JP4611445B1 - 表面多機能処理剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】低温下の保存でも安定であり、抗菌性を有するのみでなく、防臭効果、撥水性又は撥油性を有し、さらに防汚性にも優れ、抗菌性の処理後に頻繁に掃除等のメンテナンスをする必要のない利便性を有し、摩擦抵抗が小さく掃除に要する力を必要としない組成物の提供。
【解決手段】オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド及び/又はオクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドと、アミドアミンオキシド類、及びアルコールと水を含有する表面多機能処理剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド及び/またはオクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド含有の表面多機能処理剤組成物に関する。
各分野において、抗菌性を有することを求めるように、人が触れる物品あるいは人が利用する施設等に対して衛生面を重視する意識が高まる傾向にある。
歯科用器具等の医療用器具において、その器具の表面に抗菌性を付与する必要性は知られており、また医療用のみならず抗菌性を必要とする建築物の水回り、便器、食品容器、魚類等の飼育水槽、花瓶、清掃用具、衣類等、各種の用途もいくつか知られている。このため、これまで銀等の金属やそれらの化合物、各種抗菌性の有機化合物等の抗菌剤により物品を処理したり、これらの抗菌剤を物品を構成する材料に配合する等して抗菌性を付与することは広くなされていた。
しかしながら、これらの表面処理は抗菌性を付与するために単に被覆するのみではなく熱処理を行なう工程を要したり、表面への付着力が弱いために使用中に抗菌剤が徐々に剥離するために抗菌性が長期間にわたって持続しないことや、洗浄により抗菌性が弱くなることがあった。
特に抗菌性が持続しないと、抗菌処理により抗菌性を有していても、実際に使用する際には既に抗菌性を有していないことになるおそれがあり、結果的に抗菌処理した効果を発揮しないばかりか、使用者の知らないうちに菌が繁殖した物品を使用することになり、健康上のリスクを発生する可能性がある。
さらに、銀等の金属やそれらの化合物、各種抗菌性の有機化合物抗菌性等の抗菌剤を、物品を構成する材料に配合する場合には、物品の内部にも抗菌剤を存在させることになるので、必要以上の抗菌剤を必要とすることになる。
このような状況において、近年、抗菌性を付与するためのケイ素含有化合物を使用して、物品に被覆処理を行って抗菌性を付与することが知られている。そのようなケイ素含有化合物の中でも、オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドが知られている。
特許文献1には、シリカゲルコーティングされた発泡ガラス体を、機能性化合物としてのオクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドno
メタノール溶液で処理して、オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドを固定化することが記載されている。
特許文献2には、抗菌物質を有するシラン化合物としてオクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドを表面に固定化させたことを特徴とする抗菌性材料が記載されている。
特許文献3には、オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドを含む抗菌剤水溶液において、その水溶液のpHが3.5〜2.0に調整されてなること、該水溶液はそのpHの範囲とすることにより保存安定性に優れること、この水溶液を被抗菌材料表面と一定時間接触させた後、洗浄して乾燥させることが記載されている。
特許文献4には、合成樹脂をオクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドの水溶液中に浸漬処理してなる合成樹脂の抗菌処理方法、及び処理後の表面の純水との接触角は80〜90°であることが記載されている。
特許文献5には、オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド等のケイ素含有化合物を含有する洗浄剤組成物、及び該洗浄剤組成物により洗浄された義歯、便器、トイレまわり、浴槽、浴室まわり、食器、めがね、流し、台所まわり、洗面ボウル、洗面まわり、繊維製品及び被服であること、該洗浄剤組成物は洗浄に優れ、抗菌性に優れ、これらの被処理物の抗菌持続性は優れたものであることが記載されている。
特許文献6には、オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド等の抗菌作用を有するシラン化合物が分離膜に固定されている抗菌性分離膜が記載されている。
特許文献7には、フィルムケース本体の内面に抗菌剤としての酢酸セルロースを含有するコート層を形成してなる抗菌性フィルムケースが記載されている。
特許文献8には、強化ガラス物品表面に銀を含有する溶液あるいは銀微粒子を分散させた液体を塗布した後、加熱して銀を表層部内面に拡散させた抗菌性強化ガラス物品が記載されている。
特許文献9には、海洋生物の養殖に用いる海水を予め殺菌することが記載されている。
特許文献10には、花等を収容する花立てであって、底板体の内面が抗菌性金属を含有する物質で構成されることが記載されている。
特開2004−345243号公報 特許第3834655号公報 特開2007−31290号公報 特開2007−126557号公報 特開2007−146134号公報 特開2009−165949号公報 特開2003−312626号公報 特開平11−319042号公報 特開2007−44611号公報 特開2000−342074号公報
上記のように、オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドは抗菌作用を有する表面処理用化合物であることは知られている。
