JP4601030B2

JP4601030B2 - ネットワークプリンタ

Info

Publication number: JP4601030B2
Application number: JP2001074944A
Authority: JP
Inventors: 通則青木
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 2001-03-15
Filing date: 2001-03-15
Publication date: 2010-12-22
Anticipated expiration: 2021-03-15
Also published as: JP2002278732A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークプリンタに関し、詳細には、リモートファイルを印刷可能なネットワークプリンタに関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、ネットワークに接続された複数のホスト間でプリンタを共有して印刷を行うリモート印刷システムが普及してきている。
一般に、クライアントからローカルエリアネットワーク（以下、ＬＡＮと称す。）に接続された複数のコンピュータ間でプリンタを共有するためには次ように処理される。
クライアントは、ユーザまたはアプリケーションプログラムから印刷したいファイルを指定してプリンタへ印刷指示を発行すると、印刷ジョブを生成して、待ち行列へ入れる。この待ち行列に入っている印刷ジョブを順番にネットワークを介してプリントサーバに送信する。
一方、プリントサーバは、クライアントからの印刷ジョブをネットワークを介して受信し、これらの印刷ジョブを一旦待ち行列へ入れる。続いて、この待ち行列からプリントサーバに接続され、且つ、印刷実行可能なプリンタを選択して印刷ジョブを送信し、プリンタは描画処理を行って印刷を行う。
【０００３】
上述したような従来のリモート印刷システムでは、印刷を要求するクライアントから遠隔地にあるプリントサーバやプリンタの印刷動作を制御することはできなかった。
これを解決するものとして、特開平６−３４８４３６号公報と特開平８−２７２５６６号公報におけるリモート印刷システムがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平６−３４８４３６号公報と特開平８−２７２５６６号公報におけるリモート印刷システムでは、プリントサーバやプリンタの印刷動作を制御するために、クライアントがプリントサーバおよびプリンタを制御するための制御コマンドをプリントサーバに送信して、プリントサーバはこの制御コマンドをを解釈実行するようにしている。これにより、クライアントから遠隔地にあるプリントサーバおよびプリントサーバに接続されているプリンタの動作を制御している。
したがって、これら従来の技術では、クライアント側で印刷要求を出すようにしているため、印刷要求等を出すためのクライアントが必ず必要である。
【０００５】
本発明は、上記の問題点を解決するために、予めファイルサーバに用意された印刷データをクライアントを必要とせず、印刷要求自体をネットワークプリンタ側で出すようにしたネットワークプリンタと提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するために、本発明の請求項１は、印刷データを保持するファイルサーバにネットワークを介して接続したネットワークプリンタであって、少なくとも前記印刷データのサーバアドレスとその印刷データの出力先のネットワークプリンタの印刷プリンタアドレスとを前記ネットワークプリンタに設定しておき、ユーザにより印刷指示を受けたとき、印刷要求に対する印刷プリンタアドレスの項目をチェックするチェック手段を備え、印刷要求に対する印刷プリンタアドレスが指定されているときには、当該指定された印刷プリンタアドレスに対して印刷データを送信し、印刷要求に対する印刷プリンタアドレスが指定されていないときには、自分のプリンタで印刷を行うことを特徴とする。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
（１）実施例１
図１は、ネットワークプリンタから他のネットワークプリンタに印刷要求を行う様子を示す概念図である。本実施例１は、ファイルサーバ１００に保持されたデータをネットワークプリンタへ印刷させるとき、次のような状況を想定することにより、出力プリンタの指定が臨機応変にすることができ、共有プリンタとして使い勝手の良い機能を実現させることができる。
