JP4603642B2 - (メタ)アクリロニトリル系架橋重合体およびその製造方法 - Google Patents

(メタ)アクリロニトリル系架橋重合体およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種の重合体の補強材、炭素繊維炭素系顔料の原材料、アンチブロッキング剤、スリップ剤、あるいは充填剤などに利用できる機械的強度、高温安定性に優れる短繊維状またはうに状の(メタ)アクリロニトリル系架橋重合体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、ウイスカーや導電性素材として利用される炭素短繊維を、(メタ)アクリロニトリル系重合体の短繊維を酸化処理することにより製造することが検討されている。(メタ)アクリロニトリル系重合体は、ポリオレフィン系重合体と比較して、耐光性および耐候性に優れている。このため、(メタ)アクリロニトリル系重合体の短繊維は、各種の重合体の補強材としての用途が期待されている。
【0003】
これらの用途に供される(メタ)アクリロニトリル系重合体の短繊維は、従来、つぎのようにして作られていた。まず、アクリロニトリル単独、または、アクリロニトリルに少量の共重合性単量体を配合してなる単量体成分を重合させて重合体粒子を得、同重合体粒子を溶融させたり、溶媒に溶かしたりして粘稠な紡糸液とし、これを細孔から押し出して繊維状に成形することにより長繊維を作り、この長繊維を短く切断して、任意の長さの短繊維を得ていた。
【0004】
(メタ)アクリロニトリル系重合体は、従来、懸濁重合法または溶液重合法により作られていた。たとえば、特開昭63-105034 号公報には、アクリロニトリルを主成分とする重合性単量体を用い、懸濁法により得られた重合体粒子が記載されている。特公昭45-34396号公報には、(メタ)アクリロニトリルをトリオールやキシロールなどの溶剤中で重合する方法、または、この方法を油溶性高分子物質分散剤の存在下で行う溶液重合法が記載されている。
【0005】
懸濁重合法により得られる重合体粒子は球形の粒子であり、溶液重合法で得られる重合体は溶液中に存在している。このため、(メタ)アクリロニトリル系重合体の短繊維を得るには、前記重合体をいったん上記のように長繊維に加工し、これを切断して、任意の長さの短繊維にしているのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
長繊維を短く切断して短繊維を製造するには、特殊な切断機が必要であり、生産性が低いという問題点がある。このため、このようにして得られた短繊維状の重合体は、非常に高価であり、各種重合体の補強材や炭素短繊維の原材料などとして用いるのに適さないという問題点がある。
【0007】
しかも、得られた短繊維は、短軸径5μm以上かつ長軸径10μm以上でアスペクト比10程度のものである。これよりも小さい短繊維は、前記のように長繊維を切断するという方法では得ることができない。
一方、(メタ)アクリロニトリル系重合体は、合成ポリアミド系もしくはポリエステル系繊維と比較して、結晶性が低いために機械的強度、高温安定性の不足が指摘されている。
【0008】
この欠点を改善するべく従来種々の提案がなされ、その一つに重合体分子鎖中に架橋構造を形成させる方法がある。しかしながら、分子中に重合性二重結合基を2個以上含有する単量体を(メタ)アクリロニトリルと共重合させる方法では、重合中に架橋構造を形成してしまうので、溶融させたり、溶媒に溶かしたりすることが著しく困難で、前記のような長繊維を切断するという方法では得ることはできない。
【0009】
そこで、本発明は、従来のものよりも小さく、機械的強度、高温安定性に優れ、種々の用途に利用できる短繊維状またはそれに近い形状の(メタ)アクリロニトリル系架橋重合体を提供することを第1の課題とする。さらに、この発明は、生産性が高く、コストが低く、従来のものよりも小さい、機械的強度、高温安定性に優れる短繊維状またはそれに近い形状の(メタ)アクリロニトリル系架橋重合体を重合により直接得ることができる製造方法を提供することを第2の課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記第1の課題を解決するために、本発明の第1発明にかかる(メタ)アクリロニトリル系架橋重合体は、形状が、短軸径0.05〜50μm、長軸径0.1〜500μm、短軸径と長軸径の比(アスぺクト比)が2〜100の短繊維状であるか、または、球状粒子から放射状に1本または複数本の針状物が突出したうに状であり、かつ、重合体分子鎖中に架橋構造を有することを特徴とする。
