JPH1150305A - 整形性を有する衣料 - Google Patents

整形性を有する衣料

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JPH1150305A
JPH1150305A JP9217999A JP21799997A JPH1150305A JP H1150305 A JPH1150305 A JP H1150305A JP 9217999 A JP9217999 A JP 9217999A JP 21799997 A JP21799997 A JP 21799997A JP H1150305 A JPH1150305 A JP H1150305A
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tape
elongation
garment
woven
knitted fabric
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JP9217999A
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Inventor
Sonoko Ishimaru
園子 石丸
Yoshinori Sakamoto
美紀 阪本
Hiroyoshi Umibe
博義 海部
Takeshi Kadowaki
猛 門脇
Michiyo Hirose
みちよ 広瀬
Makiko Kimura
真紀子 木村
Keiko Morikawa
敬子 森川
Kenjirou Mori
健次朗 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOOYOONITTO KK
Mizuno Corp
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
TOOYOONITTO KK
Mizuno Corp
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 整形性に優れ、かつ、しめつけ感は小さく、
動きやすさを阻害しない、タイツ(スパッツ)、水着、
レオタード、インナー等であって、特にスポーツの用途
に適した衣料を提供する。 【解決手段】 テープ(A)を接着シート(C)で接着
した部分を有する衣料(1)において、該テープ(A)
が股下部()から臀溝ライン上()を通りウェスト
ライン()まで位置し、臀部下部の最大テープ幅
()が4〜13cm、股下部の該テープ先端部の幅
()が1〜5cmであり、該テープ(A)接着部分の
伸度が0〜30%であることを特徴とする、整形性を有
する衣料。衣料(1)は織編物(B)を主体に構成され
ており、該織編物(B)の衣料体長方向()に使用す
る方向の伸度が70〜150%、衣料体長方向に垂直な
方向()に使用する伸度が110〜250%である。
テープ(A)は、厚みが1.0mm以下であることを特
徴とする整形性を有する衣料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイツ(スパッツ)、
水着、レオタード、インナー等であって、特にスポーツ
の用途に適し、優れた整形性を有する身体にフィットす
る衣料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、身体にフィットする衣料にお
いて、動きを阻害しないように、伸縮性の大きい編物が
用いられることが多かった。しかし、該編物は、ボディ
ラインをあるがままに表してしまうため、着用すること
を嫌がったり、ボディラインが表に出ないようにゆとり
のある衣服を重ね着る人が多かった。
【0003】また、整形効果を狙って伸度の異なる編地
を組み合わせた製品もあるが、従来の方法では、伸度の
バランスが悪く、整形効果が小さい衣料になっていた。
