JP4608621B2 - (メタ)アクリルアミド及びこれを含んでなる光重合性組成物 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明の光重合性組成物の特徴は、一般式(1)で表される(メタ)アクリルアミド、光重合開始剤、及び水性溶媒を含んでなり、
一般式(1)で表される(メタ)アクリルアミド、光重合開始剤及び水性溶媒の重量に基づいて、一般式(1)で表される(メタ)アクリルアミドの含有量が1〜95重量%、光重合開始剤の含有量が0.1〜20重量%、水性溶媒の含有量が4〜97重量である点を要旨とする。
R1は水素原子又はメチル基、R2及びR5は水素原子又は炭素数1〜12の有機基、R3は炭素数1〜12の有機基、R4は炭素数1〜8のアルキレン基、Xは1−又は2−ヒドロキシプロピレン基、Qは3〜8価の炭素数1〜60の有機基、sは1〜14、uは0〜14、p及びrは0〜14、qは3〜8、tは0〜6.7を表し、(s+p)≠0である。
一般式(1)において、水性溶媒への溶解性の観点等から、R1としては水素原子が好ましい。
R2及びR5のうち、炭素数1〜12の有機基としては、一般式(2)で表される(N置換)アミノアルキル基、炭素数1〜10のヒドロキシアルキル基、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数2〜14のアルコキシアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルキル基、炭素数4〜5のヘテロ原子含有シクロアルキル基及び炭素数6〜7のアリル基等が含まれる。
なお、(N置換)アミノアルキルは、アミノアルキル及び/又はN置換アミノアルキルを意味する。
ヒドロキシアルキル基としては、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、2−ヒドロキシブチル及び12−ヒドロキシドデシル等が挙げられる。
アルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、2−エチルヘキシル及びドデシル等が挙げられる。
アルコキシアルキル基としては、メトキシメチル、エトキシメチル、エトキシエチル、エトキシプロピル、イソプロポキシメチル、プロポキシプロピル、ブトキシメチル、ブトキシプロピル、2−エチルヘキシルオキシメチル、2−ジメトキシエチル、メトキシイソプロピル、メトキシイソブチル及びドデシルオキシエチル等が挙げられる。
シクロアルキル基としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシル、4−シクロヘキシルヘキシル及び3,5−ジプロピルヘキシル等が挙げられる。
ヘテロ原子含有シクロアルキル基としては、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、1,3−ジオキソラニル、1,4−ジオキサニル、ピペラジノ、ピペリジノ及びピロリジノ等が挙げられる。
アリル基としては、ベンジル基、フェネチル基及びフェニル基等が挙げられる。
R2及びR5のうち、水性溶媒への溶解性及び水性溶媒中での安定性の観点等から、水素原子、ヒドロキシアルキル基、アルキル基、アルコキシアルキル基及びシクロアルキル基が好ましく、さらに好ましくは水素原子、ヒドロキシアルキル基、アルキル基及びアルコキシアルキル基、特に好ましくは水素原子及びアルキル基、最も好ましくは水素原子、メチル及びエチルである。
アルキレン基としては、メチレン、エチレン、プロピレン、n−ブチレン、1,1−ジメチルエチレン、エチルエチレン、ヘキサメチレン及びドデシルメチレン等が挙げられる。
アリレン基としては、o−フェニレン、o−エチレンフェニレン及びベンジリデン等が挙げられる。
R3のうち、水性溶媒中での安定性の観点等から、アルキレン基が好ましく、さらに好ましくはメチレン、エチレン、プロピレン及びn−ブチレン、特に好ましくはメチレン、エチレン及びプロピレンである。
R4のうち、水性溶媒への溶解性の観点等から、メチレン、エチレン、プロピレン及びブチレンが好ましく、さらに好ましくはエチレン、プロピレン及びブチレン、特に好ましくはエチレン及びプロピレンである。
