JP4606570B2 - エレベーターの群管理制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高層ビルの中間部の乗り継ぎ階で区分されて設置された複数台の低層用エレベーターと複数台の高層用エレベーターとを群管理制御するエレベーターの群管理制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
規模の大きいビルにおいては複数台のエレベーターが設置されており、この複数台のエレベーターは、一群として群管理制御装置により効率的に運行制御されている。
【0003】
また、高層ビルにおいては、低層階(例えば1階から20階)には停止せず高層階(例えば20階から30階まで)のみに停止をする高層用エレベーター群と、低層階に停止を行う低層用エレベーター群との二つのエレベーター群を群管理制御装置で管理することがある。
【0004】
この場合、高層用エレベーターから低層用エレベーターに乗り継ぐ場合に乗り継ぎ階(例えば20階)にてエレベーターを乗り換える必要があり、ビルの外に出る場合には、高層階にいる人は必ず乗り継ぎ階で低層用エレベーターを待つこととなる。一方、エレベーターホールにおいてエレベーターを待つ人の混雑度を検出する人数検出装置を設置する場合があり、混雑を検知した場合にはエレベーターを混雑検出階に引き戻すことにより乗り継ぎ階の混雑を解消させている。
【0005】
図16は、そのような複数群管理エレベーターの概略構成図である。高層ビルには乗り継ぎ階1が設けられ、低層用エレベーター2と高層用エレベーター3とが乗り継ぎ階1にて互いの群管理エレベーターに乗り継ぐようになっている。また、乗り継ぎ階1での混雑度を検出するための人数検出装置4が乗り継ぎ階のエレベーターホールに設置されている。図4では、低層用エレベーター2として3台の号機A、B、Cが設けられ、高層用エレベーター3として3台の号機D、E、Fが設けられたものを示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような複数群管理エレベーターでは、退勤時や昼食時等でビルの外に向かう人が多い場合には、低層階から外に向かう人も多くなるため、低層用エレベーター2が乗り継ぎ階1に応答するまでの時間が長くなってしまう。従って、乗り継ぎ階において低層用エレベーター2を待つ人で溢れかえってしまうという問題点が発生する。
【0007】
また、同様に外から低層階を通って高層階へ向かう場合には、乗り継ぎ階1において高層用エレベーター3を待つ人で溢れかえってしまうという問題点が発生する。
【0008】
本発明の目的は、混雑を検出した乗り継ぎ階へ向かうエレベーターが乗り継ぎ階まで到着に要する時間を大きくし、乗り継ぎ階へ向かう乗客の人数を抑制して乗り継ぎ階の混雑度を緩和させることができるエレベーターの群管理制御装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係わるエレベーターの群管理制御装置は、高層ビルの中間部の階床を乗り継ぎ階とし、前記乗り継ぎ階より下の低層階を複数台の低層用エレベーターでサービスし、前記乗り継ぎ階より上の高層階を複数台の高層用エレベーターでサービスする場合の複数台の低層用エレベーターおよび複数台の高層用エレベーターを群管理制御するエレベーターの群管理制御装置において、低層階に対して複数台の低層用エレベーターを就役させ低層階のホール呼びに対し割り付ける号機を決定しこれを応答させる低層用群管理制御装置と、高層階に対して複数台の高層用エレベーターを就役させ高層階のホール呼びに対し割り付ける号機を決定しこれを応答させる高層用群管理制御装置と、乗り継ぎ階のエレベーターホールで低層用エレベーターから高層用エレベーターに乗り継ぎする利用者の人数または高層用エレベーターから低層用エレベーターに乗り継ぎする利用者の人数を検出する人数検出装置と、前記人数検出装置が低層側乗り継ぎの混雑を検出したときは高層用エレベーターでのホール呼びに対する割当て評価演算結果の中で二番目に最適な号機に割当てさせる制御を行い、前記人数検出装置が高層側乗り継ぎの混雑を検出したときは低層用エレベーターでのホール呼びに対する割当て評価演算結果の中で二番目に最適な号機に割当てさせる制御を行う最適二番号機評価演算装置とを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項1の発明に係わるエレベーターの群管理制御装置においては、最適二番号機評価演算装置は、人数検出装置が低層側乗り継ぎの混雑を検出したときは、高層用エレベーターでのホール呼びに対する割当て評価演算結果の中で二番目に最適な号機に割当てさせる制御を行い、人数検出装置が高層側乗り継ぎの混雑を検出したときは、低層用エレベーターでのホール呼びに対する割当て評価演算結果の中で二番目に最適な号機に割当てさせる制御を行う。