JP4614517B2 - 歯科情報を使用した個人識別方法及び個人識別システム - Google Patents

歯科情報を使用した個人識別方法及び個人識別システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯科情報を使用した個人識別方法及び個人識別システムに係り、特に、身元不明遺体等の個人の識別等に使用して好適な歯科情報を使用した個人識別方法及び個人識別システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
自然災害、飛行機事故等の発生に対して、事故により発生する身元の識別が困難な遺体等の個人識別を迅速に行うことが重要である。このような個人識別は、一般に、身元不明遺体の情報と、該当者と思われる生前の情報との比較により行われている。従って、このような個人識別は、比較の対象となる情報量が多く、また、それらの情報が万人不同、終生不変であれば、その結果の信頼性を高くすることができる。実際の事案においては、前述のような比較情報の1つとして歯科的証拠、すなわち、歯科記録やX線写真、顎模型等が多く利用されている。
【0003】
中でも、X線写真を用いる個人識別は、X線写真が持つ情報量が極めて多く、かつ、万人不同であるためその確実性が非常に高いものと言える。しかし、実際問題としては、生前記録として歯科治療時のX線写真が残されていることは少なく、歯科診療録いわゆるカルテのみが提供され身元不明遺体の所見との比較照合が求められるのが普通である。歯科診療録に記載は、治療された歯牙についてのみの記録が多く、また、その内容についても詳細に書かれていなかったり、誤記があったりする場合が多い。
【0004】
このような中にあって、歯牙についての記録のみによって個人識別を行うことが可能であることを論じた例が、例えば、「歯科学報 Vol.92,No.9(1992)」(p43〜p49)等に記載されて知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述した歯科学報に記載された例は、歯科的所見が特定個人と一致する確率について論じると共に、実際に適用した例を紹介するものであり、詳細な技術的な構成等についての開示のないものである。
【0006】
本発明の目的は、前述したような個人識別に対する要求を満たすことのできる歯科情報を使用した個人識別方法及び個人識別システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば前記目的は、歯科情報を使用した個人識別方法において、検索元の各歯牙の歯科情報と検索対象の各歯牙の歯科情報との照合時、各歯牙情報を構成する複数の項目のそれぞれについての照合を行い、照合一致となった各歯牙の前記項目について、各項目毎に重み付けを行った評価点を与え、各項目の評価点を加算していき、高い評価点を得た複数の検索対象を、検索元に近似のものとして抽出することにより、また、前記評価点を、歯科治療の統計情報からの治療内容の発生頻度に基づいて補正することにより、また、前記各項目の照合で、歯牙の状態変化の非可逆的な条件に矛盾する場合、前記評価点を最低の値として与えることにより達成される。
【0008】
また、前記目的は、歯科情報を使用した個人識別システムにおいて、検索元の各歯牙の歯科情報と検索対象の各歯牙の歯科情報との照合時、各歯牙情報を構成する複数の項目のそれぞれについての照合を行う手段と、照合一致となった各歯牙の前記項目について、各項目毎に重み付けを行った評価点を与え、各項目の評価点を加算していく手段と、高い評価点を得た複数の検索対象を、検索元に近似のものとして抽出する手段とを備えることにより、また、前記評価点に、歯科治療の統計情報からの治療内容の発生頻度に基づいて補正する手段を備えることにより、また、前記各項目の照合で、歯牙の状態変化の非可逆的な条件に矛盾する場合、前記評価点を、最低の値として評価する手段を備えることにより達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による歯科情報を使用した個人識別方法及び個人識別システムの実施形態を図面により詳細に説明する。本発明の実施形態を説明する前に、まず、本発明に使用する歯科情報について図面を参照して簡単に説明する。
【0010】
図1は人の歯牙の並び及び各歯牙の歯科的な仕様について説明する図、図2は各歯牙の構成と各構成部位の名称及び治療が施された各部位に与えられる点数について説明する図、図3は治療パターンと各歯牙に与えられる点数とについて説明する図である。
【0011】
