JP4610413B2 - アイコン表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アイコンを画面に表示し、このアイコンに対応する機能の入力設定を支援するアイコン表示装置に関する。
この種の表示装置は、表示デバイスの画面に複数のアイコンを配列表示するというものである。この画面上で、例えばポインティングデバイスの操作により所望のアイコンが選択指示されたときには、このアイコンに対応するアプリケーションソフトウェア等が起動される。
ところが、小さな画面の場合は、複数のアイコンを隙間なく配列せねばならず、アイコンの視認性が悪くなり、またアイコンの選択操作も難しくなった。
また、全てのアイコンを表示して紹介することはなく、このために知られないアイコンが存在したり、アイコンに対応する機能を使わずに放置していることがあった。
一方、特許文献1には、文字情報や図形情報をスクロール表示し、スクロール表示に際しては、文字情報や図形情報の読み取りの困難性に応じてスクロール速度を制御し、これにより文字情報や図形情報の読み取りを容易にするという技術が開示されている。
この特許文献1の技術を参考にすると、複数のアイコンをスクロール表示することが考えられる。ただし、アイコンそのものは、単純化された図形等であって、その読み取りが容易であるため、スクロール速度を制御する必要性がないと考えられる。
特開平5−323941号公報
しかしながら、アイコンをスクロール表示するには、スクロールバー等を操作する必要があり、多数のアイコンがある場合は、その操作時間も長くなって煩わしくなる。
また、アイコンとしては、静止画(以下静止画アイコンと称する)ばかりでなく、複数コマを順次表示してなる動画(以下動画アイコンと称する)を用いることがある。この動画アイコンを用いる場合は、複数コマを順次表示してなる動作パターンを一巡させて、該動画アイコンに対応する機能を分かり易く紹介する必要がある。
ところが、特許文献1では、動画アイコンをスクロール表示することを考慮してはおらず、適確なスクロール速度を設定することができない。このため、スクロール速度が速過ぎて、動画アイコンの動作パターンの一部しか表示されなかったり、スクロール速度が遅過ぎて、動画アイコンの動作パターンが冗長的に何度も表示されて、複数のアイコンが効率的に紹介されなかったりする。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、複数の動画アイコンを順次表示して自動的に紹介することができ、動画アイコンに対応する機能が分かり易く紹介することができるアイコン表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のアイコン表示装置は、動画アイコンを画面に表示するアイコン表示装置において、画面上の表示エリアでの動画アイコンの規定の移動速度を設定する移動速度設定部と、画面上の表示エリアに動画アイコンを表示しつつ、この動画アイコンを前記移動速度設定部により設定された規定の移動速度で移動させ、この表示エリアでの移動表示中に動画アイコンの繰り返し動作パターンが少なくとも一巡する様に該動画アイコンの動画速度を制御する制御手段とを備えている。
また、前記画面上の表示エリアでの動画アイコンの規定の移動速度を入力するために操作される入力操作部を備え、前記移動速度設定部は、前記入力操作部の操作により入力された画面上の表示エリアでの動画アイコンの規定の移動速度を設定している。
更に、制御手段は、表示エリアの一方の端からの移動開始時点より動画アイコンの繰り返し動作パターンを開始して、表示エリアの他方の端への移動終了時点で動画アイコンの繰り返し動作パターンを終了し、移動開始時点より移動終了時点までの間に動画アイコンの繰り返し動作パターンが一巡する様に該動画アイコンの動画速度を制御している。
また、表示エリアでの動画アイコンの移動方向を切替える移動方向切替え手段を備え、制御手段は、移動方向切替え手段により移動方向が切替えられると、動画アイコンの繰り返し動作パターンを継続しつつ、この切替え時点から該切替えられた移動方向での表示エリアの端に動画アイコンが達するまでに、前記継続されている動画アイコンの動作パターンの残りのコマが表示される様に該動画アイコンの動画速度を制御している。
