JP2014013563A - 身元確認支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】身元不明者の身元を確実かつ迅速に確認する。
【解決手段】身元不明者の身元照合情報を多数の照合対象者の歯牙状態情報20と照合して身元を確認する身元確認支援システム1であって、歯牙状態情報には照合対象者の識別子21に、個人情報22とX線撮影画像データ24と治療情報23とが対応付けされ、治療情報は所定の種別の歯の有無についての情報25と特定の複数の歯についての治療記録26とを含み、身元照合情報には身元不明者の識別子に、特定の1本以上の歯についての治療記録が対応付けされ、歯牙状態情報の作成指示により生成した新規の記識別子に、入力されたX線撮影画像データと個人情報と治療情報を対応付けして歯牙状態情報を作成して記憶し、ある身元不明者についての身元照合情報が入力されると、身元照合情報中の治療記録に一致する治療記録を含む歯牙状態情報の識別子を含む情報をユーザーに向けて出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、身元確認支援システムに関し、具体的には、歯科治療に関わる歯牙の状態に基づいて個人を特定する身元確認支援システムに関する。
災害や事故の被害者の中には、周囲に、知人や身元を確認するための所持品などがなく、身元が確認できないでいる「身元不明者」がいる。そして、損壊が激しかったり、死後の経過時間が長かったりした遺体では、身元確認に繋がるような家族や第3者による情報も得られず、身元確認が困難となる。そして、このような場合における身元確認方法の一つとして、事前に記録しておいた個人の歯型や歯の治療痕などの歯の状態(以下、歯牙状態)に関わる情報(以下、歯牙状態情報)を手がかりとして身元を確認する方法がある。
この方法では、指紋のように、採取の機会が限られている情報ではなく、より多くの人が経験する歯科治療の機会に採取が可能な歯牙状態情報を用いている。火傷などで身元不明者の指紋が採取できないような場合にも適用できる。また、歯牙状態情報に基づく身元確認方法では、DNA鑑定のように、身元不明者の近親者と思われる人が存在し、その人のDNAが採取可能である、という前提も必要ない。
しかし、歯牙状態情報を手がかりとした身元確認方法では、歯牙状態情報の記録や身元不明者の歯牙状態に対する所見を歯科医が行うことになるため、大量の身元不明者が発生する大規模災害などでは、その歯科医の数が圧倒的に不足し、迅速に身元を確認することが困難となる。そこで、以下の非特許文献1等に記載されるようなデンタルチャート(個人の歯牙状態を所見によりデータ化したもの)を用いた身元確認方法が提案されている。
また、迅速な身元確認のためには、事前により多くの歯牙状態情報を収集しておくことが必要であることから、以下の特許文献1には、歯科医院が毎月作成し審査機関に提出する診療報酬請求書(レセプト)からデンタルチャートを自動生成する方法について記載されている。
特開2011−107827号公報
日本歯科医師会雑誌、Vol.58、No.10、2006−1(P.15〜P.25)
従来の歯牙状態情報を手がかりとした身元確認方法では、実質的にデンタルチャートが歯牙状態情報となる。そして、デンタルチャートの作成者と身元不明者に対する所見とは必ずしも同じ歯科医が行うわけではない。特に、大規模災害時においては、技量や経験が全く異なる大勢の歯科医が所見にあたることになる。そのため、ある身元不明者のデンタルチャートが存在したとしても、医師によって所見の内容がそのデンタルチャートの内容と異なってしまう可能性がある。
また、大規模災害時では、その災害地域の歯科医だけでは数が不足する。歯科医自体が被災している場合もある。そのため、全国の歯科医が災害地域にて所見を行うことになる。しかし、デンタルチャートの書式や記載要領は完全に統一されておらず、身元不明者に対する所見によって得られた歯牙状態情報と、事前に作成されたデンタルチャートの内容とを照合させることができない場合もあり得る。もちろん、特許文献1についても、データベース化されたレセプトに基づいて効率よくデンタルチャートを作成できるが、身元不明者の判別確度は、所見をする医師の技量や経験に左右されてしまう。また、所見を行う歯科医の所属地域によっては、その所見によって作成された歯牙状態情報とデンタルチャートとの照合すら不可能となる。
そこで、本発明は、歯牙状態情報に基づいて身元不明者の身元を確認する際、その歯牙状態情報の書式や記載要領を統一しつつ、歯牙状態情報の作成に際しては、医師の技量や経験によらず同一の内容の歯牙状態情報が作成され、照合に際しての誤認を防止し、より短い時間で身元を確認できる身元確認支援システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明は、1台以上のコンピューターにより構成される身元確認支援システムであって、
身元不明者となる可能性のある多数の人を照合対象者として、身元不明者の口腔内の歯列のX線撮影画像に対する所見に基づいて作成した身元照合情報と、各照合対象者についての前記X線撮影画像に対する所見に基づく治療情報を含む歯牙状態情報とを照合して前記身元不明者の身元確認を支援し、
多数の前記照合対象者のそれぞれについての前記歯牙状態情報を記憶する記憶手段と、歯牙状態情報作成処理と身元照合処理とを実行する制御手段とを備え、
前記歯牙状態情報は、前記照合対象者のそれぞれに個別に割り当てられた識別子に、個人情報と、デジタルデータとしての前記X線撮影画像であるX線撮影画像データと、前記治療情報とが対応付けされた情報であり、
前記治療情報には、口腔内の所定領域の歯の有無についての情報と、特定の種別に属する複数本の歯についての治療記録とが含まれ、当該治療記録は、複数の項目のそれぞれに特定の治療状態が対応付けされて、各項目に該当するか否かの旨を記述する2値のいずれかを付帯し、前記特定の種別に属する複数本の歯のそれぞれには一つの項目のみに該当の旨の値が対応付けされ、
前記歯牙状態情報作成処理は、特定の照合対象者に対応する歯牙状態情報の作成を指示する旨の情報が入力されると、新規の前記識別子を生成するステップと、当該識別子に対応する前記X線撮影画像データと個人情報と前記治療情報が入力されると、当該入力された各情報を当該識別子に対応付けして前記歯牙状態情報を作成して前記記憶手段に記憶するステップとを含み、
前記身元照合情報は、特定の身元不明者についての識別子に、少なくとも、前記特定の種別に属する1本以上の歯についての前記治療記録を含む所見情報が対応付けされた情報であり、
前記身元照合処理は、ある身元不明者についての身元照合情報が入力されると、当該身元照合情報中の所見情報に一致する内容を含む治療記録が対応付けされている歯牙状態情報を特定し、当該特定した歯牙状態情報の識別子を含む情報をユーザーに向けて出力する、
ことを特徴とする身元確認支援システムとしている。
