JP4606152B2 - レーザ光出射器およびレーザレーダ装置 - Google Patents

レーザ光出射器およびレーザレーダ装置 Download PDF

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Description

本発明は、変調された高周波駆動電流をレーザダイオードに印加することで、レーザダイオードから変調されたレーザ光を出射するレーザ光出射器、およびこのようなレーザ光出射器から出射したレーザ光を測定対象物に照射して、測定対象物からの反射光を受光することにより、測定対象物の表面情報を取得するレーザレーダ装置に関する。
近年、産業用ロボットや工作機械における作業の自動化において、作業対象とする対象物の3次元位置情報を利用して正確な作業を行なうことが望まれている。
このような3次元位置情報の取得装置として、従来から、レーザ光の光強度を時間変調して測定対象物に照射し、測定対象物から反射されてくるレーザ光を受光し、照射レーザ光と反射光との位相差によって対象物の位置情報を取得するレーザレーダ装置が提案されている。レーザレーダ装置は、軍事、保安用、また火星探査用ロボットなどの各種分野における3次元位置情報の取得手段として、利用分野の拡がりが期待されている。
下記特許文献1には、このようなレーザレーダ装置の一例であるイメージレーザレーダ装置が開示されている。特許文献1記載のイメージレーザレーダ装置は、所定周波数で輝度変調された出射光を被写体に投影するレーザ光源と、被写体からの反射光を受光して像増強する機能を有し、所定周波数でゲインが変調されるイメージインテンシファイヤー管と、このイメージインテンシファイヤー管のゲイン変調周期の略1/4以下の周期であってゲインが単調に増加または減少する期間においてのみイメージインテンシファイヤーの出力をオンとするゲート手段と備えている。特許文献1では、イメージインテンシファイヤー管のゲインを正弦変調し、同時に被写体には上記イメージインテンシファイヤー管の変調周波数と同一または少しずれた周波数で輝度変調されたレーザ光を照射しているので、距離に応じて濃淡が周期的に繰り返して変化する情報が得られる。さらに、イメージインテンシファイヤー管のゲイン変調周期の略1/4以下の周期であってゲインが単調増加(または単調減少)する期間のみイメージインテンシファイヤー管の出力をオンとすることで、特定の距離範囲内における被写体までの距離情報を、近い位置は明るく(または暗く)、遠い位置では暗い(または明るい)画像の濃淡イメージで得ることができる。
特許第2690673号明細書
特許文献1記載のイメージレーザレーダ装置は、所定周波数で輝度変調された出射光を被写体に投影するレーザ光源を備えている。特許文献1では、正弦波発生回路において発生された、輝度変調やゲイン変調およびゲート動作タイミングの基準となる正弦波電圧が、位相調整および増幅された後にRF重畳回路によって所定のRF(高周波)に重畳され、レーザ光源に与えられる。レーザ光源からは、印加されたRF重畳電圧に応じて輝度変調されたレーザ光が出射される。特許文献1では、このように、レーザ光源に直接高周波電圧を印加して、レーザ光源から出射するレーザ光の出力を直接変調している。
レーザレーダ装置には、例えば、特許文献1におけるイメージインテンシファイヤー管やゲート手段など、受光手段や信号の調整手段、また、制御手段や測定結果の演算手段など、多数の電子回路が必要となる。レーザレーダ装置を構成するには、レーザ光源に印加するRF重畳電圧を、各手段に漏洩させないことが必要である。特に、レーザレーダ装置をなるべく小型化して構成するために各手段を近接して配置する場合、レーザレーダ装置を安定して動作させるためには、レーザ光源に印加する高周波電圧がレーザ光源およびRF重畳回路から漏洩しないよう、高周波電流信の漏洩を確実に遮断する必要がある。特許文献1においては、このような高周波電流信号の漏洩の問題について一切記載されておらず、漏洩を防止する構成についても何ら示唆されていない。
従来のレーザレーダ装置は、一般的に、レーザ光源およびRF重畳回路であるレーザドライバを含んで構成されるレーザ出射器を備え、このレーザ出射器を筐体で覆うことで高周波電流信号の漏洩を防止していた。従来のレーザレーダ装置におけるレーザ光出射器の一例を、図10に示す。図10に示すレーザ光出射器100は、基板102と、基板102の上面(図10中の上側の表面)に配置され、入力された高周波の電圧信号に応じてレーザ光を出射するレーザダイオード104と、レーザダイオード104に上述の電気信号を印加するための、DC電源やRF重畳回路を構成するIC110と、IC110から出力された高周波の電圧信号をレーザダイオード104へと導く、基板102上面に施された配線116と、レーザダイオード104を冷却するための冷却手段114とを備えている。
レーザダイオード104およびIC110は、全体が金属製の筐体112で覆われている。この金属製の筐体112は、レーザダイオード104に印加される高周波電圧信号に起因する漏洩電流などの電気的ノイズを防止する遮蔽手段となっている。この金属製の筐体112には、レーザ光が出射するための出射孔118が設けられている。
また、冷却手段114は、筐体112と熱的に接続されており、レーザダイオード104から熱を受け取ることでレーザダイオード104を冷却し、筐体112に熱を逃がす。筐体112は放熱板として機能し、レーザダイオード104から受け取った熱をレーザ光出射器100の外部へと放熱する。
従来は、このように、レーザダイオード104とIC110とを金属製の筐体112で覆って高周波電流を遮断して、高周波電流の漏洩を防止していた。そして同時に、冷却手段114を筐体112と熱的に接続させることで、レーザダイオード104から受け取った熱をレーザ光出射器100の外部へと放熱してレーザダイオード104を冷却していた。
レーザ光出射器100では、このように、レーザダイオード104、IC110を基板102の一方の側に設けている。そして、レーザダイオード104とIC110とを、筐体112および基板102の表面全体で覆うことによって、レーザ光を時間変調するための高周波電流の漏洩を防止している。しかし、このように、レーザダイオード104およびIC110を基板の一方の側に設けた場合、筐体112には、レーザ光を出射させるための比較的大きな径の出射孔118が必要である。
