JPH08188347A - エレベータ制御装置 - Google Patents

エレベータ制御装置

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JPH08188347A
JPH08188347A JP7002709A JP270995A JPH08188347A JP H08188347 A JPH08188347 A JP H08188347A JP 7002709 A JP7002709 A JP 7002709A JP 270995 A JP270995 A JP 270995A JP H08188347 A JPH08188347 A JP H08188347A
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JP
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elevator
floor
elevators
hall call
response
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JP7002709A
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English (en)
Inventor
Koji Nishikawa
孝司 西川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ある階の乗場呼び利用者が多く、1台目のエ
レベータに乗り切れない利用者が出た場合に、次のエレ
ベータを長待ちさせずに同じ階に到着させて利用者を効
率よくさばけるようにする。 【構成】 ある階で乗場呼びが発生して1台のエレベー
タA がその乗場呼び階に応答割当てを受けて停止し、戸
開して利用者を乗り込ませていて、当該エレベータに設
置されている荷重検出器5Aの検出する荷重が一定値を超
えた場合、割当て演算部33が、複数台のエレベータのう
ちの他のエレベータB,C のいずれかが前記1台のエレベ
ータA と同一方向に運転中で、応答階から一定階床以内
に存在し、かつ当該応答階に停止できる減速距離を有し
ていることを条件として、複数台のエレベータそれぞれ
に設定されている乗場呼びの満員通過の荷重設定値を下
げ、当該応答階の乗場呼びを他のエレベータB に割り当
てて応答させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は群管理制御を行うエレ
ベータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、複数台のエレベータを一群
として群管理制御を行うエレベータ制御装置は、1台の
エレベータのかご内荷重があらかじめ設定された荷重値
以上になると、そのエレベータの運転方向の前方の階に
発生した同一方向の乗場呼びに対して最先に応答できる
場合でも応答割当てを行わず、満員通過を行わせ、他の
エレベータに応答させる制御を行うようにしている。
【0003】このような従来のエレベータ制御装置で
は、複数台のエレベータが同一方向に走行していて、か
つ互いに近接しているような状態で、ある階の乗場呼び
に対して先行しているエレベータが応答したが、利用者
が多くてそのエレベータにすべての利用者が乗り込め
ず、取り残された利用者が別のエレベータが到着するの
を待って乗ろうとする場合、停止中のエレベータをいっ
たんスタートして乗場呼び釦が効くようになってから再
度、乗場呼び釦を押して乗場呼び登録を行い、次のエレ
ベータを呼び寄せる操作を行うようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のエレベータ制御装置では、近接して複数台のエレ
ベータが同一方向に走行していて、ある階の乗場呼びに
対して先行するエレベータが割当てられた場合、その階
の利用者が多くて満員になってしまった場合、そのエレ
ベータがスタートしてから再び乗場呼び釦を操作したの
では、近接して走行していた後続のエレベータはその乗
