JP4607022B2 - モール取付用クリップ - Google Patents
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Description
前記特許文献1に記載されたモール取付用クリップは、図10に示すように、自動車等のボデーパネル130に取付けられるボデー側クリップ部材110と、ウインドモール140に取付けられるモール側クリップ部材120とを備えている。ボデー側クリップ部材110には、弾性変形いわゆる撓み変形可能な係止片119が形成されている。また、モール側クリップ部材120には、係合片127が形成されている。係止片119と係合片127とは、係止片119の弾性変形(図10中、二点鎖線119参照。)を利用して係合可能に構成されている。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1にかかるモール取付用クリップは、自動車等のボデーに取付けられるボデー取付部が形成されたボデー側クリップ部材と、モールに取付けられるモール取付部が形成されたモール側クリップ部材とを備える。前記ボデー側クリップ部材に係止手段が設けられる。前記係止手段は、前記ボデー側クリップ部材のボデー取付部の一側に突出された係止爪、及び、該係止爪と相反する方向へ突出された弾性変形可能でかつ係止部を有する弾性変形部により構成される。前記モール側クリップ部材に係合手段が設けられる。前記係合手段は、前記モール側クリップ部材に形成された中空部を有する筒状本体部内に形成され、前記係止爪と係合する係合突起、及び、前記弾性変形部の係止部と係合する係合部により構成される。前記弾性変形部の弾性変形を利用して、前記係止爪と前記係合突起とが係合されるとともに前記弾性変形部の係止部と前記係合部とが係合可能に構成されている。そして、前記係止手段の係止爪及び弾性変形部の係止部と前記係合手段の係合突起及び係合部との係合状態において、前記弾性変形部の弾性変形を規制可能なストッパー手段を設ける。前記ストッパー手段は、前記ボデー側クリップ部材のボデー取付部に形成された支持壁部と、前記モール側クリップ部材の筒状本体部内に形成されかつ前記支持壁部に当接又は近接するように設定されたストッパー片とにより構成されている。
このように構成すると、ボデーに取付けたボデー側クリップ部材の係止手段の係止爪及び弾性変形部の係止部と、モールに取付けたモール側クリップ部材の係合手段の係合突起及び係合部との係合状態において、その係合にかかる弾性変形部の弾性変形を、ストッパー手段の支持壁部とストッパー片との当接によって規制することができる。これにより、ボデー側クリップ部材とモール側クリップ部材との係合にかかる弾性変形部の弾性変形に起因するモールのがたつきを防止あるいは低減することができる。
図4に示すように、ウインドモール取付用クリップ1は、前記ボデーパネル30に取付けられるボデー側クリップ部材10と、前記ウインドモール40に取付けられるモール側クリップ部材20とにより構成されている。ボデー側クリップ部材10及びモール側クリップ部材20は、例えば樹脂成形品によってそれぞれ形成されている。
図4に示すように、ボデー側クリップ部材10は、グロメット部11を有している。グロメット部11は、ほぼ四角形板状の取付基板12と、その取付基板12の中央部に形成されたスクリューねじ込み孔13を有する袋状の取付脚部14とにより構成されている(図5及び図6参照。)。取付脚部14は、図4に示すように、前記ボデーパネル30の取付孔37内に嵌入可能に形成されている。また、スクリューねじ込み孔13に、その上方からタッピングスクリュー15がねじ込まれたときは、取付脚部14が外側方へ押し拡げられるようになっている。また、取付脚部14には、取付基板12の下面に重ねられるゴム状弾性体からなるシート状のシール部材16が嵌着されている。なお、グロメット部11は、本明細書でいう「ボデー取付部」に相当する。
図3に示すように、モール側クリップ部材20は、左右方向を長くする長四角形状でかつ上下方向に貫通する中空部21aを有する長四角筒状をなす筒状本体部21と、その筒状本体部21の前面の上縁部から前方へ前下がり状に突出するほぼ四角形板状の延出板部22とを備えている(図9参照。)。延出板部22の下面における先端部寄りの位置には、左右方向に延びるモール係合部23が突出されている(図7及び図9参照。)。
