JP4610408B2 - 発光素子およびその作製方法、並びに発光装置 - Google Patents

発光素子およびその作製方法、並びに発光装置 Download PDF

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Description

本発明は、発光素子およびその作製方法、並びに前記発光素子を用いた発光装置に関するものである。
発光材料を用いた発光素子は、薄型軽量、高速応答性、直流低電圧駆動などの特徴を有しており、次世代のフラットパネルディスプレイへの応用が期待されている。また、発光素子をマトリクス状に配置した発光装置は、従来の液晶表示装置と比較して、視野角が広く視認性が優れる点に優位性があると言われている。
発光素子の発光機構は、一対の電極間に電界発光層を挟んで電圧を印加することにより、陰極から注入された電子および陽極から注入された正孔が電界発光層の発光中心で再結合して分子励起子を形成し、その分子励起子が基底状態に戻る際にエネルギーを放出して発光するといわれている。励起状態には一重項励起と三重項励起が知られ、発光はどちらの励起状態を経ても可能であると考えられている。
このような発光素子に関しては、その素子特性を向上させる上で、材料に依存した問題が多く、これらを克服するために素子構造の改良や材料開発等が行われている。
一方、素子構造の1つとして、高輝度発光時での長寿命を実現するために、対向する陽極電極と、陰極電極の間に複数の発光ユニットが電荷発生層で仕切られて積層されている構造を有する発光素子が報告されている(特許文献1および非特許文献1参照)。この電荷発生層はキャリアを注入する役割を持ち、透光性の高い材料であることが必要である。
特開2003−45676号
Toshio Matsumoto,Takeshi Nakada,Jun Endo,Koichi Mori,Norihumi Kawamura,Akira Tokoi,Junji Kido,IDW’03,1285−1288
特許文献1および非特許文献1では、電荷発生層として透光性の高い透明性導電膜を用いているが、インジウム錫酸化物(ITO)に代表される透明導電膜をスパッタリング法で電界発光層上に形成すると、電界発光層が損傷(スパッタダメージ)を受けてしまうという問題があった。また、蒸着法を用いて透明導電膜を形成する場合、形成される電極の透過率、抵抗率が低くなってしまい、好ましくない。よって、電界発光層に損傷を与えることなく、スパッタリング法を用いて電界発光層上に電極を形成することができる、発光素子および発光装置の提案が望まれている。
本発明では、上述した問題に鑑み、スパッタリング法を用いた膜形成に起因した電界発光層の損傷を低減できる発光素子の作製方法を提供することを目的とする。また、スパッタリング法を用いた膜形成に起因した損傷が低減された発光素子および発光装置を提供することを目的とする。
本発明の発光素子は、第1の電極と第2の電極との間に、複数の電界発光層と、一または複数の電荷発生層とを有する。電界発光層と電荷発生層は交互に積層しており、電界発光層はスパッタリング法による成膜時のプラズマにエッチングされにくい材料を含む層を有する。そして、エッチングされにくい材料を含む層は電荷発生層よりも先に形成されるように積層されていることを特徴とする。
つまり、電界発光層のうち、電界発光層上にスパッタリング法で形成される電荷発生層に接する層に、スパッタリング法による成膜時のプラズマにエッチングされにくい材料を用いる。より具体的には、第2の電極よりも第1の電極を先に形成する場合、電荷発生層の第1の電極側に電荷発生層と接するように、ベンゾオキサゾール誘導体、またはピリジン誘導体を含む層を形成することを特徴とする。
以下、本明細書中では、発光素子の一対の電極のうち、先に形成される電極を第1の電極、後に形成される電極を第2の電極という。
本発明で用いるベンゾオキサゾール誘導体の構造を、一般式(1)に示す。
Figure 0004610408
(式中、Arはアリール基を示し、R1〜R4は、それぞれ独立に水素、ハロゲン、シアノ基、アルキル基(ただし、炭素数1〜10)、ハロアルキル基(ただし、炭素数1〜10)、アルコキシル基(ただし、炭素数1〜10)を示す。もしくは、置換または無置換のアリール基、置換または無置換の複素環残基を示す。)。
本発明で用いるピリジン誘導体の構造を、一般式(2)に示す。
Figure 0004610408
(式中、二つのXは同じであっても異なる構造であってもよい。R1〜R8は、それぞれ独立に水素、ハロゲン、シアノ基、アルキル基(ただし、炭素数1〜10)、ハロアルキル基(ただし、炭素数1〜10)、アルコキシル基(ただし、炭素数1〜10)、を示す。もしくは、置換または無置換のアリール基、置換または無置換の複素環残基を示す。)。
そして本発明の発光素子は、第1の電極と、第2の電極と、第1の電極と第2の電極の間に、複数の電界発光層が電荷発生層で仕切られて積層されている構造を有し、実際に発光が得られる層(発光層)の他に、キャリア(電子・正孔)輸送性の高い材料を含む層や、キャリア注入性の高い材料を含む層などを組み合わせて構成されていてもよい。
そして例えば、陰極を第1の電極、陽極を第2の電極とした場合、電界発光層のうち最も電荷発生層に近い、ホール注入性またはホール輸送性を有する層として、上述したエッチングされにくい材料を用いる。具体的に、ベンゾオキサゾール誘導体を用いる場合は、ベンゾオキサゾール誘導体と、テトラシアノキノジメタン(以下、TCQnと示す)、FeCl3、フラーレン(以下、C60と示す)、またはテトラフルオロテトラシアノキノジメタン(以下、F4TCNQと示す)のいずれか一または複数の材料とを含む層を、電荷発生層の第1の電極側に電荷発生層と接するように形成する。
また例えば、陽極を第1の電極、陰極を第2の電極とした場合、電界発光層のうち最も電荷発生層に近い、電子注入性または電子輸送性を有する層として、上述したエッチングされにくい材料を用いる。具体的に、ベンゾオキサゾール誘導体を用いる場合は、ベンゾオキサゾール誘導体と、アルカリ金属、アルカリ土類金属、または遷移金属のいずれか一または複数の材料とを含む層を、電荷発生層の第1の電極側に電荷発生層と接するように形成する。
上記構成により、電荷発生層として、スパッタリング法で形成した透明導電膜、例えばインジウム錫酸化物(ITO)、または珪素を含有したインジウム錫酸化物、2〜20%の酸化亜鉛(ZnO)を含む酸化インジウム等を用いた場合でも、電界発光層へのスパッタダメージを抑えることができる。そのため、電荷発生層を形成するための物質の選択性が広がる。
また、本発明において、第2の電極にスパッタリング法で形成した透明導電膜を用いても、電界発光層のうち第2の電極に接する層に、上述したスパッタリング法による成膜時のプラズマにエッチングされにくい材料を含む層を形成することにより、電界発光層へのスパッタダメージを抑えることができる。
なお本発明の発光装置は、アクティブマトリクス型に限定されず、パッシブマトリクス型であっても良い。