一方、本発明のアイコン表示装置は、動画アイコンを画面に表示するアイコン表示装置において、画面上の表示エリアでの動画アイコンの動作速度を設定する動作速度設定部と、画面上の表示エリアに動画アイコンを移動表示しつつ、前記動作速度設定部により設定された動作速度で動画アイコンを表示した場合に、この表示エリアでの移動表示中に動画アイコンの繰り返し動作パターンが少なくとも一巡する様な動画アイコンの規定の移動速度を求める移動速度計算部と、画面上の表示エリアに動画アイコンを移動表示しつつ、前記動作速度設定部により設定された動作速度で動画アイコンを表示し、前記移動速度計算部で求められた規定の移動速度となる様に該表示エリアでの動画アイコンの移動速度を制御する制御手段とを備えている。
また、前記画面上の表示エリアでの動画アイコンの動作速度を入力するために操作される入力操作部を備え、前記動作速度設定部は、前記入力操作部の操作により入力された画面上の表示エリアでの動画アイコンの動作速度を設定している。
更に、制御手段は、表示エリアの一方の端からの移動開始時点より動画アイコンの繰り返し動作パターンを開始して、表示エリアの他方の端への移動終了時点で動画アイコンの繰り返し動作パターンを終了し、移動開始時点より移動終了時点までの間に動画アイコンの繰り返し動作パターンが一巡する様に該動画アイコンの規定の移動速度を制御している。
また、表示エリアでの動画アイコンの移動方向を切替える移動方向切替え手段を備え、制御手段は、移動方向切替え手段により移動方向が切替えられると、動画アイコンの繰り返し動作パターンを継続しつつ、この切替え時点から該切替えられた移動方向での表示エリアの端に動画アイコンが達するまでに、前記継続されている動画アイコンの動作パターンの残りのコマが表示される様に該動画アイコンの規定の移動速度を制御している。
また、本発明においては、表示エリアでの動画アイコンの移動方向を切替える移動方向切替え手段を備え、制御手段は、移動方向切替え手段により移動方向が切替えられると、動画アイコンの繰り返し動作パターンを最初からやり直している。
更に、制御手段は、表示エリアでの移動表示前もしくは移動表示後の動画アイコンの1コマを停止させて、このときの動画アイコンの1コマを静止画アイコンとし、この静止画アイコンを表示している。
本発明のアイコン表示装置によれば、画面上の表示エリアで動画アイコンを表示しつつ移動させている。このため、複数の動画アイコンを順次表示して自動的に紹介することができる。また、表示エリアでの移動表示中に動画アイコンの繰り返し動作パターンが少なくとも一巡する様に該動画アイコンの動画速度を制御している。このため、表示エリアが狭かったり、動画アイコンの移動速度が速かったりして、表示エリアでの移動表示時間が短くても、動画アイコンの繰り返し動作パターンが少なくとも一巡する。これにより、必ず、動画アイコンに対応する機能が分かり易く紹介される。
また、表示エリアでの動画アイコンの移動速度を調節することができ、この調節された移動速度に応じて動画アイコンの動画速度を制御し、表示エリアでの移動表示中に動画アイコンの繰り返し動作パターンを少なくとも一巡させている。従って、移動速度が調節されて変化しても、動画アイコンに対応する機能が分かり易く紹介される。
例えば、表示エリアの一方の端からの移動開始時点より表示エリアの他方の端への移動終了時点でまでの間に、動画アイコンの繰り返し動作パターンが一巡する様に該動画アイコンの動画速度を制御している。
更に、表示エリアでの動画アイコンの移動方向を切替えることができ、移動方向が切替えられると、動画アイコンの繰り返し動作パターンを継続しつつ、この切替えられた移動方向での表示エリアの端に動画アイコンが達するまでに、動画アイコンの繰り返し動作パターンが少なくとも一巡する様に該動画アイコンの動画速度を制御している。従って、移動方向が切替えられても、動画アイコンに対応する機能が分かり易く紹介される。
一方、本発明のアイコン表示装置によれば、表示エリアでの移動表示中に動画アイコンの繰り返し動作パターンが少なくとも一巡する様に該動画アイコンの移動速度を制御している。この様に動画アイコンの動画速度の代わりに、移動速度を制御しても、動画アイコンの繰り返し動作パターンを少なくとも一巡させて、動画アイコンに対応する機能を分かり易く紹介することができる。
また、動画アイコンの動画速度を調節することができ、この調節された動画速度に応じて動画アイコンの移動速度を制御し、表示エリアでの移動表示中に動画アイコンの繰り返し動作パターンを少なくとも一巡させている。従って、動画速度が調節されて変化しても、動画アイコンに対応する機能が分かり易く紹介される。
