JP4609672B2 - 回転式電極へのプロジェクションボルト供給装置 - Google Patents

回転式電極へのプロジェクションボルト供給装置 Download PDF

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Description

この発明は、回転式電極ヘプロジェクションボルトを供給するものに関している。
電極の受入孔にプロジェクションボルトの軸部を挿入することは、特許第2509103号公報に開示されている。
特許第2509103号公報
上述のような先行技術においては、回転式電極との組合せに関する事項は開示されていない。とくに、回転式電極とプロジェクションボルト供給装置との複合構造を、どのようにして小さなスペースのもとで実現するかという課題に対しては、何も開示されていない。回転式電極に複数の電極を装備する場合には、電極へのプロジェクションボルト供給と相手方の鋼板部品への溶接とが同期して行えるようにすることが生産性向上の面で重要なこととなる。このような点を満足するためには、プロジェクションボルト供給装置の機能と回転式電極の動作とを有機的に関連させた構造を採用しなければならない。
本発明は、上記の問題点を解決するために提供されたもので、複数の電極を備えた回転式電極に対してコンパクトな装置構造によってプロジェクションボルトを供給することができ、しかも信頼性の高い動作性がえられる回転式電極へのプロジェクションボルト供給装置の提供を目的とする。
問題を解決するための手段
請求項1記載の発明は、電極軸線が回転部材の回転円の直径方向となるように電極を複数配置し、これらの電極にプロジェクションボルトの軸部が挿入される受入孔が設けられ、前記回転部材の停止位置が部品供給装置から前記受入孔へ軸部が挿入される待機位置と回転部材が回転してプロジェクションボルトが相手方の鋼板部品に溶接される溶接位置とされ、前記部品供給装置は、待機位置に停止している電極の軸線と同方向に進退する挿入駆動手段と、前記挿入駆動手段に結合されている基部材と、基部材に固定され前記電極の軸線とほぼ直角に食い違った方向に進退出力をする移行進退手段と、前記移行進退手段によって進退して待機位置にある電極に合致する部品保持部材を含んでおり、前記部品保持部材の進退軸線と前記移行進退手段の進退軸線は水平方向にオフセットさせてあり、部品保持部材と移行進退手段とを水平方向にオフセットした状態で結合する結合部材 が設けられ、移行進退手段の進退ロッドに前記結合部材が固定されているとともに結合部材の長手方向が水平方向とされており、この結合部材に前記部品保持部材が固定され、前記基部材に起立した状態で固定した支持板に、部品を一旦停止させてから部品保持部材に到達させるストッパユニットが固定され、前記進退ロッドが最進出位置に進出しているときの部品保持部材の収容孔が、前記ストッパユニットの送出管に下側から合致するように構成され、前記部品保持部材の収容孔は進退ロッドの先端部から所定距離後退した位置に配置されていることを特徴とする回転式電極へのプロジェクションボルト供給装置である。
以下の説明において、プロジェクションボルトを単にボルトと表現する場合がある。
発明の効果
前記部品保持部材に保持されたプロジェクションボルトは、移行進退手段によって待機している電極と同軸の状態となる位置に移行され、それに引き続いて挿入駆動手段の動作でボルトの軸部が電極の受入孔に挿入される。その後、回転部材が回転してボルトを保持した電極が鋼板部品に対応した位置に停止され、ボルトが鋼板部品に加圧され溶接電流が通電されて電気抵抗溶接が完了する。
そして、部品保持部材を進退させる移行進退手段が基部材に固定され、この基部材が挿入駆動手段に結合されているので、部品保持部材に保持されたボルトは、移行進退手段による進退動作と挿入駆動手段による進退動作の複合動作となる。したがって、ボルトの移動軌跡は単純化され、ボルト軸部を電極の受入孔に挿入することが高い精度のもとで実現できる。
さらに、移行進退手段による進退ストロークが確保され、それにより、部品保持部材がボルトを受け取る箇所と、ボルトが電極に挿入される箇所とを離隔させることができる。したがって、ボルトを導入してくる供給管などの構造物に対して、回転式電極が回動中に干渉することが回避でき、また、待機位置にある電極と干渉することがないように、装置構造をまとめることができ、装置のコンパクト化が可能となる。
