JP3170667B2 - 半導体加速度センサ - Google Patents

半導体加速度センサ

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JP3170667B2 JP13541393A JP13541393A JP3170667B2 JP 3170667 B2 JP3170667 B2 JP 3170667B2 JP 13541393 A JP13541393 A JP 13541393A JP 13541393 A JP13541393 A JP 13541393A JP 3170667 B2 JP3170667 B2 JP 3170667B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体加速度センサに関
する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関連する従来技術のひとつとし
て、特開平4−84725号公報に記載の抵抗素子を用
いたセンサがある。これは、図6に示すように、中央部
分に作用部1を有しその周囲に可撓部2を介して固定部
3が形成されたシリコンからなる半導体ペレット4と、
上面の中央部分が半導体ペレット4の作用部1に接合さ
れて懸垂保持されたガラスまたはシリコンからなる重錘
体5と、重錘体5の外周囲に離間して設けられ上面が半
導体ペレット4の固定部3に接合された重錘体5と同一
材質の台座6と、重錘体5の側部とこれに対向する台座
6の側部との間に形成された所定幅のストッパギャップ
7と、台座6の下面に接合された制御基板8とを有し、
作用する加速度に応じて生ずる重錘体5の変位による半
導体ペレット4の歪をピエゾ効果を利用して検知するこ
とにより、加速度を検出するようにしたものである。
【0003】このようなセンサは、次のようにして製造
される。先ず、重錘体5および台座6を構成するガラス
またはシリコンからなる母材に、その上面から下面に向
かって幅広の溝9をダイシングソーで切削形成して重錘
体5と台座6とを画定する。次に、重錘体5と台座6と
が分離していない状態で、それらの上面を半導体ペレッ
ト4の作用部1および固定部3に夫々接合し、その後、
母材の下面からダイシングソーで所定幅のストッパギャ
ップ7を切削形成することによって重錘体5と台座6と
を分離し、これによって、重錘体5が半導体ペレット4
に宙吊り状態に保持される。ストッパギャップ7は、過
大な加速度が作用した場合に半導体ペレット4が過剰に
変形して破損することを防止するために重錘体5のスト
ッパとして機能するもので、耐衝撃性向上の観点から数
十μmの幅が必要とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、重
錘体および台座を構成する母材にガラスまたはシリコン
が用いられている。母材にガラスを用いた場合には、シ
リコンに接合可能なガラスがダイシングソーにとって難
切削物であるため、特に数十μmの幅のストッパギャッ
プの切削には非常に困難を伴うばかりでなく、その切削
にも極めて長時間を要することとなる。本発明者の実験
によれば、ストッパギャップの切削に0.1mm/se
c程度の時間を要することが確認されている。また、ガ
ラスは切削抵抗が大きいため、ストッパギャップの切削
中に重錘体を通して半導体ペレットに切削時の振動が伝
わり、半導体ペレットを破損するおそれがあるなどの問
題があった。一方、母材にシリコンを用いた場合には、
切削が容易になる反面、半導体ペレットと重錘体および
台座とがシリコンどうしの接合となり、陽極接合法を用
いることができず、シリコンとガラスの場合に比べて接
合が極めて困難になるなどの問題があった。
【0005】本発明は上記観点に基づいてなされたもの
で、その目的は、より幅小のストッパギャップの切削が
可能であると共に、切削中の破損防止および切削時間の
短縮化を図ることができ、しかも、接合が容易な半導体
加速度センサを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明においては、中央
部分に作用部を有しその周囲に可撓部を介して固定部が
形成されたシリコンからなるダイアフラム部材と、一面
の中央部分が前記ダイアフラム部材の作用部に接合され
て懸垂保持された重錘体と、前記重錘体の外周囲に離間
して設けられ一面が前記ダイアフラム部材の固定部に接
合された制限部材と、前記重錘体の側部とこれに対向す
る前記制限部材の側部との間に形成された所定幅のスト
ッパギャップとを有する半導体加速度センサにおいて、
前記重錘体および前記制限部材を構成する母材がガラス
からなる第1の層とシリコンからなる第2の層とを接合
した二層構造で、前記第1の層が前記ダイアフラム部材
への接合側として前記重錘体および前記制限部材が前記
ダイアフラム部材の作用部および固定部に夫々接合され
ており、前記第2の層に前記所定幅のストッパギャップ
が形成されている半導体加速度センサによって、上記目
的を達成する。
【0007】
【作用】重錘体および制限部材がガラスからなる第1の
層とシリコンからなる第2の層との二層構造で構成され
ており、ガラスからなる第1の層がシリコンからなるダ
イアフラム部材に接合され、シリコンからなる第2の層