例えば、表示エリアの一方の端からの移動開始時点より表示エリアの他方の端への移動終了時点でまでの間に、動画アイコンの繰り返し動作パターンが一巡する様に該動画アイコンの移動速度を制御している。
更に、表示エリアでの動画アイコンの移動方向を切替えることができ、移動方向が切替えられると、動画アイコンの繰り返し動作パターンを継続しつつ、この切替えられた移動方向での表示エリアの端に動画アイコンが達するまでに、動画アイコンの繰り返し動作パターンが少なくとも一巡する様に該動画アイコンの移動速度を制御している。従って、移動方向が切替えられても、動画アイコンに対応する機能が分かり易く紹介される。
また、表示エリアでの動画アイコンの移動方向を切替えることができ、移動方向が切替えられると、動画アイコンの繰り返し動作パターンを最初からやり直しても良い。
更に、表示エリアでの移動表示前もしくは移動表示後の動画アイコンを停止させて静止画アイコンとし、この静止画アイコンを表示しても構わない。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明のアイコン表示装置の実施形態1を示すブロック図である。本実施形態のアイコン表示装置10は、パーソナルコンピュータ11、プリンタ12、表示デバイス13、及びキーボード14やポインティングデバイス(例えばマウス)15等からなる。
パーソナルコンピュータ11は、このコンピュータ11を統括的に制御するCPU(中央処理装置)21、各種のプログラムやデータ等を記憶するROM22、各種のデータを一時的に記憶したりワークエリアとして用いられるRAM23、各種のプログラムやデータ等を記憶するHDD(ハードディスク装置)24、ネットワークを通じて、プリンタ12に接続されるネットワークインターフェース部25、表示デバイス13に接続されるディスプレイインターフェース部26、及びキーボード14やポインティングデバイス15等に接続される入力インターフェース部27等を備えている。
CPU21は、HDD24からオペレーティングシステムOSやアプリケーション等を読み出し、オペレーティングシステムOSを基にして、アプリケーションを実行し、ディスプレイインターフェース部26を通じて、表示デバイス13を表示制御したり、入力インターフェース部27を通じて、キーボード14やマウス15等からのデータや指示を入力し、これによりアイコン表示装置10の機能を実現する。
このアイコン表示装置10は、表示デバイス13の画面に表示エリアを表示し、この表示エリアで動画アイコンを移動しつつ表示する。例えば、図3(a)に示す様な表示エリア41を表示デバイス13の画面に表示して、この表示エリア41に動画アイコンIの1コマ目iaを表示し、引き続いて時間tの経過と共に、図3(b)〜(j)に示す様に表示エリア41に動画アイコンIの2コマ目ib〜10コマ目ijを順次表示し、各コマia〜ijの表示位置を少しずつ右側にずらして、動画アイコンIを移動表示する。動画アイコンIの各コマia〜ijの全てを順次表示すると、この動画アイコンIの繰り返し動作パターンが一巡する。従って、表示エリア41での移動表示中に、動画アイコンIの繰り返し動作パターンが一巡することになる。
図2は、アイコン表示装置10の機能を実現するためのアプリケーションの構成を示す機能ブロック図である。このアイコン表示装置10のアプリケーションは、動画アイコンIのコマ数取得部31、動画アイコンIの動画速度計算部32、動画アイコンIの移動速度設定部33、動画アイコンIを表す複数コマの画像データを記憶した記憶部34、及び表示制御部35等を含んでいる。
コマ数取得部31は、記憶部34内の動画アイコンIを表す複数コマia〜ijの画像データを参照して、動画アイコンIのコマ数jを求める。
移動速度設定部33は、通常、規定の移動速度vを設定しており、キーボード14やポインティングデバイス15の入力操作により移動速度vが変更されると、規定の移動速度vを更新して、この更新された移動速度vを設定する。
動画速度計算部32は、コマ数取得部31で求められた動画アイコンIのコマ数n、移動速度設定部33で設定された移動速度v、及び表示デバイス13の画面上の表示エリア41の横幅s(図3(a)に示す)を与えられると、コマ数j、移動速度v、及び表示エリア41の横幅sを用いて、動画アイコンIの1コマ当たりの表示時間Δt、つまり動画アイコンIの動画速度を求める。
