JP4604618B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Description
電子写真法においては、帯電、露光工程により感光体(像担持体)上に静電荷像を形成し、トナーを含む現像剤で静電潜像を現像し、転写・定着工程を経て可視化される。ここで用いられる現像剤には、トナーとキャリアからなる2成分現像剤と、磁性トナーまたは非磁性トナーを単独で用いる1成分現像剤とがある。
乳化重合凝集法は、通常、粒径1μm以下の、微粒化された原材料を出発物質とするため、原理的に小径トナーを効率的に作製することができる。詳しく述べれば、この方法は、一般に乳化重合などにより樹脂分散液を作製し、一方、溶媒に着色剤を分散した着色剤分散液を作製し、これらの樹脂分散液と着色剤分散液とを混合し、トナー粒径に相当する凝集粒子を形成し、その後加熱することによって凝集粒子を融合合一することによりトナーを得るものである。
このようにトナーの小径化が容易で、かつ、精密な粒子構造制御が可能なトナー製造方法により得られたトナーを用いて画像形成を行うことにより、従来の電子写真画像の画質は飛躍的に高まり、しかも高い信頼性との両立が可能となってきた。
このように、グラフィックアーツ市場及びショートラン(軽印刷市場と言っても良い)市場の要求に応えるためには、従来の電子写真技術を、システムとして、さらに高度に発展させた技術が必要となってきている。
このように、球状トナーに対してはクリーニング性能が高く、長期に安定してそのクリーニング性能を維持する信頼性の高いクリーニングシステムがないのが現状であり、電子写真技術における大きな課題になっている。
すなわち、本発明の目的は、転写性、クリーニング性が良好で、画像欠陥のない鮮明な高画質画像の形成が可能なだけでなく、極めて維持性に優れ、安定して高画質・高品位のカラー画像を形成できる画像形成装置及び画像形成方法を提供することにある。
<1> 少なくとも、像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、該トナー像を被転写体に転写する転写手段と、転写したトナー像を記録媒体に定着する定着手段と、像担持体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段とを備えた画像形成装置において、
前記トナーとして誘電損率が0.001〜0.02の範囲のトナーを用い、前記クリーニング手段におけるクリーニング部材にバイアスが印加され、前記クリーニング部材として、少なくともブレードを用い、前記転写手段における前記トナー像の転写は、接触転写ロールを用いて行なうことを特徴とする画像形成装置である。
前記トナーの誘電損率を0.001〜0.02の範囲とし、前記クリーニング工程においてクリーニング部材にバイアスを印加し、前記クリーニング部材として、少なくともブレードを用い、前記転写工程における前記トナー像の転写は、接触転写ロールを用いて行なうことを特徴とする画像形成方法である。
<画像形成装置>
本発明の画像形成装置は、少なくとも、像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、該トナー像を被転写体に転写する転写手段と、転写したトナー像を記録媒体に定着する定着手段と、像担持体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段とを備えた画像形成装置において、前記トナーとして誘電損率が0.001〜0.02の範囲のトナーを用い、前記クリーニング手段におけるクリーニング部材にバイアスが印加されることを特徴とする。
この画像形成装置は、表面に感光体層を有するドラム状の像担持体1と、この像担持体1を一様に帯電する帯電器2と、一様に帯電された像担持体1に像光を照射して静電潜像を形成する像書き込み装置3と、それぞれブラック(4a)、イエロー(4b)、マゼンタ(4c)、シアン(4d)の4色の現像装置を収容した現像ユニット4(これらをまとめてトナー像形成手段とする)と、前記像担持体1に接触し、周回可能に張架された無端ベルト状の中間転写体(被転写体)12と、前記像担持体1上に形成されたトナー像を上記中間転写体12へ転写する1次転写ロール5と、転写後に像担持体1残留したトナーを除去するクリーニング装置(クリーニング手段)6と、無端ベルト状の中間転写体12を回転駆動させるドライブロール13と、無端ベルト状の中間転写体12の張力を調整するテンションロール14及び15と、ペーパーガイド9及び10沿って搬送ロール11により搬送されてくる記録用紙(被転写体)8上に中間転写体12上のトナー像を転写する2次転写ロール(転写手段)17と、2次転写ロール17に対向して設けられているバックアップロール16と、2次転写ロール17によって記録用紙8上にトナー像を転写した後に中間転写体12上に残留したトナーを除去するトナー除去装置18と、記録用紙8上のトナー像を定着する定着装置(定着手段)7とを有している。
なお、1次転写ロールを含む画像形成装置におけるロール抵抗値は、各ロールをアースに接続した金属板の上に乗せ、ロール両端に500g計1kgの荷重をかけ、ロールの芯金と金属板との間に1kVの直流電圧を印加し、測定される電流値から換算して求めた。
定着装置7は、記録用紙8上に転写されたトナー像を定着して記録画像とするものである。
クリーニング装置6の構成例を図2に示す。クリーニング装置6は、像担持体1に近接して配置され、像担持体1に対向する側に開口するクリーナハウジング24を備えている。クリーナハウジング24の下側開口端部には、シール部材25が固定されている。シール部材25は、像担持体1とクリーニング装置6との間の隙間をほぼ塞ぎ、クリーニング装置6内の廃トナー等が外部へ漏れるのを防ぐ。本例では、シール部材25として、厚さ0.2mmの熱可塑性ポリウレタンフィルムを使用した。
電子伝導剤を分散させたウレタンゴム層を像担持体表面と接触させる側に設けると、当接面に電子伝導剤が露出(顔出し)していまい、ブレードエッジ欠けが発生しやすくなる。この現象は、ブレードエッジと像担持体表面との摺擦によりブレード当接面が磨耗することにより発現しやすい。その結果、早期にクリーニング不良が発生しやすくなるという不具合を生じ実用的でない。一方、イオン導電剤のみを分散させて導電性を付与した場合、所望とする導電性である体積抵抗率(105〜106Ωcm)を得る目的でイオン導電剤の配合量を増やしていくと、イオン導電剤の染み出しによる感光体汚染が発生しやすくなるという問題が発生する。したがって、イオン導電剤の染み出しがない範囲で配合することとする結果、体積抵抗率は108〜109Ωcmの範囲とせざるを得ない。そこで、像担持体表面と接触する側に導電剤としてイオン導電剤を使用した半導電層、その背面側に所望の導電性を付与できる電子伝導剤を使用した導電層を設け、感光体汚染と抵抗値とを両立できる2層構成とした。なお、前記半導電層は効率良くバイアスを印加するために、できるだけ薄くすることが好ましく、0.05〜0.5mmの範囲程度に設定される。本例では半導電層を0.01mm、半導電層と導電層を含むブレード厚を2mmとした。
図5は、クリーニング装置6において、導電性のブレードの代わりに導電性のブラシ27を用いた場合を示しており、28はオーガ、29はクリーナハウジング、30はアッパーシール部材、31はローワーシール部材、32はバイアス印加手段である。導電性のブラシ27を用いた場合でも、バイアス効果を利用することで良好なクリーニングが可能になる。なお、導電性のブラシは、像担持体1と逆方向に回転させて使用する方が掻き取り力が増すため好ましい。
また、前記バイアス印加手段により印加する電圧としては、直流電圧で200〜2000Vの範囲が好ましい。
本発明において、上記現像剤に含まれるトナーの誘電損率は0.001〜0.02の範囲であることが必要である。従来の湿式法で得られるトナーの誘電損率は0.02を超えており高い。この誘電損率は、交流電場下に置かれた誘電体の抵抗を表し、値が大きいほど抵抗は低下することが知られている。そして、トナーの抵抗が低い場合には、トナーの帯電量あるいは帯電分布が変化しやすいと考えられる。
誘電損率=〔14.39/(W×D2)〕×GX×TX×1012 ・・・ 式(1)
(ここで、W=2πf(f:測定周波数100kHz)、D:電極直径(cm)、GX:試料の電導度(S)、TX:試料厚み(cm)を表す。)
トナー粒子は乳化重合凝集法等により作製され、樹脂粒子と着色剤とを分散させた分散液中で攪拌しながら、凝集/会合させて造粒して形成される。また、樹脂粒子と着色剤の他に必要に応じて、無機微粒子、離型剤微粒子、帯電制御剤微粒子等を添加することができる。これらの微粒子分散液を複数回に分けて添加混合することが望ましい。
