JP4607618B2 - 成膜装置、コンピュータプログラム及び記憶媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、圧力調整バルブにより反応容器内の圧力を調整し、真空雰囲気下において基板に対して成膜を行う成膜装置及びこの成膜装置に用いられるコンピュータプログラム並びにコンピュータプログラムを格納した記憶媒体に関する。
成膜装置であるバッチ式の熱処理装置例えば縦型の減圧CVD(Chemical Vapor Deposition)装置は、基板を保持具に棚状に保持して反応管内に搬入し、処理ガスを反応管内に供給しながら排気管を通じて真空排気を行い、反応管の周囲のヒータにより反応管を均一加熱雰囲気とするものである。そして反応管内の圧力制御は、排気管に設けられた圧力調整バルブを調整することにより行われる。
上記の減圧CVD装置では、基板に対する成膜を行うと排気管の内側にも反応生成物が付着するため、基板の処理回数が増えるにつれて排気管のコンダクタンスが小さくなり、このため同じ処理圧力を得るのに圧力調整バルブの開度が大きくなっていく。圧力調整バルブとしては、例えばバタフライバルブが用いられ、バタフライバルブが全閉の状態を角度0度とすると、基板の成膜処理を繰り返し行うにつれてバルブの角度が大きくなり、やがて全開に近い状態つまり90度に近い状態になるが、バルブの開度が例えば80%から90%ぐらいになると正確な圧力制御が困難になってくる。
そこでバルブの角度(バルブの開度)に対してユーザ側で管理値を設定し、バルブの角度がその管理値を越えたときに、排気管内を例えばクリーニングガスによりクリーニングするようにしていた。しかしながら基板に対して成膜処理を開始したときのバルブの角度が管理値を大幅に越えていて、圧力制御不良となり、その成膜処理を行っている基板群についてはロットアウト(不良)つまり不良品として取り扱わざる得ない場合が起こっていた。その原因は、成膜処理の条件が各ロットの間で必ずしも同一ではなく、異なることに起因している。減圧CVD装置においては、いつも同じ処理レシピで成膜処理が行われるとは限られず、処理レシピが異なる場合がある。処理レシピとは、ある成膜処理を行う場合に処理条件が記載されたデータであり、処理条件としては処理圧力、ガス流量、処理温度などが挙げられる。
更に装置によっては、処理しようとするバッチサイズを、複数のバッチサイズの中から選択できるものもある。このバッチサイズとは、基板保持具に搭載する製品基板の枚数を定めたものであり、例えば150枚の製品基板を基板保持具に搭載した場合に満載状態であるとすると、100枚の場合あるいは50枚の場合には、基板保持具に空き領域が形成される。バッチサイズが異なると成膜される基板の枚数が変わり、ガスの流れも変わることなどから、バッチサイズは処理条件として位置付けられる。
既述のように前記バルブの角度は、特に排気管に付着している膜厚が大きくなってくると、同一圧力を得ようとした場合、処理が行われる度にバルブの角度が少しずつ大きくなってくる。処理レシピが常に同じであれば、バルブの角度がある時点で管理値を越えることになるが、種々の処理レシピに基づいてバッチ処理の回数を重ねていくと、ある時にバルブの角度が管理値を大幅に越えてしまい、そのときに処理をしている基板のロットがアウトになってしまうという事態が起こる。例えば高い処理圧力で処理回数を重ねていってバルブの開度が管理値に近付き、次に低い処理圧力で処理を行う場合には、バルブの開度を大きくしなければならないが、そのときに管理値を大きく越えてしまう。また本発明者は、同じ処理圧力であってもバッチサイズが異なることにより、バルブの開度が大きく異なることを把握しており、従って小さなバッチサイズで処理回数を重ねていって、大きなバッチサイズで処理する場合にも同様のことが起こる。以上のことから、従来では処理条件が変わると、異常の検知精度が低いという課題がある。
また縦型熱処理装置に関して異常の予測を行う技術が特許文献1に記載されているが、上述の課題を解決できるものではない。
特開2002−352938号
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、真空排気路に設けられた圧力調整バルブにより圧力制御を行う成膜装置において、圧力調整バルブの開度を予測することにより、正常な圧力制御ができない状態で成膜処理が行われることを未然に防止することのできる成膜装置を提供することにある。また本発明の他の目的は、真空排気路に設けられた圧力調整バルブにより圧力制御を行う成膜装置に対して、圧力調整バルブの開度を予測することにより、正常な圧力制御ができない状態で成膜処理が行われることを未然に防止することのできるコンピュータプログラム及びコンピュータプログラムを格納した記憶媒体を提供することにある。
本発明は、真空雰囲気下で、保持具に保持された基板に成膜処理するための反応容器と、この反応容器に接続された真空排気路と、この真空排気路に設けられ、反応容器内の圧力を設定圧力になるように制御するための圧力調整バルブと、を備え、各々保持具における基板の保持枚数である、複数のバッチサイズの中から選択されたバッチサイズに応じた基板の枚数を保持具に保持して成膜処理が行われる成膜装置において、
前記圧力調整バルブの開度を検出する開度検出部と、
反応容器内で行われた過去の成膜処理により成膜された薄膜の累積膜厚と今回の成膜処理の目標膜厚とに基づいて、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚を求める累積膜厚管理部と、
バッチサイズごとに、成膜処理を終えたときの設定圧力に対応する圧力調整バルブの開度と当該成膜処理を終えたときの累積膜厚と、を夫々2軸に割り当てて2軸座標系として作成した過去の処理データを記憶する処理データ記憶部と、
この処理データ記憶部に記憶されている過去の処理データを用い、今回実施しようとしているバッチサイズで行われた最新の少なくとも2回の成膜処理における圧力調整バルブの開度と前記累積膜厚とで決まる前記2軸座標系上の各点の位置と、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚の値と、に基づいて今回の成膜処理における圧力調整バルブの開度を予測し、その予測値が閾値を越えているか否かを判断する判断手段と、を備えたことを特徴とする。
