JP2003167957A - 医療情報管理方法及び医療情報管理システム - Google Patents

医療情報管理方法及び医療情報管理システム

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JP2003167957A
JP2003167957A JP2001370256A JP2001370256A JP2003167957A JP 2003167957 A JP2003167957 A JP 2003167957A JP 2001370256 A JP2001370256 A JP 2001370256A JP 2001370256 A JP2001370256 A JP 2001370256A JP 2003167957 A JP2003167957 A JP 2003167957A
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Tatsuo Yoshioka
達夫 吉岡
Kenichi Osugi
健一 大杉
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個人のプライバシイを保護しつつ、医療情報
のみを公開して、色々な事件を解決するための個人識別
に利用する等の医療情報の有効な利用を図る。 【解決手段】 歯科診療により作成したカルテからの個
人情報と歯科情報とをデータ管理センター44に登録す
る複数の歯科医師用端末45と、歯科医師用端末45か
らの個人情報と歯科情報とを収集して管理するデータ管
理センター44と、利用者端末42と、利用者端末42
からの要求により、データ管理センター44内のデータ
を使用して個人識別を行う照合システム43とが、ネッ
トワーク41に接続されて構成されている。データ管理
センター44は、歯科医師用端末45から送られる歯科
医師等による歯の治療情報と、その個人情報とを収集管
理するためのDBを備える。これらのDBは、個別に作
成されて個別に管理される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療情報管理方法
及び医療情報管理システムに係り、特に、個人のプライ
バシイを保護しつつ、医療情報の有効な利用を図ること
を可能にした医療情報管理方法及び医療情報管理システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、病院等における患者の病状や治
療の状況は患者の個人名と共にカルテに記入されてその
病院に保管されている。これらの医療情報を電子化して
管理することにより、医療現場における診療、治療の効
率化、患者管理の効率化を図ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、カルテに記載さ
れた医療情報の電子化は、一部の医療機関で行われてい
るが、それらの医療情報が他に公開されることはなく、
その医療機関のみで利用されていた。これは、患者の医
学的状況すなわちカルテに記載された患者の状態及び治
療状況等の医療情報が、患者にとってきわめて重要な個
人情報を含むものであるために、公開されることによる
個人のプライバシが侵害されることを防止するためであ
る。
【0004】一方、患者の状態や治療状況等の医療情報
は、公共の立場で利用することができれば大変役立つ情
報であり、例えば、色々な事件を解決するための個人識
別等に利用することができ、あるいは、新たな医学の発
展のために利用することが可能性である。
【0005】しかし、電子化されたカルテ情報は、前述
したような新たな有効な利用を生み出す一方で、その公
開により、患者のプライバシイを保獲することができな
くなり、情報の悪用を生み出し易い環境を作り出してし
まうことになる。
【0006】本発明の目的は、個人のプライバシイを保
護しつつ、医療情報のみを公開して医療情報の有効な利
用を図ることを可能にした医療情報管理方法及び医療情
報管理システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、個人名及びその個人に関する医療情報を管理する医
療情報管理方法において、前記個人名に対応付けられた
IDを作成し、前記個人名とその個人に関する医療情報
とを分離し、個人名と個人名に対応付けられたIDとを
保管する個人情報ファイルを作成し、上記個人情報ファ
イルとは別に、IDに関連付けて医療情報を保管する医
療情報ファイルを作成し、前記個人情報ファイルと上記
医療情報ファイルとを別々に保管することにより達成さ
れる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明による医療情報管理
方法及び医療情報管理システム実施形態を図面により詳
細に説明する。なお、ここで説明する実施形態は、医療
情報を歯科情報とした例である。本発明の実施形態を説
明する前に、まず、本発明に使用する歯科情報について
図面を参照して簡単に説明する。
【0009】図1は人の歯牙の並び及び各歯牙の歯科的
な仕様について説明する図、図2は各歯牙の構成と各構
成部位の名称及び治療が施された各部位に与えられる点
数について説明する図、図3は治療パターンと各歯牙に
与えられる点数とについて説明する図である。
【0010】一般に、人の歯牙は、上下の顎に円弧状に
並んでいる。歯科情報としては、このような歯牙の並び
を、図1に示すように、上顎の歯牙、下顎の歯牙に分け
て直線的に並べて表現するのが一般的である。そして、
人の歯牙は、上下左右に8本ずつ全32本あるので、図
1に示すように、これらの配置が判るように表現され
る。また、各歯牙は、図2に示すように、5つの部位に
分けられて、各部位のそれぞれに、O、M、D、L、V