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の参考例1に係わるエレベーターの群管理制御装置の構成図である。低層用エレベーター2内の各号機は、低層用群管理制御装置5によって運行を管理されており、高層用エレベーター3内の各号機は高層用群管理制御装置6によって管理されている。
【0027】
以下の説明では、人数検出装置4が乗り継ぎ階1において低層側の乗り継ぎの混雑を検知した場合について説明する。この場合、混雑を検出した乗り継ぎ階1へ向かうエレベーターは高層用エレベーターとなる。
【0028】
乗り継ぎ階1の低層用エレベーターホール前に設置された人数検出装置4からの信号は低層用群管理制御装置および高層用群管理制御装置6に入力され、人数検出装置4が低層側乗り継ぎの混雑を検出したときは、高層用群管理制御装置6は定格速度変更制御装置7に指令を出力して、高層用エレベーター3の速度を通常速度より遅くする。
【0029】
このように、エレベータの定格速度は混雑を検出した乗り継ぎ階1へ向かうエレベーターが乗り継ぎ階1まで到着に要する時間を大きくするように変更される。これにより、乗り継ぎ階1へ向かう乗客の人数を抑制して乗り継ぎ階1の混雑度を緩和させる。
【0030】
図2は参考例1に係わるエレベーターの群管理制御装置の動作を示すフローチャートである。まず、人数検出装置4により低層用エレベーターホールの混雑が検知されたか否かを判断し(S1)、低層用エレベータホールの混雑が検知されたときは、高層用群管理制御装置6より定格速度変更制御装置7に対し定格速度ダウン指令信号が出力される(S2)。
【0031】
定格速度変更制御装置7は、高層用エレベーター3の全号機D、E、Fに対し定格速度を遅くする信号を出力する(S3)。これにより、高層用エレベーター3の号機D、E、Fは、通常よりも遅い定格速度で運行を開始する。
【0032】
この参考例1によれば、人数検出装置4により低層用エレベーターホールでの混雑を検知した場合に、高層用エレベーターの定格速度を遅くすることにより、高層用エレベーター3が乗り継ぎ階まで到着に要する時間を大きくし、高層用エレベーター3から乗り継ぎ階1へ向かう乗客の人数を抑制することで乗り継ぎ階での混雑度の解消となる。
【0033】
次に、本発明の実施の形態を説明する。図3は本発明の実施の形態に係わるエレベーターの群管理制御装置の構成図である。この実施の形態は、図1に示した参考例1に対し、定格速度変更制御装置7に代えて、最適号機評価演算装置8および最適二番号機評価演算装置9を設けたものであり、特に、人数検出装置4が低層側乗り継ぎの混雑を検出したときは、最適二番号機評価演算装置9により、高層用エレベーター3でのホール呼びに対する割当て評価演算結果の中で二番目に最適な号機に割当てさせる制御を行うようにしたものである。
【0034】
低層用エレベーター2内の号機A、B、Cは低層用群管理制御装置5によって運行を管理されており、高層用エレベーター3内の号機D、E、Fは、高層用群管理制御装置6によって管理されている。乗り継ぎ階1の低層用エレベーターホール前に設置された人数検出装置4からの信号は、低層用群管理制御装置5および高層用群管理制御装置6に出力される。
【0035】
ホール呼びに対する割当て制御は、その呼びに対し最適な号機を選択する最適号機評価演算装置8、もしくはその呼びに対し二番目に最適な号機を選択する最適二番号機評価演算装置9によって決定された号機に割当てられる。
【0036】
図4は実施の形態に係わるエレベーターの群管理制御装置の動作を示すフローチャートである。高層階にホール呼びが発生したか否かを判定し(S11)、高層階にホール呼びが発生した場合には、人数検出装置4が低層用エレベーターホールの混雑を検知したか否かを判定する(S12)。人数検出装置4により低層用エレベーターホールの混雑が検知されて場合は、最適号機評価演算装置8により演算が実行され(S13)、その演算結果により最適号機が決定される(S15)。そして、決定された号機(最適な号機)にホール呼びが割当てられる(S17)。