上述したように本発明では、スパッタリング法を用いて電界発光層上に電荷発生層または第2の電極を形成する場合に、電界発光層が受ける損傷を低減することができる発光素子の作製方法を得ることができる。また、これにより、スパッタリング法による膜形成に起因した不良が抑制される発光素子および発光装置を提供することができる。よって、電界発光層上に形成される電荷発生層の材料の選択性を広げることができる。
以下、本発明の実施の態様について図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
図1を用いて、本発明の発光素子の構成について説明する。図1に、本発明における発光素子の素子構成を模式的に示す。本発明の発光素子108は、基板100上に形成され、第1の電極101と第2の電極105間に、電荷発生層103を挟んで、電界発光層が複数積層した構成を有する。なお実際には、基板100と発光素子108間には各種の層または半導体素子などが設けられている。
第1の電極101と第2の電極105は、いずれか一方が陽極、他方が陰極に相当する。そして本発明では、電界発光層102のうち、電界発光層102上に形成される電荷発生層に最も近い層106に、ベンゾオキサゾール誘導体またはピリジン誘導体などの、スパッタリング法による成膜時のプラズマによりエッチングされにくい材料を含ませる。具体的に、第1の電極101が陽極、第2の電極105が陰極である場合は、電荷発生層103に最も近い層106に電子注入性をもたせるために、ベンゾオキサゾール誘導体を用いる場合は、ベンゾオキサゾール誘導体と、アルカリ金属、アルカリ土類金属、または遷移金属のいずれか一または複数の材料を含ませる。
なお、逆に第1の電極101が陰極、第2の電極105が陽極である場合、電荷発生層に最も近い層106にホール注入性をもたせるために、ベンゾオキサゾール誘導体を用いる場合は、ベンゾオキサゾール誘導体と、TCQn、FeCl3、C60またはF4TCNQのいずれか一または複数の材料とを含ませる。
また、電荷発生層103と同様に、第2の電極105を形成する際にスパッタリング法を用いる場合は、第2の電極105に最も近い層107に、上記の材料を用いることにより、電界発光層へのスパッタダメージを抑える効果を得ることができる。具体的には、第2の電極が透明導電膜で形成されている上面出射型素子、第1の電極及び第2の電極が透明導電膜で形成されている両面出射型素子に本発明を適用することで、スパッタダメージに起因する不良を抑制することができる。
また、電界発光層102(104)は、それぞれ発光層およびスパッタリング法による成膜時のプラズマにエッチングされにくい材料を含む層107(109)を少なくとも有し、その他、正孔注入層、正孔輸送層、正孔阻止層(ホールブロッキング層)、電子輸送層、電子注入層等を適宜組み合わせて構成される。なお、エッチングされにくい材料を含む層はこれらの役割を兼ねている構成としてもよい。また、電界発光層102(104)は、単層であっても複数の層を積層した構造であってもよい。
本発明の1つめの構成として、スパッタリング法による成膜時のプラズマにエッチングされにくい材料を含む層は、下記一般式(1)に示すベンゾオキサゾール誘導体を含み、電荷発生層と接して設けられる。
Figure 0004610408
(式中、Arはアリール基を示し、R1〜R4は、それぞれ独立に水素、ハロゲン、シアノ基、アルキル基(ただし、炭素数1〜10)、ハロアルキル基(ただし、炭素数1〜10)、アルコキシル基(ただし、炭素数1〜10)を示す。もしくは、置換または無置換のアリール基、置換または無置換の複素環残基を示す。)。
なお、一般式(1)に示されるベンゾオキサゾール誘導体に含まれる具体的な材料としては、構造式(3)〜(5)に示す物質が挙げられる。
Figure 0004610408
Figure 0004610408
Figure 0004610408
また、本発明の別の構成として、スパッタリング法による成膜時のプラズマにエッチングされにくい材料を含む層は、下記一般式(2)に示すピリジン誘導体を含み、電荷発生層と接して設けられる。
Figure 0004610408
(式中、二つのXは同じであっても異なる構造であってもよい。R1〜R8は、それぞれ独立に水素、ハロゲン、シアノ基、アルキル基(ただし、炭素数1〜10)、ハロアルキル基(ただし、炭素数1〜10)、アルコキシル基(ただし、炭素数1〜10)を示す。もしくは、置換または無置換のアリール基、置換または無置換の複素環残基を示す。)。
なお、一般式(2)に示されるピリジン誘導体に含まれる具体的な材料としては、構造式(6)〜(9)に示す物質が挙げられる。
Figure 0004610408
Figure 0004610408
Figure 0004610408
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本発明の発光素子において、電界発光層102、104におけるキャリアの再結合により生じる光は、第1の電極101または第2の電極105の両方から外部に出射される構成となる。すなわち、両電極を透明導電膜で形成する。
また、電界発光層102、104には公知の材料を用いることができ、低分子系材料および高分子系材料のいずれを用いることもできる。なお、電界発光層102、104を形成する材料には、有機化合物材料のみから成るものだけでなく、無機化合物を一部に含む構成も含めるものとする。
本発明において、一対の電極間に形成される電界発光層102、104を構成する正孔注入層、正孔輸送層、発光層、または、電子輸送層に用いる具体的な材料を以下に示す。
正孔注入層を形成する正孔注入性材料としては、有機化合物であればポルフィリン系の化合物が有効であり、フタロシアニン(以下、H2−Pcと示す)、銅フタロシアニン(以下、Cu−Pcと示す)等を用いることができる。また、導電性高分子化合物に化学ドーピングを施した材料もあり、ポリスチレンスルホン酸(以下、PSSと示す)をドープしたポリエチレンジオキシチオフェン(以下、PEDOTと示す)などを用いることもできる。また、ベンゾオキサゾール誘導体と、TCQn、FeCl3、C60またはF4TCNQのいずれか一または複数の材料とを含むようにしても良い。
また、正孔輸送層を形成する正孔輸送性材料としては、芳香族アミン系(すなわち、ベンゼン環−窒素の結合を有する化合物等)の化合物が好適である。広く用いられている材料として、例えば、N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−N,N’−ジフェニル−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン(以下、TPDと示す)の他、その誘導体である4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニル−アミノ]−ビフェニル(以下、α−NPDと示す)や、4,4’,4’’−トリス(N−カルバゾリル)−トリフェニルアミン(以下、TCTAと示す)、4,4’,4’’−トリス(N,N−ジフェニル−アミノ)−トリフェニルアミン(以下、TDATAと示す)、4,4’,4’’−トリス[N−(3−メチルフェニル)−N−フェニル−アミノ]−トリフェニルアミン(以下、MTDATAと示す)などのスターバースト型芳香族アミン化合物が挙げられる。