の記号が付与されている。Oは各歯牙の噛み合わせ部で
ある上面部、Mは外部から直接見ることができる表面
部、Dは表面部Mの裏面である裏面部、Lは側面部の中
央側である中央側側面部、Vは中央側側面部Lの反対側
となる奥側側面部である。
【0011】そして、これらの各部位に対する治療が行
われた場合、図3(a)に示すように、その部位の治療
に対して、O=1、M=2、D=4、L=16、V=8
の点数が与えられる。この結果、治療が行われた各歯牙
について、その治療部位に与えられている点数を合計し
た点数が与えられることになる。図3(b)に示す例
は、図2により説明した上顎右側の歯牙についての治療
パターンと付与される点数を示したものである。図示例
は、治療部位をグレーで表現しており、この例から判る
ように、治療が全く行われていない健康な歯牙の点数0
0からすべての部位について治療が施されている歯牙の
点数31まででそれぞれの歯牙の治療状態を表現するこ
とができる。また、図には示していないが、歯牙そのも
のが根を含めて取り去られている状態の歯牙、根だけ残
っている歯牙、根と歯牙の下部の一部のみが残っている
歯牙についても、その歯牙の状態に対応する点数が付与
される。この場合の点数は、一般には、31より大きな
ものとして与えられる。
【0012】本発明の実施形態は、前述したような歯牙
の治療状態の情報を使用して、災害犠牲者、身元不明遺
体等の個人識別を行うものとして説明するが、他の歯科
情報として、歯科疾患の不可逆性、進行率、歯牙の治療
に用いる材料等をも使用することができる。
【0013】図4は本発明の一実施形態による歯科情報
管理システムの概略構成を示すブロック図である。図4
において、41はネットワーク、42は利用端末、43
は照合システム、44はデータ管理センター、45は歯
科医師用端末である。
【0014】本発明の実施形態による歯科情報管理シス
テムは、歯科診療により作成したカルテからの個人情報
と歯科情報とをデータ管理センター44に登録する複数
の歯科医師用端末45と、歯科医師用端末45からの個
人情報と歯科情報とを収集して管理するデータ管理セン
ター44と、個人識別を要求する利用者端末42と、利
用者端末42からの要求により、データ管理センター4
4内のデータを使用して個人識別を行う照合システム4
3とが、インターネット、公衆通信回線等のネットワー
ク41に接続されて構成されている。
【0015】歯科医師用端末45は、歯科医師等が個人
の歯を治療したときに、その人のカルテに記載された治
療情報とその個人情報とをデータ管理センター44に送
信するために使用されるもので、歯科医師のそれぞれが
備えている。この歯科医師からの治療情報とその個人情
報とは、本発明で使用されるデータの基本を成すもので
あり、個人識別のために使用されるが、医師のカルテに
対するバックアップデータとしても使用可能であり、災
害等によるカルテの消失の際に役立てることができる。
【0016】データ管理センター44は、歯科医師用端
末45から送られる歯科医師等による歯の治療情報と、
その個人情報とを収集管理するため、これらの情報を格
納するデータベース(DB)と、このDBを操作するた
めの処理装置とを備えて構成されている。このデータ管
理センター44は、歯科医師等からの不特定多数の人々
の歯の治療情報とその個人情報とを収集管理するもので
あるため、例えば、各市町村の医師会等の単位で設置し
て管理するものであってよく、システム全体として多数
がネットワーク41に接続されている。
【0017】利用端末42は、災害犠牲者、身元不明遺
体等の身体的な情報と歯科情報とを入力して、照合シス
テム43に対して、個人識別を依頼するためのものであ
り、この端末42は、基本的には災害現場で検死を行っ
た医師、あるいは、警察、その他の官公庁等の係員が使
用可能に設置されているものであり、システム全体とし
て多数がネットワーク41に接続されてよい。
【0018】なお、図示していないが、警察、その他の
官公庁等での利用端末42から入力するデータとして、
家出人・行方不明者、身元不明遺体、災害被災者等の個
人情報と歯科情報とのデータベースを警察等により作成
して管理しておき、これらの情報に基づいて、利用端末
42から個人識別を依頼するようにすることができる。
また、家出人・行方不明者に関する情報の内、歯科情報
に関しては、データ管理センター44内のDBの情報を
利用することができる。前述の場合の警察等に作成され
るデータベースは、地域警察単位、例えば、都道府県単
位で作成されていればよい。また、このようなデータベ
ースを、サーバに構築して、ネットワーク41に接続
し、他の端末からアクセス可能にしておくことができ
る。この場合、家出人、身元不明遺体、災害被災者等が
発生した場合に、現場に近い端末から家出人、身元不明
遺体、災害被災者等の情報を前述のデータベースに格納
することができる。
【0019】また、照合システム43は、データ管理セ
ンター44にアクセスし、利用者端末42からの前述し
た災害犠牲者、身元不明遺体等の身体的な情報及び歯科
情報に基づいて、データ管理センター44内のDBを検
索し、その結果として、災害犠牲者、身元不明遺体等に
対する個人を特定する。このような照合システム43
は、システム全体に対して1台のサーバ内等に構成して
もよく、利用端末42と対にして、警察、その他の官公
庁等に複数を分散配置してもよく、あるいは、データ管
理センター44の一部として設けられてもよい。
【0020】図5はデータ管理センター44おける歯の
治療情報とその個人情報との管理について説明する図で
あり、以下、これについて説明する。図5において、1
10〜115はDB、116、117は歯科医である。
【0021】図5において、歯科医E116は、患者
A、Bを診察し、診察、治療した状況をカルテA、Bと
