外す際には、上記と同様に把手260を握って手前側(シェルフへの挿入方向とは逆側)に引っ張る。このとき、上記と同様に自然に鍔部272に上側への押圧力が加わり、鍔部272をケーシング203に対して弾性変形させて揺動させる。このとき、上側の係止爪273がこれに連動して上梁282の係止孔285から脱離し、空冷ファンユニット201を取り外すことができる。
以上に説明したように、本関連技術では、把手260に、鍔部272をシェルフからの脱離方向とは反対側へ付勢する指の挿入を禁止する誤操作防止構造が設けられている。このため、空冷ファンユニット201の取り外し作業中に、係止部270を誤って逆方向に揺動させ、空冷ファンユニット201を取り外せなくなるといった事態を回避することができる。その結果、作業を正確に効率よく行うことができる。
[第3の関連技術
次に、本発明の第3の関連技術について説明する。尚、本関連技術は、ケーシングのシェルフへの取付方向後端側の構成が異なる以外は、上記第1の関連技術の構成と同様であるため、その異なる部分についてのみ説明する。図19は、本関連技術にかかる空冷ファンユニットの特徴部分の概略構成を表す斜視図であり、同図(a)及び(b)はそのケーシングを斜め上方からみた図であり、同図(c)は斜め下方からみた図である。
同図(a)に示すように、係止部370は、ケーシング303に弾性的に揺動可能に設けられた板状体からなり、その板状体の一部に揺動方向の外力を加えるための鍔部371と、シェルフの開口部の上梁及び下梁の対向面と当接する位置にそれぞれ設けられた係止爪372,373(嵌合手段)とを有する。
すなわち、係止部370は、ケーシング303の後側面から底面の所定位置にかけてスリット371aを入れることによりケーシング303の本体から部分的に分離されて形成されている。この係止部370は、その上端部がケーシング303の上端縁と同一平面上を後方に延出して鍔部371を構成し、下端部がケーシング303の底面の一部を構成している。そして、スリット371aが途切れた残余の部分である上部をヒンジとしてケーシング303に対して弾性変形し、揺動できるようになっている。上記第1の関連技術とは、このヒンジの位置が上部にある点で異なっている。係止爪372は鍔部371の上面に突設されており、係止爪273は下端部の下面に突設されている。また、係止部370の幅方向の両側には、ケーシング303の内方に延出する一対のリブ374と、ケーシング303の外方に延出する一対のリブ375とが設けられており、係止部370を補強している。
この構造も上ロックタイプ及び下ロックタイプの双方に対応可能であり鍔部を下方向に押し下げることにより、そのロック状態を容易に解除することができる。
[第の実施の形態]
次に、本発明の第の実施の形態について説明する。尚、本実施の形態において上記第1の関連技術と同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図20は、本実施の形態にかかる空冷ファンユニットの概略構成を表す斜視図である。
同図に示すように、本実施の形態にかかる空冷ファンユニット401は、通風用の2つのファン2と、ファン2を収容して支持する箱状のケーシング403と、各ファン2の通風経路の上方でその回転翼に対面するようにそれぞれ配置された2つの格子状のフィンガーガード404と、シェルフに取り付ける際の把手と係止部の両機能を兼用するフロントパネル460とから構成されている。ファン2とフィンガーガード404とは、ケーシング403の底面に立設された複数のスタッドピン410に挿通され、その各上端部にロックブッシュ420を組付けることにより、ケーシング403に対して固定されている。
フィンガーガード404は、同心円に配置された複数の円形のリング部404aを90度おきに放射状に配置した長尺U字状の架橋部404bにより接続して構成され、樹脂材を射出成形して一体的に形成されたものである。
スタッドピン410は、図21にその分解斜視図(図20のH部拡大図に相当)を示すように、円柱軸状の本体411を備える。そして、その本体411の下端部に設けられたギヤ状の接合部412が、ケーシング403に設けられた同形状の接合穴403aに圧入され、その軸周りの回転が防止された状態で安定に固定されている。尚、スタッドピン410は、ケーシング403に対して一体的に形成することもできる。
また、本体411の上端部(先端部)にはスリット413が設けられ、回転ピン415がそのスリット413に挟まれるように回動可能に支持されている。回転ピン415は、本体411の径(幅)よりも小さな幅と本体411の径よりも大きな長さを有する。より詳しくは、本体411のスリット413の位置には、回転軸414の径よりも大きな孔411aが直角方向に貫通して設けられている。一方、回転ピン415の軸方向中央部は潰れた形状をなし、その潰れた部分の幅がスリット413の幅にほぼ一致している。その中央部には、回転軸414の径と略同じ大きさの孔415aが直角方向に貫通して設けられている。回転ピン415を本体411に組付ける際には、回転ピン415をスリット413に配置して孔415aと孔411aを合わせ、これらの孔に回転軸414を挿通する。このとき、回転軸414は、回転ピン415側の孔415aに対して圧入されて固定される一方、本体411側の孔411aに対しては隙間嵌め状態となり、回転ピン415がスタッドピン410に回動可能に支持される。また、スリット413の幅が回転ピン415の直径よりも狭くなっているため、回転ピン415が回転軸414を中心に回転しようとしても、回転ピン415の中央部以外の部分がスリット413に引っ掛かって阻止される。このため、回転ピン415は、所定位置まで回転するとそれ以上は容易に回転しないようになっているが、大きな外力を加えると、回転ピン415の中央部以外の部分がスリット413に入り込んでスリットを押し広げるような状態で回転させることができる。このように回転ピン415によりスタッドピン410のスリット413が押し広げられても、スタッドピン410側の孔411aと回転軸414との間の隙間により、スリット413の変形をある程度吸収することができる。
