JP6566022B2 - 集積プリズム及び集積プリズムの構成方法 - Google Patents

集積プリズム及び集積プリズムの構成方法 Download PDF

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Description

本発明は集積プリズム及び集積プリズムの構成方法に関し、特に、複数の光学部品が一体化された光送信機で用いられる集積プリズム及び集積プリズムの構成方法に関する。
偏波多重4値位相変調(dual polarization-quadrature phase shift keying、以下、「DP−QPSK変調」という。)は、多値位相変調デジタルコヒーレント伝送技術で利用される変調方式の一つである。DP−QPSK変調は、スペクトル利用効率が高いため、基幹通信の変調方式として広く採用されている。
図13は、DP−QPSK変調が採用された一般的な光送信機900のブロック図である。図13では、光送信機900の光学系に関連する部品のみが記載されている。
光源901は、例えば半導体レーザである。光源901から出力された連続光は分光器902で2分岐される。分岐された連続光は変調器903及び904において位相変調され、信号光となる。変調器903から出力された信号光の偏波面は、1/2波長板(λ/2板)905によって90度回転する。変調器904から出射された信号光は、1/2波長板905を通過する信号光と位相を合わせるための遅延板906を透過する。これらの信号光の偏波は偏波合成器907によって合成される。分光器913を透過した、合成された信号光は光ファイバ908と結合される。
信号光の光強度をモニタするために、信号光の一部が分光器911〜913によって反射されてモニタPD(photo diode、受光素子)921〜923と結合される。分光器911〜913は、反射膜を備えたプリズムである。
図14は、光送信機900の光学系を構成する光学部品の具体的な配置を示す図である。光送信機900で用いられるプリズム及びレンズを含む光学部品は、光モジュール990を構成する。図14に記載された光学部品はいずれも独立した部品であり、個別に実装される。
図13及び図14において、同一の機能を持つ要素には同一の参照符号を付した。図13及び図14に記載された光学部品の対応は以下の通りである。分光器902は、50%反射プリズム9021及び100%反射プリズム9022を備える。変調器903は、レンズ9031及び9033、変調器9032を備える。変調器904は、レンズ9041及び9043、変調器9042を備える。5%反射プリズム931〜933は、図13の分光器911〜913に対応する。図13の偏波合成器907は、図14の偏波合成器9071及び100%反射プリズム9072を備える。プリズムを透過する光はいずれもコリメート光であり、レンズ9031、9033、9041及び9043は、コリメート光を変調器9032及び9042に結合させるように変換する。
50%反射プリズム9021には、図13の光源901から連続光が入力される。連続光は、50%反射プリズム9021で2分岐され、変調器9032及び9042で位相変調を受ける。5%反射プリズム931及び932は、変調器9032及び9042で変調されたそれぞれの信号光の光パワーの5%を反射してモニタPD921及び922に導く。偏波合成器9071は、5%反射プリズム931及び932を透過した信号光を結合して、偏波多重光を生成する。5%反射プリズム933は、偏波多重された信号光の光パワーの5%を反射してモニタPD923に導く。100%反射プリズム9022及び9072は、光の向きを変えるために用いられる。5%反射プリズム933を透過した偏波多重光は、図13の光ファイバ908と結合される。
本発明に関連して、特許文献1及び2は、光フィルタとプリズムを備える光モジュールの構成を開示している。
特開2005−249966号公報([0037]段落) 特開平01−057214号公報(2ページ)
図14に示されるように、光モジュール990は、多数の光学部品を用いた微小光学(マイクロオプティクス)により実現されている。マイクロオプティクスが採用された光学系の過剰損失を低減するためには、個々の光学部品の光軸を精密に一致させる必要がある。例えば、50%反射プリズム9021と100%反射プリズム9022のそれぞれの実装の際には、両部品の角度ずれによる光軸ずれが光モジュール990の光損失に大きく影響する。
図15及び図16は、プリズムの光軸調整手順を説明するための図である。図15及び図16では、第1のプリズム1301及び第2のプリズム1302を持つ光学系の光軸調整について説明する。図15を参照すると、まず、第1のプリズム1301の光軸が、信号光の波長を検出可能なカメラを用いて調整される。第1のプリズム1301の位置が固定された後、図16に示すように、第2のプリズム1302の光軸が、第1のプリズム1301及び第2のプリズム1302の反射光をカメラで観察して調整される。この手順は、例えば図14に示した50%反射プリズム9021及び100%反射プリズム9022の調整に適用される。
図15及び図16で説明したように、光モジュール990を構成する光学部品の組立ての際には、精密な光軸調整を光学部品毎に繰り返す必要がある。このため、光モジュール990において必要となる複雑な光軸調整は、光モジュール990の歩留りの低下と高コスト化の原因となっている。
また、多くの光学部品が実装される際の、光学部品の間の物理的あるいは光学的な干渉を避けるために、光モジュール990には、搭載される光学部品の実装密度を高くすることが困難であるという課題がある。レンズやプリズムは、個々の寸法は小さい一方で、組立ての際に用いられるマニピュレーターの逃げスペースが部品毎に必要である。これは、光モジュール990の小型化を困難なものとする。そして、特許文献1、2は、部品点数が少なく組立て及び小型化が容易な光モジュールを実現するという課題を解決するための技術を開示していない。
(発明の目的)
本発明の目的は、部品点数が少なく組立て及び小型化が容易な光モジュールを実現するための技術を提供することにある。