表示制御部35は、移動速度設定部33で設定された移動速度v、及び動画速度計算部32で求められた1コマ当たりの表示時間Δtを与えられると、記憶部34内の動画アイコンIを表す複数コマia〜ijの画像データを読み出し、この画像データに基づいて、動画アイコンIを表す各コマia〜ijを表示時間Δtずつ順次表示し、また表示エリア41で動画アイコンIを移動速度vで右側に移動させて行く。実際には、各コマia〜ijが表示時間Δtずつ順次表示される度に、動画アイコンIのコマの表示位置を一定の移動量ずつ右側にずらして、動画アイコンIを移動させている。
これにより、時間tの経過と共に、図3(a)〜(j)に示す様に表示エリア41に動画アイコンIの1コマ目ia〜10コマ目ijが順次表示され、各コマia〜ijの表示位置が少しずつ右側にずらされて、動画アイコンIが移動表示される。この結果、表示エリア41での移動表示中に、動画アイコンIの繰り返し動作パターンが一巡することになり、動画アイコンIに対応する機能が分かり易く紹介される。
また、ここでは、説明の簡略化のために、表示エリア41で1つの動画アイコンIを移動表示しているが、実際には、表示エリア41で複数の動画アイコンを一定間隔で次々と移動表示する。このため、多くの動画アイコンを順次表示して自動的に紹介することができる。
尚、複数の動画アイコンのうちに静止画アイコンが混ざっていても良い。あるいは、逆に、複数の静止画アイコンのうちに動画アイコンが混ざっている様な表示でも構わない。この場合は、動画アイコン及び静止画アイコンの画像データを記憶部34に記憶しておき、これらのアイコンの画像データを適宜に読み出して用いれば良い。
次に、図4のフローチャートを参照しつつ、アイコン表示装置10による表示制御を整理して説明する。
まず、アイコン表示装置10では、動画アイコンの表示が指示されるのを待機しており(ステップS101で「No」)、例えばキーボード14やポインティングデバイス15の入力操作により表示が指示されると(ステップS101で「Yes」)、移動速度設定部33で規定の移動速度vを初期値として設定する(ステップS102で「Yes」)。
そして、表示制御部35は、表示デバイス13の画面上の表示エリア41を表示し、この表示エリア41の横幅sを求める(ステップS103)。このとき、キーボード14やポインティングデバイス15の入力操作により表示エリア41の横幅sが変更されたならば、表示制御部35は、この変更された横幅sを求める。また、表示制御部35は、コマ数取得部31で求められた動画アイコンIのコマ数jを取得する(ステップS104)。更に、表示制御部35は、移動速度設定部33で初期値として設定された規定の移動速度vを取得する(ステップS105)。そして、表示制御部35は、表示エリア41の横幅s、動画アイコンIのコマ数j、及び規定の移動速度vを動画速度計算部32に与える。
動画速度計算部32は、表示エリア41の横幅s、動画アイコンIのコマ数j、及び規定の移動速度vを与えられると、次式(1)に基づいて、動画速度w(1コマ当たりの表示時間Δt)を求め(ステップS106)、この動画速度wを設定する(ステップS107)。
動画速度w(1コマ当たりの表示時間Δt)=
(表示エリア41の横幅s)/[(移動速度v)×(コマ数j)] …(1)
この1コマ当たりの表示時間Δtは、表示制御部35に与えられる。表示制御部35は、先に述べた様に記憶部34内の動画アイコンIを表す複数コマia〜ijの画像データを読み出し、この画像データに基づいて、動画アイコンIを表す各コマia〜ijを表示時間Δtずつ順次表示し、各コマia〜ijが表示時間Δtずつ順次表示される度に、動画アイコンIのコマの表示位置を一定の移動量ずつ右側にずらして、動画アイコンIを移動速度vで右側に移動させて行く。この結果、表示エリア41での移動表示中に、動画アイコンIの繰り返し動作パターンが一巡する。
引き続いて、アイコン表示装置10では、動画アイコンIの移動表示に際し、キーボード14やポインティングデバイス15の入力操作により移動速度vの変更が指示されたか否かを判定しおり(ステップS102)、移動速度vの変更が指示されなければ(ステップS102で「No」)、動画アイコンIの動画速度を維持する。
また、移動速度vの変更が指示されると(ステップS102で「Yes」)、移動速度設定部33は、規定の移動速度vをキーボード14やポインティングデバイス15の入力操作により指示された移動速度vに更新する。そして、表示制御部35は、表示エリア41の横幅sを求め(ステップS103)、コマ数取得部31で求められた動画アイコンIのコマ数jを取得し(ステップS104)、移動速度設定部33で更新された移動速度vを取得し(ステップS105)、表示エリア41の横幅s、動画アイコンIのコマ数j、及び更新された移動速度vを動画速度計算部32に与える。
