JP4614015B1 - モータ及びそれを用いた送風装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステータの表面に化成膜処理を施してステータ表面に絶縁膜を形成した場合でも、モータの効率を向上させた状態でステータと回路基板との固定保持、及び電気的接続を容易に行うことのできるモータ及びそれを用いた送風装置を提供することを目的とする。
【解決手段】複数のティース部8aに、回路基板7と電気的接続されるコイル9を巻装したステータ8と、ステータ8の外周に設けられたロータと、コイル9と回路基板7とを電気接続する接続ピン11と、接続ピン11をステータ8に固定保持するピンホルダ10と、を備え、ピンホルダ10は、ステータ8のティース部8aと対向する端面の幅d2を、ティース部8aと離れた側の端面の幅d1よりもステータ8の外周方向に向かって大きくなるように構成され、コイル9とティース部8aとで、ピンホルダ10を挟み込むことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば電子機器の筐体内部に実装されるCPUなどの発熱体の冷却装置に用いられるモータ及びそれを用いた送風装置に関するものである。
従来のモータとして、(特許文献1)に示すようなものがある。モータのハウジングにはベース部側から順に回路基板、コイルが巻装されたステータが固定され、ステータの周りを囲むロータが設けられる。ステータの表面には、電着塗装などによって化成膜処理を施してステータ表面に絶縁膜を形成し、ステータのティース部にはこの絶縁膜を介してコイルが巻装されていた。このように絶縁層を薄く構成することによって、巻装するコイルの長さが短くできるのでモータの効率を向上させることができる。
特開2007−049891号公報
しかしながら、このような構成では、ステータに樹脂製のインシュレータを介してコイルを巻装した場合に比べ、回路基板とステータとの固定保持、及び電気的接続が非常に困難であった。すなわち、インシュレータを用いる場合は、回路基板とステータとの固定保持、及び電気的接続を行うピン状の接続端子をインシュレータに保持部を形成することによって保持していた。しかしながら、ステータの表面に化成膜処理を施してステータ表面に絶縁膜を形成する場合は、ステータ及び絶縁層に接続端子の保持部を形成することができず、上記のように回路基板とステータとの固定保持、及び電気的接続をすることができないという課題を有していた。
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ステータの表面に化成膜処理を施してステータ表面に絶縁膜を形成した場合でも、モータの効率を向上させた状態でステータと回路基板との固定保持、及び電気的接続を容易に行うことのできるモータ及びそれを用いた送風装置を提供することを目的とする。
そこで本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、絶縁膜を表面に施した複数のティース部に、回路基板と電気的接続されるコイルを巻装したステータと、前記ステータの外周に設けられ、ファンブレードを備えたロータと、前記コイルと前記回路基板とを電気接続する接続ピンと、前記接続ピンを前記ステータに固定保持するピンホルダと、を備え、前記ピンホルダは、隣り合う前記ティース部間に位置する前記ピンを固定する複数のピン受け部と、前記ティース部及び前記回路基板との間に設けられ前記ピン受け部を連結する当接部とを備え、前記ピンホルダの当接部は、前記ステータのティース部と対向する端面の幅を、前記ティース部と離れた側の端面の幅よりも前記ステータの外周方向に向かって大きくなるように構成され、前記コイルの一部は前記ティース部の絶縁膜に接して巻装され、前記コイルの他の一部は前記ピンホルダを前記コイルと前記ティース部とで挟み込むように巻装されることを特徴とする。
以上の構成により、本発明は、ステータの表面に化成膜処理を施してステータ表面に絶縁膜を形成した場合でも、モータの効率を向上させた状態でステータと回路基板との固定保持、及び電気的接続を容易に行うことのできる効果を有するものである。