本発明の集積プリズムは、入力される第1の光の偏波を、入力される第2の光の偏波と直交する偏波を持つ第3の光に変換する、プリズムの外面に形成された偏波回転部と、前記第2及び第3の光の偏波を合成して前記第2及び第3の光を含む第4の光として出力する、前記プリズムの内面に形成された偏波合成部と、を備える。
本発明の集積プリズムの構成方法は、入力される第1の光の偏波を、入力される第2の光の偏波と直交する偏波を持つ第3の光に変換する偏波回転部をプリズムの外面に形成し、前記第2及び第3の光の偏波を合成して前記第2及び第3の光を含む第4の光として出力する偏波合成部を、前記プリズムの内面に形成する、ことを特徴とする。
本発明の集積プリズム及び集積プリズムの構成方法は、部品点数が少なく組立て及び小型化が容易な光モジュールを実現する。
第1の実施形態の光モジュール100の構成を示すブロック図である。 光モジュール100の具体的な構成を示す模式図である。 光モジュール100のA−B部の断面図である。 集積プリズム104の構成を示す図である。 集積プリズム104の製造方法の一例を説明するための図である。 集積プリズム103の実装位置の調整方法を説明するための図である。 集積プリズム103のコリメート光の位置をカメラでモニタした場合の様子を説明するための図である。 集積プリズム103のコリメート光の位置をカメラでモニタした場合の様子を説明するための図である。 集積プリズム104の光軸調整方法を説明するための図である。 光モジュール100の組立手順を示すフローチャートの例である。 第2の実施形態の光モジュール200の構成を示す模式図である。 第3の実施形態の光モジュール300の構成を示す模式図である。 DP−QPSK変調が採用された一般的な光送信機のブロック図である。 光送信機900の光学系を構成する光学部品の具体的な配置を示す図である。 プリズムの調整手順を説明するための図である。 プリズムの調整手順を説明するための図である。
本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態の光モジュール100の構成を示すブロック図である。光モジュール100は、光源102、集積プリズム103及び104、変調器110及び111、モニタPD112〜114を備える。光モジュール100は、光源102から出力された連続光を変調器110及び111で変調して信号光を生成し、信号光を光ファイバ150に出力する。光源102及び光ファイバ150は光モジュール100に含まれていなくてもよい。光モジュール100のより具体的な構成について以下に説明する。なお、図1以降の各図面において信号に付された矢印は信号の方向の例を示すものであり、信号の方向を限定しない。
図2は光モジュール100の具体的な構成を示す模式図である。図3は光モジュール100の図2のA−B部の断面図である。以降の図面において、既出の要素と同一の要素には同一の参照符号を付して、説明は省略した。
光モジュール100の基板101上に、集積プリズム103及び104を含む光学部品が配列される。基板101は光学部品が実装される基板である。基板101の上には光学部品の搭載位置を示すマーカ、変調器110及び111のための電気配線及び位置合わせブロック120が製造時に予め形成されている。ただし、図2にはマーカ及び電気配線は図示されていない。基板101には、高周波特性や加工精度に優れたセラミックス基板を用いることができる。基板101上に、光源102、集積プリズム103及び104、レンズ105〜109、変調器110及び111、モニタPD112〜114が実装される。
レンズ105〜109は信号光の波長帯に対して透明なガラスで形成されたレンズである。レンズ105〜109は非球面レンズでもよい。レンズ105〜109は、各々の光学部品を透過する光を効率よく伝搬させるために用いられる。
光モジュール100内を伝搬する光の光軸は図2の破線で示される。光学部品の位置関係について、光軸に沿って詳しく説明する。光源102は例えば波長可変レーザである。光源102の直後に実装されたレンズ105は、出力された光をコリメート光に変換する。コリメート光は、直径500μm程度の平行光である。
集積プリズム103は、レンズ105から出射される連続光の光軸上に、マーカを用いて実装される。集積プリズム103の材料には、連続光の波長に対して透明な石英を用いることができる。集積プリズム103及び104の入出射面には、反射防止膜が形成される。集積プリズム103及び104の内部の反射面には、所定の反射率(例えば5%、50%、100%)を持つミラーが形成される。反射率がほぼ100%であるミラーは全反射鏡とも呼ばれる。反射率が100%未満であるミラーは、半透明鏡とも呼ばれる。ミラーは、例えば誘電体多層膜である。
集積プリズム103は、透過率及び反射率が50%である50%反射ミラー1031と、反射率が100%である100%反射ミラー1032とを備える。50%反射ミラー1031及び100%反射ミラー1032は、レンズ105からの入射光に対して45度の角をなして使用されるように、プリズムの面に形成される。50%反射ミラー1031及び100%反射ミラー1032が形成されたプリズムを貼り合わせることで、集積プリズム103が組み立てられる。集積プリズム104の構成は、図4を用いて後述する。
集積プリズム103から出射されるコリメート光と変調器110及び111とを結合するために、レンズ106及び107が配置される。レンズ106及びレンズ107は、レンズ105と同じ部品であり、レンズ105とは逆向きに配置される。変調器110及び111は、連続光を変調して信号光を生成する。変調器110及び111として、小型で特性に優れるInP(indium phosphide、燐化インジウム)光変調器を用いることができる。
変調器110及び111は、図3に示されるように、予め基板101に形成された位置合わせブロック120に突き当てることで、基板101上に実装される。基板101上に実装された変調器110及び111の連続光の入力部の間隔は、集積プリズム103から出射される2本のコリメート光の間隔と等しい。