活性水素化合物(c)としては、特開2000−344880号公報に記載された活性水素含有化合物等が挙げられる。
Qのうち、水性溶媒への溶解性の観点等から、多価アルコール、アミン又はポリチオールから活性水素原子を除いた残基が好ましく、さらに好ましくは多価アルコールから活性水素原子を除いた残基、特に好ましくはエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ソルビトール、ソルビタン又はペンタエリスリトールから活性水素原子を除いた残基、最も好ましくはトリメチロールプロパン、ソルビトール、ソルビタン又はペンタエリスリトールから活性水素原子を除いた残基である。
pとr、及びsとuはそれぞれ同じであっても異なっていてもよい。また、(OX)単位と(OR4)単位との配列順序には制限がなく、交互状、ブロック状、ランダム状及びこれらの組合せでもよい。
p及びrは、0〜10が好ましく、さらに好ましくは0.1〜6.9、特に好ましくは0.2〜5.8、次に好ましくは0.3〜4.9、最も好ましくは0.5〜4である。
s及びuは、0〜11が好ましく、さらに好ましくは0〜6.9、特に好ましくは0.2〜5.8、次に好ましくは0.3〜4.9、最も好ましくは 0.5〜4である。
qは、2〜8が好ましく、さらに好ましくは2.5〜7.8、特に好ましくは3〜7.5、次に好ましくは3.3〜7.3、最も好ましくは3.5〜7である。
tは、0〜6が好ましく、さらに好ましくは0.2〜5.5、特に好ましくは0.5〜5、次に好ましくは0.7〜4.7、最も好ましくは1〜4.5である。
(XO)単位と(OR4)単位との配列順序は交互状、又はブロック状でであることが好ましく、ブロック状であることが特に好ましい。
なお、分子量は、標準物質としてポリエチレングリコールを用いたゲルパ ーミエーションクロマトグラフィー法(以下GPC法)で測定される。
なかでも特開2004−043467号公報に記載されたヒドロキシアルキルアクリルアミドが好ましく、さらに好ましくはN−ヒドロキシメチルアクリルアミド及びN−ヒドロキシエチルアクリルアミドである。
光重合開始剤としては、ラジカル開始剤及びカチオン開始剤等が含まれ、特開2004−352781号公報に記載されたラジカル開始剤及びカチオン開始剤等が使用できる。
これらの光重合開始剤のうち、硬化性の観点等から、ラジカル開始剤が好ましく、さらに好ましくはベンゾイル基含有ラジカル開始剤、モルフォニル基含有ラジカル開始剤及びリン原子含有ラジカル開始剤、特に好ましくはモルフォニル基含有ラジカル開始剤及びリン原子含有ラジカル開始剤である。
湿潤剤としては、特開2004−277655号公報等に記載された湿潤剤が挙げられ、消泡剤としては、特開2002−322394号公報等に記載された消泡剤が挙げられ、着色剤としては、特開2004−189930号公報等に記載された着色剤が挙げられ、防菌・防黴剤としては、特開2003−041160号公報等に記載された防菌・防黴剤が挙げられる。
そして、コーティングされたコーティング層に活性エネルギー線を照射して硬化することにより保護コート層が形成できる。
保護コート層の厚み(μm)は、0.5〜100が好ましく、さらに好ましくは1〜80、特に好ましくは2〜50である。
<実施例1>
N−(ヒドロキシメチル)アクリルアミド50.2部、ペンタエリスリトールのエチレンオキシド6モル付加物(水酸基価560)49.3部、p−トルエンスルホン酸0.5部及びハイドロキノン0.3部の混合液に、50ml/分の流量の乾燥空気を通気しながら、60℃に昇温した後、引き続き60±5℃で8時間反応させた。次いで、40±5℃、5時間、5KPaの条件下で揮発成分を除去してから、分取液体クロマトグラフにかけ、分子量が500〜900の範囲にある成分を分取した後、1時間、5KPaの減圧下でテトラハイドロフランを留去して本発明の(メタ)アクリルアミド(A1)を得た。
なお、(A1)は、1H−NMR分析、13C−NMR分析により、表1の(a1)で表される化合物であることを確認した。
また、分取液体クロマトグラフによる分取の条件は以下の通りである。
装置:示差屈折率検出器を備えた東ソー株式会社製、HPLCシステムHLC−8020
カラム:昭和電工株式会社製、H−2003(直径20mm×長さ300mm)×1本
試料濃度:10重量%のテトラヒドロフラン溶液
