JP4605118B2 - 車両用前照灯 - Google Patents

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Description

この発明は、ヘッドランプやフォグランプなどのプロジェクタタイプの車両用前照灯に関するものである。特に、曲路走行時において前照灯からの照射光を車両が旋回しようとする側に偏向させる、いわゆる、配光可変型のプロジェクタタイプの車両用前照灯に関するものである。
この種のプロジェクタタイプの車両用前照灯は、従来からある(たとえば、特許文献1参照)。以下、従来の車両用前照灯について説明する。従来の車両用前照灯は、バルブと、そのバルブからの光を反射させるリフレクタと、そのリフレクタからの反射光の一部をカットオフするシェードと、残りの反射光を透過させてカットオフラインを有する所定の配光パターンとして前方に投影するコリメータレンズと、前記リフレクタを前記コリメータレンズに対して偏向させる駆動機構と、を備えるものである。
以下、従来の車両用前照灯の作用について説明する。バルブを点灯すると、バルブからの光がリフレクタでコリメータレンズ側に反射し、その反射光の一部がシェードで遮蔽され、残りの反射光がコリメータレンズから車両の前方にカットオフラインを有する所定の配光パターンで照射される。ここで、駆動機構を介してリフレクタの光軸をコリメータレンズに対して偏向させると、所定の配光パターンが車両の旋回側に左右に偏向する。
ところが、従来の車両用前照灯は、リフレクタ全体を偏向させる必要があるので、駆動機構が大型でかつ複雑な構造となる。
特開平6−251605号公報
この発明が解決しようとする問題点は、従来の車両用前照灯では、駆動機構が大型でかつ複雑な構造となるという点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、サブリフレクタが光源に対して上方かつ前方の位置において回転可能に保持されており、サブ反射面が光源からの光を反射させて外部に補助配光パターンとして前方に照射し、サブリフレクタの回転に伴って焦点が光源もしくはその近傍に対して変位して、すなわち、サブ反射面の焦点がサブリフレクタの回転中心を中心として回転して、補助配光パターンが集中拡散しながら左右に移動する、ことを特徴とする。
また、この発明(請求項2にかかる発明)は、メイン反射面の第2焦点もしくはその近傍、あるいは、投影レンズの焦点もしくはその近傍にシェードを設け、このシェードによりメイン反射面からの反射光の一部がカットオフされてカットオフラインを有する所定の主配光パターンが得られ、サブリフレクタの回転軸が光源を通る垂直線に対してほぼ平行であってかつメイン反射面の光軸あるいは投影レンズの光軸に対してほぼ垂直であってしかもメインリフレクタの前端とシェードとの間に位置する、ことを特徴とする。
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)は、サブリフレクタがステアリングハンドルの回転に伴って駆動する駆動装置に連結されており、道路の曲線半径が所定値以下になると駆動装置が駆動する、ことを特徴とする。
この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯は、メインリフレクタに比較して小型で軽量なサブリフレクタを回転させるものであるから、サブリフレクタを回転させる機構を小型で簡単な構造にすることができる。しかも、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯は、サブリフレクタが光源に対して上方かつ前方の位置に位置するので、光源からの直射光をサブ反射面で反射させて補助配光パターンとして効率よく有効に利用することができる。しかも、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯は、前記の課題を解決するための手段により、サブ反射面の焦点が光源もしくはその近傍に位置するときには、補助配光パターンが最も集中して所定の主配光パターンのホットゾーンを形成することができる。また、サブリフレクタの回転に伴って、サブ反射面の焦点が光源もしくはその近傍に対して変位して、すなわち、サブ反射面の焦点がサブリフレクタの回転中心を中心として回転するので、補助配光パターンが拡散しながら所定の主配光パターンに対して左右に移動する。これにより、この発明(請求項1にかかる発明)の車両用前照灯は、簡単な構造で可変的な補助配光パターンすなわち良好な曲路用の配光パターンが得られる。
