JP6507659B2 - 光モジュールの製造方法 - Google Patents

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本発明は、光モジュールを製造する方法に関する。
特許文献1は、波長可変半導体レーザと、波長可変半導体レーザの光を変調する変調器とを備える光モジュールを開示する。特許文献1の光モジュールでは、波長可変半導体レーザと変調器とが並列に配置されている。
特開2009−146992号公報
波長可変半導体レーザと変調器とが並列配置される光モジュールでは、波長可変半導体レーザからの出射光は、光ファイバなどを介して、変調器に入射する。光モジュールの小型化が図られると、光モジュールのサイズに合わせて光ファイバの曲げ半径が小さくなるので、光ファイバの伝送損失が増大する。
本発明は、各素子間を光結合する時の光損失を低減できる小型の光モジュールを製造する方法を提供することを目的とする。
本出願はハウジングを有する光モジュールを製造する方法に係る。この製造方法は、(a)第1の熱電変換素子(TEC)、第2のTEC、及び第3のTECを、前記ハウジングに搭載する工程と、(b)波長可変半導体レーザ素子(LD)を搭載するレーザユニットを前記第1のTEC上に、前記レーザユニットが出力する光を変調する変調器ユニットを前記第2のTEC上に、前記レーザユニットが出力する他の光の波長を検知する波長検知ユニットを前記第3のTEC上にそれぞれ搭載する工程と、(c)前記光を、前記変調ユニットを介して前記光モジュールの光出力ポートに光結合する工程と、前記他の光を、前記波長検知ユニットを介して前記光モジュールの他の光出力ポートに光結合する工程の何れか一方を行う工程と、(d)前記光を前記光出力ポートに光結合する工程と、前記他の光を前記他の光出力ポートに光結合する他方の工程を行う工程、を含んでいる。
さらに、前記光を前記光出力ポートに光結合する工程は、(c1)前記レーザユニットと前記変調器ユニットを前記変調器ユニットに含まれる入力ユニットを介して光学的に調芯する工程と、(c2)前記変調器ユニットと前記光出力ポートを、前記変調器ユニットに含まれる出力ユニットを介して光学的に調芯する工程を含む。また、前記他方の光を前記他方の光出力ポートに光結合する工程は、(d1)前記波長検知ユニットを前記レーザユニットに光学的に調芯する工程と、(d2)前記波長検知ユニットを前記他の光出力ポートに対して調芯する工程、を含んでいる。
本発明によれば、各素子間を光結合する時の光損失を低減できる小型の光モジュールを提供することができる。
本発明の実施形態における光モジュールを示す図である。 本発明の実施形態における波長可変半導体レーザ素子を示す図である。 本発明の実施形態における半導体レーザ素子が第1温度制御素子に搭載される様子を示す図である。 本発明の実施形態における変調器20を示す図である。 本発明の実施形態における波長検知ユニットを示す図である。 本発明の実施形態における入力ユニットを示す図である。 本発明の実施形態における1レンズ方式と2レンズ方式とのレンズ配列の様子を示す図である。 本発明の実施形態における1レンズ方式及び2レンズ方式における光学調芯時の許容量を見積もった結果である。 本発明の実施形態における出力ユニットを示す図である。 本発明の実施形態における変調器20ベースを示す図である。 本発明の本実施形態における第2光軸に沿った光モジュールの断面図である。 本発明の本実施形態における第1光軸に沿った光モジュールの断面図である。 本発明の本実施形態における第2配線基板を介して第2貫通基板と半導体レーザ素子とが接続される様子を示す図である。 本発明の本実施形態における光モジュールの製造工程を示す図である。 本発明の本実施形態における半導体レーザ素子を第1支持台上に搭載した様子を示す図である。 本発明の本実施形態における変調器ユニット200を示す図である。 本発明の本実施形態における光モジュールの筐体を示す図である。 本発明の本実施形態における半導体レーザユニット及び変調器ユニット200が、それぞれ第1温度制御素子及び第2温度制御素子上に搭載される様子を示す図である。 本発明の本実施形態における第1光路変更装置を表した図である。 本発明の本実施形態における光学調芯が終了した状態を示す図である。
実施形態に係る光モジュールを製造する方法を、以下に図面を参照しつつ説明する。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付する。
(第1の実施形態)
図1は本実施形態における光モジュールを示す図である。光モジュール1は、レーザユニット100、変調器ユニット200、および波長検知ユニット300を、前壁2A、後壁2B、これら前壁2A、後壁2Bを接続する二つの側壁2C、2Dで囲まれたハウジング2の空間内に搭載している。レーザユニット100は変調器ユニット200、波長検知ユニット300の双方と光結合している。すなわち、光モジュール1は、レーザユニット100に搭載された波長可変レーザダイオード(LD)10が出力する第1の連続光(Continuous Wave:CW)L1を変調器ユニット200に伝え、変調器ユニット200に搭載された変調器20により変調された出力光D1を第1の出力ポート3aから光モジュール1の外部に出力すると同時に、波長可変LD10が出力する第2のCW光L2を波長検知ユニット300に出力して、波長検知ユニット300ではこの第2のCW光L2の一部を分岐し分岐光D2を第2の出力ポート3bを介して外部に出力する。第1のCW光L1は、二つの出力ポート3a、3bの光軸に平行にレーザユニット100から後壁2Bに向かって出力され入力ユニット210により90°曲げられた後後壁2Bに沿って変調器ユニット200に入力する。他方のCW光L2は、二つの出力ポート3a、3bの光軸に沿って前壁に向かってレーザユニット100から波長検知ユニット300に出力される。
レーザユニット100、変調器ユニット200、波長検知ユニット300はそれぞれ独立の熱電変換素子(Thermo-Electric Cooler:TEC)に搭載されている。さらに、光モジュール1は、後壁2Bに変調信号を変調器ユニット200に供給するためのRF端子4を、二つの側壁に各ユニット100〜300にバイアス信号を供給するためのDC端子5a、5bを有している。
変調器ユニット200はレーザユニット100から提供された第1のCW光を位相変調して出力する。すなわち、変調器ユニット200に含まれる変調器20は、第1のCW光を4つのCW光に分割し、それぞれにRF端子4を介して提供された独立の変調信号により変調し、そのうち2つを0°成分(In-Phase)、残り2つを90°成分(Quadrature)という相対的な位相差を与え、位相多重した二つの変調光を出力する。そして、変調器20の第1の出力ポート3aの間に搭載された出力ユニット230により、変調器20が出力する二つの位相多重光を偏波多重して一つの位相偏波多重光として出力ポート3aから出力する。波長検知ユニット300はレーザユニット100が出力する第2のCW光L2を分岐し、一方を第2のCW光L2の波長を検知するために使用し、他方を出力光D2として第2の出力ポート3bから出力する。
以下、各ユニット100〜300の構成を詳細に説明する。
波長可変レーザ素子
図2はレーザユニット100に搭載されている波長可変LD10の模式的な断面図である。波長可変LD10は、半導体光増幅器(Semiconductor Optical Amplifier:SOA)10a、10dとこれらSOA10a、10bに挟まれ波長可変LD10の出射光の波長を決定するSG−DFB(Sampled Grating Distributed FeedBack)10bとCSG−DBR(Chirped Sampled Grating Distributed Bragg Reflector)10cを含む。これら4つの領域10a〜10dは、波長可変LD10の光軸に沿ってこの順に配置されている。本実施例では、第1のSOA10aが一方の端面10Aを含み第1のCW光L1を出力し、第2のSOA10dが他方端面10Bを含み第2のCW光L2を出力する。
SG−DFB10bは、離散的に形成された回折格子(標本化回折格子:Sampled Grating)18を含む利得領域12a〜12cと、同様にSGを含む変調領域13a、13bを有する。利得領域12a〜12cはその表面に形成された電極14a〜14cを介して活性層19aにキャリアが注入され。一方、変調領域13a、13bはそれぞれその表面にヒータ15a、15bを有し、これらヒータ15a、15bに電力を与えることで、ヒータ15a、15b直下の導波路層19bの温度を変える。SG18は回折格子を有する領域とその間の回折格子が形成されていない領域とで構成され、利得領域12a〜12cと変調領域13a,13b全体として複数のピークが等間隔に現れる利得スペクトルを示す。そして、ヒータ15a,15bに与える電力を変化させて導波路層19bの屈折率を変化させることで、このそれぞれのピーク波長、およびその間隔を変化させることができる。
