JP4604878B2 - 波長モニタ - Google Patents

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Description

本発明は、被測定光を2分岐して、第1の光ファイバによって一方の分岐光を伝送し、第1の光ファイバよりも光路長の短い第2の光ファイバによって他方の分岐光を伝送し、伝送後の被測定光同士を干渉させ、被測定光の波長を測定する波長モニタに関するものであり、詳しくは、温度が変化しても精度よく波長を求めることができる波長モニタに関するものである。
光通信や光計測の分野で使用されるレーザ光源には様々な種類があり、例えば、DFB−LD(Distributed FeedBack - Laser diode)光源やDBR−LD(Distributed Bragg Reflector - Laser Diode)光源、回折格子を使用した外部共振器型の波長可変光源等がある。
しかし、DFB−LD光源やDBR−LD光源は、発振波長が長期的にドリフトする問題があり、外部共振器型の波長可変光源は、外部の影響(例えば、温度変化)によって波長が変化するという問題がある。
従って、光通信や光計測等の分野において、単一モード発振するレーザ光源を用いる場合、レーザ光源の波長を高確度・高精度に測定し、モニタリングする必要がある。
波長を測定する装置としては、回折格子を用いる波長モニタや被測定光を干渉させる波長モニタ等がある。このうち、被測定光の干渉信号を用いた波長モニタは、高確度・高精度に測定を行なうことができる(例えば、特許文献1〜特許文献3参照)。
図8は、従来の波長モニタの構成を示した図である(例えば、特許文献1参照)。図8において、入力光ファイバ1は、被測定光を伝送する。分岐用光カプラ2は、被測定光を2分岐する。
第1の光ファイバ3は、ファイバ長L1で、光カプラ2の一方の分岐光を伝送する。第2の光ファイバ4は、ファイバ長L2で、光カプラ2の他方の分岐光を伝送する。また、第1の光ファイバ3のファイバ長L1は、第2の光ファイバ4のファイバ長L2よりも長い(L1>L2)。従って、実際に光が通過する光路長差は、n×(L1−L2)になる。ただし、nは、光ファイバ3、4の光路の屈折率(コアの実効屈折率)である。
合波用光カプラ5は、第1、第2の光ファイバ3、4によって伝送された被測定光を合波し干渉させる。
受光手段6は、光カプラ5からの被測定光の干渉光を受光する。信号処理手段7は、受光手段6で受光された被測定光の干渉光を計数し、波長(周波数)を演算する。
このような装置の動作を説明する。
入力光ファイバ1が、図示しない光源からの被測定光を分岐用光カプラ2に出力する。そして、分岐用光カプラ2が、被測定光を2分岐し、一方の分岐光を第1の光ファイバ3に出力し、他方の分岐光を第2の光ファイバ4に出力する。さらに、合波用光カプラ5が、第1、第2の光ファイバ3、4からの被測定光を合波し干渉させて受光手段6に出力する。もちろん、第1の光ファイバ3のファイバ長L1が、第2の光ファイバ4のファイバ長L2よりも長いので、第1の光ファイバ3によって伝送される被測定光は、光路長差分だけ遅延する。
そして、受光手段6が、干渉光の光強度(光パワーとも呼ばれる)に応じた干渉信号(ビート信号)を信号処理手段7に出力し、信号処理手段7が、干渉パルスをカウントして、被測定光の波長を求める。
特開平6−317478号公報 特開2000−234959号公報 特開2002−214049号公報
光路長が異なる光ファイバ3、4によって伝送された被測定光同士を干渉させ、干渉光を測定することにより高精度・高確度に被測定光の波長を測定することできる。
しかしながら、信号処理手段7は、光ファイバ3、4の光路長差が一定という条件のもとに被測定光の波長を求めるので、温度変化によって誤差が生じるという問題があった。
具体的に、温度が変化した場合を説明する。
光ファイバ3、4の光路の屈折率(コアの実効屈折率)を上述のようにn、熱膨張率をα、屈折率nの温度変化率をβ、温度変化をΔTとする。温度変化前の光路長差は、下記の式(1)となる。
