以下、図を参照しながら、この発明の一実施の形態が適用された装置、方法、プログラムについて説明する。以下に説明する実施の形態においては、この発明を比較的に表示画面の小さな表示素子を備え、静止画像や動画像を表示することができると共に、音声についても再生可能な画像表示装置に適用した場合を例にして説明する。
[画像表示装置の外観について]
図1、図2は、この実施の形態の画像表示装置の外観的な構成を説明するための図である。ここで、図1は、画像表示装置を正面側の斜め方向から見た図であり、図2は、画像表示装置を背面側の斜め方向から見た図である。
この例の画像表示装置10は、上述もしたように、静止画像などの画像を再生表示し、音楽などの音声を再生出力することができるものである。
具体的に、正面側から見ると、図1に示すように、表示装置筐体の前面を覆うベゼル11の背後に、ベゼル11の窓11aを覆うように、PMMA(ポリメチルメタアクリレート)などの光透過性材料によって形成されたフロントパネル12が取り付けられている。
フロントパネル12の背後には、LCDおよびバックライトを含むLCDパネル13が取り付けられている。LCDパネル13のLCDは、その表示画面の大きさが例えば7インチ程度の比較的に小型のものである。
さらに、表示装置筐体の側縁下部に、PMMAなどの光透過性材料によって形成されたスタンド51が取り付けられている。なお、図示しないが、表示装置筐体内には、LCDパネル13の背後に、複数の基板が取り付けられている。
そして、図2に示すように、画像表示装置10の表示装置筐体の背面21には、リアカバー22が取り付けられている。リアカバー22の、装置正面側から見て左側の側面22a、および装置正面側から見て右側の側面22bには、それぞれ微細な放音用の穴23aおよび23bが多数形成され、その側面22aおよび22bの内側上部に、左右のスピーカが取り付けられる。
リアカバー22の1つのコーナーに近い位置には、USB(Universal Serial Bus)端子24が設けられる。また、リアカバー22の下方の、装置背面側から見て右側の位置には、スライド式の無線LAN(Local Area Network)スイッチ25が設けられる。また、リアカバー22の下方の、装置背面側から見て左側の位置には、支持脚26が取り付けられる。
支持脚26は、背面21に取り付けられた一端を支点に回転させることができ、画像表示装置10をデスク上などに立て掛けることができるものである。
さらに、図2に示すように、リアカバー22の下側の側面には、スロット27、28および29が形成され、そのスロット27、28および29に、メモリースティック(登録商標)などの3種のカード状ないしスティック状のメモリ37、38および39が挿入される。
図2に示すように、背面21の上部には、電源ボタンなどの操作ボタンからなるパネル操作部41が設けられる。
[画像表示装置10の構成及び機能]
<接続構成>
図3に、画像表示装置10の接続構成の一例を示す。図3に示すように、LCDパネル13は、LCD14およびバックライト15を含むものである。そして、画像表示装置10は、メインCPU31およびサブCPU32を備えている。
サブCPU32には、受光部56、明るさセンサ42、温度センサ43、上記のパネル操作部41および無線LANスイッチ25が接続される。
受光部56、導光部品54および上記の透明外装部品(スタンド)51は、受光装置50を構成している。リモートコントローラ60の赤外線発光部61から出射した信号光1は、透明外装部品51および導光部品54を介して受光部56に入射し、受光部56内の受光素子57で検出される。
明るさセンサ42は、図1、図2では省略したが、これによって検出された、画像表示装置10の周辺の明るさに応じて、LCD14の明るさを制御するためのものである。具体的に、周辺が明るいときには、LCD14の明るさも高くし、周辺が暗いときには、LCD14の明るさも低くする。
温度センサ43は、図1、図2では省略したが、これによって検出された、画像表示装置10の周辺の温度(気温)を、LCD14上に表示するためのものである。
メインCPU31には、フラッシュメモリ33、およびRAM(Random Access Memory)からなるメインメモリ34が接続される。フラッシュメモリ33には、あらかじめ、必要な各種のプログラムおよび静止画像データや音楽データなどのデータが書き込まれる。
メインメモリ34には、静止画像データや音楽データなどのデータが、静止画像の再生表示用や音楽の再生出力用などに展開され、一時記憶される。これらの静止画像データや音楽データなどは、後述のように画像表示装置10がサーバに接続することによってサーバから取得したり、または上記のメモリ37、38または39から取得したりするものである。
また、メインCPU31には、LCD制御回路44、バックライト制御回路45および音声処理部46が接続され、音声処理部46の出力側に、上記の左右のスピーカ47Lおよび47Rが接続される。音声処理部46は、音楽データなどのデジタル音声データをアナログ音声信号に変換するD/Aコンバータ、および音声増幅回路を含む。
また、メインCPU31には、無線LANモジュール48が接続され、無線LANモジュール48に、内蔵アンテナ49が接続される。
また、メインCPU31には、USBインタフェース35を介して、上記のUSB端子24およびメモリ制御回路36が接続され、メモリ制御回路36に、上記のスロット27、28および29に挿入されたメモリ37、38および39が接続される。
また、メインCPU31には、時計回路40が接続される。時計回路40は、カレンダ機能を備え、現在年月日、現在曜日、現在時刻を提供することができるものである。
さらに、メインCPU31には、新着LED(Light Emitting Diode)70が接続される。この新着LED70は、図1には示さなかったが、点灯され発光するようにされた場合に少なくともその光が、当該画像表示装置10の正面側から観視可能な位置に設けられる。そして、この新着LED70は、後述する「シェアフレーム」の機能によって表示可能な新たな静止画像データが発生した場合に、これを通知するために点灯させるものである。
<機能>
以上の構成の画像表示装置10では、インターネット上の所定のサーバ装置や、LAN上のホームサーバや、内蔵メモリや自機に接続された外部メモリなどからコンテンツデータを得て、これを再生することができる。なお、取得可能なコンテンツデータとしては、静止画像データ、動画像データ、グラフィックスデータ、テキストデータ、音楽データなどである。
ここでは、LAN上のホームサーバから静止画像データを得て再生する場合について説明する。無線LANスイッチ25を、図2に示すように装置背面側から見て右方にスライドさせ、オンにすることによって、所定のホームサーバに接続し、それぞれに記録されているコンテンツデータを得て、これを再生することができる。
この場合、接続先のホームサーバとしては、大容量のハードディスク記憶装置を備えるPC(Personal Computer)やハードディスクレコーダーなどのメインホームサーバ、またはノートPCなどのサブホームサーバなどである。
そして、リモートコントローラ60での操作によって、LCD14上には、接続可能なホームサーバを選択するための接続先選択画面が表示される。ユーザーが接続先のホームサーバを選択すると、メインCPU31は、無線LANモジュール48によって、ユーザーが選択したホームサーバに接続する。
これによって、例えば、まず、LCD14上には、ユーザーが選択したホームサーバに記録されている各フォルダが、フォルダ選択画面として表示される。そして、リモートコントローラ60での操作によって、その中からユーザーがフォルダを選択すると、LCD14上には、その選択されたフォルダ内の各ファイルが、ファイル選択画面として表示される。
この状態で、リモートコントローラ60を通じて、ユーザーがファイルを選択すると、LCD14上には、その選択されたファイルの写真画像が拡大表示される。さらに、ユーザーがスライドショー表示を指示すると、LCD14上には、当該のフォルダ内の各ファイルの写真画像が順次拡大表示される。
また、USBケーブルにより画像表示装置10と、種々の外部機器とを接続することによっても、同様にして、外部機器の記録媒体に保持されている静止画像や音楽を再生することができる。
また、メモリ37、38または39をスロット27、28または29に挿入することによっても、またはUSB端子付きメモリをUSB端子24に装着することによっても、同様に静止画像や音楽を再生することができる。
さらに、この実施の形態の画像表示装置10は、LANを経由してインターネット上の所定のサーバ装置にアクセスし、ニュースや天気予報、その他の種々の情報を得て、これを再生することもできるものである。
このように、この実施の形態の画像表示装置10は、種々の媒体等のデータ提供元から静止画像データや動画像データ、音楽データ、テキストデータ、Webページ等の種々のデータの提供を受けて、これを再生することができるものである。
なお、データの提供元としては、まず、フラッシュメモリ33などの内蔵メモリが挙げられる。また、メモリ制御回路36を介して接続される種々の外部メモリが挙げられる。また、USB端子24に接続されるUSBメモリや外部機器が挙げられる。さらに、無線LANモジュール48、内蔵アンテナ49を通じて接続されるLAN上の種々の外部機器や、当該LANを通じて接続するようにインターネット上の種々のサーバ装置などが挙げられる。
また、静止画像や動画像の表示時においては、メインCPU31は、時計回路40から現在年月日や現在曜日を取得して表示することにより、当該画像表示装置10をカレンダとしても利用できるようにしている。また、メインCPU31は、時計回路40から現在時刻を取得してこれを表示することにより、当該画像表示装置10を時計としても利用できるようにしている。
[「フレーム」という概念に基づく新機能について]
そして、この実施の形態の画像表示装置10は、静止画像データの利用について、上述したように、選択した画像ファイルの画像データによる画像の表示や、選択した画像フォルダの画像データによる画像のスライドショー表示ができるだけではない。
この実施の形態の画像表示装置10は、フォルダ、メディアなどのアクセス先とそのアクセス先から得られるコンテンツデータの出力態様とを関連付けた「フレーム」と言う新たな考え方に基づいて、種々の新たな機能を実現している。
[静止画像の出力態様について]
ここで、この実施の形態の画像表示装置10におけるコンテンツデータが静止画像データである場合の出力態様(表示態様)について説明する。図4は、この実施の形態の画像表示装置10において選択可能な、静止画像を表示する場合の出力態様(表示態様)について説明するための図である。
この実施の形態の画像表示装置10においては、図4A〜Dに示すように、4つの表示態様のいずれかで、静止画像データによる静止画像を固定的に表示したり、あるいは表示する静止画像を順次に変更するようにして多数の静止画像を表示したりすることができるようにしている。
図4Aは、LCD14の表示画面14Gの全面に1枚の静止画像(画像A)と、日付表示dtとが表示される場合を示したものである。
また、図4Bは、LCD14の表示画面14Gを左右に2等分し、一方に画像A、他方に画像Bと言うように、1画面中に2枚の静止画像を同時に表示させると共に、表示画面の下側には、図4Aの場合と同様に、日付表示dtがなされるものである。
また、図4Cは、LCD14の表示画面14Gを左右方向に2等分すると共に、上下方向にも2等分することにより4つの表示領域を形成し、その内の3つの表示領域に画像A、B、Cを表示し、残りの1つの表示領域を日付表示領域として日付表示dtがなされるものである。
この図4Cに示した表示態様の場合には、表示画面14Gの左下の1/4(4分の1)の表示領域が、日付表示領域とされた場合を示している。なお、他の1/4の表示領域を日付表示領域とすることも可能である。なお、どの1/4の表示領域を日付表示領域とするかは、製造時に予め決めるようにされる。しかし、ユーザーによって、変更することもできるようにしてもよい。
また、図4Dは、図4Cの場合と同様に、LCD14の表示画面14Gを左右方向に2等分すると共に、上下方向にも2等分することにより4つの表示領域を形成し、4つの表示領域のそれぞれに、画像A、B、C、Dを表示するようにしたものである。また、この図4Dに示した例の場合、表示画面の下側には、図4A、図4Bに示した表示態様の場合と同様に、日付表示dtを表示するようにしている。
