JP4604822B2 - 受信機および受信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信機に使用する受信機およびその受信方法に関し、特に、低コストで、かつ、多様な周波数帯域に対応可能な受信機およびその受信方法に関する。
従来、通信機に使用する受信機については非特許文献1に開示されている。図12は従来の受信機の構成を示すブロック図であり、従来のイメージ除去フィルタと時間離散帯域フィルタの1構成例である。図12において、47、48はRF周波数をIF周波数に変換する周波数変換器、3は局部信号を発生する発振器、49、50は余分な高調波成分を除去するLPF、51は信号の位相を90度ずらす90度移相器、52は2つの信号I、Qを加算しイメージ信号を除去する加算器、53はチャネル選択をする帯域フィルタである。
入力RF信号は発振器3からの直交する局部発振信号と周波数変換器47、48にてミキシングされ、2相信号I、Q信号となる。その後、LPF49、50を通過することにより周波数変換器47、48によって生ずる余分な高調波成分を除去する。また、2相信号の片方を90度移相器51に通した後、両信号を加算器52で加算することによりイメージ信号の除去を行う。加算器52の出力は周波数選択フィルタ53に供給され、所望のIF信号のみが選択される。
90度移相器51としてはコンデンサの両端電圧と抵抗の両端電圧が90度位相の異なることを利用したCR−RC回路が用いられる。しかし、90度移相器の帯域幅が狭いため、コンデンサや抵抗の素子バラツキや90度位相差を持つ2つの信号の振幅や位相誤差によりイメージリジェクション特性が劣化してしまう。そのため、90度移相器の代わりとしてポリフェーズフィルタを用いられることが試みられている。
図13に受動ポリフェーズフィルタの一例を示す。図13において、R11、R12、R13、R14は受動ポリフェーズフィルタの周波数特性を決める抵抗、C11、C12、C13、C14は受動ポリフェーズフィルタの周波数特性を決める容量である。受動ポリフェーズフィルタはそれぞれR11〜R14とC11〜C14で構成されている。
図14に受動ポリフェーズフィルタのイメージリジェクション特性の一例を示す。破線が所望信号入力時の周波数特性を表しており、これはオールパスフィルタの特性を示している。実線がイメージ信号入力時の周波数特性を表しており、これはノッチフィルタの特性を示している。所望信号とイメージ信号の特性差がイメージリジェクションである。
図15に能動ポリフェーズフィルタの一例を示す。図15において、R1a、R1b、R1cは能動ポリフェーズフィルタの周波数特性を決める抵抗、C1aは能動ポリフェーズフィルタの周波数特性を決める容量、54、55はオペアンプである。入力I,−I,Q,−Qの信号はそれぞれ振幅が等しく位相が0度、−180度、90度、−90度である。
図16に能動ポリフェーズフィルタのイメージリジェクション特性の一例を示す。破線が所望信号入力時の周波数特性を表しており、これはバンドパスフィルタ(BPF)の特性を示している。実線はイメージ信号入力時の周波数特性を表しており、これはローパスフィルタの特性を示している。所望信号とイメージ信号の特性差がイメージリジェクションである。また、能動ポリフェーズフィルタは帯域外信号を除去する作用を有しており、チャネルフィルタの一部としても利用可能である。
Sharzad Tadjpour 他3名 "[A 900-MHz Dual- Conversion Low-IF GSM Receiver in 0.35-μm CMOS] ISSCC VOL.36.NO12.December.2001
従来、通信機に使用する受信機において、受信機のコスト削減と受信基板面積削減をする場合、受動部品である時間離散帯域フィルタを低コストで高性能に集積化しなければならない。また、ポリフェーズフィルタもさまざまな周波数帯域に対応できるようにしなければならないという課題もある。
例えばラジオ受信機では入力受信信号帯域が広く、また、AM信号やFM信号などの異なる変調方式の信号を入力する場合もある。したがって、さまざまな周波数帯域に対して所望信号のみを増幅するために複数のチャネルフィルタが必要である。すなわち、図17に示すように、周波数帯域によって異なる特性が要請されることになる。その結果、受信機のコストや実装面積の削減が難しくなる。