n×(L1−L2) …(1)
次に、温度変化後の光路長差は、
n×(1+β×ΔT)×(L1−L2)×(1+α×ΔT) …(2)
であり、温度変化ΔTによる光路長差の変化量ΔLは、α×βを値が十分小さいため無視すると、
ΔL=n×(L1−L2)×(α+β)×ΔT …(3)
となる。このように、温度変化ΔTによって光路長がΔL変化するので(温度が上昇すると光路長差が大きくなり、温度が下降すると光路長差が小さくなる)、被測定光の波長を正確に求めることが困難という問題があった。
もちろん、特許文献1に示されるように、光ファイバ3、4を温度調節する方法も考えられるが、光ファイバ3、4を所望の温度に厳密に調整することは困難である。
そこで本発明の目的は、温度が変化しても精度よく波長を求めることができる波長モニタを実現することにある。
請求項1記載の発明は、
被測定光を2分岐して、第1の光ファイバによって一方の分岐光を伝送し、前記第1の光ファイバよりも光路長の短い第2の光ファイバによって他方の分岐光を伝送し、伝送後の被測定光同士を干渉させ、被測定光の波長を測定する波長モニタにおいて、
温度変化により生ずる光路長差の変化分を補償する温度補償手段を、前記第1、第2の光ファイバの少なくとも一方に設け、
前記第1、第2の光ファイバは、出射端が並列に配置され、
前記第1、第2の光ファイバの出射端から出力される2個の出射光を平行光にすると共に干渉させる干渉光学素子と、
この干渉光学素子からの干渉光を受光するフォトダイオードアレイと、
このフォトダイオードアレイの出力から位相が90°ずれた干渉信号を生成する干渉信号変換手段と、
前記第1、第2の光ファイバの出射端の間隔をファイバ径よりも狭くする光導波路型のピッチ変換素子と
を設けたことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、
温度補償手段は、少なくとも2箇所で、張力をかけた前記第2の光ファイバと固定され、前記第1、第2の光ファイバよりも大きな熱膨張率を持つことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、
温度補償手段は、少なくとも2箇所で、張力をかけた前記第1の光ファイバと固定され、負の熱膨張率を持つことを特徴とするものである。
請求項記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、
フォトダイオードアレイは、フォトダイオードを少なくとも4個有し、
前記フォトダイオードのそれぞれは、干渉光の干渉縞の空間的な1周期を4等分して受光することを特徴とするものである。
本発明によれば、以下のような効果がある。
請求項1〜4によれば、第1、第2の光ファイバの少なくとも一方に設けられた温度補償手段が、温度変化により生ずる光路長差の変化分を補償するので、第1、第2の光ファイバの光路長差が一定に保たれる。これにより、温度が変化しても、精度よく被測定光の波長を求めることができる。
また、干渉光学素子が、第1、第2の光ファイバから出力された2個の出射光を平行光にすると共に、僅かな傾きを持たして干渉させる。そして、干渉光をフォトダイオードアレイで受光する。これにより、合波される光の位相差の増減を容易に判断することができる。さらに、平行光は、フォトダイオードアレイに入射する部分だけなので、光学素子表面の残留反射率で発生する多重干渉を抑えることができ、干渉ノイズが少なく、安定した干渉信号を測定できる。

請求項2によれば、短い光路長の第2の光ファイバに固定された温度補償手段が、第1、第2の光ファイバよりも大きく伸縮し、温度変化により生ずる光路長差の変化分を補償するので、第1、第2の光ファイバの光路長差が一定に保たれる。これにより、温度が変化しても、精度よく被測定光の波長を求めることができる。
請求光3によれば、長い光路長の第1の光ファイバに固定された温度補償手段が、第1の光ファイバの固定される部分の距離を温度に反比例して伸縮させ、温度変化により生ずる光路長差の変化分を補償するので、第1、第2の光ファイバの光路長差が一定に保たれる。これにより、温度が変化しても、精度よく被測定光の波長を求めることができる。