にストッパギャップが形成されている。ダイアフラム部
材と重錘体および制限部材との接合はシリコンとガラス
であり、陽極接合法によって容易に接合することができ
る。ストッパギャップは、ダイシングソーにとって切削
しやすく且つ切削抵抗が小さいシリコンからなる第2の
層に形成されるので、より幅小の、ガラスでは不可能に
近い例えば10μm程度のストッパギャップの切削が可
能となり、耐衝撃性を大幅に向上させることができ、し
かも、切削中の破損防止をはかることができると共に、
切削時間を大幅に短縮することができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す断面構成図で
ある。
【0009】図1において、10はシリコンからなるダ
イアフラム部材で、その下面にエッチング等によって形
成された溝11によって、中央部分に肉厚の作用部12
が、この作用部12の周囲に肉薄の可撓部13が、この
可撓部13の周囲に肉厚の固定部14が夫々形成されて
いる。ダイアフラム部材10の作用部12は、可撓部1
3が撓むことによって固定部14に対して変位するよう
になっている。このようなダイアフラム部材10の作用
部12の下面には、重錘体15が懸垂保持されている。
【0010】重錘体15は、シリコンに接合可能なガラ
スからなる第1の層16とシリコンからなる第2の層1
7とが接合された二層構造で、ガラスからなる第1の層
16を上にして設けられている。重錘体15は、その上
面の中央部分が凸となるように周辺部分がエッチング
等によって一段低く形成されており、その凸の中央部
分に接合面18を有している。重錘体15は、接合面1
8がダイアフラム部材10の作用部12の下面に接合さ
れることによって、ダイアフラム部材10に懸垂保持さ
れている。このような重錘体15の周囲には、重錘体1
5を囲む制限部材19が設けられている。
【0011】制限部材19は、後述するように重錘体1
5と同一の母材から分離形成されるので、重錘体15と
同様に、シリコンに接合可能なガラスからなる第1の層
16とシリコンからなる第2の層17とが接合された二
層構造で、ガラスからなる第1の層16を上にして重錘
体15を囲むように設けられている。制限部材19の上
面はダイアフラム部材10の固定部14の下面に接合さ
れている。制限部材19と重錘体15との間には、分離
溝20と、これに連通するストッパギャップ21とが形
成されている。分離溝20は、第1の層16の上面から
下面にわたって形成された幅広の溝で、第1の層16を
制限部材19と重錘体15とに分離している。ストッパ
ギャップ21は、シリコンからなる第2の層17の上面
から下面わたって形成されており、第2の層17を制限
部材19と重錘体15とに分離している。ストッパギャ
ップ21は、加速度に応じた重錘体15の平面方向の変
位を制限する機能を有し、所望の幅に設定されている。
【0012】22は制限部材19および重錘体15の下
方に設けられた基板である。重錘体15および制限部材
19を構成する第2の層17の下面には、基板22の上
面周辺部が制限部材19の下面に接合された際に重錘体
15の変位を阻害しないように、凹部17aが形成され
ている。基板22はその上面周辺部が制限部材19の下
面に接合されており、重錘体15は凹部17aを介して
その変位が阻害されないようになっている。
【0013】以上のごとき構成の半導体加速度センサ
は、図2〜図5に示す工程に従って製造される。
【0014】図2,図3,図4および図5は図1の構成
の半導体加速度センサの製造工程図で、図2は第1工
程,図3は第2工程,図4は第3工程,図5は第4工程
を示している。なお、図1と同符号のものは同一物を示
している。
【0015】先ず、図2の第1工程において、ガラスか
らなる第1の層16とシリコンからなる第2の層17と
が陽極接合法によって接合され、重錘体15および制限
部材19を構成するための二層構造の母材30が形成さ
れる。第1の層16と第2の層17とは、ガラスとシリ
コンとの接合であるので、陽極接合法によって容易に接
合することができる。そして、この母材30のガラスか
らなる第1の層16の表面に、エッチング等によって凹
部31が形成されることによって、ダイアフラム部材1
0に対する重錘体15の接合面18および制限部材19
の接合面32が形成される。また、母材30のシリコン
からなる第2の層17の下面に、重錘体15の変位を阻
害しないようにするための凹部17aがエッチング等に
よって形成される。凹部17aは、シリコンからなる第
2の層17に形成されるので、ガラスに形成する場合と
比較して容易に形成することができる。次に、図3の第
2工程において、ガラスからなる第1の層16にダイシ
ングソーによって分離溝20が形成され、重錘体15と
制限部材19とが画定される。分離溝20は、構成説明
で述べたように幅広の溝であるので、ストッパギャップ
21に比較して容易に切削形成することができる。分離
溝20が形成された段階では、重錘体15と制限部材1
9とはまだ分離されておらず、第2の層17によって結
合された状態におかれている。次に、図4の第3工程に
おいて、作用部12,可撓部13および固定部14が形
成されたダイアフラム部材10に、重錘体15の接合面
18および制限部材19の接合面32が陽極接合法によ
って接合される。構成説明で述べたように、重錘体15