また、1つの電極に対してボルトを挿入するのと同時に、他の電極において鋼板部品にボルトを溶接することができる。したがって、ボルト挿入と溶接とが同期して短時間で実行でき、生産性向上にとって有効である。
記移行進退手段の進退ロッドに取付けられた部品保持部材は、進退ロッドが最も進出した位置が供給管内を移送されてきたプロジェクションボルトの受取位置とされ、進退ロッドの最も後退した位置がプロジェクションボルトを待機位置にある電極へ供給する供給位置とされている。
前記進退ロッドの最進出位置がボルトの受取位置とされ、最後退位置が供給位置とされているので、進退ロッドの進退ストロークにより、ボルトの受取位置と供給位置を離隔させることができ、ボルトを導入してくる供給管などの構造物に対して、回転式電極が回動中に干渉することが回避でき、また、待機位置にある電極と干渉することがないように、装置構造をまとめることができ、装置のコンパクト化が可能となる。
さらに、前記最後退位置が電極へのボルト供給位置であるから、移行進退手段をエアシリンダで構成した場合には、エアシリンダを回転式電極に近づけて配置することができるので、装置全体を移行進退手段のストローク方向で見ると、その方向の寸法が短くなって、装置全体の小型化に効果的である。前記エアシリンダの換わりに進退出力をする電動モータの場合であっても同様な利点を確保することができる。
そして、進退ロッドの最後退位置が電極へのボルト供給位置であるから、例えばエアシリンダや進退出力式の電動モータ本体を、待機している電極の近傍に配置することができる。したがって、進退ロッドの最進出位置が装置から突出することのないように、装置のまとまりをよくして近傍の関連部材との干渉を回避することができる。
記部品保持部材はガイド部材に案内されて進退するものである。
部品保持部材の進退動作がガイド部材による案内作用のもとで行われるため、部品保持部材に保持されているボルトは、傾いたりすることがなくガイド部材に沿った正確な移行がなされて、電極の受入孔に確実に挿入される。
記部品保持部材の進退軸線と前記移行進退手段の進退軸線はオフセットさせてあり、部品保持部材と移行進退手段とをオフセットした状態で結合する結合部材が設けられている。
前記部品保持部材の進退軸線は、ボルト軸部を受入孔に挿入する関係上、電極軸線と直交した位置関係となっている。そして、前記移行進退手段の進退軸線が部品保持部材の進退軸線からオフセットしているので、移行進退手段を待機している電極からずらして配置することができる。したがって、移行進退手段の配置箇所と部品保持部材が電極にボルトを供給する箇所とを、離隔した位置関係とすることができ部品供給装置としてのまとまりが向上しコンパクト化が実現する。
記移行進退手段の進退ロッドに部品保持部材が取付けられ、この部品保持部材の収容孔は進退ロッドの先端部から所定距離後退した位置に配置されている。
すなわち、部品保持部材の収容孔が進退ロッドの先端部から後退した位置に配置されているので、収容孔にボルトが入り込む箇所が進退ロッドの最進出端部から後退したところとすることができ、このような収容孔を進退ロッドのストローク範囲から突出しないようにコンパクトにまとめることができる。また、収容孔がこのような箇所に位置づけられているので、待機電極へのボルト供給時の収容孔を、移行進退手段の横側に位置させることができる。つまり、移行進退手段が伸長したときの全長に含まれる領域内で、収容孔でのボルト受取りと、待機電極へのボルト供給が行えることとなり、装置全体のコンパクト化が促進されるのである。
ロジェクションボルトを一旦停止させてから前記部品保持部材に到達させるストッパユニットが設けられている。
通常、プロジェクションボルトは圧縮空気の噴射によって高速で供給ホース内を移送されてくるため、そのままの速度で部品保持部材の収容孔に激突すると、収容孔内部の形状が損傷したり異常摩耗をしたりすることとなる。しかし、前記のようなストッパユニットが配置され、ボルトが一旦停止状態になるので衝撃的なボルトの挙動をなくすことができ、受入孔各部の耐久性向上が図れる。また、前述のコンパクト化によって、このストッパユニットの配置に要するスペースも移行進退手段の長さ範囲内に収めることができる。
つぎに、本発明の回転式電極へのプロジェクションボルト供給装置を実施するための最良の形態を説明する。
図1〜図7は、実施例1を示す。