しかしながら、この化合物の水溶液は安定性に劣るので、表面処理用の組成物として調製した後は特に低温下にて保存すると白濁や沈殿を生じて、均一な溶液の状態ではなくなること、さらにはその後の使用において十分な効果を発揮できないことがある。さらに調製後に対象物に塗布・乾燥する間にも組成物が劣化する可能性があり、そのような状態にて処理された対象物が所定の性質を発揮できないことがある。また、均一な溶液とするためにpH3.5〜2.0とすると、そのままでは耐酸性に劣る対象物を処理することが困難である。
加えて、単に抗菌性を有するのみでは、各種の用途に使用することは困難であり、トイレ等の水回りに使用する設備、窓ガラス、床や壁の表面を処理するには、抗菌性に加えて積極的に防臭することを必要とし、さらにこれらの対象物を処理した後における掃除をより簡単にするには、防汚性を向上させるために撥水性や撥油性を高めることが必要であり、さらに清掃用具に対する低摩擦性を有することも必要である。
さらに、防汚性にも優れなければ、抗菌性の処理後に頻繁に掃除等のメンテナンスをすることにもなり利用性を悪くする。
また、モップや雑巾等の摺擦して清掃するための各種掃除用具における掃除対象と接触する部分は、特に摩擦抵抗が大きいと掃除に要する力をさらに必要とするので、掃除の際により大きな力を要することになり掃除を行う人に強い疲労感を感じさせていた。また、掃除後に各種掃除用具を洗浄する際には、掃除用具自体が防汚性を備えていないと掃除用具に付着した汚れが落ちにくくなり、洗浄が困難となっていた。
別の分野、食品用容器、生物の養殖、切り花の保存の分野においても、容器内面に酢酸セルロース含有層、銀等の抗菌性金属の拡散層を設けたり、養殖に必要な海水を別の装置にて殺菌して使用したりしていた。
上記課題を解決するための処理剤組成物として、オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド及び/又はオクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドと、アミドアミンオキシド類、及びアルコールと水を含有する表面多機能処理剤組成物を採用した。
また、上記オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドとオクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドの一方のみを含有してその濃度が0.01〜10重量%であるか、オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドとオクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドを含有してこれらを合計した濃度が0.01〜10重量%でも良い。
さらに、上記アミドアミンオキシド類が、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド類でも良いし、アミドアミンオキシド類の濃度が0.01〜10重量%でも良い。
このような組成に、さらにポリヘキサメチレンビグアナイド系化合物を0.01〜5重量%含有させても良い。
そして、表面多機能処理剤組成物は2℃〜50℃の範囲で1週間以上溶液が安定であるものでも良い。
本発明による効果は、オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド及び/又はオクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドを保存しても、系中にアミドアミンオキシド類を含有させることにより保存安定性が顕著に向上すると共に、得られた表面多機能処理剤組成物の溶液の安定性が損なわれて白濁した場合でも、加温することにより元の安定した溶液に復元するという効果を発揮することにより、処理された被処理物が所定の効果を発揮できる点である。
また、表面多機能処理剤組成物の保存状態に関わらず、必要に応じて加温した上で処理物に使用できるという更なる効果を得ることができる。
本発明者は、アミドアミンオキシド類を含有する表面多機能処理剤組成物により処理物を処理することで、該処理物表面を抗菌性表面とするだけでなく、同時に該処理物表面を撥水性、低摩擦表面とし、防臭効果をも付与するという効果を得ることを確認した。
さらに、本発明の表面多機能処理剤組成物にポリヘキサメチレンビグアナイド系化合物を添加することにより、抗菌性をさらに高めることができる。
さらに、これらの効果によって、本発明の表面多機能処理剤組成物は、処理物を処理するための組成物として、衛生面に配慮することが必要な処理物を衛生に保ち、加えて、清掃が必要な処理物の表面には、低摩擦化により清掃に要する例えばモップがけ(作業)に要する力の削減、悪臭の発生防止の性質が付与されるので、清掃時の清掃員の負担軽減や作業効率の向上、環境の向上を図ることができるという効果を得ることができる。また、モップ等の清掃用具を処理することにより該清掃用具自体も低摩擦性化されるので、使用時において該清掃用具を対象とする表面に密着させつつ擦る等するに要する力をより少なくすることが可能となる。
また、安定化された表面多機能処理剤組成物により、対象物表面に結合した抗菌性化合物を有する表面を得ることができるので、単に抗菌性物質含有層を塗布等の手段により得てなる表面とは異なり、長期に抗菌性を有する表面とすることができるし、銀を拡散させる際のような加熱処理を行う必要がない。
また、海洋生物等の水生生物の養殖や飼育のために、水を別の装置にて殺菌する必要もない。
(オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド及びオクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド)
本発明の表面多機能処理剤組成物において、これらの成分は効果を発揮させるための主成分として機能する。
表面多機能処理剤組成物には、オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドとオクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドをそれぞれ単独で配合しても良いし、また、これらを共に配合しても良い。