従来のレーザ光出射器では、このような出射孔からの高周波電流の漏洩を防止することができなかった。このようなレーザ光出射器は、レーザレーダ装置の内部に配置されており、このような出射孔から漏洩した高周波電流は、受光装置などの、レーザレーダ装置内部に設けられた他の装置の動作に影響を与える。レーザレーダ装置を小型化した場合など、この漏洩した高周波電流の影響は特に顕著になる。
また、レーザ光出射器100では、冷却手段114を筐体112と熱的に接続することによって、筐体112を放熱板として機能させているが、筐体112から放出された熱が、受光装置などレーザレーダ装置内部に設けられた他の装置の動作に影響を与えるといった問題があった。また、冷却手段を筐体112の内部に配置した場合、冷却手段への給電回路が筐体内部の高周波電流の影響を受けるため、給電回路には貫通フィルタ等の対策が必要となり、レーザ光出射器やレーザレーダ装置が大型化するとともに、作製に要するコストも大きくなってしまうといった問題もあった。また、冷却効果も充分ではなく、装置の小型化のために筐体112自体を縮小した場合や、レーザダイオード104からの出射光の光強度を増加した場合など、レーザダイオード104において発生する熱量に対する筐体112からの放熱の効果が低下し、筐体112の内部が十分に冷却されなかった。このため、レーザダイオード104やIC110の温度が上昇し、レーザダイオード104やIC110の動作不良が発生するといった問題があった。
本発明は、上記従来の問題点に着目してなされたもので、コンパクトで、かつ高周波電流の漏洩を確実に防止したレーザ光出射器、および、このレーザ光出射器を備えコンパクトな装置構成で、かつ温度の過度な上昇を確実に防止したレーザレーダ装置を提供する。
上記目的を達成するために、本発明は、変調されたレーザ光を出射するレーザ光出射器であって、互いに反対方向を向いた第1および第2の基板面を有する絶縁性の基板と、前記基板の前記第1の基板面側に設けられ、変調された高周波駆動電流に応じてレーザ光を出射するレーザダイオードと、前記基板の前記第2の基板面に設けられ、前記高周波駆動電流を前記レーザダイオードに印加するドライバ回路と、前記基板の前記第1の基板面全面から前記基板の側面全体を通って前記基板の前記第2の基板面における前記ドライバ回路が設けられる領域の周辺部分に至るまでを覆う導電体膜と前記ドライバ回路を覆うように前記基板の前記第1の基板面に設けられ、前記ドライバ回路を囲む周辺部分において前記導電体膜と電気的に接続されることで、前記導電体膜とともに前記ドライバ回路を静電遮蔽する金属筐体と、前記レーザダイオードを覆うと共に前記基板の前記第2の基板面上に設けられた金属製のユニットカバーと、前記ユニットカバー内に設けられ前記レーザダイオードから出射したレーザ光を調整する光学部材とを有し且つ前記レーザダイオードと接触する光学ユニットと、前記ユニットカバーの外面と接触して前記ユニットカバーから熱を吸収する冷却素子とを有し、前記レーザダイオードが前記導電体膜から離間して設置されると共に前記レーザダイオードは前記基板および前記導電体膜を貫通するスルーホールを介して前記ドライバ回路と電気的に接続され、前記レーザダイオードで発生した熱のほとんどが前記光学ユニットの前記ユニットカバーを介して前記冷却素子に伝達されることを特徴とするレーザ光出射器を提供する。
ここで、変調の方式としては、レーザ光の振幅(amplitude)を変えるAM,パルスの継続時間(duration)すなわち幅(width)を変えるPDMあるいはPWM,周波数変調に対応してパルスの位置(position)を変えるPPM,2進数字などの符号(code)に変換してパルスを生ずるPCMなどの各方式が挙げられる。
この場合、さらに、前記冷却素子と接触して前記冷却素子から熱を吸収して放熱する、前記基板、前記導電体膜、前記金属筐体、前記レーザダイオード、前記光学ユニットおよび前記冷却素子の全体を覆う放熱カバーとを有することが好ましい。
また、本発明は、レーザ光を測定対象物に照射し、測定対象物からの反射光を受光することにより測定対象物の表面情報を取得するレーザレーダ装置であって、上記のいずれかに記載のレーザ光出射器と、前記レーザ光出射器に近接して配置された、前記反射光を受光する受光ユニットを有することを特徴とするレーザレーダ装置も併せて提供する。
このレーザレーダ装置によって取得する表面情報とは、例えば、測定対象物表面の3次元位置情報や、測定対象物表面の反射率の情報などである。
また、前記レーザ光出射器は、隣接して複数配置されることが好ましい。
本発明のレーザ光出射器では、変調された高周波駆動電流をレーザダイオードに印加し、レーザダイオードから変調されたレーザ光を出射することで、例えば変調器などの変調ユニットを設ける必要をなくし、装置構成をコンパクトにする。そして、コンパクトでありながら、レーザ光を変調するための高周波電流の漏洩を確実に防止し、かつ、レーザダイオードから放熱の効率を向上させる。これにより、レーザ光出射器自体の動作不良、およびこのレーザ光出射器を備えるレーザレーダ装置の動作不良を防止する。
以下、本発明のレーザ光出射器およびレーザレーダ装置について、添付の図面に示される好適実施形態を基に詳細に説明する。
図1は、本発明のレーザ光出射器を有して構成されるレーザレーダ装置の一実施形態である3次元形画像情報取得装置(以降、装置という)10の外観図である。
装置10は、測定対象物Tに照射したレーザ光のうち、測定対象物Tからの反射光を受光することによって取得される測定対象物Tの3次元位置情報と、測定対象物Tの表面における反射率とにより3次元画像情報を取得する装置である。
装置10は、時間変調されたレーザ光を測定対象物Tに照射し、測定対象物Tからの反射光を受光することにより出力される電気信号から、測定対象物の3次元画像情報を含んだ信号を生成して出力する本体部12と、本体部12から出力された信号を用いて測定対象物Tの3次元画像情報を取得するコンピュータ14と、を有する。
コンピュータ14は、本体部12から出力される信号を用いてデータ処理を行う他、本体部12の各ユニットの駆動や駆動のタイミングを制御する制御部分でもある。
本発明のレーザ光出射器に対応する本体部12は、レーザ光を出射して測定対象物Tに照射するレーザ光出射手段20(20a〜20h)、本発明の放熱カバーに対応する金属製のカメラ筐体16とを備え、このカメラ筐体16内部に、測定対象物Tの表面で反射したレーザ光を受光し、電気信号に変換して出力する受光手段30、レーザ光出射手段20a〜20hに印加する変調信号(高周波信号)を生成して出力し、かつ受光手段30から出力された電気信号を受信して処理するレーダ回路手段40、各部の動作を制御する制御手段50とを有している。各部の機能については、後に詳述する。カメラ筐体16には、レーザ出射位置となる8ヶ所のレーザ出射孔18(18a〜18h)が設けられている。
