JP2019140306A - 光モジュール - Google Patents

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麻衣子 有賀
Maiko Ariga
麻衣子 有賀
悠介 稲葉
Yusuke Inaba
悠介 稲葉
一樹 山岡
Kazuki Yamaoka
一樹 山岡
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Abstract

【課題】互いに異なる熱電素子モジュールの熱の影響を防止しつつ、小型化を実現することができる光モジュールを提供する。【解決手段】板状の下基板31と、下基板31の上面に所定の距離だけ空けて異なる領域に設けられた複数の熱電素子32と、この異なる領域に設けられた複数の熱電素子32の各々の上面に設けられた複数の上基板33と、を有し、複数の上基板33の各々の上面に設けられた波長可変レーザ素子6をペルチェ効果によって温度調節する温度調節器3と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、光モジュールに関する。
従来、波長可変レーザモジュールにおいて、半導体レーザおよび波長ロッカーまたは変調器の各々を1つのパッケージ内に配置した2台の熱電素子(TEC:Thermoelectric Cooler)モジュール上に接合することによって、半導体レーザおよび波長ロッカー(または変調器)それぞれの温度調整を行う技術が知られている(例えば特許文献1〜5参照)。
また、半導体レーザおよび波長ロッカーの各々を1台の熱電素子モジュール上に接合することによって、モジュールの小型化を行う技術が知られている(例えば特許文献6参照)。
国際公開第2013/191213号 特許第4190749号公報 特開2016−129207号公報 特開2016−134398号公報 特開2016−66671号公報 特開2013−148825号公報
しかしながら、上述した特許文献1では、1つのパッケージ内に2台の熱電素子モジュールを並べて配置しているため、2台の熱電素子モジュールの間の部品公差や組み立て公差に基づくスペースおよび組み立て用ハンドチャックの把持スペース等を設ける必要があり、熱電素子モジュール2台分以上のスペースを確保しなければならず、パッケージの小型化を行うことができないという問題点があった。
これに対して、上述した特許文献2では、1台の熱電素子モジュールで温度調整を行っているため、半導体レーザおよび波長ロッカーそれぞれの温度調整を個別に行うことができないうえ、半導体レーザによる発熱が熱電素子モジュールの基板上を経由して波長ロッカーに伝熱することによって、高熱範囲が増大することで、熱電素子モジュールの消費電量が大きくなるという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、互いに異なる熱電素子モジュールの熱の影響を防止しつつ、小型化を実現することができる光モジュールを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る光モジュールは、少なくとも1つの発熱体を含む複数の部品と、板状の下基板と、該下基板の上面に所定の距離だけ空けて異なる領域に設けられた複数の熱電素子と、該異なる領域に設けられた複数の熱電素子の各々の上面に設けられた複数の上基板と、を有し、該複数の上基板の各々の上面に設けられた前記部品をペルチェ効果によって温度調節する温度調節器と、を備えることを特徴とする。
また、本開示に係る光モジュールは、上記開示において、前記温度調節器は、前記下基板および前記複数の上基板に形成された1対の電気配線と、前記下基板における上面に設けられ、前記下基板に形成された前記1対の電気配線と接続された1対の電極と、をさらに有し、前記複数の熱電素子は、前記1対の電極および前記1対の電気配線を介して温度調節を行うことができることを特徴とする。
また、本開示に係る光モジュールは、上記開示において、前記複数の上基板の各々の上面に設けられた温度検出素子をさらに備えることを特徴とする。
また、本開示に係る光モジュールは、上記開示において、前記複数の上基板の各々の上面に設けられ、前記温度検出素子を固定する固定部材または前記温度検出素子を支持する支持部材をさらに備え、前記温度検出素子は、少なくとも前記固定部材および前記支持部材のどちらか一方を介して前記複数の上基板の各々の上面に設けられていることを特徴とする。