して作成する。カルテA、Bは、歯科医E116のDB
として作成され、歯科医E自身で管理される。同様に、
歯科医F117は、患者C、Dを診察し、診察、治療し
た状況をカルテC、Dとして作成する。カルテC、D
は、歯科医F117のDBとして作成され、歯科医F自
身で管理される。
【0022】カルテA〜Dの情報は、図4で説明したよ
うにデータ管理センター44に送られる。データ管理セ
ンター44がシステム内に複数備えられている場合、そ
の地区の医師会等の下にあるデータ管理センター44に
送られる。データ管理センター44は、送られてきたカ
ルテのデータを、個人情報と歯のデータとに分けて、か
つ、各歯科医毎にDBを作成する。図5に示す例におい
て、歯科医EのDB110は、患者A、Bの個人情報D
B112と歯のデータのDB114とに分けて作成され
る。同様に、歯科医FのDB111は、患者C、Dの個
人情報DB113と歯のデータのDB115とに分けて
作成される。
【0023】そして、データ管理センター44内の個人
情報DBは、各歯科医が持つ開放鍵である電子キーがな
ければ他からアクセスできないように管理され、また、
歯のデータのDBは、別の電子キーあるいはIDにより
管理される。この別の電子キーあるいはIDは、利用端
末42の使用を許可されている使用者等が持つもの、あ
るいは、データ管理センター44の管理者が持つもので
あってよい。また、歯科医が持つ個人情報に対する電子
キーは、その歯科医の患者の全員について1つの電子キ
ーであってよい。
【0024】前述したように、個人情報と歯のデータと
を分けて管理し、また、個人情報を開放する電子キーを
歯科医が持つことにより、人権の保護を図り、データの
悪用を防止することができ、また、歯のデータに付いて
の統計処理等が行われた場合にも、ある程度の人権の保
護を保証することができる。
【0025】図6はデータ管理センター44おける歯の
治療情報とその個人情報との管理の他の例について説明
する図である。図6において、46は鍵管理センターで
あり、他の符号は図5の場合と同一である。
【0026】図6に示す例は、図5により説明した例に
おける個人情報と歯のデータとを開放する電子キーを鍵
管理センター46で管理するようにしたものである。鍵
管理センター46は、個々の個人情報入力対する電子キ
ー、対応する個人の個々の歯のデータに対応する電子キ
ーのを管理するために、データ管理センター44とは別
の組織として設けられる。図6に示す例では、データ管
理センター44と1対1に鍵管理センター46が設けら
れるように示しているが、1対1でなくてもよく、例え
ば、鍵管理センターを図4に示すネットワーク41に接
続し、1つの鍵管理センターにより、複数のデータ管理
センターで管理される各データの電子キーを管理するよ
うにしてもよい。
【0027】前述で説明したように、データ管理センタ
ー44でデータベースに格納して管理される歯のデータ
の入力は、歯科医端末45からキーボード、マウス等の
入力用のデバイスを使用して行われるのが一般的であ
る。本発明の実施形態は、コンピュータのような場合の
入力ミスを低減するため、歯科状態のレントゲン写真の
画像をCCDカメラ等により取り込み、画像処理入力装
置によるパターン認識を行って入力する、治療カルテを
OCR入力装置で読み取って文字認識を行わせて入力す
る、治療カルテの内容を読み上げ、あるいは、直接記録
対象を見て音声で言い、音声入力装置により音声認識さ
せて入力する等の方法により、データの入力を行わせる
ようにすることができる。
【0028】前述したように、データの管理と電子キー
の管理とを別の組織により行うようにすることにより、
個人情報対するより一層の安全性を確保することができ
る。
【0029】次に、前述したシステムにおいて、利用端
末から個人識別の要求が行われた場合の照合システムで
の処理動作について説明する。なお、本発明による個人
識別は、例えば、検索元となる情報である飛行機事故等
による災害犠牲者の歯科情報と、乗客名簿から得られた
乗客のデータ管理センターで管理されている登録済みの
対象歯科情報との照合による個人識別、検索元となる情
報である身元不明遺体の歯科情報と、登録済みの行方不
明人の対象歯科情報との照合による個人識別、検索元情
報である登録済みの行方不明人の歯科情報と、登録済み
の身元不明遺体の歯科情報との照合による個人識別等で
ある。
【0030】図7は個人識別の処理動作の全体を説明す
るフローチャート、図8は歯科的個人識別の処理動作を
説明するフローチャート、図9は検索(照合)処理動作
の概要を説明するフローチャート、図10は人類学的照
合の処理動作を説明するフローチャート、図11は歯科
内容照合の処理動作を説明するフローチャート、図12
〜図20は処理の途中で表示される画面の例を示す図、
図21は人類学的照合の処理、歯科内容照合の処理で加
算される評価点について説明する図、図22は集計演算
の処理について説明する図である。
【0031】まず、図7に示すフローを参照して、個人
識別の処理動作の全体の概要を説明する。
【0032】(1)個人識別を要求するユーザは、ま
ず、ユーザIDとパスワードとを入力する。照合システ
ムは、入力されたIDとパスワードとをチェックし、こ
れらのIDとパスワードとが要求可能な利用者からのも
のか否かを判定する(ステップ701、702)。
【0033】(2)ステップ702の判定で入力された
ID等が不正なものであった場合、次の処理に進むこと
なく、正しいIDとパスワードとの入力を待つ。そし
て、入力されたユーザIDとパスワードとが正しいもの
であった場合、権限取得処理を行う。この権限は、ユー
ザに与えられるパスワードに基づいて予め決められてい
るものであり、データの登録、変更、削除、参照の1ま
たは複数がユーザに与えられている。ユーザがこれらの