また、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用前照灯は、前記の課題を解決するための手段により、サブ反射面の焦点が光源もしくはその近傍に位置するときには、補助配光パターンが最も集中してカットオフラインを有する所定の主配光パターンのホットゾーンを形成することができる。また、サブリフレクタの回転に伴ってサブ反射面の焦点が光源もしくはその近傍に対して変位するので、補助配光パターンが拡散しながらカットオフラインを有する所定の主配光パターンに対して左右に移動する。これにより、この発明(請求項2にかかる発明)の車両用前照灯は、簡単な構造で可変的な補助配光パターンすなわち良好な曲路用の配光パターンが得られる。
さらに、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用前照灯は、前記の課題を解決するための手段により、道路の曲線半径が所定値以下になると補助配光パターンが可変するので、曲路に適した可変的な補助配光パターンすなわち最適な曲路用の配光パターンが得られる。しかも、この発明(請求項3にかかる発明)の車両用前照灯は、緩やかな曲路などにおいては、補助配光パターンが可変しないので、ドライバーに煩わしさを与えることがないので、交通安全に貢献することができる。
以下、この発明にかかる車両用前照灯の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。図面において、符号「VU−VD」は、スクリーンの上下の垂直線を示す。符号「HL−HR」は、スクリーンの左右の水平線を示す。また、この明細書および特許請求の範囲において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、この発明にかかる車両用灯具を車両に装備した際の「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」である。
以下、この実施例にかかる車両用前照灯の構成について説明する。図1〜図3において、符号1は、この実施例にかかる車両用前照灯である。前記車両用前照灯1は、自動車(車両)の前部の左右にそれぞれ装備される、たとえば、プロジェクタタイプのヘッドランプである。また、前記車両用前照灯1は、図1〜図4に示すように、光源としての放電灯2と、メインリフレクタ3と、投影レンズ(集光レンズ、凸レンズ)4と、シェード5と、フレーム部材8と、サブリフレクタ11と、駆動装置12と、ランプハウジング(図示せず)と、図示しないランプレンズ(たとえば、素通しのアウターレンズなど)と、を備えるものである。
前記放電灯2および前記メインリフレクタ3および前記投影レンズ4および前記シェード5および前記フレーム部材8および前記サブリフレクタ11および前記駆動装置12は、ランプユニットを構成する。前記ランプユニットは、前記ランプハウジングおよび前記ランプレンズにより区画されている灯室(図示せず)内に、たとえば光軸調整機構(図示せず)を介して配置されている。
前記放電灯2は、いわゆる、メタルハライドランプなどの高圧金属蒸気放電灯、高輝度放電灯(HID)などである。前記放電灯2は、前記メインリフレクタ3にソケット機構6を介して着脱可能に取り付けられている。前記放電灯2は、発光部7を有する。なお、光源としては、前記放電灯2以外に、ハロゲン電球、白熱電球でも良い。
前記メインリフレクタ3は、前記フレーム部材8に固定保持されている。前記メインリフレクタ3は、前側(前記車両用前照灯1の光の照射方向側)が開口し、かつ、後側が閉塞した中空の凹形状をなす。前記メインリフレクタ3の後側の閉塞部の中央には、前記放電灯2が挿入されるための円形の透孔9が設けられている。