当該身元確認支援システムにおいて、口腔内の所定領域の歯の有無についての情報は、当該所定領域内の歯の本数であることとしてもよい。そして、前記治療情報に含まれる前記口腔内の所定領域の歯を、犬歯から第3大臼歯までの口腔の奥側ある上下左右の合計24本の歯としてもよい。さらに、前記特定の種別に属する歯が、犬歯、第1大臼歯、第2大臼歯のうち少なくとも一種類の歯であることとしてもよい。
あるいは、前記治療情報に含まれる前記口腔内の所定領域の歯は、上下左右の中切歯から第2小臼歯までの領域における犬歯を除く16本と、口腔内の最も奥側の領域にある上下の第3大臼歯の4本からなる合計20本の歯である身元確認支援システムとすることもできる。さらに、前記特定の種別に属する歯が、犬歯、第1大臼歯、および第2大臼歯のうち少なくとも一種類の歯であることとしてもよい。
また、前記口腔内の所定領域の歯の有無についての情報は、当該領域にある歯の種別とその有無とを対応付けした情報であり、
前記所見情報には、前記所定領域にある歯の種別とその有無とを対応付けした情報が含まれ、
前記身元照合処理は、ある身元不明者についての身元照合情報として、前記所定領域にある歯の種別とその有無とを対応付けした情報が入力されると、当該入力された歯の種別とその有無との対応付けを部分集合として含む歯牙状態情報の中から、当該身元照合情報中の所見情報に含まれる当該所定の領域にある歯以外についての前記治療記録と一致する内容を含む治療記録が対応付けされている歯牙状態情報を特定する
ことを特徴とする身元確認支援システムとすることもできる。
そして、前記口腔内の所定領域の歯が、上下左右の犬歯を除く中切歯から第2小臼歯までの領域にある16種類の歯と、口腔内の最も奥の領域にある上下左右のの第三大臼歯の4種類の歯からなる20種類の歯であればより好ましい。
前記歯牙状態情報作成処理では、作成中の歯牙状態情報に対応付けする前記X線画像を表示出力しつつ、前記治療情報の入力を受け付けることを特徴とする身元確認支援システムとすることもできる。さらに、前記身元照合処理では、作成中の身元照合情報に、該当する身元不明者の前記X線撮影画像データを含めてもよい。さらに、前記身元照合処理では、該当する身元不明者の前記X線画像を表示出力しつつ、前記治療情報の入力を受け付けることとしてもよい。そして、前記歯牙状態情報作成処理では、前記治療情報を、作成中の歯牙状態情報に対応付けする前記X線画像に画像認識技術を適用して生成することを特徴とする身元確認支援システムとすることも可能である。
本発明に係る身元確認支援システムによれば、歯牙の状態に基づいて身元不明者の身元を確認する際、医師の技量や経験による所見のバラツキや誤認を防止し、高い確度で、該当者の候補を抽出でき、より短い時間で身元を確認することができる。
本発明の一実施例に係る身元確認支援システムの構成を示す図である。 上記身元確認支援システムの処理対象となる歯牙状態情報のデータ構造を示す図である。 上記身元確認支援システムにて実行される歯牙状態情報作成処理の流れを示す図である。 上記歯牙状態情報処理の過程で、上記身元確認支援システムを構成する情報作成端末に表示される初期画面の概略図である。 上記歯牙状態情報処理の過程で、上記情報作成端末に表示される個人情報入力画面の概略図である。 上記歯牙状態情報処理の過程で、上記情報作成端末に表示される治療情報入力画面の概略図である。 上記個人情報の入力画面のその他の例を示す図である。 上記身元確認支援システムにて実行される身元照合処理の流れ図である。 上記身元照合処理の過程で、上記身元確認支援システムを構成する身元照会端末に表示される所見対象選択画面の概略図である。 上記身元照合処理の過程で、上記身元照会端末に表示される所見情報入力画面の概略図である。 上記身元照合処理の過程で、上記身元照会端末に表示される検索結果画面の概略図である。
===身元確認支援システム===
<システム構成>
図1は、本発明の実施例に係る身元確認支援システム1の構成についての概略図である。この例では、当該システム1は、情報通信網(5,7)を介して相互に通信可能な複数のコンピューター(2,4,6)によって構成されている。そして、ここに例示した身元確認支援システム1は、一般的なサーバークライアントシステムと同様である。サーバー2は、当該システム1の制御部であり、歯牙状態情報を付帯する大容量の記憶装置3に蓄積するとともに、その蓄積情報を識別可能に管理するデータベース機能を備えている。
そして、歯牙状態情報を作成する際に用いられるクライアント端末(以下、情報作成端末)4と、身元不明者に対する所見の内容をクエリーとしてサーバー2に送信してデータベース検索を実行させるためのクライアント端末(以下、身元照会端末)6が、ネットワーク(5,7)を介してサーバー2と通信可能に設置されている。ここでは、情報作成端末4が、サーバー2を管理する組織に属する施設10などに設置されて、当該施設に敷設されたLAN5によってサーバー2と通信可能に接続されている。また、身元照会端末6がインターネット7にされて、全国に分散配置されていることとしている。もちろん、情報作成端末4がインターネット7に接続されていてもよいし、身元照会端末6の一部がサーバー2と同じLAN5に接続されていてもよい。
上記構成の身元確認支援システム1において、情報作成端末4には、一般的なパーソナルコンピューター(PC)を採用することができる。すなわち、情報作成端末4は、キーボードやマウスなどのユーザーインタフェース、およびメモリ媒体の読み取り装置やスキャナなどの各種データ入力装置を備えたコンピューターであり、この情報作成端末4を操作することで作成された歯牙状態情報が、最終的に、サーバー2のデータベースに登録されるように構成されている。
なお、情報作成端末4は、サーバー2と同じLAN5に接続される形態に限らず、歯科医院などに個別に設置されていてもよい。サーバー2が情報作成端末4を兼ねていてもよい。このような構成では、サーバー2に歯牙状態情報を作成するためのプログラムがインストールされ、当該サーバー2に付帯するキーボードやマウス、あるいはスキャナなどから入力されたデータに基づいて、このサーバー2が歯牙状態情報を作成し、自身の記憶装置3に記憶することで歯牙状態情報をデータベースに登録することになる。
身元照会端末6は、情報作成端末4と同様にPCを採用することができる。そして、所定の場所に設置されていてもよいし、災害や事故の現場でもサーバー2と通信可能な、スマートフォン6aやタブレット端末6bなどの携帯型のコンピューターであってもよい。サーバー2と兼用されていてもよい。いずれにしても、身元確認支援システム1は、歯牙状態情報を作成するための個人情報や治療情報を入力したり、データベース検索に要する各種情報を入力したりするためのユーザーインタフェースを備えていればよい。