本発明は、上記事情に鑑みて成されたものであり、受信機のコスト削減と受信基板面積削減のため、受動部品である時間離散帯域フィルタを低コストで高性能に集積化することができる受信機およびその受信方法を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、さまざまな周波数帯域に対応できるポリフェーズフィルタを備えた受信機およびその受信方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、RF信号および第1の基準信号を入力し、多相の中間周波信号を出力する周波数変換器と、中間周波信号を入力し、イメージ除去して出力する、互いに異なる第1の信号の周波数帯域および第2の信号の周波数帯域の両方に対応可能なポリフェーズフィルタと、第2の基準信号を入力し、周波数帯域に応じて分周比を変化させて出力する第1の可変分周器と、第1の可変分周器の出力信号に基づいてポリフェーズフィルタの周波数特性を調整するチューニング回路と、第1の可変分周器の出力信号に基づいて帯域幅を設定し、イメージ除去された中間周波信号の中から所望の信号を選択する、前記第1の信号の周波数帯域および前記第2の信号の周波数帯域の両方に対応可能な時間離散フィルタとを備え、前記ポリフェーズフィルタは、抵抗とMOSのON抵抗からなる可変抵抗で構成される受信機であることを第1の特徴とする。
本発明の第2の特徴は、RF信号および第1の基準信号を入力し、多相の中間周波信号を出力する周波数変換器と、中間周波信号を入力し、イメージ除去して出力する、互いに異なる第1の信号の周波数帯域および第2の信号の周波数帯域の両方に対応可能なポリフェーズフィルタと、第2の基準信号を入力し、周波数帯域に応じて分周比を変化させて出力する第1の可変分周器と、第2の基準信号および第1の可変分周器の出力信号の両方に基づいてポリフェーズフィルタの周波数特性を調整するチューニング回路と、第1の可変分周器の出力信号に基づいて帯域幅を設定し、イメージ除去された中間周波信号の中から所望の信号を選択する、前記第1の信号の周波数帯域および前記第2の信号の周波数帯域の両方に対応可能な時間離散フィルタとを備え、前記ポリフェーズフィルタは、抵抗とMOSのON抵抗からなる可変抵抗で構成される受信機であることである。
ここで、「第1の基準信号」および「第2の基準信号」は同一の信号であっても異なる信号であっても構わない。これら基準信号は、例えば、発振器から出力される信号である。イメージ除去する「第1のフィルタ」は、例えば、受動または能動ポリフェーズフィルタで構成され、「第2のフィルタ」は、例えば、時間離散帯域フィルタで構成される。
本発明の特徴によれば、受信機のコスト削減と受信基板面積削減のため、受動部品である時間離散帯域フィルタを低コストで高性能に集積化することができ、ポリフェーズフィルタも様々な周波数帯域に対応することが可能となる。
本発明によれば、外部フィルタを使用することなくイメージリジェクションやチャネル選択が可能な受信機およびその受信方法を提供することができる。
本発明によれば、高密度、低消費電力、低コストかつ高精度のフィルタ特性を有する受信機およびその受信方法を提供することができる。
以下図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態における受信機の構成を示すブロック図である。図1において、1、2はRF周波数をIF周波数に変換する周波数変換器、3は発振器、4はイメージ信号を除去するポリフェーズフィルタ、5は入力周波数帯域に対応してポリフェーズフィルタ4の周波数特性を変更するチューニング回路、6は発振器3の信号周波数を入力周波数帯域により可変できる可変分周器、7はチャネル選択をする時間離散帯域フィルタである。
図1を用いて本実施形態の受信機の動作について説明する。入力RF信号は、発振器3からの直交する局部発振信号と周波数変換器1、2にてミキシングされ、位相がそれぞれ90度ずれた同一振幅の4相信号I,−I,Q,−Q信号が出力される。この信号はポリフェーズフィルタ4に供給され、イメージ信号の除去が行われる。ポリフェーズフィルタ4の出力は時間離散帯域フィルタ7に供給され、所望のIF信号のみが選択される。