また他の発明は、真空雰囲気下で、保持具に保持された基板に成膜処理するための反応容器と、この反応容器に接続された真空排気路と、この真空排気路に設けられ、反応容器内の圧力を設定圧力になるように制御するための圧力調整バルブと、を備え、各々保持具における基板の保持枚数である、複数のバッチサイズの中から選択されたバッチサイズに応じた基板の枚数を保持具に保持して成膜処理が行われる成膜装置において、
前記圧力調整バルブの開度を検出する開度検出部と、
反応容器内で行われた過去の成膜処理により成膜された薄膜の累積膜厚と今回の成膜処理の目標膜厚とに基づいて、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚を求める累積膜厚管理部と、
バッチサイズごとに、成膜処理を終えたときの設定圧力に対応する圧力調整バルブの開度と当該成膜処理を終えたときの累積膜厚と、を夫々2軸に割り当てて2軸座標系に作成された相関モデル線図を記憶する相関モデル線図記憶部と、
今回実施しようとしている成膜処理のバッチサイズに応じた相関モデル線図と、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚の値と、に基づいて今回の成膜処理における圧力調整バルブの開度を予測し、その予測値が閾値を越えているか否かを判断する判断手段と、を備えたことを特徴とする。
上記成膜装置において、処理条件と、処理圧力に対応する圧力調整バルブの開度と、前記累積膜厚と、を対応づけて作成した過去の処理データを記憶する処理データ記憶部と、この処理データ記憶部に記憶されているデータに基づいて相関モデル線図を作成する作成手段と、をさらに備えた構成とすることができる。
また上記成膜装置において、前記処理データ記憶部に記憶された処理データに基づいて、処理条件毎に、処理圧力に対応する圧力調整バルブの開度の過去のデータと前記累積膜厚の過去のデータとを夫々2軸に割り当てて2軸座標系に作成された相関データを表示する表示手段を備え、
相関モデル線図を作成する作成手段は、前記相関データに基づいて近似式の種類を選択する手段と、選択された種類の近似式と前記相関データとに基づいて相関モデル線図を作成するように構成することもできる。
また本発明のコンピュータプログラムは、真空雰囲気下で、保持具に保持された基板に成膜処理するための反応容器と、この反応容器に接続された真空排気路と、この真空排気路に設けられ、反応容器内の圧力を設定圧力になるように制御するための圧力調整バルブと、を備え、各々保持具における基板の保持枚数である、複数のバッチサイズの中から選択されたバッチサイズに応じた基板の枚数を保持具に保持して成膜処理が行われる成膜装置に用いられるコンピュータプログラムであって、
反応容器内で行われた過去の成膜処理により成膜された薄膜の累積膜厚と今回の成膜処理の目標膜厚とに基づいて、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚を求めるステップと、
バッチサイズごとに、成膜処理を終えたときの設定圧力に対応する圧力調整バルブの開度と当該成膜処理を終えたときの累積膜厚と、を夫々2軸に割り当てて2軸座標系として作成した過去の処理データの中から、今回実施しようとしているバッチサイズに対応する過去の処理データを読み出すステップと、
読み出した過去の処理データを用い、今回実施しようとしているバッチサイズで行われた最新の少なくとも2回の成膜処理における圧力調整バルブの開度と前記累積膜厚とで決まる前記2軸座標系上の各点の位置と、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚の値と、に基づいて今回の成膜処理における圧力調整バルブの開度を予測し、その予測値が閾値を越えているか否かを判断するステップと、
その予測値が閾値を越えているか否かを判断するステップと、を実行するように作成されたことを特徴とする。
さらに本発明のコンピュータプログラムは、真空雰囲気下で、保持具に保持された基板に成膜処理するための反応容器と、この反応容器に接続された真空排気路と、この真空排気路に設けられ、反応容器内の圧力を設定圧力になるように制御するための圧力調整バルブと、を備え、各々保持具における基板の保持枚数である、複数のバッチサイズの中から選択されたバッチサイズに応じた基板の枚数を保持具に保持して成膜処理が行われる成膜装置置に用いられるコンピュータプログラムであって、
反応容器内で行われた過去の成膜処理により成膜された薄膜の累積膜厚と今回の成膜処理の目標膜厚とに基づいて、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚を求めるステップと、
バッチサイズごとに、成膜処理を終えたときの設定圧力に対応する圧力調整バルブの開度と当該成膜処理を終えたときの累積膜厚と、を夫々2軸に割り当てて2軸座標系に作成された相関モデル線図の中から、今回実施しようとしているバッチサイズに応じた相関モデル線図を読み出すステップと、
読み出された相関モデル線図と、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚の値と、に基づいて今回の成膜処理における圧力調整バルブの開度を予測するステップと、
その予測値が閾値を越えているか否かを判断するステップと、を実行するように作成されたことを特徴とする。
なお本発明は、これらプログラムを格納した記憶媒体としても成り立つものである。


本発明によれば、処理条件毎に圧力調整バルブの開度と累積膜厚とを関連させた過去の相関データに基づいて、今回の処理条件で成膜処理を実施した場合の圧力調整バルブの開度を予測しているので、処理条件例えば基板保持枚数であるバッチサイズや処理圧力といった処理条件に依存することなく、圧力調整バルブの開度が制御不良状態になるという異常状態を検知できる。従って異常状態で基板に対して成膜されることを未然に防止でき、成膜した基板が圧力調整の不具合により不良品扱いされることを避けることができ、結果として歩留まりの向上に寄与できる。