本実施例1におけるプロジェクションボルトについて説明する。
プロジェクションボルト1は鉄製であり、その形状としては種々なものがあるが、この実施例1のボルト形状を図5(B)にしたがって説明する。雄ねじが形成された軸部2に円形のフランジ部3が一体的に設けられ、軸部2とは反対側のフランジ面に溶着用突起4が同心円状に形成されている。各部の寸法は、軸部2の直径は5mm、軸部2の長さは23mm、フランジ部3の直径は13mm、フランジ部3の厚さは1mm、溶着用突起4の直径は9mm、溶着用突起4の突出厚さは1.2mmである。
プロジェクションボルト供給装置全体について説明する。
図1は、溶接装置全体を示す正面図である。床5に固定した支柱6が鉛直に起立させてあり、その上に平板状の基台7が水平方向の姿勢で固定されている。基台7の上に、ボルト1を受領して鋼板部品に溶接する回転式電極ユニット8が設置してある。また、パーツフィーダなどの部品供給源からボルト1を受け取って前記回転式電極ユニット8に供給する部品供給装置9が床5の上方に設置してある。
つぎに、回転式電極ユニットについて説明する。
前記基台7上に起立させた脚部材11に平板状の架台12が水平方向の姿勢で固定され、その上に一対の軸受13が固定されており、この軸受13によって回転軸14が支持されている。この回転軸14の軸線15は、水平方向に設置されている。回転軸14に四角い形状の回転部材16が固定され、ここに2つの電極17,18が結合してある。電極17,18は前記軸線15に直交する電極軸線O−O上に同軸状態で配置されている。すなわち、電極軸線O−Oは、回転部材16の回転円19(図1参照)の直径方向と同じ方向とされている。
電極は回転部材16に複数個配置されるのであり、ここでは2本の電極17,18が一直線上に配列してある。図4(B)や図5(A)に示すように、電極17,18には電極軸線O−Oと同軸の状態で受入孔20があけられ、その奥にボルト1の落下を防止するための永久磁石21が取付けられている。電極17が真下に向いていて受入孔にボルト1の軸部2が挿入される状態が待機位置である。また、図7に示すように、電極18が真上に向いていて鋼板部品22に溶着用突起4が溶接される状態が溶接位置である。なお、相手方の電極は可動電極であり、符号23によって示されている。
この実施例1では、電極17と18が180度間隔で配置されているが、これを3つの電極を120度間隔で配置したり、4つの電極を90度間隔で配置したりすることができる。
電極17,18は180度正転し、180度逆転する。そのための回転駆動は、電動式のステップモータやラックピニオン機構など種々な方式を採用することができる。ここでは、後者のラックピニオン方式である。回転軸14にピニオン25が固定され、これにラック26がかみ合っている。このラック26を進退させるためのエアシリンダ27が設けられている。このエアシリンダ27は、基台7に固定した支持部材28に取付けられている。
回転部材16に水平方向のストッパアーム29が結合され、ストッパ30にストッパアーム29が当たることによって、電極17,18の停止位置が設定される。ストッパ30は、前記架台12に固定した支持板31に固定されており、その隣にダンパー32が固定されている。ストッパ30とダンパー32は、ストッパアーム29が図1の位置から180度回転した位置においても機能するように反対側の支持板31にも取付けられている。
前記エアシリンダ27の進退動作によって、ラック26が進退し、それによってピニオン25が回動して回転部材16が180度まわり、ストッパアーム29が反対側のストッパ30で受止められる。
溶接電流を電極17や18に供給するために、通電コンタクタユニット33が設けられている。これは通常の構造のものであり、エアシリンダ、導線、コンタクトチップなどから構成されている。
つぎに、部品供給装置について説明する。
部品供給装置9は、前記待機位置に停止している電極17の電極軸線O−Oと同方向に進退する挿入駆動手段すなわちエアシリンダ34と、前記エアシリンダ34に結合されている平板状の基部材35と、基部材35に固定され電極軸線O−Oとほぼ直角に食い違った方向に進退出力をする移行進退手段すなわちエアシリンダ36と、このエアシリング36によって進退して待機位置にある電極17に合致する部品保持部材37を含んで構成されている。
