JP4600033B2 - 保護シートの剥離治具 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウェハに貼り付けられたダイシング時の保護シートを、半導体ウェハのダイシング後に剥離する保護シートの離治具に関する。
半導体ウェハの製造最終工程においては、一枚の半導体ウェハ上に繰り返し多数形成された回路領域を分離するために、ダイシングが行われる。半導体ウェハのダイシングでは、通常、当該半導体ウェハの一方の面側に形成された上記多数の回路領域を保護するために保護シートが貼り付けられ、もう一方の面側からダイシングが行われる。このような半導体ウェハのダイシングにおいては、ダイシングの際に発生する切り屑(Si屑、接着材屑、フィルム屑等)の飛散防止が重要である。
特に、半導体ウェハに形成される半導体素子が空隙状態の微細な溝を有する静電容量式の力学量センサである場合には、飛散した切り屑が微細な溝に入ることによって、センサ特性が劣化する。このため、このような静電容量式の力学量センサ(半導体加速度センサ)の製造におけるダイシングの際の切り屑飛散防止手段が、例えば、特開2002−16264号公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1に開示された切り屑飛散防止手段によれば、保護シートを回路領域の周りに形成されたダイシングのためのスクライブラインの底面にまで貼り付けるようにして、ダイシング時に発生するシリコン(Si)等の切り屑の飛散を防止している。
特開2002−16264号公報
図7(a)〜(d)は、半導体ウェハのダイシングまでの工程とダイシング後の従来の保護シートの剥離方法を示す、工程別断面図である。
最初に、図7(a)に示すように、保護シート2をシリコン(Si)からなる半導体ウェハ1に貼り付ける。尚、図中の符号2aは、保護シート2のベースフィルムを示しており、符号2bは、保護シート2の接着剤層を示している。また、特許文献1に開示されているように、保護シート2は、半導体ウェハ1に形成されたスクライブライン1sの底面にまで貼り付けるようにしている。
次に、図7(b)に示すように、スクライブライン1sに沿って、ダイシングを行う。尚、図中の符号DBは、ダイシングブレードである。ダイシング時には、図中に符号1dで示したシリコン(Si)等の切り屑が多数発生するが、保護シート2をスクライブライン1sの底面にまで貼り付けることで、発生した切り屑1dを保護シート2の接着剤層2bに付着させることができる。これにより、切り屑1dの飛散を抑制することができる。
図7(c)は、ダイシングブレードDBが通り過ぎた、ダイシング後の状態を示す図である。上記したようにシリコン(Si)等の切り屑1dの多くは保護シート2の接着剤層2bに付着させることができるが、切断部1cには、接着剤層2bに付着していない切り屑1dも存在する。
図7(d)は、保護シート2の剥離工程を示す図である。尚、図示を省略しているが、半導体ウェハ1における保護シート2の貼り付け面と反対の面に、切断形成された半導体チップの散らばり防止用UVシートを貼り付けた後、保護シート2の剥離を行う。
保護シート2の接着剤層2bに付着していない切り屑1dが切断部1cに存在すると、保護シート2の剥離の際に、この切り屑1dが飛散してしまい、空隙状態の微細な溝を有する静電容量式の力学量センサにあっては、飛散した切り屑が微細な溝に入ることによって、センサ特性の劣化等の不具合が発生する。
そこで本発明は、保護シートの剥離時におけるダイシング切り屑の飛散を抑制することができ、飛散した切り屑の再付着に起因する半導体ウェハに形成された回路領域の特性不具合を低減することのできる保護シートの離治具を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、半導体ウェハに貼り付けられたダイシング時の保護シートを、前記半導体ウェハのダイシング後に剥離するための保護シートの剥離治具であって、前記保護シートが貼り付けられた半導体ウェハを、一定の平面内において直線的に移動させるウェハ移動ガイドと、前記ウェハ移動ガイドにより規定される前記半導体ウェハの移動平面の中間位置に設けられ、前記保護シートを、移動する前記半導体ウェハの後方に屈曲させて半導体ウェハから剥離する保護シート剥離ガイドとが備えられ、前記保護シートの剥離時における前記半導体ウェハと保護シートの剥離先端近傍に、真空吸引するための吸引口が、前記半導体ウェハの移動方向の前方から、前記保護シート剥離ガイドによる前記保護シートの屈曲部に現れる前記半導体ウェハのダイシングの切断部に向かって設けられていることを特徴としている。