本発明をバッチ式の熱処理装置である縦型減圧CVD装置(成膜装置)に適用した実施の形態について説明する。図1中1は例えば石英により縦型の円筒状に形成された反応容器である。この反応容器1の下端は、炉口として開口され、その開口部11の周縁部にはフランジ12が一体に形成されている。前記反応容器1の下方には、フランジ12の下面に当接して開口部11を気密に閉塞する、例えば石英製の蓋体13が図示しない昇降機構であるボートエレベータにより上下方向に開閉可能に設けられている。前記蓋体13の中央部には回転軸14が貫通して設けられ、その上端部には、基板保持具であるウエハボート2が搭載されている。従ってウエハボート2はボートエレベータにより、反応容器1内と、反応容器1の下方側に設けられた、ウエハWの搬出エリアであるローディングエリアとの間で昇降できることになる。
このウエハボート2は、3本以上例えば4本の支柱21を備えており、複数枚の被処理基板であるウエハWを棚状に保持できるように、前記支柱21に溝(スロット)が形成されている。前記回転軸14の下部には、当該回転軸14を回転させる駆動部をなすモータMが設けられており、従ってウエハボート2はモータMにより回転することになる。また蓋体13の上には前記回転軸14を囲むように保温ユニット15が設けられている。前記反応容器1の下部のフランジ12には、反応容器1内のウエハWにガスを供給するためのガス供給部であるL字型のインジェクタ16が挿入して設けられている。インジェクタ16の基端側には、ガス供給路を介して成膜ガス供給源などが接続されている。
また反応容器1の上方には、反応容器1内を排気するための排気ポート22が形成されており、この排気ポート22には真空排気路である排気管23の一端側が接続されている。この排気管23の他端側には真空排気手段をなす真空ポンプ24が接続されていると共に排気ポート22の近傍には反応容器1内の圧力を調整するための圧力調整部である圧力調整バルブ25が設けられている。前記圧力調整バルブ25は例えばバタフライバルブにより圧力を調整するように構成され、バルブ本体20の開度を調整するための駆動部26が設けられると共に、バルブ本体20の開度に対応するバルブ本体20の角度を検出する角度検出部27が設けられている。
バルブ本体20の角度については、バルブ20が排気管23の管軸と直交する状態を0度とし、バルブ20が排気管23の管軸と平行になる状態を90度とするものであり、この角度を検出する角度検出部27は、バルブの開度を検出する開度検出部に相当する。バタフライバルブの場合、開度と角度とは対応することから以後の説明では、バルブの角度という表現で説明する。
図中3は例えばコンピュータからなる制御部であり、この制御部3は、反応容器1内の圧力を検出するために例えば排気管23に設けた図示しない圧力検出部の圧力検出値が、予め設定された設定圧力になるように駆動部26に制御信号を送って前記圧力調整バルブ25の角度を制御する機能と、装置データの一つである角度検出部27からの圧力調整バルブ25の角度の値を取り込んで記憶するなどの機能を備えている。
反応容器1の周囲には、反応容器1内を加熱するための加熱手段である抵抗発熱体からなるヒータ17を備えた加熱炉18が設けられている。前記ヒータ17としては、コンタミネーションがなく昇降温特性が優れたカーボンワイヤー等を用いることが好ましい。前記ヒータ17は例えばウエハWの並列方向に複数(図の例では3個)に分割されている。
ここで成膜処理の処理条件の一つであるバッチサイズについて述べておく。上記装置では、ウエハボート2に搭載する被処理基板である製品ウエハWの枚数を選択できるようになっており、つまりウエハボート2にウエハWを満載して処理する場合に限らず、最大搭載枚数よりも少ない枚数で処理できるようになっている。具体的に図2を用いて説明すると、図2はウエハWの一括処理枚数とウエハボート21におけるウエハWの保持領域との関係の一例を模式的に示すものであり、この例では3通りのバッチサイズ(一括処理枚数)を設定できるようになっている。バッチサイズが50枚の場合には、ウエハボート21の下段側から50枚が積み込まれ、ウエハWが保持されている領域の上方は空領域になっている。なお、ウエハボート21の上端部及び下端部側には、ダミーウエハが搭載されていてダミー領域を形成している。またバッチサイズが150枚の場合には、ウエハボート21にウエハWが満載された状態である。
図3は、上述した装置を用いてバッチサイズを種々変えて同一の処理条件で成膜処理を行い、成膜処理中の圧力調整バルブ25の角度(この例では成膜処理中の平均値としている。)をプロットしたものであり、横軸には処理回数であるRUN回数(日付が変わって行くので日時として記載してある。)を取っている。即ち、○月×日にバッチサイズ50枚について処理を行い、その後、バッチサイズ100枚について処理を行い、しかる後、バッチサイズ150枚について処理を行い、といった具合にバッチサイズを順次変えながら連続して処理を行い、各RUNにおける圧力調整バルブ25の角度を縦軸に取っている。このような処理を行うとバッチサイズによってプロット群が変わってくる。図3では、バッチサイズが大きくなる程、圧力調整バルブ25の角度は大きくなり、グラフが上側に位置してくるということが分かる。
図4は、上述した図3のデータに基づいて、横軸に累積膜厚を取り、縦軸に圧力調整バルブ25の角度を取った特性図であり、各バッチサイズ毎(50枚、100枚、150枚)にグラフ化したものである。なお、実際のデータでは各バッチサイズにおけるプロット群には幅があり煩雑するため、図4ではデータを絞って線図として表されるように略解して示している。また累積膜厚の定義については後述するが、排気管内に付着した付着物の膜厚の評価値である。このようにバッチサイズが異なると、累積膜厚と圧力調整バルブ25との相関が変わってくることが理解できる。この実施の形態では、このようにバッチサイズが異なると、累積膜厚とバルブの角度との相関関係が変わってくることに着目しており、このような相関関係を踏まえた上で、バルブの角度が正常に圧力制御できる範囲を逸脱したか否かを予測できるように制御系を構成している。