一般に、人の歯牙は、上下の顎に円弧状に並んでいる。歯科情報としては、このような歯牙の並びを、図1に示すように、上顎の歯牙、下顎の歯牙に分けて直線的に並べて表現するのが一般的である。そして、人の歯牙は、上下左右に8本ずつ全32本あるので、図1に示すように、これらの配置が判るように表現される。また、各歯牙は、図2に示すように、5つの部位に分けられて、各部位のそれぞれに、O、M、D、L、Vの記号が付与されている。Oは各歯牙の噛み合わせ部である上面部、Mは外部から直接見ることができる表面部、Dは表面部Mの裏面である裏面部、Lは側面部の中央側である中央側側面部、Vは中央側側面部Lの反対側となる奥側側面部である。
【0012】
そして、これらの各部位に対する治療が行われた場合、図3(a)に示すように、その部位の治療に対して、O=1、M=2、D=4、L=16、V=8の点数が与えられる。この結果、治療が行われた各歯牙について、その治療部位に与えられている点数を合計した点数が与えられることになる。図3(b)に示す例は、図2により説明した上顎右側の歯牙についての治療パターンと付与される点数を示したものである。図示例は、治療部位をグレーで表現しており、この例から判るように、治療が全く行われていない健康な歯牙の点数00からすべての部位について治療が施されている歯牙の点数31まででそれぞれの歯牙の治療状態を表現することができる。また、図には示していないが、歯牙そのものが根を含めて取り去られている状態の歯牙、根だけ残っている歯牙、根と歯牙の下部の一部のみが残っている歯牙についても、その歯牙の状態に対応する点数が付与される。この場合の点数は、一般には、31より大きなものとして与えられる。
【0013】
本発明は、前述したような歯牙の治療状態の情報を使用して、災害犠牲者、身元不明遺体等の個人識別を行うものであるが、他の歯科情報として、歯科疾患の不可逆性、進行率、歯牙の治療に用いる材料等をも使用することができる。
【0014】
図4は本発明の実施形態による歯科情報を使用した個人識別システムの概略構成を示すブロック図である。図4において、41はネットワーク、42は利用端末、43は照合システム、44はデータ管理センター、45は歯科医師用端末である。
【0015】
本発明の実施形態による個人識別システムは、歯科診療により作成したカルテからの個人情報と歯科情報とをデータ管理センター44に登録する複数の歯科医師用端末45と、歯科医師用端末45からの個人情報と歯科情報とを収集して管理するデータ管理センター44と、個人識別を要求する利用者端末42と、利用者端末42からの要求により、データ管理センター44内のデータを使用して個人識別を行う照合システム43とが、インターネット、公衆通信回線等のネットワーク41に接続されて構成されている。
【0016】
歯科医師用端末45は、歯科医師等が個人の歯を治療したときに、その人のカルテに記載された治療情報とその個人情報とをデータ管理センター44に送信するために使用されるもので、歯科医師のそれぞれが備えている。この歯科医師からの治療情報とその個人情報とは、本発明で使用されるデータの基本を成すものであり、個人識別のために使用されるが、医師のカルテに対するバックアップデータとしても使用可能であり、災害等によるカルテの消失の際に役立てることができる。
【0017】
データ管理センター44は、歯科医師用端末45から送られる歯科医師等による歯の治療情報と、その個人情報とを収集管理するため、これらの情報を格納するデータベース(DB)と、このDBを操作するための処理装置とを備えて構成されている。このデータ管理センター44は、歯科医師等からの不特定多数の人々の歯の治療情報とその個人情報とを収集管理するものであるため、例えば、各市町村の医師会等の単位で設置して管理するものであってよく、システム全体として多数がネットワーク41に接続されている。
【0018】
利用端末42は、災害犠牲者、身元不明遺体等の身体的な情報と歯科情報とを入力して、照合システム43に対して、個人識別を依頼するためのものであり、この端末42は、基本的には災害現場で検死を行った医師、あるいは、警察、その他の官公庁等の係員が使用可能に設置されているものであり、システム全体として多数がネットワーク41に接続されてよい。
【0019】
なお、図示していないが、警察、その他の官公庁等での利用端末42から入力するデータとして、家出人・行方不明者、身元不明遺体、災害被災者等の個人情報と歯科情報とのデータベースを警察等により作成して管理しておき、これらの情報に基づいて、利用端末42から個人識別を依頼するようにすることができる。また、家出人・行方不明者に関する情報の内、歯科情報に関しては、データ管理センター44内のDBの情報を利用することができる。前述の場合の警察等に作成されるデータベースは、地域警察単位、例えば、都道府県単位で作成されていればよい。また、このようなデータベースを、サーバに構築して、ネットワーク41に接続し、他の端末からアクセス可能にしておくことができる。この場合、家出人、身元不明遺体、災害被災者等が発生した場合に、現場に近い端末から家出人、身元不明遺体、災害被災者等の情報を前述のデータベースに格納することができる。