ロックブッシュ420は、図22(a)にその分解斜視図を示すように、上述した回転ピン415を支持可能な構造を有するロックブッシュ本体421と、ロックブッシュ本体421を挿入して包み込むように配置されるゴムブッシュ422と、ゴムブッシュ422の底面に装着されるワッシャ423とから構成される二種成形一体品である。
ロックブッシュ本体421は、円柱状をなし、その自軸方向に回転ピン415を水平状態で挿通させることが可能な貫通孔421aと、この貫通孔421aを直交するように横断し、回転ピン415がその長手方向に沿って係止できる深さを有する係止溝421bとを有する。
また、同図(b)にロックブッシュ本体421をその底部からみた斜視図を示すように、ロックブッシュ本体421の貫通孔421aは、全体として回転ピン415の長手方向に沿った角形状の断面を有し、その中央部がその角形状の幅よりもやや大きな径を有する円断面となっている。
ゴムブッシュ422は、同図(c)にその断面図を示すように、段付円筒形状をなし、下半部に内方に突出したフランジ部422aを有する。そして、その上段部にロックブッシュ本体421を嵌入し、下段部にワッシャ423を嵌入できるようになっている。
ワッシャ423は、円板状の本体中央に、ロックブッシュ本体421の貫通孔421aと同様の断面を有する孔423aを有する。
フロントパネル460は、図20及び図24(a)に示すように、樹脂材を射出成形したものであり、ケーシング403の前壁部を構成する長方形板状のシャーシ461とシャーシ461の両端部から後方に延出して把手部を構成する把手462と、シャーシ461の下端中央から前後に延出する係止部463とから構成されている。シャーシ461の両サイドには、前方に延出するガイド464がそれぞれ設けられており、そのガイド464の先端には、外側に向かって鋭角な斜面形状をした係止突起464aが形成されている。フロントパネル460の係止突起464aを除く両ガイド464間の外側幅寸法は、ケーシング403の両側面の内側幅寸法に一致している。
一方、これに対応するように、ケーシング403の側壁後端には、フロントパネル460のガイド464を嵌合させるための嵌合凹部431が設けられている。この嵌合凹部431は、ケーシング403の側壁後端にガイド464とほぼ同形状のスリットを設け、その外側に板片を貼り付けることにより、係止突起464aを係止させる係止孔431aを形成することにより構成されている。
把手462は、その上下左右に傾斜面を有し、その先端に指で握れる把手部を形成している。
係止部463は、フロントパネル460底面中央で一旦前方に延びるフランジ部466と、フランジ部466に形成した一対のスリット466aによって当該フランジ部466と分離した鍔部467とを備えている。この鍔部467は、さらに後方に延びつつ上方にも湾曲し、フランジ部466と同一平面上にある底面には、シェルフの奥行き方向に対して鋭角な斜面形状をした係止爪467aが下方に突設されている。
このため、図24(b)に示すように、空冷ファンユニット401をシェルフの開口部に載せるような実装形態(PULL FAN)の場合、空冷ファンユニット401をシェルフに装着する際には、空冷ファンユニット401が所定の設置位置にきたところで下側の係止爪467aがシェルフの下梁の係止孔に嵌合して係止されロックされる。
一方、空冷ファンユニット401をシェルフから取り外す際には、例えば同図に示すように、把手462に指を差し込んで、鍔部467を上側に押し上げることにより、係止爪467aがシェルフの係止孔から脱離してロックが解除される。そして、把手462を手前側(シェルフへの挿入方向とは逆側)に引っ張ることにより、空冷ファンユニット401を取り外すことができる。
尚、図25(a)に示すように、フロントパネル460を上下ひっくり返してケーシング403に取り付けることにより、空冷ファンユニット401をシェルフの下側にぶら下げるような実装形態(PUSH FAN)についても対応することができる。
この場合は同図(b)に示すように、空冷ファンユニット401が所定の設置位置にきたところで上側の係止爪467aがシェルフの上梁の係止孔に嵌合して係止されロックされる。
一方、空冷ファンユニット401をシェルフから取り外す際には、例えば同図に示すように、把手462に指を差し込んで、鍔部467を下方に押し下げることにより、係止爪467aがシェルフの係止孔から脱離してロックが解除される。そして、把手462を手前側(シェルフへの挿入方向とは逆側)に引っ張ることにより、空冷ファンユニット401を取り外すことができる。
次に、空冷ファンユニット401の組付方法について、図20及び図23に基づいて説明する。図23(a)は、スタッドピン410とロックブッシュ420の係止部を表す斜視図であり、同図(b)はそのI−I断面図であり、同図(c)はそのJ−J断面図及びK−K断面図である。
図20を参照して、空冷ファンユニット401の各部品を組付ける際には、まず、各スタッドピン410を各ファン2の固定用の孔24に挿入し、ファン2をケーシング403上に搭載する。そして、各フィンガーガード404の架橋部404bの先端部を、ファン2の各フランジ部23の先端部に設けられた孔24に合せて搭載し、各ロックブッシュ420を各スタッドピン410に対してロックする。
すなわち、図23(a)に示すように、スタッドピン410の先端の回転ピン415をほぼ垂直に立てた状態で、ロックブッシュ420を、その貫通孔421aの中央をスタッドピン410の軸線に一致させるようにして挿入した後、同図(b)に示すように、回転ピン415を回動させて水平にする。このとき、同図(c)の左図(J−J断面)に示すように、回転ピン415は貫通孔421a内に収容された状態になっている。
そして、同図(c)の中央図(J−J断面)に示すように、ロックブッシュ420を下方に押し込みながらスタッドピン410の回転ピン415をロックブッシュ420の上面まで飛び出させて、ロックブッシュ420を90度回転させ、回転ピン415を係止溝421bに合うように位置させて手を放す。このとき、同図(c)の右図(K−K断面)に示すように、回転ピン415はゴムブッシュ422の弾性力で係止溝421bへ押し込まれて係止され、その結果、ロックブッシュ420がスタッドピン410に対してロックされる。このようにして、ファン2及びフィンガーガード404が、ケーシング403とロックブッシュ420との間に弾性的に挟持される。
