JP4611692B2 - オイルミストのコントロールシステム - Google Patents

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Description

本発明は、オイルミストのコントロールシステムに関する。
従来、機械より発生するオイルミストには、小型で経済性に優れたオイルミストコレクターが使用されている。しかしながら、このオイルミストコレクターは、単にオイルミストを油(オイル)と空気及び/又は塵(ミスト)とに分離し、この分離した油を再利用する構造に留まっている。従って、閉塞室を加工部品の取出し、又は加工資材の搬入等で開放した際に、オイルミストが工場内に拡散し、工場内・屋外の空気が切削屑及び/又はミスト等で汚染されること、職場環境の悪化を招来すること等の弊害が考えられる。またオイルミストコレクターで清浄化された空気が、単純に工場内に排気されており、この清浄空気が有効利用されていないことも問題の一つである。
尚、機械に関連して設けられたオイルミストコレクターで、油、ミストの拡散防止と、又は清浄空気の生成を意図した先行文献を検討すると、次の文献(1)、(2)とが挙げられる。以下、その概要を説明する。文献(1)は、実開平4−50110号の「可搬式オイルミスト除去装置」であり、その内容は、オイルミスト発生源(加工機械)を略囲繞する門型の可搬式フードと、このフードに設けた吸込み口及び空気吹出口並びに空気放出孔と、またこのフードに設けたフィルタ及び/又はオイルタンクとで構成し、可搬式フードの特徴を利用し、自由な移動と、経済性の向上とを図る構造である。しかし、この考案は、従来のこの種のオイルミストと略同様であり、オイルミストを油と空気及び/又は塵とに分離し、この分離した油を再利用する構造に留まっている。従って、この考案は、閉塞室を加工部品の取出し、又は加工資材の搬入等で開放した際に、オイルミストが工場内に拡散し、工場内・屋外の空気が切削屑及び/又はミスト等で汚染されること、職場環境の悪化を招来すること等の弊害が考えられる。またこの考案では、オイルミスト除去フィルタが単層構造であることから、オイルミストの分離効率化の低下及び/又は目詰まりの発生頻度の向上が考えられる。またこの分離効率化の低下及び/又は目詰まりの発生頻度の高くなることから、利用分野が限定される弊害が考えられる。次に文献(2)は実開平5−70846号の「工作機械等の集塵装置」であり、その内容は、オイルミスト発生源(機械)を囲繞するカバー体と、このカバー体に内蔵したオイルミストコレクターの吸引口を加工部の上方に設けるとともに、その排気口を吸引口の対峙側に開口し、この吸引口から吸引したオイルミストを排気口からカバー体の内部に還流させ、オイルミストが外部へ全く漏洩せずカバー体の内部のみで循環集塵処理するようにした構成であって、工作機械等のオイルミスト発生源より発生したオイルミストを小型で経済性に優れたオイルミストコレクターを用いて外部へ漏洩させることなく効率的に集塵処理することを意図する。しかし、この考案は、オイルミストコレクターの構造に関する開示がなく、集塵処理に関する取扱いに疑問を残すものと考えられる。そして、このオイルミストコレクターの性能によっては、本来のオイルミストを油と空気及び/又は塵とに効率的に分離するには問題を残すものと考えられる。そして、このオイルミストコレクターが小型で処理能力の小さい構造である場合は、その利用分野が限定されるものと考えられる。従って、この考案を総称すると、着想としては、素晴らしいが、このような構成では、実用化に向かって種々の改良とともに、機器の選択を余儀なくされ、実用に供するためには、多くの問題を抱えているものと思量される。
実開平4−50110号 実開平5−70846号
文献(1)の「可搬式オイルミスト除去装置」は、加工機械を略囲繞する門型の可搬式フードの通気路内に吸込んだオイルミストをフィルタで、油と空気及び/又は塵とに分離し、油を収容し、また清浄化した空気(清浄空気)を工場内に排気する構成であって、工場の環境維持と、可搬式フードの特徴を利用し、自由な移動と、経済性の向上とを図る構造である。しかし、この考案は、閉塞室を加工部品の取出し、又は加工資材の搬入等で開放した際に発生する弊害と、オイルミスト(オイルミストと加工屑、塵等を含む空気)の分離効率化の低下、目詰まりの発生頻度が増えること等の弊害が考えられる。