本実施例における冷却装置の分解図 (a)本実施例におけるファンフレームに搭載されたステータを示す図、(b)図2(a)のA−Aにおける断面図 本実施例におけるステータの拡大図 図3のB−Bにおける断面図 当接部の断面形状が長方形である場合のステータとコイルとピンホルダの関係を示す図 本実施例におけるステータとコイルとピンホルダの関係を示す図 他の実施例におけるステータとコイルとピンホルダの関係を示す図 他の実施例におけるステータとコイルとピンホルダの関係を示す図 他の実施例におけるステータとコイルとピンホルダの関係を示す図
請求項1に記載の発明は、絶縁膜を表面に施した複数のティース部に、回路基板と電気的接続されるコイルを巻装したステータと、前記ステータの外周に設けられ、ファンブレードを備えたロータと、前記コイルと前記回路基板とを電気接続する接続ピンと、前記接続ピンを前記ステータに固定保持するピンホルダと、を備え、前記ピンホルダは、隣り合う前記ティース部間に位置する前記ピンを固定する複数のピン受け部と、前記ティース部及び前記回路基板との間に設けられ前記ピン受け部を連結する当接部とを備え、前記ピンホルダの当接部は、前記ステータのティース部と対向する端面の幅を、前記ティース部と離れた側の端面の幅よりも前記ステータの外周方向に向かって大きくなるように構成され、前記コイルの一部は前記ティース部の絶縁膜に接して巻装され、前記コイルの他の一部は前記ピンホルダを前記コイルと前記ティース部とで挟み込むように巻装されるように構成され、前記コイルと前記ティース部とで、前記ピンホルダを挟み込むことを特徴とするモータであって、ステータの表面に化成膜処理を施してステータ表面に絶縁膜を形成した場合でも、モータの効率を向上させた状態でステータと回路基板との固定保持、及び電気的接続を容易に行うことのできることができる。
請求項2に記載の発明は、前記ピンホルダは、前記ステータのティース部と対向する端面と、前記ティース部と離れた側の端面との間に段差を設けることによって、前記コイルと前記ティース部とで、前記ピンホルダを挟み込むことを特徴とする請求項1に記載のモータであって、巻装されたコイルのロータ側の表面形状が傾斜によって緩やかな形状となるため、ロータに接触しにくい構成にすることができる。また、当接部に接するコイルが多くなり、ピンホルダとステータとを密着させようとするピンホルダ側からステータ側への力が大きくなる。
請求項3に記載の発明は、前記ピンホルダは、前記ステータのティース部と対向する端面と、前記ティース部と離れた側の端面との間の一部を傾斜させることによって、前記コイルと前記ティース部とで、前記ピンホルダを挟み込むことを特徴とする請求項1に記載のモータであって、巻装されたコイルのロータ側の表面形状が傾斜によって緩やかな形状となるため、ロータに接触しにくい構成にすることができる。また、当接部の傾斜角度を大きく設定しても当接部全体が薄肉となることがなく、強度を保つことができる。また、コイルを巻くことのできる部分が大きくなるためモータの効率を向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、前記ピンホルダは、前記ステータのティース部と対向する端面と、前記ティース部と離れた側の端面との間に段差を設けることによって、前記コイルと前記ティース部とで、前記ピンホルダを挟み込むことを特徴とする請求項1に記載のモータであって、ピンホルダとステータとを密着させようとするピンホルダ側からステータ側へ、より強力な力を発生させることができる。
請求項5に記載の発明は、筐体と、前記筐体に設けられ、絶縁膜を表面に施した複数のティース部に、回路基板と電気的接続されるコイルを巻装したステータと、前記ステータの外周に設けられ、ファンブレードを備えたロータと、前記コイルと前記回路基板とを電気接続する接続ピンと、前記接続ピンを前記ステータに固定保持するピンホルダと、を備え、前記ピンホルダは、隣り合う前記ティース部間に位置する前記ピンを固定する複数のピン受け部と、前記ティース部及び前記回路基板との間に設けられ前記ピン受け部を連結する当接部とを備え、前記ピンホルダの当接部は、前記ステータのティース部と対向する端面の幅を、前記ティース部と離れた側の端面の幅よりも前記ステータの外周方向に向かって大きくなるように構成され、前記コイルの一部は前記ティース部の絶縁膜に接して巻装され、前記コイルの他の一部は前記ピンホルダを前記コイルと前記ティース部とで挟み込むように巻装されることを特徴とする送風装置であって、ステータの表面に化成膜処理を施してステータ表面に絶縁膜を形成した場合でも、モータの効率を向上させた状態でステータと回路基板との固定保持、及び電気的接続を容易に行うことができる。また、ステータと回路基板とを密着させることができるため、モータ及びそれを用いた送風装置を薄型化することができる。また、ピンホルダをステータに固定することにより、ロータの回転の起動性能を安定化させることができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
