JP4611955B2 - ナットの固定治具およびナットの固定方法 - Google Patents

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この発明は、ナットの固定治具およびナットの固定方法に関し、特に、油圧緩衝器を構成するシリンダ体内の、たとえば、ピストン部を組み立てる際のピストンナットの弛み止めに向くナットの固定治具の改良およびナットの固定方法の改良に関する。
たとえば、特許文献1に開示されているように、油圧緩衝器を構成するシリンダ体内に収装のピストン部は、多くの場合に、減衰力発生用などとされる環状リーフバルブを有してなり、このとき、環状リーフバルブは、上記のピストン部を構成するバルブシート部材たるピストン体に内周端固定で外周端自由の態様に定着されることが多い。
そして、このピストン体への環状リーフバルブの定着は、ピストン体の軸芯部を貫通するロッド体たるピストンロッドにおける螺条部へのナットたるピストンナットの螺着、すなわち、締め付けで実践されるとしている。
そしてまた、このピストンナットによる締め付け状態を恒久的に保障するために、すなわち、ピストンナットの弛み止めのために、ピストンロッドにおける螺条部の軸芯部に形成されている穴の開口端を、すなわち、螺条部におけるピストンナットの後端より突出する部位たる先端部を拡径するように加締め加工することが周知されている。
ちなみに、ピストンロッドにおける螺条部の軸芯部に形成される穴は、いわゆる無垢のロッド体からなるピストンロッドに対するネジ切りなどの際の言わば調芯用として形成される穴であって、ピストンロッドがあらかじめパイプ体からなる場合には、軸芯部にあらかじめ形成の孔の開口端が、すなわち、螺条部の先端部が加締め加工で拡径されることになる。
それゆえ、加締め治具の利用でピストンロッドにおける螺条部の先端部を拡径するように加締め加工してピストンナットの弛み止めを実践する場合には、たとえば、接着材を利用してピストンナットの弛み止めを実践する場合に比較して、接着材の乾燥を待つことがなく、短い作業時間で所期の目的を達成できることになる。
特開2003‐314607号公報(図1,図4)
しかしながら、上記した加締め治具を利用してピストンロッドにおける螺条部の先端部を拡径するように加締め加工し、ピストンナットの弛み止めを実践する場合にあっては、ピストンナットの弛み止めと言う本来の目的からすれば、格別問題がある訳ではないが、このピストンナットの弛み止めが実践されるピストン部における本来的な機能が損なわれる危惧があると指摘される可能性がある。
すなわち、たとえば、上記したようなピストン部における環状リーフバルブについては、これが所定の定着状態におかれるときに、所定の撓み作動を具現化できるように、その肉厚やピストンナットの締め付け力などがあらかじめ設定されてなるとしている。
そして、環状リーフバルブを所定位置に定着させるについて、ピストンナットの締め付け力が設定通りとされるとき、何等問題がないことになるが、ピストンナットによる締め付け状態を恒久的に維持するためにピストンロッドにおける螺条部の先端部、すなわち、ピストンナットの後端から突出する部位を加締め加工して拡径する場合には、その加締め加工に伴う力がピストンナットを介してリーフバルブの内周側固定部に作用することが想定される。
そして、実際に加締め加工に伴う力が環状リーフバルブの内周側固定部に作用することになる場合には、環状リーフバルブの内周側固定部をピストン体の内周側ボス部に定着させる荷重があらかじめ設定された荷重と異なることになり、環状リーフバルブにあらかじめ設定された特性が異なることになる危惧がある。
この発明は、このような現状を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、たとえば、油圧緩衝器を構成するシリンダ体内に収装のピストン部を組み立てる際のピストンナットの弛み止めを可能にし得るのはもちろんのこと、ピストンナットの締め付けによってピストン部を構成するピストン体に定着される環状リーフバルブにおける設定された特性を変更させずして、その油圧緩衝器の汎用性の向上を期待するのに最適となるナットの固定治具およびナットの固定方法を提供することである。