また、前記第2の工程は、樹脂微粒子の凝集粒子分散液中に、着色剤微粒子を分散させてなる着色剤微粒子分散液を添加混合して凝集粒子に着色剤微粒子を付着させて付着粒子を形成した後、樹脂含有微粒子を分散させてなる樹脂含有微粒子分散液を添加混合して前記付着粒子に樹脂含有微粒子をさらに付着させて付着粒子を形成する工程であるのが好ましい。
前記微粒子分散液の添加混合の方法としては、特に制限はなく、例えば、徐々に連続的に行ってもよいし、複数回に分割して段階的に行ってもよい。このようにして、前記微粒子(追加粒子)を添加混合することにより、微小な粒子の発生を抑制し、得られるトナー粒子の粒度分布をシャープにすることができる。なお、複数回に分割して段階的に添加混合を行うと、前記凝集粒子の表面に段階的に前記微粒子による層が積層され、トナー粒子の内部から外部にかけて構造変化や組成勾配をもたせることができ、粒子の表面硬度を向上させることができ、しかも、第3工程における融合時において、粒度分布を維持し、変動を抑制することができると共に、融合時の安定性を高めるための界面活性剤や塩基又は酸等の安定剤の添加を不要にしたり、それらの添加量を最少限度に抑制したりすることができ、コストの削減や品質の改善が可能となる点で有利である。
そして、トナー中の残留安定剤量は以下のように測定することができる。すなわち、トナーを有機溶媒1〜10質量部に溶解させた後、この溶液に脱イオン水を10〜100質量部程度添加する。残留安定剤は水層あるいは油層に抽出できるので、抽出液の電気伝導度および表面張力を測定することで残留安定剤量を測定できる。有機溶媒としては極性の大小問わず、一般公知のものを用いることができる。
GSDvが1.3よりも大きいと、トナー中の粗粉が多いことを示し、画像の飛び散りが発生する場合がある。GSDpが1.4よりも大きいと、トナー中の微粉が多いことを示し、トナー飛散による機内のトナー汚染が多くなる場合がある。
そして、体積粒度分布指数GSDvは、(D84v/D16v)1/2として算出され、数平均粒度分布指数GSDpは、(D84p/D16p)1/2として算出される。
なお、上記SF1は100〜125の範囲がより好ましい。
SF1=(ML2/A)×(π/4)×100 ・・・ 式(2)
上記式(2)中、MLはトナー粒子の絶対最大長、Aはトナー粒子の投影面積を各々示す。
ドラム状の像担持体(感光体ドラム)1は回転駆動され、帯電器2によって約−700Vに一様に帯電される。像書き込み装置3との対向位置では像光が照射され、像担持体1の感光体層の電荷は露光によって低減されて約−300Vになり、静電電位の差による潜像が形成される。
図10に、トナーの誘電損率と転写効率との関係を示す。なお、転写効率は富士ゼロックス社製 Able1302改造機を用い、体積平均粒径が4.0μm、形状係数SF1が122のトナーを使用して測定したものである。
本発明におけるクリーニング手段はバイアス印加手段を効果的に用いる。そのために、使用する湿式製法トナーにおいて、トナー電荷量が感光体への現像後、さらには転写後も安定していることが必要とされる。本発明においては、トナーの誘電損率を0.02以下とすることにより、転写時の高電界下においても電荷注入が起こりにくくトナー電荷はほとんど変化しないことが見出された。
本発明の画像形成方法は、少なくとも、像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成工程と、該トナー像を被転写体に転写する転写工程と、転写したトナー像を記録媒体に定着する定着工程と、像担持体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング工程を有し、トナーが前記本発明におけるトナーを含んでおり、クリーニング工程においてクリーニング部材にバイアス印加されていれば、特に制限はない。前記各工程は、用いるトナー及びクリーニングにおけるバイアス印加以外は各々それ自体一般的な工程であり、公知のコピー機、ファクシミリ機等の画像形成装置を用いて実施することができる。
まず、実施例、比較例で用いたトナー等の物性測定方法について説明する。
(粒度及び粒度分布測定方法)