(実施例)
本実施例では、本発明のモータ及びそれを用いた送風装置を発熱備品の冷却に使用する場合について説明する。
以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例における冷却装置の分解図である。図1に示すように、冷却装置1のファンケース2は、下部に位置するファンフレーム2aとその上部に位置するファンカバー2bにより構成されている。ここで、ファンフレーム2aは、樹脂成型やアルミニウム合金のダイカスト成型などにより底面と側面が一体的に形成される。その一方の側面に吸気した空気を排気する排気口3が配設されており、その底面には吸気口4が配設されている。また、ファンカバー2bは、アルミニウムやステンレス鋼などの金属材料の打ち抜き成形や樹脂成形によりプレート状に成形されており、その中央部に空気を吸気する略円形状の吸気口4が配設されている。
そして、そのファンフレーム2aとファンカバー2bとに挟まれて収容されるようにファンブレード5が配置される。ファンブレード5が高速で回転すると、ファンカバー2bの中央部に配設された吸気口4と、ファンフレーム2aの底面に配設された吸気口4とから、空気が吸気される。吸気された空気がファンブレード5の回転運動によりファンケース2の内部でファンブレード5の遠心方向へと風向きが変えられる。従って、吸気された空気の大部分はフレーム2aやカバー2bの内壁にぶつかりながら、その内壁に沿ってファンブレード5の回転方向と同一の方向へそれらの空気が送られて排気口3から排気される。
冷却装置1におけるそれぞれの配置について、図2を用いて詳細に説明する。図2(a)は本実施例におけるファンフレームに搭載されたステータを示す図、図2(b)は図2(a)のA−Aにおける断面図である。
冷却装置1には、ファンフレーム2aに形成されたハウジング6が設けられている。そのハウジング6の外周に沿って、冷却装置1を制御する回路基板7が設けられ、その回路基板7に接続するように上部には、ステータ8が設けられている。
そのステータ8の外周には、ステータ8を覆うようにファンブレード5を設けたロータが設けられている。
図2に示すように、ハウジング6に沿って、ファンフレーム2aの底面側から、回路基板7、ステータ8の順に配置され、ロータの内周にはロータマグネットが設けられ、ロータの回転軸は、ハウジング6によって軸支されている。ロータの回転によってファンブレード5が回転する。
ここで、特徴点であるステータ8及びその周辺の構成について詳細に説明する。図3は本実施例におけるステータの拡大図、図4は図3のB−Bにおける断面図である。図5は説明のため、当接部の断面形状が長方形である場合のステータとコイルとピンホルダの関係を示す図、図6は本実施例におけるステータとコイルとピンホルダの関係を示す図である。
ステータ8は、磁性材料からなる金属板を回転軸の軸方向に積層して形成されたもので、各ティース部8aには電着塗装などによって絶縁層が形成され、この絶縁層を介してコイル9が巻装されている。このように絶縁層を構成することによって絶縁層の厚みが薄く形成することができ、巻装するコイル9の長さが短くできるのでモータの効率を向上させることができる。
ステータ8には回路基板7を固定する接続ピンであるピン11を保持するピンホルダ10が備えられる。ピンホルダ10はピン受け部10a、当接部10b、爪部10cを備える。ピン11はピンホルダ10の四隅に設けられたピン受け部10aに設けられたピン受け穴10dに圧入される。四隅のピン受け部10a間は回路基板7と当接する当接部10bによって接続されている。本実施例においては当接部10bの回路基板7側には凹凸が設けられ、凸部が回路基板7と当接し、少なくともピン受け部10a及びその周囲は凹部であって回路基板7には当接しないようになっている。このように凹凸を形成することによって、ピン受け部10a及び当接部10bの凹部と回路基板7との間には隙間が生じ、その隙間でコイル9の端部をピンに絡ませて半田付けすることにより、コイル9とピン11との接続を簡単に行うことができる。ピン受け部10aのファンカバー2b側には爪部10cが設けられ、当接部10b及び爪部10cによってステータ8を挟み込むことによって、ピンホルダ10とステータ8を固定している。