【0011】
上記第2の課題を解決するために、本発明の第2発明にかかる短繊維状またはうに状の(メタ)アクリロニトリル系架橋重合体の製造方法は、(メタ)アクリロニトリル、および分子中に重合性二重結合基を2個以上含有する単量体を必須成分とする重合性単量体成分と、油溶性重合開始剤とを含む単量体混合物を、水媒体中で微小液滴となるように分散させた状態で重合させることを特徴とする。
【0012】
この発明にかかる(メタ)アクリロニトリル系架橋重合体は、形状が、短軸径0.05〜50μm、長軸径0.1〜500μm、短軸径と長軸径の比(アスぺクト比)が2〜100の短繊維状であるか、または、球状粒子から放射状に1本または複数本の針状物が突出したうに状であり、かつ、重合体分子鎖中に架橋構造を有することにより、各種の重合体の補強材、炭素繊維炭素系顔料の原材料、アンチブロッキング剤、スリップ剤、あるいは充填剤などの用途に利用されうる。またこの架橋構造のため、高温においても充分に用いることのできる程度の機械的強度を有し、高温安定性に優れる。
【0013】
本発明において「短繊維状」とは、上記したようにその短軸径、長軸径および短軸径と長軸径の比(アスペクト比)により定義されるものである。短軸径は0.05〜50μmの範囲内であり、0.05〜10μmの範囲内であることがより好ましい。長軸径は0.1〜500μmの範囲内であり、0.1〜100μmの範囲内であることがより好ましい。アスペクト比は2〜100の範囲内であり、2〜50の範囲内であることがより好ましい。なお、ここで、短軸径とは平均短軸径を、長軸径とは平均長軸径を、アスペクト比とは、(平均長軸径)/(平均短軸径)をいうものとする。この発明では、短繊維状とは、通常の意味での短繊維のみを指すのではなく、アスペクト比が小さいもの、すなわち、太くて短い棒状のものなども含む。
【0014】
短軸径が上記範囲を下回ると、補強材として用いる場合に強度的に不利になるおそれがあり、上記範囲を上回ると、炭素繊維の原材料としての利用分野が失われるおそれがある。長軸径が上記範囲を下回ると、炭素繊維の原材料として短すぎるおそれがあり、上記範囲を上回ると、補強材として用いる場合に強度的に不利になるおそれがある。また、アスペクト比が上記範囲を下回ると、炭素繊維にしたときに、導電性を得るために炭素繊維の添加量が著しく増えてしまうことがあり、上記範囲を上回ると、補強材として用いる場合に強度的に不利になるおそれがある。
【0015】
本発明においては重合体の形状は「うに状」であってもよい。ここで「うに状」とは、球状粒子から放射状に1本または複数本の針状物が突出した形状をいう。ただし、球状粒子の形状は、厳密な球状のみを指すものではなく、本発明の効果を損なわない範囲で、楕円球状や凹凸を有する変形球状であってもよい。球状粒子部分の粒径は0.05〜500μmであることが好ましい。針状物の本数は1〜100本であることが好ましい。また、針状物の直径は0.05〜50μmであることが好ましく、球状粒子部分の直径の0.01〜0.95倍であることが好ましい。また、針状物の長さは0.1〜500μmであることが好ましく、球状粒子部分の直径の0.1〜10倍であることが好ましい。なお、ここで、球状粒子部分の粒径とは球状粒子部分の平均粒径を、針状物の直径とは針状物の平均直径を、針状物の長さとは、針状物の平均長さをいうものとする。
【0016】
球状粒子部分の粒径が上記範囲を下回ると、補強材として用いる場合に強度的に不利になるおそれがあり、上記範囲を上回ると、炭素繊維の原材料としての利用分野が失われるおそれがある。針状物の直径が上記範囲を下回ると、補強材として用いる場合に強度的に不利になるおそれがあり、上記範囲を上回ると短繊維状となる。また、針状物の長さが上記範囲を下回ると、炭素繊維の原材料として短すぎるおそれがあり、上記範囲を上回ると、補強材として用いる場合に強度的に不利になるおそれがある。