権利を有している場合、その有する範囲でシステムの利
用を可能にする(ステップ703)。
【0034】(3)ステップ703で、利用者がデータ
にアクセスする権利を有することを確認した後、図8に
示すフローで説明する歯科的個人識別処理を実行する
(ステップ704)。
【0035】次に、図8に示すフローを参照して、歯科
的個人識別処理の動作を説明する。
【0036】(1)この処理が開始されると、図12に
示すようなメニュー画面が利用端末に表示される。この
画面には、図に示すように、各種のデータの登録、参照
(検索)メニューが表示され、各メニューは、利用端末
のタッチパネル上のソフトボタンを形成しており、ユー
ザは、メニューの1つに触れることにより行いたい処理
を選択する。ここでは、登録するメニューの1つを選択
したものとする(ステップ801)。
【0037】(2)ユーザは、処理対象の登録情報を入
力する情報の入力処理を実行する(ステップ802、8
03)。
【0038】このステップ803での処理対象の情報の
入力の例について説明する。例えば、身元不明遺体が見
つかり、そのデータを入力して、一旦登録するものとす
る。この場合、表示画面には、まず、図13に示すよう
な遺体情報登録の入力画面が表示される。ここで入力す
る情報としては、身元不明遺体ID131、身体的特徴
情報132、遺体管理に関する情報133、134、遺
体の状態等に関する情報135、その他の参考事項13
6等である。ユーザは、この入力画面の中に、判る範囲
での遺体の状況を入力する。その後、「次へ」のボタン
を操作すれば、図14に示すような歯科的情報の入力画
面が表示される。この画面は、身元不明遺体ID131
として図13に示す画面で入力されたIDが入力されて
おり、ユーザは、歯科的情報ID141、歯の上下の義
歯の種類、治療状況と使用材料の情報143と治療され
た歯の位置情報記号144、図1〜図3により説明し
た、歯の状況の情報145を入力する。
【0039】また、ステップ803で行方不明人(家出
人)の情報を入力するものとする。この場合、表示画面
には、まず、図15に示すような行方不明人情報登録の
入力画面が表示される。ここに入力される情報は、行方
不明人ID151、氏名、年齢、性別等の個人情報15
2、入力者に関する情報153、行方不明時の状況の情
報154、行方不明者の歯に関する特性等の情報15
5、届出人等に関する情報156、その他の所見157
である。入力の後、「次へ」のボタンを操作すれば、図
16に示すような歯科的情報の入力画面が表示される。
この画面は、行方不明人IDとして、図15に示す行方
不明人情報登録の入力画面で入力されたIDが入力され
ており、図14により説明したと同様な歯科的情報が入
力される。この歯科的情報は、その行方不明者が、行方
不明になる前に歯の治療を行っていれば、前述で説明し
たデータ管理センター44のデータベース内に登録され
ているので、それを取り出して入力することができる。
【0040】前述で入力された行方不明人等の入力にお
いて、入力されるデータに個人データと歯科的データと
があるが、これらのデータは、すでに説明したように、
データ管理センターへの登録の場合と同様に、氏名、住
所、電話番号等を含む個人データと治療部位、治療方
法、材質等を含む歯科治療データとに分けられて、それ
ぞれに別の管理番号を与え、これらを関連付けて管理す
る関連付けテーブルと共に登録される。
【0041】(3)前述したようにしてデータの入力が
済むと、ユーザは、入力した情報に基づいた検索を行う
か否かを決定し、検索を行う場合、検索対象者の選択の
処理を行う。この処理が開始されると、図12入力示し
たメニューが面が再び表示される。ここでユーザが身元
捜索(検索)のメニューを選択すると、選択したメニュ
ーの情報に基づいた検索対象の情報が図17の関連表に
示すように選択される。例えば、家出人の検索の場合、
検索元リストが家出人であり、検索対象リストが身元不
明遺体リストである等である(ステップ805)。
【0042】(4)いま、ユーザが、身元不明遺体の身
元検索のメニューを選択したとすると、図18に示すよ
うな身元不明遺体の情報から行方不明人を検索する検索
画面が表示される。ユーザは、この表示画面の身元不明
遺体IDの欄181から1つを選択し、必要な条件を入
力する。このとき、図18の中で、歯科治療の不可逆的
変化を考慮するか否か、歯の照合時に許す誤本数、歯科
治療のグループ誤記を考慮するか否か、歯科治療の左右
誤記を考慮するか否かの検索条件を入力すると共に、性
別、血液型の照合を行うことを指定する。前述した条件
の詳細については後述する。また、前述の入力後、「検
索条件設定」のボタンを操作すると、図19に示すよう
な検索条件設定の画面が表示される。この図19に示す
画面で入力する検索条件は、歯牙状態、治療状態等の図
に示されている項目の一致度に対して与えられる評価点
を条件とするもので、これについては後述する(ステッ
プ806)。
【0043】(5)ステップ806での条件の入力後、
ユーザが、図18の画面に戻って、「検索結果表示」の
ボタンを操作すると、検索処理が開始される。この検索
の処理については、図9により後述する(ステップ80
7)。
【0044】(6)検索の結果、一致すると思われる対
象者が見つかった場合、図20に示すように、身元不明
遺体ID181に対応する複数の行方不明人の情報が、
比較時に得られた評価点と共に行方不明人IDの欄20
1に表示された身元不明遺体検索結果表示画面が表示さ
れる。ユーザは、この身元不明遺体検索結果表示画面
で、一致する対象者がいるか否か判断し、一致する対象
者がいる場合、行方不明人IDの欄に表示された対象者
から身元の確定のための処理を行う。この身元確定の方
法については後述する(ステップ808、809)。