【0020】
また、照合システム43は、データ管理センター44にアクセスし、利用者端末42からの前述した災害犠牲者、身元不明遺体等の身体的な情報及び歯科情報に基づいて、データ管理センター44内のDBを検索し、その結果として、災害犠牲者、身元不明遺体等に対する個人を特定する。このような照合システム43は、システム全体に対して1台のサーバ内等に構成してもよく、利用端末42と対にして、警察、その他の官公庁等に複数を分散配置してもよく、あるいは、データ管理センター44の一部として設けられてもよい。
【0021】
図5はデータ管理センター44おける歯の治療情報とその個人情報との管理について説明する図であり、以下、これについて説明する。図5において、110DB、116、117は歯科医である。
【0022】
図5において、歯科医E116は、患者A、Bを診察し、診察、治療した状況をカルテA、Bとして作成する。カルテA、Bは、歯科医E116のDBとして作成され、歯科医E自身で管理される。同様に、歯科医F117は、患者C、Dを診察し、診察、治療した状況をカルテC、Dとして作成する。カルテC、Dは、歯科医F117のDBとして作成され、歯科医F自身で管理される。また、カルテA〜Dの情報は、図4で説明したようにデータ管理センター44に送られて、データベース110として管理センター44においても管理される。
【0023】
図6は個人識別の処理動作の全体を説明するフローチャート、図7は歯科的個人識別の処理動作を説明するフローチャート、図8は検索(照合)処理動作の概要を説明するフローチャート、図9は人類学的照合の処理動作を説明するフローチャート、図10は歯科内容照合の処理動作を説明するフローチャート、図11〜図19は処理の途中で表示される画面の例を示す図、図20は人類学的照合の処理、歯科内容照合の処理で加算される評価点について説明する図、図21は集計演算の処理について説明する図である。
【0024】
まず、図6に示すフローを参照して、個人識別の処理動作の全体の概要を説明する。
【0025】
(1)個人識別を要求するユーザは、まず、ユーザIDとパスワードとを入力する。照合システムは、入力されたIDとパスワードとをチェックし、これらのIDとパスワードとが要求可能な利用者からのものか否かを判定する(ステップ701、702)。
【0026】
(2)ステップ702の判定で入力されたID等が不正なものであった場合、次の処理に進むことなく、正しいIDとパスワードとの入力を待つ。そして、入力されたユーザIDとパスワードとが正しいものであった場合、権限取得処理を行う。この権限は、ユーザに与えられるパスワードに基づいて予め決められているものであり、データの登録、変更、削除、参照の1または複数がユーザに与えられている。ユーザがこれらの権利を有している場合、その有する範囲でシステムの利用を可能にする(ステップ703)。
【0027】
(3)ステップ703で、利用者がデータにアクセスする権利を有することを確認した後、図7に示すフローで説明する歯科的個人識別処理を実行する(ステップ704)。
【0028】
次に、図7に示すフローを参照して、歯科的個人識別処理の動作を説明する。
【0029】
(1)この処理が開始されると、図11に示すようなメニュー画面が利用端末に表示される。この画面には、図に示すように、各種のデータの登録、参照(検索)メニューが表示され、各メニューは、利用端末のタッチパネル上のソフトボタンを形成しており、ユーザは、メニューの1つに触れることにより行いたい処理を選択する。ここでは、登録するメニューの1つを選択したものとする(ステップ801)。
【0030】
(2)ユーザは、処理対象の登録情報を入力する情報の入力処理を実行する(ステップ802、803)。
【0031】
このステップ803での処理対象の情報の入力の例について説明する。例えば、身元不明遺体が見つかり、そのデータを入力して、一旦登録するものとする。この場合、表示画面には、まず、図12に示すような遺体情報登録の入力画面が表示される。ここで入力する情報としては、身元不明遺体ID131、身体的特徴情報132、遺体管理に関する情報133、134、遺体の状態等に関する情報135、その他の参考事項136、安否情報137等である。ユーザは、この入力画面の中に、判る範囲での遺体の状況を入力する。その後、「次へ」のボタンを操作すれば、図13に示すような歯科的情報の入力画面が表示される。この画面は、身元不明遺体ID131として図12に示す画面で入力されたIDが入力されており、ユーザは、歯科的情報ID141、歯の上下の義歯の種類、治療状況と使用材料の情報143と治療された歯の位置情報記号144、図1〜図3により説明した、歯の状況の情報145を入力する。
【0032】