本実施の形態のCSG−DBRは3つのセグメント16a〜16cを有する。各セグメント16a〜16cはそれぞれ独立に駆動できるヒータ17a〜17c、およびSG18を有する。CSG−DBR10cではSG−DFB10bとは異なり利得領域12a〜12cを備えていないので、SG18の作用によりCSG−DBR10cは複数のピーク離散的に現れる反射スペクトルを示す。そして、SG−DFB10bと同様に、ヒータ17a〜17cに印加する電力により直下の導波路層19bの屈折率を変化させ、これらピークの波長およびその間隔を変化させることができる。ここで、3つのセグメント16a〜16cのうち少なくとも1つは、他のセグメントとはことなる物理的特徴を有する。すなわち、少なくとも1つのセグメントは回折格子18が形成されている領域の間隔が他のセグメントとは異なる。これをチャープ回折格子(Chirped Sampled Grating:CSG)と呼ぶ。3つのセグメントを備える理由は、各セグメント16a〜16cについて独立のその局所的な温度を変化させることにより、離散的な反射ピークの現れる波長領域を拡大するためである。
SG−DFB10bに由来する1つの利得ピークの波長と、CSG−DBR10cに由来する1つの反射ピークの波長を、それぞれのヒータ15a,15b;17a〜17cに与える電力を調整することにより一致させることができる。この時SG−DFB10bとCSG−DBR10cは共振器を構成し、この一致した波長で波長可変LD10がレーザ発振する。そして、SG−DFB10bのヒータ15a,16bに与える電力、およびCSG−DBR10cのヒータ17a〜17cに与える電力を調整することで、この一致する波長を調整することができる。すなわち、波長可変LD10のレーザ発振波長を変化させることができる。
第1のSOA10a及び第2のSOA10dは、SG−DFB10bとCSG−DBR10cがカプリングすることにより決定された波長の光を増幅する。電極14dを介して第1のSOA10aの活性層19aに注入するキャリアの量、および、電極14eを介して第2のSOA10dの活性層19aに注入するキャリアの量により、それぞれのSOA10a、10bの光増幅度、すなわち、出射光L1、L2の強度を調整することができる。なお、変調領域13a、13b、CSG−DBR10cの各セグメント、それぞれの導波路層19bは、利得領域12a〜12c、二つのSOA10a、10bの活性層19aよりもエネルギーギャップEgの大きい(バンドギャップ波長λgの短い)半導体材料で構成される。好ましく、SG−DFB10b、CSG−DBR10cで選択可能なレーザ発振波長よりも短いバンドギャップ波長λgの短い半導体材料で構成される。レーザ発振光を吸収しないためである。
図3はレーザユニット100の平面図である。レーザユニット100は第1のTEC11を含み、このTEC11上にベース100aを介して波長可変LD10および二つのコリメータレンズ110a,110bを搭載する。具体的には、第1のTECは上基板11aと下基板11bとの間に複数の熱電変換素子、典型的にはペルチェ素子、を有し、ペルチェ素子に流す電流の大きさおよびその方向に基づいて、上基板11aを下基板11bに対して温度差を与える。ペルチェ素子に電流を供給するために、下基板11bを上基板11aからはみ出させ、このはみ出した部分に電極ポスト11c、11dを設置する。上基板11aの温度はサーミスタ11fを介して検知する。
上基板11a上に上基板11aとほぼ同様の広さのベース(窒化アルミニウム:AlN)製100aを搭載し、このベース100a上に二つのレンズキャリア110A、110B、およびLDキャリア100Aを介して波長可変LD10、サーミスタ11fをLDキャリア100A上に、コリメートレンズ110a、110bをそれぞれのレンズキャリア110A、110B上に搭載している。三つのキャリア100A、110A、110BはいずれもAlN製である。レンズキャリア110A、110Bの厚さはLDキャリア100Aの厚さよりも薄い。波長可変LD10の出射光L1、L2の光軸の水平レベルを、コリメートレンズ110a、110bの光軸に整合させるためである。さらに、LDキャリア100A上には、波長可変LD10に複数のバイアスを供給するための配線が形成されている。既に説明した様に、波長可変LD10では、利得領域12a〜12cにキャリアを供給するためのバイアス電極、SG−DFB10bのヒータ15a、15bに電力を供給するために二つの電極およびヒータグランド電極、CSG−DBR10cの三つのヒータ17a〜17cに個別に電力を供給するために三つの電極およびヒータグランド電極、二つのSOA10a、10dにそれぞれ電流を注入するための二つの電極、および波長可変LD10の裏面グランド電極、都合11の電極/配線が必要となる。
光変調器
図4は、本実施形態における変調器20の平面図である。変調器20は、例えばInP基板上に形成された複数の変調素子を含むことができる。本実施例の変調器20は、4つマッハツェンダ(Mach-Zehnder:MZ)変調素子51〜54を有する。変調器20は3つの1:2カプラ50a〜50c有し、入力ポート24に入力した第1のCW光L1を各変調素子51〜54に当分に分配する。第1のCW光L1はその光軸を導波路にそって90°曲げられた後、第1の1:2カプラ50aで二分され、それぞれの分岐光がさらに二つの1:2カプラ50b、50cで二分され各MZ変調素子51〜54に入力する。また、各MZ変調素子51〜54の出力側に、変調光を合波するためにの二つの2:2カプラ50d、50eを有する。
以下MZ変調素子51を説明するが、他のMZ変調素子52〜54もMZ変調素子51と同様の機能を備えており同じ動作を行う。
1:2カプラ50bからMZ変調素子51に入力したCW光はさらに1:2カプラ51aでそれぞれのアーム導波路51h、51iに向けて2分される。そしてアーム導波路51h、51iを伝搬する間に、特に、変調電極51e、51f、および接地電極51gを含む変調部51Mを伝搬する間にその位相について変調を受ける。さらに、オフセット電極51j、51kにより位相オフセットが施された後、2:1カプラ51bにより合波されてMZ変調素子51から出力される。
変調部51Mおよびオフセット電極51j、51kの機能について説明する。二つのアーム導波路51h、51iには予めオフセット電極51j、51kを介してそれぞれの導波路51h、51iを伝搬する光に対してπ(radian)の位相を与える静的なバイアスが印加されている。例としてアーム導波路51hを伝搬する光について常にπの位相を与えるとする。そして、変調部51Mを伝搬する際に変調電極51e、51fを介して、一方のアーム導波路51hを伝搬する光に対してπの位相を与える変調信号がグランド電極51gの間に与えられ、他方のアーム導波路51iを伝搬する光については位相変化を与えない信号が印加される。すなわち、アーム導波路51hを伝搬する光については、変調電極51e、オフセット電極51j合わせて2π=0(radian)の位相変化が与えられ、他方のアーム導波路51iを伝搬す光に対して位相変化は与えられていない。この二つの光を2:1カプラ51bで合波するとその合波光は位相が0の光となる。
一方、変調信号として電極51eには位相変化を与えない信号が、他方の電極51fにはπの位相変換を与える信号が印加される。変調部51を出力した段階で、アーム導波路51hを伝搬する光の位相は0であり、他方の導波路51iを伝搬する光の位相はπとなっている。そして、オフセット電極に印加されている静バイアスにより、前者の導波路を伝搬する光についてπの位相変化が与えられ、他方はこの位相変化が与えられていないので変調部51を出力した時点の位相変化πのままである。これら二つの光を2:1カプラ51bで合波すると、その合波光は位相がπの光となる。この様に、MZ変調素子51の出力は変調信号に基づいてその位相が0/πの間で変化しその振幅が実質変化しないCW光である。厳密には、0/πの位相変換の間に二つの光が相殺する期間があり、その振幅が0になる瞬間は存在する。なお、変調電極51e、51fに与える変調信号は電極41から変調器20上に形成された配線を介して供給され、さらに、電極51e、51fを通過した後、一方の辺に形成されている電極45aを介して終端される。また、オフセット電極51j、51kに与えられる静バイアスは一方の辺に形成された電極46aを介して供給される。
MZ変調素子51の出力側に設けられている多重化電極51cについて説明する。本実施形態の変調器20は4つのMZ変調素子51〜54を有する。そのうち二つの変調素子51、52について、その出力側に設けられている多重化電極51c、51dについてそれぞれの変調素子51、52の出力光に相対的にπ/2の位相差を与える静バイアスが印加される。こうすると、2:2カプラ50dでMZ変調素子51、52の出力光を合波したとしても、それぞれの信号を独立に取り出すことができる。すなわち、MZ変調素子51、52の二つの出力光は位相多重することができる。一方をI−成分(In-Phase)他方をQ−成分(Quadrature)と呼ぶ。本実施の形態に係る変調器20は、この様にそれぞれが位相多重された二つの信号光M2b、M2cを出力し、また、それぞれの位相多重光についてモニタポート25a、25bからモニタ光M2a、M2dを出力する。
なお、変調器20での変調は、位相変調部51M〜54Mの半導体導波路の屈折率が電界により変調されることを利用する。変調対象である第1のCW光L1の波長が、変調器を構成する半導体のバンドギャップ波長の近傍でその長波長側にあると、この半導体の電気−光効果(カー係数)が大きくなる。すなわち小さな強度の変調信号で有意な変調度を得ることができる。一方、その様な波長領域ではカー係数は大きな温度依存性を示し、半導体のバンドギャップ波長が温度変化により変動すると、変調器20の変調特性が大きく変動する。光モジュール1では、変調器20を第2のTEC上に搭載し、変調度の温度依存性を補償している。
波長検知ユニット