これらのシラン化合物は、処理物に適用されることにより、メトキシ基又はエトキシ基が分解して、処理物表面に対して酸素原子を介してケイ素原子が結合することにより、処理物表面にこれらシラン化合物が固定される。
表面多機能処理剤組成物中におけるその濃度は0.01〜10重量%であるが、好ましくは0.5〜7重量%、より好ましくは1〜5重量%である。これらの濃度が0.01重量%よりも低いと十分な処理効果を発揮することができず、10重量%よりも高くても濃度の増加分に見合った効果の向上がみられず、また組成物の安定性が劣ることとなる。
(アミドアミンオキシド類)
本発明の表面多機能処理剤組成物において、アミドアミンオキシド類は界面活性剤として添加される成分であり、その濃度は0.01〜10重量%であるが、好ましくは2〜8重量%、更に好ましくは3〜7重量%である。アミドアミンオキシド類の濃度が0.01重量%よりも低いと高温から低温までの各温度における保存安定性が悪化し、10重量%よりも高くても界面活性剤として更なる効果を発揮するものではない。
また、表面多機能処理剤組成物に界面活性剤としてのアミドアミンオキシド類を添加しても、表面多機能処理剤組成物により処理された対象物表面の撥水性及び撥油性が低下することはない。
アミドアミンオキシド類としては、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ミリスチン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、パルミチン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、オレイン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ステアリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ヤシ脂肪酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド、ラウリン酸アミドエチルジメチルアミンオキシド、ラウリン酸アミドプロピルジエチルアミンオキシド、ラウリン酸アミドプロピルジヒドロキシエチルアミンオキシド、ラウリン酸アミドプロピルジブチルアミンオキシド等の公知のアミドアミンオキシド類を使用できる。
(アルコール)
アルコールとしては、メタノール及び/又はエタノールが好ましいが、水に溶解し溶媒として使用できるその他の公知のエタノールでも良いが、処理後の乾燥工程を考慮してそれらのアルコールの組成を調整する。このため、表面多機能処理剤組成物におけるアルコールの濃度は溶解できる範囲内において任意の濃度で良いが、通常はオクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドやオクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドの溶媒として使用されており、この溶媒がそのまま表面多機能処理剤組成物の溶媒として配合される。
(ポリヘキサメチレンビグアナイド系化合物)
ポリヘキサメチレンビグアナイド系化合物としては、例えばポリヘキサメチレンビグアニジン塩酸塩、ポリヘキサメチレンビグアニジン酢酸塩を使用することができ、このポリヘキサメチレンビグアナイド系化合物を添加することにより、表面多機能処理剤組成物の抗菌性をさらに向上させることができる。
表面多機能処理剤組成物中の濃度としては、0.01〜5重量%であり、0.01重量%未満の添加比率では、ポリヘキサメチレンビグアナイド系化合物を添加することによる効果を十分に発揮できず、5重量%以上添加しても更なる抗菌性向上効果は望めない。
表面多機能処理剤組成物には、水を含有する事ができる。ここでいう水とは、組成物中に含有させる水と希釈の時に使う水の事を意味しており、その水の硬度が、300mg/l以下が好ましく、更に好ましくは、硬度が、100mg/l以下である。
硬度が300mg/l以上であれば、水中に含有しているミネラル分が析出したりして、保存安全性に悪影響を及ぼす。それ故に、本組成物の表面改質性能に影響を与える。
尚、100mg/l以下の硬度の水を用いることは本組成物の保存安定性や表面改質効果への影響は全く起こらないので、低硬度水を用いることは何ら問題にならない。
水道水の水質基準は硬度が300mg/l以下で、ほとんどの地域の水道水は硬度が100mg/l以下であるから、希釈等に水道水を用いることに問題はない。
(その他添加することができる成分)
表面多機能処理剤組成物には、組成物の機能を阻害しない限り、上記成分の他に、相溶性や分散性に優れる公知の各物質を添加することができる。
添加できる物質としては、他の抗菌剤・殺菌剤、他の界面活性剤、粘度調整剤、ビヒクルとしてのアクリル系樹脂、アルキド系樹脂等の樹脂、炭酸カルシウム等の充填剤、樹脂粒子、二酸化ケイ素、二酸化チタン、カーボンブラック等の顔料、無機着色顔料、有機顔料、染料、蛍光物質、紫外線吸収剤、防虫剤、香料等各種の性質の添加剤が挙げられる。
他の抗菌剤・殺菌剤を使用した場合には、使用箇所に応じて問題となる菌を排除するために、特にその菌に効果を発揮するような殺菌・抗菌剤を選択できる。
粘度調整剤、ビヒクルや充填剤を配合すると、表面多機能処理剤組成物の粘度を制御できたり、対象物に接触させた際の表面多機能処理剤組成物からなる層の厚さを調整できるので、対象物表面の表面多機能処理剤組成物からなる皮膜層の厚さを厚くすることができる。そうすると、表面多機能処理剤組成物の効果の持続期間を延ばすことができたり、より高い効果を発揮できることになる。
顔料、染料、蛍光物質を添加しておくと、処理された対象物を使用するにつれて表面多機能処理剤組成物からなる層が、剥離や消耗した場合に目視で確認できると共に、各種色彩を呈することによって、意匠上の効果も発揮できる。
紫外線吸収剤は、対象物及び表面多機能処理剤組成物層の紫外線による劣化を防止できるものであり、表面多機能処理剤組成物による効果をより長期に持続させることが可能となる。
(表面多機能処理剤組成物の調整・保存方法)
表面多機能処理剤組成物は上記の各成分を配合してなる組成物であって、その配合順序は問わず、一般の溶液の調整方法で室温にて配合できる。
調整して得られた表面多機能処理剤組成物は、抗菌性等を付与する対象物に塗布されるまでの間、遮光性容器にて保存されることになるが、その保存温度としては、例えば通常の倉庫内等の温度で良く、寒冷地の厳冬期や特に加熱される環境でなければ特段の注意を要することはない。
