JP4607782B2 - 通信端末装置 - Google Patents
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Description
非特許文献1では、電子的な鍵(以下、電子キーと呼ぶ)を有する個人から一定距離内にある対象装置(すなわちターゲット装置)が、動作可能な安心空間の概念を、Secure Private Cosm(以下、SPCと略称する)と呼んでいる。非特許文献1に記載されている技術においては、一対をなす物体間で双方向無線通信を用いて常時認証を行い、対をなす物体間の距離による機能制御を可能にしている。この場合、電子キーから鍵情報を所定の周期(例えば、1秒程度の周期)で送信し、それに対する応答を受信することで認証処理が行われる。
"SPC技術の紹介"、[online]、[平成18年1月25日検索]、インターネット<URL:http://www.spc-c.com/about.html>
本発明は上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は電子キー装置が失われた場合でも、セキュリティに配慮すると共に、ターゲット装置の利用が可能になる通信端末装置を提供することである。
以下、本発明による通信端末装置、鍵情報管理サーバ装置を用いた電子キーシステムの構成例について説明する。
(システム構成の概要)
図1は、電子キーシステムの構成例を示す図である。同図に示されている電子キーシステムは、鍵情報を送信する電子キー装置100と、送信された鍵情報を用いた認証処理によって利用可能な状態に遷移するターゲット装置3と、鍵情報を管理する電子キー管理サーバ装置2と、新たな電子キーとして用いられる通信端末装置1とを含んで構成されている。
(1)通信端末装置を第三の機器とし、これを用いて電子キー管理サーバ装置から電子キーをダウンロードし、その保存の際に、ターゲット装置に対して、新たに配布された鍵情報を有効にするための処理を行う。 第三の機器を有効化するための通知は、専用の通信回線を用いて送信するか(SS1)、携帯電話回線を用いて送信する(SS2)。(2)鍵情報のダウンロードは、携帯電話回線を用いて、電子キー管理サーバ装置2から通信端末装置1に対して直接行ってもよいし(SS3)、電子キー管理サーバ装置2からターゲット装置3を経由して通信端末装置1に対して行ってもよい(SS4、SS4’)。ダウンロードの際に、双方向通信を使用してもよいし、一方向通信を使用してもよい。
(6)鍵情報がダウンロードされた後、予めペアリング登録されていた電子キー装置(つまり紛失したもの)については、その登録を無効化する。以前のペアリング登録を無効化することにより、その電子キー装置が他人の手に渡ってもセキュリティを確保できる。
(a)サーバ装置から携帯端末装置に鍵情報が送信され、その鍵情報が携帯端末装置を経由してターゲット装置に送信されることにより、サーバ装置と携帯端末装置とが通信を行っている最中に限り、ターゲット装置と認証処理が行われ、そのターゲット装置を利用可能状態にすることができる。通信断になると、ターゲット装置は利用不可能状態になる。
(b)サーバ装置から携帯端末装置に鍵情報がダウンロードされて記憶され、その記憶された鍵情報により、ターゲット装置と認証処理が行われ、そのターゲット装置を利用可能状態にすることができる。ターゲット装置と離れて認証処理が行われなくなった場合、記憶されていた鍵情報は削除される。
(d)携帯端末装置の製造番号を含む電子メールをサーバ装置に送り、サーバ装置からの返信メールを受信することで認証され、その返信メールによって送信されてきた鍵情報を用いてターゲット装置を利用可能状態にする。
上記のシステムを利用することで、遠隔でターゲット装置への登録内容の更新が行えるようになり、利便性の向上とセキュリティ性向上が実現できる。本システムの利用シーンとしては、以下のようなものが考えられる。
(1)電子キー装置を紛失した時など、鍵情報をダウンロードするだけで第三の機器を新たな電子キー装置として使用できるので、ドアを解錠する場合に利便性が高い。さらに紛失した電子キーを無効化する処理を行えば、たとえそれが第三者の手に渡ったとしても、高いセキュリティを確保することができる。
例えば、その警備員が、担当地域ではない地域にある建物に入る必要が生じたとき、その建物に入るための電子キー装置を持っていない場合でも、その場でダウンロードすることで電子キー装置の機能を有する物を得ることができる。このため、電子キーの保管場所(例えば、警備会社)まで戻ることなく電子キーが得られ、ドアを解錠して建物内にスムーズに入ることができる。
図2は、電子キーシステムにおいて、鍵情報を電子キー管理サーバ装置から通信端末装置にダウンロードし、それを用いてターゲット装置を利用可能状態に遷移させる場合の動作例を示すシーケンス図である。同図の電子キーシステムは、通信端末装置1、電子キー管理サーバ装置2、及び、ターゲット装置3から構成されている。
