JP4601536B2 - 導光板 - Google Patents
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Description
導光板の具体例としては、例えば自動車のスピードメータ等の針やスケール等の自動車用等の表示装置部分が挙げられる。そしてこの様な部分に効率よく光を導くために導光板が利用されている。
ノールAとビスフェノール成分とする共重合ポリカーボネート樹脂が提案されている(例えば特許文献2参照)。そして全芳香族ジヒドロキシ成分の5〜95モル%が9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレンであるポリカーボネート共重合体を主成分とする樹脂組成物100重量部と紫外線吸収剤0.01〜5重量部からなる高屈折で耐熱性に優れた樹脂組成物より形成された導光板が提案されている(例えば特許文献3参照)。
表示・色精度が良好になることが記載され、リン系安定剤を含有されてもよいことが記載されている(例えば特許文献5参照)。
、芳香族ポリカーボネート樹脂50重量部以上95重量部以下、および(B)脂環式ポリ
エステル樹脂5重量部以上50重量部以下の合計100重量部に対して、(C)下記一般式(I)で表されるリン酸エステル及び下記一般式(II)で表される亜リン酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも一種を0.001〜0.3重量部と、下記一般式(III)〜(VI)で表される有機リン酸エステル金属塩からなる群より選ばれる少なくとも一種を0.001〜0.3重量部含有することを特徴とする導光板に存する。
O=P(OH)n(OR)3-n・・・(I)
(一般式(I)中、Rはアルキル基またはアリール基であり、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。nは0〜2の整数を表す。)
本発明におけるA成分は、(A)芳香族ポリカーボネート樹脂であり、例えば、芳香族ジヒドロキシ化合物とカーボネート前駆体とを、または、これらに併せて少量のポリヒドロキシ化合物等を反応させてなる、直鎖または分岐の熱可塑性の芳香族ポリカーボネート重合体または共重合体である。
ドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等で例示されるビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン類;9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)フルオレン等で例示されるカルド構造含有ビスフェノール類;4,4'−ジヒドロキシ
ジフェニルエーテル、4,4'−ジヒドロキシ−3,3'−ジメチルジフェニルエーテル等で例示されるジヒドロキシジアリールエーテル類;4,4'−ジヒドロキシジフェニルス
ルフィド、4,4'−ジヒドロキシ−3,3'−ジメチルジフェニルスルフィド等で例示されるジヒドロキシジアリールスルフィド類;4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホキ
シド、4,4'−ジヒドロキシ−3,3'−ジメチルジフェニルスルホキシド等で例示されるジヒドロキシジアリールスルホキシド類;4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
、4,4'−ジヒドロキシ−3,3'−ジメチルジフェニルスルホン等で例示されるジヒドロキシジアリールスルホン類;ハイドロキノン、レゾルシン、4,4'−ジヒドロキシジ
フェニル等が挙げられる。
これらの芳香族ジヒドロキシ化合物は、1種類でも2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
定性等を考慮すると、連続式で行うことが好ましい。エステル交換法ポリカーボネート中の触媒の失活剤としては、該触媒を中和する化合物、例えば、イオウ含有酸性化合物またはそれより形成される誘導体を使用することが好ましい。このような触媒を中和する化合物は、該触媒が含有するアルカリ金属に対して、好ましくは0.5〜10当量、より好ましくは1〜5当量の範囲で添加する。さらに加えて、このような触媒を中和する化合物は、ポリカーボネートに対して、好ましくは1〜100ppm、より好ましくは1〜20ppmの範囲で添加する。
粘度平均分子量は、中でも12000以上、特に14000以上であることが好ましく、上限は24000以下、特に23000以下であることが好ましい。また、粘度平均分子量の異なる2種類以上の芳香族ポリカーボネート樹脂を混合してもよい。もちろん、粘度平均分子量が上記好適範囲外である芳香族ポリカーボネート樹脂を混合してもよい。
換言すれば、本発明に関わる脂環式ポリエステル樹脂は、ジカルボン酸成分を原料とすることにより得られるものであることに起因して、ジカルボン酸エステルを原料とする場
合とは異なりアルキルエステル末端が少ない、即ち、ポリエステルの総末端に対するアルキルエステル末端の割合が5モル%以下、好ましくは1モル%以下の脂環式ポリエステル樹脂である。
本発明におけるB成分は、(B)脂環式ポリエステル樹脂であり、例えば、ジカルボン酸成分とジオール成分と、必要に応じて他の少量の成分とを、エステル化またはエステル交換反応させ、次いで、重縮合反応させてなるものである。ジカルボン酸成分は、脂環式ジカルボン酸またはそのエステル形成性誘導体を主成分とする。また、ジオール成分は、脂環式ジオールを主成分とする。
ここで「主成分」とは、例えば、ジカルボン酸成分またはジオール成分に対し、それぞれ、80モル%以上を占めることをいうものとする。
ルボン酸、4,4−ジフェニルケトンジカルボン酸、4,4'−ジフェノキシエタンジカ
ルボン酸、4,4−ジフェニルスルホンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、コハク酸、グルタン酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカジカルボン酸およびドデカジカルボン酸、ならびに、これらの炭素数1〜4のアルキルエステル若しくはハロゲン化物等が挙げられる。
このような脂環式ジオールとしては例えば、1,2−シクロペンタンジメタノール、1,3−シクロペンタンジメタノール、ビス(ヒドロキシメチル)トリシクロ、[5.2.