次に制御部3に関して図5を参照しながら詳述する。図5において、熱処理装置本体100とは、図1に示した装置における制御部3以外の部分に相当する。即ち、制御部3に対して検出信号やデータを送り、制御部3によりコントロールされる部位全体に相当する。30はバスであり、このバス30に通信部、記憶部、各プログラム格納部及びCPUなどが接続されているが、図5ではこれらを機能的に表現しブロック化して表している。通信部31は熱処理装置本体100との間で通信を行う部位であり、角度検出部27からの圧力調整バルブ25の角度などの装置データが取り込まれると共に、圧力調整バルブ25の駆動部26などに制御信号を送信する機能を有する。
装置データ記憶部32は、通信部31から取り込まれた装置データ、例えば圧力調整バルブ25の角度などのデータを時々刻々と記憶すると共に、1回の成膜処理を「RUN」という言い方をすると、各RUNにおけるバルブの角度の評価値も記憶される。この評価値としては、例えばプロセスを開始してから予め設定した時間帯、例えばプロセスを行っている間のバルブの角度の平均値あるいは標準偏差などのデータとして取り扱うことができる。入力操作部33は、種々の入力操作を行う部位であるキーボート及びマウスと、表示部34である例えば液晶画面またはCTR画面などのソフトスイッチとの組み合わせからなる。異常報知手段である異常報知部35は、圧力調整バルブ25の角度の予測値が許容範囲を越えたとき、具体的にはバルブの角度の予測値が80〜90度から選ばれる管理値例えば80度を越えたときにオペレータに知らせるための警告灯、警報音出力部、画面への異常発生表示などを行う部位などに相当する。
処理レシピ選択部36は、処理条件を記載した処理レシピの中から、これから実施しようとする成膜処理について処理レシピを選択する手段であり、例えば画面に表示された処理レシピ群の中から選択するように構成されている。この例では、処理レシピの番号とその番号に対応する処理条件が記載された表が画面に表示され、その中からオペレータが選択できるイメージを表している。処理条件とは、バッチサイズ、処理圧力、ガス流量、処理温度、目標膜厚など、その成膜処理を行うための条件を意味する。この例では、処理レシピ選択部36がバッチサイズを選択するための選択手段を兼用し、手動で選択できるようになっているが、例えば処理対象のロットにかかるウエハについて前工程のステーションからそのロットのウエハの枚数情報を受け取るなどして、バッチサイズを自動で選択できるようにしてもよい。
累積膜厚管理部37は、例えば既に成膜処理が行われたウエハの目標膜厚の合計値を、それまでに行われた成膜処理の処理レシピに基づいて計算しておく部位である。目標膜厚の合計値である累積膜厚とは、この例では2つある。その一つは、新品の反応容器1の使用開始時点あるいは反応容器1内をクリーニングして壁面の付着物を除去した後に行われる成膜処理の各々の目標膜厚の合計値であり、その時点の反応容器1の壁面に付着している付着物の膜厚に対応する。他の一つは、新品の反応容器1の使用開始時点あるいは排気管23内をクリーニングして壁面の付着物を除去した後に行われる成膜処理の各々の目標膜厚の合計値である。この合計値はその時点の排気管23の壁面に付着している付着物(反応生成物)の膜厚の数値自体とは等しくないが、概略的には対応関係(比例関係)にあるので、この例では目標膜厚の合計値を排気管23の累積膜厚として評価している。
プログラム格納部4は、データ処理プログラム41及び判断手段に相当する判断(異常予測)プログラム42を備えている。前記データ処理プログラム41は、各RUNにおいて装置データ記憶部32で取得したバルブ角度のデータ例えば既述の評価値と累積膜厚管理部37で管理している累積膜厚のデータとに基づいて、上述した処理条件と、処理圧力に対応する圧力調整バルブ25の角度(b1、b2…bn)と、累積膜厚管理部37により管理されている累積膜厚(c1、c2…cn)と、を対応づけて作成した過去の処理データを処理データ記憶部5に記憶するステップを実行するように構成される。なお、図中の処理レシピの項目の番号は、処理レシピの種別コードである。
前記判断プログラム42は、処理データ記憶部5に記憶されている、今回実施しようとしている成膜処理の処理条件に対応する過去の処理データ、つまり今回選択した処理レシピと同一種別の処理レシピに対応する過去の処理データと、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚の値と、に基づいて今回の成膜処理における圧力調整バルブ25の角度を予測し、その予測値が閾値を越えているか否かを判断する機能を有する。具体的には、処理圧力に対応する圧力調整バルブ25の角度と前記累積膜厚とを夫々2軸に割り当てた2軸座標系において、今回実施しようとしている成膜処理の処理条件に対応する処理条件で行われた最新の少なくとも2回の成膜処理における圧力調整バルブ25の角度と前記累積膜厚とで決まる前記2軸座標系上の各点(少なくとも2点)の位置と、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚の値と、に基づいて今回の成膜処理における圧力調整バルブ25の角度を予測し、その予測値が閾値を超えているか否かを判断するものである。なお閾値は、例えば装置データ記憶部32に記憶される。またこの判断プログラム42は圧力調整バルブ25の角度の予測値が予め定めた管理値を越えたと判断したときには、異常報知部35に異常報知を行うように指示するようになっている。この場合、さらにまた運転開始指令の入力を阻止するように、例えばソフトスイッチがオンしないようにしてもよい。
ワークメモリ6は、前記処理データ記憶部5に記憶されているデータのうち、処理圧力に対応する圧力調整バルブ25の角度(b1、b2…bn)と前記累積膜厚(c1、c2…cn)とを夫々2軸に割り当てて2軸座標系を形成し、この座標系上での演算処理の展開などに用いられる。