変調器110及び111の後方(すなわち、信号光の出射側)にはレンズ108及び109が配置される。レンズ108及び109は、変調器110及び111から出射された信号光をコリメート光に変換する。レンズ108及び109に、レンズ105〜107と同一の部品を使用することで、レンズの取り違えを防止できる。過剰損失が許容される場合には、レンズ105〜109の筐体を基板101と接するように配置することで、レンズ105〜109の、基板101の表面と垂直方向の光軸調整を省略してもよい。
図2において、レンズ108及び109の後方には、集積プリズム104が配置される。図4は、集積プリズム104の構成を示す図である。集積プリズム104は、1/2波長板141、光遅延板142、5%反射ミラー143、95%反射ミラー144、偏波合成器145がプリズムを用いて一体に集積された光学部品である。偏波合成器145は、入力されたTE(transverse electric)光の5%を透過し、95%を反射するとともに、入力されたTM(transverse magnetic)光の5%を反射し、95%を透過する。集積プリズム104が備える5%反射ミラー143、95%反射ミラー144及び偏波合成器145として、誘電体多層膜が用いられてもよい。
1/2波長板141及び光遅延板142へは、信号光が垂直に入射する。5%反射ミラー143、95%反射ミラー144及び偏波合成器145は、レンズ108及び109から入射するコリメート光に対して45度の角をなして使用されるように、プリズムの面に形成される。これらの反射ミラー及び偏波合成器145が表面に形成されたプリズムと、1/2波長板141及び光遅延板142とを貼り合わせることで、集積プリズム104が組み立てられる。1/2波長板141及び光遅延板142へ入射する信号光の光軸の間隔は、集積プリズム103から出射される2本の連続光の間隔及び変調器の110及び111から出射される信号光の光軸間隔と等しい。
集積プリズム104から信号光が出射される出射部は4つある。図4において、第1の出射部146は変調器110の出力光パワーのモニタ出力であり、第2の出射部147は変調器111の出力光パワーのモニタ出力である。第3の出射部148は偏波合成後の信号光の光パワーのモニタ出力であり、第4の出射部149は偏波合成された信号光の出力である。図2に示されるように、3箇所のモニタ出力、すなわち第1〜第3の出射部146、147、148の光軸上にはモニタPD112、114、113が配置され、それぞれの光パワーを独立に測定できる。第4の出射部149の光軸上には、信号光を光ファイバ150に結合させるためのレンズが実装されてもよい。
図5は、集積プリズム104の製造方法の一例を説明するための図である。図5に示すように、集積プリズム104は、図4に示した5%反射ミラー143、95%反射ミラー144、偏波合成器145が挟み込まれた硝材から製造される。集積プリズム104は、貼り合わせられた硝材を図5に示す破線に沿って切断することで、特別な加工を必要とせず、一般的なプリズムとほぼ同様の手順で容易に製造される。
次に、図2を参照して光モジュール100の製造手順について説明する。まず、基板101上のマーカ(図示されない)に従って光源102が基板101上に搭載される。この時、設計上の光軸の位置と光源102の光軸の位置とが一致することが望ましい。しかし、光源102の光軸の位置は後に実装されるレンズ105によって補正できる。このため、光源102は設計値とのずれが100μm以下程度の精度で実装できればよい。一般に、このような光モジュールで光学部品の実装に用いられる組立装置は1μm以下の実装精度を有する。従って、光源102は充分な精度で実装できる。
続いてレンズ105が実装される。レンズ105は、光源102が出力する連続光をコリメート光に変換する。レンズ105の光軸調整の際には、光源102からの出射光を検知できるカメラ(例えば、赤外カメラ)が光軸上に配置される。カメラを光軸方向に移動させても連続光の位置とコリメート光のビーム径が変化しないような位置にレンズを調整することで、光源102に対するレンズ105の位置が決定される。その後、レンズ105は紫外線硬化樹脂等によって基板101上に接着固定される。
次に集積プリズム103の実装について説明する。図6は、集積プリズム103の実装位置の調整方法を説明するための図である。まず、集積プリズム103は、基板101上に形成されたマーカに合わせて位置合わせされる。レンズ105から出射される光はコリメート光であるため、集積プリズム103の位置が図6の左右方向に多少ずれた場合でも、連続光の光パワーの過剰損失は大きく増加しない。しかし、集積プリズム103の位置が図6の上下方向に大きくずれた場合には、コリメート光に「けられ」が発生し、そのため信号光の光パワーに過剰損失が生じる恐れがある。また、集積プリズム103が、設計上の位置に対して回転して実装された場合には、角度ずれにより、集積プリズム103と変調器110及び111との結合に過剰損失が発生する。
このため、図6に示されるように、集積プリズム103からの出射光を、出射光を検出可能なカメラを用いて観察することで、集積プリズム103の実装位置が調整される。最初に、集積プリズム103の回転方向の位置決めが行われる。具体的には、カメラを集積プリズム103からの出射光と平行な方向に動かしても出射光のスポット位置が変化しないように集積プリズム103の位置が調整される。これにより、集積プリズム103の角度(回転方向)が正確に決定される。
次に、集積プリズム103の、図6の上下方向の位置決めが行われる。図7及び図8は、集積プリズム103から出射されるコリメート光の位置をカメラでモニタした様子を説明するための図である。図7及び図8の左側は集積プリズム103の上面図であり、コリメート光の光軸は矢印の付いた一点鎖線で示される。図7及び図8の右側には、集積プリズム103を出力側からカメラで観察した場合のコリメート光の断面が模式的に丸印で示される。集積プリズム103の図面の上下方向の位置は、図7に示すようにプリズムに挟み込まれた反射膜の中央にコリメート光が入射するように調整される。