また、筒状本体部21の後側面の上端部の左右両端部には、外側方へかつ後方へ傾斜する左右一対のモール係合片25が左右対称状に突出されている。両モール係合片25は、相互に拡開する方向へ弾性変形いわゆる撓み変形可能に形成されている(図7中、二点鎖線25参照。)。また、筒状本体部21の中空部21aの前壁面の下縁部には、左右方向に延びる前側の係合突起26が形成されている(図7及び図9参照。)。また、筒状本体部21の中空部21aの後壁面の下縁部における左右両端部には、左右方向に延びかつ左右一対をなす後側の係合突起27が形成されている(図7及び図8参照。)。なお、筒状本体部21、延出板部22、モール係合部23、モール係合突片24及び両モール係合片25は、本明細書でいう「モール取付部」を構成している。また、モール側クリップ部材20の前側の係合突起26及び後側の係合突起27は、本明細書でいう「係合手段」を構成している。また、後側の係合突起27は、本明細書でいう「係合部」に相当する。
まず、図4に示すように、ボデー側クリップ部材10のグロメット部11の取付脚部14を、ボデーパネル30の取付孔37にその上方から嵌合させる。次に、グロメット部11のスクリューねじ込み孔13に、その上方からタッピングスクリュー15をねじ込む。これにより、取付脚部14が、外側方へ押し拡げられてボデーパネル30の取付孔37に抜止めされる結果、ボデー側クリップ部材10がボデーパネル30に固定状態に取付けられる。このとき、グロメット部11の取付基板12とボデーパネル30のクリップ取付板部33との間がシール部材16によって弾性的にシールされる。
上記のようにして、ボデーパネル30に対するウインドモール40の取付けが完了する。
10 ボデー側クリップ部材
11 グロメット部(ボデー取付部)
17 支持壁部(ストッパー手段)
18 係止爪(係止手段)
19 弾性係止片(係止手段、弾性変形部)
19a 係止部
20 モール側クリップ部材
21 筒状本体部(モール取付部の一部)
22 延出板部(モール取付部の一部)
23 モール係合部(モール取付部の一部)
24 モール係合突片(モール取付部の一部)
25 モール係合片(モール取付部の一部)
26 係合突起(係合手段)
27 係合突起(係合手段、係合部)
28 ストッパー片(ストッパー手段)
30 ボデーパネル(ボデー)
40 ウインドモール(モール)
Claims (1)
- 自動車等のボデーに取付けられるボデー取付部が形成されたボデー側クリップ部材と、モールに取付けられるモール取付部が形成されたモール側クリップ部材とを備え、
前記ボデー側クリップ部材に係止手段が設けられ、
前記係止手段は、前記ボデー側クリップ部材のボデー取付部の一側に突出された係止爪、及び、該係止爪と相反する方向へ突出された弾性変形可能でかつ係止部を有する弾性変形部により構成され、
前記モール側クリップ部材に係合手段が設けられ、
前記係合手段は、前記モール側クリップ部材に形成された中空部を有する筒状本体部内に形成され、前記係止爪と係合する係合突起、及び、前記弾性変形部の係止部と係合する係合部により構成され、
前記弾性変形部の弾性変形を利用して、前記係止爪と前記係合突起とが係合されるとともに前記弾性変形部の係止部と前記係合部とが係合可能に構成されている
モール取付用クリップであって、
前記係止手段の係止爪及び弾性変形部の係止部と前記係合手段の係合突起及び係合部との係合状態において、前記弾性変形部の弾性変形を規制可能なストッパー手段を設け、
前記ストッパー手段は、前記ボデー側クリップ部材のボデー取付部に形成された支持壁部と、前記モール側クリップ部材の筒状本体部内に形成されかつ前記支持壁部に当接又は近接するように設定されたストッパー片とにより構成されている
ことを特徴とするモール取付用クリップ。
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2006
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