前記メインリフレクタ3の内凹面には、アルミ蒸着もしくは銀塗装などが施されていて、メイン反射面10が形成されている。前記メイン反射面10は、前記放電灯2の前記発光部7からの光を前記シェード5および前記投影レンズ4側に反射させるものである。前記メイン反射面10は、楕円もしくは楕円を基本とする自由曲面(NURBS曲面)などの反射面(図2の垂直断面が楕円面をなし、かつ、図3および図4の水平断面が放物面ないし変形放物面をなす反射面)からなる。このために、前記メイン反射面10は、第1焦点F1と、第2焦点(水平断面上の焦線)F2と、回転軸すなわち光軸Z1−Z1と、を有する。前記メイン反射面10の自由曲面(NURBS曲面)は、「Mathematical Elemennts for Computer Graphics」(Devid F. Rogers、J Alan Adams)に記載されているNURBSの自由曲面(Non-Uniform Rational B-Spline Surface)である。
前記投影レンズ4は、非球面レンズの凸レンズである。前記投影レンズ4の前方側は、凸非球面をなし、一方、前記投影レンズ4の後方側は、平非球面をなす。前記投影レンズ4は、前記フレーム部材8に固定保持されている。前記投影レンズ4は、レンズ焦点(物空間側の焦点面であるメリジオナル像面)F3と、光軸Z2−Z2と、を有する。前記投影レンズ4の焦点F3と前記メイン反射面10の第2焦点F2とは、ほぼ一致し、もしくは、相互に近傍に位置する。前記投影レンズ4の光軸Z2−Z2と、前記メイン反射面10の光軸Z1−Z1とは、図1および図3および図4に示すように、左右にずれている。なお、前記投影レンズ4の光軸Z2−Z2と、前記メイン反射面10の光軸Z1−Z1とは、ほぼ一致しても良い。
前記シェード5は、製造コストが安価である板構造(この例では、平板の薄鋼板構造)からなる。前記シェード5は、前記メイン反射面10から前記投影レンズ4に向かう反射光の一部を遮蔽してカットオフラインCLを有する所定の主配光パターンLP、たとえば、図5に示すすれ違い用の配光パターンや高速道路用の配光パターンを形成するものである。前記シェード5の上端のエッジは、前記所定の主配光パターンLPのカットオフラインCLを形成するものであって、前記投影レンズ4のレンズ焦点F3もしくはその近傍、あるいは、前記メイン反射面10の第2焦点F2もしくはその近傍に沿って位置する。前記シェード5は、前記フレーム部材8に固定保持されている。
前記サブリフレクタ11は、前記放電灯2に対して上方かつ前方の位置において前記フレーム部材8に回転可能に保持されている。すなわち、前記サブリフレクタ11と一体の回転軸13が前記フレーム部材8に軸受14およびスプリング15を介して回転可能に保持されている。前記サブリフレクタ11の回転軸13(回転中心O)は、前記放電灯2の発光部7を通る垂直線H1に対してほぼ平行であり、かつ、前記メイン反射面10の光軸Z1−Z1あるいは前記投影レンズ4の光軸Z2−Z2に対してほぼ垂直であり、前記メインリフレクタ3の前端を通る垂直線H2と前記シェード5を通る垂直線H3との間に位置する。前記サブリフレクタ11は、楕円の一部の形状をなす。
前記サブリフレクタ11の内(下)凹面には、アルミ蒸着もしくは銀塗装などが施されていて、サブ反射面16が形成されている。前記サブ反射面16は、前記放電灯2の前記発光部7からの直射光を反射させて外部( 車両の前方)に図6に示す補助配光パターンSP1、2、3、4、5として前方に照射するものである。前記サブ反射面16は、焦点F4が前記放電灯2もしくはその近傍に位置する回転放物面もしくは回転放物面を基準とする自由曲面(NURBS曲面)などの反射面からなる。前記サブ反射面16の自由曲面(NURBS曲面)は、前記メイン反射面10の自由曲面(NURBS曲面)と同様に、「Mathematical Elemennts for Computer Graphics」(Devid F. Rogers、J Alan Adams)に記載されているNURBSの自由曲面(Non-Uniform Rational B-Spline Surface)である。前記メインリフレクタ3および前記フレーム部材8には、前記放電灯2からの光が前記サブ反射面16に入射できるように開口部20が設けられている。
