JP2004179465A - 波長安定化レーザ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型・安定で低コストな波長安定化レーザを提供する。
【解決手段】基板上に搭載した半導体DFBレーザ14及びモニタPD12,13と、基板上に作製した石英系ガラス導波路10,11,18,19とをハイブリッド集積し、半導体DFBレーザ後方からの出射光を、石英系ガラス導波路18,19から構成した方向性結合器16でモニタPD13側とモニタPD12側とに分岐して、モニタPD13側に分岐された光は石英系ガラス導波路10,11から構成したMZ干渉計17を通過した後にモニタPD13に入射し、モニタPD12側に分岐された光はMZ干渉計17を通過せずに直接モニタPD12に入射するように構成する。また、MZ干渉計に代えてAWG又はグレーティングを設けてもよい。また、MZ干渉計、AWG又はグレーティングを、シリコーン樹脂により、温度無依存化する。また、吸光剤により、半導体DFBレーザからの迷光がモニタPDに入射するのを防止する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は発振波長及び出力が安定化された波長安定化レーザに関し、光通信の波長安定化光源などに適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
インターネットの爆発的普及とともに、通信ネットワークの容量の増大及び通信コストの低コスト化が急務となっている。このため、現在、1本の光ファイバに異なる波長を多重伝送して、光ファイバ1本当りの伝送容量を増大させる光高密度波長多重伝送(DWDM)方式に通信方式が移行しつつある。光通信に用いられる光源には、低コストで、発振波長及び出力が安定化されたデバイスが求められている。このため、現在、半導体DFB−LD(Distributed Feedback Laser Diode)を用いた波長安定化光源が、光通信の光源として使用されている。
【0003】
DWDMの各波長のグリッドはアンカー周波数193.1THz(1552.24nm)を中心にして、100GHz(0.8nm)、50GHz(0.4nm)、25GHz(0.2nm)等の間隔で決められている。光通信に用いる光源に必要な波長制御精度は、波長間隔の1/10であるので、それぞれ0.08nm、0.04nm、0.02nmとなっている。
【0004】
一方、半導体DFBレーザ(半導体DFB−LD)は作製する際に目標とした波長から±1nmほど発振波長がずれるため、現在は、発振波長をモニタし、温度制御により(0.1nm/℃)、発振波長をDWDM方式の波長グリッドに制御している。このとき半導体DFBレーザの光出力を一定にする必要があるが、これは半導体DFBレーザへの注入電流を制御することで行っている。
【0005】
上記の部分を一体化したモジュールが波長ロッカーを搭載した波長安定化光源であり、各社より製品化されている。このような波長ロッカ付きDFBレーザとしては、例えば、下記の非特許文献1等がある。本波長安定化光源は、発振波長が高精度に制御されDWDM送信用に用いられている。
【0006】
【非特許文献1】
横山他「波長ロッカー内蔵DFB−LDモジュール」、2000年電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ学会 C−3−106,pp.232
【0007】
図16に、従来の技術を用いて作製した波長ロッカーを搭載した波長安定化光源の上面図を示す。同図に示すように、半導体DFBレーザ4の前端面からの出射光はコリメートレンズ6を介して出力される。一方、半導体DFBレーザ4の後端面からの出射光はコリメートレンズ7を通過した後、ハーフミラー5で反射光と透過光とに分岐される。そして、前記反射光をモニタPD(Photo−Diode:フォトダイオード)2に入射させることにより、モニタPD2で半導体DFBレーザ4の出力をモニタし、且つ、前記透過光をエタロン(ファブリペロー干渉計)1を通過させた後にモニタPD3に入射させることにより、モニタPD3で半導体DFBレーザ4の発振波長をモニタする。
【0008】
モニタPD2では、入射光強度に比例した光電流が流れ、入射する光の強度をモニタできる。従って、モニタPD2の出力から半導体DFBレーザ4の出力をモニタし、これを半導体DFBレーザ4の注入電流にフィードバックすれば半導体DFBレーザ4の光出力強度を制御することが可能である。エタロン1を通した光は図17に示したように波長の変化に対して周期的に強めあうので適当な光出力をモニタ点とすれば、波長モニタが可能である。モニタPD3の出力を半導体DFBレーザ4の温度にフィードバックすれば半導体DFBレーザ4の発振波長を制御することが可能である。なお、半導体DFBレーザ4の温度は、半導体DFBレーザ4の下部に設けたペルチェ素子によって制御している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の技術を用いて作製した波長ロッカーを搭載した波長安定化光源は集積化されておらず、バルク部品の組み立て方式であるため、機械的及び熱的安定性は不十分であった。特に、図16に示した波長安定化光源では、環境温度が変化する場所で使用する場合、エタロン1も温度依存性があり、温度変化によりエタロン1の波長透過特性が変化するため、発振波長が変化してしまい、熱的安定性が不十分であった。
【0010】
これを解決するためにはエタロン1の温度を安定化する必要があり、しかも、そのためには半導体DFBレーザ用のペルチェ素子とは別のペルチェ素子を用いて温度を安定化する必要があった。これは、半導体DFBレーザ用のペルチェ素子は半導体DFBレーザ4の発振波長を制御するために室温から±10度程度ずれた所で温度を安定化する場合があるので、このペルチェ素子を用いてエタロン1の温度調整を行った場合、(室温で波長透過特性を調整した)エタロン1の波長透過特性を変えてしまうからである。また、従来型の波長安定化光源は、バルク部品の組み立て方式であるため部品点数が増え、コストが増加する。そこで、集積化され、発振波長および出力が安定でありかつ低コストな(部品点数が少ない)波長安定化光源(波長安定化レーザ)が求められていた。
【0011】
