JP4602953B2 - 装具 - Google Patents

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本発明は、膝等の関節を保護したり筋肉等を圧迫して内圧を高める補強部材を備えたサポータやスパッツ等の装具に関する。
従来、関節を保護するため、また身体動作を補助するために補強部材を備えたサポータやスパッツ等の装具が知られている。この装具は、例えばサポータにあってはサポータ本体の表面に所定形状に形成された弾性シート層と接着剤層からなるシート本体が熱融着された構造である。
このサポータでは、弾性シート層が接着剤層を介してサポータ本体の表面に接着されて補強部材として機能し、例えば膝関節用サポータでは、弾性シート層が膝の側面に沿って配置されることにより膝関節の折り曲げ運動を制限する。また、膝蓋骨の前面部位のように床等に接触しやすい場所に補強部材を配置することによってサポータ生地の強度補強を行う場合もある。
特開2005−125541(図1〜図5)
上記特許文献1に示すサポータの弾性シート層としてはエラストマーが使用されている。エラストマー等は弾性力を有するものの摩擦抵抗が大きいため、例えばサポータを装着した上から衣類を着用しようとした場合には衣類がサポータの弾性シート層にまとわりつく場合がある。具体的には、膝関節に弾性シート層を表面に有するサポータを装着した状態でその上からズボンをはく場合には膝関節用サポータの弾性シート層の部分にズボン生地が引っ掛かって履きにくく、歩行する際には膝周りにズボン生地がまとわりついてしまうため歩行しにくくなる。
また、サポータによっては膝を保護するため膝蓋骨を覆うようにサポータ本体に弾性シート層が形成される場合があるが、この場合には膝頭部分に弾性シート層が位置することとなり、例えば膝をついた際に床面の材質等(木製、大理石等)によっては両者の摩擦が大きく、床と膝頭との相対移動、つまり膝を床についたままの移動が困難なことがある。
上記のような事情に鑑みて、本発明は摩擦抵抗が小さい補強部材を備えた装具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明では、身体の一部に装着されて身体を保護し或いは身体動作を補助する装具において、同装具は外面上に補強部材を備え、同補強部材はその表面に一部が露出した多数の微小球体を備えていることを特徴とする装具を要旨とする。これにより、補強部材の露出した微小球体によって装具と接触対象物との接触面積が減少して摩擦抵抗が小さくなる。
請求項2の発明では、前記微小球体は、前記補強部材の表面全域に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の装具を要旨とする。これにより、補強部材のいずれの部分においても接触時の摩擦抵抗が小さくなる。
請求項3の発明では、前記微小球体は直径35〜300マイクロメートルのガラスビーズであることを特徴とする請求項1又は2に記載の装具を要旨とする。ガラスビーズにより摩擦抵抗がより小さくなる。
請求項4の発明では、前記装具は肘又は膝関節用サポータであり、前記補強部材は関節用サポータ装着時において装着者の肘頭部分或いは膝頭部分に対応する箇所に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の装具を要旨とする。これにより、接触しやすい部分における補強部材の摩擦抵抗を小さくすることができる。
請求項5の発明では、前記微小球体は再帰反射性を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の装具を要旨とする。これにより、光が入射した方向に反射していくこととなる。
本発明によれば、補強部材を備えた装具において補強部材の摩擦抵抗が小さいものとなる。
以下、本発明の装具を膝関節用サポータ(以下、単に「サポータ」という。)に具体化した一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
図1(a)及び図1(b)に示すように、装具としてのサポータSは、伸縮性がある布帛(布、織物等)で形成されたサポータ本体1を有する。このサポータ本体1は通常膝や肘等の関節部位に容易に装着されるように伸縮性がある糸(ポリウレタン繊維等)を用いて筒状に編まれて形成されているため縦方向及び横方向(周方向)への伸縮性に富む構造となっている。