一方、発振器3の信号は可変分周器6にも入力される。可変分周器6の分周比は周波数帯域(AM、FMなど)により変わるため、出力信号の周波数は入力周波数帯域により変化する。この出力信号に基づいて時間離散帯域フィルタ7の周波数特性の選択を行う。同様に、この出力信号をチューニング回路5で使うことにより、ポリフェーズフィルタ4の周波数特性の選択を行うことができる。
時間離散帯域フィルタ7はスイッチトキャパシタフィルタ(SCF)で構成することができる。その大きな利点は、クロック周波数(可変分周器6の出力信号)を変えることによって、周波数特性を選択することができる点である。また、SCFと同様に、チューニング回路5を使うことで、クロック周波数の変化に対応して、ポリフェーズフィルタ4の周波数特性を選択することができる。
なお、本実施形態では発振器3の出力信号を周波数変換器1、2と可変分周器6の入力信号としたが、周波数変換器1、2と可変分周器6の入力信号は別々の発振器でもよい。
図2に図1のチューニング回路5の構成を示す。図2において、8は周波数を変更する分周器、9は位相を90度ずらす可変移相器、10は2つの信号の位相差を比較する位相比較器、11はパルス数をカウントするアップダウンカウンタ、12はデータを保持するラッチ回路、13はアップダウンカウンタ11の値から可変移相器9の位相を変化させる制御回路である。
図2を用いて図1のチューニング回路5の動作について説明する。発振器3の信号は可変分周器6に入力される。可変分周器6の分周比は周波数帯域(AM、FMなど)により変わるため、出力信号の周波数は入力周波数帯域により変化する。可変分周器6からの出力信号は分周器8でポリフェーズフィルタ4のノッチ周波数f01=1/(2πR11*C11)(1次の受動ポリフェーズフィルタの時)に等しくなるように分周される。そして、可変移相器9を通し、位相を90度ずらされる。分周器8、可変移相器9および可変分周器6のそれぞれの出力信号を位相比較器10に与えることにより、分周器8と可変移相器9の位相差を可変分周器6のパルス数で表すことができる。アップダウンカウンタ11でこのパルス数をカウントし、チューニングか完了したかどうかを判定する。ラッチ回路12ではチューニングが完了した後のアップダウンカウンタ11でカウントしたデータを保持する。そして、このデータを制御回路13を通し、この制御回路13の出力に基づいて可変移相器9の位相を制御することにより、チューニングを可能にする。
ここで可変移相器9は抵抗と容量によるばらつきや周波数特性がずれている時は90度からずれた値になるため、この位相差が90度になるようにチューニングされる。図3に各ブロックの動作状態を示す。チューニング回路5は目標とするカウント数との比較を行い、カウント数が目標とするカウント数に近づいた時点で制御回路13の感度を落とす機能を有する。また、目標とするカウント数になるとチューニング回路5内のラッチ回路12と制御回路13以外の回路をオフし、消費電力の削減を行う。
図4に図1のチューニング回路5の他の構成を示す。図4において、14はポリフェーズフィルタ4のカットオフ周波数と同じ周波数の信号を出力するVCOである。
発振器3の信号は可変分周器6に入力される。可変分周器6の分周比は周波数帯域(AM、FMなど)により変わるため、出力信号の周波数は入力周波数帯域により変化する。可変分周器6からの出力信号は分周器8でポリフェーズフィルタ4のノッチ周波数f01=1/(2πR11*C11)(1次の受動ポリフェーズフィルタの時)に等しくなるように分周される。VCO14はポリフェーズフィルタ4のノッチ周波数を決める抵抗と容量(この例ではR11,C11)で構成され、ノッチ周波数に等しい信号を出力する。分周器8、VCO14および可変分周器6のそれぞれの出力信号を位相比較器10に与えることにより、分周器8とVCO14の位相差を可変分周器6のパルス数で表すことができる。アップダウンカウンタ11でこのパルス数をカウントし、チューニングか完了したかどうかを判定する。ラッチ回路12ではチューニングが完了した後のアップダウンカウンタ11でカウントしたデータを保持する。そして、このデータを制御回路13に通し、この制御回路13の出力に基づいてVCO14を制御することにより、チューニングを可能にする。
ここでVCO14は抵抗と容量によるばらつきや周波数特性がずれている時は周波数または位相が分周器8の出力信号とずれた値になるので、この差がなくなるようにチューニングされる。チューニング回路は目標とするカウント数との比較を行い、カウント数が目標とするカウント数に近づいた時点で制御回路13の感度を落とす機能を有する。また目標とするカウント数になるとチューニング回路のラッチ回路12と制御回路13以外の回路をオフし消費電力の削減を行う。