図1や図4に示すように、エアシリンダ34の横側面に床5から起立している支持部材41が結合されている。図4に示すように、前記エアシリンダ34のピストンロッド38は鉛直方向に進退するもので、このピストンロッド38の上端に基部材35が固定されている。基部材35の昇降を円滑に行わせるために、エアシリンダ34のシリンダブロック39を摺動自在に貫通するガイドロッド40が設けられ、このガイドロッド40の上端が基部材35に固定されている。
上述のような構造によって、シリンダブロック39は静止部材と一体になった状態とされ、ピストンロッド38に結合された基部材35にエアシリンダ36と部品保持部材37が取付けられている。したがって、基部材35の昇降動作や部品保持部材37の進退動作は、前記回転式電極ユニット8から独立した状態で行われる。
エアシリンダ36は、ブラケット43を介して基部材35の端部に固定されている。このエアシリンダ36のピストンロッドすなわち進退ロッド44の先端部に結合部材45が固定されている。この結合部材45はその長手方向が水平方向になっていて、その端部に部品保持部材37が固定されている。部品保持部材37は、ガイド部材であるスライドレール46に摺動自在な状態で組み付けられているスライダー47と、このスライダー47に結合した細長い延長部材48と、この延長部材48に固定した保持ヘッド49によって構成されている。なお、図4(B)のC矢視図が同図の(C)図である。
前記スライドレール46は、ピストンロッド44と平行に配置され、図4(A)に示すように、平面的に見て部品保持部材37の進退軸線50とエアシリンダ36の進退軸線51は平行となっている。そして、進退軸線50と進退軸線51は符号L1で示すように、オフセットしている。このようなオフセットした状態を形成するために、前記結合部材45が設けられている。
ボルト1は図1に示すように、パーツフィーダ53から合成樹脂製の供給ホース54を経て供給されてくるもので、それにステンレス鋼製の供給管55が接続されている。図1や図4(B)に示すように、エアシリンダ36のピストンロッド44が最も進出した最進出位置において、保持ヘッド49が供給管55に合致するように供給管55の設置位置が選定されている。この保持ヘッド49と供給管55が同軸状態になった合致位置が、ボルト1の受取位置である。
そして、図1や図4(B)に示すように、エアシリンダ36のピストンロッド44が最も後退した最後退位置において、保持ヘッド49が電極17の受入孔20に合致するように電極17と18(電極軸線O−O)の設置位置が選定されている。この保持ヘッド49と電極17と18が同軸状態になった合致位置が、ボルト1の供給位置である。
このように、ピストンロッド44の最進出位置でボルト1を受取り、ピストンロッド44の最後退位置でボルト1を供給するものであるから、ピストンロッド44が最も進出した状態のエアシリンダ36の最長長さの範囲内に、供給管55や待機状態の電極17を配置することができて、装置全体のエアシリンダ36のストローク方向における長さを短くまとめることができる。したがって、装置のコンパクト化に効果的である。
前記延長部材48を設けることにより、進退ロッド(ピストンロッド)44の先端部から保持ヘッド49をずらして配置することができる。このずらした距離は符号L2で示されている。このようにL2のずらし距離を設定することによって、供給管55が進退ロッド44の先端部から後退した位置にずらして配置することができ、供給管55や後述のストッパユニットの配置がコンパクトにまとまる。
基部材35の端部に設けた支持板24に、結合部材45を受け止めるストッパ42とダンパー52が取付けられ、これによってピストンロッド44の最進出位置が設定されている。
なお、前述のずらし距離L2を確保するために、他の方法として、延長部材48を止めてスライダー47を細長くし、この細長いスライダー48の端部に保持ヘッド49を設けるようにしてもよい。このようにしてスライダー47の長さを長くしてずらし距離L2を設定するのである。
図5(A)に示すように、保持ヘッド49は、非磁性材料であるステンレス鋼で作られたブロック材を加工したもので、上方に開放した円形の収容孔56内にフランジ部3が収容される。収容孔56には環状の段部57が形成され、ここにフランジ部3の表面が着座する。保持ヘッド49に埋設した永久磁石58の吸引力がフランジ部3に作用して、前記着座が確実に行われる。