この保護シートの剥離治具においては、半導体ウェハと保護シートの剥離先端近傍に、真空吸引するための吸引口が、半導体ウェハの移動方向の前方から、保護シート剥離ガイドによる保護シートの屈曲部に現れる半導体ウェハのダイシングの切断部に向かって設けられている。従って、この剥離治具を用いて、次のような保護シートの剥離実施することができる。すなわち、保護シートの接着剤層に付着していない切り屑がダイシングの切断部に存在する場合であっても、保護シートの剥離時に飛散する前記切り屑が上記吸引口によって真空吸引されるため、保護シート剥離後の半導体ウェハへの再付着を抑制することができる。従って、飛散した切り屑の再付着に起因する半導体ウェハに形成された回路領域の特性不具合を低減することができる。
また、上記ウェハ移動ガイドと保護シート剥離ガイドにより、半導体ウェハから剥離する保護シートの剥離角を、保護シートの剥離中、常に一定に保つことができる。これによって、安定した剥離作業が可能となり、半導体ウェハと保護シートの剥離先端近傍で、半導体ウェハの移動方向の前方から、保護シート剥離ガイドによる保護シートの屈曲部に現れる半導体ウェハのダイシングの切断部に向かって設ける吸引口の配置も、適宜調整することができる。
請求項に記載のように、前記保護シート剥離ガイドによる前記保護シートの後方への屈曲角は、90°以上であることが好ましい。これによれば、吸引口の上記配置に対して剥離された保護シートが邪魔にならないため、吸引口の配置の自由度を高めることができる。
請求項に記載のように、前記吸引口の開口面の法線方向は、前記半導体ウェハの移動平面の法線方向に対して、前記半導体ウェハの移動方向の前方に向かって、0°以上、45°以下の傾き角にあることが好ましい。これによれば、切断部から落下する保護シートの接着剤層に付着していない切り屑を、容易に吸引することができる。
請求項に記載のように、前記吸引口は、複数個に分けて配置することができる。これにより、剥離先端近傍へ近接して、あるいは飛散する切り屑の飛散領域を広くカバーして、切断部から飛散する切り屑の吸引率を高めることができる。
請求項5に記載ように、上記保護シートの剥離治具は、前記半導体ウェハにおいて、前記保護シートとの貼り合わせ面側に、前記ダイシングのためのスクライブラインとは別に、空隙状態の溝が形成されている半導体ウェハに対して効果的である。
空隙状態の溝がある半導体ウェハでは、飛散した切り屑が空隙状態の溝に入り込んで、再付着し易い。このような半導体ウェハであっても、上記保護シートの剥離治具によれば、保護シートの剥離時に飛散する切り屑を真空吸引して半導体ウェハへの再付着を抑制することができる。
特に請求項6に記載ように、前記空隙状態の溝が、前記半導体ウェハを貫通していない場合には、飛散した切り屑が一旦空隙状態の溝に入り込むと抜け難いため、飛散する切り屑を真空吸引して再付着を抑制する上記保護シートの剥離治具が効果的である。
上記保護シートの剥離治具は、例えば請求項7に記載ように、前記半導体ウェハに、前記空隙状態の溝を介して変位可能に支持された慣性可動部を有する静電容量式の力学量センサが形成され、前記慣性可動部が、印加される力学量に応じて変位する重錘部と、前記重錘部に一体形成された櫛歯状の可動電極と、前記重錘部に連結し、前記力学量の印加による撓みで前記重錘部を力学量に応じて変位させる矩形枠状のばね部とを有してなり、前記可動電極と対向して櫛歯状の固定電極が形成されている場合に、効果的に適用することができる。
上記静電容量式の力学量センサにおいては、櫛歯状の可動電極と固定電極の間や矩形枠状のばね部に、微細で複雑な形状の空隙状態の溝が存在する。このような静電容量式の力学量センサが形成された半導体ウェハであっても、上記保護シートの剥離治具によれば、飛散する切り屑を真空吸引して半導体ウェハへの再付着を抑制することができる。
以上のようにして、上記保護シートの剥離治具は、保護シートの剥離時におけるダイシング切り屑の飛散を抑制することができ、飛散した切り屑の再付着に起因する半導体ウェハに形成された回路領域の特性不具合を低減することのできる剥離治具となっている。
