JP4604065B2 - 皮膚洗浄剤組成物、及び皮膚洗浄剤 - Google Patents

皮膚洗浄剤組成物、及び皮膚洗浄剤 Download PDF

Info

Publication number
JP4604065B2
JP4604065B2 JP2007169136A JP2007169136A JP4604065B2 JP 4604065 B2 JP4604065 B2 JP 4604065B2 JP 2007169136 A JP2007169136 A JP 2007169136A JP 2007169136 A JP2007169136 A JP 2007169136A JP 4604065 B2 JP4604065 B2 JP 4604065B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
salt
skin cleanser
skin
cocoyl
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007169136A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009007281A (ja
Inventor
英樹 名知
吉信 齊藤
宇平 田村
哲夫 仁科
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
P&PF Co Ltd
Original Assignee
P&PF Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by P&PF Co Ltd filed Critical P&PF Co Ltd
Priority to JP2007169136A priority Critical patent/JP4604065B2/ja
Publication of JP2009007281A publication Critical patent/JP2009007281A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4604065B2 publication Critical patent/JP4604065B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Description

本発明は、アシルグリシン塩を含有するペースト状の皮膚洗浄剤組成物、及びこの皮膚洗浄剤組成物がチューブ式容器に充填されてなる皮膚洗浄剤に関する。
アシルグリシン塩が配合された皮膚洗浄剤組成物は、優れた洗浄効果を有するとともに、クリーミーで豊かな泡立ち、素早い泡切れ、素肌洗いの際のすっきり感・さっぱり感といった感触、洗浄後のしっとりとした肌感触が得られることが知られており、例えば、ココイルグリシン塩を含有する洗浄剤組成物(例えば、特許文献1)が公知とされている。
このような皮膚洗浄剤組成物において、アシルグリシン塩の塩としては、ナトリウム及びカリウムのいずれかが好適に用いられている。
特開平7−173488号公報
しかしながら、アシルグリシン塩を含有する皮膚洗浄剤組成物は、高温(40℃)での安定性が悪かった。
また、ペースト状の皮膚洗浄剤組成物の硬度は、使用性の面から、25℃の環境下で一般に10〜50程度であることが好ましいとされているが、それと比較し、アシルグリシン塩としてアシルグリシンナトリウムが配合されたペースト状の皮膚洗浄剤組成物は、硬度が高く、例えば、チューブ式容器に充填して使用した場合には、取り出すことが困難であった。一方、アシルグリシン塩としてアシルグリシンカリウムが配合されたペースト状の皮膚洗浄剤組成物は、硬度が低く、配合成分が分離してしまうおそれがあった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、高温での安定性に優れ、且つ適度な硬度を有するペースト状の皮膚洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題に対して鋭意検討した結果、アシルグリシン塩を所定の割合で配合するとともに、そのアシルグリシン塩におけるアシルグリシンナトリウム/アシルグリシンカリウムの重量比を適切な比率に設定し、さらに、アシルグリシン塩以外の長鎖アシル基を有するアニオン性界面活性剤を1種または2種以上配合することで、高温(40℃)での安定性に優れ、且つ適度な硬度を有するペースト状の皮膚洗浄剤組成物を得た。
すなわち、本発明に係る皮膚洗浄剤組成物は、ココイルグリシン塩を含有する皮膚洗浄剤組成物であって、前記ココイルグリシン塩として、ココイルグリシンナトリウム及びココイルグリシンカリウムを含有するとともに、長鎖アシル基を有するアシルメチルタウリン塩を含有し、前記ココイルグリシン塩におけるココイルグリシンナトリウム/ココイルグリシンカリウムの重量比が6/4〜2/8で、組成物全体に対する前記ココイルグリシン塩の含有量が20重量%〜40重量%であり、且つ25℃の環境下での硬度が10〜50であるペースト状の組成物であることを特徴とする。
また、本発明に係る皮膚洗浄剤は、チューブ式容器に皮膚洗浄剤組成物を充填して構成された皮膚洗浄剤であって、本発明に係る皮膚洗浄剤組成物が充填されてなることを特徴とする。
本発明によれば、高温(40℃)での安定性に優れ、且つ適度な硬度を有する皮膚洗浄剤組成物を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の皮膚洗浄剤組成物は、ペースト状であることを特徴とする。なお、本発明においてペースト状とは、25℃の環境下においてペースト状(糊状)を呈することを意味する。より具体的には、本発明では、下記に記載する方法にて測定することが可能な10000mPa・s以上の粘度を有し、硬度が測定上限である200以下であることを目安とした。硬度はカードメーター(飯尾電機製)で測定した。カードメーターの測定条件は、感圧軸8φ、荷重200gを用いた。感圧軸が試料の平らな表面より内部に侵入し始めた時点の目盛りの数値をもって硬度とした。