場呼び発生時には当該応答階を通過してしまっていた
り、減速距離がとれないまでに当該階に接近してしまっ
ていて応答できない場合が多々発生する。
【0005】このような場合、先行のエレベータが停止
して利用者が乗り込んでいる間に満員になりそうと推定
されるならば、すぐに後続のエレベータにも同じ階に応
答させれば正常に停止して利用者を乗り込ませることが
できることもあるが、従来では、上述のように先行して
いたエレベータが応答階からスタートした後でないと同
じ階の乗場呼び登録ができなかったために、接近して走
行していた後続のエレベータを同じ階に停止させること
ができず、さらに後続のエレベータに応答させなければ
ならず、ある階で混雑が発生すると、乗場に取り残され
た利用者は次のエレベータが到着するまで長待ちしなけ
ればならない問題点があった。
【0006】この発明はこのような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、1台のエレベータがある階の乗場呼
びに応答して停止し、利用者が乗り込んで満員になりそ
うな場合には、可能な限り早めに接近して同一方向に走
行している他のエレベータにも同じ階に応答させる制御
を行うことによって混雑時に取り残された利用者が長待
ちしないようにできるエレベータ制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
台のエレベータを一群として制御し、ある階に発生した
乗場呼びに対して最適のエレベータを選択して割り当て
て応答させる群管理制御を行うエレベータ制御装置にお
いて、エレベータ各々に設置された荷重検出器と、エレ
ベータ各々の運転状態を監視する運転状態監視部と、複
数台のエレベータのうちの1台がある階の乗場呼びに応
答して戸開しているときに、当該エレベータに設置され
ている荷重検出器の検出する荷重が一定値を超えた場
合、複数台のエレベータのうちの他のエレベータのいず
れかが1台のエレベータと同一方向に運転中で、応答階
から一定階床以内に存在し、かつ当該応答階に停止でき
る減速距離を有していることを条件として、複数台のエ
レベータそれぞれに設定されている乗場呼びの満員通過
の荷重設定値を一定幅だけ下げ、当該応答階の乗場呼び
を他のエレベータに割り当てて応答させる割当て演算部
とを備えたものである。
【0008】請求項2の発明は、複数台のエレベータを
一群として制御し、ある階に発生した乗場呼びに対して
最適のエレベータを選択して割り当てて応答させる群管
理制御を行うエレベータ制御装置において、エレベータ
各々に設置された荷重検出器と、エレベータ各々の運転
状態を監視する運転状態監視部と、複数台のエレベータ
のうちの1台がある階の乗場呼びに応答して戸開してい
るときに、当該エレベータに設置されている荷重検出器
の検出する荷重が一定値を超えた場合、複数台のエレベ
ータのうちの他のエレベータのいずれかが1台のエレベ
ータと同一方向に運転中で、応答階から一定階床以内に
存在し、かつ当該応答階に停止できる減速距離を有して
いることを条件として、当該応答階の乗場呼び釦が一定
時間内に一定回数以上繰り返し押されたことを検知して
当該応答階の乗場呼びを他のエレベータに割り当てて応
答させる割当て演算部とを備えたものである。
【0009】請求項3の発明は、複数台のエレベータを
一群として制御し、ある階に発生した乗場呼びに対して
最適のエレベータを選択して割り当てて応答させる群管
理制御を行うエレベータ制御装置において、エレベータ
各々に設置された荷重検出器と、エレベータ各々の運転
状態を監視する運転状態監視部と、複数台のエレベータ
のうちの1台がある階の乗場呼びに応答して戸開してい
るときに、当該エレベータに設置されている荷重検出器
の検出する荷重が一定値を超えた場合、複数台のエレベ
ータのうちの他のエレベータのいずれかが1台のエレベ
ータと同一方向に運転中で、応答階から一定階床以内に
存在し、かつ当該応答階に停止できる減速距離を有して
いることを条件として、当該応答階の乗場呼び釦が一定
時間以上継続して押されたことを検知して当該応答階の
乗場呼びを他のエレベータに割り当てて応答させる割当
