JP4610508B2 - プリフォーム載置台 - Google Patents

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本発明は,プリフォーム載置台に関する。
光学素子の製造方法としては,プリフォーム等の予備成形された成形素材を成形型に載置し加熱軟化した状態でプレスすることで,レンズ等の光学素子を成形する精密プレス成形が知られている。精密プレス成形は,レンズの光学機能面を研削,研磨等の後加工を必要とせずに所望の形状で高精度に成形可能であるため,特に非球面や微細パターンを有する光学機能面の成形に用いられる。
精密プレス成形によるレンズ製造設備では,複数の成形型を備えた成形装置に複数のプリフォームを供給し,同時に加熱軟化した状態でプレス成形することにより,1製造工程で複数のレンズが製造される。ここで,プリフォームは,一般的に,製造工程の効率化を目的として,複数のプリフォームを各々に吸着する複数の吸着部材を備えた搬送供給装置により成形装置に搬送・供給される。この場合,複数のプリフォームは,搬送供給装置上における吸着部材の配置構成に対応するように予めプリフォーム載置台の受け台上に配置されており,搬送供給装置に備えられた複数の吸着部材によって受け台上から同時に吸着され,成形装置に搬送・供給される。
搬送供給装置に備えられる吸着部材としては,プリフォームの吸着性の向上を図るために,例えば下記特許文献1に示されるように,その先端部に柔軟性の高い弾性部材が延設されているものもある。
特開平7−81949号公報
しかし,プリフォームと吸着部材との間には,一般的に,受け台もしくは吸着部材の配置誤差,載置台もしくは搬送供給部材の設置誤差,またはプリフォーム自体の成形誤差に起因する配置誤差,特に鉛直方向での相対的な配置誤差が生じる。これにより,複数のプリフォームが搬送供給装置に備えられた複数の吸着部材によって載置台上から同時に吸着されず,載置台上に取り残されるという問題が生じていた。
また,吸着部材の吸着機構として真空吸着が用いられる際には,1つの真空源に対して複数の吸着部材が接続された作動系統毎に,同時に吸引力を作動させることが一般的であり,その場合,1つの作動系統を構成する全ての吸着部材にプリフォームが吸着されていなければ,作動系統内で真空状態が形成されず,該当する作動系統の吸着部材により吸着されるべき全てのプリフォームが載置台上に取り残されるという問題が生じていた。
この場合,取り残されたプリフォームは,搬送供給装置による搬送供給工程を再び繰返すことにより,または製造工程を一時的に中断して手動により,載置台から取り出されて成形装置に供給される必要が生じるため,製造工程の効率化に支障を来たす結果となる。
一方,かかる問題を解消する一対策として,例えば,吸着部材の先端部に柔軟性の高い弾性部材を延設することで,プリフォームの吸着性の向上を図る工夫が施されてきた。これにより,弾性部材によりプリフォームが押圧されて密着性が高まり,プリフォームと吸着部材との間の配置誤差,特に鉛直方向での相対的な配置誤差を吸収するように,弾性部材自体が変形することで,プリフォームの吸着性の向上が図られる。
しかし,この場合,吸着部材の先端部に延設された弾性部材には,押圧によるプリフォームの損傷を回避し,または押圧によるプリフォームとの間の配置誤差を吸収するために,十分な柔軟性と変形性が要求され,一般的に弾性部材の耐熱性が劣り,部材長が長くなる。このため,成形装置にプリフォームを供給するに際して,弾性部材が加熱された成形型に接触し熱変形することで機能不全を生じる,または成形型に引っ掛かることで製造工程を一時的に中断せざるを得なくなるという問題が生じていた。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり,その目的は,複数の吸着部材を備えた搬送供給装置により,載置台上に載置された複数のプリフォームを同時に吸着するに際して,プリフォームの吸着性を向上することができる,新規かつ改良されたプリフォーム載置台を提供することにある。