また、本発明の皮膚洗浄剤組成物はアシルグリシン塩を含有するものであり、アシルグリシンナトリウム及びアシルグリシンカリウムをアシルグリシン塩として含有するとともに、前記アシルグリシン塩以外の長鎖アシル基を有するアニオン性界面活性剤を1種または2種以上含有することを特徴としている。
<アシルグリシン塩>
本発明で使用するアシルグリシン塩のアシル基としては、オクタノイル、デカノイル、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイル、オレオイル、リノレオイル、ココイル、パーム油脂肪酸アシル、パーム核油脂肪酸アシル、牛脂脂肪酸アシル等を挙げることができる。
アシルグリシン塩の塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩、トリエチルアミン塩等の有機アミン塩類、リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩類等を挙げることができる。
上記したアシルグリシン塩のうち、アシルグリシンナトリウム及びアシルグリシンカリウムは、本発明における必須成分として含有されている。つまり、本発明に係る皮膚洗浄剤組成物は、アシルグリシンナトリウム及びアシルグリシンカリウムのみがアシルグリシン塩として配合されたものであってもよいし、アシルグリシンナトリウム、アシルグリシンカリウム、及びその他のアシルグリシン塩が配合されたものであってもよい。
また、アシルグリシン塩におけるアシルグリシンナトリウムとアシルグリシンカリウムの重量比(アシルグリシンナトリウム/アシルグリシンカリウム)は、6/4〜2/8とされている。6/4〜2/8の範囲を超えて、アシルグリシンカリウムに対するアシルグリシンナトリウムの量が多すぎたり、少なすぎたりすると、高温(40℃)での安定性が悪くなったり、適度な硬さを得ることができないおそれがある。
また、本発明の皮膚洗浄剤組成物は、アシルグリシン塩を組成物全体に対して20〜40重量%含有することを特徴とする。アシルグリシン塩の組成物全体に対する含有量が20重量%未満の場合には、25℃の環境下での硬度が10を下回り、配合されている成分が分離してしまうおそれがある。逆に、40重量%を超える場合には、25℃の環境下での硬度が50を超し、チューブ式容器に充填して使用した場合に、取り出すことが困難となるおそれがある。
<アニオン性界面活性剤>
本発明で使用する、アシルグリシン塩以外の長鎖アシル基を有するアニオン性界面活性剤は、特に制限されるものではないが、具体例としては、アシルメチルタウリン塩、アシルサルコシン酸塩、アシルイセチオン酸塩、アシルグルタミン酸塩、アシルアスパラギン酸塩、アシル−β−アラニン塩等を挙げることができる。
また、本発明でいう長鎖アシル基とは、炭素原子数が8〜18の、飽和又は不飽和のものをいい、具体的には、オクタノイル、デカノイル、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイル、オレオイル、リノレオイル、ココイル、パーム油脂肪酸アシル、パーム核油脂肪酸アシル、牛脂脂肪酸アシル等を挙げることができる。
また、上記したアニオン性界面活性剤における塩は、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩、トリエチルアミン塩等の有機アミン塩類、リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩類、タウリンナトリウム塩等を挙げることができる。
また、本発明の皮膚洗浄剤組成物では、上記したアニオン性界面活性剤を1種または2種以上を併用して用いることができるが、少なくも1種は、ナトリウム塩又はカリウム塩であることが好ましい。
また、本発明の皮膚洗浄剤組成物において、アシルグリシン塩以外の長鎖アシル基を有するアニオン性界面活性剤の含有量は、組成物全体に対して、0.3重量%〜6.0重量%であることが好ましい。アシルグリシン塩以外の長鎖アシル基を有するアニオン性界面活性剤の含有量が0.3重量%未満の場合には、高温(40℃)での安定性を十分に得ることができないおそれがあり、逆に、6.0重量%を超えると、効果が飽和し、他の配合成分とバランスがとりにくくなるため、好ましくない。
このように、上記したアシルグリシン塩以外の長鎖アシル基を有するアニオン性界面活性剤を、アシルグリシンナトリウム及びアシルグリシンカリウムとともに含有させることで、高温(40℃)での安定性を得ることができるとともに、起泡性や泡質(クリーミーさ)を向上させることができる。
<その他の成分>
また、本発明に係る皮膚洗浄剤組成物は、有機酸を配合することにより、弱酸性の皮膚洗浄剤組成物とされていてもよい。ここで、弱酸性とは、人肌pH(約5.5)に近い弱酸性領域であるpH5.0〜6.8の範囲にあるpHを意味する。なお、弱酸性とするための有機酸としては、例えば、クエン酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、ピロリドンカルボン酸、酒石酸、グリコール酸等が挙げられる。
また、本発明に係る皮膚洗浄剤組成物は、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1、3−ブチレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール類;グルコース、シュクロース、マルトース、乳糖、果糖、オリゴ糖等の糖類;ソルビトール、マルチトール、エリスリトール、キシリトール等の糖アルコール類が配合されていてもよい。これら多価アルコールや、糖類、糖アルコール類等の配合により、高温(40℃)での安定性をより良くすることができるとともに、洗顔後のしっとりとした肌感触を向上させることができる。