従って本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、小型・安定で低コストな波長安定化レーザを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する第1発明の波長安定化レーザは、基板上に搭載した1個の半導体DFB−LD、2個の第1半導体PD及び第2半導体PDと、前記基板上に作製した光導波路とをハイブリッド集積してなる波長安定化レーザであって、前記半導体DFB−LDの前方または後方からの出射光を、前記光導波路から構成した分岐回路で前記第1半導体PD側と前記第2半導体PD側とに分岐し、前記第1半導体PD側に分岐された光は前記光導波路から構成した波長分波回路を通過した後に前記第1半導体PDに入射し、前記第2半導体PD側に分岐された光は前記波長分波回路を通過せずに直接前記第2半導体PDに入射するように構成したことを特徴とする。
【0013】
また、第2発明の波長安定化レーザは、第1発明の波長安定化レーザにおいて、前記光導波路が石英系ガラス導波路であることを特徴とする。
【0014】
また、第3発明の波長安定化レーザは、第2発明の波長安定化レーザにおいて、前記波長分波回路がMZ干渉計であることを特徴とする。
【0015】
また、第4発明の波長安定化レーザは、第2発明の波長安定化レーザにおいて、前記波長分波回路がAWGであることを特徴とする。
【0016】
また、第5発明の波長安定化レーザは、第2発明の波長安定化レーザにおいて、前記波長分波回路が前記石英系ガラス導波路のコア中にグレーティングを形成してなるものであることを特徴とする。
【0017】
また、第6発明の波長安定化レーザは、第3発明の波長安定化レーザにおいて、前記MZ干渉計を構成する石英系ガラス導波路の一部において、前記石英系ガラス導波路と逆符号の屈折率温度係数を有する材料を、上部クラッドとコアを除去した部分又は上部クラッドとコアと下部クラッドとを除去した部分に挿入することにより、前記MZ干渉計を温度無依存化したことを特徴とする。
【0018】
また、第7発明の波長安定化レーザは、第4発明の波長安定化レーザにおいて、前記AWGを構成する石英系ガラス導波路の一部において、前記石英系ガラス導波路と逆符号の屈折率温度係数を有する材料を、上部クラッドとコアを除去した部分または上部クラッドとコアと下部クラッドとを除去した部分に挿入することにより、前記AWGを温度無依存化したことを特徴とする。
【0019】
また、第8発明の波長安定化レーザは、第5発明の波長安定化レーザにおいて、前記グレーティング上部の上部クラッドを一部または全部除去した部分に前記石英系ガラス導波路と逆符号の屈折率温度係数を有する材料を挿入することにより、前記グレーティングを温度無依存化したことを特徴とする。
【0020】
また、第9発明の波長安定化レーザは、第2発明の波長安定化レーザにおいて、前記石英系ガラス導波路を構成する上部クラッド及び下部クラッドを除去した部分、或いは、上部クラッドとコアと下部クラッドとを除去した部分に吸光剤を挿入し、この吸光剤によって、前記半導体DFB−LDからの迷光が前記第1半導体PD及び第2半導体PDに入射するのを防止する構成としたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0022】
(第1実施例)
本発明の第1実施例に係る波長安定化レーザの上面図を図1に示す。第1実施例の波長安定化レーザは、1枚の基板上にLDとPDの半導体チップと光導波路(石英系ガラス導波路)とをハイブリッド集積したものである。
【0023】
具体的には、図1に示すように第1実施例の波長安定化レーザは、1枚のSi基板上に、半導体チップであるモニタPD13(第1半導体PD)、モニタPD12(第2半導体PD)及び半導体DFBレーザ14(半導体DFB−LD)と、分岐回路としての方向性結合器16及び波長分波回路としてのMZ(Mach−Zehnder:マッハツエンダー)干渉計17とが、ハイブリッド集積された構成となっている。
【0024】
方向性結合器16はSi基板上に作製された石英系ガラス導波路18,19によって構成され、MZ干渉計17はSi基板上に作製された石英系ガラス導波路10,11によって構成されている。つまり、第1実施例の波長安定化レーザは、方向性結合器16及びMZ干渉計17を構成する石英系ガラス導波路10,11,18,19が作製された1枚の基板(PLC(Planar Lightguide Circuit )チップ)15上に、1個の半導体DFBレーザ14と2個のモニタPD12,13とを搭載して、ハイブリッド集積化したものである。
【0025】
半導体DFBレーザ14は、石英系ガラス導波路の比屈折率差が0.75%以下の場合、石英系ガラス導波路との光の結合率を上げるため、石英系ガラス導波路のモードフィールド径に拡大するためのスポットサイズ変換部が集積されたスポットサイズ変換DFB−LDが望ましい。また、比屈折率がそれより上の場合には、スポットサイズ変換部が集積されていないDFB−LDを、半導体DFBレーザ14として用いることができる。
【0026】
この第1実施例の波長安定化レーザでは、半導体DFBレーザ14の前方から出力光を出射する。そして、半導体DFBレーザ14の後方からの出射光は、方向性結合器16でモニタPD13側とモニタPD12側とに分岐する。モニタPD13側に分岐された光は、MZ干渉計17を通過した後にモニタPD13に入射し、モニタPD13でモニタされる。一方、モニタPD12側に分岐された光は、MZ干渉計17を通過せずに直接、モニタPD12に入射し、モニタPD12でモニタされる。
【0027】
MZ干渉計17は、図2に示すように光の波長の変化に応じて、FSR(free spectral range) の周期で光透過強度が変化する。このため、MZ干渉計17を通過した光の強度をモニタPD13でモニタすることにより、半導体DFBレーザ14の発振波長をモニタすることができる。ここで、MZ干渉計17のFSRを400GHz(3.2nm)ととると、(制御しないでそのまま半導体DFBレーザ14を発振させた場合の)半導体DFBレーザ14の発振波長と同じ周期の中に目標の波長が入るので、モニタPD13の出力値をモニタすることで(一意的に)半導体DFBレーザ14の発振波長を適切な波長にチューニングすることができるようになる。
【0028】