上述したように、本実施例の身元確認支援システム1のハードウエア構成やネットワーク構成などは、従前から存在する一般的なサーバークライアントシステムや検索エンジンなどと同様である。しかし、本発明の本質は、身元確認支援システム1を構成するコンピューター(2,4,6)の設置状態やハードウエアに関わる構成ではなく、上記ネットワーク構成を一つの実施例として、サーバー2における情報処理の手順や、そのサーバー2に付帯する記憶装置3に格納されている情報にある。特に、本実施例の身元確認支援システム1は、歯牙状態情報に記載されている内容に特徴を有し、その特徴により、身元不明者の所見を行う医師の技量や経験によらず、身元不明者の身元を迅速かつ高い確率で特定することができるようになっている。また、その特徴により、医師の所見に関わる負担も可能な限り軽減させることができるようになっている。
<歯牙状態情報>
本発明の実施例に係る身元確認支援システム1では、記憶装置3に蓄積されている歯牙状態情報の記載内容に大きな特徴がある。本実施例では、歯科医院にて治療を受けた患者が将来身元不明者となった場合を想定し、一人の患者の治療が終了するごとに一人分の歯牙状態情報が作成される。そして、各患者についての歯牙状態情報を、身元不明者の身元を確認するための情報として利用するのである。すなわち、歯科医院で治療を受けた患者を、身元不明者の身元と照合される対象者(照合対象者)としている。
本実施例において、歯牙状態情報は、照合対象者の口腔内の歯列を撮影した銀塩フィルムを用いたレントゲン写真、あるいはX線用の撮像素子を用いて撮影した画像(以下、X線撮影画像)に対する所見に基づいて作成される。しかし、その歯牙状態情報の内容は、デンタルチャートなどとは異なり、所見を行う医師の技量や経験とは無関係に、同じ患者のX線撮影画像に基づけば、同じ内容の歯牙状態情報が作成されるように工夫されている。
図2は、歯牙状態情報20の内容を示す概略図である。歯牙状態情報20は、照合対象者のそれぞれに割り当てられたシリアル番号などの識別子(ID)21に、個人情報22と歯牙状態に関する各種情報(以下、治療情報)23とを対応付けしたデータである。また、歯牙状態情報20には、所定の形式(jpeg形式など)でデジタルデータ化されたX線撮影画像(X線撮影画像データ)24もID21に対応付けされている。
個人情報22は、氏名、生年月日、年齢、性別、血液型、連絡先などであり、最終的に、身元不明者の「身元」となる情報である。年齢は、生年月日が入力されると現在の日付に基づいて年齢が自動計算されてもよいし、歯牙状態情報が作成されたり更新されたりした時点の年齢でもよい。
治療情報23は、口腔内の所定の領域にある歯の有無に関する情報と特定の種別に属する歯についての治療記録26とを記述した情報である。本実施例において、口腔内の所定の領域にある歯の有無に関する情報としては歯の本数25採用している。また、この歯の本数25については、成人で、すべての歯が健在であれば、上下左右の8本ずつ、合計32本であるが、本実施例では、X線撮影画像では上下の歯が重なって歯の治療状態の判別がつきにくい前歯(切歯)から第2小臼歯までの領域にある歯、および口腔内の最も奥側の領域にあって抜歯による治療の確率が非常に高い第3大臼歯を計数対象としている。
なお、中切歯から第2小臼歯までの領域にある犬歯は、歯冠長が最も長く、他の歯との判別がつきやすい。また、最後まで存在する可能も高い。そのため、犬歯は計数対象として適している。しかしその一方で、治療記録の確認も容易であることから、本実施例では犬歯については計数対象から除外している。
したがって本実施例では、口腔内の左右上下の中切歯から第2小臼歯までの領域で犬歯を除く16本に、口腔内の最も奥の領域にある左右上下の第3大臼歯を加えた合計20本を計数対象としている。そして、治療情報には、その数のみが記載されている。すなわち、歯牙状態情報の作成者は、歯の種別(右上第3大臼歯、左下犬歯など)と、その有無とを逐一確認せず、本数のみを数えるだけとなり、種別の誤認などによる不正確な歯牙状態情報が作成されないようになっている。また、その確認作業に掛かる負担を軽減し、歯牙状態情報の作成に掛かる時間も短くなる。
また、治療記録26については、カリエスの段階など医師によって所見が異なる可能性がある情報は記載せず、基本的に二値(該当、該当せず)のみで判定できるようになっている。しかも、歯の種別や過去の治療の内容が特定しやすいごく限られた種類の歯についての治療状態を治療記録26として入力することしている。すなわち、歯の種別の誤認を排除するために種別が判別しやすく統一的な所見が得られやすい特定の歯のみを治療記録26の入力対象としている。
治療記録26の入力対象となる特定の歯としては、例えば、歯根や歯冠が長く、死後長期に亘っても抜けにくい犬歯、人の生後、抜歯しない限り最も長い期間存在する永久歯で治療対象となることが最も多い(明確な治療痕が残りやすい)第1大臼歯、イヤーロッドにより頭部を固定した状態でX線撮影をする際に、その固定箇所に近くあってブレなどが少なく安定し、より鮮明な画像が得られやすい第2大臼歯などがある。本実施例では、犬歯、第1大臼歯、および第2大臼歯を治療記録26の入力対象としている。。
そして、治療記録26の内容については、X線撮影画像による特定が極めて容易な状態を項目27として挙げ、その上で、その状態を上述したように二値で指定できるようになっている。それによって、各項目27のいずれかに該当する治療状態が特定される。本実施例では上下左右の犬歯、第1大臼歯、および第2大臼歯の合計12本を対象として、0〜7の番号を割り当てた合計8の項目27を規定している。そして、当該番号と項目(番号:項目)は、「0:欠損」すなわち、無い、または有る。「1:金属なし・根充なし」「2:金属なし・根充あり」「3:金属あり・根充なし」「4:金属あり・根充あり」「5:埋伏歯」「6:ヘミセクション(下顎のみ)」「7:ポンティック」「8:インプラント」となっている。なお、健全歯は上記の「1:金属なし根充なし」に該当する。金属の存在は、X線撮影画像において、最も容易に確認できるものであり、金属以外の修復材料及び補綴材料は、X線撮影画像上で、X線透過性の違いから様々な濃度で現れるため、医師によって所見が分かれる可能性が大きい。根充の有無も、根管内にX線不透過像が確認できれば根充アリとすることで、医師の所見を統一できる。「6:ヘミセクション」は分割抜歯であり、上額大臼歯では、判別が困難な場合があるため、本実施例では、容易に確認できる下顎大臼歯のみとしている。なお、ヘミセクションは、大臼歯を対象とした治療法であり、またこの例では下顎の歯のみを対象としているので、犬歯と上顎の歯に対しては「7:ヘミセクション」の入力を受け付けないようにしておいてもよい。
記録対象の一つの歯については、0〜8の項目のいずれか一つの項目のみが「該当」に対応する「1」が対応付けされ、他の項目は「該当せず」の「0」が対応づけされることになる。例えば、図2において、左上の犬歯は、「3:金属あり・根充なし」のみに該当する。
このように、本実施例では、歯牙状態情報20において身元確認作業に供される情報には、医師によって所見が分かれるカリエスの段階などがない。確かに、歯牙状態情報20にはX線撮影画像データ24も含まれているが、このX線撮影画像データ24は、医師が治療情報23における歯の本数25や治療記録26を入力する際に参照されるものであって、このX線撮影画像データ24から複雑な情報(カリエスの段階など)を抽出するわけではない。