図1(a)に示すように該サポータ本体1の外周面上の一箇所には略円形模様の補強部材2が貼付されている。本実施形態のサポータSでは図1(b)に示すように、サポータSを膝nに装着したとき補強部材2が膝頭部分である膝蓋骨(膝の皿)Bを覆うような位置に配置されることとなる。
図2に示すように、前記補強部材2は熱圧着シート10を利用して形成されている。該熱圧着シート10は剥離層を構成する剥離シート11と、該剥離シート11の一方面(図2における下面)に設けられた多数の微小球体12が露出してなる滑面層13と、各微小球体12を埋設保持する樹脂からなる弾性層14と、弾性層14の他方の面に設けられた接着剤層としてのホットメルト接着剤層15とを備えた多層構造になっている。このうち滑面層13と弾性層14とホットメルト接着剤層15とからシート本体16が形成されており、サポータに貼付されるのはこのシート本体16である。なお、シート本体16のうち補強部材2としての機能の中心となるのは弾性層14である。
前記剥離シート11は、図示しない粘着層を介してシート本体16(正確には、滑面層13の表面)に貼着され、滑面層13の上面を保護している。剥離シート11は、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、アルキルベンゼンスルホン酸、ポリ塩化ビニル、金属又は紙等からなる単層のフィルムや、それらの積層体より構成することが可能である。熱圧着シート10をサポータ本体1に圧着させた後には剥離シート11が滑面層13から容易に剥離可能な程度に貼着されている構成であることを要する。
前記滑面層13は、多数の微小球体であるガラスビーズ12から構成されている。このガラスビーズ12は個々の直径が35〜300マイクロメートルの球形であり無色透明である。なお、ガラスビーズは個々の直径が均質なほうが好ましく、具体的には直径が38〜50マイクロメートルのガラスビーズを使用することが好ましい。各ガラスビーズ12は下側が弾性層14に埋設された状態で担持され、上側が露出している(図2、図3)。また、ガラスビーズは球形であるため再帰反射性を有しており、外部からガラスビーズ内に入射した光が入射した方向へ向けて反射する機能を有している。
弾性層14はウレタン樹脂等の弾力性に富む材質によって構成されており、弾性層14自身の弾性力による所定の引張強度を有するとともに、ガラスビーズ12の下側およそ半分をその周囲から担持してガラスビーズ12の弾性層14からの離脱を防止している。また、ガラスビーズ12に対して面方向から掛けられた圧力を弾性層14自身の弾性力にて吸収する緩衝機能を有する。本実施形態の弾性層14はガラスビーズ12の周囲に入り込んで担持している部分を含み30〜40マイクロメートルの厚さに形成されているが、その厚みを変更することにより弾性力を任意に設定することもできる。また、弾性層14として用いる樹脂に予め染料を含有させることにより所定色に着色することも可能である。
弾性層14の下側には約50マイクロメートルの厚さを有するホットメルト接着剤層15が配置されている。このホットメルト接着剤層15はウレタン等の熱可塑性樹脂よりなる接着剤層で、所定の温度に加熱されると自身が溶融し、サポータ本体1の目地内に浸透して弾性層14とサポータ本体1とを互いに接着することができる。なお、ホットメルト接着剤層15に使用する樹脂は弾性層14を構成する樹脂よりも軟化点が低いことを要する。
上記のような層構成を有する熱圧着シート10として、例えば株式会社丸仁の製品番号LFUH−1200/1300/1400/7000/8000/9000等のLFUHシリーズがあり、本実施形態の説明はLFUH−1200の例である。
(サポータの製造方法)
次に、前述のように構成されたサポータSの製造方法について説明する。サポータSの製造方法は大きく分けて、前記熱圧着シート10を所望の模様及びデザイン等(以下「模様等」という)に形成するカッティング工程と、同工程により所定の模様に形成された熱圧着シート10をサポータに熱圧着する熱圧着工程と、熱圧着シート10から剥離シート11を剥離する剥離工程とから構成されている。
まず、前記カッティング工程について説明する。このカッティング工程は、図示しないカッティングプロッタを用いて行われる。前記カッティングプロッタは、熱圧着シート10をシート走行路上に供給するシート供給機構と、シート走行路上において熱圧着シート10を正逆送りするシート送り機構とを備えている。また、カッティングプロッタは、シート送り機構と協働して模様等のアウトラインをカットするカッティングプロッタ機構と、これら機構を統括制御するコントローラとを備えている。