前記サブ反射面の前記焦点F4は、前記サブリフレクタ11の回転(図4中の矢印Aを参照)に伴って前記放電灯2もしくはその近傍に対して変位(図4中の矢印Bを参照)、すなわち、前記サブリフレクタ11の回転中心Oを中心として回転する。すると、前記補助配光パターンSP1〜5は、図6に示すように、集中拡散しながら左右に移動する。
すなわち、図6に示すように、前記サブ反射面16の前記焦点F4が前記放電灯2もしくはその近傍に位置する(中立位置に位置する)ときには、反射光が最も集中してほぼ中央に位置する補助配光パターンSP1が得られる。
前記サブリフレクタ11を図4中の反時計方向に回転させると、前記サブ反射面16の前記焦点F4が前記放電灯2もしくはその近傍に対して時計方向に回転してずれて位置するので、反射光がやや拡散されて中央からやや左側に位置する補助配光パターンSP2が得られる。
さらに、前記サブリフレクタ11を図4中の反時計方向に回転させると、前記サブ反射面16の前記焦点F4が前記放電灯2もしくはその近傍に対してさらに時計方向に回転してずれて位置するので、反射光が最大に拡散されて中央から最も左側に位置する補助配光パターンSP3が得られる。
一方、前記サブリフレクタ11を図4中の時計方向に回転させると、前記サブ反射面16の前記焦点F4が前記放電灯2もしくはその近傍に対して反時計方向に回転してずれて位置するので、反射光がやや拡散されて中央からやや右側に位置する補助配光パターンSP4が得られる。
さらに、前記サブリフレクタ11を図4中の時計方向に回転させると、前記サブ反射面16の前記焦点F4が前記放電灯2もしくはその近傍に対してさらに反時計方向に回転してずれて位置するので、反射光が最大に拡散されて中央から最も右側に位置する補助配光パターンSPが得られる。
なお、図6において、符号L1、L2、L3、L4、L5は、道路のセンタラインを示す。すなわち、道路の線形を示す。L1は、ほぼ直線道路を示す。L2は、やや左側にカーブする曲線道路(曲路)を示す。L3は、左側に急カーブする曲路を示す。L4は、やや右側にカーブする曲路を示す。L5は、右側に急カーブする曲路を示す。また、前記補助配光パターンSP1、2、3、4、5の変化は、無段階でリニアであっても良いし、有段であっても良い。
前記サブリフレクタ11は、ステアリングハンドル(図示せず)の回転に伴って駆動する前記駆動装置12に連結されている。前記駆動装置12は、前記ホルダ部材8に固定保持されたモータ(たとえば、ステッピングモータや通常のDCモータ)17と、前記モータ17の回転軸に固定されたウオームギア18と、前記サブリフレクタ11の前記回転軸13に一体に設けられたウオームホイール19と、から構成されている。前記ウオームギア18と前記ウオームホイール19とが噛み合っている。前記ウオームホイール19は、適宜の回転角度分形成されている。前記モータ17を駆動させると、前記ウオームギア18が回転してその回転力が前記ウオームホイール19に伝達され、それに伴って、前記サブリフレクタ11が回転する。
前記駆動装置12は、ステアリングハンドル(図示せず)の回転に伴って駆動するものであって、道路の曲線半径が所定値、たとえば、500R以下になると駆動を開始し、また、500R以上となると駆動を停止するものである。前記駆動装置12は、図1に示すように、制御装置21を介して操舵角センサ22に接続されている。前記操舵角センサ22は、ステアリングハンドルの回転角や回転速度を検出してその検出信号を前記制御装置21に出力するものである。前記制御装置21は、前記操舵角センサ22からの検出信号に基づいて、車両が走行する道路の曲線半径を算出して、その算出された道路の曲線半径が500R以下であるか否かを判断して、道路の曲線半径が500R以下であると判断すると、前記駆動装置12に駆動信号を出力する。この結果、前記駆動装置12は、道路の曲線半径が500R以下になると駆動を開始する。また、前記制御装置21は、道路の曲線半径が500R以上であると判断すると、前記駆動装置12に駆動停止信号を出力する。この結果、前記駆動装置12は、道路の曲線半径が500R以上になると駆動を停止する。なお、前記操舵角センサと共に車速センサを前記制御装置21に接続して、前記駆動装置12の駆動開始の判断要素として、ステアリングハンドルの回転角や回転速度に車速を加えたものであっても良い。