上記した目的を達成するために、この発明によるナットの固定治具の構成を、基本的には、ロッド体における嵌合部にバルブシート部材と共に環状リーフバルブを定着させるナットの螺着を許容するロッド体における螺条部の軸芯部に形成の穴内に先端部が圧入されてこの穴の内径を拡径して上記ナットの弛み止めをするポンチを有してなるナットの固定治具において、ロッド体の軸線方向に進退するポンチの保持を可能にするガイド部材を有すると共に、このガイド部材がポンチにおける先端部の穴内への圧入時にこの穴を形成する螺条部におけるナットの後端から突出する先端部の外周に隣接されて外径の拡径を阻止する規制手段を有してなるとする。
そして、この発明によるナットの固定方法の構成を、ロッド体における螺条部に螺着されてロッド体における嵌合部にバルブシート部材と共に環状リーフバルブを定着させるナットが上記の螺条部の軸芯部に形成の穴内へのポンチの先端部の圧入でこの穴を形成する螺条部におけるナットの後端から突出する先端部の内径が拡径されることで弛み止めされてなるナットの固定方法において、ポンチにおける先端部の穴内への圧入時にこの穴を形成する螺条部におけるナットの後端から突出する先端部の外周に規制手段が隣接されて螺条部における先端部の外径の拡径が阻止されてなるとする。
それゆえ、この発明にあって、ロッド体における螺条部の軸芯部に形成の穴内に先端部が圧入されるポンチは、ガイド部材で言わばガイドされて偏芯せずして前進して、穴の内径を拡径するようにする加締め加工を可能とすることになり、ロッド体における螺条部に螺着されたナットの弛み止めを設定通りに具現化し得ることになる。
そして、このとき、ナットの後端から突出することになるロッド体における螺条部の先端部は、その外径の拡径が規制手段によって規制されるから、ナットに対してロッド体の軸芯線方向となる力を作用しないことになり、それゆえ、ナットがバルブシート部材との間に環状リーフバルブを挟持する定着力が変化されなくなり、したがって、ナットの螺着でバルブシート部材に定着されている環状リーフバルブにおけるあらかじめ設定された特性が変更されないことになる。
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明するが、便宜上、この発明によるナットの固定治具について説明しながら、この発明によるナットの固定方法についても説明する。
そして、この発明によるナットの固定治具10は、図1に示すように、油圧緩衝器(図示せず)を構成するシリンダ体(図示せず)内に摺動可能に収装されるピストン部Pを組み立てる際に利用されるとしている。
このとき、ピストン部Pは、バルブシート部材とされるピストン体1を有していて、このピストン体1は、シリンダ体内に挿通されるロッド体たるピストンロッド2の先端側の縮径部たる嵌合部2aに保持されてなるとしている。
そして、この発明によるナットの固定治具10は、ピストン体1の軸芯部を貫通しながらピストン体1に隣接する環状リーフバルブ3を介装させる上記の嵌合部2aに連続する螺条部2bに螺着されるナットたるピストンナット4の弛み止めを実践するとしている。
すなわち、具体的には、ピストンナット4は、環状リーフバルブ3の内周側固定部3aをピストン体1の内周側ボス部1aに定着させた状態下にピストンロッド2における螺条部2bに螺着されるが、このピストンナット4の図中で上端となる後端から突出するピストンロッド2における螺条部2bの先端部2cが固定治具10の利用で加締め加工されて弛み止めされるとしている。
このとき、ピストン体1は、多くの場合に環状に形成の内周側ボス部1aを有してなるとするので、この内周側ボス部1aに環状リーフバルブ3における環状に形成の内周側固定部3aを着座させるとしている。
また、このピストン体1は、軸芯部に、すなわち、内周側ボス部1aの内側に開穿された貫通孔1bを有しており、この貫通孔1bにはピストンロッド2における上記した嵌合部2aをいわゆるガタなく貫通させるとしている。
なお、ピストン体1には、シリンダ体の軸線方向に沿って伸側流路1cと圧側流路1dとが開穿されていて、伸側流路1cの図中で上端となる下流側端を上記した環状リーフバルブ3からなる伸側減衰バルブにおける外周側撓み部3b側が開閉可能に閉塞し、圧側流路1dの図中で下端となる下流側端を同じく環状リーフバルブ5からなる伸側チェックバルブにおける外周側撓み部5a側が開閉可能に閉塞するとしている。
ちなみに、伸側減衰バルブは、図示するところでは、径の異なる複数枚の環状リーフバルブ3が積層されてなるとし、ピストン体1がシリンダ体内をいわゆる伸側に摺動するときに内周側固定部3aがピストン体2における内周側ボス部1aに圧接状態に定着された状態下に外周側撓み部3bが撓むことになって所定の伸側減衰力を発生するとしている。