また、上記保護シートの剥離治具によれば、請求項8に記載ように、前記ダイシング後の半導体ウェハにおける保護シートの貼り付け面と反対の面に、UVシートが貼り付けられていてもよい。これによって、切断形成された半導体チップの散らばりを防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図に基づいて説明する。
図1(a)〜(d)は、半導体ウェハのダイシングまでの工程とダイシング後の本発明による剥離治具を用いた保護シートの剥離方法を示す、工程別断面図である。
図1(a)〜(c)に示す半導体ウェハのダイシングまでの工程は、図7(a)〜(c)に示した従来の半導体ウェハのダイシングまでの工程と同様である。
すなわち、最初に、図1(a)に示すように、保護シート2をシリコン(Si)からなる半導体ウェハ1に貼り付ける。尚、図中の符号2aは、保護シート2のベースフィルムを示しており、符号2bは、保護シート2の接着剤層を示している。また、保護シート2は、半導体ウェハ1に形成されたスクライブライン1sの底面にまで貼り付けるようにしている。
次に、図1(b)に示すように、スクライブライン1sに沿って、ダイシングを行う。尚、図中の符号DBは、ダイシングブレードである。ダイシング時には、図中に符号1dで示したシリコン(Si)等の切り屑が多数発生するが、保護シート2をスクライブライン1sの底面にまで貼り付けることで、発生した切り屑1dを保護シート2の接着剤層2bに付着させることができる。これにより、切り屑1dの飛散を抑制することができる。
図1(c)は、ダイシングブレードDBが通り過ぎた、ダイシング後の状態を示す図である。上記したようにシリコン(Si)等の切り屑1dの多くは保護シート2の接着剤層2bに付着させることができるが、切断部1cには、接着剤層2bに付着していない切り屑1dも存在する。
図1(d)は、本発明による保護シート2の剥離工程を示す図である。尚、図示を省略しているが、半導体ウェハ1における保護シート2の貼り付け面と反対の面に、切断形成された半導体チップの散らばり防止用のUVシートを貼り付けた後、保護シート2の剥離を行う。
図7(d)に示した従来の剥離方法は、半導体ウェハ1に貼り付けられたダイシング時の保護シート2をそのまま剥離するものであった。これに対して、図1(d)に示す本発明の剥離治具を用いた剥離方法では、保護シート2の剥離時に、半導体ウェハ1と保護シート2の剥離先端近傍を、吸引口3により真空吸引する。
これにより、保護シート2の接着剤層2bに付着していない切り屑1dがダイシングの切断部1cに存在する場合であっても、保護シート2の剥離時に飛散する切り屑1dは真空吸引されため、保護シート2剥離後の半導体ウェハ1への再付着を抑制することができる。従って、飛散した切り屑1dの再付着に起因する半導体ウェハ1に形成された回路領域の特性不具合を低減することができる。
尚、UVシートは紫外線を照射することで粘着力がなくなるため、保護シート2の剥離後にUVシートに貼り付けられている切断形成された各半導体チップは、紫外線を照射することで簡単に取り外すことができる。
図1(d)に示す本発明の剥離治具を用いた保護シートの剥離方法は、半導体ウェハ1における保護シート2との貼り合わせ面側に、ダイシングのためのスクライブライン1sとは別に、空隙状態の溝が形成されている半導体ウェハに対して効果的である。次に、このような半導体ウェハの例を示す。
図2(a)〜(c)は、上記半導体ウェハに空隙状態の溝が形成される例で、半導体ウェハに形成された静電容量式の力学量センサの構造を示す図である。図2(a)は、静電容量式の力学量センサ91,92の平面模式図であり、図2(b)は、静電容量式の力学量センサ91における図2(a)のA−A断面図である。図2(c)は、静電容量式の力学量センサ92における図2(a)のA−A断面図である。尚、図2(a)でハッチングされた部位は、断面ではなく、実際は平面である。
図2(a)〜(c)に示す静電容量式の力学量センサ91,92は、加速度を検出する力学量センサで、SOI(Silicon On Insulator)基板に対して、半導体製造技術を利用した周知のマイクロマシン加工を施すことにより形成される。
図2(a)に示すように、静電容量式の力学量センサ91,92は、アンカー部13に支持され、空隙状態の溝を介して変位可能に支持された、慣性可動部12を有する。慣性可動部12は、印加される力学量に応じて変位する重錘部15と、重錘部15の両側に櫛歯形状に一体形成された可動電極16と、重錘部15に連結し、力学量の印加による撓みで重錘部15を力学量に応じて変位させる矩形枠状のばね部14とで構成されている。