なお、図4において、日付表示dtは、「2月22日(金)」という表示である。この日付表示dtは、メインCPU31に接続された時計回路40から提供される現在年月日及び現在曜日に基づいて表示されるものである。この日付表示dtによって、この実施の形態の画像表示装置10のカレンダ機能が実現される。
また、図4においては、日付表示dtを行うものとして説明したが、日付表示dtに替えて時刻表示を行うこともできるようにされている。また、時刻表示は、デジタル表示として、例えば、「午後1:30」などのように12時間表現したものと、「13:30」などのように24時間表現したものとのいずれかを用いることができる。
また、アナログ表示として、時計のキャラクタを用い、長針と短針とにより時刻表示をすることもできるようにされている。どのような時刻表示を用いるかは、ユーザーが選択し、設定することができるようにしている。
そして、静止画像を順次に変更しながら表示する場合には、図4を用いて説明したように、1画面中の表示枚数に加えて、少なくとも表示を切り替える周期を示す表示切り替え時間を含めた情報が表示態様を示す情報となる。
このように、この実施の形態の画像表示装置10においては、図4を用いて説明したように、4つの表示パターンを備え、これに表示切り替え時間や実行時間範囲をも考慮することによって、種々の表示態様で静止画像を表示することができるようにしている。
[シェアフレームについて]
そして、この実施の形態の画像表示装置10においては、上述した「フレーム」という新たな考え方を用いた新たな機能の1つとして、「シェアフレーム」という機能を実現している。この「シェアフレーム」という機能の概要を示せば、以下のようになる。
「シェアフレーム」は、物理的に場所が離れている人たちの間で、写真(静止画像)を共有(share)することを目的とした機能である。図5は、「シェアフレーム」について説明するための図である。
図5において、アルバムA、アルバムB、アルバムC、アルバムDが示すように、「シェアフレーム」においては、インターネット上のサーバ装置に設けられる写真共有サービスのアルバムなど、最大4つのアルバムにアクセスすることができるようにされる。このように、この明細書においてアルバムという文言は、主に、インターネットなどの所定のネットワーク上のサーバ装置に設けられているものである。
そして、「シェアフレーム」においては、図5に示すように、当該画像表示装置10のLCD14の表示画面14Gを複数の表示領域に分割する。そして、分割するようにした同一画面上の異なる表示領域のそれぞれに、基本的に異なるアクセス先から得られる写真を表示する。なお、以下において、表示画面14Gを分割することにより形成された各表示領域を「分割表示領域」あるいは単に「枠」と呼ぶこととする。
なお、図5において、アルバムA、アルバムA2が示すように、1つの分割表示領域(図5においては「枠A」)に対して、複数のアルバム(写真の提供元)を登録することもできるようにしている。
また、図5において、各アルバムA、A2、B、C、Dの横に示したURL(A)、(A2)、(B)、(C)、(D)のそれぞれは、各アルバムの所在を示すURL(Uniform Resource Locators)である。各アルバムのURLは、詳しくは後述するが、分割表示領域である各枠に対応して登録され、枠毎に、表示すべき写真を提供する提供元のアルバムを特定することができるようにされる。
そして、「シェアフレーム」では、アルバムの所有者の顔写真等のプロフィール用静止画や名前などの情報を、表示する写真に重畳して表示することにより、誰の写真であるかを識別することができるようにしている。また、「シェアフレーム」では、通常、アルバム内にある写真をスライドショー表示することができるようにしている。
なお、ここでアルバム所有者は、現にそのアルバムを所有している人物だけを意味するものではない。各アルバムにおいて、主な被写体となっている人物やそのアルバムの写真を撮影した人物などがアルバム所有者である場合もある。
例えば、写真共有サービスを利用する契約を親が行うことによりアルバムを開設し、そのアルバムに子供の写真を登録するようにした場合には、実際のアルバムの所有者は親であっても、使用上におけるアルバム所有者は子供になるといった場合が考えられる。
[「シェアフレーム」時の動作の概要について]
次に、この実施の形態の画像表示装置10において、「シェアフレーム」時の動作の概要について説明する。図6〜図10は、「シェアフレーム」に関連して、この実施の形態の画像表示装置10において表示される表示画像の例について説明するための図である。
詳しくは後述もするが、図5に示したように、表示画面14Gを分割することにより形成した各枠(分割表示領域)には、写真の提供元となるアルバムのURLが対応付けられている。
このため、この実施の形態の画像表示装置10のメインCPU31は、当該URLを用いて定期的に目的とするアルバムにアクセスし、新しい写真がアルバムに追加されたかどうかを定期的に確認するようにしている。
そして、目的とするアルバムに写真が追加されていたことを検出した場合には、図3を用いて説明したように、メインCPU31は、自己に接続されている新着LED70を点灯する。これにより、新たに追加された写真が存在すること、すなわち新着の写真が存在することがユーザーに報知される。
なお、ここでは、新着LED70を点灯させることにより、新着の写真が存在することを報知するようにしたが、これに限るものではない。新着LED70を点滅させることにより、新着の写真が存在することを報知するようにしてもよい。
新着LEDが点灯あるいは点滅している場合、ユーザーは、この実施の形態の「ホーム」を調べ、「NEW」マークが表示されているフレームを選択する。ここで、「ホーム」は、当該画像表示装置10において実行可能な機能の選択項目が登録されたいわゆるメインメニューに相当するものである。このホームの表示は、メインCPU31が、フラッシュメモリ33に格納されている情報に基づいて形成し、LCD制御回路44を通じてLCD14の表示画面に表示させるものである。
図6は、この実施の形態の画像表示装置10の表示画面14Gに表示されるいわゆる「ホーム」の表示画像の一例を示す図である。図6においては、実行可能な機能の選択項目として、ミュージックフレームS1、シェアフレームS2、ヘルプS3の3つの選択項目が表示されている場合を示している。
各選択項目には、その項目を代表する静止画像や、その項目の種類などを示す音符マーク、人型マーク、クエスチョンマークなどと、その項目の種類などを示す「ミュージック」、「シェア」、「ヘルプ」といった文字と、そのフレームのアクセス先やタイトルなどを示す「内蔵メモリ」、「AAA:BBB:CCC」、「フレームを作成するには」等といった文字とが表示するようにされている。
そして、図6に示すように、選択項目であるシェアフレームS2の左上端部分には、当該シェアフレームにおいてアクセス可能なアルバムには、新たに追加された写真が存在することを示す「NEW」マークS21が表示されている。
この「NEW」マーク21が表示されているシェアフレームS2を選択することにより、新たに追加された写真を表示対象とするシェアフレームを実行し、新たに追加された写真等を表示することができるようにされる。
なお、「ホーム」には多数のフレームを作成して登録することができるようにされる。したがって、シェアフレームについても、表示画面の分割数やアクセス先のアルバムが異なる多数のシェアフレームを形成して「ホーム」に登録しておくことができるようにされる。
図6に示したように表示される「ホーム」において、表示画像をスクロールさせることにより、表示される選択項目を順次に変えて、目的とするフレームを見つけ出し、そのフレームを選択することができるようにされる。
そして、「ホーム」において、目的とする「シェアフレーム」を実行させるための選択項目を選択することにより、「シェアフレーム」による画像の表示が行われる。
図7〜図10は、「シェアフレーム」による画像の具体的な表示例を説明するための図である。このうち、図7は、2人のアルバムを同時に表示するようにした場合を示しており、表示画面24Gを左右に2分割して、それぞれの分割表示領域である枠Aと枠Bとに、異なるアルバムの写真を表示することができるようにしている。
そして、枠Aの下端側には、枠Aに表示される写真の提供元であるアルバムの所有者のプロフィール用静止画像U11と、当該所有者の名前表示U21と、表示された画像の撮影日時情報の表示U31とが表示される。
同様に、枠Bの下端側には、枠Bに表示される写真の提供元であるアルバムの所有者のプロフィール用静止画像U12と、当該所有者の名前表示U22と、表示された画像の撮影日時情報の表示U32とが表示される。
これにより、表示された写真が誰の写真であるのかを明確に識別することができるようにされる。
また、図8は、3人のアルバムを同時に表示するようにした場合を示しており、表示画面24Gを左右に2分割すると共に、上下にも2分割することにより、全体を4分割する。そして、枠A、枠B、枠Dには、それぞれの枠毎に異なるアルバムからの写真である画像A、画像B、画像Cを表示する。さらに、あまった分割表示領域である枠Cには、時計回路40から取得する現在時刻を表示するようにしている。
そして、枠Aの上端側には、枠Aに表示される写真の提供元であるアルバムの所有者のプロフィール用静止画像U11と、当該所有者の名前表示U21と、表示された画像の撮影日時情報の表示U31とが表示される。
同様に、枠Bの上端側には、枠Bに表示される写真の提供元であるアルバムの所有者のプロフィール用静止画像U12と、当該所有者の名前表示U22と、表示された画像の撮影日時情報の表示U32とが表示される。
同様に、枠Dの下端側には、枠Dに表示される写真の提供元であるアルバムの所有者のプロフィール用静止画像U13と、当該所有者の名前表示U23と、表示された画像の撮影日時情報の表示U33とが表示される。
また、図9は、4人のアルバムを同時に表示するようにした場合を示しており、表示画面24Gを左右に2分割すると共に、上下にも2分割することにより、全体を4分割する。そして、枠A、枠B、枠C、枠Dには、それぞれの枠毎に異なるアルバムからの写真である画像A、画像B、画像C、画像Dを表示する。
そして、枠Aの上端側には、枠Aに表示される写真の提供元であるアルバムの所有者のプロフィール用静止画像U11と、当該所有者の名前表示U21と、表示された画像の撮影日時情報の表示U31とが表示される。
同様に、枠Bの上端側には、枠Bに表示される写真の提供元であるアルバムの所有者のプロフィール用静止画像U12と、当該所有者の名前表示U22と、表示された画像の撮影日時情報の表示U32とが表示される。
同様に、枠Cの下端側には、枠Cに表示される写真の提供元であるアルバムの所有者のプロフィール用静止画像U13と、当該所有者の名前表示U23と、表示された画像の撮影日時情報の表示U33とが表示するようにされる。
同様に、枠Dの下端側には、枠Dに表示される写真の提供元であるアルバムの所有者のプロフィール用静止画像U14と、当該所有者の名前表示U24と、表示された画像の撮影日時情報の表示U34とが表示するようにされる。
そして、図10は、図8に示した場合と同様に、3人のアルバムを同時に表示するようにした場合を示している。そして、この図10に示した例の場合には、枠Aには、「NEW」マーク(新着マーク)14Nが表示され、当該枠Aに表示される写真を提供するアルバム(写真データの提供元)には、追加された写真が存在すること示されている。
このように、新たな写真が追加されたアルバムの写真を表示する枠(分割表示領域)には、「NEW」マーク14が示すように、新着マークが表示するようにされる。これにより、どの枠に新たな写真が存在するのかをユーザーは簡単に把握することができる。
なお、図7〜図10に示した例は、表示画面を複数の分割表示領域に分割したものである。しかし、写真を提供するアルバムが1だけの場合には、図4Aに示したように、表示画面14Gを1つの枠(分割表示領域)とし、ここに目的とするアルバムからの写真が表示するようにされる。
[シェアフレーム情報の一例について]
次に、図5〜図10を用いて説明したように、表示画面14Gを分割することにより分割表示領域である枠を形成し、この枠毎に、異なるアルバムからの写真を表示するようにする「シェアフレーム」を実現するために必要になる情報について説明する。