また、本開示に係る光モジュールは、上記開示において、前記温度検出素子は、前記複数の上基板の数と同じ個数または少ない個数設けられていることを特徴とする。
また、本開示に係る光モジュールは、上記開示において、前記複数の上基板の各々は、前記下基板の上面からの高さが互いに異なることを特徴とする。
また、本開示に係る光モジュールは、上記開示において、前記発熱体は、半導体レーザ素子または半導体光増幅素子のいずれかであることを特徴とする。
本開示によれば、互いに異なる熱電素子モジュールの熱の影響を防止しつつ、小型化を実現することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る光モジュールの構成を模式的に示す上面図である。 図2は、実施形態1に係る光モジュールの要部を模式的に示す側面図である。 図3は、実施形態1に係る温度調節器の斜視図である。 図4は、実施形態1に係る温度調節器の上面図である。 図5は、実施形態1の変形例に係る温度検出素子が波長検出部に設けられている場合の光モジュールの構成を模式的に示す上面図である。 図6は、実施形態2に係る光モジュールの構成を模式的に示す上面図である。 図7は、実施形態2に係る光モジュールの要部を模式的に示す側面図である。 図8は、その他の実施形態に係る発熱体と温度制御部品との組み合わせを示す図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。なお、この実施形態により、この発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一または対応する要素には、適宜同一の符号を付し、重複説明を適宜省略する。また、図面は、模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率等は、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。さらに、図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。さらにまた、以下の実施形態1〜3に係る光モジュールは、パッケージ内に収容されるモジュールである。
(実施形態1)
〔光モジュールの構成〕
図1は、実施形態1に係る光モジュールの構成を模式的に示す上面図である。図2は、実施形態1に係る光モジュールの要部を模式的に示す側面図である。
図1および図2に示す光モジュール1は、パッケージ2と、温度調節器3と、1対の電極4と、レーザ支持部材5と、波長可変レーザ素子6と、コリメートレンズ7と、ベース8と、ビームスプリッタ9と、ビームスプリッタ9Aと、光アイソレータ10と、フォトダイオード11(以下、単に「PD11」という)と、フォトダイオードキャリア12と、フォトダイオード13(以下、単に「PD13」という)と、フォトダイオードキャリア14と、温度検出素子15と、エタロンフィルタ16と、集光レンズ17と、フェルール18と、光ファイバ19と、波長検出部20と、を備える。
パッケージ2は、矩形状をなす。パッケージ2は、温度調節器3と、レーザ支持部材5と、波長可変レーザ素子6と、コリメートレンズ7と、ベース8と、ビームスプリッタ9と、光アイソレータ10と、PD11と、フォトダイオードキャリア12と、PD13と、フォトダイオードキャリア14と、温度検出素子15と、エタロンフィルタ16と、波長検出部20と、を内部に収納する。なお、パッケージ2は、上蓋(図示せず)を備えているが、光モジュール1の内部構造の説明のため、上蓋を取り外した状態で図示されている。
温度調節器3は、1対の電極4を介して不図示の制御器から供給される駆動電流に応じて、接合された波長可変レーザ素子6および波長検出部20の各々の温度を調節する。温度調節器3は、板状をなす下基板21と、下基板21における上面に、所定の距離D1だけ空けて異なる領域R1,R2に設けられた複数の熱電素子22と、領域R1,R2の各々の複数の熱電素子22の各々の上面に設けられた第1の上基板23と、第2の上基板24と、を備える。なお、温度調節器3の詳細な構成は、後述する。
レーザ支持部材5は、温度調節器3の上面に設けられる。レーザ支持部材5は、波長可変レーザ素子6、コリメートレンズ7および温度検出素子15を上面に載置している。レーザ支持部材5は、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、銅タングステン、炭化ケイ素、シリコン、銅およびダイヤモンド等の材料を用いて形成される。なお、レーザ支持部材5は、熱伝導率の高い材料を用いて形成することがより好ましい。