次に、ケーシング403の前面にフロントパネル460を嵌め込む。
図20及び図24を参照して、まず、フロントパネル460の両サイドのガイド464をシャーシ461の嵌合凹部431に沿って挿入する。このとき、係止突起464aの存在により、ガイド464は内側に湾曲した状態で嵌合凹部431の内側に沿って挿入されるが、係止突起464aがケーシング403の係止孔431aの位置にくると、弾性復帰してその係止突起464aが係止孔431aに嵌合して係止されことにより、フロントパネル460がケーシング403に対して固定される。
尚、空冷ファンユニット401を分解する際には、上記と逆の手法で各部品を取り外す。特に、ロックブッシュ420をスタッドピン410から取り外す際には、ロックブッシュ420を押し込んでスタッドピン410の回転ピン415をロックブッシュ本体421の上面まで飛び出させて貫通孔421aの位置まで回転させる。回転ピン415がこの貫通孔421aの位置まできたときに手を離せば、ゴムブッシュ422の弾性力により、ロックブッシュ420がスタッドピン410から外れる。
図26は、本実施の形態の変形例にかかるロックブッシュの構成を表す斜視図である。同図(a)は本変形例のロックブッシュの分解斜視図であり、同図(b)はそのL−L矢視断面図であり、同図(c)は当該ロックブッシュを構成するロックブッシュ本体をその底部からみた斜視図である。
尚、本変形例は、ロックブッシュを構成するロックブッシュ本体の構造が異なる以外は上述した実施の形態と同様であるため、同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。
本変形例のロックブッシュ420’を構成するロックブッシュ本体421’は、同図(b)に同図(a)のL−L断面切断図を示すように、円柱状をなし、その自軸方向に回転ピン415を水平状態で挿通させることが可能な貫通孔421aと、この貫通孔421aを直交するように横断し、回転ピン415がその長手方向に沿って係止できる深さを有する係止溝421bとを有する。また、係止溝421bの片側先端縁から貫通孔421aにかけて螺旋状に傾斜する斜面421cが形成され、回転ピン415をこの斜面421cに沿って係止溝421b又は貫通孔421aにガイドできるようになっている。この斜面421cは、ロックブッシュ本体421の中心を基準として点対称な位置に形成されている。
この場合、空冷ファンユニット401をシェルフに装着する際には、ロックブッシュ420を下方に軽く押し込みながら90度回転させる。すると、回転ピン415はゴムブッシュ422の斜面421cを伝って上昇し、係止溝421bに嵌まり込む。このとき、回転ピン415がゴムブッシュ422の弾性力で係止溝421bに係止され、その結果、ロックブッシュ420がスタッドピン410に対してロックされる。このようにして、ファン2及びフィンガーガード404が、ケーシング403とロックブッシュ420との間に弾性的に挟持される。
一方、空冷ファンユニット401を分解する際には、上記と逆の手法で各部品を取り外す。特に、ロックブッシュ420をスタッドピン410から取り外す際には、ロックブッシュ420を軽く押し込みながら少し回転させることで、回転ピン415がロックブッシュ本体421の斜面421cを伝って自然に下降し、貫通孔421aから抜ける。
以上に説明したように、本実施の形態の空冷ファンユニット401によれば、スタッドピン410に対してロックブッシュ420を回転させつつ押し込んで回転ピンを係止させることにより、ケーシング403,ファン2,フィンガーガード404を固定することができる。また、その逆の動作によりこれらを分離することもできる。このため、ネジによる組付けの場合のような工具が不要であり、その取付・取外作業を簡易かつ迅速に行うことができる。また、ロックブッシュ420の弾性による反力によりこれらケーシング403,ファン2,フィンガーガード404を安定して固定することができる。
また、係止溝421bと貫通孔421aとの間に螺旋状に傾斜する斜面421cを形成することで、回転ピン415の係止溝421bへの脱着がよりスムーズかつ小さな力で容易に行うことができる。
[第の実施の形態]
次に、本発明の第の実施の形態について説明する。尚、本実施の形態において上記各実施の形態と同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図27は、本実施の形態にかかる空冷ファンユニットの概略構成を表す分解斜視図である。
同図に示すように、本実施の形態にかかる空冷ファンユニット501は、通風用の2つのファン2と、ファン2を横方向から収容して支持する左右一対のケーシング503と、各ファン2の通風経路の前後(上下)にその回転翼に対面するようにそれぞれ配置された4つの格子状のフィンガーガード404と、シェルフに取り付ける際の把手と係止部の両機能を兼用するフロントパネル460と、シェルフへの挿通方向先端側でコネクタ25を保持するリアパネル505とから構成されている。ファン2とフィンガーガード404とは、複数の固定用ブッシュ520によって固定されている。
ケーシング503は、長尺板状の部材をその幅方向に立設させて構成され、その側面には、ファン2の側面を取り囲んで収容・支持するための複数のリブ504が突設され、ファン収容部504bを形成している。この複数のリブ504のうち上下のリブ504には、ファン2の固定用の孔24に対応した固定用の孔504aが形成されている。また、ケーシング503の前後には、フロントパネル460とリアパネル505を嵌合装着させるための嵌合凹部551,552が設けられている。これら嵌合凹部551,552の構成は、第の実施の形態の嵌合凹部431の構成と同様であるため、その説明を省略する。
リアパネル505は、樹脂材を射出成形したものであり、ケーシング503の前方で壁部を構成する長方形板状のシャーシ561と、シャーシ561の両サイドで後方に延出するガイド562とから構成されている。シャーシ561の上部中央には、コネクタ25を固定するためのコネクタ収容部33が設けられている。尚、ガイド562の構成及びそのケーシング503との取付構造は、第の実施の形態のガイド464の構成及びそのケーシング403との取付構造と同様であるため、その説明を省略する。