モニタPD12では半導体DFBレーザ14の出力に比例した光強度をモニタすることができるので、結局、モニタPD13とモニタPD12とにより、半導体DFBレーザ14の出力光の波長と強度とをモニタすることができる。
【0029】
それでは、ここで実際の動作例について説明する(図15参照)。半導体DFBレーザ14を発振させ、この発振波長をモニタPD13により室温でモニタしたところ、同発振波長が所望(目標)の波長から0.8nm程度ずれていた。そこで基板(PLCチップ)15の温度、即ち、半導体DFBレーザ14の温度をペルチェ素子を用いて8度程度変化させて半導体DFBレーザ14の発振波長が目標の波長となるように制御し、また、モニタPD12で光出力をモニタしながら、目標の出力を得るために半導体DFBレーザ14への注入電流を変化させた。
【0030】
100個程度の波長安定化レーザ(波長安定化光源)を、第1実施例の構成で作製したが、何れの波長安定化レーザも出力誤差±0.5dB、波長誤差±0.15nmに収まった。
【0031】
この第1実施例の波長安定化レーザは、Si基板上に搭載された1個の半導体DFBレーザ14及び2個のモニタPD12,13と、Si基板上に作製された石英系ガラス導波路(方向性結合器16、MZ干渉計10)とが、ハイブリッド集積された構成であるため、従来のバルク部品組み立て方式の波長安定化レーザと比較して、簡易な構成で部品点数が少なく、小型で、機械的及び熱的安定性が高く、波長及び出力が安定であり、安価に生産できる。
【0032】
なお、半導体DFBレーザ14の出射光を分岐する手段としては、方向性結合器16に限らず、光を分岐する機能のある光回路であればよく、例えば、Y分岐回路や2×2MMIカプラであってもよい。
【0033】
(第2実施例)
本発明の第2実施例に係る波長安定化レーザの上面図を図3に示す。第2実施例の波長安定化レーザも、1枚の基板上にLDとPDの半導体チップと光導波路(石英系ガラス導波路)とをハイブリッド集積したものである。
【0034】
具体的には、図3に示すように第2実施例の波長安定化レーザは、1枚のSi基板上に、半導体チップであるモニタPD13、モニタPD12及び半導体DFBレーザ14と、分岐回路としての方向性結合器16及び波長分波回路としてのアレイ導波路格子(AWG(Array−Waveguide−Grating))21とが、ハイブリッド集積された構成となっている。即ち、第2実施例の波長安定化レーザは、第1実施例のMZ干渉計17(図1参照)に代えてAWG21を設けた構成となっており、その他の構成については第1実施例の波長安定化レーザと同様である。
【0035】
AWG21はSi基板上に作製された複数の石英系ガラス導波路によって図示ように構成されている。具体的には、AWG21は1入力N出力(1×N)のものであり、1本の入力導波路25と、スラブ導波路22,23と、これらのスラブ導波路22,23の間に設けられたM本のアレイ導波路24−1,24−2…24−Mと、N本の出力導波路26−1,26−2…26−Nとから構成されている。
【0036】
この第2実施例の波長安定化レーザでは、半導体DFBレーザ14の後方からの出射光を、方向性結合器16でモニタPD13側とモニタPD12側とに分岐する。そして、モニタPD13側に分岐された光は、AWG21を通過した後にモニタPD13に入射し、モニタPD13でモニタされる。即ち、1入力N出力(1×N)のAWG21を通過した光のうち、適当な出力ポート(図示例では出力導波路26−1)の光をモニタPD13でモニタする。モニタPD12側に分岐された光は、AWG21を通過せずに直接、モニタPD12に入射し、モニタPD12でモニタされる。
【0037】
図4にはモニタPD13に入射する光のAWG21からの透過率の波長依存性(透過スペクトル)を示す。なおここで、AWG21のFSRは半導体DFBレーザ14の波長誤差±1nmより1桁以上を広く設計されており、横軸の範囲はAWGのFSRより充分小さくとってある。また、縦軸はリニアスケールである。図4に示すように中心波長λcの近傍で透過率が高くなり、中心波長λcで最も透過率が高くなっている。モニタPD13の受光による電流は光強度に依存するから、中心波長λc近傍の波長の光に対し、モニタPD13の電流をモニタすることで、半導体DFBレーザ14の発振波長をモニタすることができる。従って、例えば、中心波長λcを目標の波長に制御すると、モニタPD13の出力値をモニタすることで(一意的に)半導体DFBレーザ14の発振波長を適切な(目標の)波長にチューニングすることができるようになる。
【0038】
なお、AWGからの各ポートへの透過中心波長を制御する方法としては、例えば、紫外線照射による方法がある。この方法は、阿部他、2000年電子情報通信学会総合大会、C−3−75外「レーザ光照射による温度無依存化石英系AWGの中心波長制御」等に記載されている。図3に示すように広帯域光源の光を導波路18から入力することでモニタ導波路(図示例では出力導波路26−N)からの出力光の透過中心波長をモニタでき、このモニタ導波路からの出力光の透過中心波長から、モニタPD13に入力するポート(図示例では出力導波路26−1)からの出力光の透過中心波長が計算できる。従って、AWG21にUV光(紫外線)を照射しながら、AWG21の透過中心波長をモニタすることができるので、AWG21の透過中心波長を目標の波長に制御することができる。
【0039】
モニタPD12では半導体DFBレーザ14の出力に比例した光強度をモニタすることができるので、結局、モニタPD13とモニタPD12とにより、半導体DFBレーザ14の出力光の波長と強度とをモニタすることができる。
【0040】
それでは、ここで実際の動作例について説明する(図15参照)。半導体DFBレーザ14を発振させ、この発振波長をモニタPD13により室温でモニタしたところ、同発振波長が所望(目標)の波長から0.5nm程度ずれていた。そこで基板(PLCチップ)15の温度、即ち、半導体DFBレーザ14の温度を5度程度変化させて半導体DFBレーザ14の発振波長が目標の波長となるように制御し、また、モニタPD12で光出力をモニタしながら、目標の出力を得るために半導体DFBレーザ14への注入電流を変化させた。
【0041】
100個程度の波長安定化レーザ(波長安定化光源)を、本第2実施例の構成で作製したが、何れの波長安定化レーザも出力誤差±0.5dB、波長誤差±0.15nmに収まった。