【0045】(7)ステップ808の判定で、一致する
対象者がいない場合、再照合を行うか否かにより、再照
合を行う場合、ステップ806の処理に戻って、検索条
件の再設定を行って再検索を行い、また、再照合を行わ
ない場合、ステップ801のメニュー画面に戻る(ステ
ップ810)。
【0046】次に、図9に示すフローを参照して、ステ
ップ807での検索処理の動作を説明する。図9に示す
処理は、ステップ901での人類学的照合の処理と、ス
テップ902での歯科内容照合の処理と、ステップ90
3での集計演算の処理と、ステップ904での前述で説
明した図20で示すような対象者リストの表示処理とに
より構成されており、各ステップの詳細は後述する。
【0047】次に、図10に示すフローを参照して、前
述のステップ901での人類学的照合の処理動作につい
て説明する。
【0048】(1)まず、身元不明遺体と行方不明人と
の血液型が合っているか否かをチェックし、血液型が合
っている場合、評価点を加算する(ステップ1001、
1002)。
【0049】(2)身元不明遺体と行方不明人との性別
が合っているか否かをチェックし、性別が合っている場
合、評価点を加算する(ステップ1003、100
4)。
【0050】(3)身元不明遺体と行方不明人との年代
が合っているか否かをチェックし、年代が合っている場
合、評価点を加算する(ステップ1005、100
6)。
【0051】(4)身元不明遺体と行方不明人との人種
が合っているか否かをチェックし、人種が合っている場
合、評価点を加算する(ステップ1007、100
8)。
【0052】(5)身元不明遺体と行方不明人との身長
が合っているか否かをチェックし、身長が合っている場
合、評価点を加算する(ステップ1009、101
0)。
【0053】(6)身元不明遺体と行方不明人との体重
が合っているか否かをチェックし、体重が合っている場
合、評価点を加算する(ステップ1011、101
2)。
【0054】次に、図11に示すフローを参照して、前
述のステップ902での歯科内容照合の処理動作につい
て説明する。
【0055】(1)まず、全32本の歯の位置を示す歯
の本数カウント値Nを“1”に初期化し、その歯につい
ての処理を開始する(ステップ1101)。
【0056】(2)歯の状態の不可逆性を考慮するか否
かを判定し、不可逆性を考慮する場合、歯牙状態が一致
しているか否か、または、劣化しているか否かをチェッ
クする。チェックの結果、歯牙状態が一致せず、劣化し
ていない場合、完全な不一致であると判断して評価点=
0を与えて、この対象者が身元不明遺体に合致しないと
して、全体の処理を終了する。なお、歯の状態の不可逆
性による判断は、歯牙状態の時間の経過による変化を予
測して行うようにすることができる(ステップ1102
〜1104)。
【0057】(3)ステップ1102で歯の状態の不可
逆性を考慮しない場合、歯牙状態が一致しているか否か
をチェックし、一致している場合、評価点を加算する。
また、ステップ1103で、歯牙状態が一致するか劣化
している場合、評価点を加算する(ステップ1105、
1106)。
【0058】(4)次に、治療材料が合っているか否か
をチェックし、治療材料が合っている場合、評価点を加
算する(ステップ1107、1108)。
【0059】(5)次に、治療部位が合っているか否か
をチェックし、治療部位が合っている場合、評価点を加
算する(ステップ1109、1110)。
【0060】(6)歯の本数カウント値を+1して、N
=N+1とし、このNの値が、N>32でない場合、す
なわち、Nが32以下である場合、ステップ1102か
らの処理を繰り返し実行して、全ての歯についての照合
を行う(ステップ1111、1112)。
【0061】次に、図21を参照して、図10、図11
で説明した人類学的照合の処理、歯科内容照合の処理で
加算される評価点について説明する。前述したような個
人識別を行うためには、1つの身元不明遺体の情報と、
多数の行方不明人の一人一人の情報とを比較して、その
照合結果の順位付けが必要であり、照合する各項目の情
報の重要度に応じた差別化が必要である。そのため、本
発明では、情報(項目)に重み付けを行って、各情報の
評価点作成することとした。
【0062】図21の右側に示す評価点設定例2106
は、図19により説明した検索条件設定の画面で比較対
象となる情報項目に対して、その情報の重要度に応じて
任意に設定した値の例であり、この値が照合処理で使用
される。図21の左側には、図11に示すフローのステ
ップ1105〜1110を示しており、この処理の開始
時、評価点HPの値がステップ2101で“0”に初期
化されている。そして、ステップ1106、1108、
1110で評価点の加算が行われる度に、予め設定され
たこの値は、評価点設定例2106に示す評価点が累積
加算されていく。図示例では、評価点設定例2106、
表2105に示すように、歯牙状態一致の場合の評価点
W1=10、治療材料一致の場合の評価点W2=20、
治療部位一致の場合の評価点W3=30と設定されてい
るので、ステップ1106、1108、1110で評価
点の加算において、評価点計算式2102として示すよ
うに、W1〜W3が順次加算されていくことになる。
【0063】前述したような評価点の加算は、32本の
全ての歯について、図11で説明したフローに従って全
て累積するように行われる。また、人類学的照合の処理
における評価点の加算も同様に行われて、歯科内容照合
の処理で加算される評価点に累積される。
【0064】次に、図22を参照して、図9のステップ
903での集計演算の処理について説明する。図11で
説明した歯科内容照合の処理では、歯の治療内容の一致
か否かによってのみ評価点の加算を行っている。歯の治
療方法は、時間と共に進化しており、治療を行った時代