同図において、電子キー装置100が紛失や盗難などによって失われた場合に、電子キー装置の代わりに通信端末装置1を用いる。この場合、通信端末装置1から電子キー管理サーバ装置2に対してユーザ認証要求を送出する(ステップS201)。このユーザ認証要求を送出する際、通信端末装置1の装置製造番号やUIM(User Identify Module)の製造番号などの固有識別子を同時に送出する。これを受信した電子キー管理サーバ装置2においては、ユーザの確認処理が行われる(ステップS202)。この処理により、通信端末装置1と電子キー管理サーバ装置2との間で、ユーザ認証確立状態となる(ステップS203)。
ところで、電子キー管理サーバ装置2からターゲット装置3へ、登録情報の更新要求を送信し(ステップS211)、登録内容の変更を行ってもよい(ステップS212)。これにより、紛失した電子キー装置100を無効化することができる。
(鍵情報を保存しない場合)
図3は、電子キーシステムにおいて、鍵情報を電子キー管理サーバ装置から通信端末装置に送信し、それを更にターゲット装置に送信することで、ターゲット装置を利用可能状態に遷移させる場合の動作を示すシーケンス図である。
同図において、電子キー管理サーバ装置2は、携帯電話のUIMの製造番号などの固有識別子を鍵情報と関連付けて管理している(ステップS301)。電子キー装置100が紛失や盗難などによって失われた場合に、電子キー装置の代わりに通信端末装置1を用いる。この場合、通信端末装置1から電子キー管理サーバ装置2に対してユーザ認証要求を送出する(ステップS302)。このユーザ認証要求を送出する際、通信端末装置1の装置製造番号やUIMの製造番号などの固有識別子を同時に送出する。なお、固有識別子の送出と同時に、IDやパスワードを用いた認証を行ってもよい。
この状態において、通信端末装置1から電子キー管理サーバ装置2へ電子キー送信要求が送信される(ステップS305)。この要求に応答して、電子キー管理サーバ装置2から鍵情報の認証要求が送出されると(ステップS306)、通信端末装置1を介してターゲット装置3に送られる(ステップS306’)。この鍵情報の認証要求は、電子キー管理サーバ装置2と通信端末装置1との間は周知のHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)等で送受信され、通信端末装置1とターゲット装置3との間はSPCによって送受信される。
本例においては、回線が接続されている状態である場合に限り、通信端末装置1とターゲット装置3との間で認証が行われ、ターゲット装置3を利用可能状態に遷移させることができる。
図6は、電子キーシステムにおいて、鍵情報を電子キー管理サーバ装置から通信端末装置にダウンロードし、それを用いてターゲット装置を利用可能状態に遷移させる際に鍵情報の送出回数を制限する場合の動作を示すシーケンス図である。
同図において、電子キー管理サーバ装置2は、携帯電話のUIMの製造番号などの固有識別子を鍵情報と関連付けて管理している(ステップS501)。電子キー装置100が紛失や盗難などによって失われた場合に、電子キー装置の代わりに通信端末装置1を用いる。この場合、通信端末装置1から電子キー管理サーバ装置2に対してユーザ認証要求を送出する(ステップS502)。このユーザ認証要求を送出する際、通信端末装置1の装置製造番号やUIMの製造番号などの固有識別子を同時に送出する。なお、固有識別子の送出と同時に、IDやパスワードを用いた認証を行ってもよい。
この状態において、通信端末装置1から電子キー管理サーバ装置2へ電子キー送信要求が送信され(ステップS505)、通信端末装置1は電子キー管理サーバ装置2から鍵情報を取得する(ステップS506)。この鍵情報は、周知のHTTP等で送受信される。そして、通信端末装置1は、ターゲット装置3に認証要求を送出する(ステップS507)。この認証要求は、SPCによって送受信される。
以上のように、電子キー管理サーバ装置2からダウンロードして保存する電子キー情報に使用可能回数情報を含めておくことにより、一時的に使用可能な、すなわち限られた回数だけ使用可能なテンポラリキーを実現することができる。
通信端末装置1は、他の装置との通信を実現するための通信機能11と、ターゲット装置に向けて鍵情報を送信する電子キー送信機能13と、各種情報を入力したりするための操作部15と、ダウンロードした鍵情報を保存するためのメモリ20と、ユーザを識別するためのUIM18と、装置各部の制御を行うCPU19とを含んで構成されている。メモリ20には、例えば、図8(b)のように、電子キー情報と、ターゲット装置の識別するためのターゲット情報と、電子キー装置の使用可能回数を示す使用可能回数情報とが記憶されている。
以上のように、電子キー管理サーバ装置2からダウンロードして保存する情報に使用可能回数情報を含めておくことにより、一時的に使用可能な、すなわち限られた回数だけ使用可能なテンポラリキーを実現することができる。