本発明における粒度及び粒度分布測定について述べる。本発明において測定する粒子の粒径が2μm以上の場合、測定装置としてはコールターカウンターTA−II型(ベックマンーコールター社製)を用い、電解液はISOTON−II(ベックマンーコールター社製)を使用した。
トナー形状係数SF1は、スライドグラス上に散布したトナーの光学顕微鏡像をビデオカメラを通じてルーゼックス画像解析装置に取り込み、50個のトナーの最大長の2乗/投影面積(ML2/A)を計算し、平均値を求めることにより得られたものである。
本発明において、特定の分子量分布は以下の条件で行ったものである。GPCは「HLC−8120GPC、SC−8020(東ソー(株)社製)装置」を用い、カラムは「TSKgel、SuperHM−H(東ソー(株)社製6.0mmID×15cm)」を2本用い、溶離液としてTHF(テトラヒドロフラン)を用いた。実験条件としては、試料濃度0.5%、流速0.6ml/min.、サンプル注入量10μl、測定温度40℃、IR検出器を用いて実験を行った。また、検量線は東ソー社製「polystylene標準試料TSK standard」:「A−500」、「F−1」、「F−10」、「F−80」、「F−380」、「A−2500」、「F−4」、「F−40」、「F−128」、「F−700」の10サンプルから作製した。
樹脂微粒子、着色剤粒子等の体積平均粒子径は、レーザー回析式粒度分布測定装置(堀場製作所製、LA−700)で測定した。
本発明のトナーに用いられる離型剤の融点、樹脂粒子およびトナーのガラス転移温度は、ASTMD3418−8に準拠して測定された主体極大ピークより求めた。なお、ガラス転移点は吸熱部におけるベースラインと立ち上がりラインとの延長線の交点の温度とし、融点は吸熱ピークの頂点の温度とした。
測定にはパーキンエルマー社製のDSC−7を用いた。この装置の検出部の温度補正はインジウムと亜鉛との融点を用い、熱量の補正にはインジウムの融解熱を用いた。また、サンプルセルとしてはアルミニウム製パンを用い、対照用に空パンをセットし、昇温速度10℃/minで測定を行った。
(樹脂粒子分散液)
・スチレン 328部
・n−ブチルアクリレート 72部
・アクリル酸 8部
・ドデカンチオール 14部
次いで充分に系内の窒素置換を十分に行った後、フラスコを攪拌しながらオイルバスで系内が70℃になるまでオイルバスで加熱し、7時間そのまま乳化重合を継続した。これにより体積平均粒径152nm、固形分量40%、ガラス転移温度52℃、重量平均分子量(以降Mwと略す場合がある)3000のアニオン性の樹脂粒子分散液を得た。
・カーボンブラック(モーガルL:キャボット社製) 60部
・ノニオン性界面活性剤(ノニポール400:三洋化成社製) 6部
・イオン交換水 240部
以上を混合して溶解したものを、ホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて10分間攪拌し、その後、アルティマイザーにて分散処理して体積平均粒径が250nmである着色剤(カーボンブラック)粒子が分散された着色剤分散液を調製した。
・パラフィンワックス(HNP0190:日本精蝋社製、融点85℃)100部
・カチオン性界面活性剤(サニゾールB50:花王社製) 5部
・イオン交換水 240部
以上を混合し、95℃に加熱して、丸型ステンレス鋼製フラスコ中でホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて10分間分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、体積平均粒径が550nmである離型剤粒子が分散された離型剤分散液を調製した。
(トナー1)
・樹脂粒子分散液 234部
・着色剤分散液 30部
・離型剤分散液 40部
・硫酸アルミニウム(和光純薬社製) 6部
乾燥後のトナー粒子中の残存安定剤の量は、以下のように電気伝導度、表面張力により測定した。アセトン10部を用いトナー粒子1部を溶解した後、イオン交換水100部を添加し、析出物を濾別して溶液の電気伝導度、表面張力を測定した。トナー粒子1の場合、電気伝導度は15μS/cm、表面張力は40mNであった。
シリカ処理後のトナーの誘電損率は以下のように測定した。トナー5部をペレット成型し、電極〔SE−71型固体用電極、安藤電気(株)製〕間にセットし、LCRメーター(4274A型、横川ヒューレットパッカード製)にて5Vで測定した。なお、誘電損率は下記の式(1)によって求められる。