このように、本実施例の身元確認支援システム1における歯牙状態情報20では、種別を問わず、口腔内の所定の領域にある歯の本数25と、特定の種別に属するごく少数の歯についての治療記録26のみが記載されている。しかも、治療記録26は、一つの歯については、ただ一つの治療状態のみが該当するように項目27が分類されている。そのため、一人分の歯牙状態情報20のデータ量が圧倒的に少なく、膨大な身元不明者についての身元を確認する際には、情報検索時間を極めて短縮することができる。また、所見を行ったりする医師の負担を必用最小限に止めることもできる。
もちろん、歯牙状態情報20には、事故や災害時の損傷、あるいは経時劣化によって一致精度が低下する歯形に関する情報もない。一目瞭然で判別できる項目27が二値で記述されているのみであり、所見のバラツキがほとんど発生せず、情報検索結果の信頼性が極めて高い。なお、治療記録の項目としては、歯根にのみ処置がなされているようなものも考えられる。すなわち、治療記録の項目は、X線撮影画像への所見によって判別可能なものであればよい。例えば、根面板、アタッチメント、OPアンカーといった、歯根に行われている義歯の安定装置などが考えられる。
もちろん、上述した治療情報23における歯の本数25や項目27の内容については適宜に設定できる。しかし、所見時の医師の負担を考慮し、歯の本数が多すぎてもよくないし、譬え二値であっても、医師によって判別内容が分かれるような項目があってもならない。ここに示した本数や項目が妥当であると言える。
===歯牙状態情報の作成と登録===
本実施例では、情報作成端末4や身元照会端末6には、医師による歯牙状態情報20の作成や登録、および身元の確認作業を支援するためのユーザーインタフェース環境を備えた専用のプログラムがインストールされているものとする。
まず、身元不明者の身元を確認するためには、身元不明者の候補者となる人についての歯牙状態情報20がデータベースに登録されていることが前提となる。そこで、歯牙状態情報20の提供についての同意を得た人を照合対象者として、その照合対象者についての歯牙状態情報20を作成する。ここでは、一般的な歯科医院に通院する患者を照合対象者として、その患者の歯牙状態情報20をデータベースに登録する手順を例に挙げた。
<歯牙状態情報の作成準備>
まず、歯科治療を受けている患者が、歯科医院などを通じて歯牙状態情報20の作成と登録に同意し、当該患者がその医院での治療を終えたら、その医院にて、患者の歯列に対してX線撮影を行う。本実施例では、パノラマ・デンタル(全顎)撮影としている。そして、患者についての個人情報を記載した紙面と、X線撮影画像とをセットにして、当該セットを身元確認支援システム1による身元確認作業の運営母体となる組織(警察歯科医会、歯科大学法医学教室、警察など、以下、管理組織)に郵送などによって送付する。なお、X線用の撮像素子を用いて撮影したX線撮影画像は、光学的に可視化された「もの」として記録されているものではなく、デジタルデータとして記録されるので、その場合は、X線撮影画像データを記録した媒体やそのデータを印刷出力したものを送付することになる。もちろん、銀塩フィルムであってもスキャナで取り込んで電子データに変換し、その変換後のデータを個人情報の紙面とセットにしてもよい。X線撮影画像データを送付する場合では、個人情報をテキストデータにして、上記セットを電子メールの貼付ファイルやサーバーにアップロードするなどして送付することも可能である。
<歯牙状態情報の作成と登録>
次に上記のセットに基づいて歯牙状態情報20を作成し、それをデータベースに登録するまでの手順を説明する。図3は、歯牙状態情報20の作成に関わる処理や作業の流れ図であり、図4〜図6は、この歯牙状態情報20の作成や登録作業に際して情報作成端末4のディスプレイに表示される作業領域の画面(以下、画面)の一例を示している。なお、上記セットの送付先である管理組織の施設(図1,符号10)には情報作成端末4が設置されており、当該施設10には、歯牙状態情報を作成するために、専属の医師など(以下、情報作成者)が待機しているものとする。そして、当該情報作成者は、情報作成端末4を操作し、個人医院の医師などから受け取ったX線撮影画像と個人情報のセットに基づいて図2示した内容の歯牙状態情報20を作成するものとする。
情報作成端末4には、サーバー2と通信しながら歯牙状態情報を作成するための専用のプログラムが実装されており、情報作成者が情報作成端末4を操作しそのプログラムを起動すると、図4に示した初期画面30が表示される(図3,s1)。この初期画面30には、情報作成者に、これから行う作業を選択させるためのボタン(31〜33)が配置されている。ここでは、「新規作成」のボタン33にマウスカーソルMを合わせてその指示を行う(クリックする)。情報作成端末4は、その指示を受け付けるとその旨の情報がサーバー2に送信し(s2→s3)、サーバー2は、シリアル番号など、新規のIDを生成し(s4)、これを情報作成端末4に返送する(s5)。なお、初期画面30には、「新規作成」ボタン31の他に、作成済みの歯牙状態情報20の内容を確認したり、変更したりするための作業を行う際に指示される「更新・確認」ボタン32と、照合対象者が死亡するなどして、照合対象外となった場合にその照合対象者の歯牙状態情報20を抹消するための「削除」ボタン33が配設されている。
情報作成端末4は、サーバー2からIDが返送されてくると、図5に示した、照合対象者についての個人情報を入力するための画面(個人情報入力画面)40を表示する(s6)。表示された個人情報入力画面40には、返送されてきたIDが所定の欄41にすでに入力されているとともに、氏名を入力するためのテキストボックス42、生年月日を、年、月、日に分けて入力するためのリストダウンボックス43、男女いずれかの性別を指定するためのラジオボタン44、血液型のRh型の+と−のいずれかを指定するためラジオボタン45a、およびABO型を入力するためのリストダウンボックス45b、連絡先を入力するためのテキストボックス46、X線撮影画像データの指定欄47などが含まれている。なお、X線撮影画像データについては、管理組織に銀塩フィルムのX線撮影画像と個人情報の記載用紙を含む上記のセットが送られてきた場合、情報作成者が、そのX線撮影画像をスキャナで読み込ませてX線撮影画像データを作成しておき、情報作成端末4の記憶装置の適宜な格納場所(フォルダなど)に適宜なファイル名で記憶させておくものとする。そして情報作成者が、「参照」ボタン48を指示して、情報作成端末4の記憶装置におけるフォルダの階層構造を表示させ、該当するX線撮影画像データのファイルを指示する。それによって、そのファイル名が該当の入力欄47に入力される。
そして、この個人情報入力画面40にて所用の情報を入力したり指定したりして(s7)、全ての情報が入力されたならば、「次へ」ボタン49を指示する。情報作成端末4は、この指示を受け付けると、図6に示した治療情報入力画面50を表示する(s7,s8→s9→s10)。