例えば、実公昭62−6087、実公平7−4864
4、実開平6−33909、実用新案第2530328
号のように伸びる生地に樹脂を部分的に塗布することに
より伸びる部分と伸びない部分を作る方法があるが、樹
脂が繰り返し使用中の摩擦や洗濯によって剥離してしま
い、整形効果が必要な部分の伸度固定が十分にできな
い。更に、それらの衣料において、樹脂が直接生地に含
浸しているため、通気性が阻害される結果、吸汗性が悪
く蒸れが発生し快適な履き心地を得られない。また、特
開平8−311703、特開平9−95805、特許第
2587792号のように、伸縮性を有する生地を縫合
する方法もあるが、縫合した生地の縫合されていない部
分はある程度フリーになってしまうため、整形効果は小
さい。また、特開平8−260205のように伸びる生
地と伸びない生地とを2枚重ねにして一部を縫合し、両
生地が基本的にフリーに動く方法があるが、該方法では
整形効果が必要な部分に伸度の小さい生地が適切に配置
されにくく、整形効果は小さい。上記の方法で十分な整
形効果を発揮させるためには、整形効果の不要な部分に
まで緊締力を大きくする必要があり、締め付け感は大き
く、動きやすさも阻害される衣料になっていた。更に、
従来の方法では衣料本体と補強部材とを縫製により形成
していたため、縫合線部分が肌に当たり、着心地を害し
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、主にスポー
ツタイツ(スパッツ)、水着、レオタード、スポーツイ
ンナー等に適用され、衣料本体の特定部位に効果的な伸
度バランスを付与することにより、整形性に優れ、か
つ、しめつけ感は小さく、動きやすさを阻害せず、しか
も快適な着用感を有する衣料を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次の構成を有する。すなわち、本発明
に係る衣料(1)は、テープ(A)を接着シート(C)
で接着した部分を有する衣料(1)において、該テープ
(A)が股下部()から臀溝ライン上()を通りウ
エストライン()まで位置し、臀部下部の最大テープ
幅()が4〜13cm、股下部の該テープ先端部の幅
()が1〜5cmであり、該テープ(A)接着部分の
伸度が0〜30%であることを特徴とする、整形性を有
する衣料である。本発明に係るテープ(A)は、衣料
(1)の裏面に接着されたことが好ましい。また、衣料
(1)は織編物(B)を主体に構成されており、該織編
物(B)の衣料体長方向()に使用する方向の伸度が
70〜150%、衣料体長方向に垂直な方向()に使
用する伸度が110〜250%であって、体長方向の伸
度が体長方向に垂直な方向の伸度より小さいことを特徴
とする。本発明に係るテープ(A)は、厚みが1.0m
m以下であることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、衣料とは、主にスポーツタイツ(スパ
ッツ)、水着、レオタード、スポーツインナー等身体に
フィットする衣料を意味するが、特にスポーツ用途の衣
料に限定されるものではない。スポーツタイツとは、陸
上、競輪などのスポーツで身体にフィットし皮膚とスポ
ーツタイツとの間に基本的にゆとりができないタイツの
ことである。また、スポーツインナーとはテニスインナ
ー、ゴルフインナー等として、肌着とスコート、パンツ
等との間に着用される身体にフィットするタイツのこと
である。
【0007】該衣料(1)は織編物(B)を主体に構成
されるが、該織編物は各種繊維からなる。すなわち、ポ
リエステル、ナイロン、ポリウレタン、アクリル、アク
リレート、ナイロン等の合成繊維、綿、ウール等の天然
繊維およびレーヨン等の再生繊維など特に限定はされ
ず、複数の繊維から構成されていてもよい。ただし、少
なくとも一部にポリウレタン繊維等の弾性繊維を使用し
た織編物(B)が、伸長回復性に優れており望ましい。