カラム温度:25±1℃
溶離液:テトラハイドロフラン(4mL/分)
基準物質:ポリエチレングリコール
N−(ヒドロキシメチル)アクリルアミド50.2部、ペンタエリスリトールEO6モル付加物49.3部、及び分子量範囲を、表12に示した、(メタ)アクリルアミド(b)、アルキレンオキシド付加物(d)、分子量範囲及びそれぞれの使用量に変更した以外、実施例1と同様にして本発明の(メタ)アクリルアミド(A2)〜(A4)を得た。なお、(A2)〜(A4)は、1H−NMR分析、13C−NMR分析により、それぞれ表1の(a2)〜(a4)で表される化合物であることを確認した。
5±5℃に冷却したピリジン104.4部、及び塩化p−トルエンスルホニル83.9部の混合物にグリセリンのエチレンオキシド3モル付加物(水酸基価720)49.3部を6時間かけて滴下した後、25±5℃で4時間反応させた。析出した固体を濾別し、濾液から、70±5℃、1KPa、4時間の条件で揮発成分を除去して、グリセリンエチレンオキシド付加物をスルホン酸エステルに変換した。次いで、このスルホン酸エステルに、N−(ヒドロキシエチル)アクリルアミド50.7部、粉末水酸化ナトリウム26.4部、及びジエチルエーテル300部からなる懸濁液を20±10℃で3時間かけて滴下した後、20±10℃で6時間反応させた。析出した固体を濾別し、濾液から、40±5℃、1KPa、4時間の条件下で揮発成分を除去してから、実施例1と同様にして分子量が300〜650の範囲にある成分を分取液体クロマトグラフで採取した後、1時間、5KPaの減圧下でテトラハイドロフランを留去して本発明の(メタ)アクリルアミド(A5)を得た。なお、(A1)は、1H−NMR分析、13C−NMR分析により、表2の(a5)で表される化合物であることを確認した。
N−(ヒドロキシエチル)アクリルアミド50.7部、グリセリンのエチレンオキシド3モル付加物49.3部、及び分子量範囲を、表13に示した、(メタ)アクリルアミド(b)、アルキレンオキシド付加物(d)、分子量範囲及びそれぞれの使用量に変更した以外、実施例5と同様にして本発明の(メタ)アクリルアミド(A6)〜(A9)を得た。なお、(A6)〜(A9)は、1H−NMR分析、13C−NMR分析により、それぞれ表2の(a6)〜(a9)で表される化合物であることを確認した。
N−(ヒドロキシエチル)アクリルアミド50.7部、グリセリンのエチレンオキシド3モル付加物49.3部を、表13に示した、(メタ)アクリルアミド(b)、アルキレンオキシド付加物(d)及びそれぞれの使用量に変更し、分取液体クロマトグラフによる分取を行わなかったこと以外は、実施例5と同様にして本発明の(メタ)アクリルアミド(A10)〜(A13)を得た。なお、(A10)〜(A13)は、1H−NMR分析、13C−NMR分析により、それぞれ表2及び3の(a10)〜(a13)で表される化合物であることを確認し、GPC法による分子量測定で表13に記載の分子量範囲を持つことを確認した。
なお、GPC法による分子量測定の条件は以下の通りである。
装置:示差屈折率検出器を備えた東ソー株式会社製、HPLCシステムHLC−8020
カラム:東ソー株式会社製、TSKgel ALPHA−2500(直径7.8mm×長さ300mm)×1本
試料濃度:10重量%のテトラヒドロフラン溶液
カラム温度:25±1℃
溶離液:テトラハイドロフラン(4mL/分)
基準物質:ポリエチレングリコール
N−(ヒドロキシエチル)アクリルアミド40.8部、エポキシ当量167のソルビトールポリグリシジルエーテル{商品名:デナコールEX−614、ナガセケムテック(株)製}59.2部、ほうフッ化亜鉛45重量%水溶液1.0部及びハイドロキノン0.3部の混合液に、50ml/分の流量の乾燥空気を通気しながら、60℃に昇温した後、引き続き60±5℃で8時間反応させた。次いで、40±5℃、5時間、5KPaの減圧下で揮発成分を除去して、実施例1と同様にして分取液体クロマトグラフにかけ、分子量が780〜100の範囲にある成分を採取した後、1時間、5KPaの減圧下でテトラハイドロフランを留去して、本発明の(メタ)アクリルアミド(A14)を得た。なお、(A1)は、1H−NMR分析、13C−NMR分析により、表3の(a14)で表される化合物であることを確認した。