この実施例にかかる車両用前照灯1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
まず、放電灯2を点灯する。すると、この放電灯2の発光部7から光が放射される。この光は、メインリフレクタ3のメイン反射面10でシェード5および投影レンズ4側に反射される。この反射光の一部は、シェード5により遮蔽され、残りの反射光で図5に示すカットオフラインCLを有する所定の主配光パターンLP、たとえば、すれ違い用の配光パターンや高速道路用の配光パターンが形成される。この残りの反射光は、投影レンズ4側に進み、投影レンズ4を透過して、所定の主配光パターンLPとして、自動車の前方に投影(放射、照射)される。
一方、放電灯2の発光部7から上方かつ前方に放射される直射光は、開口部20を通ってサブリフレクタ11のサブ反射面16に入射して反射される。この反射光は、図6に示す補助配光パターンSP1、2、3、4、5として、外部すなわち 車両の前方に照射される。
ここで、サブリフレクタ11は、ステアリングハンドルの回転に伴って駆動する駆動装置12に連結されているので、図6および図7に示すように、補助配光パターンSP1、2、3、4、5は、車両が走行する道路線形に沿って変化する。
すなわち、車両がほぼ直線道路L1を走行する場合は、ステアリングハンドルが中立位置に位置するので、駆動装置12のモータ17が駆動せず、サブリフレクタ11が中立位置に位置する。このために、サブ反射面16の焦点F4が放電灯2もしくはその近傍に位置する(中立位置に位置する)ので、反射光が最も集中する補助配光パターンSP1が所定の主配光パターンLPのほぼ中央に位置する。
つぎに、車両がやや左側にカーブする曲路L2を走行する場合は、ステアリングハンドルが左側に切られ、道路の曲線半径が所定値、たとえば、500R以下になると、駆動装置12のモータ17が駆動し、サブリフレクタ11が中立位置から図4中の反時計方向に回転する。このために、サブ反射面16の焦点F4が放電灯2もしくはその近傍に対して時計方向に回転してずれて位置するので、反射光がやや拡散された補助配光パターンSP2が所定の主配光パターンLPの中央からやや左側に位置する。
それから、車両が左側に急カーブする曲路L3を走行する場合は、ステアリングハンドルがさらに左側に切られるので、駆動装置12のモータ17がさらに駆動し、サブリフレクタ11がさらに図4中の反時計方向に回転する。このために、サブ反射面16の焦点F4が放電灯2もしくはその近傍に対してさらに時計方向に回転してずれて位置するので、反射光が最大に拡散された補助配光パターンSP3が所定の主配光パターンLPの左側に位置する。
一方、車両がやや右側にカーブする曲路L4を走行する場合は、ステアリングハンドルが右側に切られ、道路の曲線半径が所定値、たとえば、500R以下になると、駆動装置12のモータ17が逆駆動し、サブリフレクタ11が中立位置から図4中の時計方向に回転する。このために、サブ反射面16の焦点F4が放電灯2もしくはその近傍に対して反時計方向に回転してずれて位置するので、反射光がやや拡散された補助配光パターンSP4が所定の主配光パターンLPの中央からやや右側に位置する。
それから、車両が右側に急カーブする曲路Lを走行する場合は、ステアリングハンドルがさらに右側に切られるので、駆動装置12のモータ17がさらに逆駆動し、サブリフレクタ11がさらに図4中の時計方向に回転する。このために、サブ反射面16の焦点F4が放電灯2もしくはその近傍に対してさらに反時計方向に回転してずれて位置するので、反射光が最大に拡散された補助配光パターンSP5が所定の主配光パターンLPの右側に位置する。
そして、道路の曲線半径が500R以下から500Rに近づいてくると、駆動装置12のモータ17が逆転駆動するので、補助配光パターンは、SP3およびSP5からSP2およびSP4を経てSP1に戻る。なお、補助配光パターンSP1、2、3、4、5は、無段階でリニアにあるいは有段で変化する。このように、この実施例にかかる車両用前照灯1は、車両の走行シーンに適した配光パターンに随時変更することができ、車両の走行状況に応じて光の照射方向を追従変化させる、たとえば、適応型照明システムAFS(Adaptive Front−lighting System)の機能を有する。