(第2の実施形態)
図5は本発明の第2の実施形態における受信機の構成を示すブロック図である。図5において、入力RF信号は、発振器3からの直交する局部発振信号と周波数変換器1、2にてミキシングされ、位相がそれぞれ90度ずれた同一振幅の4相信号I,−I,Q,−Q信号が出力される。この信号はポリフェーズフィルタ4に供給され、イメージ信号の除去が行われる。ポリフェーズフィルタ4の出力は時間離散帯域フィルタ7に供給され、所望のIF信号のみが選択される。
発振器3の信号は可変分周器6にも入力される。可変分周器6の分周比は周波数帯域(AM、FMなど)により変わるため、出力信号の周波数は入力周波数帯域により変化する。この出力信号に基づいて時間離散帯域フィルタ7の周波数特性を選択する。同様に、ポリフェーズフィルタ4の周波数特性の選択も、この出力信号と発振器3の出力信号を入力するチューニング回路5により行われる。
図6に図5のチューニング回路5の構成を示す。図6において、15は入力周波数帯域に応じて発振器3の信号の周波数を可変できる可変分周器である。
発振器3の信号は可変分周器6に入力される。可変分周器6の分周比は周波数帯域(AM、FMなど)により変わるため、出力信号の周波数は入力周波数帯域により変化する。この信号は分周器8でポリフェーズフィルタ4のノッチ周波数f01=1/(2πR11*C11)(1次の受動ポリフェーズフィルタの時)に等しくなるように分周され、可変移相器9を通すことで、位相が90度ずらされる。分周器8、可変移相器9および発振器3のそれぞれの出力信号を可変分周器15で分周した出力信号を位相比較器10に与えることにより、分周器8と可変移相器9の位相差を可変分周器15のパルス数で表すことができる。アップダウンカウンタ11でこのパルス数をカウントし、チューニングが完了したかどうかを判定する。
ラッチ回路12ではチューニングが完了した後のアップダウンカウンタ11でカウントしたデータを保持する。そして、このデータを制御回路13に通し、この制御回路13の出力に基づいて可変移相器9の位相を制御することにより、チューニングを可能にする。
ここで、可変移相器9と分周器8の信号の位相差をカウントする信号を可変分周器6からではなく発振器3から取ることにより精度を上げることができる。ただし、発振器3の信号をそのまま使用したのでは入力周波数帯域による周波数変化でアップダウンカウンタ11のチューニング完了パルス数が変わることになる。それを避けるため、可変分周器15を追加し、可変分周器6と可変分周器15の分周比は入力周波数帯域に対して同じ比率で変化させるようにする。このとき可変分周器6の一番低い分周比のときに、可変分周器15の分周比を1に設定することが重要である。チューニング回路は目標とするカウント数との比較を行い、カウント数が目標とするカウント数に近づいた時点で制御回路13の感度を落とす機能を有する。また目標とするカウント数になるとチューニング回路のラッチ回路12と制御回路13以外の回路をオフし消費電力の削減を行う。
図7に可変選択フィルタの一例を示す。図7において、42、43、44、45は容量選択回路網で、必要な入力周波数帯域により、容量値は選択され、またSWには必要な周波数に選択されたクロックが供給される。図7では積分器、もしくは1次の基本フィルタが構成可能であり、コンデンサ網の選択と、クロックの周波数選択にて所望の選択特性を有するフィルタを構成することができる。同様に2次以上の高次のフィルタの構成も同様に可能である。46はオペアンプであり、どのフィルタに対しても共通で使用する。このことによって電力削減とコスト削減が可能となる。
図8はポリフェーズフィルタ4(受動ポリフェーズフィルタ)の構成例である。この例では、可変抵抗16〜19を抵抗とMOSのON抵抗で構成されている。
図9はポリフェーズフィルタ4(能動ポリフェーズフィルタ)の構成例である。この例では、可変抵抗20〜31を抵抗とMOSのON抵抗で構成されている。
図10は可変移相器9の構成例である。図10において、35は可変移相器9の位相を制御する可変抵抗である。この可変移相器9は抵抗とMOSのON抵抗で構成されており、抵抗値は
抵抗値Rv=R+1/(W/L*μ*(Vdac−Vt))