「シェアフレーム」を実現するためには、事前に「シェアフレーム」を作成する作業を行っておくことにより、「シェアフレーム」の機能により画像を表示できるようにするためのシェアフレーム情報(対応付け情報)をフラッシュメモリ33に登録しておく。
シェアフレーム情報は、以下に詳述するが、基本的に、表示画面をどのように分割し、分割して形成した分割表示領域毎(枠毎)に、表示する写真の提供元であるアルバムがどのアルバムであるかを対応付けるようにしたものである。以下、シェアフレーム情報の一例について説明する。
図11は、この実施の形態の画像表示装置10において用いられるシェアフレーム情報の一例を説明するための図である。図11に示すように、シェアフレーム情報は、ファイルとして管理される当該シェアフレーム情報自体を識別するためのファイルIDと、当該シェアフレームのタイトル(表題)とを有している。
また、図11に示すように、当該シェアフレームが、表示画面14Gを何分割するものであるかを示す「1画面中の表示枚数」と、スライドショー表示する場合に、表示画像を切り替えるタイミングを示す「表示切り替え時間」と、その他の情報を有している。
その他の情報としては、例えば、現在年月日と現在曜日とを表示するか、現在時刻を表示するのかを示す情報がある。また、現在時刻を表示する場合には、デジタル表示にするのか、アナログ表示にするのかを示す情報がある。また、デジタル表示の場合には、午前1時、午後1時と言うように、いわゆる12時間表示にするのか、1時、13時と言うように、いわゆる24時間表示するのかなどを示す情報等がある。
そして、この実施の形態の画像表示装置10においては、「1画面中の表示枚数」が「2」であれば、図7に示したように、表示画面14Gは左右に2分割にされ、2つの枠(枠A、枠B)が、写真が表示される分割表示領域とされる。
また、「1画面中の表示枚数」が「3」であれば、図8に示したように、表示画面14Gは左右に2分割にされると共に、上下に2分割され、3つの枠(枠A、枠B、枠D)が、写真が表示される分割表示領域とされる。
また、また、「1画面中の表示枚数」が「4」であれば、図9に示したように、表示画面14Gは左右に2分割にされると共に、上下に2分割され、4つの枠(枠A、枠B、枠C、枠D)が分割表示領域とされる。
そして、表示画面が分割されることにより形成される分割表示領域である枠毎に、ユーザー名、プロフィール写真(図11では、プロフィール用静止画と記載)、アルバムURLが設定される。
具体的には、図11に示すように、枠IDに対して、ユーザー名と、プロフィール写真と、アルバムURLとが対応付けられる。ここで、ユーザー名は、アルバムの所有者の名前であり、ニックネームや通称などであってもよい。
また、プロフィール写真は、アルバムの所有者の顔写真のファイル名やアルバムの所有者を象徴する写真等の画像のファイル名である。また、アルバムURLは、上述もしたように、表示画面14Gを分割することにより形成される枠毎に設定される、写真を提供するアルバム(写真の提供元)の所在を示すものである。
なお、各枠に対しては、複数のアルバムURLを対応付けることができるようにされている。例えば、図11に示した例の場合、枠Aに対しては、URL(A)とURL(A2)との2つのURLが対応付けられている。また、枠Bに対しては、URL(B)と、URL(B2)と、URL(B3)との3つのURLが対応付けられている。
これらの情報により、表示画面を分割することにより形成される枠毎に、対応付けられているURLに基づいて、目的とするアルバムの写真データ(静止画像データ)を確認し、新たな写真が存在するか否かを確認することができる。
そして、新たに追加された写真データが存在するか否かを確認し、新たな写真データが存在する場合にその写真の当該アルバムへの登録日時が、更新日時(latest)として更新するようにされている。また、新たな写真データがあることを検出した場合には、新着フラグがオン(値「1」)となるようにされる。
これにより、表示画面が分割されて形成される枠毎に、新たに追加された写真データが存在するか否か、存在する場合にはその写真データの追加はいつ行われたのかを、このシェアフレーム情報によって把握することができるようにされる。
シェアフレームの機能を利用しようとする場合には、このようなシェアフレーム情報を予め画像表示装置10のフラッシュメモリ33に登録しておく。これにより、図6を用いて説明したように、「ホーム」に当該「シェアフレーム」の選択項目を形成し、これを選択するだけで、図7〜図10に示した態様で、写真の表示を行うことができるようにされる。
[シェアフレーム情報の登録処理について]
次に、図11にその一例を示して説明したように形成されるシェアフレーム情報の登録処理について説明する。図12は、シェアフレーム情報の登録処理の一例を説明するためのフローチャートである。この図12に示す処理は、この実施の形態の画像表示装置10において、パネル操作部41等を通じて、「シェアフレーム」を作成するようにする操作が行われた場合に、主にメインCPU31とサブCPU32において実行される処理である。
そして、この例の場合、メインCPU31は、まず、サブCPU31及びパネル操作部41あるいはリモートコントローラ60を通じて、当該「シェアフレーム」のタイトルの入力を受け付ける(ステップS101)。ここでは、例えば、簡単な文字入力を行うことができる。
次に、メインCPU31は、サブCPU32及びパネル操作部41等を通じて1画面の表示枚数(1画面に表示する画像の表示枚数)Nの選択入力を受け付ける(ステップS102)。このステップS102の処理においては、1画面中に表示する静止画像の表示枚数であり、図4を用いて説明したように、1枚(図4A)、2枚(図4B)、3枚(図4C)、4枚(図4D)の中から目的とするものの選択入力を受け付ける。
そして、メインCPU31は、サブCPU32及びパネル操作部41等を通じて表示切り替え時間tの選択入力を受け付ける(ステップS103)。表示切り替え時間tは、LCD14の表示画面14Gに表示する画像の表示時間を示すものである。具体的には、「15秒」、「1分」、「10分」、「30分」、「1時間」、「4時間」、「切り替えない」などの中から選択可能なものである。
そして、メインCPU31は、サブCPU32及びパネル操作部41等を通じて、表示画面を分割することにより形成される枠毎に、ユーザー名、プロフィール写真のファイル名、アルバムURLの入力を受け付ける(ステップS104)。このステップS104の処理においては、図11に示したように、枠毎に、ユーザー名、プロフィール写真のファイル名をそれぞれ1つ入力することができると共に、枠毎に1つ以上のアルバムURLを入力することができるようにされる。
この後、メインCPU31は、サブCPU32及びパネル操作部41等を通じて確認入力を受け付ける(ステップS105)。そして、メインCPU31は、ステップS105で受け付けた確認入力は、種々の情報の選択入力が間違いないことを示すものか否か(「OK」か否か)を判断する(ステップS106)。
ステップS106の判断処理において、ステップS105で受け付けた確認入力が、「Back」や「No」などが選択され、種々の情報の選択入力が間違いないことを示すものではないと判断したときには、ステップS101からの処理を繰り返す。これにより、種々の情報の再度の選択入力を行うことができるようにされる。
ステップS106の判断処理において、ステップS105で受け付けた確認入力が、種々の情報の選択入力が間違いないことを示すものであると判断したときには、メインCPU31は、新しいシェアフレーム情報を生成して登録する処理(新しい「シェアフレーム」を登録する処理)を行う(ステップS107)。そして、この図12に示すシェアフレーム情報の登録処理を終了する。
なお、ステップS107の処理においては、ステップS101〜ステップS104において受け付けた種々の情報を関連付けて、図11を示した態様のシェアフレーム情報を形成する。そして、形成したシェアフレーム情報を、所定のメモリに登録すると共に、当該「シェアフレーム」をいわゆるメニューに相当する「ホーム」に対して選択可能なように登録する。この実施の形態の画像表示装置10において、シェアフレーム情報の登録先は、フラッシュメモリ33であるものとして説明する。
このようにして、図11に示した態様のシェアフレーム情報が、メインCPU31に接続されたフラッシュメモリ33に形成されて保持される。
[新着データの有無の確認処理について]
次に、図11に示したように、この実施の形態の画像表示装置10のフラッシュメモリ33に形成されるシェアフレーム情報に基づいて行われる新着データの確認処理について説明する。
以下に説明する新着データの確認処理は、表示画面14Gが分割するようにされて形成された枠(分割表示領域)毎に、当該枠に表示させる写真データを提供する提供元のアルバムに対して新たに追加されたデータが存在するか否かを確認するものである。このため、枠毎に対応付けられるアルバムのそれぞれが有する写真リストを取得し、その写真リストに基づいて、新着データが存在するか否かを判断するようにしている。
図13は、インターネット上のサーバ装置などに設けられる写真のアルバムの記録情報の一例について説明するための図である。インターネット上のサーバ装置に設けられるこの例のアルバムは、写真リストと写真データ(写真データファイル)とからなっている。
すなわち、図13に示すように、インターネット上のサーバ装置に形成されるアルバムには、ユーザーからの多数の写真データ(写真データファイル)が格納されると共に、格納された写真データの一覧リストが写真リストとして形成される。
図14は、インターネット上のサーバ装置に設けられる写真のアルバムの管理情報である写真リストの一例を説明するための図である。図14に示すように、写真リストは、ファイル名、撮影日時、画像サイズ、追加日時を有するものである。
ファイル名は、当該アルバムに登録された写真データを一意に特定可能なものである。撮影日時は、その写真データの撮影日時を示すものである。また、画像サイズは、その写真のサイズを示すものであり、例えば、縦と横のドット数によって示されるものである。また、追加日時は、その写真データが当該アルバムに追加されたときの日時を示す情報である。
この写真リストにより、インターネット上のサーバ装置に形成されるアルバムに登録されている写真データのそれぞれは、いつ撮影されたもので、その大きさ(サイズ)はどれ位のもので、当該アルバムにいつ追加されたものかを知ることができるようにされる。
そして、この実施の形態の画像表示装置10においては、図11を用いて説明したように、枠毎に対応付けられるアルバムについて、新着の写真データが存在するか否かを、所定のタイミング毎に確認するようにしている。
図15は、この実施の形態の画像表示装置10において行われる、新着データの確認処理について説明するための図である。この図15に示す処理は、図11を用いて説明したシェアフレーム情報が登録された後に、当該シェアフレーム情報に基づいて実行され、当該シェアフレーム情報自体が削除されたり、枠に対応するアルバムの指定が削除されたりした場合に終了する処理である。
したがって、図15に示す処理は、例えシェアフレームの機能が実行するようにされていなくても、適宜のタイミング新着データの有無の確認を行うことができるようにしている。
シェアフレーム情報がフラッシュメモリ33に登録されると、メインCPU31は、図11を用いて説明したように、登録された枠(分割表示領域)毎に、図15に示す処理を実行する。
まず、メインCPU31は、フラッシュメモリ33に登録されたシェアフレーム情報に基づいて、当該枠に写真データを提供するインターネット上のサーバ装置に設けられたアルバムにアクセスし、当該アルバムの写真リストを取得する(ステップS201)。ここで取得される写真リストは、図14を用いて説明した構成を有するものである。
メインCPU31は、取得した写真リストの追加日時を参照し、最新の写真(写真データ)を検索する(ステップS202)。ステップS202では、追加日時が一番若い(最新)の写真データを特定する。
次に、メインCPU31は、ステップS202において特定した最新の写真データの追加日時(最新日時)を変数「latest」にセットする(ステップS203)。そして、メインCPU31は、次のリスト取得時間を設定する(ステップS204)。
