JP4608561B2 - 浴槽洗浄ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、浴槽に設けられた洗浄ノズルから洗剤液、湯又は水等を浴槽内に噴射して浴槽の自動洗浄を行うための浴槽洗浄ユニットに関するものである。
従来より、浴槽内の汚れを自動的に洗浄する浴槽洗浄装置が知られている(特許文献1、特許文献2等)。この浴槽洗浄装置は、概略的には、図5に示すように、浴槽102内に設けた洗浄ノズル111と、この洗浄ノズル111に一端側を接続し他端側を給湯器103に接続した洗浄管113とを有し、この洗浄管113の途中に洗剤を送り込む洗剤供給管114を接続した洗剤混合部105を設けた構成となっている。洗剤供給管114は、洗剤原液を貯留する洗剤タンク112に接続されている。なお、洗浄管113には、洗剤混合部105の上流側に開閉弁191、水量センサ192、水量制御弁193が設けられている。そして、浴槽洗浄運転は、洗浄ノズル111から、湯又は水を噴射させるすすぎ洗浄と、湯又は水に洗剤混合部105で洗剤を混合した洗剤液を噴射させる洗剤洗浄とを組み合わせて行われる。これによって、浴槽102内の湯垢がきれいに洗い流されることとなる。
特許第3598808号公報 特許第3821014号公報
しかしながら、浴槽102内の汚れは、カビや酵母菌等が繁殖して浴槽102内の各部に強固に固着することが大きな問題の一つとなっている。このカビや酵母は、湯垢のみならず洗剤をも餌として繁殖するため、湯垢がきれいに落ちたとしても、洗剤が残っているとこの洗剤を餌として発生する。
しかるに、上記従来の浴槽洗浄装置では、浴槽102内の隅々まで湯垢を完全に洗い流すことは困難であり、また、噴射した洗剤液の洗剤が浴槽102内に残ることもある。従って、浴槽102内を洗浄したにもかかわらず、カビや酵母菌等が湯垢や洗剤等を餌として繁殖してしまう。従って、次の入浴時に湯張りされるまでには浴槽102内がカビや酵母菌等により汚染されて清潔に保つことが困難であった。
一方、給湯器において浴槽へ湯張りするための湯張り管に銀イオン発生器を設け、湯張り温水に銀イオンを溶解させるもの(特開2006−138588号公報)や、給湯器の追焚通路に銀イオン発生器を設け、浴槽内の浴槽水を銀イオン発生装置に循環させて浴槽水中に銀イオンを一定量添加させるものがある(特開平11−276367号公報の段落0037、段落0038、図3)。これらは、銀イオンの殺菌作用によって浴槽水の殺菌を行うことができるとしている。
しかし、浴槽水を殺菌しても浴槽水は入浴によって人体の脂質等により汚れるため、入浴後に浴槽内の浴槽水を排水すると、この浴槽水の汚れが浴槽内壁、循環金具、排水口等に付着した状態となる。そのため、このまま放置しておくと、浴槽の各部にはカビや酵母菌等が繁殖して汚染され、その結果、次の入浴時に湯張りされるまでには浴槽の各部にはカビや酵母菌等により汚染され浴槽内を清潔に保つことが困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、浴槽内におけるカビや酵母菌等の繁殖を確実に抑制して次の入浴時まで浴槽内を清潔に保つことができる浴槽洗浄ユニットを提供することを課題とする。
本発明に係る浴槽洗浄ユニットは、
浴槽に設けられた洗浄ノズルから洗剤液、湯又は水等を浴槽内に噴射して浴槽の自動洗浄を行うための浴槽洗浄ユニットであって、
上記洗浄ノズルに一端側が接続され、他端側が湯又は水の供給源に接続されて湯又は水が導入される洗浄管と、
洗剤を貯留する洗剤タンクに接続されて洗剤が導入される洗剤供給管とを有し、
上記洗浄管には、上記洗剤供給管が接続されて洗浄管内に流れる湯又は水に対し洗剤供給管から流入される洗剤を混合する洗剤混合部と、この洗剤混合部より上流側に設けられる逆流防止装置とが設けられ、
上記洗浄管における逆流防止装置より上流側には洗浄管内に流れる湯又は水に対し銀イオンを混入させる銀電極を備える銀イオン発生装置が設けられている。
