JP4604878B2 - 波長モニタ - Google Patents
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Description
入力光ファイバ1が、図示しない光源からの被測定光を分岐用光カプラ2に出力する。そして、分岐用光カプラ2が、被測定光を2分岐し、一方の分岐光を第1の光ファイバ3に出力し、他方の分岐光を第2の光ファイバ4に出力する。さらに、合波用光カプラ5が、第1、第2の光ファイバ3、4からの被測定光を合波し干渉させて受光手段6に出力する。もちろん、第1の光ファイバ3のファイバ長L1が、第2の光ファイバ4のファイバ長L2よりも長いので、第1の光ファイバ3によって伝送される被測定光は、光路長差分だけ遅延する。
光ファイバ3、4の光路の屈折率(コアの実効屈折率)を上述のようにn、熱膨張率をα、屈折率nの温度変化率をβ、温度変化をΔTとする。温度変化前の光路長差は、下記の式(1)となる。
被測定光を2分岐して、第1の光ファイバによって一方の分岐光を伝送し、前記第1の光ファイバよりも光路長の短い第2の光ファイバによって他方の分岐光を伝送し、伝送後の被測定光同士を干渉させ、被測定光の波長を測定する波長モニタにおいて、
温度変化により生ずる光路長差の変化分を補償する温度補償手段を、前記第1、第2の光ファイバの少なくとも一方に設け、
前記第1、第2の光ファイバは、出射端が並列に配置され、
前記第1、第2の光ファイバの出射端から出力される2個の出射光を平行光にすると共に干渉させる干渉光学素子と、
この干渉光学素子からの干渉光を受光するフォトダイオードアレイと、
このフォトダイオードアレイの出力から位相が90°ずれた干渉信号を生成する干渉信号変換手段と、
前記第1、第2の光ファイバの出射端の間隔をファイバ径よりも狭くする光導波路型のピッチ変換素子と
を設けたことを特徴とするものである。
温度補償手段は、少なくとも2箇所で、張力をかけた前記第2の光ファイバと固定され、前記第1、第2の光ファイバよりも大きな熱膨張率を持つことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、
温度補償手段は、少なくとも2箇所で、張力をかけた前記第1の光ファイバと固定され、負の熱膨張率を持つことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、
フォトダイオードアレイは、フォトダイオードを少なくとも4個有し、
前記フォトダイオードのそれぞれは、干渉光の干渉縞の空間的な1周期を4等分して受光することを特徴とするものである。
請求項1〜4によれば、第1、第2の光ファイバの少なくとも一方に設けられた温度補償手段が、温度変化により生ずる光路長差の変化分を補償するので、第1、第2の光ファイバの光路長差が一定に保たれる。これにより、温度が変化しても、精度よく被測定光の波長を求めることができる。
また、干渉光学素子が、第1、第2の光ファイバから出力された2個の出射光を平行光にすると共に、僅かな傾きを持たして干渉させる。そして、干渉光をフォトダイオードアレイで受光する。これにより、合波される光の位相差の増減を容易に判断することができる。さらに、平行光は、フォトダイオードアレイに入射する部分だけなので、光学素子表面の残留反射率で発生する多重干渉を抑えることができ、干渉ノイズが少なく、安定した干渉信号を測定できる。
請求光3によれば、長い光路長の第1の光ファイバに固定された温度補償手段が、第1の光ファイバの固定される部分の距離を温度に反比例して伸縮させ、温度変化により生ずる光路長差の変化分を補償するので、第1、第2の光ファイバの光路長差が一定に保たれる。これにより、温度が変化しても、精度よく被測定光の波長を求めることができる。
[第1の実施例]
図1は、本発明の第1の実施例を示した構成図である。ここで、図8と同一のものは同一符号を付し、説明を省略する。図1において、第2の光ファイバ4に温度補償手段8が新たに設けられる。温度補償手段8は、例えば、棒状または板状であり、距離(間隔)L3となる2箇所で第2の光ファイバ4と固定される。なお、温度補償手段8と固定される際、光ファイバ4に適度な張力をかけた状態で固定(例えば、接着)される。
温度補償手段8の熱膨張率をα’とする。まず、温度変化前の光路長差は、前述の式(1)と同様である。また、光ファイバ4が固定される距離L3の光路長は、温度変化前が(n×L3)である。
温度が変化(例えば、上昇)すると、光ファイバ3、4の光路長がファイバ長L1、L2に基づいて長くなるが、温度補償手段8が、光ファイバ3、4よりも大きく熱膨張し、距離L3で固定した部分の光ファイバ4の光路長を(n×L3×(α’−α)×ΔT)だけ、より多く変化させる。