また、ステップ803で行方不明人(家出人)の情報を入力するものとする。この場合、表示画面には、まず、図14に示すような行方不明人情報登録の入力画面が表示される。ここに入力される情報は、行方不明人ID151、氏名、年齢、性別等の個人情報152、入力者に関する情報153、行方不明時の状況の情報154、行方不明者の歯に関する特性等の情報155、届出人等に関する情報156、その他の所見157、安否情報158である。入力の後、「次へ」のボタンを操作すれば、図15に示すような歯科的情報の入力画面が表示される。この画面は、行方不明人IDとして、図14に示す行方不明人情報登録の入力画面で入力されたIDが入力されており、図13により説明したと同様な歯科的情報が入力される。この歯科的情報は、その行方不明者が、行方不明になる前に歯の治療を行っていれば、前述で説明したデータ管理センター44のデータベース内に登録されているので、それを取り出して入力することができる。
【0033】
前述で入力された行方不明人等の入力において、入力されるデータのうちの安否情報は、大規模災害が発生したような場合に有効に利用することができるものである。この安否情報は、例えば、その個人の生/死、不明等を示す情報であり、避難所、病院等から提供される情報である。このような安否情報と、検死情報、居住者情報とを照合することにより、より迅速に身元不明遺体の特定を行うことができる。
【0034】
(3)前述したようにしてデータの入力が済むと、ユーザは、入力した情報に基づいた検索を行うか否かを決定し、検索を行う場合、検索対象者の選択の処理を行う。この処理が開始されると、図11入力示したメニューが面が再び表示される。ここでユーザが身元捜索(検索)のメニューを選択すると、選択したメニューの情報に基づいた検索対象の情報が図16の関連表に示すように選択される。例えば、家出人の検索の場合、検索元リストが家出人であり、検索対象リストが身元不明遺体リストである等である(ステップ805)。
【0035】
(4)いま、ユーザが、身元不明遺体の身元検索のメニューを選択したとすると、図17に示すような身元不明遺体の情報から行方不明人を検索する検索画面が表示される。ユーザは、この表示画面の身元不明遺体IDの欄181から1つを選択し、必要な条件を入力する。このとき、図17の中で、歯科治療の不可逆的変化を考慮するか否か、歯の照合時に許す誤本数、歯科治療のグループ誤記を考慮するか否か、歯科治療の左右誤記を考慮するか否かの検索条件を入力すると共に、性別、血液型の照合を行うことを指定する。前述した条件の詳細については後述する。また、前述の入力後、「検索条件設定」のボタンを操作すると、図18に示すような検索条件設定の画面が表示される。この図18に示す画面で入力する検索条件は、歯牙状態、治療状態等の図に示されている項目の一致度に対して与えられる評価点を条件とするもので、これについては後述する(ステップ806)。
【0036】
(5)ステップ806での条件の入力後、ユーザが、図17の画面に戻って、「検索結果表示」のボタンを操作すると、検索処理が開始される。この検索の処理については、図8により後述する(ステップ807)。
【0037】
(6)検索の結果、一致すると思われる対象者が見つかった場合、図19に示すように、身元不明遺体ID181に対応する複数の行方不明人の情報が、比較時に得られた評価点と共に行方不明人IDの欄201に表示された身元不明遺体検索結果表示画面が表示される。ユーザは、この身元不明遺体検索結果表示画面で、一致する対象者がいるか否か判断し、一致する対象者がいる場合、行方不明人IDの欄に表示された対象者から身元の確定のための処理を行う。この身元確定の方法については後述する(ステップ808、809)。
【0038】
(7)ステップ808の判定で、一致する対象者がいない場合、再照合を行うか否かにより、再照合を行う場合、ステップ806の処理に戻って、検索条件の再設定を行って再検索を行い、また、再照合を行わない場合、ステップ801のメニュー画面に戻る(ステップ810)。
【0039】
次に、図8に示すフローを参照して、ステップ807での検索処理の動作を説明する。図8に示す処理は、ステップ901での人類学的照合の処理と、ステップ902での歯科内容照合の処理と、ステップ903での集計演算の処理と、ステップ904での前述で説明した図19で示すような対象者リストの表示処理とにより構成されており、各ステップの詳細は後述する。
【0040】
次に、図9に示すフローを参照して、前述のステップ901での人類学的照合の処理動作について説明する。
【0041】
(1)まず、身元不明遺体と行方不明人との血液型が合っているか否かをチェックし、血液型が合っている場合、評価点を加算する(ステップ1001、1002)。
【0042】
(2)身元不明遺体と行方不明人との性別が合っているか否かをチェックし、性別が合っている場合、評価点を加算する(ステップ1003、1004)。
【0043】