【0017】
この発明で用いる重合性単量体成分は、(メタ)アクリロニトリル(すなわち、アクリロニトリルおよびメタアクリロニトリルのいずれか一方または両方)および分子中に重合性二重結合基を2個以上含有する単量体を必須成分とするものであり、(メタ)アクリロニトリルおよび分子中に重合性二重結合基を2個以上含有する単量体だけであってもよく、(メタ)アクリロニトリルおよび分子中に重合性二重結合基を2個以上含有する単量体と他の重合性単量体とを一緒に用いてもよい。
【0018】
重合体分子鎖中に架橋構造を形成させる、分子中に重合性二重結合基を2個以上含有する単量体としては、たとえば、トリアクリル酸トリメチロールプロパン、ジアクリル酸エチレングリコール、ジアクリル酸ジエチレングリコール、ジメタクリル酸エチレングリコール、ジメタクリル酸ジエチレングリコール、ジメタクリル酸トリエチレングリコール、ジメタクリル酸デカエチレングリコール、ジメタクリル酸ペンタデカエチレングリコール、ジメタクリル酸ペンタコンタヘクタエチレングリコール、ジメタクリル酸1,3−ブチレン、メタクリル酸アリル、トリメタクリル酸トリメチロールプロパン、テトラアクリル酸ペンタエリスリトール、テトラメタクリル酸ペンタエリスリトール、ジメタクリル酸フタル酸ジエチレングリコール等の(メタ)アクリル系単量体、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、これらの誘導体等の芳香族ビニル化合物、N,N−ジビニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルサルファイド、ジビニルスルホン酸等の架橋剤等を挙げることができる。これらは、1種のみ用いてもよいし、複数種組み合わせて用いることも可能である。
【0019】
重合体が架橋構造を有することはリニアポリマー可溶性有機溶剤への溶解性により確認することができる。つまり、架橋構造を有する(メタ)アクリロニトリル系重合体は可溶性有機溶剤に溶解しない成分を有し、均一溶解しない、即ち懸濁した状態にあることから架橋構造形成を判別することができる。この可溶性溶剤はポリマーの共重合組成により若干異なるが、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、γ−ブチロラクトン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、エチレンカーボネート/プロピレンカーボネート混合溶液等の溶剤で判別することができる。
【0020】
(メタ)アクリロニトリルおよび分子中に重合性二重結合基を2個以上含有する単量体以外の重合性単量体としては、たとえば、ビニル基を有する単量体(以下、「ビニル系単量体」という)が使用される。ビニル系単量体の例としては、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−フェニルスチレン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−クロロスチレン等のスチレン系単量体;アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−エチルへキシル、メタクリル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルへキシル、メタクリル酸ステアリル等のアクリル酸あるいはメタクリル酸系単量体;エチレン、プロピレン、ブチレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ビニルピロリドン等が挙げられ、これらの1種または2種以上が用いられる。
【0021】
重合性単量体成分に占める(メタ)アクリロニトリルの比率は、生成した重合体を短繊維状またはうに状に析出させるために、重合性単量体の60重量%以上の割合であることが好ましく、70重量%以上の割合であることがより好ましい。(メタ)アクリロニトリルの割合が60重量%未満だと、重合の進行とともに架橋構造は形成されるが、生成した重合体が単量体に溶けてしまい、短繊維状またはうに状に析出しないおそれがある。