この実施例にかかる車両用前照灯1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施例にかかる車両用前照灯1は、メインリフレクタ3に比較して小型で軽量なサブリフレクタ11を回転させるものであるから、サブリフレクタ11を回転させる機構である駆動装置12を小型で簡単な構造にすることができる。しかも、この実施例にかかる車両用前照灯1は、サブリフレクタ11が光源である放電灯2に対して上方かつ前方の位置に位置するので、放電灯2からの直射光をサブ反射面16で反射させて補助配光パターンSP1、2、3、4、5として効率よく有効に利用することができる。
また、この実施例にかかる車両用前照灯1は、前記の構成および作用により、サブ反射面16の焦点F4が放電灯2もしくはその近傍に位置するときには、補助配光パターンSP1が最も集中してカットオフラインCLを有する所定の主配光パターンLPのホットゾーンを形成することができる。また、サブリフレクタ11の回転に伴ってサブ反射面16の焦点F4が放電灯2もしくはその近傍に対して変位、すなわち、回転軸13の回転中心を中心として回転するので、補助配光パターンSP2、3、4、5が拡散しながらカットオフラインを有する所定の主配光パターンLPに対して左右に移動する。これにより、この実施例にかかる車両用前照灯1は、簡単な構造で可変的な補助配光パターンSP1、2、3、4、5すなわち良好な曲路用の配光パターンが得られる。すなわち、図6に示すように、拡散しながら車両の旋回方向側に移動する補助配光パターンSP2、3、4、5は、センターラインL2、3、4、5を含み車両の旋回方向側を広く照明することができるので、曲路走行に良好な配光パターンである。
さらに、この実施例にかかる車両用前照灯1は、前記の構成および作用により、道路の曲線半径が所定値、この例では、500R以下になると補助配光パターンSP2、3、4、5が可変するので、曲路に適した可変的な補助配光パターンSP2、3、4、5すなわち最適な曲路用の配光パターンSP2、3、4、5が得られる。しかも、この実施例にかかる車両用前照灯1は、緩やかな曲路などにおいては、補助配光パターンSP1が可変しないので、ドライバーに煩わしさを与えることがないので、交通安全に貢献することができる。
以下、上記の実施例以外の例について説明する。前記の実施例においては、車両用前照灯としてヘッドランプについて説明するものである。ところが、この発明においては、車両用前照灯としてヘッドランプ以外のランプ、たとえば、フォグランプなどであっても良い。
また、前記の実施例においては、所定の主配光パターンLPとしてカットオフラインCLを有するすれ違い用配光パターンや高速道路用配光パターンが得られるプロジェクタタイプのヘッドランプについて説明するものである。ところが、この発明においては、得られる所定の主配光パターンとしては特に限定されない。たとえば、所定の主配光パターンとしては、たとえば、カットオフラインを有さない配光パターンや走行用の配光パターンや濡路用配光パターンや悪天候用配光パターンであっても良い。
さらに、前記の実施例においては、道路の曲線半径が所定値、たとえば、500R以下になると駆動装置12のモータ17が駆動して補助配光パターンSP2、3、4、5が可変するものである。ところが、この発明においては、道路の曲線半径と無関係に、ステアリングハンドルと連動して駆動装置12のモータ17が駆動して補助配光パターンSP2、3、4、5が可変するものであっても良い。
さらにまた、前記の実施例においては、光源としての放電灯2がメインリフレクタ3に縦差の状態、すなわち、放電灯2の長手方向とメイン反射面10の光軸Z1−Z1とがほぼ一致もしくは平行に位置する状態、で取り付けられているものである。ところが、この発明においては、光源をメインリフレクタ3に横差の状態、すなわち、光源の長手方向とメイン反射面10の光軸Z1−Z1とがほぼ直交する状態、で取り付けても良い。この場合、光源からサブ反射面16に入射する光量が増すので、光源からの直射光をさらに有効に利用することができる。