【0042】
この第2実施例の波長安定化レーザは、Si基板上に搭載された1個の半導体DFBレーザ14及び2個のモニタPD12,13と、Si基板上に作製された石英系ガラス導波路(方向性結合器16、AWG21)とが、ハイブリッド集積された構成であるため、従来のバルク部品組み立て方式の波長安定化レーザと比較して、簡易な構成で部品点数が少なく、小型で、機械的及び熱的安定性が高く、波長及び出力が安定であり、安価に生産できる。
【0043】
なお、半導体DFBレーザ14の出射光を分岐する手段としては、方向性結合器16に限らず、光を分岐する機能のある光回路であればよく、例えば、Y分岐回路や2×2MMIカプラであってもよい。
【0044】
(実施の形態3)
本発明の第3実施例に係る波長安定化レーザの上面図を図5に示す。第3実施例の波長安定化レーザも、1枚の基板上にLDとPDの半導体チップと光導波路(石英系ガラス導波路)とをハイブリッド集積したものである。
【0045】
具体的には、図5に示すように第3実施例の波長安定化レーザは、1枚のSi基板上に、半導体チップであるモニタPD13、モニタPD12及び半導体DFBレーザ14と、分岐回路としての方向性結合器6及び波長分波回路としてのグレーティング31とが、ハイブリッド集積された構成となっている。即ち、第3実施例の波長安定化レーザは、第1実施例のMZ干渉計17(図1参照)に代えてグレーティング31を設けた構成となっており、その他の構成については第1実施例の波長安定化レーザと同様である。グレーティング31はSi基板上に作製された石英系ガラス導波路32のコア中に形成された屈折率変調部である(図11参照)。
【0046】
この第3実施例の波長安定化レーザでは、半導体DFBレーザ14の後方からの出射光を、方向性結合器16でモニタPD13側とモニタPD12側とに分岐する。そして、モニタPD13側に分岐された光は、グレーティング31を通過した後にモニタPD13に入射し、モニタPD13でモニタされる。モニタPD12側に分岐された光は、グレーティング31を通過せずに直接、モニタPD12に入射し、モニタPD12でモニタされる。
【0047】
グレーティング31の通過スペクトルは図6のように表される。中心波長λcに近い波長で透過率が下がり、中心波長λcで透過率が最低になる。グレーティング31がλ/4位相シフトグレーティング(J.Canning,et al,Electron.Lett.,vol30,No.16,pp1344−1345)である場合、グレーティング31の透過スペクトルは図7のようになり、中心波長λcでの透過率は極大になる。
【0048】
このように中心波長λcに対して透過率が変化しているので、モニタFD13からの出力電流をモニタすることで半導体DFBレーザ14の発振波長をモニタすることができる。モニタPD12では半導体DFBレーザ14の出力に比例した光強度をモニタすることができるので、結局、モニタPD13とモニタPD12とにより、半導体DFBレーザ14の出力光の波長と強度とをモニタすることができる。
【0049】
それでは、ここで実際の動作例について説明する(図15参照)。半導体DFBレーザ14を発振させ、この発振波長をモニタPD13により室温でモニタしたところ、同発振波長が所望(目標)の波長から0.3nm程度ずれていた。そこで基板(PLCチップ)15の温度、即ち、半導体DFBレーザ14の温度をを3度程度変化させて半導体DFBレーザ14の発振波長が目標の波長となるように制御し、また、モニタPD12で光出力をモニタしながら、目標の出力を得るために注入電流を変化させた。
【0050】
100個程度の波長安定化レーザ(波長安定化光源)を、本第3実施例の構成で作製したが、何れの波長安定化レーザも出力誤差±0.5dB、波長誤差±0.15nmに収まった。
【0051】
この第3実施例の波長安定化レーザは、Si基板上に搭載された1個の半導体DFBレーザ14及び2個のモニタPD12,13と、Si基板上に作製された石英系ガラス導波路(方向性結合器16、グレーティング31)とが、ハイブリッド集積された構成であるため、従来のバルク部品組み立て方式の波長安定化レーザと比較して、簡易な構成で部品点数が少なく、小型で、機械的及び熱的安定性が高く、波長及び出力が安定であり、安価に生産できる。
【0052】
なお、半導体DFBレーザ14の出射光を分岐する手段としては、方向性結合器16に限らず、光を分岐する機能のある光回路であればよく、例えば、Y分岐回路や2×2MMIカプラであってもよい。
【0053】
(第4実施例)
本発明の第4実施例に係る波長安定化レーザの上面図を図8に示す。第4実施例の波長安定化レーザも、1枚の基板上にLDとPDの半導体チップと光導波路(石英系ガラス導波路)とをハイブリッド集積したものである。
【0054】
具体的には、図8に示すように第4実施例の波長安定化レーザは、1枚のSi基板上に、半導体チップであるモニタPD13、モニタPD12及び半導体DFBレーザ14と、分岐回路としての方向性結合器6及び波長分波回路としてのMZ干渉計41とが、ハイブリッド集積された構成となっており、しかも、MZ干渉計41が温度無依存化されている。即ち、第4実施例の波長安定化レーザは、第1実施例における通常の石英系ガラス導波路で作製されたMZ干渉計17(図1参照)に代えて温度無依存化されたMZ干渉計41を設けた構成となっており、その他の構成については第1実施例の波長安定化レーザと同様である。本第4実施例では、半導体DFBレーザ14の後方からの出射光を方向性結合器16で分岐し、MZ干渉計41を通過した光をモニタPD13でモニタし、MZ干渉計41を通過していない光をモニタPD12でモニタする。
【0055】
そして、MZ干渉計41は分割した(複数の)溝中にポリマー42を挿入することにより、温度無依存化されている。詳述すると、MZ干渉計41はSi基板上に作製された石英系ガラス導波路10,11によって構成されており、ポリマー42はMZ干渉計41を構成する石英系ガラス導波路10の一部において、上部クラッドとコアを除去した部分(溝)又は上部クラッドとコアと下部クラッドとを除去した部分(溝)に挿入されている。ポリマー42は、石英系ガラス導波路の屈折率の温度係数と逆符号すなわち、温度係数が負の材料であればよい。
【0056】