また文献(2)の「工作機械等の集塵装置」は、機械を囲繞するカバー体に内蔵したオイルミストコレクターで、油と空気及び/又は塵とに分離し、油を収容し、また清浄空気をこのカバー体の内部に還流させ、このオイルミストコレクターを用いて外部へ漏洩させることなく効率的に集塵処理することを意図する。しかし、この考案は、オイルミストコレクターの構造の問題と、集塵処理に関する取扱いに疑問を残すものと考えられる。またオイルミストコレクターが小型で処理能力の小さい構造である場合は、その利用分野が限定されるものと考えられる。従って、着想としては、素晴らしいが、このような構成では、実用化に向かって種々の改良とともに、機器の選択を余儀なくされ、実用に供するためには、多くの問題を抱えているものと思量される。
請求項1・請求項2の発明は、機械とミストコレクターとを吐出用のホース・吸込み用のホースで連繋し、また吐出用のホースには三方切換え弁を介して排気用のホースを設けた構成を利用することで、機械より排出されるオイルミストを確実に分離処理し(油と空気及び/又は塵とに分離し、油を収容し、また清浄空気を工場内に排気する)、工場の作業等の環境維持と、清浄空気の有効利用を図ることを意図する。また閉塞室を加工部品の取出し、又は加工資材の搬入等で開放した際に、オイルミストが工場内外(工場内・屋外)に拡散し、工場内外の空気が切削屑及び/又はミスト等で汚染されることを回避することを意図する。さらに機械とミストコレクターとを連繋する吐出用のホースに三方切換え弁を設け、この三方切換え弁を活用することで、オイルミストコレクターの機能を発揮しやすい状況を確保することを意図する。
請求項1は、工場に設けた閉塞室に設置された加工機械、洗浄機械等の機械と、この閉塞室の近傍に設けられたミストコレクターとで構成したオイルミストのコントロールシステムであって、
このオイルミストのコントロールシステムは、前記機械の閉塞室の第1排出口とミストコレクターの第1吸込み口とを吸込み用のホースで連繋し、またこのミストコレクターの第2排出口と前記機械の閉塞室の第2吸込み口とを吐出用のホースで連繋し、この吐出用のホースに三方切換え弁を介して排気用のホースを設けた構成であり、
前記ミストコレクターに設けた三方切換え弁で、前記ミストコレクターより排出される清浄空気を、この吐出用のホース又は排気用のホースの何れかに選択して吐出可能とし、また前記閉塞室の閉塞時に、当該閉塞室のオイルミストを前記ミストコレクターに送風可能とするとともに、このミストコレクターの清浄空気をこの閉塞室に環流可能とし、またこの閉塞室の開放時に、当該閉塞室のオイルミストを前記ミストコレクターに送風可能とするとともに、このミストコレクターの清浄空気を前記工場内外に排気可能とした構成の閉塞室とミストコレクターの間におけるミストのコントロールシステムである。
請求項2は、工場に設けた閉塞室に設置された加工機械、洗浄機械等の機械と、この閉塞室の近傍に設けられたミストコレクターとで構成したオイルミストのコントロールシステムであって、
このオイルミストのコントロールシステムは、前記機械の閉塞室の第1排出口とミストコレクターの第1吸込み口とを吸込み用のホースで連繋し、またこのミストコレクターの第2排出口と前記機械の閉塞室の第2吸込み口とを吐出用のホース及び三方切換え弁で連繋し、この三方切換え弁に排気用のホースを設けた構成であり、
前記ミストコレクターに設けた三方切換え弁で、前記ミストコレクターより排出される清浄空気を、この吐出用のホース又は排気用のホースの何れかに選択して吐出可能とし、また前記閉塞室の閉塞時に、この閉塞室のオイルミストを前記ミストコレクターに送風可能とするとともに、このミストコレクターの清浄空気を当該閉塞室に環流可能とし、またこの閉塞室の開放時に、当該閉塞室のオイルミストを前記ミストコレクターに送風可能とするとともに、このミストコレクターの清浄空気を前記工場内外に排気可能とした構成の機械とミストコレクターの間におけるオイルミストのコントロールシステムである。