・ファイルサーバ１００にあるデータの印刷を頼まれたときに、その人の居る最寄のネットワークプリンタ３００で印刷させる。
・ユーザの最寄のネットワークプリンタ２００よりも他の場所のネットワークプリンタ３００の方が印刷品質（トナー等）がよいときに、その品質のよいプリンタの方へ印刷させる。
・印刷処理が空いているプリンタに変更する。
【００１０】
このために、ネットワークプリンタ（２００、３００）は、図２に示すようなファイルサーバ１００からデータを取得して、どのネットワークプリンタ（２００、３００）へ印刷させたいかの設定情報を複数保持している。図２において、
ユーザ名：登録内容の利用可能者を判別する。
暗証番号：任意のユーザ名を選択した場合、この暗証番号により設定情報を利用可能かを判断する。
サーバアドレス：印刷データを保持しているファイルサーバのアドレスである。
ログイン名：ファイルサーバにログインするためのログイン名である。
パスワード：ファイルサーバにログインするためのパスワードである。
印刷ファイル名：印刷をしたい印刷データのファイル名である。
印刷プリンタアドレス：実際に印刷させたいプリンタのアドレスである。
【００１１】
この情報は、予めクライアントのパーソナルコンピュータやワークステーション等から設定しておく。この設定方法にはいろいろ考えられるが、例えば、
１）一般的なＷＥＢブラウザ等を使った設定
２）設定ツールを使った設定
３）設定情報をデータとしてプリンタへ送信して設定
等の方法がある。このうち３）の設定方法について説明する。
データファイルをプリンタに送信する方法としてはＦＴＰコマンドを使った方法がある。
上記の情報を格納したファイルを、ネットワークプリンタ２００へ特定のログイン名（例えば、" ＲＥＭＯＴＥ" ）とパスワード（例えば、" ｐｒｉｎｔｉｎｆｏ" ）でログインして転送したとき、この受信した情報を印刷情報の設定ファイルと判断して印刷せずに保存する。
【００１２】
ファイルサーバ１００に格納されたデータは次のようにして印刷される。
まず、ユーザは最寄のネットワークプリンタ２００の操作パネルからリモート印刷の項目（ＲｅｍｏｔｅＰｒｉｎｔ）を選択する。
次に、パネルにユーザ名のリストが表示されるので自分のユーザ名を選択し、暗証番号を入力する。
暗証番号が正しい場合には、ファイルサーバ１００のアドレス表示項目がパネルに表示されるので印刷データが入っているファイルサーバ１００のアドレスを確認し、続けて、そのファイルサーバへアクセスするためのログイン名、パスワードおよび印刷ファイル名を確認する。また、印刷プリンタのアドレスは、デフォルトでは空欄であって、その場合には、今操作しているネットワークプリンタ２００へ印刷することを示している。
これらを入力してリモート印刷を実行すると、ここで設定した情報をファイルサーバ１００へ送信する。
【００１３】
ファイルサーバ１００では、受信した要求から印刷データを取り出して、ネットワークプリンタ２００へ送信する。
ネットワークプリンタ２００では、この印刷データの受信後、今回の印刷要求に対する印刷プリンタアドレスの項目をチェックして、空欄の場合にはそのまま印刷データを自分のプリンタに印刷させる。
【００１４】
ここでファイルサーバ１００から取得する印刷データを他のネットワークプリンタ３００へ印刷させたい場合には、この印刷プリンタアドレスの項目に目的のネットワークプリンタ３００のアドレスを入力してからリモート印刷を実行すると、ここで設定した情報をファイルサーバ１００へ送信し、印刷データを返信してくる。
ネットワークプリンタ２００では、この印刷データの受信後、今回の印刷要求に対する印刷プリンタアドレスの項目をチェックして、別のネットワークプリンタ３００のアドレスが指定してある場合には、そのプリンタに対して印刷データを送信する。
【００１５】
これにより、一旦上記の図２の情報をいずれかのネットワークプリンタに設定しておけば、印刷要求を出すクライアント側のコンピュータが存在しなくても、ネットワークプリンタからの要求のみで必要なデータを印刷することができる。
また、印刷要求を発行したネットワークプリンタと別のネットワークプリンタにデータを印刷させることが可能となり、任意のファイルサーバにある任意の印刷データを任意のネットワークプリンタへ出力することができ、共有プリンタとして使い勝手の良い印刷環境を実現することができる。
以上の処理が図３のフローチャートのＳ１０〜Ｓ１９に示される。
【００１６】
（２）実施例２
図４は、ネットワークプリンタから他のネットワークプリンタに印刷要求を行う様子を示す他の実施例の概念図である。