例えば、ポリマー42としてシリコーン樹脂を用いることができる。適切な長さの領域にシリコーン樹脂を挿入することでMZ干渉計41の石英系ガラス導波路10,11の光路長差が温度に対して変化しないようにすることができる。即ち、MZ干渉計41の(透過スペクトルの)温度依存性をなくすことができる。通常の石英系ガラス導波路で作製したMZ干渉計の温度係数は0.01nm/℃であったが、シリコーン樹脂を挿入することでMZ干渉計の温度係数を0.001nm/℃以下まで低減することができる。なお、この温度無依存化手法について詳しくは、井上他著「光導波回路」特願平9−30251号に記載されている。ここでポリマー42は、石英系ガラス導波路10のみならず石英系ガラス導波路11の一部において挿入されていてもかまわない。
【0057】
第4実施例の波長安定化レーザでも、第1実施例と同様にモニタPD13では半導体DFBレーザ14の発振波長に対応した光強度をモニタでき、モニタPD12では半導体DFBレーザ14の出力に比例した光強度をモニタすることができるので、結局モニタPD13とモニタPD12とにより、半導体DFBレーザ14の出力光の波長と強度とをモニタすることができる。
【0058】
それでは、ここで実際の動作について説明する(図15参照)。半導体DFBレーザ14を発振させ、この発振波長をモニタPD13により室温でモニタしたところ、同発振波長が所望(目標)の波長から0.8nm程度ずれていた。そこで基板(PLCチップ)15の温度、即ち、半導体DFBレーザ14の温度をペルチェ素子を用いて8度程度変化させて半導体DFBレーザ14の発振波長が目標の波長となるように制御し、また、モニタPD12で光出力をモニタしながら、目標の出力を得るために半導体DFBレーザ14への注入電流を変化させた。
【0059】
100個程度の波長安定化レーザ(波長安定化光源)を、第4実施例の構成で作製したが、何れの波長安定化レーザも出力誤差±0.5dB、波長誤差±0.015nmに収まった。波長誤差は第1実施例に比較して1桁小さくなっている。これは、波長安定化レーザ14の発振波長を変化させるために基板の温度を変化させても、MZ干渉計41の透過スペクトルが変化することはないからである。ポリマー42を用いることにより、MZ干渉計12の透過スペクトルが温度無依存化されている結果である。
【0060】
なお、半導体DFBレーザ14の出射光を分岐する手段としては、方向性結合器16に限らず、光を分岐する機能のある光回路であればよく、例えば、Y分岐回路や2×2MMIカプラであってもよい。
【0061】
(第5実施例)
本発明の第5実施例に係る波長安定化レーザの上面図を図9に示す。第5実施例の波長安定化レーザも、1枚の基板上にLDとPDの半導体チップと光導波路(石英系ガラス導波路)とをハイブリッド集積したものである。
【0062】
具体的には、図9に示すように第5実施例の波長安定化レーザは、1枚のSi基板上に、半導体チップであるモニタPD13、モニタPD12及び半導体DFBレーザ14と、分岐回路としての方向性結合器16及び波長分波回路としてのAWG51とが、ハイブリッド集積された構成となっており、しかも、AWG51が温度無依存化されている。即ち、第5実施例の波長安定化レーザは、第2実施例におけるAWG21に代えて温度無依存化されたAWG51を設けた構成となっており、その他の構成については第2実施例の波長安定化レーザと同様である。本第5実施例では、半導体DFBレーザ14の後方からの出射光を方向性結合器16で分岐し、AWG51を通過した光をモニタPD13でモニタし、AWG51を通過していない光をモニタPD12でモニタする。
【0063】
AWG51はSi基板上に作製された複数の石英系ガラス導波路、即ち、1本の入力導波路25と、スラブ導波路22,23と、これらのスラブ導波路22,23の間に設けられたM本のアレイ導波路24−1,24−2…24−Mと、N本の出力導波路26−1,26−2…26−Nとから構成された1入力N出力(1×N)のものである。そして、このAWG51を構成するM本のアレイ導波路24−1,24−2…24−Mの一部において、上部クラッドとコアとを除去した部分または上部クラッドとコアと下部クラッドとを除去した部分にシリコーン樹脂52を挿入することにより、AWG51の透過スペクトルの温度無依存化が行われている。
【0064】
この場合も第4実施例と同様に、適切な長さの領域に石英系ガラス導波路の温度係数と逆のシリコーン樹脂52を挿入することで石英系ガラス導波路の温度係数を打ち消すことができる。AWG51は(長さの異なる)アーム導波路(アレイ導波路24−1,24−2…24−M)からの多光速の干渉で波長を分波しているが、このアーム導波路の長さの差が温度に依存しなくなるようにシリコーン樹脂52を挿入すればAWG51の透過中心波長を温度無依存化できる。
【0065】
なお、この温度無依存化手法について詳しくは、井上他著「光導波回路」特願平9−30251号に詳しく記載されている。本温度無依存化により、中心波長の温度係数を(従来0.01nm/℃であったものを)0.001nm/℃まで低減できた。また、AWG51からの各ポートへの透過中心波長を制御する方法としては、第2実施例で説明したように、紫外線照射による方法がある。
【0066】
第2実施例で説明したように、AWG51を透過してモニタPD13へ入力する光は波長依存性があるので、この光強度をモニタPD13でモニタすることで半導体DFBレーザ14の発振波長をモニタすることができる。モニタPD12では半導体DFBレーザ14の出力に比例した光強度をモニタすることができるので、結局、モニタPD13とモニタPD12とにより、半導体DFBレーザ14の出力光の波長と強度とをモニタすることができる。
【0067】
それでは、ここで実際の動作例について説明する(図15参照)。半導体DFBレーザ14を発振させ、この発振波長をモニタPD13により室温でモニタしたところ、同発振波長が所望(目標)の波長から0.5nm程度ずれていた。そこで基板(PLCチップ)15の温度、即ち、半導体DFBレーザ14の温度を5度程度変化させて半導体DFBレーザ14の発振波長が目標の波長となるように制御し、また、モニタPD12で光出力をモニタしながら、目標の出力を得るために半導体DFBレーザ14への注入電流を変化させた。
【0068】
100個程度の波長安定化レーザ(波長安定化光源)を、第5実施例の構成で作製したが、何れの波長安定化レーザも出力誤差±0.5dB、波長誤差±0.015nmに収まった。波長誤差は、AWG51の温度無依存化による効果により、第2実施例に比較して1桁小さくなっている。