治療情報入力画面50には、ID51と、先に指定したX線撮影画像52、およびそのファイル名53が表示され、情報作成者は、同じ画面50に表示されているX線撮影画像52を見ながら、治療情報における所定の歯の本数や、記録対象となる各歯について、上述した0〜7の項目のいずれかが選択できるようになっている。例示した治療情報入力画面50には、0〜24までの歯の本数を入力するためのリストダウンボックス54と、所定の種別に属する複数の歯のそれぞれにについて、上述した0〜7までの8種類の治療項目のうちのいずれかを選択させるためのリストダウンボックス55が含まれている。また、X線撮影画像52を拡大表示させるための「拡大」ボタン56もあり、このボタン56を指示すると、X線撮影画像52の表示領域にて、そのX線撮影画像52の任意の場所を拡大表示させることができるようになっている。ディスプレイに新規の画面領域を生成し、その画面に拡大画像を表示するようにしてもよい。それによって情報作成者は、必要に応じて表示されているX線撮影画像52を拡大させて、所定の種別の歯についての治療状態をより詳しく確認することができる。そして、この画面50にて治療情報の入力を終えたならば、「作成」ボタン57を指示する。情報作成端末4は、この指示を受け付けると、IDと個人情報とX線撮影画像データと治療情報とを含んだ新たな歯牙状態情報を作成し、その歯牙状態情報をサーバー2に送信する(s11→s12→s13)。サーバー2は、情報作成端末4から歯牙状態情報が送信されてくると、それを記憶装置3に記憶するとともに、データベース機能に関わるプログラムの実行により、IDや歯牙状態情報20に含まれる各種情報に基づいて特定の歯牙状態情報20が抽出可能となるように管理する。すなわち、歯牙状態情報20をデータベースに登録する。
なお、歯牙状態情報20の作成は、上述した手順に限らない。例えば、X線撮影画像データについては、他の照合対象者のものと間違えないように、事前にX線撮影画像データを作成せず、個人情報入力画面40の表示中にのみ作成可能としてもよい。図7(A)(B)に、その他の手順で歯牙状態情報を作成する際に情報作成端末4に表示される画面の遷移状態を例示した。まず、先に図5に示した個人情報入力画面40に代えて、図7(A)に示した個人情報入力画面60を表示する。この画面60には、図5と同様に個人情報を入力するためのテキストボックス(62,65)やリストダウンボックス(63、65b)、あるいはラジオボタン(64,65a)などが配設されている。しかし、X線撮影画像の指定欄47やX線撮影画像データの格納場所を検索するための「参照」ボタン48がなく、それらに代えて、スキャナでX線写真を読み込ませるように指示するメッセージ文67と、画像の取り込み指示を受け付けるための「読み込み」ボタン68が配設されている。
そして、情報作成者が情報作成端末4に接続されたスキャナにX線撮影画像をセットし、この「読み込み」ボタン68を指示すると、情報作成端末4がスキャナを制御してセットされている画像を読み込む。そして、読み込まれたX線撮影画像を所定形式のX線撮影画像データに変換する。また、そのX線撮影画像データにIDと同じファイル名を生成し、そのファイルを所定の記憶領域に格納する。この例では、X線撮影画像データを格納したならば、さらに、図7(B)に示したように、そのファイル名73と、X線撮影画像72とを含む確認画面70を表示し、情報作成者にID71、X線撮影画像72とそのファイル名73を確認させる。そして、確認の旨の「OK」ボタン74が指示された段階で、図6に示した治療情報入力画面50を表示する。
===身元の確認手順===
次に、本実施例の身元確認支援システム1を用いて、事故や災害などに巻き込まれて身元不明となった人の身元を確認する作業や、当該システム1における身元確認のための情報処理の流れを説明する。ここでは、身元不明者の収容施設に、X線撮影装置と、身元照会端末6とが設置されているものとする。
<身元確認のための準備>
まず、歯牙状態情報の作成準備と同様にして、身元不明者の口腔内をX線撮影する。すなわち、パノラマ・デンタル撮影する。ここでは、撮影画像がすでにX線撮影画像データに変換されて、その画像データが身元照会端末6にて表示可能な状態となっていることとする。また、身元不明者のそれぞれにIDを付与し、その不明者のID(以下、不明者ID)とX線撮影画像データとの対応付けがすでに完了しているものとする。なお、不明者IDとしては、単なる文字列でも良いし、収容所とその収容所での安置位置などであってもよい。いずれにしても、不明者IDを指定すれば、身元不明者の人体の所在とX線撮影画像データとが特定できる状態になっているものとする。また、事前に確認された個人情報の一部、例えば、生体情報(性別、血液型)や、所持品などから確認された氏名や連絡先の断片など、身元確認作業に有用と思われる情報があれば、その情報を身元不明者の個人情報として不明者IDに対応付けしておいてもよい。
不明者IDとそれに対応付けされているX線撮影画像データについては、サーバー2に付帯する記憶装置3にすでに格納されていてもよいし、身元照会端末6の記憶装置に格納されていてもよい。身元不明者の収容所に敷設されているLANに接続されているNAS(Network Attached Storage)などの記憶装置であってもよい。いずれにしても、身元照会端末6にて、不明者IDを指定すれば、対応のX線撮影画像データがその端末6にてX線撮影画像として閲覧可能に用意されていることとする。もちろん、X線撮影画像がデジタルデータとして用意されておらず、X線撮影された銀塩写真を見ながら所見を行いつつ、身元照会端末6を操作して身元確認作業を行ってもよい。
<所見と身元照合処理>
図8は、身元不明者に対する所見に基づいて当該不明者の身元を確認する手順や、その手順に伴う身元確認支援システム1における情報処理の内容などを示す流れ図である。また、図9〜図12は、身元不明者に対する所見を行う医師など(以下、所見者)が身元照会端末6を操作して身元確認作業を行う過程で、当該身元照会端末6に表示される画面の概略図である。
まず、所見者が身元照会端末6を起動すると、図9に示した、所見を担当する不明者を選択するための所見対象者選択画面80が表示される(図8,s21)。この画面では、所見までの準備段階ですでに判明している身元不明者についての不明者ID81に、性別82や血液型83が対応付けされて一覧表示されている。また、所見が終わってすでに身元の照会作業が済んでいるか否かについての状態84も表示されている。そして、照会作業が済んでいない不明者IDに対しては、それを選択可能とするためのボタン85がそのIDの表示欄に表示されている。また、身元不明者が多数いる場合は、所見対象者選択画面80が複数ページに亘って用意されて、当該画面80の「戻る」ボタン86や「次へ」ボタン87を指示すると、表示中の所見対象者選択画面80の前後のページに対応する所見対象者選択画面80が表示される。そして、所見者は、適宜なページの所見対象者選択画面80の不明者IDの欄81に配設されているボタン85を指示し、所見対象となる身元不明者を選択する(s21)。