本発明によれば,光学素子成形用の複数のプリフォームを各々に吸着する複数の吸着部材を備えた搬送供給装置により,複数の成形型を備えた光学素子成形装置に複数のプリフォームを同時に搬送・供給するに際して,複数のプリフォームを予め載置するための載置台であって,載置台は,載置台上に平面的に配置され,複数のプリフォームが各々に載置される複数の載置部と,複数の載置部を仕切る仕切部とを備え,各々の載置部は,プリフォームを載置可能な載置面と,載置面を仕切部内で弾性支持する支持機構とを有する,プリフォーム載置台が提供される。
かかるプリフォーム載置台によれば,各々のプリフォームは,各々の載置部でプリフォームを載置可能な載置面上に載置され,載置部の支持機構により仕切部内で弾性支持される。これにより,搬送供給装置に備えられた吸着部材が載置面上に載置されたプリフォームを押圧すると,プリフォームと吸着部材との間の配置誤差,特に鉛直方向での相対的な配置誤差が吸収される。そして,プリフォームが載置面上に安定的に載置された状態で吸着部材によってさらに押圧され,載置部の支持機構が作動して仕切部内で鉛直方向に押動されることで,プリフォームと吸着部材との密着性が高まり,プリフォームの吸着性が向上する。
かかる吸着機構によれば,吸着部材の先端部に柔軟性の高い弾性部材を延設せずとも,載置部の支持機構によってプリフォームの吸着性の向上が図られるため,弾性部材が熱変形する,または成形型に引っ掛かるといった問題を回避できる。よって,複数のプリフォームが搬送供給装置に備えられた複数の吸着部材によって載置台上から同時に吸着されず,載置台上に取り残されるといった問題も解消することができる。また,真空吸着機構が用いられる際に,プリフォームの吸着不良により,作動系統が機能不全を生じ,該当する作動系統の吸着部材により吸着されるべき全てのプリフォームが載置台上に取り残されるといった問題も解消することができる。
かかるプリフォーム載置台においては,支持機構は,プリフォームが載置される載置面を仕切部内で弾性支持する弾性支持部材を含むようにしてもよい。また,支持機構は,プリフォームが載置される載置面を仕切部内で流体圧により弾性支持する機構を含むようにしてもよい。かかるプリフォーム載置台によれば,支持機構が載置面を弾性支持する弾性支持部材,または載置面を流体圧により弾性支持する機構を含むことにより,各々のプリフォームは,各々の載置部の載置面上に載置され,載置部の支持機構により仕切部内で弾性支持される。また,支持機構による弾性支持力は,弾性支持部材の弾性特性または供給される流体圧を調整することで調整自在となる。
また,かかるプリフォーム載置台においては,仕切部には,仕切部内での支持機構の移動を制限する移動制限部材が設けられるようにしてもよい。かかるプリフォーム載置台によれば,仕切部に設けられた移動制限部材が仕切部内での支持機構の移動を制限することで,支持機構および支持機構により弾性支持されたプリフォームが載置台から離脱することが防止される。
以上説明したように,本発明によれば,複数の吸着部材を備えた搬送供給装置により,載置台上に載置された複数のプリフォームを同時に吸着するに際して,プリフォームの吸着性を向上することができる,プリフォーム載置台を提供することができる。
以下に,添付した図面を参照しながら,本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお,本明細書および図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は,本発明の第1の実施形態に係るプリフォーム載置台100を示す透過斜視図(A)および要部断面(B)である。
第1の実施形態に係る載置台100は,載置台100上に平面的に配置され,複数のプリフォーム160が各々に載置される複数の載置部110と,複数の載置部110を仕切る仕切部とを備える。そして,各々の載置部110は,プリフォーム160を載置可能な載置面120と,載置面120を仕切部内で弾性支持する支持機構130とを有する。