図2は、本体部12におけるレーザ光出射手段20(20a〜20h)の配置について説明する概略構成図で、8つのレーザ光出射手段20a〜20hのうち、1つのレーザ光出射手段20a、およびその近傍について拡大した図である。また、図3は、レーザ光出射手段20aの構成について説明する概略斜視図である。
レーザ光出射手段20aは、板状の基体80の一方の面にレーザダイオード22、他方の面に、レーザダイオード22に高周波信号を印加するためのICであるレーザドライバ24(図2および図3においては図示せず。図4参照)とが設けられている。レーザダイオード22は、光学ユニット81の金属製のカバー84で覆われており、基体80のレーザドライバ24の側は金属製の筐体82で全体が覆われている。カバー84にはレーザ出射孔88が設けられており、レーザ光出射手段20aは、このレーザ出射孔88がカメラ筐体16のレーザ出射孔18と対応するよう位置合わせされて配置されている。さらに、レーザ出射手段20aは、カバー84に熱的に接続するように冷却素子86が設けられている。この冷却素子86はカメラ筐体16とも熱的に接続されている。ここで、熱的に接続されているとは、2つの構成部材が、お互い熱伝導による熱のやりとりが可能なよう、接触している状態のことをいう。この冷却素子86としては、例えばペルチェ素子などの公知の冷却素子を用いればよい。
レーザダイオード22から出射された光は、カバー84のレーザ出射孔88、および、カメラ筐体16のレーザ出射孔18を通り、測定対象物Tに照射される。
レーザ光出射手段20b〜20hも、レーザ光出射手段20aと同様な構成となっている。
以降、レーザ光出射手段20a〜20hを代表し、レーザ光出射手段20aの構成について、より詳細に説明する。図4(a)〜(b)は、カメラ筐体16およびレーザ光出射手段20aの構成について説明する概略説明図である。図4(a)は、図2に示すA−A’線で切断した際の断面を示す概略断面図であり、図4(b)は、図4(a)に示すB−B’線で切断し、図4(a)中の左側から見た際の概略平面図である。また、図4(c)は、図4(a)に示すC−C’線で切断し、図4(a)中の右側から見た際の概略平面図である。
レーザ光出射手段20aは、基体80、基体80の一方の面に配置されたレーザダイオード22(レーザダイオード22a)、基体80の他方の面に設けられたレーザドライバ24、基体80のレーザドライバ24の側全体を覆うように設けられた金属製の遮蔽筐体82、レーザダイオード22と熱的に接続した光学ユニット81、この光学ユニット81およびカメラ筐体16に熱的に接続した冷却素子86とを有して構成されている。
基体80は、絶縁性の基板90表面に金属膜92が設けられて構成されている。金属膜92は、基板90のレーザダイオード22が配置される側の表面全面から、基板90の側面全体を通ってレーザドライバ24が配置される側の表面の周縁部分に至るまで、基板90を覆っている。金属膜92は、例えば、膜圧が10μm程度のCu膜である。レーザダイオード22は、例えば面発光レーザモジュールであり、下面側(図4(a)中の右側の面)に3本のピン97を備え、このピン97に印加された電気信号(駆動電流)に応じて、上面(図4(b)中の左側の面)からレーザ光を出射する。基体80には、レーザダイオード22の3本のピンに対応する位置に、基体80を厚さ方向に貫通するピン孔95が設けられている。基体80の金属膜92は、基板90の図4(a)中の左側の表面の、このピン孔95に対応する部分以外の全ての部分を覆っている。
レーザダイオード22は、基体80の図4(a)中の左側に配置されている。レーザダイオード22の3本のピン97は、このピン孔95に挿通され、基体80のレーザドライバ24側の表面(図4(a)中の右側の面)から突出している。レーザダイオード22は、このピン97が基板90に設けられた後述の配線パターン96と半田付けされることで、基体80に固定されている。
レーザダイオード22は、全体が光学ユニット81の、カバー84によって覆われている。カバー84は金属製の筐体であり、図3(a)中の右側の1つの面が開放された略箱型形状となっている。カバー84の図3(a)中の右側の端部は、基体80の金属膜92と接合されて基体80に固定されている。金属膜92は、膜厚が10μm程度と薄い金属膜であり、カバー84から金属膜92に伝わる熱量も非常に小さいものである。このように、カバー84(光学ユニット81)と基体80とでは、熱伝導は殆ど発生しない構成となっている。
カバー84の内部には、レンズやミラーなどからなる光学部材28が配置されている。光学部材28は、レーザダイオード22から出射するレーザ光を所定の大きさや形状に成形する。これら光学部材28は、カバー84内部に設けられた、図示しない金属製の支持部材によって支持されている。これら図示しない金属製の支持部材は、レーザダイオード22と熱的に接続されており、これら支持部材を介してカバー84がレーザダイオード22と熱的に接続されている。
カバー84には、レーザ光出射窓88が開口されており、光学部材28によってビーム径などが調整されたレーザ光は、このレーザ光出射窓88から出射する。レーザ光出射窓88は、カメラ筐体16のレーザ出射孔18に対応するよう位置合わせされており、レーザ光出射窓88から出射したレーザ光は、カメラ筐体16のレーザ出射孔18から、本体部12の外部へ出射する。カメラ筐体16のレーザ出射孔18にも、レーザ光を成形するためのレンズ94が設けられている。
光学ユニット81のカバー84の図3(a)中の上側の面には、冷却素子86がカバー84と熱的に接続されて設けられている。この冷却素子86はカメラ筐体16とも熱的に接続されている。レーザダイオード22は、レーザ光を発振することで発熱する。この熱が伝わることで、光学ユニット81の図示しない支持部材およびカバー84の温度が上昇する。冷却素子86は、カバー84から熱エネルギーを受け取って、カメラ筐体16に伝達するよう機能する。上述のように、基体80の金属膜92への熱の流入はほとんどなく、レーザ光の発振によってレーザダイオード22で発生した熱は、ほとんどがカバー84へと伝わる。