また、発光層を形成する発光性材料としては、具体的には、トリス(8−キノリノラト)アルミニウム(以下、Alq3と示す)、トリス(4−メチル−8−キノリノラト)アルミニウム(以下、Almq3と示す)、ビス(10−ヒドロキシベンゾ[h]−キノリナト)ベリリウム(以下、BeBq2と示す)、ビス(2−メチル−8−キノリノラト)−(4−ヒドロキシ−ビフェニリル)−アルミニウム(以下、BAlqと示す)、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−ベンゾオキサゾラト]亜鉛(以下、Zn(BOX)2と示す)、ビス[2−(2−ヒドロキシフェニル)−ベンゾチアゾラト]亜鉛(以下、Zn(BTZ)2と示す)などの金属錯体の他、各種蛍光色素が有効である。
なお、ゲスト材料と組み合わせて発光層を形成する場合には、キナクリドン、ジエチルキナクリドン(以下、DEQDと示す)、ジメチルキナクリドン(以下、DMQDと示す)、ルブレン、ペリレン、クマリン、クマリン545T(以下、C545Tと示す)、DPT、Co−6、PMDFB、BTX、ABTX、DCM、DCJTの他、トリス(2−フェニルピリジン)イリジウム(以下、Ir(ppy)3と示す)、2,3,7,8,12,13,17,18−オクタエチル−21H,23H−ポルフィリン−白金(以下、PtOEPと示す)等の三重項発光材料(燐光材料)をゲスト材料として用いることができる。
電子輸送層を形成する電子輸送性材料としては、先に述べたAlq3、Almq3、BeBq2などのキノリン骨格またはベンゾキノリン骨格を有する金属錯体や、混合配位子錯体であるBAlqなどが好適である。また、Zn(BOX)2などのオキサゾール系配位子、Zn(BTZ)2などのチアゾール系配位子を有する金属錯体もある。さらに、金属錯体以外にも、2−(4−ビフェニリル)−5−(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール(以下、PBDと示す)、1,3−ビス[5−(p−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル]ベンゼン(以下、OXD−7と示す)などのオキサジアゾール誘導体、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−フェニル−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール(以下、TAZと示す)、3−(4−tert−ブチルフェニル)−4−(4−エチルフェニル)−5−(4−ビフェニリル)−1,2,4−トリアゾール(以下、p−EtTAZと示す)などのトリアゾール誘導体を用いることができる。
電子注入層を形成する電子注入性材料をしては、具体的には、LiF、CsFなどのアルカリ金属ハロゲン化物や、CaF2のようなアルカリ土類ハロゲン化物、Li2Oなどのアルカリ金属酸化物のような絶縁体の薄膜がよく用いられる。また、リチウムアセチルアセトネート(略称:Li(acac)や8−キノリノラト−リチウム(略称:Liq)などのアルカリ金属錯体も有効である。
また、ベンゾオキサゾール誘導体と、アルカリ金属、アルカリ土類金属、または遷移金属のいずれか一または複数の材料とを含むようにしても良い。
なお、図1では、電界発光層が2つの場合を示したが、これに限定されず、3層以上であってもよい。また、積層する電界発光層はそれぞれ同じ構成である必要はなく、異なる材料で構成されている電界発光層を積層してもよい。
本実施例では、第1の電極を陽極とし、第2の電極を陰極とした例について、図2を用いて説明する。
まず、基板200上に発光素子の第1の電極201が形成される。なお、本実施例では、第1の電極201は陽極として機能する。材料として透明導電膜であるITOを用い、スパッタリング法により110nmの膜厚で形成する。
次に、陽極として機能する第1の電極201上に電界発光層202が形成される。なお、本実施例における電界発光層202は、正孔注入層211、正孔輸送層212、発光層213、電子輸送層214、電子注入層215からなる積層構造を有している。
第1の電極201が形成された基板を市販の真空蒸着装置の基板ホルダーに第1の電極201が形成された面を下方にして固定し、真空蒸着装置の内部に備えられた蒸発源に銅フタロシアニン(以下、Cu−Pcと示す)を入れ、抵抗加熱法を用いた蒸着法により20nmの膜厚で正孔注入層211を形成する。なお、正孔注入層211を形成する材料としては、公知の正孔注入性材料を用いることができる。
次に正孔輸送性に優れた材料により正孔輸送層212を形成する。正孔輸送層212を形成する材料としては、公知の正孔輸送性材料を用いることができるが、本実施例では、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニル−アミノ]−ビフェニル(以下、α−NPDと示す)を同様の方法により、40nmの膜厚で形成する。
次に発光層213を形成する。なお、発光層213において正孔と電子が再結合し、発光を生じる。本実施例では、発光層213を形成する材料のうちホスト材料となるトリス(8−キノリノラト)アルミニウム(以下、Alq3と示す)と、ゲスト材料となるジメチルキナクリドン(以下、DMQDと示す)とを用い、DMQDが1質量%となるように共蒸着法により40nmの膜厚で形成する。
次に、電子輸送層214を形成する。電子輸送層214を形成する材料としては、公知の電子輸送性材料を用いることができるが、本実施例では、Alq3を用い、20nmの膜厚で蒸着法により形成する。
次に、電子注入層215を形成する。電子注入層215は、一般式(1)で示されるベンゾオキサゾール誘導体を用いて形成する。これによって、電荷発生層または電極から電界発光層への電子の注入を促すと共に、電荷発生層または電極の形成に伴う電界発光層への損傷を防ぐことができる。具体的には、電子注入性を高めるため、一般式(1)で示されるベンゾオキサゾール誘導体を用い、アルカリ金属、アルカリ土類金属、または遷移金属のいずれか一とを含有する層を形成する。なお、本実施例では、下記構造式(3)で示される4,4’−Bis(5−methyl benzoxazol−2−yl)stilbeneとアルカリ金属であるLiとを用い、Liが1質量%となるようにして、20nmの膜厚で共蒸着法により形成する。
Figure 0004610408
このようにして、正孔注入層211、正孔輸送層212、発光層213、電子輸送層214、および電子注入層(スパッタリング法による成膜時のプラズマにエッチングされにくい材料を含む層)215を積層して形成される電界発光層202を形成した後、電荷発生層203をスパッタリング法により形成する。なお、電荷発生層203は透光性の物質であることが望ましく、本実施例では電界発光層202上にITO(10nm)をスパッタリング法により形成し、電荷発生層203を得る。