載置台100は,例えば図1(A)に示すように,第1の方向に6列,第1の方向に直交する第2の方向に3列で構成されるように平面的に配置され,仕切部により各々に区分された18個の載置部110を備え,各々の載置部110にプリフォーム160が載置される。各々の載置部110は,図1(B)に示すように,プリフォーム160が載置される載置面120を仕切部内で弾性支持する弾性支持部材134を含む支持機構130を含む。ここで,支持機構130は,例えば,載置面120を備えた受け部132と,受け部132の下方に設けられ,受け部132を仕切部内で弾性支持する弾性支持部材134からなる。
載置部110は,例えば,載置台100の一部をなす基台部150の水平面上に支持され,仕切部として機能する隔壁部140,または,基台部150と一体形成された隔壁部140により各々に区分されており,区分された空間内で弾性支持部材134に支持された受け部132が隔壁部140の側面沿いに摺動する。ここで,隔壁部140,基台部150および受け部132は,例えばアルミニウム等の加工性に優れた金属で形成される。なお,ここでは,仕切部が隔壁部140として構成される場合を示すが,後述するように各々の載置部110が相互干渉することなく,載置面120および載置面120上に載置されたプリフォーム160を弾性支持可能であれば,かかる構成に限定されるものではない。
図1(B)には,支持機構130の一部をなす弾性支持部材134が1つの弾性バネからなる場合を示すが,受け部132を隔壁部140内で弾性支持可能であれば,複数の弾性バネ,または1もしくは複数の他の弾性支持部材が用いられてもよい。
図1(B)には,両面凸状のプリフォーム160を載置する場合を示しており,受け部132の載置面120は,プリフォーム160の接触面の表面形状に応じた凹状,特に,様々な表面曲率を有する凸状プリフォーム160を安定的に載置可能とするためにすり鉢状に形成される。なお,ここでは,載置面120がすり鉢状に形成される場合を示すが,プリフォーム160を安定的に載置可能であれば,かかる形状に限定されるものではない。
隔壁部140の側面には,受け部132を支持した状態で弾性支持部材134が適度な弾性力を保持可能な高さに,移動制限部材として機能する突起部142が設けられており,突起部142は,隔壁部140内における受け部132の移動を制限することで,弾性支持部材134により生じる過度な支持力(または付勢力)によって受け部132を含む支持機構130が載置台100から離脱することを防止する。
図2は,本発明の第1の実施形態に係るプリフォーム載置台100を用いたプリフォーム160の搬送供給方法を示す図である。なお,図2(B)〜図2(E)で符号を付していない構成要素は,図2(A)で符号を付して示す構成要素と同一である。
初めに,プリフォーム160の搬送供給に用いられる装置について概説する。図2は,先述したレンズ成形用の複数のプリフォーム160を予め載置する載置台100と,複数の成形型182を備えた成形装置180と,複数のプリフォーム160を各々に吸着する複数の吸着部材176を備えた搬送供給装置170とを示す。なお,図2には示されていないが,成形装置180の成形型182および搬送供給装置170の吸着部材176は,図1に示す載置台100の載置部110と同様な(図1の第2の方向における)配置構成を各々に備える。
成形装置180は,一対の上型184と下型185を各々に備えた複数の成形型182と,各々の成形型182を区分するとともに保持する胴型186と,複数の上型184および下型185を各々に保持するとともに加圧する上および下加圧板188,189とを備える。各々の成形型182の上型184と下型185は,互いに対向配置されており,各々の対向面にはプリフォーム160に転写される光学機能転写面が形成されている。成形装置180は,成形型182に載置された複数のプリフォーム160を同時に加熱軟化するヒータ(不図示)と,複数のプリフォーム160を加熱軟化した状態で同時にプレス成形する加圧機構(不図示)とを備える。