これによれば、銀イオン発生装置を洗浄管に設けることにより、銀イオンを含む湯又は水を洗浄ノズルから浴槽内に噴射させる銀イオン洗浄を行うことができる。従って、浴槽内に銀イオンが付着されるので、銀イオンの抗菌、除菌効果によって浴槽内でのカビや酵母菌等の繁殖を防止することができる。
また、洗浄管において、銀イオン発生装置を洗剤混合部の上流側に設けることにより、洗剤洗浄時に洗剤液が銀イオン発生装置に流れることがない。従って、洗剤液が銀イオン発生装置の銀電極と接触することが防止され、銀電極に洗剤が付着して銀イオンの発生性能が劣化されることもない。
さらに、上記洗浄管には、上記洗剤混合部より上流側で、さらに逆流防止装置よりも上流側に上記銀イオン発生装置が設けられているので、断水等による負圧の発生によって逆流が生じても洗剤混合部で混合された洗剤液が、逆流防止装置よって、これより上流側に流れ込むことが阻止される。また、銀イオン発生装置を上記逆流防止装置の上流側に設けるので、洗剤液が銀イオン発生装置の銀電極と接触することが確実に防止され、銀電極に洗剤が付着して銀イオンの発生性能が劣化されることもない。
また、上記洗浄管には、上記銀イオン発生装置より上流側に第二の逆流防止装置が設けられるように構成してもよい。
これにより、銀イオン発生装置に洗剤液が流れ込むことが防止されると共に、給湯器の出湯管等の湯又は水の供給源側に銀イオンが流れ込むことが防止される。
また、本発明に係る浴槽洗浄ユニットは、
浴槽に設けられた洗浄ノズルから洗剤液、湯又は水等を浴槽内に噴射して浴槽の自動洗浄を行うための浴槽洗浄ユニットであって、
上記洗浄ノズルに一端側が接続され、他端側が湯又は水の供給源に接続されて湯又は水が供給される洗浄管と、
洗剤を貯留する洗剤タンクに接続されて洗剤が供給される洗剤供給管とを有し、
上記洗浄管には、上記洗剤供給管が接続されて洗浄管内に流れる湯又は水に対し洗剤供給管から流入される洗剤を混合する洗剤混合部と、この洗剤混合部より上流側に設けられる流路切替弁と、この流路切替弁より上流側に設けられる逆流防止装置とが設けられ、
上記流路切替弁には上記洗剤混合部をバイパスする第二の洗浄管が接続され、
上記第二の洗浄管には、この第二の洗浄管内に流れる湯又は水に対し銀イオンを混入させる銀電極を備える銀イオン発生装置が設けられている。
これによれば、第二の洗浄管内に銀イオン発生装置を設けることにより、流路切替弁を第二の洗浄管側に切替えて銀イオンを含む湯又は水を洗浄ノズルから浴槽内に噴射させる銀イオン洗浄を行うことができる。従って、浴槽内に銀イオンが付着されるので、銀イオンの抗菌、除菌効果によって浴槽内でのカビや酵母菌等の繁殖を防止することができる。
また、銀イオン発生装置は、洗剤混合部をバイパスする第二の洗浄管に設けられ、この第二の洗浄管の上流端に流路切替弁が設けられているので、流路切替弁を洗剤混合部側に切り替えて、第二の洗浄管側を全閉にした際に洗剤混合部で混合された洗剤液が第二の洗浄管に流れ込むことが阻止される。従って、洗剤液が第二の洗浄管に設けた銀イオン発生装置の銀電極と接触することが防止され、銀電極に洗剤が付着して銀イオンの発生性能が劣化されることもない。
さらに、洗浄管において流路切替弁より上流側に逆流防止装置が設けられているので、この逆流防止装置によって洗剤液や銀イオンを含む湯又は水が給湯器の出湯管等の湯又は水の供給源側に流れ込むことが阻止される。
上記各浴槽洗浄ユニットにおいて、上記銀イオン発生装置は、その銀電極が取替え可能に構成することができる。
これにより、銀イオン発生装置の銀電極が経時使用によって消耗しても、銀電極を新たなものと交換することができる。従って、銀電極の消耗具合に応じて銀電極を適時交換することにより、銀イオン発生装置の銀イオン発生性能を維持することができる。
以上のように、本発明によれば、銀イオンを含む湯又は水を洗浄ノズルから浴槽内に噴射させる銀イオン洗浄を行うことができ、これにより、浴槽内におけるカビや酵母菌等の繁殖を確実に抑制して次の入浴時まで浴槽内を清潔に保つことができる。