収容孔56の底部に開口する空気通路59が設けられ、この空気通路59は延長部材48の内部を通って空気ホース60に連通している。空気ホース60は、延長部材48にジョイント管を介して結合され、部品保持部材37の進退時に伸縮できるようにコイル状に形成され、空気切換弁(図示していない)に接続されている。
エアシリンダ36の動作で保持ヘッド49が進出し、軸部2が電極17の受入孔20と同軸になると、進出が停止する。それからエアシリンダ34の動作で基部材35が上昇すると、軸部2の先端部が受入孔20に進入する。この進入した段階で空気通路59から圧縮空気が噴射され、ボルト1は収容孔56から送り出されて軸部2が受入孔20内に進入し、フランジ部3が電極17の端面に密着する。このような動作は、符号61で示された動作線のように、昇降動作の往復と水平方向の移行動作の往復によって、L型の移動軌跡をえがいている。
上述のようなL型の動作線61に換えて、四角いスクエアーモーションを行わせることも可能である。すなわち、軸部2が受入孔20の奥まで挿入されたら、そのままの位置からエアシリンダ36の動作で復帰するのである。したがって、符号62で示したスクエアーモーションが行われる。この場合には、フランジ部3が収容孔56内に入ったまま保持ヘッド49が水平方向に戻るので、保持ヘッド49に開放状態の切欠き部63を設けて、ボルト1を受入孔20内に残したまま保持ヘッド49が復帰できるようになっている。したがって、このような場合には、空気通路59を止めることができる。
パーツフィーダ53から高速で移送されてきたボルト1が直接保持ヘッド49に衝突すると、保持ヘッド49内の段部57や収容孔56が損傷する恐れがある。そのような損傷を防止するために、供給管55の途中にストッパユニット65が設けてある。ストッパユニット65のユニットケース66は、図4(B)および(C)に示すように、基部材35に固定した支持板64に固定されている。
図6に示すように、ユニットケース66に進入口67と送出口68が対向した位置関係で設けられ、それぞれに連通した状態で供給管55が溶接されている。通過孔69があけられたストッパ片70がユニットケース66内を摺動するようになっている。このストッパ片70は、ユニットケース66に取付けたエアシリンダ71によって進退する。通過孔69の隣に配置された中実部分が停止部72とされている。
図示の状態は、停止部72が進入口67を閉じているもので、前記パーツフィーダ53から空気搬送などで高速で移送をされてきたボルト1は、その溶着用突起4が勢いよく停止部72に衝突して実線図示のように、一旦停止の状態になる。このようにしてボルト1は一旦停止の状態とされて、ボルト1が保持ヘッド49の段部57を直撃するのを回避して、保持ヘッド49の傷みを防止している。つぎに、エアシリンダ71の動作でストッパ片70が移動して通過孔69が進入口67と送出口68に合致すると、ボルト1はユニットケース66に結合された送出管55内へ落下してゆく。
ピストンロッド(進退ロッド)44が最進出位置に停止しているとき、保持ヘッド49の収容孔56が送出管55の通路に合致して、ボルト1のフランジ部3が円滑に収容孔56内に落ち込むようになっている。つまり、ピストンロッド44が最も進出したときに、収容孔56が送出管55に合致するように、送出管55と保持ヘッド49の最進出位置との相対位置が設定されている。これが前述の「受取位置」である。
なお、図3には、基台7に固定された静止支柱74にエアシリンダ75が固定され、それによって可動電極23の進退が行われることが図示されている。
上述の実施例1では、エアシリンダ34の進退方向が鉛直方向であり、それにともなって他の軸線は水平方向になっている。しかし、エアシリンダ34の進退方向を鉛直方向に対して、例えば、45度傾けたり90度傾けたりして、他の軸線もそれに対応させて傾きを付与してもよい。
上述の実施例1においては各種のエアシリンダが採用されているが、これに換えて進退出力をする電動モータを採用してもよい。さらに、上述のような動作を行わせるためには、図示していないが、通常のシーケンサーのような制御装置や、センサーや、前記制御装置によって動作する空気切換弁などを用いて容易に行うことができる。
以上に説明した実施例1の作用効果は、つぎのとおりである。