ここで前記プログラム41、42は、記憶媒体例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク(MO)などに格納され、制御部3であるコンピュータにインストールされ、プログラム格納部4に格納される。
次に上述の実施の形態の作用について述べる。先ず処理レシピ選択部36によりこれから実施しようとする成膜処理について処理レシピを選択する。この選択が確定すると、図示しない搬送アームにより、選択した枚数のウエハWがウエハボート4に棚状に載置され、図示しないボートエレベータが上昇して反応容器1内に搬入されることでフランジ22の下端開口部が蓋体13により塞がれる。そして選択した処理レシピに基づいて反応容器1内が所定の処理温度に設定され、さらにインジェクタ16から処理ガスが反応容器1内に所定の流量供給されると共に圧力調整バルブ25により反応容器1内の圧力が所定の圧力になるようにその角度が調整される。圧力の調整についてより詳しく述べると排気管23に設けられている図示しない圧力検出部の検出値と設定圧力とに基づいて、圧力調整バルブ25のアクチュータに相当する駆動部26にバルブ調整信号を送ってバルブ20の開度を調整する。こうして反応容器1内が所定の加熱雰囲気及び真空雰囲気(減圧雰囲気)に維持され、ウエハWに対して成膜処理が行われ、その後、反応容器1内をパージガスで置換した後、ウエハボート2が反応容器1から排出されて一連のプロセスが終了する。この一連のプロセスは、処理レシピ選択部36によりレシピを選択し、そのレシピを実行する毎に行われるプロセスである。
一方、既述したように処理データ記憶部5には、図5に示したようにRUN毎に、選択した処理レシピと、処理圧力に対応する圧力調整バルブ25の角度と、累積膜厚とが記憶されて行く。このデータの書き込みは、装置データ記憶部32に記憶されている装置データ、累積膜厚管理部37で管理されているデータ等に基づいてデータ処理プログラム41により行われる。そして種々の処理レシピに基づいてバッチ処理の回数を重ねて行きながら、判断プログラム41により次のバッチ処理を実施することができるか否か判断することになる。
図6は、判断プログラム41によりバルブの角度が閾値(管理値)を越えているか否かを判断するフローを示す。先ずこれから実行しようとする成膜処理のレシピ情報、つまり今回選択された処理レシピの種別情報を取得する(ステップS1)。続いて累積膜厚管理部37から累積膜厚の情報つまり前回までの累積膜厚の値を取得する(ステップS2)。次に今回の成膜処理と同一の処理条件で行われた例えば最新2回の前記座標系上の相関データ(座標位置)と、取得した累積膜厚と、目標膜厚と、に基づいて後述のように今回実施した場合の相関データ(座標位置)を予測する(ステップS3)。このステップS3をより詳しく説明すると、累積膜厚と今回の成膜処理の目標膜厚とに基づいて、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚を求めるステップと、処理条件と、処理圧力に対応する圧力調整バルブ25の角度と、前記累積膜厚と、を対応づけて作成した過去の処理データの中から、今回実施しようとしている成膜処理の処理条件に対応する過去の処理データを読み出すステップとを含む。
そしてこの予測値がバルブ角度の許容範囲内にあるか否かつまり閾値を越えているか否か判断する(ステップS4)。ここで予測値がバルブ角度の許容範囲内にあれば、成膜処理を実施することになる(ステップ5)。また予測値がバルブ角度の許容範囲内にない場合には、異常報知部35で例えばアラームなどを鳴らしてオペレータに知らせることになる(ステップS6)。
続いて図7を用いてバルブ角度の予測方法を具体的に説明する。例えばRUN1の時の累積膜厚を500nm、バルブ角度を60度とし、RUN2の累積膜厚を600nm、バルブ角度を65度とする。なお、RUN1及びRUN2は同じ処理条件にあるとする。この情報により累積膜厚をX、バルブ角度をYとすると、Y=0.05X+35という関係式が得られる。次にRUN1及びRUN2とは違う処理条件でRUN3を行い、RUN3の結果、累積膜厚は900nmになったとする。次にまたRUN1及びRUN2と同じ処理条件で成膜処理(RUN4)を実施した場合、上記関係式を用いてRUN4における成膜処理時のバルブの角度の予測を行うことになる。この予測演算において上記関係式に代入するX(累積膜厚)はRNU3を行ったことによる累積膜厚900nmにRUN4で実施しようとする目標膜厚(例えば200nm)を足したもの、即ち1100nmである。この1100nmを上記関係式のXに代入するとY(バルブ角度)は90度となることから、図中に示すようにバルブ角度の管理値(限界値)Gである例えば80度を越えているので、アラームによりオペレータに知らされると共に、例えば運転開始指令の入力が阻止される。
以上の説明では、処理条件が異なる場合としてバッチサイズが異なる場合を例に挙げているが、処理圧力が異なる場合でも全く同様の方法でバルブの角度を予測することができる。例えば同一のバッチサイズであっても処理圧力やガス流量が異なればバルブの角度と累積膜厚との相関関係は異なってくるため、今回の成膜処理の処理圧力及びガス流量が例えばP1、Q1であった場合、そのバッチサイズで且つ処理圧力及びガス流量がP1、Q1である過去のデータの中から最新の2点のデータを読み出し(同一の処理レシピを読み出すのでこのような読み出しが行われることになる。)、その2点のデータ(座標位置)と今回の成膜処理時の累積膜厚とに基づいてバルブの角度が予測されることになる。即ち、この実施の形態では、今回実施しようとしている成膜処理の処理条件に対応する処理条件で行われた最新の2回のRUNのデータに基づいて今回のバルブの角度の予測を行う手法であり、ここでいう今回の処理条件に「対応する処理条件」とは同一の処理レシピを指している。しかし、本発明では、処理レシピが同一の場合だけに限定されるものではなく、処理レシピが異なっていても、バルブの角度と累積膜厚との対応に実質影響がない場合、例えば処理温度のみが異なっている場合などは、「今回の処理条件に対応する処理条件」として取り扱ってもよく、どの処理条件とどの処理条件とを対応するかということについては、オペレータの経験に基づいて決定することができる。また本発明は、最新の2回のRUNデータに基づいて今回のバルブ角度の予測を行う場合に限らず、最新の3回以上のRUNデータに基づいて今回のバルブの角度を予測してもよい。