電荷発生層203上に電界発光層204を形成する。電界発光層204は、上記した電界発光層202と同様に形成すればよい。本実施例では、正孔注入層216としてCu−Pc(20nm)、正孔輸送層217としてα―NPD(40nm)、発光層218としてDMQDを1質量%含むAlq3(40nm)、電子輸送層219としてAlq3(20nm)、電子注入層(スパッタリング法による成膜時のプラズマにエッチングされにくい材料を含む層)220としてLiを1質量%含むベンゾオキサゾール誘導体(20nm)を形成する。
そして、電界発光層204を形成した後、陰極として機能する第2の電極205としてITOをスパッタリング法により110nmの膜厚で形成する。
本実施例で作製した発光素子は、電界発光層のうち、電荷発生層に最も近い層にスパッタリング法による成膜時のプラズマにエッチングされにくい材料を含む層を形成することにより、スパッタリング法で膜形成するときに電界発光層が受ける損傷を低減することができる。なお、ベンゾオキサゾール誘導体の他、ピリジン誘導体を用いた場合にも同様の効果を得ることできる。
電界発光層のうち、スパッタリング法により形成される透明導電膜に最も近い層にエッチングされにくい材料を含む層を形成することにより、電界発光層に与える損傷を低減することができるか確認するため、実験を行った。
第1の電極であるITO上に、正孔注入層としてCu−Pc(20nm)正孔輸送層としてα―NPD(40nm)、発光層としてDMQDを1質量%含むAlq3(40nm)、電子輸送層としてAlq3(20nm)を形成した。そして、アルカリ金属であるLiと上記構造式(3)で示される4,4’−Bis(5−methyl benzoxazol−2−yl)stilbene(20nm)と用い、Liが1質量%となるようにして電子注入層を形成し、その後、スパッタリング法によりITO(110nm)を形成した。本実験で作製した素子を素子1とする。
[比較例1]
比較例1として、電界発光層のうち、スパッタリング法により形成された透明導電膜に最も近い層に、スパッタリング法による成膜時のプラズマにエッチングされにくい材料を用いていない素子を作製した。
第1の電極であるITO上に、電子注入層としてLiを1質量%含む上記構造式(3)で示される4,4’−Bis(5−methyl benzoxazol−2−yl)stilbene(20nm)、電子輸送層としてAlq3(20nm)、発光層としてDMQDを1質量%含むAlq3(40nm)、正孔輸送層としてα―NPD(40nm)、正孔注入層としてCu−Pc(20nm)を形成した。その後、スパッタリング法によりITO(110nm)を形成した。本比較例で形成した素子を素子2とする。
[比較例2]
比較例2として、電界発光層のうち、スパッタリング法により形成された透明導電膜に最も近い層に、スパッタリング法による成膜時のプラズマにエッチングされにくい材料を用いていない素子を作製した。本比較例で作製した素子は、比較例1で作製した素子と同様にα―NPDまで形成した後、正孔注入層として形成したCu−Pcの膜厚を40nmとし、その後、スパッタリング法によりITO(110nm)を形成した。本比較例で形成した素子を素子3とする。
素子1、素子2、素子3の輝度―電流密度特性を図6に、電流効率―輝度特性を図7に、輝度―電圧特性を図8に、電流―電圧特性を図9に示す。図6〜図9をみてわかるように、素子1は素子2および素子3に比べて、素子特性が良くなっている。
素子1の構成は実施例1で作成した発光素子の構成に含まれており、実施例1で作製した発光素子においても、スパッタリング法による成膜時のプラズマにエッチングされにくい材料を用いることにより電界発光層へのスパッタダメージが防ぐ効果があることが確認された。
本実施例では、第1の電極を陰極とし、第2の電極を陽極とした例について、図3を用いて説明する。
まず、基板300上に発光素子の第1の電極301が形成される。なお、本実施例では、第1の電極301は陰極として機能する。材料として透明導電膜であるITOを用い、スパッタリング法により110nmの膜厚で形成する。
次に、陰極として機能する第1の電極301上に電界発光層302が形成される。なお、本実施例における電界発光層302は、電子注入層311、電子輸送層312、発光層313、正孔輸送層314、正孔注入層315からなる積層構造を有している。
第1の電極301上に、電子注入性に優れた材料により電子注入層311を形成する。電子注入層を形成する材料としては、公知の電子注入性材料を用いることができるが、本実施例では、ベンゾオキサゾール誘導体とアルカリ金属であるLiとを用い、Liが1質量%となるようにして、20nmの膜厚で共蒸着法により形成する。
次に、電子輸送層312を形成する。電子輸送層312を形成する材料としては、公知の電子輸送性材料を用いることができるが、本実施例では、Alq3を用い、20nmの膜厚で蒸着法により形成する。
次に発光層313を形成する。なお、発光層313において正孔と電子が再結合し、発光を生じる。本実施例では、発光層313を形成する材料のうちホスト材料となるAlq3と、ゲスト材料となるDMQDとを用い、DMQDが、10質量%となるように共蒸着法により40nmの膜厚で形成する。
次に正孔輸送性に優れた材料により正孔輸送層314を形成する。正孔輸送層314を形成する材料としては、公知の正孔輸送性材料を用いることができるが、本実施例では、α−NPDを蒸着法により、40nmの膜厚で形成する。
次に、正孔注入層315を形成する。正孔注入層315は、一般式(1)で占められるベンゾオキサゾール誘導体を用いて形成する。これによって、電荷発生層または電極から電界発光層への正孔の注入を促すと共に、電荷発生層または電極の形成に伴う電界発光層の損傷を防ぐことができる。具体的には、正孔注入性を高めるため、一般式(1)で示されるベンゾオキサゾール誘導体を用い、TCQn、FeCl3、C60またはF4TCNQのいずれか一または複数の材料を含有する層を形成する。なお、本実施例では、下記構造式(3)で示される4,4’−Bis(5−methyl benzoxazol−2−yl)stilbeneとTCQnを含む層を、20nmの膜厚で共蒸着法により形成する。
Figure 0004610408
このようにして、電子注入層311、電子輸送層312、発光層313、正孔輸送層314、および正孔注入層315を積層して形成される電界発光層302を形成した後、電荷発生層303をスパッタリング法により形成する。なお、電荷発生層303は透光性の物質であることが望ましく、本実施例では電界発光層302上にITO(10nm)をスパッタリング法により形成し、電荷発生層303を得る。