(3)身元不明遺体と行方不明人との年代が合っているか否かをチェックし、年代が合っている場合、評価点を加算する(ステップ1005、1006)。
【0044】
(4)身元不明遺体と行方不明人との人種が合っているか否かをチェックし、人種が合っている場合、評価点を加算する(ステップ1007、1008)。
【0045】
(5)身元不明遺体と行方不明人との身長が合っているか否かをチェックし、身長が合っている場合、評価点を加算する(ステップ1009、1010)。
【0046】
(6)身元不明遺体と行方不明人との体重が合っているか否かをチェックし、体重が合っている場合、評価点を加算する(ステップ1011、1012)。
【0047】
次に、図10に示すフローを参照して、前述のステップ902での歯科内容照合の処理動作について説明する。
【0048】
(1)まず、全32本の歯の位置を示す歯の本数カウント値Nを“1”に初期化し、その歯についての処理を開始する(ステップ1101)。
【0049】
(2)歯の状態の不可逆性を考慮するか否かを判定し、不可逆性を考慮する場合、歯牙状態が一致しているか否か、または、劣化しているか否かをチェックする。チェックの結果、歯牙状態が一致せず、劣化していない場合、完全な不一致であると判断して評価点=0を与えて、この対象者が身元不明遺体に合致しないとして、全体の処理を終了する。なお、歯の状態の不可逆性による判断は、歯牙状態の時間の経過による変化を予測して行うようにすることができる(ステップ1102〜1104)。
【0050】
(3)ステップ1102で歯の状態の不可逆性を考慮しない場合、歯牙状態が一致しているか否かをチェックし、一致している場合、評価点を加算する。また、ステップ1103で、歯牙状態が一致するか劣化している場合、評価点を加算する(ステップ1105、1106)。
【0051】
(4)次に、治療材料が合っているか否かをチェックし、治療材料が合っている場合、評価点を加算する(ステップ1107、1108)。
【0052】
(5)次に、治療部位が合っているか否かをチェックし、治療部位が合っている場合、評価点を加算する(ステップ1109、1110)。
【0053】
(6)歯の本数カウント値を+1して、N=N+1とし、このNの値が、N>32でない場合、すなわち、Nが32以下である場合、ステップ1102からの処理を繰り返し実行して、全ての歯についての照合を行う(ステップ1111、1112)。
【0054】
次に、図20を参照して、図9、図10で説明した人類学的照合の処理、歯科内容照合の処理で加算される評価点について説明する。前述したような個人識別を行うためには、1つの身元不明遺体の情報と、多数の行方不明人の一人一人の情報とを比較して、その照合結果の順位付けが必要であり、照合する各項目の情報の重要度に応じた差別化が必要である。そのため、本発明では、情報(項目)に重み付けを行って、各情報の評価点作成することとした。
【0055】
図20の右側に示す評価点設定例2106は、図18により説明した検索条件設定の画面で比較対象となる情報項目に対して、その情報の重要度に応じて任意に設定した値の例であり、この値が照合処理で使用される。図20の左側には、図10に示すフローのステップ1105〜1110を示しており、この処理の開始時、評価点HPの値がステップ2101で“0”に初期化されている。そして、ステップ1106、1108、1110で評価点の加算が行われる度に、予め設定されたこの値は、評価点設定例2106に示す評価点が累積加算されていく。図示例では、評価点設定例2106、表2105に示すように、歯牙状態一致の場合の評価点W1=10、治療材料一致の場合の評価点W2=20、治療部位一致の場合の評価点W3=30と設定されているので、ステップ1106、1108、1110で評価点の加算において、評価点計算式2102として示すように、W1〜W3が順次加算されていくことになる。
【0056】
前述したような評価点の加算は、32本の全ての歯について、図10で説明したフローに従って全て累積するように行われる。また、人類学的照合の処理における評価点の加算も同様に行われて、歯科内容照合の処理で加算される評価点に累積される。
【0057】
次に、図21を参照して、図8のステップ903での集計演算の処理について説明する。図10で説明した歯科内容照合の処理では、歯の治療内容の一致か否かによってのみ評価点の加算を行っている。歯の治療方法は、時間と共に進化しており、治療を行った時代によって、同一の状態にある虫歯についても異なる治療方法が取られるのが一般的である。本発明の実施形態は、このような、治療内容変化をも判断要素として取り入れている。これを行うのが図8でのステップ903の処理である。この処理では、図21(a)に例示するような予め得られている治療統計情報を用い、図21(b)に示すフローに従って発生頻度の演算を行う。以下、これについて説明する。
【0058】