て演算部とを備えたものである。
【0010】
【作用】請求項1の発明のエレベータ制御装置では、荷
重検出器で各エレベータのかご内荷重を監視し、また運
転状態監視部が各エレベータの運転状態、例えば、応答
割当て階、かご呼び登録階、運転方向、走行位置などの
情報を監視し、ある階で乗場呼びが発生して1台のエレ
ベータがその乗場呼び階に応答割当てを受けて停止し、
戸開して利用者を乗り込ませていて、当該エレベータに
設置されている荷重検出器の検出する荷重が一定値を超
えた場合、割当て演算部が、複数台のエレベータのうち
の他のエレベータのいずれかが前記1台のエレベータと
同一方向に運転中で、応答階から一定階床以内に存在
し、かつ当該応答階に停止できる減速距離を有している
ことを条件として、複数台のエレベータそれぞれに設定
されている乗場呼びの満員通過の荷重設定値を一定幅だ
け下げ、同じ階の新たな乗場呼びを他のエレベータに割
り当てて応答させる。
【0011】これによって、近接して同一方向に走行し
ていた他のエレベータを混雑している階に先の1台のエ
レベータと共に応答させることができて、その階に取り
残された利用者を長待ちさせずに次のエレベータに乗り
込ませることができるようになる。
【0012】請求項2の発明のエレベータ制御装置で
は、荷重検出器で各エレベータのかご内荷重を監視し、
また運転状態監視部が各エレベータの運転状態、例え
ば、応答割当て階、かご呼び登録階、運転方向、走行位
置などの情報を監視し、ある階で乗場呼びが発生して1
台のエレベータがその乗場呼び階に応答割当てを受けて
停止し、戸開して利用者を乗り込ませていて、当該エレ
ベータに設置されている荷重検出器の検出する荷重が一
定値を超えた場合、割当て演算部が、複数台のエレベー
タのうちの他のエレベータのいずれかが前記1台のエレ
ベータと同一方向に運転中で、応答階から一定階床以内
に存在し、かつ当該応答階に停止できる減速距離を有し
ていることを条件として、当該応答階の乗場呼び釦が一
定時間内に一定回数以上繰り返し押されたことを検知し
て当該応答階の乗場呼びを他のエレベータに割り当てて
応答させる。
【0013】これによって、近接して同一方向に走行し
ていた他のエレベータを混雑している階に先の1台のエ
レベータと共に応答させることができて、その階に取り
残された利用者を長待ちさせずに次のエレベータに乗り
込ませることができるようになる。
【0014】請求項3の発明のエレベータ制御装置で
は、荷重検出器で各エレベータのかご内荷重を監視し、
また運転状態監視部が各エレベータの運転状態、例え
ば、応答割当て階、かご呼び登録階、運転方向、走行位
置などの情報を監視し、ある階で乗場呼びが発生して1
台のエレベータがその乗場呼び階に応答割当てを受けて
停止し、戸開して利用者を乗り込ませていて、当該エレ
ベータに設置されている荷重検出器の検出する荷重が一
定値を超えた場合、割当て演算部が、複数台のエレベー
タのうちの他のエレベータのいずれかが前記1台のエレ
ベータと同一方向に運転中で、応答階から一定階床以内
に存在し、かつ当該応答階に停止できる減速距離を有し
ていることを条件として、当該応答階の乗場呼び釦が一
定時間以上継続して押されたことを検知して当該応答階
の乗場呼びを他のエレベータに割り当てて応答させる。
【0015】これによって、近接して同一方向に走行し
ていた他のエレベータを混雑している階に先の1台のエ
レベータと共に応答させることができて、その階に取り
残された利用者を長待ちさせずに次のエレベータに乗り
込ませることができるようになる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に基づいて詳説
する。図1は請求項1の発明のエレベータ制御装置の一
実施例を示している。この実施例のエレベータ制御装置
は10階床の建物において3台のエレベータA号機,B
号機,C号機を一群として群管理制御するものであり、
各階の乗場には乗場呼び釦2が設置されている。そして
エレベータ制御装置として、3台のエレベータの群管理
制御を行う群管理制御装置3と、A,B,Cそれぞれの
エレベータを個別に運転制御する単体制御装置4A,4