図8は、集積プリズム103が、正しい位置よりも図面の下方にある場合を示す。50%反射ミラー1031と及び100%反射ミラー1032は互いに平行に位置する。このため、図7と比較して図面の上下方向に集積プリズム103の位置ずれが生じている場合には、出射される2つのコリメート光は図8に示すように同一の方向に移動する。従って、集積プリズム103の位置調整は、集積プリズム103から出射される2本のコリメート光の一方に対してのみ行えばよい。この調整により図7の上下方向の光軸の位置を、設計値とのずれが50μm以下となるように正確に調整できる。
次に変調器110及び111を予め基板101上に搭載された位置合わせブロック120に突き当てて実装する。そのため変調器110及び111は精密な光軸調整を必要とせずに所定の位置に実装される。
レンズ106〜109を用いた光軸調整が行われるため、変調器110及び111の光軸調整の際には、光変調器の図面の左右方向の位置に大きい精度は求められない。しかし、変調器110及び111の図面の上下方向の位置ずれは、変調器110及び111に入射する連続光の光パワーの過剰損失に影響を与える場合がある。また、変調器110及び111の角度ずれが変調器110及び111のNA(numerical aperture、開口率)の範囲内であれば光パワーの過剰損失は大きく増加しない。そして、変調器110及び111のそれぞれにおいて、連続光の入射点と信号等の出射点との間に図面の上下方向の位置ずれがなければ、変調器110及び111の角度ずれは生じていない。
従って、変調器110及び111の位置ずれ及び角度ずれによる過剰損失を低減するためには、変調器110及び111の図面の上下方向の位置ずれを抑制することが重要である。本実施形態においては、変調器110及び111の図面の上下方向の実装精度は、位置合わせブロック120によって充分な精度を持つ。このため、集積プリズム103の位置ずれが、変調器110及び111の前方(連続光の入射側)の光軸ずれの主たる要因となる。しかし、上述のように集積プリズム103の実装精度は50μm程度であり、さらに、100μm程度の集積プリズム103の位置ずれは、次のレンズ実装工程で補正できる。このため、本実施形態においては、集積プリズム103と、変調器110及び111とは、光学的に低損失で結合される。
変調器110及び111の実装後に、変調器110及び111の前後のレンズ106〜109が実装される。初めに変調器110及び111の入射側のレンズ106及び107が実装される。レンズ106及び107は、光源102からの連続光の光パワーが変調器110及び111に最も強く結合される位置に調整される。このため、レンズ106及び107の光軸調整の際には、変調器110及び111から出射される光の光パワーを、変調器110及び111の出力側にPDを仮に配置して測定してもよい。あるいは、変調器110及び111が導波路内の光パワーをモニタする機能を備える場合には、その機能を利用してもよい。レンズ106及び107は、変調器110及び111に対する結合効率が最も高い位置で、例えば紫外線硬化樹脂によって接着固定される。
レンズ106及び107の位置を調整することで集積プリズム103から出射された連続光と変調器110及び111との間の光軸ずれが補正される。集積プリズム103から出射された連続光と、変調器110及び111との間の光軸のずれが100μm程度以下であれば、過剰損失が充分に低い状態で、光源102からの連続光を変調器110及び111に結合させることができる。
レンズ108及び109は、変調器110及び111から出力された信号光をコリメート光に変換して、それぞれを集積プリズム104が備える1/2波長板141及び光遅延板142に入射させる。レンズ108及び109は、光源102の直後のレンズ105と同様の手順によりカメラを用いてコリメート光をモニタすることによって位置決めされ、紫外線硬化樹脂により基板101上に接着固定される。
続いて、集積プリズム104の調整方法について説明する。図9は、集積プリズム104の光軸調整方法を説明するための図である。変調器111からの出射光は、光遅延板142を透過した後、95%反射ミラー144及び偏波合成器145で反射される。その結果、変調器111の出射光の光軸は平行移動する。一方、変調器110の出射光は、集積プリズム104においてスネルの法則によりわずかに平行移動するが、実質的にはほとんど移動しない。そこで、図9に示すように、変調器111からのみ信号光を出射させ、この信号光を赤外カメラによってモニタすることで、集積プリズム104の角度調整を行うことができる。集積プリズム104に入射する2本のコリメート光の相対的な位置関係は、図7及び図8に示した集積プリズム103から出射される2本のコリメート光と同様に考えることができる。このため、集積プリズム104においても、集積プリズム103の光軸調整と同様に、カメラを用いてコリメート光をモニタすることで平面内の光軸調整が可能である。
なお、レンズ108及び109で生成されるコリメート光の直径はモニタPD112〜114の受光径に対して充分に大きい。このため、モニタPD112〜114の実装位置には高い精度は必要とされない。従って、モニタPD112〜114の実装は比較的容易である。
図10は、以上に説明した本実施形態の光モジュール100の組立手順を示すフローチャートの例である。図10のステップS11では、基板101上のマーカに従って光源102が基板101上に搭載される。ステップS12では、カメラを用いてレンズ105の位置が調整される。ステップS13では、カメラを用いて集積プリズム103の位置が調整される。ステップS14では、変調器110及び111が位置合わせブロック120に突き当てられる。ステップS15では、変調器110及び111への入射光の強度をモニタすることでレンズ106及び107の位置が調整される。ステップS16では、カメラを用いてレンズ108及び109の位置が調整される。カメラを用いてステップS17では、集積プリズム104の位置が調整される。ステップS18では、モニタPD112〜114が実装される。