誘電損率=〔14.39/(W×D2 )〕×GX ×TX ×1012 ・・・(1)
ここで、W=2πf(f:測定周波数100kHz)、D:電極直径(cm)GX :電導度(S)、TX :試料厚み(cm)を表す。測定の結果、トナー1において、誘電損率は0.015であった。
トナー1の作製におけるトナー粒子1と同様にしてトナー粒子含有液を作製した。作製したトナー粒子含有液よりトナー粒子を濾別しイオン交換水洗浄を3回実施した。その後トナー粒子100部をイオン交換水3000部に分散し1N水酸化ナトリウム加えてpHを9.5に調節したのち、再び丸型ステンレス製フラスコ中に移し、加熱用オイルバスでフラスコを撹拌しながら70°Cまで加熱し、2時間保持した。その後、トナー粒子を0.5Nの硝酸水溶液でpHを7.0に調整した後、濾別しイオン交換水洗浄を3回実施し、真空乾燥を10時間実施し、篩分し体積平均粒径5.2μm、GSDvが1.23、GSDpが1.26、形状係数SF1が130のトナー粒子2を得た。
更に、トナー粒子1と同様に疎水性シリカを外添付着させトナー2を得た。このトナー2について、トナー1と同様にして誘電損率を測定した結果、トナー2の誘電損率は0.017であった。
・樹脂粒子分散液 234部
・着色剤分散液 30部
・離型剤分散液 40部
・硫酸アルミニウム(和光純薬社製) 6部
更に、トナー粒子1と同様に疎水性シリカを外添付着させトナー3を得た。このトナー3について、トナー1と同様にして誘電損率を測定した結果、トナー3の誘電損率は0.020であった。
・樹脂粒子分散液 234部
・着色剤分散液 30部
・離型剤分散液 40部
・ポリ水酸化アルミニウム(浅田化学社製、Paho2S) 0.5部
更に、トナー粒子1と同様に疎水性シリカを外添付着させトナー4を得た。このトナー4について、トナー1と同様にして誘電損率を測定した結果、トナー4の誘電損率は0.022であった。
・樹脂粒子分散液 234部
・着色剤分散液 30部
・離型剤分散液 20部
・カチオン系界面活性剤(サニゾールC、花王社製) 1.5部
更に、トナー粒子1と同様に疎水性シリカを外添付着させトナー5を得た。このトナー5について、トナー1と同様にして誘電損率を測定した結果、トナー5の誘電損率は0.030であった。
トナー1の作製におけるトナー粒子1と同様にしてトナー粒子含有液を作製した。作製したトナー粒子含有液よりトナー粒子を濾別し、イオン交換水洗浄を3回実施した。その後、真空乾燥を10時間実施し、篩分して体積平均粒径5.2μm、GSDvが1.22、GSDpが1.25、形状係数SF1が130のトナー粒子6を得た。
更に、トナー粒子1と同様に疎水性シリカを外添付着させトナー6を得た。このトナー6について、トナー1と同様にして誘電損率を測定した結果、トナー6の誘電損率は0.12であった。
トナー4の作製におけるトナー粒子4を得るための成分と同様の成分を、丸型ステンレス鋼製フラスコ中でウルトラタラックスT50(IKA社製)で混合分散した後、加熱用オイルバスでフラスコを撹拌しながら52℃まで加熱した。45℃で30分保持した後、コールターカウンターで粒子の体積平均粒径を測定したところ、約4.2μmの凝集粒子が生成していることが確認された。ここで、樹脂粒子分散液を50部追加添加した後、更に加熱用オイルバスの温度を上げて80℃で1時間保持した。体積平均粒径を測定したところ約5.4μmの凝集粒子が生成していることが確認された。その後、この凝集粒子を含む分散液に、アニオン性界面活性剤(ネオゲンRK、第一工業製薬社製)3部を追加した後、ステンレス製フラスコを密閉し、磁力シールを用いて撹拌を継続しながら97℃まで加熱し、4時間保持した。冷却後、コールターカウンターで体積平均粒径を測定したところ、5.6μmであることが確認された。
更に、トナー粒子7と同様に疎水性シリカを外添付着させトナー7を得た。このトナー7について、トナー1と同様にして誘電損率を測定した結果、トナー7の誘電損率は0.092であった。