一方、可動電極16の一方側に対向して櫛歯形状の第1の固定電極17が形成されていると共に、可動電極16の他方側に対向して第2の固定電極18が形成されている。上記慣性可動部12及び各固定電極17,18には、重量軽減のための矩形状の貫通孔31が複数形成されている。
また、SOI基板のパッド部25〜27には、可動電極16および固定電極17,18から電気信号を取出すための電極パッド28〜30が形成されている。パッド部25〜27は、第2の半導体層20からなる周辺部と電気的に分離することにより目的の電気信号を取出す必要があるため、二重の溝34で物理的及び電気的に分離されている。
図2(b)、(c)に示すように、静電容量式の力学量センサ91,92は、第1の半導体層19,22と第2の半導体層20との間に絶縁層21を有するSOI基板によって構成されている。
図2(b)に示す静電容量式の力学量センサ91では、重錘部15や可動電極16の下部にある第1の半導体層19が除去されている。一方、図2(c)に示す静電容量式の力学量センサ92では、重錘部15や可動電極16の下部に犠牲層エッチングを用いて隙間が設けられ、重錘部15や可動電極16の下部にある第1の半導体層22が除去されずに残されている。
以上のように、図2(a)〜(c)に示す静電容量式の力学量センサ91,92が形成された半導体ウェハでは、図1に示すダイシングのためのスクライブライン1sとは別に、櫛歯状の可動電極61と固定電極17,18の間や矩形枠状のばね部14に、微細で複雑な形状の空隙状態の溝が存在する。このような空隙状態の溝がある半導体ウェハでは、飛散した切り屑が空隙状態の溝に入り込んで、再付着し易い。特に、図2(a),(c)に示す静電容量式の力学量センサ91,92のように、重錘部15や可動電極16の下部にある第1の半導体層22が除去されずに残されており、空隙状態の溝が半導体ウェハを貫通していない場合には、飛散した切り屑が一旦空隙状態の溝に入り込むと抜け難い。このため、図7(d)に示す従来の保護シート2の剥離方法では、飛散した切り屑1dが微細な溝に入ることによって、センサ特性の劣化等の不具合が発生していた。
このような半導体ウェハであっても、図1(d)に示す保護シート2の剥離方法によれば、保護シート2の剥離時に飛散する切り屑1dを真空吸引して、半導体ウェハへの再付着を抑制することができる。従って、図1(d)に示す本発明の剥離治具を用いた保護シート2の剥離方法は、保護シート2の剥離時におけるダイシング切り屑の飛散を抑制することができ、飛散した切り屑の再付着に起因する半導体ウェハに形成された回路領域の特性不具合を低減することのできる剥離方法となっている。
具体的には、図2の静電容量式の力学量センサ92が形成された半導体ウェハにおいて保護シート2の剥離時に真空吸引する場合としない場合を比較すると、外観検査で検出される溝に入り込んだ切り屑の検出確率が、0.002ppmから0.0005ppへと、約1/4に低減した。
次に、上記保護シートの剥離方法に好適に用いることのできる、剥離治具を説明する。
図3(a)〜(c)は、上記保護シートの剥離方法に用いる本発明の剥離治具の一例である。図3(a)は、剥離治具100の上面図であり、図3(b)は、剥離治具100の正面図である。また、図3(c)は、図3(a)のB−B断面図である。
図3(a)〜(c)に示す剥離治具100は、半導体ウェハ1に貼り付けられたダイシング時の保護シート2を、半導体ウェハ1のダイシング後に剥離するための剥離治具である。剥離治具100には、ウェハ移動ガイド101と保護シート剥離ガイド102とが備えられている。ウェハ移動ガイド101は、保護シート2が貼り付けられ半導体ウェハ1を、一定の平面内において直線的に移動させるガイドである。保護シート剥離ガイド102は、ウェハ移動ガイド101により規定される半導体ウェハ1の移動平面の中間位置に設けられ、保護シート2を移動する半導体ウェハ1の後方に屈曲させて、保護シート2を半導体ウェハ1から剥離するためのガイドである。
尚、図3(a)〜(c)において、符号104は、半導体ウェハ1を保持するための保持リングである。また、符号4は、図1(d)で説明した切断形成された半導体チップの散らばり防止用のUVシートである。
