JP4614581B2 - ワークの固定用治具および固定方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、ファインセラミック、セラミック等の非磁性材料で形成されたワークを高精度で機械加工するためのワークの固定用治具および固定方法に利用できる。
【0002】
【背景技術】
従来、ワークを加工する際、加工工具による衝撃、振動によって作業台上でワークがずれないようにワークを作業台に固定する方法として、真空チャック、電磁チャックを用いる方法が知られている。
真空チャックを用いる方法は、多数の吸引孔を設けた作業台上にワークを密着した状態で置いて、吸引孔から作業台とワークとの間の空隙にある空気を吸引することによって負圧を発生させ、この負圧によってワークを作業台に密着させる方法である。
電磁チャックを用いる方法は、作業台に内蔵された電磁石によって磁力を発生させ、ワークを磁力で作業台に引きつけることによって固定する方法である。
【0003】
しかし、真空チャックを用いた方法では、加工時に発生する切粉が吸引孔から吸い込まれてしまい、吸引孔が閉塞する場合があった。また、ワークの形状に凹凸がある場合、作業台にワークが密着せず、ワークがずれてしまう場合があった。
電磁チャックを用いる方法では、十分に磁性を有していないワークに対しては用いることができず、対象となるワークの材質が限定されていた。
そこで、接着剤を用いてワークを作業台に接着して固定し、加工完了後に接着剤を剥離する作業を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ワークを作業台に接着剤で固定して加工する方法では、ワークの加工後に、接着面を洗浄、研磨処理等の後処理をする必要があり、この後処理工程のためコスト高となっていた。
【0005】
本発明の目的は、コストを低減できるワークの固定用治具および固定方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のワークの固定用治具および固定方法は、次の構成を採用する。
請求項1に記載のワークの固定用治具は、非磁性材料で形成されたワークを作業台に固定するためのワークの固定用治具であって、
前記ワークを前記作業台に対して所定の間隔を隔てて位置決めする位置決めブロックと、
この位置決めブロックによって位置決めされた前記ワークと前記作業台との間に配置され前記作業台に磁力によって引きつけられる治具本体と、
この治具本体に設けられ前記ワークに真空吸着する吸着カップとを備え
前記治具本体および前記吸着カップは、内部に磁性粉が混入された弾性材料で一体に形成されていることを特徴とする。
【0007】
この発明によれば、位置決めブロックでワークを作業台上に位置決めするとともに、治具本体をワークと作業台との間に配置し、ワークに吸着カップを真空吸着させた後、作業台の磁力によって治具本体を作業台側に引きつける。すると、ワークは、吸着カップ、治具本体を介して作業台側に引きつけられることとなり、位置決めブロックに押さえつけられて固定される。したがって、加工時にワークのずれを抑えることができ、ワークを高精度で加工できる。
この時、吸着カップ内部の真空状態を解消するだけで容易に治具本体をワークから取り外すことができるうえに、取り外した後のワーク表面に何ら跡が残らないので、接着剤を用いた場合のような後処理が不要になるから、コストを低減できる。
また、位置決めブロックによって前記ワークを前記作業台から離隔させたので、つまり、ワークの姿勢を治具本体でなく位置決めブロックで調節したので、治具本体自体を精度良く製造する必要がないため、コストを低減できる。
さらに、治具本体と吸着カップを弾性材料を用いて一体に形成したので、例えば、磁性粉が混入された弾性材料を金型等に流し込むことによって容易に製造できるから、製造コストを低減できる。
また、吸着カップを弾性材料で形成したので、吸着カップを変形させることにより吸着カップの周縁部をワーク表面に容易に密着できるから、治具本体をワークに容易に固定できる。
【0008】
請求項2に記載のワークの固定用治具は、請求項1に記載のワークの固定用治具において、
前記治具本体は、平板材であって、
前記吸着カップは、前記治具本体の片面に一体に形成された複数の吸盤であることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、治具本体を平板材とし、吸着カップを治具本体の片面に一体に形成された複数の吸盤としたので、治具本体をワーク表面に広範囲に亘って吸着できるから、ワークを確実に作業台に固定できる。