1.0]デカン等の5員環ジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパン等の6員環ジオール等が挙げられる。これらの中でも、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノールが好ましく、1,4−シクロヘキサンジメタノールがより好ましい。
1,4−シクロヘキサンジメタノールは、メチロール基がパラ位にあるので反応性が高く、高重合度ポリエステルが得やすいこと、高いガラス転移温度のポリエステル樹脂が得られること、および工業生産品であり入手が容易であるという利点がある。1,4−シクロヘキサンジメタノールのトランス体とシス体の比率は60/40〜100/0の範囲内にあることが好ましい。
ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホンおよびビス(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)スルホン酸等の芳香族ジオール等が挙げられる。
これらの成分は、B成分の10モル%以下であることが好ましい。
チタネートの加水分解物などが挙げられる。これらは、1種類単独でも2種類以上を組み合わせて用いてもよい。また、必要に応じて、マグネシウム化合物やリン化合物などと組み合わせてもよい。触媒の使用量は、生成する(B)脂環式ポリエステル樹脂に対して、好ましくは1〜2000ppm、より好ましくは10〜1000ppm、更に好ましくは50〜1000ppm、特に好ましくは100〜1000ppmである。
好ましくは30分乃至5時間行われる。
エステル化反応後 反応液は、通常、攪拌機、留出管および減圧付加装置を備えた重縮
合槽に移送されるが、エステル化反応槽に減圧付加装置を備えて、一槽でエステル化反応および重縮合反応を行うこともできる。
重縮合は、エステル化反応終了温度乃至300℃以下、好ましくは265℃以下で、通常10分乃至10時間、好ましくは30分乃至5時間行われる。温度が高すぎると、重合反応中に熱分解が起こるためか重合反応が進まない傾向となる。槽内圧力は常圧から最終的に1KPa以下となる圧力であり、好ましくは0.5KPa以下とする。
ここで、固有粘度は、フェノール/テトラクロロエタン(重量比1/1)混合液を溶媒としてウベローデ型粘度計を用いて30℃で測定することにより求められる。
又、例えば、90モル%以上が1,4−シクロヘキサンジカルボン酸であるジカルボン酸成分と、80〜99.5モル%が1,4−シクロヘキサンジメタノールであり0.5〜20モル%が炭素数2〜10のアルキレンジオールを用いる場合に、ジカルボン酸成分1モルに対してジオール成分を1.02〜1.2モル、より好ましくは1.02〜1.1モ
ル使用する方法等が挙げられる。
本発明に関わる脂環式ポリエステル樹脂は、これを用いて成型した厚さ2mmの成形板
の光線透過率が低すぎると導光板とした際に十分光線が透過されず、画面が暗くなる場合があるので、この光線透過率は通常、87%以上、好ましくは87.5%以上、更に好ましくは88%以上である。
ことが好ましい。
このT−340は、分光光電光度計を用いて、2規定の水酸化カリウム溶液を光路長10mmの石英セルに入れてゼロ補正をした後、2規定の水酸化カリウム溶液50mlに対して1,4−シクロヘキサンジカルボン酸5.0gの割合で溶解した液を、光路長10mmの石英セルに入れ、該液について測定した波長340nmでの光線透過率である。
更に、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸のT−340を85%以上とするためには、シス/トランス−1,4−シクロヘキサンジカルボン酸の混合物、又はシス−1,4−シクロヘキサンジカルボン酸を加熱処理する際の不活性雰囲気を、反応系中の気相の酸素
濃度4000ppm以下、好ましくは2000ppm以下、更に好ましくは1000ppm以下と調整することが好ましい。系中の酸素濃度が4000ppmより高いと、T−340が85%未満になりやすい。
本発明に用いる脂環式ポリエステル樹脂は、ジオール単位の80モル%以上が1,4−シクロヘキサンジメタノールであるものが、ポリエステル樹脂の耐熱性の点で好ましい。
又、ジオール単位の80モル%以上99.5モル%以下が1,4−シクロヘキサンジメタノール単位であり、0.5モル%以上20モル%以下が炭素数2〜10のアルキレンジオール単位であるものが好ましく、中でも1,4−シクロヘキサンジメタノール単位が90モル%以上99.5モル%以下であり、炭素数2〜10のアルキレンジオール単位が0.5モル%以上10モル%以下であるものが、耐加水分解性が高いので好ましい。