【0037】
一方、ステップS12の判定で、人数検出装置4により低層用エレベーターホールの混雑が検知された場合は、最適二番号機評価演算装置9により演算が実行され(S14)、最適二番号機が決定される(S16)。そして、決定された号機(二番目に最適な号機)にホール呼びが割当てられる(S17)。
【0038】
この実施の形態によれば、人数検出装置4により低層用エレベーターホールの混雑を検知した場合は、高層階のホール呼びに対し二番目に最適と評価された号機を割当てることで、高層用エレベーター3が乗り継ぎ階まで到着に要する時間を大きくし、高層用エレベーター3から乗り継ぎ階1へ向かう乗客の人数を抑制することで乗り継ぎ階1での混雑度の解消となる。
【0039】
次に、本発明の参考例2を説明する。図5は本発明の参考例2に係わるエレベーターの群管理制御装置の構成図である。この参考例2は、図1に示した参考例1に対し、定格速度変更制御装置7に代えて、分散待機ゾーン変更制御装置10を設けたものであり、人数検出装置4が低層側乗り継ぎの混雑を検出したときは、分散待機ゾーン変更制御装置10は、サービスを終えた高層用エレベーター3の全号機の待機ゾーンを乗り継ぎ階1へ向かう側の反対の終端階とするようにしたものである。
【0040】
低層用エレベーター2内の号機A、B、Cは、低層用群管理制御装置5によって運行を管理されており、高層用エレベーター3内の号機D、E、Fは、高層用群管理制御装置6によって管理されている。乗り継ぎ階1の低層用エレベーターホール前に設置された人数検出装置4からの信号は、低層用群管理制御装置5および高層用群管理制御装置6に出力される。また、高層用エレベーター3のサービス終了時の分散待機ゾーンは分散待機ゾーン変更制御装置10によって決定される。
【0041】
図6は参考例2に係わるエレベーターの群管理制御装置の動作を示すフローチャートである。人数検出装置4により低層用エレベーターホールの混雑が検知されたか否かを判定し(S21)、人数検出装置4により低層用エレベーターホールの混雑が検知されたときは、高層用群管理制御装置6より分散待機ゾーン変更制御装置10に対し、分散待機ゾーン変更指令信号が出力される(S22)。これにより、分散待機ゾーン変更制御装置10は、高層用エレベーター3の分散待機ゾーンを最上階に変更する(S23)。高層用エレベーター3の号機D、E、Fはサービス終了時には最上階へ分散待機することとなる。
【0042】
この参考例2によれば、人数検出装置4により低層用エレベーターホールの混雑を検知した場合は、高層階の分散待機を全号機について最上階に配置するので、高層用エレベーター3が乗り継ぎ階1まで到着に要する時間を大きくし、高層用エレベーター3から乗り継ぎ階1へ向かう乗客の人数を抑制でき、乗り継ぎ階1での混雑度の解消となる。
【0043】
次に、本発明の参考例3を説明する。図7は本発明の参考例3に係わるエレベーターの群管理制御装置の構成図である。この参考例3は、図1に示した参考例1に対し、定格速度変更制御装置7に代えて、戸開時間延長制御装置11を設けたものであり、人数検出装置4が低層側乗り継ぎの混雑を検出したときは、戸開時間延長制御装置11は、高層用エレベーター3の戸開時間を通常の時間より長くする。
【0044】
低層用エレベーター2内の号機A、B、C7は低層用群管理制御装置5によって運行を管理されており、高層用エレベーター3内のD、E、Fは高層用群管理制御装置6によって管理されている。乗り継ぎ階1の低層用エレベーターホール前に設置された人数検出装置4からの信号は、低層用群管理制御装置5および高層用群管理制御装置6に出力される。また、高層用エレベーター3の各号機A、B、Cの戸開時間は戸開時間延長制御装置11によって変更される。
【0045】
図8は、本発明の参考例3に係わるエレベーターの群管理制御装置の動作を示すフローチャートである。
【0046】
人数検出装置4が低層用エレベーターホールの混雑を検知したか否かを判定し(S31)、人数検出装置4により低層用エレベーターホールの混雑を検知したときは、高層用群管理制御装置6より戸開時間延長制御装置11に対し戸開時間延長指令信号が出力される(S32)。戸開時間延長制御装置11は、高層用エレベーター3の全号機D、E、Fに対し、戸開時間を通常の設定時間よりも長くする信号を出力する(S33)。これにより、高層用エレベーター3の号機D、E、Fは戸開時間が通常よりも長くなる。