B,4Cと、各エレベータのかご内に設置されている荷
重検出器5A,5B,5Cを備えている。
【0017】図2に示すように、群管理制御装置3は、
各単体制御装置4A,4B,4Cからのエレベータごと
の走行方向、走行位置、戸開閉状態、かご呼び登録状況
などの運転状態信号、各号機の荷重検出器5A,5B,
5Cからの荷重検出信号、そして各階乗場呼び釦2から
の乗場呼び信号を入力し、3台のエレベータA,B,C
それぞれの運転状態を監視しながら、いずれかの階に乗
場呼びが発生した場合に満員でない号機のうち、最先に
応答できるエレベータを割り出して応答割付けを行い、
該当する号機のエレベータの単体制御装置に応答指令を
出力する一般的な群管理制御部31を備えている。
【0018】そして、この実施例の特徴として、群管理
制御装置3は、各荷重検出器5A,5B,5Cからの荷
重信号を入力し、あらかじめ設定されている荷重設定値
と比較することによって各号機のエレベータの混雑度を
判定する混雑度判定部32と、3台のエレベータA,
B,Cのうちの1台がある階の乗場呼びに応答して戸開
しているときに、そのエレベータの荷重検出器の検出す
る荷重が一定値を超えた場合、残りのエレベータのいず
れかが停止中のエレベータと同一方向に運転中で、応答
停止階から一定階床以内に存在し、かつ当該応答階に停
止できる減速距離を有していることを条件として、各エ
レベータに設定されている乗場呼びの満員通過の荷重設
定値を下げ、先の1台のエレベータが停止している応答
階から新たに乗場呼びを発生すればその乗場呼びを該当
する他のエレベータにも割り当てて応答させる割当て演
算部33と、群管理制御制御部31あるいはこの割当て
演算部33が決定した応答割当て指令を該当するエレベ
ータそれぞれに出力する指令出力部34とを備えてい
る。
【0019】次に、上記構成のエレベータ制御装置の動
作について説明する。通常時の群管理制御では、群管理
制御装置3の群管理制御部31が各単体制御装置4A,
4B,4Cからのエレベータごとの走行方向、走行位
置、戸開閉状態、かご呼び登録状況などの運転状態信
号、各号機の荷重検出器5A,5B,5Cからの荷重検
出信号、そして各階乗場呼び釦2からの乗場呼び信号を
受けて、3台のエレベータA,B,Cそれぞれの運転状
態を監視しながら、いずれかの階に乗場呼びが発生した
場合に満員でない号機のうち、最先に応答できるエレベ
ータを割り出して応答割付けを行い、単体制御装置4
A,4B,4Cのうち該当する号機のものに指令出力部
34を通して応答指令を出力する。
【0020】各単体制御装置4A,4B,4Cは群管理
制御装置3から応答指令を受けると応答指令を受けた階
に移動して停止し、戸開して乗場呼びで待っていた利用
者を乗り込ませる。そして乗り込んだ利用者がかご内の
かご呼び釦を操作して所望の階を指定すると、そのかご
呼びに応答して該当する階まで移動して停止し、戸開し
て利用者を降ろす。
【0021】ここで、ある号機のエレベータ(ここでは
説明の便宜のためにA号機とする)に乗り込んでいる利
用者が多く、荷重検出器5Aからの荷重検出値が満員定
員数に達しているような場合、群管理制御部31はその
エレベータがある乗場呼び発生階の応答に最先に到着で
きる可能性があっても、かご呼びが発生していない限り
応答割当てを行わないで、満員になっていない他のふさ
わしい号機のエレベータ、例えばB号機あるいはC号機
を割当てる。
【0022】そこで、群管理制御装置3の割当て演算部
33は、あるエレベータ(ここでも、説明の便宜上、A
号機とする)が乗場呼びに応答してある階に停止し、戸
開している状態で、応答階からの利用者が多く、A号機
の荷重検出器5Aの検出する荷重検出値がある設定値、
例えば、定員荷重の80%を超えるようになった場合、
同じ階に新た乗場呼びが発生すれば、図2に示すフロー
チャートにしたがって、他の号機のエレベータに同じ階
の乗場呼び割当てを行う。それには、現在停止中の自号
機(A号機)と同一方向に運転中の他号機がないかどう
か運転状態信号から判定し(ステップS1)、該当する
他号機(ここでは、B号機とする)があれば、そのB号