以下図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施例]
図1は、本発明の第1の実施例を示した構成図である。ここで、図8と同一のものは同一符号を付し、説明を省略する。図1において、第2の光ファイバ4に温度補償手段8が新たに設けられる。温度補償手段8は、例えば、棒状または板状であり、距離(間隔)L3となる2箇所で第2の光ファイバ4と固定される。なお、温度補償手段8と固定される際、光ファイバ4に適度な張力をかけた状態で固定(例えば、接着)される。
また、温度補償手段8は、光ファイバ3、4よりも大きな熱膨張率を持ち、温度変化により生ずる光ファイバ3、4の光路長差の変化分を補償するものである。
具体的に、温度が変化した場合を説明する。
温度補償手段8の熱膨張率をα’とする。まず、温度変化前の光路長差は、前述の式(1)と同様である。また、光ファイバ4が固定される距離L3の光路長は、温度変化前が(n×L3)である。
次に、温度変化後の光路長差を説明する。光ファイバ4が固定される距離L3は、温度変化によって(L3×(1+α’×ΔT))に変化する。従って、温度補償手段8に固定される部分の光ファイバ4の光路長は、温度補償手段8が固定されていない場合、
n×(1+β×ΔT)×L3×(1+α×ΔT) …(4)
になり、温度補償手段8が固定されている場合、
n×(1+β×ΔT)×L3×(1+α’×ΔT) …(5)
となる。ここで、β×(α’−α)を値が小さいため無視すると、固定部分における温度補償手段8による光路長の変化量は、
n×L3×(α’−α)×ΔT …(6)
と表される。従って、式(3)と式(6)の変化量が等しく、すなわち、
(L1−L2)×(α+β)=L3×(α’−α) …(7)
を満たすよう熱膨張率α’、距離L3の組み合わせを選択する。つまり、温度補償手段8は、温度依存による光路長差の変化分を打ち消すような固定距離L3と熱膨張率α’の組み合わせが選択される。
このような装置の動作を説明する。
温度が変化(例えば、上昇)すると、光ファイバ3、4の光路長がファイバ長L1、L2に基づいて長くなるが、温度補償手段8が、光ファイバ3、4よりも大きく熱膨張し、距離L3で固定した部分の光ファイバ4の光路長を(n×L3×(α’−α)×ΔT)だけ、より多く変化させる。
逆に温度が下降すると、光ファイバ3、4の光路長が短くなるが、温度補償手段8が、光ファイバ3、4よりも大きな量、収縮し、距離L3で固定した部分の光ファイバ4の光路長を(n×L3×(α’−α)×ΔT)だけ、より多く変化させる。なお、光ファイバ4に適度な張力を有しているので、光ファイバ3がたるむことなく収縮する。その他の動作は、図8に示す装置と同様なので説明を省略する。
このように、短い光路長の光ファイバ4に固定された温度補償手段8が、光ファイバ3、4よりも大きく伸縮し、温度変化により生ずる光路長差の変化分ΔLを補償するので、光ファイバ3、4の光路長差が一定に保たれる。これにより、温度が変化しても、精度よく被測定光の波長を求めることができる。また、温調を精密に行なったり、安定化させて行なう必要がない。
[第2の実施例]
図2は、本発明の第2の実施例を示した構成図である。ここで、図1と同一のものは同一符号を付し、説明を省略すると共に図示も省略する。図2において、棒状等の温度補償手段8の代わりに、緩やかな外周を有する、例えば、円柱状部分を有する温度補償手段9が第2の光ファイバ4に設けられる。温度補償手段9は、第2の光ファイバ4が外周に接して巻かれ、距離(間隔)L3となる2箇所で光ファイバ4と固定される。なお、温度補償手段9と固定される際、光ファイバ4に適度な張力をかけた状態で固定(例えば、接着)される。
このような装置は、温度変化に伴って、温度補償手段9の外周が膨張または収縮し、光ファイバ4の光路長を変化させ、温度変化により生ずる光路長差の変化分ΔLを補償する以外の動作は、図1に示す装置と同様なので説明を省略する。
[第3の実施例]