波長可変レーザ素子6は、不図示の制御器から供給される駆動電流に応じて、レーザ光L1を出力する。レーザ光L1は、図示されたとおり、波長検出部20や光ファイバ19がある前方側に出射される。なお、レーザ光L1は、前方側に出射される場合の他に、不図示であるが、光ファイバ19とは逆側、つまり後方側に出射され、波長検出部20が後方側に用意されている場合も考えられる。また、波長可変レーザ素子6は、発熱体として機能する。また、波長可変レーザ素子6に光増幅器が集積されている場合もあり、この場合には発熱量がさらに大きくなる。また、波長可変レーザ素子6は、一部が後述する第1の上基板23からはみ出させて配置される場合もある。この場合は、パッケージ2の底面や下基板21との反りの影響を小さくすることができる。なお、実施形態1では、波長可変レーザ素子6が半導体レーザとして機能する。
コリメートレンズ7は、波長可変レーザ素子6から出力されたレーザ光をコリメートしてビームスプリッタ9へ出力する。
ベース8は、温度調節器3の上面に設けられる。ベース8は、ビームスプリッタ9、9A、光アイソレータ10、エタロンフィルタ16を上面に載置している。また、PD11は、フォトダイオードキャリア12に搭載された状態で、ベース8に搭載される。さらにまた、PD13は、フォトダイオードキャリア14に搭載された状態で、ベース8に搭載される。ベース8は、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、銅タングステン、炭化ケイ素、シリコン、銅およびダイヤモンド等の材料を用いて形成される。なお、ベース8は、熱伝導率の高い材料を用いて形成することがより好ましい。
ビームスプリッタ9は、コリメートレンズ7によって平行光にされたレーザ光L1の一部をレーザ光L2として分岐してビームスプリッタ9Aへ向けて反射する一方、残りのレーザ光L1を透過する。
ビームスプリッタ9Aは、ビームスプリッタ9から反射されたレーザ光L2の一部をレーザ光L3として分岐してエタロンフィルタ16へ向けて反射する一方、残りのレーザ光L2をPD13へ透過する。
光アイソレータ10は、ビームスプリッタ9を透過したレーザ光L1を集光レンズ17側に透過させる一方、集光レンズ17側から入力された光を遮断する。
PD11は、エタロンフィルタ16が出力したレーザ光L3を受光し、その受光パワーに応じた電流信号を不図示の制御器へ出力する。
PD13は、ビームスプリッタ9Aが反射したレーザ光L2を受光し、その受光パワーに応じた電流信号を不図示の制御器へ出力する。
温度検出素子15は、波長可変レーザ素子6の温度を検出し、この検出した温度を不図示の制御器へ出力する。温度検出素子15は、例えばサーミスタ素子等を用いて構成される。
エタロンフィルタ16は、波長に対して周期的な透過特性(透過波長特性)を有し、その透過波長特性に応じた透過率で、ビームスプリッタ9Aが反射したレーザ光L3を選択的に透過してPD11へ出力する。
集光レンズ17は、光アイソレータ10の前方側に取り付けられている。集光レンズ17は、光アイソレータ10を透過したレーザ光L1を集光し、光ファイバ19に結合させる。
光ファイバ19は、集光レンズ17の前方側に取り付けられている。光ファイバ19は、先端周辺がフェルール18によって保護された状態で固定されており、集光レンズ17によって結合されたレーザ光L1を伝搬する。
波長検出部20は、ビームスプリッタ9と、ビームスプリッタ9Aと、光アイソレータ10と、PD11と、PD13と、エタロンフィルタ16と、を用いて構成される。波長検出部20は、上述したPD11およびPD13の各々がレーザ光を受光し、その受光パワーに応じた電流信号を不図示の制御器へ出力する。不図示の制御器は、PD11およびPD13の各々から受信した電流信号に基づいて、温度調節器3へ供給する駆動電流を制御することによって波長可変レーザ素子6の温度を調節し、波長可変レーザ素子6が出力するレーザ光L1の波長を制御する。例えば、不図示の制御器は、PD13から受信した電流信号が一定値となるように波長可変レーザ素子6へ供給する駆動電流を制御する。これにより、不図示の制御器は、光出力を一定に制御することができる。このような制御は、波長ロックと呼ばれる公知の技術である。なお、波長検出部20は、PLC(Planar Lightwave Circuit)等の光導波路素子によっても実現できる。この場合、フィルタ部は、例えばリングフィルタによって実現できる。