電荷発生層303上に電界発光層304を形成する。電界発光層304は、上記した電界発光層302と同様に形成すればよい。本実施例では、電子注入層316としてLiを1質量%含むベンゾオキサゾール誘導体(20nm)、電子輸送層317としてAlq3(20nm)、発光層318としてDMQDを1質量%含むAlq3(40nm)、正孔輸送層319としてα―NPD(40nm)、正孔注入層320としてベンゾオキサゾール誘導体とTCQnを含む層を20nmの膜厚で形成する。
そして、電界発光層304を形成した後、陽極として機能する第2の電極305としてITOをスパッタリング法より110nmの膜厚で形成する。
本実施例で作製した発光素子は、電界発光層のうち、電荷発生層に最も近い層にスパッタリング法による成膜時のプラズマにエッチングされにくい材料を含む層を形成することにより、スパッタリング法で膜形成するときに電界発光層が受ける損傷を低減することができる。なお、ベンゾオキサゾール誘導体の他、ピリジン誘導体を用いた場合にも同様の効果を得ることできる。
本実施例では、実施例1および実施例2で作製した発光素子を用いた発光装置の構成について図4および図11〜図14を用いて説明する。
複数の電界発光層を積層した発光素子を用いた発光装置において、例えば白色発光を得る場合、従来は、全ての発光素子において第1色の電界発光層(例えば赤色発光する電界発光層)、第2色の電界発光層(例えば緑色発光する電界発光層)、第3色の電界発光層(例えば青色発光する電界発光層)を同じ順序で積層していた。しかし、全ての発光素子が同一の積層構造を持っていると、全ての発光素子で白色発光が得られなくてはならず、光の干渉効果や各層の抵抗値の違いなどにより、着色していない白色発光が得られるよう調整することが困難であった。つまり、所望の発光色を得るためには、各層の膜厚等を厳密に調整する必要があった。また、各発光材料によって特性の経時変化が異なるため、時間が経つと白色ではなくなり、ある特定の色の発光が目立ってしまう場合があった。全ての発光素子が同じ積層構造を持っている場合、特性の経時変化による発光色の変化に対応することができなかった。
そこで、本実施例では、各発光素子の積層構造を図4のような構成にすることにより、白色発光を得る。図4において、基板上に3つの発光素子(501、502、503)が形成されている。そして、3つの発光素子で一画素を形成している。それぞれの発光素子は第1の電極551上に電界発光層が電荷発生層552を挟んで積層されており、最上層に第2の電極553が形成されている。
発光素子501では、第1色の電界発光層511、第2色の電界発光層512、第3色の電界発光層513の順に積層し、発光素子502では、第2色の電界発光層521、第3色の電界発光層522、第1色の電界発光層523の順に積層し、発光素子503では、第3色の電界発光層531、第1色の電界発光層532、第2色の電界発光層533の順に積層する。このように各発光素子の電界発光層の積層順序を変えることにより、1つ1つの発光素子では白色発光を得られなくても、画素全体として白色発光を得ることができるようになる。なお、発光素子501では第1の発光色が強く発光し、発光素子502では第2の発光色が強く発光し、発光素子503では第3の発光色が強く発光している。
また、アクティブマトリクス型の場合、各発光素子を独立に駆動することができるため、各発光材料の特性の経時変化に対応することが可能になり、より長時間白色発光を得ることが可能になる。
例えば、経時変化により第1色の発光色が目立つようになってきた場合、図11に示すように、第1のコントローラ561により、第1色の発光色が強く発光している第1の発光素子に流れる電流を少なくし、第2のコントローラ562により第2色の発光色が強く発光している第2の発光素子に流れる電流を多くし、第3のコントローラ563により第3色の発光色が強く発光している第3の発光素子に流れる電流を多くし、全体として白色発光を保つようにする。このようにコントローラにより各発光素子に流れる電流量を変化させ、画素全体としての発光色を制御することが可能となる。
なお、図4および図11では、第2の電極が陽極の場合を示したが、第2の電極が陰極である構成としてもよい。また、本実施例では、白色発光の場合を示したが、所望の色の発光を得る場合にも本発明を適用することができる。また、本実施例では電界発光層が3層積層した例を示したが、これに限定されず、2層以上であれば同様の効果を得ることができる。具体的には、本実施例のように、3つの電界発光層を積層した3つの発光素子で一画素を形成していてもよいし、2つの電界発光層を積層した2つの発光素子で一画素を形成していてもよい。また、3つ以上の電界発光層を積層した発光素子で一画素を形成していてもよい。また、3つの電界発光層を積層した2つ発光素子で一画素を形成していてもよいし、3つの電界発光層を積層した4つの発光素子で一画素を形成していてもよい。
さらに、電界発光層の膜厚は、各発光素子毎に異なっていてもよい。例えば、本実施例において、第1色の電界発光層511、523、532はそれぞれ膜厚が異なっていてもよい。これにより、各発光素子毎に発光色の特徴が異なるため、より所望の発光色に近づけることができるようになる。
なお、同一画素内の各発光素子に与える電流量を変化させるためには、電源線の電位を変化させる方法、または、電源線の電位を同一にしソース線駆動回路からの信号を変化させる方法がある。
図12に、同一画素内の各発光素子に電気的に接続された電源線を独立したものにし、各発光素子に与える電位を変化させることができる発光装置の等価回路を示す。
図12において、各画素1101にはそれぞれ3つの発光素子が設けられ、その発光素子に供給される電位を伝達する電源線は、3つの素子で独立して設けられている。よって、電源回路1106よりそれぞれ独立した電位を各発光素子に供給することができ、3つの発光素子の輝度を独立して制御することが可能となる。
また、各画素は、ソース線駆動回路1104およびゲート線駆動回路1105に接続しており、ソース線駆動回路1104およびゲート線駆動回路1105から与えられる信号により、制御される。
各発光素子の経時変化による発光色の変化は、モニター用の発光素子を用いる、または、発光素子の点灯時間の結果とあらかじめ測定していた発光素子の劣化特性を用いて算出する。モニター回路1108により算出された経時変化の度合いは電源回路1106に入力され、各発光素子に供給される電位が決定される。
コントローラ1107は、ソース線駆動回路1104、ゲート線駆動回路1105および電源回路1106を制御する。なお、複数の電位の供給を電源回路1106だけで行い、コントローラ1107はソース線駆動回路1104およびゲート線駆動回路1105を制御するようにしてもよい。
以上により、一画素内の3つの発光素子の輝度をそれぞれ独立に制御することが可能となる。また、図12において、画素1101Rに対して赤色のカラーフィルターを、画素1101Gに対して緑色のカラーフィルターを、画素1101Bに対して青色のカラーフィルターをそれぞれ設けることにより、ディスプレイとして用いることも可能である。本発明の発光装置は、経時変化による色の変化を抑制することができ、高輝度で長寿命であるため、ディスプレイとして用いた場合にも、経時変化による色の変化を抑制することができ、高輝度で長寿命なディスプレイを得ることができる。