図9は、電子キーシステムにおいて、鍵情報を電子キー管理サーバ装置から通信端末装置にダウンロードし、それを用いてターゲット装置を利用可能状態に遷移させる際に鍵情報の使用可能期限を設ける場合の動作を示すシーケンス図である。
同図において、電子キー管理サーバ装置2は、携帯電話のUIMの製造番号などの固有識別子を鍵情報と関連付けて管理している(ステップS701)。電子キー装置100が紛失や盗難などによって失われた場合に、電子キー装置の代わりに通信端末装置1を用いる。この場合、通信端末装置1から電子キー管理サーバ装置2に対してユーザ認証要求を送出する(ステップS702)。このユーザ認証要求を送出する際、通信端末装置1の装置製造番号やUIMの製造番号などの固有識別子を同時に送出する。なお、固有識別子の送出と同時に、IDやパスワードを用いた認証を行ってもよい。
この状態において、通信端末装置1から電子キー管理サーバ装置2へ電子キー送信要求が送信され(ステップS705)、通信端末装置1は電子キー管理サーバ装置2から鍵情報を取得する(ステップS706)。この鍵情報は、周知のHTTP等で送受信される。そして、通信端末装置1は、ターゲット装置3に認証要求を送出する(ステップS707)。この認証要求は、SPCによって送受信される。
図10は、図9の動作を実現するための構成例を示すブロック図である。同図において、本例の電子キーシステムは、鍵情報により利用可能な状態に遷移するターゲット装置3と、ターゲット装置を利用可能な状態に遷移させるための鍵情報を送出する通信端末装置1と、鍵情報などを管理する電子キー管理サーバ装置2とを含んで構成されている。
以上のように、電子キー管理サーバ装置2からダウンロードして保存する電子キー情報に使用期限情報を含めておくことにより、一時的に使用可能な、すなわち限られた時間内だけ使用可能なテンポラリキーを実現することができる。
図12は、電子キーシステムにおいて、鍵情報を電子キー管理サーバ装置から送出してターゲット装置を利用可能状態に遷移させる場合の動作を示すシーケンス図である。
同図において、電子キー管理サーバ装置2は、携帯電話のUIMの製造番号などの固有識別子を鍵情報と関連付けて管理している(ステップS901)。電子キー装置100が紛失や盗難などによって失われた場合に、電子キー管理サーバ装置2から認証要求を送出してターゲット装置3を利用可能状態に遷移させる。
固有識別子を受信した電子キー管理サーバ装置2においては、ユーザの確認処理が行われる(ステップS903)。この処理により、通信端末装置1と電子キー管理サーバ装置2との間で、ユーザ認証確立状態となる(ステップS904)。
なお、電子キー管理サーバ装置2とターゲット装置3との間で接続される回線が切断された場合、電子キー管理サーバ装置2は鍵情報送出による認証要求を停止する。
電子キー管理サーバ装置2は、他の装置との通信を実現するための通信機能23と、鍵情報(電子キー情報)とそれに括り付けられている情報のリストを保存しているメモリ24と、UIM製造番号を照合するためのUIM製造番号照合機能25と、装置各部の制御を行うCPU26とを含んで構成されている。メモリ24には、例えば、図5(a)のように、電子キー情報と、ターゲット装置の識別するためのターゲット情報と、UIM番号とが括り付けられて記憶されている。
なお、本例において、通信端末装置1と電子キー管理サーバ装置2との間では、HTTP等によってUIM製造番号が授受されたり、音声信号等が授受されたりする。また、電子キー管理サーバ装置2とターゲット装置3との間では、携帯電話通信路以外の通信路により、鍵情報が授受され、認証処理が行われる。
上記説明では、電子キー装置とターゲット装置との間の通信にSPCを用いているが、これに限定されず、Bluetooth(登録商標)、WLAN(Wireless Local Area Network)等を用いて通信を行ってもよい。
2 電子キー管理サーバ装置
3 ターゲット装置
4 代替機器
11、23 通信機能
12、37 変換機能
13 電子キー送信機能
14 回線監視機能
15 操作部
16 ブラウザ
17 ディスプレイ
19、26、34 CPU
20、24、32 メモリ
21 スピーカ
22 マイクロホン
25 UIM製造番号照合機能
31 電子キー受信機能
33 電子キー照合機能
35 度数管理機能
36 時計機能
100 電子キー装置
Claims (1)
- 認証要求にかかる鍵情報が予め登録されかつ該鍵情報が有効である場合に認証確立状態となるターゲット装置へ、前記認証要求を定期的に繰返し送信する通信端末装置であって、
自装置の固有識別子と前記ターゲット装置の鍵情報とを関連付けて管理する鍵管理装置との回線の接続中に、該鍵管理装置から送信される鍵情報の認証要求を前記ターゲット装置に送信する送信手段と、
前記回線が接続されているか切断されたかを監視する回線監視手段と、を含み、
前記回線が切断されたことを前記回線監視手段が検出した場合、前記送信手段は、前記認証要求の送信を停止することを特徴とする通信端末装置。
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