また、織編物の組織は限定されるものではなく、本織編
物は衣料全体に位置する必要はない。すなわち、図10
に示すように、テープ(A)の一部と離間した織編物
(B)とが接着されており、織編物(B)が存在しない
テープ(A)のみの部分があっても構わない。
【0008】本発明の衣料(1)に用いられるテープ
(A)は織編物またはフィルムまたはアルミ箔からな
り、片面に接着シート(C)を有している。また、動作
によってテープの存在が違和感とならないように、該テ
ープ(A)は厚み1.0mm以下であることが必要であ
り、0.8mm以下であると、よりごわつき等の違和感
が少なくなり望ましい。さらに0.5mm以下であると
違和感がほとんど無くなりより望ましい。なお、テープ
(A)は1種類、1枚の素材からなる必要はなく、2種
類以上のテープを用いても、2枚以上のテープを重ねて
使用しても構わない。また、1種類のテープには、部分
的に伸度が異なるテープも含まれる。該テープ(A)
は、耐久性、見栄えの点から、衣料の裏側に取り付ける
のが望ましい。尚、該厚みは1g/cm2 荷重下での厚
みである。
【0009】該テープ(A)は、衣料(1)を主として
構成する織編物(B)に接着される。接着方法は溶剤型
接着剤の使用等、特に限定はされない。しかし、作業
性、接着耐久性の点から、ホットメルト性のポリウレタ
ン系またはシリコン系接着シート(C)が望ましい。接
着シート(C)とは、接着樹脂をフィルム状にしたもの
である。
【0010】本発明での伸度とは、幅2.5cm、長さ
10cmのサンプルを1.0kgの荷重で伸長したとき
の伸長率のことである。
【0011】本発明のテープ接着部分の伸度は、0〜3
0%であることが必要である。0〜30%であるという
ことは、衣料(1)を主として構成する織編物(B)に
テープ(A)を接着シート(C)により接着した状態に
おいて、経方向および緯方向の2方向ともが0〜30%
であることを意味する。伸度が、30%を超えると顕著
な整形効果が得られない。望ましくは、伸度が0〜20
%であると、より大きな整形効果が得られ、かつ見た目
も美しくなる。さらに望ましくは、伸度が5〜15%で
あると、若干の伸縮性があって、フィット感があり、か
つ、より大きな整形効果が得られる。
【0012】一方、衣料(1)を主として構成する織編
物(B)の伸度は、衣料体長方向()に使用する方向
の伸度が70〜150%、衣料体長方向に垂直な方向
()に使用する伸度が110〜250%であって、体
長方向の伸度が体長方向に垂直な方向の伸度よりも小さ
いことが必要である。衣料(1)の体長方向()の伸
度が、体長方向に垂直な方向()の伸度よりも小さい
ことにより、しめつけ感は小さく整形効果は大きくする
ことが可能となり、かつ、衣料(1)のテープ(A)接
着部と衣料を主として構成する織編物(B)との境界ラ
イン()に段差が生じることなく美しいシルエットを
得ることが可能になる。該織編物(B)の衣料(1)の
体長方向()、および体長方向に垂直な方向()の
伸度が、各々70%、110%未満であると、しめつけ
感が大きくなり窮屈な着用感になってしまう。また、該
織編物(B)の衣料の体長方向()、および体長方向
に垂直な方向()の伸度が、各々150%、250%
を超えると、整形効果が小さくなり、かつ、テープ
(A)接着部との伸度バランスが崩れ、衣料(1)のテ
ープ(A)接着部と衣料を主として構成する織編物
(B)との境界ライン()に段差が生じやすくなり美
しくない。更に、体長方向の伸度を体長方向に垂直な方
向の伸度より小さくすることにより、ヒップが下方へ垂
れること有効に抑制できるとともに、ヒップ全体を丸み
のある美しいシルエットに整えることができる。望まし
くは、衣料(1)の体長方向()に使用する方向の伸
度が75〜120%、体長方向に垂直な方向()に使
用する伸度が120〜200%であると、締め付け感が