剥離治具100には、図3(c)において点線矢印で示した半導体ウェハ1と保護シート2の剥離先端近傍を真空吸引するために、保護シート2の剥離時における半導体ウェハ1と保護シート2の剥離先端近傍に、真空吸引するための吸引口103が設けられている。図3(c)に示すように、吸引口103は、半導体ウェハ1の移動方向の前方から、保護シート剥離ガイド102による保護シート2の屈曲部(剥離先端)に向かって設けられている。
図3(a)〜(c)に示す剥離治具100では、ウェハ移動ガイド101と保護シート剥離ガイド102により、半導体ウェハ1から剥離する保護シートの剥離角を、保護シート2の剥離中、常に一定に保つことができる。これによって、安定した剥離作業が可能となり、半導体ウェハ1と保護シート2の剥離先端近傍への吸引口103の配置も、適宜調整することができる。
図3(a)〜(c)に示す剥離治具100の保護シート剥離ガイド102による保護シート2の後方への屈曲角は、任意の設定が可能である。
図4(a)〜(c)は、保護シート2の剥離工程を示す図1(d)と同様の模式的な断面図で、それぞれ、異なる保護シート剥離ガイドを用いて、保護シート2の後方への屈曲角αを異にした状態を示している。図4(a)は、保護シート剥離ガイド102aを用いて、保護シート2の後方への屈曲角αを90°より小さく設定した場合である。図4(b)は、保護シート剥離ガイド102bを用いて、保護シート2の後方への屈曲角αを90°に設定した場合である。図4(c)は、保護シート剥離ガイド102cを用いて、保護シート2の後方への屈曲角αを90°より大きく設定した場合である。
図4(a)〜(c)に示す保護シート2の後方への屈曲角αの各設定のうち、図4(b)、(c)に示す屈曲角αが90°以上の場合は、特に好ましい設定である。この場合には、吸引口3の配置に対して剥離された保護シート2が邪魔にならないため、吸引口3の配置の自由度を高めることができる。
また、図1(d)に示す吸引口3および図3(a)〜(c)に示す剥離治具100の吸引口103の配置については、任意の配置が可能である。
図5(a)〜(c)は、保護シート2の剥離工程を示す図1(d)と同様の模式的な断面図で、それぞれ、吸引口3の開口面の法線方向を、半導体ウェハの移動平面の法線方向に対して異にして配置した状態を示している。
図5(a)では、吸引口3の開口面の法線方向が、半導体ウェハ1の移動平面の法線方向に対して、半導体ウェハ1の移動方向の前方に向かって、45°より大きい傾き角にある。図5(b)では、吸引口3の開口面の法線方向が、半導体ウェハ1の移動平面の法線方向に対して、半導体ウェハ1の移動方向の前方に向かって、0°以上、45°以下の傾き角にある。図5(c)では、吸引口3の開口面の法線方向が、半導体ウェハ1の移動平面の法線方向に対して、半導体ウェハ1の移動方向の後方に向かって、傾いた状態にある。
図5(a)〜(c)に示す吸引口3の配置のうち、図5(b)に示す吸引口3の開口面の法線方向が半導体ウェハ1の移動平面の法線方向に対して半導体ウェハ1の移動方向の前方に向かって0°以上、45°以下の傾き角にある配置が、特に好ましい配置である。この場合には、切断部から落下する保護シートの接着剤層に付着していない切り屑1dを容易に吸引することができる。
また、図1(d)に示す吸引口3および図3(a)〜(c)に示す剥離治具100の吸引口103については、任意の数に分割して配置することが可能である。
図6(a)〜(c)は、保護シート2の剥離工程を示す図1(d)と同様の模式的な断面図で、それぞれ、吸引口を2〜3個に分けて配置した状態を示している。
図6(a)では、開口面積の小さな吸引口3aと開口面積の大きな吸引口3bを2重に配置して、切断部から飛散する切り屑の吸引率を高めている。図6(b)では、開口面積の大きな2個の吸引口3c,3dを配置して、切断部から飛散する切り屑の吸引率を高めている。また、図6(c)では、開口面積の小さな3個の吸引口3e,3f,3gを剥離先端近傍へ近接して配置して、切断部から飛散する切り屑の吸引率を高めている。
以上の図6(a)〜(c)に示すように、吸引口を複数個に分けて適宜配置することにより、剥離先端近傍へ近接して、あるいは飛散する切り屑の飛散領域を広くカバーして、切断部から飛散する切り屑の吸引率を高めることができる。