このように構成された光モジュール1は、例えば幅7mm、長さ12mmという非常に小型のパッケージ2内に各光部品が収容される構成となっているため、光アイソレータ等がパッケージ2の外部に取り付けられている場合もある。光モジュール1は、パッケージ2内の各部品の面積を削減した結果、パッケージ2内の面積のうち波長可変レーザ素子6の面積(特には長手方向の長さ)によって占有される割合は大きくなる。しかしながら、光モジュール1は、波長可変レーザ素子6が小型のため、全体として小型を実現することができる。
〔温度調節器の構成〕
次に、上述した温度調節器3の詳細な構成について説明する。図3は、温度調節器3の斜視図である。図4は、温度調節器3の上面図である。
図3および図4に示す温度調節器3は、下基板21と、熱電素子22と、第1の上基板23と、第2の上基板24と、1対の電極4と、1対の電気配線41と、を有する。
下基板21は、矩形状をなし、窒化アルミニウムまたは酸化アルミニウムを用いて1枚の板状に形成される。また、下基板21上には、1対の電極4および1対の電気配線41が形成されている。
熱電素子22は、ペルチェ効果によって温度調節を行う、いわゆるペルチェ素子である。熱電素子22は、第1の熱電素子221と、第2の熱電素子222と、を有する。第1の熱電素子221および第2の熱電素子222の各々は、下基板21における上面に、所定の距離だけ分離させて異なる領域R1,R2に設けられる。具体的には、第1の熱電素子221は、下基板21と後述する第1の上基板23との基板間に設けられ、第2の熱電素子222は、下基板21と後述する第2の上基板24との基板間に設けられる。熱電素子22は、基板間に2次元的に配列された複数の柱状の半導体素子(N型およびP型)が立設した構造を有する。また、熱電素子22は、N型の半導体素子およびP型の半導体素子の各々の上端および下端が金属電極によって下基板31と第1の上基板23または下基板21と第2の上基板24とに接続され、かつ、N型の半導体素子およびP型の半導体素子が交互に直列に接続されている。半導体素子は、例えばBiTeを用いて形成される。
第1の上基板23および第2の上基板24の各々は、矩形状をなし、窒化アルミニウムまたは酸化アルミニウムを用いて板状に形成される。第1の上基板23および第2の上基板24の各々は、互いに所定の距離D1だけ分離して第1の熱電素子221および第2の熱電素子222の上面に設けられる。また、第1の上基板23における長手方向の長さは、レーザ支持部材5の長手方向の長さとほぼ同じに形成される。また、第2の上基板24における長手方向の長さは、ベース8の長手方向の長さとほぼ同じに形成される(図1の領域R1とR2を参照)。
このように構成された温度調節器3は、1対の電極4および1対の電気配線41を介して不図示の制御器から駆動電流が供給されることによって波長可変レーザ素子6および波長検出部20を冷却または加熱し、波長可変レーザ素子6および波長検出部20の温度を調節することができる。なお、温度調節器3は、全ての第1の熱電素子221、第2の熱電素子222が直列接続または、領域R1のある第1の熱電素子221のグループと領域R2にある第2の熱電素子222のグループとで並列接続された構成となる。
以上説明した実施形態1によれば、下基板21の上面に第1の熱電素子221と第2の熱電素子222とを所定の距離D1だけ分離させて異なる領域に設け、第1の上基板23および第2の上基板24各々を互いに所定の距離D1だけ分離して第1の熱電素子221および第2の熱電素子222の上面に設けることによって、発熱体である波長可変レーザ素子6の熱が温度制御部品である波長検出部20に流入することを防止したので、互いの熱の影響を防止しつつ、小型化を実現することができる。
また、実施形態1によれば、第1の上基板23および第2の上基板24の各々を互いに所定の距離D1だけ空けて設けることによって、発熱体である波長可変レーザ素子6の熱が温度制御部品である波長検出部20に流入することを防止したので、消費電力を低く保つことができる。
また、実施形態1によれば、1つの下基板21によって温度調節器3を形成することによって、従来の2台のTECの下基板のように間に距離を設けてパッケージ2内に配置する必要がなくなるので、光モジュール1のさらなる小型化を図ることができる。
また、実施形態1によれば、温度調節器3は、2台以上の熱電素子モジュールが実質的に一体化したものであり、1台の部品として扱うことができるので、組み立て時の工程、たとえば2台以上の熱電素子モジュールの互いの位置合わせための工程を減らすことができるうえ、歩留まりも改善することができる。