しかも、銀イオン発生装置を洗剤混合部の上流側に設けるので、洗剤洗浄時に洗剤液が銀イオン発生装置に流れることがなく、銀イオン発生装置の銀電極に洗剤が付着して銀イオンの発生性能が劣化されることもない。
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
<実施形態1>
実施の形態1による浴槽洗浄ユニット1は、浴槽2の外周部等に設置され、湯又は水の供給源となる給湯器3から湯又は水の供給を受けて浴槽2内に洗剤液、湯又は水等を噴射させて浴槽2を自動洗浄するように構成したものである。また、この浴槽洗浄ユニット1には、銀イオン発生装置7を設けて給湯器3から供給される湯又は水に銀イオンを混入させるようにしている。
図1に示すように、この浴槽洗浄ユニット1は、給湯器3と浴槽2との間に配設されており、浴槽2に取り付けられた洗浄ノズル11と、洗剤原液を貯留する洗剤タンク12と、洗浄ノズル11に一端側が接続され、他端側が給湯器3に接続された洗浄管13と、洗剤タンク12の下部から延出されて洗浄管13の途中に接続された洗剤供給管14とを備えている。
なお、給湯器3は、給湯用熱交換器31に接続された給水管32及び出湯管33を備える給湯管路34、追い焚き用熱交換器35と浴槽2の循環金具21との間に接続された戻り管36及び往き管37を備える追い焚き循環管路38、出湯管33から分岐して戻り管36に接続された湯張り管39等を備えている。
洗浄ノズル11は、浴槽2の循環金具21と一体に設けられており、浴槽2の内壁面及び浴槽2上に載置された浴槽蓋22の下面に向けて洗剤液や湯又は水等を放射状に噴射させるノズル形状となっている。なお、この洗浄ノズル11は、循環金具21とは別に設けられてもよいし、浴槽2の底面に設けられてもよいし、また、複数設けられてもよい。
洗剤タンク12は、浴槽2の浴槽フランジ24の下に設置されており、上部には浴槽フランジ24上に露出された洗剤補給口41が設けられている。洗剤補給口41にはタンク蓋42が取り付けられている。また、洗剤タンク12の下部には洗剤供給管14が接続されている。
洗浄管13は、一端側が洗浄ノズル11に接続され、他端側が給湯器3の出湯管33から引き出された接続管30に接続されている。そして、この洗浄管13には、洗浄ノズル11と接続する下流端側から上流側に、洗剤混合部5、逆流防止装置6、銀イオン発生装置7、開閉弁91、水量センサ92、水量制御弁93が順に設けられている。
上記水量制御弁93は、ステッピングモータ等により弁開度が所定位置に調節される弁である。上記開閉弁91は、洗浄管13の流路を開閉するオンオフ弁である。従って、水量制御弁93を所定開度に設定し開閉弁91を開くと、給湯器3の出湯管33より湯又は水が接続管30を通して洗浄管13内に導入され、水量制御弁93により制御された一定水量の湯又は水が洗浄ノズル11から浴槽2内に向けて噴射される。これにより、浴槽2内のすすぎ洗浄が行われる。
洗剤混合部5は、ベンチュリー構造になっており、洗剤供給管14が接続されている。洗剤供給管14には、この洗剤供給管14の流路を開閉すると共に開度を所定開度に調節する洗剤弁94が設けられている。従って、水量制御弁93を所定開度に設定し開閉弁91を開き、且つ洗剤供給管14の洗剤弁94を所定開度に設定して開くと、洗浄管13を流れる湯又は水がベンチュリー構造の洗剤混合部5を通過する際に生じる負圧によって洗剤タンク12内の洗剤原液が洗剤供給管14を通して洗剤混合部5に注入され洗剤液が生成される。そして、この洗剤液が洗浄ノズル11から浴槽2内に向けて噴射される。これにより、浴槽2内の洗剤洗浄が行われる。