【0022】
重合性単量体成分に占める分子中に重合性二重結合基を2個以上含有する単量体の比率は、好ましくは0.01〜40重量%、より好ましくは0.1〜30重量%の範囲である。分子中に重合性二重結合基を2個以上含有する単量体が0.01重量%未満では、十分な架橋構造を形成せずに、機械的強度、高温安定性が不十分となるおそれがある。一方、分子中に重合性二重結合基を2個以上含有する単量体が40重量%より多い場合は、重合体が生成するする際に、同時に架橋構造も形成されるため、短繊維状またはうに状で重合体が析出することなく重合性単量体の液滴中で重合が進行し粒子状になるおそれがある。
【0023】
この発明で用いる重合開始剤は、油溶性を有することが必要であり、油溶性、すなわち(メタ)アクリロニトリルを必須成分とする重合性単量体に溶解可能な重合開始剤であれば特に制限はなく、たとえば、(メタ)アクリロニトリルの重合に常用されるものが使用され、特に、油溶性の過酸化物系重合開始剤あるいはアゾ系重合開始剤などが好ましい。重合開始剤が油溶性を有することにより、重合開始剤が重合性単量体に溶け、同重合性単量体の液滴中で重合が進行するのである。
【0024】
油溶性の過酸化物系重合開始剤としては、たとえば、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酸化オクタノイル、オルソクロロ過酸化ベンゾイル、オルソメトキシ過酸化ベンゾイル、メチルエチルケトンパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、キュメンハイドロパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド等が挙げられる。また、油溶性のアゾ系重合開始剤としては、たとえば、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビス−2,3−ジメチルブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2′−アゾビス−2,3,3−トリメチルブチロニトリル、2,2′−アゾビス−2−イソプロピルブチロニトリル、1,1′−アゾビス−(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2′−アゾビス−(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、4,4′−アゾビス−4−シアノバレリン酸、2−(カルバモイルアゾ)イソブチロニトリル、ジメチル−2,2′−アゾビスイソブチレート等が挙げられる。
【0025】
油溶性重合開始剤は、(メタ)アクリロニトリルおよび分子中に重合性二重結合基を2個以上含有する単量体を必須成分とする重合性単量体成分に対して、0.01〜20重量%の割合で使用されるのが好ましく、0.1〜10重量%の割合で使用されるのがより好ましい。油溶性重合性開始剤の割合が前記範囲よりも少ないと、重合反応が完結しないおそれがあり、前記範囲よりも多いと、重合反応が短時間のうちに完結してしまい、短繊維が生成しないおそれがある。
この発明では、(メタ)アクリロニトリル、および分子中に重合性二重結合基を2個以上含有する単量体を必須成分とする重合性単量体成分と、油溶性重合開始剤とを含む単量体混合物を、水媒体中で微小液滴をなるように分散させた状態で重合を行う。前記液滴を水媒体中に分散させるには、たとえば、攪拌などの通常の方法を採用することができる。(メタ)アクリロニトリルの通常の懸濁重合とは異なり、この発明では、分散媒体として水媒体を用いる。これにより、前記液滴が微小なものとなって媒体中に分散しうるのである。
【0026】
前記水媒体とは、水または水溶液を指す。前記液滴を水媒体中に安定に存在させるために、分散剤を前記水媒体中に添加してもよい。