図5は、波長検知ユニット300の平面図である。波長検知ユニット300は、第1のフィルタ32a、エタロンフィルタ33、第1のフォトダイオード(Photodiode:PD)34a、第2のフィルタ32b、及び第2のPD34bを第3のTEC31上に備える。具体的には、第3のTEC31の上基板上にAlN製のキャリア300aを搭載し、このキャリア300a上に上記光学部品を搭載する。二つのPD34a、34bはそれぞれPDサブマウント34A、34Bを介してキャリア300a上に搭載されている。第3のTEC31の下基板31bは上基板およびキャリア300aよりは広く、上基板からはみ出した領域に第3のTECに電流を供給するための二つのポスト31c、31dを有する。第3のTEC31はエタロンフィルタ33の温度特性を補償する。
光モジュール1は、波長検知ユニット300を搭載する波長検知ユニット用支持台(第3ユニット支持台)30bを備える。第1のフィルタ32a、エタロンフィルタ33、第1検出器34a、第2分波器32b、及び第2検出器34bは、波長検知ユニット用支持台30bを介して、第3温度制御素子31に搭載される。エタロンフィルタ33は、例えば平行平板フィルタを含み、また、平行平板の厚さと屈折率とに依存して、波長依存性の強い周期的な光透過特性を有する。第1検出器34a及び第2検出器34bは、例えばフォトダイオードであることができる。第3温度制御素子31は、例えば、波長検知ユニット用支持台30b上に搭載されているエタロンフィルタ33の光透過温度依存性などを補償する。
第1のフィルタ32aは、波長可変LD10が出力し第2のコリメートレンズ110bによりコリメート光に変換された第2のCW光L2を分波し一方をエタロンフィルタ33に他方を第2のフィルタ32bに向けて出力する。本実施形態において、第1の分波器の分波比は5:95程度に設定される。エタロンフィルタ33に向けて出力された分岐光はエタロンフィルタ33を透過して第2のPD34bに入力する。他方の分岐光は第1のフィルタ32aによりその光軸を90°曲げられた後、第2のフィルタ32bに入力し、さらに2分され、一方は第1のPD34aに入力し、他方は第2のフィルタ32bによりその光軸を90°曲げられ、第2の出力光D2として光モジュール1から出力される。第2のフィルタ32bの分岐器もほぼ5:95である。したがって、出力光D2の強度は第2のCW光L2の強度に比較し90%程度に減少している。10%は第1、第2のPD34a、34bに入力し第2のCW光L2の波長を特定するために使われる。
波長検知ユニット300では、第1のPD34aと第2のPD34bで検出された光の強度比から、エタロンフィルタ33の透過率を求めることができる。エタロンフィルタ33の透過率は予め測定されているので、この検出された透過率により第2のCW光の現在の波長を特定することができる。そして、二つのPD34a、34bの検出強度比が、目標の波長におけるエタロンフィルタ33の透過率に一致する様に、波長可変LD10のSG−DFB10b、CSG−DBR10cのそれぞれのヒータに印加する電力、あるいは、レーザユニット100のTEC11の温度を調整することで、波長可変LD10のレーザ発振波長を目標波長に一致させることができる。エタロンフィルタ33は、その透過率が周期的に変化するフィルタとして知られているが、この透過率の周期を、たとえば、WDMシステムで規定されているグリッド間隔である50GHzに一致させると、波長可変LD10のレーザ発振波長容易に、WDM規格のグリッド波長に一致させることができる。
なお、エタロンフィルタ33の光透過特性の温度依存性は波長可変LD10の発振波長の温度依存性に比べて格段に小さい。ただし、本実施形態では、エタロンフィルタ33は、波長可変LD10が搭載される第1のTEC11とは別の第3のTEC31に搭載されている。
本実施形態では、第1のPD34aは、第2のCW光L2の光強度を検出している。光モジュール1では、第1のPD34aの出力信号に基づいて第2のCW光L2の強度を制御することができる。すなわち、第1のPD34aの出力を第2のSOA10dの電極14dに与えるバイアス信号に帰還することで、第2のCW光L2の強度を一定に維持することができる。
入力ユニット
図6は変調器ユニット200の全体を示す平面図である。変調器ユニット200はレーザユニット100が出力する第1のCW光L1を変調器20に導入する結合ユニット220および入力ユニット210を含む。入力ユニット210は、フィルタ61及び入力レンズ系63を備える。入力ユニット210は、ベース200a上に搭載されたキャリア210a上にこれらフィルタ61および入力レンズ系63を搭載している。また、結合ユニット220についても、キャリア200a上に別のキャリア220aを介してビームシフタ81および偏波無依存型のアイソレータ82を搭載している。波長可変LD10が出力する第1のCW光L1は、ビームシフタ81によりその光軸の水平レベルについて、変調器20の入力ポート24の水平レベルとの差が補償され、アイソレータ82を介してフィルタ61に入力する。フィルタ61は平行平板型の半透明フィルタであり、入力した第1のCW光L1の大概95%を変調器20の入力ポート24に向けて反射し、残り5%程度を透過してモニタPD(mPD)62aに向けて出射する。mPD62aはPDサブマウント62Aを介して入力ユニット210と同様にベース200a上に搭載されている。
入力レンズ系63は、第1レンズ63aと第2レンズ63bを備える、いわゆる2レンズ方式を採用している。第1レンズ63aは、変調器20に近く配置され変調器20の入力ポート24と光結合する。一方、第2レンズ63bはフィルタ61と第1レンズ63aの間に配置されフィルタ61を第1レンズ63aに光結合する。
図7は1レンズ方式と2レンズ方式とのレンズ配置の差を示す図である。以下、本実施形態が2レンズ方式を採用する理由を説明する。図7の(a)に示す1レンズ方式では、一つのレンズによって変調器20に第1のCW光L1を結合する方式である。また、図7(b)の2レンズ方式は、二つのレンズにより変調器20に第1のCW光L1を入力する方式である。本比較では、1レンズ方式、2レンズ方式ともに採用するレンズはいずれも非球面レンズを想定する。非球面レンズとは、光入力面の曲率と光出力面の曲率とが相違しているレンズの総称である。本比較では、1レンズ方式は光入力面、出力面ともに球面ではあるがその曲率が異なる非球面レンズを、一方、2レンズ方式における第1のレンズ63aは1レンズ方式と同様の非球面レンズを採用するが、第2のレンズ63bについては、光出力面のみが球面で光入力面は平面形状の非球面レンズを想定する。
また、本比較においては、1レンズ方式のレンズ63と2レンズ方式の第1レンズ63aとはレンズ厚が異なる。1レンズ方式のレンズ63のレンズ厚W1は、例えば0.84mmであり、2レンズ方式の第1のレンズ63aのレンズ厚W5は、例えば0.7mmである。1レンズ方式では、光出力面63Bと変調器20の光入力ポート24との間隔W2は、例えば0.26mmである。2レンズ方式では、第1のレンズ63aの光出力面63aBと変調器20の光入力ポート24との間隔W6は、例えば0.25mmである。また、2レンズ方式では、第1のレンズ63aの光入力面63aAと第2のレンズ63bの光出力面63bBの間隔は0.5mmである。2レンズ方式の第2のレンズ63bのレンズ厚W3は、例えば0.65mmである。この様なレンズ系を採用した時、入力した第1のCW光L1について最大の光結合効率が得られ、その時のレンズ系全体としての焦点距離は、1レンズ方式及び2レンズ方式ともに、例えば645μmとなる。
図8は、本実施形態における1レンズ系及び2レンズ系にの光学調芯時のトレランスを見積もった結果である。図8は、それぞれのレンズについて最大結合効率を与える位置(設計位置)からのオフセット量に対して光結合効率がどのように変化するかを示す。図8(a)は、1レンズ系において、Xシフトと光の結合効率の関係を示した図である。Xシフトとは、レンズの光軸に垂直な方向でのレンズのオフセット量を表す。図8(b)は、1レンズ系におけるZシフトと光の結合効率の関係を示した図である。Zシフトとは、レンズの光軸に平行な方向についてのオフセット量を表す。図8(c)、(d)部は、2レンズ系の第1レンズのオフセット量と光結合効率の関係を示し、図8(c)は、Xシフトについてのものであり、図8(d)は、Zシフトについて光結合効率の挙動を示す。図8(e)、(f)は、2レンズ系の第2レンズのオフセット量と光結合効率の関係結果を示す。図8(e)は、Xシフトについて、図8(f)は、Zシフトについてのものである。
光学調芯において、第1入力レンズ63a及び第2入力レンズ63bは、調芯により入力ポート24に対して最大結合効率を与える位置が決定され、当該位置に例えば樹脂を用いて固定される。ただし、樹脂による固定の際には、樹脂の硬化時に必然的に伴う樹脂の収縮により第1レンズ63a及び第2入力レンズ63bの位置が調芯された位置から移動する場合がある。図8から、たとえば光結合効率の劣化の許容度を最大光結合効率の80%に設定すると、1レンズ系及び2レンズ系の第1レンズ63aのるXシフトの許容量(トレランス)は、それぞれ1.04μm及び0.97μm程度と見積もることができる。これらの値は、樹脂が固化する時の樹脂の収縮量と同程度になってしまう。1レンズ系では一旦調芯されたレンズ63が樹脂の収縮に伴い許容度程度、あるいは許容度以上に光結合効率が劣化する場合が当然に想定され、また、許容度以上に劣化したとしても、この劣化を補償する手立ては残されていない。