トルエン17部、スチレン−メチルメタクリレート共重合体(成分比:40/60)3部、及びカーボンブラック(R330:キャボット社製)0.2部を混合し、10分間スターラーで撹拌させて、カーボンブラックが分散した被覆層形成用溶液を調製した。次に、この被覆液とフェライト粒子(体積平均粒径:45μm)100部とを真空脱気型ニーダーに入れて、60℃において30分撹拌した後、さらに加温しながら減圧して脱気し、乾燥させることによりキャリアを作製した。
トナー1〜7について、該トナー8部に対しキャリア92部をV型ブレンダ−にて混合して現像剤1〜7を得た。なお、混合条件は60rpm、20分であった。
前記のようにして得られた現像剤1〜7を、富士ゼロックス社製カラー複合機DocuCentre Color 500を用いて、転写性、クリーニング性の評価を行った。具体的には、現像剤1〜7を、表1の各実施例、比較例に示すようにDocuCentre Color 500の現像機各々装填し、かつクリーニングユニットを図2に示すような構成(印加バイアス:500V)に改造し、クリーニング性評価を実施した。
評価方法は、まず、初期特性として転写効率と転写後の帯電量分布を評価した後、5万枚のランニングテストを行い、クリーニング維持性をバイアス有/無で比較評価した。
○: クリーニング不良に起因する画像欠陥なし
×: クリーニング不良に起因する画像欠陥発生
転写効率(%)=〔(転写されたトナー質量(g))/(転写前のトナー質量(g))〕×100 ・・・ 式(3)
○: 転写前とほとんど変化なし(逆極性トナー量が0.1%未満)
△: わずかに逆極性トナーが発生(逆極性トナー量が0.1以上1%未満)
×: 逆極性トナーが多く発生(逆極性トナー量が1%以上)
以上の結果を表1にまとめて示す。
2 帯電器
3 像書き込み装置
4 現像ユニット
5 1次転写ロール
6 クリーニング装置(クリーニング手段)
7 定着装置(定着手段)
8 記録用紙
12 中間転写体
16 バックアップロール
17 2次転写ロール
18 トナー除去装置
20、41 クリーニングブレード
24、46 クリーナハウジング
25、47 シール部材
26、32、48、49 バイアス印加手段
27、44 ブラシ
28、36、40、45 オーガ
33 磁気ブラシ
35 マグロール
Claims (4)
- 少なくとも、像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、該トナー像を被転写体に転写する転写手段と、転写したトナー像を記録媒体に定着する定着手段と、像担持体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段とを備えた画像形成装置において、
前記トナーとして誘電損率が0.001〜0.02の範囲のトナーを用い、前記クリーニング手段におけるクリーニング部材にバイアスが印加され、前記クリーニング部材として、少なくともブレードを用い、前記転写手段における前記トナー像の転写は、接触転写ロールを用いて行なうことを特徴とする画像形成装置。 - 前記トナーが、少なくとも樹脂粒子を含む粒子を分散した分散液中で、前記粒子を凝集させて凝集粒子を得る凝集工程と、前記凝集粒子を加熱して融合させる融合工程とを少なくとも経て作製されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 少なくとも、像担持体上にトナー像を形成するトナー像形成工程と、該トナー像を被転写体に転写する転写工程と、転写したトナー像を記録媒体に定着する定着工程と、像担持体上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング工程とを含む画像形成方法において、
前記トナーの誘電損率を0.001〜0.02の範囲とし、前記クリーニング工程においてクリーニング部材にバイアスを印加し、前記クリーニング部材として、少なくともブレードを用い、前記転写工程における前記トナー像の転写は、接触転写ロールを用いて行なうことを特徴とする画像形成方法。 - 前記トナーが、少なくとも樹脂粒子を含む粒子を分散した分散液中で、前記粒子を凝集させて凝集粒子を得る凝集工程と、前記凝集粒子を加熱して融合させる融合工程とを少なくとも経て作製されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成方法。
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