請求項3の発明は、請求項1、又は請求項2の目的を達成すること、またこの目的を達成するに最適な三方切換え弁の構造を提供することを意図する。
請求項3は、請求項1、又は請求項2に記載の三方切換え弁の切換えで、清浄空気を前記吐出用のホース又は排気用のホースに選択して吐出可能とし、清浄空気の有効利用及び/又は工場内外空気の汚染防止を図ることを特徴としたオイルミストのコントロールシステムである。
請求項4の発明は、請求項1、又は請求項2の目的を達成すること、また閉塞室の扉を開放した際に、閉塞室のオイルミストを工場内外に排気せず、汚染防止と、環境維持を図ること、又はこの請求項2又は請求項3の目的を達成するに最適な機能を備えた三方切換え弁を提供することを意図する。
請求項4は、請求項1、又は請求項2に記載の閉塞室の扉を開放した際に、前記三方切換え弁の切換えで、清浄空気を前記排気用のホースより工場内に排気し、またこの扉を閉塞した際に、前記三方切換え弁の切換えで、清浄空気を前記吐出用のホースで、前記閉塞室に環流することを特徴としたオイルミストのコントロールシステムである。
請求項1の発明は、工場に設けた閉塞室に設置された加工機械、洗浄機械等の機械と、閉塞室の近傍に設けられたミストコレクターとで構成したオイルミストのコントロールシステムであって、
オイルミストのコントロールシステムは、機械の閉塞室の第1排出口とミストコレクターの第1吸込み口とを吸込み用のホースで連繋し、またミストコレクターの第2排出口と機械の閉塞室の第2吸込み口とを吐出用のホースで連繋し、吐出用のホースに三方切換え弁を介して排気用のホースを設けた構成であり、
ミストコレクターに設けた三方切換え弁で、ミストコレクターより排出される清浄空気を、吐出用のホース又は排気用のホースの何れかに選択して吐出可能とし、また閉塞室の閉塞時に、閉塞室のオイルミストをミストコレクターに送風可能とするとともに、ミストコレクターの清浄空気を閉塞室に環流可能とし、また閉塞室の開放時に、閉塞室のミストをミストコレクターに送風可能とするとともに、ミストコレクターの清浄空気を工場内外に排気可能としたオイルミストのコントロールシステムである。
請求項2は、工場に設けた閉塞室に設置された加工機械、洗浄機械等の機械と、閉塞室の近傍に設けられたミストコレクターとで構成したオイルミストのコントロールシステムであって、
オイルミストのコントロールシステムは、機械の閉塞室の第1排出口とミストコレクターの第1吸込み口とを吸込み用のホースで連繋し、またミストコレクターの第2排出口と機械の閉塞室の第2吸込み口とを吐出用のホース及び三方切換え弁で連繋し、三方切換え弁に排気用のホースを設けた構成であり、
ミストコレクターに設けた三方切換え弁で、ミストコレクターより排出される清浄空気を、吐出用のホース又は排気用のホースの何れかに選択して吐出可能とし、また閉塞室の閉塞時に、閉塞室のオイルミストをミストコレクターに送風可能とするとともに、ミストコレクターの清浄空気を閉塞室に環流可能とし、また閉塞室の開放時に、閉塞室のオイルミストをミストコレクターに送風可能とするとともに、ミストコレクターの清浄空気を工場内外に排気可能としたオイルミストのコントロールシステムである。
従って、請求項1・請求項2は、機械とミストコレクターとを吐出用のホース・吸込み用のホースで連繋し、また吐出用のホースには三方切換え弁を介して排気用のホースを設けた構成を利用することで、機械より排出されるオイルミストを確実に分離処理し、工場の作業等の環境維持と、清浄空気の有効利用が図れる特徴がある。また閉塞室を加工部品の取出し、又は加工資材の搬入等で開放した際に、オイルミストが工場内に拡散し、工場内・屋外の空気が切削屑及び/又はミスト等により汚染されるのを回避できる利点がある。さらに機械とミストコレクターとを連繋する吐出用のホースに三方切換え弁を設け、この三方切換え弁を活用することで、オイルミストコレクターの機能を発揮しやすい状況を確保できる実益がある。