N−(ヒドロキシエチル)アクリルアミド40.8部、エポキシ当量167のソルビトールポリグリシジルエーテル59.2部及び分子量範囲を、表14に示した、ヒドロキシル基含有(メタ)アクリルアミド(b0)、ポリグリシジルエーテル(e)、分子量範囲及びそれぞれの使用量に変更した以外、実施例14と同様にして本発明の(メタ)アクリルアミド(A15)〜(A23)を得た。
なお、(A15)〜(A23)は、1H−NMR分析、13C−NMR分析により、それぞれ表3〜5の(a15)〜(a23)で表される化合物であることを確認した。
デナコールEX−512:ナガセケムテック(株)製ポリグロセロールポリグリシジルエーテル、エポキシ当量168
デナコールEX−411:ナガセケムテック(株)製ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、エポキシ当量229
デナコールEX−321:ナガセケムテック(株)製トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、エポキシ当量140
デナコールEX−211:ナガセケムテック(株)製ネオペンンチルグリコールジグリシジルエーテル、エポキシ当量138
デナコールEX−861:ナガセケムテック(株)製ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、エポキシ当量551
デナコールEX−931:ナガセケムテック(株)製ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、エポキシ当量471
トリメリット酸トリメチル15.8部、ペンタエリスリトールエチレンオキシド6モル付加物(水酸基価560)40.3部、2,3−エポキシ−1−プロパノール59.7部、及び水酸化リチウム0.1部の混合物に窒素ガスを流しながら、90℃に加熱し、90℃において2時間、100℃で1時間、110℃で2時間反応させた。ついで、窒素ガスを停止し、110℃に保持したまま、約1時間かけて10torrまで減圧し、110℃、10torrの状態で30時間保持した。この後、室温(約25℃)に冷却し、ほうフッ化亜鉛45重量%水溶液部1.0部、ハイドロキノン0.3部及びN−(ヒドロキシエチル)アクリルアミド52.5部を加え、50±5℃に保ちながら8時間反応させた。次いで、5時間、5KPaの減圧条件におき、揮発成分を除去してから、実施例1と同様にして分子量が400〜1000の範囲にある成分を分取液体クロマトグラフで採取した後、1時間、5KPaの減圧下でテトラハイドロフランを留去して、本発明のアクリルアミド(A24)を得た。なお、(A24)は、1H−NMR分析、13C−NMR分析により、表5の(a24)で表される化合物であることを確認した。
N−(ヒドロキシメチル)アクリルアミド74.8部、ペンタエリスリトール25.2部、p−トルエンスルホン酸0.5部及びハイドロキノン0.3部の混合物に50ml/分の流量の乾燥空気を通気しながら、70℃に昇温した後、引き続き70±5℃で8時間反応させた。次いで5時間、0.03MPaの減圧条件に置き、揮発成分を除去して、比較用の(メタ)アクリルアミド(B1)を得た。なお、実施例10〜13と同様にして測定した分子量範囲は89〜450であった。
N−(ヒドロキシメチル)アクリルアミド74.8部、ペンタエリスリトール25.2部を、表15に示した、(メタ)アクリルアミド(b)、ポリオール及びそれぞれの使用量に変更した以外、比較例1と同様にして比較用の(メタ)アクリルアミド(B2)及び(B3)を得た。
アクリル酸30.1部、エポキシ当量167のソルビトールポリグリシジルエーテル(商品名 デナコールEX−614 ナガセケムテック(株)製)69.9部及びハイドロキノン0.3部の混合物に50ml/分の流量の乾燥空気を通気しながら、60℃に昇温した後、引き続き60±5℃で8時間反応させて、次いで5時間、0.03MPaの減圧条件に置き、揮発成分を除去して、比較用の(メタ)アクリル酸エステル(B4)を得た。実施例10〜13と同様にして測定した分子量範囲は650〜900であった。
アクリル酸30.1部、エポキシ当量167のソルビトールポリグリシジルエーテル69.9部を、表15に示した(メタ)アクリル酸、ポリグリシジルエーテル化合物(e)及びそれぞれの使用量に変更した以外、比較例4と同様にして、比較用の(メタ)アクリル酸エステル(B5)及び(B6)を得た。