そして、前記カッティングプロッタを用いたカッティング工程では、ユーザが前記コントローラから模様等に対応する情報を入力し、カッティングプロッタを作動させる。すると、シート供給機構及びシート送り機構が駆動して、熱圧着シート10をシート走行路に導入するとともに、その熱圧着シート10が所定の寸法に切断される。続いて、シート送り機構及びカッティングプロッタ機構が駆動して模様等のアウトラインに沿ったアウトラインカットが行われる。
このアウトラインカットは、熱圧着シート10の剥離シート11以外の部分、つまりシート本体16のみをカットするハーフカットであり、熱圧着シート10に対しカッティングプロッタ機構のカッティングバイトをXY方向に相対移動させることにより行われる。この結果、剥離シート11はカットされずシート本体16のみが図1に示すような円形模様にカットされ、不要な部分を除去することによって所定模様のシート本体16を有する熱圧着シート10が得られる。
次に、前記熱圧着工程について説明する。この熱圧着工程は、前記カッティング工程によって所定模様にハーフカットされた熱圧着シート10をサポータ本体1に熱圧着する工程である。
熱圧着シート10のホットメルト接着剤層15がサポータ本体1の前面(図1参照)に位置するように、サポータ本体1と熱圧着シート10とを重ね合わせる。すなわち、サポータ本体1の表面にホットメルト接着剤層15が配置され、その上に弾性層14、滑面層13、剥離シート11が順に配置される構成となる。
次に、アイロンまたは熱プレス機等を用いて、剥離シート11の上から所定の温度と圧力とを一定時間加えると、ホットメルト接着剤層15を構成する接着剤が溶融し、サポータ本体1を形成する生地の目地内に浸透していく。同接着剤は自然冷却及び強制冷却等により固化するため、ホットメルト接着剤層15を介してサポータ本体1の表面と弾性層14及び滑面層13とが互いに接着されることとなる。
最後に、前記剥離工程について説明する。この剥離工程では、ホットメルト接着剤層15によりサポータ本体1の表面に熱融着された熱圧着シート10から剥離シート11を剥離する。すると、図1(a)、図1(b)に示すように、サポータ本体1の表面には円形模様を表示するシート本体16のみが視認可能となり、かつシート本体16の最も表側には多数のガラスビーズ12からなる滑面層13が配置されることとなる(図3参照)。
(実施形態の作用)
図1に示すようにサポータSを膝nに装着すると、前記シート本体16が膝蓋骨Bの前面に位置するように装着される。サポータSを装着した状態で装着者が床に膝nをつく場合には、この膝蓋骨Bの前面に配置されているシート本体16のうち最も表側に位置している滑面層13がまず床に接触することとなる。
(実施形態の効果)
本実施形態の熱圧着シート10及びそれを利用したサポータSによれば、以下のような効果を得ることができる。
・本実施形態の熱圧着シート10は、剥離シート11、滑面層13、弾性層14及びホットメルト接着剤層15から構成されている。このうち、主として弾性層14が補強部材2として機能する。弾性層14はウレタン樹脂等の弾性力を有する材料から構成されている。また、ホットメルト接着剤層15はポリウレタン等の熱可塑性樹脂よりなる層で、所定温度により溶融に接着効果を発揮する。このため、アイロンまたは熱プレス機等を使用することにより、熱圧着シート10を簡単にサポータ本体1に熱融着することができ、補強部材付きのサポータSの製造作業は簡便となる。したがって、特別な技能を有しない者でも容易にかつ効率的に製造することができ、該サポータSの製造コストも抑えることができる。
・また、シート本体16は薄いシート状に形成されているため、サポータ本体1の表面においてシート本体16が大きく盛り上がることなく、見栄えをよくすることができる。
・サポータS上のシート本体16の表面側にはガラスビーズ12が露出された滑面層13が形成されている。したがって、例えば膝nにサポータSを装着した状態で床に膝nをつく場合には、まず滑面層13を構成するガラスビーズ12が床に接触することとなる。このガラスビーズ12は摩擦抵抗が小さいため床とサポータSとの間の摩擦も小さいものとなり、サポータSを装着した膝nを床についた状態でも膝nと床との間の滑りが阻害されず、スポーツ等にも使用することができる。