請求項3の発明は、請求項1、又は請求項2に記載の三方切換え弁の切換えで、清浄空気を前記吐出用のホース又は排気用のホースに選択して吐出可能とし、清浄空気の有効利用及び/又は工場内外空気の汚染防止を図るオイルミストのコントロールシステムである。
従って、請求項3は、請求項1、又は請求項2の目的を達成できること、またこの目的を達成するに最適な三方切換え弁の構造を提供できること等の特徴がある。
請求項4の発明は、請求項1、又は請求項2に記載の閉塞室の扉を開放した際に、三方切換え弁の切換えで、清浄空気を排気用のホースより工場内に排気し、また扉を閉塞した際に、三方切換え弁の切換えで、清浄空気を前記吐出用のホースで、閉塞室に環流するオイルミストのコントロールシステムである。
従って、請求項4は、請求項1、又は請求項2の目的を達成できること、また閉塞室の扉を開放した際に、閉塞室のオイルミストを工場内外に排気せず、汚染防止と、環境維持が図れること、又はこの請求項2又は請求項3の目的を達成するに最適な機能を備えた三方切換え弁を提供できること等の特徴がある。
本発明の一例を説明する。
図面の説明をすると、図1は請求項2に示したオイルミストの環流方法・オイルミストのコントロールシステムに関する概念図、図2は請求項2に示したコントロールシステムの閉塞室の密封状態における流れの一例を示したフローチャート、図3は請求項2に示したコントロールシステムの閉塞室の開放状態における流れの一例を示したフローチャート、図4は請求項3に示したオイルミストの環流方法・オイルミストのコントロールシステムに関する概念図、図5は請求項3に示したコントロールシステムの閉塞室の密封状態における流れの一例を示したフローチャート、図6は請求項3に示したコントロールシステムの閉塞室の開放状態における流れの一例を示したフローチャート、図7はミストコレクターの一例を示した要部を欠截した模式図である。
図1に示したオイルミストの環流方法について説明すると、機械の閉塞室1の第1排出口100とミストコレクター2の第1吸込み口200とを吸込み用のホース3(ホースにはパイプ等の管体を含む)で連繋し、また機械の閉塞室1の第2吸込み口101とミストコレクター2の第2排出口201とを吐出用のホース4で連繋する。尚、請求項1の例では、機械にフード等を介して第1排出口100を設け、この第1排出口100を吸込み用のホース3を介してミストコレクター2の第1吸込み口200に連繋し、また機械に配備したフード等を介して設けた第2吸込み口101とミストコレクター2の第2排出口201とを吐出用のホース4で連繋する。
この構成を採用することで、例えば、閉塞室1の第1排出口100より排出されたオイルミストは、吸込み用のホース3を経由し第1吸込み口200よりミストコレクター2内に導かれる。このオイルミストは、ミストコレクター2内で分離処理され、油の回収と、清浄空気の生成とが行われる。この清浄空気はミストコレクター2の第2排出口201に連設した吐出用のホース4に設けた三方切換え弁5(切換え弁には、制御弁、バタフライ弁、他の弁板を含む)の操作で、この吐出用のホース4を経由し第2吸込み口101より閉塞室1内に導かれる。これにより、この閉塞室1は清浄空気で満たされ、この閉塞室1内の清潔が確保される。また三方切換え弁5の操作で、清浄空気を、吐出用のホース4に連設した排気用のホース6を経由して工場の内外(工場内外)に排気し、工場の空気を清浄な状態に維持できること、又は作業環境の向上等に役立て得ること等の特徴がある。
以上の如く、閉塞室1の閉塞時には、この閉塞室1のオイルミストを、吸込み用のホース3を経由し、ミストコレクター2に導き、分離処理した後、清浄空気を吐出用のホース4を経由し、閉塞室1に導くオイルミストの環流方法を採用し、閉塞室1のオイルミストを、吸込み用のホース3で迅速及び/又は略100%吸込み可能な構造である。そして、この環流で清浄空気を閉塞室1に導くことで、加工部への塵、ミスト、汚染空気等の異物の侵入を排除し、精密な加工と、品質の向上又は合理化が図れる特徴がある。またこの清浄空気の温度制御を図ることも可能であり、精密な加工と、品質の向上又は温度障害の回避(摩耗や焼付きを回避できると考えられる)等が図れて有益である。