上述の実施の形態によれば、処理条件毎の圧力調整バルブ25の角度と累積膜厚とを対応づけて作成した過去の処理データに基づいて、今回の処理条件で成膜処理を実施した場合の圧力調整バルブ25の角度を予測している。従って処理条件例えば基板保持枚数であるバッチサイズや処理圧力といった処理条件に依存することなく、圧力調整バルブ25の角度が制御不良状態になるという異常状態を検知し、その異常をオペレータにアラームなどで報知することができる。従って異常状態で基板に対して成膜されることを未然に防止でき、成膜した基板が圧力調整の不具合により不良品扱いされることを避けることができ、結果として歩留まりの向上に寄与できる。
また異常状態で成膜処理を避けるためには、累積膜厚を管理してクリーニングする方法もあるが、そうすると累積膜厚の管理値にある程度マージンを持たせなければならないことから、実際にはまだクリーニングをしなくてもよい状態でありながらクリーニングをすることになりメンテナンスサイクルが短くなってしまう。これに対して本発明によれば、成膜装置をいわば使い切ることができ、この点においても優れている。
次に本発明の他の実施の形態について説明する。この実施の形態は、図1の縦型減圧CVD装置において、圧力調整バルブ25の角度を予測する手法として、既述のように同一処理レシピにおける最新の2回のRUNのデータに基づいて予測するのではなく、処理レシピ毎にバルブの角度と累積膜厚とを2軸(X、Y軸)に割り当ててX−Y座標系に作成された相関モデル線図に基づいて予測しようとするものである。図8に本例の制御部3の構成を示すが、図5と同じ機能を有する部分については同様の符号を付してある。以下において、構成が異なる部分を中心に説明を行うものとする。
プログラム格納部7は、データ処理プログラム71、相関モデル作成手段に相当する相関モデル線図作成プログラム72及び判断手段に相当する判断(異常予測)プログラム73を備えている。前記データ処理プログラム71は、各RUNにおいて装置データ記憶部32で取得したバルブ角度のデータ(例えば既述の評価値)と累積膜厚管理部37で管理している累積膜厚のデータとに基づいて、上述した処理条件と、処理圧力に対応する圧力調整バルブ25の角度(b1、b2…bn)と、累積膜厚管理部37により管理されている累積膜厚(c1、c2…cn)と、を対応づけて作成した過去の処理データ100を処理データ記憶部8に記憶するステップを実行するように構成される。
前記相関モデル線図作成プログラム72は、前記処理データ記憶部8に記憶されている処理データ100に基づいて、相関モデル線図を作成する機能を有する。なおこの例では、前記相関モデル線図は相関モデル線図記憶部を兼ねた処理データ記憶部8に記憶される。この相関モデル線図とは、処理条件毎に、処理圧力に対応する圧力調整バルブ25の角度と累積膜厚とを夫々2軸に割り当てて2軸座標系に作成した線図である。この例では処理圧力、処理温度が同じでバッチサイズが変わる例を示しているため、「処理条件毎に」とは「バッチサイズ毎に」という意味になる。
そして相関モデル線図の作成方法について述べると、先ず前記処理データ記憶部8に記憶された処理データに基づいて、バッチサイズ毎に、処理圧力に対応する圧力調整バルブ25の角度の過去のデータと累積膜厚の過去のデータとを夫々2軸に割り当てて2軸座標系に相関データ101〜103を作成し、例えば表示部34を利用し、画面上に表示させる。なお、データ処理プログラム71は、相関データ作成手段を兼ねている。
第1の実施の形態における制御系の説明の冒頭にて図3及び図4を挙げて述べたように、バルブの角度と累積膜厚との相関データはバッチサイズ毎に異なり、バッチサイズが大きくなるにつれてデータは上方に位置する。これらの相関データから相関モデル線図を作成するためには、例えばオペレータが各相関データ101〜103に相応しいと思われる近似式を種々の近似式例えば2次〜7次関数や指数関数などの中から選択すると共に選択した関数の係数を決定し、こうして決定された近似式と前記相関データ101〜103とに基づいて相関モデル線図が作成されることなる。なお近似式の選択や係数の決定は、自動で判断、決定するようにしてもよい。図8の相関データ101〜103の中には、併せて相関モデル線図を記載してあり、この相関モデル線図は図10にも示しておく。
前記判断プログラム73は、今回実施しようとしている成膜処理の処理条件に応じた、つまり今回のバッチサイズに対応する相関モデル線図を読み出し、その相関モデル線図と、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚の値と、に基づいて今回の成膜処理における圧力調整バルブ25の角度を予測するステップと、その予測値が閾値を超えているか否かを判断するステップと、圧力調整バルブ25の角度が閾値例えば80度を越えたと判断したときに、異常報知部35に異常報知を行うステップとを含むステップ群を実行するように構成されている。
次に上述の実施の形態の作用について述べる。既述した処理レシピ選択部36によりレシピを選択し、そのレシピを実行する毎に装置データ記憶部32には種々の装置データが記憶されて行く。そして装置データ記憶部32に記憶されている装置データに基づいてデータ処理プログラム72が、RUN毎に、選択した処理レシピと、処理圧力に対応する圧力調整バルブ25の角度と、累積膜厚とを対応づけて処理データ記憶部8に記憶する。そして処理データ記憶部8に記憶されているデータに基づいて相関モデル作成プログラム72が成膜処理の処理条件に応じて相関モデル線図を作成し(図8中では、バッチサイズ50枚、100枚、150枚の場合における相関モデル線図を表示している。)、この相関モデル線図に基づいて判断プログラム73が次のバッチ処理を実施することができるか否か判断することになる。なお、本実施の形態では、この相関モデル線図は同一機種の他の減圧CVD装置を用いて作成したデータを用いてもよい。