銀イオン発生装置7は、筒体70内に一対の銀電極73を備えており(図2参照)、この銀電極73に通電することで電気分解により銀イオンが筒体70内を流れる湯又は水に溶解される。従って、水量制御弁93を所定開度に設定し開閉弁91を開き、且つ銀イオン発生装置7を稼動しその銀電極73に通電すると、洗浄管13内に流れる湯又は水に対し銀イオン発生装置7の筒体70内を通過する間に銀電極73の電気分解により銀イオンが溶解される。そして、この銀イオンが混入された湯又は水が洗浄ノズル11から浴槽2内に向けて噴射される。これにより、浴槽2内の銀イオン洗浄が行われるなお、この湯又は水の銀イオン濃度は、銀電極73に通電する電流値によって制御される。
また、浴槽洗浄ユニット1には、CPUやメモリ等を備えるコントローラ10が設けられている。このコントローラ10には、浴槽洗浄運転の制御用プログラムが格納されており、このコントローラ10によって浴槽洗浄運転の動作が制御される。
また、浴槽洗浄ユニット1は、この浴槽洗浄ユニット1を遠隔操作するための洗浄用リモコン8が設けられている。この洗浄用リモコン8には、運転スイッチ81、洗浄スイッチ82、表示部83等が設けられている。そして、洗浄用リモコン8は、コントローラ10と信号接続されており、この洗浄用リモコン8の運転スイッチ81のオン状態で洗浄スイッチ82をオンすると、コントローラ10によって浴槽洗浄運転が実行される。
上記浴槽洗浄運転は、上述のすすぎ洗浄、洗剤洗浄、銀イオン洗浄の組み合わせより行われる。そして、上記銀イオン洗浄は浴槽洗浄運転の最後に行われる。上記浴槽洗浄運転の一例として、例えば、すすぎ洗浄(予備すすぎ)、洗剤洗浄、すすぎ洗浄(仕上げすすぎ)、銀イオン洗浄がこの順に行われる。
このように、実施の形態1の浴槽洗浄ユニット1によれば、銀イオン洗浄によって、浴槽2の内壁面や浴槽蓋22の下面に銀イオンが付着され、また同時に、浴槽2の排水口23や洗浄ノズル11等にも銀イオンが付着される。そして、この銀イオン洗浄が浴槽洗浄の最後に行われることで、浴槽2内の上記各部には銀イオンが付着された状態に維持されるので、銀イオンの抗菌、除菌効果により、これらの場所でのカビや酵母菌などの繁殖を防止することができる。その結果、浴槽洗浄後から次回の湯張り時まで浴槽2内を清潔に保つことができる。
なお、この銀イオン洗浄のとき、コントローラ10は、給湯器3の制御部(図示せず)に燃焼禁止信号を出力し、給湯器3から熱交換加熱されない水が洗浄管13に導入されるようにしてもよい。これにより、洗浄ノズル11からは、銀イオンを混入した水が噴射され、浴槽2自体を冷ますことができるので、高温多湿下で繁殖しやすいカビや酵母菌等の発生を抑えるのに有効である。
また、銀イオン発生装置7は、洗浄管13において洗剤混合部5より上流側に設けられている。これにより、上記洗剤洗浄時に洗剤液が銀イオン発生装置7に流れることがない。従って、洗剤液が銀イオン発生装置7の銀電極73と接触することが防止され、銀電極73に洗剤が付着して銀イオンの発生性能が劣化されることもない。
また、洗浄管13において洗剤混合部5より上流側に逆流防止装置6が設けられており、そして、銀イオン発生装置7はこの逆流防止装置6より上流側に設けられている。上記逆流防止装置6は、例えば、逆流防止弁等によって構成されており、断水等により洗浄管13内に負圧発生等の圧力異常が起こっても洗剤混合部5で混合された洗剤液がこの逆流防止装置6よってこれより上流側に流れ込むことが阻止される。従って、洗浄管13内に圧力異常が起こっても洗剤液が銀イオン発生装置7の銀電極73と接触することが確実に防止され、銀電極73に洗剤が付着して銀イオンの発生性能が劣化されることもない。
一方、図2に示すように、銀イオン発生装置7の筒体70は、一方の接続口部76を有する連結管部71と、他方の接続口部77を有する銀イオン生成管部72とを備えており、上記の各接続口部76,77が洗浄管13に接続されている。銀電極73は、銀イオン生成管部72に内蔵されている。なお、連結管部71と銀イオン生成管部72の外周囲には、二分割の外装ケース74,75が配置されている。そして、銀イオン生成管部72は、連結管部71に対してカートリッジ式に取替え可能に取り付けられている。すなわち、銀イオン生成管部72は、そのフランジ部72aに連結管部71のレバー式係止部71aを係合させて連結管部71に取り付けられている。従って、連結管部71のレバー式係止部71aを銀イオン生成管部72のフランジ部72aから係合解除させることで銀イオン生成管部72が連結管部71から取外される。