適度で、整形効果が大きくかつ見た目も美しいシルエッ
トを得ることが可能になる。
【0013】本発明に用いられるテープ(A)は、股下
部()から臀溝ライン上()を通りウエストライン
()まで位置する。ウエストライン()までテープ
(A)が位置することにより、衣料(1)を主として構
成する織編物(B)の体長方向の伸びが抑えられ、高い
整形効果を得ることができる。また、三次元曲面形状計
測装置の計測画像より、テープ接着位置を、衣料(1)
を着用した状態で、ヒップトップ()からテープ
(A)上側ライン(10)迄の最短距離が2〜8cmと
なるようテープを配置すると、より高い整形効果が得ら
れるので望ましい。更に、該距離が3〜6cmであると
より高い整形効果が得られ望ましい。
【0014】テープ(A)の幅は、臀部下部の最大テー
プ幅()が4〜13cm、股下部の該テープ先端幅
()が1〜5cmである。三次元曲面形状計測装置の
計測画像より、該最大テープ幅()が4cm未満であ
ると整形効果が小さくなり、かつ、テープ(A)接着部
分とスポーツウェアを主として構成する織編物(B)と
の境界ライン()に段差が生じやすくなり美しいシル
エットが得られない。また、該最大テープ幅()が1
3cmを超えると、着用時に違和感が生じ、かつ、動作
をするとテープ(A)が折れ曲がることにより大きな皺
が発生しやすくなり見栄えが悪い。また、股下部の該テ
ープ先端部の幅()が1〜5cmであることにより、
テープ(A)の臀部下部の下側ライン(11)の下に不
自然な細かい皺が生じにくくすることができる。該テー
プ先端部の幅()が5cmを超えると、該テープ
(A)の臀部下部の下側ライン(11)の下に不自然な
細かい皺がたくさん生じて見栄えが悪くなる。また、該
テープ先端部の幅()が1cm未満であると整形効果
が小さくなる。望ましくは、臀部下部の最大テープ幅
()が5〜10cm、股下部の該テープ先端幅()
が2〜3cmであると、より高い整形効果が得られる。
また、ウエストライン()に位置するテープ(A)の
幅は、0.5〜3cmにすると衣料(1)がはきやすく
なり望ましい。さらには、該テープ幅が1〜2cmであ
るとより望ましい。
【0015】本発明でいう整形性とは、臀部を上に持ち
上げることによりヒップトップをアップさせたり、臀部
を中心部に寄せたり、大腿部と臀部との境界を明瞭に
し、脚を長くみせたりすることによりヒップラインを美
しくすることを意味する。
【0016】次に実施例及び比較例を示すが、本発明の
整形性を有する衣料は、以下の実施例のみに限定される
ものではない。
【0017】
【実施例】
実施例1 衣料(1)を主として構成する織編物(B)にはポリウ
レタン40d、ポリエステル50d、混率ポリウレタン
/ポリエステル=17/83のツーウェイトリコット経
編地を用い、テープ(A)には、ポリウレタン40d、
ポリエステル30d、混率ポリウレタン/ポリエステル
=30/70、厚み0.6mmのトリコット経編地用い
た。テープ(A)を図1に示す位置に、ポリウレタン接
着シート(C)により接着した。その後、スポーツタイ
ツを形成した。織編物(B)の伸度は、スポーツウェア
の体長方向()に使用される方向で77%、体長方向
に垂直な方向()に使用される方向で151%を示
す。テープ(A)接着後の伸度は体長方向、および体長
方向に垂直な方向で、各々6.9%、7.3%を示す。
テープ(A)は、股下部()から臀溝ライン上()
を通りウエストライン()まで位置し、臀部下部の最
大テープ幅()は7cm、股下部()の該テープ先
端部の幅()は2.5cmである。スポーツタイツに
テープ(A)を接着した状態を図2に示す。
【0018】実施例2 衣料(1)を主として構成する織編物(B)にはポリウ
レタン40d、ポリエステル50d、混率ポリウレタン
/ポリエステル=17/83のツーウェイトリコット経
編地を用い、ポリエステル100%、30d、厚み0.