で表される。ここでVdacは制御回路13の出力電圧であり、この電圧で可変移相器9の抵抗を変化させ、チューニングを行っている。この可変移相器9の伝達関数は
H=(-s+1/(C*Rv))/(s+1/(C*Rv))
であり、位相差が90度になる周波数は
f=1/(2*π*C*Rv)
となる。ここで可変抵抗Rv= R+1/(W/L*μ*(Vdac−Vt))を上記式に代入すると
f=1/(2*π*C* (R+1/(W/L*μ*(Vdac−Vt))))
と表される。この式より可変移相器9のチューニング範囲はVdacの電圧範囲を上記式に代入することにより求めることができる。またチューニング精度は制御回路の精度(DACを使う場合はビット数)および可変分周器6と分周器8の出力周波数の比率の精度の悪い方に制限される。可変分周器6と分周器8により決定されるチューニング精度は
f=2*π/tan(f13/(f21*360))
より求めることができる。ここでf13は可変分周器6の周波数、f21は分周器8の周波数である。
チューニングの完了は分周器8と可変移相器9の位相差が90度のときの可変分周器6のパルス数であり、下記式により決定する。
チューニング完了パルス数=f13/(4*f21)
ここで使われる可変抵抗は、図6で使われている抵抗と容量は同じものである必要がある。
図11にVCOの構成例を示す。図11において、37、38、39、40はVCOの発振周波数を可変できる可変抵抗である。図11で使われている全抵抗と全容量値はポリフェーズフィルタのノッチ周波数(受動ポリフェーズフィルタの場合)を決定する抵抗と容量と同じ値に設定されている。
本発明にかかる受信機は、外部フィルタを使用することなくイメージリジェクションやチャネル選択が可能であり、またさまざまな入力周波数帯域、信号の周波数特性に対して、高密度、低消費電力、低コストかつ高精度のフィルタ特性を有し、低コストで高性能な受信機として有用である。また、他の受信機にも応用できる。
本発明の第1の実施形態の受信機の構成を示すブロック図 本発明の第1の実施形態のチューニング回路の構成を示すブロック図 本発明の第1の実施形態のチューニング回路の動作を説明する図 本発明の第1の実施形態のチューニング回路の他の構成を示すブロック図 本発明の第2の実施形態の受信機の構成を示すブロック図 本発明の第2の実施形態のチューニング回路の構成を示すブロック図 本発明の可変選択フィルタの構成例を示す回路図 本発明の受動ポリフェーズフィルタの構成例を示す回路図 本発明の能動ポリフェーズフィルタの構成例を示す回路図 本発明の可変移相器の構成例を示す回路図 本発明のVCOの構成例を示す回路図 従来の受信機の構成を示すブロック図 従来の受動ポリフェーズフィルタの構成を示すブロック図 従来の受動ポリフェーズフィルタの周波数特性を示す図 従来の能動ポリフェーズフィルタの構成を示す回路図 従来の能動ポリフェーズフィルタの周波数特性を示す図 従来のポリフェーズフィルタの受信モードによる周波数特性を示す図
符号の説明
1、2、47、48 周波数変換器
3 発振器
4 ポリフェーズフィルタ
5 チューニング回路
6、15 可変分周器
7、53 時間離散帯域フィルタ
8 分周器
9 可変移相器
10 位相比較器
11 アップダウンカウンタ
12 ラッチ回路
13 制御回路
14 VCO(電圧制御発振器)
16〜19、20〜31 可変抵抗
32、33、41、46、54、55 オペアンプ
34 インバータ回路
36 容量
42、43、44、45 コンデンサ選択網
51 90度移相器
52 加算器

Claims (11)

  1. RF信号および第1の基準信号を入力し、多相の中間周波信号を出力する周波数変換器と、
    該中間周波信号を入力し、イメージ除去して出力する、互いに異なる第1の信号の周波数帯域および第2の信号の周波数帯域の両方に対応可能なポリフェーズフィルタと、
    第2の基準信号を入力し、周波数帯域に応じて分周比を変化させて出力する第1の可変分周器と、
    該第1の可変分周器の出力信号に基づいて前記ポリフェーズフィルタの周波数特性を調整するチューニング回路と、
    前記第1の可変分周器の出力信号に基づいて帯域幅を設定し、イメージ除去された中間周波信号の中から所望の信号を選択する、前記第1の信号の周波数帯域および前記第2の信号の周波数帯域の両方に対応可能な時間離散フィルタとを備え、