一方、2レンズ系の第2入力レンズ63bのトレランスは、1レンズ系及び2レンズ系の第1レンズ63aに比較して大きい。特にZシフトについては桁違いに大きいトレランスが認められる。オフセット量が230μmであっても、結合損の変化量は−0.5dBに収まる。Xシフトについても、2レンズ系の第2レンズ63bのトレランスは、1レンズ系及び2レンズ系の第1レンズ63aに比較して大きい。従って、2レンズ系では、第1レンズ63aのずれによって生じた光の結合損失を第2レンズ63bによって十分に補償することができる。また、2レンズ系の第2レンズ63bについては、樹脂の収縮に伴って生じる位置ずれに伴う光の結合損失は、実質的に無視できるほど小さい。
図6を参照すると、結合ユニット220は偏光依存型のアイソレータ82を備える。本実施形態では、波長可変LD10が出射する第1のCW光L1の偏光方向は、活性層の重なり方向に平行な方向、すなわちキャリア210a、220aの主面に平行な方向である。アイソレータ82はこのキャリア210a、220aの主面に平行な偏光成分のみを透過し、他の偏光成分を遮断する。
入力ユニット210では、フィルタ61で分波されフィルタ61を透過する第1のCW光L1の一部をmPD62aにより検知する。フィルタ61分岐比は5:95程度に設定される。mPD62aは第1のCW光L1の強度を検知しており、mPD62aの出力を第1のSOA10aの電極14dに供給するバイアスに帰還することで、第1のCW光の強度を一定に保つ自動光出力(Automatic Power Control:APC)制御を行うことができる。mPD62aは、PDサブマウント62Aを介してキャリア210aに搭載されている。
出力ユニット
図9は出力ユニットの平面図である。出力ユニット230は、出力レンズ系73を備え、この出力レンズ系73は光変調器20が出力する二つの変調光M2bと変調光M2cをそれぞれコリメート光に変換し、第1の出力ポート3aに向けて出力する。出力レンズ系73は、二つの第1レンズ73aと二つの第2レンズ73bを有する。出力ユニット230はさらに、Siブロック74、二つのアイソレータ75a、75b、偏波合成(Polarization beam combiner:PBC)ユニット76、及び可変光減衰器(Variable Optical Attenuator:VOA)77を更に備える。Siブロック74は、変調光M2bと変調光M2cのPBCユニット76の出力に至るまでの光路差を補償する素子である。PBCユニット76は、ミラー76aと光学多層膜で構成されるPBC素子76bを含む。
出力レンズ系73は、変調器20が出力する一方の変調光M2bをコリメートし、第1出力ポートに向けて出力し、また他方の変調光M2cもコリメート光に変換してPBCユニット76に向けて出力する。出力レンズ系73はいずれの変調光M2b、M2cについても、第1レンズ73aと第2レンズ73bを含む。第1レンズ73aは、変調器20に近接して配置され、第2レンズ73bは、第1レンズ73aとPBCユニット76との間に位置する。変調光M2b、M2cはいずれも第1、第2レンズ73a、73bによりコリメート光に変換される。
変調光M2bは、第1、第2レンズ73a、73bによりコリメート光に変換され、Siブロック74およびアイソレータ75aを通過後、PBCユニット76に入力する。他方の変調光M2cは、第1、第2レンズ73a、73bによりコリメート光に変換され、アイソレータ75bを通過後、PBCユニット76に入力する。Siブロック74は、二つの変調光M2b、M2cについて、PBC素子76bに至るまでの光路差を補償する。すなわち、変調光M2cについては、PBCユニット76内でミラー76aによりその光軸を90°曲げられてPBC素子76bに至る。他方の変調光M2bは変調器20から直線的にPBC素子76bに至るので、変調光M2cについては、ミラー76aかPBC素子76bに至るまで光路分他方の変調光M2bに比較して経ている。Siブロック74を変調光M2bの光路に挿入することで、二つの変調光M2b、M2cのPBC素子76bに至るまでの光路長を実質等しくしている。
変調光M2b、M2cは、変調器20に入射する第1のCW光L1の偏光特性を反映している。変調器20はその内部に偏光方向を回転する光学要素を含んでいないためである。したがって、変調器20の二つの出力光M2b、M2cの偏光方向は同一である。二つのアイソレータ75a、75bは出力光の偏光方向について90°の差を与えることができる。たとえば、一方のアイソレータのみその出力端に1/2λ板を挿入すると、1/2λ板を透過した光の偏光方向が1/2λ板の入射光の偏光方向、すなわち、1/2λ板が挿入されていない側のアイソレータの出力光の偏光方向、に対して90°回転している。すなわち、二つのアイソレータの出力光の偏光方向が互いに直交する。この偏光状態を維持したまま二つの変調光M2b、M2cはPBC素子76bに入力する。
PBC素子76bは、光学多層膜で構成される素子であり、入射光の偏光方向について特異な依存性を示すことができる。たとえば、PBC素子76bの主面に対する法線と入射光の光軸で形成される仮想面を入射面とすると、入射面に平行な偏光を有する光については大きな反射率(等価的に小さな透過率)を、入射面に垂直な偏光を有する光については大きな透過率(等価的に小さな反射率)を有する。アイソレータ75aを透過する変調光M2bの偏光方向をPBC素子76bの入射面に対して垂直な偏光方向に設定し、ミラー76aで反射されて入射する変調光M2cの偏光方向を入射面に平行な方向に設定すると、変調光M2cはその大部分がPBC素子76bを透過し、他方の変調光M2bはその大部分がPBC素子76bで反射される。この様に、PBC素子76bは互いに直交する偏光方向を有する二つの変調光M2b、M2cを効率よく偏波多重し、出力光D1としてVOA77に向けて出力する。
二つのアイソレータ75a、75bは偏波依存型のアイソレータであり、両者に共通のマグネット(不図示)を備えた一体のアイソレータ75とすることができる。さらに上記説明では一方の素子75aの出力にλ/2を挿入する例を示したが、λ/2板はその光学的結晶軸にθの角を成す偏光方向を有する光について、その透過光の偏光方向を結晶軸に対して−θの角に変換する特性を示す。上記例では、アイソレータ75aの出力光の偏光方向とλ/2板の光学的結晶軸の角度を45°に設定することで、その透過光の偏光方向を90°回転させた。他の例として、アイソレータ75aの出力端に挿入されるλ/2板の光学的結晶軸を、変調光M2bの偏光方向にたいして22.5°の角度に設定し、他方のアイソレータ75bの出力端にもλ/2板を挿入し、このλ/2板の光学的結晶軸を変調光M2cの偏光方向に対して−22.5°の角度に設定することによっても、アイソレータ75a、75bを透過する二つの変調光M2b、M2cの偏光方向を直交させることができる。
以上の光学部品、それぞれ二つの第1、第2レンズ73a、73b、Siブロック74、アイソレータ75、PBCユニット76はAlN製のキャリア230aを介して変調器ユニット200のベース200a上に搭載されている。変調器20から出力される二つの変調光M2b、M2cに対してこれら部品の光学調芯を容易にするためである。が、これら光学部品はその温度特性が鈍感な素子であるので、変調器ユニット200に備わるTEC21により温度制御する必要性は乏しい。したがって、キャリア230aの下方、特に第2レンズ73bからPBCユニット76に至る領域の下部はTEC21の上板(不図示)に対してはみ出した庇領域であり、キャリア230aの下方は大きな空間を設けている。当該空間には、レーザユニット100に側壁2Dに設けられたDC端子5bからバイアスを供給するための配線基板90a、90bが搭載される。
VOA77をPBCユニット76の後段に設ける理由は以下による。光モジュール1では、例えば光モジュール1が光送受信機能を有する光トランシーバに搭載された際、光トランシーバの光送信機能のみを遮断し、光受信機能は継続して維持する応用が想定される。この場合、第2の出力光D2のみが必要になる。第1の出力光D1遮断するために、波長可変LD10へのバイアス電流を遮断すると、第2出力光D2も同時に消光されてしまう。本実施形態では、出力ユニット230がVOA77搭載しているので、第1の出力光D1のみが遮断される。
なお、入力ユニット210にVOA77を搭載しても同様の機能を実現することができる。が、変調器20に対して第1のCW光L1が遮断されると、変調器20内で必要となる各種調整、たとえば、二つのアーム導波路間にπの静的位相差を与えるオフセットバイアスの調整、等が実行不可能となる。オフセットバイアスの調整は、実際にバイアスを付加し、モニタポート25a、25bを介してモニタ光を検知することにより行われる。
VOA77の後段に分岐器(Beam Splitter:BS)78を介してモニタPD79aが搭載される。モニタPD79aは第1の出力光D1の強度をモニタする。このモニタ結果から、変調器20内の各素子の劣化状態等が把握され、また、光モジュール1の過発光を検知することができる。モニタPD79aはVOA77を搭載するキャリア77AおよびBS78を搭載するキャリア78Aを介してPDサブマウント79A上に搭載されている。キャリア77Aは出力ユニット230のキャリア230aとは独立して直接ハウジング2の底面上に搭載されている。