搬送供給装置170は,複数の吸着部材176を一体保持する保持部172と,保持部172を水平鉛直方向に可動自在な可動アーム174とを備え,吸着部材176および可動アーム174を各々に作動させる。複数の吸着部材176は,例えば吸着機構として真空吸着を用いる際には,1つの真空源(不図示)と,その真空源に吸引管178を介して接続された1または複数の吸着部材176とを各々に備える,1または複数の作動系統として構成される。真空源は,保持部172に設けられて保持部172とともに可動し,または可動アーム174に併設された吸引管178を介して保持部172と別途に設けられる。なお,真空源としては,例えば真空発生器または真空ポンプ等が用いられる。
吸着部材176は,吸着対象物との間で高い密着性を発揮する形状を伴うとともに吸引管178の先端部に装着された吸着板179を備え,吸着板179を吸着対象物に密着させた状態で,真空源から吸引管178を介して供給される吸引力により,吸着対象物を吸着させる。吸着板179は,吸着対象物との間で密着性および吸引板179自体の形状を保持するために,例えばシリコン等,柔軟性と可撓性を兼備した材質で形成される。
次に,プリフォーム160を載置台100から成形装置180に搬送供給する方法について順を追って説明する。図2(A)では,搬送供給装置170は,複数のプリフォーム160が載置された載置台100の上方に,保持部172が配置されるように可動アーム174を作動させる。ここで,搬送供給装置170は,複数の吸着部材176の中心軸が各々の配置構成に対応するプリフォーム160の中心軸と略同一直線上となるべく,保持部172を水平保持するように可動アーム174を作動させる。
図2(B)では,搬送供給装置170は,保持部172を水平保持した状態で載置台100上に下降させるように可動アーム174を作動させ,複数の吸着部材176の吸着板179を各々の配置構成に対応するプリフォーム160に密着させる。ここで,詳細は後述するが,各々の載置部110では,プリフォーム160と受け部132が隔壁部140内で鉛直下方に押動されるように弾性支持部材134が作動する。そして,搬送供給装置170は,複数の吸着部材176の吸着板179を各々の配置構成に対応するプリフォーム160に密着させた状態で,真空源を作動させ,真空源から吸引管178を介して供給される吸引力により,吸着部材176にプリフォーム160を吸着させる。
図2(C)では,搬送供給装置170は,吸引力により複数の吸着部材176にプリフォーム160を吸着させた状態で,載置台100の上方に保持部172を上昇させるように可動アーム174を作動させる。ここで,詳細は後述するが,各々の載置部110では,受け部132が隔壁部140内で鉛直上方に押し上るように弾性支持部材134が作動する。
図2(D)では,搬送供給装置170は,吸引力により複数の吸着部材176にプリフォーム160を吸着させた状態で,成形型182の下型185の上方に保持部172が配置されるように可動アーム174を作動させる。ここで,搬送供給装置170は,複数のプリフォーム160の中心軸が各々の配置構成に対応する下型185の中心軸と略同一直線上となるべく,保持部172を水平保持するように可動アーム174を作動させる。そして,搬送供給装置170は,保持部172を水平保持した状態で下型185上に下降させるように可動アーム174を作動させる。そして,複数のプリフォーム160を各々の配置構成に対応する下型185の光学機能転写面上に安着させ,真空源を停止させ,真空源から吸引管178を介して供給されていた吸引力を解除し,吸着部材176からプリフォーム160を離脱させる。なお,搬送供給装置170は,複数のプリフォーム160を各々の配置構成に対応する下型185の光学機能転写面上に安着させる直前の状態,または安着させた状態で,備付けの配置センサ等の検出装置(不図示)を用いて,プリフォーム160の中心軸と下型185の中心軸とが正確に同一直線上となるように可動アーム174を作動させる。
図2(E)では,搬送供給装置170は,保持部172を成形型182から載置台100の側に配置するように可動アーム174を作動させる。一方,成形装置180は,成形型182に載置された複数のプリフォーム160を,ヒータにより加熱軟化し加圧機構によりプレス成形して,複数のレンズ成形品165を同時に製造する。