実施例１は、印刷要求を出したネットワークプリンタ２００とは別のネットワークプリンタ３００へファイルサーバ１００にある印刷データを印刷するときに、印刷要求を発したネットワークプリンタ２００へ一旦送り返されてから印刷すべきネットワークプリンタ３００へ転送されてから印刷するようになっている。
本実施例２は、このようなとき印刷要求したネットワークプリンタ２００へ戻すことなく、直接ファイルサーバ１００から目的のネットワークプリンタ３００へ送信して印刷するようにした。
【００１７】
このために、印刷を要求するネットワークプリンタ２０でのパネル操作は実施例１と同様であるが、その入力した情報をネットワークプリンタ２００からファイルサーバ１００へ送信するときに印刷を行わせるネットワークプリンタの印刷プリンタアドレス項目の情報も一緒にファイルサーバ１００へ送信するようにする。
ファイルサーバ１００は、受信した印刷データの取得要求の中の印刷プリンタアドレスを取り出して、その目的のネットワークプリンタ３００へ印刷データを送信して、受信したネットワークプリンタ３００が印刷を実行する。
このようにすることにより、実施例１と同様な効果を奏するとともに、印刷データの転送回数が減ることによりネットワーク効率が向上する。
以上の処理が図５のフローチャートのＳ２０〜Ｓ２８に示される。
【００１８】
（３）実施例３
図６は、ネットワークプリンタから他のネットワークプリンタに印刷要求を行う様子を示す他の実施例の概念図である。
本実施例３は、実施例１のネットワークプリンタ２００の役割を印刷を実行する別のネットワークプリンタ３００に実行してもらうようにした点が異なっている。
即ち、ユーザのもよりのネットワークプリンタ２００の操作パネルから印刷要求を実行すると、ネットワークプリンタ２００は入力された情報を実際に紙として出力させるネットワークプリンタ３００へ送信する。
その情報を受信したネットワークプリンタ３００は、その情報の中から印刷データを保持しているファイルサーバ１００のアドレスを取り出し、そのファイルサーバ１００へ印刷データを送信する要求を出す。
この要求を受信したファイルサーバ１００は、要求された印刷データを要求もとへ転送する。この転送された印刷データをネットワークプリンタ３００は実際の紙に印刷を実行する。
以上の処理が図７のフローチャートのＳ３０〜Ｓ３９に示される。
【００１９】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、コンピュータ等が無くてもプリンタからファイルサーバに保持している印刷データを取得して出力することができ、さらに、要求したプリンタと異なるプリンタに印刷することができる。
従って、印刷要求を出すときに、ユーザが居る環境に存在するプリンタの状況に臨機応変に対応して最適な出力先をユーザが指定できる。
これにより、ユーザにとって使い勝手の良いネットワークプリンタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ネットワークプリンタから他のネットワークプリンタに印刷要求を行う様子を示す実施例１の概念図である。
【図２】リモート印刷を行うための設定データを説明するための例である。
【図３】実施例１の印刷処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図４】ネットワークプリンタから他のネットワークプリンタに印刷要求を行う様子を示す実施例２の概念図である。
【図５】実施例２の印刷処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図６】ネットワークプリンタから他のネットワークプリンタに印刷要求を行う様子を示す実施例３の概念図である。
【図７】実施例３の印刷処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
１００ファイルサーバ
２００、３００ネットワークプリンタ

Claims

印刷データを保持するファイルサーバにネットワークを介して接続したネットワークプリンタであって、少なくとも前記印刷データのサーバアドレスとその印刷データの出力先のネットワークプリンタの印刷プリンタアドレスとを前記ネットワークプリンタに設定しておき、ユーザにより印刷指示を受けたとき、印刷要求に対する印刷プリンタアドレスの項目をチェックするチェック手段を備え、印刷要求に対する印刷プリンタアドレスが指定されているときには、当該指定された印刷プリンタアドレスに対して印刷データを送信し、印刷要求に対する印刷プリンタアドレスが指定されていないときには、自分のプリンタで印刷を行うことを特徴とするネットワークプリンタ。