0〜50℃の温度下であれば、1ヶ月以上は十分な効果を維持したままで保存できる。
仮に保存時に表面多機能処理剤組成物が白濁した場合であっても、例えば50℃で2時間加温という比較的穏やかな加温条件によって、元の白濁がない状態に復元が可能である。
(表面多機能処理剤組成物による処理対象物)
表面多機能処理剤組成物により処理することが可能な対象物としては、その材質を問わず、無機物、有機物、合成物、天然物のいずれでも良く、軟質素材及び/又は硬質素材でも良く、抗菌性、防臭性、撥水・撥油性、低摩擦性を付与する必要がある任意のものを対象物とすることができる。
無機物としては、鉄、ステンレス等の金属、ガラス、ガラス繊維、陶器、タイル、コンクリート、石材等であり、有機物としては、合成ゴム、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等の合成樹脂や、天然ゴム等の天然樹脂、木材、紙、竹等の天然物でもよい。
対象物の形態も問わず、以下の各種の形態のものを処理の対象とすることができる。
綿、絹等の天然繊維やレーヨン、ポリエステル等の合成繊維からなる有機繊維、炭素繊維、金属繊維等の無機繊維の繊維、これらの繊維からなる糸や布、その布からなる衣服、繊維シート等の各種物品。
樹脂シート・フィルム、金属シート・フィルム、紙、ガラス板、木材や竹からなるシート等のシートやフィルム状物品。
樹脂発泡体、無機物発泡体等のように表面及び/又は内面が多孔状である物品。
さらに上記の各種材質からなる棒状物、塊状物等の各種の形状の物品を対象にできる。
また、対象物の具体的用具としては、清掃用具である、ほうき、スポンジやはたき、雑巾、モップ、クロス等の払拭材、雑巾、モップ、ブラシ類、樹脂チリトリ、金属チリトリ、樹脂製や金属製等のくず入れ、土足用足拭きマット、玄関マット、足ふきマット、靴中敷き、人工芝、スノコ、傘立て、樹脂ベンチ、木製ベンチ、リネン関連製品(シーツ、枕カバー、タオル)、衣類(下着、シャツ、制服、靴下、帽子)、衛生用品(マスク、おむつ、おむつカバー)、空調用フィルター、水道配管内面、浄水器内外面、流し台等の厨房設備、水栓用具等の水回り備品、洗面台、ステンレス浴槽、樹脂浴槽、木製浴槽等の浴室内設備、洗浄便座部品(便座、配管)、便器、ベビー用品(ほ乳瓶、おもちゃ)、食品容器、照明用具等の電気製品スイッチ、畳、窓ガラス、ドアノブ等の建具、ドア、壁、床、窓、室内配管等の住宅設備、洗濯機の洗濯槽、食器自動洗い機等の家電製品等、飲食物の自動販売機の構成部品、水槽、花瓶等、各分野の製品に対して使用が可能である。
また、学校、病院、幼稚園、老人ホーム等不特定多数の人が利用する施設、公共交通機関、あるいは、住宅等建築物の内装、各種備品や家具等、衛生管理する必要がある施設内の設備等を対象として本発明の表面多機能処理剤組成物で処理する。
(表面多機能処理剤組成物による処理方法)
上記の各処理対象物に対して、表面多機能処理剤組成物を接触させることにより処理する方法としては、例えば一般の塗装装置を利用して、浸漬、噴霧等により直接処理対象物表面に表面多機能処理剤組成物を接触させる手段を採用してもよく、また、表面多機能処理剤組成物を刷毛や布に付着させ、この刷毛や布により処理対象物表面に塗り拡げても良いが、いずれの方法を採用するとしても、処理対象物の全面が処理されるようにすることが必要である。また、一定時間接触させた後に水拭き、水洗などで余分な表面多機能処理剤組成物を拭き取るか洗い流す事で、仕上げ状態が良好となる。
このような手段により処理するにあたって、対象物を洗浄することが必要であり、汚染されていると、十分な処理効果が得られない可能性がある。また、必要に応じてコロナ放電処理やプラズマ処理等の表面処理を前処理として行っても良い
また、処理時の表面多機能処理剤組成物の温度は常温程度でよいが、0〜50℃程度でも良く、表面多機能処理剤組成物が白濁している場合には、加温して白濁が解消した後に処理に使用することが、十分な処理効果を発揮させる上で必要である。
浸漬により表面処理を行う場合には、表面多機能処理剤組成物の浴中に30分程度まで浸漬してもよい。特に処理物が多孔性物質の場合には、内部に表面多機能処理剤組成物を浸透させることが十分な処理を行うためには必要である。
表面多機能処理剤組成物と接触させた後には常温にて乾燥を行って処理が完了もしくは、一定時間接触させた後に水拭き、水洗などで余分な表面多機能処理剤組成物を拭き取るか洗い流す事で完了する。
本発明の表面多機能処理剤組成物の保存安定性
表1−1に示すNo.1〜10の本発明に基づく表面多機能処理剤組成物について、調合直後の溶液の状態、50℃、40℃及び20℃で1ヶ月、5℃及び2℃で7日間保存した後の保存安定性をみた。保存した後に溶液が透明であったものを○、白濁したものを△とした。
そして、白濁した溶液に関しては50℃で2時間の再加温を行って、溶液状態の白濁の有無をみて復元性を観察した。白濁が消えて溶液が透明であったものを○とした。
Figure 0004611445
この表1−1に記載されたとおり、本発明の表面多機能処理剤組成物によれば、20〜50℃で1ヶ月保存しても該組成物の状態に変化はなく良好であり、2〜5℃で7日間保存した場合、オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド及び/又はオクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドの合計の濃度が高い場合には白濁を発生するが、このような場合であっても、50℃で2時間加温することにより白濁は消失して元の透明な組成物に戻り、保存安定性が良好なことを示している。
比較例1:本発明以外の処理剤組成物の保存安定性
表1−2に示すNo.1〜8の本発明に基づかない処理剤組成物について、実施例1と同様に調合直後の溶液の状態、50℃、40℃及び20℃で1ヶ月、5℃及び2℃で7日間保存した後の保存安定性をみた。保存した後に溶液が透明であったものを○、白濁したものを△、沈殿を生じたものを×とした。
そして、2℃で7日間試験した後の沈殿が生じた溶液を50℃での再加温を行ない、溶液状態の沈殿や白濁の有無をみて復元性を観察した。沈殿が消えなかったものを×とした。