の接合面18はダイアフラム部材10の作用部12の下
面に接合され、制限部材19の接合面32はダイアフラ
ム部材10の固定部14の下面に接合される。重錘体1
5および制限部材19の接合面18,32とダイアフラ
ム部材10との接合は、ガラスとシリコンとの接合であ
るので、陽極接合法によって容易に接合することができ
る。その後、図5の第4工程において、シリコンからな
る第2の層17にダイシングソーによってストッパギャ
ップ21が切削形成され、重錘体15と制限部材19と
が分離される。ストッパギャップ21は、ダイシングソ
ーにとって切削しやすく且つ切削抵抗の小さいシリコン
からなる第2の層17に形成されるので、極めて幅小
の、ガラスでは不可能に近い10μm程度にすることも
可能であり、また、切削中の破損防止をはかることがで
きると共に、切削時間を大幅に短縮することができる。
【0016】このような半導体加速度センサは、加速度
が作用すると宙吊り状態の重錘体15がそれに応じて変
位し、これによってダイアフラム部材10の可撓部13
が撓んでダイアフラム部材10が変位する。このダイア
フラム部材10の変位をピエゾ効果等を利用して検知す
ることによって、作用した加速度の大きさを検出するこ
とができる。そして、このような構成によれば、ダイア
フラム部材10と重錘体15および制限部材19との接
合がシリコンとガラスであり、また、重錘体15および
制限部材19を構成する母材30もガラスとシリコンの
接合であるので、陽極接合法を用いることができ、接合
において問題を生ずることはない。また、ダイシングソ
ーにとって切削容易であり且つ切削抵抗の小さいシリコ
ンからなる第2の層17にストッパギャップ21が形成
されるので、より幅小のストッパギャップを切削形成す
ることができ、また、切削中にダイアフラム部材10に
伝わる振動が小さく、切削中の破損防止を図ることがで
きるばかりでなく、ガラスの場合と比較して切削時間を
大幅に短縮することができる。1mm/sec〜10m
m/secの速度で切削が可能であることが、本発明者
によって確認されている。
【0017】以上述べた実施例では、重錘体15の変位
を阻害しないようにするための凹部17aをシリコンか
らなる第2の層17に形成したが、図6の従来例と同様
に、基板22の上面に形成するようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、重
錘体および制限部材をガラスからなる第1の層とシリコ
ンからなる第2の層との二層構造で構成し、ガラスから
なる第1の層をシリコンからなるダイアフラム部材への
接合側とすると共に、シリコンからなる第2の層にスト
ッパギャップを形成するように構成したので、接合の容
易性を図ることができると共に、ガラスでは不可能に近
い幅小のストッパギャップの切削が可能となり、耐衝撃
性を大幅に向上させることができ、しかも、切削中の破
損防止および切削時間の大幅な短縮を図ることができる
などの効果を奏する半導体加速度センサを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例を示す断面構成図であ
る。
【図2】図2は図1の構成の半導体加速度センサの製造
工程図で、第1工程を示している。
【図3】図3は図1の構成の半導体加速度センサの製造
工程図で、第2工程を示している。
【図4】図4は図1の構成の半導体加速度センサの製造
工程図で、第3工程を示している。
【図5】図5は図1の構成の半導体加速度センサの製造
工程図で、第4工程を示している。
【図6】図6は半導体加速度センサの従来例を示す断面
構成図である。
【符号の説明】
10 ダイアフラム部材 12 作用部 13 可撓部 14 固定部 15 重錘体 16 第1の層 17 第2の層 18 接合面 19 制限部材 21 ストッパギャップ 30 母材 32 接合面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 15/08 - 15/13 G01P 15/02 H01L 29/84

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部分に作用部を有しその周囲に可撓
    部を介して固定部が形成されたシリコンからなるダイア
    フラム部材と、一面の中央部分が前記ダイアフラム部材
    の作用部に接合されて懸垂保持された重錘体と、前記重
    錘体の外周囲に離間して設けられ一面が前記ダイアフラ
    ム部材の固定部に接合された制限部材と、前記重錘体の
    側部とこれに対向する前記制限部材の側部との間に形成
    された所定幅のストッパギャップとを有する半導体加速
    度センサにおいて、 前記重錘体および前記制限部材を構成する母材がガラス
    からなる第1の層とシリコンからなる第2の層とを接合
    した二層構造で、前記第1の層が前記ダイアフラム部材
    への接合側として前記重錘体および前記制限部材が前記
    ダイアフラム部材の作用部および固定部に夫々接合され
    ており、前記第2の層に前記所定幅のストッパギャップ
    が形成されている半導体加速度センサ。
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