このように、銀イオン発生装置7の銀電極73は、洗浄管13には一体形成せずに、銀イオン生成管部72に内蔵されてこの銀イオン生成管部72ごと取替え可能に構成されている。従って、銀イオン発生装置7の銀電極73が経時使用によって消耗しても、銀イオン生成管部72を新たなものと交換することができる。よって、銀電極73の消耗具合に応じて銀イオン生成管部72を適時交換することにより、銀イオン発生装置7の銀イオン発生性能が維持される。
<変形例>
上記銀イオン発生装置7は、洗浄管13において逆流防止装置6より上流側に設けているが、図3に示すように、銀イオン発生装置7は、洗浄管13において洗剤混合部5より上流側に設けられるが、逆流防止装置6より下流側に設けるようにしてもよい。この場合、逆流防止装置6によって、銀イオン発生装置7で銀イオンが混入された湯又は水が洗浄管13を逆流して給湯器3の出湯管33内に流入して出湯管端末33aから出湯されることが阻止される。
また、図1に示す浴槽洗浄ユニット1において、洗浄管13には銀イオン発生装置7の上流位置に第二の逆流防止装置を設け、銀イオン発生装置7を2つの逆流防止装置の間に配置するようにしてもよい。これにより、銀イオン発生装置7に洗剤液が流れ込むことが防止されると共に、給湯器3の出湯管33側に銀イオンを含む湯又は水が流れ込むことが防止される。
<実施形態2>
図4に示すように、実施の形態2の浴槽洗浄ユニット1は、洗浄管13には、洗剤混合部5をバイパスし、洗剤混合部5と並列に銀イオン発生装置7を配置するためのバイパス管(第二の洗浄管)15が接続されている。すなわち、洗浄管13において、洗剤混合部5の上流位置に2方向式の流路切替弁95が設けられており、この流路切替弁95にバイパス管15の上流端が接続され、このバイパス管15の下流端が洗剤混合部5の下流位置に接続されている。そして、このバイパス管15に銀イオン発生装置7が設けられている。なお、洗浄管13において流路切替弁95の上流位置には逆流防止装置6が設けられている。
この場合、流路切替弁95は、浴槽洗浄運転時に洗浄ノズル11から湯又は水を噴射させるすすぎ洗浄及び洗剤液を噴射させる洗剤洗浄を行うときは、湯又は水が洗剤混合部5を配置する洗浄管13側にのみ流れ込むように流路が切り替えられ、洗浄ノズル11から銀イオンを混入した湯又は水を噴射させる銀イオン洗浄を行うときは、湯又は水がバイパス管15側にのみ流れ込むように流路が切り替えられる。
このように、実施の形態2の浴槽洗浄ユニット1によれば、銀イオン発生装置7は、洗剤混合部5をバイパスするバイパス管15に設けられ、このバイパス管15の上流端に流路切替弁95が設けられているので、流路切替弁95を洗剤混合部5側に切り替えて、バイパス管15側を全閉にした際に洗剤混合部5で混合された洗剤液がバイパス管15に流れ込むことが阻止される。従って、洗剤液がバイパス管15に設けた銀イオン発生装置7の銀電極73と接触することが防止され、銀電極73に洗剤が付着して銀イオンの発生性能が劣化されることもない。
しかも、洗浄管13において流路切替弁95の上流位置には逆流防止装置6が設けられているので、この逆流防止装置6によって洗剤液や銀イオンを含む湯又は水が給湯器3の出湯管33内に流入して出湯管端末33aから出湯されることが阻止される。
なお、実施の形態2の浴槽洗浄ユニット1におけるその他の構成及び作用効果は、上記実施の形態1の場合と同様である。
<変形例>
上記バイパス管15において、銀イオン発生装置7の下流位置に第二の逆流防止装置を設けるようにしてもよい。これによれば、第二の逆流防止装置によって、バイパス管15の下流端が洗浄管13に合流された合流部から洗剤液がバイパス管15内に逆流することが阻止される。従って、この合流部から洗剤液がバイパス管15に流れ込んで銀イオン発生装置7と接触することが防止され、銀電極73に洗剤が付着して銀イオンの発生性能が劣化されることもない。