カメラ筐体16は、図1から明らかなように、カバー84や、レーザ光出射手段20全体に比べて十分に大きく表面積も大きい。このため、例えば、カバー84の表面から熱エネルギーを空気中(カメラ筐体16内部の空気中)に放熱する場合に比べて、カメラ筐体16の表面から熱エネルギーを空気中に放熱する場合の方が、熱エネルギーの放熱の効率がはるかに大きい。上述のように、レーザ光の発振によってレーザダイオード22で発生した熱のほとんどはカバー84へと伝わる。そして、冷却素子86が、カバー84(光学ユニット81)の熱エネルギーを受け取り、放熱の効率が高いカメラ筐体16に伝達している。これにより、カバー84を効率よく冷却することができる。また、上述のように、基体80の温度上昇はほとんど発生しないため、基体80に設けられたレーザドライバ24の温度上昇もほとんど発生せず、温度上昇に起因したレーザドライバの動作不良も発生しない。本発明のレーザ光出射器である本体部12では、このように、レーザダイオード22やレーザ光出射手段20自体の温度上昇、ひいては本体部12や装置10自体の温度上昇を抑制し、装置10全体の動作不良を防止している。
基体80の図4(a)中の右側の表面には、レーザドライバ24が設けられている。基体80のレーザドライバ24側の表面は、絶縁性の基板90の表面が露出しており、この基板90の周辺部分は金属膜92で覆われている。レーザドライバ24は、絶縁体である基板90の表面に配置固定されている。基板90のレーザドライバ24側の表面には、所定の配線パターン96が施されている。配線パターン96は、レーザドライバ24から基体80に設けられたピン孔95まで繋がっており、ピン孔95を通ってレーザドライバ24側の表面に突出した、レーザダイオード22のピン97と、半田付けによって電気的に接続される。レーザドライバ24からは、レーザダイオード22を駆動するための、変調された高周波電流が出力されて、この高周波電流が配線パターン96を通って、ピン97を介してレーザダイオード22に入力される。
基体80の図中右側の表面には、レーザドライバ24、配線パターン96を覆う金属製の筐体82が配置されている。筐体82は1つの面が開放された略箱型の筐体であり、開放面側の端部全体が、基体80の金属膜92と電気的に接続されて固定されている。このように、金属製の筐体82の開放面側の端部全体が、金属膜92と接続されることで、基板90と、この基板90に設けられたレーザドライバ24および配線パターン96は、筐体82および金属層92とからなる金属体85で周囲全体が囲まれる。この金属体85は、レーザ光出射手段20a外部のグランド電位部分(例えばカメラ筐体16)と電気的に接続されており、金属体85全体はグランド電位に保たれている。このように、基板90と、この基板90に設けられたレーザドライバ24および配線パターン96は、筐体82および金属層92とからなる金属体85で静電遮蔽されている。
なお、金属体85の筐体82には、筐体82とは電気的に接続されない、図示しない外部入出力コネクタまたはピンが設けられている。また、基板90の図中右側の表面には、レーザドライバ24と電気的に通じた、図示しない電極パッドが設けられている。図示しない外部入出力コネクタまたはピンと電極パッドとは接触して電気的に接続している。レーザドライバ24には、この図示しない外部入出力コネクタまたはピンから、図示しない電極パッドを介して、微弱な電気信号である後述のRF変調信号やPN符号化変調信号が入力される。
この図示しない外部入出力ピンのために筐体82に設けられている孔は非常に小さいものである。また、この外部入出力コネクタまたはピンの形状や配置位置などは、入出力される各高周波電流に対するインピーダンス整合が所定の状態となる様に予め調整されており、外部入出力ピンやこの外部入出力ピンのために設けられた筐体82の孔に起因した高周波電流の漏洩は、無視できるほど小さいものである。また、コネクタについても同様であり、コネクタからの高周波信号の漏洩は、無視できるほど小さい。
レーザダイオード24は、これら後述のRF変調信号やPN符号化変調信号に応じ、レーザダイオード22を動作させてレーザ光を出射させるために必要な強度の高周波電流をレーザダイオード22に印加する。これらRF変調信号やPN符号化変調信号が、装置10の他のユニットに漏洩することで生じる影響は、無視できるほど小さいものである。
このように、レーザドライバ24および配線パターン96からなるドライバ回路の全体を金属体85で囲んでしまうことで、レーザドライバ24から出力されて配線96を通過する、レーザ光出射のための高周波電流のノイズ成分を、金属体85から外部へと漏洩させない効果がある。金属体85には、レーザダイオード22と配線パターン96とを接続するためのピン孔95が設けられているが。このピン孔は、例えば、レーザ光の出射のためにカバー84に設けられたレーザ出射孔88に比べてごく小さい。このように、ピン孔95はごく小さく、レーザ光出射のための高周波電流のノイズ成分の漏洩もごく少ない。
レーザ光出射手段20では、このように、レーザドライバ24および配線パターン96を、高い遮蔽精度で電気的に遮蔽している。これにより、高周波電流のノイズ成分によるレーザ光出射手段20自体の動作不良や、本体部12の動作不良、装置10の動作不良を防止している。
本発明では、上述のように、冷却素子86をカバー84の外部に配置する。このため、ペルチェ素子などからなる冷却素子86への給電回路が、レーザドライバ24やレーザダイオード22の高周波電流の漏洩の影響を受けることがない。また、冷却素子86をカバー84の外部に配置することで、冷却素子を光学ユニットに取り付けるための冷却素子に対する制約が緩和される。例えば、センターホール形状や端子用孔が設けられた素子などを用意することなく、低コストである基本的な角型の冷却素子を用いることが可能であり、レーザ光出射器やレーザレーダ装置のコストが低減できる。また、例えば、レーザ光出射器20a〜20hを熱的に接続し、複数のレーザ光出射器を、少数(例えば1つ)の冷却素子によって冷却することも可能となる。すなわち、レーザ光出射器を複数設けた場合、それぞれのレーザ光出射器に1対1で対応させて冷却素子を設ける必要がなく、設計の自由度が拡がり、レーザレーダ装置を小型かつ低コスト化できる。