上記では,下型185の光学機能転写面上に載置されたプリフォーム160が可動自在な上型184によって押圧される場合について説明したが,かかる場合に限定されるものではなく,例えば,可動自在な下型185または可動自在な上下型184,185によって押圧される場合にも適用され得る。
なお,成形装置180による成形工程は,プリフォーム160の成形型182への載置に始まり,加熱軟化,プレス成形,さらに徐熱,搬出という一連の工程で構成されるため,複数のプリフォーム160を予め載置台100に載置する載置工程に比して長い工程時間を要する。よって,載置工程では,複数のプリフォーム160を同時に載置台100に載置することは一般的に要求されず,ロボットアーム等の載置装置(不図示)を用いて運搬装置(不図示)から載置台100に個別に載置される。
図3は,本発明の第1の実施形態に係るプリフォーム載置台100の作動原理を示す図である。なお,図3(B)〜図3(D)で符号を付していない構成要素は,図3(A)および図3(B)で符号を付して示す構成要素と同一である。
図3(A),(B)に示すように,載置台100上に載置されたプリフォーム160は,吸着部材176との間で配置誤差,特に鉛直方向の配置誤差を有する。ここでは,右側の載置部110では,吸着部材176とプリフォーム160との間に鉛直方向の配置誤差(この場合,搬送供給装置170における吸着部材176の配置誤差による。)が生じている場合について例示している。これにより,吸着部材176による吸着性が低下し,吸着不能ひいては製造工程の非効率化といった問題を生じる場合があった。
本実施形態に係る載置台100では,各々の載置部110の載置面120がプリフォーム160の接触面の表面形状に応じて凹状または凸状に形成されており,プリフォーム160が安定的に載置される。このため,本実施形態に係る載置台100では,図3(B)に示すように,搬送供給装置170の吸着部材176により載置面120上のプリフォーム160が押圧されることで,プリフォーム160と吸着部材176との間の配置誤差,特に鉛直方向での相対的な配置誤差が吸収される。
また,本実施形態に係る載置台100では,各々の載置部110が載置面120上に載置されたプリフォーム160を隔壁部140内で弾性支持する支持機構130を有する。このため,本実施形態に係る載置台100では,図3(C)に示すように,プリフォーム160が載置面120上に安定的に載置された状態で吸着部材176によってさらに押圧され,載置部110の支持機構130が作動して隔壁部140内で鉛直下方に押動されることで,プリフォーム160と吸着部材176との密着性が高まる。ここで,支持機構130がプリフォーム160と吸着部材176との間の鉛直方向の配置誤差に応じて作動し,載置面120がプリフォーム160とともに,その配置誤差に応じて鉛直下方に押動される。すなわち,図3(C)に例示するように,載置面120の鉛直下方への移動距離は,各々の載置部110の状況に応じて異なる。さらに,プリフォーム160は,吸着部材176との密着性が保持された状態で,真空源から吸引管178を介して供給される吸引力により吸着部材176に吸着されるため,プリフォーム160の吸着性が同時に向上する。ここで,吸着部材176からプリフォーム160に作用する押圧力が支持機構130により吸収されるため,プリフォーム160に過度の押圧力が作用した場合でも,プリフォーム160の損傷を回避し得る。
そして,図3(D)に示すように,複数のプリフォーム160は,各々の配置構成に対応する吸着部材176に吸着された状態で,載置台100の上方に持上げられ,成形装置180に同時に搬送供給される。ここで,各々の載置部110では,プリフォーム160を介して受け部132に作用していた吸着部材176からの押圧力が解除されるため,隔壁部140内で受け部132を鉛直上方に押し上げる付勢力が弾性支持部材134から作用する。しかし,隔壁部140の側面には,受け部132を支持した状態で弾性支持部材134が適度な弾性力を保持可能な高さに突起部142が設けられており,隔壁部140内における受け部132の移動が制限される。このため,受け台132に対して弾性支持部材134から過度な支持力(または付勢力)が作用した場合でも,受け部132を含む支持機構130が載置台100から離脱することが防止される。