図2は、本発明の第2の実施例を示した構成図である。ここで、図1と同一のものは同一符号を付し、説明を省略すると共に図示も省略する。図2において、棒状等の温度補償手段8の代わりに、緩やかな外周を有する、例えば、円柱状部分を有する温度補償手段9が第2の光ファイバ4に設けられる。温度補償手段9は、第2の光ファイバ4が外周に接して巻かれ、距離(間隔)L3となる2箇所で光ファイバ4と固定される。なお、温度補償手段9と固定される際、光ファイバ4に適度な張力をかけた状態で固定(例えば、接着)される。
図3は、本発明の第3の実施例を示した構成図である。ここで、図1と同一のものは同一符号を付し、説明を省略する。図3において、温度補償手段8の代わりに、温度補償手段10が第1の光ファイバ3に設けられる。温度補償手段10は、ベース10a、2個のL字部材10b、10cを有し、負の熱膨張率を持ち、温度変化により生ずる光ファイバ3、4の光路長差の変化分を補償するものである。また、温度補償手段10は、距離(間隔)L3となる2箇所で第1の光ファイバ3と固定される。なお、温度補償手段10と固定される際、光ファイバ3に適度な張力をかけた状態で固定(例えば、接着)される。
温度が変化(例えば、上昇)すると、ベース10aの熱膨張率よりも、L字部材10b、10cの熱膨張率が大きいので、温度の上昇によって、距離L3が短くなる。逆に、温度が下降すると、距離L3が長くなる。つまり、温度補償手段10は、負の熱膨張率となる。
図4は、本発明の第4の実施例を示した構成図である。ここで、図1と同一のものは同一符号を付し、説明を省略する。図1〜図3は、マッハ・ツェンダ型の干渉計を用いる構成を示したが、図4は、マイケルソン型の干渉計に本発明を適用した例である。
入力光ファイバ1が、図示しない光源からの被測定光を光カプラ11に出力する。そして、光カプラ11が、被測定光を2分岐し、一方の分岐光を第1の光ファイバ3に出力し、他方の分岐光を第2の光ファイバ4に出力する。さらに、反射器12、13が、光ファイバ3、4によって伝送された被測定光を反射し、再度光ファイバ3、4によって光カプラ11に伝送させる。
図5は、本発明の第5の実施例を示した構成図である。図1〜図4は、単一の干渉信号から被測定光の波長を求める構成を示したが、図5は、90°位相の異なる干渉信号(いわゆるA相とB相)から被測定光の波長を求める例である。ここで、図1と同一のものには同一符号を付し、説明を省略する。
光カプラ2が、図示しない光源からの被測定光を、光路長が異なる2つの光ファイバ3、4に分岐し、2つの光ファイバ3、4の出射端面から2つの光ビームを出射する。
図7は、本発明の第6の実施例を示した構成図である。ここで、図5と同一のものは同一符号を付し、説明を省略する。図6において、光ファイバ3、4とレンズ15の間に、ピッチ変換素子18が新たに設けられる。また、V溝基板14が取り外される。
ピッチ変換素子18が、光ファイバ、3、4からの被測定光を、光導波路18a、18bによって伝送して出射端18c、18d面から2つの光ビームを出射する。
図1〜図5、図7に示す装置において、温度補償手段8〜10の固定点を2箇所にする構成を示したが、2箇所よりも多くてもよい。
4 第2の光ファイバ
8〜10 温度補償手段
15 レンズ
16 フォトダイオードアレイ
17 干渉信号変換手段
18 ピッチ変換素子
P(1)〜P(4) フォトダイオード
Claims (4)
- 被測定光を2分岐して、第1の光ファイバによって一方の分岐光を伝送し、前記第1の光ファイバよりも光路長の短い第2の光ファイバによって他方の分岐光を伝送し、伝送後の被測定光同士を干渉させ、被測定光の波長を測定する波長モニタにおいて、
温度変化により生ずる光路長差の変化分を補償する温度補償手段を、前記第1、第2の光ファイバの少なくとも一方に設け、
前記第1、第2の光ファイバは、出射端が並列に配置され、
前記第1、第2の光ファイバの出射端から出力される2個の出射光を平行光にすると共に干渉させる干渉光学素子と、
この干渉光学素子からの干渉光を受光するフォトダイオードアレイと、
このフォトダイオードアレイの出力から位相が90°ずれた干渉信号を生成する干渉信号変換手段と、
前記第1、第2の光ファイバの出射端の間隔をファイバ径よりも狭くする光導波路型のピッチ変換素子と
を設けたことを特徴とする波長モニタ。 - 温度補償手段は、少なくとも2箇所で、張力をかけた前記第2の光ファイバと固定され、前記第1、第2の光ファイバよりも大きな熱膨張率を持つことを特徴とする請求項1記載の波長モニタ。
- 温度補償手段は、少なくとも2箇所で、張力をかけた前記第1の光ファイバと固定され、負の熱膨張率を持つことを特徴とする請求項1記載の波長モニタ。
- フォトダイオードアレイは、フォトダイオードを少なくとも4個有し、
前記フォトダイオードのそれぞれは、干渉光の干渉縞の空間的な1周期を4等分して受光することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の波長モニタ。
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