ピンホルダ10の材料は例えば樹脂であるが、これに限定されるものではない。本実施例においては成型された樹脂によってピンホルダ10を構成している。本実施例においては、ファンブレード5の回転軸方向のピン受け部10aの長さは3〜5mm程度であり、ピン受け部10a間の長さ、すなわち当接部10bの長さは6〜8mm程度である。本実施例では4つのピン受け部10aの高さ及び4つの当接部10bの長さはそれぞれ均一としているが、必ずしもそうである必要はない。
また、ピン11は金属からなり、本実施例においてはめっき処理を施している。断面は略正方形であり一辺を0.2〜0.8mmとし、長さは4〜5mmとしている。ピン受け穴10dの直径は、例えばピン11の断面の対角線が0.55mmのときに対角線の長さよりも少し小さくなるよう0.5mmなどに設定され、ピン11をピン受け穴10dに圧入することによってピンホルダ10とピン11はしっかり固定される。コイル9の端部はピン11に絡ませることでピン11に電気的接続及び固定保持され、図4に示すようにピン11は回路基板7に設けられた貫通孔で固定され、半田付けによってピン11と回路基板7との電気的接続及び固定保持をすることができる。なお、図3においては4つのピン受け穴10dのうち1つにピン11が圧入されていないが、4つのピン受け穴10dすべてにピン11を圧入しても良い。
また、図4に示すとおり、複数のティース部8aに、回路基板7と電気的接続されるコイル9を巻装したステータ8と、ステータ8の外周に設けられたロータと、を備え、コイル9と回路基板とは、接続ピンを介して電気接続され、ステータ8は、接続ピン11を固定保持するピンホルダ10を備え、ピンホルダ10の、ステータ8のティース部8aと対向する端面の幅d2を、ティース部8aと離れた側の端面の幅d1よりも大きくすることで、コイル9とティース部8aとで、ピンホルダ10を挟み込むことを特徴とする。
すなわち、当接部10bの断面形状は例えばコイル9に接触する面がハウジング6側に傾斜10eとなっており、長方形にはなっていない。これは、図5に示すとおり、当接部110bの断面形状が略長方形である場合、ピンホルダとステータのティース部108aとを密着させようとするような、ピンホルダ側からステータ側への力がコイル109によって一切働かない。従って、例えば当接部10bと爪部13cとの間の距離がステータ8の厚みよりも大きくなった場合、ステータ8はピンホルダ10に密着しない場合がある。しかしながら、図6に示すとおりコイル9に接触する面がハウジング6側に傾斜することによって、コイル9の一部が当接部10bのうち傾斜10eの上に巻装され、ステータ8とピンホルダ10が密着するような力が働く。従って、例えば当接部10bと爪部13cとの間の距離がステータ8の厚みよりも大きくなった場合であっても、コイル9がステータ8とピンホルダ10をしっかりと密着させることができる。その結果、ステータ8の表面に化成膜処理を施してステータ8表面に絶縁膜を形成した場合でも、モータの効率を向上させた状態でステータ8と回路基板7との固定保持、及び電気的接続を容易に行うことができる。また、ステータ8と回路基板7とを密着させることができるため、モータ及びそれを用いた送風装置を薄型化することができる。
また、ピンホルダ10をステータ8に固定することにより、ロータの回転の起動性能を安定化させることができる。すなわち、回路基板7のファンケース側には図示しないホール素子が実装されており、ホール素子はロータマグネットからの磁束の強さに応じた出力電圧を発生させ、その電圧によってロータの回転が制御される。従って、ステータ8とピンホルダ10がしっかりと固定されず、ピンホルダ10に保持されたピン11と固定保持された回路基板7に対してステータ8が遠ざかると、ステータ8の外周に備えられたロータ及びロータマグネットも回路基板7から遠ざかってしまう。その結果、前述したホール素子とロータマグネットの間の距離が大きくなってしまい、ホール素子がロータマグネットの磁束を検知しにくくなってしまう。しかしながら、本実施の形態ではステータ8と回路基板7とを密着させることができるため、ホール素子とロータマグネットの間の距離を小さく固定することができる。その結果、ホール素子はロータマグネットの磁束を良好に検知し、ロータの回転の起動性能を安定化させることができる。