そして、ピストン体1を挟んでこの環状リーフバルブ3のいわゆる反対側に伸側チェックバルブとなる環状リーフバルブ5が配在されているが、この発明の効果は、すなわち、ピストン体1に定着される環状リーフバルブ3における設定の特性が変更されないとする効果は、この伸側チェックバルブたる環状リーフバルブ5にも及ぶことになるのはもちろんである。
なお、ピストンナット4にあっては、その締め付け力があらかじめ設定されていて、その締め付け力に基づいて環状リーフバルブ3における内周側固定部3aをピストン体1の内周側固定部1aに定着させるための締め付け作業が実践されるのはもちろんである。
ピストンロッド2は、前述したように、ピストン体1における軸芯部に開穿の貫通孔1bに嵌合部2aをいわゆるガタなく貫通させる、すなわち、ピストンロッド2にあって、嵌合部2aは、その外周に上記したピストン体1を介装させるとしており、このピストン体1をいわゆる両側から挟むように前記した環状リーフバルブ3,5が配在されてなるとしている。
また、このピストンロッド2にあって、上記のピストン体1を介装させる嵌合部2aに連続して図中で上端部となる部位を螺条部2bとしていて、この螺条部2bに後述するピストンナット4を螺着させるとしている。
ちなみに、ピストンロッド2にあって、嵌合部2aや螺条部2bを形成するについては、図示しないが、シリンダ体の開口端で出没するときに軸受に摺接するいわゆる軸部2dにならない部位を切削することによるが、このとき、軸部2dと嵌合部2aとの間に段差部2eが形成され、この段差部2eにバルブストッパ6および環状リーフバルブ5を介してピストン体1の内周側ボス部1aが当接される、すなわち、係止されるとしている。
そして、このピストンロッド2について、上記の嵌合部2aや螺条部2bを形成したりその他の加工をする際には、軸芯線を回転中心にするようにいわゆる調芯されることが必須となり、この調芯のために、螺条部2bの軸芯部には、穴2fが形成され、この穴2fが空部となって残存されることになる。
そこで、この発明では、上記の穴2f内に固定治具10におけるポンチ11を圧入することで、ピストンロッド2における螺条部2bの先端部2cを、すなわち、ピストンナット4の後端から突出することになる先端部2cの内径を拡径するように変形させる加締め加工を実践するとするものである。
以下には、この固定治具10について少し説明するが、まず、固定治具10は、図示するところにあって、実際に加締め加工を実践するポンチ11を有するのはもちろんであるが、このポンチ11をピストンロッド2の軸線方向に進退可能に保持するガイド部材12を有してなり、さらに、このガイド部材12は、ポンチ11における先端部11aが穴2f内に圧入されるときに、この穴2fを形成する螺条部2bにおけるナット4の後端から突出する先端部2cの外周に隣接されて外径の拡径を阻止する規制手段を有してなるとしている。
このとき、ポンチ11は、前記したところでもあるが、ピストン体1と共に環状リーフバルブ3を定着させるピストンナット4の螺着を許容するピストンロッド2における螺条部2bの軸芯部に形成の穴2f内に先端部11aが圧入され、この穴2fの内径を拡径して上記のピストンナット4の弛み止めを可能にする。
そして、このポンチ11にあって、上記の穴2fに圧入される先端部11aの形状については、基本的には任意とされて良いが、好ましくは、尖端を含めて全体に丸みを帯びた平鏨状に形成されてなるとするのが良い。
このように、ポンチ11の先端部11aが平鏨状に形成されてなる場合には、穴2fの内径を拡径する加締め加工時に、穴2fの内径を直径方向に一箇所で拡径するだけでピストンナット4の弛み止めを可能にし得るから、ポンチ11の先端部11aが截頭円錐状に形成される場合に比較して、穴2fの言わば全周に亙って内径を拡径するようにしなくて済み、ポンチ11を前進させる力たる加締め力をいたずらに大きくしなくて済む点で有利となる。
なお、ポンチ11において、上記の先端部11aを先端に向けて丸みを帯びながら緩やかに収斂する平鏨状に形成するとき、この先端部11aを連設させる基部11bについては、断面を円形にするロッド状あるいは断面を環状にするパイプ状に形成されていて、後述するガイド部材12の軸芯部に形成のガイド孔12a内で偏芯することなく摺動する、すなわち、図中で上下動するとしている。