さらにこのオイルミストが工場内外に排気されず工場内外の汚染を回避できること等の特徴がある。次に閉塞室1の開放時には、この閉塞室1のオイルミストを、吸込み用のホース3を経由し、ミストコレクター2に導き、分離処理した後、清浄空気を排気用のホース6を経由し工場内外に排気する。この排気は清浄空気であり、工場内外の汚染は少ない。従って、開放時の閉塞室1からのオイルミストの工場内外への排気を減少できる(機械の稼動時である)。また記排気用のホース6にフィルタ7を付設し、一層の清浄化を図ることも可能であり、前記汚染を略0になし得る特徴がある。尚、閉塞室1はエアカーテン等の手段での閉塞もあり得る。
以上で説明したオイルミスト及び/又は空気の流れを、図2に示したコントロールシステムの閉塞室の密封状態における流れの一例を示したフローチャートと、図3に示したコントロールシステムの閉塞室の開放状態における流れの一例を示したフローチャートとを基に説明する。先ず、図2に示した閉塞室1の扉1aが閉塞された状態(ST−1)では、オイルミスト(汚染空気)が吸込み用のホース3を経由し(ST−2)、ミストコレクター2に導かれ分離処理される(ST−3)。この清浄空気は吐出用のホース4及び三方切換え弁5(ST−4・5)を経由して閉塞室1に戻る(ST−6)流れである。一方、図3に示した閉塞室1の扉1aの開放状態(ST−10)では、吸込み用のホース3を経由し(ST−2)、ミストコレクター2に導かれ分離処理される(ST−3)。この清浄空気は吐出用のホース4及び指令された三方切換え弁5(ST−4・50)を経由して排気用のホース6に至り(ST−60)、この排気用のホース6に設けたフィルタ7(必要により設ける。ST−70)より工場内外に排気される(ST−71)。
図4に示したオイルミストの環流方法について説明する。但し、前述の例と構造が実質的に同じ部分(部材)は説明を省略し、異なる構造のみ説明する。この例では、三方切換え弁5がミストコレクター2の第2排出口201に連設されており、この三方切換え弁5に吐出用のホース4と排気用のホース6とが連設されている。従って、この例では、オイルミストは、ミストコレクター2内で分離処理され、油の回収と、清浄空気の生成とが行われる。この清浄空気はミストコレクター2の第2排出口201に連設した三方切換え弁5の操作で、吐出用のホース4を経由し第2吸込み口101より閉塞室1内に導かれる。また三方切換え弁5の操作で、清浄空気を、この三方切換え弁5に連設した排気用のホース6を経由して工場内外に排気する。他の構造及び/又は作用は前述の例に準ずる。
以上で説明したオイルミスト及び/又は空気の流れを、図5に示したコントロールシステムの閉塞室の密封状態における流れの一例を示したフローチャートと、図6に示したコントロールシステムの閉塞室の開放状態における流れの一例を示したフローチャートとを基に説明する。先ず、図5に示した閉塞室1の扉1aが閉塞された状態(ST−1)では、オイルミスト(汚染空気)が吸込み用のホース3を経由し(ST−2)、ミストコレクター2に導かれ分離処理される(ST−3)。この清浄空気は三方切換え弁5及び吐出用のホース4(ST−5・4)を経由して閉塞室1に戻る(ST−6)流れである。一方、図6に示した閉塞室1の扉1aの開放状態(ST−10)では、吸込み用のホース3を経由し(ST−2)、ミストコレクター2に導かれ分離処理される(ST−3)。この清浄空気は指令された三方切換え弁5及び吐出用のホース4(ST−50・4)を経由して排気用のホース6に至り(ST−60)、この排気用のホース6に設けたフィルタ7(必要により設ける。ST−70)より工場内外に排気される(ST−71)。