・ガラスビーズ12は弾性層14の表面全域においてその上側が露出するように埋設されている。このため、サポータSを膝nに装着した状態でズボンやスカートの衣類等を着用する場合でも、衣類等には弾性層14ではなくガラスビーズ12からなる滑面層13が接触することとなり、かつ滑面層13は摩擦抵抗が小さいことから衣類着用時の引っ掛かりや歩行等の動作をする場合にもサポータSへの衣類のまとわりつきが少ない。
・弾性層14がサポータ本体1の生地にホットメルト接着剤層15を介して積層されるため、サポータSの膝頭部分は弾性層14によって補強されることとなり、サポータSの中でも出っ張って周囲に接触しやすい部位(膝頭部分)の保護が図られることとなる。
・弾性層14はウレタン樹脂等の弾性を有する材質により構成されているため、サポータ本体1の面方向への引っ張りに対する強度の増加が図られ、また接触しやすい部分(膝頭部分)の保護を図ることができる。
・滑面層13を構成するガラスビーズ12は再帰反射性を有している。したがって、サポータSを外部から視認可能な状態で装着している場合には光の反射が可能になり、夜間に車等からライトを反射可能となって視認性が向上する。
なお、本発明は上記実施態様のサポータSに限定されず、以下のように変形、変更することができる。
○ 図4に示すように、サポータSにおいて、サポータ本体21の膝頭部分ではなく膝関節の片方又は両方の側部に上下方向に沿ってシート本体26を貼付してもよい。図4に示すものはシート本体26を複数のブロックに分割してハーフカットし、これら全体としてサポータ本体21に貼付することにより、弾性層による弾性力は膝nが伸びる方向へと作用し、膝関節の伸び運動が補助されるという機能を発揮する。また、このサポータSにおいても上から衣類を着用する場合にシート本体26表面の滑面層により衣類がシート本体26に引っ掛かり或いはまとわりつきにくくなる。なお、シート本体26の層構成は前記実施形態において説明したものと同様であり図示を省略する。
○ また、図5(a)、図5(b)に示すように、サポータパンツPにおいて筋肉等を圧迫させたい部分に対応する箇所にシート本体36を貼付してもよい。図5では大腿筋や臀筋群を圧迫するために腰から大腿部及び臀部を周回するように2つのシート本体36をサポータパンツ本体31に貼付している。上記同様にシート本体36の層構成は前記実施形態にて説明したものと同様であり図示を省略する。
これによってサポータパンツPに貼付されているシート本体36の弾性層が大腿部及び臀部周囲の筋肉を圧迫させることができるとともに、その上から衣類を着用した場合でもシート本体36の滑面層により衣類の引っ掛かりやまとわりつきがなくなる。なお、サポータパンツはスパッツ、トレーニングパンツ等の名称が使用されることもあり、上半身の筋肉群を圧迫させるような衣類に適用することも可能である。
○ さらに、図示は省略するが、腰部用コルセット(腰ベルト)の圧迫部位等に対して前記同様の層構成を有するシート本体を貼付してもよい。これによって腰部用コルセット(腰ベルト)に貼付されている弾性層が腰部周囲の筋肉や骨格を圧迫させることができるとともに、その上から衣類を着用した場合でも滑面層により衣類の引っ掛かりやまとわりつきがなくなる。
○ その他、図示しないが、肘、肩、足首、手首等の関節を保護するために装着するサポータや胸部、背部、腹部、もも等の上腿部、ふくらはぎ等の下腿部等の筋肉を圧迫するために装着、着用するサポータ、コルセット或いは医療用、スポーツ用衣類に対してシート本体を貼付してもよい。
○ また、サポータS等の装具に貼付するシート本体16の形状も限定されない。実施形態のような円形模様のみではなく図4に示されるように複数のブロックからなる構成としてもよく、さらに、例えば膝頭部分に対応する位置にシート本体16を設ける場合であっても、小径の円或いは多角形を散点状に配置し、それら複数配置された模様が全体として膝頭部分に対応するようにしてもよい。
○ サポータ本体1の上にシート本体16を貼付したが、サポータ本体1上に予め弾性体層を貼付等により形成し、その上にシート本体16を重ねて貼付してもよい。これにより弾性層の積層による弾性力の調整が可能となる。
○ 前記実施形態では弾性層14の全面にガラスビーズ12を設けていたが、全面ではなくドット状、格子状など弾性層14の面のうち部分的にガラスビーズ12を配置して滑面層13を形成してもよい。