前記保持ヘッド49に保持されたボルト1は、エアシリンダ36によって待機している電極17と同軸の状態となる位置に移行されて停止し、それに引き続いてエアシリンダ34の動作でボルト1の軸部2が電極17の受入孔20に挿入される。その後、回転部材16が回転してボルト1を保持した電極17が鋼板部品22に対応した位置に停止され、ボルト1が鋼板部品22に加圧され溶接電流が通電されて電気抵抗溶接が完了する。
そして、保持ヘッド49を進退させるエアシリンダ36が基部材35に固定され、この基部材35がエアシリンダ34に結合されているので、保持ヘッド49に保持されたボルト1は、エアシリンダ36による進退動作とエアシリンダ34による進退動作の複合動作となる。したがって、ボルト1の移動軌跡は単純化され、ボルト軸部2を電極17の受入孔20に挿入することが高い精度のもとで実現できる。
さらに、エアシリンダ36による進退ストロークが確保され、それにより、保持ヘッド49がボルト1を受け取る箇所と、ボルト1が電極17に挿入される箇所とを離隔させることができる。したがって、ボルト1を導入してくる供給管55などの構造物に対して、回転式電極17,18が回動中に干渉することが回避でき、また、待機位置にある電極17または18と干渉することがないように、装置構造をまとめることができ、装置のコンパクト化が可能となる。
また、1つの電極17に対してボルト1を挿入するのと同時に、他の電極18において鋼板部品22にボルト1を溶接することができる。したがって、ボルト挿入と溶接とが同期して短時間で実行でき、生産性向上にとって有効である。
前記エアシリンダ36の進退ロッド(ピストンロッド)44に取付けられた保持ヘッド49は、進退ロッド44が最も進出した位置が供給管55内を移送されてきたボルト1の受取位置とされ、進退ロッド44の最も後退した位置がボルト1を待機位置にある電極17または18へ供給する供給位置とされている。
前記進退ロッド44の最進出位置がボルト1の受取位置とされ、最後退位置が供給位置とされているので、進退ロッド44の進退ストロークにより、ボルト1の受取位置と供給位置を離隔させることができ、ボルト1を導入してくる供給管55などの構造物に対して、回転式電極17,18が回動中に干渉することが回避でき、また、待機位置にある電極17または18と干渉することがないように、装置構造をまとめることができ、装置のコンパクト化が可能となる。
さらに、前記最後退位置が電極17へのボルト供給位置であるから、移行進退手段をエアシリンダ36で構成した場合には、エアシリンダ36を回転式電極17または18に近づけて配置することができるので、装置全体をエアシリンダ36のストローク方向で見ると、その方向の寸法が短くなって、装置全体の小型化に効果的である。前記エアシリンダ36の換わりに進退出力をする電動モータの場合であっても同様な利点を確保することができる。
そして、進退ロッド44の最後退位置が電極17へのボルト供給位置であるから、例えばエアシリンダ36や進退出力式の電動モータ本体を、待機している電極17の近傍に配置することができる。したがって、進退ロッド44の最進出位置が装置から突出することのないように、装置のまとまりをよくして近傍の関連部材との干渉を回避することができる。
前記保持ヘッド49はスライドレール46に案内されて進退するものである。
保持ヘッド49の進退動作がスライドレール46による案内作用のもとで行われるため、保持ヘッド49に保持されているボルト1は、傾いたりすることがなくガイド部材に沿った正確な移行がなされて、電極17の受入孔20に確実に挿入される。
前記保持ヘッド49の進退軸線50と前記エアシリンダ36の進退軸線51には、L1のオフセットが付与してあり、部品保持部材37とエアシリンダ36(ピストンロッド44)とをオフセットした状態で結合する結合部材45が設けられている。
前記部品保持部材37の進退軸線50は、ボルト軸部2を受入孔20に挿入する関係上、電極軸線O−Oと直交した位置関係となっている。そして、前記エアシリンダ36の進退軸線51が部品保持部材37の進退軸線50からオフセット(L1)しているので、エアシリンダ36を待機している電極17からずらして配置することができる。したがって、エアシリンダ36の配置箇所と、部品保持部材37が電極17にボルト1を供給する箇所とを、離隔した位置関係とすることができ部品供給装置としてのまとまりが向上しコンパクト化が実現する。
前記エアシリンダ36の進退ロッド44に部品保持部材37が取付けられ、この部品保持部材37の収容孔56は、進退ロッド44の先端部から所定距離L2の後退をした位置に配置されている。