分散剤としては、ポリビニルアルコール、デンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタクリル酸ナトリウムなどの水溶性高分子;アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性イオン界面活性剤、ノニオン系界面活性などの界面活性剤などがあり、その他、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、リン酸カルシウム、タルク、粘土、ケイソウ土、金属酸化物粉末などが用いられる。これらは、それぞれ単独で使用されたり、2つ以上併用されたりする。
【0027】
前記アニオン系界面活性剤としては、オレイン酸ナトリウム、ヒマシ油カリなどの脂肪酸塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウムなどのアルキル硫酸エステル塩;ドテシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩;アルキルナフタレンスルホン酸塩;ジアルキルスルホコハク酸塩;アルキルリン酸エステル塩;ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物;ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩などがある。
【0028】
前記カチオン系界面活性剤としては、ラウリルアミンアセテート、ステアリルアミンアセテートなどのアルキルアミン塩;ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライドなどの第四級アンモニウム塩などがある。
前記両性イオン界面活性剤としては、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライドなどがある。
【0029】
前記ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン、脂肪酸エステル、オキシエチレン−オキシプロピレンブロックポリマーなどがある。
【0030】
前記分散剤は、得られる短繊維状架橋重合体のアスペクト比が2〜100の範囲内となるように、あるいはうに状の架橋重合体となるように、その組成や使用量を適宜調節して使用することが好ましい。たとえば、分散剤として水溶性高分子を用いる場合は、重合性単量体成分に対して0.01〜20重量%の割合とするのが好ましく、0.1〜10重量%とするのがより好ましい。水溶性高分子の割合が0.01重量%を下回ると、重合性単量体の安定な分散状態が維持できないというおそれがあり、20重量%を上回ると、重合反応の進行に伴い乳化重合物が生成するといるおそれがある。分散剤として界面活性剤を用いる場合は、同様の理由から、重合性単量体成分に対して0.01〜10重量%の割合とするのが好ましく、0.1〜5重量%とするのがより好ましい。
【0031】
図1に、短繊維状の架橋重合体を製造する場合の一例を模式的に示す。前記重合性単量体は、図1(a)にみるように、水媒体1中で微小液滴2…となるように分散された状態で、油溶性重合開始剤のラジカル発生温度以上の温度に設定することにより発生したラジカルの働きで重合を始める。生成した重合体は、前記重合性単量体および水媒体には不溶であり、図1(b)にみるように、前記重合性単量体の微小液滴2…中に短繊維状架橋重合体3…が析出する。重合反応の進行により、図1(c)にみるように、短繊維状架橋重合体3…が伸長し、重合反応が完結する。同短繊維状架橋重合体3は、微小液滴2中から水媒体1中へ一部突出して伸長することもあるが、同短繊維状架橋重合体の全体の長さは、液滴の大きさによって制限される。
【0032】
図1では、短繊維状の架橋重合体が得られているが、同様の手法によりうに状の架橋重合体を得ることもできる。得られる架橋重合体が短繊維状となるか、うに状となるかは、架橋剤種、架橋剤量、共重合する単量体種・量、それらの組み合わせ・配合量などにより異なってくるため一概には言えないが、一般的な傾向として、重合体の架橋度が高くなるほどよりうに状になりやすく、架橋度が低くなるほど粒子性が失われて短繊維状になりやすい。架橋度が高すぎる場合にはうに状とはならず(針状物が突出せず)、単なる球状粒子となってしまう。
【0033】