Figure 0004611445
表1−2の比較例は、アミドアミンオキシド類を添加しなかった点において、本発明の表面多機能処理剤組成物とは異なる組成である。
比較例の処理剤組成物3〜8の例はアミンオキシドに代えて汎用の界面活性剤等を配合したものであるが、全ての処理剤組成物において、20℃以下の温度における1ヶ月又は7日間の保存により沈殿が発生し、さらに処理剤組成物6及び8以外の例は調合直後又は50℃での1ヶ月の保存により白濁又は沈殿を生じた。2℃で7日間試験した後の溶液を50℃に加温した。何時間加温した状態であっても沈殿は消失せず、保存安定性が良くなかった。
洗面台における付着生菌数測定結果
面台を予め、市販の漂白剤(花王(株)製キッチンハイター)を用いて洗浄後に、洗面台の中央で2分割し、片側に実施例の表面多機能処理剤組成物No1を5倍に水道水で希釈し、その溶液をウエスで塗布し、5分間接触後水洗しり加工処理を施し、1日平均20回使用で1ヶ月半後に市販の滅菌綿棒(平和メディック(株)製ドクタースワブ)を純水に浸し、余分な水分を振り払ってから、それぞれの表面を綿棒で拭き取り、その生菌数を測定。もう一方の側には加工処理を行わなかった。
なお、以下の実施例において、菌数を測定するための菌毎の条件は次の通りである。
トリコフィートン メンタグルフィス、 サッカロミセス セレビツ、 リゾプス ストロニフェル、 クラドスポリウム クラドスポリオイダス、 フザリウム グラシネアラム、 アスペルギス オクラセウス、 アスペルギス ウスタス、 カンジタ アルビカンス、 アスペルギス フミガタス、 エピッコカム パープラセンス、 ペスタロチマ ネグレクタ、 サッカロミセス セレピン・・・PDA寒天培地 4日間、
エスケリチア コリ・・・アッコンキーII寒天培地 1日間
培養温度は、30℃±5℃で実施。
Figure 0004611445
表面多機能処理剤組成物処理を行った片側はトリコフィートン メンタグルフィスの菌数が0であり、サッカロミセス セレビツは7.6×10と約10分の1に減少した。体表感染菌のみが菌数0となり、有効に殺菌を終えた。
一方、表面多機能処理剤組成物処理を行ったもう一方の側には、体表感染菌であるトリコフィートン メンタグルフィスが残っている状態である。
小便器における付着生菌数測定結果
小便器を予め、市販の漂白剤(花王(株)製キッチンハイター)を用いて洗浄後に、便器の中央で2分割し、片側に実施例表面多機能処理剤組成物No3を5倍に水道水で希釈し、その溶液をウエスで塗布し、5分間接触後水洗し加工処理を施し、1ヶ月半後に市販の滅菌綿棒(平和メディック株製ドクタースワブ)を純水に浸し、余分な水分を振り払ってから、それぞれの表面を綿棒で拭き取り、その1ヶ月半で生菌数を測定。
Figure 0004611445
表面多機能処理剤組成物処理を行った片側はリゾプス ストロニフェルとトリコフィートン メンタグルフィスの菌数が0であり、サッカロミセス セレビツは7.7×10と約10分の1に減少した。リゾプス ストロニフェルは植物病原性菌であり、トリコフィートン メンタグルフィスは体表感染菌であるから、表面多機能処理剤組成物処理を行った面はより清潔な面となることが理解できる。
一方、表面多機能処理剤組成物処理を行なわないもう一方の側には、リゾプス ストロニフェルとトリコフィートン メンタグルフィスが多く存在し清潔ではない表面である。
牛乳の保存における生菌数測定結果
同形状の全容量120mlの密栓式ガラス容器を2個用意し、市販の漂白剤(花王(株)製キッチンハイター)を用いて洗浄後十分乾燥させ、実施例表面多機能処理剤組成物処理No4を5倍に水道水で100ml希釈し、ガラス容器希釈液を入れて、10分間放置し、流水で濯ぎ乾燥させたガラス容器と、加工処理を行っていないガラス容器に市販の牛乳(明治乳業製おいしい牛乳)を入れ、密栓しない状態で5時間放置し、空中浮遊菌と接触させた後に密栓後室温で1週間放置した後生菌数を測定した。
Figure 0004611445
表面多機能処理剤組成物処理を行った場合は行わなかった場合よりも、リゾプス ストロニフェルとクラドスポリウム クラドスポリオイダス共に菌数が減少し、処理を行った方が菌の繁殖を抑制できた。
ヒメダカの飼育水槽における生菌数測定結果
同形状・同容量の水槽を2個用意し、実施例表面多機能処理剤組成物処理No5を10倍に水道水で希釈し、ウエスにて水槽内面に塗布し、10分間放置後に水洗し乾燥させた水槽と、処理を行っていない水槽にヒメダカを25匹づつ入れ 室温で1週間飼育した後の水の生菌数を測定した。
Figure 0004611445
表面多機能処理剤組成物処理を行った場合は行わなかった場合よりも、トリコフィートン メンタグルフィスとリゾプス ストロニフェル共に菌数が減少し、処理を行った方が菌の繁殖を抑制できた。
切り花(アスター)の保存における生菌数測定結果と保存状態の試験結果
同形状の全容量900mlガラスの花瓶を2個用意し、実施例表面多機能処理剤組成物処理No3を5倍に水道水で50ml希釈し、ガラス容器希釈液を入れて、内面に行き渡るようにした上で10分間放置し、流水で濯ぎ乾燥させた花瓶と、処理を行っていない花瓶に同種の切り花を入れ室温で1週間観察した後生菌数を測定した。
Figure 0004611445
表面多機能処理剤組成物処理を行った場合は行わなかった場合よりも、トリコフィートン メンタグルフィスとリゾプス ストロニフェル共に菌数が減少し、処理を行った方が菌の繁殖を抑制できた。特に、花を早く枯らす植物病原性菌の菌数を0にするので、この処理が切り花の保存に適している。
おしぼりタオルを用いた生菌数測定結果と臭いに関する試験結果
同種のタオルに、ア.実施例1の表面多機能処理剤組成物処理No3を水道水で30倍に希釈し15分間浸漬し十分水道水で濯ぎ乾燥させたものと イ.花王ハミングフレア(登録商標)処理加工を行ったものを用意し、入浴後の 体(右半身・左半身)を拭き、10日間放置した後生菌数を測定する。
両処理法:ア.実施例1の表面多機能処理剤組成物No3にタオルを数分間含浸さ せ、洗濯をし、乾燥させて使用。
イ.ハミングフレア 毎日ふんわりエッセンス0.3gを水道水1lで希 釈し、15分間浸漬後、取り出し固く絞って乾燥させた。
Figure 0004611445