【0069】
なお、半導体DFBレーザ14の出射光を分岐する手段としては、方向性結合器16に限らず、光を分岐する機能のある光回路であればよく、例えば、Y分岐回路や2×2MMIカプラであってもよい。
【0070】
(第6実施例)
本発明の第6実施例に係る波長安定化レーザの上面図を図10に示す。第6実施例の波長安定化レーザも、1枚の基板上にLDとPDの半導体チップと光導波路(石英系ガラス導波路)とをハイブリッド集積したものである。
【0071】
具体的には、図10に示すように第6実施例の波長安定化レーザは、1枚のSi基板上に、半導体チップであるモニタPD13、モニタPD12及び半導体DFBレーザ14と、分岐回路としての方向性結合器6及び波長分波回路としてのグレーティング67とが、集積された構成となっており、しかも、グレーティング67がシリコーン樹脂62により温度無依存化されている。即ち、第6実施例の波長安定化レーザは、第3実施例におけるグレーティング31に代えて温度無依存化されたグレーティング67を設けた構成となっており、その他の構成については第3実施例の波長安定化レーザと同様である。
【0072】
グレーティング67はSi基板上に作製された石英系ガラス導波路32のコア中に形成された屈折率変調部である。本第6実施例では、半導体DFBレーザ14の後方からの出射光を方向性結合器16で分岐し、グレーティング67を通過した光をモニタPD13でモニタし、グレーティング67を通過していない光をモニタPD12でモニタする。
【0073】
そして、グレーティング67は、以下に説明する構成で温度無依存になっている。
【0074】
図11は、図10に示すグレーティング形成部61の断面図である。図11において、63は上部クラッド、64はコア、65は下部クラッド、66はSi基板、67はコア64中で屈折率が変調されている部分(グレーティング)である。コア64を通って導波する光はクラッド63,65にもエネルギーの一部がしみだしている。よって、光はコア64の屈折率とクラッド63,65の屈折率の両方の屈折率を感じるので、実効屈折率は両者の屈折率の中間の値になっている。従って、グレーティング67上部の上部クラッド63の一部または全部を除去した部分に温度係数調整材料として例えばシリコーン樹脂62を挿入し、その温度係数が石英系ガラス導波路(特にコア)と逆符号になっていれば実効屈折率の温度係数を調整することができる。以上の構成で、グレーティング67の反射中心波長の温度係数を、(従来0.01nm/℃であったものを)0.001/℃まで低減できた。
【0075】
なお、温度無依存グレーティングの構成の詳しくは、Kokubun,et al.,”Temperature−independent narrowband optical filter at 1.3 um wavelength by an athermal waveguide”,Election,Lett,vol.32,no.21,pp.1998−1999,1996 及びBosc,et al.,”Temperature and polarization insensitive Bragg gratings realised on silica waveguide on silicon”,Electron.Lett.vol.33,no.2,pp.134−136,1997 及び米田他「石英系アサーマル光導波路の設計」電子通信情報学会春季大会予稿集C−3−2,p.187,1997に述べられている。
【0076】
グレーティング67の通過スペクトルは、実施例3に示したグレーティング31と同様に、中心波長近傍で透過率が変化しているので、モニタPD13からの出力電流をモニタすることで半導体DFBレーザ14の発振波長をモニタすることができる。モニタPD12では半導体DFBレーザ14の出力に比例した光強度をモニタすることができるので、結局、モニタPD13とモニタPD12とにより、半導体DFBレーザ14の出力光の波長と強度とをモニタすることができる。
【0077】
それでは、ここで実際の動作例について説明する(図15参照)。半導体DFBレーザ14を発振させ、この発振波長をモニタPD13により室温でモニタしたところ、同発振波長が所望(目標)の波長から0.3nm程度ずれていた。そこで基板(PLCチップ)15の温度、即ち、半導体DFBレーザ14の温度を3度程度変化させて半導体DFBレーザ14の発振波長が目標の波長となるように制御し、また、モニタPD12で光出力をモニタしながら、目標の出力を得るために半導体DFBレーザ14への注入電流を変化させた。
【0078】
100個程度の波長安定化レーザ(波長安定化光源)を、第6実施例の構成で作製したが、何れの波長安定化レーザも出力誤差±0.5dB、波長誤差±0.015nmに収まった。波長誤差は、グレーティング67の温度無依存化による効果により、第3実施例に比較して1桁小さくなっている。
【0079】
なお、半導体DFBレーザ14の出射光を分岐する手段としては、方向性結合器16に限らず、光を分岐する機能のある光回路であればよく、例えば、Y分岐回路や2×2MMIカプラであってもよい。
【0080】
(第7実施例)
本発明の第7実施例に係る波長安定化レーザの上面図を図12に示す。第7実施例の波長安定化レーザも、1枚の基板上にLDとPDの半導体チップと光導波路(石英系ガラス導波路)とをハイブリッド集積したものである。
【0081】
具体的には、図12に示すように第7実施例の波長安定化レーザは、上記第2実施例の波長安定化レーザと同様(図3参照)、1枚のSi基板上に、半導体チップであるモニタPD13、モニタPD12及び半導体DFBレーザ14と、分岐回路としての方向性結合器16及び波長分波回路としてのAWG21とが、ハイブリッド集積された構成となっている。
【0082】
そして、第7実施例の波長安定化レーザでは、半導体DFBレーザ14の近傍において、石英系ガラス導波路の上部クラッド及び下部クラッドを除去した部分(PLCチップ15におけるクラッド層の一部を除去した部分)に吸光剤71が挿入されている。
【0083】