図13は、電源線の電位を同一にしソース線駆動回路1204から画素に供給するビデオ信号を変化させる場合の発光装置の等価回路である。
図13において、各画素1201にはそれぞれ3つの発光素子が設けられ、その発光素子に供給される電位を伝達する電源線は、3つの素子で共通である。よって、電源回路1206から各発光素子に供給される電位は同一の電位である。
図13において、各画素は、ソース線駆動回路1204およびゲート線駆動回路1205に接続しており、ソース線駆動回路1204およびゲート線駆動回路1205から与えられる信号により、制御される。
また、各発光素子の輝度は、ソース線駆動回路1204から供給されるビデオ信号により制御される。ビデオ信号を変化させることにより、ゲート線駆動回路1205からの信号により第1のTFT1211がオンなったときに第2のTFT1212のゲートに印加される電圧が変化し、電源線から発光素子に供給される電流量が変化する。
各発光素子の経時変化による発光色の変化は、モニター用の発光素子を用いる、または、発光素子の点灯時間の結果とあらかじめ測定していた発光素子の劣化特性を用いて算出する。モニター回路1208により算出された経時変化の度合いは電源回路1206に入力され、各発光素子に供給される電位が決定される。
コントローラ1207は、ソース線駆動回路1204、ゲート線駆動回路1205および電源回路1206を制御する。なお、複数の電位の供給を電源回路1206だけで行い、コントローラ1207はソース線駆動回路1204およびゲート線駆動回路1205を制御するようにしてもよい。
以上により、一画素内の3つの発光素子の輝度をそれぞれ独立に制御することが可能となる。また、図13において、画素1201Rに対して赤色のカラーフィルターを、画素1201Gに対して緑色のカラーフィルターを、画素1201Bに対して青色のカラーフィルターをそれぞれ設けることにより、ディスプレイとして用いることも可能である。本発明の発光装置は、経時変化による色の変化を抑制することができ、高輝度で長寿命であるため、ディスプレイとして用いた場合にも、経時変化による色の変化を抑制することができ、高輝度で長寿命なディスプレイを得ることができる。
また、本発明は、アクティブマトリクス型の発光装置だけでなく、パッシブマトリクス型の発光装置にも適用することが可能である。パッシブマトリクス型の発光装置に本発明を適用した場合の等価回路を図14に示す。
図14において、画素1301は3つの発光素子を有している。各発光素子は、ソース線駆動回路1304およびゲート線駆動回路1305から入力される信号に基づき制御される。また、各発光素子の輝度は、ソース線駆動回路1304から供給される電流の値によって決定される。ソース線駆動回路1304から供給される電流の値は、電源回路1306およびコントローラ1307により制御される。電源回路1306は、モニター回路1308により算出された発光素子の経時変化の度合いにより、発光素子に与える電流量を決定する。
以上により、一画素内の3つの発光素子の輝度をそれぞれ独立に制御することが可能となる。また、図14において、画素1301Rに対して赤色のカラーフィルターを、画素1301Gに対して緑色のカラーフィルターを、画素1301Bに対して青色のカラーフィルターをそれぞれ設けることにより、ディスプレイとして用いることも可能である。本発明の発光装置は、経時変化による色の変化を抑制することができ、高輝度で長寿命であるため、ディスプレイとして用いた場合にも、経時変化による色の変化を抑制することができ、高輝度で長寿命なディスプレイを得ることができる。
本実施例では、画素部に本発明の発光素子を有する発光装置について図5を用いて説明する。なお、図5(A)は、発光装置を示す上面図、図5(B)は図5(A)をA−A’で切断した断面図である。点線で示された801は駆動回路部(ソース側駆動回路)、802は画素部、803は駆動回路部(ゲート側駆動回路)である。また、804は封止基板、805はシール材であり、シール材805で囲まれた内側は、空間807になっている。
なお、808はソース側駆動回路801及びゲート側駆動回路803に入力される信号を伝送するための配線であり、外部入力端子となるFPC(フレキシブルプリントサーキット)809からビデオ信号、クロック信号、スタート信号、リセット信号等を受け取る。なお、ここではFPCしか図示されていないが、このFPCにはプリント配線基盤(PWB)が取り付けられていても良い。本明細書における発光装置には、発光装置本体だけでなく、それにFPCもしくはPWBが取り付けられた状態をも含むものとする。
次に、断面構造について図5(B)を用いて説明する。素子基板810上には駆動回路部及び画素部が形成されているが、ここでは、駆動回路部であるソース側駆動回路801と、画素部802が示されている。
なお、ソース側駆動回路801はnチャネル型TFT823とpチャネル型TFT824とを組み合わせたCMOS回路が形成される。また、駆動回路を形成するTFTは、公知のCMOS回路、PMOS回路もしくはNMOS回路で形成しても良い。また、本実施の形態では、基板上に駆動回路を形成したドライバー一体型を示すが、必ずしもその必要はなく、駆動回路を基板上ではなく外部に形成することもできる。
また、画素部802はスイッチング用TFT811と、電流制御用TFT812とそのドレインに電気的に接続された第1の電極813とを含む複数の画素により形成される。なお、第1の電極813の端部を覆って絶縁層814が形成されている。ここでは、ポジ型の感光性アクリル樹脂膜を用いることにより形成する。
また、カバレッジを良好なものとするため、絶縁層814の上端部または下端部に曲率を有する曲面が形成されるようにする。例えば、絶縁層814の材料としてポジ型の感光性アクリルを用いた場合、絶縁層814の上端部のみに曲率半径(0.2μm〜3μm)を有する曲面を持たせることが好ましい。また、絶縁層814として、光の照射によってエッチャントに不溶解性となるネガ型、或いは光の照射によってエッチャントに溶解性となるポジ型のいずれも使用することができる。
第1の電極813上には、第1の電界発光層815、電荷発生層816、第2の電界発光層817および第2の電極818がそれぞれ形成されている。第1の電界発光層815および第2の電界発光層817は、蒸着マスクを用いた蒸着法、またはインクジェット法によって形成される。電荷発生層816はスパッタ法により形成される。また、第2の電極818は透明導電膜で形成される。発光素子819の構成は、例えば実施例1や実施例2で示した電界発光層の構成とすればよい。
さらにシール材805で封止基板804を素子基板810と貼り合わせることにより、素子基板810、封止基板804、およびシール材805で囲まれた空間に発光素子819が備えられた構造になっている。なお、空間807には、充填材が充填されており、不活性気体(窒素やアルゴン等)が充填される場合の他、シール材で充填される場合もある。