さらに、治具本体に磁性粉を混入したので、例えば、作業台を電磁チャックとすれば、通電するだけで治具本体を作業台に引きつけることができるから、ワークを容易に作業台に固定できる。
【0010】
請求項3に記載のワークの固定用治具は、請求項2に記載のワークの固定用治具において、
前記位置決めブロックは、前記治具本体を挟んだ両側に設置された2本のスペース形成ブロックであることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、位置決めブロックを治具本体を挟んで両側に2本設置したので、各位置決めブロックの高さを適宜調整するだけで、例えば、高さの異なる位置決めブロックを複数用意し、この中から適宜選択して用いるだけで、ワークが位置決めブロックに押しつけられて固定される際に、その姿勢を自由に変化させることができるから、ワークを容易に加工できる。
【0012】
請求項4に記載のワークの固定用治具は、請求項2に記載のワークの固定用治具において、
前記位置決めブロックは、前記治具本体内に埋設され、その両端が前記治具本体内の両面側に突出されかつ両端間の寸法が一定の複数のスペース形成部材であることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、位置決めブロックを治具本体内に埋設して一体としたので、位置決めブロックを別体とした場合に比べ、位置決めブロックを作業台上に配置する作業工程を省略できるから、作業能率を向上できる。
【0014】
請求項5に記載のワークの固定用治具は、請求項1に記載のワークの固定用治具において、
前記治具本体は、弾性材料で円柱形状に形成されて内部に磁性部材を有するとともに、
前記吸着カップは、前記治具本体の片面に一体に形成された1個の吸盤であることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、請求項2と同様に、例えば、弾性材料を金型等に流し込むことによって容易に製造できるから、製造コストを低減できる。また、吸着カップを変形させることにより吸着カップの周縁部をワークの表面に容易に密着できるから、治具本体をワークに容易に固定できる。また、治具本体に磁性部材を設けたので、例えば、作業台を電磁チャックとすれば、通電するだけで治具本体を作業台に引きつけることができるから、ワークを容易に作業台に固定できる。
さらに、治具本体を円柱形状とし、吸着カップを治具本体の片面に一体に形成された1個の吸盤としたので、治具本体をワーク表面の所望の位置に吸着できるから、ワークの形状が複雑な場合でもワークを確実に作業台に固定できる。
【0016】
請求項6に記載のワークの固定用治具は、請求項5に記載のワークの固定用治具において、
前記治具本体には、前記吸着カップの凹部に連通する吸引孔が設けられていることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、ワーク表面に吸着カップの凹部を密着させ、吸引孔から吸着カップ内の空気を吸引するだけで、吸着カップ内部が吸着カップ外部に対して負圧となるから、吸着カップがワークに固定される。よって、治具本体をワークに強力に固定することができる。
また、吸引孔を大気に開放するだけで、吸着カップ内部と吸着カップ外部の圧力が等しくなって、治具本体を容易にワークから取り外すことができる。
【0018】
請求項7に記載のワークの固定方法は、請求項1から6のいずれかに記載のワークの固定用治具を用いてワークを固定するワークの固定方法であって、
前記位置決めブロックで前記ワークを前記作業台上に位置決めするとともに、前記治具本体を前記ワークと前記作業台との間に配置し、前記ワークに前記吸着カップを吸着させた後、前記作業台の磁力によって前記治具本体を前記作業台側に引きつけることにより、前記ワークを前記位置決めブロックに押しつけて固定することを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、請求項1と同様に、加工時のずれを抑えることができるから、ワークを高精度で加工できる。この時、吸着カップ内部の真空状態を解消するだけで容易に治具本体をワークから取り外すことができるうえに、取り外した後のワーク表面に何ら跡が残らないので、接着剤を用いた場合のような後処理が不要になるから、コストを低減できる。また、位置決めブロックによって前記ワークを前記作業台から離隔させたので、つまり、ワークの姿勢を治具本体でなく位置決めブロックで調節したので、治具本体自体を精度良く製造する必要がないため、コストを低減できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1には、本発明の実施形態に係るワークの固定用治具1の断面図が示されている。