(1)まず、全32本の歯の位置を示す歯の本数カウント値nを“1”に初期化し、その歯についての処理を開始する(ステップ2201)。
【0059】
(2)その歯の歯科状態と図21(a)に示す治療統計情報の項目とが一致したか否かをチェックし、一致していれば、その歯の治療の発生頻度を計算する。この計算は、図21(c)に計算例として示しているように、図21(a)に示す治療統計情報から得ることができる情報に基づいて、年代、性別による母集団数と、一致した治療内容を持つ人の集団の数とにより求められる(ステップ2202、2203)。
【0060】
(3)歯の本数カウント値を+1して、n=n+1とし、このnの値が32になるまで、すなわち、nが32以下である場合、ステップ2202からの処理を繰り返し実行して、全ての歯の状態について、その歯の治療の発生頻度を計算する(ステップ2204、2205)。
【0061】
(4)前述した処理により得られた全ての歯の状態についての歯の治療の発生頻度を、図21(d)の計算式に示すように、乗算して最終的な発生頻度を算出する。ここで得られた、発生頻度は、これまでに加算されてきた評価値を補正するように使用される(ステップ2206)。
【0062】
前述までに説明した歯牙状態の比較は、身元不明遺体と行方不明人との同一位置にある各歯の歯牙状態を比較するとしたが、歯科医がカルテに歯の状態を記入する際に、歯の位置を誤って記入してしまう場合がある。誤りの多い記入は、例えば、上顎または下顎の4本の前歯の1本に付いての状態を記入する場合に、その位置を、上顎または下顎の4本の前歯を含むグループ内のいずれか1本と記入してしまうという誤り、あるいは、左右を取り違える誤りである。この結果、前述のような同一位置にある各歯の歯牙状態の比較のみを行った場合に、検索に係らなくなる情報が生じることになる。
【0063】
本発明の実施形態は、前述したような歯科医の誤記が生じている歯のデータ(データセンターに保存されている)に関しても、誤記を考慮して評価を行うようにすることができる。このため、本発明の実施形態では、図7により説明したステップ806での図17に示した検索画面での検索条件設定において、「歯科治療のグループ誤記を考慮する」と、「歯科治療の左右誤記を考慮する」という条件を設定する。この条件が設定されている場合、図10に示した各チェックのステップでの処理において、前述した誤記を考慮した比較を行う。すなわち、「歯科治療のグループ誤記を考慮する」が指定されている場合、上顎または下顎の4本の前歯の1本比較時に、比較対象となる歯牙(説明している例の場合、行方不明人の歯牙)の上下の8本の前歯とを比較対象とし、また、「歯科治療の左右誤記を考慮する」が指定されている場合、左右逆の位置にある歯をも照合の対象とする。
【0064】
本発明の実施形態は、前述したような処理を加えることにより、資料となる歯のデータに誤記があるような場合にも、その誤記をも考慮した照合を行うことができる。
【0065】
図10、図20で説明したように、本発明の実施形態は、歯牙状態、治療材料、治療部位の一致に対して、予め決められた評価点を加算していくものであるが、治療部位の一致は、図2により説明した5つの各部位O、M、D、L、Vのそれぞれが一致するか否かを照合するものであり、一致の数に前述した予め決めた評価点を乗じて評価点とするようにすることができる。また、一致がある場合に、図3(b)で説明した治療パターンに対して付与されている点数との偏差を求めて、その偏差が小さいものほど一致度が高いとして、そのことを評価点に反映させるようにすることもできる。
【0066】
前述したような照合の処理が終了すると、図8に示すフローで説明したように、対象者リストが図19により説明した表示画面の中に、照合による合致により与えられた評価点順に表示される。説明している例は、身元不明遺体の個人識別を行方不明者の情報から行おうとしているので、合致度の高い複数の身元不明者の情報がリスト内に表示されることになる。この場合、どの程度の評価点を持つものまでを対象者リストに挙げるかは、任意に設定することができる。
【0067】
検索の処理を行っている利用者は、その後、身元不明遺体の歯牙状態と、リストに挙げられた行方不明者の歯牙情報とを表示画面上に表示させて、目視による個人識別を開始する。
【0068】
図22は歯牙状態を表示させて個人識別を行う場合の表示画面の例を説明する図であり、以下、図22を参照して、目視による個人識別について説明する。
【0069】
図19に示した検索結果画面内の「身元確定」のボタンを操作すると、まず、図22(a)に示すように、身元不明遺体の歯牙状態が表示される。この表示画面2301の上部には、他の画面に遷移するための見出しボタン、図示例では、「比較画面」2302、「検索画面」2303のソフトボタンが選択操作可能に表示される。また、表示画面2301内には、身元不明遺体の上下の歯の状態を直線状に配置した歯牙状態が表示されると共に、この画面の内容を示す「身元不明遺体の歯牙状態」というタイトル2306が表示され、さらに、操作を指示する「比較」2304、「戻る」2305の2つのボタンが表示される。前述した「検索画面」2303の見出しを操作すると、前述で説明した図17に示す検索画面に戻ることができる。