また、本発明に係る皮膚洗浄剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で通常使用される成分、例えば、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セタノール、ミリスチルアルコール等の高級アルコール、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ヒドロキシアルキルエーテルカルボン酸塩、アシル加水分解プロテイン塩等のアニオン性界面活性剤;イミダゾリン系両性界面活性剤、ベタイン系両性界面活性剤、アミドベタイン系両性界面活性剤等の両性界面活性剤;アルキルグルコシド、脂肪酸アルカノールアミド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン2−オクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、プロピレンオキシドエチレンオキシド共重合ブロックポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール、アルキルグルコシド、ポリオキシエチレン変性シリコン(例えば、ポリオキシエチレンアルキル変性ジメチルシリコン)、ポリオキシエチレングリセリンモノステアレート、ポリオキシエチレンアルキルグルコシド等のノニオン性界面活性剤;トリメチルアルキルアンモニウムクロライド等のカチオン性界面活性剤;スクワラン、ホホバ油、オリーブ油等のエモリエント成分;非イオン性、カチオン性あるいはアニオン性の水溶性高分子類;ジステアリン酸グリコール、ジステアリン酸エチレングリコール等のパール化剤;抗炎症効果や細胞賦活、美白効果のある薬剤;色素;香料;防腐剤;殺菌剤;キレート剤;酸化防止剤;等を適宜配合することができる。
また、本発明に係る皮膚洗浄剤組成物は、アシルグリシン塩、及びアシルグリシン塩以外の長鎖アシル基を有するアニオン性界面活性剤を、必要に応じて有機酸、多価アルコール、糖類、及び糖アルコール類の中から選択される1種以上の任意成分とともに、83℃〜87℃の温度条件で水に溶解させ、次いで、必要であれば、その他のアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、水溶性高分子、及び高級アルコールの中から選択される1種以上の任意成分を加えて67〜73℃で溶解させ、さらに、任意でその他成分を混合することで調製することができる。
このようにして調製された本発明の皮膚洗浄剤組成物は、高温(40℃)での安定性が良く、且つ硬度が、25℃の環境下で10〜50の範囲内にある。よって、特に、チューブ式容器に充填されて使用された場合には、優れた効果を実感できる。
また、本発明に係る皮膚洗浄剤組成物がチューブ式容器に充填されてなる本発明に係る皮膚洗浄剤は、特に、洗顔剤として好適に使用することができる。
以下、本発明を実施例を挙げてより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<実施例1〜5及び比較例1〜6>
表1に示す配合成分及び配合量で次に示す用法により、ココイルグリシン塩におけるココイルグリシンナトリウム/ココイルグリシンカリウムの重量比(Na/K)の異なるペースト状の実施例1〜5及び比較例1〜6に係る皮膚洗浄剤組成物を調製した。なお、実施例1〜5及び比較例1〜6の各皮膚洗浄剤組成物において、ココイルグリシン塩におけるココイルグリシンナトリウム/ココイルグリシンカリウムの重量比(Na/K)は、表2に示す通りである。
Figure 0004604065
Figure 0004604065
皮膚洗浄剤組成物の調製法では、まず、ココイルグリシン塩、クエン酸、1、3−ブチレングリコール、グリセリン、ココイルメチルタウリンナトリウム、及びジステアリン酸グリコールを83〜87℃の温度条件で水に溶解させる。これに、ベヘニルアルコール、及びカチオン性ポリマーを加えて67〜73℃で溶解させて、皮膚洗浄剤組成物を得た。
このようにして調製された実施例1〜5及び比較例1〜6に係る各皮膚洗浄剤組成物を試料として、その温度安定性(40℃)、硬度(25℃)、及び起泡性を下記の方法により評価した。この結果を表2に示す。
なお、表2中の温度安定性、硬度、及び起泡性に関する評価基準は、次のとおりである。
1.温度安定性
温度安定性は、試料を高温(40℃)にて4週間保存したときの外観、色調、匂いの変化を専門パネラー5名が目視により評価した。全く変化がないときを極めて良好であるとして◎、やや変化はみとめられるものの、その変化の度合いが許容できる範囲内であるときを良好であるとして○、変化があるときをやや劣るとして△、変化が著しいときを劣るとして×とした。
2.硬度
硬度は、カードメーター(飯尾電気株式会社製)を用いて測定した。測定条件は、25℃下、針太さ8φの感圧軸に200gの荷重を試料に作用させることにより硬度を測定した。
3.起泡性
起泡性は、試料の3%水溶液を塩化カルシウム70ppmの人工硬水により調整し、これを3000mlのガラスカップミキサーにて、4500rpmで20秒間攪拌し、発生した泡の量を測定した。泡量が、1200ml以上であるとき極めて良好であるとして◎、1000ml以上1200ml未満であるとき良好であるとして○、800ml以上1000ml未満であるときやや劣るとして△、800ml未満であるとき劣るとして×、とした。