懸濁重合法や乳化重合法では、図4(a)〜(c)にみるように、媒体11中に分散している重合性単量体の微小液滴2…中で重合が始まると、生成する重合体が単量体の微小液滴2…に溶けているので、重合の進行とともに微小液滴2…の粘度が高まるだけで重合体が析出せず、重合反応が完結したときには粒子状の重合体13が生成する。これに対し、この発明の方法によれば、短繊維状またはうに状の(メタ)アクリロニトリル系重合体が生成するのである。これは、詳細は不明であるが、分散媒として水媒体を用いていること、好ましくはこれに加えて分散剤を用いていること、これにより重合性単量体が微小液滴となって媒体中に分散されやすいこと、生成した重合体が重合性単量体および水媒体に溶解せずに析出すること、重合体の大きさが前記微小液滴の大きさによって制限を受けること、などによるものと考えられる。
【0034】
重合を行ったあと、必要に応じて、洗浄工程、乾燥工程を経て、(メタ)アクリロニトリル系重合体を取り出すことができる。こうして得られた架橋重合体は、分散剤の種類および使用量、単量体組成、攪拌の条件にもよるが、短繊維の長軸径と短軸径との比(アスペクト比)が、2〜100の範囲内にあり、短軸径が0.05〜50μmで、かつ長軸径0.1〜500μmの短繊維状であるか、あるいは、球状粒子から放射状に1本または複数本の針状物が突出したうに状であるものである。しかし、この発明にかかる製造方法により得られる短繊維状またはうに状の(メタ)アクリロニトリル系重合体の大きさ・形状は、ここに示したものに限らない。
【0035】
形状が、短軸径0.05〜50μm、長軸径0.1〜500μm、短軸径と長軸径の比(アスぺクト比)が2〜100の短繊維状であるか、または、球状粒子から放射状に1本または複数本の針状物が突出したうに状であり、かつ、重合体分子鎖中に架橋構造を有する(メタ)アクリロニトリル系架橋重合体は、従来なかったものである。このような大きさ、形状を呈する、重合体分子鎖中に架橋構造を有する短繊維状またはうに状の(メタ)アクリロニトリル系架橋重合体は、各種の重合体の補強材、炭素繊維炭素系顔料の原材料、アンチブロッキング剤、スリップ剤、あるいは充填剤などの用途に利用されうる。またこの架橋構造のため、高温においても充分に用いることのできる程度の機械的強度を有し、高温安定性に優れる。
【0036】
(メタ)アクリロニトリル、および分子中に重合性二重結合基を2個以上含有する単量体を必須成分とし、油溶性重合開始剤を含む重合性単量体成分を、水媒体中で微小液滴となるように分散させた状態で重合させると、生成した重合体は、前記重合性単量体に溶けにくく水媒体にも溶けにくいので、微小液滴中で析出を始めるが、前記微小液滴により大きさの制限を受けるため、短繊維状またはうに状となる。
【0037】
【実施例】
以下に、この発明の具体的な実施例および比較例を示すが、この発明は下記実施例に限定されない。なお、以下では、「部」はすべて重量によるものである。
―実施例1―
脱イオン水899部にポリオキシエチレンアルキルスルフォアンモニウム(ハイテノールN−08、第一工業製薬(株)製)1部を溶解したものに、予め調製しておいたアクリロニトリル90部、アクリル酸メチル5部およびジメタクリル酸エチレングリコール5部からなる重合性単量体にラウロイルパーオキサイド1部を配合した混合物を仕込み、T.K.ホモキキサー(特殊機化工業(株)製)により8000rpmで5分間攪拌して均一な懸濁液とした。
【0038】
この懸濁液を攪拌機、不活性ガス導入管、還流冷却管および温度計を備えたフラスコに仕込んだ。ついで窒素ガスを吹き込みながら、70℃に加熱し、この温度で6時間攪拌を続け、さらに85℃に加熱し、この温度で2時間攪拌を続けて重合反応を行った後、冷却して重合体懸濁液を得た。この重合体懸濁液を濾過、洗浄した後、乾燥して、短軸径が0.2〜0.5μmで長軸径が0.6〜3μmであり、アスペクト比が2〜10の範囲内にある短繊維状ポリアクリロニトリル系架橋重合体(1)を得た。
【0039】
図2に、この短繊維状ポリアクリロニトリル系架橋重合体(1)の電子顕微鏡写真(倍率10000倍)を示す。図2の写真において、白またはグレーの細長いものが短繊維状ポリアクリロニトリル系架橋重合体である。