によって、同一の状態にある虫歯についても異なる治療
方法が取られるのが一般的である。本発明の実施形態
は、このような、治療内容変化をも判断要素として取り
入れている。これを行うのが図9でのステップ903の
処理である。この処理では、図22(a)に例示するよ
うな予め得られている治療統計情報を用い、図22
(b)に示すフローに従って発生頻度の演算を行う。以
下、これについて説明する。
【0065】(1)まず、全32本の歯の位置を示す歯
の本数カウント値nを“1”に初期化し、その歯につい
ての処理を開始する(ステップ2201)。
【0066】(2)その歯の歯科状態と図22(a)に
示す治療統計情報の項目とが一致したか否かをチェック
し、一致していれば、その歯の治療の発生頻度を計算す
る。この計算は、図22(c)に計算例として示してい
るように、図22(a)に示す治療統計情報から得るこ
とができる情報に基づいて、年代、性別による母集団数
と、一致した治療内容を持つ人の集団の数とにより求め
られる(ステップ2202、2203)。
【0067】(3)歯の本数カウント値を+1して、n
=n+1とし、このnの値が32になるまで、すなわ
ち、nが32以下である場合、ステップ2202からの
処理を繰り返し実行して、全ての歯の状態について、そ
の歯の治療の発生頻度を計算する(ステップ2204、
2205)。
【0068】(4)前述した処理により得られた全ての
歯の状態についての歯の治療の発生頻度を、図22
(d)の計算式に示すように、乗算して最終的な発生頻
度を算出する。ここで得られた、発生頻度は、これまで
に加算されてきた評価値を補正するように使用される
(ステップ2206)。
【0069】前述までに説明した歯牙状態の比較は、身
元不明遺体と行方不明人との同一位置にある各歯の歯牙
状態を比較するとしたが、歯科医がカルテに歯の状態を
記入する際に、歯の位置を誤って記入してしまう場合が
ある。誤りの多い記入は、例えば、上顎または下顎の4
本の前歯の1本に付いての状態を記入する場合に、その
位置を、上顎または下顎の4本の前歯を含むグループ内
のいずれか1本と記入してしまうという誤り、あるい
は、左右を取り違える誤りである。この結果、前述のよ
うな同一位置にある各歯の歯牙状態の比較のみを行った
場合に、検索に係らなくなる情報が生じることになる。
【0070】本発明の実施形態は、前述したような歯科
医の誤記が生じている歯のデータ(データセンターに保
存されている)に関しても、誤記を考慮して評価を行う
ようにすることができる。このため、本発明の実施形態
では、図8により説明したステップ806での図18に
示した検索画面での検索条件設定において、「歯科治療
のグループ誤記を考慮する」と、「歯科治療の左右誤記
を考慮する」という条件を設定する。この条件が設定さ
れている場合、図11に示した各チェックのステップで
の処理において、前述した誤記を考慮した比較を行う。
すなわち、「歯科治療のグループ誤記を考慮する」が指
定されている場合、上顎または下顎の4本の前歯の1本
比較時に、比較対象となる歯牙(説明している例の場
合、行方不明人の歯牙)の上下の8本の前歯とを比較対
象とし、また、「歯科治療の左右誤記を考慮する」が指
定されている場合、左右逆の位置にある歯をも照合の対
象とする。
【0071】本発明の実施形態は、前述したような処理
を加えることにより、資料となる歯のデータに誤記があ
るような場合にも、その誤記をも考慮した照合を行うこ
とができる。
【0072】図11、図21で説明したように、本発明
の実施形態は、歯牙状態、治療材料、治療部位の一致に
対して、予め決められた評価点を加算していくものであ
るが、治療部位の一致は、図2により説明した5つの各
部位O、M、D、L、Vのそれぞれが一致するか否かを
照合するものであり、一致の数に前述した予め決めた評
価点を乗じて評価点とするようにすることができる。ま
た、一致がある場合に、図3(b)で説明した治療パタ
ーンに対して付与されている点数との偏差を求めて、そ
の偏差が小さいものほど一致度が高いとして、そのこと
を評価点に反映させるようにすることもできる。
【0073】前述したような照合の処理が終了すると、
図9に示すフローで説明したように、対象者リストが図
20により説明した表示画面の中に、照合による合致に
より与えられた評価点順に表示される。説明している例
は、身元不明遺体の個人識別を行方不明者の情報から行
おうとしているので、合致度の高い複数の身元不明者の
情報がリスト内に表示されることになる。この場合、ど
の程度の評価点を持つものまでを対象者リストに挙げる
かは、任意に設定することができる。
【0074】検索の処理を行っている利用者は、その
後、身元不明遺体の歯牙状態と、リストに挙げられた行
方不明者の歯牙情報とを表示画面上に表示させて、目視
による個人識別を開始する。
【0075】図23は歯牙状態を表示させて個人識別を
行う場合の表示画面の例を説明する図であり、以下、図
23を参照して、目視による個人識別について説明す
る。
【0076】図20に示した検索結果画面内の「身元確
定」のボタンを操作すると、まず、図23(a)に示す
ように、身元不明遺体の歯牙状態が表示される。この表
示画面2301の上部には、他の画面に遷移するための
見出しボタン、図示例では、「比較画面」2302、
「検索画面」2303のソフトボタンが選択操作可能に
表示される。また、表示画面2301内には、身元不明
遺体の上下の歯の状態を直線状に配置した歯牙状態が表
示されると共に、この画面の内容を示す「身元不明遺体
の歯牙状態」というタイトル2306が表示され、さら
に、操作を指示する「比較」2304、「戻る」230
5の2つのボタンが表示される。前述した「検索画面」
2303の見出しを操作すると、前述で説明した図18