この204において設定される次のリスト時間は予め決められたものである。例えば、1時間おき、2時間おき、3時間おきなどのように、1時間単位に設定したり、あるいは、毎日の午前0時など、予め決められた時間を設定したりすることができるようにされる。
この実施の形態の画像表示装置10においては、例えば、6時間おきに1日4回、写真リストを取得することができるように予め設定されているものとする。この場合、メインCPU31は、ステップS204において、6時間後の時間を設定することになる。
そして、メインCPU31は、接続されている時計回路40の現在時間を監視し、取得時間になったか否かを判断する(ステップS205)。ステップS205の判断処理において、次の取得時間になっていないと判断したときには、ステップS205からの処理を繰り返し、次の取得時間が到来するまで待ち状態となるようにされる。
ステップS205の判断処理において、次の取得時間が到来したと判断したときには、メインCPU31は、ステップS201において参照したシェアフレーム情報を参照し、対象が削除されたか否かを確認する(ステップS206)。
このステップS206の処理は、主に以下の観点から対象が削除されたか否か判断する。まず、参照したシェアフレーム情報の該当する枠に対して登録するようにされているべきアルバムURLが削除されている場合には対象が削除されたと判断する。また、目的とするシェアフレーム情報自体が削除されている場合にも対象が削除されたと判断する。また、インターネット上のサーバ装置にあるべきアルバムにアクセスできない場合にも、対象が削除されたと判断する。
そして、ステップS206の判断処理において、対象が削除されていると判断したときには、メインCPU31は、この図15に示す処理を終了する。
また、ステップS206の判断処理において、対象は削除されていないと判断したときには、メインCPUは、上述したステップS201の処理と同様の処理を行う。すなわち、メインCPU31は、フラッシュメモリ33に登録されたシェアフレーム情報に基づいて、当該枠に写真データを提供するインターネット上のサーバ装置に設けられたアルバムにアクセスし、当該アルバムの写真リストを取得する(ステップS207)。
次に、メインCPUは、上述したステップS202の処理と同様の処理を行う。すなわち、メインCPU31は、取得した写真リストの追加日時を参照し、最新の写真(写真データ)を検索する(ステップS208)。
次に、メインCPU31は、ステップS208において特定した最新の写真データの追加日時(最新日時)を変数「time」にセットする(ステップS209)。そして、メインCPU31は、ステップS203においてセットした変数「latest」よりも、ステップS209でセットした変数「time」が大きいか否かを判断する(ステップS210)。
このステップS210の判断処理は、変数「latest」の値よりも、変数「time」の値の方が新しいか否かを判断するものである。すなわち、ステップS210の判断処理は、当該枠に写真データを提供するアルバムに、新たな写真データが追加されたか否かを判断するものである。
そして、ステップS210の判断処理において、変数「latest」よりも、変数「time」は大きくないと判断したときには、新たな写真データは追加されていないと判断することができる。この場合には、メインCPU31は、ステップS204からの処理を繰り返すようにする。
ステップS210の判断処理において、変数「latest」よりも、変数「time」が大きいと判断したときには、新たな写真データが追加されたと判断することができる。この場合には、メインCPU31は、変数「latest」に変数「time」の値をセットする(ステップS211)。
そして、メインCPU31は、新着LED70を制御して、当該新着LEDを点灯させる(ステップS212)。次に、メインCPU31は、参照するようにしているシェアフレーム情報の対応する枠の新着フラグをオン(「1」)にすると共に、更新日時に変数「latest」の値をセットする(ステップS213)。この後、ステップS204からの処理を繰り返すようにする。
このように、図15に示す処理は、ステップS204〜ステップS213までの処理が、対象が存在しなくなるまで予め決められたタイミング毎に繰り返し行われる。これにより、シェアフレームの機能により表示する写真に、新たに表示可能になったものが存在するか否かを確実に検出し、これをユーザーに通知することができるようにされる。
[シェアフレームによる写真の表示処理について]
次に、シェアフレームの機能により写真を表示する場合の処理について説明する。図16、図17は、シェアフレームによる写真の表示処理を説明するためのフローチャートである。
この図16、図17に示す処理は、図6を用いて説明したように、ホーム(選択メニューに相当)に表示された目的とするシェアフレームの選択項目を選択することにより、主にメインCPU31とサブCPU32とによって実行される。
まず、メインCPU31は、ユーザーによって実行が指示されたシェアフレームのシェアフレーム情報をフラッシュメモリ33からメインメモリ34に読み込む(ステップS301)。このシェアフレーム情報は、図12を用いて説明した処理により、図11に示したように構成されるシェアフレーム情報であって、図15に示した処理により、所定のタイミング毎に、更新日時と新着フラグとが更新されるものである。
そして、メインCPU31は、読み込んだシェアフレーム情報のプロフィール写真の情報に基づいて、枠(分割表示領域)毎のプロフィール写真の画像データを、該当するファイルからメインメモリ34に読み込み、枠毎に表示できるようにする(ステップS302)。また、ステップS302においては、シェアフレーム情報のユーザー名の情報に基づいて、枠毎に表示できるようにすることも行われる。
次に、メインCPU31は、読み込んだシェアフレーム情報の枠毎のアルバムURLに基づいて、各枠に表示する写真の写真データをメインメモリ34に読み込む処理を開始する(ステップS303)。
そして、メインCPU31は、各枠に表示する写真の写真データの読み込みが完了したか否かを判断する(ステップS304)。ステップS304の判断処理において、まだ読み込みが完了していないと判断したときには、メインCPU31は、読み込みは失敗か否かを判断する(ステップS305)。
このステップS305の判断処理は、例えば、アクセス先のアルバムから応答が無かったり、写真データが送信されてこなかったりするなどのことなく、正常に写真データが取得できているか否かを判断する処理である。
ステップS305の判断処理において、写真データの読み込みは失敗したと判断したときには、メインCPU31は、写真データの読み込みができなかったことを通知するメッセージを表示し(ステップS306)、この図16、図17に示す処理を終了する。具体的に、ステップS306においては、メインCPU31は、写真データの読み込みができなかったことを通知するメッセージを形成し、これをLCD制御回路44等を制御してLCD14の表示画面14Gに表示する。この後に、この図16、図17に示す処理を終了する。
ステップS305の判断処理において、写真データの読み込みは失敗していないと判断したときには、メインCPU31は、写真データのローディング中であることを通知するメッセージを表示し(ステップS307)、ステップS304からの処理を繰り返すようにする。つまり、ステップS307においては、メインCPU31は、写真データのローディング中であることを通知するメッセージを形成し、これをLCD制御回路44等を制御してLCD14の表示画面14Gに表示する。この後に、ステップS304からの処理を繰り返す。
ステップS304の判断処理において、読み込みが完了したと判断したときには、メインCPU31は、シェアフレーム情報に応じて、表示画面を分割して形成される枠毎に、読み込まれた写真データによる写真を表示する処理を行う(ステップS308)。
このステップS308の処理は、シェアフレーム情報に基づいて、表示画面14Gを指示された数の枠(分割表示領域)に分割し、そのそれぞれに対してメインメモリ34に読み込んだ写真データに応じた写真を表示する表示画像をメインメモリ34に形成する。そして、メインCPU31は、この形成した表示画像をLCD制御部44を通じてLCD14に供給し、その表示画面14Gに表示する。また、枠毎に表示される写真の撮影日時も表示するようにされる。
この後、メインCPU31は、図17の処理に進み、ステップS301においてメインメモリ34に読み込んだシェアフレーム情報の新着フラグを参照し、枠毎に新着データがあるか否かを判断する(ステップS309)。
ステップS309の判断処理において、新着データがあると判断したときには、図9を用いて説明したように、対応する枠(分割表示領域)内に、新着データが存在することを示す新着マーク「NEW」を表示する(ステップS310)。
そして、ステップS309の判断処理において、新着データは無いと判断したとき、及び、ステップS310の新着マークの表示処理の後においては、次に表示すべき写真の写真データを読み込む処理を行う(ステップS311)。
このステップS311の処理は、ステップS303の処理と同様に、ステップS301において読み込んだシェアフレーム情報の枠毎のアルバムURLに基づいて、各枠に表示する写真の写真データをメインメモリ34に読み込む処理の開始処理である。
そして、メインCPU31は、イベント待ちとなる(ステップS312)。このステップS312の処理は、新着データが存在する場合と存在しない場合とでは異なることになる。すなわち、新着データが存在し、新着マーク「NEW」が表示されている場合には、パネル操作部41やリモートコントローラ60を通じてのユーザーからの操作入力の発生が、イベントの発生になる。
また、新着データが存在しない場合には、シェアフレーム情報に設定するようにされている表示切り替え時間の経過か、パネル操作部41やリモートコントローラ60を通じてのユーザーからの操作入力の発生が、イベントの発生になる。なお、表示切り替え時間の経過は、現在表示されている写真の表示開始からの時間が、設定された表示切り替え時間を越えた場合にイベントの発生とみなすものである。
なお、新着データが存在する場合において、ユーザーからの操作入力のみをイベントの発生としているのは、新着データによる写真をユーザーが確実に見ることができるようにするためである。
この後、メインCPU31は、ユーザーによって終了操作が行われたり、表示すべき写真の全てを表示したりするなど、シェアフレームによる写真の表示処理を終了させるべき事象が発生したか否かを判断する(ステップS313)。
ステップS313の判断処理において、シェアフレームによる写真の表示処理を終了させるべき事象が発生したと判断したときには、メインCPU31は、終了処理を実行する(ステップS314)。
このステップS314の終了処理には、複数の処理が含まれる。例えば、新着データが存在していた場合に、その全部を表示するようにした場合には、シェアフレーム情報の該当する新着フラグをオフ(「0」)にする処理が含まれる。全て表示するようにしたか否かは、対応付けられているアルバムの写真データを全て利用したか否かに基づいて判断することができる。
また、終了処理には、他の全てのシェアフレーム情報をも参照し、新着フラグが全てオフ(「0」)である場合には、新着LEDを消灯させる処理が含まれる。また、終了処理には、メインメモリ34に読み出した種々のデータを消去し、空き領域を確保する処理も含まれる。
このように、ステップS314において実行される種々の処理からなる終了処理が終了した場合に、この図16、図17に示した処理も終了する。
また、ステップS313の判断処理において、シェアフレームによる写真の表示処理を終了させるべき事象は発生していないと判断したときには、メインCPU31は、各枠に表示する写真の写真データの読み込みが完了したか否かを判断する(ステップS315)。
ステップS315の判断処理において、まだ読み込みが完了していないと判断したときには、メインCPU31は、読み込みは失敗か否かを判断する(ステップS316)。このステップS316の判断処理は、ステップS305の処理と同様に行われる処理である。
ステップS316の判断処理において、写真データの読み込みは失敗したと判断したときには、メインCPU31は、写真データの読み込みができなかったことを通知するメッセージを表示し(ステップS317)、この図16、図17に示す処理を終了する。このステップS317の処理は、上述したステップS306と同様の処理である。