以上,本発明の第1の実施形態に係るプリフォーム載置台100について説明した。かかるプリフォーム載置台100は,載置台100上に平面的に配置され,複数のプリフォーム160が各々に載置される複数の載置部110と,複数の載置部110を仕切る仕切部(隔壁部140)とを備え,各々の載置部110は,プリフォーム160を載置可能な載置面120と,載置面120を仕切部(隔壁部140)内で弾性支持する支持機構130とを有する。
かかるプリフォーム載置台100によれば,各々のプリフォーム160は,各々の載置部110でプリフォーム160を載置可能な載置面120上に載置され,載置部110の支持機構130により仕切部(隔壁部140)内で弾性支持される。
これにより,搬送供給装置170に備えられた吸着部材176により載置面120上に載置されたプリフォーム160が押圧されると,プリフォーム160と吸着部材176との間の配置誤差,特に鉛直方向での相対的な配置誤差が吸収される。そして,プリフォーム160が載置面120上に安定的に載置された状態で吸着部材176によってさらに押圧され,載置部110の支持機構130が作動して仕切部(隔壁部140)内で鉛直下方に押動されることで,プリフォーム160と吸着部材176との密着性が高まり,プリフォーム160の吸着性が向上する。
かかる吸着機構によれば,吸着部材176の先端部に柔軟性の高い弾性部材を延設せずとも,載置部110の支持機構130によってプリフォーム160の吸着性の向上が図られるため,弾性部材が熱変形する,または成形型182に引っ掛かるといった問題を回避できる。よって,複数のプリフォーム160が搬送供給装置170に備えられた複数の吸着部材176によって載置台100上から同時に吸着されず,載置台100上に取り残されるといった問題も解消することができる。また,真空吸着機構が用いられる際に,プリフォーム160の吸着不良により,作動系統が機能不全を生じ,該当する作動系統の吸着部材176により吸着されるべき全てのプリフォーム160が載置台100上に取り残されるといった問題も解消することができる。
図4は,本発明の第2,第3および第4の実施形態に係るプリフォーム載置台100a,100b,100cを示す要部断面である。
第2の実施形態に係る載置台100aの載置部110aは,図4(A)に示すように,プリフォーム160が載置される載置面120aを仕切部内で流体圧により弾性支持する機構を含む支持機構130aを有する。なお,かかる機構は,例えば,載置面120aを備えた受け部132aを有し,受け部132aの下方から供給される流体圧により受け部132aを仕切部内で弾性支持する。なお,ここでは,仕切部が隔壁部140aとして構成される場合を示すが,後述するように各々の載置部110aが相互干渉することなく,載置面120aおよび載置面120a上に載置されたプリフォーム160を弾性支持可能であれば,かかる構成に限定されるものではない。その他には,基台部150aに流体供給手段(不図示)と連通される流体供給用の貫通孔152aが設けられている以外は,第1の実施形態に係る載置台100と同様の機能構成を有する構成要素を備える。ここで,受け部132aの下方から供給される流体としては,例えば通常気圧の気体ガスもしくは高圧の気体ガス,または液体もしくは半固体状態の流体等が考えられるが,受け部132a上に載置されたプリフォーム160を隔壁部140a内で弾性支持可能であれば,他の材質の流体が用いられてもよい。ただし,用いられる流体の種別に係らず,受け部132aと隔壁部140aとの間に形成される摺動面からの流体の漏洩を防止し得る何らかのシーリング手段(不図示)を備えることが必要となる場合がある。
第2の実施形態に係る載置台100aでは,第1の実施形態に係る載置台100と比して,受け部132aの下方に供給される流体圧を調整することで,支持機構130aにより生じる支持力が容易に調整自在となる。これにより,載置されるプリフォーム160の重量変更等の設計変更に際しても,適切な支持力を受け部132aに作用させることが可能となり,吸着部材176によるプリフォーム160の吸着性を向上させる。