4mmのトリコット経編地からなるテープ(A)を、実
施例1と同様の位置、方法で接着した後スポーツタイツ
を形成した。テープ(A)のサイズは実施例1と同様で
ある。織編物(B)の伸度は、スポーツウェアの体長方
向()に使用される方向で99%、体長方向に垂直な
方向()に使用される方向で163%を示す。テープ
(A)接着後の伸度は体長方向、および体長方向に垂直
な方向で、各々7.5%、8.6%を示す。スポーツタ
イツにテープ(A)を接着した状態を図2に示す。
【0019】実施例3 実施例2と同様の織編物(B)、テープ(A)、接着シ
ート(C)を用い、水着を作成した。テープ(A)のサ
イズ、接着位置は実施例1と同様である。図3にテープ
(A)を接着した水着の背面図を示す。
【0020】実施例4 実施2と同様の織編物(B)、テープ(A)、接着シー
ト(C)を用い、レオタードを作成した。テープ(A)
のサイズ、接着位置は実施例1と同様である。図4にテ
ープ(A)を接着したレオタードの背面図を示す。
【0021】比較例1 実施例1と同様のツーウェイトリコット経編地に何も接
着しないスポーツタイツを作成した。スポーツタイツの
背面図を図5に示す。
【0022】比較例2 衣料(1)を主として構成する織編物(B)にはポリウ
レタン40d、ポリエステル50d、混率ポリウレタン
/ポリエステル=20/80のツーウェイトリコット経
編地を用い、テープ(A)には、ポリウレタン40d、
ポリエステル30d、混率ポリウレタン/ポリエステル
=30/70、厚み0.6mmのトリコット経編地を用
いた。テープ(A)を図1に示す位置に、ポリウレタン
接着フィルム(C)により接着し、その後、スポーツタ
イツを縫製した。織編物(B)の伸度は、衣料の体長方
向()に使用される方向で180%、体長方向に垂直
な方向()に使用される方向で100%を示す。テー
プ(A)接着後の伸度は体長方向、および体長方向に垂
直な方向で、各々13.0%、8.9%を示す。テープ
(A)は、股下部()から臀溝ライン上()を通り
ウエストライン()まで位置し、臀部下部の最大テー
プ幅()は7cm、股下部の該テープ先端部の幅
()は2.5cmである。スポーツタイツにテープ
(A)を接着した状態は図2の通りである。
【0023】比較例3 実施例1と同様の織編物(B)を用いた。テープ(A)
には、ポリウレタン40d、ポリエステル30d、混率
ポリウレタン/ポリエステル=30/70、厚み0.6
mmのツーウェイトリコット経編地を用いた。テープサ
イズは、テープの臀部下部最大テープ幅()を15c
m、股下部のテープ先端部の幅()を7cmにし、実
施例1と同様にスポーツタイツを縫製した。スポーツタ
イツにテープ(A)を接着した状態を図6に示す。
【0024】比較例4 ポリウレタン280d、ポリエステル75d、混率ポリ
ウレタン/ポリエステル=14/86のツーウェイトリ
コット経編地を用い、スポーツタイツを縫製した。テー
プ(A)は、実施例1と同様のツーウェイトリコット経
編地を使用し、接着位置、接着方法、テープサイズも実
施例1と同様にした。織編物(B)の伸度は、スポーツ
ウェアの体長方向()に使用される方向で55%、体
長方向に垂直な方向()に使用される方向で128%
を示す。テープ(A)接着後の伸度は体長方向、および
体長方向に垂直な方向で、各々6.7%、6.9%を示
す。スポーツタイツにテープ(A)を接着した状態は図
2の通りである。
【0025】比較例5 実施例3に用いた織編物に何も接着しない水着を作成し
た。図7に水着の背面図を示す。
【0026】比較例6 実施例4に用いた織編物に何も接着しないレオタードを
作成した。図8にレオタードの背面図を示す。
【0027】衣料(1)を主として構成する織編物
(B)、テープ(A)、および接着シート(C)との位
置関係を図9及び図10に示す。
【0028】整形性の評価は、20〜35歳の範囲内の
女性5名において実施した。ヒップアップの効果はウエ
ストラインからヒップトップまでの距離を測定し、5名
の平均値を求めた。また、動きやすさ、しめつけ感等の
着用感は、ヒアリングにより調査した。見た目の美しさ
については、目視評価による調査を行った。さらに、三
次元曲面形状計測装置VOXELAN(浜野エンジニア
リング(株)社製)を用いて、実施例1および比較例1
のヒップ形状を画像観察した。
【0029】実施例1〜4および比較例1〜6の整形効
果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】三次元曲面形状計測装置による実施例1お
よび比較例1のヒップ形状を図11に示す。代表的な被
験者2名の形状を示す。
【0032】表1の結果から、衣料の体長方向に使用す
る伸度が70〜150%、体長方向に垂直な方向に使用
する伸度が110〜250%の織編物からなる衣服本体
に、伸度が0〜30%のテープを股下部から臀溝ライン
上を通りウエストラインまでの位置に接着することによ
り、ヒップアップ効果が発揮され、かつ、しめつけ感は