ステップS316の判断処理において、写真データの読み込みは失敗していないと判断したときには、メインCPU31は、写真データのローディング中であることを通知するメッセージを表示し(ステップS318)、ステップS315からの処理を繰り返すようにする。このステップS318の処理は、上述したステップS307と同様の処理である。
ステップS315の判断処理において、読み込みが完了したと判断したときには、メインCPU31は、シェアフレーム情報に応じて、表示画面を分割して形成される枠毎に、読み込まれた写真データによる写真を表示するための準備処理を行う(ステップS319)。
この後、メインCPU31は、表示している画像を徐々に暗くしながら消去するようにし、これに替えて、ステップS319において準備した新たな画像を表示するように切り替える(ステップS320)。この後、ステップS311からの処理を繰り返す。
これにより、LCD14の表示画面を複数の分割表示領域に分割して複数の枠を形成し、その各枠に、所有者の異なる写真を表示させることができるようにされる。これにより、所有者の異なる写真を、同一画面上に表示して利用することができる。
なお、ここでは、表示画面を複数に分割して、各分割表示領域に異なるアルバムの写真を表示するものとして説明した。しかし、これに限るものではない。同時に表示すべき異なる所有者の写真が存在しない場合には、表示画面の全体を1つの枠(分割表示領域)とみなし、ここに目的とするアルバムからの写真を表示するようにすることもできる。すなわち、表示画面の分割は、1つ以上の枠(分割表示領域)に分割する場合において、この発明は適用可能である。
また、上述した実施の形態において、シェアフレームによる写真の表示処理を行うようにした場合に、新着マーク「NEW」が表示されている場合には、ユーザーからの操作入力の発生が表示切り替えのイベントとなるようにした。これは、新着の写真を確実にユーザーが見ることができるようにするためである。しかし、どの写真が新着の写真か分かりにくい場合もある。
そこで、新着の写真がある時は、シェアフレームの表示に切り替えた時に、その新着写真を優先して表示すると共に、写真の表示を次に送るユーザーからの操作入力があるまで、新着写真を表示したままにする。この場合、自動送りの設定になっていても表示画像を自動的に切り替えないようにする。
通常、アルバムの中にはたくさんの写真が存在し、どの写真が新着なのかわかりにくい。しかし、上述したように、ユーザーが新着マークに気がついて、シェアフレームを表示した時に新着の写真から表示し、ユーザー操作により表示を切り替えることにより、新着の写真を確実にユーザーが見ることができる。
すなわち、シェアフレームが表示されている状態で、新着の写真があった時に、新着の写真を表示しても、ユーザーが見ているかどうかわからない状態で、写真を自動送りしてしまうと、どの写真が新着かわからなくなる。
そこで、まず、新着の写真から優先して表示すると共に、ユーザーが次の写真を表示するために写真を送る操作(実際は例えばリモートコントローラ60の右矢印のボタンを押す操作)をするまで、自動の写真送りを停止する。これにより、新着写真がどれかを明確にユーザーに示すことができると共に、ユーザーが新着写真を確実に見ることができる。
なお、シェアフレームにおいて、以下に示す2つの表示モードからいずれかを選択して設定するようにしておくことも可能である。すなわち、
(1)新着写真が存在する場合であっても、アルバムの先頭か写真を表示し、ユーザーの操作入力があった場合にのみ、表示する写真を自動的に写真の表示を切り替えるようにするモード。
(2)新着写真が存在する場合には、新着写真から優先して表示し、ユーザーの操作入力に応じて写真の表示を切り替えるようにするモード。
からユーザーの用途に応じたモードを選択し設定できるようにすることも可能である。
さらに、3つ目のモードとして、(1)新着写真が存在する場合であっても、アルバムの先頭か写真を表示し、自動的に写真の表示を切り替えるようにするモードを加えるようにしてもよい。
なお、上述した実施の形態においては、記憶手段の機能はフラッシュメモリ33が実現している。また、取得手段の機能は主にメインCPU31と無線LANモジュール48が実現している。また、形成手段の機能はメインCPU31が実現し、表示処理手段の機能は、メインCPU31とLCD制御回路44とLCD14とがその機能を実現している。
また、受付手段は、サブCPU32、パネル操作部41、リモートコントローラ60及び受光部56等によって実現している。また、計測手段の機能は、時計回路40がその機能を実現している。また、表示制御手段の機能は、メインCPU31が実現している。
また、検出手段の機能は、主にメインCPUが実現し、報知手段の機能は、主に新着LED70が実現している。また、更新手段の機能は、メインCPU31が実現し、新着通知手段、通知手段の機能は、メインCPU31、LCD制御回路44、LCD14等によって実現している。
[タグフレームについて]
また、この実施の形態の画像表示装置10においては、上述した「フレーム」という新たな考え方を用いた新たな機能の1つとして、「タグフレーム」という機能をも実現している。そして、上述した「シェアフレーム」と「タグフレーム」とでは、表示しようとする写真データの特定方法が異なるものの、その表示態様は類似するものである。そこで、上述した「シェアフレーム」に表示態様が類似する「タグフレーム」の機能についても説明する。この「タグフレーム」という機能の概要を示せば、以下のようになる。
「タグフレーム」は、写真データに付加されているメタデータの1つであるキーワード情報を利用し、関連のある写真データを自動的に抽出して、これを表示することを目的とした機能である。
図18は、「タグフレーム」について説明するための図である。図18においては、説明を簡単にするため、1画面に1枚の写真を表示するようにする場合を例に説明する。しかし、これに限るものではなく、シェアフレームの場合と同様に、1画面を複数の表示領域に分割し、そのそれぞれに異なる写真を表示することもできるものである。
図18において、参照符号FL1、FL2、FL3、FL4のそれぞれは、所定のメモリに記録されている写真データ(写真データファイル)を意味している。そして、各写真データは、大きく分けるとヘッダ部と静止画像データ部とからなっている。
そして、ヘッダ部は、図18に示すように、ファイル名と、撮影日時やフォーカスやシャッタースピードなどの撮影条件情報等の付加情報やキーワード情報等からなるメタデータとが付加されたものである。
ここで、キーワード情報は、撮影後にユーザーが分類整理などを目的して、付加するようにするものであり、デジタルカメラにおいても、比較的に簡単な文字情報の入力が可能である。また、パーソナルコンピュータを用いることによって、多くのキーワード情報を比較的に簡単に入力することもできる。
また、インターネット上の写真共有サーバ上のアルバムに登録された写真データには、詳細なキーワード情報が付加されているものも存在し、それらの写真データを比較的に簡単に取得して利用することもできるようにされている。
したがって、この「タグフレーム」の場合には、上述したように、写真データ毎に付加されるメタデータのうち、種々付加されるキーワード情報に着目し、同じキーワード情報や類似するキーワード情報を有する写真データを抽出して表示するものである。
そして、図18に示した例は、キーワード情報に「ハワイ」というキーワードを含む写真データを抽出するようにした場合を示している。図18に示すように、各写真データには、キーワード情報が付加されており、そのキーワード情報には、「ハワイ」というキーワード(文言)が含まれている。
そして、図18に示した例の場合には、共通するキーワードを有する写真データによる写真を、図18において矢印で示した順番で表示するようにした場合を示している。これにより、まず、図18A→図18B→図18C→図18Dといった順番で、同じキーワードを有する写真データの写真を表示することができるようにされる。
このような、「タグフレーム」の機能による、キーワード情報に応じた写真の表示を行うためには、タグフレーム情報を事前に登録しておく必要がある。このタグフレーム情報は、上述した「シェアフレーム」の機能を用いる場合の、シェアフレーム情報に相当するものである。
図19は、事前に画像表示装置10のフラッシュメモリ34に登録しておくようにされるタグフレーム情報の一例を説明するための図である。
図19に示すように、当該タグフレーム情報は、自己を識別するためのファイルIDと、タグフレームタイトルと、表示対象の写真データの格納先を示すアクセス先と、1画面に表示する写真の表示枚数を示す1画面の表示枚数と、スライドショー表示する場合に、表示画像を切り替えるタイミングを示す「表示切り替え時間」と、連続して表示する写真の最大枚数を示す表示最大枚数と備えたものである。
また、この例のタグフレーム情報には、「タグフレーム」の機能を用いて写真の表示を行う場合に、最初のキーワードの選択方法を設定するようにしている。ここで、最初のキーワードの選択方法は、固定である場合と、キーワードファイルよりランダムに取得する場合と、よく使うキーワードを選択する場合の3つ内から選択することができるようにされている。
「固定」は、予め入力しておいたキーワードをそのまま用いるようにするものである。また、「キーワードファイルよりランダムに取得」は、多数のキーワードが予め登録されて用意されているキーワードファイルから、ランダムに取得するようにしたキーワードを用いるようにするものである。また、「よく使うキーワードを選択」は、この画像表示装置10に入力された文字情報の入力頻度を更新するようにしておき、入力頻度の高い文字情報をキーワードとして利用するようにするものである。
このように、タグフレーム情報は、出力対象の写真データの格納元(アクセス先)と、そこに記憶されている写真データの表示態様を示す情報と、最初のキーワードの選択方法とが予め設定するようにされたものである。
[タグフレーム情報の登録処理について]
次に、図19にその一例を示して説明したように形成されるタグフレーム情報の登録処理について説明する。図20は、タグフレーム情報の登録処理の一例を説明するためのフローチャートである。この図20に示す処理は、この実施の形態の画像表示装置10において、パネル操作部41等を通じて、「タグフレーム」を作成するようにする操作が行われた場合に、主にメインCPU31とサブCPU32において実行される処理である。
そして、この例の場合、メインCPU31は、まず、パネル操作部41やリモートコントローラ60を通じて、当該「タグフレーム」のタイトルの入力を受け付ける(ステップS401)。ここでは、例えば、簡単な文字入力を行うことができる。
次に、メインCPU31は、パネル操作部41等及びサブCPU32を通じて、表示対象の写真データを記憶保持しているメモリなどのアクセス先の選択入力を受け付ける(ステップS402)。このステップS402の処理においては、内蔵メモリ、外部メモリの他、LAN上のサーバ装置のアルバム、インターネット上のサーバ装置のアルバムなどを選択することができるようにされている。
次に、メインCPU31は、パネル操作部41等及びサブCPU32を通じて1画面の表示枚数(1画面に表示する画像の表示枚数)Nの選択入力を受け付ける(ステップS403)。このステップS403の処理においては、1画面中に表示する静止画像の表示枚数であり、図4を用いて説明したように、1枚(図4A)、2枚(図4B)、3枚(図4C)、4枚(図4D)の中から目的とするものの選択入力を受け付ける。
そして、メインCPU31は、パネル操作部41等及びサブCPU32を通じて表示切り替え時間tの選択入力を受け付ける(ステップS404)。表示切り替え時間tは、LCD14の表示画面14Gに表示する画像の表示時間を示すものである。具体的には、「15秒」、「1分」、「10分」、「30分」、「1時間」、「4時間」、「切り替えない」などの中から選択可能なものである。
次に、メインCPU31は、パネル操作部41等及びサブCPU32を通じて表示最大枚数の選択入力を受け付ける(ステップS405)。表示最大枚数は、同じキーワードの写真データが多数存在する場合に、表示対象とする写真の枚数を予め制限する場合に用いるものである。