なお、ポンチ11における基部11bは、油圧シリンダやネジジャッキなどの適宜の昇降手段に連繋されていて、この昇降手段の作動するところで基部11bが、すなわち、ポンチ11が昇降するとしている。
ところで、上記のポンチ11を有する固定治具10にあって、ガイド部材12は、ポンチ11の進退、すなわち、ピストンロッド2の軸芯と同芯となる上下動を保障する限りには任意に構成されて良い。
図1に示すところでは、ガイド部材12が本体13と、スライド体14と、割りリング15とを有し、さらには、皿バネ16を有してなるとし、特に、スライド体14および割リング15が前述した規制手段として機能するとしている。
すなわち、まず、本体13は、実質的にポンチ11を進退可能に保持するもので、上記したように、ポンチ11の上下動を保障する、すなわち、ピストンロッド2の軸芯と同芯下の上下動を保障する限りには任意に形成されて良く、図示するところでは、ロッド状に形成されたポンチ11における基部11bを摺動可能に保持し得るように前記したガイド孔12aを有する円筒状に形成されてなるとしている。
そして、スライド体14は、円筒状に形成されて本体13の外周に摺接されながらポンチ11の進退方向に移動可能とされ、図中で下方部となる先端部14aが内周側でピストンナット4の後端を囲むようにしている。
また、このスライド体14において、先端部14aは、下向きのラッパ状に形成されてなるとするもので、このスライド体14の下降時には、一定のレベルにおいて先端部14aの内径が徐々に縮径されるように形成されてなるとしており、これによって後述する割りリング15の縮径を可能にするとしている。
なお、このスライド体14の進退については、ポンチ11の進退と同様に油圧シリンダやネジジャッキからなる適宜の昇降手段で実践されるとしており、上記した本体13についても、同様に油圧シリンダやネジジャッキからなる適宜の昇降手段で昇降されることになる。
このとき、図示する実施形態では、固定治具10におけるガイド部材12が後述するように皿バネ16を有してなるとすることから、本体13とスライド体14の昇降が同一の昇降手段で実践されるとしても良い。
一方、割りリング15は、図2に示すように、平面形状をC字状にするCリングからなるとしており、図中に白抜き矢印で示すようにいわゆる直径方向となる両方向から外力が作用するときに、同じく図2中に仮想線図で示すように縮径されるとしている。
そして、この割りリング15は、上記のスライド体14における先端部14aの内周側にあって、内周を螺条部2bにおけるピストンナット4の後端から突出する先端部2cの外周に対向させるとしている。
そしてまた、この割りリング15は、螺条部2bにおけるピストンナット4の後端から突出する先端部2cの長さ寸法より大きくなる肉厚寸法を有するように形成されてなるとして、この突出する部位における外径の拡径阻止を効果的に実践できるように配慮されている。
それゆえ、この割りリング15にあっては、スライド部材14の下降で縮径されることになり、その際には、内周が螺条部2bにおけるピストンナット4の後端から突出する先端部2cの外周に密着する状態になり、ポンチ11に先端部11aが穴2f内に圧入されて内径が拡径されるようになるとき、外径の拡径を阻止する規制手段として機能することになり、これを具現化する点で上記のスライド部材14もこの発明に言う規制手段を構成することになる。
つぎに、皿バネ16は、上記のようにして本体13と共にスライド部材14を下降させて割りリング15を縮径させるときに、特に、本体13の下降時の力が大きくなる場合に、その大きな力が割りリング15を介してピストンナット4に作用することを回避するための言わば緩衝部材として機能させるために配設されるとしている。
したがって、本体13を下降するときの力が適正に管理される場合には、上記の皿バネ16の配設が不要とされても良いことになり、図3に示す実施形態は、この趣旨からガイド部材12の構成を簡素化したものである。
そこで、以下には、この図3に示す実施形態について説明するが、基本的には、ガイド部材12の構成を除いて、前記した図1に示すところと同様の構成を有してなるとしており、したがって、その構成が前記した図1に示す実施形態の場合と同様となるところについては、図3中に同一の符号を付するのみとして、その詳しい説明を省略する。