機のエレベータと自号機Aのエレベータとの階床差が所
定階以内、例えば、2階床以内の近接した位置にあるか
どうか判定する(ステップS2)。
【0023】また、自号機であるA号機が停止している
乗場呼び応答階で、群管理制御装置3の混雑度判定部3
2が荷重検出器5Aの荷重検出値を上記設定値と比較し
てそれ以上になっていて混雑状態判定信号を割当て演算
部33に与えているかどうか判断する(ステップS
3)。
【0024】割当て演算部33はこのA号機の混雑判定
信号を受けていれば、次に、B号機が当該停止階で停止
可能な減速距離を有しているか運転状態信号から判断す
る(ステップS4)。
【0025】以上の判定から、B号機が停止中のA号機
と同じ乗場呼び応答階で停止可能であれば、A号機の満
員通過の荷重設定値を通常値よりも下げて自号機に乗場
呼びを無視させるようにし、乗場呼びの利用者が後から
乗場呼び釦を押して登録した乗場呼びに対して、B号機
に対して新たに応答割当てを行い、A号機に続いてB号
機も同じ階に停止させ、最初のA号機に乗りきれない利
用者をB号機に乗り込ませるようにする(ステップS
5)。
【0026】これによって、ある階の乗場呼びに1台の
エレベータを応答させたところ、利用者が多くて乗りき
れない場合、その1台のエレベータがスタートしてから
再度乗場呼び登録することによって次のエレベータの到
着を待つ操作をするのではなく、1台のエレベータで乗
りきれないような場合、すぐに乗場呼び釦を操作するこ
とによって1台目と近接して走行している他のエレベー
タがあればそのエレベータに同じ階の乗場呼びにすぐに
応答させることができ、時間をかけて1台目に大勢の利
用者が乗り込み、その1台目のエレベータがスタートし
てから乗場呼び釦を改めて押して次のエレベータの乗場
呼びを行う従来の場合と比べて、混雑時に乗りきれない
利用者が出ても、長待ちさせずに次のエレベータを利用
させることができるようになる。
【0027】次に、請求項2の発明の一実施例を図1、
図2及び図4を参照して説明する。請求項2の発明のエ
レベータ制御装置の構成は、第1の実施例と同じく図
1、図2の構成であるが、群管理制御装置3の割当て演
算部33が図4のフローチャートに示す割当て演算処理
を行う点で異なる。
【0028】すなわち、群管理制御装置3の混雑度判定
部32が1台のエレベータがいずれかの階の乗場呼びに
応答してその階に停止し、戸開して多くの利用者が乗り
込み、設定値を超える荷重を検出して混雑していると判
定し、その判定結果を割当て演算部33に入力すると
き、図4に示すフローチャートにしたがって、割当て判
定部33は近接して走行している他のエレベータにも同
じ階の乗場呼びに応答させる割当て制御を行う。その割
当て演算処理の手順は、次の通りである。
【0029】現在停止中の自号機(A号機)と同一方向
に運転中の他号機がないかどうか運転状態信号から判定
し(ステップS11)、該当する他号機(ここでは、B
号機とする)があれば、そのB号機のエレベータと自号
機Aのエレベータとの階床差が所定階以内の近接した位
置にあるかどうか判定する(ステップS12)。
【0030】また、自号機であるA号機が停止している
乗場呼び応答階で、群管理制御装置3の混雑度判定部3
2が荷重検出器5Aの荷重検出値を設定値と比較してそ
れ以上になっていれば混雑状態判定信号を割当て演算部
33に与えているかどうか判断する(ステップS1
3)。
【0031】割当て演算部33はこのA号機の混雑判定
信号を受けていれば、次に、B号機が当該停止階で停止
可能な減速距離を有しているか運転状態信号から判断す
る(ステップS14)。
【0032】以上の判定から、B号機が停止中のA号機
と同じ乗場呼び応答階で停止可能であれば、乗場呼びの
利用者が乗場呼び釦を所定時間内に所定回数以上繰り返
し押す操作に応答して(ステップS15)、B号機に対
して新たに応答割当てを行い、A号機に続いてB号機も
同じ階に停止させ、最初のA号機に乗りきれない利用者
をB号機に乗り込ませるようにする(ステップS1
6)。
【0033】こうして、この第2の実施例のエレベータ
制御装置においても、ある階の乗場呼びに1台のエレベ