さらに、以上のように冷却装置に前記モータを用いることでステータ8と回路基板7とを固定保持することができるので、ファンブレード5が回転する際の騒音を抑えることができる。
図6に示すように当接部10bの高さ方向全体を傾斜10eとする場合は、角度αは70〜85度程度であり、本実施例においては80度程度としている。角度αを大きく構成するとステータ8とピンホルダ10を密着させようとする力が大きくなり、より強固に固定することができる。また、角度αを小さく設定すると当接部10bを厚肉に構成しやすいため、当接部10bの強度を良好にすることができる。また、当接部10bの高さは本実施例においては1.5mm程度としている。
本実施例においては傾斜10eを当接部10bのピン受け部10a間の全体に備えたが、ピン受け部10a間の一部であってもよい。当接部10bのピン受け部10a間において傾斜10eが大きいほどステータ8とピンホルダ10を密着させようとする力が大きくなるが、小さいほどコイル9を巻くことのできる部分が大きくなるためモータの効率を向上させることができる。
また、ピンホルダ10の当接部10bの傾斜10eを、当接部10bのステータ8側端部から回路基板7側端部までの全体に設けることによって、当接部10bに接するコイル9が多くなり、ピンホルダ10とステータ8とを密着させようとするピンホルダ10側からステータ8側への力が大きくなる。
なお、爪部10cは必ずしも必要であるわけではない。すなわち、当接部10bの傾斜10eとコイルとでステータ8とピンホルダ10とを十分に固定すればよい。
次に、他の実施例について説明する。
図7〜図9はそれぞれ、他の実施例におけるステータとコイルとピンホルダの関係を示す図である。
図7は、ピンホルダ10の当接部10bの傾斜10eを、当接部10bのステータ側端部から回路基板7側端部までの全体ではなく、当接部10bのステータ8側にのみ設けている。従って、当接部10bの回路基板7側は傾斜形状とはしていない。このような構成とすることによって、当接部10bの傾斜角度βを小さく設定しても当接部10b全体が薄肉となることがなく、強度を保つことができる。また、コイル9を巻くことのできる部分が大きくなるためモータの効率を向上させることができる。さらに、当接部10bの傾斜角度βを大きく設定することにより、ピンホルダ10とステータ8とを密着させようとするピンホルダ10側からステータ8側への力が大きくなる。当接部10bのステータ8側にのみ傾斜10eを設ける場合は、当接部10bの傾斜角度βを0〜60度に設定するとよい。傾斜角度βが0度の場合とは、図9のように階段状となる場合である。本実施例では、当接部10bの傾斜角度βを40度程度としている。また、傾斜10eは当接部10bのうちステータ8側の1/3以下の部分に形成している。
また、図8に示すように、ピンホルダ10の当接部10bの傾斜10eを、当接部10bのステータ側端部から回路基板7側端部までの全体ではなく、当接部10bの回路基板7側にのみ設け、当接部10bのステータ8側は傾斜形状としない場合でもよい。
以上のように当接部10に傾斜10eを設けてピンホルダ10とステータ8とを密着させようとするピンホルダ10側からステータ8側への力を発生させることにより、巻装されたコイル9のロータ側の表面形状が傾斜10eによって緩やかな形状となるため、ロータに接触しにくい構成にすることができる。
さらに、当接部10bには必ずしも傾斜10eを形成する必要はなく、図9に示すように、ピンホルダ10の当接部10bの断面形状を階段状に段差10fを形成してもよい。ファンブレード5の回転軸方向における段差10fの形成位置は、ステータ8側にすることで、コイル9を巻くことのできる部分が大きくなるためモータの効率を向上させることができ、回路基板7側にすることで当接部10bを肉厚として強度を向上させることができる。なお、本実施例では、段差10fを当接部10bのうちステータ8側の1/3以下の部分に形成している。当接部10に段差10fを設けることで、ピンホルダ10とステータ8とを密着させようとするピンホルダ10側からステータ8側へ、より強力な力を発生させることができる。