このように基板101上に構成された光モジュール100は、筐体に収められる。集積プリズム104は、偏波合成された信号光を出力する。偏波合成された信号光を光ファイバ150に結合するように接続することで、DP−QPSK変調が用いられる光通信装置に光モジュール100を組み込むことができる。
(光モジュールの機能)
第1の実施形態の光モジュール100の機能について図2を参照して説明する。光源102から出射された連続光はレンズ105によりコリメート光に変換され、集積プリズム103に入射する。集積プリズム103が備える50%反射ミラー1031と100%反射ミラー1032とは、レンズ105により生成されたコリメート光に対して45度の角度をなす。50%反射ミラー1031と100%反射ミラー1032とを組み合わせることにより、レンズ105で生成されたコリメート光は、ほぼ等しい光パワーを持つ平行な2本のコリメート光に分岐される。分岐された2本のコリメート光はレンズ106及び107で集光され、それぞれ変調器110及び111と結合する。変調器110及び111は光モジュール100の外部に実装された、図示されないドライバ回路からの電気信号によって駆動される。変調器110及び111は、レンズ106及び107から入射した連続光に対して位相変調を行い、2つの信号光を生成する。変調器110及び111は、それぞれ異なる電気信号により連続光をQPSK変調してもよい。ただし、変調器110及び111の変調方式はQPSKに限定されない。変調器110及び111が生成した信号光は、それぞれレンズ108及び109によって再びコリメート光に変換され、集積プリズム104へ出力される。
変調器110から出射された信号光の偏波は、集積プリズム104が備える1/2波長板141により90度回転する。光源102からは、TE(transverse electric)モードでの連続光が出力される。このため、1/2波長板141に入射したTEモードの信号光は、偏波回転によってTM(transverse magnetic)モードの信号光となる。TMモードとなった信号光は5%反射ミラー143によって光パワーの5%が第1の出射部146から出射されてモニタPD112と結合し、光パワーの95%は5%反射ミラー143を透過して偏波合成器145に入射する。
一方、変調器111から出射された信号光は、集積プリズム104が備える光遅延板142によって遅延量が調整される。光遅延板142の遅延量は、変調器110から出射された信号光の位相と変調器111から出射された信号光の位相とが、偏波合成器145の出力において一致するように設定される。位相が調整された信号光は、95%反射ミラー144によって光パワーの5%が第2の出射部147から出射されてモニタPD114と結合し、光パワーの95%は偏波合成器145へ到達する。
偏波合成器145はTMモードの光パワーの95%を透過し、5%を反射する。また、偏波合成器145はTEモードの光パワーの5%を透過し、95%を反射する。従って、偏波合成器145において、1/2波長板141を透過したTMモードの信号光の光パワーの95%と、光遅延板142を透過したTEモードの信号光の光パワーの95%の光とが合波される。合波された光は、第4の出射部149から光モジュール100の外部へ出力される。この光は、光ファイバと結合される。TEモードの信号光の位相は光遅延板142によって調整されているため、TEモードの信号光とTMモードの信号光との位相は一致している。また、偏波合成器145で合波された信号光の光パワーの5%は、合波された信号光の光パワーをモニタするために第3の出射部148からモニタPD113へ出力される。このようにして、光モジュール100は、DP−QPSK変調された信号光を生成できる。
以上説明したように、第1の実施形態の光モジュール100は、変調器110及び111の前後に配置されたプリズムをそれぞれ1つに集約することにより、光軸調整に必要な手順を大幅に減らすことができる。変調器110及び111の入力側では1個の集積プリズム103の調整を行うだけで、プリズムで分岐される2本のコリメート光の光軸調整を同時に実施できる。変調器110及び111の出力側も同様に、1個の集積プリズム104を調整することで、変調器110及び111から出射される信号光から変換された2本のコリメート光の光軸調整を同時に実施できる。その結果、光モジュールの組立工数は大幅に低減される。さらに、光学部品を集積プリズム103及び104として集積化することで、光モジュール100を構成する部品点数を減らすことができるため、光学部品の実装時に必要なクリアランスを低減でき、光モジュールの小型化を実現できる。
すなわち、第1の実施形態の光モジュール100は、組立てが容易であるという効果を奏する。その理由は、一般的な光モジュールでは多数のプリズム毎に光軸調整が必要であったのに対して、光モジュール100は、集積プリズム単位の光軸調整により、光軸調整の工程が短縮できるからである。
また、光モジュール100は、調整が必要な光軸が一方向のみであるため、1台のカメラを方向を変えることなく光軸調整に使用することで、生産設備が簡略化されるという効果も奏する。
さらに、第1の実施形態の光モジュール100は、部品点数が少なく、小型化も容易であるという効果を奏する。
その理由は、反射ミラーや偏波合成器を集積化した集積プリズムを光学部品として用いているからである。そして、集積プリズム103及び104を用いることで、組立て装置の逃げや光軸調整時のクリアランスの確保、あるいは、プリズム固定時の接着剤の流出の懸念といった、複数の光学部品を実装する際の課題が低減される。例えば、第1の実施形態の光モジュール100は、光学部品の間隔をコリメート光の直径程度まで近づけることも可能となる。
(第1の実施形態の変形例)
部品点数が少なく組立て及び小型化が容易であるという第1の実施形態の効果は、以下に記載する第1の実施形態の光モジュール100の変形例によっても得られる。図1及び図2を参照し、光モジュール100の変形例に関連する要素の参照番号を括弧内に示して説明する。光モジュールの変形例は、分岐部(103)と、光変調器(110及び111)と、集積プリズム(104)と、を備える。