ータを応答させたところ、利用者が多くて乗りきれない
ような場合、その1台のエレベータがスタートしてから
再度乗場呼び登録することによって次のエレベータの到
着を待つ操作をするのではなく、1台のエレベータで乗
りきれないと思った時に、すぐに乗場呼び釦を一定時間
内に一定回数以上繰り返し押す操作をすることによって
次のエレベータを応答させることができ、1台目と近接
して走行している他のエレベータがあればそのエレベー
タに同じ階の乗場呼びにすぐに応答させることができ、
時間をかけて1台目に大勢の利用者が乗り込み、その1
台目のエレベータがスタートしてから改めて乗場呼び釦
を押して次のエレベータの乗場呼びを行う従来の場合と
比べて、混雑時に乗りきれない利用者が出ても、長待ち
させずに次のエレベータを利用させることができるよう
になる。
【0034】次に、請求項3の発明の一実施例を図1、
図2及び図5を参照して説明する。請求項3の発明のエ
レベータ制御装置の構成は、第1の実施例と同じく図
1、図2の構成であるが、群管理制御装置3の割当て演
算部33が図5のフローチャートに示す割当て演算処理
を行う点で異なる。
【0035】すなわち、群管理制御装置3の混雑度判定
部32が1台のエレベータがいずれかの階の乗場呼びに
応答してその階に停止し、戸開して多くの利用者が乗り
込み、設定値を超える荷重を検出して混雑していると判
定し、その判定結果を割り当て演算部33に入力すると
き、図5に示すフローチャートにしたがって、割当て判
定部33は近接して走行している他のエレベータにも同
じ階の乗場呼びに応答させる割当て制御を行う。その割
当て演算処理の手順は、次の通りである。
【0036】現在停止中の自号機(A号機)と同一方向
に運転中の他号機がないかどうか運転状態信号から判定
し(ステップS21)、該当する他号機(ここでは、B
号機とする)があれば、そのB号機のエレベータと自号
機Aのエレベータとの階床差が所定階以内の近接した位
置にあるかどうか判定する(ステップS22)。
【0037】また、自号機であるA号機が停止している
乗場呼び応答階で、群管理制御装置3の混雑度判定部3
2が荷重検出器5Aの荷重検出値を設定値と比較してそ
れ以上になっていて混雑状態判定信号を割当て演算部3
3に与えているかどうか判断する(ステップS23)。
【0038】割当て演算部33はこのA号機の混雑判定
信号を受けていれば、次に、B号機が当該停止階で停止
可能な減速距離を有しているか運転状態信号から判断す
る(ステップS24)。
【0039】以上の判定から、B号機が停止中のA号機
と同じ乗場呼び応答階で停止可能であれば、乗場呼びの
利用者が乗場呼び釦を一定時間上継続して押す操作に応
答して(ステップS25)、B号機に対して新たに応答
割当てを行い、A号機に続いてB号機も同じ階に停止さ
せ、最初のA号機に乗りきれない利用者をB号機に乗り
込ませるようにする(ステップS26)。
【0040】こうして、この第3の実施例のエレベータ
制御装置においても、ある階の乗場呼びに1台のエレベ
ータを応答させたところ、利用者が多くて乗りきれない
ような場合、その1台のエレベータがスタートしてから
再度乗場呼び登録することによって次のエレベータの到
着を待つ操作をするのではなく、1台のエレベータで乗
りきれないと思った時に、すぐに乗場呼び釦を一定時間
以上継続して押す操作をすることによって次のエレベー
タを応答させることができ、1台目と近接して走行して
いる他のエレベータがあればそのエレベータに同じ階の
乗場呼びにすぐに応答させることができ、時間をかけて
1台目に大勢の利用者が乗り込み、その1台目のエレベ
ータがスタートしてから改めて乗場呼び釦を押して次の
エレベータの乗場呼びを行う従来の場合と比べて、混雑
時に乗りきれない利用者が出ても、長待ちさせずに次の
エレベータを利用させることができるようになる。
【0041】なお、この発明は上記の実施例に限定され
ることはなく、一群のエレベータの台数に特に制限はな
く、2台の場合、あるいは4台以上の場合にも適用する
ことができる。また、設定値も運行の信頼性、効率を見