図9は、判断プログラム73によりバルブの角度が閾値を越えているか否かを判断するフローを示す。先ずこれから実行しようとする成膜処理のレシピ情報つまり今回選択された処理レシピの種別情報を取得する(ステップS10)。続いて累積膜厚管理部37から累積膜厚の情報つまり前回までの累積膜厚の値を取得する(ステップS20)。次に今回の成膜処理と同一の処理条件この例では同一のバッチサイズで行われた相関モデル線図を処理データ記憶部8の中から読み出し、読み出した相関モデル線図と、取得した累積膜厚と、目標膜厚と、に基づいて後述のように今回実施した場合の相関データ(座標位置)を予測する。即ち、反応容器内で行われた過去の成膜処理により成膜された薄膜の累積膜厚と今回の成膜処理の目標膜厚とに基づいて、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚を求め、前記読み出した相関モデル線図における累積膜厚に対応するバルブの角度を読み出す。この読み出した値が今回実施しようとするバルブの角度の予測値とする。そしてこの予測値がバルブ角度の許容範囲内にあるかつまり閾値を越えているか否か判断する(ステップ40)。ここで予測値がバルブ角度の許容範囲内にあれば、成膜処理を実施することになる(ステップS50)。また予測値がバルブ角度の閾値を越えている場合には、異常報知部35で例えばアラームなどを鳴らしてオペレータに知らせることになる(ステップS60)。なおこの場合、先の実施の形態と同様に運転指令の入力を阻止するようにしてもよい。
図10を用いてバルブの角度の予測の様子を具体的に説明する。図10においてL50、L100、L150は夫々バッチサイズ50枚、100枚、150枚における相関モデル線図である。前回50枚のバッチサイズで処理を行い、今回150枚のバッチサイズで処理を行おうとしているものとすると、先ず前回までの成膜処理により成膜された薄膜の累積膜厚mと今回の成膜処理の目標膜厚nとを加算することで今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚m+nを求める。この累積膜厚m+nに対応するL150における縦軸のバルブ角度を読み出すと管理値(限界値)Gを越えてしまうので、アラームが発せられ、運転指令の入力が禁止される。これに対してはバッチサイズ50枚あるいは100枚を選択した場合には、L50、L100における、対応するバルブ角度は管理値Gよりも低い値を示すことから、これらのバッチサイズでは成膜処理を実施することができる。
このような実施の形態であってもバッチサイズに累積膜厚とバルブの角度とを対応づけた相関モデル線図を作成し、これら相関モデル線図を利用して、これから実施しようとする成膜処理におけるバルブの角度が管理値を越えているか否かを予測するようにしているので、バッチサイズや処理圧力といった処理条件に依存することなく成膜処理することができ、先の実施の形態と同様の効果が得られる。なお、この例では処理条件としてバッチサイズを挙げているが、処理条件については処理圧力であってもよく、この処理条件に関しては、先の実施の形態で説明したと同様の取り扱いとすることができる。
なお、本実施の形態は、例えば今回のRUNのバッチサイズと同一のバッチサイズで行った過去のデータ、例えば最新の150枚バッチサイズのRUNにおける累積膜厚とバルブの角度との値で決まるプロットがL150からある許容範囲を外れた場合、その外れている分を考慮してL150を補正してもよい。例えば前記プロットがL150からΔyだけ外れているとすると、L150をΔyだけy軸方向に移動させ、移動した相関モデル線図を用いて同様の予測を行うようにしてもよい。
本発明をバッチ式の熱処理装置である縦型減圧CVD装置(成膜装置)に適用した第1の実施の形態の構成と制御系とを示す構成図である。 バッチの種類を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態において取得される、バッチサイズを種々変えて処理回数と圧力調整バルブの角度との関係を示す特性図である。 バッチサイズ毎の圧力調整バルブの角度と累積膜厚との相関関係を示す特性図である。 第1の実施の形態に用いられる制御部を示すブロック図である。 第1の実施の形態においてバルブの角度が閾値を越えているか否かを判断するフローを示すフロー図である。 第1の実施の形態におけるバルブ角度の予測方法を具体的に説明する説明図である。 第2の実施の形態に用いられる制御部を示すブロック図である。 第2の実施の形態においてバルブの角度が閾値を越えているか否かを判断するフローを示すフロー図である。 第2の実施の形態におけるバルブ角度の予測の様子を具体的に説明する説明図である。
符号の説明
W ウエハ
1 反応容器
20 バルブ本体
25 圧力調整バルブ
27 角度検出部
3 制御部
31 通信部
32 装置データ記憶部
35 異常報知部
36 処理レシピ選択部
37 累積膜厚管理部
4 プログラム格納部
41 データ処理プログラム
42 判断プログラム
5 処理データ記憶部
72 相関モデル線図作成プログラム

Claims (7)

  1. 真空雰囲気下で、保持具に保持された基板に成膜処理するための反応容器と、この反応容器に接続された真空排気路と、この真空排気路に設けられ、反応容器内の圧力を設定圧力になるように制御するための圧力調整バルブと、を備え、各々保持具における基板の保持枚数である、複数のバッチサイズの中から選択されたバッチサイズに応じた基板の枚数を保持具に保持して成膜処理が行われる成膜装置において、
    前記圧力調整バルブの開度を検出する開度検出部と、
    反応容器内で行われた過去の成膜処理により成膜された薄膜の累積膜厚と今回の成膜処理の目標膜厚とに基づいて、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚を求める累積膜厚管理部と、
    バッチサイズごとに、成膜処理を終えたときの設定圧力に対応する圧力調整バルブの開度と当該成膜処理を終えたときの累積膜厚と、を夫々2軸に割り当てて2軸座標系として作成した過去の処理データを記憶する処理データ記憶部と、