本発明におけるC成分である化合物(以下、総称してリン系化合物と言うことがある。)は、下記一般式(I)乃至(VI)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である。詳しくは、一般式(I)で表されるリン酸エステル、一般式(II)で表される亜リン酸エステル、及び一般式(III)〜一般式(VI)で表される有機リン酸エステル金属塩からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である。
本発明のC成分として用いるリン酸エステルは、以下の一般式(I)で表される。
一般式(I)
O=P(OH)n(OR)3-n・・・(I)
(一般式(I)中、Rはアルキル基またはアリール基であり、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。nは0〜2の整数を表す。)
透明性や輝度、色相をより向上させる観点から、好ましくは、下記一般式(I−I)で
表されるリン酸エステルである。
O=P(OH)n'(OR'')3-n'・・・(I−I)
(一般式(V)中、R''は炭素数2〜25のアルキル基であり、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。n'は1または2である。)
ここで、アルキル基としては、オクチル基、2−エチルヘキシル基、イソオクチル基、
ノニル基、イソノニル基、デシル基、イソデシル基、ドデシル基、トリデシル基、イソトリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基等が挙げられる。
本発明のC成分として用いる亜リン酸エステルは、以下の一般式(II)で表される。
しく、R'がアリール基である場合、炭素数6〜30のアリール基が好ましい。
上記一般式(II)で表される亜リン酸エステルの好ましい具体例としてはジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ジノニルペンタエリスリトールジホスファイト、ビスノニルフェニルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−イソプロピルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト等が挙げられる。
本発明のC成分として用いる有機リン酸エステル金属塩は、以下の一般式(III)〜一般式(VI)で表される(以下、これら一般式で表される有機リン酸エステル金属塩を、順に、(D1成分)〜(D4成分)ということがある。)。
M'はそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。)
素数1〜30のアルキル基または炭素数6〜30のアリール基であり、より好ましくは、それぞれ、炭素数2〜25のアルキル基、フェニル基、ノニルフェニル基、ステアリルフェニル基、2,4−ジ−tert−ブチルフェニル基、2,4−ジ−tert−ブチル−メチルフェニル基またはトリル基である。
〜25のアルキル基であることが好ましく、オクチル基、2−エチルヘキシル基、イソオクチル基、ノニル基、イソノニル基、デシル基、イソデシル基、ドデシル基、トリデシル基、イソトリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基がより好ましい。
上記一般式(III)〜一般式(VI)中、Mは、好ましくは、亜鉛である。また上記一般式(III)〜一般式(VI)中、M'は、好ましくは、アルミニウムである。
さらにまた、上記一般式(III)〜一般式(VI)の中でも、特に、一般式(III)および/または(IV)で表される有機リン酸エステル金属塩を用いることが好ましく、その際、上記一般式(III)および(IV)中、Mは、好ましくは、亜鉛である。さらに、一般式(III)および(IV)中、R1〜R5は、それぞれ、炭素数2〜25のアルキル基であることがより好ましい。
特に、一般式(III)と、一般式(IV)で表される有機リン酸エステル金属塩の比は、重量部比で、1/9〜9/1であることが好ましい。
中でも本発明においては、A成分とB成分の合計100重量部に対して、先述の一般式(I)で表されるリン酸エステル及び/又は一般式(II)で表される亜リン酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも一種を0.001〜0.3重量部と、一般式(III)〜一般式(VI)で表される有機リン酸エステル金属塩からなる群より選ばれる少なくとも一種を0.001〜0.3重量部含有することが好ましい。