レーザダイオードなどの半導体レーザの出力は比較的小さいため、測定対象物からの反射光を充分な強度で測定するには、すなわち測定対象物に充分な強度のレーザ光を均一に照射するには、従来では、大型の気体レーザ出射器などを用いていた。この場合、装置が非常に大型化していた。半導体レーザからなるレーザ光出射器であっても、複数のレーザ光出射器を用いることで、測定対象物に充分な強度のレーザ光を均一に照射することができる。本発明のレーザ光出射記はコンパクトでありながら、高周波ノイズの漏洩を確実に防止している。このため、コンパクトなレーザ光出射器を充分近接させて、複数配置することが可能である。本発明では、コンパクトなレーザ光出射器を充分近接させて配置することが可能であり、充分な強度のレーザ光を照射するレーザレーダ装置を非常にコンパクトに構成することができる。
図5は、本体部12の装置構成を示したブロック図である。
本体部12は、レーザ光出射手段20a〜20hと、受光手段30と、レーダ回路手段40と、制御回路手段50とを有する。制御回路手段50は、コンピュータ14と接続されている。
レーザ光出射手段20a〜20hは、上述のように、それぞれ、レーザダイオード22(22a〜22h)と、レーザダイオード22a〜22hを駆動するレーザドライバ24(24a〜24h)と、光学レンズユニット28(28a〜28h)とを有する。このレーザ光出射手段は、レーザドライバ24のそれぞれに振幅変調信号を分配する、レーザ回路手段40のパワースプリッタ26に全て接続されている。
レーザドライバ24a〜24hには、後述するPN符号化変調信号が供給され、レーザダイオード22a〜22hの出射のON/OFFがPN符号化変調信号により制御される。なお、パワースプリッタ26に供給される振幅変調信号(以降、RF変調信号という)は、予め定められた少なくとも2つ以上の周波数(50MHz〜10GHz)の信号で、レーザダイオード24a〜24hから出射されるレーザ光の光強度を時間変調するために用いられる。RF変調信号に用いられる複数の周波数は互いに僅かに異なる。例えば、100MHz及び99MHz程度である。
本実施形態では、レーザ光出射手段20a〜20hと8つのレーザ光出射器を有するが、本発明においては、レーザ光出射器の個数に制限はなく、複数であってもよいし、1つであってもよい。
また、本実施形態では8つのレーザ光出射器のレーザ光は測定対象物Tの異なる領域の表面を照射する、同一波長の照射光であるが、同一の領域を照射する波長の異なるレーザ光であってもよい。この場合、例えばR(赤)、G(緑)及びB(青)の3原色の可視レーザ光を同一の領域に照射することによって、後述するように測定対象物Tの表面における3原色の反射率を得ることができ、3次元カラー画像情報として取得することができる。
受光手段30は、測定対象物Tの表面で反射して到来したレーザ光を受光する部分で、図5に示すようにレーザ光の光路の上流側から順に、バンドパスフィルタ31、光学レンズ32、プリズム33、マイクロミラーアレイ空間変調素子(以降、空間変調素子という)34、光学レンズ36、ミラー37及び光電変換器38が配置されている。空間変調素子34はマイクロミラー制御器35と接続されている。
バンドパスフィルタ31は、レーザ光の波長帯域の光を透過させて、それ以外の波長帯域の光を遮断する狭帯域フィルタで、不必要な外光を遮断し、測定対象物Tからの反射光のSN比を向上させる。
プリズム33は、後述する空間変調素子34とともに用いて、空間変調素子34のマイクロミラーで反射したレーザ光を、斜行面33aで透過あるいは全反射させる部分である。
具体的には、プリズム33は、空間変調素子34のマイクロミラーのうち、所定の向きに反射面の向いたマイクロミラー(ON状態のマイクロミラー)にて反射されたレーザ光のみプリズム33の斜行面33aを透過させ、所定の向きに反射面が向かないマイクロミラー(OFF状態のマイクロミラー)にて反射されたレーザ光を斜行面33aで全反射させるように配置される。
空間変調素子34は、平面上に配列された複数のマイクロミラー、例えば一辺が12μmの矩形状のミラーを有する素子であり、これらのマイクロミラーのうち選択されたマイクロミラーの反射面を所定の向きに制御してON状態にすることにより、このON状態のマイクロミラーで反射した測定対象物Tから到来したレーザ光を光電変換器38の受光面に導くように配置されている。
図6は、ON状態及びOFF状態のマイクロミラーにおけるレーザ光の反射を説明する図である。図6では、4個×4個のマイクロミラーアレイを用いて説明している。
ON状態にあるマイクロミラーAの反射面で反射したレーザ光はレンズ36を介して光電変換器38に導かれ、OFF状態にあるマイクロミラーBの反射面で反射したレーザ光は光電変換器38と異なる方向に反射する。このように、ON状態にあるマイクロミラーで反射されたレーザ光は光電変換器38にて受光される。
空間変調素子34は、例えばテキサス・インスツルメンツ社製のデジタルマイクロミラーデバイス(商標)が挙げられる。デジタルマイクロミラーデバイスは、例えば1024×768個のマイクロミラーの配列面の下部にSRAM(Static Ram)を設け、このSRAMを利用して生成される静電気引力を用いて、マイクロミラーをそれぞれ所定の向き(+12度又はマイナス12度)に回転させる素子である。
空間変調素子34は、各マイクロミラーの状態をON状態/OFF状態に切り換えるためのマイクロミラー制御器35と接続されている。マイクロミラー制御器35の制御により、全マイクロミラーのうち半数以上がON状態となるマイクロミラーの異なる制御パターンに順次切り換えられる。
なお、空間変調素子34のマイクロミラーの制御パターンが順次異なるパターンに切り換えられてレーザ光は空間変調され、この空間変調されたレーザ光が光電変換器38の受光面に導かれるように構成される。マイクロミラーの制御パターンは、マイクロミラーのON状態を1、OFF状態を−1とすると、制御パターンは互いに直交性を有する制御パターンであるのが好ましい。例えばアダマール行列を用いて生成されるのが好ましい。
光学レンズ36は、光電変換器38の受光面にミラー37を介してレーザ光を結像させるように構成される。
光電変換器38は、受光したレーザ光を電気信号に変換する部分であり、光電子倍増管やアバランシェフォトダイオード等のデバイスが独立して8個設けられている部分である。これらのデバイスからそれぞれ電気信号が出力される。なお、光電変換器38に設けられる上記デバイスの数は8個に限定されず、複数個でもよく、又1個であってもよい。これらのデバイスは複数のマイクロミラーの異なる領域で反射されたレーザをそれぞれ別々に受光するようにデバイスを配置してもよい。こうすることによりON状態のマイクロミラーで反射されるレーザ光を別々に受光し、短時間に3次元画像情報を取得することができる。なお、上記デバイスは用いるレーザ光によって適するデバイスが異なり、例えば近赤外(800〜1200μm)のレーザ光にはアバランシェフォトダイオードが、可視帯域(400μm〜800μm)のレーザ光にはアバランシェフォトダイオード又は光電子倍増管が好適に用いられる。