身元照会端末6は、このようにして所見対象の不明者IDが特定されると、当該IDに対応するX線撮影画像データを所定の記憶部より読み込むともに(s22→s23)、図10に示した、歯牙状態情報20における治療情報23と同様に、口腔内の所定の領域にある歯の本数と、特定の種別に属する複数の歯のそれぞれについての上記8の項目のいずれかを指定した情報とを含む情報(以下、所見情報)を入力するための所見情報入力画面90を表示する(s24)。
所見情報入力画面90には、不明者ID91と、指定した不明者IDに対応するX線画像92とそのファイル名93、口腔内の所定領域にある歯の本数(ここでは、犬歯から奥の24本が計数対象)を入力するためのリストダウンボックス94、特定の種別に属する複数の歯(上下左右の犬歯と第1大臼歯)のそれぞれについて、上述した所定の8項目のいずれかを指定するためのリストダウンボックス95とが含まれている。また、この例では、当該画面90に、事前に判明している該当の身元不明者の性別96と血液型97も記載されている。図示した例では男性の旨が記載されているが、性別が不明であれば、その旨が記載されることになる。
そして、所見者は、この画面90に表示されているX線撮影画像92を見ながら、そして、必要に応じて「拡大」ボタン98を指示して、その画像92を拡大させながら所見を行い、口腔内の所定領域にある歯の本数を数えて、その本数をリストダウンボックス94から指定するとともに、所見対象となる特定の種別に属する歯についての治療状態をリストダウンボックス95から選択する。それによって、所見対象となる歯のそれぞれについての治療状態が一義的に決定される。
なお、この例では、所見情報の内容は、実質的に歯牙状態情報20における治療情報23と同様であるが、事故や災害によって、治療状態の所見対象となる歯が欠損、あるいは損傷している場合もあり得る。そのような場合に対応して、歯牙状態情報20では、治療状態として0〜8の項目から選択可能であったが、所見情報では、例えば、「8:判別不能」などという項目を設けてもよい。そして、0〜8の項目のいずれかの治療状態が対応付けされている歯についてのみ歯牙状態情報20と照合すればよい。
歯の本数についても、所見によって数えた歯の本数が実際に当初の本数と同じであるのか、あるいは、欠損して数が減っている状態なのかを特定することが難しい場合には、とりあえず、現存する歯の本数を入力しておけば、所見で数えた歯の本数より少ない本数が対応付けされている歯牙状態情報については照合の対象外とすることができる。
このようにして、所見者が、ある不明者IDについて、所見情報を漏れなく入力したならば、所見情報入力画面90の「照会」ボタン99を指示する。身元照会端末6は、この指示を受け付けると、不明者IDと、それに対応して現時点で判明している部分的な個人情報と、所見情報とを含む身元照会情報を作成し、これをサーバー2に送信する(s26→s27,s28)。サーバー2は、身元照会端末6から送信されてきた身元照会情報に基づいてデータベースを検索し(s29)、該当する歯牙状態情報がなければその旨の情報を送信し(s30→s37)、身元照会端末6は、該当情報がない旨を通知する画面を表示する(s38)。
ここでは、該当する歯牙状態情報20が1件抽出された例を挙げる。サーバー2は、該当する歯牙状態情報20とその検索起源となった不明者IDとを身元照会端末6に返送し(s30→s31)、身元照会端末6は、検索結果として、図11に示したように、身元不明者と検索された照合対象者の特徴を比較するための検索結果画面100を表示する(s32)。具体的には、身元照合端末6は、サーバー2から送付されてきた不明者ID101に対応付けされている(X線撮影画像データ、事前に判明している血液型、性別、所持品に記載されていた氏名と思われる文字列の一部など)を、それらが格納されている記憶装置から取り出すとともに、検索結果画面100に、不明者ID101と、身元不明者のX線撮影画像102と、個人情報の一部103を表示するとともに、サーバー2から送付されてきた歯牙状態情報20中の照合対象者のID104と、X線撮影画像データ24を復号して得たX線撮影画像105と個人情報の一部106を同じ検索結果画面100に表示する。それによって、所見者は、身元不明者と照合対象者についての各種情報を対比させることで、身元不明者の身元がまさしく検索された照合対象者のものであるか否かを確認することができる。そして、身元確認の結果、所見者が、同一人物である確率が高いと判断した場合には、この画面100の「保存」ボタン107を指示する。身元照会端末6は、この指示により、不明者IDと照合対象者のIDとの組をサーバー2に送信する(s33→s34)。サーバー2は、この組を身元の確認がとれた身元不明者の情報として記憶装置3に記憶する(s35)。
なお、身元照会端末6は、この保存の指示がなされた場合、不明者IDに身元確認の旨の符号を付帯させる。それによって、図9に示した所見対象選択画面80では、当該不明者IDの照会欄84に「済」が表示される。もちろん、身元が確認されていなくても照会を終えているので、先に図10に示した所見情報入力画面90にて「照会」ボタン99が指示された時点で、不明者IDに照会済の符号を付帯させ、図9に示した所見対象選択画面80で該当の不明者IDに対して照会「済」と表示するようにしてもよい。
<検索結果について>
ところで、一人の身元不明者についての身元照会情報に対応する歯牙状態情報20は、一つとは限らず、データベース検索の結果、複数の歯牙状態情報20が抽出される場合も多い。このような場合には、該当する複数の歯牙状態情報20について、それらのID21と個人情報22の一部(性別、年齢、血液型など)と、その検索起源となった不明者IDとを身元照会端末6に返送すればよい。そして、身元照会端末6は、それら複数の歯牙状態情報20についてのIDや個人情報22の一部を一覧表示し、所見者が一覧中の特定の歯牙状態情報20についてさらに詳しく調べたいと思えば、その一覧から特定のIDを指定する旨の指示を受け付けるための機能を含めておけばよい。そして、身元照会端末6は、あるIDが指定されたならば、そのIDをサーバー2に送付して、該当する歯牙状態情報20の全てを返送してもらい、その歯牙状態情報20を画面に表示すればよい。
===情報検索結果の信頼性===
以上のように、身元不明者の身元を確認するために既存の歯牙状態情報20とそれと照合される所見情報には、カリエスの段階など、所見が分かれる不確実は情報が一切含まれておらず、複数の医師が、同じ照合対象者のX線撮影画像に対して所見を行っても、必ず同じ内容の歯牙状態情報が作成され、同様に、複数の医師が一人の身元不明者のX線撮影画像に対して所見を行ったとしても、同じ内容の所見情報が作成される。したがって、ある身元照会情報に基づくデータベース検索によって複数の歯牙状態情報が抽出されたとしても、その抽出された複数の歯牙状態情報の中に、照会した身元照会情報に対応する身元不明者の歯牙状態情報がほぼ確実に存在することになる。したがって、複数の歯牙状態情報が抽出されたとしても、より高度な身元確認技術を用いて身元を確認することで、必ず、身元不明者の身元を確認することができる。すなわち、身元を誤認する可能性がほとんど無い。