ワークの固定用治具1は、ワーク2を作業台3上に固定するための治具であって、ワーク2を作業台3に対して所定の間隔を隔てて位置決めする位置決めブロック4と、この位置決めブロック4によって位置決めされたワーク2と作業台3との間に配置され作業台3に磁力によって引きつけられる治具本体5と、この治具本体5に設けられワーク2に真空吸着する吸着カップ6とを備えている。
【0021】
ワーク2は、非磁性材料、ここでは、ファインセラミック製の平板材である。なお、ワーク2は、ファインセラミック製に限らず、その他、マンガン等を含有する非磁性鋼や、一般のセラミック等でもよい。
作業台3は、平面長方形状であって、通電することにより磁力を発生させる電磁チャックである。作業台3は、電流を調整することにより、発生する磁力を調整できるようになっている。
【0022】
位置決めブロック4は、治具本体5を挟んだ両側に設置された2本のスペース形成ブロックである。位置決めブロック4は、高さの異なるものが複数用意され、これらの中から適宜選択して作業台3上に配置できるようになっている。なお、ここでは、位置決めブロック4の高さは全て同じで、かつワークの固定用治具1の治具本体5の高さよりも高くなっており、治具本体5と作業台3との間には、空隙が形成されている。
【0023】
図2および図3には、ワークの固定用治具1の拡大断面図および拡大斜視図が示されている。
治具本体5は平板材であって、吸着カップ6は、治具本体5の片面に形成された複数の吸盤となっている。治具本体5および吸着カップ6は、内部に磁性粉が混入された弾性材料、ここでは鉄粉が混入された合成ゴムを金型に流し込むことによって一体に形成されている。なお、磁性粉は、鉄に限らず、その他の金属であってもよいが、コバルト、ニッケル等の強磁性を有する金属が好ましい。また、弾性材料としては、合成ゴムに限らず、天然ゴム等その他の材料でもよい。
【0024】
本実施形態に係るワークの固定用治具1の使用方法は以下のようになる。
先ず、位置決めブロック4を作業台3上に配置し、この位置決めブロック4にワーク2を載置して位置決めを行う。次に、ワーク2と作業台3との間に治具本体5を配置し、ワーク2の作業台3側の面に吸着カップ6を押しつけて真空吸着させることにより、ワーク2に治具本体5を固定した後、作業台3に通電することによって電磁力を発生させる。すると、ワークの固定用治具1の治具本体5に鉄粉が混入されているため、この電磁力によって、治具本体5が作業台3側に引きつけられ、ワーク2を位置決めブロック4に押しつけて固定する。
【0025】
したがって、本実施形態によれば以下の効果がある。
(1)位置決めブロック4でワーク2を作業台3上に位置決めするとともに、治具本体5をワーク2と作業台3との間に配置し、ワーク2に吸着カップを真空吸着させた後、作業台3の磁力によって治具本体5を作業台3側に引きつける。すると、ワーク2は、吸着カップ6、治具本体5を介して作業台3側に引きつけられることとなり、位置決めブロック4に押さえつけられて固定される。したがって、加工時のワーク2のずれを抑えることができ、ワーク2を高精度で加工できる。
【0026】
(2)吸着カップ6内部の真空状態を解消するだけで容易に治具本体5をワーク2から取り外すことができるうえに、取り外した後にワーク2表面に何ら跡が残らないので、接着剤を用いた場合のような後処理が不要になるから、コストを低減できる。
【0027】
(3)位置決めブロック4によってワーク2を作業台3から離隔させたので、つまり、ワーク2の姿勢を治具本体5でなく位置決めブロック4で調節したので、治具本体5自体を精度良く製造する必要がないため、コストを低減できる。
【0028】
(4)治具本体5と吸着カップ6を合成ゴムを用いて一体に形成したので、鉄粉が混入された合成ゴムを金型等に流し込むことによって容易に製造できるから、製造コストを低減できる。