また、この短繊維状ポリアクリロニトリル系架橋重合体(1)を、ジメチルホルムアミドに分散させて150℃に加熱したところ、均一溶解(透明)しないで懸濁(白濁)状態であることから架橋構造を形成していることが確認できた。この架橋構造のため、高温にさらされても溶解せずに、高温においても充分用いることができる程度の機械的強度を有し、高温安定性に優れている。
―実施例2―
脱イオン水897部にポリビニルアルコール(PVA−205、クラレ(株)製)3部を溶解したものに、予め調製しておいたアクリロニトリル75部およびジメタクリル酸エチレングリコール25部からなる重合性単量体にアゾビスイソブチロニトリル2部を配合した混合物を仕込み、T.K.ホモキキサー(特殊機化工業(株)製)により8000rpmで5分間攪拌して均一な懸濁液とした。
【0040】
この懸濁液を実施例1で用いたのと同様の攪拌機、不活性ガス導入管、還流冷却管および温度計を備えたフラスコに仕込んだ。ついで窒素ガスを吹き込みながら、70℃に加熱し、この温度で6時間攪拌を続け、さらに85℃に加熱し、この温度で2時間攪拌を続けて重合反応を行った後、冷却して重合体懸濁液を得た。この重合体懸濁液を濾過、洗浄した後、乾燥して、短軸径が0.2〜1μmで長軸径が1〜10μmであり、アスペクト比が3〜20の範囲内にあるうに状ポリアクリロニトリル系架橋重合体(2)を得た。
【0041】
図3に、このうに状ポリアクリロニトリル系架橋重合体(2)の電子顕微鏡写真(倍率10000倍)を示す。図3の写真において、白またはグレーの球状物から放射状に針状物が1本ないし数本突出したようなものがうに状ポリアクリロニトリル系架橋重合体である。
また、このうに状ポリアクリロニトリル系架橋重合体(2)を、ジメチルホルムアミドに分散させて150℃に加熱したところ、均一溶解(透明)しないで懸濁(白濁)状態であることから架橋構造を形成していることが確認できた。この架橋構造のため、高温にさらされても溶解せずに、高温においても充分用いることができる程度の機械的強度を有し、高温安定性に優れている。
―実施例3―
脱イオン水899部にポリオキシエチレンアルキルスルフォアンモニウム(ハイテノールN−08、第一工業製薬(株)製)1部を溶解したものに、予め調整しておいたアクリロニトリル75部、アクリル酸メチル5部およびジメタクリル酸エチレングリコール20部からなる重合性単量体にベンゾイルパーオキサイド1部を配合した混合物を仕込み、T.K.ホモキキサー(特殊機化工業(株)製)により8000rpmで5分間攪拌して均一な懸濁液とした。
【0042】
この懸濁液を攪拌機、不活性ガス導入管、還流冷却管および温度計を備えたフラスコに仕込んだ。ついで窒素ガスを吹き込みながら、75℃に加熱し、この温度で8時間攪拌を続けて重合反応を行った後、冷却して重合体懸濁液を得た。この重合体懸濁液を濾過、洗浄した後、乾燥して、短軸径が0.1〜1μmで長軸径が0.3〜5μmであり、アスペクト比が2〜10の範囲内にある短繊維状ポリアクリロニトリル系架橋重合体(3)を得た。
【0043】
また、この短繊維状ポリアクリロニトリル系架橋重合体(3)を、ジメチルホルムアミドに分散させて150℃に加熱したところ、均一溶解(透明)しないで懸濁(白濁)状態であることから架橋構造を形成していることが確認できた。この架橋構造のため、高温にさらされても溶解せずに、高温においても充分用いることができる程度の機械的強度を有し、高温安定性に優れている。
―比較例1―
重合性単量体成分をアクリロニトリル100部としたこと以外は、実施例1と同様の方法で重合を行ったところ、短軸径が0.2〜0.5μmで長軸径が0.6〜3μmであり、アスペクト比が2〜10の範囲内にある比較用短繊維状ポリアクリロニトリル系重合体(1)を得た。
【0044】
また、この比較用短繊維状ポリアクリロニトリル系重合体(1)を、ジメチルホルムアミドに分散させて加熱したところ、架橋構造を形成していないために、60℃付近で均一溶解(透明)した。架橋構造を形成しないため、高温にさらされると溶解してしまい、高温において充分用いることができる機械的強度がなく、高温安定性に劣っている。
―比較例2―
重合性単量体成分をアクリロニトリル55部およびジメタクリル酸エチレングリコール45部としたこと以外は、実施例1と同様の方法で重合を行ったところ、粒子状の比較用ポリアクリロニトリル系架橋重合体(2)を得た。