また、浴槽2に第二の洗浄ノズルを設け、バイパス管15の下流端を洗浄管13に合流させずに第二の洗浄ノズルに接続するようにしてもよい。この場合、上記銀イオン洗浄は、この第二の洗浄ノズルによって行われる。これによっても、バイパス管15の下流側から洗剤液がバイパス管15に流れ込んで銀イオン発生装置7と接触することがなく、銀電極73に洗剤が付着して銀イオンの発生性能が劣化されることもない。
<その他>
上記洗浄用リモコン8のリモコン機能を給湯器3のリモコン(図示せず)に具備させてこの給湯器3のリモコンを多機能リモコンとして構成し、洗浄用リモコン8を設けないようにしてもよい。
また、上記浴槽洗浄ユニット1は、給湯器3に接続するが、洗浄管13の上流端を水道蛇口等の水供給源に接続するようにしてもよい。
実施の形態1による浴槽洗浄ユニットの全体構成を示す概略構成図である。 銀イオン発生装置の筒部の構成を示す断面図である。 実施の形態1の変形例による浴槽洗浄ユニットの全体構成を示す概略構成図である。 実施の形態2による浴槽洗浄ユニットの全体構成を示す概略構成図である。 従来の浴槽洗浄ユニットの全体構成を示す概略構成図である。
符号の説明
1 浴槽洗浄ユニット
2 浴槽
3 給湯器(湯又は水の供給源)
5 洗剤混合部
6 逆流防止装置
7 銀イオン発生装置
11 洗浄ノズル
12 洗剤タンク
13 洗浄管
14 洗剤供給管
15 バイパス管(第二の洗浄管)
30 接続管
73 銀電極
95 流路切替弁

Claims (4)

  1. 浴槽に設けられた洗浄ノズルから洗剤液、湯又は水等を浴槽内に噴射して浴槽の自動洗浄を行うための浴槽洗浄ユニットであって、
    上記洗浄ノズルに一端側が接続され、他端側が湯又は水の供給源に接続されて湯又は水が導入される洗浄管と、
    洗剤を貯留する洗剤タンクに接続されて洗剤が導入される洗剤供給管とを有し、
    上記洗浄管には、上記洗剤供給管が接続されて洗浄管内に流れる湯又は水に対し洗剤供給管から流入される洗剤を混合する洗剤混合部と、この洗剤混合部より上流側に設けられる逆流防止装置とが設けられ、
    上記洗浄管における逆流防止装置より上流側には洗浄管内に流れる湯又は水に対し銀イオンを混入させる銀電極を備える銀イオン発生装置が設けられている浴槽洗浄ユニット。
  2. 請求項1に記載の浴槽洗浄ユニットにおいて、
    上記洗浄管における上記銀イオン発生装置より上流側に、第二の逆流防止装置が設けられている浴槽洗浄ユニット。
  3. 浴槽に設けられた洗浄ノズルから洗剤液、湯又は水等を浴槽内に噴射して浴槽の自動洗浄を行うための浴槽洗浄ユニットであって、
    上記洗浄ノズルに一端側が接続され、他端側が湯又は水の供給源に接続されて湯又は水が供給される洗浄管と、
    洗剤を貯留する洗剤タンクに接続されて洗剤が供給される洗剤供給管とを有し、
    上記洗浄管には、上記洗剤供給管が接続されて洗浄管内に流れる湯又は水に対し洗剤供給管から流入される洗剤を混合する洗剤混合部と、この洗剤混合部より上流側に設けられる流路切替弁と、この流路切替弁より上流側に設けられる逆流防止装置とが設けられ、
    上記流路切替弁には上記洗剤混合部をバイパスする第二の洗浄管が接続され、
    上記第二の洗浄管には、この第二の洗浄管内に流れる湯又は水に対し銀イオンを混入させる銀電極を備える銀イオン発生装置が設けられている浴槽洗浄ユニット。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の浴槽洗浄ユニットにおいて、
    上記銀イオン発生装置は、その銀電極が取替え可能に構成されている浴槽洗浄ユニット。
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