分岐部(103)は、半透明鏡(1031)及び全反射鏡(1032)を備える。半透明鏡(1031)は、入力光を所定の比率で分岐させ、一方の入力光を出力する。全反射鏡(1032)は、半透明鏡(1031)で分岐された他方の入力光が、半透明鏡(1031)から出力された一方の入力光と平行に出力されるように配置される。全反射鏡(1032)は、入射した光をほぼ全て反射する。
光変調器(110及び111)は、分岐部(103)から入射された一方及び他方の入力光をそれぞれ変調して、第1の光及び第2の光を生成して出力する。
集積プリズム(104)は、偏波回転部(141)及び偏波合成部(145)を備える。偏波回転部(141)は、一方の入力光に対応する第1の光の偏波を、他方の入力光に対応する第2の光の偏波と直交する偏波を持つ第3の光に変換する。偏波回転部(141)は、プリズムの外面に形成される。偏波合成部(145)は、第2及び第3の光を偏波合成して第4の光として出力する。偏波合成部(145)は、プリズムの貼り合わせ面(すなわち、プリズムの内面)に形成される。
このような構成を備える光モジュールでは、分岐部及び集積プリズムを単位とする光軸調整により、光軸調整の工程が短縮される。また、光モジュール100の上述の変形例は、反射鏡や偏波合成器を集積化した分岐部や集積プリズムを用いることで、複数の光学部品やプリズムを実装する際の課題が軽減される。その結果、光モジュール100の上述の変形例は、部品点数が少なく組立て及び小型化が容易であるという効果を奏する。
(第2の実施形態)
図11は、本発明の第2の実施形態の光モジュール200の構成を示す模式図である。光モジュール200の、第1の実施形態の光モジュール100との相違は、100%反射ミラー201を備えることと、集積プリズム104に代えて集積プリズム204を備えることである。集積プリズム204は、偏波合成器245の仕様が異なること以外は集積プリズム104と同様の構成を備える。光モジュール200のそれ以外の構成は、光モジュール100と同様である。図10において、図2と同一の要素には同一の参照符号を付して、説明は省略する。
図11は、光源102からの出射光の光軸と変調器110を通過する光の光軸が同一軸上にない構成を示す。図11に示す光モジュール200では、光源102から出射された連続光は、100%反射ミラー201で反射され、集積プリズム103へは図2とは異なる方向から入射される。また、本実施形態の集積プリズム104で用いられる偏波合成器245は、TEモードの光パワーの95%を透過し、5%を反射する。また、偏波合成器245は、TMモードの光パワーの5%を透過し、95%を反射する。その結果、光モジュール100とは異なり、光モジュール200からは、図面の上方に信号光の光パワーの95%が出力される。
このような構成を備える第2の実施形態の光モジュール200は、第1の実施形態の光モジュール100と同様に、組立て及び小型化が容易であるという効果を奏する。さらに、光モジュール200は、連続光及び信号光の光路を変更することにより、光モジュール200の、変調器110及び111の光軸と平行な方向(図11の左右方向)の寸法を抑えることが可能となる。
また、偏波合成器245に代えて第1の実施形態の光モジュールと同様の仕様の偏波合成器145を用い、1/2波長板141と光遅延板142との位置を入れ替えても、集積プリズム204は同様の動作を行うことができる。
(第3の実施形態)
図12は、本発明の第3の実施形態の光モジュール300の構成を示す模式図である。光モジュール300の、図2に示した第1の実施形態の光モジュール100との相違は、集積プリズム103、変調器110及び111に相当する機能が、1チップの集積光導波路301によって実現されている点である。図12において、第1の実施形態の光モジュール100と共通の要素には同一の参照符号及び名称を付して、説明は省略する。
集積光導波路301は、分岐光導波路302及び変調器303を備える。レンズ304は、光源102から出射された連続光を、分岐光導波路302と結合させる。レンズ304の光軸調整は、変調器303のそれぞれの出力側から出射される光パワーが最大かつ均等になることを目標に行われる。分岐光導波路302は、入力された連続光を、所定の比率(たとえば1:1の光パワー比)で2分岐させる。分岐光導波路302で2分岐された光は、変調器303に入力される。変調器303は、並列に配置された2台の光変調器である。変調器303の材料には、例えばInPが用いられる。しかし、分岐光導波路302を含め、集積光導波路301の材料は限定されない。変調器303は、分岐光導波路302で分岐された光をそれぞれ独立に変調して、集積プリズム104に出力する。変調器303の変調方式は、例えばQPSKであるがこれには限定されない。
このような構成を備える光モジュール300は、分岐光導波路302及び変調器303が一体化されて、1チップの集積光導波路301として形成されている。このため、光モジュール300では、第1の実施形態の光モジュール100における集積プリズム103、レンズ106及び107の光軸調整が不要となる。
加えて、光モジュール300は、第1の実施形態の光モジュール100と比較して、光軸調整の工程がさらに短縮される。その理由は、連続光を分岐する分岐光導波路302と変調器303とが集積化されているからである。また、光モジュール300は、光学部品の集積化により、第1及び第2の実施形態と同様に、複数の光学部品を実装する際の課題も軽減される。その結果、光モジュール300も、部品点数が少なく光モジュールの組立て及び小型化が容易であるという効果を奏する。
なお、集積光導波路301の図面の上下方向の位置合わせを行うための位置合わせブロックが、基板101上に設けられてもよい。また、光源102をも集積光導波路301に集積することで、さらなる光軸調整の工程の短縮や光モジュール300の小型化が可能である。さらに、光モジュール300は、集積プリズム104に代えて、第2の実施形態で説明した集積プリズム204を備えてもよい。