【0029】
(5)吸着カップ6を合成ゴムで形成したので、吸着カップ6を変形させることにより吸着カップ6の周縁部をワーク表面に容易に密着できるから、治具本体5をワーク2に容易に固定できる。
【0030】
(6)治具本体5を平板材とし、吸着カップ6を治具本体5の片面に形成された複数の吸盤としたので、治具本体5をワーク2表面に広範囲に亘って吸着できるから、ワーク2を確実に作業台3に固定できる。
【0031】
(7)治具本体5に鉄粉を混入したので、作業台3に通電するだけで、治具本体を作業台3に引きつけることができるから、ワーク2を容易に作業台3に固定できる。
【0032】
(8)位置決めブロック4を治具本体5を挟んで両側に2本設置したので、各位置決めブロック4の高さを適宜調整するだけで、ここでは、高さの異なる位置決めブロック4を複数用意し、この中から適宜選択して用いるだけで、ワーク2が位置決めブロック4に押しつけられて固定される際に、その姿勢を自由に変化させることができるから、ワーク2を容易に加工できる。
【0033】
〔第2実施形態〕
図4および図5には、本発明の第2実施形態に係るワークの固定用治具11の断面図および拡大断面図が示されている。
ワークの固定用治具11は、第1実施形態と異なり、位置決めブロック4が、治具本体5内に埋設され、その両端が治具本体5内の両面側に突出されかつ両端間の寸法が一定の複数のスペース形成部材となっている。
【0034】
したがって、本実施形態によれば、(1)〜(7)の効果に加え、以下の効果がある。
(9)位置決めブロック4を治具本体5内に埋設して一体としたので、位置決めブロック4を別体とした場合に比べ、位置決めブロック4を作業台3上に配置する作業工程を省略できるから、作業能率を向上できる。
【0035】
〔第3実施形態〕
図6および図7には、本発明の第3実施形態に係るワークの固定用治具12の断面図および拡大断面図が示されている。
ワークの固定用治具12は、第1実施形態と異なり、治具本体5は、内部に磁性部材としての鉄部材13を有する円柱形状に形成され、吸着カップ6は、治具本体5の片面に一体に形成された1個の吸盤となっている。
治具本体5の外周面には、吸着カップ6の凹部に連通する吸引孔14が設けられている。
【0036】
ワークの固定用治具12の使用方法としては、ワーク2の表面に吸着カップ6の周縁部を密着させ、真空吸引装置(図示省略)によって吸引孔14を通じて吸着カップ6内部の空気を吸い出す。すると、吸着カップ6が弾性変形しつつワーク2に真空吸着し、ワークの固定用治具12がワーク2に固定される。
【0037】
したがって、本実施形態によれば、(1)〜(3)、(5)、(8)の効果に加え、以下の効果がある。
(10)治具本体5と吸着カップ6を合成ゴムを用いて一体に形成したので、合成ゴムを金型等に流し込むことによって容易に製造できるから、製造コストを低減できる。
【0038】
(11)治具本体5に鉄部材13を設けたので、作業台3に通電するだけで、治具本体を作業台3に引きつけることができるから、ワーク2を容易に作業台3に固定できる。
【0039】
(12)治具本体5を円柱形状とし、吸着カップ6を治具本体5の片面に一体に形成された1個の吸盤としたので、治具本体5をワーク2表面の所望の位置に吸着できるから、ワーク2の形状が複雑な場合でもワーク2を確実に作業台3に固定できる。
【0040】
(13)治具本体5に吸引孔14を設けたので、ワーク2表面に吸着カップ6の凹部を密着させ、吸引孔14から吸着カップ6内の空気を吸引するだけで、吸着カップ6内部が吸着カップ6外部に対して負圧となるから、吸着カップ6がワーク2に固定される。よって、治具本体5をワーク2に強力に固定することができる。
また、吸引孔14を大気に開放するだけで、吸着カップ6内部と吸着カップ6外部の圧力が等しくなって、治具本体5を容易にワーク2から取り外すことができる。
【0041】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、本実施形態では、位置決めブロック4と作業台3とを別体としたが、これに限らず、位置決めブロック4と作業台3とを一体としてもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明のワークの固定用治具および固定方法によれば、次のような効果が得られる。