本発明の樹脂組成物は、先述のA〜C成分を含有することが必須であるが、該樹脂組成物の透明性や、輝度、色相をより向上する目的で、さらにポリオルガノシロキサンを含有することができる。
また、本発明におけるD成分は、25℃における動粘度が1〜200cStであり、好ましくは5〜100cSt、さらに好ましくは10〜50cStである。動粘度を1cSt以上とすることにより成形時のガス発生量を抑えて、ガスによる成形不良、例えば、未充填、ガスやけ、転写不良が発生する可能性をより低くでき好ましい。一方、動粘度を200cSt以下とすることにより、本発明の樹脂組成物の透明性および/色相を向上させる効果がより顕著となる。本発明に用いるポリオルガノシロキサンは、慣用の有機反応によって容易に得ることができる。
芳香族ポリカーボネート−脂環式ポリエステル樹脂組成物で好ましく配合される酸化防止剤としては、ヒンダードフェノール系酸化防止剤が挙げられる。具体例としては、ペンタエリスリト−ルテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、チオジエチレンビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、N,N'−ヘキサン−1,6
−ジイルビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオナミド)、2,4−ジメチル−6−(1−メチルペンタデシル)フェノール、ジエチル[[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチル]ホスフォエート、3,3’,3’’,5,5’,5’’−ヘキサ−tert−ブチル−a,a’,a’’−(メシチレン−2,4,6−トリイル)トリ−p−クレゾール、4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾール、エチレンビス(オキシエチレン)ビス[3−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−m−トリル)プロピオネート]、ヘキサメチレンビス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン,2,6−ジ−tert−ブチル−4−(4,6−ビス(オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2−イルアミノ)フェノール等が挙げられる。上記のうちで,特にペンタエリスリト−ルテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートが好ましい。これら2つのフェノール系酸化防止剤は,チバ・スペシャルテイ・ケミカルズ社よりイルガノックス1010及びイルガノックス1076の名称
で市販されている。
芳香族ポリカーボネート−脂環式ポリエステル樹脂組成物に好ましく配合される離型剤としては、脂肪族カルボン酸、脂肪族カルボン酸とアルコールとのエステル、脂肪族炭化水素化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物である。
の金型汚染等の問題がある。離型剤は1種でも使用可能であるが、複数併用して使用することもできる。
芳香族ポリカーボネート−脂環式ポリエステル樹脂組成物に好ましく配合される染顔料としては、無機顔料 、有機顔料、有機染料等が挙げられる。無機顔料としては、例えば
カーボンブラック、カドミウムレッド、カドミウムイエロー等の硫化物系顔料、群青等の珪酸塩系顔料、酸化チタン、亜鉛華、弁柄、酸化クロム、鉄黒、チタンイエロー、亜鉛−鉄系ブラウン、チタンコバルト系グリーン、コバルトグリーン、コバルトブルー、銅−クロム系ブラック、銅−鉄系ブラック等の酸化物系顔料、黄鉛、モリブデートオレンジ等のクロム酸系顔料、紺青等のフェロシアン系等が挙げられる。有機顔料及び有機染料としては、銅フタロシアニンブルー、銅フタロシアニングリーン等のフタロシアニン系染顔料、ニッケルアゾイエロー等のアゾ系、チオインジゴ系、ペリノン系、ペリレン系、キナクリドン系、ジオキサジン系、イソインドリノン系、キノフタロン系等の縮合多環染顔料、アンスラキノン系、複素環系、メチル系の染顔料等が挙げられる。中でも熱安定性の点から酸化チタン、カーボンブラック、シアニン系、キノリン系、アンスラキノン系、フタロシアニン系化合物等が好ましく、カーボンブラック、アンスラキノン系化合物、フタロシアニン系化合物がさらに好ましい。それらの具体例としては、MACROLEX Blue