すなわち、この図3に示す実施形態にあっては、ガイド部材12の構成を簡素化したもので、要は、ポンチ11を進退可能に保持するガイド部材12の図中で下端部となる先端部12bが内周を螺条部2bにおけるピストンナット4の後端から突出する先端部2cの外周に隣接させて、螺条部2bの軸芯部に形成されている穴2f内にポンチ11の先端部11aが圧入されて内径が拡径されるとき、この先端部12bが外径の拡径を阻止する規制手段とされてなるとするものである。
それゆえ、この実施形態による場合には、固定治具10における昇降手段の構成が二つで済み、その分固定治具10の構成を簡素化できることになるから、前記した図1に示す実施形態の場合に比較して、製品コストの低廉化も期待できる点で有利となる。
前記したところは、この発明によるナットの固定治具がシリンダ体内に収装されるピストン部Pを組み立てる際に利用されるとしたが、この発明が意図するところからすれば、図示しないが、このナットの固定治具が同じくシリンダ体内に収装されるベースバルブ部に具現化されてなるとしても良く、その場合における作用効果についても同様となるのはもちろんである。
この発明の一実施形態によるナットの固定治具の利用状態を示す図である。 図1中のX‐X線位置から見る割りリングの平面図である。 この発明の他の実施形態によるナットの固定治具の利用状態を示す半截図である。
符号の説明
1 バルブシート部材たるピストン体
2 ロッド体たるピストンロッド
2a 嵌合部
2b 螺条部
2c,11a,14a 先端部
2f 穴
3,5 環状リーフバルブ
4 ナットたるピストンナット
10 固定治具
11 ポンチ
11b 基部
12 ガイド部材
12b 規制手段とされる先端部
13 本体
14 規制手段を構成するスライド体
15 規制手段を構成する割りリング
16 皿バネ

Claims (7)

  1. ロッド体における嵌合部にバルブシート部材と共に環状リーフバルブを定着させるナットを螺着させたロッド体における螺条部の軸芯部に形成の穴内に先端部が圧入されてこの穴の内径を拡径して上記ナットの弛み止めをするポンチを有してなるナットの固定治具において、ロッド体の軸線方向に進退するポンチの保持を可能にするガイド部材を有すると共に、このガイド部材がポンチにおける先端部の穴内への圧入時にこの穴を形成する螺条部におけるナットの後端から突出する先端部の外周に隣接されて外径の拡径を阻止する規制手段を有してなることを特徴とするナットの固定治具。
  2. 先端をナットの後端に着座させるガイド部材の先端部が内周を螺条部におけるナットの後端から突出する先端部の外周に隣接させて外径の拡径を阻止する規制手段とされてなる請求項1に記載のナットの固定治具。
  3. バルブシート部材がシリンダ体内に摺動可能に収装されるピストン部を構成するピストン体とされると共に、ロッド体がシリンダ体内に挿通される先端側にピストン体を保持するピストンロッドとされ、ナットがピストンロッドの螺条部に螺着されるピストンナットとされてなる請求項1に記載のナットの固定治具。
  4. ポンチがロッド体に対して同芯に進退すると共に、ロッド体における螺条部の軸芯部に形成の穴内に圧入されるポンチの先端部が平鏨状に形成されてなる請求項1に記載のナットの固定治具。
  5. ガイド部材がポンチを進退可能に保持する本体と、この本体の外周に摺接されながらポンチの進退方向に移動可能とされるスライド体と、このスライド体におけるナットの後端部を囲む先端部の内周側に配設されながらナットの後端に載置されて内周を螺条部におけるナットの後端から突出する先端部の外周に対向させる割りリングとを有してなる請求項1に記載のナットの固定治具。
  6. ポンチを進退可能に保持するガイド部材の本体におけるナットの後端に対向する先端と割りリングとの間に皿バネが配設されてなる請求項5に記載のナットの固定治具。
  7. ロッド体における螺条部に螺着されてロッド体における嵌合部にバルブシート部材と共に環状リーフバルブを定着させるナットが上記の螺条部の軸芯部に形成の穴内へのポンチの先端部の圧入でこの穴を形成する螺条部におけるナットの後端から突出する先端部の内径が拡径されることで弛み止めされてなるナットの固定方法において、ポンチにおける先端部の穴内への圧入時にこの穴を形成する螺条部におけるナットの後端から突出する先端部の外周に規制手段が隣接されて螺条部における先端部の外径の拡径が阻止されてなることを特徴とするナットの固定方法。
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