次にミストコレクター2の作用を説明すると、ケーシング11のモータ12を駆動して、吸込みファン13を回転させる。この回転で使用済、又は処理対象等のオイルミストを含んだ空気(オイルミストとする)を、吸込み口14より後述する衝突分離手段(ケーシング11に設けた衝突板15、リンク16等で構成する)を経由してケーシング11に導入する。このケーシング11に導入されたオイルミストは、吸込み口14近傍に設けた衝突板15に衝止し、その大部分は衝突板15の表面に倣って拡散・誘導される。この衝突板15に誘導されたオイルミストは、衝突板15のミスト通路用の孔150及び/又は衝突板15の底部15aとリンク16との間に形成されたミスト通路17を通過した後は、略収斂されてリンク16の中央部方向の通路への流れと、また衝突板15とリンク16との間に形成した間隔を流れるリンク16の内壁16aへの流れとなる。しかしリンク16が断面半截ドーナツ形状では、この半截曲面16bに倣って流れ、衝突によるオイルミストの拡散及び/又は集合(集合分離)が発生する。衝突板15とリンク16とで処理されるオイルミストは中央部に集積せず、撹拌された空気の流れとなり、少なくとも二枚の第1セパレータ18に対し略均等な負荷を与えること、またオイルミストの効率的な拡散と、吸込み空気量の低減化等が図れる。そして、この拡散されたオイルミストのオイルは、前記吸込みファン13の周辺に設けた第2セパレータ19に至るまでにオイルの粒径化(油滴)を図る。尚、この衝突板15において、比重の重いスラッジ類、加工屑類は、略確実に分離され、ケーシング11の第1ドレン溜部1100に収容される。
そして、前記第1セパレータ18に至ったオイルミストを少量含んだ空気(低オイルミストとする)は、最初に当該第1セパレータ18に接触(衝止)する。この第1セパレータ18は、通常の形態でも可能であるが、この例では、第1セパレータ18にバーリングを形成し、このバーリング近傍でのオイルの迂回効果を利用して、オイルの油滴化と滞留時間の拡充、又はオイルの落下促進、捕捉の拡充、また塵埃の分離効果等を図る構造である。尚、二枚又は数枚の第1セパレータ18を設ける構成例では、この第1セパレータ18に設けられた孔の位置を互い違いに(位相を変えて)設ける構成とした場合は、さらに油滴化(空気との分離効果)、油滴の孔への流れ込み回避、又は飛散防止と、また滞留時間の拡充が図れる等の特徴がある。このような処理を介して生成された第1処理済み低オイルミストは、当該第1セパレータ18の後方に僅かな間隔をもって配備した一枚又は数枚の第1フィルタ20を通過することで、当該第1処理済み低オイルミストに含まれる塵埃、切削屑等の異物を、当該第1フィルタ20で、確実かつ効率よく捕捉できること、又は油滴化等の促進等に役立つこと、また空気抵抗の軽減化にも寄与できること等の実益がある。
この第1フィルタ20を通過した第1処理済み低オイルミストを微量に含む空気(微量オイルミスト)は、吸込みファン13により吸引及び/又は拡散されつつ第2セパレータ19の後部に至り、この微量オイルミストは第2セパレータ19を介して拡散及び/又は油滴化される。また微量オイルミストの吸込みファン13の羽根車への衝突及び/又は衝突回避との総合的な調和で効率な分離及び/又は油滴化を図る。これら吸込みファン13、第2セパレータ19の機能と、ケーシング11内のスペースを利用し、領域での滞留時間の拡充を図る。
そして、この第2セパレータ19の孔を通過した処理済み空気(微量オイルミストとする)は、一枚又は数枚の第2フィルタ21を通過する。この通過過程において、第2フィルタ21で微量オイルミストに含まれる微細な塵埃、加工屑等の微細異物を捕獲する。この処理済み空気(清浄空気)は、その後、一枚又は数枚のセパレータ及び活性炭、ゼオライト、化学的薬剤、薬品等を含滲した第3フィルタ22にて濾過(分離)・脱臭される。この濾過等された清浄空気は、排出口23を介して吐出用のホース4を経由して閉塞室1に環流するか、又は排気用のホース6より工場内外に排気される。また油は第2ドレン溜部1101に収容される。
尚、本発明は、既設(設置、新設等を含む)の機械とミストコレクター(図示せず)に装置できる特徴と、設備費の軽減化、有効利用と、資源の有効利用が図れること等の実益がある。
請求項2に示したオイルミストの環流方法・オイルミストのコントロールシステムに関する概念図 請求項2に示したコントロールシステムの閉塞室の密封状態における流れの一例を示したフローチャート 請求項2に示したコントロールシステムの閉塞室の開放状態における流れの一例を示したフローチャート 請求項3に示したオイルミストの環流方法・オイルミストのコントロールシステムに関する概念図 請求項3に示したコントロールシステムの閉塞室の密封状態における流れの一例を示したフローチャート 請求項3に示したコントロールシステムの閉塞室の開放状態における流れの一例を示したフローチャート オイルミストコレクターの一例を示した要部を欠截した模式図