て適宜に設定、変更することができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ある階で乗場
呼びが発生して1台のエレベータがその乗場呼び階に応
答割当てを受けて停止し、戸開して利用者を乗り込ませ
ているときに、当該エレベータに設置されている荷重検
出器の検出する荷重が一定値を超えた場合、複数台のエ
レベータのうちの他のエレベータのいずれかが前記1台
のエレベータと同一方向に運転中で、応答階から一定階
床以内に存在し、かつ当該応答階に停止できる減速距離
を有していることを条件として、複数台のエレベータそ
れぞれに設定されている乗場呼びの満員通過の荷重設定
値を下げ、当該応答階の乗場呼びを他のエレベータに割
り当てて応答させるようにしているので、先に応答して
乗場呼び階に停止して利用者が乗り込んでいる際に、乗
り切れないと判断した利用者が乗場呼び釦を再び操作す
ることによって、先に応答した1台のエレベータと近接
して同一方向に走行していた他のエレベータも混雑して
いる階に応答させることができて、その階に取り残され
た利用者を長待ちさせずに次のエレベータに乗り込ませ
ることができるようになり、サービスの向上が図れる。
【0043】請求項2の発明によれば、ある階で乗場呼
びが発生して1台のエレベータがその乗場呼び階に応答
割当てを受けて停止し、戸開して利用者を乗り込ませて
いるときに、当該エレベータに設置されている荷重検出
器の検出する荷重が一定値を超えた場合、複数台のエレ
ベータのうちの他のエレベータのいずれかが前記1台の
エレベータと同一方向に運転中で、応答階から一定階床
以内に存在し、かつ当該応答階に停止できる減速距離を
有していることを条件として、当該応答階の乗場呼び釦
が一定時間内に一定回数以上繰り返し押されたことを検
知して当該応答階の乗場呼びを他のエレベータに割り当
てて応答させるようにしているので、先に応答して乗場
呼び階に停止して利用者が乗り込んでいる際に、乗り切
れないと判断した利用者が乗場呼び釦を一定時間内に一
定回数以上繰り返し押す操作をすることによって、先に
応答した1台のエレベータと近接して同一方向に走行し
ていた他のエレベータも混雑している階に応答させるこ
とができて、その階に取り残された利用者を長待ちさせ
ずに次のエレベータに乗り込ませることができるように
なり、サービスの向上が図れる。
【0044】請求項3の発明によれば、ある階で乗場呼
びが発生して1台のエレベータがその乗場呼び階に応答
割当てを受けて停止し、戸開して利用者を乗り込ませて
いるときに、当該エレベータに設置されている荷重検出
器の検出する荷重が一定値を超えた場合、複数台のエレ
ベータのうちの他のエレベータのいずれかが前記1台の
エレベータと同一方向に運転中で、応答階から一定階床
以内に存在し、かつ当該応答階に停止できる減速距離を
有していることを条件として、当該応答階の乗場呼び釦
が一定時間以上継続して押されたことを検知して当該応
答階の乗場呼びを他のエレベータに割り当てて応答させ
るようにしているので、先に応答して乗場呼び階に停止
して利用者が乗り込んでいる際に、乗り切れないと判断
した利用者が乗場呼び釦を一定時間以上継続して押す操
作をすることによって、先に応答した1台のエレベータ
と近接して同一方向に走行していた他のエレベータも混
雑している階に応答させることができて、その階に取り
残された利用者を長待ちさせずに次のエレベータに乗り
込ませることができるようになり、サービスの向上が図
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例の回路ブロック図。
【図2】上記実施例における群管理制御装置の内部構成
を示す回路ブロック図。
【図3】上記実施例における群管理制御装置の割当て演
算部の演算処理を示すフローチャート。
【図4】請求項2の発明の一実施例における群管理制御
装置の割当て演算部の演算処理を示すフローチャート。
【図5】請求項3の発明の一実施例における群管理制御
装置の割当て演算部の演算処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