図3は、本発明の第3の実施例を示した構成図である。ここで、図1と同一のものは同一符号を付し、説明を省略する。図3において、温度補償手段8の代わりに、温度補償手段10が第1の光ファイバ3に設けられる。温度補償手段10は、ベース10a、2個のL字部材10b、10cを有し、負の熱膨張率を持ち、温度変化により生ずる光ファイバ3、4の光路長差の変化分を補償するものである。また、温度補償手段10は、距離(間隔)L3となる2箇所で第1の光ファイバ3と固定される。なお、温度補償手段10と固定される際、光ファイバ3に適度な張力をかけた状態で固定(例えば、接着)される。
ベース10aは、棒状または板状の部材であり、一端にL字部材10bが固定され、他端にL字部材10cが固定される。L字部材10b、10cは、他端(ベース10aと固定されない側)が第1の光ファイバ3と固定される。また、ベース10aは、L字部材10a、10bよりも熱膨張率が小さい。
このような装置の動作を説明する。
温度が変化(例えば、上昇)すると、ベース10aの熱膨張率よりも、L字部材10b、10cの熱膨張率が大きいので、温度の上昇によって、距離L3が短くなる。逆に、温度が下降すると、距離L3が長くなる。つまり、温度補償手段10は、負の熱膨張率となる。
そして、温度が上昇すると、光ファイバ3、4の光路長がファイバ長L1、L2に基づいて長くなるが、温度補償手段10が、距離L3で固定した部分の光ファイバ3の距離L3を短くし、温度の変化前後の光路長差を一定に保つ。なお、光ファイバ3に適度な張力を有しているので、光ファイバ3がたるむことなく収縮する。
逆に温度が下降すると、光ファイバ3、4の光路長が短くなるが、温度補償手段10が、距離L3で固定した部分の光ファイバ3の距離L3を長くし、温度の変化前後の光路長差を一定に保つ。
このように、長い光路長の光ファイバ3に固定された温度補償手段10が、距離L3を温度に反比例して伸縮させ、温度変化により生ずる光路長差の変化分ΔLを補償するので、光ファイバ3、4の光路長差が一定に保たれる。これにより、温度が変化しても、精度よく被測定光の波長を求めることができる。
[第4の実施例]
図4は、本発明の第4の実施例を示した構成図である。ここで、図1と同一のものは同一符号を付し、説明を省略する。図1〜図3は、マッハ・ツェンダ型の干渉計を用いる構成を示したが、図4は、マイケルソン型の干渉計に本発明を適用した例である。
図4において、分岐用光カプラ2の代わりに、2入力2出力の分岐・合波用光カプラ11が設けられる。分岐・合波用光カプラ11は、一方の入力ポートが入力光ファイバ1に接続され、他方の入力ポートが受光手段6と接続され、一方の出力ポートが光ファイバ3の一端と接続され、他方の出力ポートが光ファイバ4の一端と接続される。
合波用光カプラ5の代わりに、光ファイバ3、4の他端それぞれに反射器12、13が設けられる。
このような装置の動作を説明する。
入力光ファイバ1が、図示しない光源からの被測定光を光カプラ11に出力する。そして、光カプラ11が、被測定光を2分岐し、一方の分岐光を第1の光ファイバ3に出力し、他方の分岐光を第2の光ファイバ4に出力する。さらに、反射器12、13が、光ファイバ3、4によって伝送された被測定光を反射し、再度光ファイバ3、4によって光カプラ11に伝送させる。
そして、光カプラ11が、第1、第2の光ファイバ3、4からの反射光の被測定光を合波し干渉させ、他方の入力ポートから受光手段6に出力する。そして、受光手段6が、干渉光の光強度(光パワーとも呼ばれる)に応じた干渉信号(ビート信号)を信号処理手段7に出力し、信号処理手段7が、干渉パルスをカウントして、被測定光の波長を求める。
また、温度の変化に対しては、図1に示す装置と同様に、短い光路長の光ファイバ4に固定された温度補償手段8が、距離L3を温度に比例して伸縮させ、温度変化により生ずる光路長差の変化分ΔLを補償し、光ファイバ3、4の光路長差を一定に保つ。
[第5の実施例]
図5は、本発明の第5の実施例を示した構成図である。図1〜図4は、単一の干渉信号から被測定光の波長を求める構成を示したが、図5は、90°位相の異なる干渉信号(いわゆるA相とB相)から被測定光の波長を求める例である。ここで、図1と同一のものには同一符号を付し、説明を省略する。