動画速度計算部32は、表示エリア41の横幅s、動画アイコンIのコマ数j、及び更新された移動速度vを上記式(1)に代入して、動画速度w(1コマ当たりの表示時間Δt)を求めて(ステップS106)、1コマ当たりの表示時間Δtを更新する(ステップS107)。
表示制御部35は、動画アイコンIを表す各コマia〜ijを更新された表示時間Δtずつ順次表示し、各コマia〜ijが表示時間Δtずつ順次表示される度に、動画アイコンIのコマの表示位置を一定の移動量ずつ右側にずらして、動画アイコンIを更新された移動速度vで右側に移動させて行く。
すなわち、移動速度vが更新されたときには、この更新された移動速度vに応じて動画アイコンIの動画速度wも更新し、これにより表示エリア41での移動表示中に、動画アイコンIの繰り返し動作パターンが一巡する様にしている。
尚、実際には、表示エリア41で複数の動画アイコンもしくは静止画アイコンを一定間隔で次々と移動表示するので、表示エリア41のアイコン毎に、図4のフローチャートの処理を行う必要がある。
<実施形態2>
図5は、本発明のアイコン表示装置の実施形態2の機能を実現するためのアプリケーションの構成を示す機能ブロック図である。本実施形態のアイコン表示装置50のアプリケーションは、図2のアイコン表示装置10と同様に、図1のパーソナルコンピュータ11のCPU21によりHDD24から読み出され実行されて、その機能を果たす。
このアイコン表示装置50でも、図1のアイコン表示装置10と同様に、例えば図3(a)〜(j)に示す様に表示デバイス13の画面に表示エリア41を表示し、この表示エリア41で動画アイコンIを移動しつつ表示する。
このアイコン表示装置50のアプリケーションは、動画アイコンIのコマ数取得部51、動画アイコンIの移動速度計算部52、動画アイコンIの動画速度設定部53、動画アイコンIを表す複数コマの画像データを記憶した記憶部54、及び表示制御部55等を含んでいる。
コマ数取得部51は、記憶部34内の動画アイコンIのコマ数jを求める。
動画速度設定部53は、通常、規定の動画速度w(1コマ当たりの表示時間Δt)を設定しており、キーボード14やポインティングデバイス15の入力操作により動画速度wが変更されると、規定の動画速度wを更新して、この更新された動画速度wを設定する。
移動速度計算部52は、コマ数取得部31で求められた動画アイコンIのコマ数n、動画速度設定部53で設定された動画速度w、及び表示デバイス13の画面上の表示エリア41の横幅sを与えられると、コマ数j、動画速度w、及び表示エリア41の横幅sを用いて、各コマが順次表示される度にずらされるコマの表示位置の移動量Δd(1コマ当たりの移動量Δd)、つまり動画アイコンIの移動速度vを求める。
表示制御部55は、動画速度設定部53で設定された動画速度w(1コマ当たりの表示時間Δt)、及び移動速度計算部52で求められた移動速度v(1コマ当たりの移動量Δd)を与えられると、記憶部54内の動画アイコンIを表す複数コマia〜ijの画像データを読み出し、この画像データに基づいて、動画アイコンIを表す各コマia〜ijを表示時間Δtずつ順次表示し、また各コマia〜ijが順次表示される度にコマの表示位置を右側に移動量Δdだけずらして行く。
これにより、時間tの経過と共に、図3(a)〜(j)に示す様に表示エリア41に動画アイコンIの1コマ目ia〜10コマ目ijが順次表示され、各コマia〜ijの表示位置が少しずつ右側にずらされて、動画アイコンIが移動表示される。この結果、表示エリア41での移動表示中に、動画アイコンIの繰り返し動作パターンが一巡することになる。
また、表示制御部55は、キーボード14やポインティングデバイス15の入力操作により動画アイコンの移動方向の切替えを指示されると、表示エリア41の動画アイコンIの移動方向を切替える。
次に、図6のフローチャートを参照しつつ、アイコン表示装置10による表示制御を整理して説明する。
まず、アイコン表示装置10では、動画アイコンの表示が指示されるのを待機しており(ステップS201で「No」)、例えばキーボード14やポインティングデバイス15の入力操作により表示が指示されると(ステップS201で「Yes」)、動画速度設定部53で規定の動画速度w(1コマ当たりの表示時間Δt)を初期値として設定する(ステップS202で「Yes」)。