ハミングフレア処理は一般になされている洗濯方法の1種であるが、本発明の方法によれば、ハミングフレア処理によっても依然として残っている菌も全て殺菌されるから、人体に直接触れるタオルとしては極めて衛生的なものとなる。また、臭いも殆ど感じ取れないレベルである。
ポリヘキサメチレンビグアナイド系化合物を本発明の表面多機能処理剤組成物に添加することによる抗菌性向上効果
実施例1の表面多機能処理剤組成物のNo1と表面多機能処理剤組成物のNo2をそれぞれ水道水で30倍に希釈したものを準備した。それぞれの希釈された溶液に新しいモップを1つずつ15分間浸漬し、流水で充分濯いだ後に乾燥させて、表面多機能処理剤組成物のNo1により処理されたモップと、表面多機能処理剤組成物のNo2により処理されたモップを1本ずつ得た。
これらのモップを用いて、床面を1ヶ月間、毎日水拭きを行った後のモップの生菌数を測定した。
Figure 0004611445
上記試験結果によれば、ポリヘキサメチレンビグアナイド系化合物を含有する本発明の表面多機能処理剤組成物のNo1が、ポリヘキサメチレンビグアナイド系化合物を含有しない本発明の表面多機能処理剤組成物のNo2よりも、抗菌効果が高いことがいえる。
靴下(しまむら製紳士用クツ下H19 抗菌防臭加工)を用いた生菌数測定結果と臭いに関する試験結果
同種の靴下を2足用意し、
ア.1足で実施例表面多機能処理剤組成物処理加工No3を水道水で30倍に希釈し 15分間浸漬し十分水道水で濯ぎ乾燥させたものと加工していないものを用意
イ.1足で花王ハミングフレア(登録商標)処理加工を行ったものと加工していない ものを用意し、同一人物が24時間装着した靴下の生菌数を測定する。
両処理法:ア.表面多機能処理剤組成物にタオルを数分間含浸させ、洗濯をし、乾燥 させて使用。
イ.ハミングフレア 毎日ふんわりエッセンス0.3gを水道水1lで希 釈し、15分間浸漬後、取り出し固く絞って乾燥させた。
Figure 0004611445
本発明の表面多機能処理剤組成物による加工によると、コントロールにおいて存在した菌及びハミングフレア処理によっても残っている菌が全て殺菌されているために、菌を検出できず、清潔な靴下の状態であったことがわかる。尚、試験に供したくつ下は抗菌、防臭加工を施されており、更に、ハミングフレアによって、抗菌、防臭機能が付与されているにも係らず菌の増殖と臭いの抑制に効果がなかった。
トイレ清掃に用いたモップにおける生菌数測定結果と臭いに関する試験結果
同種のモップ((株)テラモト製、FXモップ替糸(J))を用意し、1方を実施例表面多機能処理剤組成物No3を水道水で30倍に希釈し15分間浸漬し十分水道水で濯ぎ乾燥させ処理加工を行い、他方を処理しないコントロールモップとし、2ヶ月間使用した後生菌数を測定する。
モップの使用は、1日2回の通常清掃で使用し、床面を清掃するための洗剤で洗い後に水洗いを行った。
Figure 0004611445
処理を行わないモップは体表感染菌等の菌が多く存在するのに対し、表面多機能処理剤組成物により処理してなるモップは、2ヶ月間トイレ清掃に用いた後においても、菌を検出することがなく清潔であった。
セラミックタイル(セラミカクレオパトラ「ハイテックストーン OZ-4600」)における抗菌性測定結果
表面多機能処理剤組成物処理方法:セラミックタイルを洗剤で洗浄し乾燥させた後、実施例の表面多機能処理剤組成物を水道水で5倍に希釈し塗布し、5分後、水にて洗浄を行い乾燥させた。
Figure 0004611445
Figure 0004611445
なお、この試験において、菌数測定のための培養条件は、大腸菌がアッコンキーII寒天培地、緑膿菌と黄色ブドウ球菌がOPAブドウ球菌培地を使用し、いずれも1日間の培養期間であった。
希釈液を使用し、ペーパーフィルターにディッピング後、室温乾燥し検体とした。検体上に1mlの試験菌液を移植し、各菌種の培養期間後に洗い出し、生菌数の測定を行なった。
表11に示した、本発明の組成物を使用した例では、いずれのセラミックタイルも処理後において菌数が10以下、あるいは100以下という極めて菌数が少ない結果となった。
この結果は本発明の組成物によりセラミックタイルを処理すると、確実に抗菌効果を発揮できることを意味しており、しかも他の実施例等の記載から明確なように、セラミックタイル以外の各種の材質からなる被処理物に対しても、同様の効果を発揮できることは明らかである。
他方、上記の表12に示すように、本発明の組成物からアミドアミンオキシド類であるラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシドを除去した組成物に相当する、比較例としての処理剤組成物No.1、4及び5の組成物を使用すると、対象とする菌によって多少異なり、確かにある程度の抗菌性を発揮するものではあるが、表11に示した本発明の組成物によるものよりも抗菌性に劣ることは明らかである。
これらの結果によれば、本発明の組成物が抗菌性を発揮するのは、単にオクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド又はオクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドを含有するからではなく、アミドアミンオキシド類をも含有させることにより優れた抗菌性を発揮することが明らかである。
セラミックタイル(セラミカクレオパトラ「ハイテックストーン OZ-4600」)における撥水/撥油性に関する試験結果
表面多機能処理剤組成物処理方法:セラミックタイルを洗剤で洗浄し乾燥させた後、実施例表面多機能処理剤組成物No3を水道水で5倍に希釈し塗布し、5分後、水にて洗浄を行い乾燥させた。この処理を行ったセラミックタイルと、未処理のセラミックタイルについて水の接触角を下記の条件で測定した。
Figure 0004611445
この結果から、表面多機能処理剤組成物を塗布してなるセラミックタイル表面は撥水性及び撥油性が共に向上したことが理解できる。
※接触角の測定は、DropMaster500画像処理式・固液界面解析システム(協和界面製)を用いて、23℃、50%RHで行なった。
また、比較例としてアミドアミンオキシド類を含有しない上記表1−2の処理剤組成物No.1、4及び5を用いて、同様にセラミックタイルに対して処理を行い、蒸留水に対する接触角を上記の条件で測定した。
Figure 0004611445