小さく、動きやすさは阻害されず、見た目も美しいこと
を確認した。また、図12からも、実施例はヒップアッ
プ効果があることがわかる。更に、上記実施例におい
て、テープ(A)の素材として、ポリエステル製経編地
を用いたため、肌触りが良く吸水性もあるため、蒸れ感
等の不快感を訴える被験者はいなかった。
【0033】
【本発明の効果】本発明による衣料は、従来にない整形
効果を有し、且つ、しめつけ感は小さく、動きやすさは
阻害されない快適な着用感を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衣料の一例の実施例1、2のスポーツ
タイツの型紙
【図2】テープを接着させた実施例1、2のスポーツタ
イツの図面
【図3】本発明の衣料の一例である実施例3の水着の背
面図
【図4】本発明の衣料の一例である実施例4のレオター
ドの背面図
【図5】比較例1のスポーツタイツの背面図
【図6】比較例3のスポーツタイツの背面図
【図7】比較例5の水着の背面図
【図8】比較例6のレオタードの背面図
【図9】本発明の衣料(1)を主として構成する織編物
(B)、テープ(A)、および接着シート(C)との位
置関係を表す図面
【図10】本発明の衣料(1)を主として構成する織編
物(B)、テープ(A)、および接着シート(C)との
位置関係を表す図面
【図11】本発明のテープ(A)の平面図
【図12】三次元曲面形状計測装置による実施例1およ
び比較例1のヒップ形状を示した図面
【符号の説明】
1 衣料 A テープ B 織編物 C 接着シート 股下部 臀溝ライン上 ウエストライン 最大テープ幅 テープ先端部の幅 衣料体長方向 衣料体長方向に垂直な方向 境界ライン ヒップトップ 10 テープ上側ライン 11 テープ下側ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阪本 美紀 大阪府大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡績株式会社内 (72)発明者 海部 博義 大阪府大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡績株式会社内 (72)発明者 門脇 猛 大阪府大阪市中央区安土町1丁目7番20号 トーヨーニット株式会社大阪営業所内 (72)発明者 広瀬 みちよ 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目12番35 号 美津濃株式会社内 (72)発明者 木村 真紀子 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目12番35 号 美津濃株式会社内 (72)発明者 森川 敬子 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目12番35 号 美津濃株式会社内 (72)発明者 森 健次朗 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目12番35 号 美津濃株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ(A)を接着シート(C)で接着
    した部分を有する衣料(1)において、該テープ(A)
    が股下部()から臀溝ライン上()を通りウエスト
    ライン()まで位置し、臀部下部の最大テープ幅
    ()が4〜13cm、股下部の該テープ先端部の幅
    ()が1〜5cmであり、該テープ(A)接着部分の
    伸度が0〜30%であることを特徴とする、整形性を有
    する衣料。
  2. 【請求項2】 テープ(A)は、衣料(1)の裏面に接
    着されたことを特徴とする請求項1記載の整形性を有す
    る衣料。
  3. 【請求項3】 衣料(1)は織編物(B)を主体に構成
    されており、該織編物(B)の衣料体長方向()に使
    用する方向の伸度が70〜150%、体長方向に垂直な
    方向()に使用する伸度が110〜250%であっ
    て、体長方向の伸度が体長方向に垂直な方向の伸度より
    小さいことを特徴とする請求項1又は2記載の整形性を
    有する衣料。
  4. 【請求項4】 テープ(A)は、厚みが1.0mm以下
    であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項
    記載の整形性を有する衣料。
  5. 【請求項5】 ヒップトップ()からテープ(A)上
    側ライン(10)までの最短距離が2〜8cmとなるよ
    うに、テープ(A)を接着した、請求項1又は請求項2
    又は請求項3記載の整形性を有する衣料。
JP9217999A 1997-07-28 1997-07-28 整形性を有する衣料 Pending JPH1150305A (ja)

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