なお、シール材805にはエポキシ系樹脂を用いるのが好ましい。また、これらの材料はできるだけ水分や酸素を透過しない材料であることが望ましい。また、封止基板804に用いる材料としてガラス基板や石英基板の他、FRP(Fiberglass−Reinforced Plastics)、PVF(ポリビニルフロライド)、マイラー、ポリエステルまたはアクリル等からなるプラスチック基板を用いることができる。
以上のようにして、本発明の発光素子を有する発光装置を得ることができる。なお、本実施例では、電界発光層を2層積層させた構成としたが、3層以上積層させた構成としてもよい。
本実施例では、本発明の発光素子を用いて作製された発光装置をその一部に含む様々な電気器具について説明する。
本発明を用いて形成される発光装置を用いて作製された電気器具として、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディスプレイ、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、オーディオコンポ等)、パーソナルコンピュータ、ゲーム機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話、携帯型ゲーム機または電子書籍等)、記録媒体を備えた画像再生装置(具体的にはDigital Versatile Disc(DVD)等の記録媒体を再生し、その画像を表示しうる表示装置を備えた装置)などが挙げられる。これらの電気器具の具体例を図10に示す。
図10(A)は表示装置であり、筐体2001、支持台2002、表示部2003、スピーカー部2004、ビデオ入力端子2005等を含む。本発明を用いて形成される発光装置をその表示部2003に用いることにより作製される。なお、表示装置は、コンピュータ用、TV放送受信用、広告表示用などの全ての情報表示用装置が含まれる。
図10(B)はパーソナルコンピュータであり、本体2201、筐体2202、表示部2203、キーボード2204、外部接続ポート2205、ポインティングマウス2206等を含む。本発明を用いて形成される発光装置をその表示部2203に用いることにより作製される。
図10(C)はモバイルコンピュータであり、本体2301、表示部2302、スイッチ2303、操作キー2304、赤外線ポート2305等を含む。本発明を用いて形成される発光装置をその表示部2302に用いることにより作製される。
図10(D)は記録媒体を備えた携帯型の画像再生装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本体2401、筐体2402、表示部A2403、表示部B2404、記録媒体(DVD等)読み込み部2405、操作キー2406、スピーカー部2407等を含む。表示部A2403は主として画像情報を表示し、表示部B2404は主として文字情報を表示するが、本発明を用いて形成される発光装置をこれら表示部A2403、表示部B2404に用いることにより作製される。なお、記録媒体を備えた画像再生装置には家庭用ゲーム機器なども含まれる。
図10(E)はゴーグル型ディスプレイであり、本体2501、表示部2502、アーム部2503を含む。本発明を用いて形成される発光装置をその表示部2502に用いることにより作製される。
図10(F)はビデオカメラであり、本体2601、表示部2602、筐体2603、外部接続ポート2604、リモコン受信部2605、受像部2606、バッテリー2607、音声入力部2608、操作キー2609、接眼部2610等を含む。本発明を用いて形成される発光装置をその表示部2602に用いることにより作製される。
ここで図10(G)は携帯電話であり、本体2701、筐体2702、表示部2703、音声入力部2704、音声出力部2705、操作キー2706、外部接続ポート2707、アンテナ2708等を含む。本発明を用いて形成される発光装置をその表示部2703に用いることにより作製される。
本発明の発光素子を用いることにより、高輝度発光時で長寿命を実現し、かつ、スパッタダメージに起因する不良が少ない発光素子および発光装置を提供することができる。
本発明の発光素子について説明する図。 本発明の発光素子について説明する図 本発明の発光素子について説明する図 本発明の発光装置について説明する図。 本発明の発光素子を用いた発光装置の一例を示す図。 輝度―電流密度特性を示した図。 電流効率―輝度特性を示した図。 輝度―電圧特性を示した図。 電流―電圧特性を示した図。 本発明の発光装置を用いた電気器具の例を示す図。 本発明の発光装置について説明する図。 本発明の発光装置について説明する図。 本発明の発光装置について説明する図。 本発明の発光装置について説明する図。
符号の説明
100 基板
101 第1の電極
102 電界発光層
103 電荷発生層
105 第2の電極
106 電荷発生層に最も近い層
107 第2の電極に最も近い層
108 発光素子

Claims (22)

  1. 電界発光層と、
    前記電界発光層上に電荷発生層と、
    前記電界発光層と前記電荷発生層の間に電子注入性又は電子輸送性を有する第1の層とを有し、
    前記第1の層は、ベンゾオキサゾール誘導体と、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び遷移金属のいずれか一又は複数の材料とを用いて、共蒸着法により形成されたことを特徴とする発光素子。
  2. 電界発光層と、
    前記電界発光層上に電荷発生層と、
    前記電界発光層と前記電荷発生層との間にホール注入性又はホール輸送性を有する第1の層とを有し、
    前記第1の層は、ベンゾオキサゾール誘導体と、テトラシアノキノジメタン、FeCl 、フラーレン、及びテトラフルオロテトラシアノキノジメタンのいずれか一または複数の材料とを用いて、共蒸着法により形成されたことを特徴とする発光素子。
  3. 第1の電界発光層と、
    前記第1の電界発光層上に電子注入性又は電子輸送性を有する第1の層と、
    前記第1の層上に電荷発生層と、
    前記電荷発生層上に第2の電界発光層と、を有し、
    前記第1の層は、ベンゾオキサゾール誘導体と、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び遷移金属のいずれか一又は複数の材料とを用いて共蒸着法により形成されたことを特徴とする発光素子。
  4. 第1の電界発光層と、
    前記第1の電界発光層上にホール注入性又はホール輸送性を有する第1の層と、
    前記第1の層上に電荷発生層と、
    前記電荷発生層上に第2の電界発光層と、を有し、
    前記第1の層は、ベンゾオキサゾール誘導体と、テトラシアノキノジメタン、FeCl 、フラーレン、及びテトラフルオロテトラシアノキノジメタンのいずれか一または複数の材料とを用いて共蒸着法により形成されたことを特徴とする発光素子。
  5. 第1の電極上に第1の電界発光層と、
    前記第1の電界発光層上に電子注入性又は電子輸送性を有する第1の層と、