そして、最後に、メインCPU31は、パネル操作部41等及びサブCPU32を通じてキーワード情報選択入力等を受け付ける(ステップS406)。このステップS406の処理は、最初のキーワードの選択方法を設定するようにするためのものである。具体的には、上述もしたように、最初のキーワードの選択方法として、「固定」、「キーワードファイルよりランダムに取得」、「よく使うキーワードを選択」の3つ内から1つを選択する。また、「固定」を選択した場合には、固定とするキーワード情報の入力も受け付けられる。
この後、メインCPU31は、パネル操作部41及びサブCPU32を通じて確認入力を受け付ける(ステップS407)。そして、メインCPU31は、ステップS407で受け付けた確認入力は、種々の情報の選択入力が間違いないことを示すものか否か(「OK」か否か)を判断する(ステップS408)。
ステップS408の判断処理において、ステップS407で受け付けた確認入力が、「Back」や「No」などが選択され、種々の情報の選択入力が間違いないことを示すものではないと判断したときには、ステップS401からの処理を繰り返す。これにより、種々の情報の再度の選択入力を行うことができるようにされる。
ステップS408の判断処理において、ステップS407で受け付けた確認入力が、種々の情報の選択入力が間違いないことを示すものであると判断したときには、メインCPU31は、新しいタグフレーム情報を生成して登録する処理(新しい「タグフレーム」を登録する処理)を行う(ステップS409)。そして、この図20に示すタグフレーム情報の登録処理を終了する。
なお、ステップS409の処理においては、ステップS401〜ステップS406において受け付けた種々の情報を関連付けて、図19を示した態様のタグフレーム情報を形成する。そして、形成したタグフレーム情報を、所定のメモリに登録すると共に、当該「タグフレーム」をいわゆるメニューに相当する「ホーム」に対して選択可能なように登録する。また、この実施の形態の画像表示装置10において、タグフレーム情報の登録先は、フラッシュメモリ33であるものとして説明する。
このようにして、図19に示した態様のタグフレーム情報が、メインCPU31に接続されたフラッシュメモリ33に形成されて保持される。
[タグフレームによる写真の表示処理について]
次に、タグフレームの機能により写真を表示する場合の処理について説明する。タグフレームの機能により同じキーワードを有する写真を表示する場合には、以下に示す2つの表示処理(表示処理1と表示処理2)が考えられる。
表示処理1は、
(1)最初のキーワードから同じキーワードを持つ写真を見つける。
(2)見つかった写真をスライドショー表示する。
と言うように、大きく分けると2段階の処理を行うものである。
表示処理2は、
(1)最初のキーワードから同じキーワードを持つ写真を見つける。
(2)見つかった写真をスライドショー表示しながら、個々の写真のキーワードを重複なく集める。
(3)表示対象の写真についてキーワードを集め終えたら、最初のキーワード以外のキーワードを1つ選び、(1)からの処理を繰り返す。
と言うように、キーワードを替えながら、(1)、(2)の処理を繰り返すものである。以下においては、上述した表示処理1と表示処理2のそれぞれの詳細について説明する。
[タグフレームによる写真の表示処理1について]
図21、図22は、タグフレームによる写真の表示処理1を説明するためのフローチャートである。
この図21、図22に示す処理は、上述したシェアフレームの場合と同様に、図6を用いて説明したように、ホーム(選択メニューに相当)に表示された目的とするタグフレームの選択項目を選択することにより、主にメインCPU31とサブCPU32とによって実行される。
まず、メインCPU31は、ユーザーによって実行が指示されたタグフレームのタグフレーム情報をフラッシュメモリ33からメインメモリ34に読み込む(ステップS501)。このタグフレーム情報は、図20を用いて説明した処理により、図19に示したように構成されるタグフレーム情報である。
そして、メインCPU31は、最初のキーワードを特定し、この特定したキーワードと同じキーワードを有する写真データを探す(ステップS502)。具体的に、メインCPU31は、まず、ステップS501において読み込んだタグフレーム情報のキーワードの選択方法にしたがって、最初のキーワードを特定する。そして、メインCPU31は、特定したキーワードに基づいて、当該タグフレーム情報においてアクセス先として指定されたフォルダ等の中から同じキーワードを有する写真データを探す。
この後、メインCPU31は、ステップS502において探し出した、特定したキーワードと同じキーワードを有する写真データの内、1画面に表示する分の写真データをアクセス先のフォルダ等からメインメモリ34に読み込む処理を開始する(ステップS503)。
そして、メインCPU31は、各枠に表示する写真の写真データの読み込みが完了したか否かを判断する(ステップS504)。ステップS504の判断処理において、まだ読み込みが完了していないと判断したときには、メインCPU31は、読み込みは失敗か否かを判断する(ステップS505)。
このステップS505の判断処理は、例えば、アクセス先から応答が無かったり、写真データが読み出せなかったりすることなく、正常に写真データが取得できているか否かを判断する処理である。
ステップS505の判断処理において、写真データの読み込みは失敗したと判断したときには、メインCPU31は、写真データの読み込みができなかったことを通知するメッセージを表示し(ステップS506)、この図21、図22に示す処理を終了する。具体的に、ステップS506においては、メインCPU31は、写真データの読み込みができなかったことを通知するメッセージを形成し、これをLCD制御回路44等を制御してLCD14の表示画面14Gに表示し、この後に、この図21、図22に示す処理を終了する。
ステップS505の判断処理において、写真データの読み込みは失敗していないと判断したときには、メインCPU31は、写真データのローディング中であることを通知するメッセージを表示し(ステップS507)、ステップS504からの処理を繰り返すようにする。つまり、ステップS507において、メインCPU31は、写真データのローディング中であることを通知するメッセージを形成し、これをLCD制御回路44等を制御してLCD14の表示画面14Gに表示する。この後に、メインCPU31は、ステップS504からの処理を繰り返す。
ステップS504の判断処理において、読み込みが完了したと判断したときには、メインCPU31は、タグフレーム情報に応じて、表示画面を分割して形成される枠毎に、読み込まれた写真データによる写真を表示する処理を行う(ステップS508)。
このステップS508の処理は、タグフレーム情報に基づいて、表示画面14Gを指示された数の枠(分割表示領域)に分割し、そのそれぞれに対してメインメモリ34に読み込んだ写真データに応じた写真を表示する表示画像をメインメモリ34に形成する。そして、メインCPU31は、この形成した表示画像を、LCD制御部44を通じてLCD14に供給し、その表示画面14Gに表示する。
この後、メインCPU31は、次に表示すべき写真の写真データを読み込む処理を開始する(ステップS509)。このステップS509の処理は、ステップS503の処理と同様に、ステップS502において探し出した、特定したキーワードと同じキーワードを有する写真データから、次に表示すべき写真データをメインメモリ34に読み込む処理を開始するものである。
そして、メインCPU31は、イベント待ちとなる(ステップS510)。このステップS510の処理は、タグフレーム情報に設定するようにされている表示切り替え時間の経過か、パネル操作部41やリモートコントローラ60を通じてのユーザーからの操作入力の発生が、イベントの発生になる。なお、表示切り替え時間の経過は、現在表示されている写真の表示開始からの時間が、設定された表示切り替え時間を越えた場合にイベントの発生とみなすものである。
この後、メインCPU31は、ユーザーによって終了操作が行われたり、表示すべき写真の全てを表示したりするなど、タグフレームによる写真の表示処理を終了させるべき事象が発生したか否かを判断する(ステップS511)。
ステップS511の判断処理において、タグフレームによる写真の表示処理を終了させるべき事象が発生したと判断したときには、メインCPU31は、終了処理を実行する(ステップS512)。この後、この図21、図22に示す処理が終了するようにされる。
なお、ステップS512の終了処理においては、例えば、メインメモリ34に読み出した種々のデータを消去し、空き領域を確保するなどの処理が行われることになる。
また、ステップS511の判断処理において、タグフレームによる写真の表示処理を終了させるべき事象は発生していないと判断したときには、図22に示す処理に進む。そして、メインCPU31は、各枠に表示する写真の写真データの読み込みが完了したか否かを判断する(ステップS513)。
ステップS513の判断処理において、まだ読み込みが完了していないと判断したときには、メインCPU31は、読み込みは失敗か否かを判断する(ステップS514)。このステップS514の判断処理は、ステップS505の処理と同様に行われる処理である。
ステップS514の判断処理において、写真データの読み込みは失敗したと判断したときには、メインCPU31は、写真データの読み込みができなかったことを通知するメッセージを表示し(ステップS515)、この図21、図22に示す処理を終了する。このステップS515の処理は、上述したステップS506と同様の処理である。
ステップS514の判断処理において、写真データの読み込みは失敗していないと判断したときには、メインCPU31は、写真データのローディング中であることを通知するメッセージを表示し(ステップS516)、ステップS513からの処理を繰り返すようにする。このステップS516の処理は、上述したステップS507と同様の処理である。
ステップS513の判断処理において、読み込みが完了したと判断したときには、メインCPU31は、タグフレーム情報に応じて、表示画面を分割して形成される枠毎に、読み込まれた写真データによる写真を表示するための準備処理を行う(ステップS517)。
この後、メインCPU31は、表示している画像を徐々に暗くしながら消去するようにし、これに替えて、ステップS517において準備した新たな画像を表示するように切り替える(ステップS518)。この後、図21のステップS509からの処理を繰り返す。
これにより、LCD14の表示画面を複数の分割表示領域に分割して複数の枠を形成し、その各枠に、同じキーワードを有する写真データによる写真を表示することができるようにされる。これにより、ユーザーは、写真データに付加されているキーワードに基づいて、関連のある写真を抽出して再生し、これを利用することができるようにされる。
なお、図21、図22を用いて説明した処理においては、表示画面を複数に分割して、各分割表示領域に共通するキーワードを有する写真データによる写真を表示するものとして説明した。しかし、これに限るものではない。共通するキーワードを有する写真データによる写真を、1画面に1枚ずつ表示し、順次に写真を替えていくようにするスライドショー表示を行うようにすることもできる。
[タグフレームによる写真の表示処理2について]
図23、図24は、タグフレームによる写真の表示処理2を説明するためのフローチャートである。
この図23、図24に示す処理は、図21、図22に示したタグフレームの表示処理1の場合と同様に、図6を用いて説明したように、ホーム(選択メニューに相当)に表示された目的とするタグフレームの選択項目を選択することにより、主にメインCPU31とサブCPU32とによって実行される。
まず、メインCPU31は、ユーザーによって実行が指示されたタグフレームのタグフレーム情報をフラッシュメモリ33からメインメモリ34に読み込む(ステップS601)。このタグフレーム情報は、図20を用いて説明した処理により、図19に示したように構成されるタグフレーム情報である。
そして、メインCPU31は、最初のキーワードを特定し、この特定したキーワードと同じキーワードを有する写真データを探す(ステップS602)。具体的には、メインCPU31は、まず、ステップS601において読み込んだタグフレーム情報のキーワードの選択方法にしたがって、最初のキーワードを特定する。そして、メインCPU31は、特定したキーワードに基づいて、当該タグフレーム情報においてアクセス先として指定されたフォルダの中から同じキーワードを有する写真データを探す。