【0047】
この参考例3によれば、人数検出装置4により低層用エレベーターホールの混雑を検知した場合は、高層用エレベーター3の戸開時間を通常よりも長くすることで、高層用エレベーター3が乗り継ぎ階1まで到着に要する時間を大きくし、高層用エレベーター3から乗り継ぎ階1へ向かう乗客の人数を抑制することで乗り継ぎ階での混雑度の解消となる。
【0048】
次に、本発明の参考例4を説明する。図9は本発明の参考例4に係わるエレベーターの群管理制御装置の構成図である。この参考例4は、図1に示した参考例1に対し、定格速度変更制御装置7に代えて、戸開開始時間変更制御装置12を設けたものであり、人数検出装置4が低層側乗り継ぎの混雑を検出したときは、戸開開始時間変更制御装置12は高層用エレベーター3の戸開開始時間を遅らせる。
【0049】
低層用エレベーター2内の号機A、B、Cは、低層用群管理制御装置5によって運行を管理されており、高層用エレベーター3内の号機D、E、Fは、高層用群管理制御装置6によって管理されている。
【0050】
乗り継ぎ階1の低層用エレベーターホール前に設置された人数検出装置4からの信号は、低層用群管理制御装置5および高層用群管理制御装置6に出力される。また、高層用エレベーター3の各号機D、E、Fの戸開開始時間は、戸開開始時間変更制御装置12によって変更される。
【0051】
図10は、参考例4の動作を示すフローチャートである。人数検出装置4により低層用エレベーターホールの混雑を検知すると(S41)、高層用群管理制御装置6より戸開開始時間変更制御装置20に対し戸開開始時間変更指令信号が出力される(S42)。戸開開始時間変更制御装置20は、高層用エレベーター3の全号機D、E、Fに対し、戸開開始タイミングを変更させる信号を出力する(S43)。高層用エレベーター3の号機D、E、Fの戸開開始タイミングは、各階床に停止が完了してから戸開が開始することとなる。
【0052】
この参考例4によれば、人数検出装置4により低層用エレベーターホールの混雑を検知した場合は、高層用エレベーター3の戸開開始時間を通常よりも遅くすることで、高層用エレベーター3が乗り継ぎ階まで到着に要する時間を大きくし、高層用エレベーター3から乗り継ぎ階へ向かう乗客の人数を抑制することで乗り継ぎ階での混雑度の解消となる。
【0053】
次に、本発明の参考例5を説明する。図11は本発明の参考例5に係わるエレベーターの群管理制御装置の構成図である。この参考例5は、図1に示した参考例1に対し、定格速度変更制御装置7に代えて、休止時間運転制御装置13を設けたものであり、休止時間運転制御装置13は、人数検出装置が低層側乗り継ぎの混雑を検出したときは高層用エレベーター内の一定台数のエレベーターの運転を休止させ、人数検出装置が高層側乗り継ぎの混雑を検出したときは低層用エレベーター内の一定台数のエレベーターの運転を休止させる。
【0054】
低層用エレベーター2内の号機A、B、Cは、低層用群管理制御装置5によって運行を管理されており、高層用エレベーター3内の号機D、E、Fは、高層用群管理制御装置6によって管理されている。乗り継ぎ階1の低層用エレベーターホール前に設置された人数検出装置4からの信号は、低層用群管理制御装置5および高層用群管理制御装置6に出力される。また、高層用エレベーター3の各号機D、E、Fは、休止運転制御装置13により休止運転に切替る。
【0055】
図12は参考例5に係わるエレベーター群管理制御装置の動作を示すフローチャートである。人数検出装置4が低層用エレベーターホールの混雑を検知したかに中を判定し(S51)、人数検出装置4により低層用エレベーターホールの混雑を検知されると(S51)、高層用群管理制御装置6より休止運転制御装置13に対し休止運転制御指令信号が出力される(S52)。休止運転制御装置13は、高層用エレベーター3の全号機D、E、Fの中で、例えば号機Fを休止運転とさせる信号を出力する(S53)。これにより、号機Fは休止運転となり、残りの号機D、Eが高層階の全ての呼びに応答する。
【0056】
この参考例5によれば、人数検出装置4により低層用エレベーターホールの混雑を検知した場合は、高層用エレベーター3の一定台数を休止運転とすることで、高層用エレベーター3が乗り継ぎ階1まで到着に要する時間を大きくし、高層用エレベーター3から乗り継ぎ階1へ向かう乗客の人数を抑制する。従って、乗り継ぎ階1での混雑度の解消となる。