そして、表示制御部55は、表示デバイス13の画面上の表示エリア41を表示し、この表示エリア41の横幅sを求め(ステップS203)、コマ数取得部51で求められた動画アイコンIのコマ数jを取得し(ステップS204)、動画速度設定部53で初期値として設定された規定の動画速度w(1コマ当たりの表示時間Δt)を取得する(ステップS205)。そして、表示制御部55は、表示エリア41の横幅s、動画アイコンIのコマ数j、及び規定の動画速度wを移動速度計算部52に与える。
移動速度計算部52は、表示エリア41の横幅s、動画アイコンIのコマ数j、及び規定の動画速度w(1コマ当たりの表示時間Δt)を与えられると、次式(2)に基づいて、移動速度v(1コマ当たりの移動量Δd)を求め(ステップS206)、この移動速度vを設定する(ステップS207)。
移動速度v(1コマ当たりの移動量Δd)=
(表示エリア41の横幅s)/[(1コマ当たりの表示時間Δt)×(コマ数j)]…(2)
この1コマ当たりの移動量Δdは、表示制御部35に与えられる。表示制御部35は、先に述べた様に記憶部54内の動画アイコンIを表す複数コマia〜ijの画像データを読み出し、この画像データに基づいて、動画アイコンIを表す各コマia〜ijを表示時間Δtずつ順次表示し、また各コマia〜ijが順次表示される度にコマの表示位置を右側に移動量Δdだけずらして行く。この結果、表示エリア41での移動表示中に、動画アイコンIの繰り返し動作パターンが一巡する。
引き続いて、アイコン表示装置50では、動画アイコンIの移動表示に際し、キーボード14やポインティングデバイス15の入力操作により動画速度wの変更が指示されたか否かを判定しおり(ステップS202)、動画速度wの変更が指示されなければ(ステップS202で「No」)、動画アイコンIの移動速度vを維持する。
また、動画速度wの変更が指示されると(ステップS202で「Yes」)、動画速度設定部53は、規定の動画速度wをキーボード14やポインティングデバイス15の入力操作により指示された動画速度w(1コマ当たりの表示時間Δt)に更新する。そして、表示制御部55は、表示エリア41の横幅sを求め(ステップS203)、コマ数取得部51で求められた動画アイコンIのコマ数jを取得し(ステップS204)、動画速度設定部53で更新された動画速度wを取得し(ステップS205)、表示エリア41の横幅s、動画アイコンIのコマ数j、及び更新された動画速度wを移動速度計算部52に与える。
移動速度計算部52は、表示エリア41の横幅s、動画アイコンIのコマ数j、及び更新された動画速度w(1コマ当たりの表示時間Δt)を上記式(2)に代入して、動画アイコンIの移動速度v(1コマ当たりの移動量Δd)を求めて(ステップS206)、移動速度vを更新する(ステップS207)。
表示制御部55は、動画アイコンIを表す各コマia〜ijを更新された表示時間Δtずつ順次表示し、各コマia〜ijが表示時間Δtずつ順次表示される度に、動画アイコンIのコマの表示位置を更新された移動量Δdずつ右側にずらして、動画アイコンIを右側に移動させて行く。
すなわち、動画速度w(1コマ当たりの表示時間Δt)が更新されたときには、この更新された動画速度wに応じて動画アイコンIの移動速度v(1コマ当たりの移動量Δd)も更新し、これにより表示エリア41での移動表示中に、動画アイコンIの繰り返し動作パターンが一巡する様にしている。
尚、実際には、表示エリア41で複数の動画アイコンもしくは静止画アイコンを一定間隔で次々と移動表示するので、表示エリア41のアイコン毎に、図6のフローチャートの処理を行う必要がある。
一方、このアイコン表示装置50では、キーボード14やポインティングデバイス15の入力操作により動画アイコンIの移動方向の切替えが指示されると、表示エリア41の動画アイコンIの移動方向が切替えられる。
次に、図7のフローチャートを参照しつつ、アイコン表示装置10による動画アイコンIの移動方向の切替え制御を説明する。
まず、アイコン表示装置10では、動画アイコンIの移動方向の切替えが指示されるのを待機しており(ステップS301で「No」)、例えばキーボード14やポインティングデバイス15の入力操作により移動方向の切替えが指示されると(ステップS301で「Yes」)、これに応答して表示制御部55は、移動方向が切替えられた時点での動画アイコンIの表示位置から該切替えられた移動方向での表示エリア41の端までの距離s1を求める(ステップS302)。また、表示制御部55は、移動方向が切替えられた時点までに既に表示した動画アイコンIのコマ数を求め、動画アイコンIの全てのコマ数から該既に表示したコマ数を差し引いて、未だに表示していない残りのコマ数j1を求める(ステップS303)。更に、表示制御部55は、動画速度設定部53で設定された動画速度w(1コマ当たりの表示時間Δt)を取得する(ステップS304)。そして、表示制御部55は、動画アイコンIの表示位置から切替えられた移動方向での表示エリア41の端までの距離s1、動画アイコンIの残りのコマ数j1、及び動画速度wを移動速度計算部52に与える。