この後、メインCPU31は、ステップS602において探し出した、特定したキーワードと同じキーワードを有する写真データの内、1画面に表示する分の写真データをアクセス先のフォルダからメインメモリ34に読み込む処理を開始する(ステップS603)。
そして、メインCPU31は、アクセス先のフォルダからメインメモリ34に読み込むようにしている写真データに付加されているキーワード情報を、例えば、メインメモリ34の所定の領域(キーワード蓄積領域)に蓄積する(ステップS604)。
この後、メインCPU31は、各枠に表示する写真の写真データの読み込みが完了したか否かを判断する(ステップS605)。ステップS605の判断処理において、まだ読み込みが完了していないと判断したときには、メインCPU31は、読み込みは失敗か否かを判断する(ステップS606)。
このステップS606の判断処理は、例えば、アクセス先から応答が無かったり、写真データが読み出せなかったりすることなく、正常に写真データが取得できているか否かを判断する処理である。
ステップS606の判断処理において、写真データの読み込みは失敗したと判断したときには、メインCPU31は、写真データの読み込みができなかったことを通知するメッセージを表示し(ステップS607)、この図23、図24に示す処理を終了する。具体的に、ステップS607においては、メインCPU31は、写真データの読み込みができなかったことを通知するメッセージを形成し、これをLCD制御回路44等を制御してLCD14の表示画面14Gに表示し、この後に、この図23、図24に示す処理を終了する。
ステップS606の判断処理において、写真データの読み込みは失敗していないと判断したときには、メインCPU31は、写真データのローディング中であることを通知するメッセージを表示し(ステップS608)、ステップS604からの処理を繰り返すようにする。つまり、ステップS608において、メインCPU31は、写真データのローディング中であることを通知するメッセージを形成し、これをLCD制御回路44等を制御してLCD14の表示画面14Gに表示する。この後に、メインCPU31は、ステップS604からの処理を繰り返す。
ステップS605の判断処理において、読み込みが完了したと判断したときには、メインCPU31は、タグフレーム情報に応じて、表示画面を分割して形成される枠毎に、読み込まれた写真データによる写真を表示する処理を行う(ステップS609)。
このステップS609の処理は、タグフレーム情報に基づいて、表示画面14Gを指示された数の枠(分割表示領域)に分割し、そのそれぞれに対してメインメモリ34に読み込んだ写真データに応じた写真を表示する表示画像をメインメモリ34に形成する。そして、メインCPU31は、この形成した表示画像を、LCD制御部44を通じてLCD14に供給し、その表示画面14Gに表示する。
この後、メインCPU31は、次に表示すべき写真の写真データを読み込む処理を開始する(ステップS610)。このステップS610の処理は、ステップS603の処理と同様に、ステップS602において探し出した、特定したキーワードと同じキーワードを有する写真データから、次に表示すべき写真データをメインメモリ34に読み込む処理を開始するものである。
そして、メインCPU31は、イベント待ちとなる(ステップS611)。このステップS611の処理は、タグフレーム情報に設定するようにされている表示切り替え時間の経過か、パネル操作部41やリモートコントローラ60を通じてのユーザーからの操作入力の発生が、イベントの発生になる。なお、表示切り替え時間の経過は、現在表示されている写真の表示開始からの時間が、設定された表示切り替え時間を越えた場合にイベントの発生とみなすものである。
この後、図24に示す処理に進み、メインCPU31は、ユーザーによって終了操作が行われたり、表示すべき写真の全てを表示したりするなど、タグフレームによる写真の表示処理を終了させるべき事象が発生したか否かを判断する(ステップS612)。
ステップS612の判断処理において、タグフレームによる写真の表示処理を終了させるべき事象が発生したと判断したときには、メインCPU31は、終了処理を実行する(ステップS613)。この後、この図23、図24に示す処理が終了するようにされる。
なお、ステップS613の終了処理においては、例えば、メインメモリ34に読み出した種々のデータを消去し、空き領域を確保するなどの処理が行われることになる。
また、ステップS612の判断処理において、タグフレームによる写真の表示処理を終了させるべき事象は発生していないと判断したときには、新たにメインメモリ34に読み込んだ写真データに付加されているキーワード情報を蓄積する(ステップS614)。
このステップS614の処理は、図23に示したステップS604の処理と同様の処理である。すなわち、ステップS614において、メインCPU31は、図23のステップS610において開始させるようにした読み込み処理により、新たにメインメモリ34に読み込むようにした写真データに付加されているキーワード情報を、例えば、メインメモリ34の所定の領域(キーワード蓄積領域)に蓄積する。
そして、メインCPU31は、各枠に表示する写真の写真データの読み込みが完了したか否かを判断する(ステップS615)。
ステップS615の判断処理において、まだ読み込みが完了していないと判断したときには、メインCPU31は、読み込みは失敗か否かを判断する(ステップS616)。このステップS616の判断処理は、ステップS606の処理と同様に行われる処理である。
ステップS616の判断処理において、写真データの読み込みは失敗したと判断したときには、メインCPU31は、写真データの読み込みができなかったことを通知するメッセージを表示し(ステップS617)、この図23、図24に示す処理を終了する。このステップS617の処理は、上述したステップS607と同様の処理である。
ステップS616の判断処理において、写真データの読み込みは失敗していないと判断したときには、メインCPU31は、写真データのローディング中であることを通知するメッセージを表示し(ステップS618)、ステップS614からの処理を繰り返すようにする。このステップS614の処理は、上述したステップS608と同様の処理である。
ステップS615の判断処理において、読み込みが完了したと判断したときには、メインCPU31は、タグフレーム情報に応じて、表示画面を分割して形成される枠毎に、読み込まれた写真データによる写真を表示するための準備処理を行う(ステップS619)。
この後、メインCPU31は、表示している画像を徐々に暗くしながら消去するようにし、これに替えて、ステップS619において準備した新たな画像を表示するように切り替える(ステップS620)。
そして、メインCPU31は、図23に示したステップS602の処理により探し出すようにした、特定したキーワードと同じキーワードが付加されている写真データの全部を表示し終えたか否かを判断する(ステップS621)。
ステップS621の判断処理において、まだ表示し終えていないと判断したときには、図23に示したステップS610からの処理を繰り返すようにし、新たな写真データによる写真の表示を行うようにする。
ステップS621の判断処理において、ステップS602において探し出した写真データを全て表示し終えたと判断したときには、メインCPU31は、蓄積した写真データのキーワード情報の中から、新たなキーワード情報を選択する(ステップS622)。
すなわち、ステップS622においては、ステップS604とステップS614の処理により、例えばメインメモリ34のキーワード蓄積領域に蓄積したキーワード情報の中から、先に選択したキーワードを除き、次にキーワードとするべきものを選択する。
このステップS622のキーワードの選択においては、例えば、出現頻度の高いキーワードを選択したり、ランダムにキーワードを選択したりするなど、予め決められた方式に従って、新たなキーワードの選択が行われる。
そして、ステップS622の処理の後、メインCPU31は、図23に示したステップS602からの処理を繰り返し、新たなキーワードを有する写真データによる写真を表示する処理を行うようにする。
これにより、LCD14の表示画面を複数の分割表示領域に分割して複数の枠を形成し、その各枠に、同じキーワードを有する写真データによる写真を表することができるようにされる。
また、この図23、図24に示した表示処理2の場合には、特定したキーワードを有する全ての写真データによる写真を表示した後、新たなキーワードを特定して、その特定したキーワードを有する写真データによる写真の表示を行うことができる。つまり、新たなキーワードを特定可能な構成を有し、キーワード毎に写真データを抽出して、その写真データの写真を表示することができるようにされる。
なお、図23、図24に示した処理においては、表示画面を複数に分割して、各分割表示領域に共通するキーワードを有する写真データによる写真を表示するものとして説明した。しかし、これに限るものではない。上述したタグフレームによる写真の表示処理1の場合と同様に、共通するキーワードを有する写真データによる写真を、1画面に1枚ずつ表示し、順次に写真を替えていくようにするスライドショー表示を行うようにすることもできる。
[タグフレームの他の表示態様について]
上述したタグフレームによる写真の表示処理1、表示処理2の場合には、特定したキーワードを有する多数の写真データの全部を表示対象として表示するようにした。しかし、1画目毎に、キーワードを替えるようにすることも可能である。
以下においては、1画面毎にキーワードを替える場合について説明する。また、この例の場合においても、表示画面を複数の枠(分割表示領域)に分割し、1画面中に複数の写真を表示することができるものである。しかし、説明を簡単にするため、まず、1画面に1枚の写真を表示する場合について説明する。
図25は、1画面毎にキーワードを替えて抽出する写真データにより写真を表示するようにする場合のタグフレームについて説明するための図である。
図25において、参照符号FL1、FL2、FL3、FL4のそれぞれは、図18に示したものと同様に、所定のメモリに記録されている写真データ(写真データファイル)を意味している。そして、各写真データは、大きく分けるとヘッダ部と静止画像データ部戸からなっている。
そして、ヘッダ部は、図25に示すように、ファイル名と、撮影日時やフォーカスやシャッタースピードなどの撮影条件情報等の付加情報やキーワード情報等からなるメタデータとが付加されたものである。ファイル名、付加データ、キーワードのそれぞれは、図18を用いて説明したものと同様のものである。
そして、この例の場合、最初に用いるキーワードが特定され、その特定されたキーワードを有する写真データが抽出されて表示される。例えば、最初に用いるキーワードとして特定されたものが「ハワイ」であったとする。この場合には、図25Aに示すように、「ハワイ」という文言をキーワードに有する写真データFL1が抽出されて表示される。
そして、写真データFL1が有するキーワードの内、「ハワイ」以外のキーワードを次に用いるキーワードとして特定する。この例の場合には、図25Aに示すように、「海」という文言が、次のキーワードとして特定される。そして、「海」と言う文言をキーワードに有する写真データFL2が抽出されて表示される。
次に、写真データFL2が有するキーワードの内、「海」以外のキーワードを次に用いるキーワードとして特定する。この例の場合には、図25Bに示すように、「ホテル」という文言が、次のキーワードとして特定される。そして、「ホテル」と言う文言をキーワードに有する写真データFL3が抽出されて表示される。
そして、写真データFL3が有するキーワードの内、「ホテル」以外のキーワードを次に用いるキーワードとして特定する。この例の場合には、図25Cに示すように、「沖縄」という文言が、次のキーワードとして特定される。そして、「沖縄」と言う文言をキーワードに有する写真データFL4が抽出されて表示される。
このように、この例は、1画面毎に用いるキーワードを替えながら、表示に用いる写真データを抽出し、抽出した写真データによる写真を表示するようにするものである。
なお、図25においては、1画面に1枚の写真を表示する場合を説明した。しかし、1画面に複数の写真を表示することももちろん可能である。この場合には、特定されたキーワードと同じキーワードを有する写真データを、1画面に表示する枚数分読み出すようにすればよい。