(第4の実施形態)
第4の実施形態として、第2の集積プリズムの最小構成について説明する。図4の対応する参照符号を括弧内に示す。最小構成の第2の集積プリズムは、偏波回転部(141)と、偏波合成部(145)とを備える。偏波回転部(141)は、入力される第1の光の偏波を、入力される第2の光の偏波と直交する偏波を持つ第3の光に変換する。偏波合成部(145)は、第2及び第3の光を偏波合成して、第2及び第3の光を含む第4の光として出力する。偏波回転部(141)は、プリズムの外面に形成される。偏波合成部(145)は、プリズムの内面に形成される。
上述した偏波回転部及び偏波合成部は、それぞれ、図4の1/2波長板141及び偏波合成器145に対応する。このような1/2波長板141及び偏波合成器145のみを備える最小構成の集積プリズムによっても、光学部品の一体化により、光学部品を実装する際の課題が軽減される。すなわち、部品点数が少なく組立て及び小型化が容易な光モジュールを実現するという効果は、図4に示す1/2波長板141及び偏波合成器145のみを備える集積プリズムによっても得られる。
(各実施形態の他の変形例)
以下は、各実施形態の光モジュールあるいは集積プリズムの構成に応じて適用可能な変形例である。
変調器110、111及び303の数は3個以上であってもよい。その場合には集積プリズムの反射ミラーの反射率あるいは分岐光導波路の分岐数等を変調器の数に合わせて調整すればよい。3つ以上の変調器を搭載することで、変調方式が異なる信号光を混在させることが可能となる。
光源102は基板101上に実装されなくともよい。光源102を基板101と分離することで、変調器110、111及び303に対する光源102の発熱の影響を回避できる。
光源102と集積プリズム103とは、先端にレンズを備える光ファイバで接続されていてもよい。光ファイバの先に接続されたレンズは、コリメートされた連続光を出力する。基板101上の光学部品は、予め別の光源を用いて組み立てられ、パッケージに搭載された時に、当該光ファイバによって光源102と接続される。本変形例では、光源102とそれ以外の光学部品とを独立して組み立てることができるので、光源を含む光モジュール100及び200の総合的な歩留りが向上する。
さらに、光源102を光モジュール100、200又は300の外部に配置し、基板101上に光源102の代わりに半導体光増幅器を実装してもよい。半導体光増幅器を実装することで、光源102の出力を低く抑えることができる。
各実施形態では、反射ミラーあるいは偏波合成器の透過率あるいは反射率を、5%、50%、95%、100%と例示した。しかし、各実施形態の光モジュールの動作上許容されれば、反射ミラー及び偏波合成器の透過率及び反射率は正確にこれらの値に一致していなくともよい。また、反射ミラー及び偏波合成器へのコリメート光の入射角も、光パワーの過剰損失が許容されれば正確に45度でなくともよい。さらに、各光学部品の寸法や実装位置には、光軸調整により過剰損失を許容範囲内に収めることができる範囲の誤差があってもよい。
なお、本発明の実施形態は以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限定されない。
(付記1)
入力される第1の光の偏波を、入力される第2の光の偏波と直交する偏波を持つ第3の光に変換する、プリズムの外面に形成された偏波回転部と、
前記第2及び第3の光の偏波を合成して前記第2及び第3の光を含む第4の光として出力する、前記プリズムの内面に形成された偏波合成部と、
を備える集積プリズム。
(付記2)
前記集積プリズムは、前記第2の光、前記第3の光及び前記第4の光の一部をそれぞれ分岐して出力する第1の分岐部、第2の分岐部及び第3の分岐部を前記プリズムの内面に備え、前記第1乃至第3の分岐部で分岐された光の一方は、それぞれ異なる受光素子に入力される、付記1に記載された集積プリズム。
(付記3)
前記偏波合成部は、前記第2及び第3の光に対して略45度の角をなし、
前記第1の分岐部は前記第2の光に対して略45度の角をなす半透明鏡であり、
前記第2の分岐部は前記第3の光に対して略45度の角をなす半透明鏡であり、
前記第3の分岐部は前記第4の光に対して略45度の角をなす半透明鏡であり、
前記第1乃至第3の分岐部は、前記集積プリズムを構成する前記プリズムのそれぞれ異なる面に形成される、付記2に記載された集積プリズム。
(付記4)
前記偏波合成部の偏波毎の反射率及び透過率を所定の値に設定することで、前記偏波合成部を前記第3の分岐部として機能させる、付記3に記載された集積プリズム。
(付記5)
前記第4の光において前記第2の光と前記第3の光との位相が一致するように前記第2の光の遅延量を設定する光遅延部を前記プリズムの外面に備える、付記1乃至4のいずれかに記載された集積プリズム。
(付記6)
入力光を所定の比率で分岐させる第4の分岐部と、
前記第4の分岐部で分岐された一方の前記入力光及び他方の前記入力光をそれぞれ変調する光変調器と、
付記1乃至5のいずれかに記載された集積プリズムと、を備え、
前記光変調器は、前記一方の入力光を変調した光を前記第1の光として前記集積プリズムへ出力し、前記他方の入力光を変調した光を前記第2の光として前記集積プリズムへ出力する、光モジュール。
(付記7)
前記第4の分岐部は、前記入力光を前記所定の比率で分岐させ前記一方の入力光及び前記他方の入力光を生成する半透明鏡と、前記他方の入力光が前記一方の入力光と平行に出力されるように配置された全反射鏡と、を備え、
前記一方及び他方の入力光を生成する半透明鏡及び前記全反射鏡は、前記入力光に対して略45度の角をなすプリズムのそれぞれ異なる面に形成される、付記6に記載された光モジュール。
(付記8)
前記第4の分岐部、前記光変調器及び前記集積プリズムは、位置合わせブロックを備える基板上に配置され、前記第4の分岐部から前記光変調器へ入射する光の光軸と垂直な方向に対する前記光変調器の位置は、前記光変調器を前記位置合わせブロックと接するように定められる、付記6又は7に記載された光モジュール。
(付記9)