位置決めブロックでワークを作業台上に位置決めするとともに、治具本体をワークと作業台との間に配置し、ワークに吸着カップを真空吸着させた後、作業台の磁力によって治具本体を作業台側に引きつける。すると、ワークは、吸着カップ、治具本体を介して作業台側に引きつけられることとなり、位置決めブロックに押さえつけられて固定される。したがって、加工時にワークのずれを抑えることができ、ワークを高精度で加工できる。
この時、吸着カップ内部の真空状態を解消するだけで容易に治具本体をワークから取り外すことができるうえに、取り外した後のワーク表面に何ら跡が残らないので、接着剤を用いた場合のような後処理が不要になるから、コストを低減できる。
また、位置決めブロックによって前記ワークを前記作業台から離隔させたので、つまり、ワークの姿勢を治具本体でなく位置決めブロックで調節したので、治具本体自体を精度良く製造する必要がないため、コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るワークの固定用治具を示す断面図である。
【図2】前記実施形態に係るワークの固定用治具の拡大断面図である。
【図3】前記実施形態に係るワークの固定用治具の拡大斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るワークの固定用治具を示す断面図である。
【図5】前記実施形態に係るワークの固定用治具の拡大断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係るワークの固定用治具を示す断面図である。
【図7】前記実施形態に係るワークの固定用治具の拡大断面図である。
【符号の説明】
1,11,12 ワークの固定用治具
2 ワーク
3 作業台
4 位置決めブロック
5 治具本体
6 吸着カップ
13 磁性部材としての鉄部材
14 吸引孔

Claims (7)

  1. 非磁性材料で形成されたワークを作業台に固定するためのワークの固定用治具であって、
    前記ワークを前記作業台に対して所定の間隔を隔てて位置決めする位置決めブロックと、
    この位置決めブロックによって位置決めされた前記ワークと前記作業台との間に配置され前記作業台に磁力によって引きつけられる治具本体と、
    この治具本体に設けられ前記ワークに真空吸着する吸着カップとを備え
    前記治具本体および前記吸着カップは、内部に磁性粉が混入された弾性材料で一体に形成されていることを特徴とするワークの固定用治具。
  2. 請求項1に記載のワークの固定用治具において、
    前記治具本体は、平板材であって、
    前記吸着カップは、前記治具本体の片面に一体に形成された複数の吸盤であることを特徴とするワークの固定用治具。
  3. 請求項2に記載のワークの固定用治具において、
    前記位置決めブロックは、前記治具本体を挟んだ両側に設置された2本のスペース形成ブロックであることを特徴とするワークの固定用治具。
  4. 請求項2に記載のワークの固定用治具において、
    前記位置決めブロックは、前記治具本体内に埋設され、その両端が前記治具本体内の両面側に突出されかつ両端間の寸法が一定の複数のスペース形成部材であることを特徴とするワークの固定用治具。
  5. 請求項1に記載のワークの固定用治具において、
    前記治具本体は、弾性材料で円柱形状に形成されて内部に磁性部材を有するとともに、
    前記吸着カップは、前記治具本体の片面に一体に形成された1個の吸盤であることを特徴とするワークの固定用治具。
  6. 請求項5に記載のワークの固定用治具において、
    前記治具本体には、前記吸着カップの凹部に連通する吸引孔が設けられていることを特徴とするワークの固定用治具。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載のワークの固定用治具を用いてワークを固定するワークの固定方法であって、
    前記位置決めブロックで前記ワークを前記作業台上に位置決めするとともに、前記治具本体を前記ワークと前記作業台との間に配置し、前記ワークに前記吸着カップを吸着させた後、前記作業台の磁力によって前記治具本体を前記作業台側に引きつけることにより、前記ワークを前記位置決めブロックに押しつけて固定することを特徴とするワークの固定方法。
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