【0070】
利用者が「比較画面」2302の見出しまたは「比較」ボタン2304を操作すると、表示画面は図22(b)に示すような歯牙状態比較の表示画面2307に遷移する。この歯牙状態比較の表示画面2307には、「歯牙状態画面」2308の見出しが付けられる。また、表示画面2307は、上下に2分割され、その上部に、「歯牙状態比較」のタイトルが表示されると共に、身元不明遺体の歯牙の状態が表示される。このとき、上側の歯列を表示させるか下側の歯列を表示させるかは、利用者が任意に決定することができる。表示画面2307の下側には、比較対象となる行方不明人の歯牙の状態が、身元不明遺体の歯牙の状態の上下の指定に合わせて表示されると共に、「前候補」ボタン2309、「次候補」ボタン2310が表示される。行方不明人の歯牙の状態の表示は、図から判るように、身元不明遺体の歯牙の状態の表示の下に歯の位置をも合わせて表示するように行われる。
【0071】
利用者は、「前候補」ボタン2309、「次候補」ボタン2310を操作して、図19により説明した表示画面に表示されたリストから順に行方不明者の対象者の歯牙状態を表示させ、2つの歯列を目視により比較していき、身元不明遺体の歯牙状態に最も近い歯牙状態を持つ行方不明人、すなわち、最も確からしい行方不明人を探していく。
【0072】
図22(b)では、1対1で歯牙状態を表示させて比較するようにしたが、本発明の実施形態は、図22(c)に示すように、行方不明人の歯牙状態を複数表示させて、1対nで同時に目視による照合を行うこともできる。
【0073】
図22(b)に示すように1対1で歯牙状態の照合を行う場合、身元不明遺体の歯牙状態の表示と、行方不明人の歯牙状態の表示に並べて、写真情報、例えば、顔写真、歯牙状態写真、歯牙状態のレントゲン写真等の情報(もしあれば)を表示するようにすることができ、これにより、個人特定の判断がしやすくでき、より迅速に、かつ、高精度に個人識別を行うことが可能となる。また、図22(b)、図22(c)では、歯列の全体を表示して比較させているが、利用者は、比較したい歯の1または複数をマウス等を用いて指定し、それらの歯だけを他の部分と区別することができるように、例えば、検索対象を白色に、他を灰色に表示させて照合するようにすることができる。このようにすることにより、利用者は、照合対象となる歯の目視の際に視線の移動が容易となり、また、照合すべき歯の誤りをなくすことができる。
【0074】
利用者は、前述したような目視による歯牙状態の照合により、身元不明遺体に該当すると思われる少数の行方不明人を抽出した後、データ管理センター内の個人情報を開く電子キーを持つ歯科医等に依頼して、対応する行方不明人の個人情報を受領する。その後は、その行方不明人を探している家族等による身元不明遺体の確認が行われることになる。
【0075】
前述した本発明の実施形態での各種の表示画面例は、その形状、機能だけについて説明したが、ここでその配色について説明する。一般に、身元不明遺体に関する情報を記述する書類、行方不明人に関する情報を記述する書類は、国際規格により、それぞれ、赤色(桃色)及び黄色の用紙を使用することと定められている。このため、本発明の実施形態における前述した各表示画面は、そこに表示される情報の内容に従って、前述した国際規格に定められる背景色に表示することができるようにされている。これにより、利用者は、表示されている画面の中の情報が、身元不明遺体に関する情報であるか、行方不明人に関する情報あるか等の情報の内容を、情報内容を読むことなく一目で知ることができる。
【0076】
しかし、画面全体を同一の背景色としてしまうと、見にくいことがあり、目の疲れが大きくなってしまう。そこで、本発明の実施形態は、タイトル部分の背景色とうの画面の一部を国際規格で定められた背景色とし、他の部分を灰色の背景色として、目の疲れを少なくすることができるように画面の表示を行うことができる。そして、この画面の一部分だけの背景色を国際規格とする表示と、画面の全ての背景色を国際規格とする表示とは、利用者が任意に切り変えることができる。
【0077】
また、前述した本発明の実施形態において、歯牙状態の表示を上顎、下顎の歯列を、前歯を中心に直線的に並べる表示としたが、歯列の表示は、直線的に並べるのではなく、口を大きく開けたとき見ることができる状態を模した、円形状に並べて表示するようにしてもよい。そして、歯牙状態の表示の場合、背景色を黒(濃い色)にし、歯の色を白(淡い色)とするようにして、目の疲れが少なくなるように表示することができる。
【0078】