出力ユニット230においても変調器20の二つの出力光M2b、M2cそれぞれについて2レンズ系が採用されている。既に説明した様に1レンズ系では、調芯トレランスが極めて小さく、また、固定樹脂の収縮により調芯状態からずれた際の修正手段が乏しいためである。また、出力光M2b、M2cのフィールドパターンは変調器20内の導波路断面構造を反映して真円からは歪んでいる場合が多い。この歪んだフィールドパターンの光を真円に近いコアを有する光ファイバに結合すると、結合効率が劣化する場合がある。本実施形態では、PBC素子76bで偏波多重された後に、例えば、ビームシェーパを設け出力光D1のフィールドパターンを修正してもよい。
変調器ベース
図10は変調器ユニット200のベース200aの平面図である。変調器20は、変調器20とほぼ同じ形状を有する変調器キャリア20aを介してベース200a上に搭載されている。ベース200aは、図10に示される様にL字の平面形状を有し、L字の角部に相当する本体部200AとL字の二つの辺に相当する部位200B、200Cを、さらに、本体部200Aから側壁2D側にはみ出した部位200Dを含む。本体部200Aは、キャリア20aを介して変調器20を搭載する。部位200Bは領域A1、A2、A3を含み、領域A1にはキャリア210aを介して入力ユニット210を、領域A2には別のキャリア220aを介して結合ユニット220を、さらに、領域A3には変調器20のオフセット電極51j〜52kに印加するバイアス信号を供給するバイアスユニット86aと終端ユニット84aを搭載する。入力ユニット210のキャリア210a上にはサブマウント64Aを介してモニタPD64aが搭載される。また、部位200Dは領域B1、B2を有し、領域B1には別のサブマウント64Bを介してモニタPD64bが、領域B2にはオフセット電極53j〜54kにバイアスを供給するためのバイアスユニット86bと、配線53e〜53g、54e〜54gを終端する終端ユニット84bが搭載される(図6参照)。さらに部位200C上には、キャリア230aを介して出力ユニット230を搭載する(図9参照)。
図11は、第1のCW光L1、第2のCW光L2に沿った光モジュールの模式的断面図である。図11において、キャリア220a上に搭載されているビームシフタ81およびアイソレータ82は省略されている。図11と図6とに示されるように、ベース200a上の領域A1において、キャリア220aは、波長可変LD10からフィルタ61に向かう第1のCW光L1の光軸を遮っていない。図6を参照すると、キャリア220a上には変調器20のオフセット電極51h〜52iに側壁2Cに設けられたDC端子5aからバイアス電圧を供給するための配線が形成されている。DC端子5aから変調器20のオフセット電極51j〜52kに直接に直接ワイヤリングがなされると、ワイヤリング長が長くなるばかりでなく第1のCW光L1の光路とワイヤが干渉する場合がある。本実施形態では、この干渉を避けるために、DC端子5aから一旦キャリア220a上の配線にワイヤリングが行われ、第1のCW光L1の光路をキャリア220a上の配線で横切り、その後、変調器20の直近でオフセット電極51j〜52kと再度ワイヤリングされる。第1のCW光L1の光軸はビームシフタ81、アイソレータ82の光学部品以外では遮られることはない。
また、キャリア210aはPDサブマウント64Aを介してモニタPD64aを搭載している。モニタPD64aは変調器20のモニタポート25bに光結合されている。モニタPD64aの出力に基づいて、オフセット電極51j〜52kに印加するDCバイアスが決定される。モニタPD64aの出力信号を伝える配線はキャリア220a上の配線と同様に、フィルタ61に向かう第1のCW光L1の光路を妨げない。キャリア210a上の配線とDC端子5aとは、ワイヤリングによって接続されている。
領域A3にはバイアスユニット86aに加えて第1の終端ユニット84aが搭載されている。終端ユニット84aは4つの終端抵抗と二つのキャパシタを搭載する。終端抵抗は変調素子53M、54Mに提供される差動信号を伝える配線43、44を終端する。変調器20に印加される高周波信号は、例えば約1Vp−p程度の強度を有する。この高周波信号が、例えば50Ωで終端されると、終端抵抗での消費電力は20mW程度になる。このため、終端抵抗を変調器20の外部に搭載し、変調器20の電力消費が抑えている。ただし、変調器20から終端抵抗までのワイヤ長は極力短くされる必要があるので、終端ユニットは変調器20の直近に搭載されている。
キャリア200aの領域B1には変調素子51M、52MのためのモニタPD64bがPDサブマウント64Bを介して搭載されている。また、領域B2には終端ユニット84b、及びオフセット電極51j〜52kに印加するバイアス信号を供給するバイアスユニット86bが搭載される(図6参照)。終端ユニット84bの構成は既に説明した終端ユニット84aの構成と同様である。また、バイアスユニット86bの構成も既に説明したバイアスユニット86aの構成と同様である。
変調器20はキャリアTEC21上にベース200aおよびキャリア20aを介して搭載されており、熱的安定性が図られている。ただし、変調器20の特性の温度依存性は、波長可変LD10の諸々の特性の温度依存性よりも緩やかである。但し、入力ユニット210、結合ユニット220、および出力ユニット230については、光結合効率の温度依存性、すなわち、各光部品の物理的寸法、搭載位置が温度変動に従い変化して光部品間の結合効率が変化する現象で、一般にトラッキンエラーと呼ばれる、この温度依存性を抑制すべくベース200aを介してTEC21上に搭載されている。但し、その温度制御の精度は波長可変LD10のそれほどには微細な制御が必要とされないので、これらユニットはベース200aであってもTEC21の投影領域からはみ出した部位200B、200Cに搭載されている。
図12は第1の出力ポート3aの光軸に沿った光モジュール1の断面を模式的に示した図である。出力ユニット230は、TEC21からはみ出したベース200aの領域A3にキャリア230aを介して搭載されている。従って出力ユニット230の下方には大きな空間が形成される。光モジュール1は、この空間を利用して、パッケージ底面上に二つの配線基板90a、90bを備える。これら配線基板90a、90bを介して、側壁に設けられたDC端子5bから、波長可変LD10に種々のDCバイアスが供給される。
図13は、配線基板90a、90bを介してDC端子5bと波長可変LD10とが接続される様子を示す平面図である。既に説明した様に波長可変LD10は、利得領域、二つのSOAにキャリアを注入するための電極14a〜14e、ヒータ15a、15b、17a〜17c、二つのヒータグラウンド、および信号グラウンドを有している。いずれの電極にもDCバイアスが供給されるが、その種類は全部で10程度に達する。このため、これらのバイアス信号が、全て波長可変LD10に近い側の側壁2Cに備えられたDC端子5aから供給すると、波長検知ユニット300、変調器ユニット200からの信号、あるいは両ユニットへ提供するバイアス信号用のDC端子が不足する場合がある。一方、変調器20に沿った側壁2DのDC端子5bは若干の余裕があるので、本実施の形態の光モジュール1では側壁2DのDC端子5bから配線基板90a、90bを介して波長可変LD10へDCバイアス信号を供給している。
(第2の実施形態)
図14は、光モジュールの製造工程を示すフローチャートである。以下、図14を参照しながら、光モジュール1を製造する方法について説明する。
S1:レーザユニットの組立
初めに、レーザユニット100の作製が行われる。レーザユニット100は光モジュール1の外部において光モジュール1の組立とは独立して行われる。波長可変LD10及びサーミスタ11fがレーザキャリア100A上に例えばAuSn共晶半田を用いた公知のダイボンディングによりキャリア100Aの所定金属パターン上に固定される。図15は、波長可変LD10をレーザキャリア100A上に搭載した様子を示す図である。図15に示されるように、波長可変LD10はレーザキャリア100Aの所定金属パターン上に搭載される。そして、波長可変LD10の各電極とレーザキャリア100A上の所定のパターンとの間のワイヤリングが実行される。これにより、波長可変LD10は所定パターンをプロービングしてI−L特性等のDC測定を行うことができる。DC測定において特性不良の波長可変LD10は以後の組立から除外される。
S2:変調器ユニットの組立
図16は、変調器ユニット200の組立の様子を示す図である。変調器ユニット200の組立も光モジュール1の組立と独立して実行する。ベース200a上の本体部200Aにキャリア20aを介して変調器20を搭載し、領域A3、B2にそれぞれのキャリアを介して終端ユニット84a、84b、バイアスユニット86a、86bを搭載する。なお、終端ユニット84a、84b上にはそれぞれ二つのチップキャパシタが予めソルダリングされており、一方、バイアスユニット86a、86b上にはそれぞれ6個のダイキャパシタがソルダリングされている。また、終端ユニット84a、84b上の終端抵抗は金属薄膜抵抗であり、ユニット上に配線を形成する際に同時に作成される。ただし、終端抵抗はチップ抵抗を採用することもできる。終端ユニット84a、84b、およびバイアスユニット86a、86bを搭載するキャリアは、それぞれのユニットの主面の水平レベルが変調器20の主面の水平レベルとほぼ等しくなる厚さを有している。