第3の実施形態に係る載置台100bの載置部110bは,図4(B)に示すように,プリフォーム160が載置される載置面120bを備え,載置面120b上に載置されたプリフォーム160を仕切部内で弾性支持する弾性支持部材134bを含む支持機構130bを有する。なお,ここでは,仕切部が隔壁部140bとして構成される場合を示すが,後述するように各々の載置部110bが相互干渉することなく,載置面120bおよび載置面120b上に載置されたプリフォーム160を弾性支持可能であれば,かかる構成に限定されるものではない。その他には,隔壁部140bの側面に突起部142bが設けられていない以外は,第1の実施形態に係る載置台100と同様の機能構成を有する構成要素を備える。なお,隔壁部140bの側面には,必要に応じて突起部142bが設けられてもよい。ここで,載置面120bを含む載置部110bを構成する弾性支持部材134bは,例えばシリコン等,柔軟性と可撓性を兼備した材質で形成されることが考えられるが,載置面120b上に載置されたプリフォーム160を隔壁部140b内で弾性支持可能であれば,他の材質の弾性支持部材134bが用いられてもよい。
第3の実施形態に係る載置台100bでは,第1の実施形態に係る載置台100と比して,載置面120bを含む載置部110bの変形性が向上されることで,吸着部材176によるプリフォーム160の吸着性が向上する。第1の実施形態に係る載置台100では,硬質の材質からなる受け部132が隔壁部140内を摺動することにより,載置面120上に載置されたプリフォーム160が弾性支持されるため,載置面120上のプリフォーム160は,鉛直方向にのみ押動自在となる。一方,第3の実施形態に係る載置台100bでは,載置面120bを含む載置部110b自体が弾性支持部材134bからなるため,載置面120b上のプリフォーム160は,鉛直方向のみならず,同時に水平鉛直方向,すなわち載置部110bの中心軸に対して傾斜方向にも押動自在となる。
かかる支持機構130bを備えた載置台100bによれば,載置台100bもしくは搬送供給部材170の設置誤差等に起因して,吸着部材176の中心軸が吸着すべきプリフォーム160の中心軸に対して傾斜する場合でも,吸着部材176からプリフォーム160に作用する押動力の作用方向に対応するように,載置部110b自体が変形することにより,プリフォーム160と吸着部材176との間の配置誤差が適切に吸収され,プリフォーム160の吸着性をさらに向上させ得る。
第4の実施形態に係る載置台100cの載置部110cは,図4(C)に示すように,プリフォーム160が載置される載置面120cを仕切部内で弾性支持する弾性支持部材134cを含む支持機構130cを有する。なお,かかる支持機構130cは,例えば,載置面120cを備えた受け部132cと,受け部132cの下方に設けられ,受け部132cを鉛直支持する弾性支持部材134cとからなる。その他には,各々の載置部110cが仕切部として機能する所定の隔離空間144cにより区分されている以外は,第1の実施形態に係る載置台100と同様の機能構成を有する構成要素を備える。なお,第4の実施形態に係る載置台100cの載置部110cは,プリフォーム160の搬送供給に際して,プリフォーム160および受け部132cに作用する力によって相互干渉しないように設計された,隔離空間144cの寸法および弾性支持部材134cの弾性特性(特に,水平方向の変形性が適切に拘束されている。)を備える。ここで,弾性支持部材134cが1つの弾性バネからなる場合を示すが,受け部132cを所定の隔離空間144c内で相互干渉することなく弾性支持可能であれば,複数の弾性バネ,または1もしくは複数の他の弾性支持部材134cが用いられてもよい。
また,第4の実施形態に係る載置台100cの載置部110cは,第3の実施形態に係る載置台100bの載置部110bと同様に,プリフォーム160が載置される載置面120cを備え,相互干渉することなく,載置面120c上に載置されたプリフォーム160を隔離空間144c内で弾性支持可能な弾性支持部材134cからなるようにしてもよい。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記の実施形態では,両面凸状のプリフォーム160を載置する場合について説明したが,本発明の適用はかかる場合に限定されるものではなく,例えば,凹状のプリフォーム160’を載置する場合には,載置面120,120a,120b,120cが,載置面120,120a,120b,120cと接触する側のプリフォーム160の表面形状に応じて,例えば凸状に形成されることにより,かかる場合についても適用され得る。