固定用ブッシュ520は、ゴムからなり、図28にそのファン2及びフィンガーガード404への取付断面図を示すように、円柱状の本体に3つの環状リブ521,522,523が所定間隔で周設されて構成されている。その先端のリブ521は後方(図中上方)にやや拡径するテーパ状に形成され、後端のリブ523はフィンガーガード404のスリットの幅よりもやや大きな外径を有する。そして、中央のリブ522は、後端のリブ523よりも大きくフランジ状をなしている。そして、これらのリブ間に嵌合溝を形成している。
次に、空冷ファンユニット501の組付方法について説明する。
図27に示すように、まず、ケーシング503と各ファン2とを、ファン収容部504bにファン2の側面を収容するようにして組付ける。このとき、ファン2の固定用の孔24とケーシング503の固定用の孔504aとを一致させる。
そして、この状態から各フィンガーガード404を取り付ける。すなわち、図28に示すように、まず、固定用ブッシュ520をそのリブ523側でフィンガーガード404の先端部に取り付けておく。このとき、固定用ブッシュ520は、中央のリブ522と後端のリブ523との間に架橋部404bの先端部を挟み込む態様でフィンガーガード404に取り付けられる。
そして、この状態から、フィンガーガード404が取り付けられた各固定用ブッシュ520を、その先端からケーシング503の孔504aに差し込む。このとき、先端のリブ521が少し弾性変形しながら孔504aを貫通すると、その後端部が逆止構造となって逆方向に抜けることを禁止する。これにより、固定用ブッシュ520は、その先端のリブ521と中央のリブ522とによってリブ504を挟持する態様でケーシング503に固定される。また、先端のリブ521の先端部がファン2の孔24に挿通されるため、この固定用ブッシュ520を介してファン2とケーシング503とが間接的に固定される。以上のようにして、ファン2,ケーシング503及びフィンガーガード404の固定が完了する。
そして、この状態からフロントパネル460とリアパネル505を嵌合装着させることにより、組付けが完了する。
以上に説明したように、本実施の形態の空冷ファンユニット501によれば、固定用ブッシュ520を用いてファン2,ケーシング503及びフィンガーガード404の脱着を簡易に行うことができ、ネジ等による接合の場合よりも迅速に行うことができる。
[第関連技術
次に、本発明の第関連技術について説明する。尚、本関連技術において上記各実施の形態または関連技術と同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図29は、本関連技術にかかる空冷ファンユニットの概略構成を表す斜視図であり、図30はその分解斜視図である。
図29及び図30に示すように、本関連技術にかかる空冷ファンユニット601は、通風用の1つのファン2に対して1つのケーシング603がこれを収容するコンパクトな構成を有する。そして、必要に応じて複数の空冷ファンユニット601を連結して大規模な空冷ファンユニットを構成することもできる。
関連技術の空冷ファンユニット601は、1つのファン2と、ファン2を内部に収容するとともに上方から支持するケーシング603と、このケーシング603の下部開口部を閉塞するカバー604とから構成されている。
すなわち、図31(a)に図30のM−M矢視断面図を示すように、ケーシング603は、円筒状の本体の上端を覆うように上カバー部611が設けられており、この上カバー部611に対してファン2が組付けられている。上カバー部611には、ファン2の回転翼に対面するように格子状の通風孔612が形成されている。この通風孔612は、通風用の孔として機能するとともに、フィンガーガードとしても機能する。
また、ケーシング603の下端縁からは外方に向かって上カバー部611の形状に対応したフランジ部613が延設されており、このフランジ部613に複数の係止孔613aが設けられている。
一方、カバー604は、図30にも示されるように、略正方形状の板材からなり、ファン2の回転翼に対面する位置には格子状の通風孔621が形成されている。この通風孔621は、通風用の孔として機能するとともに、フィンガーガードとしても機能する。また、カバー604の4つの角隅部の上記係止孔613aに対応する位置には、爪状の係止突起604aが突設されており、この係止突起604aを係止孔613aに嵌合させることにより、カバー604がケーシング603に対して固定され、ケーシング603の下部開口部を閉塞する。
また、図31(b)に示すように、ケーシング603の内部及び外部にはファン2のモータにつながる電源ケーブル650が配線されており、その先端に設けられたコネクタ25がケーシング603の前後にネジSにより螺合固定されている。
また、図29及び図30に示すように、ケーシング603の側壁の後端側には一対のガイド616が設けられ、先端側には一対の嵌合凹部617が設けられている。これらガイド616と嵌合凹部617の構成は、それぞれ図24で示したガイド464,嵌合凹部431の構成と同様であるため、その説明については省略するが、これらが嵌合して固定されることにより、複数の空冷ファンユニット601が連続的に固定できるようになっている。尚、本関連技術において、ガイド616及び嵌合凹部617が嵌合手段を構成する。
さらに、空冷ファンユニット601には、フロントパネル660が取付可能に構成されている。このフロントパネル660は、図24に示したフロントパネル460に対し、ガイド616を接続可能な嵌合凹部661が設けられた側壁が連設された構成を有する。この両側壁の先端にはプレート662が接続され、フロントパネル660の強度を高めている。このプレート662の中央には、コネクタ25を挿通可能な窓662aが設けられている。
以上に説明したように、本関連技術の空冷ファンユニット601によれば、空冷ファンユニット601をコンパクトに形成することができるとともに、必要に応じて複数接続することにより、大規模な空冷ファンユニットとして構成することもできる。このため、空冷ファンユニットとしての汎用性が高い。