また、実施形態1の変形例として、図5に示す光モジュール1Aのように、温度検出素子15を波長検出部20に配置することができる。この場合、温度検出素子15は、エタロンフィルタ16の温度を検出し、この検出した温度を不図示の制御器へ出力する。温度検出素子15は、例えばサーミスタ素子等を用いて構成される。なお、温度検出素子15は、レーザ支持部材5上と波長検出部20の両方に配置してもよい。
(実施形態2)
次に、実施形態2について説明する。上述した実施形態1では、温度調節器が有する複数の上基板の各々の下基板の上面からの高さが同じであったが、実施形態2では、複数の上基板の各々の下基板の上面からの高さを互いに異ならせている。
〔光モジュールの構成〕
図6は、実施形態2に係る光モジュールの構成を模式的に示す上面図である。図7は、実施形態2に係る光モジュールの要部を模式的に示す側面図である。
図6および図7に示す光モジュール1Bは、上述した実施形態1に係る光モジュール1の温度調節器3に換えて、温度調節器3Bを備える。
〔温度調節器の構成〕
温度調節器3Bは、下基板21と、熱電素子22と、第1の上基板23Bと、第2の上基板24と、1対の電極4と、1対の電気配線41と、を有する。
下基板21は、矩形状をなし、窒化アルミニウムまたは酸化アルミニウムを用いて1枚の板状に形成される。また、下基板21上は、1対の電気配線41および1対の電極4が一体的に形成される。
第1の上基板23Bおよび第2の上基板24の各々は、矩形状をなし、窒化アルミニウムまたは酸化アルミニウムを用いて板状に形成される。第1の上基板23Bおよび第2の上基板24は、互いに所定の距離D1だけ離間して下基板21上に設けられている。さらに、第1の上基板23Bおよび第2の上基板24の各々は、互いに厚みを変えて形成される。これにより、第1の上基板23Bおよび第2の上基板24は、互いの厚さが異なるので、下基板21の上面からの高さが互いに異なる(H1>H2)。
以上説明した実施形態2によれば、第1の上基板23Bおよび第2の上基板24の各々は、下基板21の上面からの高さを互いに異ならせ、この高さの相違を、第1の上基板23Bに搭載した光学部品と第2の上基板24に搭載した光学部品との光軸合わせで利用できる。その結果、高さ調整のための土台やスペーサを挟む必要がなくなる、或いはスペーサが薄くてよいので、温度調節器3Aの上面に接合される発熱体との熱伝導が良くなり、さらなる消費電力の低減を図ることができる。
なお、本実施形態2では、第1の上基板23Bと第2の上基板24の厚さが異なっていたが、厚さを同一にして、第1の上基板23Bおよび第2の上基板24に対応する第1の熱電素子221および第2の熱電素子222の各々の高さを異ならせても良いし、第1の上基板23Bおよび第2の上基板24の厚さと第1の熱電素子221および第2の熱電素子222の各々の高さの両方を異ならせても良い。
(その他の実施形態)
なお、上述した実施形態1、2の発熱体と温度制御部品との組み合わせ以外にも、図8の表T1の組み合わせが考えられる。また、温度制御部品の電極が2対やそれ以上ある場合、上基板が3枚以上ある場合なども考えられる。
半導体レーザとSOA(半導体光増幅素子)との組み合わせの場合、両方発熱体のため、双方の熱の回り込みを避けたい。SOAは、発熱が大きい。また、半導体レーザは、熱によって光出力が低下する。さらに、半導体レーザは、出力側にレンズを配置するので、支持部材や固定部材を介して鉛直方向の上方に持ち上げられている場合が多く、SOAと高さが異なる場合がある。このため、上述した実施形態1、2のいずれかの構成を用いることで、TEC2台を用いる場合と比べて、高さ公差を小さくすることができる。
また、半導体レーザと波長ロッカーとの組み合わせの場合、波長ロッカーに用いるエタロンフィルタは、熱によって寸法が変わり、熱の影響を受けるので、発熱体である半導体レーザからの熱の回り込みを避けたい。また、波長ロッカーは、発熱体でないため、熱の周り込みさえ防ぐことができればよい。このため、上述した実施形態1、2のいずれかの構成を用いることで、半導体レーザのための温度調節のみで、波長ロッカーも一定温度に保つことができる。
また、半導体レーザと光変調器との組み合わせの場合、光変調器は、大きく、光変調器の導波路幅が小さいので、反りによって結合効率の低下が起こりやすい。このため、上述した実施形態1、2のいずれかの構成を用いることで、TEC2台を使う場合と比べて、下基板が1枚のため、反りによる位置ズレを小さくすることができるので、光変調器への結合効率の低下を防止することができる。