    この処理データ記憶部に記憶されている過去の処理データを用い、今回実施しようとしているバッチサイズで行われた最新の少なくとも2回の成膜処理における圧力調整バルブの開度と前記累積膜厚とで決まる前記2軸座標系上の各点の位置と、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚の値と、に基づいて今回の成膜処理における圧力調整バルブの開度を予測し、その予測値が閾値を越えているか否かを判断する判断手段と、を備えたことを特徴とする成膜装置。
  2. 真空雰囲気下で、保持具に保持された基板に成膜処理するための反応容器と、この反応容器に接続された真空排気路と、この真空排気路に設けられ、反応容器内の圧力を設定圧力になるように制御するための圧力調整バルブと、を備え、各々保持具における基板の保持枚数である、複数のバッチサイズの中から選択されたバッチサイズに応じた基板の枚数を保持具に保持して成膜処理が行われる成膜装置において、
    前記圧力調整バルブの開度を検出する開度検出部と、
    反応容器内で行われた過去の成膜処理により成膜された薄膜の累積膜厚と今回の成膜処理の目標膜厚とに基づいて、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚を求める累積膜厚管理部と、
    バッチサイズごとに、成膜処理を終えたときの設定圧力に対応する圧力調整バルブの開度と当該成膜処理を終えたときの累積膜厚と、を夫々2軸に割り当てて2軸座標系に作成された相関モデル線図を記憶する相関モデル線図記憶部と、
    今回実施しようとしている成膜処理のバッチサイズに応じた相関モデル線図と、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚の値と、に基づいて今回の成膜処理における圧力調整バルブの開度を予測し、その予測値が閾値を越えているか否かを判断する判断手段と、を備えたことを特徴とする成膜装置。
  3. バッチサイズと、設定圧力に対応する圧力調整バルブの開度と、前記累積膜厚と、を対応づけて作成した過去の処理データを記憶する処理データ記憶部と、
    この処理データ記憶部に記憶されているデータに基づいて相関モデル線図を作成する作成手段と、を備えたことを特徴とする請求項記載の成膜装置。
  4. 前記処理データ記憶部に記憶された処理データに基づいて、バッチサイズ毎に、設定圧力に対応する圧力調整バルブの開度の過去のデータと前記累積膜厚の過去のデータとを夫々2軸に割り当てて2軸座標系に作成された相関データを表示する表示手段を備え、
    相関モデル線図を作成する作成手段は、前記相関データに基づいて近似式の種類を選択する手段と、選択された種類の近似式と前記相関データとに基づいて相関モデル線図を作成することを特徴とする請求項記載の成膜装置。
  5. 真空雰囲気下で、保持具に保持された基板に成膜処理するための反応容器と、この反応容器に接続された真空排気路と、この真空排気路に設けられ、反応容器内の圧力を設定圧力になるように制御するための圧力調整バルブと、を備え、各々保持具における基板の保持枚数である、複数のバッチサイズの中から選択されたバッチサイズに応じた基板の枚数を保持具に保持して成膜処理が行われる成膜装置に用いられるコンピュータプログラムであって、
    反応容器内で行われた過去の成膜処理により成膜された薄膜の累積膜厚と今回の成膜処理の目標膜厚とに基づいて、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚を求めるステップと、
    バッチサイズごとに、成膜処理を終えたときの設定圧力に対応する圧力調整バルブの開度と当該成膜処理を終えたときの累積膜厚と、を夫々2軸に割り当てて2軸座標系として作成した過去の処理データの中から、今回実施しようとしているバッチサイズに対応する過去の処理データを読み出すステップと、
    読み出した過去の処理データを用い、今回実施しようとしているバッチサイズで行われた最新の少なくとも2回の成膜処理における圧力調整バルブの開度と前記累積膜厚とで決まる前記2軸座標系上の各点の位置と、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚の値と、に基づいて今回の成膜処理における圧力調整バルブの開度を予測し、その予測値が閾値を越えているか否かを判断するステップと、
    その予測値が閾値を越えているか否かを判断するステップと、を実行するように作成されたことを特徴とするコンピュータプログラム。
  6. 真空雰囲気下で、保持具に保持された基板に成膜処理するための反応容器と、この反応容器に接続された真空排気路と、この真空排気路に設けられ、反応容器内の圧力を設定圧力になるように制御するための圧力調整バルブと、を備え、各々保持具における基板の保持枚数である、複数のバッチサイズの中から選択されたバッチサイズに応じた基板の枚数を保持具に保持して成膜処理が行われる成膜装置置に用いられるコンピュータプログラムであって、
    反応容器内で行われた過去の成膜処理により成膜された薄膜の累積膜厚と今回の成膜処理の目標膜厚とに基づいて、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚を求めるステップと、
    バッチサイズごとに、成膜処理を終えたときの設定圧力に対応する圧力調整バルブの開度と当該成膜処理を終えたときの累積膜厚と、を夫々2軸に割り当てて2軸座標系に作成された相関モデル線図の中から、今回実施しようとしているバッチサイズに応じた相関モデル線図を読み出すステップと、
    読み出された相関モデル線図と、今回の成膜処理を終えた時の累積膜厚の値と、に基づいて今回の成膜処理における圧力調整バルブの開度を予測するステップと、
    その予測値が閾値を越えているか否かを判断するステップと、を実行するように作成されたことを特徴とするコンピュータプログラム。
  7. 請求項5または6に記載のコンピュータプログラムを格納したことを特徴とする記憶媒体。
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