[第関連技術
次に、本発明の第関連技術について説明する。尚、本関連技術において上記各実施の形態または関連技術と同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図32は、本関連技術にかかる空冷ファンユニットの概略構成を表す分解斜視図である。
同図に示すように、本関連技術にかかる空冷ファンユニット701は、通風用の2つのファン2と、ファン2を収容して支持するケーシング703と、ケーシング703の開口部を閉塞するカバー704とから構成されている。
ケーシング703は、第1の関連技術で示したケーシング3とほぼ同様の形状を有するが、その両側面の後端側上部には断面長円状の凸部711が縦方向に延びて設けられ、両側面の先端側上部には三角錐形状の凸部712と、中心部に円形の凹溝713aを有する円柱状の凸部713が設けられている。また、両側面の下部には、シェルフ側のガイドレールにガイドされるガイド部716が、その先端部から後端部に亘って延設されている。
また、ケーシング703の後部上端縁の中央には、シェルフ側の梁に係止される係止部714が設けられ、その両側には、カバー704を押える爪部718が形成されており、爪が変形し易いように周辺にスリットが形成されている。
さらに、ケーシング703の底面には、各ファン2の回転翼に対面するように格子状の通風孔715が形成されている。この通風孔715は、通風用の孔として機能するとともに、フィンガーガードとしても機能する。また、この底面の通風孔715の周りにおいて、ファン2の固定用の孔24に対応する複数箇所には座ぐり755が設けられ、その座ぐり755にファン2を固定するための固定用ブッシュ750を挿通する孔755aが形成されている。固定用ブッシュ750の頭部分は、この座ぐり755に収容される。
一方、カバー704は、第1の関連技術で示したカバー4と同様に、板状の本体において各ファン2の回転翼に対面する位置に格子状の通風孔741が形成されている。この通風孔741は、通風用の孔として機能するとともに、フィンガーガードとしても機能する。また、このカバー704の通風孔741の周りにおいて、ファン2の固定用の孔24に対応する複数箇所には座ぐり754が設けられ、その座ぐり754にファン2を固定するための固定用ブッシュ750を挿通する孔754aが形成されている。固定用ブッシュ750の頭部分は、この座ぐり754に収容される。
また、カバー704の本体のシェルフへの取付方向に沿った両縁部が下方に所定量折り曲げられて側壁742を形成し、その側壁742の後端部近傍には、上記凸部711に嵌合する長円状の切欠穴743が設けられている。また、側壁742の先端部近傍には、ケーシング703の円柱形状の凸部713を係止可能な縦方向に延びる長円状のガイド穴744が形成されている。
さらに、カバー704の先端側には、当該カバー4と分割して構成された押えカバー747が設けられ、その押えカバー747の両側面の内側には、ケーシング703の凸部713に形成された円形の凹溝713aに嵌合する凸部747aと、三角錐形状の凸部712に嵌合する嵌合孔747bが設けられている。
次に、空冷ファンユニット701の組付方法について説明する。
まず、ファン2の孔24と座ぐり755の孔755aとを一致させるように、各ファン2をケーシング703内に配置する。そして、ケーシング703の底面側から複数の固定用ブッシュ750を挿入し、各ファン2をケーシング703内に固定する。
続いて、ケーシング703の凸部711,凸部713に、カバー704の切欠穴743,ガイド穴744をそれぞれ嵌め込んで、カバー704をケーシング703に固定する。このとき、カバー704は、ケーシング703の長円状の凸部711によって凸部713回りの回動が阻止されている。
そして、カバー704の孔754aに固定用ブッシュ750を挿通し、その先端をファン2の孔24に係止させることにより、カバー704とファン2とを固定する。
そしてさらに、押えカバー747の内側の凸部747aをケーシング703の凹溝713aに合わせ、ケーシング703にカバー704を覆い被せるようにして嵌め込んで固定する。
一方、カバー704をケーシング703に対して開放する際には、カバー704を持ち上げて凸部711から脱離させた後、カバー704を回動させる。
すなわち、カバー704を閉じた状態からそのまま回動させようとしても、カバー704の回動軸近傍の固定用ブッシュ750がファン2の固定用の孔24に嵌合しているため、その回動が困難である。これを強制的に回動させると、固定用ブッシュ750を変形させたり破損させる虞がある。そこで、本関連技術では、一旦カバー704を水平にして持ち上げるように構成している。ただし、カバー704を持ち上げる前にこれが回動することを防止するために、長円状の凸部711を設けている。カバー704には、この凸部711に対応した長円状の切欠穴743があり、これら凸部711と切欠穴743とが互いに嵌合しているため、カバー704を持ち上げるまでは当該カバー704が回転しないような構造になっているのである。
また、押えカバー747は、カバー704の回転軸が簡単に上方へ移動するのを防ぐためのものである。すなわち、ケーシング703の先端部には、三角錐の先端角の一辺に面取りがされた形状の凸部712があり、押えカバー747には、この凸部712に対応した嵌合孔747bが形成されている。カバー704に対して分割された押えカバー747は、図33に示すように、その回動時には、所定の大きさの回動方向の外力を付与することにより、三角錐の凸部712の先端角一辺の面取り部傾斜712aに沿って徐々にその側面が外側に膨れ、ロックが解除される。
押さえカバー747を閉じる際には、所定の大きさの上記とは逆の回動方向の外力を付与することにより、凸部712の他の傾斜面712bに沿ってその側面が徐々に外側に膨れ、最終的に嵌合孔747bが凸部712に嵌まり込んでロックされる。
次に、空冷ファンユニット701において、カバー704を開放させる手順について、図34及び図35に基づいて説明する。
まず、図34(a)のようにカバー704及び押えカバー747が閉じた状態から、同図(b)に示すように、押えカバー747を回動させて開く。この状態を図35(a)に示す。