前記第4の分岐部は、前記入力光を前記所定の比率で分岐させ前記一方の入力光及び前記他方の入力光を生成する分岐光導波路であり、前記第4の分岐部と前記光変調器とが光導波路素子に一体化されて集積されていることを特徴とする、付記6に記載された光モジュール。
(付記10)
前記入力光を生成する光源をさらに備える、付記6乃至9のいずれかに記載された光モジュール。
(付記11)
付記6乃至10のいずれかに記載された光モジュールが組み込まれた光通信装置。
(付記12)
入力される第1の光の偏波を、入力される第2の光の偏波と直交する偏波を持つ第3の光に変換する偏波回転部をプリズムの外面に形成し、
前記第2及び第3の光の偏波を合成して前記第2及び第3の光を含む第4の光として出力する偏波合成部を、前記プリズムの内面に形成する、
ことを特徴とする集積プリズムの構成方法。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態に限定されない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2015年2月25日に出願された日本出願特願2015−034808を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
100、200、300 光モジュール
101 基板
102、901 光源
103、104、204 集積プリズム
1031 50%反射ミラー
1032、201 100%反射ミラー
105〜109、304 レンズ
110、111、303、903、904、9032、9042 変調器
112〜114、921〜923 モニタPD
120 位置合わせブロック
1301 第1のプリズム
1302 第2のプリズム
141、905 1/2波長板
142 光遅延板
143 5%反射ミラー
144 95%反射ミラー
145、245、907、9071 偏波合成器
146 第1の出射部
147 第2の出射部
148 第3の出射部
149 第4の出射部
150、908 光ファイバ
301 集積光導波路
302 分岐光導波路
902、911〜913 分光器
9021 50%反射プリズム
9022、9072 100%反射プリズム
9031、9033、9041、9043 レンズ
906 遅延板
931〜933 5%反射プリズム

Claims (10)

  1. 入力される第1の光の偏波を、入力される第2の光の偏波と直交する偏波を持つ第3の光に変換する、プリズムの外面に形成された偏波回転部、並びに
    前記第2及び第3の光の偏波を合成して前記第2及び第3の光を含む第4の光を分岐して出力する、前記プリズムの内面に形成された半透明鏡である偏波合成部、を備え、
    前記偏波合成部は、前記第4の光を分岐した光の一方を受光素子に出力する集積プリズムと、
    前記受光素子と、を含む光モジュール
  2. 前記集積プリズムは、前記第2の光及び前記第3の光の一部をそれぞれ分岐して出力する第1の分岐部及び第2の分岐部を前記プリズムの内面に備え、前記第1の分岐部及び第2の分岐部で分岐された光の一方は、それぞれ異なる受光素子に入力される、請求項1に記載された光モジュール
  3. 前記偏波合成部は、前記第2の光、前記第3の光及び前記第4の光に対して略45度の角をなし、
    前記第1の分岐部は前記第2の光に対して略45度の角をなす半透明鏡であり、
    前記第2の分岐部は前記第3の光に対して略45度の角をなす半透明鏡であり、
    前記偏波合成部、前記第1の分岐部及び前記第2の分岐部は、前記集積プリズムを構成する前記プリズムのそれぞれ異なる面に形成される、請求項2に記載された光モジュール
  4. 前記偏波合成部は、偏波毎の反射率及び透過率が所定の値に設定されている請求項3に記載された光モジュール
  5. 前記第4の光において前記第2の光と前記第3の光との位相が一致するように前記第2の光の遅延量を設定する光遅延部を前記プリズムの外面に備える、請求項1乃至4のいずれかに記載された光モジュール
  6. 入力光を所定の比率で分岐させる第3の分岐部と、
    前記第3の分岐部で分岐された一方の前記入力光及び他方の前記入力光をそれぞれ変調する光変調器と、を備え、
    前記光変調器は、前記一方の入力光を変調した光を前記第1の光として前記集積プリズムへ出力し、前記他方の入力光を変調した光を前記第2の光として前記集積プリズムへ出力する、請求項1から5の何れか1項に記載された光モジュール。
  7. 前記第3の分岐部は、前記入力光を前記所定の比率で分岐させ前記一方の入力光及び前記他方の入力光を生成する半透明鏡と、前記他方の入力光が前記一方の入力光と平行に出力されるように配置された全反射鏡と、を備え、
    前記一方及び他方の入力光を生成する半透明鏡及び前記全反射鏡は、前記入力光に対して略45度の角をなすプリズムのそれぞれ異なる面に形成される、請求項6に記載された光モジュール。
  8. 前記第3の分岐部、前記光変調器及び前記集積プリズムは、位置合わせブロックを備える基板上に配置され、前記第3の分岐部から前記光変調器へ入射する光の光軸と垂直な方向に対する前記光変調器の位置は、前記光変調器を前記位置合わせブロックと接するように定められる、請求項6又は7に記載された光モジュール。
  9. 前記第3の分岐部は、前記入力光を前記所定の比率で分岐させ前記一方の入力光及び前記他方の入力光を生成する分岐光導波路であり、前記第3の分岐部と前記光変調器とが光導波路素子に一体化されて集積されていることを特徴とする、請求項6に記載された光モジュール。
  10. 入力される第1の光の偏波を、入力される第2の光の偏波と直交する偏波を持つ第3の光に変換する偏波回転部をプリズムの外面に形成し、
    前記第2及び第3の光の偏波を合成して前記第2及び第3の光を含む第4の光を分岐して前記第4の光を分岐した光の一方を受光素子に出力する半透明鏡である偏波合成部を、前記プリズムの内面に形成する、
    ことを特徴とする集積プリズムの構成方法。
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