図5において、光ファイバ3、4の出射端を機械的に固定するV溝基板14が新たに設けられる。V溝基板14は、光ファイバ3、4の出射端を並列に配置するように固定し、光ファイバ3、4から空間に出射される互いの分岐光の光軸を平行する。
合波用光カプラ5の代わりにレンズ15が設けられ、受光手段6の代わりにフォトダイオードアレイ16が設けられる。レンズ15は、干渉光学素子であり、第1、第2の光ファイバ3、4の出射端から出力される2個の出射光を平行光にすると共に干渉させる。なお、光ファイバ3、4の出射端の間隔はDである。また、各出射端とレンズ15間の距離は、レンズ15の焦点距離fと同じである。
フォトダイオードアレイ16と信号処理手段7の間に、干渉信号変換手段17が新たに設けられる。ここで、図6は、フォトダイオードアレイ16、干渉信号変換手段17を詳細に示した図である。
フォトダイオードアレイ16は、4個のフォトダイオードP(1)〜P(4)を有する。フォトダイオードP(1)〜P(4)のそれぞれは、レンズ15によって形成される干渉光の干渉縞の空間的な1周期を4等分して受光する。もちろん、フォトダイオードP(1)〜P(4)は、干渉縞が形成される方向(光ファイバ3、4の出射端が並ぶ方向)に沿って、ずらして並べられる。言い換えると、フォトダイオードP(1)〜P(4)は、干渉縞の周期で位相を90°ずらして配置されている。
ここで、図6中の光強度分布100は、フォトダイオードP(1)〜P(4)の受光面上に形成される干渉縞の光強度を模式的に示したものである。
光強度がこのような干渉縞になるのは、上述したように、レンズ15が、ファイバ3の出射端からの出射光と、ファイバ4の出射端からの出射光の波面を傾けて合波することにより、干渉光ビーム面内に図6に示す光強度分布100が発生するからである。
なお、図6中において、左側のフォトダイオードP(1)から1番目、2番目、3番目、4番目とする。また、フォトダイオードP(1)〜P(4)の受光部分は、干渉縞の空間的な1周期を4等分した幅となるように、フォトダイオードP(1)〜P(4)間の非受光部分を小さくするとよい。
また、干渉縞の周期は、被測定光の波長によって異なるので、例えば、波長測定範囲の中心波長において、4個のフォトダイオードP(1)〜P(4)全体の幅と、干渉縞の周期が一致するようにするとよい。
具体的には、光ファイバ3、4の出射端からの被測定光の波面の傾ける角度を大きくすると干渉縞の間隔が狭くなり、反対に傾ける角度を小さくすると干渉縞の間隔が広がる。そして、最終的に波面の傾ける角度が無くなる(平行になる)と、均一な光強度となる。従って、フォトダイオードP(1)〜P(4)の受光幅や間隔、干渉縞の間隔などを考慮し、光ファイバ3、4の出射端距離D、レンズ15の焦点距離fを調整し、所望の波長で干渉縞の周期と一致させる。
干渉信号変換手段17は、2個の減算回路A1,A2を有し、フォトダイオードアレイ16の出力から位相のずれた第1、第2の干渉信号(A相とB相)を生成し、信号処理手段7に出力する。減算回路A1は、1番目のフォトダイオードP(1)の出力と3番目のフォトダイオードP(3)の出力とを減算した結果を第1の干渉信号として信号処理手段7に出力する。
減算回路A2は、2番目のフォトダイオードP(2)の出力と4番目のフォトダイオードP(4)の出力とを減算した結果を第2の干渉信号として信号処理手段7に出力する。
従って、第1の干渉信号(A相)と第2の干渉信号(B相)は位相がずれており所定の波長(例えば、測定波長範囲の中心波長)で90°位相がずれる。信号処理手段7は、干渉信号変換手段17から第1、第2の干渉信号が入力される。
このような装置の動作を説明する。
光カプラ2が、図示しない光源からの被測定光を、光路長が異なる2つの光ファイバ3、4に分岐し、2つの光ファイバ3、4の出射端面から2つの光ビームを出射する。
そして、V溝基板14で保持される光ファイバ3、4の出射光軸上に配置されたレンズ15が、2つの出射光を平行光に変換し合波し、干渉させる。