上記表13に記載した、本発明の組成物により処理したセラミックタイル表面の蒸留水に対する接触角は96°であるのに対し、表14に記載したアミドアミンオキシドの1種であるラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシドを含有しない処理剤組成物No.1、4及び5を使用したセラミックタイル表面の蒸留水に対する接触角は高くても90°に留まる。
この結果は、本発明により得られる撥水性の効果は、単にオクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド又はオクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドを配合したことによる効果ではなく、さらにアミドアミンオキシド類も配合して得られる効果であることを示している。
洗浄負荷試験における撥水性に関する試験結果
同種のガラス板を3枚用意し、1枚を未処理とし、実施例表面多機能処理剤組成物No3を水道水で5倍に希釈した溶液を他の2枚のガラス板に塗布し、5分後、蒸留水にて洗浄を行い乾燥させた。得られた2枚のガラス板のうちの1枚について塗布面の水の接触角を測定し、もう1枚には下記の洗浄付加試験を行い、試験後の塗布面の水の接触角を測定した。
Figure 0004611445
この結果によれば、ガラス板に対しても本発明の表面多機能処理剤組成物を塗布することにより撥水性が向上し、かつその効果の耐久性が高いことが理解できる。
さらに、洗浄負荷試験後の接触角の数値をみると、白パッドを7000回往復駆動させるという過酷な試験の後であっても、ガラス板表面の接触角は87°と高い数値を示しており、本発明の表面多機能処理剤組成物による処理は洗浄を繰り返しても依然として高い撥水性を保つことが可能である。
※洗浄負荷試験は、表面多機能処理剤組成物の耐久性(摩擦)を擬似的に評価する目的で、JIS K3920 フロアーポリッシュ試験方法、19、耐洗剤性 C)洗浄試験機を用いて、住友3M製、白パッドを装着し、押さえ質量1000gで、37往復/分のスピードで、時々水を適量滴下しながら、7000往復駆動させた。
セラミックタイルにおける摩擦係数測定結果(電気抵抗値測定試験機を使用)
セラミックタイル(セラミカクレオパトラ「ハイテックストーン OZ-4600」)における摩擦係数測定に関する試験結果
表面多機能処理剤組成物処理方法:セラミックタイルを洗剤で洗浄し乾燥させた後、実施例表面多機能処理剤組成物No3を水道水で2.5倍に希釈し塗布し、5分後、水にて洗浄を行い乾燥させた。
Figure 0004611445
表面多機能処理剤組成物により処理してなるセラミックタイル(処理品)は、静摩擦係数及び動摩擦係数共に低下して、表面の滑り性が向上した。この滑り性の向上が、例えばセラミックタイル表面の清掃時においてモップ等の清掃用具との滑り性が向上することを意味しているので、撥水及び撥油効果と併せて清掃作業に係る力を軽減するという効果を発揮することになる。また、表面多機能処理剤組成物で処理した場合、洗浄耐久性負荷を与えても、摩擦係数の高くならないことにより、その耐久性の高さが理解できる。
※摩擦係数測定は、表面性測定器 HEIDON-14 ASTM 平面圧子に綿布を装着し、移動スピード;75mm/min、荷重;500gで測定した。
表面多機能処理剤組成物の耐久性(摩擦)を擬似的に評価する目的で、JIS K3920 フロアーポリッシュ試験方法、19、耐洗剤性 C)洗浄試験機を用いて、住友3M製、白パッドを装着し、押さえ質量1000gで、37往復/分のスピードで、時々水を適量滴下しながら、7000往復駆動させた。
Figure 0004611445
比較例に相当する表17に示す各例は、処理品耐久性負荷をかける前において、表16に示した本発明の実施例に対して、同程度の静摩擦係数及び動摩擦係数を示すが、処理品耐久性負荷をかけた後においては静摩擦係数及び動摩擦係数が負荷をかける前よりも高い。
これは、本発明の組成物により処理したセラミックタイル表面を使用する際において、該セラミックタイルを繰り返し洗浄しても、摩擦するために必要な力はより少なくて済むことを示している。逆に表17の結果からみて、本発明の組成物でない組成物を採用すると、繰り返しの洗浄を行うにつれて該セラミックタイルを清掃する際に、該セラミックタイル表面を摺擦するモップ等の清掃用具にかける力が増加することが理解できる。
本発明は、オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドとオクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドに加えて、アミドアミンオキシド類を添加することにより、処理表面の静摩擦係数及び動摩擦係数が使用を継続しても増加することを防止し、該処理表面の清掃が楽になることを示している。
ガラス板における摩擦係数測定結果(電気抵抗値測定試験機を使用)
表面多機能処理剤組成物処理方法:ガラス板を洗剤で洗浄し乾燥させた後、実施例表面多機能処理剤組成物No3を水道水で20倍に希釈し塗布し、5分後、水にて洗浄を行い乾燥させた。
Figure 0004611445
表面多機能処理剤組成物により処理してなるガラス板は、表面電気抵抗値が低下すると共に、静摩擦係数及び動摩擦係数共に低下して、表面の滑り性が向上した。この滑り性の向上が、例えばガラス表面の清掃時において雑巾等の清掃用具との滑り性が向上することを意味しているので、撥水及び撥油効果と併せて清掃作業に係る力を軽減するという効果を発揮することになる。
※摩擦係数測定は、表面性測定器 HEIDON-14 ASTM 平面圧子に綿布を装着し、移動スピード;75mm/min、荷重;500gで測定した。
床タイルにおける摩擦係数測定結果(電気抵抗値測定試験機を使用)
表面多機能処理剤組成物処理方法:床タイル((株)タジマ製、ジニアスプレーン、GE-1100)を洗剤で洗浄した後、実施例表面多機能処理剤組成物No3を水道水で5倍に希釈し塗布し、15分後、水にて洗浄を行ない乾燥させる。
Figure 0004611445
床タイルに対しても、表面多機能処理剤組成物により処理したものは、表面電気抵抗地が低くなることより、静電気の蓄積が軽減でき、静電気によるトラブルの軽減に寄与することになる。
防臭性に関する試験結果
(その1)[磁器タイルに尿を塗布した状態での結果]