レーダ回路手段40は、レーザ光出射手段20のレーザドライバ24(24a〜24h)にRF変調信号を供給するとともに、光電変換器38から出力された電気信号を、パワースプリッタ26に供給されたRF変調信号と同一の信号を参照信号(以降、ローカル信号という)として用いてミキシングし、RF変調信号で時間変調されたレーザ光の信号成分を中間周波数信号(IF信号)として取り出す部分である。
具体的には、レーダ回路手段40は、発振器41、パワースプリッタ42、増幅器43、パワースプリッタ26、移相器44、増幅器45、パワースプリッタ46、8つのミキサ47(47a〜47h)及びミキサ47a〜47hのそれぞれに対応した増幅器48(48a〜48h)を有する。
発振器41は、発振周波数制御信号によって設定された発振周波数で信号を発振する部分である。発振した信号はレーザ光を時間変調するRF変調信号として用いられる。例えば、50MHz〜10GHzのマイクロ波〜ミリ波帯域の周波数で発振される。発振周波数は、複数の周波数、例えば2つの周波数とし、この2つの周波数でレーザ光を時間変調する。複数の周波数でレーザ光を時間変調するのは、異なる周波数でレーザ光を時間変調することにより、後述するように、装置10から測定対象物Tまでの絶対距離を求めるためである。
パワースプリッタ42は、発振器41にて発振した信号を分離する部分である。分離された一方の信号は増幅器43を介してパワースプリッタ26に供給され、RF変調信号として用いられる。パワースプリッタ26は、レーザ光出射手段20a〜20hの、レーザドライバ24a〜24hのそれぞれに振幅変調信号を分配する。パワースプリッタ42によって分離された他方の信号は、移送器44に供給される。
移相器44は、RF変調信号を位相シフトさせることなく通過させ、また位相制御信号に応じて90度位相シフトさせて位相シフト変調信号を生成し、これらの信号を、増幅器45を介してパワースプリッタ46に供給する部分である。
パワースプリッタ46は、光電変換器38の複数の光電子倍増管等のデバイスに対応して設けられたミキサ47a〜47hにRF変調信号又は位相シフト変調信号を分配する部分である。
ミキサ47は、供給されたRF変調信号又は位相シフト変調信号をローカル信号として用いて、光電変換器38から出力され増幅された電気信号と乗算(ミキシング)し、出射の際にRF変調信号で時間変調されたレーザ光の情報を有する中間周波数信号(IF信号)と高次成分を含んだ信号を出力する部分である。電気信号の検波は、公知の方法で行われる。RF変調信号は周波数が僅かに異なる少なくとも2つの信号が生成され、これらの信号はローカル信号として用いられる。また、各周波数のRF変調信号において、移相器44によりRF変調信号の位相をシフトさせないローカル信号とRF変調信号の位相を90度シフトさせたローカル信号が生成され、ミキサ47はこれらのローカル信号と電気信号のミキシング(乗算)を行う。
制御回路手段50は、レーザ光出射手段20、受光手段30及びレーダ回路手段40の駆動を制御する各種制御信号(発振周波数制御信号、位相制御信号、制御パターン信号、PN符号化変調信号)を生成し、所定のユニットに供給するとともに、レーダ回路手段40から出力される信号を処理する部分である。
制御回路手段50は、システム制御器51、ローパスフィルタ52、増幅器53及びA/D変換器54を有する。
システム制御器51は、コンピュータ14からの指示に基づいて各種制御信号を生成する部分である。
ローパスフィルタ52は、レーダ回路手段40から出力された中間周波数信号(IF信号)と高次成分を含んだ信号をフィルタ処理して高次成分を除去し、時間変調されたレーザ光の信号情報のみを含んだ中間周波数信号とする部分である。中間周波数信号は、増幅器53で増幅された後、A/D変換器54で中間周波数デジタル信号とされ、コンピュータ14に供給される。
なお、レーザ回路手段40から出力される信号は、光電変換器38の8つの光電子倍増管毎に独立に出力され、それぞれ別々にフィルタ処理、増幅、A/D変換されて、コンピュータ14にパラレル信号として供給される。
コンピュータ14は、図7に示すように、CPU60とメモリ62と、さらに図示されないROMを有し、コンピュータソフトウェアを実行させることによりデータ処理部64が機能的に構成される。コンピュータ14はディスプレイ16に接続されている。
CPU60は、本体部12の各ユニットを駆動、制御する各種信号を制御回路手段50に作成するように指示し、また後述するデータ処理部64の各処理の演算を実質的に行う部分である。
データ処理部64は、中間周波数デジタル信号から、3次元画像を構成する測定対象物Tの3次元位置情報と測定対象物Tの表面の反射率を算出する部分である。データ処理部64は、信号変換部66と、距離情報算出部68と、3次元位置情報算出部70と、反射率算出部72とを有する。
信号変換部66は、中間周波数デジタル信号を、制御パターン信号及びPN符号化変調信号を用いて変換する部分である。
制御パターン信号は、コンピュータ14の指示に従って制御回路手段50で作成される信号であるため、制御パターン信号は既知であり、この制御パターン信号を用いて信号変換される。
制御パターン信号は、にアダマール行列の各行の成分同士のテンソル積を利用して作成される制御パターンを実現する信号である。このため、信号変換部66では、既知である制御パターン信号を利用して、各制御パターンにて得られる中間周波数デジタル信号から、アダマール逆変換を行って各マイクロミラーにて反射されるレーザ光の情報を求めることができる。なお、アダマール逆変換を利用した信号変換処理については、本願出願人により既に出願されている(特願2001−188301号参照)。
上述したようにレーザ光出射手段20は、8つのレーザダイオード22a〜22hを用いてレーザ光を出射するが、その際、PN符号化変調信号を用いてレーザ光の出射のON/OFFを制御し時間変調している。
信号変換部66は、中間周波数デジタル信号に含まれるPN符号化変調信号で時間変調された信号に対して、制御回路手段50にて生成されたPN符号化変調信号の相関関数を利用することにより、どのレーザ光の信号情報が含まれているかを識別し、レーザ光毎の信号情報に分解して抽出することができる。