表2に示す結果より、ココイルグリシン塩におけるココイルグリシンナトリウムとココイルグリシンカリウムの重量比(Na/K)が6/4〜2/8の範囲内にあり、且つココイルメチルタウリンナトリウムが配合された実施例1〜実施例5の皮膚洗浄剤組成物は、比較例1〜比較例6の皮膚洗浄剤組成物と比較して高温(40℃)での安定性が良好であることが分かる。
また、実施例1〜実施例5の皮膚洗浄剤組成物の硬度は、一般に好ましいとされている10〜50の範囲内にあることが分かる。具体的には、実施例1〜実施例5の皮膚洗浄剤組成物の硬度は、12〜32の範囲内にあり、ココイルグリシン塩におけるココイルグリシンナトリウムの量が多いほど高いことが分かる。
さらに、実施例1〜実施例5の皮膚洗浄剤組成物の起泡性は、ココイルグリシンナトリウムとココイルグリシンカリウムのいずれか一方を含有する比較例1及び比較例6に係る皮膚洗浄剤組成物と同様に、優れた起泡性を示すことが分かる。
<実施例6〜10及び比較例7〜12>
表3に示す配合成分及び配合量で、上記した実施例1〜5及び比較例1〜6と同様の用法により、ココイルグリシン塩におけるココイルグリシンナトリウム/ココイルグリシンカリウムの重量比(Na/K)の異なるペースト状の実施例6〜10及び比較例7〜12に係る皮膚洗浄剤組成物を調製した。なお、実施例6〜10及び比較例7〜12の各皮膚洗浄剤組成物において、ココイルグリシン塩におけるココイルグリシンナトリウム/ココイルグリシンカリウムの重量比(Na/K)は、表4に示す通りである。
Figure 0004604065
Figure 0004604065
調製された実施例6〜10及び比較例7〜12に係る各皮膚洗浄剤組成物を試料として、その温度安定性(40℃)、硬度(25℃)、及び起泡性を上記した実施例1〜5及び比較例1〜6と同様の評価基準により評価した。この結果を表4に示す。
表4に示す結果より、ココイルグリシン塩におけるココイルグリシンナトリウムとココイルグリシンカリウムの重量比(Na/K)が、6/4〜2/8の範囲内にあり、且つココイルメチルタウリンナトリウムが配合された実施例6〜実施例10の皮膚洗浄剤組成物は、比較例7〜比較例12の皮膚洗浄剤組成物と比較して高温(40℃)での安定性が良好であることが分かる。
また、実施例6〜実施例10の皮膚洗浄剤組成物の硬度は、一般に好ましいとされている10〜50の範囲内にあることが分かる。具体的には、実施例6〜実施例10の皮膚洗浄剤組成物の硬度は、16〜40の範囲内にあり、ココイルグリシン塩におけるココイルグリシンナトリウムの量が多いほど高いことが分かる。
さらに、実施例6〜実施例10の皮膚洗浄剤組成物の起泡性は、ココイルグリシンナトリウムとココイルグリシンカリウムのいずれか一方を含有する比較例7及び比較例12に係る皮膚洗浄剤組成物と同様に、優れた起泡性を示すことが分かる。
<実施例11〜15及び比較例13〜18>
表5に示す配合成分及び配合量で、上記した実施例1〜5及び比較例1〜6と同様の用法により、ココイルグリシン塩におけるココイルグリシンナトリウム/ココイルグリシンカリウムの重量比(Na/K)の異なるペースト状の実施例11〜15及び比較例13〜18に係る皮膚洗浄剤組成物を調製した。なお、実施例11〜15及び比較例13〜18の各皮膚洗浄剤組成物において、ココイルグリシン塩におけるココイルグリシンナトリウム/ココイルグリシンカリウムの重量比(Na/K)は、表6に示す通りである。
Figure 0004604065
Figure 0004604065
調製された実施例11〜15及び比較例13〜18に係る各皮膚洗浄剤組成物を試料として、その温度安定性(40℃)、硬度(25℃)、及び起泡性を上記した実施例1〜5及び比較例1〜6と同様の評価基準により評価した。この結果を表6に示す。
表6に示す結果より、ココイルグリシン塩におけるココイルグリシンナトリウムとココイルグリシンカリウムの重量比(Na/K)が、6/4〜2/8の範囲内にあり、且つココイルメチルタウリンナトリウムが配合された実施例11〜実施例15の皮膚洗浄剤組成物は、比較例13〜比較例18の皮膚洗浄剤組成物と比較して高温(40℃)での安定性が良好であることが分かる。
また、実施例11〜実施例15の皮膚洗浄剤組成物の硬度は、一般に好ましいとされている10〜50の範囲内にあることが分かる。具体的には、実施例11〜実施例15の皮膚洗浄剤組成物の硬度は、28〜50の範囲内にあり、ココイルグリシン塩におけるココイルグリシンナトリウムの量が多いほど高いことが分かる。
さらに、実施例11〜実施例15の皮膚洗浄剤組成物の起泡性は、ココイルグリシンナトリウムとココイルグリシンカリウムのいずれか一方を含有する比較例13及び比較例18に係る皮膚洗浄剤組成物と同様に、優れた起泡性を示すことが分かる。
表2、表4、及び表6に示した実施例1〜実施例15の各試料の結果をまとめると、組成物全体に対してアシルグリシン塩を20〜40重量%含有する皮膚洗浄剤組成物では、アシルグリシンナトリウム/アシルグリシンカリウムの重量比が6/4〜2/8で、長鎖アシル基を有するアニオン性界面活性剤が配合されているときに高温(40℃)での優れた安定性と、適度な硬度(10〜50)を有することが分かる。
また、アシルグリシン塩の組成物全体に対する含有量は、多いほど硬度が高い傾向にあることが分かる。具体的には、アシルグリシン塩の含有量が20重量%である実施例1〜実施例5の各試料の硬度は12〜32で、30重量%である実施例6〜実施例10の各試料の硬度は16〜40で、40重量%である実施例11〜15の各試料の各試料の硬度は28〜50となっている。このことから、アシルグリシン塩の含有量が20重量%未満の場合には、25℃の環境下で、硬度が10を下回ることがあり、逆に、40重量%を超える場合には、25℃の環境下での硬度が50を上回ることがあると想定できるから、本発明に係る皮膚洗浄剤組成物におけるアシルグリシン塩の含有量は組成物全体に対して20〜40重量%であることが好ましいことが分かる。