また,上記の実施形態では,載置部110,110a,110b,110cの載置面120,120a,120b,120cがすり鉢状に形成された場合について説明したが,本発明の適用はかかる場合に限定されるものではない。すなわち,載置面120,120a,120b,120cは,例えば,平坦な載置面上にリング状の突起部または適切な間隔を有する突起部を設け,プリフォーム160がそれらの突起部と線接触または点接触して安定的に載置可能となるような形状に形成されるような場合についても適用され得る。
また,上記の実施形態では,載置台100,100a,100b,100cおよび成形装置180等が水平面上に設置されている場合を前提として説明しており,構成要素等の位置的関係については,水平鉛直方向を基準として考えている。しかし,本発明の適用はかかる場合に限定されるものではなく,例えば,載置台100,100a,100b,100cおよび成形装置180等が傾斜面上に設置されている場合には,構成要素等の位置的関係については,設置基準面の条件を考慮して理解されることで,かかる場合についても適用され得る。
本発明の第1の実施形態に係るプリフォーム載置台を示す透過斜視図および要部断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るプリフォーム載置台を用いたプリフォームの搬送供給方法を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るプリフォーム載置台の作動原理を示す図である。 本発明の第2,第3および第4の実施形態に係るプリフォーム載置台を示す要部断面図である。
符号の説明
100,100a,100b,100c プリフォーム載置台
110,110a,110b,110c 載置部
120,120a,120b,120c 載置面
130,130a,130b,130c 支持機構
132,132a,132c 受け部
134,134b,134c 弾性支持部材
140,140a,140b 隔壁部(仕切部)
142,142a 突起部(移動制限部材)
144c 隔離空間(仕切部)
150,150a,150b,150c 基台部
160 プリフォーム
170 搬送供給装置
172 保持部
174 可動アーム
176 吸着部材
180 レンズ成形装置
182 プレス成形型

Claims (4)

  1. 光学素子成形用の複数のプリフォームを各々に吸着する複数の吸着部材を備えた搬送供給装置により,複数の成形型を備えた光学素子成形装置に前記複数のプリフォームを同時に搬送・供給するに際して,前記複数のプリフォームを予め載置するための載置台であって,
    前記載置台は,前記載置台上に平面的に配置され,前記複数のプリフォームが各々に載置される複数の載置部と,前記複数の載置部を仕切る仕切部とを備え,
    各々の前記載置部は,前記プリフォームを載置可能な載置面と,前記載置面を前記仕切部内で弾性支持する支持機構とを有することを特徴とする,プリフォーム載置台。
  2. 前記支持機構は,前記プリフォームが載置される前記載置面を前記仕切部内で弾性支持する弾性支持部材を含むことを特徴とする,請求項1に記載のプリフォーム載置台。
  3. 前記支持機構は,前記プリフォームが載置される前記載置面を前記仕切部内で流体圧により弾性支持する機構を含むことを特徴とする,請求項1に記載のプリフォーム載置台。
  4. 前記仕切部には,前記仕切部内での前記支持機構の移動を制限する移動制限部材が設けられることを特徴とする,請求項1〜3に記載のプリフォーム載置台。
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