本発明の(メタ)アクリルアミド(A1)〜(A25)、比較用の(メタ)アクリルアミド(B1)〜(B3)及び比較用の(メタ)アクリル酸エステル(B4)〜(B6)を表17〜19に示す配合量で用いて、空気雰囲気下40℃で、1時間攪拌混合して、本発明(実施例26〜50)の光重合性組成物、及び比較用(比較例7〜12)の光重合性組成物を得た。
これらの光重合性組成物について、硬化性及び保存安定性を評価し、これらの評価結果を表17〜19に示した。
なお、表17から9において、A1〜A25は実施例1〜25で得た(メタ)アクリルアミド(A1)〜(A25)、C1は2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、C2は1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、D1は水、D2はメタノール、D3はiso−プロピルアルコール、D4はn−ブタノール、E1はエチレングリコールジ(メタ)アクリレートを意味する。
インクジェットプリンタ用OHPシート(コクヨ株式会社製VF−1110)上に、JIS K5101(1991)顔料試験方法 6.色 6.2 B法 (1.2)展色器具(b)バーコーターに記載されたものと同等のバーコーターNo.6を用いて、光重合性組成物を塗工し、塗工面を上にして22℃で5分間で放置し、さらに50℃の乾燥機内で5分間放置した後、塗工面に紫外線(高圧水銀灯)を照射することによって、評価試料を調整した。なお、紫外線は、コンベア式露光機{ウシオ電機(株)製ユニキュアUVC−02516S1AGM01}と超高圧水銀ランプ(ウシオ電機(株)製UVL−4001−N)とを用い、コンベア速度3m/分で500mJ/cm2を照射した。
ついで、JIS K5600−5−6:1999「塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第6節:付着性(クロスカット法)」に準じて評価した。すなわち、評価用試料の表面にカッターナイフで、縦、横それぞれ6本、2mm間隔で傷を入れ、25個のます目をつくり、そこへニチバン製セロハンテープを貼り付けて、塗膜の残ったます目の数を数え、残ったます目の割合(%){(塗膜の残ったます目の数)/(全ます目数;25)×100}を算出し、硬化性(1)とした。
評価用光重合性組成物を遮光下で40±5℃に1ヶ月間保存した後、この組成物を用いて上記と同様にして評価試料を調製し硬化性を評価した。
そして、40℃の保存前の硬化性(1)に対する40℃保存後の硬化性(2)の割合{(2)×100/(1)}を算出し、これを保存安定性(%)とした。
これらの中でも、実施例26、27、31、44及び45{(メタ)アクリルアミド(A1)、(A2)、(A6)、(A19)又は(A20)を用いたもの}は、<硬化性>及び<保存安定性>の全てについて際だって優れていた。
本発明の(メタ)アクリルアミドは、これらの他に、他のコーティング剤(印刷インク受容層形成用インク、印刷インク用バインダー、エレクトロニクス用レジスト及びプラスチック用接着剤等)等の用途にも適している。
Claims (2)
- 一般式(1)で表される(メタ)アクリルアミド、光重合開始剤、及び水性溶媒を含んでなり、
一般式(1)で表される(メタ)アクリルアミド、光重合開始剤及び水性溶媒の重量に基づいて、一般式(1)で表される(メタ)アクリルアミドの含有量が1〜95重量%、光重合開始剤の含有量が0.1〜20重量%、水性溶媒の含有量が4〜97重量である光重合性組成物。
R1は水素原子又はメチル基、R2及びR5は水素原子又は炭素数1〜12の有機基、R3は炭素数1〜12の有機基、R4は炭素数1〜8のアルキレン基、Xは1−又は2−ヒドロキシプロピレン基、Qは3〜8価の炭素数1〜60の有機基、sは1〜14、uは0〜14、p及びrは0〜14、qは3〜8、tは0〜6.7を表し、(s+p)≠0である。 - 請求項1に記載の光重合性組成物をコーティングし、硬化して保護コート層を形成する工程を含む保護コート層付き基材の製造方法。
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