    前記第1の層上に電荷発生層と、
    前記電荷発生層上に第2の電界発光層と、
    前記第2の電界発光層上に電子注入性又は電子輸送性を有する第2の層と、
    前記第2の層上に第2の電極と、を有し、
    前記第1の層及び前記第2の層は、ベンゾオキサゾール誘導体と、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び遷移金属のいずれか一又は複数の材料とを用いて共蒸着法により形成されたことを特徴とする発光素子。
  6. 第1の電極上に第1の電界発光層と、
    前記第1の電界発光層上にホール注入性又はホール輸送性を有する第1の層と、
    前記第1の層上に電荷発生層と、
    前記電荷発生層上に第2の電界発光層と、
    前記第2の電界発光層上にホール注入性又はホール輸送性を有する第2の層と、
    前記第2の層上に第2の電極と、を有し、
    前記第1の層及び前記第2の層は、ベンゾオキサゾール誘導体と、テトラシアノキノジメタン、FeCl 、フラーレン、及びテトラフルオロテトラシアノキノジメタンのいずれか一又は複数の材料とを用いて共蒸着法により形成されたことを特徴とする発光素子。
  7. 請求項5または請求項6において、
    前記第2の電極はスパッタリング法により形成されことを特徴とする発光素子。
  8. 請求項5乃至請求項7のいずれか一項において、
    前記第2の電極は透明導電膜であることを特徴とする発光素子。
  9. 複数の電界発光層と、
    前記複数の電界発光層の間に電荷発生層と、
    前記電荷発生層と接する電子注入性又は電子輸送性を有する第1の層と、を有し、
    前記第1の層は、ベンゾオキサゾール誘導体と、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び遷移金属のいずれか一又は複数の材料とを用いて、共蒸着法により形成されたことを特徴とする発光素子。
  10. 複数の電界発光層と、
    前記複数の電界発光層の間に電荷発生層と、
    前記電荷発生層と接するホール注入性又はホール輸送性を有する第1の層と、を有し、
    前記第1の層は、ベンゾオキサゾール誘導体と、テトラシアノキノジメタン、FeCl 、フラーレン、及びテトラフルオロテトラシアノキノジメタンのいずれか一または複数の材料とを用いて、共蒸着法により形成されたことを特徴とする発光素子。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか一項において、
    前記電荷発生層はスパッタリング法により形成されことを特徴とする発光素子。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか一項において、
    前記電荷発生層は透明導電膜であることを特徴とする発光素子。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の発光素子を用いた発光装置。
  14. 第1の電界発光層上に電子注入性又は電子輸送性を有する第1の層を形成し、
    前記第1の層に接して電荷発生層を形成し、
    前記電荷発生層上に第2の電界発光層を形成する発光素子の作製方法であって、
    前記第1の層は、ベンゾオキサゾール誘導体と、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び遷移金属のいずれか一又は複数の材料とを用いて、共蒸着法により形成したことを特徴とする発光素子の作製方法
  15. 第1の電界発光層上にホール注入性又はホール輸送性を有する第1の層を形成し、
    前記第1の層に接して電荷発生層を形成し、
    前記電荷発生層上に第2の電界発光層を形成する発光素子の作製方法であって、
    前記第1の層は、ベンゾオキサゾール誘導体と、テトラシアノキノジメタン、FeCl 、フラーレン、及びテトラフルオロテトラシアノキノジメタンのいずれか一または複数の材料とを用いて、共蒸着法により形成したことを特徴とする発光素子の作製方法。
  16. 第1の電極上に第1の電界発光層を形成し、
    前記第1の電界発光層上に電子注入性又は電子輸送性を有する第1の層を形成し、
    前記第1の層に接して電荷発生層を形成し、
    前記電荷発生層上に第2の電界発光層を形成し、
    前記第2の電界発光層上に電子注入性又は電子輸送性を有する第2の層を形成し、
    前記第2の層に接して第2の電極を形成する発光素子の作製方法であって、
    前記第1の層及び前記第2の層は、ベンゾオキサゾール誘導体と、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び遷移金属のいずれか一又は複数の材料とを用いて、共蒸着法により形成したことを特徴とする発光素子の作製方法
  17. 第1の電極上に第1の電界発光層を形成し、
    前記第1の電界発光層上にホール注入性又はホール輸送性を有する第1の層を形成し、
    前記第1の層に接して電荷発生層を形成し、
    前記電荷発生層上に第2の電界発光層を形成し、
    前記第2の電界発光層上にホール注入性又はホール輸送性を有する第2の層を形成し、
    前記第2の層に接して第2の電極を形成する発光素子の作製方法であって、
    前記第1の層及び前記第2の層は、ベンゾオキサゾール誘導体と、テトラシアノキノジメタン、FeCl 、フラーレン、及びテトラフルオロテトラシアノキノジメタンのいずれか一または複数の材料とを用いて、共蒸着法により形成したことを特徴とする発光素子の作製方法。
  18. 請求項16または請求項17において、
    前記第2の電極をスパッタリング法により形成することを特徴とする発光素子の作製方法。
  19. 請求項14乃至請求項18のいずれか一項において、
    前記電荷発生層をスパッタリング法により形成することを特徴とする発光素子の作製方法。
  20. 一画素内に複数の発光素子を有し、
    前記複数の発光素子はそれぞれ、複数の電界発光層と、前記複数の電界発光層の間に電荷発生層と、前記電荷発生層と接するベンゾオキサゾール誘導体を含む層と、を有し、
    前記複数の電界発光層の積層順は、前記複数の発光素子ごとに異なることを特徴とする発光装置。
  21. 一画素内に複数の発光素子を有し、
    前記複数の発光素子はそれぞれ、複数の電界発光層と、前記複数の電界発光層の間に電荷発生層と、前記電荷発生層と接するピリジン誘導体を含む層と、を有し、
    前記複数の電界発光層の積層順は、前記複数の発光素子ごとに異なることを特徴とする発光装置。
  22. 請求項20または請求項21において、
    前記複数の発光素子に流れる電流量をそれぞれ独立に制御するコントローラを有することを特徴とする発光装置。
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