【0057】
次に、本発明の参考例6を説明する。図13は本発明の参考例6に係わるエレベーターの群管理制御装置の構成図である。この参考例6は、図1に示した参考例1に対し、定格速度変更制御装置7に代えて、ダミー呼び作成装置14を設けたものであり、人数検出装置4が低層側乗り継ぎの混雑を検出したときは、ダミー呼び作成装置14は、無方向停止状態から乗り継ぎ階方向へ向かうホール呼びが割当てられた高層用エレベーターに対し、そのホール呼びに応答する前に乗り継ぎ階1とは反対側の終端階にダミー呼びを作成し、そのダミー呼びに応答してからホール呼びに応答させる。
【0058】
図13は参考例6に係わるエレベーターの群管理制御装置の構成図である。低雇用群管理エレベーター2内の号機A、B、Cは、低層用群管理制御装置5によって運行を管理されており、高層用エレベーター3内の号機D、E、Fは、高層用群管理制御装置6によって管理されている。乗り継ぎ階1の低層用エレベーターホール前に設置された人数検出装置4からの信号は、低層用群管理制御装置5および高層用群管理制御装置6に出力される。また、ダミー呼び作成装置14は指定号機に対し指定階のダミー呼びを作成する。
【0059】
図14は参考例6に係わるエレベーター群管理制御装置の動作を示すフローチャートである。人数検出装置4が低層用エレベーターホールの混雑を検知したか否かを判定し(S61)、人数検出装置4により低層用エレベーターホールの混雑を検知されると、高層用群管理制御装置6により各号機D、E、Fの状態を監視し、無方向停止状態か否かを判定する(S62)。そして、無方向停止状態であるときは、下方向のホール呼びの割当があるか否かを判定し(S63)、下方向のホール呼びが割当てられた場合には、高層用群管理制御装置6よりダミー呼び作成装置14に対し、ダミー呼び作成指令信号が出力される(S64)。ダミー呼び作成装置14は、前記ホール呼びが割当てられた号機に対し最上階のダミー呼びを登録する(S65)。この号機は最上階のダミー呼びに応答してからホール呼びに応答する。
【0060】
この参考例6によれば、人数検出装置4により低層用エレベーターホールの混雑を検知した場合は、無方向停止状態から下方向のホール呼びが割当てられた号機に対し、最上階のダミー呼びを作成し、一旦最上階に移動させてからホール呼びに応答させることで、高層用エレベーターが乗り継ぎ階まで到着に要する時間を大きくし、高層用エレベーターから乗り継ぎ階へ向かう乗客の人数を抑制することで乗り継ぎ階での混雑度の解消となる効果がある。
【0061】
次に、本発明の参考例8を説明する。図15は本発明の参考例8に係わるエレベーターの群管理制御装置の構成図である。この参考例8は、図14に示した参考例6に対し、ダミー呼び作成装置14は、人数検出装置4が低層側乗り継ぎ1の混雑を検出したときは、乗り継ぎ階1へ向かうために方向反転しかご内に人がいない高層用エレベーター3に対し、乗り継ぎ階1とは反対側の終端階にダミー呼びを作成し、そのダミー呼び階に移動してからホール呼びに応答させるようにしたものである。
【0062】
図15に示すように、人数検出装置4が低層用エレベーターホールの混雑を検知したか否かを判定し(S71)、人数検出装置4により低層用エレベーターホールの混雑を検知されたときと(S71)、高層用群管理制御装置6により各号機D、E、Fの状態を監視し、上方向から下方向への反転か否かを判定する(S72)。そして、上方向から下方向への反転である場合には、かご内に人が乗っていないか否かを判定し(S73)、上方向から下方向への反転時にかご内に人が乗っていない場合は、高層用群管理制御装置6よりダミー呼び作成装置14に対し、ダミー呼び作成指令信号が出力される(S74)。ダミー呼び作成装置14は、その反転号機に対し最上階のダミー呼びを登録する(S75)。この号機は最上階のダミー呼びに応答してから、下方向の呼びに応答する。
【0063】
この参考例8によれば、人数検出装置4により低層用エレベーターホールの混雑を検知した場合は、上方向から下方向への反転時にかご内に人が乗っていない号機に対し、最上階のダミー呼びを作成し、一旦最上階に移動させてから下方向の呼びに応答させるので、高層用エレベーター3が乗り継ぎ階1まで到着に要する時間を大きくし、高層用エレベーター3から乗り継ぎ階1へ向かう乗客の人数を抑制する。従って、乗り継ぎ階1での混雑度の解消となる。