移動速度計算部52は、動画アイコンIの表示位置から切替えられた移動方向での表示エリア41の端までの距離s1、動画アイコンIの残りのコマ数j1、及び動画速度w(1コマ当たりの表示時間Δt)を与えられると、次式(3)に基づいて、移動速度v(1コマ当たりの移動量Δd)を求め(ステップS305)、この移動速度vを設定する(ステップS306)。
移動速度v(1コマ当たりの移動量Δd)=
(距離s1)/[(1コマ当たりの表示時間Δt)×(残りのコマ数j1)] …(3)
この1コマ当たりの移動量Δdは、表示制御部35に与えられる。表示制御部35は、記憶部54内の動画アイコンIを表す残りのコマの画像データを読み出し、この画像データに基づいて、動画アイコンIを表す残りのコマを表示時間Δtずつ順次表示し、また残りのコマが順次表示される度にコマの表示位置を左側に移動量Δdだけずらして行く。この結果、動画アイコンIの移動方向が切替えられても、表示エリア41での移動表示中に、動画アイコンIの繰り返し動作パターンが一巡する。
また、キーボード14やポインティングデバイス15の入力操作により移動方向の切替えが指示される度に、ステップS302からの処理が繰り返される。このため、移動方向の切替えが複数回行われても、表示エリア41での移動表示中に、動画アイコンIの繰り返し動作パターンが一巡する。
尚、実施形態1では、動画アイコンIの移動方向が切替えられたときの処理を行っていないが、この処理を行っても良い。例えば、キーボード14やポインティングデバイス15の入力操作により移動方向の切替えが指示されると、動画アイコンIの表示位置から切替えられた移動方向での表示エリア41の端までの距離s1、動画アイコンIの残りのコマ数j1、及び移動速度vに基づいて、切替えられた移動方向への動画アイコンIの移動表示中に残りのコマ数j1の全てが表示される様な動画速度w(1コマ当たりの表示時間Δt)を求めて設定する。
また、動画アイコンIの移動方向が切替えられたときには、動画アイコンIの繰り返し動作パターンを最初からやり直して、処理の軽減を図っても良い。
更に、表示エリア41での移動表示前もしくは移動表示後の動画アイコンIを停止させて、このときの1コマを静止画アイコンとし、この静止画アイコンを表示デバイス13の画面上の表示エリア41外に表示しても良い。
また、表示エリア41での移動表示中に動画アイコンIの繰り返し動作パターンを一巡させているが、この繰り返し動作パターンを複数回繰り返しても良い。
更に、表示エリアを横切る様に動画アイコンを移動表示しているが、この代わりに、円筒体を表示し、この円筒体の周面に多数の動画アイコンを配置し、この円筒体を回転させて、多数の動画アイコンを常にエンドレスに繰り返し移動表示させても構わない。
本発明のアイコン表示装置の実施形態1を示すブロック図である。 図1のアイコン表示装置の機能を実現するためのアプリケーションの構成を示す機能ブロック図である。 (a)〜(j)は、表示エリアでの動画アイコンの動作及び移動を示す遷移図である。 図2のアイコン表示装置による表示制御を示すフローチャートである。 本発明のアイコン表示装置の実施形態2の機能を実現するためのアプリケーションの構成を示す機能ブロック図である。 図5のアイコン表示装置による表示制御を示すフローチャートである。 図5のアイコン表示装置による動画アイコンの移動方向の切替え制御を示すフローチャートである。
符号の説明
10、50 アイコン表示装置
11 パーソナルコンピュータ
12 プリンタ
13 表示デバイス
14 キーボード
15 ポインティングデバイス
21 CPU(中央処理装置)
22 ROM
23 RAM
24 HDD(ハードディスク装置)
25 ネットワークインターフェース部
26 ディスプレイインターフェース部
27 入力インターフェース部
41 表示エリア
31、51 コマ数取得部
32 動画速度計算部
33 移動速度設定部
34、54 記憶部
35、55 表示制御部
52 移動速度計算部
53 動画速度設定部

Claims (10)

  1. 動画アイコンを画面に表示するアイコン表示装置において、