続いて、図34(c)のように、カバー704を水平に保持した状態でこれを上方に持ち上げる。この状態を図35(b)に示す。
そして、図34(d)のように、カバー704を回動させて開く。この状態を図35(c)に示す。この状態でファン2の交換等が可能になる。
以上に説明したように、本関連技術の空冷ファンユニット701によれば、固定用ブッシュ750を用いてファン2,カバー704,ケーシング703の固定を簡易に行うことができ、ネジ等による接合の場合よりも迅速に行うことができる。また、カバー704をケーシング703に対して持ち上げて揺動させることで、カバー704を容易に開放させることができる。このため、メンテナンスの際にも都合が良い。
尚、本関連技術では、凸部712を三角錐形状に構成したが、図36(a)の部分斜視図に示すように、これを三角柱形状の凸部712’として構成してもよい。また、凸部712と嵌合孔747bをケーシング703に対して平行に形成したが、同図(b)の部分側面図に示すように、これらに対応する凸部712’と嵌合孔747b’をケーシング703に対して角度を持たせて形成してもよい。
電子機器を収容するシェルフに取り付けられ、シェルフ内を強制通風して電子機器を冷却する装置に適用することができる。
(付記1) 電子機器を収容するシェルフに取り付けられ、前記シェルフ内を強制通風して前記電子機器を冷却する空冷ファンユニットにおいて、
内部の回転翼を駆動して通風作用を起こさせるファンと、
前記ファンを支持するケーシングと、
前記ファンの通風経路の前後で前記回転翼に対面するようにそれぞれ配置された格子状のフィンガーガードと、
前記ケーシングの前記シェルフへの取付方向後端側に弾性的に揺動可能に設けられた板状体からなり、その板状体の一部に揺動方向の外力を加えるための鍔部と、前記シェルフのファンユニット挿入口の対向面と当接する位置にそれぞれ設けられた複数の嵌合手段とを有し、少なくともいずれかの嵌合手段を介して前記シェルフに係止される係止部と、
を備え、
前記鍔部に加えられた外力によって前記係止部が揺動させられることにより、前記各嵌合手段がこれに連動して前記シェルフから脱離するように構成されたことを特徴とする空冷ファンユニット。
(付記2) 前記ケーシングが箱状に形成され、
前記係止部は、前記ケーシングの後端側の側壁にスリットを設けることにより、前記ケーシングの本体から部分的に分離されるとともに、その残余の部分で形成されるヒンジ部を中心として弾性変形して揺動可能に構成されたことを特徴とする付記1記載の空冷ファンユニット。
(付記3) 前記ケーシングの前記シェルフへの取付方向後端側に、前記鍔部を跨ぐように設けられた把手を備え、
前記把手には、前記嵌合手段の脱離方向とは反対側へ前記鍔部を付勢する指の挿入を禁止する誤操作防止構造が設けられたことを特徴とする付記1記載の空冷ファンユニット。
(付記4) 前記誤操作防止構造は、前記把手の本体と前記ケーシングとの間に形成される開放部の片側端縁をカバー部材により閉塞して構成されたことを特徴とする付記3記載の空冷ファンユニット。
(付記5) 前記ケーシングの前記シェルフへの取付方向後端側に脱着可能に設けられ、前記把手と前記係止部とを一体化したフロントパネルを備えたことを特徴とする付記3記載の空冷ファンユニット。
(付記6) 電子機器を収容するシェルフに取り付けられ、前記シェルフ内を強制通風して前記電子機器を冷却する空冷ファンユニットにおいて、
内部の回転翼を駆動して通風作用を起こさせるファンと、
前記ファンを支持するケーシングと、
前記ファンの通風経路の前後で前記回転翼に対面するようにそれぞれ配置された格子状のフィンガーガードと、
前記ケーシングの内部に立設された軸状の本体を備え、前記本体の先端部に設けたスリット部分に、前記本体の幅よりも小さな幅と前記本体の幅よりも大きな長さを有する回転ピンを、その回転ピンの長手方向と直角な軸回りに回動可能に支持する複数のスタッドピンと、
前記回転ピンを含む前記スタッドピンの先端部を挿通させるための貫通孔と、前記貫通孔を横断するように形成され、前記貫通孔に挿通されて回動した前記回転ピンをその長手方向に沿って係止する係止溝とを有し、前記スタッドピンの軸方向に押圧されて弾性変形しつつその軸周りに回転し、前記係止溝に前記回転ピンを係止することで、前記ケーシングとの間に前記ファンと前記フィンガーガードとを弾性的に挟持するロックブッシュと、
を備えたことを特徴とする空冷ファンユニット。
(付記7) 前記ロックブッシュの貫通孔が前記回転ピンの長さよりも大きな幅を有する一方、前記係止溝の先端縁から前記貫通孔にかけて螺旋状に傾斜する斜面を有し、
前記ロックブッシュを前記スタッドピンから取り外す際には、前記ロックブッシュを前記スタッドピンの軸方向に押圧しつつ回転させて前記回転ピンを前記斜面に載せることにより、前記回転ピンが前記斜面に沿って摺動して前記貫通孔に逃げるように構成されたことを特徴とする付記6記載の空冷ファンユニット。
(付記8) 当該空冷ファンユニットを前記シェルフに挿入する際に把持する把手と、前記シェルフのファンユニット挿入口に係止されることにより、当該空冷ファンユニットを前記シェルフに固定させる係止部とを一体化して構成されるとともに、前記ケーシングの前記シェルフへの取付方向後端側に脱着可能に設けられたフロントパネルを備えたことを特徴とする付記6記載の空冷ファンユニット。
(付記9) 電子機器を収容するシェルフに取り付けられ、前記シェルフ内を強制通風して前記電子機器を冷却する空冷ファンユニットにおいて、
内部の回転翼を駆動して通風作用を起こさせるファンと、
前記ファンを側方から挟み込むように収容して支持する一対のケーシングと、
前記ファンの通風経路の前後で前記回転翼に対面するようにそれぞれ配置された格子状のフィンガーガードと、
軸状の本体の側面に、前記フィンガーガードの一部と前記ケーシングに設けた貫通孔とにそれぞれに嵌合する複数の嵌合溝が周設された複数のブッシュと、
を備え、
前記フィンガーガードの一部と前記ケーシングの貫通孔とを一致させた状態で前記各ブッシュを嵌合させることにより、前記ケーシングと前記フィンガーガードとを固定するように構成されたことを特徴とする空冷ファンユニット。