このようにして、信号変換部66は、アダマール逆変換及びPN符号化変調信号の自己相関性及び直交性を利用した分解(符号化識別変換)により、中間周波数デジタル信号から各マイクロミラーの反射位置における各レーザ光の時間変調の信号情報を取得することができる。
なお、PN符号化変調信号による時間変調は100KHz〜10MHzの周波数で行われ、RF変調信号によるレーザ光の時間変調の周波数(50MHz〜10GHz)に比べて低周波である。
距離情報算出部68は、周波数の異なる複数のRF変調信号に対応した各レーザ光の信号の位相ずれ情報を取得し、これより、RF変調信号の周波数に対する上記位相ずれ量の変化(相対位相変化量)を取得し、この相対位相変化量を用いて測定対象物Tの距離情報を求める。
具体的には、本体部12のレーザ光出射手段20のレーザダイオード22から測定対象物Tまでの距離と測定対象物Tの表面上の反射点からレンズ32に至るまでの距離をρ、RF変調信号の波長をλ、RF変調信号の周波数をf、光速度をc、各レーザ光の信号の、RF変調信号に対する位相ずれをθとすると、距離ρは、下記式(1)を介して下記式(2)のように表すことができる。
Figure 0004606152

Figure 0004606152
すなわち、各レーザ光の信号の位相ずれ量の、RF変調信号の周波数に関する微分(dθ/df)を求めることで、測定対象物Tの距離ρを式(2)を用いて算出する。
なお、距離ρはレーザダイオード22から測定対象物Tの表面上の反射点を経由して光学レンズ36までの距離であるが、この距離ρを知れば十分である。光学レンズ32から光電変換器38の受光面までの光路の距離、さらにはミキサ47にいたる伝送線路の距離は既知であるため、予め定められた補正式等を用いて正しい値に修正することができる。
距離情報算出部68は、具体的には、信号変換部66で算出された各マイクロミラーの反射位置における各レーザ光毎の信号情報を、RF変調信号の周波数別に取得する。この信号情報は、ミキサ47へ入る参照信号であるRF変調信号の位相シフトを0としたときr・cos(θ)(rは測定対象物の表面における反射率、θは位相ずれ量)となり、RF変調信号を90度位相シフトさせたときr・sin(θ)となることから、距離情報算出部68は、これらの信号を用いて位相ずれ量θを算出する。この位相ずれ量θは、RF変調信号の少なくとも2つの周波数毎に取得されるので、この周波数に関する位相ずれ量の微分を算出することで位相ずれ情報の感度(dθ/df)を求める。
3次元位置情報算出部70は、距離情報算出部68で算出された距離ρを用い、さらに、ON状態のマイクロミラーの位置情報とを用いて、レーザ光が反射した測定対象物Tの位置を3次元位置情報として求める部分である。
3次元位置情報算出部70は、距離ρ、レーザダイオード22の出射位置、ON状態にあるマイクロミラーの位置を用いて倍率を算出し、測定対象物Tの反射位置の3次元位置情報を求める。こうして、測定対象物Tの表面の3次元位置情報がディスプレイ16に供給されて測定対象物Tの3次元形状が表示される。
反射率算出部72は、測定対象物Tの表面における反射率を算出する。
距離情報算出部68において説明したように、信号変換部66では、各マイクロミラーの反射位置における各レーザ光の信号情報が、RF変調信号の周波数別に算出され、これが反射率算出部72に供給される。この信号は、ミキサ47へ入る参照信号であるRF変調信号の位相シフトを0としたときに得られる信号情報は上述したようにr・cos(θ)となり、RF変調信号を90度位相シフトさせたときに得られる信号情報はr・sin(θ)となる。これら2つの信号情報の値から反射率算出部72は反射率rを算出する。
このようにレーザ光を測定対象物Tに照射することにより、装置10と測定対象物Tとの間の距離及び測定対象物Tの表面における反射率rを求めることができ、測定対象物体Tの表面の3次元空間内での反射率を画像情報として得ることができる。取得された測定対象物Tの画像情報はディスプレイ16に送られて、先に送られた測定対象物Tの3次元形状とともに3次元画像として画像表示される。
装置10の各部の構成(特にコンピュータ14の構成)の詳細、および各部の作用の詳細については、本出願による出願である特願2004−175613において詳述されている。
装置10ではレーザ光の空間変調素子34に入射するレーザ光における時間変調の位相ずれ情報及び各マイクロミラーの位置情報を用いて、レーザ光に照射される測定対象物Tの3次元位置情報を高速に取得することができる。さらに、測定対象物Tの表面における反射率を求めることができるので画像情報とすることができ、この画像情報と3次元形状とともに用いて3次元画像情報を高速に取得することができる。
なお、反射率は測定対象物Tの表面の反射率を表し、例えばレーザ光が赤、緑及び青の3原色の可視レーザ光であれば、3原色における測定対象物Tの表面における反射率を求めることができる。すなわち、測定対象物Tの表面の色情報を取得することができ、測定対象物Tの3次元カラー画像を取得することができる。
装置10は、このように構成されており、図1に示すように、レーザ光出射手段20a〜20hおよび、受光手段30、レーダ回路手段40、制御回路ユニット52がそれぞれ近接してカメラ筐体16に配置されており、装置10全体が比較的コンパクト化されている。特に、装置10の本体部12では、空間変調素子34を用いるので、レーザ光を反射しつつ高速に回転することでレーザ光を2次元的に走査する、大型のポリゴンミラーやガルバノミラーなどレーザ光の走査手段を有する必要が無い。また、本発明のレーザ光出射器は、レーザダイオードのレーザ光の出射強度を直接変調することで、変調器などの余分な変調手段を設けることなく、レーザ光出射器自体もコンパクトにしている。これにより、レーザ光出射手段20a〜20hや受光手段30を大幅にコンパクト化し、装置10全体を大幅にコンパクト化している。
本発明のレーザ光出射器は、上述のように高周波電流の漏洩を高精度に防止し、かつレーザ光出射器における発熱をレーザレーダ装置外へ効率的に放出している。これにより、レーザ光出射器と、受光部である光学ユニットとを高密度に集積化してコンパクト化することで顕著化する、レーザ光出射器から漏洩した高周波電流に起因する光学ユニットの動作不良、およびレーザ光出射器の発熱による温度上昇に起因する光学ユニットの動作不良を防止することができる。本発明のレーザ光出射器を用いることで、このように、コンパクトでありながら、かつ動作不良もない、3次元画像情報を高速に取得することが可能なレーザレーダ装置を構成することができる。