Claims (2)

  1. ココイルグリシン塩を含有する皮膚洗浄剤組成物であって、
    前記ココイルグリシン塩として、ココイルグリシンナトリウム及びココイルグリシンカリウムを含有するとともに、
    長鎖アシル基を有するアシルメチルタウリン塩を含有し、
    前記ココイルグリシン塩におけるココイルグリシンナトリウム/ココイルグリシンカリウムの重量比が6/4〜2/8で、組成物全体に対する前記ココイルグリシン塩の含有量が20重量%〜40重量%であり、且つ25℃の環境下での硬度が10〜50であるペースト状の皮膚洗浄剤組成物。
  2. チューブ式容器に皮膚洗浄剤組成物を充填して構成された皮膚洗浄剤であって、
    皮膚洗浄剤組成物として請求項1に記載の皮膚洗浄剤組成物が充填されてなることを特徴とする皮膚洗浄剤。
JP2007169136A 2007-06-27 2007-06-27 皮膚洗浄剤組成物、及び皮膚洗浄剤 Active JP4604065B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007169136A JP4604065B2 (ja) 2007-06-27 2007-06-27 皮膚洗浄剤組成物、及び皮膚洗浄剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007169136A JP4604065B2 (ja) 2007-06-27 2007-06-27 皮膚洗浄剤組成物、及び皮膚洗浄剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009007281A JP2009007281A (ja) 2009-01-15
JP4604065B2 true JP4604065B2 (ja) 2010-12-22