(付記10) 前記ファンの周縁部には複数の固定用の孔が形成され、前記ブッシュの先端を前記固定用孔に係止させることにより、前記ファンを前記ケーシングに対して固定したことを特徴とする付記9記載の空冷ファンユニット。
(付記11) 当該空冷ファンユニットを前記シェルフに挿入する際に把持する把手と、前記シェルフのファンユニット挿入口に係止されることにより、当該空冷ファンユニットを前記シェルフに固定させる係止部とを一体化して構成されるとともに、前記ケーシングの前記シェルフへの取付方向後端側に脱着可能に設けられたフロントパネルを備えたことを特徴とする付記9記載の空冷ファンユニット。
(付記12) 電子機器を収容するシェルフに取り付けられ、前記シェルフ内を強制通風して前記電子機器を冷却する空冷ファンユニットにおいて、
内部の回転翼を駆動して通風作用を起こさせる一つのファンと、
前記ファンを支持するとともに、前記ファンの通風経路の前後で前記回転翼に対面するようにそれぞれ配置された格子状の通風孔を有するケーシングと、
当該空冷ファンユニットを複数並列して接続固定できるように、前記各ケーシングに設けられた嵌合手段と、
を備えたことを特徴とする空冷ファンユニット。
(付記13) 当該空冷ファンユニットを前記シェルフに挿入する際に把持する把手と、前記シェルフのファンユニット挿入口に係止されることにより、当該空冷ファンユニットを前記シェルフに固定させる係止部とを一体化して構成されるとともに、前記ケーシングの前記シェルフへの取付方向後端側に脱着可能に設けられたフロントパネルを備えたことを特徴とする付記12記載の空冷ファンユニット。
(付記14) 電子機器を収容するシェルフに取り付けられ、前記シェルフ内を強制通風して前記電子機器を冷却する空冷ファンユニットにおいて、
内部の回転翼を駆動して通風作用を起こさせるファンと、
箱状の本体の一端面に前記ファンを挿入するための開口部を有し、前記ファンを収容して支持するとともに、前記ファンを載置する位置に前記回転翼に対面するように配置された格子状の通風孔を有するケーシングと、
前記ケーシングの開口部を覆うように配置されるとともに、前記ファンの回転翼に対面するように配置された格子状の通風孔を有し、前記ケーシングの一端側に設けられた揺動軸の周りに揺動することにより前記開口部を開放させるカバーと、
前記カバーと前記ケーシングとの間に設けられた嵌合部からなり、前記カバーを前記ケーシングに対して所定量持ち上げるまでその揺動を禁止する揺動制限手段と、
を備えたことを特徴とする空冷ファンユニット。
(付記15) 前記カバーに設けられた複数の取付孔を貫通するように嵌合装着された複数の固定用ブッシュを備える一方、前記ファンの周縁部には複数の固定用の孔が形成され、前記固定用ブッシュの先端を前記固定用の孔に係止させることにより、前記ファンを前記カバーに対して固定できるように構成され、
前記揺動制限手段は、前記カバーが持ち上げられて、前記固定用ブッシュの先端が前記ファンの固定用の孔から外れるまで、前記カバーの揺動を禁止することを特徴とする付記14記載の空冷ファンユニット。
(付記16) 前記カバーの端部を覆うように設けられ、前記ケーシングに設けられた回動軸の周りに回動可能に構成され、その回動基点において前記ケーシングと嵌合して前記カバーの持ち上げを禁止する一方、その回動終点において前記カバーの持ち上げ禁止を解除する押えカバーを備えたことを特徴とする付記14記載の空冷ファンユニット。
(付記17) 前記押えカバーに所定の大きさの回動方向の外力を付与することにより、前記押えカバーと前記ケーシングとの嵌合状態をその嵌合部の弾性変形により解除する嵌合解除構造を有することを特徴とする付記16記載の空冷ファンユニット。
(付記18) 当該空冷ファンユニットを前記シェルフに挿入する際に把持する把手と、前記シェルフのファンユニット挿入口に係止されることにより、当該空冷ファンユニットを前記シェルフに固定させる係止部とを一体化して構成されるとともに、前記ケーシングの前記シェルフへの取付方向後端側に脱着可能に設けられたフロントパネルを備えたことを特徴とする付記14記載の空冷ファンユニット。
本発明の第1の関連技術にかかる空冷ファンユニットの概略構成を表す分解斜視図である。 第1の関連技術の空冷ファンユニットを構成するファンとゴムブッシュとの取付構造を表す分解斜視図である。 第1の関連技術の空冷ファンユニットを構成する把手の周辺構造を表す説明図である。 第1の関連技術の空冷ファンユニットを構成するケーシングとカバーの構造を表す説明図である。 第1の関連技術の空冷ファンユニットとシェルフとの取付構造を表す斜視図である。 第1の関連技術の空冷ファンユニットを除いた状態でシェルフを斜め上方からみた斜視図である。 図6のC方向矢視及び図3(b)のD−D断面に相当する図である。 上ロックタイプのシェルフの正面図である。 空冷ファンユニットを除いた状態で上ロックタイプのシェルフを斜め下方からみた斜視図である。 図9のE−E矢視断面図及びそのF方向矢視図である。 第1の関連技術の空冷ファンユニットのシェルフへの取付方法を示す説明図である。 第1の変形例にかかる空冷ファンユニットの構造を表す分解斜視図である。 第1の変形例の特徴部分であるファン近傍の構造を表す斜視図である。 第2の変形例にかかる空冷ファンユニットの構造を表す分解斜視図である。 第2の変形例の特徴部分であるファン近傍の構造を表す斜視図である。 第2の関連技術にかかる空冷ファンユニットの特徴部分の概略構成を表す斜視図である。 第2の関連技術の特徴部分を有する把手の斜視図である。 第2の関連技術の空冷ファンユニットの取付方法を示す説明図である。 第3の関連技術にかかる空冷ファンユニットの特徴部分の概略構成を表す斜視図である。 の実施の形態にかかる空冷ファンユニットの概略構成を表す分解斜視図である。 の実施の形態の特徴部分であるスタッドピンの構成を表す分解斜視図である。 の実施の形態の特徴部分であるロックブッシュの構成を表す説明図である。 の実施の形態のスタッドピンとロックブッシュとの係止部を表す斜視図等である。 の実施の形態の空冷ファンユニットを構成するフロントパネルの構造を表す説明図である。 