前述した本発明の実施形態は、行方不明者の情報を歯科データを管理しているデータ管理センター内のデータベースから抽出しておき、その情報の中から身元不明遺体の身元捜索を行うとして説明したが、本発明は、家出人の捜索、天災、事故、遭難等の災害現場の遺体の身元捜索、自殺、他殺遺体の身元捜索、被保険死亡遺体の本人判断、身元の証明ができない人、例えば、痴呆、意識不明、黙秘、密入国等の人の身元捜索等に使用することができる。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、身元不明遺体等の個人識別を迅速に、かつ、識別の誤りを少なく確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】人の歯牙の並び及び各歯牙の歯科的な仕様について説明する図である。
【図2】各歯牙の構成と各構成部位の名称及び治療が施された各部位に与えられる点数について説明する図である。
【図3】治療パターンと各歯牙に与えられる点数とについて説明する図である。
【図4】本発明の実施形態による歯科情報を使用した個人識別システムの概略構成を示すブロック図である。
【図5】データ管理センターおける歯の治療情報とその個人情報との管理について説明する図である。
【図6】個人識別の処理動作を説明するフローチャートである。
【図7】歯科的個人識別の処理動作を説明するフローチャートである。
【図8】検索(照合)処理動作の概要を説明するフローチャートである。
【図9】人類学的照合の処理動作を説明するフローチャートである。
【図10】歯科内容照合の処理動作を説明するフローチャートである。
【図11】処理の途中で表示される画面の例(その1)を示す図である。
【図12】処理の途中で表示される画面の例(その2)を示す図である。
【図13】処理の途中で表示される画面の例(その3)を示す図である。
【図14】処理の途中で表示される画面の例(その4)を示す図である。
【図15】処理の途中で表示される画面の例(その5)を示す図である。
【図16】処理の途中で表示される画面の例(その6)を示す図である。
【図17】処理の途中で表示される画面の例(その7)を示す図である。
【図18】処理の途中で表示される画面の例(その8)を示す図である。
【図19】処理の途中で表示される画面の例(その9)を示す図である。
【図20】人類学的照合の処理、歯科内容照合の処理で加算される評価点について説明する図である。
【図21】集計演算の処理について説明する図である。
【図22】歯牙状態を表示させて個人識別を行う場合の表示画面例を説明する図である。
【符号の説明】
41 ネットワーク
42 利用端末
43 照合システム
44 データ管理センター
45 歯科医師用端末
110 データベース(DB)
116、117 歯科医

Claims (7)

  1. 歯科情報を使用した個人識別方法において、検索元の各歯牙の歯科情報と検索対象の各歯牙の歯科情報との照合時、各歯牙情報を構成する複数の項目のそれぞれについての照合を行い、照合一致となった各歯牙の前記項目について、各項目毎に重み付けを行った評価点を与え、各項目の評価点を加算していき、高い評価点を得た複数の検索対象を、検索元に近似のものとして抽出することを特徴とする歯科情報を使用した個人識別方法。
  2. 前記評価点を、歯科治療の統計情報からの治療内容の発生頻度に基づいて補正することを特徴とする請求項1記載の歯科情報を使用した個人識別方法。
  3. 前記評価点は、前記各項目の照合で、歯牙の状態変化の非可逆的な条件に矛盾する場合、最低の値とされることを特徴とする請求項1または2記載の歯科情報を使用した個人識別方法。
  4. 前記各歯牙の歯科情報の照合は、検索対象の歯科情報に対する誤記を考慮した検索条件を設定して行われることを特徴とする請求項1、2または3記載の歯科情報を使用した個人識別方法。
  5. 歯科情報を使用した個人識別システムにおいて、検索元の各歯牙の歯科情報と検索対象の各歯牙の歯科情報との照合時、各歯牙情報を構成する複数の項目のそれぞれについての照合を行う手段と、照合一致となった各歯牙の前記項目について、各項目毎に重み付けを行った評価点を与え、各項目の評価点を加算していく手段と、高い評価点を得た複数の検索対象を、検索元に近似のものとして抽出する手段とを備えたことを特徴とする歯科情報を使用した個人識別システム。
  6. 前記評価点に、歯科治療の統計情報からの治療内容の発生頻度に基づいて補正する手段を備えることを特徴とする請求項5記載の歯科情報を使用した個人識別システム。
  7. 前記各項目の照合で、歯牙の状態変化の非可逆的な条件に矛盾する場合、前記評価点を、最低の値として評価する手段を備えることを特徴とする請求項5または6記載の歯科情報を使用した個人識別システム。
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