(a)〜(d)は、半導体ウェハのダイシングまでの工程とダイシング後の本発明による剥離治具を用いた保護シートの剥離方法を示す、工程別断面図である。 半導体ウェハに空隙状態の溝が形成される例で、(a)は、静電容量式の力学量センサ91,92の平面模式図であり、(b),(c)は、それぞれ、静電容量式の力学量センサ91,92における(a)のA−A断面図である。 本発明の剥離治具の一例で、(a)は剥離治具の上面図であり、(b)は剥離治具の正面図であり、(c)は(a)のB−B断面図である。 (a)〜(c)は、保護シートの剥離工程を示す模式的な断面図で、異なる保護シート剥離ガイドを用いて、保護シートの後方への屈曲角αを異にした状態を示す図である。 (a)〜(c)は、保護シートの剥離工程を示す模式的な断面図で、吸引口の開口面の法線方向を、半導体ウェハの移動平面の法線方向に対して異にして配置した状態を示す図である。 (a)〜(c)は、保護シートの剥離工程を示す模式的な断面図で、吸引口を2〜3個に分けて配置した状態を示す図である。 (a)〜(d)は、半導体ウェハのダイシングまでの工程とダイシング後の従来の保護シートの剥離方法を示す、工程別断面図である。
符号の説明
1 半導体ウェハ
1s スクライブライン
1c 切断部
1d 切り屑
2 保護シート
2a ベースフィルム
2b 接着剤層
3,3a〜3g,103 吸引口
4 UVシート
91,92 静電容量式の力学量センサ
100 剥離治具
101 ウェハ移動ガイド
102,102a〜102d 保護シート剥離ガイド

Claims (8)

  1. 半導体ウェハに貼り付けられたダイシング時の保護シートを、前記半導体ウェハのダイシング後に剥離するための保護シートの剥離治具であって、
    前記保護シートが貼り付けられた半導体ウェハを、一定の平面内において直線的に移動させるウェハ移動ガイドと、
    前記ウェハ移動ガイドにより規定される前記半導体ウェハの移動平面の中間位置に設けられ、前記保護シートを、移動する前記半導体ウェハの後方に屈曲させて半導体ウェハから剥離する保護シート剥離ガイドとが備えられ、
    前記保護シートの剥離時における前記半導体ウェハと保護シートの剥離先端近傍に、真空吸引するための吸引口が、前記半導体ウェハの移動方向の前方から、前記保護シート剥離ガイドによる前記保護シートの屈曲部に現れる前記半導体ウェハのダイシングの切断部に向かって設けられていることを特徴とする保護シートの剥離治具
  2. 前記保護シート剥離ガイドによる前記保護シートの後方への屈曲角が、90°以上であることを特徴とする請求項1に記載の保護シートの剥離治具
  3. 前記吸引口の開口面の法線方向が、前記半導体ウェハの移動平面の法線方向に対して、前記半導体ウェハの移動方向の前方に向かって、0°以上、45°以下の傾き角にあることを特徴とする請求項1または2に記載の保護シートの剥離治具
  4. 前記吸引口が、複数個、設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の保護シートの剥離治具
  5. 前記半導体ウェハには、
    前記保護シートとの貼り合わせ面側に、前記ダイシングのためのスクライブラインとは別に、空隙状態の溝が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の保護シートの剥離治具。
  6. 前記空隙状態の溝が、前記半導体ウェハを貫通していないことを特徴とする請求項5に記載の保護シートの剥離治具。
  7. 前記半導体ウェハには、前記空隙状態の溝を介して変位可能に支持された慣性可動部を有する静電容量式の力学量センサが形成され、
    前記慣性可動部が、印加される力学量に応じて変位する重錘部と、前記重錘部に一体形成された櫛歯状の可動電極と、前記重錘部に連結し、前記力学量の印加による撓みで前記重錘部を力学量に応じて変位させる矩形枠状のばね部とを有してなり、
    前記可動電極と対向して櫛歯状の固定電極が形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の保護シートの剥離治具。
  8. 前記ダイシング後の半導体ウェハにおける保護シートの貼り付け面と反対の面に、UVシートが貼り付けられていることを特徴とする請求項乃至7のいずれか一項に記載の保護シートの剥離治具。
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