処理方法:
ア.磁器タイルを中性洗剤で洗浄後、水洗し乾燥させた。
イ.90mm角の磁器タイルを洗剤で洗浄し乾燥させた後、ライオン(株)製、きれいのミスト (登録商標)を1gガーゼで塗布し、水道水を入れた超音波洗浄機(BRANSONIC B1200)で、30℃、30分間洗浄を行い水洗後乾燥させた。
ウ.磁器タイルを洗浄した後、実施例表面多機能処理剤組成物No3を水道水で5倍に希釈 し、1g塗布し、10分後、水にて洗浄を行い乾燥させた。
エ.磁器タイルを洗浄した後、実施例表面多機能処理剤組成物No3を水道水で5倍に希釈 し、1g塗布し、10分後、水にて洗浄を行い乾燥させた磁器タイルを、水道水を入 れた超音波洗浄機(BRANSONIC B1200)で、30℃、30分間洗浄を行い水洗後乾燥さ せた。
Figure 0004611445
ライオン(株)製、きれいのミストにより処理した場合はコントロールと変化はないが、本発明の表面多機能処理剤組成物により処理した場合には、超音波洗浄の有無によってもさほど変わりはないものの、きれいのミストによる処理と比較してアンモニアの濃度が低下した。
また、本発明の表面多機能処理剤組成物による処理はコントロールと比較して24時間までの間のアンモニアの濃度は同程度であるが、室温にて10日間放置した後においては、アンモニアの濃度が低くなっていた。
※これらの磁器タイルの表面に尿を2mlガーゼで全面塗布し、6時間室内に放置し、その後、全容量1800mlの密栓できるポリエチレン製容器に、尿を塗布した磁器タイルと(株)ガステック製、アンモニアNo、3D 気体検知管(パッシブドジチューブ)を入れて、検知管のアンモニア濃度を読み取る。
[ガラス瓶に尿を入れた状態での結果]
表面多機能処理剤組成物処理方法:全容量 450mlの広口マヨネーズ瓶を2本用意し、実施例表面多機能処理剤組成物No3を水道水で5倍に希釈し、5ml入れて、内面に行き渡るように接触させ、10分間放置後に、流水で濯ぎ、乾燥させ、もう一つは、流水で濯ぎ乾燥させた後に、それぞれの瓶に、尿を3ml入れて、6時間室内に放置し、その後、密栓し、(株)ガステック製、アンモニアNo、3D 気体検知管(パッシブドジチューブ)を入れて、検知管のアンモニア濃度を読み取る。
Figure 0004611445
本発明の表面多機能処理剤組成物により処理してなる場合には、コントロールに対する高温期による短期間の効果は特に見られないものの、室温にて10日間及び14日間放置した、長期の場合には、コントロールよりもアンモニアの濃度が低く抑えられ悪臭の発生が抑制されるという効果を発揮できる。
ワックスモップ摩擦係数測定試験結果
試験方法:試験片(90×70mm)をHEIDON(表面性測定機)に設置し、荷重:0.5kg、150mm/minで、測定を行う。試験片であるモップとしてフラットモップ((株)阪和製)と(株)テラモトのワックスモップの2種を採用した。
表面多機能処理剤処理方法:実施例表面多機能処理剤No3を水道水で5倍に希釈しモップを10分間含浸させ、洗濯をし、乾燥させて使用した。
Dryとは、乾燥時のこと。
モップに含浸させるフロアーポリッシュは、スイショウ油化工業(株)製、ラスター・VXを15ml/m2相当量を、モップに含浸させて測定を行なった。
Figure 0004611445
Figure 0004611445
表22−1、22−2に示されるように2種のモップ共にラスターされたものは、そうでないものよりも静摩擦係数と動摩擦係数が増加し、モップにワックスを含浸させると、摩擦係数の増加のために使用時にモップを押すために相当な力を要することが理解できる。
しかしながら、本発明による表面多機能処理剤処理を施した2種のモップは、未処理のものよりも、ドライ、ラスター処理したもの共に静摩擦係数と動摩擦係数が低くなっていることが理解できる。この結果、本発明の表面多機能処理剤により処理されたモップは、ドライでもラスター処理されたものであっても、より小さな力で使用することが可能となるものである。尚、上記の摩擦係数測定試験以外にも、実際の床面を使って、6名が実際これらのモップを使って塗布試験を体感したが、上記試験結果同様に、表面多機能処理剤処理を施したモップの方が軽い感触が体感でき、また、フロアーポリッシュの塗布量が一定であれば、より広い面積の塗布が可能である事も確認できた。
フロアーポリッシュ塗布表面の防汚性試験結果
300mm×150mmの床タイル((株)タジマ製、ジニアスプレーン、GE-1100)を洗剤で洗浄した後水洗し乾燥させ、スイショウ油化工業(株)製、ラスター・VXを15ml/m2相当量をガーゼにて3回塗布する。その表面に実施例表面多機能処理剤組成物No3を水道水で50倍に希釈し、15ml/m2相当量をガーゼにて塗布し、10分後、水にて洗浄を行ない乾燥させる。その後に、JIS K3920 2009 フロアーポリッシュ試験方法の16:ヒールマーク性試験に準拠して、未処理の床材と比較を行なう。
Figure 0004611445
表23に示されている通り。表面多機能処理剤処理を施したフロアーポリッシュの表面にヒールマーク痕(靴のかかとの黒い汚れ)の付着が少なくなっている事が理解できる。このことはフロアーメンテナンスにとっては、汚れの除去の手間やフロアーポリッシュの塗り変え延命を可能とするので、清掃上非常に有益なものである。

Claims (3)

  1. オクタデシルジメチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライド及び/又はオクタデシルジメチル(3−トリエトキシシリルプロピル)アンモニウムクロライドを0.01〜10重量%と、界面活性剤としてアミドアミンオキシドを2〜8重量%、ポリヘキサメチレンビグアナイド系化合物を0.01〜5重量%、及びアルコールと水を含有する表面多機能処理剤組成物(藻類の発生を抑制する藻類発生抑制剤を除く)
  2. 上記アミドアミンオキシド類が、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシドである請求項1記載の表面多機能処理剤組成物。
  3. さらに2℃〜50℃の範囲で1週間以上安定であることを特徴とする請求項1又は2記載の表面多機能処理剤組成物。
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