フォトダイオードアレイ16の各フォトダイオードP(1)〜P(4)が、レンズ15からの合波された干渉光を受光し、受光した干渉光の光パワーに応じた電気信号を干渉信号変換手段17に出力する。
そして、干渉信号変換手段17の減算回路A1が、(1番目のフォトダイオードP(1)の出力)−(3番目のフォトダイオードP(3)の出力)を行ない、減算結果を第1の干渉信号として信号処理手段7に出力する。
また、干渉信号変換手段17の減算回路A2が、(2番目のフォトダイオードP(2)の出力)−(4番目のフォトダイオードP(4)の出力)を行い、減算結果を第2の干渉信号として信号処理手段7に出力する。もちろん、第1、第2の干渉信号共にオフセット分も除去されている。
つまり、干渉信号変換手段17が、フォトダイオードアレイ16の0°と180°の干渉信号出力を差動増幅すると共に、90°と270°の干渉信号出力を差動増幅することで、零点を中心とした位相が90°(π/2)ずれた2つの信号(A相とB相)を出力する。
このような位相が90°ずれた第1、第2の干渉信号(A相とB相)から、干渉信号処理手段7が、計数処理して位相を求め、求めた位相から被測定光の波長λを求める。
なお、温度補償手段8が、温度変化により生ずる光ファイバ3、4の光路長差の変化分ΔLを補償する動作は、図1に示す装置と同様なので説明を省略する。
このように、レンズ15が、出力された2個の出射光を平行光にすると共に、僅かな傾きを持たして干渉させる。そして、干渉光をフォトダイオードアレイ16で受光する。これにより、合波される光の位相差の増減を容易に判断することができる。さらに、平行光は、フォトダイオードアレイ16に入射する部分だけなので、光学素子表面の残留反射率で発生する多重干渉を抑えることができ、干渉ノイズが少なく、安定した干渉信号を測定できる。
[第6の実施例]
図7は、本発明の第6の実施例を示した構成図である。ここで、図5と同一のものは同一符号を付し、説明を省略する。図6において、光ファイバ3、4とレンズ15の間に、ピッチ変換素子18が新たに設けられる。また、V溝基板14が取り外される。
ピッチ変換素子18は、光導波路18a、18bが設けられた平面光回路基板であり、互いの分岐光の光軸を平行にして、並列に配置された出射端18c、18dから被測定光を出射する。なお、光ファイバ3、4とピッチ変換素子18は、被測定光の光路上に空間的な隙間を生じないように接続され、出射端18cとレンズ15間の距離および出射端18dとレンズ15間の距離は、距離fである。また、出射端間距離Dは、図5に示す装置よりも狭く、例えば、ファイバ径以下にするとよい。
このような装置の動作を説明する。
ピッチ変換素子18が、光ファイバ、3、4からの被測定光を、光導波路18a、18bによって伝送して出射端18c、18d面から2つの光ビームを出射する。
そして、ピッチ変換素子18の出射光軸上に配置されたレンズ15が、2つの出射光を平行光に変換する。その他の動作は、図5に示す装置と同様なので説明を省略する。
このように、平面光回路基板のピッチ変換素子18が、出射端間距離Dを所望の間隔に変換するので、図5に示すような光ファイバ3、4の出射端より、出射端48c、48dの間隔Dや出射端位置の調整が容易になる。また、2本の光ファイバ3、4では、ファイバ径以下に出射端間距離Dを狭くすることは物理的に困難であるが、ピッチ変換素子18では、出射端間距離Dをファイバ径以下にすることも容易である。これにより、レンズ15の焦点距離を短くすることができる。従って、光モジュールの寸法を小さくすることができると共に、フォトダイオードアレイ16に入射する光強度を大きくすることができる。
なお、本発明はこれに限定されるものではなく、以下に示すようなものでもよい。
図1〜図5、図7に示す装置において、温度補償手段8〜10の固定点を2箇所にする構成を示したが、2箇所よりも多くてもよい。
図1〜図5、図7に示す装置において、片方の光ファイバ3、4にのみ温度補償手段8〜10を設ける構成を示したが、両方の光ファイバ3、4に設けてもよい。