Family

ID=40322734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007169136A Active JP4604065B2 (ja) 2007-06-27 2007-06-27 皮膚洗浄剤組成物、及び皮膚洗浄剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4604065B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5714359B2 (ja) * 2011-02-28 2015-05-07 株式会社マンダム 半固体状洗浄剤
CN110731915B (zh) * 2019-11-25 2023-05-16 广州宏度精细化工有限公司 清洁化妆品组合物及其制备方法、化妆品

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994016041A1 (en) * 1993-01-11 1994-07-21 Ajinomoto Co., Inc. Transparent solid detergent
JPH08134494A (ja) * 1994-11-07 1996-05-28 Ajinomoto Co Inc 洗浄剤組成物
JP2001278778A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Shiseido Co Ltd 皮膚洗浄料
JP2002020267A (ja) * 2000-07-10 2002-01-23 Shiseido Co Ltd 弱酸性皮膚洗浄料
JP2002179553A (ja) * 2000-12-08 2002-06-26 Sakamoto Yakuhin Kogyo Co Ltd 皮膚洗浄剤組成物
JP2006063153A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Shiseido Co Ltd 洗浄剤組成物

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994016041A1 (en) * 1993-01-11 1994-07-21 Ajinomoto Co., Inc. Transparent solid detergent
JPH08134494A (ja) * 1994-11-07 1996-05-28 Ajinomoto Co Inc 洗浄剤組成物
JP2001278778A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Shiseido Co Ltd 皮膚洗浄料
JP2002020267A (ja) * 2000-07-10 2002-01-23 Shiseido Co Ltd 弱酸性皮膚洗浄料
JP2002179553A (ja) * 2000-12-08 2002-06-26 Sakamoto Yakuhin Kogyo Co Ltd 皮膚洗浄剤組成物
JP2006063153A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Shiseido Co Ltd 洗浄剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009007281A (ja) 2009-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4527655B2 (ja) フォーマー容器入り洗浄剤組成物
WO2006030881A1 (ja) 洗浄剤組成物
KR20060095459A (ko) 계면활성제 조성물
JP5968692B2 (ja) 液体洗浄剤組成物
JP2014024875A (ja) ノンガスフォーマー容器入り液体洗浄剤
KR20060009896A (ko) 세정제 조성물
JP2007039350A (ja) 皮膚洗浄剤組成物
JP2018002719A (ja) 口腔用組成物
KR101444502B1 (ko) 피부 세정료 및 그것을 이용한 피부 세정 방법
JP7501373B2 (ja) 低粘度の液体洗浄剤
JP2005089571A (ja) 洗浄料組成物
JP4604065B2 (ja) 皮膚洗浄剤組成物、及び皮膚洗浄剤
JP2003096494A (ja) 弱酸性洗浄剤組成物
KR100346315B1 (ko) 세정제조성물
WO2004029190A1 (ja) 新規な界面活性剤およびその用途
JP2017110170A (ja) フォーマー容器入り液体洗浄剤
JPH083585A (ja) 洗浄剤組成物
JP5919578B1 (ja) 枠練りイセチオン酸系固形石鹸
JP2019077642A (ja) クリーム状皮膚洗浄料
JP4551557B2 (ja) 皮膚洗浄剤組成物
JP2001031993A (ja) クリーム状洗浄剤組成物
WO2020116566A1 (ja) 洗浄料用組成物
JP4448373B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP5522832B2 (ja) 皮膚洗浄剤組成物
JP2018095727A (ja) 身体洗浄剤組成物及び身体の洗浄方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090826

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091112

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20091112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100928

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101004

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4604065

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250