動作原理は第2実施例と同じであるが、本第7実施例では、クラッド除去部分に挿入した吸光剤71により、半導体DFBレーザ14からの迷光(PLCチップのクラッド層(上部クラッド及び下部クラッド)を伝搬する光)が、モニタPD12及びモニタPD13に入射するのを防いでいる。迷光がモニタPD12,13に入射すると、モニタPD12及びモニタPD13が、実際に測定すべき光強度よりも多い光強度をモニタすることになり、その分、本波長安定化レーザの発振波長及び出力が目標値からずれてしまっていた。そこで、本第7実施例では上記のように吸光剤71をクラッド除去部分に挿入する構成としている。
【0084】
本第7実施例の構成で100個程度の波長安定化レーザ(波長安定化光源)を作製したが、何れの波長安定化レーザも出力誤差±0.05dB、波長誤差±0.010nmに収まった。出力誤差及び波長誤差が、吸光剤71の効果により、第2実施例に比べて小さくなっている。
【0085】
なお、図12においては、吸光剤41が挿入されている部分は、石英系ガラス導波路19を横切らないだけでなく、石英系ガラス導波路18も横切らないように作製されている。即ち、コア部分は除去せず、クラッド部分のみを除去してここに吸光剤41を挿入している。しかし、これに限定するものではなく、石英系ガラス導波路18は吸光剤41によって横切っていてもよい。この場合には上部クラッドとコア(石英系ガラス導波路18のコア部分)と下部クラッドを除去した部分に吸光剤71を挿入することになる。但し、図12の場合には前述のように石英系ガラス導波路18から広帯域光源の光を入力してAWG21の透過中心波長を目標の波長に調整する必要があるため、かかる調整の後に吸光剤71を挿入すればよい。
【0086】
また、本第7実施例の構成(吸光剤71を挿入する構成)を、第1実施例、第3実施例〜第6実施例の構成と組み合わせることで、吸光剤71の効果により、第1実施例、第3実施例〜第6実施例と比較して、出力誤差はもちろん波長誤差がさらに少ない半導体DFBレーザ(波長安定化光源)を作製できることは言うまでもない。例として、本第7実施例の構成を第1実施例の構成と組み合わせた例を図13に示し、本第7実施例の構成を第4実施例の構成と組み合わせて例を図14に示す。
【0087】
また、上記第1実施例〜第7実施例の半導体DFBレーザ14にEA(electron−absorption :電界吸収)変調器集積型半導体DFBレーザを用いることができるのは言うまでもない。この場合、変調を集積されているEA変調器で行えるので、半導体DFBレーザそのものを直接変調するよりもチャープの少ない変調光を実現できる。
【0088】
また、上記第1実施例〜第7実施例では半導体DFBレーザの後方からの出射光を分岐してモニタする構成となっているが、これに限定するものではなく、半導体DFBレーザの前方からの出射光を分岐してモニタする構成としてもよい。
【0089】
(第8実施例)
図15には、上記の第1実施例〜第7実施例で説明した波長安定化レーザのチップを用いた波長安定化レーザモジュールを示している。
【0090】
図15に示すように、本波長安定化レーザモジュールは、筐体81(説明の便宜上透視図としている)の中にペルチェ素子82と、ペルチェ素子82上に設置されてペルチェ素子82に熱接触しているアルミ板で作製された均熱板83と、均熱板83に熱接触しているサーミスタ84と、均熱板83上に設置されて均熱板83に熱接触している第1実施例〜第7実施例の何れかの波長安定化レーザチップ85とを備えた構成となっている。この波長安定化レーザモジュールでは、ペルチェ素子82の発熱又は吸熱によって半導体DFBレーザ14の温度が制御される。このとき、均熱板83では基板(PLCチップ)15全体を均一の温度とし、サーミスタ84では均熱板83の温度を測定することにより、半導体DFBレーザ14の温度を測定する。
【0091】
波長安定化レーザチップ85の前端面にはファイバブロック(ガラスブロック)86によって光ファイバ87が接続されており、光ファイバ87の先端にはファイバコネクタ88が設けられている。従って、半導体DFBレーザ14の出射光は、光ファイバ87及びファイバコネクタ88を介して出力される。
【0092】
また、筺体81からはバタフライ型に複数の電気端子89が外部へ延びている。そして、これらの電気端子89と筺体81内に設けられたプリント配線基板90とを介して、PLCチップ15上に搭載されたモニタPD12、モニタPD13及び半導体DFBレーザ14や、ペルチェ素子82及びサーミスタ84が、筺体外部に設けられたPD電圧モニタ91、PD電圧モニタ92、LDドライバー93、温度制御回路94にそれぞれ接続されており、これらを総括しているAPC(Auto Power Control)制御回路95で制御することによって、波長安定化レーザチップ85(半導体DFBレーザ14)の発振波長や出力を安定化させている。
【0093】
従来の波長ロッカ付きレーザ(図13)では、レーザモジュール内でのレーザ光は空間を伝搬しており、図13に示したようにコリメートレンズなどが必要であった。また、空間を光が伝搬するためにエタロンやハーフミラー、二つのPDなどの位置合わせが非常に困難であった。これに対し、本波長安定化レーザモジュールでは、レーザ光が石英系ガラス導波路内を伝搬するため上記のような欠点が無く、コリメートレンズも必要ではなくなり、半導体DFBレーザ14の出射光も直接光ファイバ87へ導入することができるため、複雑なレンズ構成が不要である。従って、構成部品点数も少なくて済み、コスト削減や歩留まり向上の効果がある。
【0094】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の波長安定化レーザは、基板上に搭載した1個の半導体DFB−LD、2個の第1半導体PD及び第2半導体PDと、前記基板上に作製した光導波路とをハイブリッド集積してなる波長安定化レーザであって、前記半導体DFB−LDの前方または後方からの出射光を、前記光導波路から構成した分岐回路で前記第1半導体PD側と前記第2半導体PD側とに分岐し、前記第1半導体PD側に分岐された光は前記光導波路から構成した波長分波回路を通過した後に前記第1半導体PDに入射し、前記第2半導体PD側に分岐された光は前記波長分波回路を通過せずに直接前記第2半導体PDに入射するように構成したことを特徴としている。従って、本発明によれば、従来のバルク部品組み立て方式の波長安定化レーザと比較して、簡易な構成で部品点数が少なく、小型であり、機械的及び熱的安定性が高く、波長及び出力が安定で安価な波長安定化レーザを実現することができる。