さらにまた、前記の実施例においては、駆動装置12がモータ17と回転力伝達機構のウオームギア18およびウオームホイール19とから構成されているものである。ところが、この発明においては、駆動装置として、ソレノイドやリニアアクチュエータなどによりサブリフレクタを直接回転させるものであっても良い。
この発明にかかる車両用前照灯の実施例を示すランプユニットの正面図である。 同じく、図1におけるII−II線断面図(垂直断面図)である。 同じく、図1におけるIII−III線断面図(水平断面図)である。 同じく、一部分(放電灯側の部分)を破断した平面図である。 同じく、メイン反射面により得られる所定の主配光パターンを示すスクリーン上での説明図である。 同じく、サブ反射面により得られる補助配光パターンの可変状態を示すスクリーン上での説明図である。 同じく、メイン反射面により得られる図6の所定の主配光パターンと、サブ反射面により得られる補助配光パターンの可変状態と、を示すスクリーン上での説明図である。
符号の説明
1 車両用前照灯
2 放電灯(光源)
3 メインリフレクタ
4 投影レンズ
5 シェード
6 ソケット機構
7 発光部
8 フレーム部材
9 透孔
10 メイン反射面
11 サブリフレクタ
12 駆動装置
13 回転軸
14 軸受
15 スプリング
16 サブ反射面
17 モータ
18 ウオームギア
19 ウオームホイール
20 開口部
21 制御装置
22 操舵角センサ
LP 所定の主配光パターン
CL カットオフライン
SP1、2、3、4、5 補助配光パターン
L1、2、3、4、5 道路のセンターライン
HL−HR 左右の水平線
VU−VD 上下の垂直線
Z1−Z1 メイン反射面の光軸
Z2−Z2 投影レンズの光軸
F1 メイン反射面の第1焦点
F2 メイン反射面の第2焦点
F3 投影レンズの焦点
F4 サブ反射面の焦点
O 回転軸の回転中心
H1 放電灯の発光部を通る垂直線
H2 メインリフレクタの前端を通る垂直線
H3 シェードを通る垂直線

Claims (3)

  1. プロジェクタタイプの車両用前照灯において、
    光源と、
    第1焦点が前記光源もしくはその近傍に位置する楕円もしくは楕円を基準とするメイン反射面を有し、かつ、前記光源からの光を反射させるメインリフレクタと、
    前記メインリフレクタの前記メイン反射面からの反射光を透過させて所定の主配光パターンとして前方に投影する投影レンズと、
    焦点が前記光源もしくはその近傍に位置する回転放物面もしくは回転放物面を基準とするサブ反射面を有するサブリフレクタと、
    を備え、
    前記サブリフレクタは、前記光源に対して上方かつ前方の位置において回転可能に保持されており、
    前記サブ反射面は、前記光源からの光を反射させて外部に補助配光パターンとして前方に照射し、前記サブリフレクタの回転に伴って前記焦点が前記光源もしくはその近傍に対して変位して、前記サブ反射面の前記焦点が前記サブリフレクタの回転中心を中心として回転して、前記補助配光パターンが集中拡散しながら左右に移動する、
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. 前記メイン反射面の第2焦点もしくはその近傍、あるいは、前記投影レンズの焦点もしくはその近傍には、シェードが設けられており、
    前記シェードにより、前記メイン反射面からの反射光の一部がカットオフされて、カットオフラインを有する所定の前記主配光パターンが得られ、
    前記サブリフレクタの回転軸は、前記光源を通る垂直線に対してほぼ平行であり、かつ、前記メイン反射面の光軸あるいは前記投影レンズの光軸に対してほぼ垂直であり、前記メインリフレクタの前端と前記シェードとの間に位置する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記サブリフレクタは、ステアリングハンドルの回転に伴って駆動する駆動装置に連結されており、
    前記駆動装置は、道路の曲線半径が所定値以下になると駆動する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用前照灯。
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