工程S2では、ベース200a上に変調器20を、キャリア20aを介してまず搭載する。キャリア20aとベース200a、キャリア20aと変調器20の接合はいずれも共晶半田を用いたソルダリング(ダイボンディング)により行われる。次いで、入力ユニット210のキャリア210a、結合ユニットのキャリア220a、終端ユニット84a、84b、バイアスユニット86a、86bを共通に搭載する二つのキャリア88A、88B、側壁2Dに沿って配置されたモニタPD64bを搭載するためのキャリア65、および出力ユニット230のキャリア230aがいずれもソルダリングによりベース200a上に搭載される。この時、入力ユニット210のキャリア210aがまず変調器20との間でラフアライメントが行われる。すなわち、キャリア210aの主面上で変調器20と対向する辺にマークが形成されており、このマークを変調器20の入力ポート24を示すマークに目視確認でアライメントを行う。次いで、結合ユニット220のキャリア220aと入力ユニット210のキャリア210aのラフアライメントを行う。キャリア210aとキャリア220aの相互に対向する辺にはそれぞれマークが形成されており、両マークを目視によりアライメントすることで両キャリアの相対位置を決定する。また、出力ユニット230のキャリア230aについても、変調器20と対向する辺に二つのマークが形成されており、これらマークを変調器20の主面上に形成され、出力ポート22a、22bの位置を示すマークに目視アライメントを行う。
これら各種キャリアをベース200aに搭載した後、各キャリア上の配線と変調器20、および回路素子とをボンディングワイヤにより接続する。すなわち、変調器20の電極45a、45bと終端ユニット84a、84b上の終端抵抗との間、電極46a、46bとバイアスユニット86a、86bのダイキャパシタの間、これらダイキャパシタとバイアスユニット86a、86bの主面上の配線パターン、バイアスユニット86a上の配線とキャリア220aの主面上の配線の間、終端ユニット84a上配線パターンとキャリア220a上の配線パターンの間、それぞれワイヤリングする。
なお、上記説明では終端ユニット84a、84bとバイアスユニット86a、86bが共通のキャリア88A、88B上に予め搭載される例を説明したが、それぞれのユニットで独立したキャリアを備えてもよい。さらに、側壁2C側に配置される終端ユニット84aとバイアスユニット86a、他方の側壁2D側に配置される終端ユニット84bとバイアスユニット86b、それぞれが共通のキャリア、及び共通の基板を有してもよい。終端ユニット、バイアスユニット上に形成される配線は主にDC信号を伝える。従って、両ユニットで配線基板を共通化しても電気的特性に大きな影響を与えることはない。むしろ、キャリアと配線基板を共通化することで両ユニット、ひいては変調器ユニット200の組立を簡略化することができる。
S3:波長検知ユニットの組立
光モジュール1の外部で波長検知ユニット300のキャリア300a上にサーミスタ31f、二つのモニタPD34a、34bをそれぞれのサブマウント34A、34Bを介して搭載する。搭載は全て共晶半田を用いたソルダリングにて行うことができる。この工程で二つのモニタPD34a、34bを予めキャリア300aに搭載するのは、モニタPD34a、34bの有効径が数十μm程度と大きく、変調器20の導波路に対するアクティブ調芯を必要としないからである。さらに、エタロンフィルタ33もこの段階でキャリア300a上に搭載しておく。
S4:光モジュールの組立
S4a:3台のTECの搭載
図17は、光モジュール1のハウジング2内に3台TEC11〜31を搭載した状態を示す平面図である。TEC11〜31の搭載に合わせ、この工程S4aではキャリア77A上に予め搭載されているVOA77、および二つの配線基板90a、90bをハウジング内の所定の位置にダイボンディングにより固定する。それぞれのTEC11〜31の下基板11b〜31bであって、上基板11a〜31aからはみ出した部位には、下基板11b〜31b上に搭載されている複数のペルチェ素子に電流を供給するためのポストが予め搭載されている。TEC11〜31のハウジング2内への搭載の後、これらポストと両側壁2C、2Dに備わるDC端子5a、5bとの間でワイヤリングを行う。TEC11〜31には大きな電流が供給されるので、ポストとDC端子5a、5bとの間は複数のワイヤにより接続される。
S4b:レーザユニット及び変調器ユニットのTEC上への搭載
本工程S4bでは、工程S1で組立てたレーザユニット100、及び工程S2で組立てた変調器ユニット200が、それぞれTEC11及びTEC21上に搭載される。
図18は、レーザユニット100、変調器ユニット200、及び波長検知ユニット300が、TEC11、TEC21、TEC31上に搭載された様子を示す平面図である。初めに、工程S1で組立てたレーザユニット100がキャリア10a上に第1の共晶半田を用いて搭載される。キャリア10aは、その後、第2の共晶半田を用いてベース100a上に搭載された後、ベース100aをTEC11上に搭載する。第2の半田の融点は、第1のSnAgCuBi半田の融点(約240℃)より低い。この際、二つのレンズキャリア110A、110Bもベース100a上に第2の半田を用いて搭載される。レンズキャリア110A、110B上へのレンズ110a、110bの搭載はこの工程では実施しない。
また、変調器ユニット200のベース200aをTEC21上に共晶半田を用いて搭載する。この時結合ユニット220のキャリア220aとレーザユニット100のレンズキャリア110Aの対向する辺にそれぞれマークが形成されており、両者のマークを目視で合わせることにより、レーザユニット100と変調器ユニット200との間のラフアライメントを行う。これらラフアライメントにより引き続き行われるレンズ等の光学調芯工程を単純化することができる。レンズ等の被調芯部材について各キャリア上の設計上の搭載位置にはマークが形成されており、調芯の初期位置としてこれらマークを用いることができる。各キャリア間のアライメントが適正に行われていない場合には、マーク上に被調芯部材を配置した場合であっても、有意な結合効率が得られない。有意な結合効率を与える位置の探索から始めなければならない。
S4c:波長検知ユニットのTEC上への搭載
既に工程S3においてキャリア300a上にサーミスタ31f、二つのモニタPD34a、34b、エタロンフィルタ33を搭載したアセンブリをTEC31上に搭載する。この時、キャリア300aのレンズキャリア110bに対向する辺、およびレンズキャリア110bのキャリア300aに対向する辺に、それぞれアライメントマークが形成されており、両者を目視でアライメントすることにより、入力ユニット210、結合ユニット220、出力ユニット230と同様に、レーザユニット100と波長検知ユニット300のラフアライメントを実行できる。
また、変調器ユニット200のベース200a上にPDサブマウント62Aを介してモニタPD62aを、さらに、入力ユニット210のキャリア210a上であって、変調器20のモニタポート25aに対向する位置に、PDサブマウント64Aを介してモニタPD64aを、他方のモニタポート25bに対向する位置であって、サーミスタキャリア66A上にサブマウント64Bを介してモニタPD64bをそれぞれ搭載する。また、VOAキャリア77A上にキャリア78Aを介してBS78と、さらにPDサブマウント79Aを介してモニタPD79を搭載する。そして、側壁2C、2D上のDC端子5a、5bと各キャリア上の配線パターンとの間、各キャリア間の配線パターンの間、後壁2BのRF端子と変調器20の電極41〜43の間、それぞれのワイヤリングを全て行う。
S5:光学的調芯
S5a:入力光学系の調芯
光学調芯はまずレーザユニット100と変調器20との間の入力光学系について行う。まず、レーザユニット100のレンズ110を、その出力光が実質的にコリメート光となる位置に固定する。具体的には、図19に示す光軸変換治具(特殊治具)9dをビームシフタ81の搭載予定位置にセットし、波長可変LD10が出射しレンズ110aを透過した光をハウジング2外に導く。そして、ハウジング2から相当の距離を取った遠点において第1のCW光L1のコリメート性をチェックする。本方法では遠点をハウジングから大凡1m離れた位置に設定した。遠点に受光器9pをセットし、レンズ110aを光軸に沿って前後にスライドし、第1のCW光L1が実質的にコリメート光となる位置に固定する。
次に、上記特殊治具9dを取り外しその位置にビームシフタ81を固定する。本光モジュール1では、波長可変LD10と変調器20とは独立のTEC11、21上にそれぞれベース100a、200aおよびキャリア10a、20aを介して搭載されている。従って、波長可変LD10の光出射端と変調器20の光入力ポートと水平レベルは大概一致しない。フィルタ61、第1、2レンズ63a、63bの入力光学系を微調芯することでこの水平レベルの不一致を補償することになるが、フィルタ61の仰角/俯角をその水平回転角を含めて微調芯するのは高精度に調芯機構を必要とする。さらに、レンズ63a、63bで光軸の水平レベルを補償するのは、キャリア210aの主面以下にレンズ(厳密にはレンズホルダ)を下降させるのは物理的に不可能であり、また、レンズホルダを所定量以上キャリア210aの主面から離して固定すると、樹脂固定の信頼性を損なうことになる。そこで、本モジュールではビームシフタ81を用いて波長可変LD10の光出射端と変調器20の入力ポート24の水平レベルを補償している。ビームシフタ81は透明体で構成された平行四面体であり、入射光の光軸に対しその入射面を傾けることで出射光の光軸を入射光のそれに対してオフセットさせる機能を有する。本モジュールでは、予め各部材の物理的寸法を測定し、その寸法から計算される水平レベルの差を補償するオフセットを与える様にビームシフタ81の搭載角度を調整する。ビームシフタ81の角度についてのアクティブ調芯を行っていない。