【0095】
また、本発明の波長安定化レーザによれば、石英系ガラス導波路と逆符号の屈折率温度係数を有する材料を挿入して、波長分波回路のMZ干渉計、AWG又はグレーティングを温度無依存化することにより、波長誤差をさらに小さくすることができる。
【0096】
また、本発明の波長安定化レーザによれば、吸光剤によって、半導体DFB−LDからの迷光が第1半導体PD及び第2半導体PDに入射するのを防止することにより、出力誤差及び波長誤差をさらに小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る波長安定化レーザの構成を示す上面図である。
【図2】MZ干渉計からの透過スペクトルを示す図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る波長安定化レーザの構成を示す上面図である。
【図4】AWGからモニタPDへ接続している出力ポートへの透過スペクトルを示す図である。
【図5】本発明の第3実施例に係る波長安定化レーザの構成を示す上面図である。
【図6】グレーティングの透過スペクトルを示す図である。
【図7】λ/4位相シフトグレーティングの透過スペクトルを示す図である。
【図8】本発明の第4実施例に係る波長安定化レーザの構成を示す上面図である。
【図9】本発明の第5実施例に係る波長安定化レーザの構成を示す上面図である。
【図10】本発明の第6実施例に係る波長安定化レーザの構成を示す上面図である。
【図11】温度無依存型グレーティングの構成を示す断面図である。
【図12】本発明の第7実施例に係る波長安定化レーザの構成を示す上面図である。
【図13】本発明の第7実施例に係る波長安定化レーザの他の構成を示す上面図である。
【図14】本発明の第7実施例に係る波長安定化レーザの他の構成を示す上面図である。
【図15】第1実施例〜第7実施例で示した波長安定化レーザのチップを用いた波長安定化レーザモジュールの構成を示す斜視図である。
【図16】従来の波長安定化レーザ(波長安定化光源)の構成を示す上面図である。
【図17】エタロンの透過スペクトルを示す図である。
【符号の説明】
10,11 MZ干渉計を構成している石英系ガラス導波路
12,13 モニタPD
14 半導体DFBレーザ
15 PLCチップ
16 方向性結合器
17 MZ干渉計
18,19 方向性結合器を構成している石英系ガラス導波路
21 AWG
22,23 AWGを構成しているスラブ導波路
24−1,24−2・・・24−M AWGを構成しているアレイ導波路
26−1,26−2・・・26−N AWGの出力導波路
31 グレーティング(屈折率変調部)
32 グレーティングが形成された石英系ガラス導波路
41 温度無依存型MZ干渉計
42 ポリマー(シリコーン樹脂)
51 温度無依存型AWG
52 シリコーン樹脂
61 グレーティング形成部
62 シリコーン樹脂
63 上部クラッド
64 コア
65 下部クラッド
66 Si基板
67 温度無依存型グレーティング(屈折率変調部)
71 吸光剤
81 筺体
82 ペルチェ素子
83 均熱板
84 サーミスタ
85 半導体DFBレーザチップ
86 ファイバブロック
87 光ファイバ
88 ファイバコネクタ
89 電気端子
90 プリント配線基板
91,92 PD電圧モニタ
93 LDドライバ
94 温度制御回路
95 APC制御回路

Claims (9)

  1. 基板上に搭載した1個の半導体DFB−LD、2個の第1半導体PD及び第2半導体PDと、前記基板上に作製した光導波路とをハイブリッド集積してなる波長安定化レーザであって、前記半導体DFB−LDの前方または後方からの出射光を、前記光導波路から構成した分岐回路で前記第1半導体PD側と前記第2半導体PD側とに分岐し、前記第1半導体PD側に分岐された光は前記光導波路から構成した波長分波回路を通過した後に前記第1半導体PDに入射し、前記第2半導体PD側に分岐された光は前記波長分波回路を通過せずに直接前記第2半導体PDに入射するように構成したことを特徴とする波長安定化レーザ。
  2. 請求項1に記載の波長安定化レーザにおいて、前記光導波路が石英系ガラス導波路であることを特徴とする波長安定化レーザ。
  3. 請求項2に記載の波長安定化レーザにおいて、前記波長分波回路がMZ干渉計であることを特徴とする波長安定化レーザ。
  4. 請求項2に記載の波長安定化レーザにおいて、前記波長分波回路がAWGであることを特徴とする波長安定化レーザ。
  5. 請求項2に記載の波長安定化レーザにおいて、前記波長分波回路が前記石英系ガラス導波路のコア中にグレーティングを形成してなるものであることを特徴とする波長安定化レーザ。
  6. 請求項3に記載の波長安定化レーザにおいて、前記MZ干渉計を構成する石英系ガラス導波路の一部において、前記石英系ガラス導波路と逆符号の屈折率温度係数を有する材料を、上部クラッドとコアを除去した部分又は上部クラッドとコアと下部クラッドとを除去した部分に挿入することにより、前記MZ干渉計を温度無依存化したことを特徴とする波長安定化レーザ。
  7. 請求項4に記載の波長安定化レーザにおいて、前記AWGを構成する石英系ガラス導波路の一部において、前記石英系ガラス導波路と逆符号の屈折率温度係数を有する材料を、上部クラッドとコアを除去した部分または上部クラッドとコアと下部クラッドとを除去した部分に挿入することにより、前記AWGを温度無依存化したことを特徴とする波長安定化レーザ。
  8. 請求項5に記載の波長安定化レーザにおいて、前記グレーティング上部の上部クラッドを一部または全部除去した部分に前記石英系ガラス導波路と逆符号の屈折率温度係数を有する材料を挿入することにより、前記グレーティングを温度無依存化したことを特徴とする波長安定化レーザ。
  9. 請求項2に記載の波長安定化レーザにおいて、前記石英系ガラス導波路を構成する上部クラッド及び下部クラッドを除去した部分、或いは、上部クラッドとコアと下部クラッドとを除去した部分に吸光剤を挿入し、この吸光剤によって、前記半導体DFB−LDからの迷光が前記第1半導体PD及び第2半導体PDに入射するのを防止する構成としたことを特徴とする波長安定化レーザ。
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