に示す検索画面に戻ることができる。
【0077】利用者が「比較画面」2302の見出しま
たは「比較」ボタン2304を操作すると、表示画面は
図23(b)に示すような歯牙状態比較の表示画面23
07に遷移する。この歯牙状態比較の表示画面2307
には、「歯牙状態画面」2308の見出しが付けられ
る。また、表示画面2307は、上下に2分割され、そ
の上部に、「歯牙状態比較」のタイトルが表示されると
共に、身元不明遺体の歯牙の状態が表示される。このと
き、上側の歯列を表示させるか下側の歯列を表示させる
かは、利用者が任意に決定することができる。表示画面
2307の下側には、比較対象となる行方不明人の歯牙
の状態が、身元不明遺体の歯牙の状態の上下の指定に合
わせて表示されると共に、「前候補」ボタン2309、
「次候補」ボタン2310が表示される。行方不明人の
歯牙の状態の表示は、図から判るように、身元不明遺体
の歯牙の状態の表示の下に歯の位置をも合わせて表示す
るように行われる。
【0078】利用者は、「前候補」ボタン2309、
「次候補」ボタン2310を操作して、図20により説
明した表示画面に表示されたリストから順に行方不明者
の対象者の歯牙状態を表示させ、2つの歯列を目視によ
り比較していき、身元不明遺体の歯牙状態に最も近い歯
牙状態を持つ行方不明人、すなわち、最も確からしい行
方不明人を探していく。
【0079】図23(b)では、1対1で歯牙状態を表
示させて比較するようにしたが、本発明の実施形態は、
図23(c)に示すように、行方不明人の歯牙状態を複
数表示させて、1対nで同時に目視による照合を行うこ
ともできる。
【0080】図23(b)に示すように1対1で歯牙状
態の照合を行う場合、身元不明遺体の歯牙状態の表示
と、行方不明人の歯牙状態の表示に並べて、写真情報、
例えば、顔写真、歯牙状態写真、歯牙状態のレントゲン
写真等の情報(もしあれば)を表示するようにすること
ができ、これにより、個人特定の判断がしやすくでき、
より迅速に、かつ、高精度に個人識別を行うことが可能
となる。また、図23(b)、図23(c)では、歯列
の全体を表示して比較させているが、利用者は、比較し
たい歯の1または複数をマウス等を用いて指定し、それ
らの歯だけを他の部分と区別することができるように、
例えば、検索対象を白色に、他を灰色に表示させて照合
するようにすることができる。このようにすることによ
り、利用者は、照合対象となる歯の目視の際に視線の移
動が容易となり、また、照合すべき歯の誤りをなくすこ
とができる。
【0081】利用者は、前述したような目視による歯牙
状態の照合により、身元不明遺体に該当すると思われる
少数の行方不明人を抽出した後、データ管理センター内
の個人情報を開く電子キーを持つ歯科医等に依頼して、
対応する行方不明人の個人情報を受領する。その後は、
その行方不明人を探している家族等による身元不明遺体
の確認が行われることになる。
【0082】前述した本発明の実施形態での各種の表示
画面例は、その形状、機能だけについて説明したが、こ
こでその配色について説明する。一般に、身元不明遺体
に関する情報を記述する書類、行方不明人に関する情報
を記述する書類は、国際規格により、それぞれ、赤色
(桃色)及び黄色の用紙を使用することと定められてい
る。このため、本発明の実施形態における前述した各表
示画面は、そこに表示される情報の内容に従って、前述
した国際規格に定められる背景色に表示することができ
るようにされている。これにより、利用者は、表示され
ている画面の中の情報が、身元不明遺体に関する情報で
あるか、行方不明人に関する情報あるか等の情報の内容
を、情報内容を読むことなく一目で知ることができる。
【0083】しかし、画面全体を同一の背景色としてし
まうと、見にくいことがあり、目の疲れが大きくなって
しまう。そこで、本発明の実施形態は、タイトル部分の
背景色とうの画面の一部を国際規格で定められた背景色
とし、他の部分を灰色の背景色として、目の疲れを少な
くすることができるように画面の表示を行うことができ
る。そして、この画面の一部分だけの背景色を国際規格
とする表示と、画面の全ての背景色を国際規格とする表
示とは、利用者が任意に切り変えることができる。
【0084】また、前述した本発明の実施形態におい
て、歯牙状態の表示を上顎、下顎の歯列を、前歯を中心
に直線的に並べる表示としたが、歯列の表示は、直線的
に並べるのではなく、口を大きく開けたとき見ることが
できる状態を模した、円形状に並べて表示するようにし
てもよい。そして、歯牙状態の表示の場合、背景色を黒
(濃い色)にし、歯の色を白(淡い色)とするようにし
て、目の疲れが少なくなるように表示することができ
る。
【0085】前述した本発明の実施形態は、行方不明者
の情報を歯科データを管理しているデータ管理センター
内のデータベースから抽出しておき、その情報の中から
身元不明遺体の身元捜索を行うとして説明したが、本発
明は、家出人の捜索、天災、事故、遭難等の災害現場の
遺体の身元捜索、自殺、他殺遺体の身元捜索、被保険死
亡遺体の本人判断、身元の証明ができない人、例えば、
痴呆、意識不明、黙秘、密入国等の人の身元捜索等に使
用することができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、個
人のプライバシイを保護しつつ、医療情報のみを公開し
て、色々な事件を解決するための個人識別に利用する等
の医療情報の有効な利用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】人の歯牙の並び及び各歯牙の歯科的な仕様につ
いて説明する図である。
【図2】各歯牙の構成と各構成部位の名称及び治療が施
された各部位に与えられる点数について説明する図であ
る。