    画面上の表示エリアでの動画アイコンの規定の移動速度を設定する移動速度設定部と、
    画面上の表示エリアに動画アイコンを表示しつつ、この動画アイコンを前記移動速度設定部により設定された規定の移動速度で移動させ、この表示エリアでの移動表示中に動画アイコンの繰り返し動作パターンが少なくとも一巡する様に該動画アイコンの動画速度を制御する制御手段とを備えることを特徴とするアイコン表示装置。
  2. 前記画面上の表示エリアでの動画アイコンの規定の移動速度を入力するために操作される入力操作部を備え、
    前記移動速度設定部は、前記入力操作部の操作により入力された画面上の表示エリアでの動画アイコンの規定の移動速度を設定することを特徴とする請求項1に記載のアイコン表示装置。
  3. 前記制御手段は、前記表示エリアの一方の端からの移動開始時点より動画アイコンの繰り返し動作パターンを開始して、表示エリアの他方の端への移動終了時点で動画アイコンの繰り返し動作パターンを終了し、移動開始時点より移動終了時点までの間に動画アイコンの繰り返し動作パターンが一巡する様に該動画アイコンの動画速度を制御することを特徴とする請求項1に記載のアイコン表示装置。
  4. 前記表示エリアでの動画アイコンの移動方向を切替える移動方向切替え手段を備え、
    前記制御手段は、前記移動方向切替え手段により移動方向が切替えられると、動画アイコンの繰り返し動作パターンを継続しつつ、この切替え時点から該切替えられた移動方向での表示エリアの端に動画アイコンが達するまでに、前記継続されている動画アイコンの動作パターンの残りのコマが表示される様に該動画アイコンの動画速度を制御することを特徴とする請求項1に記載のアイコン表示装置。
  5. 動画アイコンを画面に表示するアイコン表示装置において、
    画面上の表示エリアでの動画アイコンの動作速度を設定する動作速度設定部と、
    画面上の表示エリアに動画アイコンを移動表示しつつ、前記動作速度設定部により設定された動作速度で動画アイコンを表示した場合に、この表示エリアでの移動表示中に動画アイコンの繰り返し動作パターンが少なくとも一巡する様な動画アイコンの規定の移動速度を求める移動速度計算部と、
    画面上の表示エリアに動画アイコンを移動表示しつつ、前記動作速度設定部により設定された動作速度で動画アイコンを表示し、前記移動速度計算部で求められた規定の移動速度となる様に該表示エリアでの動画アイコンの移動速度を制御する制御手段とを備えることを特徴とするアイコン表示装置。
  6. 前記画面上の表示エリアでの動画アイコンの動作速度を入力するために操作される入力操作部を備え、
    前記動作速度設定部は、前記入力操作部の操作により入力された画面上の表示エリアでの動画アイコンの動作速度を設定することを特徴とする請求項5に記載のアイコン表示装置。
  7. 前記制御手段は、前記表示エリアの一方の端からの移動開始時点より動画アイコンの繰り返し動作パターンを開始して、表示エリアの他方の端への移動終了時点で動画アイコンの繰り返し動作パターンを終了し、移動開始時点より移動終了時点までの間に動画アイコンの繰り返し動作パターンが一巡する様に該動画アイコンの規定の移動速度を制御することを特徴とする請求項5に記載のアイコン表示装置。
  8. 前記表示エリアでの動画アイコンの移動方向を切替える移動方向切替え手段を備え、
    前記制御手段は、前記移動方向切替え手段により移動方向が切替えられると、動画アイコンの繰り返し動作パターンを継続しつつ、この切替え時点から該切替えられた移動方向での表示エリアの端に動画アイコンが達するまでに、前記継続されている動画アイコンの動作パターンの残りのコマが表示される様に該動画アイコンの規定の移動速度を制御することを特徴とする請求項5に記載のアイコン表示装置。
  9. 前記表示エリアでの動画アイコンの移動方向を切替える移動方向切替え手段を備え、
    前記制御手段は、前記移動方向切替え手段により移動方向が切替えられると、動画アイコンの繰り返し動作パターンを最初からやり直すことを特徴とする請求項1又は5に記載のアイコン表示装置。
  10. 前記制御手段は、前記表示エリアでの移動表示前もしくは移動表示後の動画アイコンの1コマを停止させて、このときの動画アイコンの1コマを静止画アイコンとし、この静止画アイコンを表示することを特徴とする請求項1又は5に記載のアイコン表示装置。
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