===その他の実施例===
<計数対象の歯について>
上記実施例では、歯牙情報における歯の本数は、X線撮影画像において治療状態の確認が難しい歯を計数対象としていた。そして、その計数対象以外の歯の特定の歯について治療情報を対応付けしていた。それによって、本数と治療記録という内容が異なる情報ではあるものの、実質的に口腔内のほぼ全領域にある歯についての情報が得られるようになっていた。もちろん、上記実施例に限らず、X線撮影画像において治療状態の確認がしやすい歯を計数対象としてもよい。例えば、犬歯から第3大臼歯までの口腔の奥側ある上下左右の合計24本の歯についてはその本数についても確認しやすい。また、その計数対象の歯のうち、治療状態の確認がしやすい特定の歯に治療情報を対応付けすることとしてもよい。例えば、犬歯や第1大臼歯などである。いずれにしても、口腔内の所定の領域における歯の有無に関する情報と、特定の種別の歯についての治療記録や所見に基づいて照合処理を行うことで、身元不明者の身元を迅速かつ高い精度で確認することができる。
<歯牙状態情報と身元照会情報について>
上記実施例では、歯牙情報には、治療情報として、口腔内の所定の領域にある歯の本数と特定の種別の歯についての治療記録とが含まれていた。また身元照会情報にも、所見情報として、所定の領域にある歯の本数と特定の種別の歯についての治療状態とが含まれていた。この例に限らず、口腔内の所定の領域にある歯の本数に代えて、所定の領域にある歯の種別とその有無を対応付けた情報を歯牙情報や所見情報に含めてもよい。そして、身元照合処理においては、その所定の種別の歯以外の歯について、歯牙情報中に治療記録と所見情報中の治療状態とを照合するようにしてもよい。
上述した実施例では、X線撮影画像で上下の前歯が重なっている可能性を考慮していたが、精度の高い身元照合を行うためには、当然のことながら、歯の種別とその有無に基づいて身元確認を行う方がよい。そこで、歯牙状態情報として、口腔内の所定領域の歯については、種別毎にその有無を対応付け、その領域外の歯については治療記録を対応付けしておいてもよい。それによって、所定の領域にある歯の本数に基づいて情報検索を行う上記実施例より、所定の領域にある歯の種別とその有無に基づいて情報検索をする方が検索結果として該当する歯牙情報の数が少なく絞り込まれるともに、その絞り込まれた歯牙情報の中に所見対象となった身元不明者の歯牙情報が含まれている可能性も高くなる。
例えば、上下左右の中切歯から第2小臼歯までの領域で、歯冠長が長い犬歯を除く16本については、所見において、上下の歯が重なっていて治療状態を特定することができない可能性もあるが、種別とその有無については確認することは可能である。さらに口腔内で最も奥側の領域にある第3大臼歯は、治療として抜歯を行う可能性が高く、その有無に個人差が大きく現れやすいため、この第3大臼歯についても有無を対応付けすれば身元確認の精度がさらに向上すると考えられる。そして、所定領域以外の歯、すなわち有無の確認対象外の歯については治療記録と所見による治療状態とを照合させることでより確実に身元不明者の身元を特定することができ、結果として身元照合処理の速度が早くなり、照合確率も高くなる。
もちろん、事故や災害によって、口腔内の所定領域にあったはずの歯が欠損している場合もあるが、ある所見情報中の歯の種別とその有無についての情報が、ある歯牙情報中の歯の種別とその有無についての情報の部分集合になっていれば、その歯牙情報を身元照合処理の対象として抽出することができる。すなわち、歯牙情報と所見情報とにおける所定領域中の歯の種別と有無との対応付けがすべて一致している必要はない。ある所見情報中に存在する歯がある歯牙情報中になければ、その時点でこの歯牙情報は身元照合処理の対象外となるが、ある所見情報中にある種類の歯が存在しなくてもそれ以外の種類の歯があり、ある歯牙情報中には、それ以外の種類の歯が有ることが記載されていれば、この歯牙情報は身元照合処理の対象となる。
そして、所見情報における所定の領域以外の歯についての治療状態と歯牙情報における同じ歯についての治療記録とを照合すれば、極めて高い確率で身元不明者の身元が特定できる。なお、治療状態の所見対象となった歯が欠損している場合もあるが、この場合も現存している歯についてのみ所見による治療状態と歯牙情報中の治療記録とを照合すればよい。すなわち、ある所見情報における治療状態の記録がある歯牙情報中の治療記録の部分集合になっていればその歯牙情報を照合結果として抽出すればよい。このように、特定の歯の種別とその有無に基づいて一次検索を行い、その一次検索結果によって抽出された歯牙情報を二次検索の対象とすることで、譬え、最終的に一つの歯牙情報が特定されなくても、二次検索によって抽出された歯牙情報中には、極めて高い確率で身元不明者の歯牙情報が含まれているはずである。
<データベース検索処理>
身元照会端末6がサーバー2にクエリーとなる身元照会情報を送信し、サーバー2がデータベースを検索し、その検索結果を身元照会端末6に返送するまでの一連の情報処理の流れは、上記実施例に限るものではない。すなわち、より効率的なデータベース検索方法は、多々あり、例えば、身元不明者の性別が特定できた段階で照合対象となる歯牙状態情報は、男女がほぼ同数とすれば、1/2となる。身元不明者が子供であれば、例えば、15歳以下の年齢に該当する歯牙状態情報を照合対象とするなど、検索効率に関わる処理はいくらでも考えられる。また、あらかじめ生存や所在が確認できていれば、その旨の情報も歯牙状態情報に含ませておいてもよい。それによって、所在や生存が未確認となっている照合対象者の歯牙状態情報のみを照合対象とすることができる。
また、上記の歯の種別の有無に基づいてデータベース検索を行う場合では、歯の種別と有無に基づいて該当する歯牙状態情報を抽出し、その抽出した歯牙状態情報を対象として、所見による治療状態と歯牙状態情報中の治療記録とを照合させるようにしてもよい。 いずれにしても、本発明は、データベースの検索手法に特徴があるのではなく、その検索に供される歯牙状態情報のデータ構造に特徴がある。
<ユーザーインタフェース環境>
情報作成端末4や身元照会端末6に表示される画面や、これらの端末(4,6)を用いて歯牙状態情報20を作成したり、身元の確認作業を行ったりする際の端末(4,6)の操作環境(ユーザインタフェイス環境)は、上記実施例に限らず、ユーザーインタフェース環境は適宜に設計可能である。すなわち、画面構成や歯牙状態情報20や身元照合情報の作成過程における画面遷移などは、適宜に設定してよい。