RR、MACROLEX Violet 3R、MACROLEX Violet B(バイエル社製)、Sumiplast Violet RR、Sumiplast Violet B、Sumiplast Blue OR(住友化学工業社製)、Diaresin Violet D、Diaresin Blue G、Diaresin Blue N(三菱化学社製)等が挙げられる。
が、一般的には射出成形が採用される。
攪拌機、還流冷却器、加熱装置、圧力計、温度計および減圧装置を装備し、容量が100リットルのステンレス製反応器に、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸(トランス体:シス体の比率が96:4)101.5重量部、1,4−シクロヘキサンジメタノール(トランス体:シス体の比率が69:31)87.5重量部およびテトラ−n−ブチルチタネートの6重量%ブタノール溶液0.005重量部を仕込み、反応器内を窒素ガスで置換した。反応器内を窒素ガスでシールしながら、内温を30分間で150℃に昇温し、さらに150℃から200℃まで1時間をかけて昇温した。次いで、200℃の温度で1時間保持してエステル化反応を行った後、200℃から250℃へ45分間で昇温しつつ、反応器内の圧力を徐々に減圧しながら重縮合反応を行った。反応機内圧力を絶対圧力0.1kPa、反応温度を250℃として4.2時間維持し、重縮合反応を終了した。重縮合反応終了後、得られた樹脂を水中にストランド状に抜き出し、切断してペレット化した。下記の方法で測定した固有粘度および末端カルボン酸濃度は、それぞれ0.666dl/g、5.1eq/tであった。
ウベローデ粘度計により塩化メチレン中20℃の極限粘度[η]を測定し、以下の式により求めた。
[η]=1.23×10−4×(Mv)0.83
幅40mm、長さ60mm、薄肉部0.7mm、厚肉部0.9mmであり、傾斜面にプリズム形状の凹凸パターンを形成して成る楔型断面の導光板を成形した。プリズム形状はピッチ200μm、深さ8μmの金型によって付与した。成形機はソディックプラステック社製の「ソディックTR100EH」を使用し、金型温度125℃、シリンダー温度320℃の条件で射出成形した。
Claims (4)
- (A)粘度平均分子量が10000以上25000以下の、芳香族ポリカーボネート樹脂50重量部以上95重量部以下、および(B)脂環式ポリエステル樹脂5重量部以上50重量部以下の合計100重量部に対して、(C)下記一般式(I)で表されるリン酸エステル及び下記一般式(II)で表される亜リン酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも一種を0.001〜0.3重量部と、下記一般式(III)〜(VI)で表される有機リン酸エステル金属塩からなる群より選ばれる少なくとも一種を0.001〜0.3重量部含有することを特徴とする、芳香族ポリカーボネート−脂環式ポリエステル樹脂組成物を含む導光板。
一般式(I)
O=P(OH)n(OR)3-n・・・(I)
(一般式(I)中、Rはアルキル基またはアリール基であり、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。nは0〜2の整数を表す。)
一般式(II)
一般式(III)
一般式(IV)
一般式(V)
一般式(VI)
- 前記(B)脂環式ポリエステル樹脂が、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸成分を主成分とする脂環式ジカルボン酸と、1,4−シクロヘキサンジメタノールを主成分とする脂環式ジオールの縮合物であることを特徴とする、請求項1に記載の導光板。
- 前記(C)化合物が、前記一般式(I)で表されるリン酸エステル、前記一般式(II)で表される亜リン酸エステル、及び、前記一般式(III)〜(VI)で表される有機リン酸エステル金属塩群より選ばれる少なくとも一種の、3種のリン化合物を併用してなることを特徴とする、請求項1または2に記載の導光板。
- 前記(C)化合物が、前記一般式(III)〜(VI)で表される有機リン酸エステル金属塩の少なくとも二種以上を含み、かつ、前記一般式(III)〜(VI)中のR1〜R14が、それぞれ炭素数2〜25のアルキル基であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載の導光板。
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