1 閉塞室
1a 扉
100 第1排出口
101 第2吸込み口
2 ミストコレクター
200 第1吸込み口
201 第2排出口
3 吸込み用のホース
4 吐出用のホース
5 三方切換え弁
6 排気用のホース
7 フィルタ
11 ケーシング
1100 第1ドレン溜部
1101 第2ドレン溜部
12 モータ
13 吸込みファン
14 吸込み口
15 衝突板
15a 底部
150 孔
16 リンク
16a 内壁
16b 半截曲面
17 ミスト通路
18 第1セパレータ
19 第2セパレータ
20 第1フィルタ
21 第2フィルタ
22 第3フィルタ
23 排出口

Claims (4)

  1. 工場に設けた閉塞室に設置された加工機械、洗浄機械等の機械と、この閉塞室の近傍に設けられたミストコレクターとで構成したオイルミストのコントロールシステムであって、
    このオイルミストのコントロールシステムは、前記機械の閉塞室の第1排出口とミストコレクターの第1吸込み口とを吸込み用のホースで連繋し、またこのミストコレクターの第2排出口と前記機械の閉塞室の第2吸込み口とを吐出用のホースで連繋し、この吐出用のホースに三方切換え弁を介して排気用のホースを設けた構成であり、
    前記ミストコレクターに設けた三方切換え弁で、前記ミストコレクターより排出される清浄空気を、この吐出用のホース又は排気用のホースの何れかに選択して吐出可能とし、また前記閉塞室の閉塞時に、当該閉塞室のオイルミストを前記ミストコレクターに送風可能とするとともに、このミストコレクターの清浄空気をこの閉塞室に環流可能とし、また当該閉塞室の開放時に、この閉塞室のオイルミストを前記ミストコレクターに送風可能とするとともに、このミストコレクターの清浄空気を前記工場内外に排気可能とした構成の機械とミストコレクターの間におけるオイルミストのコントロールシステム
  2. 工場に設けた閉塞室に設置された加工機械、洗浄機械等の機械と、この閉塞室の近傍に設けられたミストコレクターとで構成したオイルミストのコントロールシステムであって、
    このオイルミストのコントロールシステムは、前記機械の閉塞室の第1排出口とミストコレクターの第1吸込み口とを吸込み用のホースで連繋し、またこのミストコレクターの第2排出口と前記機械の閉塞室の第2吸込み口とを吐出用のホース及び三方切換え弁で連繋し、この三方切換え弁に排気用のホースを設けた構成であり、
    前記ミストコレクターに設けた三方切換え弁で、前記ミストコレクターより排出される清浄空気を、この吐出用のホース又は排気用のホースの何れかに選択して吐出可能とし、また前記閉塞室の閉塞時に、この閉塞室のオイルミストを前記ミストコレクターに送風可能とするとともに、このミストコレクターの清浄空気を当該閉塞室に環流可能とし、またこの閉塞室の開放時に、当該閉塞室のオイルミストを前記ミストコレクターに送風可能とするとともに、このミストコレクターの清浄空気を前記工場内外に排気可能とした構成の機械とミストコレクターの間におけるオイルミストのコントロールシステム
  3. 請求項1、又は請求項2に記載の三方切換え弁の切換えで、清浄空気を前記吐出用のホース又は排気用のホースに選択して吐出可能とし、清浄空気の有効利用及び/又は工場内外空気の汚染防止を図ることを特徴としたオイルミストのコントロールシステム
  4. 請求項1、又は請求項2に記載の閉塞室の扉を開放した際に、前記三方切換え弁の切換えで、清浄空気を前記排気用のホースより工場内に排気し、またこの扉を閉塞した際に、前記三方切換え弁の切換えで、清浄空気を前記吐出用のホースで、前記閉塞室に環流することを特徴としたオイルミストのコントロールシステム
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