また、光変調器とPLCとの組み合わせの場合、温度の影響によって挿入損失が上がってしまうため、温度調整を行うことによって損失を低減させることができる。さらに、光変調器とPLCとの組み合わせの場合、光変調器とPLCとをレンズで結合させることで、高さが異なっているため、温度調整のためにTECを2台使用するか、高さ調整用の基板を挟む必要があった。さらにまた、光変調器とPLCは、結合が精密である必要があり、反りや高さズレによって結合効率が非常に低下しやすいため、高さ公差が大きくなってしまうことで、TECを2台使用したり、TEC上に高さ調整基板を挟んだりすることが難しく、従来のTECを使用することができなかった。このため、上述した実施形態1、2のいずれかの構成を用いることで、高さ公差を小さくすることができる。
なお、上記実施形態では、発熱体として半導体レーザを例に説明していたが、これに限定されることなく、例えばSOA、VOA(可変光減衰器)、駆動ドライバおよび制御ICであっても適用することができる。さらに、温度制御しない部品として、例えば光変調器、エタロン、PLC、波長ロッカーおよびアイソレータであっても適用することができる。
なお、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、本発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
1,1A,1B 光モジュール
2 パッケージ
3,3B 温度調節器
4 電極
5 レーザ支持部材
6 波長可変レーザ素子
7 コリメートレンズ
8 ベース
9,9A ビームスプリッタ
10 光アイソレータ
11,13 フォトダイオード
12,14 フォトダイオードキャリア
15 温度検出素子
16 エタロンフィルタ
17 集光レンズ
18 フェルール
19 光ファイバ
20 波長検出部
21 下基板
22 熱電素子
23,23B 第1の上基板
24 第2の上基板
31 下基板
41 電気配線
221 第1の熱電素子
222 第2の熱電素子

Claims (7)

  1. 少なくとも1つの発熱体を含む複数の部品と、
    板状の下基板と、該下基板の上面に所定の距離だけ空けて異なる領域に設けられた複数の熱電素子と、該異なる領域に設けられた複数の熱電素子の各々の上面に設けられた複数の上基板と、を有し、該複数の上基板の各々の上面に設けられた前記部品をペルチェ効果によって温度調節する温度調節器と、
    を備えることを特徴とする光モジュール。
  2. 前記温度調節器は、
    前記下基板および前記複数の上基板に形成された1対の電気配線と、
    前記下基板における上面に設けられ、前記下基板に形成された前記1対の電気配線と接続された1対の電極と、
    をさらに有し、
    前記複数の熱電素子は、前記1対の電極および前記1対の電気配線を介して温度調節を行うことができることを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  3. 前記複数の上基板の各々の上面に設けられた温度検出素子をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の光モジュール。
  4. 前記複数の上基板の各々の上面に設けられ、前記温度検出素子を固定する固定部材または前記温度検出素子を支持する支持部材をさらに備え、
    前記温度検出素子は、少なくとも前記固定部材および前記支持部材のどちらか一方を介して前記複数の上基板の各々の上面に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の光モジュール。
  5. 前記温度検出素子は、前記複数の上基板の数と同じ個数または少ない個数設けられていることを特徴とする請求項3または4に記載の光モジュール。
  6. 前記複数の上基板の各々は、前記下基板の上面からの高さが互いに異なることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の光モジュール。
  7. 前記発熱体は、半導体レーザ素子または半導体光増幅素子のいずれかであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の光モジュール。
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