【0064】
以上の説明では、人数検出装置4が乗り継ぎ階1において低層側の乗り継ぎの混雑を検知した場合について説明したが、人数検出装置4が乗り継ぎ階1において高層側の乗り継ぎの混雑を検知した場合についても同様に適用できる。その場合には、混雑を検出した乗り継ぎ階1へ向かうエレベーターは低層用エレベーター2となる。
【0065】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、混雑を検出した乗り継ぎ階へ向かうエレベーターが乗り継ぎ階まで到着に要する時間を大きくし、乗り継ぎ階へ向かう乗客の人数を抑制することが可能なので、乗り継ぎ階での混雑を解消したエレベーター群管理制御装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例1に係わるエレベーターの群管理制御装置の構成図。
【図2】 本発明の参考例1に係わるエレベーターの群管理制御装置の動作を示すフローチャート。
【図3】 本発明の実施の形態に係わるエレベーターの群管理制御装置の構成図。
【図4】 本発明の実施の形態に係わるエレベーターの群管理制御装置の動作を示すフローチャート。
【図5】 本発明の参考例2に係わるエレベーターの群管理制御装置の構成図。
【図6】 本発明の参考例2に係わるエレベーターの群管理制御装置の動作を示すフローチャート。
【図7】 本発明の参考例3に係わるエレベーターの群管理制御装置の構成図。
【図8】 本発明の参考例3に係わるエレベーターの群管理制御装置の動作を示すフローチャート。
【図9】 本発明の参考例4に係わるエレベーターの群管理制御装置の構成図。
【図10】 本発明の参考例4に係わるエレベーターの群管理制御装置の動作を示すフローチャート。
【図11】 本発明の参考例5に係わるエレベーターの群管理制御装置の構成図。
【図12】 本発明の参考例5に係わるエレベーターの群管理制御装置の動作を示すフローチャート。
【図13】 本発明の参考例6に係わるエレベーターの群管理制御装置の構成図。
【図14】 本発明の参考例6に係わるエレベーターの群管理制御装置の動作を示すフローチャート。
【図15】 本発明の参考例8に係わるエレベーターの群管理制御装置の動作を示すフローチャート。
【図16】 複数群管理エレベーターの概略構成図。
【符号の説明】
1…乗り継ぎ階、2…低層用エレベーター、3…高層用エレベーター、4…人数検出装置、5…低層用群管理制御装置、6…高層用群管理制御装置、7…定格速度変更制御装置、8…最適号機評価演算装置、9…最適二番号機評価演算装置、10…分散待機ゾーン変更制御装置、11…戸開時間延長制御装置、12…戸開開始時間変更制御装置、13…休止時間運転制御装置、14…ダミー呼び作成装置
Claims (1)
- 高層ビルの中間部の階床を乗り継ぎ階とし、前記乗り継ぎ階より下の低層階を複数台の低層用エレベーターでサービスし、前記乗り継ぎ階より上の高層階を複数台の高層用エレベーターでサービスする場合の複数台の低層用エレベーターおよび複数台の高層用エレベーターを群管理制御するエレベーターの群管理制御装置において、低層階に対して複数台の低層用エレベーターを就役させ低層階のホール呼びに対し割り付ける号機を決定しこれを応答させる低層用群管理制御装置と、高層階に対して複数台の高層用エレベーターを就役させ高層階のホール呼びに対し割り付ける号機を決定しこれを応答させる高層用群管理制御装置と、乗り継ぎ階のエレベーターホールで低層用エレベーターから高層用エレベーターに乗り継ぎする利用者の人数または高層用エレベーターから低層用エレベーターに乗り継ぎする利用者の人数を検出する人数検出装置と、前記人数検出装置が低層側乗り継ぎの混雑を検出したときは高層用エレベーターでのホール呼びに対する割当て評価演算結果の中で二番目に最適な号機に割当てさせる制御を行い、前記人数検出装置が高層側乗り継ぎの混雑を検出したときは低層用エレベーターでのホール呼びに対する割当て評価演算結果の中で二番目に最適な号機に割当てさせる制御を行う最適二番号機評価演算装置とを備えたことを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。
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