【図3】治療パターンと各歯牙に与えられる点数とにつ
いて説明する図である。
【図4】本発明の一実施形態による歯科情報管理システ
ムの概略構成を示すブロック図である。
【図5】データ管理センターおける歯の治療情報とその
個人情報との管理について説明する図である。
【図6】データ管理センターおける歯の治療情報とその
個人情報との管理の他の例について説明する図である。
【図7】個人識別の処理動作の全体を説明するフローチ
ャートである。
【図8】歯科的個人識別の処理動作を説明するフローチ
ャートである。
【図9】検索(照合)処理動作の概要を説明するフロー
チャートである。
【図10】人類学的照合の処理動作を説明するフローチ
ャートである。
【図11】歯科内容照合の処理動作を説明するフローチ
ャートである。
【図12】処理の途中で表示される画面の例(その1)
を示す図である。
【図13】処理の途中で表示される画面の例(その2)
を示す図である。
【図14】処理の途中で表示される画面の例(その3)
を示す図である。
【図15】処理の途中で表示される画面の例(その4)
を示す図である。
【図16】処理の途中で表示される画面の例(その5)
を示す図である。
【図17】処理の途中で表示される画面の例(その6)
を示す図である。
【図18】処理の途中で表示される画面の例(その7)
を示す図である。
【図19】処理の途中で表示される画面の例(その8)
を示す図である。
【図20】処理の途中で表示される画面の例(その9)
を示す図である。
【図21】人類学的照合の処理、歯科内容照合の処理で
加算される評価点について説明する図である。
【図22】集計演算の処理について説明する図である。
【図23】歯牙状態を表示させて個人識別を行う場合の
表示画面例を説明する図である。
【符号の説明】
41 ネットワーク 42 利用端末 43 照合システム 44 データ管理センター 45 歯科医師用端末 110〜115 データベース(DB) 116、117 歯科医 46 鍵管理センター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B075 KK07 KK43 KK54 KK63 ND20 NK02 NK44 NR03 NR20 UU08 UU27 UU28 5B082 EA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 個人名及びその個人に関する医療情報を
    管理する医療情報管理方法において、前記個人名に対応
    付けられたIDを作成し、前記個人名とその個人に関す
    る医療情報とを分離し、個人名と個人名に対応付けられ
    たIDとを保管する個人情報ファイルを作成し、上記個
    人情報ファイルとは別に、IDに関連付けて医療情報を
    保管する医療情報ファイルを作成し、前記個人情報ファ
    イルと上記医療情報ファイルとを別々に保管することを
    特徴とする医療情報管理方法。
  2. 【請求項2】 個人名及びその個人に関する医療情報を
    管理する医療情報管理方法において、医療用カルテの患
    者名である個人名に対応つけてIDを決定し、前記患者
    名とそのカルテ情報である医療情報とを分離し、上記患
    者名と前記患者に対応付けられたIDとを複数の患者に
    関して保管するための個人情報ファイルを作成し、前記
    個人情報ファイルとは別に、前記IDに関連付けてカル
    テ情報を保管する医療情報ファイルを作成し、前記個人
    情報ファイルと前記医療情報ファイルとを別々に保管す
    ることを特徴とする医療情報管理方法。
  3. 【請求項3】 個人名及びその個人に関する医療情報を
    管理する医療情報管理方法において、歯科治療の患者名
    である個人名に対応付けてIDを決定し、患者の歯のデ
    ータである医療情報をその患者名情報と分離し、前記患
    者名と前記患者に対応付けられたIDとを複数の患者に
    関して保管するための個人情報ファイルを作成し、前記
    個人情報ファイルとは別に、前記IDに関連付けて歯の
    データを複数の患者に関して保管する医療情報ファイル
    を作成し、前記個人情報ファイルと前記医療情報ファイ
    ルとを別々に保管することを特徴とする医療情報管理方
    法。
  4. 【請求項4】 個人名及びその個人に関する医療情報を
    管理する医療情報管理システムにおいて、個人名と個人
    名に対応付けられたIDとを保管する個人情報ファイル
    と、前記IDに関連付けて医療情報を保管する医療情報
    ファイルとを分離して保管管理する手段を備えたことを
    特徴とする医療情報管理システム。
  5. 【請求項5】 個人名及びその個人に関する医療情報を
    管理する医療情報管理システムにおいて、医療用カルテ
    の患者名である個人名と該個人名に対応つけて決定され
    たIDとを複数の患者に関して保管するための個人情報
    ファイルと、前記IDに関連付けてカルテ情報を保管す
    る医療情報ファイルとを分離して保管管理する手段を備
    えたことを特徴とする医療情報管理システム。
  6. 【請求項6】 個人名及びその個人に関する医療情報を
    管理する医療情報管理システムにおいて、歯科治療の患
    者名である個人名と該個人名に対応付けて決定されたI
    Dとを複数の患者に関して保管するための個人情報ファ
    イルと、前記IDに関連付けて歯のデータを複数の患者
    に関して保管する医療情報ファイルとを分離して保管管
    理する手段を備えたことを特徴とする医療情報管理シス
    テム。
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