次いで実際に波長可変LD10を発光させ、レンズ110aによりその出射光をコリメート光に変換し、ビームシフタ81、アイソレータ82を通過した光をフィルタ61により変調器20に導入する。二つのレンズ63a、63bは未だ搭載していない。フィルタ61の調芯においては、その水平角をほぼ45°で固定しておき、フィルタ61への入射光の光軸に平行な方向にのみスライドさせる。ミラーの回転調芯は行わない。そして、実際にモニタ64a、64bの出力を観測し、その出力が最大となる位置をフィルタ61の調芯位置とする。
最後に二つのレンズ63a、63bの調心を行う。フィルタ61の調芯と同様に波長可変LD10を実際に発光させ変調器20を導入し、モニタPD64a、64bの出力を観測する。まず第1レンズ63aをモニタPD64a、64bの出力が最大となる位置に固定する。固定に用いる紫外線硬化樹脂の固化時に必然的に第1レンズ63aの位置がずれてしまうが、第2レンズ63bを調芯してそのずれを補償する。これにより、ビームシフタ81、アイソレータ82、フィルタ61、第2レンズ63b、第1レンズ63aで構成される入力光学系の調芯を完了する。
S5b:出力光学系の調芯
続いて出力光学系の調芯を行う。波長可変LD10を実際に発光させ第1のCW光L1を既に調芯がなされた入力光学系により変調器20内に導く。そして、二つの出力光M2b、M2cのいずれもが出力ポート22a、22bから出力される様に変調器20にバイアスユニット86a、86bを介して与えるバイアス電圧を調整する。そして、入力光学系の調芯の際に用いた特殊治具9dを第2レンズ73bの搭載予定位置にセットし、二つの第1レンズ73aを調芯し、特殊治具9dを介して遠点で観測される出力光M2b、M2cがコリメート光になる様に第1レンズ73aの位置を調芯する。そして、その調芯位置から設計所定距離だけ第1レンズ73aを変調器20の出力ポート22a側にシフトする。そうすると、第1レンズ73aの出力光は発散光に変換される。
次いで光モジュールの出力ポート3aに光検知治具をセットする。この光検知治具は出力ポート3aに実際に接続される光結合ユニットを模したものであり、内部に集光レンズと結合ファイバを備え、集光レンズにより結合ファイバの一端に集光された光の強度を結合ファイバの他単に接続される光パワーメータを通して観測するものである。以下、この光検知治具を用いた第2レンズ73bの調芯について説明する。
まず、変調器20の出力光M2bに対する第2レンズ73bを調芯する。変調器に与えるオフセットバイアスを調整して出力光M2cを実質的消光状態とし、出力光M2bのみが外部に出力される状態を作る。そして、第2レンズ73bを所定の初期位置から始めて光軸に平行な方向と垂直な方向でキャリア230aの主面に平行な方向にスライドさせ、光検知治具の検知される最大光強度を求める。ただし、第2レンズ73bはその最大強度を与える位置に固定することはない。この時、既にPBCユニット76はキャリア230a上に搭載されているので、出力光M2bはPBCユニット76でその光軸を平行移動され検知治具に適宜入力する。
次いで、オフセットバイアスを調整し、出力光M2bを消光状態にして出力光M2cのみが出力される状態を作る。出力光M2bについて最大光強度を求めた第2レンズ73をそのまま平行移動し、出力光M2cについての第1レンズ73aとカプリングさせ、検知治具で検知される最大光強度を求める。そして、先に出力光M2bについて求めた最大光強度と、出力光M2cで求めた最大光強度を比較し、大きな値を示す出力光の光軸上に第2レンズ73bを移動し、かつ、検知治具で検知される光強度が、上で求めた小さい方の最大光強度を与える位置に第2レンズ73bを調芯し、その位置で第2レンズ73bを固定する。固定には紫外線硬化樹脂を用いる。そして、最大光強度が小さく現れた光出力について、検知治具で検知される光強度が最大となる第2レンズ73bの位置を調芯する。その位置で第2レンズ73bを固定する。
最後に検知治具を出力ポート3aから取り外し、光結合ユニットを同ポートに固定する。固定に際しては、変調器20のバイアスを解放し、二つの出力光M2b、M2cのいずれもが出力される状態を作り、二つの光M2b、M2cを光結合ユニットに結合させ、同ユニットに付属する光ファイバから出力される光の強度が最大となる位置で光結合ユニットをハウジング2に固定する。
この様に複雑な調芯方法を採用する理由は、二つの出力光M2b、M2cはアイソレータ75によりその偏光方向に90°の差が誘導された光であり、かつ、それぞれの偏光方向で2つの伝送情報(光の位相として0°、90°の二つ)が与えられ信号である。これら4つの情報をそれぞれ含む光信号の強度に大きな差が生ずると、伝送情報の誤り確率が急激に増加するためである。
S5c:波長検知ユニットの調芯
波長検知ユニット300に搭載される光学部品の調芯を行う前に、レーザユニット100に搭載されている他方のレンズ110bの調芯を行う。波長可変LD10を実際に発光させ、また、入力光学系、出力光学系で用いた治具を第1のフィルタ32aの搭載位置にセットし、波長可変LD10が出力する第2のCW光L2をハウジング2外に導く。そして、入力光学系の調芯時と同様に、ハウジング2外に取り出した第2のCW光L2を遠点で観測し、この第2のCW光L2が実質コリメート光に変換されるコリメートレンズ110bの位置を特定し、当該位置でコリメートレンズ110bを固定する。固定は紫外線硬化樹脂を硬化させることで行う。
ついで、波長検知ユニット300に搭載される二つのフィルタ32a、32bの調芯を行う。まずフィルタ32aについてその設計搭載位置から第2のCW光L2光軸に沿って平行移動し、モニタPD34aで観測される光強度が最大となる第1のフィルタ32aの位置を決定する。この時フィルタ32aの回転調芯は行わない。回転調芯をおこなわなくとも、モニタPD34a、34bの有効受光領域がビーム径に対して十分広いので十分な強度の信号を得ることができる。フィルタ32aはこの最大結合効率を与える位置から設計所定量だけ第2のCW光の光軸に沿って、コリメートレンズから離れる方向にスライドし、そこで固定する。スライドさせるのはモニタPD34aに向かう光の光軸が第2フィルタ32bで屈折するのを補償するためである。また、モニタPD34bについてはその搭載位置が、第2のCW光L2の光軸から所定量オフセットされた位置に設定されている。フィルタ32a、エタロンフィルタ33において光軸が屈折するのを補償するためである。
次いで第2フィルタ32bの調芯を行う。第2の出力ポート3bに変調器20の出力光学系の調芯の際に用いたと同様の光検知治具をセットする。そして、第2フィルタ32bで反射され光検知治具で検知される光の強度が最大となる第2フィルタの位置を決定する。この際にも第2フィルタ32bの回転調芯は行わない。第2フィルタ32bをCW光L2の光軸と垂直な方向にスライドすることのみにより、検知治具に対する光結合効率が最大となる位置を特定し、その位置で第2フィルタを固定する。最後に、光検知治具に代え光結合ユニットを出力ポート3bにセットする。セットに際し、光結合ユニットで検知される光の強度が最大となる位置に光結合ユニットを前壁に対して固定する。
第1、第2フィルタ32a、32bに代えてプリズムミラーを採用することもできる。プリズムミラーは2種の光学プリズムを張り合わせたもので、全体として矩形の平面形状を備える。プリズムミラーの調芯についてもフィルタ32a、32bと同様の手法を採用することができる。すなわち、プリズムミラーの回転調芯は行わず、CW光L2の光軸に対して平行(第1のプリズムミラー)、垂直(第2のプリズムミラー)にスライドさせ、光出力ポート3bに接続される検知治具、(あるいは結合ユニット)に対して最大光結合効率を与えるそれぞれの位置を特定する。ここでプリズムミラーについてはその光分岐比(ミラーを直進する光も強度:ミラーにより反射される光の強度)として10:90程度が限界である。二つのプリズムミラーを経て出力ポート3bに結合する光は、波長可変LD10の出力光強度に比較し凡そ80%程度に減じられる。一方、フィルタ32a、32bでの分岐比は5:95程度にまで大きくできる。この時、光結合ユニットに結合する光の強度は、波長可変LD10の出力光強度に対して〜90%程度に収まる。プリズムミラーの構成よりも10%程度改善される。
S6:RF信号配線
最後にRF端子4と変調器のRF信号電極41〜43をワイヤリングして光モジュール1の組立が完了する。なお、このワイヤリングはDC信号端子5a、5bについてのワイヤリングと同時に行うことも可能である。ハウジング2に対して蓋(不図示)が取り付けられ、また、出力ポート3a、3bに対してそれぞれシングルモードファイバ及び偏波保持ファイバを含む結合ユニットが取り付けられる。これにより、変調器20及びコヒーレントトランシーバ用の光源を内蔵する光モジュール1の組立が完了する(図20)。
(変形例)
上記説明においては、入力光学系、出力光学系、波長検知光学系の順に各光部品の光学調芯が行われる例を説明した。しかし、光学調芯はこの順番に拘泥されない。波長検知光学系の調芯をまず行い、次いで入力光学系、出力光学系の順に調芯することもできる。ただし、出力光学系の調芯前に入力光学系の組立が完了していなければばらない。出力光学系の調芯時に波長可変LDの出力CW光を、入力光学系を介して変調器に実際に導入し、出力しなければならないからである。