なお、すべての実施例においても、当接部10bの形状に関係なく、例えばステータ8を構成する磁性材料からなる金属板のうち回路基板7側の1枚にピン受け部10aの位置決め用の貫通孔を形成してもよい。このようにステータ8にピン受け部10aの位置決め用の穴を形成することで、ピンホルダ10の位置決めが容易に行える。また、位置決めようの穴をステータに形成し、かつ当接部10bに段差10fを設ける場合は、段差10fの形成位置をステータの回路基板7側表面と同じ高さに形成することで、コイル9を巻くことのできる部分を段差10fによって減少させることがなく、モータの効率を向上させることができる。
すべての当接部10bに設ける傾斜10e及び段差10fは、ピン受け部10a間の全体であっても一部であってもよい。当接部10bのピン受け部10a間において傾斜部分が大きいほどステータ8とピンホルダ10を密着させようとする力が大きくなるが、小さいほどコイル9を巻くことのできる部分が大きくなるためモータの効率を向上させることができる。
以上のように、(構成)によりステータの表面に化成膜処理を施してステータ表面に絶縁膜を形成した場合でも、モータの効率を向上させた状態でステータと回路基板との固定保持、及び電気的接続を容易に行うことができる。
本発明の送風装置によれば、例えばノートPCなどの電子機器を冷却する送風装置として有用である。
1 冷却装置
2 ファンケース
3 排気口
4 吸気口
5 ファンブレード
6 ハウジング
7 回路基板
8 ステータ
9 コイル
10 ピンホルダ
11 ピン

Claims (5)

  1. 絶縁膜を表面に施した複数のティース部に、回路基板と電気的接続されるコイルを巻装したステータと、
    前記ステータの外周に設けられたロータと、
    前記コイルと前記回路基板とを電気接続する接続ピンと、
    前記接続ピンを前記ステータに固定保持するピンホルダと、を備え、
    前記ピンホルダは、隣り合う前記ティース部間に位置する前記ピンを固定する複数のピン受け部と、前記ティース部及び前記回路基板との間に設けられ前記ピン受け部を連結する当接部とを備え、
    前記ピンホルダの当接部は、前記ステータのティース部と対向する端面の幅を、前記ティース部と離れた側の端面の幅よりも前記ステータの外周方向に向かって大きくなるように構成され、
    前記コイルの一部は前記ティース部の絶縁膜に接して巻装され、前記コイルの他の一部は前記ピンホルダを前記コイルと前記ティース部とで挟み込むように巻装されることを特徴とするモータ。
  2. 前記ピンホルダは、前記ステータのティース部と対向する端面と、前記ティース部と離れた側の端面との間の全体を傾斜するように構成され、前記コイルと前記ティース部とで、前記ピンホルダを挟み込むことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記ピンホルダは、前記ステータのティース部と対向する端面と、前記ティース部と離れた側の端面との間の一部を傾斜させることによって、前記コイルと前記ティース部とで、前記ピンホルダを挟み込むことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  4. 前記ピンホルダは、前記ステータのティース部と対向する端面と、前記ティース部と離れた側の端面との間に段差を設けることによって、前記コイルと前記ティース部とで、前記ピンホルダを挟み込むことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  5. 筐体と、
    前記筐体に設けられ、絶縁膜を表面に施した複数のティース部に、回路基板と電気的接続されるコイルを巻装したステータと、前記ステータの外周に設けられ、ファンブレードを備えたロータと、前記コイルと前記回路基板とを電気接続する接続ピンと、前記接続ピンを前記ステータに固定保持するピンホルダと、を備え、前記ピンホルダは、隣り合う前記ティース部間に位置する前記ピンを固定する複数のピン受け部と、前記ティース部及び前記回路基板との間に設けられ前記ピン受け部を連結する当接部とを備え、前記ピンホルダの当接部は、前記ステータのティース部と対向する端面の幅を、前記ティース部と離れた側の端面の幅よりも前記ステータの外周方向に向かって大きくなるように構成され、前記コイルの一部は前記ティース部の絶縁膜に接して巻装され、前記コイルの他の一部は前記ピンホルダを前記コイルと前記ティース部とで挟み込むように巻装されることを特徴とする送風装置。
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