【0045】
図5に、この粒子状の比較用ポリアクリロニトリル系架橋重合体(2)の電子顕微鏡写真(倍率10000倍)を示す。図5の写真に見るように、全体として、球形粒子であり、実施例1〜3で得られたような短繊維状のものではなかった。これは、重合体が生成する際に、同時に架橋構造も形成されるため、短繊維状で重合体が析出することなく重合性単量体の液滴中で重合が進行し粒子状になったと考えられる。
【0046】
また、この粒子状の比較用ポリアクリロニトリル系架橋重合体(2)を、ジメチルホルムアミドに分散させて150℃に加熱したところ、均一溶解(透明)しないで懸濁(白濁)状態であることから架橋構造を形成していることが確認できた。
―比較例3―
重合性単量体成分をアクリロニトリル55部、メタクリル酸メチル40部およびジメタクリル酸エチレングリコール5部としたこと以外は、実施例1と同様の方法で重合を行ったところ、粒子状の比較用ポリアクリロニトリル系架橋重合体(3)を得た。
【0047】
これは、重合の進行とともに架橋構造は形成されるが、生成した重合体が重合性単量体に対して可溶性であり、重合性単量体の液滴中で重合が進行したため粒子状になったと考えられる。
また、この短繊維状ポリアクリロニトリル系架橋重合体(3)を、ジメチルホルムアミドに分散させて150℃に加熱したところ、均一溶解(透明)しないで懸濁(白濁)状態であることから架橋構造を形成していることが確認できた。
【0048】
【発明の効果】
本発明の第1発明にかかる短繊維状またはうに状の(メタ)アクリロニトリル系架橋重合体は、以上に述べたようになっているので、従来のものよりも小さく、機械的強度、高温安定性に優れており、特別な加工を施すことなく、種々の用途に用いることができる。
【0049】
本発明の第2発明にかかる短繊維状またはうに状の(メタ)アクリロニトリル系架橋重合体の製造方法は、以上に述べたようになっているので、重合と同時に短繊維状またはうに状の架橋重合体が容易に得られ、生産性が高く、コストが低い。得られた架橋重合体は、従来のものよりも小さく、機械的強度、高温安定性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の製造方法の一実施例を模式的に表す説明図である。
【図2】 実施例1で得られた短繊維状ポリアクリロニトリル架橋重合体(1)の電子顕微鏡写真(倍率10000倍)である。
【図3】 実施例2で得られたうに状ポリアクリロニトリル架橋重合体(2)の電子顕微鏡写真(倍率10000倍)である。
【図4】 懸濁重合法を模式的に表す説明図である。
【図5】 比較例2で得られた粒子状の比較用ポリアクリロニトリル系架橋重合体(2)の電子顕微鏡写真(倍率10000倍)である。
【符号の説明】
1……水媒体
2……微小液滴
3……短繊維状架橋重合体
11……媒体
13……粒子状の重合体

Claims (3)

  1. 形状が、短軸径0.05〜50μm、長軸径0.1〜100μm、短軸径と長軸径の比(アスぺクト比)が2〜100の短繊維状であるか、または、粒径が0.05〜500μmの球状粒子から放射状に直径0.05〜50μmの針状物が1〜100本突出したうに状であり、かつ、重合体分子鎖中に架橋構造を有する、(メタ)アクリロニトリル系架橋重合体短繊維状物または(メタ)アクリロニトリル系架橋重合体うに状物。
  2. 請求項1に記載の(メタ)アクリロニトリル系架橋重合体短繊維状物または(メタ)アクリロニトリル系架橋重合体うに状物の製造方法であって、(メタ)アクリロニトリル60重量%以上、および分子中に重合性二重結合基を2個以上含有する単量体0.01〜40重量%を必須成分とする重合性単量体成分と、油溶性重合開始剤とを含む単量体混合物を、分散剤を含む水中で微小液滴となるように分散させた状態で重合させる、(メタ)アクリロニトリル系架橋重合体短繊維状物または(メタ)アクリロニトリル系架橋重合体うに状物の製造方法。
  3. 前記分子中に重合性二重結合基を2個以上含有する単量体が(メタ)アクリル系単量体である、請求項2に記載の製造方法。
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