この光モジュールを製造する方法では、一のハウジング2の中に、レーザユニット100、変調器ユニット200、及び波長検知ユニット300が搭載される。光モジュール1自体の内部構造は複雑になる反面、この光モジュール1を搭載するコヒーレントトランシーバの構造を非常に簡略化することができる。光トランシーバでは少なくともレーザ光源を独立してその内部に搭載する必要がなくなる。また、レーザユニット100、変調器ユニット200、及び波長検知ユニット300の間の結合損失が、それぞれのユニットが光ファイバを介して接続される場合に比較して低減される。
この光モジュールの組み立て方法では、レーザユニット100、変調器ユニット200、及び波長検知ユニット300が、それぞれ個別のTEC11〜31に搭載されるので、波長可変LD10、変調器20、及び波長検知ユニット30のそれぞれの発熱量に応じた温度制御を行うことができる。波長可変LD10はTEC11により波長可変LD10の動作に対して最適に温度制御され、変調器20はTEC21により変調器20の動作に最適に温度制御される。また、波長検知ユニット300もTEC31により個別に温度制御されるので、波長可変LD10の発振波長を正確にモニタすることが可能である。
この光モジュールの組立方法によれば、光軸変換治具9dが用いられるので、CW光L1は、ハウジング2の後壁2Bにより遮られることなく遠点に導くことができ、CW光L1を最適なコリメート光に変換する第1コリメートレンズ110aの位置を決めることができる。また、入力光学系では2レンズ系を採用しているので、第1レンズ63aの位置ずれが第2レンズ63bにより最適に補償される。変調器20内の導波路にCW光L1を光結合する際に、樹脂による固定時に生じる第1レンズ63aの位置ずれに伴う光結合損失が補償される。
この光モジュールの組立方法によれば、変調器20内を通過し変調器20の出力光と等価なモニタ光がモニタポートから出力される。第1モニタポート25a及び第2モニタポート25bに対抗してそれぞれモニタPD64a、64bを搭載し、このモニタPD63a、63bを各種光学部品の調芯の際の光検知器として使用することで、各光部品のアクティブ調芯を行うことが可能となる。
以上、好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置及び詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲及びその精神の範囲から来る全ての修正及び変更に権利を請求する。
1…光モジュール;2…ハウジング;2A…前壁;2B…後壁;3a、3b…第1、2出力ポート;100…レーザユニット;200…変調器ユニット;300…波長検知ユニット;210…入力ユニット;220…結合ユニット;230…出力ユニット;10…波長可変レーザ素子;11、21、31…熱電変換素子(TEC);100a、200a、300a…ベース;10a、20a、30a、210a、220a、230a、65a、88A、88B、110A、110B…キャリア;22…光出力ポート、24…光入力ポート;25a、25b…モニタポート、61…フィルタ;63a、63b…第1、2レンズ;81…ビームシフタ;82…アイソレータ;84a、84b…終端ユニット;86a、86b…バイアスユニット;73a、73b…第1、2レンズ;74…Siブロック;75…アイソレータ;76…偏波合成ユニット;77…可変減衰器(VOA)。

Claims (9)

  1. ハウジングを有する光モジュールを製造する方法であって、
    第1の熱電変換素子(TEC)、第2のTEC、及び第3のTECを、前記ハウジングに搭載する工程と、
    波長可変半導体レーザ素子(LD)を搭載するレーザユニットを前記第1のTEC上に、前記レーザユニットが出力する光を変調する変調器ユニットを前記第2のTEC上に、前記レーザユニットが出力する他の光の波長を検知する波長検知ユニットを前記第3のTEC上にそれぞれ搭載する工程と、
    前記光を、前記変調器ユニットを介して前記光モジュールの光出力ポートに光結合する工程と、前記他の光を、前記波長検知ユニットを介して前記光モジュールの他の光出力ポートに光結合する工程の何れか一方を行う工程と、
    前記光を前記光出力ポートに光結合する工程と、前記他の光を前記他の光出力ポートに光結合する他方の工程を行う工程、を含み、
    前記光を前記光出力ポートに光結合する工程は、
    前記レーザユニットと前記変調器ユニットを前記変調器ユニットに含まれる入力ユニットを介して光学的に調芯する工程と、
    前記変調器ユニットと前記光出力ポートを、前記変調器ユニットに含まれる出力ユニットを介して光学的に調芯する工程を含み、
    前記他の光を前記他の光出力ポートに光結合する工程は、
    前記波長検知ユニットを前記レーザユニットに光学的に調芯する工程と、
    前記波長検知ユニットを前記他の光出力ポートに対して調芯する工程、
    を含む光モジュールの製造方法。
  2. 前記変調器ユニットは前記光を変調する光変調器を含み、
    前記レーザユニットは、前記光を出力する前記波長可変LDの一方の端面に光結合するレンズを備え、前記入力ユニットは、前記レンズを透過した光を前記変調器に向け反射するフィルタ、および前記フィルタから反射された反射光を前記変調器に結合する第1及び第2のレンズを有し、前記第1レンズは前記変調器に対し前記第2レンズよりも近く配置されており、
    前記レーザユニットと前記変調器ユニットを光学的に調芯する工程は、
    前記レンズを、前記波長可変LDが出射した前記光をコリメート光に変換する位置に搭載する工程と、
    前記フィルタを、前記コリメート光の光軸に沿って平行移動させ、前記コリメート光を前記変調器に光結合させる工程と、
    前記フィルタにより反射された前記コリメート光を前記第1レンズにより前記変調器に光結合させる工程と、
    前記第2レンズにより前記第1レンズと前記光変調器との間の光結合を補償する工程、を含む請求項1に記載の光モジュールの製造方法。
  3. 前記フィルタを平行移動させる工程、前記第1レンズによる前記コリメート光を前記光変調器に光結合する工程、および前記第2レンズによる前記光結合を補償する工程は、前記光変調器が備えるモニタポートが出力する光をモニタして行う、請求項2に記載の製造方法。
  4. 前記変調器ユニットはさらにビームシフタを備えており、
    前記レーザユニットを前記変調器ユニットに光結合する工程はさらに、前記レンズを前記レーザユニットに搭載する工程の後、前記フィルタにより前記コリメート光を前記光変調器に光結合する工程の前に、
    前記ビームシフタにより前記コリメート光の水平レベルをオフセットする工程を含む、請求項2に記載の光モジュールの製造方法。
  5. 前記レンズを、前記光をコリメート光に変換する位置に搭載する工程は、前記光を前記ハウジング外に導出して行う、請求項2に記載の光モジュールの製造方法。
  6. 前記光変調器は二つの出力ポートを有し、前記出力ユニットは、当該二つの出力ポートそれぞれに対して第1の出力レンズと当該出力ポートに対して当該第1の出力レンズよりも遠く配置される第2の出力レンズとを有しており、
    前記変調器ユニットと前記光出力ポートを光学的に調芯する工程は、
    当該それぞれの出力ポートに対する第1の出力レンズを、当該それぞれの出力ポートが出力する光をコリメート光に変換する位置に搭載する工程と、
    当該それぞれの第1の出力レンズを当該それぞれの位置から所定距離だけそれぞれの出力ポートに近づける工程と、
    当該それぞれの出力ポートに対応する第2の出力レンズにより、それぞれの第1の出力レンズが出力する光の前記光出力ポートに対する最大光結合効率を比較する工程と、
    当該最大光結合効率が大きく設定される出力ポートに対応する第2の出力レンズにより、当該大きく設定された最大光結合効率を当該小さく設定された最大光結合効率に減ずる工程、
    を含む請求項2〜5のいずれか1項に記載の光モジュールの製造方法。
  7. 前記レーザユニットは前記他の光を出力する前記波長可変LDの他方の端面に光結合する他のレンズを、前記波長検知ユニットは第1のフィルタ及び第2のフィルタをそれぞれ含み、
    前記波長検知ユニットを前記レーザユニットに調芯する工程は、
    前記他のレンズを前記他の光をコリメート光に変換する位置に搭載する工程を含み、
    前記波長検知ユニットを前記他の光出力ポートに光結合する工程は、
    前記変換されたコリメート光を、前記第1のフィルタにより第1の方向に反射させ、
    前記反射されたコリメート光を、前記第2のフィルタにより前記他の光出力ポートに光結合する工程、
    を含む請求項1に記載の光モジュールの製造方法。
  8. 前記波長検知ユニットはフォトダイオード(PD)を含み、
    前記コリメート光を前記第1の方向に反射する工程は、前記コリメート光の光軸に沿って前記第1のフィルタを平行移動させ、前記第1のフィルタによる反射光を該PDで観測する工程と、
    前記コリメート光の光軸と垂直方向に前記第2のフィルタを移動させ、前記他の光出力ポートで前記第2のフィルタによる反射光を観測する工程、
    を含む請求項に記載の光モジュールの製造方法。
  9. 記他のレンズを、前記他の光をコリメート光に変換する位置に搭載する工程は、前他の光を前記ハウジング外に導出して行う、請求項に記載の光モジュールの製造方法。
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