また、上記情報作成端末4や身元照会端末6に表示される画面の起源となるデータがサーバー2から送信されるようにしてよい。すなわち、サーバー2にWWWサーバー機能を備えさせるとともに、情報作成端末4や身元照会端末6にはブラウザを実装させておく。そして、サーバー2の記憶装置3に、歯牙状態情報20に加え、このWWWサーバー機能によって提供されるWebページの生成起源となる、ハイパーテキストや画像などを格納しておく。すなわち、歯牙状態情報20の作成や登録、あるいは、身元確認作業に際して情報作成端末4や身元照会端末6に表示される画面に、周知のフォームデータの入力と送信機能を含ませておけばよい。
<治療情報の生成について>
上記実施例では、歯牙状態情報20中の治療情報23は、情報作成者がX線撮影画像を見ながら入力されていた。この例に限らず、X線撮影画像に対して画像認識技術を適用し、口腔内の所定領域にある歯の本数を数えるとともに、歯列から所定の種別に属する歯を特定し、その歯に対して各項目についての治療状態を画像認識して特定してもよい。そして、最終的に、図2に示した歯牙状態情報20中の治療情報23を生成するようにしてもよい。
この発明は、災害や事故により身元不明となった人の身元を確認する用途に利用可能である。
1 身元確認支援システム、2 サーバー、3 サーバーに付帯する記憶装置、
4 クライアント端末(情報作成端末)、5 LAN、
6,6a,6b クライアント端末(身元照会端末)、7 インターネット、
20 歯牙状態情報、21 ID、22 個人情報、23 治療情報、
24 X線撮影画像データ、25 歯の本数、26 治療状態を示素情報、
27 治療状態についての項目、30 初期画面、40 個人情報入力画面、
50 治療情報入力画面、52,72,92,102,105 X線撮影画像、
30 初期画面、40,60 個人情報入力画面、50 治療情報入力画面、
80 所見対象選択画面、90 所見情報入力画面、100 検索結果画面

Claims (12)

  1. 1台以上のコンピューターにより構成される身元確認支援システムであって、
    身元不明者となる可能性のある多数の人を照合対象者として、身元不明者の口腔内の歯列のX線撮影画像に対する所見に基づいて作成した身元照合情報と、各照合対象者についての前記X線撮影画像に対する所見に基づく治療情報を含む歯牙状態情報とを照合して前記身元不明者の身元確認を支援し、
    多数の前記照合対象者のそれぞれについての前記歯牙状態情報を記憶する記憶手段と、歯牙状態情報作成処理と身元照合処理とを実行する制御手段とを備え、
    前記歯牙状態情報は、前記照合対象者のそれぞれに個別に割り当てられた識別子に、個人情報と、デジタルデータとしての前記X線撮影画像であるX線撮影画像データと、前記治療情報とが対応付けされた情報であり、
    前記治療情報には、口腔内の所定領域の歯の有無についての情報と、特定の種別に属する複数本の歯についての治療記録とが含まれ、当該治療記録は、複数の項目のそれぞれに特定の治療状態が対応付けされて、各項目に該当するか否かの旨を記述する2値のいずれかを付帯し、前記特定の種別に属する複数本の歯のそれぞれには一つの項目のみに該当の旨の値が対応付けされ、
    前記歯牙状態情報作成処理は、特定の照合対象者に対応する歯牙状態情報の作成を指示する旨の情報が入力されると、新規の前記識別子を生成するステップと、当該識別子に対応する前記X線撮影画像データと個人情報と前記治療情報が入力されると、当該入力された各情報を当該識別子に対応付けして前記歯牙状態情報を作成して前記記憶手段に記憶するステップとを含み、
    前記身元照合情報は、特定の身元不明者についての識別子に、少なくとも、前記特定の種別に属する1本以上の歯についての前記治療記録を含む所見情報が対応付けされた情報であり、
    前記身元照合処理は、ある身元不明者についての身元照合情報が入力されると、当該身元照合情報中の所見情報に一致する内容を含む治療記録が対応付けされている歯牙状態情報を特定し、当該特定した歯牙状態情報の識別子を含む情報をユーザーに向けて出力する、
    ことを特徴とする身元確認支援システム。
  2. 請求項1において、口腔内の所定領域の歯の有無についての情報は、当該所定領域にある歯の本数であることを特徴とする身元確認支援システム。
  3. 請求項2において、前記治療情報に含まれる前記口腔内の所定領域の歯は、犬歯から第3大臼歯までの口腔の奥側ある上下左右の合計24本の歯であることを特徴とする身元確認支援システム。
  4. 請求項3において、前記特定の種別に属する歯は、犬歯、第1大臼歯、第2大臼歯のうち少なくとも一種類の歯であることを特徴とする身元確認支援システム。
  5. 請求項2において、前記治療情報に含まれる前記口腔内の所定領域の歯は、上下左右の中切歯から第2小臼歯までの領域における犬歯を除く16本と、口腔内の最も奥側の領域にある上下の第3大臼歯の4本からなる合計20本の歯であることを特徴とする身元確認支援システム。
  6. 請求項5において、前記特定の種別に属する歯は、犬歯、第1大臼歯、および第2大臼歯のうち少なくとも一種類の歯であることを特徴とする身元確認支援システム。
  7. 請求項1において、
    前記口腔内の所定領域の歯の有無についての情報は、当該領域にある歯の種別とその有無とを対応付けした情報であり、
    前記所見情報には、前記所定領域にある歯の種別とその有無とを対応付けした情報が含まれ、
    前記身元照合処理は、ある身元不明者についての身元照合情報として、前記所定領域にある歯の種別とその有無とを対応付けした情報が入力されると、当該入力された歯の種別とその有無との対応付けを部分集合として含む歯牙状態情報の中から、当該身元照合情報中の所見情報に含まれる当該所定の領域にある歯以外についての前記治療記録と一致する内容を含む治療記録が対応付けされている歯牙状態情報を特定する
    ことを特徴とする身元確認支援システム。
  8. 請求項7において、前記口腔内の所定領域の歯は、上下左右の犬歯を除く中切歯から第2小臼歯までの領域にある16種類の歯と、口腔内の最も奥の領域にある上下左右のの第三大臼歯の4種類の歯からなる20種類の歯であることを特徴とする身元確認支援システム。
  9. 請求項1〜8のいずれかにおいて、前記歯牙状態情報作成処理では、作成中の歯牙状態情報に対応付けする前記X線画像を表示出力しつつ、前記治療情報の入力を受け付けることを特徴とする身元確認支援システム。
  10. 請求項9において、前記身元照合処理では、作成中の身元照合情報に、該当する身元不明者の前記X線撮影画像データを含めることを特徴とする身元確認支援システム。
  11. 請求項10において、前記身元照合処理では、該当する身元不明者の前記X線画像を表示出力しつつ、前記治療情報の入力を受け付けることを特徴とする身元確認支援システム。
  12. 請求項1〜11のいずれかにおいて、前記歯牙状態情報作成処理では、前記治療情報を、作成中の歯牙状態情報に対応付けする前記X線画像に画像認識技術を適用して生成することを特徴とする身元確認支援システム。
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