○ 微小球体はガラスビーズ12に限定されない。接触対象物への弾性層14の直接の接触を防止するとともに接触対象物との間の摩擦を低減させることができるものであればよい。
上記実施形態を以下の実施例(摩擦抵抗試験、引張試験)によってより具体化させる。
(1)摩擦抵抗試験
サポータ生地に対して上記実施形態のガラスビーズを有する滑面層と接着剤層とからなるシート本体を熱プレスにより熱圧着させた生地を作成し実施例1とした。なお、このシート本体は株式会社丸仁製のLFUH−1200(シルバー色)を用いた。
次いで、上記実施例1のシート本体に比してガラスビーズを有しないシート(株式会社丸仁製 製品番号LFFH−5001 厚み30〜40マイクロメートルのウレタン樹脂弾性層と厚み約100マイクロメートルのホットメルト接着剤層からなるシート)を熱プレスにより圧着させた生地を作成し比較例1とした。更に、何らの加工も施していないサポータ生地そのままを比較例2とした。なお、実施例1、比較例1及び比較例2に用いたサポータ生地はいずれも共通の生地を用いている。同生地はポリウレタン繊維をポリエスル繊維でカバーリングしたカバーヤーンを20%、綿糸を40%、ポリエステル糸を40%の重量比で編み込んで成形した生地であり、1m×1mの目付は650gである。
上記各実施例及び比較例の生地を5cm×20cmの大きさに切断してそれぞれ試験片とする。試験片51の表面(処理面側)を下向きにしてアクリル板からなる平台52の上に載置し、試験片51の上に35.2Nの荷重53(大きさは6cm×10.5cm)を載せる。この状態で試験片51の長手方向の一端を保持して引っ張り、試験片51が移動する時の最大荷重をバネはかりで調べた(図6)。その結果を表1として下に示す。
Figure 0004602953
表1の結果からも、本実施例1のガラスビーズを有する滑面層を備えたサポータ生地は摩擦抵抗が小さいことが明らかとなった。
(2)引張試験
上記と同様の3種類の生地(実施例1、比較例1、比較例2)について、JIS L1096に準拠した引張強さ試験を行った。生地を幅5cmとし、10cmのつかみ間隔にて生地をつかみ、10cm/分の速度で引っ張り切断時の強さを測定した。その試験結果を以下の表2に示す。
Figure 0004602953
表2の結果からも、実施例1のガラスビーズを有する滑面層を備えたサポータ生地は、引張強度においても比較例2に比して強度が増加していることが明らかである。
本実施形態に係る膝関節用サポータ、(a)は正面図、(b)は装着状態を示す説明図。 熱圧着シートの断面模式図。 シート本体の斜視図。 他の実施例に係る膝関節用サポータの装着状態を示す説明図。 他の実施例に係るサポータパンツ(スパッツ)、(a)は前面側、(b)は背面を示す斜視図。 摩擦抵抗の測定方法の説明図。
符号の説明
1,21・・サポータ本体、2・・補強部材、10・・熱圧着シート、11・・剥離シート、12・・微小球体としてのガラスビーズ、13・・滑面層、14・・弾性層、15・・ホットメルト接着剤層、16,26,36・・シート本体、S・・装具としてのサポータ、P・・装具としてのサポータパンツ、n・・膝。

Claims (5)

  1. 身体の一部に装着されて身体を保護し或いは身体動作を補助する装具において、
    同装具は外面上に補強部材を備え、
    同補強部材はその表面に一部が露出した多数の微小球体を備えていることを特徴とする装具。
  2. 前記微小球体は、前記補強部材の表面全域に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の装具。
  3. 前記微小球体は直径35〜300マイクロメートルのガラスビーズであることを特徴とする請求項1又は2に記載の装具。
  4. 前記装具は肘又は膝関節用サポータであり、前記補強部材は関節用サポータ装着時において装着者の肘頭部分或いは膝頭部分に対応する箇所に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の装具。
  5. 前記微小球体は再帰反射性を有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の装具。
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