図5、図7に示す装置において、干渉光学素子としてレンズ15を用いる構成を示したが、凹面反射鏡でもよく、要は、光ファイバ3、4の出射光を、波面を傾けて合波させ干渉させるものであればよい。
図5、図7に示す装置において、フォトダイオードアレイ16は、4個のフォトダイオードP(1)〜P(4)を有する構成を示したが、何個でもよく、例えば、フォトダイオードを少なくとも(4×n)個、有していればよく、フォトダイオードのそれぞれは、干渉縞の空間的な1周期を4等分(つまり、干渉縞の周期に対して90°ずれて設置)して受光する。
また、干渉信号変換手段17は、(4×(i−1)+1)番目のフォトダイオードの出力と(4×(i−1)+3)番目のフォトダイオードの出力とを減算した結果を第1の干渉信号として出力し、(4×(i−1)+2)番目のフォトダイオードの出力と(4×(i−1)+4)番目のフォトダイオードの出力とを減算した結果を第2の干渉信号として出力するとよい。ただし、n、iは自然数である。
つまり、干渉信号変換手段17は、1、5、9、…番目のフォトダイオードの出力と3、7、11、…番目のフォトダイオードの出力とを減算した結果を第1の干渉信号として出力し、2、6、10、…番目のフォトダイオードの出力と4、8、12、…番目のフォトダイオードの出力とを減算した結果を第2の干渉信号として出力する。
図7に示す装置において、ピッチ変換素子18に平面光回路基板を設ける構成を示したが、その他の光導波路型の素子を用いてよい。例えば、光カプラの製造で用いられるように、ファイバ溶融延伸によってファイバの出射端間距離Dをファイバ径以下にしたものを用いてもよい。
本発明の第1の実施例を示した構成図である。 本発明の第2の実施例を示した構成図である。 本発明の第3の実施例を示した構成図である。 本発明の第4の実施例を示した構成図である。 本発明の第5の実施例を示した構成図である。 図5に示す装置の要部を示した図である。 本発明の第6の実施例を示した構成図である。 従来の波長モニタのその他の構成を示した図である。
符号の説明
3 第1の光ファイバ
4 第2の光ファイバ
8〜10 温度補償手段
15 レンズ
16 フォトダイオードアレイ
17 干渉信号変換手段
18 ピッチ変換素子
P(1)〜P(4) フォトダイオード

Claims (4)

  1. 被測定光を2分岐して、第1の光ファイバによって一方の分岐光を伝送し、前記第1の光ファイバよりも光路長の短い第2の光ファイバによって他方の分岐光を伝送し、伝送後の被測定光同士を干渉させ、被測定光の波長を測定する波長モニタにおいて、
    温度変化により生ずる光路長差の変化分を補償する温度補償手段を、前記第1、第2の光ファイバの少なくとも一方に設け、
    前記第1、第2の光ファイバは、出射端が並列に配置され、
    前記第1、第2の光ファイバの出射端から出力される2個の出射光を平行光にすると共に干渉させる干渉光学素子と、
    この干渉光学素子からの干渉光を受光するフォトダイオードアレイと、
    このフォトダイオードアレイの出力から位相が90°ずれた干渉信号を生成する干渉信号変換手段と、
    前記第1、第2の光ファイバの出射端の間隔をファイバ径よりも狭くする光導波路型のピッチ変換素子と
    を設けたことを特徴とする波長モニタ。
  2. 温度補償手段は、少なくとも2箇所で、張力をかけた前記第2の光ファイバと固定され、前記第1、第2の光ファイバよりも大きな熱膨張率を持つことを特徴とする請求項1記載の波長モニタ。
  3. 温度補償手段は、少なくとも2箇所で、張力をかけた前記第1の光ファイバと固定され、負の熱膨張率を持つことを特徴とする請求項1記載の波長モニタ。
  4. フォトダイオードアレイは、フォトダイオードを少なくとも4個有し、
    前記フォトダイオードのそれぞれは、干渉光の干渉縞の空間的な1周期を4等分して受光することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の波長モニタ。
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