    前記ポリフェーズフィルタは、抵抗とMOSのON抵抗からなる可変抵抗で構成されることを特徴とする受信機。
  2. RF信号および第1の基準信号を入力し、多相の中間周波信号を出力する周波数変換器と、
    該中間周波信号を入力し、イメージ除去して出力する、互いに異なる第1の信号の周波数帯域および第2の信号の周波数帯域の両方に対応可能なポリフェーズフィルタと、
    第2の基準信号を入力し、周波数帯域に応じて分周比を変化させて出力する第1の可変分周器と、
    前記第2の基準信号および第1の可変分周器の出力信号の両方に基づいて前記ポリフェーズフィルタの周波数特性を調整するチューニング回路と、
    前記第1の可変分周器の出力信号に基づいて帯域幅を設定し、イメージ除去された中間周波信号の中から所望の信号を選択する、前記第1の信号の周波数帯域および前記第2の信号の周波数帯域の両方に対応可能な時間離散フィルタとを備え、
    前記ポリフェーズフィルタは、抵抗とMOSのON抵抗からなる可変抵抗で構成されることを特徴とする受信機。
  3. 前記チューニング回路は、
    前記第1の可変分周器に接続する分周器と、
    該分周器に接続する可変移相器と、
    前記第1の可変分周器の出力信号に同期して、前記分周器および可変移相器の出力信号の位相差をパルス数で表示して出力する比較器と、
    該パルス数をカウントするカウンタ回路と、
    該カウンタ回路のカウント数を保持するラッチ回路と、
    該ラッチ回路に接続し、前記カウント数に基づき前記可変移相器の特性を制御する制御回路と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の受信機。
  4. 前記チューニング回路は、
    前記第1の可変分周器に接続する分周器と、
    電圧制御発振器と、
    前記第1の可変分周器の出力信号に同期して、前記分周器および電圧制御発振器の出力信号の位相差をパルス数で表示して出力する比較器と、
    該パルス数をカウントするカウンタ回路と、
    該カウンタ回路のカウント数を保持するラッチ回路と、
    該ラッチ回路に接続し、前記カウント数に基づき前記電圧制御発振器の特性を制御する制御回路と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の受信機。
  5. 前記チューニング回路は、
    前記第1の可変分周期に接続する分周器と、
    該分周器に接続する可変移相器と、
    前記第2の基準信号を入力し、周波数帯域に応じて分周比を変化させて出力する第2の可変分周器と、
    前記第2の可変分周器の出力信号に同期して、前記分周器および可変移相器の出力信号の位相差をパルス数で表示して出力する比較器と、
    該パルス数をカウントするカウンタ回路と、
    該カウンタ回路のカウント数を保持するラッチ回路と、
    該ラッチ回路に接続し、前記カウント数に基づき前記可変移相器の特性を制御する制御回路と
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の受信機。
  6. 前記ポリフェーズフィルタは、受動ポリフェーズフィルタ、能動ポリフェーズフィルタまたは能動ポリフェーズフィルタおよび受動ポリフェーズフィルタの組合せのいずれかで構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の受信機。
  7. 前記可変移相器は、抵抗、容量およびインバータ回路で構成され、該抵抗および容量のいずれか一方が位相調整用素子であることを特徴とする請求項3または5に記載の受信機。
  8. 前記制御回路は、DACで構成されることを特徴とする請求項7に記載の受信機。
  9. 前記比較器は、3入力AND回路で構成されることを特徴とする請求項3、4または5に記載の受信機。
  10. 前記制御回路は、前記カウント数が目標数に近づくと、前記可変移相器の位相感度を落とすように構成されていることを特徴とする請求項3または5に記載の受信機。
  11. 前記チューニング回路は、前記カウント数が目標数に達した時、前記ラッチ回路および制
    御回路以外の回路をオフすることを特徴とする請求項3または5に記載の受信機。
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