A,B,C エレベータ 2 乗場呼び釦 3 群管理制御装置 4A,4B,4C 単体制御装置 5A,5B,5C 荷重検出器 31 群管理制御部 32 混雑度判定部 33 割当て演算部 34 指令出力部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数台のエレベータを一群として制御
    し、ある階に発生した乗場呼びに対して最適のエレベー
    タを選択して割り当てて応答させる群管理制御を行うエ
    レベータ制御装置において、 前記エレベータ各々に設置された荷重検出器と、 前記エレベータ各々の運転状態を監視する運転状態監視
    部と、 前記複数台のエレベータのうちの1台がある階の乗場呼
    びに応答して戸開しているときに、当該エレベータに設
    置されている前記荷重検出器の検出する荷重が一定値を
    超えた場合、前記複数台のエレベータのうちの他のエレ
    ベータのいずれかが前記1台のエレベータと同一方向に
    運転中で、前記応答階から一定階床以内に存在し、かつ
    当該応答階に停止できる減速距離を有していることを条
    件として、前記複数台のエレベータそれぞれに設定され
    ている乗場呼びの満員通過の荷重設定値を一定幅だけ下
    げ、当該応答階の乗場呼びを前記他のエレベータに割り
    当てて応答させる割当て演算部とを備えて成るエレベー
    タ制御装置。
  2. 【請求項2】 複数台のエレベータを一群として制御
    し、ある階に発生した乗場呼びに対して最適のエレベー
    タを選択して割り当てて応答させる群管理制御を行うエ
    レベータ制御装置において、 前記エレベータ各々に設置された荷重検出器と、 前記エレベータ各々の運転状態を監視する運転状態監視
    部と、 前記複数台のエレベータのうちの1台がある階の乗場呼
    びに応答して戸開しているときに、当該エレベータに設
    置されている前記荷重検出器の検出する荷重が一定値を
    超えた場合、前記複数台のエレベータのうちの他のエレ
    ベータのいずれかが前記1台のエレベータと同一方向に
    運転中で、前記応答階から一定階床以内に存在し、かつ
    当該応答階に停止できる減速距離を有していることを条
    件として、当該応答階の乗場呼び釦が一定時間内に一定
    回数以上繰り返し押されたことを検知して当該応答階の
    乗場呼びを前記他のエレベータに割り当てて応答させる
    割当て演算部とを備えて成るエレベータ制御装置。
  3. 【請求項3】 複数台のエレベータを一群として制御
    し、ある階に発生した乗場呼びに対して最適のエレベー
    タを選択して割り当てて応答させる群管理制御を行うエ
    レベータ制御装置において、 前記エレベータ各々に設置された荷重検出器と、 前記エレベータ各々の運転状態を監視する運転状態監視
    部と、 前記複数台のエレベータのうちの1台がある階の乗場呼
    びに応答して戸開しているときに、当該エレベータに設
    置されている前記荷重検出器の検出する荷重が一定値を
    超えた場合、前記複数台のエレベータのうちの他のエレ
    ベータのいずれかが前記1台のエレベータと同一方向に
    運転中で、前記応答階から一定階床以内に存在し、かつ
    当該応答階に停止できる減速距離を有していることを条
    件として、当該応答階の乗場呼び釦が一定時間以上継続
    して押されたことを検知して当該応答階の乗場呼びを前
    記他のエレベータに割り当てて応答させる割当て演算部
    とを備えて成るエレベータ制御装置。
JP7002709A 1995-01-11 1995-01-11 エレベータ制御装置 Pending JPH08188347A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115893126A (zh) * 2023-01-09 2023-04-04 康力电梯股份有限公司 一种电梯群管理系统及方法

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