の実施の形態の空冷ファンユニットを構成するフロントパネルの構造を表す説明図である。 の実施の形態の変形例にかかるロックブッシュの構成を表す斜視図ある。 の実施の形態にかかる空冷ファンユニットの概略構成を表す分解斜視図である。 の実施の形態の空冷ファンユニットの組付構成を表す説明図である。 関連技術にかかる空冷ファンユニットの概略構成を表す斜視図である。 関連技術の空冷ファンユニットの分解斜視図である。 関連技術の空冷ファンユニットの構成を表す説明図である。 関連技術にかかる空冷ファンユニットの概略構成を表す分解斜視図である。 関連技術の空冷ファンユニットを構成するケーシングの構造を表す説明図である。 関連技術の空冷ファンユニットにおいて、ケーシングからカバーを取り外す手順を表す説明図である。 関連技術の空冷ファンユニットにおいて、ケーシングからカバーを取り外す手順を表す説明図である。 関連技術の変形例にかかるケーシングの構造を表す説明図である。 従来の空冷ファンユニットの構造の一例を表す分解斜視図である。
1,201,401,501,601,701 空冷ファンユニット
2 ファン
3,203,303,403,503,603,703 ケーシング
4,204,604,704 カバー
21 ファンケーシング
31,41 通風孔
50,150,250 ゴムブッシュ
60,260 把手
70,270,370 係止部
71,272,371 鍔部
71a スリット
72,73,372,373 係止爪
80,180 シェルフ
81,181 ファンユニット挿入口
82,182,282 上梁
83,283 下梁
85,185,285 係止孔
90 ガイドレール
262 カバー部材
404 フィンガーガード
410 スタッドピン
413 スリット
415 回転ピン
420 ロックブッシュ
421 ロックブッシュ本体
421a 貫通孔
421b 係止溝
421c 斜面
431 嵌合凹部
460 フロントパネル
462 把手
463 係止部
467 鍔部
504b ファン収容部
520 固定用ブッシュ
551 嵌合凹部
612,621 通風孔
616 ガイド
617 嵌合凹部
660 フロントパネル
714 係止部
715,741 通風孔
747 押えカバー
750 固定用ブッシュ

Claims (6)

  1. 電子機器を収容するシェルフに取り付けられ、前記シェルフ内を強制通風して前記電子機器を冷却する空冷ファンユニットにおいて、
    転翼を駆動するモータをファンケーシングに固定して通風作用を起こさせるファンと、
    前記ファンを支持するケーシングと、
    前記ファンの通風経路の前後で前記回転翼に対面するようにそれぞれ配置された格子状のフィンガーガードと、
    前記ケーシングの内部に立設された軸状の本体を備え、前記本体の先端部に設けたスリット部分に、前記本体の幅よりも小さな幅と前記本体の幅よりも大きな長さを有する回転ピンを、その回転ピンの長手方向と直角な軸回りに回動可能に支持する複数のスタッドピンと、
    前記回転ピンを含む前記スタッドピンの先端部を挿通させるための貫通孔と、前記貫通孔を横断するように形成され、前記貫通孔に挿通されて回動した前記回転ピンをその長手方向に沿って係止する係止溝とを有し、前記スタッドピンの軸方向に押圧されて弾性変形しつつその軸周りに回転し、前記係止溝に前記回転ピンを係止することで、それぞれが有する挿通部に前記スタッドピンが挿通された前記ファンと前記フィンガーガードとを、前記ケーシングとの間に弾性的に挟持するロックブッシュと、
    を備えたことを特徴とする空冷ファンユニット。
  2. 前記ロックブッシュの貫通孔が前記回転ピンの長さよりも大きな幅を有する一方、前記係止溝の先端縁から前記貫通孔にかけて螺旋状に傾斜する斜面を有し、
    前記ロックブッシュを前記スタッドピンから取り外す際には、前記ロックブッシュを前記スタッドピンの軸方向に押圧しつつ回転させて前記回転ピンを前記斜面に載せることにより、前記回転ピンが前記斜面に沿って摺動して前記貫通孔に逃げるように構成されたことを特徴とする請求項1記載の空冷ファンユニット。
  3. 当該空冷ファンユニットを前記シェルフに挿入する際に把持する把手と、前記シェルフのファンユニット挿入口に係止されることにより、当該空冷ファンユニットを前記シェルフに固定させる係止部とを一体化して構成されるとともに、前記ケーシングの前記シェルフへの取付方向後端側に脱着可能に設けられたフロントパネルを備えたことを特徴とする請求項1記載の空冷ファンユニット。
  4. 電子機器を収容するシェルフに取り付けられ、前記シェルフ内を強制通風して前記電子機器を冷却する空冷ファンユニットにおいて、
    転翼を駆動するモータをファンケーシングに固定して通風作用を起こさせるファンと、
    前記ファンを側方から挟み込むように収容して支持する一対のケーシングと、
    前記ファンの通風経路の前後で前記回転翼に対面するようにそれぞれ配置された格子状のフィンガーガードと、
    軸状の本体の側面に、前記フィンガーガードの架橋部と前記ケーシングに設けた貫通孔とにそれぞれに嵌合する複数の嵌合溝が周設された複数のブッシュと、
    を備え、
    前記フィンガーガードの架橋部と前記ケーシングの貫通孔とを一致させた状態で前記各ブッシュを嵌合させることにより、前記ケーシングと前記フィンガーガードとを固定するように構成されたことを特徴とする空冷ファンユニット。
  5. 前記ファンの周縁部には複数の固定用の孔が形成され、前記ブッシュの先端を前記固定用孔に係止させることにより、前記ファンを前記ケーシングに対して固定したことを特徴とする請求項4記載の空冷ファンユニット。
  6. 当該空冷ファンユニットを前記シェルフに挿入する際に把持する把手と、前記シェルフのファンユニット挿入口に係止されることにより、当該空冷ファンユニットを前記シェルフに固定させる係止部とを一体化して構成されるとともに、前記ケーシングの前記シェルフへの取付方向後端側に脱着可能に設けられたフロントパネルを備えたことを特徴とする請求項4記載の空冷ファンユニット。
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