この例の場合にも、図19に示したタグフレーム情報を、図20に示した処理により、予め作成しておくようにされる。そして、図19に示したように形成されるタグフレーム情報を用いて、以下に説明する処理を行うことによって、1画面毎にキーワードを替えながら、キーワードに応じた写真データを抽出し、これを表示することができる。
[タグフレームによる写真の表示処理の他の例について]
図26、図27は、タグフレームによる写真の表示処理の他の例である、1画面毎に用いるキーワードを替えるようにして写真データを抽出して表示する処理を説明するためのフローチャートである。
この図26、図27に示す処理は、上述し表示処理1、表示処理2の場合と同様に、図6を用いて説明したホーム(選択メニューに相当)に表示された目的とするタグフレームの選択項目を選択することにより、主にメインCPU31とサブCPU32とによって実行される。
まず、メインCPU31は、ユーザーによって実行が指示されたタグフレームのタグフレーム情報をフラッシュメモリ33からメインメモリ34に読み込む(ステップS701)。このタグフレーム情報は、図20を用いて説明した処理により、図19に示したように構成されるものである。
そして、メインCPU31は、最初のキーワードを特定し、この特定したキーワードと同じキーワードを有する写真データを探す(ステップS702)。具体的には、メインCPU31は、まず、ステップS701において読み込んだタグフレーム情報のキーワードの選択方法にしたがって、最初のキーワードを特定する。そして、メインCPU31は、特定したキーワードに基づいて、当該タグフレーム情報においてアクセス先として指定されたフォルダの中から同じキーワードを有する写真データを探す。
この後、メインCPU31は、ステップS702において探し出した、特定したキーワードと同じキーワードを有する写真データの内、1画面に表示する分の写真データをアクセス先のフォルダ等からメインメモリ34に読み込む処理を開始する(ステップS703)。
そして、メインCPU31は、各枠に表示する写真の写真データの読み込みが完了したか否かを判断する(ステップS704)。ステップS704の判断処理において、まだ読み込みが完了していないと判断したときには、メインCPU31は、読み込みは失敗か否かを判断する(ステップS705)。
このステップS705の判断処理は、例えば、アクセス先から応答が無かったり、写真データが読み出せなかったりすることなく、正常に写真データが取得できているか否かを判断する処理である。
ステップS705の判断処理において、写真データの読み込みは失敗したと判断したときには、メインCPU31は、写真データの読み込みができなかったことを通知するメッセージを表示し(ステップS706)、この図26、図27に示す処理を終了する。具体的に、ステップS706においては、メインCPU31は、写真データの読み込みができなかったことを通知するメッセージを形成し、これをLCD制御回路44等を制御してLCD14の表示画面14Gに表示し、この後に、この図26、図27に示す処理を終了する。
ステップS705の判断処理において、写真データの読み込みは失敗していないと判断したときには、メインCPU31は、写真データのローディング中であることを通知するメッセージを表示し(ステップS707)、ステップS704からの処理を繰り返すようにする。つまり、ステップS707において、メインCPU31は、写真データのローディング中であることを通知するメッセージを形成し、これをLCD制御回路44等を制御してLCD14の表示画面14Gに表示する。この後に、メインCPU31は、ステップS704からの処理を繰り返す。
ステップS704の判断処理において、読み込みが完了したと判断したときには、メインCPU31は、タグフレーム情報に応じて、表示画面を分割して形成される枠毎に、読み込まれた写真データによる写真を表示する処理を行う(ステップS708)。
このステップS708の処理においては、タグフレーム情報に基づいて、表示画面14Gを指示された数の枠(分割表示領域)に分割し、そのそれぞれに対してメインメモリ34に読み込んだ写真データに応じた写真を表示する表示画像をメインメモリ34に形成する。そして、メインCPU31は、この形成した表示画像を、LCD制御部44を通じてLCD14に供給し、その表示画面14Gに表示する。
この後、メインCPU31は、表示した写真の写真データに付加されているキーワードの中から、次に用いる新たなキーワードを選択する(ステップS709)。このステップS709の処理においては、今回用いられたキーワードとは異なるキーワードを選択する。
具体的に、ステップS709においては、例えば、ランダムにキーワードを選択したり、複数の写真データが表示対象である場合には、今回用いたキーワード以外に重複するキーワードを選択したりするなど、予め決められた方法により新たなキーワードを選択する。
そして、メインCPU31は、ステップS709において新たに選択したキーワードと同じキーワードを有する写真データを探す(ステップS710)。すなわち、メインCPU31は、選択された新たなキーワードに基づいて、当該タグフレーム情報においてアクセス先として指定されたフォルダの中から同じキーワードを有する写真データを探す。
この後、メインCPU31は、ステップS710において探し出した、選択された新たなキーワードと同じキーワードを有する写真データの内、1画面に表示する分の写真データをアクセス先のフォルダ等からメインメモリ34に読み込む処理を開始する(ステップS711)。
そして、図27に示す処理に進み、メインCPU31は、イベント待ちとなる(ステップS712)。このステップS712の処理は、タグフレーム情報に設定するようにされている表示切り替え時間の経過か、パネル操作部41やリモートコントローラ60を通じてのユーザーからの操作入力の発生が、イベントの発生になる。なお、表示切り替え時間の経過は、現在表示されている写真の表示開始からの時間が、設定された表示切り替え時間を越えた場合にイベントの発生とみなすものである。
この後、メインCPU31は、ユーザーによって終了操作が行われなど、タグフレームによる写真の表示処理を終了させるべき事象が発生したか否かを判断する(ステップS713)。
ステップS713の判断処理において、タグフレームによる写真の表示処理を終了させるべき事象が発生したと判断したときには、メインCPU31は、終了処理を実行する(ステップS714)。この後、この図26、図27に示す処理が終了するようにされる。
なお、ステップS714の終了処理においては、例えば、メインメモリ34に読み出した種々のデータを消去し、空き領域を確保するなどの処理が行われることになる。
また、ステップS713の判断処理において、タグフレームによる写真の表示処理を終了させるべき事象は発生していないと判断したときには、メインCPU31は、各枠に表示する写真の写真データの読み込みが完了したか否かを判断する(ステップS715)。
ステップS715の判断処理において、まだ読み込みが完了していないと判断したときには、メインCPU31は、読み込みは失敗か否かを判断する(ステップS716)。このステップS716の判断処理は、ステップS705の処理と同様に行われる処理である。
ステップS716の判断処理において、写真データの読み込みは失敗したと判断したときには、メインCPU31は、写真データの読み込みができなかったことを通知するメッセージを表示し(ステップS717)、この図26、図27に示す処理を終了する。このステップS717の処理は、上述したステップS706と同様の処理である。
ステップS716の判断処理において、写真データの読み込みは失敗していないと判断したときには、メインCPU31は、写真データのローディング中であることを通知するメッセージを表示し(ステップS718)、ステップS718からの処理を繰り返すようにする。このステップS718の処理は、上述したステップS707と同様の処理である。
ステップS715の判断処理において、読み込みが完了したと判断したときには、メインCPU31は、タグフレーム情報に応じて、表示画面を分割して形成される枠毎に、読み込まれた写真データによる写真を表示するための準備処理を行う(ステップS719)。
この後、メインCPU31は、表示している画像を徐々に暗くしながら消去するようにし、これに替えて、ステップS719において準備した新たな画像を表示するように切り替える(ステップS720)。この後、図26のステップS709からの処理を繰り返す。
これにより、1画面毎にキーワードを替えて、当該キーワードに応じた写真データを抽出して、これに応じた写真を表示することができるようにされる。
なお、図18〜図27を用いて説明した「タグフレーム」の場合には、一致するキーワードを用いる場合を例にして説明したが、類似するキーワードを検索対象とすることもできる。この場合には、類似語辞書を形成しておくようにする。例えば、夏、海、ハワイ、グアム、サーフィンなどといったまとまりと、冬、雪、スキー、スケート、アラスカなどといったまとまりと言うように、関連するキーワードのまとまりを予め登録しておく。
そして、キーワードが特定された場合に、これに一致するキーワードではなく、当該キーワードが属するまとまりの中から、キーワードを特定することにより、類似するキーワードの繋がりを形成することもできる。したがって、新たなキーワードを特定する場合に、上述したようにすることによって、類似するキーワードによるタグフレームの機能を実現することができる。
また、上述した実施の形態において、タグフレームの機能により画像を表示する場合には、画像に関連する情報は表示していないが、これに限るものではない。例えば、用いられたキーワードを表示された画像と共に表示するようにしてももちろんよい。
この場合には、メインCPU31の機能により、用いたキーワードを表示するための情報を、LCD制御回路44を通じて、LCD14に供給するようにすればよい。この他、必要に応じて、種々の情報を表示することが可能である。
[その他]
なお、上述した実施の形態においては、表示するコンテンツデータは写真データ(静止画データ)である場合を例にして説明した。しかし、これに限るものではない。表示画面を分割することにより形成される枠毎に、異なる動画像を表示するようにしてもよい。個々の動画像は、その再生時間も異なる場合が多いので、例えば、先頭から1分、先頭から分などと言うように、一定時間ずつ、再生する動画像データを切り替えながら、動画像を表示することも可能である。
このように、この発明は、静止画像だけでなく、動画像データを表示する場合にも適用可能である。なお、静止画データには、動きの伴わない種々のグラフィックスデータも含まれる。また、動画データには、アニメーションデータ等、動きの伴いグラフィックスデータも含まれる。
また、上述した実施の形態においては、表示画面を複数の表示領域に分割し、そのそれぞれに異なる画像を表示するものとして説明した。しかし、表示領域を必ずしも明確に決める必要はない。例えば、設定される表示領域よりも大きめに各画像を表示するようにし、境界付近では、重なりある隣接する画像同士をぼかすように処理するようにしてもよい。
このようにすることによって、1画面を複数に分割しても、その境界部分を曖昧に表示し、1枚の画像のようにして表示(ディゾブル表示)することもできる。
また、上述した実施の形態においては、この発明を画像表示装置に適用した場合を例にして説明したが、これに限るものではない。例えば、静止画像データ、動画像データなどの再生が可能な再生装置、記録再生装置、また、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置にもこの発明を適用することができる。
10…画像表示装置、11…ベゼル、11a…ベゼル窓、12…フロントパネル、13…LCDパネル、14…LCD、15…バックライト、21…背面、22…リアカバー、22a、22b…側面、23a、23b…放音用の穴、24…USB端子、25…無線LANスイッチ、26…指示脚、27、28、29…メモリ用スロット、31…メインCPU、32…サブCPU、33…フラッシュメモリ、34…メインメモリ、35…USBインタフェース、36…メモリ制御回路、37、38、39…外部メモリ、40…時計回路、41…パネル操作部、42…明るさセンサ、43…温度センサ、44…LCD制御回路、45…バックライト制御部、46…音声処理部、47L、47R…スピーカ、48…無線LANモジュール、49…内蔵アンテナ、70…新着LED