上述の実施形態では、レーザダイオードに駆動電流を出力するためのレーザドライバ24を、ドライバ回路を構成するICとして基板90に配置した。本発明においてドライバ回路はレーザドライバのみに限定されない。例えば、図5に示す増幅器43として機能するIC(増幅器IC89)やパワースプリッタ26として機能するIC(パワースプリッタIC87)を、レーザドライバ24a〜24hに加えて基板90に設けることでドライバ回路を構成してもよい。この際、図7に概略平面図(図4(c)に対応した概略平面図である)として示すように、複数のレーザダイオード22a〜22hに対応するレーザドライバ24a〜24h、およびこれら複数のレーザダイオードに接続するパワースプリッタIC87、パワースプリッタIC87に接続する増幅器IC89を、基板90の一方の表面に設ければよい。そして、基板90の裏面(レーザダイオードが設けられている面)全体から側面全体を覆い、かつこの一方の表面のレーザドライバ24aおよび増幅器IC89やパワースプリッタIC87を囲む周辺部を覆うよう金属膜92で基板90を覆えばよい。その上で、一方の端部が開放された筐体82が、一方の端部の全体が金属膜92と接続されて、この基板90の一方の表面全体を筐体82が覆うことで、レーザドライバ24a〜24h、増幅器IC89やパワースプリッタIC87の全体を、筐体82および金属膜92からなる金属体85で覆えばよい。
また、このように1つの基板90に複数のレーザドライバ94を設け、各レーザドライバ90に対応する複数のレーザダイオード92を1つのレーザドライバ90に設けた場合など、レーザダイオード22a〜22hを覆うカバー84は、図8に概略斜視図で示すように、複数のレーザダイオード22a〜22h全体を覆うように構成してもよい。
以上、本発明のレーザ光出射器およびレーザレーダ装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
本発明のレーザレーダ装置の一例である3次元画像情報取得装置について説明する概略斜視図である。 図1に示す3次元画像情報取得装置における、本発明のレーザ光出射器の配置について説明する概略構成図である。 図2に示すレーザ光出射器について説明する概略斜視図である。 (a)〜(c)は、図2に示すレーザ光出射器の構成について説明する概略図である。 図1に示す3次元形画像情報取得装置の本体部の装置構成を示すブロック図である。 図1に示す3次元形画像情報取得装置において用いられるマイクロミラーのON状態とOFF状態におけるレーザ光の反射を説明する図である。 図1に示す3次元形画像情報取得装置のコンピュータの構成を示すブロック図である。 本発明のレーザ光出射器の他の例の構成について説明する概略平面図である。 本発明のレーザ光出射器の他の例の構成について説明する概略斜視図である。 従来のレーザ光出射器の一例の構成について説明する概略斜視図である。
符号の説明
10 3次元画像情報取得装置
12 本体部
14 コンピュータ
16 ディスプレイ
20 レーザ光出射手段
22 レーザダイオード
24 レーザドライバ
26,42,46 パワースプリッタ
28,32,36 光学レンズ
30 光学ユニット
34 マイクロミラー空間変調素子
37 ミラー
38 光電変換器
40 レーダ回路ユニット
41 発振器
43,45,48,53 増幅器
44 移相器
47 ミキサ
50 制御回路ユニット
51 システム制御器
52 ローパスフィルタ
54 A/D変換器
80 基体
82 筐体
84 カバー
85 金属体
86 冷却素子
88 レーザ出射孔
90 基板
91 絶縁層
92 金属膜
95 ピン孔
96 配線パターン
97 ピン
100 レーザ光出射器
102 基板
104 レーザダイオード
110 IC
112 筐体
114 冷却手段
118 出射孔

Claims (4)

  1. 変調されたレーザ光を出射するレーザ光出射器であって、
    互いに反対方向を向いた第1および第2の基板面を有する絶縁性の基板と、
    前記基板の前記第1の基板面側に設けられ、変調された高周波駆動電流に応じてレーザ光を出射するレーザダイオードと、
    前記基板の前記第2の基板面に設けられ、前記高周波駆動電流を前記レーザダイオードに印加するドライバ回路と、
    前記基板の前記第1の基板面全面から前記基板の側面全体を通って前記基板の前記第2の基板面における前記ドライバ回路が設けられる領域の周辺部分に至るまでを覆う導電体膜と
    前記ドライバ回路を覆うように前記基板の前記第1の基板面に設けられ、前記ドライバ回路を囲む周辺部分において前記導電体膜と電気的に接続されることで、前記導電体膜とともに前記ドライバ回路を静電遮蔽する金属筐体と
    前記レーザダイオードを覆うと共に前記基板の前記第2の基板面上に設けられた金属製のユニットカバーと、前記ユニットカバー内に設けられ前記レーザダイオードから出射したレーザ光を調整する光学部材とを有し且つ前記レーザダイオードと接触する光学ユニットと、
    前記ユニットカバーの外面と接触して前記ユニットカバーから熱を吸収する冷却素子と
    を有し、前記レーザダイオードが前記導電体膜から離間して設置されると共に前記レーザダイオードは前記基板および前記導電体膜を貫通するスルーホールを介して前記ドライバ回路と電気的に接続され、前記レーザダイオードで発生した熱のほとんどが前記光学ユニットの前記ユニットカバーを介して前記冷却素子に伝達されることを特徴とするレーザ光出射器。
  2. 前記冷却素子と接触して前記冷却素子から熱を吸収して放熱する、前記基板、前記導電体膜、前記金属筐体、前記レーザダイオード、前記光学ユニットおよび前記冷却素子の全体を覆う放熱カバーとを有することを特徴とする、請求項記載のレーザ光出射器。
  3. ーザ光を測定対象物に照射し、測定対象物からの反射光を受光することにより測定対象物の表面情報を取得するレーザレーダ装置であって、
    請求項1または2に記載のレーザ光出射器と、
    前記レーザ光出射器に近接して配置された、前記反射光を受光する受光ユニットを有することを特徴とするレーザレーダ装置。
  4. 前記レーザ光出射器は、隣接して複数配置されることを特徴とする請求項3記載のレーザレーダ装置。
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