すなわち、部品保持部材37の収容孔56が、進退ロッド44の先端部から距離L2の後退をした位置に配置されているので、収容孔56にボルト1が入り込む箇所が進退ロッド44の最進出端部から後退したところとすることができ、このような収容孔56を進退ロッド44のストローク範囲から突出しないようにコンパクトにまとめることができる。また、収容孔56がこのような箇所に位置づけられているので、待機電極17へのボルト供給時の収容孔56を、エアシリンダ36の横側に位置させることができる。つまり、エアシリンダ36が伸長したときの全長に含まれる領域内で、収容孔56でのボルト受取りと、待機電極17へのボルト供給が行えることとなり、装置全体のコンパクト化が促進されるのである。
プロジェクションボルト1を一旦停止させてから前記保持ヘッド49に到達させるストッパユニット65が設けられている。
通常、ボルト1は圧縮空気の噴射によって高速で供給ホース54内を移送されてくるため、そのままの速度で保持ヘッド49の収容孔56に激突すると、収容孔内部の形状が損傷したり異常摩耗をしたりすることとなる。しかし、前記のようなストッパユニット65が配置され、ボルト1が一旦停止状態になるので衝撃的なボルト1の挙動をなくすことができ、受入孔各部の耐久性向上が図れる。また、前述のコンパクト化によって、このストッパユニット65の配置に要するスペースもエアシリンダ36の長さ範囲内に収めることができる。
上述のように、本発明によれば、複数の電極を備えた回転式電極に対してコンパクトな装置構造によってプロジェクションボルトを供給することができ、しかも信頼性の高い動作性がえられるので、自動車の車体溶接工程や、家庭電化製品の板金溶接工程などの広い産業分野で利用できる。
装置全体の正面図である。 装置全体の平面図である。 装置全体の側面図である。 部品供給装置の平面図、正面図およびC矢視図である。 保持ヘッド部分の断面図である。 ストッパユニットの断面図である。 ボルトが鋼板部品に溶接される状態を示す断面図である。
符号の説明
1 プロジェクションボルト
2 軸部
3 フランジ部
7 基台
8 回転式電極ユニット
9 部品供給装置
16 回転部材
17 電極
18 電極
19 回転円
20 受入孔
22 鋼板部品
23 可動電極
34 エアシリンダ
35 基部材
36 エアシリンダ
37 部品保持部材
44 進退ロッド、ピストンロッド
45 結合部材
46 スライドレール
47 スライダー
49 保持ヘッド
50 進退軸線
51 進退軸線
L1 オフセット
55 供給管
L2 ずらし距離
56 収容孔
65 ストッパユニット

Claims (1)

  1. 電極軸線が回転部材の回転円の直径方向となるように電極を複数配置し、これらの電極にプロジェクションボルトの軸部が挿入される受入孔が設けられ、前記回転部材の停止位置が部品供給装置から前記受入孔へ軸部が挿入される待機位置と回転部材が回転してプロジェクションボルトが相手方の鋼板部品に溶接される溶接位置とされ、
    前記部品供給装置は、待機位置に停止している電極の軸線と同方向に進退する挿入駆動手段と、前記挿入駆動手段に結合されている基部材と、基部材に固定され前記電極の軸線とほぼ直角に食い違った方向に進退出力をする移行進退手段と、前記移行進退手段によって進退して待機位置にある電極に合致する部品保持部材を含んでおり、
    前記部品保持部材の進退軸線と前記移行進退手段の進退軸線は水平方向にオフセットさせてあり、部品保持部材と移行進退手段とを水平方向 にオフセットした状態で結合する結合部材が設けられ、移行進退手段の進退ロッドに前記結合部材が固定されているとともに結合部材の長手方向が水平方向とされており、この結合部材に前記部品保持部材が固定され、
    前記基部材に起立した状態で固定した支持板に、部品を一旦停止させてから部品保持部材に到達させるストッパユニットが固定され、
    前記進退ロッドが最進出位置に進出しているときの部品保持部材の収容孔が、前記ストッパユニットの送出管に下側から合致するように構成され、
    前記部品保持部材の収容孔は進退ロッドの先端部から所定距離後退した位置に配置されていることを特徴とする回転式電極へのプロジェクションボルト供給装置。
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